JP3488759B2 - 深絞り用共押出フイルム - Google Patents
深絞り用共押出フイルムInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、深絞り用共押出フイル
ムに関し、特にスライスハムスタツク包装用に好適に使
用できる成形性、光沢、打ち抜き性の良好な深絞り用共
押出フイルムに関するものである。
ムに関し、特にスライスハムスタツク包装用に好適に使
用できる成形性、光沢、打ち抜き性の良好な深絞り用共
押出フイルムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】スライスハムスタツク包装に
用いられる深絞り用共押出フイルムには、良好な深絞り
成形性に併せ、表面の光沢や成形品の打ち抜き性（カツ
ト性）が優れていることが要望される。この用途に従来
使用されているものとしては、最外層がエチレンテレフ
タレート単位を主体とし、ジオール成分として１，４−
シクロヘキサンジメタノールを用いた共重合ポリエステ
ル層からなるものがあるが、これは光沢は非常に優れて
いるが、打ち抜き性にやや劣るという難点がある。また
最外層にスチレン−ブタジエンブロツク共重合樹脂層を
用いたものもあり、打ち抜き性は良好であるが、深絞り
成形性、光沢に劣る欠点がある。
用いられる深絞り用共押出フイルムには、良好な深絞り
成形性に併せ、表面の光沢や成形品の打ち抜き性（カツ
ト性）が優れていることが要望される。この用途に従来
使用されているものとしては、最外層がエチレンテレフ
タレート単位を主体とし、ジオール成分として１，４−
シクロヘキサンジメタノールを用いた共重合ポリエステ
ル層からなるものがあるが、これは光沢は非常に優れて
いるが、打ち抜き性にやや劣るという難点がある。また
最外層にスチレン−ブタジエンブロツク共重合樹脂層を
用いたものもあり、打ち抜き性は良好であるが、深絞り
成形性、光沢に劣る欠点がある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、スライスハム
スタツク包装に好適に使用できる、成形性、光沢、打ち
抜き性の優れた深絞り用共押出フイルムを提供するもの
であって、その要旨は、最内層がヒートシール性樹脂層
であり、中間層にポリアミド樹脂層とエチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂層を含み、最外層がエチレンテレ
フタレート単位を主体とし、ジカルボン酸成分としてイ
ソフタル酸を１５〜４０モル％共重合した極限粘度が
０．５〜０．７の範囲にある共重合ポリエステル樹脂層
であり、最内層と中間層との間、および中間層と最外層
との間にポリオレフイン系接着性樹脂層を配したことを
特徴とする深絞り用共押出フイルムにある。
スタツク包装に好適に使用できる、成形性、光沢、打ち
抜き性の優れた深絞り用共押出フイルムを提供するもの
であって、その要旨は、最内層がヒートシール性樹脂層
であり、中間層にポリアミド樹脂層とエチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂層を含み、最外層がエチレンテレ
フタレート単位を主体とし、ジカルボン酸成分としてイ
ソフタル酸を１５〜４０モル％共重合した極限粘度が
０．５〜０．７の範囲にある共重合ポリエステル樹脂層
であり、最内層と中間層との間、および中間層と最外層
との間にポリオレフイン系接着性樹脂層を配したことを
特徴とする深絞り用共押出フイルムにある。
【０００４】さらに、最内層とポリオレフイン系接着性
樹脂層との間に高密度ポリエチレン層を有してなる打ち
抜き性がさらに改良された深絞り用共押出フイルムを提
供するものである。
樹脂層との間に高密度ポリエチレン層を有してなる打ち
抜き性がさらに改良された深絞り用共押出フイルムを提
供するものである。
【０００５】以下、本発明を詳しく説明する。本発明深
絞り用共押出フイルムは、最内層がヒートシール性樹脂
層であって、例えば低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体（ＥＶＡ）、エチレン−アルキルアクリ
レート共重合体、エチレン−アルキルメタクリレート共
重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メ
タクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン−１共重合体、これらの樹脂のアイオ
ノマなどを挙げることができる。
絞り用共押出フイルムは、最内層がヒートシール性樹脂
層であって、例えば低密度ポリエチレン、超低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体（ＥＶＡ）、エチレン−アルキルアクリ
レート共重合体、エチレン−アルキルメタクリレート共
重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メ
タクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン−１共重合体、これらの樹脂のアイオ
ノマなどを挙げることができる。
【０００６】好適には、低密度ポリエチレン、直鎖状低
密度ポリエチレン、またはエチレン−酢酸ビニル共重合
体（ＥＶＡ）を使用することができる。直鎖状低密度ポ
リエチレンは、エチレンに炭素数３以上のα−オレフイ
ン、例えばブテン−１、ヘキセン−１、オクテン−１な
どの１種以上を共重合したものである。またＥＶＡとし
ては、酢酸ビニル含量が５〜２５重量％程度のものが適
している。
密度ポリエチレン、またはエチレン−酢酸ビニル共重合
体（ＥＶＡ）を使用することができる。直鎖状低密度ポ
リエチレンは、エチレンに炭素数３以上のα−オレフイ
ン、例えばブテン−１、ヘキセン−１、オクテン−１な
どの１種以上を共重合したものである。またＥＶＡとし
ては、酢酸ビニル含量が５〜２５重量％程度のものが適
している。
【０００７】中間層には、ポリアミド樹脂層とエチレン
−ビニルアルコール共重合樹脂層を含む。エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂層はハムなどの包装用として
必要なガスバリア性を付与するものであって、エチレン
含量３０〜５０モル％、けん化度９５％以上、好適には
９９％以上のものがガスバリア性と成形加工性の面から
適している。
−ビニルアルコール共重合樹脂層を含む。エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂層はハムなどの包装用として
必要なガスバリア性を付与するものであって、エチレン
含量３０〜５０モル％、けん化度９５％以上、好適には
９９％以上のものがガスバリア性と成形加工性の面から
適している。
【０００８】ポリアミド樹脂層は、フイルムの強度を確
保するためのものであって、６−ナイロン、６６−ナイ
ロン、６−６６共重合ナイロン、１２−ナイロン、ある
いはキシリレン基を含有する芳香族ポリアミドなどを用
いることができる。
保するためのものであって、６−ナイロン、６６−ナイ
ロン、６−６６共重合ナイロン、１２−ナイロン、ある
いはキシリレン基を含有する芳香族ポリアミドなどを用
いることができる。
【０００９】。ポリアミド樹脂層とエチレン−ビニルア
ルコール共重合樹脂層との積層順序は特に限定されない
が、水分が多い内容物の場合、最外層に近いほうにエチ
レン−ビニルアルコール共重合樹脂層を配するのが好ま
しい。また、これらの層は各々２層以上に別けて設ける
こともできる。
ルコール共重合樹脂層との積層順序は特に限定されない
が、水分が多い内容物の場合、最外層に近いほうにエチ
レン−ビニルアルコール共重合樹脂層を配するのが好ま
しい。また、これらの層は各々２層以上に別けて設ける
こともできる。
【００１０】最外層は、エチレンテレフタレート単位を
主体とし、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸を１５
〜４０モル％共重合した極限粘度が０．５〜０．７の範
囲にある共重合ポリエステル樹脂層である。すなわち、
ジカルボン酸成分がテレフタル酸８５〜６０モル％とイ
ソフタル酸１５〜４０モル％からなり、ジオール成分が
実質的にエチレングリコールからなるポリエステル樹脂
を使用する。
主体とし、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸を１５
〜４０モル％共重合した極限粘度が０．５〜０．７の範
囲にある共重合ポリエステル樹脂層である。すなわち、
ジカルボン酸成分がテレフタル酸８５〜６０モル％とイ
ソフタル酸１５〜４０モル％からなり、ジオール成分が
実質的にエチレングリコールからなるポリエステル樹脂
を使用する。
【００１１】共重合ポリエステル樹脂層を設けたのは包
装体に光沢を付与するためであるが、ここで、成形性、
打ち抜き性および耐ピンホール性の関係でイソフタル酸
含量を１５〜４０モル％の範囲とすることが重要であ
る。すなわち、イソフタル酸含量が１５モル％未満で
は、最外層の結晶性が高くなり成形性が悪化するととも
に打ち抜き性も悪くなる。またイソフタル酸含量が４０
モル％を超えると、耐ピンホール性が悪くなる。
装体に光沢を付与するためであるが、ここで、成形性、
打ち抜き性および耐ピンホール性の関係でイソフタル酸
含量を１５〜４０モル％の範囲とすることが重要であ
る。すなわち、イソフタル酸含量が１５モル％未満で
は、最外層の結晶性が高くなり成形性が悪化するととも
に打ち抜き性も悪くなる。またイソフタル酸含量が４０
モル％を超えると、耐ピンホール性が悪くなる。
【００１２】さらに、この共重合ポリエステル樹脂とし
ては、極限粘度が０．５〜０．７の範囲にあるものを選
択する。極限粘度の測定方法は、試料の樹脂３００ｍｇ
を溶媒３０ｍｌ（フェノール、１，１，２，２−テトラ
クロルエタン 重量比１：１）に溶解させウベローゼ型
粘度計を用いて、試料落下時間を測定し、ＩＶ値を計算
したものである。この極限粘度が０．５未満では成形
性、耐ピンホール性が悪くなる。また０．７を超えると
打ち抜き性が悪くなる。
ては、極限粘度が０．５〜０．７の範囲にあるものを選
択する。極限粘度の測定方法は、試料の樹脂３００ｍｇ
を溶媒３０ｍｌ（フェノール、１，１，２，２−テトラ
クロルエタン 重量比１：１）に溶解させウベローゼ型
粘度計を用いて、試料落下時間を測定し、ＩＶ値を計算
したものである。この極限粘度が０．５未満では成形
性、耐ピンホール性が悪くなる。また０．７を超えると
打ち抜き性が悪くなる。
【００１３】最内層のヒートシール性樹脂層と中間層と
の間、および中間層と最外層の共重合ポリエステル樹脂
層との間には、ポリオレフイン系接着性樹脂層を設け
る。
の間、および中間層と最外層の共重合ポリエステル樹脂
層との間には、ポリオレフイン系接着性樹脂層を設け
る。
【００１４】ポリオレフイン系接着性樹脂としては、例
えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）またはポリプ
ロピレン系樹脂をベースとし、不飽和カルボン酸または
その無水物、エステル、アミドなどの誘導体を例えば
０．０１〜１重量％グラフト重合した、いわゆる酸変性
ポリオレフイン樹脂を用いることができる。不飽和カル
ボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。
えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）またはポリプ
ロピレン系樹脂をベースとし、不飽和カルボン酸または
その無水物、エステル、アミドなどの誘導体を例えば
０．０１〜１重量％グラフト重合した、いわゆる酸変性
ポリオレフイン樹脂を用いることができる。不飽和カル
ボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。
【００１５】さらに、本発明の好ましい態様として、最
内層とポリオレフイン系接着性樹脂層との間に高密度ポ
リエチレン層を配することができる。この構成では、高
密度ポリエチレン層により打ち抜き性がさらに改良され
る。
内層とポリオレフイン系接着性樹脂層との間に高密度ポ
リエチレン層を配することができる。この構成では、高
密度ポリエチレン層により打ち抜き性がさらに改良され
る。
【００１６】各層の厚さは、最外層の共重合ポリエステ
ル樹脂層は２０〜４０μｍの範囲とするのがよい。この
層はフイルム（包装体）の腰、耐ピンホール性、抗張力
などの機械的特性に影響するので、機械的特性の面から
は２０μｍ以上、好適には２５μｍ以上とするのがよ
い。ただ、厚すぎると打ち抜き性が悪化し、また成形性
も悪くなる傾向なので、４０μｍ以下とするのがよい。
ル樹脂層は２０〜４０μｍの範囲とするのがよい。この
層はフイルム（包装体）の腰、耐ピンホール性、抗張力
などの機械的特性に影響するので、機械的特性の面から
は２０μｍ以上、好適には２５μｍ以上とするのがよ
い。ただ、厚すぎると打ち抜き性が悪化し、また成形性
も悪くなる傾向なので、４０μｍ以下とするのがよい。
【００１７】ポリアミド樹脂層およびエチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂層は各々、必要とする強度および
ガスバリア性が確保させる範囲とするが、厚すぎると成
形性が悪くなるので、ポリアミド樹脂層は５〜３０μ
ｍ、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂層は５〜３
０μｍの範囲とするのがよい。また、ポリオレフイン系
接着性樹脂層は、５〜２０μｍの範囲とするのがよい。
アルコール共重合樹脂層は各々、必要とする強度および
ガスバリア性が確保させる範囲とするが、厚すぎると成
形性が悪くなるので、ポリアミド樹脂層は５〜３０μ
ｍ、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂層は５〜３
０μｍの範囲とするのがよい。また、ポリオレフイン系
接着性樹脂層は、５〜２０μｍの範囲とするのがよい。
【００１８】本発明フイルムは、押出機から材料を溶融
押出し、マルチマニホールドタイプやフイードブロツク
タイプの多層環状ダイまたは多層Ｔダイからフラツト状
あるいはチユーブ状に成形することにより得られる。
押出し、マルチマニホールドタイプやフイードブロツク
タイプの多層環状ダイまたは多層Ｔダイからフラツト状
あるいはチユーブ状に成形することにより得られる。
【００１９】
【実施例】以下実施例により、本発明の効果を明らかに
する。なおフイルムの特性・性能は、次の方法により測
定、評価した。 １）成形性 フイルムを８５℃に加熱し、直径１００ｍｍ、深さ１０
ｍｍの円柱状に絞り加工してスライスハムを充填し、蓋
付けして真空パツク品を得た。そのパツク品に放射状の
しわが発生するか否かを調べた。しわが発生せず外観良
好なものを（○）、小さなしわが発生するものを
（△）、大きなしわが発生するものを（×）とした。
する。なおフイルムの特性・性能は、次の方法により測
定、評価した。 １）成形性 フイルムを８５℃に加熱し、直径１００ｍｍ、深さ１０
ｍｍの円柱状に絞り加工してスライスハムを充填し、蓋
付けして真空パツク品を得た。そのパツク品に放射状の
しわが発生するか否かを調べた。しわが発生せず外観良
好なものを（○）、小さなしわが発生するものを
（△）、大きなしわが発生するものを（×）とした。
【００２０】２）光沢度
ＪＩＳＺ−８７４１に準拠して測定した。
３）打ち抜き性
深絞り包装機（大森機械工業製ＦＶ６３００）にフイル
ムを供給してフイルムを打ち抜き、完全に打ち抜けるも
のを（○）、ごくわずか打ち抜きできない部分があるも
のを（△）、打ち抜きできない部分がかなりあるものを
（×）とした。
ムを供給してフイルムを打ち抜き、完全に打ち抜けるも
のを（○）、ごくわずか打ち抜きできない部分があるも
のを（△）、打ち抜きできない部分がかなりあるものを
（×）とした。
【００２１】４）耐ピンホール性
スライスハムを充填したパツク品を、Ａ式シングルの段
ボールケースに２０パツク（５段×４列）入れ、２℃の
雰囲気中に１日保管後、１．８ｍの高さから底面落下を
４回行い、ピンホールが発生して真空戻りを生じたパツ
ク数を調べた。 （実施例１）次の層構成のフイルムを共押出した。 ＰＥＴ−１／ＡＤ／６−６６Ｎｙ／ＥＶＯＨ／ＡＤ／ＥＶＡ ３０μ／１０μ／１５μ ／２０μ／１０μ／３５μ ＰＥＴ−１： ジカルボン酸がテレフタル酸８５モル％
とイソフタル酸１５モル％、ジオール成分がエチレング
リコールからなる極限粘度０． ５の共
重合ポリエステル樹脂。
ボールケースに２０パツク（５段×４列）入れ、２℃の
雰囲気中に１日保管後、１．８ｍの高さから底面落下を
４回行い、ピンホールが発生して真空戻りを生じたパツ
ク数を調べた。 （実施例１）次の層構成のフイルムを共押出した。 ＰＥＴ−１／ＡＤ／６−６６Ｎｙ／ＥＶＯＨ／ＡＤ／ＥＶＡ ３０μ／１０μ／１５μ ／２０μ／１０μ／３５μ ＰＥＴ−１： ジカルボン酸がテレフタル酸８５モル％
とイソフタル酸１５モル％、ジオール成分がエチレング
リコールからなる極限粘度０． ５の共
重合ポリエステル樹脂。
【００２２】ＡＤ ： ポリオレフイン系接着性樹
脂（アドマーＳＦ７１０） ６−６６Ｎｙ：６６成分を１５モル％含有する６−６６
共重合ポリアミド樹脂 ＥＶＯＨ ：エチレン含量３３モル％、けん化度９９％
のエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂 ＥＶＡ ：ヒートシール性樹脂（酢酸ビニル含量 ５
重量％のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂 （実施例２）最外層のＰＥＴ−１に代えて次のＰＥＴ−
２を用いた以外は実施例１と同様にしてフイルムを得
た。 ＰＥＴ−２： ジカルボン酸としてイソフタル酸を１５
モル％共重合した極限粘度０．７のポリエステル樹脂。
脂（アドマーＳＦ７１０） ６−６６Ｎｙ：６６成分を１５モル％含有する６−６６
共重合ポリアミド樹脂 ＥＶＯＨ ：エチレン含量３３モル％、けん化度９９％
のエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂 ＥＶＡ ：ヒートシール性樹脂（酢酸ビニル含量 ５
重量％のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂 （実施例２）最外層のＰＥＴ−１に代えて次のＰＥＴ−
２を用いた以外は実施例１と同様にしてフイルムを得
た。 ＰＥＴ−２： ジカルボン酸としてイソフタル酸を１５
モル％共重合した極限粘度０．７のポリエステル樹脂。
【００２３】（実施例３）最外層のＰＥＴ−１に代えて
次のＰＥＴ−３を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−３： ジカルボン酸としてイソフタル酸を３０
モル％共重合した極限粘度０．６のポリエステル樹脂。
次のＰＥＴ−３を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−３： ジカルボン酸としてイソフタル酸を３０
モル％共重合した極限粘度０．６のポリエステル樹脂。
【００２４】（実施例４）最外層のＰＥＴ−１に代えて
次のＰＥＴ−４を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−４： ジカルボン酸としてイソフタル酸を４０
モル％共重合した極限粘度０．７のポリエステル樹脂。
次のＰＥＴ−４を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−４： ジカルボン酸としてイソフタル酸を４０
モル％共重合した極限粘度０．７のポリエステル樹脂。
【００２５】（実施例５）次の層構成のフイルムを共押
出した。 ＰＥＴ−１／ＡＤ／６−６６Ｎｙ／ＥＶＯＨ／ＡＤ／ＨＤＰＥ／ＥＶＡ ３０μ／１０μ／ １０μ ／２０μ／ ７μ／３３μ ／１０μ ＨＤＰＥ：高密度ポリエチレン （比較例１）最外層のＰＥＴ−１に代えて次のＰＥＴ−
５を用いた以外は実施例１と同様にしてフイルムを得
た。 ＰＥＴ−５： ジカルボン酸としてイソフタル酸を１０
モル％共重合した極限粘度０．５のポリエステル樹脂。
出した。 ＰＥＴ−１／ＡＤ／６−６６Ｎｙ／ＥＶＯＨ／ＡＤ／ＨＤＰＥ／ＥＶＡ ３０μ／１０μ／ １０μ ／２０μ／ ７μ／３３μ ／１０μ ＨＤＰＥ：高密度ポリエチレン （比較例１）最外層のＰＥＴ−１に代えて次のＰＥＴ−
５を用いた以外は実施例１と同様にしてフイルムを得
た。 ＰＥＴ−５： ジカルボン酸としてイソフタル酸を１０
モル％共重合した極限粘度０．５のポリエステル樹脂。
【００２６】（比較例２）最外層のＰＥＴ−１に代えて
次のＰＥＴ−６を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−６： ジカルボン酸としてイソフタル酸を４５
モル％共重合した極限粘度０．５のポリエステル樹脂。
次のＰＥＴ−６を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−６： ジカルボン酸としてイソフタル酸を４５
モル％共重合した極限粘度０．５のポリエステル樹脂。
【００２７】（比較例３）最外層のＰＥＴ−１に代えて
次のＰＥＴ−７を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−７： ジカルボン酸としてイソフタル酸を３０
モル％共重合した極限粘度０．７５のポリエステル樹
脂。
次のＰＥＴ−７を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−７： ジカルボン酸としてイソフタル酸を３０
モル％共重合した極限粘度０．７５のポリエステル樹
脂。
【００２８】（比較例４）最外層のＰＥＴ−１に代えて
次のＰＥＴ−８を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−８： ジカルボン酸がテレフタル酸、ジオール
成分がエチレングリコール６５モル％と１，４−シクロ
ヘキサンジメタノール３５モル％からなる共重合ポリエ
ステル樹脂。
次のＰＥＴ−８を用いた以外は実施例１と同様にしてフ
イルムを得た。 ＰＥＴ−８： ジカルボン酸がテレフタル酸、ジオール
成分がエチレングリコール６５モル％と１，４−シクロ
ヘキサンジメタノール３５モル％からなる共重合ポリエ
ステル樹脂。
【００２９】（比較例５）最外層をＥＶＯＨとした次の
構成のフイルムを共押出した。 ＥＶＯＨ／ＡＤ ／６−６６Ｎｙ／ＡＤ／ＥＶＡ ２０μ／１０μ／ １５μ ／１０μ／６５μ 上記内容の各フイルムについて測定、評価した特性・性
能の結果を表１に示した。
構成のフイルムを共押出した。 ＥＶＯＨ／ＡＤ ／６−６６Ｎｙ／ＡＤ／ＥＶＡ ２０μ／１０μ／ １５μ ／１０μ／６５μ 上記内容の各フイルムについて測定、評価した特性・性
能の結果を表１に示した。
【００３０】
【表１】
表１から本発明の共押出フイルムである実施例１乃至実
施例５については、成形性、光沢度、打ち抜き性、及び
耐ピンホール性がいずれも良好であることが判る。これ
に対して、ジカルボン酸成分であるイソフタル酸の比率
が低い共重合ポリエステル樹脂を使用した比較例１では
成形性及び打ち抜き性に劣り、逆にイソフタル酸の比率
が高い共重合ポリエステル樹脂を使用した比較例２では
耐ピンホール性に劣ることが判る。
施例５については、成形性、光沢度、打ち抜き性、及び
耐ピンホール性がいずれも良好であることが判る。これ
に対して、ジカルボン酸成分であるイソフタル酸の比率
が低い共重合ポリエステル樹脂を使用した比較例１では
成形性及び打ち抜き性に劣り、逆にイソフタル酸の比率
が高い共重合ポリエステル樹脂を使用した比較例２では
耐ピンホール性に劣ることが判る。
【００３１】極限粘度が高い比較例３では、打ち抜き性
に劣り、また使用する共重合ポリエステル樹脂の組成が
本発明と異なる比較例４では、打ち抜き性にやや劣り、
さらに共重合ポリエステル樹脂を使用しない比較例５で
は成形性と光沢に劣ることが判る。
に劣り、また使用する共重合ポリエステル樹脂の組成が
本発明と異なる比較例４では、打ち抜き性にやや劣り、
さらに共重合ポリエステル樹脂を使用しない比較例５で
は成形性と光沢に劣ることが判る。
【００３２】
【発明の効果】本発明によれば、深絞り成形性、光沢、
ガスバリア性に優れ、打ち抜き性が高く、耐ピンホール
性などの強度面も良好な深絞り用共押出フイルムが得ら
れ、例えばスライスハムのスタツク包装用などの用途に
好適である。
ガスバリア性に優れ、打ち抜き性が高く、耐ピンホール
性などの強度面も良好な深絞り用共押出フイルムが得ら
れ、例えばスライスハムのスタツク包装用などの用途に
好適である。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｂ３２Ｂ 27/34 Ｂ３２Ｂ 27/34
// Ｂ２９Ｋ 23:00 Ｂ２９Ｋ 23:00
67:00 67:00
77:00 77:00
Ｂ２９Ｌ 9:00 Ｂ２９Ｌ 9:00
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B32B 1/00 - 35/00
Claims (2)
- 【請求項１】 最内層がヒートシール性樹脂層であり、
中間層にポリアミド樹脂層とエチレン−ビニルアルコー
ル共重合樹脂層を含み、最外層がエチレンテレフタレー
ト単位を主体とし、ジカルボン酸成分としてイソフタル
酸を１５〜４０モル％共重合した極限粘度が０．５〜
０．７の範囲にある共重合ポリエステル樹脂層であり、
最内層と中間層との間、および中間層と最外層との間に
ポリオレフイン系接着性樹脂層を配したことを特徴とす
る深絞り用共押出フイルム。 - 【請求項２】 最内層とポリオレフイン系接着性樹脂層
との間に高密度ポリエチレン層を有してなる請求項１記
載の深絞り用共押出フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09255195A JP3488759B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 深絞り用共押出フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09255195A JP3488759B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 深絞り用共押出フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08281892A JPH08281892A (ja) | 1996-10-29 |
| JP3488759B2 true JP3488759B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=14057544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09255195A Expired - Lifetime JP3488759B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 深絞り用共押出フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3488759B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-04-18 JP JP09255195A patent/JP3488759B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08281892A (ja) | 1996-10-29 |
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