JP6303904B2 - 動力伝達装置のマウント構造 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置のマウント構造に関し、特に、マウントブラケットが締結されるマウント部が設けられた動力伝達装置に関する。
一般に、自動車等の車両において、動力伝達装置が車両の下方に配置される場合、動力伝達装置はマウントブラケットを介して車両に懸架される。この種の動力伝達装置として、動力伝達装置にマウントボスからなるマウント部を形成し、このマウント部にマウントブラケットを締結するものが知られている(特許文献1参照)。
従来、マウントブラケットが締結されるマウント部を備えた動力伝達装置としては、マウント部の周辺に補強用リブを新たに形成し、この補強用リブによりマウント部を補強するようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
特開2009−236189号公報 特開2007−269216号公報
しかしながら、このような従来の動力伝達装置にあっては、マウント部の周囲に補強用リブを新たに設けているため、重量が増加してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、重量を増加させることなくマウント部の剛性を向上させることができる動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、車両の下方にマウントブラケットを介して動力伝達装置を懸架する動力伝達装置のマウント構造において、前記動力伝達装置は、エンジンの車両前後方向端部に接続されるトランスミッションケースを有するトランスミッションと、前記トランスミッションケースの車両前後方向他端側に接続されるトランスファケースを有するトランスファと、を備え、前記トランスファケースは、前記トランスミッションケースに一方の端面が接続されるとともに、前記トランスミッションの入力軸と直列に配置された第1出力軸が貫通する第1筒状部と、前記第1出力軸と平行に配置された第2出力軸を貫通させて支持する第2筒状部と、前記第1筒状部から前記第2筒状部に向かって延設される立壁部と、を有し、前記マウントブラケットが締結されるマウント部が、前記第1筒状部および前記立壁部に接続されるように設けられ、前記第1筒状部は、前記第1筒状部の上面から斜め下方に傾斜する傾斜壁を有し、前記マウント部は、前記第1筒状部の外周面をその底部として車両左右方向において前記第2筒状部側に開口された箱形状に形成され、前記第1筒状部の外周面から車両左右方向に立設されてボルトが挿嵌される筒状の複数のマウント用ボス部と、前記マウント用ボス部同士を連結するリブであって、車両上下方向に延びる面および車両前後方向に延びる面を形成するリブと、を少なくとも含むものから構成されている。
このように上記の第1の態様によれば、マウント用ボス部が互いに連結されて箱形状を形成しているため、マウント部の剛性が向上する。また、マウント用ボス部同士を連結するリブであって、車両上下方向に延びる面を形成するリブを有しているので、マウント部が、車両上下方向の荷重、および軸周りの荷重によって変形することを抑制できる。また、マウント用ボス部同士を連結するリブであって、車両前後方向に延びる面を形成するリブを有しているので、マウント部が車両前後方向の荷重によって変形することを抑制できる。この結果、重量を増加させることなくマウント部の剛性を向上させることができる。
図1は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、動力伝達装置の外観を示す側面図である。 図2は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、動力伝達装置の外観を示す平面図である。 図3は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、動力伝達装置の内部構成を示すスケルトン図である。 図4は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、動力伝達装置のフロントトランスファケースの斜視図である。 図5は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、動力伝達装置のフロントトランスファケースをトランスミッション側から見た正面図である。 図6は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、動力伝達装置のフロントトランスファケースの側面図である。 図7は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、図6のマウント部の拡大図である。 図8は、本発明の動力伝達装置の一実施形態を示す図であり、図5の立壁部の拡大図である。
以下、本発明に係る動力伝達装置の実施形態について、図面を用いて説明する。図1〜図8は、本発明に係る一実施形態の動力伝達装置を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、車両1のフロアパネル2の下方には、マウントブラケット4を介して動力伝達装置10が懸架されている。動力伝達装置10の車両前方にはエンジン3が接続されており、このエンジン3は図示しないマウント部材を介して車両1に支持されている。動力伝達装置10は、エンジン3から入力された動力を変速するとともに、変速した動力を後輪のみ、または前輪と後輪の両方に伝達している。ここで、本実施形態では、車両1の運転席に着座した運転者から見た前後方向、左右方向、および上下方向と一致するように、図中で前後、左右、上下の方向を矢印で示している。
図1から図3に示すように、動力伝達装置10は、エンジン3の後方に接続されたケース20を備えている。ケース20は、エンジン3側から、フロントトランスミッションケース21、リヤトランスミッションケース22、フロントトランスファケース60、およびリヤトランスファケース24を有している。
フロントトランスミッションケース21は前端が閉塞し後端が開口しており、リヤトランスミッションケース22およびフロントトランスファケース60は前後端ともに開口しており、リヤトランスファケース24は前端が開口し後端が閉塞している。フロントトランスミッションケース21の前端には、クラッチを収納するクラッチハウジング部21Aが形成されている。
ケース20は、フロントトランスミッションケース21、リヤトランスミッションケース22、フロントトランスファケース60、およびリヤトランスファケース24を順次ボルト締結することで一体化されている。
図3に示すように、ケース20の内部には内部空間50が形成されており、この内部空間50には、動力伝達機構30が収納されている。動力伝達機構30は、エンジン3から入力された動力を変速するとともに、変速した動力を後輪のみ、または前輪と後輪の両方に伝達する。
動力伝達機構30は、変速機構35およびトランスファ機構45を備えており、エンジン3から入力された動力を変速機構35で変速して後輪に常時伝達するとともに、変速機構35で変速された動力をトランスファ機構45の切り換えによって前輪にも伝達可能である。すなわち、動力伝達機構30は、後輪駆動方式をベースとするパートタイム4輪駆動車用の動力伝達機構として構成されている。
変速機構35は、手動変速機構として構成されており、入力軸31、カウンタ軸32、後輪用出力軸33を備えている。入力軸31の前端部はエンジンとの間に設けられたクラッチが接続されており、クラッチを介してエンジンからの駆動力が入力される。
カウンタ軸32は、入力軸31に平行に配置されており、入力軸31とカウンタ軸32には、前進用の複数の変速段(例えば1速〜4速)を形成する複数のギヤ列およびスリーブが設けられている。
後輪用出力軸33は、入力軸31と同軸、かつ、直列に配置されており、後輪用出力軸33の前端部と入力軸31の後端部の間には、前進用の所定の変速段(例えば5速)を形成するギヤおよびスリーブが設けられている。後輪用出力軸33は本発明における第1出力軸を構成する。
また、カウンタ軸32の後端部と後輪用出力軸33の前端部には、互いに噛合する第1ギヤ36、第2ギヤ37がカウンタ軸32、後輪用出力軸33に対して一体回転可能にそれぞれ固定されており、この一対の第1ギヤ36と第2ギヤ37を介してカウンタ軸32から後輪用出力軸33に動力が伝達される。
後輪用出力軸33は、図示しない後輪用プロペラシャフトおよびリヤデファレンシャル装置を介して後輪に動力を伝達する。なお、図示省略しているが、入力軸31とカウンタ軸32の間には、後進用の変速段を形成するアイドラギヤが設けられている。
フロントトランスミッションケース21およびリヤトランスミッションケース22は、トランスミッションケース12を構成する。また、トランスミッションケース12、およびこのトランスミッションケース12に収納される変速機構35は、トランスミッション11を構成する。
トランスファ機構45は、チェーン伝達機構42と、2輪駆動状態と4輪駆動状態との切り換え用のスリーブ41と、前輪用出力軸34と、を備えている。
チェーン伝達機構42は、駆動スプロケット38、従動スプロケット39、チェーン40とから構成されている。駆動スプロケット38は、後輪用出力軸33に空転可能に挿通されている。
従動スプロケット39は、駆動スプロケット38と平行に配置されるとともに、前輪用出力軸34に一体回転可能に固定されている。また、従動スプロケット39と駆動スプロケット38との間にはチェーン40が張架されており、このチェーン40によって駆動スプロケット38から従動スプロケット39に動力が伝達される。
スリーブ41は、後輪用出力軸33に一体回転可能、かつ前方にスライドして後輪用出力軸33の側面に係合可能に設けられている。スリーブ41が後方に位置しているときは、駆動スプロケット38が後輪用出力軸33上を空転し、スリーブ41が前方にスライドして後輪用出力軸33に係合しているときは、駆動スプロケット38が後輪用出力軸33と一体回転する。
前輪用出力軸34は、図示しない前輪用プロペラシャフトに接続されており、この前輪用プロペラシャフトとフロントデファレンシャル装置を介して前輪に動力を伝達する。前輪用出力軸34は本発明における第2出力軸を構成する。
スリーブ41が後方位置にスライドしている場合、変速機構35で変速された駆動力は、後輪用出力軸33から後輪のみに伝達され、スリーブ41が前方位置にスライドして駆動スプロケット38に係合している場合、変速機構35で変速された駆動力は、トランスファ機構45を介して前輪用出力軸34から前輪にも伝達される。
フロントトランスファケース60およびリヤトランスファケース24は、トランスファケース14を構成する。また、トランスファケース14、およびこのトランスファケース14に収納されるトランスファ機構45は、トランスファ13を構成する。
図3に示すように、フロントトランスファケース60は、トランスミッションケース12に前方の端面が接続される筒状部61と、この筒状部61から後輪用出力軸33の半径方向外側に延びる立壁部62とを有している。筒状部61は本発明における第1筒状部を構成する。
また、リヤトランスファケース24は、筒状部24Aおよび立壁部24Bを有しており、この筒状部24Aおよび立壁部24Bの前方の端面は、フロントトランスファケース60の筒状部61および立壁部62の後方の端面にそれぞれ接続される。
筒状部61、24Aは、前方から見た場合に略円筒状に形成されている。筒状部61は、第1ギヤ37および第2ギヤ37をこれらのギヤの周方向に包囲している。筒状部24Aは、スリーブ41を周方向に包囲している。また、筒状部61、24Aは、トランスミッション11の入力軸31と直列に配置された後輪用出力軸33が貫通している。
立壁部62は、車両前後方向で前側に膨出しており、リヤトランスファケース24の立壁部24Bとの間でチェーン伝達機構42を包囲している。また、立壁部62、24Bは、後輪用出力軸33と平行に配置された前輪用出力軸34が貫通している。
フロントトランスファケース60の筒状部61の後端近傍には、ケース20の内部空間50を軸線方向に第1室51と第2室52とに区画する隔壁60Cが形成されている。第1室51には、カウンタ軸32の後端部と後輪用出力軸33の前端部とが互いに平行な状態で収納されている。また、第2室52には、後輪用出力軸33の後端部と前輪用出力軸34とを互いに平行な状態で収納するとともに、チェーン伝達機構42が収納されている。
図4、図5に示すように、フロントトランスファケース60の隔壁60Cには、後輪用出力軸33用の軸受保持孔60Fと、カウンタ軸32用の軸受保持孔60Gが形成されている。また、フロントトランスファケース60の立壁部62には、前輪用出力軸34用の軸受保持孔60Hが形成されている。
図4から図6に示すように、筒状部61は、8つの締結用ボス部63〜70を有しており、この締結用ボス部63〜70は、車両前後方向に延びるとともにトランスミッションケース12(図2参照)に締結されている。
筒状部61の各締結用ボス部63〜70の間の部位は、それぞれ平面形状に形成されている。したがって、筒状部61は、後輪用出力軸33の軸線方向で見たとき、八角形である。
また、筒状部61は、この筒状部61の上面から筒状部61の立壁部62側の側部に向かって下降する傾斜壁71を有している。傾斜壁71の上端部は締結用ボス部63に接続され、傾斜壁71の下端部は締結用ボス部64に接続されている。
さらに、筒状部61は、締結用ボス部64から車両下方に延びる側壁72を有している。側壁72の下端部は締結用ボス部65に接続されている。締結用ボス部63は本発明における第1締結用ボス部を構成し、締結用ボス部64は本発明における第2締結用ボス部を構成し、締結用ボス部65は本発明における第3締結用ボス部を構成している。
筒状部61および立壁部62の車両後方側の端面にはフランジ部79が形成されており、フロントトランスファケース60は、このフランジ部79においてリヤトランスファケース24(図2参照)に締結される。フランジ部79は、立壁部62の外縁に設けられており、立壁部62の他の部位よりも肉厚に形成されている。このため、フランジ部79は、立壁部62の他の部位よりも剛性が高い。
立壁部62には、前輪用出力軸34を支持する支持用ボス部73が連続しており、この支持用ボス部73には軸受保持孔60Hが形成されている。支持用ボス部73は本発明における第2筒状部を構成する。立壁部62の車両前後方向一方側には、上側リブ77および下側リブ78が設けられている。
上側リブ77は、締結用ボス部64から支持用ボス部73の上端に向かって延びており、締結用ボス部64と支持用ボス部73とを接続している。下側リブ78は、締結用ボス部64から支持用ボス部73の下端に向かって延びており、締結用ボス部64と支持用ボス部73とを接続している。上側リブ77および下側リブ78は本発明における第3リブを構成する。
本実施形態では、筒状部61の外周面の傾斜壁71にマウント部80が設けられており、このマウント部80には、マウントブラケット4が図示しないボルトで締結される。マウント部80は、全体として箱形状に形成されており、その底部において筒状部61の外周面に接続されるとともに、その一側部において立壁部62に接続されている。マウント部80は、マウント用ボス部81、82、83を相互に繋ぐ後述するリブ84、85、86で外壁が構成されている。また、マウント部80は、車両左右方向において支持用ボス部73側に開口されている。筒状部61のマウント部80が配置される部位の内周側には前述の隔壁60Cが配置されている。このため、マウント部80は、隔壁60Cによって筒状部61の内側から支持されている。
図6から図8に示すように、マウント部80は、マウント用ボス部81、82、83とリブ84、85、86とを有している。マウント用ボス部81、82、83は、傾斜壁71から車両左右方向で立壁部62側に延びている。マウント用ボス部81、82、83は、同一平面上に座面87を有している。
マウント用ボス部81は、傾斜壁71の上端部の締結用ボス部63から車両左右方向で立壁部62側に延びている。マウント用ボス部82は、傾斜壁71の下端部の締結用ボス部64から車両左右方向で立壁部62側に延びている。マウント用ボス部83の側面は、フランジ部79に接続されている。また、マウント用ボス部81、82、83のうち、最も上方のマウント用ボス部81は、その基端側でリブ84を介して筒状部61の締結用ボス部63と接続されている。
リブ84、85、86は、筒状部61の外周面から車両左右方向で立壁部62側に延びており、マウント用ボス部81、82、83同士を連結している。具体的には、リブ84は、車両上下方向に延びており、マウント用ボス部81とマウント用ボス部82とを接続している。
リブ85は、車両前後方向に延びており、マウント用ボス部82とマウント用ボス部83とを接続している。リブ86は、車両前後方向に延びており、マウント用ボス部83とマウント用ボス部81とを接続している。リブ84はリブ85、86より太く形成されている。
リブ84、85、86は、マウント用ボス部81、82、83の外側の接線に沿って延びている。マウント部80は、複数のリブ84、85、86で囲まれる部位に、複数のマウント用ボス部81、82、83の座面87側に開口する凹部88を有している。
マウント部80は、座面87側から見て矩形形状に形成されている。また、座面87における凹部88の形状は矩形形状である。さらに、上側リブ77、下側リブ78、側壁72および支持用ボス部73は、車両前後方向で見て全体として矩形形状である。
フロントトランスファケース60は、図8に破線で示す鋳型90を含む複数の鋳型を用いて鋳造により成形される。鋳型90は、マウント部80の座面87および凹部88を成形するものであり、成形後に矢印A4で示す方向に引き抜かれる。
次に作用を説明する。図1において、車両1が走行すると、動力伝達装置10には、車両1の上下方向の振動および前後方向の振動により、矢印A1で示す車両上下方向の荷重と、矢印A2で示す車両前後方向の荷重がそれぞれ作用する。また、動力伝達装置10には、図4に矢印A3で示すように軸周りの荷重が作用する。
本実施形態の動力伝達装置10において、図4から図8に示すように、フロントトランスファケース60の筒状部61は、マウントブラケット4が図示しないボルトで締結されるマウント部80を有し、このマウント部80は、複数のマウント用ボス部81、82、83と複数のリブ84、85、86とを有している。また、マウント部80は、筒状部61の外周面をその底部とするとともに、立壁部62をその一側部として、車両左右方向において支持用ボス部73側に開口された箱形状に形成されている。
これに加え、マウント用ボス部81、82、83は、筒状部61の外周面から車両左右方向で支持用ボス部73側に延びており、同一平面上に座面87を有している。また、リブ84、85、86は、筒状部61の外周面から車両左右方向で立壁部62側に延びており、マウント用ボス部81、82、83同士を連結している。リブ84は、車両上下方向に延びており、マウント用ボス部81とマウント用ボス部82とを接続している。リブ85は、車両前後方向に延びており、マウント用ボス部82とマウント用ボス部83とを接続している。リブ86は、車両前後方向に延びており、マウント用ボス部83とマウント用ボス部81とを接続している。
これにより、リブ84で互いに連結されたマウント用ボス部81、82の結合剛性が向上し、リブ85で互いに連結されたマウント用ボス部82、83の結合剛性が向上し、リブ86で互いに連結されたマウント用ボス部83、81の結合剛性が向上する。
このため、リブ84で互いに連結されたマウント用ボス部81、82が、車両上下方向の荷重および軸周りの荷重によって変形することを抑制できる。また、リブ85で互いに連結されたマウント用ボス部82、83およびリブ86で互いに連結されたマウント用ボス部83、81が車両前後方向の荷重によって変形することを抑制できる。この結果、重量を増加させることなくマウント部の剛性を向上させることができる。
また、本実施形態の動力伝達装置10は、筒状部61は、この筒状部61の上部から筒状部61の立壁部62側の側部に向かって下降する傾斜壁71を有している。すなわち、筒状部61は、この筒状部61の上面から斜め下方に傾斜する傾斜壁を有している。傾斜壁71の上端部には締結用ボス部63が形成され、この締結用ボス部63は、車両前後方向に延びるとともにトランスミッションケース12に締結されている。
これに加え、複数のマウント用ボス部81、82、83は、傾斜壁71から車両左右方向で立壁部62側に延びており、少なくとも1つのマウント用ボス部81、82、83は、締結用ボス部63から車両左右方向で立壁部62側に延び、少なくとも1つのマウント用ボス部81、82、83は、傾斜壁71の下端部から車両左右方向で立壁部62側に延びている。
これにより、マウント用ボス部81、82、83が傾斜壁71から車両左右方向で立壁部62側に延びることで、マウント用ボス部81、82、83が傾斜壁71により下方から支持される。このため、マウント用ボス部81、82、83が車両上下方向に倒れるのを抑制することができる。
また、傾斜壁71の上端部と下端部からマウント用ボス部81、82が車両左右方向で立壁部62側にそれぞれ延びることで、マウント用ボス部81、82の車両上下方向の距離を大きくできるので、マウント用ボス部81、82が車両上下方向に倒れるのを一層抑制することができる。
また、締結用ボス部63からマウント用ボス部81が車両左右方向で立壁部62側に延びることで、このマウント用ボス部81においてマウント部80が支持されるので、マウント部80が変形するのを抑制できる。
また、本実施形態の動力伝達装置10は、筒状部61の他方の端面にはフランジ部79が形成されており、このフランジ部79にはマウント用ボス部83が接続さる。
これにより、筒状部61のフランジ部79にマウント用ボス部83が接続されており、フランジ部79は、立壁部62の外縁に設けられており他の部位よりも肉厚なため剛性が高い。そして、フランジ部79に接続されたマウント用ボス部83においてマウント部80が支持されるので、マウント部80が上下方向の荷重、前後方向の荷重および軸周りの荷重に対して変形するのを抑制することができる。
また、本実施形態の動力伝達装置10は、筒状部61の外周面と、支持用ボス部73の外周面と、筒状部61の外周面および支持用ボス部73の外周面とを接続する上下2本の上側リブ77および下側リブ78と、立壁部62とで、この立壁部62を底面として車両前後方向に開口した箱形状を形成した。これにより、箱形状を形成する各部の剛性が向上する。また、傾斜壁71の下端部には締結用ボス部64が形成されており、この締結用ボス部64は、車両前後方向に延びるとともにトランスミッションケース12に締結されている。
これに加え、立壁部62は、前輪用出力軸34を支持する支持用ボス部73を有し、立壁部62の車両前後方向一方側には、上側リブ77が設けられている。上側リブ77は、締結用ボス部64から支持用ボス部73の上端に向かって延び、締結用ボス部64と支持用ボス部73とを接続している。
これにより、締結用ボス部64は上側リブ77を介して支持用ボス部73に接続されるので、締結用ボス部64および傾斜壁71が上側リブ77の延びる方向に倒れることが防止される。このため、マウント部80が上側リブ77の延びる方向に変形するのを抑制できる。
また、本実施形態の動力伝達装置10は、筒状部61は、側壁72と締結用ボス部65とを有しており、側壁72は締結用ボス部64から車両下方に延び、締結用ボス部65は、側壁72の下端部に接続され、車両前後方向に延びるとともにトランスミッションケース12に締結されている。
これにより、締結用ボス部64は、側壁72と締結用ボス部65とによって車両上下方向の剛性が向上する。このため、傾斜壁71の下端部の締結用ボス部64から延びるマウント用ボス部82においてマウント部80が下方から支持されることで、マウント部80が車両上下方向に荷重によって変形することを抑制することができる。
また、本実施形態の動力伝達装置10は、リブ84、85、86は、マウント用ボス部81、82、83の外側の接線に沿って延び、マウント部80は、複数のリブ84、85、86で囲まれる部位に、複数のマウント用ボス部81、82、83の座面87側に開口する凹部88を有している。座面87における凹部88の形状は矩形形状である。
また、本実施形態の動力伝達装置10は、立壁部62が車両前後方向で前側に膨出しているため、立壁部62の剛性が大きくなり、よりマウント部80の剛性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
2…フロアパネル(車両)、3…エンジン、4…マウントブラケット、10…動力伝達装置、11…トランスミッション、12…トランスミッションケース、13…トランスファ、14…トランスファケース、31…入力軸、33…後輪用出力軸(第1出力軸)、34…前輪用出力軸(第2出力軸)、60…フロントトランスファケース、61…筒状部(第1筒状部)、62…立壁部、63…締結用ボス部(第1締結用ボス部)、64…締結用ボス部(第2締結用ボス部)、65…締結用ボス部(第3締結用ボス部)、71…傾斜壁、72…側壁、73…支持用ボス部(第2筒状部)、77…上側リブ(第2リブ)、78…下側リブ(第2リブ)、79…フランジ部、80…マウント部、81,82,83…マウント用ボス部、84…リブ、85…リブ、86…リブ、87…座面、88…凹部

Claims (6)

  1. 車両の下方にマウントブラケットを介して動力伝達装置を懸架する動力伝達装置のマウント構造において、
    前記動力伝達装置は、エンジンの車両前後方向端部に接続されるトランスミッションケースを有するトランスミッションと、前記トランスミッションケースの車両前後方向他端側に接続されるトランスファケースを有するトランスファと、を備え、
    前記トランスファケースは、
    前記トランスミッションケースに一方の端面が接続されるとともに、前記トランスミッションの入力軸と直列に配置された第1出力軸が貫通する第1筒状部と、
    前記第1出力軸と平行に配置された第2出力軸を貫通させて支持する第2筒状部と、
    前記第1筒状部から前記第2筒状部に向かって延設される立壁部と、
    を有し、
    前記マウントブラケットが締結されるマウント部が、前記第1筒状部および前記立壁部に接続されるように設けられ、
    前記第1筒状部は、前記第1筒状部の上面から斜め下方に傾斜する傾斜壁を有し、
    前記マウント部は、前記第1筒状部の外周面をその底部として車両左右方向において前記第2筒状部側に開口された箱形状に形成され、
    前記第1筒状部の外周面から車両左右方向に立設されてボルトが挿嵌される筒状の複数のマウント用ボス部と、
    前記マウント用ボス部同士を連結するリブであって、車両上下方向に延びる面および車両前後方向に延びる面を形成するリブと、を少なくとも含むことを特徴とする動力伝達装置のマウント構造。
  2. 前記傾斜壁の上端部に、車両前後方向に延びるとともに前記トランスミッションケースに締結される第1締結用ボス部が形成され、
    前記マウント部は、前記傾斜壁に立設され、
    少なくとも1つの前記マウント用ボス部は、前記第1締結用ボス部に接続され、
    少なくとも1つの前記マウント用ボス部は、前記傾斜壁の下端部に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置のマウント構造。
  3. 前記第1筒状部の他方の端面に、他の部分より肉厚のフランジ部が形成され、
    少なくとも1つの前記マウント用ボス部は、前記フランジ部に接続されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置のマウント構造。
  4. 前記第1筒状部の外周面と、
    前記第2筒状部の外周面と、
    前記第1筒状部の外周面および前記第2筒状部の外周面とを接続する上下2本の第2リブと、
    前記立壁部とで、
    前記立壁部を底面として車両前後方向に開口した箱形状を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の動力伝達装置のマウント構造。
  5. 前記第1筒状部は、
    前記傾斜壁の下端部に、車両前後方向に延びるとともに前記トランスミッションケースに締結される第2締結用ボス部から車両下方に延びる側壁と、
    前記側壁の下端部に接続され、車両前後方向に延びるとともに前記トランスミッションケースに締結される第3締結用ボス部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の動力伝達装置のマウント構造。
  6. 前記立壁部は、車両前後方向において前側に膨出していることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の動力伝達装置のマウント構造。
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