JP3490051B2 - コンデンサ充電装置及び充電方法 - Google Patents

コンデンサ充電装置及び充電方法

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JP3490051B2
JP3490051B2 JP2000193063A JP2000193063A JP3490051B2 JP 3490051 B2 JP3490051 B2 JP 3490051B2 JP 2000193063 A JP2000193063 A JP 2000193063A JP 2000193063 A JP2000193063 A JP 2000193063A JP 3490051 B2 JP3490051 B2 JP 3490051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、インバータ回路と
インダクタンス手段とを用いたコンデンサ充電装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 エキシマレーザなどのパルスレーザに
おいては、数kVから数10kV程度の高電圧に充電されたコ
ンデンサの電荷を磁気圧縮回路などを通してレーザ管に
高速で放電し、レーザ光を励起する。パルスレーザの応
用装置ではレーザ光の励起回数が高いほど、すなわちコ
ンデンサの充放電繰り返し回数が高いほど、レーザ装置
としての性能が向上し、近年は数kHz の高繰り返しが課
題となってきた。このため、コンデンサの充電装置も数
100 μs 以下で充電完了する高速充電動作を繰り返しで
きる性能が必要である。また、エキシマレーザでは毎回
のレーザ光出力変動を検出して、次のサイクルのレーザ
光出力を制御するので、充電電圧を毎サイクル制御する
必要があり、高速制御性も重要である。
【0003】 図7は従来の共振充電型のコンデンサ充
電装置の例を示す。1は商用の交流電圧を整流する整流
器などの直流電源である。直流電源1の出力は電圧型の
ブリッジインバータ回路2に供給される。インバータ回
路2は、帰還用ダイオード3A、3B、3C、3Dがそ
れぞれ逆並列に接続された4個のIGBT4A、4B、4
C、4Dからなる。インバータ回路2の交流側出力はイ
ンダクタンス手段5を介して高電圧変圧器6の1次巻線
6Aに接続されており、その2次巻線6Bで所定の値に
昇圧された交流高電圧になり、高電圧整流器7により直
流高電圧に変換されて負荷コンデンサ8に供給される。
1次巻線6Aと2次巻線6Bに付された黒点は巻線の極
性を示す。高電圧整流器7は4個のダイオード7A.7
B、7C、7Dからなるブリッジ整流器である。インダ
クタンス手段5は、変圧器6の漏れインダクタンスも含
む。
【0004】 9、10は充電電圧検出用分圧抵抗であ
り、負荷コンデンサ8の充電電圧を数V の信号電圧Vdに
変換し、その信号電圧Vdは電圧比較回路11に入力され
る。12は充電電圧設定用の基準電圧源であり、基準電
圧Vrを有する。電圧比較回路11は検出電圧Vdと基準電
圧Vrを比較し、検出電圧Vdが基準電圧Vrに達するまでH
レベルの比較信号Vhを出力し、基準電圧VrになるとL レ
ベルの比較信号Vh信号を出力する。電圧比較回路11は
出力信号Vhの切り替わり点で振動しないように、充電電
圧の0.1%程度のヒステリシスが設けられる。13は
インバータ制御回路であり、A 相、B 相二つの逆相信号
はAND ゲート14と15を通して、一方はIGBT4Aと4
Dの一対、他方はIGBT4Bと4Cの一対を交互にオンさ
せる。図7では信号の経路を示すため一対のIGBTのゲー
ト信号系統を共通にしているが、実際にはIGBTの各ゲー
ト信号系統は絶縁分離される。
【0005】 変圧器6の漏れインダクタンスを含むイ
ンダクタンス手段5と整流回路7と負荷コンデンサ8は
半波の直列共振回路を構成している。ここで、インダク
タンス手段5は通常、漏れインダクタンスを有する変圧
器6と適当なインダクタンスを有するインダクタとから
なるが、変圧器6の漏れインダクタンスだけで直列共振
に必要なインダクタンスが得られれば、変圧器6だけで
も良い。インバータ回路2の一対のIGBTをこの共振半周
期でオンさせると、負荷コンデンサ8は、直流電源電圧
に変圧器6の変圧比n を乗じた値のほぼ2倍の電圧に向
けて共振充電される。例えば、直流電源電圧Vdc を25
0V 、負荷コンデンサ8(Co)を50nF, 、変圧器6の
昇圧比nを20とすると、充電電圧Vcは、Vc=2×n×V
dc =2×20×250=10kVになる。一対のIGBTの
オン時間は充電時間に相当し、共振半周期である。充電
時間、すなわち共振半周期 T/2=100μsとすれ
ば、負荷コンデンサCoの1次換算値Co' は、Co’=20
2×50nF=20μF となる。ただし、2π√LC=T で
あるから、インダクタンス手段5の値L は、L =(T /
2π)2/Co’=25.3μH となる。実際の従来のシ
ステムでは、商用電源電圧の変動により直流電源電圧Vd
c は変化し、例えば、AC180V〜220Vの商用電
源電圧の変動で240Vから300Vまで変化する。ま
た、共振作用も回路損失により2倍以下となる。このた
め、変圧器6の昇圧比nを20以上、例えば25に設定
し、直流電源電圧Vdc の最低電圧時に、一対のIGBT
を共振半周期オンさせたとき、負荷コンデンサCoの充電
電圧が設定電圧10kV以上になるように回路定数が設定
される。このため、インバータ回路のIGBTは負荷コ
ンデンサCoの充電電圧が設定電圧10kVに達したときに
オフして、電源電圧変動範囲で充電電圧を安定化する。
【0006】 次に、図8を参照して動作を説明する。
図8の(1) はインダクタンス手段5の電流ILであり、IG
BT4Aとその逆並列ダイオード3Aの電流と、IGBT4B
とその逆並列ダイオード3Bの電流の合成電流と等し
く、逆並列ダイオード3A、3Bの電流を斜線で示す。
(2) は負荷コンデンサ8の充電電圧Vc、(3)はIGBT4A
又は4Dのゲート信号VgA と、IGBT4B又は4Cのゲー
ト信号VgB を示す。今、時刻t0で負荷コンデンサ8が放
電されていると、検出電圧Vdは基準電圧Vrより低く、電
圧比較回路11はH 信号を出力し、制御回路13のA 相
側の信号がAND 回路14を通過して、インバータ回路2
の対角線上の1対のIGBT4Aと4Dをオンさせる。この
オンにより、共振回路に直流電源電圧が印加されて共振
電流ILがインダクタンス手段5を流れ、負荷コンデンサ
8の充電電圧Vcは図のように上昇する。時刻t1で負荷コ
ンデンサの充電電圧Vcが設定電圧値10kVに達したと
き、電圧比較回路11はL 信号を出し、AND 回路14が
ゲート信号を阻止して一対のIGBT4Aと4Dをオフさせ
る。しかし、回路内をそれまで流れていた電流ILによる
電磁エネルギーがインダクタンス手段5に蓄積されてお
り、この電磁エネルギーによる慣性電流、つまり帰還電
流は図8の斜線部分で示す。
【0007】 この帰還電流は、インダクタンス手段5
の右端子→変圧器6の1次巻線6Aの黒点端子→変圧器
6の2次巻線6Bの黒点端子→ダイオード7A→負荷コ
ンデンサ8→ダイオード7D→変圧器6の2次巻線6B
の非黒点端子→変圧器6の1次巻線6Aの非黒点端子→
帰還用ダイオード3A→直流電源1の正極から負極→帰
還用ダイオード3D→インダクタンス手段5の左端子の
経路で負荷コンデンサ8を充電しながら直流電源1に帰
還する。この慣性電流によって負荷コンデンサ8が充電
され、充電電圧Vcは設定電圧である10kVを超え、図8
に示すように、ΔVだけ過充電される。
【0008】 時刻t2で負荷コンデンサ8が図示しない
負荷に放電された後、今度はインバータ制御回路13が
B 相の信号を発生し、AND ゲート15を通して反対の対
角線上のIGBT3B、3Cがオンして、インダクタンス手
段8と変圧器6には逆方向に電流ILが流れる。変圧器6
の2次巻線6Bの電流は整流されて、再び負荷コンデン
サ8を充電する。インバータ回路2が1サイクルオンす
ることにより、負荷コンデンサ8は2回充電される。こ
のブリッジインバータ形式の共振充電の利点は、IGBTの
スイッチング周波数が負荷コンデンサ8の充電周波数の
1/2でよく、例えばエキシマレーザなどの4kHz 繰り
返しに対して、2kHz のスイッチングで済み、スイッチ
ング損失が少ないことである。
【0009】 しかし問題点もあり、従来装置の欠点と
しては、IGBTがオフしてもその時点でインダクタンス手
段5に流れていた電流による磁気エネルギーが慣性電流
となって負荷コンデンサ8を充電しながら、IGBTなどに
逆並列接続された帰還用ダイオード3A〜3Dを通して
直流電源1に帰還するため、負荷コンデンサ8が過充電
されることである。またここでは図示しないが、インダ
クタンス手段と直列に共振用コンデンサを接続し、この
共振周波数に関連した周波数でIGBTを駆動する直列共振
インバータにおいても、充電電圧が設定値でIGBTをオフ
させたとき、インダクタンス手段の残留電磁エネルギー
による慣性電流で負荷コンデンサ8の過充電が発生す
る。すなわち、交流側にインダクタンス手段を使用する
電圧型インバータを用いるコンデンサ充電装置は、イン
バータ回路のIGBTをオフさせても、慣性電流で充電が継
続して負荷コンデンサ8を過充電する問題がある。図9
はこの例を示しており、電圧比較回路11の比較信号Vhが
L になってインバータ回路2がオフしたにもかかわら
ず、インダクタンス手段5の慣性電流で負荷コンデンサ
8の充電電圧VcがΔVだけ過充電しているのが分かる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、交流側に
インダクタンス手段を使用するインバータ回路を利用し
た充電装置において、負荷コンデンサの充電電圧が設定
値に達するとき、インダクタンス手段の慣性電流をバイ
パスして負荷コンデンサを過充電することなく、充電電
圧の精度及び安定度を向上させることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 この発明の請求項1
は、前記課題を解決するため、直流入力端子と、該直流
入力端子に接続され、スイッチング半導体素子と帰還用
ダイオードとを備えるインバータ回路と、該インバータ
回路の交流側に接続されている変圧器と、該変圧器の1
次巻線又は2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れイ
ンダクタンスを含むインダクタンス手段と、前記変圧器
の2次側に接続されている整流器とを備え、負荷となる
負荷コンデンサを設定電圧に充電するコンデンサ充電装
置において、前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧
に達するときに前記インダクタンス手段の出力側を短絡
して、該インダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣
性電流が前記負荷コンデンサに流れるのを防止すると共
に、前記帰還用ダイオードを通して前記直流入力端子側
へ前記慣性電流を帰還するスイッチ手段を前記変圧器の
2次側に備えていることを特徴とするコンデンサ充電装
置を提供する。
【0012】この発明の請求項2は、前記課題を解決す
るため、請求項1において、前記整流器と前記負荷コン
デンサとの間に直列に逆放電阻止用ダイオードが接続さ
れ、前記スイッチ手段は前記整流器と前記逆放電阻止用
ダイオードとの間に一端が接続され、かつ前記整流器の
直流出力間に跨がって接続されていることを特徴とする
コンデンサ充電装置を提供する。
【0013】この発明の請求項3は、前記課題を解決す
るため、請求項1において、前記整流器の交流側におい
ダイオードと前記スイッチ手段との直列接続体が前記
変圧器の2次巻線と並列に接続されていることを特徴と
するコンデンサ充電装置を提供する。
【0014】この発明の請求項4は、前記課題を解決す
るため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続され
るインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接
続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻
線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含
むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続さ
ている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサを
設定電圧に充電するコンデンサ充電装置において、前記
変圧器の2次巻線間にダイオードがそれらのカソード同
士が向き合うように直列接続され、前記ダイオードのカ
ソード同士の接続点と前記整流器の直流側端子間に、
記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するときに
前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該インダ
クタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記負
荷コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備え
ていることを特徴とするコンデンサ充電装置を提供す
る。
【0015】この発明の請求項5は、前記課題を解決す
るため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続され
るインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接
続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻
線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含
むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続さ
ている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサを
設定電圧に充電するコンデンサ充電装置において、前記
負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するときに前
記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該インダク
タンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記負荷
コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備え、
前記スイッチ手段は、第1のスイッチ手段と第2のスイ
ッチ手段からなり、前記第1のスイッチ手段は抵抗と直
列に接続され、前記第2のスイッチ手段は前記第1のス
イッチ手段と抵抗とに並列に接続されていることを特徴
とするコンデンサ充電装置を提供する。
【0016】この発明の請求項6は、前記課題を解決す
るため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続され
るインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接
続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻
線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含
むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続さ
ている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサを
設定電圧に充電するコンデンサ充電装置において、前記
負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するときに前
記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該インダク
タンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記負荷
コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備え、
前記インバータ回路は、実質的に前記負荷コンデンサと
前記インダクタンス手段の直列共振の半周期期間オン
し、前記負荷コンデンサを等価的に前記直流入力端子間
電圧の2倍に向けて充電する共振充電式の電圧型イン
バータ回路であることを特徴とするコンデンサ充電装置
を提供する。
【0017】この発明の請求項7は、前記課題を解決す
るため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続され
るインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接
続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻
線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含
むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続さ
ている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサを
設定電圧に充電するコンデンサ充電装置において、前記
負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達したときに前
記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該インダク
タンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記負荷
コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備え、
前記インバータ回路は、前記インダクタンス手段と直列
にこのインダクタンス手段と直列共振するコンデンサが
接続され、この共振周波数に関係する周波数で運転され
る直列共振式の電圧型インバータ回路であることを特徴
とするコンデンサ充電装置を提供する。
【0018】この発明の請求項8は、前記課題を解決す
るため、請求項1ないし請求項7のいずれか1項におい
て、前記インバータ回路が、ブリッジに接続されている
スイッチング半導体素子とそれらの各々に並列接続され
ている帰還用ダイオードとからなるフルブリッジ型イン
バータ回路であることを特徴とするコンデンサ充電装置
を提供する。
【0019】この発明の請求項9は、前記課題を解決す
るため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続され、
2組の互いに直列接続されているスイッチング半導体素
子と帰還用ダイオードとをブリッジに接続してなるイン
バータ回路と、該インバータ回路の交流側に接続されて
いる変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻線に直列
であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含むインダ
クタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続されている
整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサを設定電圧
に充電するコンデンサ充電装置において、前記負荷コン
デンサの充電電圧が設定電圧に達するときに前記インダ
クタンス手段の出力側を短絡して、該インダクタンス手
段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記負荷コンデン
サに流れるのを防止すると共に、前記帰還用ダイオード
を通して前記直流入力端子側へ前記慣性電流を帰還する
スイッチ手段を前記変圧器の2次側に備えていることを
特徴とするコンデンサ充電装置を提供する。
【0020】この発明の請求項10は、前記課題を解決
するため請求項1ないし請求項7のいずれか1項におい
て、前記インバータ回路が、一対のコンデンサと一対の
スイッチング半導体素子とをブリッジに接続してなる回
路構成であることを特徴とするコンデンサ充電装置を提
供する。
【0021】この発明の請求項11は、前記課題を解決
するため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続さ
、スイッチング半導体素子と帰還用ダイオードとを備
えているインバータ回路と、該インバータ回路の交流側
に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2
次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンス
を含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接
続されている整流器とを備えた充電装置によって負荷と
なる負荷コンデンサを設定電圧に充電する方法におい
て、前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達した
ときに前記インバータ回路の前記スイッチング半導体素
子をオフさせると同時に、前記インダクタンス手段によ
って流れる慣性電流を前記負荷コンデンサからバイパス
し、前記整流器と前記変圧器と前記帰還用ダイオードと
を通して前記直流入力端子側に帰還することを特徴とす
るコンデンサ充電方法を提供する。
【0022】この発明の請求項12は、前記課題を解決
するため、直流入力端子と、該直流入力端子に接続され
ているインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に
接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次
巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを
含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続
されている整流器とを備えている充電装置によって負荷
となる負荷コンデンサを設定電圧に充電する方法におい
て、前記負荷コンデンサの充電電圧が所定の電圧よりも
低い目標値に達したときに前記インバータ回路の前記ス
イッチング半導体素子をオフさせ、その後は前記インダ
クタンス手段による慣性電流で前記負荷コンデンサを更
に充電して設定電圧に達すると、スイッチ手段をオンさ
せて、前記慣性電流を前記負荷コンデンサからバイパス
し、前記慣性電流が前記負荷コンデンサに流れないよう
にすることを特徴とするコンデンサ充電方法を提供す
る。
【0023】この発明の請求項13は、前記課題を解決
するため、請求項11又は請求項12において、前記ス
イッチ手段は、前記慣性電流がほぼゼロになるまでオン
状態に維持されることを特徴とするコンデンサ充電方法
を提供する。
【0024】この発明の請求項14は、前記課題を解決
するため、請求項11ないし請求項13のいずれかにお
いて、前記スイッチ手段は、前記インバータ回路が次の
充電を開始する時刻の直前又は同時にオフすることを特
徴とするコンデンサ充電方法を提供する。
【0025】
【発明の実施の形態及び実施例】 本発明の一実施例で
ある共振充電型のコンデンサ充電装置について図1によ
り説明する。図中の記号で図7と同じ記号は相当する部
材を示す。本発明では、このコンデンサ充電装置の負荷
である負荷コンデンサ8と直列に充電電流方向に逆放電
阻止用ダイオード21を接続すると共に、整流器7の直
流端子間に跨って短絡用のスイッチ手段22を接続す
る。また、電圧比較回路11の出力にパルス発生回路2
3を接続し、比較信号VhがL になったときにパルス発生
回路23は所定幅のパルスをスイッチ手段22のゲート
極に供給する。このスイッチ手段22としては、FET 、
IGBT、IEGT、サイリスタなどの種々の半導体スイッチが
使用でき、特にSCR のような積極的なターンオフ機能が
ない半導体素子も後で説明する理由で使用できる。ま
た、充電電圧が数kVと高くて、通常の半導体素子の耐圧
を超える場合には、スイッチ手段22は必要個数直列接
続したものからなる。この直列接続の回路、駆動方法に
ついては本発明の要旨ではなく、慣用技術であるので深
く説明しない。
【0026】 次に、図2も用いてこの実施例の動作を
説明する。図2(1) はインダクタンス手段5の電流ILで
あり、IGBT、MOSFETのようなスイッチング半導体素子、
ここではIGBTで説明するが、IGBT4Aとそれに逆並列に
接続されたダイオード3Aの電流と、IGBT4Bとそれに
逆並列に接続されたダイオード3Bの電流の合成電流と
等しい。ダイオード3Aと3Bの電流を斜線で示す。図
2(2) は負荷コンデンサ8の充電電圧Vcを示す。図2
(3) はIGBT4A又は4Dのゲート信号VgA と、IGBT4B
又は4Cのゲート信号VgB とスイッチ手段22のゲート
信号VgS(斜線部) を示す。
【0027】 今、時刻t0で負荷コンデンサ8が放電さ
れており、検出電圧Vdが基準電圧Vrより低いと、電圧比
較回路11はH の比較信号Vhを出力し、制御回路13の
A 相側の信号がAND 回路14を通過して、インバータ回
路2の対角線上の一対のIGBT4Aと4Dをオンさせる。
このオンにより前記共振回路に直流電源電圧が印加され
て共振による電流ILが流れ、充電電圧Vcは図(2) のよう
に上昇する。このとき、比較信号VhはH なので、パルス
発生回路23は動作せず、スイッチ手段22はオフであ
る。
【0028】 時刻t1で負荷コンデンサ8の充電電圧Vc
が設定値、例えば10kVに達したとき、電圧比較回路1
1はL の比較信号を出力し、AND 回路14はゲート信号
が一対のIGBT4Aと4Dに送られるのを阻止してをオフ
させる。同時に、比較信号VhがH からL に変化すること
でパルス発生回路23がトリガーされ、スイッチ手段2
2のゲートにパルスを与えてこれをオンさせることによ
り、整流器7の直流端子間を短絡する。本発明では、ス
イッチ手段22がオンすると、インバータ回路2がオフ
したとき、それまで流れていた電流ILによるインダクタ
ンス手段5の電磁エネルギー(図2(1) の斜線部で示
す)は、負荷コンデンサ8には流れず、帰還電流となっ
て次の経路で直流電源1に帰還される。
【0029】 インダクタンス手段5の右端子→変圧器
6の1次巻線6Aの黒点端子→変圧器6の2次巻線6B
の黒点端子→ダイオード7A→スイッチ手段22→ダイ
オード7D→変圧器6の2次巻線6Bの非黒点端子→変
圧器6の1次巻線6Aの非黒点端子→帰還用ダイオード
3A→直流電源1の正極から負極→帰還用ダイオード3
D→インダクタンス手段5の左端子からなる経路であ
る。このように、スイッチ手段22は慣性電流を負荷コ
ンデンサ8からバイパスし、負荷コンデンサ8が過充電
されることを防止する。スイッチ手段22がオンして
も、逆放電阻止用ダイオード21の存在により、負荷コ
ンデンサ8はスイッチ手段22を通して放電されること
はない。なお、慣性電流を途中で遮断しないために、パ
ルス発生回路23の出力パルスの時間幅は、慣性電流が
ゼロになるのに必要な時間以上に設定しておくので、慣
性電流がゼロになるまでスイッチ手段22はオフしな
い。通常、インダクタンス手段5と負荷コンデンサ8の
共振周期の半周期以上、つまり直ぐ次に他方の一対のIG
BTがオンするまでの時間に設定しておけばよい。
【0030】 次に、時刻t2で負荷コンデンサ8が図示
しない負荷に放電された後、今度は反対の対角線上のIG
BT3B、3Cがオンして、インダクタンス手段5と変圧
器6には逆方向に電流ILが流れる。変圧器6の2次巻線
6B の電流は整流回路7により整流され、再び負荷コン
デンサ8を充電する。充電電圧Vcが設定値10kVに達す
ると、上の説明と同様に、インバータ回路2がオフし、
同時にスイッチ手段22が再びオンしてインダクタンス
手段5の電磁エネルギーによる慣性電流をバイパスし、
負荷コンデンサ8の過充電を防止すると共に、インダク
タンス手段5の電磁エネルギーを直流電源1に戻す。な
お、スイッチ手段22に流れる慣性電流は、インダクタ
ンス手段5の電磁エネルギーが全て電源に戻るとゼロに
なるので、スイッチ手段22のターンオフスイッチング
損失はない。また電流が自然にゼロになるので、サイリ
スタを用いても自然消孤する。
【0031】 図3は本発明を直列共振型のインバータ
回路をコンデンサ充電装置に採用した一実施例である。
図中、図1と同一の符号は相当する部材を示すものとす
る。31は共振コンデンサであり、インダクタンス手段
5と直列共振する。この共振周波数は、インダクタンス
手段5と負荷コンデンサ8の共振周波数よりも十分に高
い。たとえば、40kHz である。インバータ制御回路1
3は、共振周波数に近い周波数、例えば30kHz でイン
バータ回路2の各対のIGBT4Aと4D、4Bと4Cを交
互に一定のパルス幅、すなわち1周期の40%のデュー
テイサイクルでオンさせる。
【0032】 次に図4を用いてこの実施例の動作を説
明する。図4(1) はインダクタンス手段5の電流ILを示
し、慣性電流は斜線で示す。なお、電流ILはIGBT4と逆
並列の帰還用ダイオード3を流れる電流の和に等しい。
(2) は負荷コンデンサ8の充電電圧Vc、(3) は比較電圧
Vhとスイッチ手段22のゲート信号VgS を示す。ゲート
信号VgS は斜線で示す。
【0033】 時刻t0で負荷コンデンサ8は放電されて
いる。検出電圧Vdは基準電圧源12の基準電圧Vrよりも
低く、電圧比較回路11はH の比較信号Vhを出力する。
AND 回路14がゲート信号を通過させて、インバータ回
路2の対角線上の1対のIGBT4Aと4D、次に4Bと4
Cを交互にオンさせると、共振による電流ILがインダク
タンス手段5を流れ、負荷コンデンサ8の充電電圧Vcは
図2(2) のように上昇する。このとき、比較信号VhはH
なので、パルス発生回路23は動作せず、したがってス
イッチ手段22はオフである。
【0034】 時刻t1で負荷コンデンサ8の充電電圧Vc
が所定の電圧値10kVに達すると、電圧比較回路11
はL の比較信号Vhを出力し、AND 回路14はゲート信号
がIGBT4 に送出されるのを阻止してインバータ回路2を
オフさせる。同時に比較信号VhがH からL に変化するこ
とで、パルス発生回路23がトリガーされ、スイッチ手
段22のゲートにゲート信号VgS が与えられ、スイッチ
手段22をオンさせて整流器7の直流端子間を短絡す
る。この実施例でも、スイッチ手段22をオン、インバ
ータ回路2をオフしたとき、それまで流れていた電流IL
によるインダクタンス手段5の電磁エネルギーは、スイ
ッチ手段22によって負荷コンデンサ8からバイパスさ
れ、帰還電流となって次の経路で電源1に帰還する。
【0035】 インダクタンス手段5の右端子→変圧器
6の1次巻線6Aの黒点端子→変圧器6の2次巻線6B
の黒点端子→ダイオード7A→スイッチ手段22→ダイ
オード7D→変圧器6の2次巻線6Bの非黒点端子→変
圧器6の1次巻線6Aの非黒点端子→共振コンデンサ3
1→帰還用ダイオード3A→直流電源1の正極から負極
→帰還用ダイオード3D→インダクタンス手段5の左端
子からなる経路で流れ、したがって、慣性電流はスイッ
チ手段22で負荷コンデンサ8をバイパスされ、負荷コ
ンデンサ8が過充電されることはない。なお、スイッチ
手段22がオンしても、ダイオード21の逆放電阻止作
用により、負荷コンデンサ8は放電されない。
【0036】次に図5は本発明を並列共振型インバータ
によるコンデンサ充電装置に採用した他の一実施例であ
る。図中、図1、図3と同一の符号は相当する部材を示
すものとする。41は並列共振用のコンデンサであり、
変圧器6の2次巻線6Bに並列接続される。直列共振型
との相違は、共振コンデンサ41が等価的に負荷回路と
並列接続される。このコンデンサ41はインダクタンス
手段5と並列共振する。この共振周波数は、インダクタ
ンス手段5と負荷コンデンサ8の共振周波数よりも十分
に高い。例えば、40kHz である。制御回路13は、共
振周波数に近い周波数、例えば30kHz でインバータ回
路2の各対のIGBTを交互に一定のパルス幅、すなわち1
周期の40%のデュ−テイサイクルでオンさせる。この
並列共振型インバータ回路を用いたコンバータは周知の
回路であり、詳しい動作は省略するが、インダクタンス
手段5とコンデンサ41の共振により、コンデンサ41
の両端電圧は等価的に電源電圧以上に上昇し、この共振
電圧を整流して負荷コンデンサ8を充電するものであ
る。
【0037】 この実施例では変圧器6の2次巻線6B
に、カソード同士が向かい合うようにダイオード42、
43を逆方向に直列接続して、その接続点とグランド間
に2個のスイッチ手段44、45を接続し、一方のスイ
ッチ手段44には保護用抵抗46を直列接続する。負荷
コンデンサ8との分離は、高圧整流器7のダイオード7
Aと7Bが行う。スイッチ手段44、45はそれぞれパ
ルス発生回路47の二つの時間差をもった信号で駆動さ
れる。例えば、前記実施例と同様にスイッチ手段で2次
側を直接短絡すると、共振コンデンサ41を短絡するこ
とになり、コンデンサ41の放電電流でスイッチ手段を
破壊する危険があるので、この実施例では2段階スイッ
チ構成をとった。充電電圧が目標値に達したとき、スイ
ッチ手段44はスイッチ手段47より短時間、例えば1
μs程度先行してオンし、先ずは共振コンデンサ41を
保護用抵抗46を通して放電する。
【0038】 数10kHzの高周波並列共振では、共振
コンデンサ41は負荷コンデンサ8に比較して非常に小
さく、数100〜1000PF程度であり、例えば保護抵
抗46が1kΩの値であると、1μs程度の時間で放電
を行うので、第1のスイッチ手段44と保護用抵抗46
により安全な電流で放電する。共振コンデンサ41の電
圧が負荷コンデンサ8の充電電圧以下に下がれば、過充
電はしないが、このスイッチ手段44のオンだけでは抵
抗46が慣性電流を消費して熱損失となるため、第2の
スイッチ手段45が慣性電流を抵抗46に流さないよう
バイパスする。第2のスイッチ手段45がオンした後
は、第1のスイッチ手段44は機能しないのでオフして
よい。なお、スイッチ手段44、45と直列のダイオー
ド42、43を流れる電流のデューテイサイクルは小さ
いので、ダイオード42、43として小電流容量のダイ
オードを使える利点がある。
【0039】次に図6は電圧型インバータ回路として、
いわゆるダブルフォワード型インバータを使用した共振
充電型の実施例である。ダブルフォワード型インバータ
回路2は変圧器6の1次巻線6Aに一方向の電源電圧が
かかる半波動作する。図中の符号で図1と同じ符号は相
当する部材を示すものとする。ダブルフォワード型のイ
ンバータ回路2は、同時にオンするA相のIGBT4B、4
Cと帰還用ダイオード3A、3Dからなる。図1の構成
と比べて、B相のIGBT4A、4Dが無いので、帰還用ダ
イオード3B、3Cは不要である。変圧器6の2次巻線
に接続される整流回路は、1個のダイオード7から
なる半波整流回路である。慣性電流を短絡するためのス
イッチ回路は、整流ダイオード7のアノード側に接続さ
れるダイオード50とスイッチ手段22との直列接続体
で構成される。また、この実施例では負荷コンデンサ8
の充電電圧Vcが設定値よりも所定値だけ低い目標値でイ
ンバータ回路2をオフさせるために、第2の電圧比較回
路11’と第2の基準電圧源12’とを備え、電圧比較
回路11’が出力する第2の比較信号Vh' はAND 回路14
に入力される。第2の基準電圧源12’は第1の基準電
圧源12の基準電圧Vrよりも幾分低い基準電圧Vr' を有
する。
【0040】 基本動作は図1のA 相の動作と似てお
り、簡単に動作を説明する。A 相のIGBT4B、4Cがオ
ンすると、変圧器6の1次巻線6Aに一方向の電源電圧
がかかり、共振用のインダクタンス手段5と負荷コンデ
ンサ8が整流ダイオード7を通して、半波直列共振して
負荷コンデンサ8を充電する。充電電圧Vcが目標値に達
すると、その検出電圧Vdは第2の基準電圧源12’の基
準電圧Vr' と等しくなるから、電圧比較回路11’の比
較信号Vh' がL レベルになり、IGBT4Bと4Cはオフす
る。この時点では、検出電圧Vdは第1の基準電圧源12
の基準電圧Vrに達しないから、スイッチ手段22は未だ
オフの状態に保持され、したがってインダクタンス手段
5の電磁エネルギーによる慣性電流は負荷コンデンサ8
に流れて充電する。そして、前記慣性電流によって負荷
コンデンサ8の充電電圧Vcが設定値に達すると、その検
出電圧Vdは第1の基準電圧源12の基準電圧Vrと等しく
なり、電圧比較回路11の比較信号VhがL レベルになる
ので、パルス発生回路23がゲート信号Vgs をスイッチ
手段22に与えてオンさせ、インダクタンス手段5によ
る慣性電流の残りの部分を負荷コンデンサ8からバイパ
スするので、前記実施例同様に負荷コンデンサ8が過充
電になるのを防ぐことができる。
【0041】 この実施例では、インダクタンス手段5
による慣性電流の大部分を負荷コンデンサ8に流して充
電するのでより電力損失を小さくでき、効率が高くな
る。さらに、負荷コンデンサ8の充電電圧Vcが設定値に
達した時点で、インダクタンス手段5による慣性電流が
ゼロになるようにインバータ回路2のスイッチング半導
体素子をオフさせれば、その慣性電流を負荷コンデンサ
8からバイパスする必要がなくなるので、スイッチ手段
22など慣性電流をバイパスするための回路を省略する
ことも可能である。なお、スイッチ手段22がオンして
も、整流ダイオード7がその逆放電素子作用を行うこと
により、負荷コンデンサ8の充電電荷がスイッチ手段2
2を通して放電されることはない。
【0042】 なお、慣性電流の帰還経路は、インダク
タンス手段5の右端子→変圧器6の1次巻線6Aの黒点
端子→変圧器6の2次巻線6Bの黒点端子→ダイオード
50→スイッチ手段22→変圧器6の2次巻線6Bの非
黒点端子→変圧器6の1次巻線6Aの非黒点端子→帰還
用ダイオード3A→直流電源1の正極から負極→帰還用
ダイオード3D→インダクタンス手段5の左端子からな
る。
【0043】 前記各実施例の以上の記述では、通常、
変圧器の励磁インダクタンス電流が回路共振電流に比較
して十分に小さく、本発明の作用に大きな影響を与えな
いので、理解しやすいように、励磁インダクタンス電流
を無視して説明した。しかし変圧器の設計によっては、
変圧器の励磁インダクタンス電流が大きい場合もあり、
その場合のスイッチ手段のオン時間について説明する。
【0044】 図1の実施例を例にして説明する。負荷
コンデンサ8が設定電圧に達して、インバータ2回路の
IGBT4A、4Dがオフし、スイッチ手段22がオンする
と、変圧器6の励磁インダクタンス電流もこのスイッチ
手段22で短絡され、2次巻線6B、整流ダイオード7
A、スイッチ手段22、整流ダイオード7Dの回路で循
環する。励磁インダクタンス電流がこれらの2次側回路
部品の損失で減衰する前にスイッチ手段22がオフする
と、励磁インダクタンス電流は1次巻線または2次巻線
に流れようとするが、1次側にはインダクタンス手段5
があり、大きな電流変化ができない。このため、励磁イ
ンダクタンス電流は2次巻線6B側に流れて負荷コンデ
ンサ8を充電し、過充電にする可能性がある。これを避
けるため、スイッチ手段22は、励磁インダクタンス電
流がゼロに減衰した後にオフすることが望ましい。簡単
には、スイッチ手段22は次にインバータ回路のスイッ
チング半導体素子がオンして再度充電開始する時刻の直
前、もしくは同時にオフすれば、次のスイッチング半導
体のオン時に励磁インダクタンス電流を負荷コンデンサ
8の充電電流に利用できる。
【0045】 なお、以上の実施例ではインバータ回路
についても種々の構成例を示したが、その他にも、例え
ば一対のコンデンサと一対のスイッチング半導体素子と
をブリッジ回路に接続してなるインバータ回路、あるい
はシングルエンデッドタイプのインバータ回路など種々
の構成が考えられる。
【0046】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明によれば負
荷コンデンサの充電電圧が設定値に達した後にはインダ
クタンス手段による慣性電流を、負荷コンデンサからバ
イパスさせ、充電しないようにしているので過充電を防
止でき、充電電圧の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンデンサ充電装置の第1の実施例
を示す図である。
【図2】 図1の動作を説明するための電流、電圧波形
を示す図である。
【図3】 本発明のコンデンサ充電装置の第2の実施例
を示す図である。
【図4】 図3の動作を説明するための電流、電圧波形
を示す図である。
【図5】 本発明のコンデンサ充電装置の第3の実施例
を示す図である。
【図6】 本発明のコンデンサ充電装置の第4の実施例
を示す図である。
【図7】 従来のコンデンサ充電装置の1例を示す図で
ある。
【図8】 図7の動作を説明するための電流、電圧波形
を示す図である。
【図9】 図7の動作を説明するための電流、電圧波形
を示す図である。
【符号の説明】
1・・直流電源 2・・インバータ
回路 3A−3D・・帰還用ダイオード 4A−4D・・ス
イッチング半導体素子 5・・インダクタンス手段 6・・変圧器 7・・整流器 8・・負荷コンデ
ンサ 9、10・・電圧検出用抵抗 11・・電圧比較
回路 12・・基準電圧源 13・・インバ
ータ制御回路 14、15・・AND 回路 22、44、4
5・・スイッチ手段 23、47・・パルス発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02M 3/28 H02M 3/28 Q (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 1/00 H02J 7/00 - 7/10 H02M 3/28

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力端子と、該直流入力端子に接続
    され、スイッチング半導体素子と帰還用ダイオードとを
    備えるインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に
    接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次
    巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを
    含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続
    されている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサ
    を設定電圧に充電するコンデンサ充電装置において、 前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するとき
    に前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該イン
    ダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記
    負荷コンデンサに流れるのを防止すると共に、前記帰還
    用ダイオードを通して前記直流入力端子側へ前記慣性電
    流を帰還するスイッチ手段を前記変圧器の2次側に備え
    ていることを特徴とするコンデンサ充電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記整流器と前記負
    荷コンデンサとの間に直列に逆放電阻止用ダイオードが
    接続され、前記スイッチ手段は前記整流器と前記逆放電
    阻止用ダイオードとの間に一端が接続され、かつ前記整
    流器の直流出力間に跨がって接続されていることを特徴
    とするコンデンサ充電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記整流器の交流側においてダイオードと前記スイッチ
    手段との直列接続体が前記変圧器の2次巻線と並列に接
    続されていることを特徴とするコンデンサ充電装置。
  4. 【請求項4】 直流入力端子と、該直流入力端子に接続
    されているインバータ回路と、該インバータ回路の交流
    側に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は
    2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタン
    スを含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に
    接続されている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデ
    ンサを設定電圧に充電するコンデンサ充電装置におい
    て、 前記変圧器の2次巻線間にダイオードがそれらのカソー
    ド同士が向き合うように直列接続され、前記ダイオード
    のカソード同士の接続点と前記整流器の直流側端子間
    に、前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達する
    ときに前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該
    インダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が
    前記負荷コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段
    備えていることを特徴とするコンデンサ充電装置。
  5. 【請求項5】 直流入力端子と、該直流入力端子に接続
    されているインバータ回路と、該インバータ回路の交流
    側に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は
    2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタン
    スを含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に
    接続されている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデ
    ンサを設定電圧に充電するコンデンサ充電装置におい
    て、前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するとき
    に前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該イン
    ダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記
    負荷コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備
    え、 前記スイッチ手段は、第1のスイッチ手段と第2のスイ
    ッチ手段からなり、前記第1のスイッチ手段は抵抗と直
    列に接続され、前記第2のスイッチ手段は前記第1のス
    イッチ手段と抵抗とに並列に接続されていることを特徴
    とするコンデンサ充電装置。
  6. 【請求項6】 直流入力端子と、該直流入力端子に接続
    されているインバータ回路と、該インバータ回路の交流
    側に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は
    2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタン
    スを含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に
    接続されている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデ
    ンサを設定電圧に充電するコンデンサ充電装置におい
    て、前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するとき
    に前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該イン
    ダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記
    負荷コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備
    え、 前記インバータ回路は、実質的に前記負荷コンデンサと
    前記インダクタンス手段の直列共振の半周期期間オン
    し、前記負荷コンデンサを等価的に前記直流入力端子間
    電圧の2倍に向けて充電する共振充電式の電圧型イン
    バータ回路であることを特徴とするコンデンサ充電装
    置。
  7. 【請求項7】 直流入力端子と、該直流入力端子に接続
    されているインバータ回路と、該インバータ回路の交流
    側に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は
    2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタン
    スを含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に
    接続されている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデ
    ンサを設定電圧に充電するコンデンサ充電装置におい
    て、前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達したとき
    に前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該イン
    ダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記
    負荷コンデンサに流れるのを防止するスイッチ手段を備
    え、 前記インバータ回路は、前記インダクタンス手段と直列
    にこのインダクタンス手段と直列共振するコンデンサが
    接続され、この共振周波数に関係する周波数で運転され
    る直列共振式の電圧型インバータ回路であることを特徴
    とするコンデンサ充電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    において、 前記インバータ回路が、ブリッジに接続されているスイ
    ッチング半導体素子とそれらの各々に並列接続されてい
    る帰還用ダイオードとからなるフルブリッジ型インバー
    タ回路である ことを特徴とするコンデンサ充電装置。
  9. 【請求項9】 直流入力端子と、該直流入力端子に接続
    され、2組の互いに直列接続されているスイッチング半
    導体素子と帰還用ダイオードとをブリッジに接続してな
    インバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接続
    されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻線
    に直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含む
    インダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続され
    ている整流器とを備え、負荷となる負荷コンデンサを設
    定電圧に充電するコンデンサ充電装置において、 前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達するとき
    に前記インダクタンス手段の出力側を短絡して、該イン
    ダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流が前記
    負荷コンデンサに流れるのを防止すると共に、前記帰還
    用ダイオードを通して前記直流入力端子側へ前記慣性電
    流を帰還するスイッチ手段を前記変圧器の2次側に備え
    ていることを特徴とするコンデンサ充電装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれか1
    項において、 前記インバータ回路が、一対のコンデンサと一対のスイ
    ッチング半導体素子とをブリッジに接続してなる回路構
    成である ことを特徴とするコンデンサ充電装置。
  11. 【請求項11】 直流入力端子と、該直流入力端子に接
    続され、スイッチング半導体素子と帰還用ダイオードと
    を備えているインバータ回路と、該インバータ回路の交
    流側に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又
    は2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタ
    ンスを含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側
    に接続されている整流器とを備えた充電装置によって負
    荷となる負荷コンデンサを設定電圧に充電する方法にお
    いて、 前記負荷コンデンサの充電電圧が設定電圧に達したとき
    に前記インバータ回路の前記スイッチング半導体素子を
    オフさせると同時に、前記インダクタンス手段によって
    流れる慣性電流を前記負荷コンデンサからバイパスし、
    前記整流器と前記変圧器と前記帰還用ダイオードとを通
    して前記直流入力端子側に帰還することを特徴とするコ
    ンデンサ充電方法。
  12. 【請求項12】 直流入力端子と、該直流入力端子に接
    続されているインバータ回路と、該インバータ回路の交
    流側に接続されている変圧器と、該変圧器の1次巻線又
    は2次巻線に直列であって前記変圧器の漏れインダクタ
    ンスを含むインダクタンス手段と、前記変圧器の2次側
    に接続されている整流器とを備えている充電装置によっ
    て負荷となる負荷コンデンサを設定電圧に充電する方法
    において、 前記負荷コンデンサの充電電圧が所定の電圧よりも低い
    目標値に達したときに前記インバータ回路の前記スイッ
    チング半導体素子をオフさせ、その後は前記インダクタ
    ンス手段による慣性電流で前記負荷コンデンサを更に充
    電して設定電圧に達すると、スイッチ手段をオンさせ
    て、前記慣性電流を前記負荷コンデンサからバイパス
    し、前記慣性電流が前記負荷コンデンサに流れないよう
    にすることを特徴とするコンデンサ充電方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12において、 前記スイッチ手段は、前記慣性電流がほぼゼロになるま
    でオン状態に維持されることを特徴とするコンデンサ充
    電方法。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし請求項13のいずれ
    かにおいて、 前記スイッチ手段は、前記インバータ回路が次の充電を
    開始する時刻の直前又は同時にオフすることを特徴とす
    るコンデンサ充電方法。
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