JP3482882B2 - 高周波電源回路 - Google Patents
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Description
を供給するとともに出力制御用の制御回路を備えた高周
波電源回路に関するものである。
要とするときには、発振回路などにより発生させた高周
波電力を電力増幅回路により電力増幅する構成が採用さ
れている。たとえば、バルブ内に電極を持たず放電ガス
を封入したバルブの外側空間から高周波電磁界をバルブ
内に作用させることによって高周波放電によるアークを
発生させるようにした無電極放電灯を点灯させる回路と
して、図8に示す構成が考えられている(特開平8−1
80994号公報)。
るものであって、無電極放電灯Laは、不活性ガスや金
属蒸気などからなる放電ガスを封入したバルブ41に近
接配置した誘導コイル42を備える。この誘導コイル4
2に、数MHz〜数百MHzの高周波電流を流すことに
より誘導コイル42の周囲に高周波電磁界を形成し、こ
の高周波電磁界をバルブ41の内部空間に作用させるこ
とによって、高周波放電を生じさせるのである。誘導コ
イル42には電力変換回路2から高周波電力が供給され
る。
発振回路21aを備え、発振回路21aからの高周波出
力を駆動回路21bにより増幅した後に、電力増幅回路
22により電力増幅するように構成されている。電力変
換回路2から出力された高周波電力は、マッチング回路
4を通して誘導コイル42に供給される。電力変換回路
2への給電経路には抵抗Rsが挿入され、抵抗Rsの端
子電圧はコンパレータCP1 を用いた過電流検出回路3
に入力される。コンパレータCP1 の反転入力端には、
抵抗R31,R32の接続点の電位である基準電圧が印加さ
れ、抵抗Rsの端子電圧は抵抗R34,R35、コンデンサ
C31により平均化されてコンパレータCP1 の非反転入
力端に印加される。コンパレータCP1 の出力端にはス
イッチ要素であるMOSFETQ4 が接続され、MOS
FETQ4 は駆動回路21bを構成するトランジスタQ
5 のベースと接地点との間に挿入されている。
ると、MOSFETQ4 がオンになり、結果的に駆動回
路21bの動作を停止させて電力変換回路2からの高周
波出力を停止させる。つまり、過電流検出回路3では電
力変換回路2への供給電流を監視し、無電極放電灯La
が外れるなどして無負荷になり過電流が流れようとする
と、電力変換回路2の動作を停止させる。このように、
過電流検出回路3は電力変換回路2の出力を制御する制
御回路として機能する。ここに、過電流検出回路3の電
源は、電力変換回路2の電源となるチョッパ平滑回路6
とは別系統で設けた平滑コンデンサC3 を通して供給さ
れ、この平滑コンデンサC3 の両端間に抵抗R31,R32
の直列回路が接続される。
に実装する際には、図9に示すように、平滑コンデンサ
C3 の負極電位となるグランドパターン11gを形成
し、グランドパターン11gに抵抗Rs、R32、R35、
コンデンサC31の一端を接続する。また、抵抗Rsが設
けられていることによって、電力変換回路2の接地電位
は回路全体の接地電位よりも高くなるから、電力変換回
路2の接地電位であるグランドパターン11hを形成
し、グランドパターン11hに抵抗Rsの他端や抵抗R
34の一端を接続する。平滑コンデンサC3 の正極は給電
パターン11iに接続され、給電パターン11iには抵
抗R31の一端やコンパレータCP1 の電源端子が接続さ
れる。
ン11hの一辺に沿う形で形成されており、両グランド
パターン11g,11hの間には浮遊容量Cfが生じ
る。電力変換回路2に供給される電流を検出する抵抗R
sを設けているから、平滑コンデンサC3 の負極電位と
電力変換回路2の接地電位とは異なっているが、上述の
浮遊容量Cfが高周波ノイズをバイパスするから高周波
ノイズを除去することができる。さらに、浮遊容量Cf
と抵抗R34とによるローパスフィルタが形成されるか
ら、抵抗Rsの両端に生じる高周波ノイズはこのローパ
スフィルタによって阻止され、コンパレータCP1 に高
周波ノイズが入力されるのを防止することができる。
成では両グランドパターン11g,11hは、抵抗Rs
と抵抗R34との実装位置の間では近接し、かつほぼ一定
の距離に保たれているのであって、上述したようにコン
パレータCP1 の入力への高周波成分は浮遊容量Cfに
よりバイパスされ、結果的にコンパレータCP1 に高周
波ノイズが入力されるのを防止することができる。
間には電力変換回路2を通るループ回路が形成されてい
るから、グランドパターン11gにはグランドパターン
11hおよび抵抗Rsを通して高周波電流が流れること
になる。つまり、グランドパターン11gに接続される
平滑コンデンサC3 とグランドパターン11hとの距離
が離れていると、グランドパターン11gから漏れる高
周波成分が多くなる。このようにグランドパターン11
gから漏れる高周波成分が多くなると、結果的にはコン
パレータCP1 に入力される高周波ノイズが増加し、過
電流検出回路3で誤判定が生じやすくなる。このような
誤判定ないし誤動作は過電流検出回路3だけで生じるの
ではなく、平滑コンデンサC3 から給電する回路を含む
場合に生じるおそれがある。
あり、その目的は、電力変換回路からの高周波の回り込
みによる制御回路の誤動作を低減した高周波電源回路を
提供することにある。
部に平滑コンデンサを備える直流電源と、高周波を生成
する高周波生成回路と、直流電源により電力を供給され
高周波生成回路で生成された高周波を増幅して負荷に高
周波電力を供給する電力増幅回路と、電力増幅回路から
負荷への出力を制御する制御回路と、前記各回路を実装
したプリント基板とを備え、前記高周波生成回路と前記
電力増幅回路とに対応する部位で回路形成に必要な領域
を除く略全面に前記高周波生成回路と前記電力増幅回路
との各接地電位となる第1のグランドパターンが形成さ
れるとともに、前記制御回路に対応する部位で回路形成
に必要な領域を除く略全面に前記制御回路の接地電位と
なる第2のグランドパターンが形成され、第1のグラン
ドパターンと第2のグランドパターンとは間隙を介して
隣接し、第1のグランドパターンと第2のグランドパタ
ーンとの一部が、導電パターンによる橋絡部と接続線と
の一方からなる電気的接続部を介して接続され、前記直
流電源の平滑コンデンサが電気的接続部の近傍に配置さ
れ、かつ平滑コンデンサの一端が電気的接続部の近傍に
接続されるものである。
て、前記間隙の幅が略均一であることを特徴とする。
て、前記間隙が平滑コンデンサから離れた部位の幅より
も平滑コンデンサに近い部位のほうが狭いものである。
て、第1のグランドパターンと第2のグランドパターン
とが、プリント基板に形成した導電パターンよりなる橋
絡片と、両グランドパターン間を短絡させる接続線との
いずれかにより電気的に接続されているものである。
いて、前記第1のグランドパターンが、前記高周波生成
回路に対応する部位で回路形成に必要な領域を除く略全
面に前記高周波生成回路の接地電位となるように形成さ
れた第3のグランドパターンと、前記電力増幅回路に対
応する部位で回路形成に必要な領域を除く略全面に前記
電力増幅回路の接地電位となるように形成された第4の
グランドパターンとからなり、第3のグランドパターン
と第4のグランドパターンとを間隙を介して隣接させて
いるものである。
いて、前記高周波生成回路を構成する部品と前記電力増
幅回路を構成する部品との空間距離よりも、第1のグラ
ンドパターンを通る経路での両部品間の距離のほうが大
きいものである。
項6の発明において、前記間隙が、各回路の実装領域の
境界線に沿って形成されているものである。
項7の発明において、前記高周波生成回路と前記制御回
路とが、前記電力増幅回路に電力を供給する平滑コンデ
ンサとは別の平滑コンデンサを備える直流電源から給電
されるものである。
ンサを備える直流電源と、数百kHz以上の高周波を生
成する高周波生成回路と、直流電源の両端間に接続され
た一対のスイッチング素子の直列回路を含み高周波生成
回路で生成された高周波にD級増幅を行なって無電極放
電灯を含む負荷に高周波電力を供給する電力増幅回路
と、電力増幅回路から負荷への出力を制御する制御回路
と、前記各回路を実装したプリント基板とを備え、前記
高周波生成回路と前記電力増幅回路とに対応する部位で
回路形成に必要な領域を除く略全面に前記高周波生成回
路と前記電力増幅回路との各接地電位となる第1のグラ
ンドパターンが形成されるとともに、前記制御回路に対
応する部位で回路形成に必要な領域を除く略全面に前記
制御回路の接地電位となる第2のグランドパターンが形
成され、第1のグランドパターンと第2のグランドパタ
ーンとは略均一な幅を有する間隙を介して隣接し、第1
のグランドパターンと第2のグランドパターンとの一部
が、導電パターンによる橋絡部と接続線との一方からな
る電気的接続部を介して接続され、前記直流電源の平滑
コンデンサが電気的接続部の近傍に配置され、かつ平滑
コンデンサの一端が電気的接続部の近傍に接続されるも
のである。
の対象である回路構成を図2に示す。図示例は平滑コン
デンサC1の両端電圧を出力電圧とする直流電源1を備
え、直流電源1により電力変換回路2に給電して高周波
電力を発生させ、電力変換回路2から出力された高周波
電力をマッチング回路4を通して無電極放電灯Laに供
給するように構成されている。無電極放電灯Laは、従
来の技術として説明したように、放電ガスを封入したバ
ルブ41と、バルブ41に近接してバルブ41の外側空
間に配置された誘導コイル42とを備える。
振回路21aを備え、発振回路21aの出力は駆動回路
21bを通して電力増幅回路22により電力増幅され
る。駆動回路21bはトランスTを含み、このトランス
Tを介して電力増幅回路22に結合されている。発振回
路21aおよび駆動回路21bは高周波を生成する高周
波生成回路21として機能し、電力増幅回路22では高
周波生成回路21で生成された高周波を電力増幅する。
ここにおいて、発振回路21aの出力周波数は数百kH
z以上、望ましくは数MHz〜数百MHzに設定され
る。
レイン−ソースに、トランスTの1次巻線n1とコンデ
ンサC21との直列回路およびコンデンサC22をそれぞれ
並列接続するとともに、トランスTの1次巻線にコンデ
ンサC23を並列接続し、さらにMOSFETQ3 のドレ
インをインダクタL21を介して直流電源1の正極に接続
した構成を有する。この駆動回路21bはC級増幅を行
なう。
2つの2次巻線n21,n22にそれぞれ接続されたスイッ
チング素子としての2個のMOSFETQ1 ,Q2 を備
え、両MOSFETQ1 、Q2 は交互にオンオフされる
極性でトランスTに接続される。両MOSFETQ1 ,
Q2 のドレイン−ソースは直列接続され、この直列回路
は直流電源1の両端間に接続される。また、MOSFE
TQ2 のドレイン−ソース間には、インダクタL22とコ
ンデンサC24と誘導コイル42との直列回路が接続され
る。さらに、誘導コイル42にはマッチング回路4を構
成するコンデンサC4 が並列接続されている。この電力
増幅回路22はD級増幅回路として機能し、発振回路2
1aから駆動回路21bを通して入力された高周波電力
を増幅し、誘導コイル42に高周波電流を流すようにな
っている。
の回路構成では、電力変換回路2への給電経路に電流検
出用の抵抗Rsを挿入していたが、本実施形態では高周
波発生回路21と電力増幅回路22との接地点間に抵抗
Rsを挿入している。この抵抗Rsの端子電圧を制御回
路としての過電流検出回路3に入力し、基準電圧と比較
する点は従来構成と同様であるが、過電流検出回路3の
電源は電力変換回路2の電源と共用されている。
圧を抵抗R31,R32により分圧して得た基準電圧と、抵
抗Rsの端子電圧とを比較するコンパレータCP1 を備
え、コンパレータCP1 の出力に応じてスイッチ要素と
なるMOSFETQ4 をオンオフさせるように構成され
ている。MOSFETQ4 は、電力増幅回路22を構成
する一方のMOSFETQ2 のゲートと直流電源1の負
極端との間にダイオードD31を介して挿入されており、
MOSFETQ4 がオンになると、MOSFETQ2 が
オフに保たれ、電力増幅回路22の動作が停止して無電
極放電灯Laに電力が供給されなくなる。
説明する。上述のように、過電流検出回路3は、コンパ
レータCP1 を備え、抵抗Rsにおける電力増幅回路2
2側の一端がコンパレータCP1 の非反転入力端に接続
される。抵抗RsにはコンデンサC31が並列接続され、
抵抗Rsの両端電圧は平滑される。直流電源1の出力端
間には抵抗R31,R32の直列回路が接続され、抵抗
R31,R32の接続点がコンパレータCP1 の反転入力端
に接続される。つまり、直流電源1の出力電圧を抵抗R
31,R32に分圧して得た基準電圧と、抵抗Rsの端子電
圧とが比較されることになる。コンパレータCP1 の出
力は抵抗R33を介してMOSFETQ4 のゲートに接続
される。MOSFETQ4 のドレインにはダイオードD
31を介してMOSFETQ2 のゲートが接続され、MO
SFETQ4 のソースは直流電源1の負極に接続され
る。
電流が大きくなり抵抗R31,R32により設定されている
基準電圧よりも抵抗Rsの端子電圧が高くなると、コン
パレータCP1 の出力がHレベルになってMOSFET
Q4 がオンになりMOSFETQ2 がオフになって、電
力増幅回路22の動作が停止するのである。電力増幅回
路22の動作を停止させる必要があるのは、たとえばバ
ルブ41が誘導コイル42から外れて無負荷になった場
合であって、この場合には誘導コイル42に常時よりも
大きな電流が流れ、抵抗Rsに流れる電流が増加して電
力増幅回路22の動作を停止させる。つまり、無負荷状
態における過大な電圧、電流から回路素子を保護するこ
とができる。
る回路について説明しているが、負荷が無電極放電灯L
aである場合に限らず、高周波電力で駆動する負荷に対
して同様の構成を採用するのであれば、無負荷時におけ
る過大な電圧や電流から回路素子を保護することにな
る。
0に実装する際には、図1に示すように配置する。図1
においてプリント基板10内で実線で囲んだ領域は、回
路形成に必要な領域(回路パターン)を除く略全面にグ
ランドパターンを形成した領域であって、以下では説明
を簡単にするために実線で囲んだ領域をグランドパター
ンとして扱う。また、図1に一点鎖線で囲んだ領域は、
各回路を構成する部品の実装されている領域である。
高周波生成回路21と電力増幅回路22とに対応してそ
れぞれ実装領域の大部分を占めるようにグランドパター
ン11a,11b,11cが形成される。この技術は高
周波回路においてノイズ対策として一般に採用されてい
るものであある。
であって、この実装領域の内側部位に過電流検出回路3
に対応するグランドパターン11aが形成される。つま
り、直流電源1の実装領域と過電流検出回路3に対応す
るグランドパターン11aとにより矩形状の領域を占め
る。高周波生成回路21に対応するグランドパターン1
1bは矩形状の領域を占め、直流電源1の実装領域とグ
ランドパターン11aとに隣接しており、直流電源1の
実装領域のL字の縦片にほぼ等しい縦寸法を有してい
る。さらに、電力増幅回路22に対応するグランドパタ
ーン11cは矩形状の領域であって、グランドパターン
11bを挟んでグランドパターン11aの反対側に形成
されている。ここで、グランドパターン11b,11c
が特許請求の範囲における第1のグランドパターンに対
応し、グランドパターン11aが第2のグランドパター
ンに対応する。
波生成回路21との接地電位は等しいが、高周波生成回
路21と電力増幅回路22との間には電流検出用の抵抗
Rsが接続され高周波生成回路21と電力増幅回路22
との接地電位は異なっている。そこで、過電流検出回路
3に対応するグランドパターン11aと高周波生成回路
21に対応するグランドパターン11bとは橋絡部11
dを介して電気的に接続し、高周波生成回路21に対応
するグランドパターン11bと電力増幅回路22に対応
するグランドパターン11cとは間隙12cを介して分
離する。なお、グランドパターン11b、11c間は抵
抗Rsを介して接続されているが、高周波生成回路21
を構成する部品と電力増幅回路22を構成する部品と
は、抵抗Rsを通る経路での両部品間の距離が両部品間
の空間距離よりも大きくなるように抵抗Rsの位置が設
定される。
ン11bとを連結する橋絡部11dは、電源回路1の実
装領域であるL字の横片に沿ってグランドパターン11
aから延設された形になっている。したがって、電源回
路1の実装領域とグランドパターン11aとの間に形成
される間隙12aは、電源回路1の実装領域の内側縁と
グランドパターン11aとの間に形成されるL字状の部
分と、電源回路1の実装領域の横片の先端縁とグランド
パターン11bとの間に形成される直線状の部分とが連
続した形状に形成される。また、橋絡部11dが形成さ
れている部位を除いて、グランドパターン11a,11
bの間には間隙12bが形成される。なお、導電パター
ンによる橋絡部11dに代えて、グランドパターン11
aとグランドパターン11bとを接続線を用いて接続し
てもよい。上述した各間隙12a〜12cは各回路の実
装領域の境界線に沿って形成されている。
たグランドパターン11aと、高周波生成回路21に対
応したグランドパターン11bとの間には、大部分に亙
って間隙12bが形成されているから、過電流検出回路
3は高周波生成回路21で発生する高周波ノイズの影響
を受けにくくなっている。また、過電流検出回路3に対
応するグランドパターン11aと電力増幅回路22に対
応するグランドパターン11cとの間には、高周波生成
回路21に対応するグランドパターン11bが形成され
ているから、過電流検出回路3は電力増幅回路22で発
生する高周波ノイズの影響も受けにくいものである。
た平滑コンデンサC1 の近傍に形成されており、橋絡部
11dの近傍が平滑コンデンサC1 の負極に接続される
ように配置しているのであって、高周波生成回路21や
電力増幅回路22で発生した高周波ノイズを含む電流
は、過電流検出回路3に対応したグランドパターン11
aにはほとんど流れることなく平滑コンデンサC1 の負
極に流れ込む。その結果、過電流検出回路3が高周波ノ
イズの影響をほとんど受けることがなく、過電流検出回
路3の誤判定ないし誤動作を防止することができる。要
するに、平滑コンデンサC1 は橋絡部11dの近傍に配
置され、平滑コンデンサC1 の負極は短い距離で橋絡部
11dに接続される。
ランドパターン11bと電力増幅回路22に対応するグ
ランドパターン11cとの間に間隙12cが形成されて
いることによって、電力増幅回路22を構成するMOS
FETQ1 ,Q2 により生じる高周波ノイズを含む電流
は、高周波生成回路21に対応するグランドパターン1
1bにはあまり流れず、高周波生成回路21の動作が安
定する。その上、抵抗Rsが高周波生成回路21に対応
したグランドパターン11bと電力増幅回路22に対応
したグランドパターン11cとの間に挿入されているこ
とによって、高周波生成回路21において発生する高周
波ノイズを含む電流が抵抗Rsに流れず、結果的にノイ
ズが低減し、過電流検出回路3が無負荷状態を検出する
精度が高くなる。他の動作は基本的に図8に示した従来
構成と同様である。
に示すように、電力増幅回路22には直流電源1から給
電するが、高周波生成回路21および過電流検出回路3
には別に設けた電源回路5から給電する構成としてい
る。電源回路5は出力部に平滑コンデンサC2 を備え
る。また、過電流検出回路3のMOSFETQ4 は、ダ
イオードD31を介してMOSFETQ2 のゲートに接続
されるだけではなく、ダイオードD32を介してMOSF
ETQ3 のゲートにも接続される。したがって、過電流
検出回路3が無負荷を検出したときには、2つのMOS
FETQ2 ,Q3 をオフにすることができ、電力変換回
路2を確実に停止させることができる。
10に形成する回路パターンは、図3のように、実施形
態1と同様に形成される。電源回路5は直流電源1と同
じ領域に実装される。両平滑コンデンサC1 、C2 の負
極は共通接続され、グランドパターン11bにおける橋
絡部11dの近傍に接続される。第1の実施の形態と同
様に、本実施形態の構成においても、過電流検出回路3
に対応したグランドパターン11aに高周波ノイズを多
く含む電流が流れることがなく、過電流検出回路3の誤
動作ないし誤判定を低減することができる。他の構成お
よび動作は第1の実施の形態と同様である。
に示すように、抵抗Rsを従来構成と同様に直流電源1
と電力変換回路2との間に挿入したものである。この点
を除けば、回路構成としては図2に示した第1の実施の
形態と同様である。
板10に実装する。基本的な配置は図1に示した第1の
実施の形態と同様であるが、本実施形態では高周波生成
回路21と電力増幅回路22との接地電位が等しいか
ら、高周波生成回路21に対応するグランドパターンと
電力増幅回路22に対応するグランドパターンとは一つ
のグランドパターン11eにまとめてあり、橋絡部11
dは設けていない。
過電流検出回路3に対応したグランドパターン11aに
接続される。したがって、高周波生成回路21や電力増
幅回路22からの高周波ノイズを多く含む電流は、過電
流検出回路3に対応するグランドパターン11aをほと
んど流れることなく平滑コンデンサC1 の負極に戻り、
結果的に過電流検出回路3は高周波ノイズの影響を受け
ることなく安定して動作することになる。他の構成およ
び動作は第1の実施の形態と同様である。
回路構成は第3の実施の形態と同様である。ただし、回
路を実装するプリント基板10におけるグランドパター
ンは、図7に示す形状としてある。すなわち、高周波生
成回路21に対応するグランドパターン11bと、電力
増幅回路22に対応するグランドパターン11cとの間
は大部分が間隙12cであるが、一部分を橋絡部11f
により結合している。また、高周波生成回路21に対応
するグランドパターン11bと過電流検出回路3に対応
するグランドパターン11aとの間の間隙12bは、抵
抗Rsに対応する部位(つまり、直流電源1の近傍)以
外は比較的広くなっている。
ランドパターン11cとの間の一部だけを橋絡部11f
で結合しているから、電力増幅回路22から高周波生成
回路21への高周波ノイズの影響を抑制することがで
き、高周波生成回路21の動作が安定する。
ドパターン11aと高周波生成回路21に対応したグラ
ンドパターン11bとの間の間隙12bを比較的広くし
ていることで、両者間の容量成分による結合度が小さく
なり、高周波生成回路21で生じた高周波ノイズは抵抗
Rsの近傍を通して平滑コンデンサC1 に吸収されるこ
とになり、高周波ノイズによる過電流検出回路3の誤動
作ないし誤判定を抑制することができるのである。他の
構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
ンサを備える直流電源と、高周波を生成する高周波生成
回路と、直流電源により電力を供給され高周波生成回路
で生成された高周波を増幅して負荷に高周波電力を供給
する電力増幅回路と、電力増幅回路から負荷への出力を
制御する制御回路と、各回路を実装したプリント基板と
を備え、高周波生成回路と電力増幅回路とに対応する部
位で回路形成に必要な領域を除く略全面に高周波生成回
路と電力増幅回路との各接地電位となる第1のグランド
パターンが形成されるとともに、制御回路に対応する部
位で回路形成に必要な領域を除く略全面に制御回路の接
地電位となる第2のグランドパターンが形成され、第1
のグランドパターンと第2のグランドパターンとは間隙
を介して隣接し、第1のグランドパターンと第2のグラ
ンドパターンとの一部が、導電パターンによる橋絡部と
接続線との一方からなる電気的接続部を介して接続さ
れ、前記直流電源の平滑コンデンサが電気的接続部の近
傍に配置され、かつ平滑コンデンサの一端が電気的接続
部の近傍に接続されるものであり、高周波生成回路およ
び電力増幅回路に対応した第1のグランドパターンと制
御回路に対応した第2のグランドパターンとの間に間隙
を設けるとともに、一部でのみ両グランドパターンを電
気的に接続し、かつその電気的接続部位に電源回路に設
けた平滑コンデンサの接地側を接続しているから、高周
波生成回路および電力増幅回路において生じた高周波ノ
イズを含む電流を、制御回路に流れ込ませることなく平
滑コンデンサにより吸収することができ、結果的に制御
回路の誤動作を抑制することができるという利点があ
る。
て、間隙が平滑コンデンサから離れた部位の幅よりも平
滑コンデンサに近い部位のほうが狭いものであり、平滑
コンデンサに近い部位では間隙を狭くすることによって
高周波電流が流れるようにし、他の部位への高周波電流
の回り込みをより一層抑制することができる。
て、第1のグランドパターンと第2のグランドパターン
とが、プリント基板に形成した導電パターンよりなる橋
絡部と、両グランドパターン間を短絡させる接続線との
いずれかにより電気的に接続されているものであり、こ
の構成によれば高周波電流を橋絡部ないし接続線を通し
て流して平滑コンデンサで吸収するから、第1のグラン
ドパターンと第2のグランドパターンとの間がインピー
ダンスで結合されている場合に比較すると、高周波の外
部への輻射を少なくすることができる。
いて、第1のグランドパターンが、高周波生成回路に対
応する部位で回路形成に必要な領域を除く略全面に高周
波生成回路の接地電位となるように形成された第3のグ
ランドパターンと、電力増幅回路に対応する部位で回路
形成に必要な領域を除く略全面に電力増幅回路の接地電
位となるように形成された第4のグランドパターンとか
らなり、第3のグランドパターンと第4のグランドパタ
ーンとを間隙を介して隣接させているものであり、高周
波生成回路と電力増幅回路とのグランドパターンを分離
することによって、電力増幅回路から高周波生成回路へ
の高周波ノイズの影響を低減することができる。つま
り、電力増幅回路は大きな電力を得るために(たとえ
ば、スイッチングを行なうから)高周波ノイズが多く発
生するのであって、このような高周波ノイズが高周波生
成回路に回り込むのを抑制することによって、結果的に
制御回路への高周波ノイズの影響を低減することにな
る。
る。
る。
る。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 出力部に平滑コンデンサを備える直流電
源と、高周波を生成する高周波生成回路と、直流電源に
より電力を供給され高周波生成回路で生成された高周波
を増幅して負荷に高周波電力を供給する電力増幅回路
と、電力増幅回路から負荷への出力を制御する制御回路
と、前記各回路を実装したプリント基板とを備え、前記
高周波生成回路と前記電力増幅回路とに対応する部位で
回路形成に必要な領域を除く略全面に前記高周波生成回
路と前記電力増幅回路との各接地電位となる第1のグラ
ンドパターンが形成されるとともに、前記制御回路に対
応する部位で回路形成に必要な領域を除く略全面に前記
制御回路の接地電位となる第2のグランドパターンが形
成され、第1のグランドパターンと第2のグランドパタ
ーンとは間隙を介して隣接し、第1のグランドパターン
と第2のグランドパターンとの一部が、導電パターンに
よる橋絡部と接続線との一方からなる電気的接続部を介
して接続され、前記直流電源の平滑コンデンサが電気的
接続部の近傍に配置され、かつ平滑コンデンサの一端が
電気的接続部の近傍に接続されることを特徴とする高周
波電源回路。 - 【請求項2】 前記間隙の幅は略均一であることを特徴
とする請求項1記載の高周波電源回路。 - 【請求項3】 前記間隙の幅は平滑コンデンサから離れ
た部位よりも平滑コンデンサに近い部位のほうが狭いこ
とを特徴とする請求項1記載の高周波電源回路。 - 【請求項4】 第1のグランドパターンと第2のグラン
ドパターンとは、プリント基板に形成した導電パターン
よりなる橋絡片と、両グランドパターン間を短絡させる
接続線とのいずれかにより電気的に接続されていること
を特徴とする請求項1記載の高周波電源回路。 - 【請求項5】 前記第1のグランドパターンは、前記高
周波生成回路に対応する部位で回路形成に必要な領域を
除く略全面に前記高周波生成回路の接地電位となるよう
に形成された第3のグランドパターンと、前記電力増幅
回路に対応する部位で回路形成に必要な領域を除く略全
面に前記電力増幅回路の接地電位となるように形成され
た第4のグランドパターンとからなり、第3のグランド
パターンと第4のグランドパターンとを間隙を介して隣
接させていることを特徴とする請求項1記載の高周波電
源回路。 - 【請求項6】 前記高周波生成回路を構成する部品と前
記電力増幅回路を構成する部品との空間距離よりも、第
1のグランドパターンを通る経路での両部品間の距離の
ほうが大きいことを特徴とする請求項5記載の高周波電
源回路。 - 【請求項7】 前記間隙は、各回路の実装領域の境界線
に沿って形成されていることを特徴とする請求項1ない
し請求項6のいずれかに記載の高周波電源回路。 - 【請求項8】 前記高周波生成回路と前記制御回路と
は、前記電力増幅回路に電力を供給する平滑コンデンサ
とは別の平滑コンデンサを備える直流電源から給電され
ることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか
に記載の高周波電源回路。 - 【請求項9】 出力部に平滑コンデンサを備える直流電
源と、数百kHz以上の高周波を生成する高周波生成回
路と、直流電源の両端間に接続された一対のスイッチン
グ素子の直列回路を含み高周波生成回路で生成された高
周波にD級増幅を行なって無電極放電灯を含む負荷に高
周波電力を供給する電力増幅回路と、電力増幅回路から
負荷への出力を制御する制御回路と、前記各回路を実装
したプリント基板とを備え、前記高周波生成回路と前記
電力増幅回路とに対応する部位で回路形成に必要な領域
を除く略全面に前記高周波生成回路と前記電力増幅回路
との各接地電位となる第1のグランドパターンが形成さ
れるとともに、前記制御回路に対応する部位で回路形成
に必要な領域を除く略全面に前記制御回路の接地電位と
なる第2のグランドパターンが形成され、第1のグラン
ドパターンと第2のグランドパターンとは略均一な幅を
有する間隙を介して隣接し、第1のグランドパターンと
第2のグランドパターンとの一部が、導電パターンによ
る橋絡部と接続線との一方からなる電気的接続部を介し
て接続され、前記直流電源の平滑コンデンサが電気的接
続部の近傍に配置され、かつ平滑コンデンサの一端が電
気的接続部の近傍に接続されることを特徴とする高周波
電源回路。
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---|---|---|---|
JP22779298A JP3482882B2 (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | 高周波電源回路 |
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JP22779298A JP3482882B2 (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | 高周波電源回路 |
Publications (2)
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JP2015003249A (ja) * | 2014-09-24 | 2015-01-08 | 株式会社大都技研 | 遊技台 |
DE112021007463T5 (de) * | 2021-04-06 | 2024-01-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Leiterplatte |
-
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- 1998-08-12 JP JP22779298A patent/JP3482882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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