JP3487582B2 - 光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents
光ディスク及び光ディスク装置Info
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Description
てデータの再生や記録を行う光ディスク記録媒体、及び
光ディスク記録媒体を用いた光ディスク装置に関する。
のデータ記録媒体として、光ディスクが主流として実用
化されている。しかし、マルチメディア化がさらに進展
するにつれて、光ディスク等の記録媒体についても、さ
らなる大容量化が求められている。
減させるために、かかる大容量記録媒体上において、ア
ドレスの同期処理に特殊な同期パターンを必要とせず、
かつアドレス情報が分散して記録されるようになってき
ており(特願平11−021885号公報)、アドレス
データ再生時におけるデータの同期処理の重要性がさら
に高まっている。
トラックにアドレスデータが配置されている光ディスク
において、アドレスの開始位置を識別するためのアドレ
スマークを必要とせず、かつアドレス情報が分割領域に
分散配置、例えば1ビットごとに分散配置されているよ
うな光ディスクが用いられるようになってきており、ア
ドレス情報を確実に再生するためにも、同期点の誤りは
回避しなければならない。
る。図10(a)において、1001は基板を、100
2は記録膜を、1003は第1トラックを、1004は
第2トラックを、1005はトラックを分割したセグメ
ントを、それぞれ示す。
(b)に示すように、クロックを生成するためのクロッ
クピット1006と、トラッキング用の信号を得るため
のウォブルピット1007及び1008と、アドレスデ
ータを1ビットごとに分散化して配置したアドレスピッ
ト1009が配置されている。
ータ自体の構造図である。図11において、1101は
セグメント番号を、1102はセグメント番号1101
のエラーを検出するためのエラー検出コードを、110
3はトラック1003のトラック番号を、1104はト
ラック番号1103のエラー検出コードを、1105は
トラック1004のトラック番号を、1106はトラッ
ク番号1105のエラー検出コードを、それぞれ示す。
ット、トラック番号1103、1105は14ビット、
またセグメント番号のエラー検出コード1102及びト
ラック番号のエラー検出コード1104、1106は1
4ビットのCRCエラー検出コードであるものとする。
アドレスピット1009を集めて一組のアドレス情報が
生成されている。1トラックが1280のセグメントで
構成されているので、1トラック当たり16個のアドレ
ス情報が生成されることになる。
1101及び1102は、第1トラック1003と第2
トラック1004の双方に記録されており、トラッキン
グ制御することなく読み出すことが可能となっている。
番号1103及びそのエラー検出コード1104と、第
2トラック1004のトラック番号1105及びそのエ
ラー検出コード1106とは、互いに隣接トラックにア
ドレスピット1009が存在しない配置となっている。
これにより、隣接トラックからのクロストークによるア
ドレス読み出しエラーを減少させることができる。
期処理について以下説明する。図12は、かかる光ディ
スクを用いてアドレスの復調を行うアドレス復調器のブ
ロック図を示し、図13はアドレス復調器のタイミング
図を示す。
ト検出器を、1202はクロックピットからアドレス復
調用のクロックを生成するPLLを、1203はPLL
クロックの立ち下がりでアドレスデータの‘1’及び
‘0’を判定する判定器を、1204は復調データを記
憶するレジスタを、1205はセグメント番号1101
とこれに付随するエラー検出コード1102の復調タイ
ミングを生成するタイミング発生器を、1206はタイ
ミング発生器1205の出力に応じてレジスタ1204
の内容のエラー検出を行うCRCエラー検出器を、それ
ぞれ示す。
有無を判別する状態判別手段を、1211はセグメント
の識別を行うセグメント番号管理手段を、1208はト
ラック番号1103、1105とこれに付随するエラー
検出コード1104、1106の復調タイミングを生成
するタイミング発生器を、1209はトラック番号のエ
ラー検出を行うエラー検出器を、1212はトラック番
号の検出を行うトラック番号検出器を、それぞれ示す。
ックを生成する。基準クロックは、クロックピットより
生成される。図13の1301に示すように、セグメン
ト1005の先頭にあるクロックピット1006と次の
セグメントの先頭にあるクロックピット1006までが
200アドレスデータビットである場合に、クロックピ
ット検出器1201で検出されたクロックピット信号1
302に基づいて、PLL1202により200倍のク
ロックを生成すれば、アドレスデータビットに同期した
クロック1303を得ることができる。このPLLクロ
ック1303の立ち下がりで、判定器1203によって
‘1’、‘0’の判定が行われ、1304に示す復調デ
ータがレジスタ1204に記憶される。かかる復調デー
タ1304中の、直前に復調されたデータからセグメン
ト番号とこれに付随するエラー検出コードの合計ビット
数分のデータがタイミング発生器1205の出力信号1
308に応じて、エラー検出器1206に入力され、エ
ラー判定される。
及びレジスタ1204の内容は状態判別手段1207に
入力され、アドレスの同期検出の妥当性が判別される。
例えば、初めて同期が取れた時に検出されたセグメント
番号をXとすると、この同期が妥当であれば次にセグメ
ント番号が検出されるのは80セグメント先であるの
で、次に検出されるセグメント番号であるYは、(X+
80)となるか、あるいはXと何らかの相関関係を有す
ることになる。つまり、セグメント番号の連続性を用い
ることによって、直前に検出されたセグメント番号の妥
当性を確かめることができ、これによってアドレスの同
期検出の妥当性も確かめることができる。
エラーなしと判別されると、出力信号1309が
‘1’、すなわちアドレス同期が取れたものと判断さ
れ、かかる出力信号とレジスタ1204の内容がセグメ
ント番号管理手段1211に入力される。
ジスタ1204の内容からセグメント番号を検出し、検
出された値を初期値として、セグメントを識別できる所
定の信号、例えばクロックピット信号1302に応じ
て、初期値に‘1’ずつ加算していくことによってセグ
メント番号が管理される。
ト番号管理手段1211の出力信号1310に基づいて
トラック番号のエラー検出を行うタイミング信号を生成
し、かかるタイミング発生器1208の出力信号に応じ
て、レジスタ1204に記憶された復調データ中の直前
に復調されたデータからトラック番号とこれに付随する
エラー検出コードの合計ビット数分のデータがエラー検
出器1209に入力され、トラック番号のエラー検出が
行われる。かかるエラー検出器1209の出力信号とレ
ジスタ1204内のデータに基づいて、トラック番号検
出器1212においてトラック番号の検出が行われる。
スデータがディスク上に分散配置されていることによっ
て、様々な問題点が発生している。例えば、図14に示
すように80ビットからなるアドレスデータを構成する
基本単位であるアドレスフレームを定義すると、アドレ
ス情報がディスク上に分散配置されているために、所定
のセグメント分のアドレス情報を集めなければアドレス
復調ができないことから、ディスク上に記録されるアド
レスデータはアドレスフレームと同数である16個のみ
となる。したがって、各々のアドレスデータ自体に従来
よりも高い信頼性が要求されるという問題が生じる。
るおそれが内在しており、同期検出を誤った場合には、
セグメント番号及びトラック番号の検出タイミングを誤
り、アドレスの読み出しを行うことができない、あるい
はアドレスデータを誤って読みだしてしまうという問題
点があった。
以下の2つの場合が考えられる。まず1つ目は、セグメ
ント番号とトラック番号のエラー検出コードの生成に同
一の生成多項式を用いている場合が考えられる。
ント番号とこれに付随したエラー検出コードのエラー検
出を行うことによって取るために、エラー検出コードと
してCRCエラー検出コードが一般的に用いられてい
る。この場合に、セグメント番号とトラック番号のエラ
ー検出コードの生成に同一の生成多項式を用いると、セ
グメント番号とトラック番号のビット数が異なっている
場合であっても、トラック番号の上位数ビットがすべて
‘0’(ゼロ)であればエラー検出コードが同じになっ
てしまう。例えば、セグメント番号を10ビット、トラ
ック番号を14ビットとし、エラー検出コードが14ビ
ットであるとすると、トラック番号が“0000000
0001011”であればCRCエラー検出コードは
“11000000111101”となるが、トラック
番号の下位10ビットである“0000001011”
から生成されるエラー検出コードも“11000000
111101”と同じになってしまう。このため、図1
5において矢印で示すあるいはのタイミングにおい
て、エラー検出器の出力は‘0’となってしまい、誤っ
た同期を取ってしまう結果となる。
行われ、得られたセグメント番号が‘0’である場合が
考えられる。これは、セグメント番号とセグメント番号
のエラー検出コードの合計ビット数分だけエラー検出器
に‘0’が入力されると、その時のエラー検出器の出力
が‘0’になってしまうことに起因する。
メント番号とセグメント番号のエラー検出コードの合計
ビット数が24ビットであるとすると、エラー検出器に
24ビット分連続して‘0’が入力されると、その時の
エラー検出器の出力が‘0’になってしまう。
コードの合計ビット数が上記24ビット以上である場合
には、図16に示すように第1トラック1003では第
25ビットから第52ビットまで、第2トラック100
4では第53ビットから第80ビットまで‘0’が連続
する場所が存在するので、矢印で示す又はのタイミ
ングにおいて誤って同期検出を行うおそれがある。この
ほかにも24ビット以上の‘0’が連続して存在する可
能性は残されており、これらの場合も同様にエラー検出
器の出力が‘0’になり、誤って同期検出を行うことに
なる。
ー検出器1206において同期検出を行ってセグメント
番号を検出した場合であっても、状態判別手段1207
において次に検出されるセグメント番号の連続性を確認
し、直前に検出された同期検出の妥当性を確かめる必要
があった。
出できるのは、エラー検出器1206において同期検出
が行われてから次にセグメント番号が検出された後、す
なわち少なくとも1アドレスフレームのアドレス情報を
復調した後となり、システムを高速に動作させる妨げと
なっていた。
く、同期検出を行ってセグメント番号を検出した場合に
かかる同期検出の妥当性を確かめる必要なしに、信頼性
の高いアドレスデータを検出することができる光ディス
ク及びそれを用いた光ディスク装置の実現を目的とす
る。
に本発明にかかる光ディスクは、1以上のトラックを有
し、トラックにアドレスデータが分散配置されており、
アドレスデータがディスク回転方向の位置情報を表すセ
グメント番号及びセグメント番号のエラー検出コード
と、ディスク径方向の位置情報を表すトラック番号及び
トラック番号のエラー検出コードからなる光ディスクで
あって、前記アドレスデータ以外に、前記アドレスデー
タの同期検出に用いる情報が記録されておらず、セグメ
ント番号のエラー検出コードと、トラック番号のエラー
検出コードは、異なる生成多項式を用いて生成されたこ
とを特徴とする。
ー検出コードとトラック番号のエラー検出コードとが一
致することを未然に防止することができ、一義的にアド
レス同期を取ることができる。また、同期検出の妥当性
を確認するための状態判別手段が不要となるため、比較
的簡素な機構によってアドレス復調器を構成し、システ
ムを高速に動作させることが可能となる。
ック番号についてのエラー検出コードとして、エラー訂
正符号を用いることが好ましい。アドレス情報がディス
ク上に分散配置されていることから、アドレス情報を連
続して読み誤るおそれは少ないものと考えられ、エラー
訂正符号を用いて誤りを訂正することによりアドレスデ
ータの信頼性を確保することができるからである。
ー訂正符号としてビット単位で訂正することができるエ
ラー訂正符号を用いることが好ましい。ディスク上にバ
ーストエラーが発生した場合であっても、アドレス情報
は分散して記録されているため、アドレス情報にとって
はランダムエラーとして考えることができるためであ
る。
ック番号に付随するエラー訂正符号が少なくとも15ビ
ットであることが好ましい。エラー訂正符号15ビット
で、光ディスク装置で必要とされるアドレスエラーレー
トと誤訂正率を確保できるためである。また、トラック
番号を16ビットとすると、ほとんどのサイズの光ディ
スクにおいてトラックアドレスを割り当てることが可能
となる。
かかる光ディスクは、1以上のトラックを有し、トラッ
クにアドレスデータが分散配置されており、アドレスデ
ータがディスク回転方向の位置情報を表すセグメント番
号及びセグメント番号のエラー検出コードと、ディスク
径方向の位置情報を表すトラック番号及びトラック番号
のエラー検出コードからなる光ディスクであって、セグ
メント番号が0(ゼロ)以外の値を有することを特徴と
する。
にかかる光ディスク装置は、1以上のトラックを有し、
トラックにアドレスデータが分散配置されており、アド
レスデータがディスク回転方向の位置情報を表すセグメ
ント番号及びセグメント番号のエラー検出コードと、デ
ィスク径方向の位置情報を表すトラック番号及びトラッ
ク番号のエラー検出コードからなり、前記セグメント番
号が0(ゼロ)以外の値を有する光ディスクを用い、セ
グメント番号が0(ゼロ)であることを検出した場合に
は、アドレスデータの同期検出を行わないことを特徴と
する。
番号が0(ゼロ)で有る場合には、誤った同期検出を行
ったものであると判断することができ、誤ったタイミン
グでの同期検出を未然に防止することが可能となる。
かかる光ディスクは、隣接するトラックでトラッキング
極性が異なるトラックを有し、トラックにアドレスデー
タが分散配置されており、アドレスデータがディスク回
転方向の位置情報を表すセグメント番号及びセグメント
番号のエラー検出コードと、ディスク径方向の位置情報
を表すトラック番号及びトラック番号のエラー検出コー
ドからなる光ディスクであって、隣接する一対の記録ト
ラックについて、トラック番号を同一とすることを特徴
とする。
トラックのトラック番号が同一であってもトラックの極
性によってアドレッシングすべきトラックは区別できる
ので、トラック番号に用いるビット数を省略することが
でき、ひいては全体の記憶容量を増大させることが可能
となる。また、上記目的を達成するために本発明にかか
る他の構成の光ディスク装置は、1以上のトラックを有
し、前記トラックにアドレスデータが分散配置されてお
り、前記アドレスデータがディスク回転方向の位置情報
を表すセグメント番号及び前記セグメント番号のエラー
検出コードと、ディスク径方向の位置情報を表すトラッ
ク番号及び前記トラック番号のエラー検出コードからな
り、前記セグメント番号のエラー検出コードと、前記ト
ラック番号のエラー検出コードは、異なる生成多項式を
用いて生成された光ディスクを用い、前記アドレスデー
タの同期検出を、前記セグメント番号を用いて行うこと
を特徴とする。
て図面を参照しながら説明する。
態1にかかる光ディスクの構成図を示す。図1(a)に
おいて、101は基板を、102は記録膜を、103は
第1トラックを、104は第2トラックを、105はト
ラックを分割したセグメントを、それぞれ示す。
に示すように、クロックを生成するためのクロックピッ
ト106と、トラッキング用の信号を得るためのウォブ
ルピット107及び108と、アドレスデータを1ビッ
トごとに分散化して配置したアドレスピット109が配
置されている。
ント105を配置していることから、アドレスピット1
09を1ビット再生してから次のアドレスピット109
を再生するまでに時間的な余裕が発生している。この間
にエラー検出器を動作させることで、システムを高速で
動作させることが可能となる。
タ自体の構造図である。図2において、201はセグメ
ント番号を、202はセグメント番号201のエラーを
検出するためのエラー検出コードを、203はトラック
103のトラック番号を、204はトラック番号203
のエラー検出コードを、205はトラック104のトラ
ック番号を、206はトラック番号205のエラー検出
コードを、それぞれ示す。
ドレスピット109を集めて一組のアドレス情報が生成
されている。1トラックが1280のセグメントで構成
されているので、1トラック当たり16個のアドレス情
報が生成できることになる。
201及び202は、第1トラック103と第2トラッ
ク104の双方に記録されており、トラッキング制御す
ることなく読み出すことが可能となっている。
号203及びそのエラー検出コード204と、第2トラ
ック104のトラック番号205及びそのエラー検出コ
ード206とは、互いに隣接トラックにアドレスピット
109が存在しない配置となっている。これによって、
隣接トラックからのクロストークによるアドレス読み出
しエラーを減少させることができる。
調データの同期処理について以下説明する。図3は、か
かる光ディスクを用いてアドレスの復調を行うアドレス
復調器のブロック図を示し、図4はアドレス復調器のタ
イミング図を示す。
出器を、302はクロックピットからアドレス復調用の
クロックを生成するPLLを、303はPLLクロック
の立ち下がりでアドレスデータの‘1’及び‘0’を判
定する判定器を、304は復調データを記憶するレジス
タを、305はセグメント番号201とこれに付随する
エラー検出コード202の復調タイミングを生成するタ
イミング発生器を、306はタイミング発生器305の
出力に応じてレジスタ304の内容のエラー検出を行う
CRCエラー検出器を、それぞれ示す。
グメント番号管理手段を、308はトラック番号20
3、205とこれに付随するエラー検出コード204、
206の復調タイミングを生成するタイミング発生器
を、309はトラック番号のエラー検出を行うエラー検
出器を、312はトラック番号の検出を行うトラック番
号検出器を、それぞれ示す。
ックを生成する。基準クロックは、クロックピットより
生成される。図4に示すように、セグメント105の先
頭にあるクロックピット106と次のセグメントの先頭
にあるクロックピット106までが200アドレスデー
タビットである場合に、クロックピット検出器301で
検出されたクロックピット信号402に基づいて、PL
L302により200倍のクロックを生成すれば、アド
レスデータビットに同期したクロック403を得ること
ができる。このPLLクロック403の立ち下がりで、
判定器303において‘1’、‘0’の判定が行われ、
404に示すような復調データがレジスタ304に記憶
される。
されたデータからセグメント番号とこれに付随するエラ
ー検出コードの合計ビット数分のデータがタイミング発
生器305の出力信号408に応じてエラー検出器30
6に入力され、エラー判定される。
ジスタ304の内容がセグメント番号検出手段311に
入力されると、セグメント番号管理手段311ではエラ
ー検出器306の出力信号405が‘0’になるタイミ
ングでレジスタ304の内容からセグメント番号を検出
する。そして、検出されたセグメント番号を初期値とし
て、セグメントを識別できる所定の信号、例えばクロッ
クピット信号402に応じて初期値に‘1’ずつ加算し
ていくことにより、セグメント番号が管理される。
番号管理手段311の出力信号410に基づいてトラッ
ク番号のエラー検出を行うタイミング信号を生成し、か
かるタイミング発生器308の出力信号に応じて、レジ
スタ304に記憶された復調データ中の直前に復調され
たデータから、トラック番号とこれに付随するエラー検
出コードの合計ビット数分のデータがエラー検出器30
9に入力され、トラック番号のエラー検出が行われる。
エラー検出器309の出力信号とレジスタ304内のデ
ータに基づいて、トラック番号検出器312においてト
ラック番号の検出が行われる。
従来はセグメント番号のエラー検出コード202とトラ
ック番号のエラー検出コード204及び206の生成に
は同一の生成多項式を用いていた。アドレスの同期検出
は、CRCエラー検出器305の出力が‘0’になるこ
とを検出して行うが、トラック番号の上位数ビットが
‘0’であった場合には、トラック番号のエラー検出コ
ード204及び206がエラー検出器306に入力され
た時点でエラー検出器306の出力が‘0’となってし
まい、結果として誤った同期検出を行ってしまうことに
なる。
ディスク装置においては、セグメント番号のエラー検出
コード202とトラック番号のエラー検出コード204
及び206に異なる生成多項式から生成されるエラー検
出コードを用いることとした。例えば、セグメント番号
のエラー検出コード202にCRCエラー検出コードを
用いる場合には、トラック番号のエラー検出コード20
4及び206にはセグメント番号のエラー検出コード2
02とはビット数が異なるエラー検出コードを用いる
か、あるいは誤り訂正符号を用いる。
ント番号201は8ビット、トラック番号203、20
5は16ビット、セグメント番号のエラー検出コード2
02は10ビット、トラック番号のエラー検出コード2
04、206は15ビットであるものとする。また、セ
グメント番号のエラー検出コード202はCRCエラー
検出コードであるものとする。
ビットがすべて‘0’(ゼロ)である場合であっても、
セグメント番号のエラー検出コードとトラック番号のエ
ラー検出コードを異なるコードとすることができ、この
場合には図5において矢印で示すあるいはのタイミ
ングにおいて、エラー検出器の出力は‘0’とはなら
ず、矢印のタイミングのみ‘0’となる。すなわち、
図4に示すように、エラー検出器306にセグメント番
号201とセグメント番号のエラー検出コード202が
すべて入力された場合にのみCRCエラーが発生せず、
エラー検出器305の出力405が‘0’となる。
出を誤るおそれがないため、エラーが発生しない位置で
同期が取れたと判別することができ、直前に検出された
同期検出の妥当性を確かめる必要が無くなる。このた
め、図12において同期検出の妥当性を確認するために
設けられている状態判別手段1207が不要となり、図
3に示すような簡素な機構でアドレスを復調することが
可能となる。
出が行われてから、多くても1アドレスフレームのアド
レス情報を復調するまでに信頼性の高いトラック番号を
検出することができるので、システムを高速に動作させ
ることが可能となる。
コード204と206にエラー訂正符号を用いると、図
3において、レジスタ304に記憶された復調データ中
の、直前に復調されたデータからトラック番号とこれに
付随するエラー検出コードの合計ビット数分のデータが
エラー検出器309に入力され、トラック番号のエラー
検出が行われる。エラー検出器309は、エラーの有
無、誤り個数及び誤り発生位置を出力する。これらの情
報とレジスタ内のデータに基づいて、トラック番号検出
器312はトラック番号の検出を行う。
報がディスク上に分散配置されていることから、たとえ
ディスクに傷、指紋等が付着した場合であっても、連続
して読み取りを誤る可能性は低いものと考えられるの
で、誤りを検出した場合にエラー訂正符号を用いて訂正
を行うことにより、アドレスデータの信頼性の大幅な向
上が期待できるからである。
符号のようなビット単位での訂正が可能なエラー訂正符
号を用いる方が、より効果的であると考えられる。これ
は、ディスク上にバーストエラーが発生した場合であっ
ても、アドレス情報は分散して記録されているため、ア
ドレス情報にとっては、ランダムエラーとして考えるこ
とができるためである。
ビットをk、原始多項式の次数をm、訂正可能ビット数
をtとすると、(数1)を満たす必要がある。
号には、径が12cmのディスクを想定する場合、最低
でも16ビット以上のビット長が必要である。すなわち
表現できる値は、0〜216−1=65535ビットの範
囲となる。
った結果、誤った符号に訂正される誤訂正の問題があ
る。すなわち、誤りを検出した場合に訂正するビット数
が増えると、図6に示すようにエラーレートは低下する
が、逆に図7に示すように誤訂正率は悪化する。
を2から4として、各々の場合について、訂正ビット数
に対するエラーレート及び誤訂正率の変化の様子を示し
ている。ここで、訂正可能誤りビット数とは、何重誤り
まで訂正可能であるのかを示し、訂正ビット数とは誤り
と判定された場合に何重誤りまで訂正するのかを表すも
のである。
であっても、訂正ビット数を2とし、3ビット誤りと判
定された場合には訂正を行わないことにより、誤訂正率
を下げることができる。なお、ディスク再生時の訂正前
ビットエラーレートは、光ディスクで一般的とされる
1.0×10-5とする。
ーレートが光ディスクで一般的に必要とされる1.0×
10-10以下となるのは、訂正可能ビット数が2で有る
場合には訂正するビット数が2の場合、訂正可能ビット
数が3で有る場合には訂正するビット数が2、又は3の
場合、訂正可能ビット数が4で有る場合には訂正するビ
ット数が2、3、又は4の場合となっている。
必要とされる誤訂正率1.0×10 -20以下を満たして
おり、かつエラーレート条件も同時に具備しているの
は、訂正可能ビット数が3で有る場合には訂正するビッ
ト数が2の場合、もしくは訂正可能ビット数が4で有る
場合には訂正するビット数が2、3、又は4の場合に限
られる。したがって、訂正可能誤りビット数としては3
以上必要であることが分かる。
は、原始多項式の次数mが5以上であることが必要とな
る。また、tを訂正可能な誤りビット数とすると、BC
H符号の生成多項式は(数2)のように表される。
こで、訂正可能誤りビット数t=3とすると、生成多項
式は(数3)のようになる。
i(x)は最小多項式と呼ばれ、(数4)のように表す
ことができる。
3(x)、M5(x)の次数はそれぞれ5次となるので、
結局、5次の原始多項式を用いてBCH生成多項式を導
出すると、求まる生成多項式の次数は5次×3=15次
となり、これより生成されるエラー訂正符号のビット数
は15ビットとなる。
と、同様の処理を行うことで、原始多項式の次数は6次
×4=24次となり、これより生成されるエラー訂正符
号のビット数は24ビットとなり、訂正可能誤りビット
数が3の場合と比較して大幅に増加してしまう。
る15ビットのエラー訂正符号によっては、3ビットま
で訂正することが可能であり、トラック番号として必要
な16ビットを訂正するのに必要な訂正能力を最小の冗
長度で実現することが可能となる。
セグメント番号のエラー検出コードとトラック番号のエ
ラー検出コードとが一致することを未然に防止すること
ができ、一義的にアドレス同期を取ることができる。ま
た、同期検出の妥当性を確認するための状態判別手段が
不要となるため、比較的簡素な機構によってアドレス復
調器を構成することができ、同時にシステムを高速に動
作させることが可能となる。
ータ検出のタイミング、同期検出のためにエラー検出器
を動作させるタイミング、トラック番号の復調タイミン
グについて、クロックビットから分周して生成したPL
Lクロックを用いて各タイミング信号を得ているが、特
にこれに限定するものではなく、線速と記録密度に応じ
て適当なクロックを用いるものでも良い。その場合に
は、クロックピットを固定クロックのエッジと位相合わ
せすることで、正確なタイミング信号を得ることが可能
となる。
及び図2においては、ウォブルピット107及び108
を隣接トラックのトラッキング極性が異なるように配置
したが、特にこれに限定されるものではなく、隣接トラ
ックのトラッキング極性は同じであっても良い。
態2にかかる光ディスクについて、図面を参照しながら
説明する。本発明の実施の形態2にかかる光ディスクの
構成図及びアドレスデータの構造図は実施の形態1と同
じく図1及び図2で示される。すなわち、アドレス情報
は光ディスク上に分散配置されていることを前提として
いる。
を用いない方法としては、CRCエラー検出器の出力が
‘0’(ゼロ)になることを検出して行う方法がある。
しかし、エラー検出器内にセグメント番号とそれに付随
したエラー検出コードの合計ビット数と同じ数だけの
‘0’が入力された場合、エラー検出器の出力も‘0’
となるため、誤って同期検出を行うことになる。
るセグメント番号も‘0’であるので、セグメント番号
に‘0’以外の値を用い、検出されたセグメント番号が
‘0’である場合には誤った同期検出がなされたものと
判断することで、誤ったタイミングでの同期検出を未然
に防止することが可能となる。
エラー検出器306の出力信号を入力とする判別手段8
02では、エラー検出器の出力が‘0’であり、かつレ
ジスタの上位からセグメント番号分のビット数(本実施
の形態2では8ビット)が‘0’以外で有れば、‘1’
を出力する。
の出力が‘1’で有る場合に、妥当なセグメント番号が
検出されたと判断してセグメント番号の検出を行う。
グ信号を発生するタイミング発生器308も判別手段の
出力が‘1’で有る場合に、妥当なセグメント番号が検
出され、アドレスの同期が取れたものと判断して、トラ
ック番号の検出タイミング信号を発生する。
出されたセグメント番号が0(ゼロ)で有る場合には、
誤った同期検出を行ったものであると判断することがで
き、誤ったタイミングでの同期検出を未然に防止するこ
とが可能となる。
態3にかかる光ディスクについて、図面を参照しながら
説明する。本発明の実施の形態3にかかる光ディスクの
構成図及びアドレスデータの構造図は実施の形態1と同
じく図1及び図2で示される。すなわち、アドレス情報
は光ディスク上に分散配置されていることを前提として
いる。また、隣接するトラックのトラッキング極性は異
なるものとする。
つのトラック103と104のトラック番号203と2
05に同じトラック番号を用いている。トラックの判別
は隣接するトラックのトラッキング信号の極性が反転し
ていることから検出することができる。
は、図9に示すように、トラッキング極性判別器901
の出力を下位1ビットに用いることで、隣接するトラッ
クのトラック番号が同一であっても、どちらのトラック
にアドレッシングすべきか判断することが可能となる。
これによって、トラック番号に用いていたビット数を1
ビット分だけ省略することができ、光ディスク自体の記
憶容量を増大させることが可能となる。
装置によれば、セグメント番号の同期検出の妥当性を検
出するたびに確認する必要なく、信頼性の高いアドレス
データを検出することが可能となる。
構成図
おけるアドレスデータの構造図
用いたアドレス復調器の構成図
用いたアドレス復調器のクロックタイミング例示図
おけるアドレス同期エラーの説明図
おける訂正可能ビット数とエラーレートとの関係を示す
図
おける訂正可能ビット数と誤訂正率との関係を示す図
用いたアドレス復調器の構成図
用いたアドレス復調器の構成図
の構造図
の構成図
のクロックタイミング例示図
ラーの説明図
ラーの説明図
エラー検出コード 301、1201 クロックピット検出器 302、1202 PLL 303、1203 判定器 304、1204 レジスタ 305、308、1205、1208 タイミング発生
器 306、309、1206、1209 エラー検出器 307、1207 状態判別手段 311、1211 セグメント番号管理手段 312、1212 トラック番号検出器 401、1301 アドレスデータビット 402、1302 クロックピット信号 403、1303 PLLクロック 404、1304 アドレス復調データ 801 セグメント番号検出器 802 判別手段 901 トラッキング極性判別器
Claims (8)
- 【請求項1】 1以上のトラックを有し、前記トラック
にアドレスデータが分散配置されており、前記アドレス
データがディスク回転方向の位置情報を表すセグメント
番号及び前記セグメント番号のエラー検出コードと、デ
ィスク径方向の位置情報を表すトラック番号及び前記ト
ラック番号のエラー検出コードからなる光ディスクであ
って、前記アドレスデータ以外に、前記アドレスデータの同期
検出に用いる情報が記録されておらず、 前記セグメント番号のエラー検出コードと、前記トラッ
ク番号のエラー検出コードは、異なる生成多項式を用い
て生成されたことを特徴とした光ディスク。 - 【請求項2】 前記トラック番号についてのエラー検出
コードとして、エラー訂正符号を用いる請求項1記載の
光ディスク。 - 【請求項3】 前記エラー訂正符号としてビット単位で
訂正することができるエラー訂正符号を用いる請求項2
記載の光ディスク。 - 【請求項4】 前記トラック番号は16ビットであり、
前記トラック番号に付随する前記エラー訂正符号が少な
くとも15ビットである請求項2又は3記載の光ディス
ク。 - 【請求項5】 1以上のトラックを有し、前記トラック
にアドレスデータが分散配置されており、前記アドレス
データがディスク回転方向の位置情報を表すセグメント
番号及び前記セグメント番号のエラー検出コードと、デ
ィスク径方向の位置情報を表すトラック番号及び前記ト
ラック番号のエラー検出コードからなる光ディスクであ
って、 前記セグメント番号が0(ゼロ)以外の値を有すること
を特徴とした光ディスク。 - 【請求項6】 1以上のトラックを有し、前記トラック
にアドレスデータが分散配置されており、前記アドレス
データがディスク回転方向の位置情報を表すセグメント
番号及び前記セグメント番号のエラー検出コードと、デ
ィスク径方向の位置情報を表すトラック番号及び前記ト
ラック番号のエラー検出コードからなり、前記セグメン
ト番号が0(ゼロ)以外の値を有する光ディスクを用
い、 前記セグメント番号が0(ゼロ)であることを検出した
場合には、前記アドレスデータの同期検出を行わないこ
とを特徴とした光ディスク装置。 - 【請求項7】 隣接するトラックでトラッキング極性が
異なるトラックを有し、前記トラックにアドレスデータ
が分散配置されており、前記アドレスデータがディスク
回転方向の位置情報を表すセグメント番号及び前記セグ
メント番号のエラー検出コードと、ディスク径方向の位
置情報を表すトラック番号及び前記トラック番号のエラ
ー検出コードからなる光ディスクであって、 隣接する一対の記録トラックについて、前記トラック番
号を同一とすることを特徴とした光ディスク。 - 【請求項8】 1以上のトラックを有し、前記トラック
にアドレスデータが分散配置されており、前記アドレス
データがディスク回転方向の位置情報を表すセグメント
番号及び前記セグメント番号のエラー検出コードと、デ
ィスク径方向の位置情報を表すトラック番号及び前記ト
ラック番号のエラー検出コードからなり、 前記セグメント番号のエラー検出コードと、前記トラッ
ク番号のエラー検出コードは、異なる生成多項式を用い
て生成された光ディスクを用い、 前記アドレスデータの同期検出を、前記セグメント番号
を用いて行うことを特徴とした光ディスク装置。
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