JP3488775B2 - カメラ用シャッタ - Google Patents

カメラ用シャッタ

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JP3488775B2
JP3488775B2 JP03401596A JP3401596A JP3488775B2 JP 3488775 B2 JP3488775 B2 JP 3488775B2 JP 03401596 A JP03401596 A JP 03401596A JP 3401596 A JP3401596 A JP 3401596A JP 3488775 B2 JP3488775 B2 JP 3488775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カメラ用シャッタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】モータを動力とする羽根作動装置は、レ
ンズの焦点距離を可変とするレンズシャッタ付きカメラ
に対して、レンズとカメラ本体との連結機構がきわめて
簡略化されることから多用されるようになり、その構造
は公知である。そのシャッタに光学部材を保持する構造
としては、例えばレンズの取付ガイド部やヘリコイドネ
ジを一体的に形成するものが知られている。そして、カ
メラ本体にシャッタを取り付けるときは、シャッタに設
けられている取付部により取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のような
光学部材を保持する構造のシャッタにおいては、カメラ
本体にシャッタを高精度に取り付ける必要があるため、
シャッタのカメラ本体への取付部をシャッタに一体的に
形成する場合が多い。また、シャッタ開口を形成するシ
ャッタ羽根はシャッタ台板とモータ基板により形成され
た羽根室内に収められるが、取付部を羽根室を貫通して
構成しようとすると、シャッタ羽根の作動範囲外にしか
配置できず、配置の自由度が少なくなる。このため、シ
ャッタを小型化しようとすると、シャッタ取付上好まし
くない位置に取付部を配置せざるを得ず、不自然な取付
配置を余儀なくされていた。逆に取付配置を理想的な位
置にしようとした場合、小型化ができなくなることがあ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、シャッタをカメラ本体に取り付けるための取付柱
を少なくとも1つはシャッタ羽根の回転軸を兼ねるよう
にし、取り付けのための取付柱をシャッタ羽根駆動領域
内に設置可能とした。
【0005】
【発明の実施の形態】以上の問題点を解決するため、モ
ータ基板と、モータ基板に隙間を持って設けられるシャ
ッタ台板と、正逆回転してシャッタ開口を形成するよう
に前記隙間に配置される羽根とを有し、モータ基板に
は、複数の取付柱が一体的に形成されており、各取付柱
には、カメラ本体がネジ止めされており、各取付柱のう
ちの少なくとも1つは、前記羽根が回転自在に支承
れるようにした。また、モータ基板と、モータ基板に隙
間を持って設けられるシャッタ台板と、正逆回転してシ
ャッタ開口を形成するように隙間に配置される羽根とを
有し、モータ基板には、複数の取付柱が圧入されてお
、取付柱には、カメラ本体がネジ止めされており、取
付柱は、記羽根回転自在に支承されるようにし
た。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明すると、図2においてステップモータMは、回動可能
に軸1で支持され、かつ径方向に多極着磁された永久磁
石からなるロータRと、このロータRの磁極に対向する
極を形成した2つのステータSA、SBと、上記各ステ
ータに設けられたコイルLAとLBとからなり、各コイ
ルは公知の制御回路(図示せず。)に接続されている。
各ステータSA、SBは、基板7に一体に形成されてい
る取付軸SA1、SB1により固定され、ロータRに対
向する磁極部は、ピンSA2、SB2によりそれぞれ位
置を規制されている。
【0007】基板7の中央部にはシャッタ開口OAが形
成され、基板7はシャッタ開口OAの回りに円形に形成
されている。またロータRの軸1が基板7を貫通して下
方へ延び、軸1の先端部には歯車2が圧入固定されてい
る。基板7の裏面には、カメラ本体(図示せず。)にシ
ャッタを取り付けるためのシャッタ取付柱MA、MB、
MCが一体的に形成されており、各取付柱にはタッピン
グビス用の下穴が形成されている。このため、シャッタ
はカメラ本体と、タッピングビスにより固着可能とな
る。
【0008】図1に示すように、基板7の裏面にはシャ
ッタ台板3が隙間を持って設けられ、その隙間にはシャ
ッタ羽根4、5が配置されるとともに、その作動領域が
画定されている。また基板7の裏面に一体的に設けられ
ているシャッタ取付柱MA、MB、MCはシャッタ台板
3を貫通して、シャッタ台板3の下方へ延びている。シ
ャッタ取付柱MAは、シャッタ羽根4の回転軸を兼ねて
おり、図3に示すように、シャッタ取付柱MAに設けら
れているタッピングビス34用の下穴は、シャッタ羽根
4の係合部ではタッピングビス34の径を逃げるように
なっているので、シャッタがカメラ側部材35にタッピ
ングビス34により固定されてもシャッタ羽根4の回動
を阻害しない。シャッタ取付柱MB、MCは、シャッタ
羽根4、5の作動領域外に設けられているが、シャッタ
取付柱MAはシャッタ作動領域内に配置されているの
で、そのぶんシャッタの小型化や、取付柱の配置に有利
になる。
【0009】シャッタ羽根4は、絞り開口を形成する画
縁部4b、作動溝4cを備え、シャッタ取付柱MAに回
動可能に設けられている。一方シャッタ羽根5は、固定
軸5aに回動可能に設けられ、画縁部4bとともに絞り
開口を形成する画縁部5b、作動溝5c、歯車2に噛み
合う歯部5dを有し、固定軸5aはシャッタ開口OAを
挟んで歯車2に対向する位置に配置されている。
【0010】開閉レバー6は2本の腕部を有した、への
字型の部材で、固定軸5aを中心に回動可能にシャッタ
台板3の裏面に設けられ、一方の腕部の上方に延出した
ピン6aは、各シャッタ羽根に設けられている作動溝4
c、作動溝5cに嵌合し、他方の腕部の上方に延出した
ピン6bはステップモータM側まで延出し、基板7の上
方に突出するとともにスイッチ接片SWに係合可能であ
る。スイッチ接片SWは、接点ピンSPと接触すること
により一対のスイッチを構成し、図示しないが後述する
制御回路に接続される。
【0011】次に、本実施例の作動方法を説明する。図
示しない公知の制御回路が動作することにより、コイル
LA、LBにバイポーラ駆動の2相励磁方式の駆動信号
が出力されて、ステータSA、SBが励磁されロータR
が左旋回し、歯部5dにより歯部にかみ合うシャッタ羽
根5が固定軸5aの回りに右旋回する。このとき作動溝
5cによりピン6aが作動され、開閉レバー6も右旋回
する。従ってシャッタ羽根4は作動溝4cをピン6aに
より作動され、シャッタ取付柱MAの回りに左旋回す
る。
【0012】ロータRの左旋回が継続することにより、
シャッタ羽根4、シャッタ羽根5の画縁部4b、画縁部
5bによりシャッタ開口OAが徐々に開き、絞りと露出
時間との組み合わせで露出が制御され、所望の値に達し
たとき、公知の制御回路により2つのコイルLA、コイ
ルLBにロータRを逆転するための駆動信号が出力され
るので、ロータRは瞬時に逆転し、歯車2によりシャッ
タ羽根5を固定軸5aの回りに左旋回させ、シャッタ羽
根4とともにシャッタ開口OAを閉じる。ここで開閉レ
バー6が右旋回するとき、ピン6bによりスイッチ接片
SWが作動され、制御回路の計数が開始されて露出量の
演算が行われる。
【0013】図4は第2の実施例を示す断面図である。
図4でステップモータMは基板41とカバー部材42に
より形成され、基板41には取付ネジ部44aを形成し
たシャッタ取付柱44が圧入されている。基板41とシ
ャッタ台板43の間にはシャッタ羽根45がシャッタ取
付柱44に回転自在に支承されている。シャッタは不図
示のカメラ部材にシャッタ取付柱44の段部44bで光
軸方向の位置を固定するとともに、不図示のナットによ
り固定されている。シャッタの作動方法は第1実施例と
同様なのでここでは詳しく説明しない。なお、上記実施
例において、モータMをステップモータとした場合につ
いて説明したが、近年実用化された超音波モータなど、
電子回路の制御信号に応答して正逆回転が可能なモータ
を使用してもよい。
【0014】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によるシャッタの開閉装置は、シャッタの駆動中心軸に
取付柱を兼ねさせたため、取付柱をシャッタ駆動領域内
に設けることができ、羽根室を貫通するようなシャッタ
取付柱の配置の自由度が高く、シャッタ取付の際のバラ
ンスがよく、小型化された開閉装置を提供することが可
能である。すなわち、シャッタ羽根の作動領域をさけて
取付柱を配置する必要がなく、取付柱をバランスよく配
置できるのでシャッタを取り付ける際の取付精度または
強度をよくすることができる。特にシャッタ部材が光学
部材を保持するような場合においてはきわめて好都合で
ある。またシャッタの小型化も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステップモータの平面図。
【図2】本発明のシャッタ作動前の平面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】本発明の他の実施例の断面図。
【符号の説明】
MA、MB、MC シャッタ取付柱 R ロータ SA、SB ステータ 4、5 シャッタ羽根 6 開閉レバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に固定されるカメラ用シャッ
    タであって、 モータ基板と、前記モータ基板に隙間を持って設けられ
    るシャッタ台板と、正逆回転してシャッタ開口を形成す
    るように前記隙間に配置される羽根とを有し、前記モー
    タ基板には、複数の取付柱が一体的に形成されており、
    前記各取付柱には、前記カメラ本体がネジ止めされてお
    り、前記各取付柱のうちの少なくとも1つは、前記羽
    根が回転自在に支承されていることを特徴とするカメラ
    用シャッタ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体に固定されるカメラ用シャッ
    タであって、 モータ基板と、前記モータ基板に隙間を持って設けられ
    るシャッタ台板と、正逆回転してシャッタ開口を形成す
    るように前記隙間に配置される羽根とを有し、前記モー
    タ基板には、取付柱が圧入されており、前記取付柱に
    は、前記カメラ本体がネジ止めされており、前記取
    、前記羽根回転自在に支承されていることを特徴
    とするカメラ用シャッタ。
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