JP3480724B2 - 自動二輪車用前照灯 - Google Patents
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Description
タ及びレンズからなる自動二輪車用前照灯及び自動二輪
車用前照灯の取付け構造に関する。 【0002】 【従来の技術】自動二輪車用前照灯として、例えば実開
平4−49536号公報「車両用照明装置」が知られて
いる。上記技術は、同公報の第2図及び第3図によれ
ば、バルブ17をベース13に取付け、このベース13
にレンズ21を被せ、このレンズ21の一部に表示部2
3を設け、この表示部23を臨ませる切欠部3(以下、
「孔」と呼ぶ)を形成した車体外表面1(以下、「フロ
ントカウル」と呼ぶ)をレンズ21に被せ、表示部23
にエンブレム25を取付けることで切欠部3からエンブ
レム25を見えるようにした車両用照明装置である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の車両用照明装置
は、エンブレム25を見えるようにするために、フロン
トカウルに孔を設ける必要があり、フロントカウルの加
工が複雑になることもある。また、別体のエンブレム2
5をレンズ21に取付けるものであり、部品点数の削減
という観点からは、フロントカウルなどに直接的に形成
したいものである。 【0004】そこで、本発明の目的は、部品点数を削減
することができ、意匠的な効果をも高めることのできる
自動二輪車用前照灯及び自動二輪車用前照灯の取付け構
造を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の自動二輪車用前照灯は、バルブ、リフレク
タ及びレンズからなる自動二輪車用前照灯において、前
記リフレクタのエッジに膨出部を形成し、この膨出部は
バルブの先端よりも前方に配設し、且つこの膨出部は後
方に傾斜し、前記膨出部とレンズとを前照灯の光軸外で
近接させ、この近接部にエンブレムを設け、前記前照灯
をフロントカウルに固着させるとともに、このフロント
カウルを車体に対して前照灯のエーミング可能なように
角度調整自在に取り付けたことを特徴とする。リフレク
タのエッジに膨出部を形成し、この膨出部にエンブレム
を設け、これらの膨出部及びエンブレムをレンズで一体
的に覆うようにすることで、部品点数を削減を図るとと
もに、自動二輪車用前照灯の意匠的な効果の高揚を図
る。 【0006】すなわち、膨出部にエンブレムを一体的に
形成することもできるので、部品点数を削減を図ること
ができる。また、エンブレムをレンズで一体的に覆うこ
とで、斬新な意匠の実現をすることができ、自動二輪車
用前照灯の意匠的な効果の高揚を図ることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車用前照灯を
備えた自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、
車体の後方向に延ばした車体フレーム11と、この車体
フレーム11の前部下方に取付けたエンジン12と、こ
のエンジン12に供給する空気を浄化するエアクリーナ
13と、車体フレーム11の中間部に取付けた収納ボッ
クス14と、この収納ボックス14の後方に配置した燃
料タンク15と、これらの収納ボックス14及び燃料タ
ンク15の下方から車体後部に配置するとともに後輪1
6の上部を覆うリヤフェンダ17とを備える。 【0008】ここで、11aは収納ボックス14の前部
を取付けるために車体フレーム11に固定した前側ブラ
ケット、11bは収納ボックス14の後部及び燃料タン
ク15の前部を取付けるために車体フレーム11に固定
した後部ブラケット、11cは燃料タンク15の後部を
取付けるために車体フレーム11に設けた後部取付部、
12a,12b,12cはそれぞれ車体フレーム11に
エンジン12を取付けるためのエンジン12側の取付
部、13a,13a(奥側の符号13aは不図示)は車
体フレーム11の前部側方を覆う左右一対の側部車体カ
バー27(奥側の側部車体カバー27は不図示)にエア
クリーナ13を取付けるためのエアクリーナ13側の取
付部、14a,14b,14cは車体フレーム11側に
収納ボックス14を取付けるために収納ボックス14に
設けた取付座、21は車体フレーム11の前端に取付け
たヘッドパイプ、22はハンドル、23はフロントフォ
ーク、24は前輪、25はキャブレタ、26は車体フレ
ーム11の前部上方を覆う上部車体カバー、28はシー
ト、29はフロントフェンダ、31はリヤクッションユ
ニット、32は車体フレーム11に設けたピボット部3
3にスイング可能に取付けるとともに後部に後輪16を
取付けたリヤフォーク、34は収納ボックス14にシー
ト28を開閉可能に取付けるためのヒンジである。 【0009】図2は本発明に係る自動二輪車用前照灯及
びその取付け構造の側面図であり、自動二輪車用前照灯
50は、レンズ53の内部にエンブレム64を表示する
ようにしたものであり、ここで、エンブレム64とは、
文字、図形、記号、若しくはこれらの結合又はこれらと
色彩との結合で表した標章を言う。 【0010】図3は本発明に係る自動二輪車用前照灯及
びその取付け構造の正面図であり、自動二輪車用前照灯
の取付け構造40は、フロントカウル41に自動二輪車
用前照灯50を直接的に取付け、フロントカウル41に
左右のウインカランプとしてのウインカレンズ42,4
2を配置したものであり、以下、その詳細を説明する。 【0011】フロントカウル41は、自動二輪車用前照
灯50を臨ます開口44を形成し、自動二輪車用前照灯
50を取付ける取付け部45及び取付け部46,46を
形成し、ウインカレンズ42,42を配置し、車体フレ
ーム11(図1参照)側の支持ステー47,47(図2
参照)に角度調整自在に取付けるための軸孔48,48
(図4参照)を形成したものであって、車体フレーム1
1側の支持ステー47,47に角度調整自在に取付けた
ものである。49,49は、光軸調整のためのエーミン
グ軸を示す。 【0012】図4は図3の4−4線断面図であり、自動
二輪車用前照灯50は、フロントカウル41を車体フレ
ーム11(図2参照)側に対して角度調整することで、
エーミング調整(光軸調整)を簡易に行なうことができ
るようにしたものであると言える。すなわち、フロント
カウル41を車体フレーム11(図1参照)側に対して
角度調整するようにすることで、自動二輪車用前照灯5
0とフロントカウル41の開口と44の隙間を最小限に
することができる。 【0013】図5は図3の5−5線断面図であり、自動
二輪車用前照灯50は、バルブ51を取付けるケース5
2と、このケース52を前面から覆うレンズ53と、バ
ルブ51を背面から覆うカバー54とからなる。55は
ケース52とレンズ53との間に介在させることでレン
ズ53をケース52にシールするシーリング部材、56
はバルブの直接光の遮断をするシェード(shade;遮光
板)、57はシェードをケース52に取付ける取付けね
じである。ケース52は、バルブ51の支持部61から
リフレクタ62を延ばし、このリフレクタ62のエッジ
62aに膨出部63を形成し、この膨出部63にエンブ
レム64を設けたものである。65はシェード56を取
付けるための取付けボスである。 【0014】 71は、自動二輪車用前照灯50の下部
取付け構造を示し、フロントカウル41に形成した取付
け部67を形成し、この取付け部67にケース52のフ
ランジ52aを取付けねじ58で止めるようにしたもの
である。ところで、図5で明らかなように、リフレクタ
62エッジ部62aに形成した膨出部63は、バルブ5
1の先端よりも前方に位置し、また膨出部63は、上部
が後方部に位置するように後方に傾斜している。 【0015】図6は図3の6−6線断面図であり、72
は自動二輪車用前照灯50の上部取付け構造を示し、フ
ロントカウル41に形成した取付け部68に取付けねじ
59で止めるようにしたものである。 【0016】図7は図3の7−7線断面図であり、73
はケース52とレンズ53とのシール構造を示す。すな
わち、シーリング部材55は、コ字形状の弾性部材であ
って、コ字形状の凹部55aにレンズ53の端部53a
を差込み、コ字形状の外周部55bをケース52のフラ
ンジ52cで覆うようにしたものである。また、43
は、自動二輪車用前照灯50の周りを囲むように形成し
た防水用リブであり、フロントカウル41に防水用リブ
43を形成することで、自動二輪車用前照灯50に対す
る防水性の向上を図ることができる。 【0017】図8は本発明に係る自動二輪車用前照灯の
側面図である。自動二輪車用前照灯50は、バルブ51
(図5参照)、リフレクタ62及びレンズ53からなる
自動二輪車用前照灯において、リフレクタ62のエッジ
62aに膨出部63を形成し、この膨出部63にエンブ
レム64を設け、これらの膨出部63及びエンブレム6
4をレンズ53で一体的に覆うようにしたものであると
言える。 【0018】すなわち、リフレクタ62のエッジ62a
に膨出部63を形成し、この膨出部63にエンブレム6
4を設け、これらの膨出部63及びエンブレム64をレ
ンズ53で一体的に覆うようにすることで、部品点数を
削減を図るとともに、自動二輪車用前照灯50の意匠的
な効果の高揚を図るようにしたものである。言い換えれ
ば、膨出部53にエンブレム64を一体的に形成するこ
ともできるので、部品点数を削減を図ることができる。
また、エンブレム64をレンズ53で一体的に覆うこと
で、斬新な意匠の実現をすることができ、自動二輪車用
前照灯50の意匠的な効果の高揚を図ることができる。 【0019】図9は本発明に係る自動二輪車用前照灯及
びその取付け構造の平面図である。自動二輪車用前照灯
の取付け構造40は、自動二輪車用前照灯50をフロン
トカウル41に直接的に取付けたものとも言える。すな
わち、自動二輪車用前照灯50をフロントカウル41に
直接的に取付けることで、自動二輪車用前照灯50の取
付けまわりの構造の簡略化を図ることができる。この結
果、自動二輪車用前照灯50の組立性及びエーミング調
整(光軸調整)の作業性の向上を図ることができる。 【0020】また、自動二輪車用前照灯の取付け構造4
0は、自動二輪車用前照灯50を、フロントカウル41
に直接的に取付けるとともに自動二輪車用前照灯50の
下方、且つフロントカウル41の両側方にウインカレン
ズ42,42(ウインカランプ)を配置したものである
とも言える。 【0021】前記自動二輪車用前照灯50を、フロント
カウル41に直接的に取付けるとともに自動二輪車用前
照灯50の下方、且つフロントカウル41の両側方にウ
インカレンズ42、42を配置することで、自動二輪車
用前照灯50まわりの構造の集中化を図ることができ
る。この結果、自動二輪車10(図1参照)の組立性の
向上を図ることができる。 【0022】以上に述べた自動二輪車用前照灯の作用を
次に説明する。図10(a),(b)は本発明に係る自
動二輪車用前照灯の作用説明図である。 (a)は、自動二輪車用前照灯50(図9参照)のケー
ス52の正面図であり、リフレクタ62のエッジ62a
に膨出部63を形成し、この膨出部63にエンブレム6
4を設けたことを示す。 (b)は、自動二輪車用前照灯50のレンズ53の正面
図であり、レンズ53は全面が透明であることを示す。
すなわち、(a)に示すケース52に(b)に示すレン
ズ53を矢印,の如く被せるようにすることで、斬
新な意匠の実現をすることができ、自動二輪車用前照灯
50(図8参照)の意匠的な効果の高揚を図ることがで
きる。 【0023】図11は本発明に係る第2実施の形態の自
動二輪車用前照灯の側面断面図であるなお、図5に示す
自動二輪車用前照灯50と同一部品は同一符号を用い詳
細な説明は省略する。82はリフレクタ、82aはリフ
レクタ82のエッジ、83は膨出部、83aは膨出部8
3に開けた開口、86はエンブレム84を形成した透過
型レンズ、87は透過型レンズ86を照明するために膨
出部83の裏側に設けたランプ、88はランプ87を支
持するランプホルダであり、自動二輪車用前照灯80
は、透過型レンズ86にエンブレム84を形成し、この
エンブレム84をランプ87で照明して光らせるように
したものである。すなわち、自動二輪車用前照灯80
は、エンブレム84を照明することで、さらなる自動二
輪車用前照灯の意匠の向上を図ることができる。 【0024】尚、実施の形態では図5に示すように、エ
ンブレム64を凹み文字で表したが、これに限るもので
はなく、凹み文字に色入れしたもの、平面にホットスタ
ンプや印刷で表示するもの、凸文字で表示するもの、こ
の凸文字にホットスタンプやメッキを施したもの又はこ
れらの組合せなどであってもよい。すなわち、文字、図
形、記号、若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との
結合で表した標章をレンズを透過させて表示するもので
あればよい。 【0025】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、バルブ、リフレクタ及びレンズか
らなる自動二輪車用前照灯において、リフレクタのエッ
ジに膨出部を形成し、この膨出部はバルブの先端よりも
前方に配設し、且つこの膨出部は後方に傾斜し、膨出部
とレンズとを前照灯の光軸外で近接させ、この近接部に
エンブレムを設け、前照灯をフロントカウルに固着させ
るとともに、このフロントカウルを車体に対して前照灯
のエーミング可能なように角度調整自在に取り付けた。
すなわち、膨出部にエンブレムを一体的に形成すること
もできるので、部品点数を削減を図ることができる。ま
た、エンブレムをレンズで一体的に覆うことで、斬新な
意匠の実現をすることができ、自動二輪車用前照灯の意
匠的な効果の高揚を図ることができる。
二輪車の側面図 【図2】本発明に係る自動二輪車用前照灯及びその取付
け構造の側面図 【図3】本発明に係る自動二輪車用前照灯及びその取付
け構造の正面図 【図4】図3の4−4線断面図 【図5】図3の5−5線断面図 【図6】図3の6−6線断面図 【図7】図3の7−7線断面図 【図8】本発明に係る自動二輪車用前照灯の側面図 【図9】本発明に係る自動二輪車用前照灯及びその取付
け構造の平面図 【図10】本発明に係る自動二輪車用前照灯の作用説明
図 【図11】本発明に係る第2実施の形態の自動二輪車用
前照灯の側面断面図 【符号の説明】 10…自動二輪車、11…車体フレーム、40…自動二
輪車用前照灯の取付け構造、41…フロントカウル、4
2…ウインカランプ(ウインカレンズ)、50,80…
自動二輪車用前照灯、51…バルブ、53…レンズ、6
2,82…リフレクタ、62a,82a…エッジ、63
…膨出部、64,84…エンブレム。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 バルブ、リフレクタ及びレンズからなる
自動二輪車用前照灯において、 前記リフレクタのエッジに膨出部を形成し、この膨出部
はバルブの先端よりも前方に配設し、且つこの膨出部は
後方に傾斜し、 前記 膨出部とレンズとを前照灯の光軸外で近接させ、こ
の近接部にエンブレムを設け、 前記前照灯をフロントカウルに固着させるとともに、こ
のフロントカウルを車体に対して前照灯のエーミング可
能なように角度調整自在に取り付けた、 ことを特徴とする自動二輪車用前照灯。
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