JP3491796B2 - シャットオフ構造 - Google Patents

シャットオフ構造

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JP3491796B2
JP3491796B2 JP22630996A JP22630996A JP3491796B2 JP 3491796 B2 JP3491796 B2 JP 3491796B2 JP 22630996 A JP22630996 A JP 22630996A JP 22630996 A JP22630996 A JP 22630996A JP 3491796 B2 JP3491796 B2 JP 3491796B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、成形型の
キャビィティに離型剤を供給する通路を開閉する機構と
して利用できるシャットオフ構造に関する。 【0002】 【従来の技術】特開平7ー323360号公開公報に
は、ダイカスト用金型のキャビィティに離型剤を供給す
るための手段として、先端面を湯道に対向させた摺動軸
と、その摺動方向と直交する向きの離型剤通路とをもつ
摺動式の湯道開閉部材よりなるシャットオフ構造が開示
されている。 【0003】この従来のシャットオフ構造は、図13、
14に示すように、キャビィティ1を形成する固定型2
と可動型3のうち、可動型3側に設置された油圧シリン
ダー7と、油圧シリンダー7に往復移動可能に保持さ
れ、固定型2の射出スリーブ9の給湯口10からキャビ
ィティ1に至る湯道11を閉鎖もしくは解放するために
設けられた湯道開閉部材12および湯道開閉部材12に
その往復移動方向と交差する垂直方向に設けられた離型
剤通路8とよりなる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記特開平7ー323
360号公開公報に開示された従来のシャットオフ構造
は、キャビィティ1に離型剤を供給する手段と、キャビ
ィティ1に溶湯を供給する手段とを兼用するものである
ため、必然的に大きなものとなり、設置場所として広い
スペースを確保できる位置に限定されることや、コンパ
クト化できない、不具合をもつ。 【0005】すなわち、前記従来のシャットオフ構造
(図13、14参照)は、離型剤通路8を湯道開閉部材
12に形成したものであり、湯道開閉部材12および油
圧シリンダー7の設置位置が可動型3側に限定される。
また、射出スリーブ9の給湯口10から湯道11に導入
させた溶湯を操作弁20で押圧し、湯道開閉部材12を
介してキャビィティ1に供給する、いわゆる溶湯射出時
に、湯道11に対向する湯道開閉部材12の先端面12
0で直接、溶湯の射出圧を受けるため、油圧シリンダー
7は前記射出圧に耐えることができる大きなものを必要
とし、コンパクト化できない。 【0006】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
で、コンパクト化でき、かつ固定型と可動型のいずれに
も設置できるシャットオフ構造を提供することを課題と
する。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のシャットオフ構
造は、型閉じ状態でキャビィティを形成する固定型と可
動型とよりなる成形型に設けられた摺動孔に摺動可能に
設けられ、該キャビィティに通じて該キャビィティに噴
出される離型剤が供給される離型剤通路を開閉するシャ
ットオフピンと、該シャットオフピンを該摺動孔内で
復移動させて該シャットオフピンの端面部を該キャビィ
ティ内に進出させるとともに該キャビィティ内から退出
させるシリンダとよりなり、型閉じ状態にある該固定型
と該可動型とで形成された該キャビィティに該成形型に
設けられた湯道より溶湯が射出されるに先立つ前工程で
該キャビィティのキャビィティ面に該離型剤を塗布する
ために用いられるシャットオフ構造であって、該シャッ
トオフピンは、該摺動孔の内周壁と摺接する摺動面に、
該離型剤通路と該キャビィティとの連通を遮断する遮断
部と、該離型剤通路と該キャビィティとを連通する溝と
をもち、該シャットオフピンの該端面部が該キャビィテ
に進出した時に、該溝が該離型剤通路に対向して該
溝を介して該離型剤通路と該キャビィティとが連通し、
該シャットオフピンの該端面部が該キャビィティから
退出した時に、該遮断部が該離型剤通路に対向して該キ
ャビィティと該離型剤通路との連通を遮断するとともに
該端面部が該キャビィティ面と面一となって該キャビィ
ティ面の一部を形成し、該湯道よりの溶湯射出時に、該
シャットオフピンが溶湯射出圧を直接受けないように構
成されていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】シャットオフピンは、摺動孔の内
周壁と摺接する摺動面に、離型剤通路に対向して離型剤
通路とキャビィティとの連通を遮断する遮断部と、離型
剤通路に対向して離型剤通路とキャビィティとを連通す
る溝とをもつ。シャットオフピンは、往復移動する位置
における、その遮断部および溝と、離型剤通路およびキ
ャビィティとの相対位置関係によって、キャビィティと
離型剤通路とを連通および遮断できる。シャットオフピ
ンの遮断部は、型閉じ状態にある固定型と可動型とで形
成されるキャビィティ内からシャットオフピンの端面部
退出した時に、離型剤通路に対向してキャビィティと
離型剤通路との連通を遮断する機能をもつ。 【0009】 シャットオフピンの溝は、型閉じ状態に
ある固定型と可動型とで形成されるキャビィティにシ
ャットオフピンの端面部が進出した時、離型剤通路に対
向して離型剤通路とキャビィティとを連通する機能をも
つ。なお、溝により離型剤通路とキャビィティとが連通
されたとき、例えば離型剤通路より供給された離型剤
を、前記キャビィティに向かって噴出し、キャビィティ
面に塗布することができる。 【0010】 【0011】シャットオフピンの溝は、その形状を種々
設定できる。溝の形状を選択することによって、離型剤
のキャビィティへの噴出方向およびキャビィティ面への
塗布領域を設定することができる。このため、前記溝
は、各種形状のキャビィティ面の全領域に離型剤を効率
良く塗布するため、キャビィティ面の広い領域に対向す
る形状を備えたものを用いることが好ましい。 【0012】 キャビィティに対向するシャットオフピ
ンの端面部は、シャットオフピンの端面部がキャビィテ
から退出した時に、キャビィティ面を形成する壁面
の一部として利用できる形状とする。 【0013】 【実施例】本発明、シャットオフ構造の実施例としてダ
イカスト金型のキャビィティ面に離型剤を噴出、塗布す
る場合に適用し、図1〜図3に基づいて説明する。図1
に示す実施例のシャットオフ構造1は、三セットがダイ
カスト金型4に組み込まれる。ダイカスト金型4は、固
定型5と可動型6とよりなり、固定型5と可動型6との
型閉じ時に、キャビィティ7aを形成する。 【0014】 各シャットオフ構造1は、シャットオフ
ピン2と、シャットオフピン2を往復移動可能に保持す
る油圧シリンダー3とよりなる。各シャットオフピン2
は、略円柱状のもので、固定型5に形成された摺動孔5
0に往復移動可能に収容される。各シャットオフピン2
は、摺動孔50の内周壁50a(図2、3参照)と摺接
する摺動面に、遮断部20と、溝21とをもつ。 【0015】前記各シャットオフ構造1のシャットオフ
ピン2は、その端面部22をそれぞれ図1に示されるよ
うに、固定型5の3つの領域、すなわち、キャビィティ
7aに対向する領域aと、キャビィティ7aに連通する
上部空間7bに対向する領域bと、キャビィティ7aに
連通する下部空間7cに対向する領域cとに区分けして
設置される。 【0016】なお、キャビィティ7aに対向する領域a
に設置されたシャットオフピン2の端面部22は、平面
形状のキャビィティ面70と面ーとなる位置で前記キャ
ビィティ面70の一部を形成するように平面形状に設定
される。各シャットオフピン2は、油圧シリンダー3に
より駆動されて固定型5の摺動孔50を往復移動するよ
うに構成されている。 【0017】 すなわち、各シャットオフピン2は、往
移動(図1矢印S1参照)した時、領域aではキャビィ
ティ7a、領域bでは上部空間7b、領域cでは下部空
間7cにそれぞれ進出し、かつ各溝21が離型剤通路5
1とキャビィティ7a、離型剤通路51と上部空間7
b、離型剤通路51と下部空間7cをそれぞれ連通する
ように構成されている。そして、キャビィティ7aに対
向する領域aに設置されたシャットオフピン2の端面部
22は、該シャットオフピン2が往移動した時、キャビ
ィティ7a内に進出する。 【0018】 また、各シャットオフピン2は、復移動
(図1矢印S2参照)した時、領域aではキャビィティ
7a、領域bでは上部空間7b、領域cでは下部空間7
cからそれぞれ退出し、かつ各遮断部20が離型剤通路
51とキャビィティ7a、離型剤通路51と上部空間7
b、離型剤通路51と下部空間7cとをそれぞれ遮断す
るように構成されている。そして、キャビィティ7aに
対向する領域aに設置されたシャットオフピン2の端面
部22は、該シャットオフピン2が復移動した時、キャ
ビィティ7a内から退出する。 【0019】前記離型剤通路51は、その上流側を、そ
れぞれ図略の離型剤供給ホース、開閉切替え弁、離型剤
送給用ポンプ、離型剤供給源などを備えた離型剤供給系
統と、前記開閉切替え弁に接続する離型剤回収ホースを
備えた離型剤回収系統、などに接続されている。また、
前記キャビィティ7aには、固定型5に形成され溶湯を
供給するための湯道71が開口している。 【0020】前記のように構成された実施例のシャット
オフ構造1によれば、型閉じ状態にある固定型5と可動
型6とで形成されたキャビィティ7aに、溶湯(ダイカ
スト成形材料)が湯道71より射出されるに先立つ前工
程で、キャビィティ面70に離型剤を塗布するために用
いられる。まず、各シャットオフピン2を油圧シリンダ
ー3により往移動させる。すると、各シャットオフピン
2は、領域aではキャビィティ7a、領域bでは上部空
間7b、領域cでは下部空間7cにそれぞれ進出し、か
つ各溝21が離型剤通路51とキャビィティ7a、離型
剤通路51と上部空間7b、離型剤通路51と下部空間
7cをそれぞれ連通する。 【0021】この状態で、前記離型剤回収系統の離型剤
送給用ポンプが作動され、かつ開閉切替え弁が開かれ、
離型剤供給源から制御機構で調整された適正量の離型剤
が離型剤供給ホースより各離型剤通路51に送給され
る。すると、離型剤は、離型剤通路51より、シャット
オフピン2の溝21を介し、領域aではキャビィティ7
aの中央部に直接、噴出し、領域bでは上部空間7bを
介してキャビィティ7aの上部に間接的に噴出し、領域
cでは下部空間7cを介してキャビィティ7aの下部に
間接的に噴出し、かつキャビィティ面70の全域にほぼ
均一に塗布される。 【0022】このようにしてキャビィティ面70に離型
剤が塗布された後、離型剤送給用ポンプの作動を停止
し、開閉切替え弁の切替え操作がなされ、キャビィティ
7aに仮に離型剤が余分に存在する場合には、キャビィ
ティ7aに連通する下部空間7cよりシャットオフピン
2の溝21、離型剤通路51、開閉切替え弁を介して離
型剤回収系統に連通し、吸引装置により吸引、回収され
る。 【0023】 この後、各シャットオフピン2を油圧シ
リンダー3により復移動させる。すると、各シャットオ
フピン2は、領域aではキャビィティ7a、領域bでは
上部空間7b、領域cでは下部空間7cからそれぞれ退
出し、かつ各遮断部20が離型剤通路51とキャビィテ
ィ7a、離型剤通路51と上部空間7b、離型剤通路5
1と下部空間7cとをそれぞれ遮断する。また領域aの
シャットオフピン2の端面部22は、キャビィティ面7
0と面ーとなる位置で前記キャビィティ面70の一部を
形成する(図2参照)。 【0024】この後、湯道71より溶湯(ダイカスト成
形材料)をキャビィティ7aに射出する工程に移行す
る。以下、前記実施例におけるシャットオフピン2の変
形例1〜8を示す。 (変形例1)図4、5に示す変形例1のシャットオフピ
ン2aは、曲面形状のキャビィティ面70aと面ーとな
る位置で前記キャビィティ面70aの一部を形成するよ
うに曲面形状の端面部22aをもつこと以外は、実施例
のシャットオフピン2と同じ形状のものである。 【0025】変形例1のシャットオフピン2aの端面部
22aは、その形状をキャビィティ面70aの形状に合
わせ用いることができ、キャビィティ面70aの一部と
して役立つ。 (変形例2)図6に示す変形例2のシャットオフピン2
bは、断面円弧形状の溝21bをもつこと以外は、実施
例のシャットオフピン2と同じ形状のものである。 【0026】 変形例2のシャットオフピン2bの溝2
1bは、キャビィティ7a(図1参照、以下同じ)に対
し、離型剤を円弧形状に沿ってほぼ放射状に拡散しキャ
ビィティ面70に塗布できる。 (変形例3) 図7に示す変形例3のシャットオフピン2cは、摺動
周方向にほぼ180度隔てて対向する位置に互いに連
通する2つの溝21c、21cをもつこと以外は、実施
例のシャットオフピン2と同じ形状のものである。 【0027】変形例3のシャットオフピン2cの2つの
溝21c、21cは、キャビィティ7aに対し、離型剤
を広い領域に拡散しキャビィティ面70に塗布できる。 (変形例4)図8に示す変形例4のシャットオフピン2
dは、その軸心線Pを基準として端面部22側が高くな
るように形成した傾斜内底面210dの溝21dをもつ
こと以外は、実施例のシャットオフピン2と同じ形状の
ものである。 【0028】変形例4のシャットオフピン2dの溝21
dは、キャビィティ7aに対し、離型剤を傾斜内底面2
10dのほぼ垂直方向に拡散し、キャビィティ面70に
塗布できる。 (変形例5)図9に示す変形例5のシャットオフピン2
eは、その軸心線Pを基準として端面部22側が低くな
るように形成した傾斜内底面210eの溝21eをもつ
こと以外は、実施例のシャットオフピン2と同じ形状の
ものである。 【0029】 変形例5のシャットオフピン2eの溝2
1eは、キャビィティ7aに対し、離型剤を傾斜内底面
210eのほぼ垂直方向に拡散し、キャビィティ面70
に塗布できる。 (変形例6) 図10に示す変形例6のシャットオフピン2fは、前記
軸心線Pを基準と垂直方向に断面した形状として、摺動
面の周方向にほぼ120度隔てた2つの傾斜するように
形成した傾斜内底面210f、210fの溝21fをも
つこと以外は、実施例のシャットオフピン2と同じ形状
のものである。 【0030】変形例6のシャットオフピン2fの溝21
fは、キャビィティ7aに対し、離型剤を2つの傾斜内
底面210f、210fのほぼ垂直方向に拡散し、キャ
ビィティ面70に塗布できる。 (変形例7)図11に示す変形例7のシャットオフピン
2gは、前記軸心線Pを基準と垂直方向に断面した形状
として、図11で左が高く、右下がりに傾斜するように
形成した傾斜内底面210gをもつこと以外は、実施例
のシャットオフピン2と同じ形状のものである。 【0031】変形例7のシャットオフピン2gの溝21
gは、キャビィティ7aに対し、離型剤を傾斜内底面2
10gのほぼ垂直方向に拡散し、キャビィティ面70に
塗布できる。 (変形例8)図12に示す変形例8のシャットオフピン
2hは、前記軸心線Pを基準と垂直方向に断面した形状
として、図12で右が高く、左下がりに傾斜するように
形成した傾斜内底面210hをもつこと以外は、実施例
のシャットオフピン2と同じ形状のものである。 【0032】変形例8のシャットオフピン2hの溝21
hは、キャビィティ7aに対し、離型剤を傾斜内底面2
10hのほぼ垂直方向に拡散し、キャビィティ面70に
塗布できる。なお、前記実施例、変形例1〜8に示した
シャットオフピン2〜2hの形状に限定されるものでは
なく、その他、種々変形した形状のものとし、キャビィ
ティ7aのキャビィティ面70に、離型剤を効率よく塗
布することができる。 【0033】実施例のシャットオフ構造1によれば、ダ
イカスト用の金型4のキャビィティ7aに離型剤を供給
するための手段として、前記従来のシャットオフ構造の
ようにキャビィティ7aに溶湯を供給する手段とを兼用
するものではないため、以下に示す効果を得ることがで
きる。 (1)シャットオフピン2の端面部22は、キャビィテ
ィ7aと離型剤通路51とを遮断したとき、キャビィテ
ィ面70と面ーとなり、かつ端面部22は、キャビィテ
ィ面70の一部を形成する。 【0034】従って、キャビィティ面70がどんな形状
のものでも、対応できる(使用できる)。 (2)シャットオフピン2は、湯道71を開閉するもの
ではなく、かつその先端を湯道71に対向せず、湯道7
1よりの溶湯射出時に、溶湯射出圧を直接、受けない構
成であるため、油圧シリンダー3は大きなものを必要と
せず、この分、コンパクト化できる。 【0035】 また、コンパクト化できることによっ
て、配置場所の限定を低減でき、例えば型厚の薄い固定
型のみ、あるいは固定型を利用してシャットオフ構造1
を構成できる。 (3)シャットオフピン2の摺動面に形成される溝21
の大きさ、形状、開口する向き、溝21の内底面210
の傾斜角度などを種々設定することによって、離型剤の
キャビィティ面70への塗布方向、離型剤の噴出流速、
噴出量などを、目的とするものに設定でき、かつ安定的
に塗布できる。 【0036】 【発明の効果】本発明のシャットオフ構造は、成形型の
キャビィティに離型剤を供給するための手段として、前
記従来のシャットオフ構造のようにキャビィティに溶湯
を供給する手段とを兼用するものではない。すなわち、
本発明のシャットオフ構造によると、シャットオフピン
は、キャビィティに進出した時に、溝が離型剤通路に位
置(対向)して離型剤通路とキャビィティとを連通する
ように構成され、キャビィティから退出した時に、遮断
離型剤通路に位置(対向)して離型剤通路とキャビ
ィティとを遮断するように構成されている。 【0037】 また、前記キャビィティに溶湯を供給す
るための湯道は、シャットオフ構造とは、別途、成形型
に形成できる。この本発明のシャットオフ構造によれ
ば、以下に示す効果を得ることができる。 (1)シャットオフピンの端面部は、キャビィティと
型剤通路とを遮断したとき、キャビィティ面と面ーとな
り、かつ端面部は、キャビィティ面の一部を形成する。 【0038】従って、キャビィティ面がどんな形状のも
のでも、対応できる(使用できる)。 (2)シャットオフピンは、湯道を開閉するものではな
く、かつその先端を湯道に対向せず、湯道よりの溶湯射
出時に、溶湯射出圧を直接、受けない構成であるため、
油圧シリンダーは大きなものを必要とせず、この分、コ
ンパクト化できる。 【0039】また、コンパクト化できることによって、
配置場所の限定を低減でき、例えば型厚の薄い固定型の
み、あるいは固定型を利用してシャットオフ構造を構成
できる。 (3)シャットオフピンの摺動面に形成される溝の大き
さ、形状、開口する向き、キャビィティに対向する溝の
内底面の向き、などを種々設定することによって、離型
剤のキャビィティ面への塗布方向、離型剤の噴出流速な
どを、目的とするものに設定でき、かつ安定的に塗布で
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例のシャットオフ構造の使用例を示す断面
して示す斜視図。 【図2】図1におけるシャットオフ構造の要部を示し、
かつシャットオフピンがキャビィティから退出し、遮断
が離型剤通路とキャビィティとを遮断した状態を示す
断面図。 【図3】図1におけるシャットオフ構造の要部を示し、
かつシャットオフピンがキャビィティに進出し、溝が離
型剤通路とキャビィティとを連通した状態を示す断面
図。 【図4】図2におけるシャットオフピンの端面部の変形
例1を示す断面図。 【図5】図3におけるシャットオフピンの端面部の変形
例1を示す断面図。 【図6】図1におけるシャットオフピンの軸心方向に沿
った溝形状の変形例2を示す断面図。 【図7】図1におけるシャットオフピンの軸心方向に沿
った溝形状の変形例3を示す断面図。 【図8】図1におけるシャットオフピンの軸心方向に沿
った溝形状の変形例4を示す断面図。 【図9】図1におけるシャットオフピンの軸心方向に沿
った溝形状の変形例5を示す断面図。 【図10】図1におけるシャットオフピンの軸心方向と
垂直に交差する方向に沿った溝形状の変形例6を示す断
面図。 【図11】図1におけるシャットオフピンの軸心方向と
垂直に交差する方向に沿った溝形状の変形例7を示す断
面図。 【図12】図1におけるシャットオフピンの軸心方向と
垂直に交差する方向に沿った溝形状の変形例8を示す断
面図。 【図13】ダイカスト用金型の湯道開閉部材に適用した
従来のシャットオフ構造を示す断面図。 【図14】図13における従来のシャットオフ構造の拡
大図。 【符号の説明】 1…シャットオフ構造 2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h
…シャットオフピン 20…遮断部 21、21a、22b、22c、22d、22e、22
f、22g、22h…溝 22、22a…端面部 3…油圧シリンダー 4…ダイカスト金型 5…固定型 50…摺動孔 51…離型剤
通路 6…可動型 7a…キャビィティ 7b…キャビィティに連通する上部空間 7c…キャビィティに連通する下部空間 70…キャビィティ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−262105(JP,A) 特開 昭57−160560(JP,A) 特公 昭62−41827(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/20 B22D 17/22 B23C 23/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】型閉じ状態でキャビィティを形成する固定
    型と可動型とよりなる成形型に設けられた摺動孔に摺動
    可能に設けられ、該キャビィティに通じて該キャビィテ
    ィに噴出される離型剤が供給される離型剤通路を開閉す
    るシャットオフピンと、該シャットオフピンを該摺動孔
    内で往復移動させて該シャットオフピンの端面部を該キ
    ャビィティ内に進出させるとともに該キャビィティ内か
    ら退出させるシリンダとよりなり、型閉じ状態にある該
    固定型と該可動型とで形成された該キャビィティに該成
    形型に設けられた湯道より溶湯が射出されるに先立つ前
    工程で該キャビィティのキャビィティ面に該離型剤を塗
    布するために用いられるシャットオフ構造であって、 該シャットオフピンは、該摺動孔の内周壁と摺接する摺
    動面に、該離型剤通路と該キャビィティとの連通を遮断
    する遮断部と、該離型剤通路と該キャビィティとを連通
    する溝とをもち、該シャットオフピンの該端面部が該キ
    ャビィティに進出した時に、該溝が該離型剤通路に対
    向して該溝を介して該離型剤通路と該キャビィティとが
    連通し、該シャットオフピンの該端面部が該キャビィテ
    から退出した時に、該遮断部が該離型剤通路に対向
    して該キャビィティと該離型剤通路との連通を遮断する
    とともに該端面部が該キャビィティ面と面一となって該
    キャビィティ面の一部を形成し、 該湯道よりの溶湯射出時に、該シャットオフピンが溶湯
    射出圧を直接受けないように構成されている ことを特徴
    とするシャットオフ構造。
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