JP2005086970A - コンデンサの充電器および充電方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルス電源の直流電源とするシングルコンデンサ、または2つのコンデンサを目標電圧まで高い精度で充電し、さらに小型化、低価格化を図る。
【解決手段】コンバータCNVからチョッパ回路で交流電力を得、この出力を1次入力とする昇圧変圧器Tfは2次巻線とこれよりも高い電圧にした3次巻線を有して昇圧した交流出力を得、整流器D1は2次巻線出力の整流出力でコンデンサCを目標電圧よりも若干低い電圧まで粗充電する。粗充電を完了した後、半導体スイッチSW11はそのオン動作によって3次巻線の整流出力でコンデンサを目標電圧まで微充電する。
コンバータからインバータで定電流の交流出力を得、これを整流した出力を昇圧チョッパで昇圧してコンデンサを目標電圧まで微充電すること、これら粗充電回路と微充電回路を2組設けて2つのコンデンサを個別に充電することも含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エキシマ用レーザ装置等に使用されるパルス電源の直流電源とするコンデンサを、目標電圧まで高い精度で充電するための充電器および充電方式に関する。
エキシマレーザ装置は、半導体の微細加工に使用されるため、超高精度の高圧縮されたパルスエネルギーが必要となる。
図5はレーザ装置のシステム構成を示す。パルス電源装置は、充電器1によりパルス発生装置2内のコンデンサを充電し、このパルス発生装置2ではコンデンサに充電したエネルギーを半導体スイッチ等のスイッチング動作で放電させることでパルス電流を発生させ、このパルスエネルギーを磁気圧縮装置3により磁気スイッチ等の使用で更に高圧縮したパルス電流に変換する。レーザ光発生装置は、磁気圧縮装置3からのパルス電流で励起されるチャンバー4によりレーザ光を発生し、このレーザ光をレーザ光整形装置5により整形して半導体加工用レーザ出力を得る(例えば特許文献1参照)。
このようなレーザ装置において、エキシマレーザ装置の繰り返し周波数は、現在では4kHz程度となっていて、繰り返し周期は250マイクロ秒である。充電器1は、パルス発生装置2内のコンデンサを充電するために使用されるが、レーザ装置の微細加工精度に対応するために、高速で高精度に充電できる充電器が必要になっている。
一方、レーザ装置の電気−光エネルギーの変換効率を改善するために、二つの異なったチャンバーを使用して同期した二つのレーザ光を発生し、これを光学的に合成するようなレーザ装置(ツインチャンバー方式)が適用されるようになってきた(例えば特許文献2参照)。
このツインチャンバー方式のレーザ装置は、システム構成を図6に示す。レーザ光発生装置ではレーザ装置1台に対して、二組のチャンバー4A,4Bと、両チャンバーからのレーザ光を合成整形装置5Aで合成と整形をする。パルス電源装置では、両チャンバー4A,4Bにそれぞれパルス電流で励起するため、二組のパルス発生装置2A,2Bと磁気圧縮装置3A,3Bを備える。
このツインチャンバー方式の充電器1は、「二つの異なるチャンバーで発生するレーザ光の同期化に対して重要な鍵を占める装置となる」ため、1台構成とし、0.05%程度の超高精度の高速充電性能が要求される。
このための充置器1は、図7に基本構成を示すように、コンバータ(交流−直流変換)6により交流電源を直流電源に変換し、この直流電源から直流−直流変換装置7により電圧および周期を制御した充電電流を発生し、パルス発生装置8のコンデンサを充電する。コンバータ6はダイオード整流回路等で構成され、変換装置7はチョッパによる直流−直流の直接変換回路、またはインバータによる直流−交流−直流変換回路にされる。
特開平8−130870号公報 特開2002−57391
現状の充電器では、0.05%の精度をもつ高速充電器を主回路的に構成するためには、目標充電電圧までほぼ充電できる容量の大きな粗調用と、目標精度を出すために容量の小さな微調用の2台の充電器が必要になる。このような方法をとると、二組の充電器が必要になり、経済性が損なわれ、さらに寸法等が大きくなる欠点がある。
さらに、ツインチャンバー方式の場合は、1台の充電器で2台のパルス発生装置のコンデンサにエネルギーを充電すると、充電電圧は同一レベルとなる。パルス発生装置のコンデンサ等に容量のバラツキがあると、同じ値でコンデンサに充電されたエネルギーは同一にならず、結果的に光エネルギーの発生タイミングがずれ、同期化が困難になる。これには、完全に独立した2組の充電器「(粗調用充電器+微調用充電器)×2」で構成し、パルス発生装置の充電エネルギーが等しくなるように充電することもできるが、完全に独立した充電器が二組必要になるため経済性や寸法上の問題が発生する。
本発明の目的は、上記の課題を解決したコンデンサの充電器および充電方式を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、シングル負荷コンデンサまたはツイン負荷コンデンサを粗充電した後に微充電することで目標電圧まで高精度に充電する方式とし、粗充電には直流−交流変換回路と昇圧変圧器と整流器で負荷コンデンサを目標電圧よりも若干低くした電圧まで充電し、微充電は昇圧変圧器に目標電圧よりも高い電圧になる3次巻線を設け、この3次巻線の整流出力を半導体スイッチを介して負荷コンデンサを目標電圧まで高精度に充電する方式、または定電流交流の整流出力をチョッパ回路で昇圧して負荷コンデンサを目標電圧まで充電する方式としたものである。
また、本発明は、複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より低めまたは高めに粗充電して、独立した充電または放電、回生手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧まで充電する方式としたものである。
以上のことから、本発明は、以下の構成および充電方式を特徴とする。
(1)パルス電源の直流電源とするコンデンサを目標電圧まで充電するための充電器であって、
充電器の直流電源から交流電力を得る直流−交流変換器と、
前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線およびこの2次巻線よりも高い電圧にした3次巻線を有して昇圧した交流出力を得る昇圧変圧器と、
前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力でコンデンサを目標電圧よりも若干低い電圧まで粗充電する充電回路と、
前記粗充電を完了した後、前記3次巻線の整流出力でコンデンサを目標電圧まで微充電する充電回路とを備えたことを特徴とする。
(2)パルス電源の直流電源になるコンデンサを目標電圧まで充電するための充電器であって、
充電器の直流電源から交流電力を得る直流−交流変換器と、
前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線に昇圧した交流出力を得る昇圧変圧器と、
前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力でコンデンサを目標電圧よりも若干低い電圧まで粗充電する充電回路と、
前記粗充電を完了した後、前記充電器の直流電源から得る定電流の交流出力を整流した出力を昇圧チョッパで昇圧してコンデンサを目標電圧まで微充電する充電回路とを備えたことを特徴とする。
(3)2台のパルス電源でそれぞれの直流電源となる2つのコンデンサを目標電圧まで同期してそれぞれ充電するための充電器であって、
充電器の共通の直流電源から交流電力を得る共通の直流−交流変換器と、
前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線およびこの2次巻線よりも高い電圧にした3次巻線を有して昇圧した交流出力を得る共通の昇圧変圧器と、
前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力で2つのコンデンサを個別に目標電圧よりも若干低い電圧までそれぞれ粗充電する2つの充電回路と、
前記粗充電を完了した後、前記3次巻線の整流出力で2つのコンデンサを個別に目標電圧まで微充電する2つの充電回路とを備えたことを特徴とする。
(4)2台のパルス電源でそれぞれの直流電源となる2つのコンデンサを目標電圧まで同期してそれぞれ充電するための充電器であって、
充電器の共通の直流電源から交流電力を得る共通の直流−交流変換器と、
前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線に昇圧した交流出力を得る昇圧変圧器と、
前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力で2つのコンデンサを個別に目標電圧よりも若干低い電圧までそれぞれ粗充電する2つの充電回路と、
前記粗充電を完了した後、前記充電器の直流電源から得る定電流の交流出力を整流した出力を昇圧チョッパで昇圧して2つのコンデンサを個別に目標電圧まで微充電する2つの充電回路とを備えたことを特徴とする。
(5)複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、
共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より低めに粗充電して、独立した充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧に追加充電することを特徴とする。
(6)複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、
共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より高めに粗充電して、独立した放電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧に充電することを特徴とする。
(7)複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、
共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より高めに粗充電して、独立した回生手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧に充電することを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、シングル負荷コンデンサまたはツイン負荷コンデンサを粗充電した後に微充電することで目標電圧まで高精度に充電する方式とし、粗充電には直流−交流変換回路と昇圧変圧器と整流器で負荷コンデンサを目標電圧よりも若干低くした電圧まで充電し、微充電は昇圧変圧器に目標電圧よりも高い電圧になる3次巻線を設け、この3次巻線の整流出力を半導体スイッチを介して負荷コンデンサを目標電圧まで高精度に充電する方式、または定電流交流の整流出力をチョッパ回路で昇圧して負荷コンデンサを目標電圧まで充電する方式としたため、2組の直流−交流−直流電力変換器を必要とする従来装置に比べて、1つの直流−交流変換器と電流・電圧定格を大幅に下げた簡単な微充電回路を使用して、負荷コンデンサを高い精度で充電することができ、経済性、寸法、信頼性で優れる。
また、ツインチャンバー方式のレーザ装置の充電器は、それぞれの負荷コンデンサを別々の目標電圧まで高い精度で充電しようとすると、上記回路構成の充電器が2組必要であるが、本考案の場合は1つの直流−交流変換器による粗充電回路と、二組の電流・電圧定格を大幅に下げた簡単な微充電回路で、両負荷コンデンサを高い精度でそれぞれの目標電圧で充電することができ、経済性、寸法、信頼性で優れる。
以下、実施形態1と実施形態2でシングルチャンバー方式の充電器を、実施形態3と実施形態4でツインチャンバー方式の充電器を説明する。これら充電器により、高速で超高精度の充電を実現する。
(実施形態1)
図1に主回路構成を示す。交流電力を直流電力に変換するコンバータCNVは、ダイオード整流器RF、直流リアクトルDCL、直流コンデンサC+で構成される一般的な直流電源回路である。
この直流電源から負荷コンデンサCに充電する回路は、インバータ方式やチョッパ方式(降圧、昇圧、昇降圧)などがあるが、昇圧チョッパ回路を使用した回路例を示す。この昇圧チョッパ回路は、直流リアクトルDCL1と半導体スイッチSW1で構成する。
昇圧変圧器Tfは、チョッパ回路の交流出力が1次巻線に供給され、2次巻線と、この2次巻線より高めにした3次巻線を設ける。2次巻線と3次巻線には整流器D1,D2を接続する。昇圧用変圧器の2次巻線側の整流器D1の整流出力は逆電圧保護用整流器D3を通して負荷コンデンサCに直接接続する。昇圧変圧器Tfの3次巻線側の整流器D2の整流出力は負荷コンデンサCに比べて容量の小さな補助コンデンサΔCを並列に接続し、このコンデンサΔCと3次巻線の整流器の結合点から第2の半導体スイッチSW11と抵抗R1および整流器D3を介して負荷コンデンサCに接続する。
制御回路CNTは、コンバータCNVの直流出力電圧を検出する電圧検出器DC/DC1と、負荷コンデンサCの充電電圧を検出する検出器DC/DC11とからそれぞれ検出電圧を取り込み、これら検出電圧と充電電圧設定値の比較で半導体スイッチSW1,SW11のオン・オフ制御を行う。
この制御には、半導体スイッチSW1のオン・オフ制御で、負荷コンデンサCを目標値より若干低めのレベルまで粗充電しておき、この充電が完了したあとに、半導体スイッチSW11の「オン動作」で負荷コンデンサCを目標値まで微充電する。負荷コンデンサCが目標電圧まで充電したことで半導体スイッチSW11の「オフ動作」で充電を完了させる。
詳細には、スイッチSW1で直流リアクトルDCL1を通して直流電源を短絡し、所定の短絡電流になるタイミングでスイッチSW1をオフにすると、直流リアクトルDCL1に蓄えられたエネルギーが昇圧変圧器Tfの2次巻線と3次巻線を通して負荷回路のコンデンサCとコンデンサΔCに移行する。
昇圧変圧器Tfの2次と3次巻線比を、コンデンサΔC側に接続してある3次巻線側をΔnだけ高くし、コンデンサCとΔCの容量比K=C/ΔCを1より十分大きくしておくと、以下の充電電圧になる。
・コンデンサ充電電圧関係:コンデンサΔCの電圧はトランスの2次3次巻線比で決まるレベルでコンデンサCより高く充電される。
・コンデンサの充電エネルギー関係:コンデンサCの容量はΔCより十分大きいため、直流リアクトルDCL1のエネルギーは殆どCに移行する。
スイッチSW1のオン幅をコンバータCNVの直流電源電圧、負荷コンデンサCの初期値、充電電圧設定電圧値等から演算して制御すると、負荷コンデンサCに対しては目標値より若干低めのエネルギーで、またΔCに対してはトランスの巻線比の選定により目標電圧よりも充分高めなレベルで充電することができる。この状態で負荷コンデンサCの粗充電を完了する。
この後、スイッチSW11をオンとすると、ΔCの電圧が負荷Cの電圧よりも高いため、ΔCから負荷コンデンサCに向って抵抗R1、整流器D3を介して放電電流が流れ、負荷コンデンサCのエネルギーの微充電ができる。負荷コンデンサCの電圧がこの微充電により目標電圧に達したレベルでスイッチSW11をオフとすれば、微充電が終了となり負荷コンデンサCを精度良く充電することができる。
本実施形態において、微充電は粗充電電圧と目標電圧の差分程度の低い電圧で低い電気エネルギーを制御できればよいため、整流器D2から半導体スイッチSW11、コンデンサΔCおよび抵抗器R1までの回路の電流定格は、粗充電回路のそれに比べて大幅に下げたもので済むし、小型軽量、低価格のもので済む。
(実施形態2)
図2に主回路構成を示す。コンバータCNVとチョッパ回路は実施形態1と同じである。チョッパ回路に1次巻線を接続する昇圧変圧器Tf1は、2次巻線側は整流器D1を介して負荷コンデンサCに直接接続する。
定電流インバータINVは、コンバータCNVを直流電源とし、高周波の定電流出力を得、絶縁用変圧器Tf2は単相インバータINVの絶縁して出力する。整流回路RF1は、変圧器Tf2の出力を整流し、直流リアクトルDCL11と整流器D2を介して負荷コンデンサCに接続する。直流リアクトルDCL11と整流器D2の接続点に設ける半導体スイッチSW11は、直流リアクトルDCL11とで昇圧チョッパ回路を構成する。
制御回路CNTは、電圧検出器DC/DC1と電圧検出器DC/DC11の検出電圧と、充電電圧設定値の比較で半導体スイッチSW1,SW11のオン・オフ制御を行う。
この制御は、半導体スイッチSW1の動作で、負荷コンデンサCを目標値より若干低めのレベルまで粗充電を行い、半導体スイッチSW11のオン状態で直流リアクトルDCL11に電流エネルギーを蓄積しておき、負荷コンデンサCの粗充電が完了した後、半導体スイッチSW11のオフで、直流リアクトルDCL11に蓄えられたエネルギーを負荷コンデンサCに移行させ、目標電圧まで微充電させる。
詳細には、スイッチSW1の動作で実施形態1と同じ動作で負荷コンデンサCを目標レベルより低めの粗充電を行う。単相インバータINV、変圧器Tf2、整流回路RF1、直流リアクトルDCL11および半導体スイッチSW11で構成する微充電回路は、微充電時以外の期間は半導体スイッチSW11をオンさせておき、インバータINVは微小電流による定電流で動作して直流リアクトルDCL11にエネルギー蓄積をしておき、粗充電が完了した後に、SW11をオフとすると、直流リアクトルDCL11に蓄えられたエネルギーが負荷コンデンサCに移行し、負荷コンデンサCのエネルギーの微充電が始まる。負荷コンデンサCが、この微充電により目標電圧レベルに達したときにスイッチSW11をオンさせて微充電を終了することで、負荷コンデンサCを精度良く充電することができる。
本実施形態において、微充電は昇圧チョッパ回路で行い、しかも粗充電電圧と目標電圧の差分程度の低い電圧で低い電気エネルギーを制御できればよいため、定電流インバータから半導体スイッチSW11および整流器D2までの回路の電圧・電流定格は、粗充電回路のそれに比べて大幅に下げたもので済むし、小型軽量、低価格のもので済む。
(実施形態3)
図3に主回路構成を示す。コンバータCNVとチョッパ回路および2次と3次巻線をもつ昇圧変圧器Tfまでは実施形態1と同じであり、ツイン負荷コンデンサCA,CBに対して共通回路とする。
昇圧変圧器Tfは、2次巻線と2次巻線より高めにした3次巻線を設け、2次巻線出力側には別々の整流器D1A,D1Bを接続し、これらの出力を逆電圧保護用整流器D3A,D3Bを介してツイン(2つの)負荷コンデンサCA,CBにそれぞれ接続する。昇圧用変圧器の3次巻線出力側はツイン負荷に共通の整流器D2を接続し、この整流器D2にはツイン負荷コンデンサCA,CBの総和に比べて容量の小さな補助コンデンサΔCを並列に接続する。共通の整流器D2と補助コンデンサΔCの結合点から別々の半導体スイッチSW11A,SW11Bと抵抗R1A,R1Bおよび整流器D3A,D3Bを介してそれぞれの負荷コンデンサCA,CBに接続する。
制御回路CNTは、共通の電圧検出器DC/DC1の検出電圧と、ツイン負荷個別の電圧検出器DC/DC1A,DC/DC1Bの検出電圧を基に半導体スイッチSW1,SW11A,SW11Bをオン・オフ制御する。
この制御は、半導体スイッチSW1の制御で、それぞれの負荷コンデンサCA,CBを目標値より若干低めの共通電圧レベルまで粗充電しておき、この充電が完了した後、別々に設けられた半導体スイッチSW11A,SW11Bのオフ制御で、それぞれの負荷コンデンサCA,CBの目標電圧値まで微充電する。それぞれの負荷コンデンサCA,CBが目標電圧まで充電したことで、それぞれの半導体スイッチSW11A,SW11Bのオン制御で微充電を完了させる。
この方式にすると、粗充電は変圧器Tfの共通の出力巻線から負荷コンデンサCA,CBを充電するため、同じ電圧で粗充電できる。この粗充電は目標電圧より若干低めの電圧まで充電しておき、スイッチSW11AとSW11Bのオン・オフ制御で負荷コンデンサCA,CBを各々の目標電圧まで精度良く充電することができる。
本実施形態においても、実施形態1と同様に、微充電は粗充電電圧と目標電圧の差分程度の低い電圧で低い電気エネルギーを制御できればよいため、小型軽量、低価格のもので済む。
(実施形態4)
図4に主回路構成を示す。コンバータCNVとチョッパ回路および昇圧変圧器Tf1までは実施形態2と同じ構成とし、また、インバータINVと変圧器Tf2および整流回路RF1は実施形態と同じ構成とし、ツイン負荷コンデンサCA,CBに対して共通回路とする。
昇圧変圧器Tf1の2次巻線側は別々の整流器D1A,D1Bを介して二つの負荷コンデンサCA,CBに直接に接続する。また、整流回路RF1の直流出力は、別々にした直流リアクトルDCL11A,DCL11Bと、整流器D2A,D2Bを介して負荷コンデンサCA,CBに接続する。また、直流リアクトルDCL11A,DCL11Bと整流器D2A,D2Bとの結合点に半導体スイッチSW11A,SW11Bを接続する。
制御回路CNTは、共通の電圧検出器DC/DC1の検出電圧と、ツイン負荷個別の電圧検出器DC/DC1A,DC/DC1Bの検出電圧を基に半導体スイッチSW1,SW11A,SW11Bをオン・オフ制御する。
この制御は、半導体スイッチSW1の動作で、負荷コンデンサCA,CBを目標値より若干低めの共通電圧レベルまで粗充電し、半導体スイッチSW11A,SW11Bはオン制御しておく。この充電が完了した後、半導体スイッチSW11A,SW11Bのオフ制御で、それぞれの負荷コンデンサCA,CBの目標電圧値まで微充電を開始する。それぞれの負荷コンデンサCA,CBが目標電圧まで充電したことで、それぞれの半導体スイッチSW11A,SW11Bのオン制御で微充電を完了させる。
この方式にすると、粗充電はトランスの共通の出力巻線から負荷コンデンサCA,CBを充電するため、同じ電圧で充電できる。粗充電で目標電圧より若干低めの電圧まで充電しておき、スイッチSW11AとSW11Bのオフ動作で負荷コンデンサCA,CBを各々の目標電圧まで微充電を開始し、それぞれのコンデンサ電圧が目標電圧になったとき、それぞれのスイッチをオンさせて微充電を完了すれば、精度良く充電することができる。
本実施形態においても、実施形態2と同様に、微充電は昇圧チョッパ回路で行い、しかも粗充電電圧と目標電圧の差分程度の低い電圧で低い電気エネルギーを制御できればよいため、小型軽量、低価格のもので済む。
なお、以上までの各実施形態において、直流−交流変換器をチョッパ回路とする場合を示すが、これに代えてインバータとすることができる。また、定電流インバータ回路に代えて、チョッパ回路とすることができる。
また、各実施形態において、複数のコンデンサ負荷を充電する充電方式として、共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より低めまたは高めに粗充電し、独立した充電または放電、回生手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧まで充電することができる。なお、放電、回生手段の実現は、例えば、各実施形態におけるスイッチSW11,SW11A,SW11B等のオン・オフ制御の変更と、整流器の極性を変更することで実現される。
本発明の実施形態1を示すシングル負荷用充電器。 本発明の実施形態2を示すシングル負荷用充電器。 本発明の実施形態3を示すツイン負荷用充電器。 本発明の実施形態4を示すツイン負荷用充電器。 レーザー装置のシステム構成図(シングルチャンバー方式)。 レーザー装置のシステム構成図(ツインチャンバー方式)。 充電器の基本構成。
符号の説明
CNV コンバータ
DCL1 直流リアクトル
SW1,SW11 半導体スイッチ
SW11A,SW11B 半導体スイッチ
Tf,Tf1 昇圧変圧器
Tf2 絶縁変圧器
C,CA,CB 負荷コンデンサ
ΔC 補助コンデンサ
CNT 制御回路
DC/DC1,DC/DC11 電圧検出器
DC/DC11A,DC/DC11B 電圧検出器

Claims (7)

  1. パルス電源の直流電源とするコンデンサを目標電圧まで充電するための充電器であって、
    充電器の直流電源から交流電力を得る直流−交流変換器と、
    前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線およびこの2次巻線よりも高い電圧にした3次巻線を有して昇圧した交流出力を得る昇圧変圧器と、
    前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力でコンデンサを目標電圧よりも若干低い電圧まで粗充電する充電回路と、
    前記粗充電を完了した後、前記3次巻線の整流出力でコンデンサを目標電圧まで微充電する充電回路とを備えたことを特徴とするコンデンサの充電器。
  2. パルス電源の直流電源になるコンデンサを目標電圧まで充電するための充電器であって、
    充電器の直流電源から交流電力を得る直流−交流変換器と、
    前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線に昇圧した交流出力を得る昇圧変圧器と、
    前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力でコンデンサを目標電圧よりも若干低い電圧まで粗充電する充電回路と、
    前記粗充電を完了した後、前記充電器の直流電源から得る定電流の交流出力を整流した出力を昇圧チョッパで昇圧してコンデンサを目標電圧まで微充電する充電回路とを備えたことを特徴とするコンデンサの充電器。
  3. 2台のパルス電源でそれぞれの直流電源となる2つのコンデンサを目標電圧まで同期してそれぞれ充電するための充電器であって、
    充電器の共通の直流電源から交流電力を得る共通の直流−交流変換器と、
    前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線およびこの2次巻線よりも高い電圧にした3次巻線を有して昇圧した交流出力を得る共通の昇圧変圧器と、
    前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力で2つのコンデンサを個別に目標電圧よりも若干低い電圧までそれぞれ粗充電する2つの充電回路と、
    前記粗充電を完了した後、前記3次巻線の整流出力で2つのコンデンサを個別に目標電圧まで微充電する2つの充電回路とを備えたことを特徴とするコンデンサの充電器。
  4. 2台のパルス電源でそれぞれの直流電源となる2つのコンデンサを目標電圧まで同期してそれぞれ充電するための充電器であって、
    充電器の共通の直流電源から交流電力を得る共通の直流−交流変換器と、
    前記変換器の出力を1次入力とし、2次巻線に昇圧した交流出力を得る昇圧変圧器と、
    前記昇圧変圧器の2次巻線出力の整流出力で2つのコンデンサを個別に目標電圧よりも若干低い電圧までそれぞれ粗充電する2つの充電回路と、
    前記粗充電を完了した後、前記充電器の直流電源から得る定電流の交流出力を整流した出力を昇圧チョッパで昇圧して2つのコンデンサを個別に目標電圧まで微充電する2つの充電回路とを備えたことを特徴とするコンデンサの充電器。
  5. 複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、
    共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より低めに粗充電して、独立した充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧に追加充電することを特徴とする充電方式。
  6. 複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、
    共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より高めに粗充電して、独立した放電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧に充電することを特徴とする充電方式。
  7. 複数のコンデンサ負荷を充電する充電器において、
    共通の充電手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧より高めに粗充電して、独立した回生手段でそれぞれのコンデンサ負荷を目標値の電圧に充電することを特徴とする充電方式。
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