JP3449029B2 - 電動式開閉装置の操作装置 - Google Patents

電動式開閉装置の操作装置

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JP3449029B2
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雅之 金谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の開口部を開閉す
る電動シャッタ、電動カーテン、電動ブラインドなどの
電動式開閉装置を開閉操作する電動式開閉装置の操作装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電動シャッタ、電動カーテ
ン、電動ブラインドなどの電動式開閉装置が提供されて
いる。この種の電動式開閉装置の開閉操作には、近くに
配置した操作装置を用いるのが普通である。すなわち、
開閉装置の開閉状態を視認しながら操作装置を操作する
ことによって開閉装置の開閉操作を行なっている。しか
しながら、この構成では1つの建物内で多箇所に電動式
開閉装置が配置されている場合には、各配置場所に行か
なければ個々の開閉装置を開閉操作することができない
ものであるから、開閉操作に非常に手間がかかるという
問題がある。
【0003】このような問題を解決するものとして各電
動式開閉装置にコントローラを設け、コントローラ間を
相互に通信接続してループ状の伝送路を形成し、伝送路
内に設けた集中コントローラによって電動式開閉装置を
集中的に制御するようにした電動式開閉システムが提案
されている(特開平5−44379号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、ループ状の伝送路を形成しているものであ
るから、隣接するコントローラ間の伝送路が2線である
としても、各コントローラには入出力2線ずつで合計4
線の線路を伝送路として接続する必要があり、多数台に
なると配線施工が面倒であるという問題を有している。
また、伝送路内のコントローラのうちの1台でも故障す
ると信号の伝送ができなくなり、一部のコントローラの
故障によってシステム全体が停止してしまうという問題
もある。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、配線施工が容易であって、しかも故障によっ
てシステム全体が停止することの可能性を低減させた電
動式開閉装置の操作装置を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、建物の開口部を開閉する電動式
開閉装置に開閉を指示する制御信号を専用の制御線を介
して送信させ制御線を介して受信した監視信号から電動
式開閉装置の動作状態を判別する駆動制御部と、電動式
開閉装置に対して少なくとも開動作と閉動作と停止とを
駆動制御部を通して指示する複数のスイッチを備えた操
作部と、アドレスが設定され2線式の信号線を介して集
中管理装置に分岐接続されるとともに集中管理装置から
時分割多重伝送方式で伝送されるアドレスデータを含む
伝送信号を受信し伝送信号に同期して集中管理装置に返
送信号を返送する伝送制御部と、制御線を接続する制御
端子とを備え、操作部の操作により制御線を介して駆動
制御部が電動式開閉装置の動作制御を行ったときに監視
信号に応じて駆動制御部から発生する監視データを伝送
制御部が伝送信号に同期して設定された信号返送期間に
信号線を通して集中管理装置に伝送するようにし、集中
管理装置からの伝送信号に含まれるアドレスデータが伝
送制御部に設定されているアドレスに一致すると伝送信
号に含まれる制御データにより駆動制御部を介して電動
式開閉装置を開閉制御することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、建物の開口部を開閉す
る電動式開閉装置に開閉を指示する制御信号を専用の制
御線を介して送信させ制御線を介して受信した監視信号
から電動式開閉装置の動作状態を判別する駆動制御部
と、電動式開閉装置に対して少なくとも開動作と閉動作
と停止とを駆動制御部を通して指示する複数のスイッチ
を備えた操作部と、アドレスが設定され2線式の信号線
を介して集中管理装置に分岐接続されるとともに集中管
理装置から時分割多重伝送方式で伝送されるアドレスデ
ータを含む伝送信号を受信し伝送信号に同期して集中管
理装置に返送信号を返送する伝送制御部と、制御線を接
続する制御端子とを備え、操作部の操作により制御線を
介して駆動制御部が電動式開閉装置の動作制御を行った
ときに監視信号に応じて駆動制御部から発生する監視デ
ータを伝送制御部が伝送信号に同期して設定された信号
返送期間に信号線を通して集中管理装置に伝送するよう
にし、制御端子に接続された電線を結束する結束手段が
器体の後面に設けられて成ることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、建物の開口部を開閉す
る電動式開閉装置に開閉を指示する制御信号を専用の制
御線を介して送信させ制御線を介して受信した監視信号
から電動式開閉装置の動作状態を判別する駆動制御部
と、電動式開閉装置に対して少なくとも開動作と閉動作
と停止とを駆動制御部を通して指示する複数のスイッチ
を備えた操作部と、アドレスが設定され2線式の信号線
を介して集中管理装置に分岐接続されるとともに集中管
理装置から時分割多重伝送方式で伝送されるアドレスデ
ータを含む伝送信号を受信し伝送信号に同期して集中管
理装置に返送信号を返送する伝送制御部と、制御線を接
続する制御端子とを、埋込型の配線器具用に規格化され
た大角形3個用の取付枠を2個連接した寸法を有した規
格品の取付枠に取着可能な寸法を有した器体に納装し、
操作部の操作により制御線を介して駆動制御部が電動式
開閉装置の動作制御を行ったときに監視信号に応じて駆
動制御部から発生する監視データを伝送制御部が伝送信
号に同期して設定された信号返送期間に信号線を通して
集中管理装置に伝送するようにし、器体の側面には取付
枠に設けた取付孔に係合保持される取付爪が突設されて
成ることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、制御線の線間に定電圧
を印加し、操作装置は制御線に流す電流を変化させるこ
とにより電流モードで制御信号を送信して成ることを特
徴とする。請求項5の発明は、集中管理装置に対して監
視データを送信する返信回路と、返信回路と駆動制御部
とを絶縁分離する絶縁分離回路とを設けて成ることを特
徴とする。
【0010】請求項6の発明は、アドレスを任意に設定
可能なアドレス設定部を設けて成ることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、2線式の信号
線を介して集中管理装置に分岐接続し、時分割多重伝送
方式で集中管理装置との間でデータを授受するから、集
中管理装置に対して2線で接続することができ、従来の
ようなループ状の伝送路を用いる場合に比較して結線数
が削減されて配線施工が容易になる。また、故障によっ
てシステム全体が停止することの可能性も少ないのであ
る。しかも、専用の制御線を接続する制御端子を設け、
制御端子を通して電動式開閉装置に対して開閉を指示す
る制御信号を送出するとともに制御端子を通して受信し
た監視信号から電動式開閉装置の動作状態を判別するか
ら、操作装置において操作部により電動式開閉装置の動
作を制御できるのはもちろんのこと、電動式開閉装置の
動作状態の監視も行なうことができるのである。また、
操作装置で監視した電動式開閉装置の動作状態は制御線
とは別の信号線を介して集中管理装置に報知可能にな
る。
【0012】請求項2の発明の構成によれば、制御端子
に接続された電線を結束する結束手段を器体の後面に設
けていることによって、電線を結束手段でまとめること
ができ、しかも結束手段で電線を結束することで電線の
張力止めがなされることになる。請求項3の発明の構成
によれば、埋込型の配線器具用に規格化された大角形3
個用の取付枠を2個連接した寸法を有した規格品の取付
枠に取着可能となるように器体の寸法を設定し、器体の
側面には取付枠に設けた取付孔に係合保持される取付爪
を突設しているので、器体の取付施工にあたって一般の
配線器具の取付部材を流用することができ、新たに取付
部材を製造することによるコスト増を防止することがで
きる。しかも、施工方法は配線器具と同様であるから、
新たな技術を習得することなく施工業者への負担も少な
いのである。
【0013】請求項4の発明の構成によれば、制御線に
電流モードで制御信号を送出するから、電動式開閉装置
への制御信号が外乱ノイズの影響を受けにくいのであ
る。請求項5の発明の構成によれば、集中管理装置に対
して監視データを送信する返信回路と、返信回路と駆動
制御部とを絶縁分離する絶縁分離回路とを設けているか
ら、集中管理装置と操作装置および電動式開閉装置との
電源を絶縁分離回路で分離することができ、外乱ノイズ
の影響を受けにくくなるのである。
【0014】請求項6の発明の構成によれば、アドレス
を任意に設定可能なアドレス設定部を設けているから、
1種類の製品で異なるアドレスを設定することができ、
集中管理装置との間で時分割多重接続方式でのデータ伝
送が可能になり、複数台の操作装置にそれぞれ接続され
た電動式開閉装置を集中監視装置で個別に操作し、また
各電動式開閉装置の動作状態を監視することができるの
である。
【0015】
【実施例】まず、システムの全体構成について説明す
る。本実施例では電動式開閉装置として電動シャッタを
例示するが、電動カーテンや電動ブラインドでも本発明
の技術思想は適用可能である。図4に示すように、電動
シャッタ3は、開閉自在なシャッタ本体3aと、シャッ
タ本体3aに一体に組み込まれモータを駆動してシャッ
タ本体3aを開閉駆動する駆動装置3bとを備え、駆動
置3bは専用の制御線Lcを介して操作装置2に接続
される。電動シャッタ3の駆動装置3bには、モータの
回転数によりシャッタ本体3aの開閉位置の位置情報を
発生したり、モータの負荷の状態によりシャッタ本体3
aに異物が挟まるなどの異常情報を発生する手段も設け
られる。操作装置2と電動シャッタ3とは組となり、各
操作装置2では組となる電動シャッタ3の駆動装置3b
に対して開閉操作を行なう制御信号を送り、また電動シ
ャッタ3から位置情報や異常情報のような動作状態に関
する監視信号を受け取る。
【0016】上述した操作装置2が2線式の信号線Ls
を介して集中管理装置としてのメインコントローラ1a
に分岐接続されることによって、メインコントーラ1a
には操作装置2と電動シャッタ3との組が複数組接続さ
れ、メインコントローラ1aにおいて複数台の電動シャ
ッタ3を集中的に管理することができる電動シャッタシ
ステムが構築される。すなわち、メインコントローラ1
aは操作装置2と同様に電動シャッタ3の駆動制御が可
能であり、また、各操作装置2から各電動シャッタ3の
動作状態を示す監視データを返信させることによって、
メインコントローラ1aでシャッタ本体3aの動作状況
を集中監視することが可能になっている。具体的には、
メインコントーラ1aは、各操作装置2に一対一に対応
した複数個の操作スイッチおよび表示素子を備え、操作
スイッチを1回操作するたびに電動シャッタ3の開動作
または閉動作を交互に指示でき、表示素子には電動シャ
ッタ3の開閉状態が表示されるようになっている。
【0017】上述したようにメインコントローラ1aに
接続された信号線Lsに対して複数台の操作装置2が信
号線Lsに分岐接続され、メインコントローラ1aと操
作装置2との間では以下のような手順によって時分割多
重伝送方式で電動シャッタ3の動作に関するデータを交
換する。操作装置2には各別にアドレスが設定され、メ
インコントローラ1aではアドレスによって各操作装置
2を個別に認識するのである。
【0018】電動シャッタシステムが定常動作を行なっ
ているときには、メインコントローラ1aは信号線Ls
に対して、図5(a)(b)のようなフォーマットの伝
送信号Vsを送出する。伝送信号Vsは、信号送出開始
を示すスタートパルスST、伝送信号VS の機能の種別
を示すモードデータMD、伝送信号VS の送信先の操作
装置2を指定するアドレスデータAD、電動シャッタ3
や表示素子を制御するための制御データCD、伝送誤り
をチェックするために付加された伝送誤り検知データ
(ここでは、チェックサムデータ)CS、操作装置2か
らの返信データを受信するタイムスロットである信号返
信期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号
であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるよう
になっている。
【0019】各操作装置2では、信号線Lsを介して受
信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデータが
あらかじめ設定されているアドレスデータに一致する
と、伝送信号Vsから制御データを取り込むとともに、
伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して返信データ
を電流モード信号(信号線Lsの線間を適当な低インピ
ーダンスを介して短絡する状態と短絡しない状態とで2
値を示す信号)として返信する。
【0020】また、メインコントローラ1aには、ダミ
ー信号送信手段および割り込み信号処理手段が設けられ
る。ダミー信号送信手段は、モードデータMDをダミー
モードとしたダミー伝送信号をアドレスデータを巡回的
に変化させて常時送出する。また、割り込み信号処理手
段は、いずれかの操作装置2が操作情報や電動シャッタ
3からの監視信号をメインコントローラ1aに伝送しよ
うとするときに発生する図5(c)のような割り込み信
号Viを受信したときに、割り込み信号Viを発生した
操作装置2を検索し、その操作装置2に設定されている
アドレスデータを返信データとして返送させる。すなわ
ち、常時はダミー信号送信手段によってダミー伝送信号
を信号線Lsに送出し、操作装置2で発生した割り込み
信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号STに
同期して検出すると、メインコントローラ1aからは割
り込み処理手段によってモードデータMDをアドレス確
認モードとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出する。
各操作装置2では、割り込み信号Viを発生すると割り
込みの要求を行なう割り込みフラグを設定し、割り込み
フラグが設定されている操作装置2ではモードデータM
Dがアドレス確認モードである伝送信号Vsを受信する
と、この伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して操
作装置2に設定されているアドレスデータを返信データ
として返送する。このようにしてメインコントローラ1
aは割り込み信号Viを発生した操作装置2のアドレス
を獲得することができる。
【0021】ここに、操作装置2が多数存在する場合で
も割り込み信号Viを発生した操作装置2を迅速に特定
することができるように、メインコントローラ1aがア
ドレスデータの上位数ビットを特定した伝送信号Vsを
信号線Lsに伝送し、複数台の操作装置2をグループと
して一括的にアクセスするグループアクセスを行い、割
り込み要求を行った操作装置2から上記伝送信号Vsの
返信期間WTに残りの下位数ビットを返信させ、割り込
み要求を行った操作装置2を特定するようにしてもよ
い。
【0022】メインコントローラ1aは、割り込み信号
Viを発生した操作装置2のアドレスを獲得すると、操
作装置2に対する対応関係があらかじめ設定されている
各表示素子を点灯・消灯させる。表示素子は各操作装置
2に対してたとえば2個ずつ設けられ、この場合、点灯
・消灯の組み合わせによって6種類の情報を示すことが
できる。たとえば、一方の表示素子のみがそれぞれ連続
点灯していれば電動シャッタ3が全開ないし全閉、両表
示素子が連続点灯していれば開閉途中での停止、一方の
表示素子のみが点滅していれば上昇中ないし下降中、両
表示素子が点滅していれば異常などとすることができ
る。
【0023】一方、メインコントローラ1aを用いて電
動シャッタ3を開閉する場合には、メインコントローラ
1aにおいて電動シャッタ3に対応する操作スイッチを
操作する。すなわち所望の操作スイッチを操作すれば、
メインコントローラ1aでは対応する電動シャッタ3に
開動作または閉動作を行なわせるための制御データCD
を作成し、その電動シャッタ3が接続されている操作装
置2のアドレスデータADと上記制御データCDとを含
む伝送信号Vsを信号線Lsを介して操作装置2に伝送
する。ここで、各操作装置2と操作スイッチとの対応関
係は、あらかじめメインコントローラ1aに登録してあ
る。
【0024】操作装置2では、メインコントローラ1a
から送信された伝送信号VsのアドレスデータADが設
定されているアドレスと一致すると、その伝送信号Vs
の制御データCDを取り込み、その制御データCDに応
じた制御信号を駆動装置3bに与えてシャッタ本体3a
の開閉を制御する。電動シャッタ3が操作装置2からの
制御信号により制御されると、駆動装置3bはシャッタ
本体3aの動作状態を示す監視信号を操作装置2に返送
する。操作装置2では、その監視信号に応じた監視デー
タを信号返信期間WTに同期してメインコントローラ1
aに返信する。信号返信期間WTには信号線Lsは正電
位(+24V)に保たれており、操作装置2では監視デ
ータを電流モードで信号線Lsに送出するのである。メ
インコントローラ1aは監視データを受けると、各シャ
ッタ本体3aに対応して設けられた表示素子で上述のよ
うにしてシャッタ本体3aの動作状態を表示する。
【0025】ところで、操作装置2でシャッタ本体3a
の動作制御を行った場合には、上述したように割り込み
信号Viを信号線Lsに送出し、メインコントローラ1
aにより割り込み信号Viの発生を認識させた後に、シ
ャッタ本体3aの動作状態を示す監視データを信号線L
sを介してメインコントローラ1aに伝送する。上述の
ようにして監視データを受けると、メインコントローラ
1aでは監視データに基づいて各シャッタ本体3aに対
応して設けられた表示素子でシャッタ本体3aの動作状
態を表示する。これにより、シャッタ本体3aの動作状
態をメインコントローラ1aにおいて集中的に監視する
ことができる。
【0026】なお、操作装置2が少ない場合や伝送処理
時間の遅れが問題とならない場合には、監視データを次
の方法で返送するようにしてもよい。すなわち、メイン
コントローラ1aではシャッタ本体3aの動作制御を行
うとき以外は、各操作装置2を巡回的にアクセスするよ
うにしておく。また、シャッタ本体3aの動作制御を行
った操作装置2は、メインコントローラ1aからアクセ
スされた時点、つまりメインコントローラ1aから送信
された伝送信号VS のアドレスデータADが自己のアド
レスと一致したときに、シャッタ本体3aの動作状態を
示す監視データを信号返信期間WTに同期してメインコ
ントローラ1aに返信するのである。
【0027】本実施例の電動シャッタシステムにおける
メインコントローラ1aでは、上述したように、各操作
スイッチの操作によって対応する電動シャッタ3を1台
だけ制御する個別制御のほかに、1個の操作スイッチで
複数台の電動シャッタ3をまとめて制御する一括制御も
可能になっている。さらに、一括制御には、まとめて制
御するすべての電動シャッタ3を同じ開閉状態に制御す
るグループ制御と、まとめて制御する各電動シャッタ3
をあらかじめ決められた開閉状態に制御するパターン制
御との制御方法が選択できるようになっている。詳細な
説明は省略するが、メインコントローラ1aではパター
ン制御のための設定を行う設定機能を備えており、その
機能を用いて使用者が複数種類の開閉パターンを設定で
きるようになっている。また、メインコントローラ1a
はパターン制御やグループ制御を行なうための操作スイ
ッチを操作スイッチとは別に備え、操作スイッチを操作
することでパターン制御やグループ制御を行えるように
してある。なお、パターン制御やグループ制御が指示さ
れると、メインコントローラ1aがまとめて制御される
操作装置2を順次アクセスし、各操作装置2に対して制
御データを与えるのである。
【0028】本実施例の電動シャッタシステムでは、集
中管理装置として、メインコントローラ1aのほかに、
増設用コントローラ1bおよびサブコントローラ1cを
信号線Lsに接続できるようにしてある(図4参照)。
サブコントローラ1bや増設用コントローラ1cは、メ
インコントローラ1aに対しては端末器として機能す
る。
【0029】増設用コントローラ1bは、メインコント
ローラ1aとは異なる範囲のアドレスを有する操作装置
2を制御可能とするものであって、メインコントローラ
1aと同様に操作スイッチおよび表示素子を備えてい
る。増設用コントローラ1bは、メインコントローラ1
aが接続されている信号線Lsとは別系統の2線式の信
号線Ltとの間の中継を行なう。この信号線Ltに増設
すべき複数台の操作装置2を接続することによって、電
動シャッタシステムを拡張することができる。すなわ
ち、信号線Lsが遠方まで延長されている場合や、メイ
ンコントローラ1aの電流容量などの関係で操作装置2
の最大接続台数が制限される場合に、増設用コントロー
ラ1bを設けることで対応することができるのである。
たとえば、メインコントローラ1aで16台の操作装置
2の制御および監視が行えるものとした場合に、16台
を越える操作装置2の制御および監視が必要になるとき
には、増設用コントローラ1bを付設し、信号線Ltに
増設分の操作装置2を接続すればよいのである。
【0030】サブコントローラ1cは、メインコントロ
ーラ1aまたは増設用コントローラ1bと同様の操作機
能および表示機能を有し、メインコントローラ1aや増
設用コントローラ1bとは別の場所から電動シャッタ3
の操作や監視が行なえるようにしたものである。サブコ
ントローラ1cの操作スイッチとメインコントローラ1
aないし増設用コントローラ1bの操作スイッチとは、
いわゆる3路スイッチとしての機能を有し、メインコン
トローラ1aまたは増設用コントローラ1bの操作スイ
ッチとサブコントローラ1cの操作スイッチとの一方を
操作して開動作を指示したとすると次に他方を操作する
ことで閉動作を指示することができ、また、一方を操作
して閉動作を指示すれば他方の操作で開動作を指示する
ことができる。なお、サブコントローラ1cには、メイ
ンコントローラ1aと同様に、複数台の操作装置2に対
して電動シャッタ3の開閉を一つの操作で一括して指示
する一括制御用の操作スイッチも設けられている。図4
に示した電動シャッタシステムでは、メインコントロー
ラ1aに接続された信号線Lsだけではなく、増設用コ
ントローラ1bにより延長された信号縁Ltにもサブコ
ントローラ1cが接続されている。
【0031】増設用コントローラ1bに信号線Ltを介
して接続されたサブコントローラ1cと増設用コントロ
ーラ1bとの関係は、メインコントローラ1aに信号線
Lsを介して接続されたサブコントローラ1cとメイン
コントローラ1aとの関係とほぼ等しくなっている。い
ま、信号線Lsにより構築されているシステムを上位シ
ステム、信号線Ltにより構築されているシステムを下
位システムと呼ぶことにして、サブコントローラ1cの
動作を説明する。
【0032】上位システムのサブコントローラ1cで操
作スイッチが操作されたときには、このサブコントロー
ラ1cは上述した割り込み処理により、メインコントロ
ーラ1aに対して割り込み要求を行う。ここで、サブコ
ントローラ1cにもアドレスを設定してあるので、メイ
ンコントローラ1aは操作装置2と同様にしてサブコン
トローラ1cの操作内容を受け取る。サブコントローラ
1cの操作スイッチにより上位システムの操作装置2が
指定されたとすれば、信号線Lsに接続された操作装置
2に制御データを送信する。制御データを受信した操作
装置2では組になる電動シャッタ3を制御し、また動作
状態を示す監視データをメインコントローラ1aに返送
する。メインコントローラ1aでは表示素子によって動
作状態を表示し、また動作状態に対応した制御データを
サブコントローラ1cに伝送してサブコントローラ1c
の表示素子に電動シャッタ3の動作状態を表示させる。
さらに、メインコントローラ1aは下位システムのサブ
コントローラ1cにもシャッタ本体3aの動作状態を表
示させるために、増設用コントローラ1bに対しても同
様の制御データを伝送する。この制御データを受けた増
設用コントローラ1bでは、信号線Ltに接続されたサ
ブコントローラ1cに対して上位システムと同様の手順
で制御データを転送してしてシャッタ本体3aの動作状
態を表示させるための制御データをサブコントローラ1
cに伝送する。このようにして、上位システムか下位シ
ステムかにはかかわらず、メインコントローラ1aとサ
ブコントローラ1cとでシャッタ本体3aの動作状態を
表示することができるのである。
【0033】上位システムのサブコントローラ1cで下
位システムの操作装置2の操作を指示したときには、メ
インコントローラ1aが増設用コントローラ1bを介し
て操作装置2に指示を与え、操作装置2からの監視デー
タに対して増設用コントローラ1bが下位システムのサ
ブコントローラ1cでの表示を指示した後に、増設用コ
ントローラ1bからメインコントローラ1aに制御デー
タを伝送し、メインコントローラ1aでは上位システム
のサブコントローラ1cに対して表示の指示を行なうの
である。
【0034】一方、下位システムのサブコントローラ1
cで操作スイッチが操作されたときには、サブコントロ
ーラ1cは上述した割り込み処理により増設用コントロ
ーラ1bに対して割り込み要求を行う。下位システムの
操作装置2が指定されていれば、増設用コントローラ1
bは制御データを対応する下位システムの操作装置2に
対して与え、操作装置2から監視データを受ける。増設
用コントローラ1bでは表示素子で電動シャッタ3の動
作状況を表示し、下位システムのサブコントローラ1c
に対して電動シャッタ3の動作状態を表示素子で表示す
るように制御データを与える。また、増設用コントロー
ラ1bはメインコントローラ1aにも制御データを伝送
し、メインコントローラ1aでは上位システムのサブコ
ントローラ1cの表示素子に電動シャッタ3の動作状態
を表示させる。
【0035】下位システムのサブコントローラ1cで上
位システムの電動シャッタ3の制御を指示したときに
は、増設用コントローラ1bを介してメインコントロー
ラ1aに制御データを転送し、メインコントローラ1a
では操作装置2を通して電動シャッタ3を制御する。ま
た、操作装置2からの監視信号をメインコントローラ1
aが受信すると上位システムのサブコントローラ1cで
の表示を指示するとともに、増設用コントローラ1bを
通して下位システムのサブコントローラ1cにも表示を
指示するのである。
【0036】以上の説明より明らかなように、増設用コ
ントローラ1bは、下位システムに対してはメインコン
トローラ1aと同様に機能し、上位システムに対しては
サブコントローラ1cと同様に機能するのである。次
に、操作装置2について説明する。操作装置2は、図1
および図2に示すように、電動シャッタ3の動作を指示
するための操作部12を備える。この操作部12は、図
2に示すように、電動シャッタ3の開動作を指示する開
スイッチSW 21、電動シャッタ3の閉動作を指示する閉
操作スイッチSW23、電動シャッタ3の開閉動作の停止
を指示する停止操作スイッチSW22とを備える。また、
開操作スイッチSW21、閉操作スイッチSW23の操作に
基づく電動シャッタ3の動作状態は、2個の発光ダイオ
ードLED1 ,LED2 からなる状態表示部13でそれ
ぞれ表示される。
【0037】操作装置2には、各スイッチSW21〜SW
23の操作に応じて電動シャッタ3に対して制御信号を送
信し、また電動シャッタ3の開閉状態や異常などの動作
状態を示す監視信号を電動シャッタ3より受信する送受
信回路15と、上記各スイッチSW21〜SW23の操作状
態を監視し、各スイッチSW21〜SW23の操作に応じて
送受信回路15から制御信号を送信させるとともに、送
受信回路15で受信された監視信号から電動シャッタ3
の動作状態を判別する駆動制御部14とが設けられる。
駆動制御部14は、マイクロコンピュータよりなる駆動
制御回路14aと、駆動制御回路14aの動作用のクロ
ック信号を発振するクロック発生回路14bとを備え
る。
【0038】ところで、本実施例の電動シャッタシステ
ムでは、図3に示すように、駆動装置3bを制御端子で
あるコネクタCN1 を介して接続してある。電動シャッ
タ3は商用電源から動作用の電源を得ており、操作装置
2ではコネクタCN1 の送信側端子と共通端子とを
通して電動シャッタ3より供給される電力を定電圧回路
である電源回路16で安定化し、操作装置2の内部回路
に給電するようになっている。また、操作装置2と電動
シャッタ3との間で制御信号および監視信号は制御線L
cに流れる電流を変化させることによって電流モードで
伝送される。
【0039】送受信回路15は、電動シャッタ3に対し
て制御信号を送信する送信回路15aと、電動シャッタ
3からの監視信号を受信する受信回路15bとで構成し
てある。送信回路15aはコネクタCN1 の送信側端子
に接続され、また、受信回路15bはコネクタCN1
の受信側端子に接続され、電動シャッタ3からの監視
信号を駆動制御回路14aに入力する。
【0040】次に、操作装置2において信号線Ls,L
tを伝送される伝送信号Vsを授受する部分の構成につ
いて説明する。この回路部としては、メインコントロー
ラ1aとの間で信号線Lsを介して信号伝送を行なう多
重伝送回路19と、操作装置2に固有のアドレスを設定
するためのアドレス設定回路20と、メインコントロー
ラ1aに対して時分割多重接続方式で接続された端末器
としての動作を行なうための信号処理を行なう伝送制御
部21とを備えている。
【0041】多重伝送回路19は、信号線Lsを接続す
る端子37の両端に接続され信号線Lsを無極性で接続
できるようにしたダイオードブリッジDB1 と、メイン
コントローラ1から送信された伝送信号VS を受信する
受信回路19aと、2線式の信号線Ls間を略短絡状態
としてコントローラ1に対して信号を返信する返信回路
19bと、ダイオードブリッジDB1 の出力から多重伝
送回路19への電源を作る電源回路19cとで構成され
ている。
【0042】ここで、受信回路19aおよび返信回路1
9bでは、多重伝送回路19と伝送制御部21との間を
絶縁分離回路としてのフォトカプラPC21,PC22で絶
縁分離するとともに、フォトカプラPC21の発光ダイオ
ードと、フォトカプラPC22の出力トランジスタおよび
フォトダイオードとの電源を電源回路19cから供給
し、フォトカプラPC21の出力トランジスタおよびフォ
トダイオードと、フォトカプラPC22の発光ダイオード
との電源を電源回路16から供給することにより、電源
を分離するとともに外乱ノイズの影響を受けにくくし、
信号線Lsにサージ電圧が重畳された場合に伝送制御部
21が破壊されることを防止してある。
【0043】アドレス設定回路20は、2個のロータリ
スイッチSW1 ,SW2 (図6参照)を用いて構成して
ある。一方のロータリスイッチSW1 では1の桁、他方
のロータリスイッチSW2 では10の桁を設定して10
進法でアドレスを設定するようにしアドレスを容易に設
定できるようにしてある。伝送制御部21にはシステム
の起動時などに伝送制御部21をリセットするリセット
回路21aが接続され、このリセット回路21aは、駆
動制御部14のリセットにも兼用されている。
【0044】次に操作装置2の構造に関して説明する。
操作装置2の器体30は、図7ないし図11に示すよう
に、既製の埋込型の配線器具の2連モジュール寸法、す
なわち、JIS規格等によって規格化されている大角形
3個用の取付枠を2個連接した寸法の取付枠9に取着で
きる寸法に形成され、既製の埋込型の配線器具と同様に
して後部を壁面などに埋入した形で取り付けることがで
きるようにしてある。なお、以下の説明の方向説明は壁
面取付状態に基づいて行なう。この器体30は、前面が
開口する箱状のボディ31と、ボディ31の前面に被着
されるカバー32とで構成されている。
【0045】ボディ31には両側壁に2個ずつ嵌合穴4
9が形成され、カバー32の両側部からは背方に係止片
46が突設されている。しかして、係止片46の爪46
aを嵌合穴49に弾性係止させて、ボディ31にカバー
32を被嵌状態で仮固定し、ボディ31の底面中央部か
ら突設された円柱状のボス31aの挿通孔31bを通し
て固定ねじ31cをねじ締めすることで、カバー32と
ボディ31とが固定される。
【0046】ボディ31内部にはプリント基板33a,
33bが収納される。プリント基板33aにはコネクタ
CN1 などが実装され、プリント基板33bには操作ス
イッチSW21〜SW23、発光ダイオードLED1 ,LE
2 などが実装される。これらのプリント基板33a,
33bの間の電気接続はフラットケーブル39を用いて
行なう。なお、プリント基板33bには、ボス31aを
通す通過穴33cを形成してある。
【0047】ボス31aの一側部にはねじ締め端子37
を取り付ける固定部38を形成してある。ねじ締め端子
37は、L字状に曲成された端子板37aと、この端子
板37aにねじ止めされる座金付の端子ねじ37bとで
構成され、端子板37aに接続されるリード線37cで
プリント基板33bに電気的に接続される。カバー32
の前面には膨出部32aが形成されている。図7におけ
る左側の膨出部32aには、開操作スイッチSW21、停
止操作スイッチSW22、閉操作スイッチSW23に対応し
た操作部40を形成してある。操作部40は、端部40
a(左側の膨出部32aの最下段の操作部40参照)を
残してそれ以外の部分を膨出部32aの前面から切り離
し、カバー32を形成する合成樹脂の持つ可撓性で前後
方向で弾性を持つ構造としてある。また、膨出部32a
において開操作スイッチSW21、閉操作スイッチSW23
に対応した操作部40の肩部には、発光ダイオードLE
1 ,LED2 用の取付窓41を形成してある。
【0048】カバー32の両側面には、金属製の取付枠
(図示せじ)を取り付けるための嵌合凹部44を穿設し
てあり、膨出部32aの外側方向における一段低くなっ
た部分の外側縁からは合成樹脂製の取付枠9を取り付け
るための係止爪45を突設してある。膨出部32aの前
面は、外周部を高くして薄肉の合成樹脂シートよりなる
銘板47を嵌め込む構造としてある。銘板47には操作
部40に対応する部分47aにエンボス加工を施してあ
る。すなわち、操作スイッチSW21〜SW23は銘板47
を押操作することによって操作されるのである。
【0049】ところで、ボディ31の後面には、図12
および図13に示すように、コネクタCN1 に接続され
た電線51を結束するための結束バンド52が取り付け
られる。結束バンド52は表面に凹凸を形成した帯紐5
2aと、帯紐52aを挿通する止め輪52bとを合成樹
脂によって連続一体に形成したものであって、止め輪5
2bに帯紐52aを挿通すると帯紐52aの表面の凹凸
によって帯紐52aが止め輪52bから抜けなくなるよ
うにしたものである。この結束バンド52を、ボディ3
1の後面に突設された略コ形の結束ブリッジ53に通す
とともに、結束バンド52により形成されるリング内で
電線51を束ねることによって、電線51を結束するよ
うになっている。このように、ボディ31の後面に固定
した結束バンド52によって電線51を結束することに
より、電線51をまとめるとともに張力止めを行なうこ
とができるのである。
【0050】次に、操作装置2の壁面への施工方法につ
いて簡単に説明する。この操作装置2を壁面に取り付け
る場合には、まず取付枠9を操作装置2に取り付ける。
ここで、合成樹脂製の取付枠9を用いる場合について説
明する。この場合、操作装置2の取付爪45を取付枠9
の取付孔91に挿入し、他方の取付爪45を取付孔92
に弾性的に挿入することで、取付枠9が操作装置2に取
り付けられる。ここで、詳細な構造的な説明は省略する
が、取付爪45の取付枠9の取付孔92との弾性係合状
態は、解除片を弾性的に撓ませることにより外すことが
できるようにし、取付枠9を操作装置2から外すことが
できるようになっている。操作装置2を埋設する箇所に
は、あらかじめスイッチボックスのような埋込ボックス
を埋設しておき、取付枠9の横長の取付孔93を通して
埋込ボックスの取付片に取付枠9をねじ止めする。そし
て、壁面に取り付けられた取付枠9のプレートねじ孔9
4にプレート枠をねじ止めし、プレート枠に化粧プレー
トを取り付ける。この状態で、カバー32の膨出部32
aの前面のみを化粧プレートから露出させる形で、操作
装置2が壁面に取り付けられるのである。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、2線式の信号線を介
して集中管理装置に分岐接続し、時分割多重伝送方式で
集中管理装置との間でデータを授受するから、集中管理
装置に対して2線で接続することができ、従来のような
ループ状の伝送路を用いる場合に比較して結線数が削減
されて配線施工が容易になり、また、故障によってシス
テム全体が停止することの可能性も少ないという利点が
ある。しかも、専用の制御線を接続する制御端子を設
け、制御端子を通して電動式開閉装置に対して開閉を指
示する制御信号を送出するとともに制御端子を通して受
信した監視信号から電動式開閉装置の動作状態を判別す
るから、操作装置において操作部により電動式開閉装置
の動作を制御できるのはもちろんのこと、電動式開閉装
置の動作状態の監視も行なうことができるという利点が
ある。また、操作装置で監視した電動式開閉装置の動作
態は制御線とは別の信号線を介して集中管理装置に報
知可能になるのである。
【0052】請求項2の発明は、請求項1の発明と同様
の効果に加えて、制御端子に接続された電線を結束する
結束手段を器体の後面に設けているので、電線を結束手
段でまとめることができ、しかも結束手段で電線を結束
することで電線の張力止めがなされるという利点があ
る。請求項3の発明は、請求項1の発明と同様の効果に
加えて、埋込型の配線器具用に規格化された大角形3個
用の取付枠を2個連接した寸法を有した規格品の取付枠
に取着可能となるように器体の寸法を設定し、器体の側
面には取付枠に設けた取付孔に係合保持される取付爪を
突設しているので、器体の取付施工にあたって一般の配
線器具の取付部材を流用することができ、新たに取付部
材を製造することによるコスト増を防止することができ
るという利点がある。しかも、施工方法は配線器具と同
様であるから、新たな技術を習得することなく施工業者
への負担も少ないという利点がある。
【0053】請求項4の発明は、制御線に電流モードで
制御信号を送出するので、電動式開閉装置への制御信号
が外乱ノイズの影響を受けにくいという効果がある。請
求項5の発明は、集中管理装置に対して監視データを送
信する返信回路と、返信回路と駆動制御部とを絶縁分離
する絶縁分離回路とを設けているから、集中管理装置と
操作装置および電動式開閉装置との電源を絶縁分離回路
で分離することができ、外乱ノイズの影響を受けにくく
なるという効果がある。
【0054】請求項6の発明は、アドレスを任意に設定
可能なアドレス設定部を設けているから、1種類の製品
で異なるアドレスを設定することができ、集中管理装置
との間で時分割多重接続方式でのデータ伝送が可能にな
り、複数台の操作装置にそれぞれ接続された電動式開閉
装置を集中監視装置で個別に操作し、また各電動式開閉
装置の動作状態を監視することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のブロック図である。
【図2】実施例のブロック図である。
【図3】実施例の接続関係を示す説明図である。
【図4】実施例のシステムを示す概略構成図である。
【図5】実施例に用いる伝送信号のフォーマットを示す
動作説明図である。
【図6】実施例の伝送制御部の周辺を示す要部回路図で
ある。
【図7】実施例の分解斜視図である。
【図8】実施例の正面図である。
【図9】実施例の側面図である。
【図10】実施例の背面図である。
【図11】実施例の下面図である。
【図12】実施例の要部分解斜視図である。
【図13】実施例において電線を結束した状態の背面図
である。
【符号の説明】
1a メインコントローラ 3 電動シャッタ 9 取付枠 12 操作部 14 駆動制御部 21 伝送制御部 30 器体 45 取付爪 91 取付孔 92 取付孔 CN1 コネクタ Lc 制御線 Ld 制御線 Ls 信号線 Lt 信号線 SW1 アドレス設定スイッチ SW2 アドレス設定スイッチ SW21 開操作スイッチ SW22 閉操作スイッチ SW23 停止操作スイッチ PC21 フォトカプラ PC22 フォトカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−30582(JP,A) 特開 平6−85469(JP,A) 特開 平6−303669(JP,A) 特開 平6−165260(JP,A) 特開 平3−195195(JP,A) 特開 平7−46678(JP,A) 特開 平5−176361(JP,A) 特開 平4−315679(JP,A) 実開 昭58−147280(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部を開閉する電動式開閉装置
    に開閉を指示する制御信号を専用の制御線を介して送信
    させ制御線を介して受信した監視信号から電動式開閉装
    置の動作状態を判別する駆動制御部と、電動式開閉装置
    に対して少なくとも開動作と閉動作と停止とを駆動制御
    部を通して指示する複数のスイッチを備えた操作部と、
    アドレスが設定され2線式の信号線を介して集中管理装
    置に分岐接続されるとともに集中管理装置から時分割多
    重伝送方式で伝送されるアドレスデータを含む伝送信号
    を受信し伝送信号に同期して集中管理装置に返送信号を
    返送する伝送制御部と、制御線を接続する制御端子とを
    備え、操作部の操作により制御線を介して駆動制御部が
    電動式開閉装置の動作制御を行ったときに監視信号に応
    じて駆動制御部から発生する監視データを伝送制御部が
    伝送信号に同期して設定された信号返送期間に信号線を
    通して集中管理装置に伝送するようにし、集中管理装置
    からの伝送信号に含まれるアドレスデータが伝送制御部
    に設定されているアドレスに一致すると伝送信号に含ま
    れる制御データにより駆動制御部を介して電動式開閉装
    置を開閉制御することを特徴とする電動式開閉装置の操
    作装置。
  2. 【請求項2】 建物の開口部を開閉する電動式開閉装置
    に開閉を指示する制御信号を専用の制御線を介して送信
    させ制御線を介して受信した監視信号から電動式開閉装
    置の動作状態を判別する駆動制御部と、電動式開閉装置
    に対して少なくとも開動作と閉動作と停止とを駆動制御
    部を通して指示する複数のスイッチを備えた操作部と、
    アドレスが設定され2線式の信号線を介して集中管理装
    置に分岐接続されるとともに集中管理装置から時分割多
    重伝送方式で伝送されるアドレスデータを含む伝送信号
    を受信し伝送信号に同期して集中管理装置に返送信号を
    返送する伝送制御部と、制御線を接続する制御端子とを
    備え、操作部の操作により制御線を介して駆動制御部が
    電動式開閉装置の動作制御を行ったときに監視信号に応
    じて駆動制御部から発生する監視データを伝送制御部が
    伝送信号に同期して設定された信号返送期間に信号線を
    通して集中管理装置に伝送するようにし、制御端子に接
    続された電線を結束する結束手段が器体の後面に設けら
    れて成ることを特徴とする電動式開閉装置の操作装置。
  3. 【請求項3】 建物の開口部を開閉する電動式開閉装置
    に開閉を指示する制御信号を専用の制御線を介して送信
    させ制御線を介して受信した監視信号から電動式開閉装
    置の動作状態を判別する駆動制御部と、電動式開閉装置
    に対して少なくとも開動作と閉動作と停止とを駆動制御
    部を通して指示する複数のスイッチを備えた操作部と、
    アドレスが設定され2線式の信号線を介して集中管理装
    置に分岐接続されるとともに集中管理装置から時分割多
    重伝送方式で伝送されるアドレスデータを含む伝送信号
    を受信し伝送信号に同期して集中管理装置に返送信号を
    返送する伝送制御部と、制御線を接続する制御端子と
    を、埋込型の配線器具用に規格化された大角形3個用の
    取付枠を2個連接した寸法を有した規格品の取付枠に取
    着可能な寸法を有した器体に納装し、操作部の操作によ
    り制御線を介して駆動制御部が電動式開閉装置の動作制
    御を行ったときに監視信号に応じて駆動制御部から発生
    する監視データを伝送制御部が伝送信号に同期して設定
    された信号返送期間に信号線を通して集中管理装置に伝
    送するようにし、器体の側面には取付枠に設けた取付孔
    に係合保持される取付爪が突設されて成ることを特徴と
    する電動式開閉装置の操作装置。
  4. 【請求項4】 制御線の線間に定電圧を印加し、操作装
    置は制御線に流す電流を変化させることにより電流モー
    ドで制御信号を送信して成ることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれか1項に記載の電動式開閉装置
    の操作装置。
  5. 【請求項5】 集中管理装置に対して監視データを送信
    する返信回路と、返信回路と駆動制御部とを絶縁分離す
    る絶縁分離回路とを設けて成ることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電動式開閉装
    置の操作装置。
  6. 【請求項6】 アドレスを任意に設定可能なアドレス設
    定部を設けて成ることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1項に記載の電動式開閉装置の操作装
    置。
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