JP3488484B2 - 電動シャッタシステム - Google Patents

電動シャッタシステム

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JP3488484B2
JP3488484B2 JP08895493A JP8895493A JP3488484B2 JP 3488484 B2 JP3488484 B2 JP 3488484B2 JP 08895493 A JP08895493 A JP 08895493A JP 8895493 A JP8895493 A JP 8895493A JP 3488484 B2 JP3488484 B2 JP 3488484B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャッタを自動開閉す
る電動シャッタシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シャッタを電動で開閉制御する従来の電
動シャッタ装置では、操作装置に設けられた操作スイッ
チの操作を行うことにより、シャッタを開閉駆動するモ
ータの動作制御をコントローラで行うようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の電動シャッタ装置で、操作スイッチの1ショッ
ト操作でシャッタの開閉制御を行う場合、つまりはスイ
ッチを1回押すと、その後はスイッチを押し続けなくと
も、シャッタの開閉動作が維持されるようにする場合、
操作装置の操作スイッチとしては、少なくともシャッタ
を開操作するスイッチ、閉操作するスイッチ、及び開閉
操作を停止させるスイッチとが必要である。このため、
操作装置とコントローラとの配線本数が多くなる。しか
も、操作装置がシャッタの開閉動作を表示する表示器を
備える場合には、さらに配線本数が増加し、配線作業が
面倒になるという問題があった。
【0004】また、従来の電動シャッタシステムの操作
装置には、シャッタの開閉及び停止のみしか行えず、機
能的に乏しく、さらに機能を追加して、操作性を向上さ
せることが望まれている。
【0005】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、高機能化して操作性を
向上させた電動シャッタシステムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、シ
ャッタを特殊動作させる機能を付与して高機能化し、操
作性を向上させるために、操作装置にシャッタを特殊動
作させる特殊操作スイッチを設け、特殊操作スイッチ
の操作に応じてコントローラでシャッタを特殊動作さ
せ、HAシステム側からシャッタを監視制御する機能を
付与して操作性を向上させるために、HAシステム用の
インターフェースユニット(IFU)を介してHAシス
テム側とシャッタの動作制御用の制御データ及びシャッ
タの動作状況を示す監視データを入出力する入出力部を
操作装置に設け、HAシステム側からの制御データに
応じてコントローラでシャッタの開閉制御を行わせ、且
シャッタの監視状況をHAシステム側で監視させると
ともに、操作装置とコントローラとを2線式の信号線で
接続した系統を複数備え、夫々の系統のシャッタを一括
的に動作制御する操作スイッチで操作入力を行う一括操
作装置と夫々の系統の操作装置とを、上記信号線とは別
個の2線式の一括信号線で接続し、一括操作装置の操作
スイッチの操作に応じて各系統のコントローラで一括的
にシャッタを開閉させている。
【0007】なお、複数のシャッタを個別に開閉させる
1ないしは複数のコントローラを備える場合において、
複数のシャッタの個別制御、一括開閉制御、あるいは任
意の複数のシャッタのみを開閉制御する場合に対応させ
るために、請求項2に示すように、複数のシャッタを個
別に開閉させる操作スイッチ、一括的に開閉させる操作
スイッチ、あるいは任意の複数のシャッタのみを開閉さ
せる操作スイッチのうちの1ないしは複数の操作スイッ
チを操作装置に設け、これら操作スイッチの操作に応じ
てコントローラが複数のシャッタを任意に開閉駆動する
ようにしてもよい。
【0008】請求項の発明では、複数のシャッタの開
閉を個別に行う複数の系統を備える場合において、ワイ
ヤレスでシャッタを操作する機能を付与し、且つ系統を
問わずに同一のワイヤレス操作器で操作を行える機能を
付与して使い勝手を良くするために、夫々の系統の操作
装置に対してワイヤレスで操作指令を与えるワイヤレス
操作器を備え、夫々対応するワイヤレス操作器からのワ
イヤレス信号を受信する受信手段を操作装置に設け、上
記ワイヤレス操作器に必要に応じて各系統の操作装置に
対して一括的に操作指令を与える送信機能を持たせてあ
る。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、操作装置にシャッタを特
殊動作させる特殊操作スイッチを設け、特殊操作スイッ
チの操作に応じてコントローラでシャッタを特殊動作さ
せ、シャッタを特殊動作させる機能を付与して高機能化
し、操作性を向上させるとともに、ホームオートメーシ
ョン(HA)システム用のインターフェースユニット
(IFU)を介してHAシステム側とシャッタの動作制
御用の制御データ及びシャッタの動作状況を示す監視デ
ータを入出力する入出力部を操作装置に設け、HAシス
テム側からの制御データに応じてコントローラでシャッ
タの開閉制御を行わせると共に、シャッタの監視状況を
HAシステム側で監視させ、HAシステム側からシャッ
タの監視制御を可能とし、操作性を向上させる。さらに
夫々の系統のシャッタを一括的に動作制御する操作スイ
ッチで操作入力を行う一括操作装置と夫々の系統の操作
装置とを、上記信号線とは別個の2線式の一括信号線で
接続し、一括操作装置の操作スイッチの操作に応じて各
系統のコントローラで一括的にシャッタを開閉させ、複
数の系統を統括する操作を可能とし、操作性を向上させ
る。
【0010】請求項2の発明では、複数のシャッタを個
別に開閉させる1ないしは複数のコントローラを備える
場合において、複数のシャッタを個別に開閉させる操作
スイッチ、一括的に開閉させる操作スイッチ、あるいは
任意の複数のシャッタのみを開閉させる操作スイッチの
うちの1ないしは複数の操作スイッチを操作装置に設
け、これら操作スイッチの操作に応じてコントローラで
複数のシャッタを任意に開閉制御させ、複数のシャッタ
の個別制御、一括開閉制御、あるいは任意の複数のシャ
ッタのみを開閉制御することを可能とし、使い勝手を良
くする。
【0011】請求項の発明では、シャッタの開閉制御
を行わせる複数の系統を備える場合において、夫々の系
統の操作装置に対してワイヤレスで操作指令を与えるワ
イヤレス操作器を備え、夫々対応するワイヤレス操作器
からのワイヤレス信号を受信する受信手段を操作装置に
設けることにより、ワイヤレスでシャッタを操作するこ
とを可能とする。また、上記ワイヤレス操作器に必要に
応じて各系統の操作装置に対して一括的に操作指令を与
える送信機能を持たせることにより、系統を問わずに同
一のワイヤレス操作器で操作を行うことを可能とし、操
作性を向上させる。
【0012】
【実施例】(基本構成) 図1乃至図7に基づいて本発明の基本構成を説明す
る。本構成の電動シャッタシステムは、基本的には、図
1に示すように、モータを駆動制御してシャッタを開閉
させるコントローラ1と、操作スイッチでシャッタの操
作入力を行う操作装置2とからなり、コントローラ1と
操作装置2とを2線式の信号線Lで接続し、コントロー
ラ1と操作装置2との間で時分割多重で信号伝送を行
い、操作スイッチの操作に応じてシャッタの開閉制御を
行わせるものである。
【0013】本構成のコントローラ1と操作装置2との
間で行われる時分割多重による信号伝送は、既存の遠隔
監視制御システムの信号伝送方式を基準として用いてい
る。そこで、基本としての遠隔監視制御システムについ
てまず説明しておく。
【0014】遠隔監視制御システムは、図6に示すよう
に、照明器具などの負荷Zと、負荷Zの動作制御を行う
ための操作入力を行うスイッチと、スイッチの操作状態
を監視する監視端末器Cと、負荷Zの動作制御を行う複
数の制御端末器Bと、制御端末器B及び監視端末器Cと
2線式の信号線Lで接続され制御端末器B及び監視端末
器Cとの間で時分割多重で信号伝送を行う中央制御装置
Aとで構成されている。なお、図6の場合にはスイッチ
は監視端末器Cに一体的に設けられている。また、一般
的に中央制御装置AはブレーカBRなどと共に分電盤な
どの電設盤F内に収納される。
【0015】制御端末器B及び監視端末器Cには夫々固
有のアドレスが設定され、中央制御装置Aは各制御端末
器Bあるいは監視端末器Cのアドレスを伝送信号におい
て特定することにより、各制御端末器Bあるいは監視端
末器Cを個別にアクセスして、夫々の制御端末器B及び
監視端末器Cとの間で時分割多重で信号伝送を行う。
【0016】伝送信号Vは、図7に示すように、送信
開始を示すスタートパルスST、伝送信号VSの種別を
示すモードデータMD、その伝送信号Vの送信先の端
末器B,Cを特定するアドレスデータAD、制御指令の
内容を示す制御データCD、伝送誤りをチェックするた
めに付加された伝送誤り検知データ(例えば、チェック
サムデータ)CS、端末器B,Cから中央制御装置Aに
対して信号を返信するために設けられた返信期間WTか
らなる。この伝送信号Vは複極(±24V)のパルス
幅変調信号で送信される。
【0017】中央制御装置Aは、監視端末器Cからの操
作入力を受けたとき、その操作入力に基づく負荷Zの動
作制御の指令内容を示す制御データCDを作成して制御
端末器Bに送信する。制御端末器Bは、中央制御装置A
から送信された伝送信号VのアドレスデータADが自
己のアドレスと一致したとき、その伝送信号Vの制御
データCDを取り込む。そして、制御データCDに基づ
く負荷Zの動作状態を示す監視データを返信期間WTに
同期して中央制御装置Aに返信する。上記返信期間WT
には、伝送信号Vは正電位(+24V)に保たれてお
り、制御端末器Bでは2線式の信号線L間を略短絡状態
として中央制御装置Aに対して電流モードで監視データ
の返信を行う。
【0018】中央制御装置Aは、上記監視データを受け
ると、その監視データに基づき監視端末器Cに設けられ
た表示器で負荷Zの動作状態を表示させるための制御デ
ータCDを作成して監視端末器Cに送信する。監視端末
器Cは制御端末器Bの場合と同様に、伝送信号Vのア
ドレスデータADが自己のアドレスと一致したとき、そ
の伝送信号Vの制御データCDに基づいて表示器で負
荷Zの動作状態を表示する。このときの表示器の表示状
態も返信期間WTに中央制御装置Aに返信する。
【0019】以上の処理により、中央制御装置Aで負荷
Zの動作制御と共に負荷Zの動作状態及び表示器の表示
状態の監視が一括的に行われる。なお、この種の遠隔監
視制御システムでは、複数の負荷Zの動作を一括的に制
御することもできるようにしてある。例えば、複数の負
荷Zを一括してオン,オフ操作するいわゆるグループ制
御、及び複数の負荷Zを使用者が任意に設定した動作状
態に制御するいわゆるパターン制御を行えるようにして
ある。
【0020】この種の操作を行うスイッチと負荷Zとの
対応関係を示すデータテーブルは予め中央制御装置Aに
記憶されており、中央制御装置Aはそのデータテーブル
に基づいて負荷Zに対応する制御端末器Bに対して制御
用の伝送信号Vを送信する。なお、負荷Zが複数の制
御端末器Bの管轄下にある場合には、夫々の制御端末器
Bに対して予め設定された規則(例えば、アドレス順)
に従って順次制御用の伝送信号Vを送信する。
【0021】以上の説明は、スイッチで負荷Zの操作入
力が行われた場合の説明であったが、スイッチの操作が
行われるまでは次のように信号伝送が行われている。つ
まりは、スイッチの操作が行われていないいわゆる待機
時には、伝送信号VのモードデータMDをダミーモー
ドに設定したダミー伝送信号を中央制御装置Aが巡回的
に信号線Lに送信している。ここで、通常時にダミー伝
送信号を伝送するのは、この種の遠隔監視制御システム
の端末器B,Cは、後述するように伝送信号Vから電
源を作成して動作しているため、ダミー伝送信号を常時
伝送する必要があるという理由による。なお、このダミ
ー伝送信号の伝送期間に、負荷Z及び表示器の動作状況
を監視する場合もある。
【0022】上記待機状態から上述した端末器B,Cと
の信号伝送を行う動作に移行する動作について以下に説
明する。この信号伝送を行うための要求は、ダミー伝送
信号のスタートパルスSTに同期して端末器B,Cから
中央制御装置Aに対して図7(b)に示す割込みパルス
を送信する。なお、この種の割込み要求は主にスイ
ッチSが操作されたときに監視端末器Cから行われるの
で、以下の説明では監視端末器Cから割込み要求を行う
場合について説明する。
【0023】この割込み要求を受けた中央制御装置Aで
は、モードデータMDを割込み要求を行った監視端末器
Cを特定するためのアドレス特定モードに設定し、割込
み要求を行った監視端末器Cを特定する。この場合に、
各監視端末器Cを個別にアクセスするポーリングを行
い、割込み要求端末器Cを特定する方法もある。しか
し、本構成では、割込み要求端末器Cを迅速に特定する
ために、アドレスデータの上位数ビットを特定して、複
数の監視端末器Cをグループとして一括的にアクセスす
るグループアクセスを行い、割込み要求を行った監視端
末器Cが、返信期間WTに残りの下位数ビットを中央制
御装置Aに対して返信して自己が割込み要求を行ったこ
とを中央制御装置Aに対して知らせる方法を採用してい
る。
【0024】上述のようにして割込み要求を行った監視
端末器Cが特定されたならば、中央制御装置Aはアドレ
スデータで割込み要求を行った監視端末器Cを特定し
て、スイッチSの操作状態を示す監視データの返信を行
わせる。監視データを受けた中央制御装置Aでは、その
監視データに基づく制御データを作成し、その監視デー
タに対応する負荷Zが接続された制御端末器Bに対して
制御データの伝送を行う。以下の動作は上述した制御時
の動作と同じに行われる。そして、上記制御が終了する
と、待機状態に戻る。
【0025】以下に上記遠隔監視制御システムを基本と
して構成した電動シャッタシステムの構成について説明
する。上記遠隔監視制御システムの中央制御装置Aとし
ての機能をコントローラ1に持たせると共に、監視用端
末器Cとしての機能を操作装置2に持たせたものであ
る。そのシステム構成を図1に示す。
【0026】まず、操作装置2の基本構成から説明す
る。この操作装置2には、図2に示すように、シャッタ
を開く操作入力を行う開操作スイッチSW21、シャッ
タを閉じる操作入力を行う閉操作スイッチSW23、及
びシャッタの開閉状態を停止させる操作入力を行う停止
操作スイッチSW22を設けてある。
【0027】そして、回路構成的には、信号線Lが接続
される信号入力部に設けられ信号線Lに操作装置2を無
極性で接続できるようにしたダイオードブリッジDB
と、このダイオードブリッジDBによる伝送信号V
の全波整流出力から後述する各回路の電源を作成する電
源回路22と、コントローラ1から送信された伝送信号
を受信する受信回路23と、ダイオードブリッジD
の出力端を略短絡状態としてコントローラ1に対し
て信号を返信する返信回路24と、端末器としての中枢
的な機能を果たす信号処理を行うCPUで構成された信
号処理回路20aと、この信号処理回路20aの動作用
の基準クロックを発生する発振回路25aと、システム
の起動時などに信号処理回路20aをリセットするリセ
ット回路26とを備えている。
【0028】本構成の電動シャッタシステムにおける信
号伝送方式について概略的に説明する。操作装置2はコ
ントローラ1から常時巡回的に上述した複極(±24
V)のパルス幅変調信号からなる伝送信号Vが送出さ
れる。いま、いずれかの操作スイッチSW21〜SW
23の操作が行われると、この伝送信号Vに設けられ
た返信期間WTに同期して操作装置2から操作スイッチ
SW21〜SW23の操作状況を示す監視データの返信
を行う。なお、その後のシャッタの開閉させる状況での
信号伝送の説明は、コントローラ1の動作説明のところ
で行う。
【0029】ところで、本構成の場合には端末器として
の操作装置2が1個であるが、複数個の場合には各操作
装置2に固有のアドレスを設定し、そのアドレスを伝送
信号VのアドレスデータADで特定することにより、
順次サイクリックに各操作装置2をアクセスし、コント
ローラ1が操作スイッチSW21〜SW23の操作状況
を監視するようにすればよい。また、操作スイッチSW
21〜SW23が操作されるまでの待機期間には、ダミ
ー伝送信号をコントローラ1から送信するようにしてお
き、上述した遠隔監視制御システムの割込み処理を用い
て、操作スイッチSW21〜SW23の操作状況を監視
するようにようにしてもよい。
【0030】本構成の電動シャッタシステムの場合に
は、上記各操作スイッチSW21〜SW23に加えて、
特殊機能を果たすスイッチとして設けられたスリットス
イッチSW24及び下限設定スイッチSW25を備えて
いる。
【0031】スリットスイッチSW24はシャッタに設
けられた換気用の開口を開閉するためのものである。こ
の場合のシャッタとしては、例えば、厚み方向において
2枚のシャッタ素体を積層した2層構造で、且つ夫々の
シャッタ素体に開口が形成されたものを用いる。通常
は、夫々のシャッタ素体の開口位置をずらすことで、開
口を閉塞状態に保っておく。そして、上記スリットスイ
ッチSW24が操作されたときには、シャッタ素体を駆
動して、開口の位置を合致させる。これにより、開口を
通して換気が行われるようになる。
【0032】下限設定スイッチSW25は、シャッタを
全開状態と全閉状態との中間状態で開閉させるための設
定を行うものであり、例えば通常のシャッタの開閉操作
を行い、所望のシャッタの開閉状態で上記下限設定スイ
ッチSW25をオンとすれば、そのときの下限設定スイ
ッチSW25を押したときのシャッタの開閉状態がコン
トローラ1で記憶され、次回からのシャッタの閉操作時
には、上記設定を行ったシャッタの閉塞状態でシャッタ
の閉動作が一旦停止される。ここで、シャッタを完全に
閉塞する場合には、再度閉操作スイッチSW23をオン
することにより、シャッタを完全に閉じることができる
ようになっている。
【0033】なお、夫々の操作スイッチSW24,SW
25の操作状況は、操作スイッチSW21〜SW23
同様にして、コントローラ1で監視される。また、上記
開操作スイッチSW21,閉操作スイッチSW23、及
びスリットスイッチSW24の操作に基づくシャッタの
動作状態は、発光ダイオードLED〜LEDで夫々
表示するようにしてある。
【0034】ところで、この種の操作装置2は、多重伝
送機能を備えるため、比較的にコストが高くなる。この
ため、複数の操作装置2でシャッタの開閉操作を行える
ようにする場合には、コスト高となる。そこで、本構成
では、上述の点を改善するために、操作装置2以外のシ
ャッタの開閉制御を行う操作スイッチだけを備えた操作
装置(以下の説明では上記操作装置を操作装置2と区別
するために外部操作装置と呼ぶ)を接続する接続部とし
てコネクタCNを操作装置2に設け、外部操作装置か
らの操作入力に対しても、操作装置2の備える操作スイ
ッチSW21〜SW23と同様にして、シャッタの開閉
制御を行えるようにしてある。なお、外部操作装置に
は、開操作スイッチSW21,停止操作スイッチSW
22操作スイッチSW23及びスリットスイッチSW
24に対応する操作スイッチを設けてある。
【0035】上記コネクタCNには、外部操作装置か
らの操作信号が入力される入力端子の他に、外部電源
(例えば、AC24V)が供給される電源供給端子を設
けてある。さらに、コネクタCNから入力される操作
信号を、開操作スイッチSW21、停止操作スイッチS
22、及び閉操作スイッチSW23用の信号処理回路
20aの入力端子に与えられる入力回路28と、この入
力回路28用の電源を作成する電源回路29とを設けて
ある。
【0036】電源回路29は、ダイオードブリッジDB
及び平滑コンデンサCからなり、外部電源をダイオ
ードブリッジDBで整流すると共に、平滑コンデンサ
で平滑して、入力回路28用の電源を作成する。
【0037】入力回路28は、4つのフォトカプラPC
〜PCで構成され、夫々のフォトカプラPC〜P
の発光ダイオード及び電流制限抵抗R〜Rを介
して上記電源回路29の出力電圧を外部操作装置の入力
端子に印加し、フォトカプラPC〜PCのフォトト
ランジスタを信号処理回路20aの夫々の入力端子とグ
ランドとの間に接続してある。また、外部操作装置のス
イッチは、コネクタCNの入力端子とグランドとの間
に接続されている。
【0038】いま、外部操作装置の開操作用のスイッチ
がオンされると、フォトカプラPCの発光ダイオード
に電流が流れることにより、発光ダイオードが発光し、
フォトトランジスタがオンとなり、操作装置2の開操作
スイッチSW21を操作した場合と同様の開操作信号が
信号処理回路20aに入力される。なお、その他の外部
操作装置のスイッチが操作された場合にも、同様にして
停止操作スイッチSW22、閉操作スイッチSW21
及びスリットスイッチSW24を操作した場合と同様の
停止操作信号及び閉操作信号が信号処理回路20aに入
力される。従って、外部操作装置を用いて、操作装置2
と同様にしてシャッタの開閉制御を行うことができる。
【0039】ここで、外部操作装置からの操作入力はフ
ォトカプラPC〜PCを用いて絶縁状態で取り込
み、フォトカプラPC〜PCより外部操作装置側の
電源短絡などの影響が操作装置2に及ばないようにして
ある。また、上述の入力回路28及び電源回路29より
なる回路構成とすることで、無電圧接点信号を取り込む
ことができるという利点もある。
【0040】さらに、本構成の操作装置2では、ワイヤ
レス操作器でワイヤレス(光ワイヤレス)でシャッタの
開閉操作などのための操作入力を行えるようにしてあ
る。つまりは、ワイヤレス操作器からの操作信号を受信
するワイヤレス受信回路27と、上述した基本構成の多
重伝送による信号処理を行う信号処理回路20aとは別
個に、ワイヤレスによる信号伝送処理を行うCPUから
なる信号処理回路20bと、ワイヤレス信号伝送に必要
なデータなどを記憶するEEPROM21aを用いた記
憶部21と、信号処理回路20bの動作用のクロックを
発生する発振回路25bとを設けてある。なお、リセッ
ト回路26は信号処理回路20a,20bで兼用してい
る。
【0041】ワイヤレス操作器からの操作信号をワイヤ
レス受信回路27で受信し、その操作入力データを信号
処理回路20bから信号処理回路20aに与え、操作ス
イッチSW21〜SW25を操作した場合と同様にして
シャッタの開閉操作などを行えるようにしてある。な
お、信号処理回路20bにも操作スイッチSW21〜S
25の操作入力を与えることにより、信号処理回路2
0bで操作スイッチSW21〜SW25の操作状態を認
識した上で、ワイヤレス操作器からの操作入力に応じた
信号処理を行えるようにしてある。また、本構成の場合
には、操作装置2からワイヤレス操作器にワイヤレス信
号を送信する送信回路は設けていないが、この送信回路
を設けてシャッタの開閉動作状況などをワイヤレス操作
器で表示できるようにしてもよい。
【0042】ところで、このようにワイヤレス操作器で
シャッタの開閉操作が行える場合において、状況によっ
てワイヤレス操作器でシャッタを自由に操作されると困
る場合がある。そこで、そのような場合に対応して、ワ
イヤレス操作を行えないようにするワイヤレス入/切ス
イッチSW26を設けてある。なお、このワイヤレス入
/切スイッチSW26の設定状態は発光ダイオードLE
で表示するようにしてある。
【0043】また、ワイヤレス操作器とで送受信を行う
信号の種別(以下、チャンネルの場合で説明する)を設
定する設定スイッチSW27を設けてあり、この設定ス
イッチSW27で3つのチャンネル設定が行えるように
なっている。なお、上記設定スイッチSW27の設定に
関係なく、ワイヤレス受信回路27でリモコン信号を受
信可能とするチャンネルも設けてある。
【0044】本構成の操作装置2の構造に関して説明す
る。操作装置2のハウジング30は、既製の埋込型の配
線器具の2連モジュール寸法、つまりは1個モジュール
の配線器具を縦に3個、横2列に列設する大きさに形成
し、既製の埋込型の配線器具と同様にして壁面などに埋
設して取り付けることができるようにしてある。このハ
ウジング30は、図3に示すように、前面が開口する箱
状のボディ31と、ボディ31の前面に被着されるカバ
ー32とで構成されている。なお、以下の説明の方向説
明は壁面取付状態を基にして行う。
【0045】ボディ31には両側壁に2個ずつ嵌合穴4
9を形成してあり、カバー32の両側部からは背方に係
止片46を突設してあり、係止片46の爪46aを嵌合
穴49に弾性係止させて、ボディ31にカバー32を被
嵌状態で仮固定する。そして、ボディ31の底面中央部
から突設された円柱状のボス31aの挿通孔31bを通
して固定ねじ31cをねじ締めし、カバー32とボディ
31との固定を行う。
【0046】ボディ31内部にはプリント基板33a,
33bが収納される。プリント基板33aには外部操作
装置を接続するコネクタCNなどが実装され、プリン
ト基板33bには操作スイッチSW21〜SW27、発
光ダイオードLED〜LED及びワイヤレス受信回
路27のワイヤレス信号を受信する受光モジュール27
aなどが実装される。これらプリント基板33a,33
bの間の電気接続はフラットケーブル39を用いて行
う。なお、プリント基板33bには、ボス31aを通す
通過穴33cを形成してある。
【0047】ボディ31のプリント基板33aに実装さ
れたコネクタCNに対応する部分には、コネクタCN
を収める矩形筒状の保持部35を形成し、その保持部
35の両側にプリント基板33aをねじ34でねじ止め
するねじ止め部36を形成してある。
【0048】ボス31aの一側部にはねじ締め端子37
を取り付ける固定部38を形成してある。ねじ止め端子
37は、L字状に曲成された端子板37aと、この端子
板37aにねじ止めされる座金付の端子ねじ37bとで
構成され、端子板37aに接続されるリード線37cで
プリント基板33bに電気的に接続される。
【0049】カバー32は前面両側部を膨出してある。
図3における左側の膨出部32aに開操作スイッチSW
21、停止操作スイッチSW22及び閉操作スイッチS
23用の操作部40を形成してあり、右側の膨出部3
2aには、スリットスイッチSW24及びリモコン入/
切スイッチSW26用の操作部40を形成してある。夫
々の操作部40は、端部40a(左側の膨出部32aの
最も下段の操作部40参照)を残してそれ以外の部分を
膨出部32aの前面から切り離し、カバー32を形成す
る合成樹脂の持つ可撓性で前後方向で弾性を持つ構造と
してある。また、夫々の膨出部32aの開操作スイッチ
SW21、閉操作スイッチSW23、スリットスイッチ
SW24及びリモコン入/切スイッチSW26用の操作
部40の肩部には、発光ダイオードLED〜LED
用の取付窓41を形成してある。
【0050】上記膨出部32aの間の一段低くなった部
分に対応して下限設定スイッチSW25の操作窓42及
びチャンネル設定スイッチSW27の操作窓43を形成
してある。これら操作窓42,43は壁面取付状態では
化粧プレートで被覆され、基本的には通常は操作できな
いようにしてある。
【0051】膨出部32aの夫々の外側方向における外
側面には、金属製の取付枠(図示せじ)を取り付けるた
めの嵌合凹部44を穿設してあり、膨出部32aの外側
方向における一段低くなった部分の外側縁からは合成樹
脂製の取付枠9を取り付けるための係止爪45を突設し
てある。
【0052】膨出部32aの前面は、外周部を高くして
銘板47を嵌め込む構造としてある。銘板47には操作
部40に対応する部分47aにエンボス加工を施してあ
る。つまりは、操作スイッチSW21〜SW24,SW
26をメンブレンタイプのスイッチとしてある。
【0053】右側の膨出部32aの受光モジュール27
aに対応する部分には、受光モジュール27aを収める
収納部48を形成し、銘板47の収納部48に対応する
部分47bには透光性を持たせてある。
【0054】操作装置2の壁面への施工方法について簡
単に説明する。この操作装置2を壁面に取り付ける場合
には、まず取付枠を操作装置2に取り付ける。ここで、
合成樹脂製の取付枠9を用いる場合について説明する。
この場合、操作装置2の係止爪45を取付枠9の挿入孔
91に挿入し、他方の係止爪45を係合孔92に弾性的
に挿入することで、取付枠9が操作装置2に取り付けら
れる。ここで、詳細な構造的な説明は省略するが、係止
爪45の取付枠9の係合孔92との弾性係合状態は、解
除片を弾性的に撓ませることにより外すことができるよ
うにし、取付枠9を操作装置2から外すことができるよ
うになっている。
【0055】この操作装置2を埋設する箇所には、予め
埋込ボックスを埋設しておき、取付枠9の横長の取付孔
93を通して埋込ボックスの取付片に取付枠9をねじ止
めする。そして、壁面に取り付けられた取付枠9のプレ
ートねじ孔94にプレート枠をねじ止めし、プレート枠
に化粧プレートを取り付ける。この状態で、カバー32
の膨出部32aの前面のみを化粧プレートから露出させ
る形で、操作装置2が壁面に取り付けられる。
【0056】次に、コントローラ1について説明する。
コントローラ1は、図4に示すように、信号線Lを介し
て操作装置2との間で信号伝送を行う信号伝送部12
と、シャッタ3を開閉駆動するモータMの動作制御を行
うモータ制御回路11と、信号伝送系とは別に商用電源
(AC100V)からシャッタ開閉制御系の電源を作成
する電源回路13と、物体を検知するセンサSに必要時
(シャッタ3を閉じるとき)のみ電源を供給して動作さ
せるセンサ制御回路15と、コントローラ1の中枢的な
機能を果たし遠隔監視制御システムの中央制御装置A及
び制御端末器Bとしての働きを行う信号処理部10とを
備えている。
【0057】なお、このコントローラ1では、付属装置
として、モータMの回転数を検出するエンコーダEと、
シャッタ3を閉じる際に物や人が挟まれることを防止す
るために物体を検知するセンサSと、シャッタ3が完全
に閉じられたことを検出する下限検出スイッチSW
を備え、夫々の出力に応じて詳しくは後述するシャッタ
開閉制御や操作装置2に対する信号伝送を行う。
【0058】いま、開操作スイッチSW21が操作され
たことを示す監視データ(開操作信号)が操作装置2か
ら返信されると、このとき信号伝送部12を介して信号
処理部10が取り込んだ開操作信号に応じて、図5
(a)に示すように、信号処理部10はモータ制御回路
11に対してモータMをシャッタを開くための制御信号
を与える。これにより、シャッタが開かれる。
【0059】このシャッタの開動作中には、信号処理部
10ではエンコーダEの出力からモータMの回転数を検
出し、モータMの回転数の低下によりシャッタが完全に
開かれた状態となることを検知する。なお、モータMの
回転数が一定以上に低下するまでは、シャッタが開かれ
ていることを操作装置2の開動作表示用の発光ダイオー
ドLEDで表示させる制御データ(上昇中信号)を操
作装置2に対して送信し、発光ダイオードLEDを点
灯させる。
【0060】そして、シャッタが完全に開かれたとき、
つまりはモータMの回転数が一定以上に低下したとき、
信号処理部10はモータ制御回路11に対してモータM
の回転を停止させる制御信号を与える。このとき、信号
処理部10ではモータMが停止されたことを操作装置2
で表示させる制御データ(上限信号)を操作装置2に対
して送信する。つまりは、操作装置2に開動作表示用の
発光ダイオードLEDを消灯させるための制御データ
を送り、発光ダイオードLEDを消灯させる。
【0061】逆に、閉操作スイッチSW23が操作され
たことを示す監視データ(閉操作信号)が操作装置2か
ら返信されると、シャッタの閉動作が行われる。このと
きにも開動作中と同様にして、操作装置2に対してシャ
ッタが閉じられていることを示す制御データ(下降中信
号)を送信され、閉動作表示用の発光ダイオードLED
を点灯させて、閉動作中であること表示する。
【0062】このようにシャッタが閉じられるときに
は、センサ制御回路15が電源回路13からの電源をセ
ンサSに供給し、センサSで物体検知を開始させる。こ
のセンサSの物体監視状況を示す出力は信号処理部10
に対して与えられる。また、このシャッタの閉動作中も
信号処理部10がエンコーダEの出力からモータMの回
転数を検出している。さらに、信号処理部10は下限検
出スイッチSWのオン,オフ状態を監視している。
【0063】ここで、センサSによる物体検知、及びモ
ータMの回転数の検出は、シャッタの閉動作中に人や物
がシャッタに挟まれることを防止するためであり、シャ
ッタが完全に閉じられたことは、下限検出スイッチSW
のオン,オフ状態から検出するようにしてある。
【0064】いま、例えばセンサSで物体が検知される
か、あるいはモータMの回転数が所定以上に低下したと
き、または両方の状態が同時に発生したときには、シャ
ッタの閉動作を強制的に停止される。これにより、人や
物がシャッタに挟まれることを防止する。なお、シャッ
タは強制的に閉動作から開動作に反転させるようにして
もよい。
【0065】このような異常が発生したときには、信号
処理部10が操作装置2に対して異常の発生を表示させ
る制御データを送る。例えば、操作装置2の発光ダイオ
ードLED,LED2を交互に点灯させる制御データ
を与えることにより、異常を表示させるようにすればよ
い。なお、異常表示用に別の表示器を操作装置2に設け
てもよい。
【0066】また、下限検出スイッチSWでシャッタ
が完全に閉じられたことが検出されたならば、シャッタ
の閉動作を停止させ、操作装置2の発光ダイオードLE
を消灯させる。
【0067】シャッタの開閉途中で、停止操作スイッチ
SW22が操作された(停止操作信号が返信された)と
きには、コントローラ1ではシャッタの開閉動作を停止
させ、操作装置2の発光ダイオードLEDまたは発光
ダイオードLEDを消灯させるための制御データ(中
間停止信号)の返信を行う。ここで、開閉途中において
停止操作スイッチSW22が操作されたときには、シャ
ッタが中間状態で停止していることを示す表示を行わせ
るようにしてもよい。例えば、開動作中に停止操作が行
われたことは、発光ダイオードLEDの点滅で示し、
閉動作中の停止操作は、発光ダイオードLEDの点滅
で示すというようにすればよい。
【0068】(基本構成2) 図8乃至図10に本発明の基本構成2を示す。この種の
電動シャッタシステムが施工される家庭などでは、ホー
ムオートメーションシステム(以下、HAシステムと呼
ぶ)が設置してある場合があり、この種のHAシステム
におけるコントローラ部でシャッタ本体を駆動制御でき
るようにしている。
【0069】そこで、本構成ではHAシステムの伝送ラ
インを接続するHAコネクタCNを設け、HAシステ
ムと結合可能としてある。つまり、このHAコネクタC
で図8に示すように操作装置2をインターフェース
ユニット(IFU)3に接続し、このIFU3を介して
HAシステムの端末器(以下、HA端末器と呼ぶ)4と
の間の信号伝送を行う。
【0070】操作装置2には、図9に示すように、IF
U3から与えられる制御データを入力すると共に、その
制御データに応じたシャッタの動作状態を示す監視デー
タを出力する入出力回路40を設けてある。なお、入出
力回路40ではフォトカプラPC,PCを介して信
号の入出力を行うことにより、HAシステム側の電源の
影響(例えば、電源短絡など)あるいは電源ラインを介
するノイズの影響が除去されるようになっている。
【0071】さらに、HAコネクタCNに設けられた
異状通報端子からの信号をHA端末器4に出力して、シ
ャッタの異状などをHAシステムにも通報するようにな
っている。この異状信号の出力ラインもフォトカプラP
を用いて絶縁してある。
【0072】いま、HAシステムのHA端末器4からI
FU3を介してシャッタの開閉のための制御データが与
えられると、その制御データを受けて信号処理回路20
aは電動シャッタシステムの監視データに変換してコン
トローラ1に与える。そして、コントローラ1から与え
られる表示制御用の制御データに基づいてシャッタの開
閉動作に応じた監視データをIFU3を介してHA端末
器4に返信する。
【0073】図10は操作装置2の分解斜視図を示し、
構成では上記HAコネクタCNをプリント基板33
aに実装してある。本構成の場合に、図示しないが、H
AコネクタCNに対応する部分にもコネクタCN
と同様の固定構造を設けてある。
【0074】このように電動シャッタシステムにHAシ
ステムと結合可能とすることにより、HAシステムが併
置されている場合において、HAシステム側からシャッ
タを操作することができ、操作性を向上させることがで
きる。
【0075】ところで、本構成ではシャッタが1つの場
合について説明したが、複数のシャッタと、これら複数
のシャッタを個別に開閉させる1ないしは複数のコント
ローラ1を備える場合においては、複数のシャッタの個
別制御、一括開閉制御(遠隔監視制御システムのいわゆ
る一括制御)、あるいは複数のシャッタを任意状態で開
閉制御(遠隔監視制御システムのいわゆるパターン制
御)する場合に対応させるために、複数のシャッタを上
記状態で開閉駆動するための操作スイッチを操作装置2
に設けてもよい。なお、上述のように中央制御装置Aを
介することなくコントローラ1と操作装置2とが2線式
の信号線Lで接続されるシステムでは、操作装置2側に
中央制御装置Aとしての機能を持たせるか、あるいは1
つのコントローラ1で操作装置2から上記操作スイッチ
に対応する監視データを受け、コントローラ1同士で別
の信号ラインを介する監視データの中継または転送を行
うようにすればよい。
【0076】(実施例) 図11乃至図14に基づいて本発明の実施例を説明す
る。複数の電動シャッタシステム(夫々のシステムを系
統と呼ぶ)が並設される場合、夫々の系統のシャッタを
個別に操作するよりも、一括して夫々のシャッタを開閉
する方が便利な場合がある。このような場合に対応した
ものが本実施例である。
【0077】本実施例では、図11に示すように、遠隔
監視制御システムの中央制御装置、及び複数の負荷(本
実施例の場合にはシャッタ)を一括して開閉操作させる
操作入力を行う一括操作装置を制御盤D内に収め、中央
制御装置、一括操作装置及び操作装置2とを2線の信号
線Lで接続して、中央制御装置を介して一括操作装置
と操作装置2との間の信号伝送を時分割多重で行い、一
括操作装置による操作入力に応じた制御データを各操作
装置2に対して与える構成としてある。
【0078】一括操作装置では、全てのシャッタを開動
作あるいは閉動作させることができるものである。な
お、予め設定した任意の状態で各シャッタを一括して動
作させる機能を付加してもよい。このシステムにおける
信号伝送は上述した遠隔監視制御システムの信号伝送を
用いるものであるので、詳細な説明は省略する。
【0079】ところで、上述したシャッタの一括制御は
多箇所で行えることが好ましい。そこで、図11の場合
には制御盤Dを複数設け、夫々の制御盤Dに一括操作装
置を配置してある。また、電動シャッタシステムの増設
も考えられるので、図11に示すように、増設用の制御
盤Eを設置してそれに対応させるようにしてもよい。こ
こで、各制御盤D間の信号伝送は別系統の信号線L
用いて行うように構成してあり、その信号線Lを介し
て各系を結合させている。
【0080】図12は一系統の一括操作装置Fと操作装
置2との接続状態を示すもので、一括操作装置Fとして
は予め設定した任意の状態(いわゆるパターン)で各シ
ャッタを一括して動作させることができると共に、夫々
のパターンでシャッタを動作させる時刻などを設定でき
るいわゆるプログラム制御型のものを用いた場合を示
す。
【0081】操作装置2は、図13に示すように、コン
トローラ1側の信号伝送系と同じ構成の受信回路23、
返信回路24及び電源回路22を備え、ダイオードブリ
ッジDBを介して一括操作装置Fの信号線Lに接続
してある。なお、この信号系における受信信号及び返信
信号はフォトカプラPC10,PC11を介して送受信
することで、一括操作装置F側の電源の影響及びノイズ
の影響を無くす構成としてある。また、上述の説明で
は、中央制御装置を用いる場合について説明したが、一
括操作装置Fに中央制御装置としての機能を設けて、信
号伝送を行うようにしてもよいことは言うでもない。
【0082】ところで、上述の場合には一括操作装置F
と操作装置2との信号伝送系と、操作装置2とコントロ
ーラ1との信号伝送系とを分離した場合の説明であった
が、同一の信号線Lを介して一括操作装置F、操作装置
2及びコントローラ1との信号伝送を行うようにしても
よい。
【0083】例えば、図14の場合には、遠隔監視制御
システムの信号線Lに一括操作装置F、操作装置2及び
コントローラ1を接続し、遠隔監視制御システムの中央
制御装置Aを介して端末器B,Cと同様にして時分割多
重で信号伝送を行うようにした場合を示す。このように
すれば、配線をさらに簡素にすることができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、操作装
置にシャッタを特殊動作させる特殊操作スイッチを設
け、特殊操作スイッチの操作に応じてコントローラでシ
ャッタを特殊動作させているので、シャッタを特殊動作
させる機能を付与して高機能化することができ、操作性
が向上する。そのうえ、ホームオートメーション(H
A)システム用のインターフェースユニット(IFU)
を介してHAシステム側とシャッタの動作制御用の制御
データ及びシャッタの動作状況を示す監視データを入出
力する入出力部を操作装置に設け、HAシステム側から
の制御データに応じてコントローラでシャッタの開閉制
御を行わせると共に、シャッタの監視状況をHAシステ
ム側で監視させているので、HAシステム側からシャッ
タの監視制御を行え、操作性が向上する。しかも操作ス
イッチの操作に応じてコントローラでシャッタの開閉制
御を行わせる複数の系統を備える場合において、夫々の
系統のシャッタを一括的に動作制御する操作スイッチで
操作入力を行う一括操作装置と夫々の系統の操作装置と
を、上記信号線とは別個の2線式の一括信号線で接続
し、一括操作装置の操作スイッチの操作に応じて各系統
のコントローラで一括的にシャッタを開閉させているの
で、複数の系統を統括する操作が行え、操作性が向上す
る。
【0085】請求項2の発明では、複数のシャッタを個
別に開閉させる1ないしは複数のコントローラを備える
場合において、複数のシャッタを個別に開閉させる操作
スイッチ、一括的に開閉させる操作スイッチ、あるいは
任意の複数のシャッタのみを開閉させる操作スイッチの
うちの1ないしは複数の操作スイッチを操作装置に設
け、これら操作スイッチの操作に応じてコントローラで
複数のシャッタを任意に開閉制御させているので、複数
のシャッタの個別制御、一括開閉制御、あるいは任意の
複数のシャッタのみを開閉制御することができ、使い勝
手が良くなる。
【0086】請求項の発明では、シャッタの開閉制御
を行わせる複数の系統を備える場合において、夫々の系
統の操作装置に対してワイヤレスで操作指令を与えるワ
イヤレス操作器を備え、夫々対応するワイヤレス操作器
からのワイヤレス信号を受信する受信手段を操作装置に
設けてあるので、ワイヤレスでシャッタを操作すること
がででき、また上記ワイヤレス操作器に必要に応じて各
系統の操作装置に対して一括的に操作指令を与える送信
機能を持たせてあるので、系統を問わずに同一のワイヤ
レス操作器で操作を行うことができ、操作性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成のシステム構成図である。
【図2】操作装置の回路図である。
【図3】操作装置の分解斜視図である。
【図4】コントローラの回路構成を示すブロック図であ
る。
【図5】(a)〜(c)は夫々コントローラのシャッタ
開操作時、閉操作時、停止操作時の動作説明図である。
【図6】本発明の電動シャッタシステムの基本としての
遠隔監視制御システムの構成図である。
【図7】同上の伝送信号の説明図である。
【図8】基本構成2の電動シャッタシステムのシステム
構成図である。
【図9】同上の操作装置の回路図である。
【図10】操作装置の分解斜視図である。
【図11】本発明の実施例のシステム構成図である。
【図12】同上の要部構成を示すシステム構成図であ
る。
【図13】同上の操作装置の回路図である。
【図14】信号伝送系を1系統とした場合のシステム構
成図である。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 操作装置 27 ワイヤレス受信回路 28 入力回路 29 電源回路 40 入出力回路 L 信号線 M モータ F 一括操作装置 SW24 スリットスイッチ SW25 下限設定スイッチ CN,CN コネクタ DB ダイオードブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 敏行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−30582(JP,A) 特開 平4−105496(JP,A) 特開 平4−98932(JP,A) 実開 平3−95498(JP,U) 実開 昭62−3140(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作スイッチでシャッタの操作入力を行
    う操作装置と、モータを駆動制御してシャッタを開閉さ
    せるコントローラとを2線式の信号線に接続し、操作装
    置及びコントローラとの間で時分割多重で伝送し、操作
    スイッチの操作に応じてコントローラでシャッタの開閉
    制御を行わせ、伝送信号を複極信号とし、信号線に対し
    て無極性で接続可能とする無極性手段を操作装置に設け
    た電動シャッタシステムにおいて、上記操作装置にシャ
    ッタを特殊動作させる特殊操作スイッチを設け、特殊
    操作スイッチの操作に応じてコントローラでシャッタを
    特殊動作させ、ホームオートメーション(HA)システ
    ム用のインターフェースユニット(IFU)を介してH
    Aシステム側とシャッタの動作制御用の制御データ及び
    シャッタの動作状況を示す監視データを入出力する入出
    力部を操作装置に設け、HAシステム側からの制御デ
    ータに応じてコントローラでシャッタの開閉制御を行わ
    せ、且つシャッタの監視状況をHAシステム側で監視さ
    るとともに、上記操作装置と上記コントローラとを2
    線式の信号線で接続した系統を複数備え、夫々の系統の
    シャッタを一括的に動作制御する操作スイッチで操作入
    力を行う一括操作装置と夫々の系統の操作装置とを、上
    記信号線とは別個の2線式の一括信号線で接続し、一括
    操作装置の操作スイッチの操作に応じて各系統のコント
    ローラで一括的にシャッタを開閉させることを特徴とす
    る電動シャッタシステム。
  2. 【請求項2】 各系統において複数のシャッタを個別に
    開閉させる1ないしは複数のコントローラを備える場合
    に、複数のシャッタを個別に開閉させる操作スイッチ、
    一括的に開閉させる操作スイッチ、あるいは任意の複数
    のシャッタのみを開閉させる操作スイッチのうちの1な
    いしは複数の操作スイッチを操作装置に設け、これら操
    作スイッチの操作に応じてコントローラが複数のシャッ
    タを任意に開閉駆動して成ることを特徴とする請求項1
    記載の電動シャッタシステム。
  3. 【請求項3】 夫々の系統の操作装置に対してワイヤレ
    スで操作指令を与えるワイヤレス操作器を備え、夫々対
    応するワイヤレス操作器からのワイヤレス信号を受信す
    る受信手段を操作装置に設け、上記ワイヤレス操作器に
    必要に応じて各系統の操作装置に対して一括的に操作指
    令を与える送信機能を持たせて成ることを特徴とする請
    求項1記載の電動シャッタシステム
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