JPH0593065U - コンデンサ充電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のコンデンサを異なる電圧まで充電する
のに使用する充電装置に関し、その充電装置の構成の簡
略化を図ることを目的とする。 【構成】 充電電源装置を共通として、充電対象の複数
のコンデンサを一括充電する。この充電のあと、各コン
デンサ毎に設けた電圧調整用の放電装置により、個々の
コンデンサをその各コンデンサに要求される規定の充電
電圧となるまで放電させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコンデンサ充電装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

たとえばガラスレーザ発振装置においては、レーザ発振のためにフラッシュラ ンプを点灯させる必要があり、そのために予め充電してあるコンデンサを放電し て、その放電によってフラッシュランプを点灯するようにしている。フラッシュ ランプを点灯させるためのコンデンサもフラッシュランプと同数だけ用意し、そ のコンデンサをそれぞれ充電する必要がある。

【０００３】 このような多数のコンデンサを充電するため、従来では各コンデンサのそれぞ れに充電装置を付設し、各コンデンサ毎に充電するようにしていた。図２はその 従来構成を示すもので、１はフラッシュランプのような負荷、２は充電対象のコ ンデンサ、３は充電抵抗、４は放電コイルである。

【０００４】 ５は交流電源端子、６はたとえばサイリスタを逆並列接続した電圧調整装置、 ７は整流装置で、これらによって充電電源装置８が構成される。そしてこの充電 電源装置８からの出力電圧、電流によって充電抵抗３を介してコンデンサ２を充 電する。９は整流装置７の出力電圧を測定する測定抵抗で、これによって測定さ れた電圧が充電制御ユニット１０にフィードバックされ、規定の充電電圧となる ように電圧調整装置６を制御する。

【０００５】 前記のようにコンデンサ２が規定電圧まで充電されたあと、放電スイッチ１１ をオンとすると、放電コイル４、負荷１、放電スイッチ１１を介してコンデンサ ２が放電し、この放電によって負荷１が稼動する。

【０００６】 しかしこの構成によると、充電電圧が個々に異なるようにコンデンサを充電し ようとする場合は、そのコンデンサ毎にそれぞれ充電電源装置８を用意しなけれ ばならない。そのため負荷数が多くなると構成が煩雑となり、設置スペースも膨 大な広さを必要とし、製作費も高価となるといった欠点がある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、複数のコンデンサをそれぞれ充電電圧が異なるように充電するにあ たり、その充電のための構成の簡略化を図ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、充電電源装置を共通として、充電対象の複数のコンデンサを一括充 電し、その充電のあと、各コンデンサ毎に設けた電圧調整用の放電装置によって 規定の電圧となるまで放電させるようにしたことを特徴とする。

【０００９】

【作用】

充電電源装置を共通として複数のコンデンサを一括充電するとき、そのコンデ ンサのうちの最高充電電圧によって充電する。したがってその場合最高充電電圧 より低い電圧まで充電すればよいコンデンサについては、過充電されることにな る。この充電のあと、各コンデンサ毎に設けた放電装置によって、そのコンデン サに要求される電圧となるまで放電させ、それぞれ異なる規定の電圧にする。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例を図１によって説明する。なお図２と同じ符号を付した部分は 同一または対応する部分を示す。本考案にしたがい、各コンデンサ２毎に、放電 抵抗１２、放電スイッチ１３をコンデンサ２にまたがって接続する。またコンデ ンサ２の電圧を測定抵抗１４によって測定し、その測定電圧を放電制御ユニット １５にフィードバックする。そしてこれからの信号によって放電スイッチ１３が オン、オフされる。１６は逆流防止用のダイオードである。

【００１１】 充電電源装置８からの出力によつて、線路１７を介して各コンデンサ２を一括 充電する。このときの充電電圧は、各コンデンサ２に要求されるうちの最高の充 電電圧としてある。このようにして各コンデンサを一括充電したあと、個々のコ ンデンサについて、測定抵抗１４により充電電圧を測定し、その測定値を放電制 御ユニット１５にフィードバックする。

【００１２】 そして測定抵抗１４による測定値がそのコンデンサ２の規定充電電圧を越えて いるときは、放電制御ユニット１５からの信号により、放電スイツチ１３をオン とし、放電抵抗１２を介してそのコンデンサ２を規定の充電電圧となるまで、測 定抵抗１４による測定値を放電制御ユニット１５が監視しながら放電させる。そ して規定の充電電圧になったときは、放電スイッチ１３をオフとする。

【００１３】 このようにして各コンデンサ２を放電させてその充電電圧を規定値どおりとし たあと、放電スイッチ１１をオンとし、コンデンサ２を放電コイル４を介して負 荷１に放電させる。これは従来構成と同様である。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、複数のコンデンサをそれぞれ異なる電圧 まで充電するにあたり、充電電源装置を共通にし、各コンデンサを一括充電した あと、各コンデンサを規定充電電圧まで放電させるようにしたので、従来のよう に各コンデンサにつき、それぞれ別個の充電電源装置を設置する必要はなくなる ことにより、それだけ充電装置を簡略化することができ、かつ製作費も安価とな るとともに、その設置に要するスペースの縮少化も可能となるといった効果を奏 する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す回路図である。

【図２】従来構成の回路図である。

【符号の説明】

１ 負荷 ２ コンデンサ ３ 充電抵抗 ４ 放電コイル ８ 充電電源装置 １１ 放電スイッチ １２ 放電抵抗 １３ 放電スイッチ １４ 測定抵抗 １５ 放電制御ユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のコンデンサをそれぞれ異なる電圧
   に充電するコンデンサ充電装置において、充電対象の複
   数のコンデンサを共通して一括充電する充電電源装置
   と、前記各コンデンサ毎に設けられてあって、前記充電
   電源装置によって各コンデンサを充電したあとに、前記
   各コンデンサを規定の電圧となるまで放電させる電圧調
   整用の放電装置とを備えてなるコンデンサ充電装置。