JP3482818B2 - ブラケット構造 - Google Patents

ブラケット構造

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JP3482818B2
JP3482818B2 JP14431097A JP14431097A JP3482818B2 JP 3482818 B2 JP3482818 B2 JP 3482818B2 JP 14431097 A JP14431097 A JP 14431097A JP 14431097 A JP14431097 A JP 14431097A JP 3482818 B2 JP3482818 B2 JP 3482818B2
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昭宏 間山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラケット構造
に関し、さらに詳しくは、エンジンマウントに用いられ
るブラケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンマウントに用いられるブ
ラケットとしては、図15に示すようなものが知られて
いる。このブラケット1は、シリンダブロック係合部と
しての取り付け板部1Aが、例えば図16に示すような
シリンダブロックの側面に形成された4つのボス部2に
ボルト締めされ、マウント係合部としてのアーム部1B
の端部に、車体側に取り付けられたマウントインシュレ
ータ3の上端部が取り付けられるようになっている。こ
のブラケット1には、図15に示すように、取り付け板
部1Aの下端と、アーム部1Bの中間部との間、取り付
け板部1Aの上端とアーム部1Bの先端部との間に亙っ
て補強リブ1C、1Dが形成されている。このようなブ
ラケット構造において、マウントインシュレータ3と補
強リブ1Cとの間に揺動のための隙間として所定の間隔
Lsが設定されている。
【0003】しかし、近年では排気量の増加によるエン
ジンの大型化や、排気規制対応でのマニホルド触媒コン
バータの採用、音振性能の向上のための高性能マウンテ
ィング採用などによるインシュレータの大型化で、ブラ
ケットの取り付けスペースが大幅に縮小している。そこ
で、図17に示すように取り付け面とマウントインシュ
レータ3の中心軸までの距離(L2 )が図15に示した
ブラケット構造における取り付け面とマウントインシュ
レータの中心軸までの距離(L1 )より短くしたものが
採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示したブラケット1においては、マウントインシュレ
ータ3と補強リブ1Cとの間に揺動のための隙間として
所定の間隔Lsを確保できるように、補強リブ1Cの下
端部が取り付け板部1Aの中間部に位置するように形成
されているため、図17に円で示す部分Wに負荷が集中
し易くなっている。そこで、強度向上のため材料の高張
力化や肉厚を厚くすることを行っているが、そのために
コストが高くなったり重量が増加するなどの問題があ
る。
【0005】そこで、本発明は、省スペース化を達成す
ると共に、高い強度を有する、信頼性の高いブラケット
構造の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一側がシリンダブロックに対向し、上下のブロック側結
合部がシリンダブロックに結合されるシリンダブロック
係合部と、該シリンダブロック係合部の上下結合部の中
間位置から他側に突設され先端部のインシュレータ側結
合部にエンジンマウントを結合するマウント係合部と、
前記シリンダブロック係合部および前記マウント係合部
を補強する複数の補強リブと、を備えたブラケット構造
において、前記複数の補強リブは、前記シリンダブロッ
ク係合部の一側に設けられ該シリンダブロック係合部を
補強する第1の補強リブと、前記マウント係合部と前記
シリンダブロック係合部の他側との間を結合して補強す
る第2の補強リブであり、前記第1の補強リブを、前記
第2の補強リブとシリンダブロック係合部の他側との結
合部に対応した上下位置を上下に渡るよう沿って設けた
ことを特徴とする。
【0007】従って、第1の補強リブがシリンダブロッ
ク係合部側に配設され、第2の補強リブとシリンダブロ
ック係合部の他側とのとの結合部に対応した位置を上下
に渡るように沿って設けているため、第2の補強リブと
エンジンマウントとの間に揺動のための隙間を確保した
形状を採用することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のブ
ラケット構造であって、前記第1の補強リブが、1枚で
あることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の発明の作用に加え
て、補強リブが1枚であるため、重量の増加を抑制する
ことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載のブ
ラケット構造であって、前記第1の補強リブが、は複数
枚であることを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の発明の作用に加え
て、よりブラケット自体の強度を向上させることができ
る。このため、第1の補強リブが前記シリンダブロック
係合部の一側に突出する高さを抑えることができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載のブ
ラケット構造であって、前記第1の補強リブと前記第2
の補強リブとは、前記シリンダブロック係合部を挟んで
隣接する位置に配設されていることを特徴とする。
【0013】従って、第1の補強リブにより、第2の補
強リブとシリンダブロック係合部との結合部が負荷によ
り破損されないように確実に補強することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載のブラケット構造であって、前記第
1の補強リブは、前記シリンダブロック係合部の上下ブ
ロック側結合部間に渡るように形成されていることを特
徴とする。
【0015】従って、第1の補強リブに対しマウント係
合部にかかる荷重をより大きく分散させることができ
る。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載のブ
ラケット構造であって、前記第1の補強リブの形状を、
該第1の補強リブに作用する応力に応じて設定したこと
を特徴とする。
【0017】従って、第1の補強リブが、マウント係合
部にかかるモーメントを主に受け止める部分以外の部分
を削減することができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載のブラケット構造であって、前記第
1の補強リブは、前記シリンダブロック係合部の一方の
ブロック側結合部から上下両結合部間の中間部まで形成
したことを特徴とする。
【0019】従って、請求項1〜4記載の発明の作用に
加え、第1の補強リブを小型化することができる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1〜請求項
7のいずれかに記載のブラケット構造であって、前記シ
リンダブロック側に設けられるブロック側補強リブが、
前記第1の補強リブを逃げる形状に設定されていること
を特徴とする。
【0021】従って、請求項1〜7記載の発明の作用に
加え、第1の補強リブを無理なく設けることができ、且
つシリンダブロック側の軽量化を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エンジン
マウントに要するスペースを削減できると共に、高い強
度を有する、信頼性の高いブラケット構造を達成すると
いう効果を奏する。また、ブラケット構造の固有振動数
を高め、音振性能の向上を図ることができる。
【0023】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、重量の増加を抑制して軽量化
が図れ、燃費向上に有利であるという効果を奏する。
【0024】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、強度を向上させ、第1の補強
リブの高さを抑えることができ、より省スペース化を図
り、無理なく取り付けることが可能となる。
【0025】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、マウント係合部にかかる荷重
が第2の補強リブとシリンダブロック係合部との結合部
に集中するのを防止でき、より強度の向上を図ることが
できる。
【0026】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、第2の補強リブとシリンダブ
ロック係合部との結合部に負荷が集中するのをより大き
く抑制できるという効果を奏する。
【0027】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、第1の補強リブの一部を強度
を低下させずに削減して重量を低減することができる。
【0028】請求項7記載の発明によれば、第1の補強
リブの小型化によって、より重量軽減を図ることができ
る。
【0029】請求項8記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、エンジンブロック側の軽量化
を図ることができ、車両の軽量化に寄与する効果があ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るブラケット
構造の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0031】(実施形態1)図1〜図3は、本発明に係
るブラケット構造の実施形態1を示している。図1はブ
ラケットの側面図、図2はブラケットの平面図、図3は
シリンダブロックに形成された被係合部の構造を示す斜
視図である。
【0032】図1および図2に示すように、本実施形態
のブラケット構造Pは、マウントインシュレータ21の
上端を固定するインシュレータ側結合部12Aを備えた
矩形平板アーム状のマウント係合部12を有している。
このマウント係合部12の基端部は、上下に沿った矩形
板状のシリンダブロック係合部11の他側の上下中間部
から一体に突設されている。このシリンダブロック係合
部11は、マウント係合部12に対して上方へ略垂直に
立ち上がる、上側取り付け板部13を有している。この
上側取り付け板部13は、マウント係合部12の幅より
も広い幅を有し、図2に示すように、マウント係合部1
2の両側面より外側に突出している。そして、上側取り
付け板部13の上部の左右両側には、ブロック側結合部
としての上側ボス挿通孔13Aが形成されている。ま
た、シリンダブロック係合部11は、マウント係合部1
2の下側斜め後方に向かう中間取り付け板部14を有し
ている。この中間取り付け板部14は、上側取り付け板
部13と同一の幅に形成されている。さらに、シリンダ
ブロック係合部11は、中間取り付け板部14の下端
に、この中間取り付け板部14と同一の幅でマウント係
合部12に対して略垂直をなすように下側取り付け板部
15を一体に有している。この下側取り付け板部15の
下部左右両側には、ブロック側結合部としての下側ボス
挿通孔15Aが形成されている。
【0033】特に、本実施形態のブラケット構造Pで
は、図に示すように、マウント係合部12と上側取り付
け板部13との間に第2の補強リブとしての、左右一対
の三角形状の上部マウント側補強リブ16が一体に形成
されている。この上部マウント側補強リブ16における
マウント係合部12側の端部はインシュレータ側結合部
12Aの側方に位置し、このリブ16の上側取り付け板
部13側の端部は、上側取り付け板部13の上端部に位
置するようになっている。また、マウント係合部12と
中間取り付け板部14との間には、同じく第2の補強リ
ブとしての下部マウント側補強リブ17が形成されてい
る。この下部マウント側補強リブ17は、マウントイン
シュレータ21の揺動空隙を確保するために、マウント
係合部12の中間部より基端部に近い位置に前端部17
aがあり、このリブ17の後端部17bは中間取り付け
板部14の中間位置にある。このため、中間取り付け板
部14のマウント側の下半部と、下側取り付け板部15
のマウント側には、下部マウント側補強リブ17が延び
ていない。そして、シリンダブロック係合部11のシリ
ンダブロック22(図3)に対向する一側には上側取り
付け板部13、中間取り付け板部14および下側取り付
け板部15の左右幅方向の中央に、第1の補強リブとし
ての背面補強リブ18が縦に延びるように形成されてい
る。
【0034】背面補強リブ18は、下部マウント側補強
リブ17と中間取り付け板部14との間の結合部である
後端部17bに対応した上下位置を上下に渡るように沿
って設けられている。さらに説明すると、背面補強リブ
18の形状は、このリブ18に作用する応力に応じて設
定され、例えば、下側取り付け板部15の上部側で最も
高く、その上下側は漸次低くなる斜面18a、18bと
して設定している。そして、背面補強リブ18は、上下
の両挿入孔13A、15A間に上下方向で渡るように形
成されている。
【0035】上記したような構成をもつブラケット構造
Pを適用するシリンダブロック側としては、図3に示す
ようなシリンダブロック22の外壁に、上側のボス部2
3、23、下側のボス部24、24が、形成されてい
る。ボス部23、24の端面中央にはボス穴23A、2
4Aが形成されている。
【0036】なお、上側のボス部23の端面は、下側の
ボス部24の端面より突出した位置になるように設定さ
れており、シリンダブロック係合部11を取り付けた
(上側ボス挿通孔13Aとボス穴23A、下側ボス挿通
孔15Aとボス穴24A、とを合わせてボルト止めし
た)状態でマウント係合部12が略水平方向に突出する
ようになっている。
【0037】また、上側のボス部23相互間、下側のボ
ス部24相互間には、それぞれ上側横補強リブ25、下
側横補強リブ26が形成されている。さらに、上下に位
置する上側のボス部23、下側のボス部24相互間に
は、縦補強リブ27、27が形成されている。
【0038】特に、本実施形態では、取り付け状態で、
背面補強リブ18が当たらないように上側横補強リブ2
5と下側横補強リブ26の中央をシリンダブロック側に
後退させた(図中破線で示す部分から後退させた)形状
としている。なお、このように上側横補強リブ25と下
側横補強リブ26の中央を後退させても各係合突出部2
3、24に対する補強効果は減少するものではない。す
なわち、エンジンからの主たる荷重であるエンジンロー
ル方向の荷重に対し、補強作用は、縦補強リブ27、2
7が担っているため、横補強リブ25、26の中央を後
退させた形状としても強度の低下は回避することができ
る。
【0039】なお、上記したブラケット構造Pは、例え
ば図4に示すように、FR車(フロントエンジン・リヤ
ドライブ車)における縦置きエンジンの両側のエンジン
マウントに採用することができる。また、図5は、FF
車(フロントエンジン・フロントドライブ車)における
横置きエンジンの前部のブラケット構造Pを示してい
る。
【0040】次に、本実施形態のブラケット構造Pの作
用については、図6(a)、(b)を用いて説明するこ
とができる。すなわち、図6(a)に示すように、一般
的な片持ちはりでは、荷重(F)が働くとモーメントの
腕の長さがLの場合、同図(a)下部のモーメント線図
に示すようにMのモーメントがかかる。本実施形態のブ
ラケット構造では、上側取り付け板部13の方が下側取
り付け板部15より、シリンダブロックに対してより外
側に位置するため、図6(b)に示すように、上側の止
め点がモーメントの腕の長さをlに短縮するように移動
したことになり、同図に三角で示す位置が実質的な支点
となる。このため、本実施形態のブラケット構造Pで
は、図1に示した下側取り付け板部15の他側面からマ
ウントインシュレータ21の中心軸までの距離Lが稼げ
るため、マウントインシュレータ21の揺動空隙を確保
でき、且つ図6(b)に斜線で示す部分のモーメントが
削減されてモーメントmになり、同じ荷重(F)がかか
っても下部マウント側補強リブ17の後端部17bが受
ける負荷は軽減される。加えて、一側(シリンダブロッ
クに対向する側)に背面補強リブ18が、後端部17b
の上下に渡るように形成されているため、中間取り付け
板部14の他側(エンジンマウント側)の中間部に位置
する後端部17bに係る負荷を背面補強リブ18が分散
させるため、高い補強効果がある。
【0041】上述したように、本実施形態のブラケット
構造では、下側取り付け板部15が上側取り付け板部1
3より退いた位置(シリンダブロック寄りの位置)にあ
るため、エンジンブロックなどが大型化した場合におい
て、ブラケットの耐久強度が向上し、揺動空隙を十分確
保できるため、特に有効となる。
【0042】図7〜図9は、本実施形態のブラケット構
造Pの変形例を示している。以下、この変形例の構成に
おいて上記した実施形態1と異なる部分のみを簡単に説
明する。この変形例においては、マウント係合部12の
形状が略三角形状であり両脇にマウント係合側補強部1
2Bが付加されている。また、下側取り付け板部15の
下側ボス挿通孔15A相互間の部分が外側に湾曲した湾
曲部19となっている。このため、シリンダ係合部11
自体の剛性を強化した構造となっている。なお、本変形
例における他の構成は、上記した実施形態と略同様であ
る。また、このシリンダブロック係合部11が取り付け
られるシリンダブロック22側の構造も、図3に示した
構造でよい。
【0043】(実施形態2)図10〜図12は、本発明
に係るブラケット構造Pの実施形態2を示している。図
10はシリンダブロック係合部11の側面図、図11は
シリンダブロック係合部11の平面図、図12はシリン
ダブロック22側の被係合部を示している。
【0044】本実施形態では、上部取り付け板部13と
中間取り付け板部14と下側取り付け板部15が一枚の
矩形平板で形成されたものであり、背面補強リブ18が
上部マウント側補強リブ16および下部マウント側補強
リブ17と対応する(隣接する)位置に形成されてい
る。すなわち、図11に示したように、背面補強リブ1
8が上部マウント側補強リブ16(および下部マウント
側補強リブ17)の延長上に形成されている。このた
め、インシュレータ側結合部12Aにかかる荷重が下部
マウント側補強リブ17の後端部17bに集中するのを
防止でき、この後端部17bが受ける負荷を背面補強リ
ブ18が分散させる作用を有する。なお、本実施形態に
おけるシリンダブロック係合部11の他の構成は、上記
した実施形態1と同様である。
【0045】また、図12に示すように、シリンダブロ
ック22側の被取り付け部分の構造は、上側のボス部2
3の端面と下側のボス部24の端面の高さが同じ位置に
あり、シリンダブロック係合部11を取り付けた状態で
マウント係合部12が略水平となるようになっている。
また、本実施形態では、シリンダブロック係合部11に
背面補強リブ18が2枚あるため、シリンダブロック2
2側の上側横補強リブ25と下側横補強リブ26とをシ
リンダブロック側に退いた(図12中に破線で示す位置
から退いた)構造としている。本実施形態においても、
上記した実施形態1と同様に、エンジンロール方向の荷
重は縦の補強リブ27が担っているため、横の補強リブ
25、26の中央を後退させても強度の低下は回避する
ことができる。
【0046】本実施形態においては、背面補強リブ18
が2枚であるため、補強効果が高く、背面補強リブ18
の背面側に突出させる高さをより抑えることができる。
また、本実施形態においても、背面補強リブ18にイン
シュレータ側結合部12Aにかかる荷重が分散されるた
め、下部マウント側補強リブ17の後端部17bに負荷
が集中するのを抑制できる。また、図10に示すよう
に、背面補強リブ18の高さは、下部のほうが高くなっ
ているため、モーメントを受け止める部分の強度を高め
ると共に、背面補強リブ18の上部の高さを低くするこ
とができ、シリンダブロック係合部11の重量を低減す
ることができる。さらに、2枚の背面補強リブ18の補
強効果が得られるため、リブの厚さを薄くすることも可
能である。
【0047】(実施形態3)図13および図14は、本
発明に係るブラケット構造Pの実施形態3を示してい
る。本実施形態では、上記した実施形態2のシリンダブ
ロック係合部11の背面補強リブ18を1枚にしたもの
であり、他の構成は上記実施形態2と同様であるため、
説明を省略する。本実施形態におけるシリンダブロック
22側の被取り付け部分の構成も上記した実施形態2と
同様である。
【0048】以上、実施形態1〜実施形態3について説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。例
えば、上記した各実施形態では、背面補強リブ18が1
枚ないし2枚であったが、3枚以上背面補強リブ18を
備えた構成としても勿論よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラケット構造の実施形態1を示
す側面図。
【図2】実施形態1のブラケットの平面図。
【図3】実施形態1のシリンダブロック側の被取り付け
部を示す斜視図。
【図4】実施形態1のブラケット構造を縦置きエンジン
のエンジンマウントに用いた例を示す平面図。
【図5】実施形態1をブラケット構造を横置きエンジン
のエンジンマウントに用いた例を示す平面図。
【図6】(a)および(b)は実施形態1の作用を説明
する説明図。
【図7】実施形態1の変形例を示すブラケットの側面
図。
【図8】実施形態1の変形例示すブラケットの平面図。
【図9】実施形態1の変形例を示すブラケットの正面
図。
【図10】本発明に係るブラケット構造の実施形態2を
示す側面図。
【図11】実施形態2のブラケットの平面図。
【図12】実施形態2のシリンダブロック側の被取り付
け部を示す斜視図。
【図13】本発明に係るブラケット構造の実施形態3を
示す側面図。
【図14】実施形態3のブラケットの平面図。
【図15】従来のブラケット構造を示す側面図。
【図16】従来のシリンダブロック側の被取り付け部を
示す斜視図。
【図17】従来のブラケット構造を示す側面図。
【符号の説明】
11 シリンダブロック係合部 12 マウント係合部 12A インシュレータ側結合部 13 上側取り付け板部 13A 上側ボス挿通孔 14 中間取り付け板部 15 下側取り付け板部 15A 下側ボス挿通孔 16 上部マウント側補強リブ 17 下部マウント側補強リブ 18 背面補強リブ 21 マウントインシュレータ 22 シリンダブロック

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側がシリンダブロックに対向し、上下
    のブロック側結合部がシリンダブロックに結合されるシ
    リンダブロック係合部と、 該シリンダブロック係合部の上下結合部の中間位置から
    他側に突設され先端部のインシュレータ側結合部にエン
    ジンマウントを結合するマウント係合部と、 前記シリンダブロック係合部および前記マウント係合部
    を補強する複数の補強リブと、を備えたブラケット構造
    において、 前記複数の補強リブは、前記シリンダブロック係合部の
    一側に設けられ該シリンダブロック係合部を補強する第
    1の補強リブと、前記マウント係合部と前記シリンダブ
    ロック係合部の他側との間を結合して補強する第2の補
    強リブであり、 前記第1の補強リブを、前記第2の補強リブとシリンダ
    ブロック係合部の他側との結合部に対応した上下位置を
    上下に渡るよう沿って設けたことを特徴とするブラケッ
    ト構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブラケット構造であっ
    て、 前記第1の補強リブは、1枚であることを特徴とするブ
    ラケット構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のブラケット構造であっ
    て、 前記第1の補強リブは、は複数枚であることを特徴とす
    るブラケット構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のブラケット構造であっ
    て、 前記第1の補強リブと前記第2の補強リブとは、前記シ
    リンダブロック係合部を挟んで隣接する位置に配設され
    ていることを特徴とするブラケット構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    ブラケット構造であって、 前記第1の補強リブは、前記シリンダブロック係合部の
    上下ブロック側結合部間に渡るように形成されているこ
    とを特徴とするブラケット構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のブラケット構造であっ
    て、 前記第1の補強リブの形状を、該第1の補強リブに作用
    する応力に応じて設定したことを特徴とするブラケット
    構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    ブラケット構造であって、 前記第1の補強リブは、前記シリンダブロック係合部の
    一方のブロック側結合部から上下両結合部間の中間部ま
    で形成したことを特徴とするブラケット構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    ブラケット構造であって、 前記シリンダブロック側に設けられるブロック側補強リ
    ブが、前記第1の補強リブを逃げる形状に設定されてい
    ることを特徴とするブラケット構造。
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