JP2002198597A - コンデンサ充電方法及び充電装置 - Google Patents

コンデンサ充電方法及び充電装置

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JP2002198597A
JP2002198597A JP2000392341A JP2000392341A JP2002198597A JP 2002198597 A JP2002198597 A JP 2002198597A JP 2000392341 A JP2000392341 A JP 2000392341A JP 2000392341 A JP2000392341 A JP 2000392341A JP 2002198597 A JP2002198597 A JP 2002198597A
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Kiyomi Watanabe
清美 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エキシマレーザなどのエネルギー蓄積コンデ
ンサの充電器において、0.1%程度以下の高精度の電
圧安定度を実現することを課題とする。 【解決手段】 エネルギー蓄積コンデンサの充電回路に
おいて、主充電器回路に補助充電器回路を並列接続し、
主充電器回路により目標電圧値の99%まで充電し、以
後100%までの充電及び回路もれ電流や検出電流によ
るエネルギー蓄積コンデンサからの放電の補充電は補助
充電器回路で充電する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータ回路
とインダクタンス手段とを用いた共振型コンデンサ充電
方法及び充電装置に係り、特に、負荷となるエネルギー
蓄積コンデンサの充電電圧精度が0.1%程度以下の高
精度充電方法及び充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エキシマレーザなどのパルスレーザにお
いては、数kVから数10kV程度の高電圧に充電され
たコンデンサの電荷を磁気圧縮回路などを通してレーザ
管に高速で放電し、レーザ光を励起する。パルスレーザ
の応用装置ではレーザ光の励起回数が高いほど、すなわ
ちコンデンサの充放電繰り返し回数が高いほど、レーザ
装置としての性能が向上し、近年は数kHzの高繰り返
しが課題となってきた。
【0003】このため、エネルギー蓄積コンデンサの充
電装置も数100μs 以下で充電完了する高速充電動作
を繰り返しできる性能が必要である。また、高精度の電
圧安定度を必要とするエキシマレーザでは毎回のレーザ
光の出力変動を検出して、次のサイクルのレーザ光出力
を制御するので、充電電圧を毎サイクル制御する必要が
あり、高速制御性も重要である。
【0004】従来のコンデンサ充電方法及び充電装置に
おいては、インバータ回路とインダクタンス手段とを用
いた共振型コンデンサ充電装置及び充電方法として、例
えば、本発明者が出願した特願2000−193063
号がある。本発明者は特願2000−193063号の
出願において、エネルギー蓄積コンデンサが設定電圧ま
で充電されたときオンして、前記インダクタンス手段に
よる慣性電流をエネルギー蓄積コンデンサからバイパス
して充電するのを防止するスイッチ手段を変圧器の2次
側に設け、これによりエネルギー蓄積コンデンサが過充
電になるのを防止することを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願2000
−193063号の出願にかかる発明であっても、実際
上は前記スイッチ手段及びその駆動回路が理想的なもの
ではなく、エネルギー蓄積コンデンサの充電電圧と基準
電圧とを比較する比較回路の動作遅れ時間、スイッチ手
段のそれ自身の動作遅れと駆動回路の遅れ時間などがあ
り、これらの総和が数100ns程度あるので、この動
作遅れ時間において継続して充電電流が前記エネルギー
蓄積コンデンサに流れてしまい、微小ではあるが過充電
される。
【0006】高精度の電圧安定度を必要とするエキシマ
レーザ負荷などでは、充電器の出力精度として負荷とな
るエネルギー蓄積コンデンサの充電電圧の変動率が0.
1%程度以下の電圧安定度が要求され、この微少な過充
電が問題となる。この過充電量が一定であれば、制御回
路はその分を見込んで制御すればよいが、前記遅れ時間
の過充電量は、次のような原因により一定でない。
【0007】第一に、電源電圧の変動による影響があ
る。仮に遅れ時間が一定であっても、電源電圧の変動に
より充電電圧の上昇速度が変化し、過充電量が変化す
る。
【0008】第二に、エネルギー蓄積コンデンサの残留
電圧とその変動による影響がある。エネルギー蓄積コン
デンサがエキシマレーザ負荷などに放電した後には、負
荷側からの帰還電流があり、エネルギー蓄積コンデンサ
は低い電圧に充電されて、次の充電サイクルの残留電圧
となる。共振充電の場合は特に、電源電圧とエネルギー
蓄積コンデンサの初期電圧の差で共振電流の大きさが変
化する。このため、前記動作遅れ時間を見込んでもエネ
ルギー蓄積コンデンサの残留電圧で電圧精度が低下して
しまう。
【0009】第三に、変圧器巻線の温度にともなう抵抗
値変化による影響がある。充電器の運転開始時と数時間
運転後では、変圧器などの温度が上昇し、巻線の抵抗値
が変化する。共振回路内の抵抗値変化は充電電圧上昇率
を変化させるので、動作遅れ時間を見込んでも電圧安定
度が低下してしまう。
【0010】これらの解決手段として、インバータ回路
がオフした後の過充電量、電源電圧の変動、エネルギー
蓄積コンデンサの残留電圧などのデータを予めコンピュ
ータのCPUに取り込み、最終充電電圧を予測制御する
方法も考えられるが、高速性を要求されることと、デー
タ数が多いため、制御が複雑となり充電電圧精度の安定
度が出難い。
【0011】前記の提案済の発明によれば、インバータ
回路のオフ後におけるエネルギー蓄積コンデンサの過充
電量を最小にできるので、安定度は大幅に向上するが、
バイパススイッチ及びその駆動回路の遅れ時間により十
分に満足し得る電圧精度の充電電圧を得ることができな
い。
【0012】したがって、本発明ではこのバイパス用の
スイッチ手段自身の動作遅れとその駆動回路の動作遅れ
を考慮し、高精度の電圧安定度を必要とするエキシマレ
ーザなどを負荷とする場合にも十分に満足し得るコンデ
ンサ充電精度を有する充電方法及び装置を提供すること
を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、主充電器回路
に高周波型のコンバータ型補助充電器回路を並列接続
し、主充電器回路からの出力とインダクタンス手段の磁
気エネルギーとによりエネルギー蓄積コンデンサを充電
し、目標電圧値の99%以上に充電電圧が達した時点で
主充電器回路からの出力とインダクタンス手段の磁気エ
ネルギーとを出力側から遮断し、以後は主充電器回路の
電力容量の2%〜9%の電力容量、好ましくは4%〜5
%の電力容量であるコンバータ型補助充電器回路で目標
電圧値の100%まで高精度に充電し、また回路もれ電
流や検出電流などによるエネルギー蓄積コンデンサの放
電を補充電し、0.1%程度以下の高精度充電を行な
う。
【0014】
【発明の実施の形態】第一の発明は、直流入力端子と、
直流入力端子に接続されるインバータ回路と、インバー
タ回路の交流側に接続される変圧器と、変圧器の1次巻
線又は2次巻線に直列であって変圧器の漏れインダクタ
ンスを含むインダクタンス手段と、変圧器の2次側に接
続され充電停止指令によりインダクタンス手段の出力側
を短絡してインダクタンス手段の磁気エネルギーによる
慣性電流がエネルギー蓄積コンデンサに流れるのを防止
するバイパススイッチ手段を備えた主充電器回路と、主
充電器回路に並列接続された補助充電器回路とにより負
荷となるエネルギー蓄積コンデンサを充電する方法にお
いて、主充電器回路からの出力と前記インダクタンス手
段の磁気エネルギーとにより前記エネルギー蓄積コンデ
ンサの充電電圧が目標電圧値の99%以上に達した時点
で、主充電器回路からの出力と前記インダクタンス手段
の磁気エネルギーとを出力側から遮断し、以後目標電圧
値の100%までの充電と、回路もれ電流や検出電流に
よるエネルギー蓄積コンデンサの放電に対する補充電と
は補助充電器回路で充電することを特徴とするコンデン
サ充電方法を提案する。
【0015】つまり、負荷がエキシマレーザなどの場合
には、エネルギー蓄積コンデンサ充電後、次のレーザシ
ョットまで通常より長い時間待機することがあり、その
間にエネルギー蓄積コンデンサが高圧検出抵抗器などに
より放電して電圧低下するのでこのエネルギー蓄積コン
デンサへの補充電が必要となる。
【0016】そして、本発明では、主充電器回路と高周
波型のコンバータ型補助充電器回路とを並列に接続させ
ることにより、主充電器回路で目標電圧値の99%以上
に充電した後、この補助充電器回路で目標電圧値まで高
精度に充電するとともに、回路もれ電流や検出電流など
によるエネルギー蓄積コンデンサの放電を補充電し、
0.1%程度以下での高精度充電を実現する。
【0017】第二の発明は、直流端子と、その直流入力
端子に接続されるインバータ回路と、インバータ回路の
交流側に接続される変圧器と、変圧器の1次巻線又は2
次巻線に直列であって変圧器の漏れインダクタンスを含
むインダクタンス手段と、変圧器の2次側に接続された
主充電器回路と、主充電器回路に並列接続された補助充
電器回路と、からなり、主充電器回路は負荷となるエネ
ルギー蓄積コンデンサを充電するとともに、充電停止指
令によりインダクタンス手段の出力側を短絡してインダ
クタンス手段の磁気エネルギーによる慣性電流がエネル
ギー蓄積コンデンサに流れるのを防止するバイパススイ
ッチ手段を変圧器の2次側に設けたコンデンサ充電回路
であり、主充電器回路とバイパススイッチ手段により目
標電圧値の99%以上に達した時点で、主充電器回路か
らの出力とインダクタンス手段の磁気エネルギーとを出
力側から遮断し、以後目標電圧値の100%までの充電
と、回路もれ電流や検出電流などによる前記エネルギー
蓄積コンデンサの放電に対する補充電とは補助充電器回
路で充電することを特徴とするコンデンサ充電装置を提
案する。
【0018】つまり、第一の発明で説明したコンデンサ
充電方法を実現させるコンデンサ充電装置である。
【0019】第三の発明は、第二の発明に記載のコンデ
ンサ充電装置において、その補助充電器回路は主充電器
回路の電力容量の2%〜9%の値、好ましくは4%〜5
%の値の電力容量である高周波コンバータ型のコンデン
サ充電回路であることを特徴とするコンデンサ充電装置
を提供する。
【0020】従来、主充電器回路と補助充電器回路とを
用いて、目標電圧値の95%程度まで主充電器回路で充
電し、残りを補助充電器回路を使って100%まで充電
する方法があったが、その補助充電器回路は残りの5%
を所定の時間内に充電するために最大出力の大きな容量
が必要であり、補助充電器回路自体の出力電圧精度も高
精度でなくてはならないが、インダクタンス手段の磁気
エネルギーによる慣性電流がエネルギー蓄積コンデンサ
に流れる影響もあり、0.1%程度以下での負荷のエネ
ルギー蓄積コンデンサの高精度充電を実現することがで
きなかった。
【0021】そのため、0.1%程度以下の高精度充電
を実現するには、その補助充電器回路の電力容量を主充
電器回路の電力容量の2%〜9%の値、好ましくは4%
〜5%の値とした高周波コンバータ型のコンデンサ充電
回路とする必要がある。
【0022】なお、高精度充電可能で主充電器回路の容
量の10%以上の値の補助充電器回路を用いることも可
能であるが、補助充電器回路が大型となり価格も高価と
なるため、実用的ではない。
【0023】第四の発明は、第二の発明又は第三の発明
に記載のコンデンサ充電装置において、その主充電器回
路は、インダクタンス手段とエネルギー蓄積コンデンサ
が共振する共振充電型であることを特徴とするコンデン
サ充電装置を提案する。
【0024】つまり、主充電器回路を共振充電型とする
ことにより、制御回路を簡素化でき、コンデンサ充電装
置を高効率の小型なものとすることができる。
【0025】第五の発明は、第二の発明ないし第四の発
明のいずれかに記載のコンデンサ充電装置において、高
周波コンバータ型の補助充電器回路は、直列共振型また
は並列共振型であることを特徴とするコンデンサ充電装
置を提案する。
【0026】つまり、高周波コンバータ型の補助充電器
回路として直列共振型または並列共振型を用いることに
より、制御回路を簡素化でき、コンデンサ充電装置を高
効率の小型なものとすることができる。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例である共振充電型のコンデ
ンサ充電装置について図1により説明する。直流電源1
は商用の交流電圧の整流器などであり、直流電源1の出
力は主充電器回路2と補助充電器回路3に供給される。
両充電器2,3の出力は並列接続され、エネルギー蓄積
コンデンサ4に接続される。
【0028】抵抗器5,6は充電電圧検出用の分圧抵抗
器であり、たとえば充電電圧10kVを数Vの信号電圧
Vdに変換する。制御回路7は2個の電圧比較器8,9
からなり、第1の電圧比較器8はインバータ制御回路1
0により主充電器回路2のインバータを制御し、パルス
発生回路11によりバイパススイッチ12を制御する。
【0029】第1の電圧比較器8の基準電圧Vr1は目
標電圧値の99%以上に設定され、エネルギー蓄積コン
デンサの充電電圧が目標電圧値の99%以上で主充電器
回路2のインバータをオフ、バイパススイッチ12をオ
ンさせる。
【0030】第2の電圧比較器9は第2のインバータ制
御回路13により補助充電器回路3のインバータを制御
する。第2の電圧比較器9の基準電圧Vr2は目標電圧
値の100%に設定され、充電電圧が100%以下で補
助充電器回路3のインバータがオンし、目標電圧値の1
00%を超えるとインバータをオフする。
【0031】なお、本実施例では補助充電器回路3は目
標電圧値の0%〜100%の全期間を運転させている
が、主充電器回路2が目標電圧値の99%まで運転して
いる期間は停止させていても、本発明の0.1%程度以
下の高い充電電圧精度を実現できる。
【0032】つぎに、主充電器回路の説明を行う。電圧
型ブリッジインバータ回路21は4個のIGBTなどのス
イッチング半導体素子22A〜22Dとその逆並列ダイ
オード23A〜23Dからなる。インバータ回路21の
交流側出力はインダクタンス24を介して変圧器25の
1次巻線25Aに接続されており、2次巻線25Bで所
定の高電圧に昇圧した後に、高電圧整流器27を通して
共振コンデンサでもあるエネルギー蓄積コンデンサ4に
接続される。
【0033】1次巻線25Aと2次巻線25Bに付され
た黒点は巻線の極性を示す。高電圧整流器27はブリッ
ジ整流器である。上記インダクタンス24は、変圧器2
5の漏れインダクタンスも含む。また変圧器25の2次
巻線25Bにまたがって、2個のダイオード28、29
がカソードを共通に直列接続され、共通カソードと整流
器27の負直流端子間に跨ってバイパススイッチ手段1
2が接続される。
【0034】続いて、補助充電器回路回路の説明を行
う。電圧型ブリッジインバータ回路31は4個のFET
などのスイッチング半導体素子32A〜32Dからな
る。逆並列ダイオードはFETの場合は寄生ダイオード
を使用する。インバータ回路31の交流側出力はインダ
クタンス34を介して変圧器35の1次巻線35Aに接
続されており、2次巻線35Bで所定の高電圧に昇圧し
た後に、高電圧整流器37を通してエネルギー蓄積コン
デンサ4に接続される。高電圧整流器37はブリッジ整
流器である。
【0035】補助充電器回路3のインバータ31は主充
電器回路2のインバータ21の電力容量の2%〜9%の
値、好ましくは4%〜5%の値の電力容量のインバータ
を使用する。形式は、直列共振、並列共振、非共振どの
形式でもよい。図では4個のFETからなる100kHz
の並列共振型である。トランス35の2次巻線35Bと
並列に共振コンデンサ38が接続される。
【0036】ここで、従来の95%までの主充電と本発
明の99%までの主充電とで、補助充電器回路の容量が
どの程度差があるかを次の条件で試算する。算出条件と
して、1回のレーザ注入エネルギーを4ジュールとする
と、10kVのとき、エネルギー蓄積コンデンサ容量は
C=80nFである。負荷が4kHz繰り返しの充電器の場
合、レーザショット後、次の充電電圧をコンピューター
で計算するのに要する時間を100μsとると、実質的
充電時間は150μsしかない。共振充電によりエネル
ギー蓄積コンデンサを100μsで95%または99%
まで充電し、残り50μsで100%に充電する。
【0037】(1)主充電器回路が、充電時間T=10
0μsで95%(エネルギー蓄積コンデンサの充電電圧
V=9500V)充電する場合の電流値I1はI1=CV
/T=80nF ×9500V/100μs=7.6A
となるので、充電時の最大電力P1は、P1=9500k
V×7.6A=72.2kW である。次に、充電時間
T=50μsで、残りの5%(エネルギー蓄積コンデン
サの充電電圧V=500Vに相当)充電する電流値I
は、I=CV/T=80nF ×500V/50μs=0.
8A となるので、補助充電器回路の最大電力P2は、P
2=10kV×0.8A=8kW となり、補助充電器
回路の容量は主充電器回路の11%以上必要であること
が判る。
【0038】(2)同様に、主充電器回路が、充電時間
T=100μsで99%(エネルギー蓄積コンデンサの
充電電圧V=9900V)充電する場合の電流値I2
は、I2=CV/T=80nF ×9900V/100μs
=7.92A となるので充電時の最大電力P1はP1=
9900kV×7.92A=78.4kW である。次
に、充電時間T=50μsで、残りの1%(エネルギー
蓄積コンデンサの充電電圧V=100Vに相当)充電す
る電流値IはI=CV/T=80nF ×100V/50μ
s=0.16A となるので、補助充電器回路の最大電
力P2は、P2=10kV×0.16A=1.6kW と
なり、補助充電器回路の容量は主充電器回路の約2%で
ある。
【0039】これは、主充電が95%の場合の補助充電
器回路の容量に対して、20%の小容量で済むことを示
している。すなわち、主充電器回路が99%以上まで充
電することにより、補助充電器回路の容量は主充電器回
路の数%以下で済み、95%まで充電する場合と比較す
ると非常に小型化され、また経済的である。
【0040】次に、図1と図2を用いてこの実施例の動
作を説明する。図2の(1)はエネルギー蓄積コンデン
サの充電電圧Vc、(2)は第1の電圧比較器8の比較
信号Vh1、(3)は第2の電圧比較器9の比較信号Vh
2、(4)は主充電器回路のコンデンサ充電電流Ic
1、(5)は補助充電器回路のコンデンサ充電電流Ic
2を示す。
【0041】今、図2の時刻t0でエネルギー蓄積コン
デンサ4を充電開始する。検出電圧Vdが第1の基準電
圧Vr1、第2の基準電圧Vr2より低いので2個の電
圧比較器8,9はH の比較信号Vh1、Vh2を出力し両
充電器2,3ともオンして充電する。
【0042】時刻t1で充電電圧が目標電圧の99%に
達すると、第1の電圧比較器の出力Vh1はLレベルと
なり、主充電器回路2はオフする。第2の電圧比較器9
はまだHレベルであり、補助充電器回路3は目標電圧の
100%に向かって充電を継続する。
【0043】目標電圧の100%になると、第2の電圧
比較器もLレベルとなり、補助充電器回路3は充電を停
止する。エネルギー蓄積コンデンサ4は回路内の検出抵
抗などで放電し、次のレーザショットまで時間がある場
合、たとえば時刻t3で目標充電電圧より低下すると第
2の電圧比較器9の出力Vh2は再度Hレベルとなり、補
助充電器回路3が再びオンして目標電圧の100%まで
補充電し、時刻t4で目標電圧の100%に達したら補
助充電器回路3がオフして補充電を停止する。
【0044】補助充電器回路の容量が、主充電器回路の
数%の小容量であるため、補助充電器回路による充電電
圧上昇は緩やかであり、リプルΔVが小さくなる。つま
り、エネルギー蓄積コンデンサの充電電圧の制御が容易
となり、その電圧精度は0.1%程度以下とすることが
できる。図2では動作を明確にするため、このリプル部
分を拡大している。
【0045】本発明では、バイパススイッチの付加によ
り主充電器回路での充電電圧を目標電圧の99%に設定
し、以後は補助充電器回路で目標電圧の100%まで充
電し、また高い充電精度で補充電できるので、長時間、
容易にかつ正確に充電電圧を制御でき、エキシマレーザ
電源などのエネルギー蓄積コンデンサの充電電圧安定度
を0.1%程度以下の精度まで高めることができる。
【0046】
【発明の効果】本発明では、バイパススイッチの付加に
より主充電器回路でエネルギー蓄積コンデンサ充電電圧
を目標電圧値の99%まで充電することができ、その
後、主充電器回路の電力容量の2%〜9%の値、好まし
くは4%〜5%の値の電力容量である補助充電器回路で
目標電圧値の100%まで充電し、また補充電するの
で、長時間、容易にかつ正確に充電電圧を制御でき、高
精度の電圧安定度を必要とするエキシマレーザ電源など
のエネルギー蓄積コンデンサの充電電圧安定度を0.1
%程度以下に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンデンサ充電装置の実施例を示す図
である。
【図2】図1の動作を説明するための電流、電圧波形を
示す図である。
【符号の説明】
1・・直流電源 2・・主充電器回
路 3・・補助充電器回路 4・・エネルギー
蓄積コンデンサ 5,6・・電圧検出用抵抗器 7・・制御回路 8,9・・電圧比較器 10・・インバー
タ制御回路 11・・パルス発生回路 12・・バイパス
スイッチ 13・・インバータ制御回路 21・・インバー
タ回路 22A〜22D・・スイッチング半導体素子 23A〜23D・・逆並列ダイオード 24・・インダクタンス手段 25・・高電圧変
圧器 25A・・1次巻線 25B・・2次巻
線 27・・高電圧整流器 28,29・・ダ
イオード 31・・インバータ回路 32A〜32D・・スイッチング半導体素子 34・・インダクタンス手段 35・・高電圧変
圧器 35A・・1次巻線 35B・・2次巻
線 37・・高電圧整流器 38・・コンデン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流入力端子と、該直流入力端子に接続さ
    れるインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接
    続される変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻線に
    直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含むイ
    ンダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続され充
    電停止指令により前記インダクタンス手段の出力側を短
    絡して前記インダクタンス手段の磁気エネルギーによる
    慣性電流が前記エネルギー蓄積コンデンサに流れるのを
    防止するバイパススイッチ手段を備えた主充電器回路
    と、該主充電器回路に並列接続された補助充電器回路と
    により負荷となるエネルギー蓄積コンデンサを充電する
    方法において、前記主充電器回路からの出力と前記イン
    ダクタンス手段の磁気エネルギーとにより前記エネルギ
    ー蓄積コンデンサの充電電圧が目標電圧値の99%以上
    に達した時点で、前記主充電器回路からの出力と前記イ
    ンダクタンス手段の磁気エネルギーとを出力側から遮断
    し、以後前記目標電圧値の100%までの充電と、回路
    もれ電流や検出電流などによる前記エネルギー蓄積コン
    デンサの放電に対する補充電とは前記補助充電器回路で
    充電することを特徴とするコンデンサ充電方法。
  2. 【請求項2】直流入力端子と、該直流入力端子に接続さ
    れるインバータ回路と、該インバータ回路の交流側に接
    続される変圧器と、該変圧器の1次巻線又は2次巻線に
    直列であって前記変圧器の漏れインダクタンスを含むイ
    ンダクタンス手段と、前記変圧器の2次側に接続された
    主充電器回路と、該主充電器回路に並列接続された補助
    充電器回路と、からなり、前記主充電器回路は負荷とな
    るエネルギー蓄積コンデンサを充電するとともに、充電
    停止指令により前記インダクタンス手段の出力側を短絡
    して前記インダクタンス手段の磁気エネルギーによる慣
    性電流が前記エネルギー蓄積コンデンサに流れるのを防
    止するバイパススイッチ手段を前記変圧器の2次側に設
    けたコンデンサ充電回路であり、前記主充電器回路と前
    記バイパススイッチ手段により目標電圧値の99%以上
    に達した時点で、前記主充電器回路からの出力と前記イ
    ンダクタンス手段の磁気エネルギーとを出力側から遮断
    し、以後前記目標電圧値の100%までの充電と、回路
    もれ電流や検出電流などによる前記エネルギー蓄積コン
    デンサの放電に対する補充電とは前記補助充電器回路で
    充電することを特徴とするコンデンサ充電装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のコンデンサ充電装置にお
    いて、前記補助充電器回路は前記主充電器回路の電力容
    量の2%〜9%の値、好ましくは4%〜5%の値の電力
    容量である高周波コンバータ型のコンデンサ充電回路で
    あることを特徴とするコンデンサ充電装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は請求項3のいずれかに記載の
    コンデンサ充電装置において、前記主充電器回路は、前
    記インダクタンス手段と前記エネルギー蓄積コンデンサ
    が共振する共振充電型であることを特徴とすることを特
    徴とするコンデンサ充電装置。
  5. 【請求項5】請求項2ないし請求項4のいずれかに記載
    のコンデンサ充電装置において、高周波コンバータ型の
    補助充電器回路は、直列共振型又は並列共振型であるこ
    とを特徴とするコンデンサ充電装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6661205B1 (en) 2001-03-27 2003-12-09 Origin Electric Company, Limited Capacitor charging method and capacitor charger
US6737847B2 (en) 2001-10-30 2004-05-18 Origin Electric Company, Limited Capacitor charging method and charging apparatus
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JP2007124807A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Institute Of Physical & Chemical Research 高電圧充電器
CN112098750A (zh) * 2020-09-07 2020-12-18 国网新疆电力有限公司电力科学研究院 基于充电电容的变压器动热稳定试验装置

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