JP3489350B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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Description
性および接着性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関し、詳
しくは、熱可塑性樹脂を基材とする容器、シート等に加
熱接着し、その後剥離する際に容器、シートの基材から
容易に剥離可能な熱可塑性樹脂組成物に関する。
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、熱可塑性
ポリエステル等の熱可塑性樹脂は外観、機械的強度、成
形性、包装作業性、経済性等に優れ各種包装容器に広く
用いられている。これらの包装容器は、乳製品、菓子、
豆腐、清涼飲料等の食品を充填し、異物の混入を防ぐた
め開口部を熱封着した包装容器が主流となって普及して
おり、これら包装容器に対する要求が多様化するにした
がい、内容物の保護性だけでなく、使用時に容易に開封
が可能であることが求められている。
溶液型接着剤をコートしたものが用いられているが、こ
れらは開封後にシール剤が容器側に付着し食品衛生上問
題があった。また、包装容器と同一の基材を蓋材に用い
た場合は、封着力が強すぎ、内容物保護性は十分である
が、開封が困難となり実用的には不十分である。
物保護性と易開封性を兼ね備えた材料が種々提案されて
いる。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体および粘
着付与剤からなる組成物が一般的に知られている。しか
しながら、内容物保護性の点から容器との接着強度を満
足するには比較的高い酢酸ビニル含量のエチレン−酢酸
ビニル共重合体、またはより多量の粘着付与剤を必要と
する。こうした、高い酢酸ビニル含量および粘着付与剤
は、フィルム成形性および成形後のフィルムのブロッキ
ング等の問題を有しており、また、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体は融点が低く、耐熱性に乏しいことから常温
近傍で使用される包装容器には使用できるが、レトルト
パウチのようなボイル等の処理が必要な包装容器には適
さず、実用上不十分なものであった。そこで、本発明者
は上記欠点を改良する目的で、(a)オレフィン系樹脂
20〜70重量%、(b)オレフィン系エラストマー1
0〜60重量%、(c)オレフィン系重合体30〜95
重量%とビニル単量体70〜5重量%とをグラフト反応
条件に付して得られる改質オレフィン系重合体5〜40
重量%、および(d)粘着付与剤5〜30重量%を含有
することを特徴とするオレフィン系熱可塑性樹脂組成物
を提案した(特開平6−293845号公報)が、被着
性との十分な接着性強度を得るためのヒートシール温度
が140〜220℃であり、低温ヒートシール性に優れ
るものではなかった。
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン;ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレ
ン、発泡ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可
塑性ポリエステル;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等のハロゲン含有樹脂;ポリカーボネート等の各種包
装容器等に使用される基材に対して良好なヒートシール
性、接着性を有し、フィルム、シート等への良好な成形
加工性を示し、かつ得られたフィルム、シート等が保存
時にブロッキングしない取扱いの優れた熱可塑性樹脂組
成物を得ることにある。
(a)〜(d)成分からなる熱可塑性樹脂組成物であ
る。(a)密度が0.915g/cm3 以下かつ結晶化
度が30%以上のエチレン−αオレフィン共重合体樹脂
20〜70重量%、(b)結晶化度が30%未満のオ
レフィン系エラストマー 10〜60重量%、(c)オ
レフィン系重合体30〜95重量%とビニル単量体70
〜5重量%とをグラフト反応条件に付して得られる改質
オレフィン系重合体 5〜40重量%、(d)粘着付与
剤 5〜30重量%。
ン−αオレフィン共重合体樹脂は、X線回折法による結
晶化度が30%以上、好ましくは35〜50%で、密度
が0.915g/cm3 以下、好ましくは0.89〜
0.91g/cm 3 である結晶性樹脂である。該密度が
上記範囲を超えると、低温ヒートシール性が不良とな
り、上記範囲未満ではヒートシール強度が低下し、好ま
しくない。
脂としては、エチレンとプロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−
ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等炭素数3〜1
2、好ましくは3〜8程度のα−オレフィンとの共重合
体樹脂を挙げることができる。共重合体はランダム、ブ
ロックあるいはグラフトといずれのどのような結合様式
のものも使用できる。これらのエチレン−αオレフィン
共重合体樹脂は、α−オレフィンとして2種以上を混合
して用いることもできる。該エチレン−αオレフィン共
重合体樹脂のJIS K6760準拠のメルトフローレ
ート(MFR;190℃、2.16kg荷重)は0.1
〜100g/10分、好ましくは0.2〜50g/10
分である。
脂の具体例としては、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−
1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体等が代表
的なものである。中でも、エチレン−ヘキセン−1共重
合体、エチレン−オクテン−1共重合体が機械的特性の
点から好ましい。
ィン系エラストマーは、X線回折法による結晶化度が3
0%未満、好ましくは0〜30%の非晶性ないしは低結
晶性の重合体である。かかるオレフィン系エラストマー
としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン等のα−オレフィン相互の共重合体、あるいはこ
れらと非共役ジエンとの共重合体、あるいは1−ヘキセ
ン等の高級α−オレフィンの単独重合体であって、JI
S K6300に準拠したムーニー粘度(ML1+4 (1
00℃))が10〜400、好ましくは20〜380で
あるエラストマー状の重合体である。ムーニー粘度が1
0未満のものでは組成物の物性が低下し、400を越え
ると加工性が悪化し好ましくない。
3 、好ましくは0.85〜0.895g/cm3 であ
る。これらのオレフィン系エラストマーの中では、エチ
レン含有量が50〜90重量%、好ましくは30〜85
重量%のエチレン系エラストマーが品質、安定性及び臭
気の点で特に好ましい。
挙げると、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン
−1−ブテン共重合ゴム、エチレン−ヘキセン−1共重
合ゴム、エチレン−オクテン−1共重合ゴム、エチレン
−プロピレン−1−ブテン共重合ゴム、エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン共重合ゴム、エチレン−1−ブテ
ン−非共役ジエン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−
1−ブテン−非共役ジエン共重合ゴム(非共役ジエンの
具体例としては、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキ
サジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メ
チル−1,6−オクタジエン、1,9−デカジエン等で
ある。)等が挙げられる。これらエチレン系エラストマ
ーの中では、(a)成分、(c)成分との相溶性の面か
らエチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−ブテ
ン−1共重合体ゴム、エチレン−ヘキセン−1共重合ゴ
ム、エチレン−オクテン−1共重合体ゴムが好ましい。
レフィン重合体は、オレフィン系重合体にビニル単量体
をグラフト反応条件下に付して得られる改質重合体であ
る。このような改質オレフィン系重合体(以下「改質P
O」と称す)は下記の方法によって製造されたものであ
ることが好適である。
1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン等炭素数2〜12、好ましくは2〜8程度のオレフィ
ンの単独または2種以上の共重合体、ないしはこれらオ
レフィンと非共役ジエン、ビニルエステル、不飽和有機
酸またはその誘導体、ビニル有機シラン等とからなる共
重合体などを挙げることができる。共重合体はランダ
ム、ブロックあるいはグラフトといずれのどの様な結合
様式のものでもよく、樹脂状、あるいはエラストマー状
のものであっても構わない。これらのオレフィン系重合
体は、共重合体成分として2種以上を混合して用いるこ
ともできる。
高、中、低密度および直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン(ランダム又はブロ
ック)共重合体、プロピレン−ブテン−1ランダム共重
合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、プロピレン−
エチレン−ブテン−1ランダム共重合体、プロピレンと
炭素数5〜12のα−オレフィンと場合によりエチレン
またはブテン−1とからなる共重合体、エチレン−非共
役ジエン共重合体、プロピレン−非共役ジエン共重合
体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体(非
共役ジエンの具体例としては、ジシクロペンタジエン、
1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジ
エン、7−メチル−1,6−オクタジエン、1,9−デ
カジエン等が挙げられる。)、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−ビニルトリメトキシシラン共重合
体、無水マレイン酸グラフトポリエチレン、無水マレイ
ン酸グラフトポリプロピレン、エチレン−アクリル酸メ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等
が代表的なものである。
ピレン、エチレン−プロピレン(ランダム又はブロッ
ク)共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体が熱安
定性の点で好ましく、特に、密度が0.88〜0.93
g/cm3 、好ましくは0.89〜0.925g/cm
3 、JIS K6760準拠のメルトフローレート(M
FR;190℃、2.16kg荷重)が0.1〜100
g/10分、好ましくは0.2〜50g/10分である
低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンが
好ましい。
に限定されるものではないが、具体的にはスチレン、2
−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルス
チレン、ジメチルスチレン、クロロスチレン等の不飽和
芳香族単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、sec−ブチルアクリレート、ドデシルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、ヘキシルアク
リレート、オクチルアクリレート等のアクリル酸エステ
ル類、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレ
ート、デシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、グリシジルメタクリレート等のメタクリル
酸エステル類;アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジ(2−エチル
ヘキシル)等の不飽和有機酸;アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等の不飽和ニトリル類;塩化ビニル、塩
化ビニリデン等の不飽和モノないしジハライド等が挙げ
られる。なかでも、スチレン、メチルメタクリレートが
改質が容易な点で好ましい。上記オレフィン系重合体お
よびビニル単量体をグラフト反応条件に付すに当たって
は、放射線による反応以外は通常ラジカル発生剤を用い
る。
としては、汎用のものを使用することができるが、後に
記載する好ましいグラフト反応方法との関係で、分解温
度が50℃以上、好ましくは50〜130℃であって、
かつ油溶性であるものが好ましい。ここで「分解温度」
とは、ベンゼン1リットル中にラジカル発生剤0.1モ
ルを添加してある温度で10時間放置したときにラジカ
ル発生剤の分解率が50%となるときの温度である。い
わゆる「10時間の半減期を得るための分解温度」を意
味する。
ル単量体の重合が異常に進行してしまうことがあり、均
質な改質重合体が得られない欠点がある。しかし、逆に
分解温度が高いものと低いものを適宜組み合わせて段階
的ないし連続的に分解を行わせ、効率よくグラフト反応
させることもできる。
ば2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド(分解温
度53℃)、t−ブチルパーオキシピバレート(分解温
度55℃)、o−メチルベンゾイルパーオキサイド(分
解温度73℃)、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサ
ノイルパーオキサイド(分解温度59.5℃)、オクタ
ノイルパーオキサイド(分解温度62℃)、ベンゾイル
パーオキサイド(分解温度74℃)、t−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート(分解温度72.5
℃)、シクロヘキサノンパーオキサイド(分解温度97
℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイルパーオ
キシヘキサン(分解温度100℃)、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート(分解温度104℃)、ジ−t−ブチ
ル−ジパーオキシフタレート(分解温度107℃)、メ
チルエチルケトンパーオキサイド(分解温度109
℃)、ジクミルパーオキサイド(分解温度117℃)、
ジ−t−ブチルパーオキサイド(分解温度124℃)等
の有機過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル(分解温
度79℃)、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)(分解温度52℃)等のアゾ化合物等がある。
単量体の量に対して0.01〜10重量%程度の範囲内
で、ラジカル発生剤の種類、反応条件により適宜加減す
る。使用量がこの量未満では反応が円滑に進まず、一
方、この量超過では改質PO中にゲルが生成しやすく本
発明の効果が発現され難くなる。
を製造するのであるが、以下に説明する水性懸濁グラフ
ト手法によって製造することがゲル分をコントロールす
ることが容易な点で特に好ましい方法である。
ル単量体及びラジカル発生剤を含む水性懸濁液を、この
開始剤の分解が実質的に起こらない温度に昇温し、該ビ
ニル単量体を該オレフィン系重合体粒子に含浸させた
後、この水性懸濁液をさらに昇温させてビニル単量体の
重合を完結させる方法が好ましく、この方法について説
明する。
含浸させる代表的な好ましい方法としては、オレフィン
系重合体粒子の存する水性懸濁液にラジカル発生剤(及
び必要に応じてその他の添加剤)を溶解したビニル単量
体を加えて攪拌するか、または、ラジカル発生剤を溶解
したビニル単量体の水性分散液にオレフィン系重合体粒
子を加えて攪拌する方法によって始まる。含浸工程で
は、工業的には上記ラジカル発生剤が実質的に分解しな
い温度に昇温して、効率よく含浸が行われるべきであ
り、一般的には室温から100℃の範囲、特に60〜9
0℃で操作するのが好ましい。
ル単量体使用量の20重量%以下、好ましくは5重量%
以下となるようにビニル単量体を含浸させる。オレフィ
ン系重合体はビニル単量体と比較的相溶性があるので、
重合開始前に20重量%を越えるビニル単量体が遊離し
ていても重合中にこれらビニル単量体はオレフィン系重
合体粒子に含浸するので、これらビニル単量体を重合し
て得られる重合体粒子が改質されたオレフィン系重合体
粒子と独立してポリ(ビニル単量体)の重合体粒子が析
出することはない。含浸時間は2〜8時間程度が普通で
ある。水性分散液中のオレフィン系重合体及びビニル単
量体の含量は、水100重量部に対して5〜100重量
部程度であるのが普通である。
行うだけでも安定に分散状態に維持することができる
が、適当な懸濁安定剤を使用すればより容易かつ安定に
懸濁分散液を調製することができる。この場合の懸濁安
定剤としては、例えばポリビニルアルコール、メチルセ
ルロース、ヒドロキシセルロース等の水溶性高分子;ア
ルキルベンゼンスルホネート等のような陰イオン性界面
活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イ
オン性界面活性剤;あるいは酸化マグネシウム、リン酸
カルシウム等の水不溶性の無機塩等が単独あるいは混合
して水に対して0.01〜10重量%程度の量で使用さ
れる。
(及びラジカル発生剤等)を含浸させる際に、可塑剤、
滑剤、酸化防止剤等の補助材を同時に含浸させることが
できる。なお、これらの補助材はオレフィン重合体に既
に添加されている場合もあり、またグラフト重合反応後
に配合することもできる。
たラジカル発生剤が適当な速度で分解する温度以上に加
熱すれば、含浸されたビニル単量体はグラフト重合して
改質PO粒子が生成する。
中、適当に攪拌することが好ましい。重合温度はビニル
単量体が重合し、オレフィン系重合体粒子が溶解しない
温度、例えば、50〜150℃の範囲で適宜選択すべき
であるが、グラフト重合工程を通じて一定である必要は
ない。例えば二段階、三段階に温度を上昇、重合を行
う。重合は2〜10時間程度であるのが普通である。重
合圧力は常圧〜10kg/cm2 程度が普通である。
合体の分子量調節のため、n−ブチルメルカプタン、n
−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン等
の連鎖移動剤を添加することもできる。かかる連鎖移動
剤の使用量はビニル単量体100重量部に対して5重量
部以下、好ましくは2重量部以下が好ましい。
レン)の水性懸濁重合の後処理と同様の後処理を行え
ば、使用したオレフィン系重合体粒子の形状がほぼその
まま保持されていて直ちに成形用材料として使用するこ
とができる改質PO粒子が得られる。従って、改質前に
用いるオレフィン系重合体は、粉末状でもよいが、その
後の成形加工時の取扱性を考慮すると粒子状である方が
便利である。
て用いられる程度のものである方が生成される改質PO
をそのまま成形材料に用いることができるので好まし
く、一般には平均粒径1〜8mm、好ましくは3〜7m
m程度である。その粒径は改質処理前後でさして変化が
認められない。
法)が80〜180℃である脂肪族、脂環族あるいは芳
香族の高分子低重合体であり、具体例を挙げるとロジ
ン、ロジンエステル、水添ロジン、重合ロジン等のロジ
ン系樹脂;α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペ
ンテン重合体、テルペン−フェノール重合体等のテルペ
ン系樹脂;C5 〜C9 の石油樹脂およびそれらの水素添
加物が挙げられる。これらの粘着付与剤は2種以上を混
合して用いることもできる。
重合物が好ましく、具体的には石油樹脂の水素添加物が
好ましい。これら粘着付与剤の軟化点(環球法)は一般
的には80〜180℃のものが用いることができるが、
接着性および取扱いが容易な点で軟化点は100〜16
0℃のものが好ましい。しかし、用途によっては低軟化
点のものと高軟化点のものを混合して用いることも有効
であり、軟化点に限定されるものではない。
び(d)成分の合計量を100重量%基準として(a)
エチレン−αオレフィン共重合体樹脂が20〜70重量
%、(b)オレフィン系エラストマーが10〜60重量
%、(c)改質POが5〜40重量%、(d)粘着付与
剤が5〜30重量%である。
量が上記未満では成形性の点で不十分であり、上記超過
ではヒートシール性の点で満足なものではない。また、
(b)オレフィン系エラストマーの含量が上記未満では
接着性の点で不十分であり、上記範囲超過では成形加工
性の点で本発明の目的を達しない。一方、(c)改質P
Oの含量が上記未満ではフィルム、シートの取扱いの点
で好ましくなく、上記範囲超過では剥離性制御の点で不
十分である。更に、(d)粘着付与剤の量が上記未満で
は接着力発現の点で不十分であり、上記範囲超過では成
形体表面がべとつき取扱いの点で好ましくない。
マーの重量比は1:1.5〜5のものが好ましい。重量
比がこの範囲外では接着強度の経時での安定性の点で満
足のゆくものではない。本発明の組成物には、これらの
必須成分の他に付加的成分を発明の効果を損なわない範
囲の量添加することができる。付加的成分としては、例
えば、上記成分以外の他の熱可塑性樹脂、ゴム物質、無
機フィラー、顔料、可塑剤、各種安定剤(酸化防止剤、
帯電防止剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、滑剤)
等である。
るが、一般には予めロール、バンバリーミキサー、押出
機等通常の混練機で溶融混練して組成物とした後成形に
供される。
ずれの方法も取ることができる。包装用容器の蓋材のヒ
ートシール層とするには、一般に、本樹脂組成物と蓋材
の基材樹脂とを共押出成形して積層物とするか、本樹脂
組成物をTダイ成形機等を使用してポリエチレンテレフ
タレート、ポリアミド等の他の蓋材の基材上にフィルム
状にラミネーションして積層フィルムとする。そして、
使用時に蓋材の本樹脂組成物層側を、ポリプロピレン等
を基材樹脂とする容器本体に熱接着させる。
剤の第三リン酸カルシウム0.6kg、およびドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.6gを混入して水性
媒質とし、これに粒径3〜4mmの低密度ポリエチレン
(密度:0.92g/cm3 、MFR:45g/10
分)6kgを加え、攪拌して懸濁させた。
パーオキサイド15.6g、及びベンゾイルパーオキサ
イド9gをスチレンモノマー6kgに溶解し、これを先
の懸濁系に添加し、オートクレーブ内に窒素を導入して
系内を0.5kg/cm2 に加圧した。更にオートクレ
ーブ内を55℃に昇温し、この温度で攪拌しながら5時
間放置して重合開始剤を含むスチレンモノマーを全量低
密度ポリエチレン粒子中に含浸させた。次にこの懸濁液
を65℃に昇温し、この温度で攪拌しながら7時間放置
して重合を行い、更に110℃に昇温して3時間維持し
て重合を完結した。冷却後、内容固形物を取り出して水
洗し、改質低密度ポリエチレン粒子12kgを得た。得
られた改質低密度ポリエチレンのMFRは2.5g/1
0分であった。
5g/cm3 、MFR:16g/10分、結晶化度30
%)62.5重量%、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム(ムーニー粘度:ML1+4(100℃)19、結晶化度
18%、密度0.88g/cm3 、エチレン含量78重
量%)15重量%、上記製造工程で得られた改質PO1
5重量%、粘着付与剤として脂環族飽和炭化水素樹脂
(荒川化学工業(株)社製“アルコンP−140”;環
球法軟化点140℃)7.5重量%を混合し、単軸押出
機(L/D=23)を用い、樹脂温度180℃で溶融混
合してペレット(MFR:8g/10分)とした。
ー社製35mmTダイ成形機を用いて、成形温度230
℃で30μm厚みのフィルムを成形した。本フィルムと
12μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムをポ
リエチレン20μmを介してサンドラミネーションして
貼り合わせ、熱可塑性樹脂組成物/ポリエチレン層/ポ
リエチレンテレフタレート層の3層からなる積層フィル
ムとした。この積層フィルムの熱可塑性樹脂組成物の層
を接着面とし、各種基材と加熱接着した。加熱接着条件
は、熱板式ヒートシーラーを用い、接着面5mm幅、接
着圧力2kg/cm2 、時間1秒、接着温度100〜1
60℃で行った。剥離強度は、インストロン型引張試験
機を用い、サンプル幅15mm、引張速度300mm/
分で90度剥離強度を23℃で測定した。結果を表−1
に示す。
性樹脂組成物につき実施例1と同様にして評価した。実
施例2と実施例3は、実施例1における各成分の配合比
率を変えて熱可塑性樹脂組成物を製造した。また、実施
例4は実施例1の改質PO粒子の製造において低密度ポ
リエチレンの代わりに、エチレン−ヘキセン−1共重合
体樹脂(密度:0.895g/cm3 、MFR:16g
/10分)を用い改質エチレン−ヘキセン−1共重合体
を製造し、他は実施例1と同様にして評価した。結果を
表−1に示す。
性樹脂組成物につき、実施例1と同様にして評価した。
結果を表−1に示す。
ン、スチレン系樹脂、熱可塑性ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリカーボネート等の各種包装容器等に使用さ
れる基材に対して良好な低温ヒートシール性(100〜
160℃、より低温領域としては100〜140℃ない
しは100〜120℃)を有し、フィルム、シート等へ
の良好な成形加工性等の優れた性質を有するものであ
り、極めて実用性の優れたものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記(a)〜(d)成分からなる熱可塑
性樹脂組成物。 (a)密度が0.915g/cm3 以下かつ結晶化度が
30%以上のエチレン−αオレフィン共重合体樹脂 2
0〜70重量% (b)結晶化度が30%未満のオレフィン系エラストマ
ー 10〜60重量% (c)オレフィン系重合体30〜95重量%とビニル単
量体70〜5重量%とをグラフト反応条件下に付して得
られる改質オレフィン系重合体 5〜40重量% (d)粘着付与剤 5〜30重量%。 - 【請求項2】 (a)成分のエチレン−αオレフィン共
重合体樹脂の密度が0.89〜0.91g/cm3 であ
ることを特徴とする請求項1記載した樹脂組成物。 - 【請求項3】 改質オレフィン系重合体がオレフィン系
重合体粒子、ビニル単量体、およびラジカル発生剤を含
む水性懸濁液を、該ラジカル発生剤の分解が実質的に起
こらない温度に昇温し、該ビニル単量体を前記オレフィ
ン系重合体粒子に含浸させた後、この水性懸濁液をさら
に昇温してグラフト反応を完結させる方法によって得ら
れたものである、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂
組成物。
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|---|---|---|---|
| JP26318596A JP3489350B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26318596A JP3489350B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10101858A JPH10101858A (ja) | 1998-04-21 |
| JP3489350B2 true JP3489350B2 (ja) | 2004-01-19 |
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ID=17385958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26318596A Expired - Lifetime JP3489350B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3489350B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-10-03 JP JP26318596A patent/JP3489350B2/ja not_active Expired - Lifetime
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|---|---|
| JPH10101858A (ja) | 1998-04-21 |
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