JP3480406B2 - ダイバーズ用情報処理装置およびダイバーズ用情報処理装置の制御方法 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置およびダイバーズ用情報処理装置の制御方法

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JP3480406B2
JP3480406B2 JP2000009558A JP2000009558A JP3480406B2 JP 3480406 B2 JP3480406 B2 JP 3480406B2 JP 2000009558 A JP2000009558 A JP 2000009558A JP 2000009558 A JP2000009558 A JP 2000009558A JP 3480406 B2 JP3480406 B2 JP 3480406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイバーズ用情報
処理装置(以下、ダイブコンピュータという。)および
その制御方法に係り、特にエア消費量を考慮したダイビ
ングプランを提供するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイブコンピュータは主として体
内に過剰に蓄積された残留窒素を管理するために用いら
れていた。しかしながら、現在のダイビングの死亡事故
原因を調査してみるとDAN(Divers alert Network)
の「Report on Decompression Illness and Diving Fat
alties)によれば、1997年の死亡事故原因として
は、減圧症1件が報告されているに過ぎず、逆にエア切
れによる溺死のケースが8例、エアエンボリズムによる
死亡事故のケースは18例にも及んでいた。
【0003】ところで、減圧症は、体内に過剰な窒素が
蓄積されることが原因であるため、その対策としては、
潜水深度を控えめにすればよいし、実際の潜水時には、
ダイブコンピュータが減圧症を防止するための的確な指
示を出してくれるため、比較的対策は容易であった。こ
れに対し、エアエンボリズムの原因としては、エア切
れ、急浮上およびエア切れによる急浮上が挙げられ、エ
ア切れによる溺死のケースと合わせると死亡事故の約半
数はエア切れに起因するものとなっている。このような
現状を考慮すると、ダイビングプランを提供する際に
は、窒素蓄積量に関する予測ばかりでなく、エア消費量
の予測も非常に重要であることがわかる。ところで、エ
ア消費量の予測手法としては、現在、イギリスの「ダイ
ブ・インフォメーション社」により考案されたエア速算
表が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このエア速算表によれ
ば、エア消費量を予測することが可能であるが、テーブ
ルをひくための手間がかかるとともに、タンク容積や毎
分毎の呼吸量を仮定してテーブルを作成しているため、
これらの仮定と異なるような条件下では容易に用いるこ
とはできないという問題点があった。そこで、本発明の
目的は、様々なユーザに対応して窒素蓄積量、エア消費
量を予測することが可能なダイバーズ用情報処理装置お
よびその制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、少なくともタンク容量、ダ
イビング開始前のタンク残圧である開始前タンク残圧お
よびダイビング終了後のタンク残圧である終了後タンク
残圧を含むダイビング条件を設定する条件設定手段と、
水圧を計測する水圧計測手段と、潜水時間を計測する潜
水時間計測手段と、1回の潜水期間中における水圧値の
総和である総圧力値を算出する総圧力値算出手段と、前
記タンク容量、前記開始前タンク残圧、前記終了後タン
ク残圧、前記ダイビング開始前のタンク算圧、前記潜水
時間および前記総圧力値に基づいて当該ダイビング中に
おける予め定めた単位時間当たりの平均エア消費量を算
出するエア消費量算出手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0006】請求項2記載の構成は請求項1記載の構成
において、前記条件設定手段は、前記平均エア消費量の
増減率を設定する増減率設定手段を備え、前記エア消費
量算出手段は前記増減率に基づいて前記平均エア消費量
の補正を行う、ことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の構成は、請求項1または請
求項2記載の構成において、前記条件設定手段は、次回
以降におけるダイビングの予定平均水深値および予定潜
水時間を設定する機能を有し、前記平均エア消費量に基
づいて設定されたダイビングにおける総エア消費量を算
出するエア総消費量算出手段を備えたことを特徴として
いる。
【0008】請求項4記載の構成は請求項3記載の構成
において、1回のダイビングにおける前記潜水時間と前
記総消費量を記録するとともに、前記潜水時間および前
記総消費量をそれぞれ累積加算して記録する潜水結果記
録手段を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項5記載の構成は、請求項3または請
求項4記載の構成において、前記条件設定手段は、次回
以降の少なくとも1回のダイビングにおける予定タンク
容量および予定ダイビング開始残圧を設定し、前記エア
総消費量、前記予定タンク容量および前記予定ダイビン
グ開始残圧に基づいて当該次回以降のダイビング中にお
ける予定タンク残圧を算出する予定タンク残圧算出手段
を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項6記載の構成は、少なくともタンク
容量、ダイビング開始前のタンク残圧である開始前タン
ク残圧およびダイビング終了後のタンク残圧である終了
後タンク残圧を含むダイビング条件を設定する条件設定
過程と、水圧を計測する水圧計測過程と、潜水時間を計
測する潜水時間計測過程と、1回の潜水期間中における
水圧値の総和である総圧力値を算出する総圧力値算出過
程と、前記タンク容量、前記開始前タンク残圧、前記終
了後タンク残圧、前記ダイビング開始前のタンク算圧、
前記潜水時間および前記総圧力値に基づいて当該ダイビ
ング中における予め定めた単位時間当たりの平均エア消
費量を算出するエア消費量算出過程と、を備えたことを
特徴としている。
【0011】
【実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適な実施
形態について説明する。 [1] ダイブコンピュータの概要構成 図1に第1実施形態のダイブコンピュータの外観正面図
を示し、図2にダイブコンピュータの概要構成ブロック
図を示す。ダイブコンピュータ1は、潜水中のダイバー
の深度や潜水時間を計算して表示するとともに、潜水中
に体内に蓄積される不活性ガス量(主として窒素ガス
量)を計測し、この計測結果から潜水後に水からあがっ
た状態で体内に蓄積された窒素が排出されるまでの時間
などを表示するように構成されている。ダイブコンピュ
ータ1は、円盤状の装置本体2に対して、図面上下方向
に腕バンド3,4がそれぞれ連結され、この腕バンド
3,4によって腕時計と同様にユーザの腕に装着されて
使用されるようになっている。
【0012】装置本体2は、上ケースと下ケースとが完
全水密状態でビス止めなどの方法で固定され、図示しな
い各種電子部品が内蔵されている。装置本体2の図面正
面側には、液晶表示パネル11を有する表示部11が設
けられ、図面下側にはダイブコンピュータ1における各
種動作モードの選択/切替を行うための操作部5が形成
され、操作部5は、プッシュボタン形式の二つのスイッ
チA、Bを有している。装置本体2の図面左側には潜水
を開始したか否かを判別するために用いられる導通セン
サを用いた潜水動作スイッチ30が構成されている。こ
の潜水動作監視スイッチ30は、装置本体2の図面正面
側に設けられた電極31,32を有し、電極31,32
間が海水などにより導通状態となることにより、電極3
1,32間の抵抗値が小さくなった場合に入水したと判
断するものである。しかしながら、この潜水動作スイッ
チ30は、あくまで入水したことを検出してダイブコン
ピュータ1の動作モードをダイビングモードに移行させ
るために用いるだけであり、実際に潜水(ダイビング)
を開始した旨を検出するために用いられる訳ではない。
すなわち、ダイブコンピュータ1を装着したユーザの腕
が海水に浸かっただけの場合もあり、このような状態で
潜水を開始したの判断するのは好ましくないからであ
る。
【0013】このため、本ダイブコンピュータにおいて
は、装置本体2に内蔵した圧力センサによって水圧(水
深)が一定値以上、より具体的には、水圧が水深にして
1.5[m]相当以上となった場合にダイビングを開始
したものとみなし、かつ、水圧が水深にして1.5
[m]未満となった場合にダイビングが終了したものと
みなしている。図2に示すように、ダイブコンピュータ
1は、大別すると、各種操作を行うための操作部5、各
種情報を表示する表示部10、潜水動作監視スイッチ3
0、ブザーなどのアラーム音によりユーザに告知を行う
報音装置37、振動によりユーザに告知を行う振動発生
装置38、ダイブコンピュータ全体の制御を行う制御部
50、気圧あるいは水圧を計測するための圧力計測部6
1および各種計時処理を行う計時部68を備えて構成さ
れている。表示部10は、各種の情報を表示するための
液晶表示パネル11および液晶表示パネル11を駆動す
るための液晶ドライバ12を備えて構成されている。
【0014】制御部50は、スイッチA、B(=操作部
5)および潜水動作監視スイッチ30、報音装置37お
よび振動発生装置38が接続されるとともに、装置全体
の制御を行うCPU51と、CPU51の制御下で、各
動作モードに対応した表示を液晶表示パネル11に行わ
せるため液晶ドライバ12を制御し、あるいは、後述の
時刻用カウンタ33における各動作モードにおける処理
を行う制御回路52と、制御用プログラムおよび制御用
データを格納したROM53と、各種データを一時的に
格納するRAM54と、を備えて構成されている。ま
た、圧力計測部61は、ダイブコンピュータ1において
は水深(水圧)を計測、表示するとともに、水深および
潜水時間からユーザの体内に蓄積される不活性ガス量
(主として窒素ガス量)を計測することが必要であるた
め、気圧および水圧を計測している。圧力計測部61
は、半導体圧力センサにより構成される圧力センサ34
と、この圧力センサ34の出力信号を増幅するための増
幅回路35と、増幅回路35の出力信号のアナログ/デ
ィジタル変換を行い、制御部50に出力するA/D変換
回路36と、を備えて構成されている。計時部68は、
ダイブコンピュータ1においては通常時刻の計測や潜水
時間の監視をおこなうために、所定の周波数を有するク
ロック信号を出力する発振回路31と、この発振回路3
1からのクロック信号の分周を行う分周回路32と、分
周回路32の出力信号に基づいて1秒単位での計時処理
を行う時刻用カウンタ33と、を備えて構成されてい
る。
【0015】[1.1] 制御部の機能構成 図3に制御部50の機能ブロック図を示す。制御部50
は、圧力計測部61の圧力(水深)計測結果および計時
部68の計測結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測す
る浮上速度計測部75として機能している。また、制御
部50は、圧力計測部61が計測した圧力が水深値とし
て1.5[m](潜水開始判定用水深値)より深くなっ
たタイミングから1.5[m](潜水終了判定用水深
値)未満となったタイミングまでを1回の潜水期間(潜
水動作)としてこの期間における潜水結果(ダイビング
の日付、潜水時間、最大水深等のダイビングデータ)を
RAM54に記憶、保持させる潜水結果記録部78とし
て機能する。さらに制御部50は、浮上速度計測部75
の計測結果に基づいて実際の浮上速度が予め浮上速度上
限値記憶部76に記憶された浮上速度上限値(これは深
度により複数設定されている)を超過している場合に、
表示部10に警告表示を行い、あるいは、報音装置3
7、振動発生装置38を介してユーザに浮上速度違反で
ある旨を警告する浮上速度違反警告部77として機能す
る。
【0016】上記構成において、潜水結果記録部78
は、圧力計測部61の計測結果に対応する水深値が1.
5[m](潜水開始判定用水深値)より深くなったタイ
ミングから1.5[m](潜水終了判定用水深値)未満
となったタイミングまでの時間である潜水時間が3分未
満であれば、この間に行われた潜水は1回の潜水として
は扱わず、その間の潜水結果については記録していな
い。これは、潜水結果記録部78においては、潜水結果
を予め定めた所定数(例えば、10個)のログデータと
して記録、保持し、所定数以上の潜水を行った場合に
は、最も古いデータから順に削除する構成を採っている
ので、素潜りのような短時間のダイビングも記録する構
成とすると重要なダイビング結果が削除されてしまうた
めである。また、潜水結果記録部78は、浮上速度違反
警告部77において、1回の潜水で連続して複数回の警
告、例えば、連続して2回以上の警告が発せられたとき
に浮上速度違反があった旨を潜水結果として記録するよ
うに構成されており、ログデータを再生するログモード
において、潜水結果を再生し、表示する場合には、ダイ
ビング中に浮上速度違反があった旨の再生、表示をおこ
なうこととなる。
【0017】[1.2] 表示部の構成 次に表示部の構成について図1を参照して詳細に説明す
る。表示部10を構成する液晶表示パネル11の表示面
は、9つの表示領域で構成されている。液晶表示パネル
11の表示領域は、中央に位置する表示領域11Aと、
その外周側に位置する環状表示領域11Bと、に大別さ
れる。なお、本実施形態では、表示領域11Aと、環状
表示領域11Bとが円形の例を示したが、円形に限定さ
れるものではなく、楕円形状、トラック形状、多角形状
など他の形状であってもかまわない。表示領域11Aの
うち、図面上部左側に位置する第1の表示領域111
は、各表示領域のうちで最も大きく構成され、後述する
ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モー
ド)、プランニングモード、ログモードにおいて、それ
ぞれ、現在水深、現在月日、水深ランク、潜水月日(ロ
グ番号)が表示される。
【0018】第2の表示領域112は、第1の表示領域
111の図面右側に位置し、ダイビングモード、サーフ
ェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、
ログモードにおいて、それぞれ潜水時間、現在時刻、無
減圧潜水可能時間、潜水開始時刻(潜水時間)が表示さ
れる。第3の表示領域113は、第1の表示領域111
の図面下側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモ
ード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモ
ードにおいて、それぞれ、最大水深、体内窒素排出時
間、セーフティレベル、最大水深(平均水深)が表示さ
れる。第4の表示領域114は、第3の表示領域113
の図面右側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモ
ード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモ
ードにおいて、それぞれ無減圧潜水可能時間、水面休止
時間、温度、潜水終了時刻(最大水深時水温)が表示さ
れる。
【0019】第5の表示領域115は、第3の表示領域
113の図面下側に位置し、電源容量切れを表示する電
源容量切れ警告表示部104やユーザの現在の高度の属
する高度ランクを表示する高度ランク表示部103が設
けられている。第6の表示領域116は、表示領域11
Aのうち図面下部左側に位置し、体内窒素量がグラフ表
示される。第7の表示領域117は、第6の表示領域1
16の図面右側に位置し、ダイビングモードで減圧潜水
状態になった場合に、窒素ガス(不活性ガス)が吸収傾
向にあるのか、排出傾向にあるかを示す領域(図中、上
下方向矢印が図示されている)と、浮上速度が高すぎる
場合に浮上速度違反警告のひとつとして減速を指示する
ための「SLOW」を表示する領域と、潜水中に減圧潜
水を行わなければならない旨を警告するための「DEC
O」を表示する領域と、を備えて構成されている。
【0020】[2] 実施形態の動作 図4にダイブコンピュータ1の主要部の機能構成図を示
す。図4に示すように、ダイブコンピュータ1は、圧力
計測部61と、計時部68と、毎秒毎の圧力値の総和で
ある総圧力値を算出する総圧力算出部401と、タンク
容量及びダイビング開始前のタンク残圧およびダイビン
グ終了後のタンク残圧を設定する条件設定部402と、
条件設定部402において設定された各種条件及び総圧
力値に基づいてエア消費量を算出するエア消費量算出部
403と、条件設定部402において設定された各種条
件、エア消費量算出部403において算出されたエア消
費量及び後述するダイブプランニング部404において
算出されたエア総消費量に対応する潜水結果を記録する
潜水結果記録部78と、条件設定部402において設定
された各種条件及び潜水結果記録部78において記録し
た潜水結果に基づいて予定ダイビングにおけるエア総消
費量、タンク残圧、潜水可能時間及び潜水可能平均水深
を算出し出力するダイブプランニング部404と、潜水
結果記録部78における潜水結果及びダイブプランニン
グ部404における算出結果を表示する表示部10と、
を備えて構成されている。
【0021】ダイブプランニング部404は、過去の潜
水結果に基づいて予定ダイビングにおけるエア総消費量
を算出するエア総消費量算出部405と、過去の潜水結
果に基づいて予定ダイビング後におけるタンク残圧を算
出するタンク残圧算出部406と、予定ダイビングにお
ける潜水可能時間を算出する潜水可能時間算出部407
と、予定ダイビングにおける潜水可能な平均水深を算出
する潜水可能平均水深算出部408と、を備えて構成さ
れている。この場合において、エア総消費量算出部40
5は、プランニング対象ダイビングにおけるエア総消費
量VALLを次式により算出する。 VALL=V1×a×Pm×t ここで、V1は1気圧下における1分あたりのエア消費
量であり、aはエア消費量増減率であり、Pmは平均水
深の絶対圧であり、tは潜水時間である。なお、1分ご
とに水深が変化する場合にはエア総消費量算出部405
は、プランニング対象ダイビングにおけるエア総消費量
VALLを次式により算出する。
【数1】 ここで、PXnは、n分時における水深の絶対圧である。
【0022】また、タンク残圧算出部406は、プラン
ニング対象ダイビングにおけるエア残圧Peを次式によ
り算出する。 Pe={(Ps×VT)−VALL}/VT ここで、Psはダイビング開始時におけるタンク残圧で
あり、VTはタンク容量であり、VALLは上述のエア総
消費量である。さらに潜水可能時間算出部407はプラ
ンニング対象ダイビングにおける潜水可能時間tを次式
により算出する。 t=(Ps−Pe)×VT/(V1×Pm) ここで、Psはダイビング開始時におけるタンク残圧で
あり、Peは上述したプランニング対象ダイビングにお
けるエア残圧であり、VTはタンク容量であり、V1は
1気圧下における1分あたりのエア消費量であり、Pm
は平均水深の絶対圧である。
【0023】図5にダイブコンピュータ1の動作モード
遷移図を示す。ダイビング終了後、初期状態においてサ
ーフェスモードST2に対応する時刻表示画面を表示し
ていたとする。そして、図5に示すように、サーフェス
モードST2において、Aボタンの押し下げ、Aボタン
及びBボタンの同時押し下げ(図5中、A+Bで表
す)、再度をAボタン及びBボタンの同時押し下げが行
われると、動作モードは条件設定モードST7へと遷移
する。この条件設定モードST7においては、各種条件
の設定が行われる。より具体的には、図6に示すよう
に、条件設定モードST7に対応する条件設定モード画
面DST7においては、各種条件としてタンク容量、ダイ
ビング開始時のタンク残圧であるダイビング開始残圧、
エア消費量変化率が設定され、それぞれタンク容量表示
領域701、ダイビング開始残圧表示領域702、ダイ
ビング終了残圧表示領域703及変化率表示領域704
に表示がなされる。
【0024】この条件設定モードST7で設定された各
種の条件データ及び総圧力算出部401において算出さ
れた総圧力値をエア消費量算出部403に入力されると
エア消費量算出部403によって1気圧下における毎分
あたりの平均エア消費量V1が算出される。すなわち、
平均エア消費量V1の算出式は、エア消費量変化率を考
慮しない場合、 V1=(Ps−Pe)×VT/(Psum/60) …(1) で表される。ここで、Psはダイビング開始前のタンク
算圧、Peはダイビング終了後のタンク残圧、VTはタ
ンク容量、Psumはダイビング中の毎秒毎の圧力値の
総和(総圧力値)である。また、本ダイブコンピュータ
1では、平均水深を次式により算出している。平均水深
=毎秒毎の水深値の総和/潜水時間従って、平均水深に
対応する平均圧力値Pmおよび潜水時間tから、1気圧
下における毎分あたりの平均エア消費量V1を算出する
ように構成することも可能である。
【0025】すなわち、 V1=(Ps−Pe)×VT/(Pm×t) となる。また、上記各種データは、ログモードST6に
おいて確認することができる。図7に示すように、条件
設定部402によって設定されたタンク容量、ダイビン
グ開始前のタンク残圧、ダイビング終了後のタンク残圧
およびエア消費量が、それぞれ、タンク容量表示領域6
11、ダイビング開始前タンク残圧表示領域612、ダ
イビング終了後タンク残圧表示領域613及びエア消費
量表示領域610に表示されることとなる。ところで、
上記構成において、エア消費量算出部403は、ダイビ
ング終了後に計算したエア消費量をそのまま出力するの
ではなく、当該ダイビングにおける潮の流れ、ユーザで
あるダイバーの精神状態及び体調などを考慮してエア消
費量に対して補正をかけている。
【0026】すなわち、エア消費量は、同一のダイバー
においてもダイビング時の体調や潮の流れの強弱、精神
状態、水温などの影響をうけ、通常のエア消費量と大き
く異なる場合があるからである。このため、このような
影響を考慮に入れて計算を行うことにより、より正確な
エア消費量の計算が行えるからである。ここで、図8の
エア消費量変化率を考慮したエア消費量の補正処理フロ
ーチャートを参照してエア消費量算出部403における
エア消費量算出処理について具体的に説明する。まず、
エア消費量算出部403は、上述した(1)式に基づい
て補正前の平均エア消費量V1を算出する(ステップS
1)。すなわち、 V1=(Ps−Pe)×VT/(Psum/60) となる。
【0027】続いて、潮の流れがユーザにより、「な
し」、「弱い」、「中程度」、「強い」のいずれに設定
されているかを判別し(ステップS2)、潮流補正係数
x1を設定する(ステップS3)。すなわち、潮の流れ
が「なし」と判別された場合には、 x1=0 に設定し、潮の流れが「弱い」と判別された場合には、 x1=0.2 に設定し、潮の流れが「中程度」と判別された場合に
は、 x1=0.4 に設定し、潮の流れが「強い」と判別された場合には、 x1=0.8 に設定する。次にユーザの体調がユーザにより、「良
好」、「普通」、「不良」のいずれに設定されているか
を判別し(ステップS4)、体調補正係数x2を設定す
る(ステップS5)。
【0028】すなわち、体調が「良好」と判別された場
合には、 x2=0 に設定し、体調が「普通」と判別された場合には、 x2=0.1 に設定し、体調が「不良」と判別された場合には、 x2=0.3 に設定する。次にユーザの精神状態がユーザにより、
「平静」もしくは「興奮または不安定」のいずれに設定
されているかを判別し(ステップS6)、精神状態補正
係数x3を設定する(ステップS7)。
【0029】すなわち、精神状態が「平静」と判別され
た場合には、 x3=0 に設定し、精神状態が「興奮または不安定」と判別され
た場合には、 x3=0.3 に設定する。続いて潮流補正係数x1、体調補正係数x
2及び精神状態補正係数x3を加算しエア消費量変化率
xを算出する(ステップS8)。 x=x1+x2+x3 続いて補正前の平均エア消費量V1及びエア消費量変化
率xに基づいて基本エア消費量Vを次式により算出す
る。 V=V1/(1+x) なお、係数x1、x2、x3の値は、一例であり、適宜
変更が可能である。
【0030】[2.1] 潜水結果記録部における動作 潜水結果記録部78においては、エア総消費量算出部4
05において用いられる潜水時間と、エア消費量算出部
403において算出されたエア総消費量を記録してい
る。そして潜水結果記録部78は、プランニング対象ダ
イビングをシミュレートすべくエア総消費量算出部40
5において用いる潜水時間及びエア総消費量算出部40
5において算出されるエア総消費量を、すでに記録して
いる潜水時間及びエア総消費量にそれぞれ加算するシミ
ュレーション機能を実現する。すなわち、通常のダイビ
ングでは、マルチレベルダイビングといって、潜水深度
は常に一定ではなく、潜水時間毎に異なっている。従っ
て、潜水結果記録部78に対し、ユーザは、例えば一分
ごとの潜水深度を入力していくことによってそれらのエ
ア消費量が潜水結果記録部78において累積され、細か
い個々のダイビングパターンに応じたエア消費量を算出
する事が可能となるのである。
【0031】このようなシミュレーション機能を有する
ことによってより現実的な予定ダイビングのプランニン
グが可能となり、予定ダイビング中におけるエア消費量
を考慮したダイビングプランを企画することによりエア
切れを防止することが可能となるのである。ところで、
ダイビング中にタンクに残っているエアの量を表示して
いるのは、残圧計であり、プランニング対象ダイビング
の計画を立てる際には、エア消費量の値を把握するより
残圧計の値(タンク残圧)を把握した方が理解しやす
い。プランニング対象ダイビングのプランニングを行う
際には、図5に示すように、ダイブコンピュータの動作
モードが時刻モードST1もしくはサーフェスモードS
T2である場合において、Aボタンを押し、さらにAボ
タンとBボタンを同時に押し下げる。
【0032】これにより、動作モードはプラン条件設定
モードST8へ移行する。図9にプラン条件設定モード
のモード遷移図を示す。そしてさらに、プラン条件設定
モードST8の第1プラン条件設定モードST81に移
行する。この第1プラン条件設定モードST81の初期
状態においては、図9に示すように、「AVE」表示
(=平均水深表示)801Aおよび「DIVE.T」表
示(=潜水時間表示)801Bが同時に点滅する。この
状態において、Bボタンを押し下げると、プランニング
対象ダイビングの潜水可能平均水深および潜水可能時間
が算出されることとなる。一方、「AVE」表示801
Aおよび「DIVE.T」表示801Bの同時点滅中に
Aボタンを押し下げると、「AVE」表示801Aおよ
び「DIVE.T」表示801Bが消灯し、代わりに
「SIMULATION」表示802が点滅する。
【0033】この「SIMULATION」表示802
が点滅している状態において、Bボタンを押し下げる
と、プランニング対象ダイビングの各潜水時間における
予定水深値からエア消費量およびタンク残圧を算出し、
その算出結果を潜水結果記録部78に記録するととも
に、算出されるエア消費量を順次累積加算する。第1プ
ラン条件設定モードST81において、「AVE」表示
801Aおよび「DIVE.T」表示801Bの同時点
滅中にBボタンの押し下げがなされると第2条件設定モ
ードST82へ移行する。この第2条件設定モードST
82においては、Aボタンの押し下げにより、データ設
定対象領域がエア消費量増減率表示領域803→ダイビ
ング開始残圧表示領域804→ダイビング終了残圧表示
領域805→タンク容量表示領域→エア消費量増減率表
示領域803→……というように設定項目が順次サイク
リックに移行する。
【0034】従って、各設定値を設定することによって
次回以降の所望のプランニング対象ダイビングにおける
エア消費量増減率および当該プランニング対象ダイビン
グにおいて使用するタンクのダイビング開始残圧および
次回ダイビング終了時にタンク内に残しておきたいエア
量に相当するタンク残圧およびタンク容量の設定が行わ
れることとなる。そして、各データの設定が終了し、B
ボタンが押されると、第4プラン条件設定モードST8
4に移行する。第4プラン条件設定モードST84(=
シミュレーション表示モード)においては、潜水時間表
示領域809に「1分」が表示され、平均水深表示領域
810における平均水深表示が点滅表示される。そして
プランニング対象ダイビングにおける潜水経過時間1分
目における水深値の入力待ち状態となる。ここで、所望
の水深値を水深データとしてBボタンで確定した後、A
ボタンを押し下げることにより潜水結果記録部78に記
録されているエア消費量と、条件設定モードST82に
おいて設定されたエア消費増減率によりエア総消費量算
出手段により、プランニング対象ダイビングにおける潜
水経過時間1分におけるエア総消費量Vsumが算出さ
れ、第4プラン条件設定モードST84における表示画
面のエア総消費量表示領域811に表示されることとな
る。この場合において、エア総消費量Vsumの算出式は
次式の通りとなる。 Vsum=V1×a×Pm×t
【0035】また、第2条件設定モードST82におい
て設定されたプランニング対象ダイビングにおいて使用
を予定しているタンク容量、ダイビング開始時タンク残
圧およびダイビング終了予定タンク残圧を設定すること
により、タンク残圧算出部406(図4参照)によって
プランニング対象ダイビング終了後のタンク残圧Peが
算出され、その算出結果は第4プラン条件設定モードS
T84のダイビング終了後、予定タンク残圧表示領域に
表示される。プランニング対象ダイビング終了後のタン
ク残圧Peは次式により算出される。 Pe=(Ps×VT−Vsum)/VT こうして算出されたエア総消費量Vsumおよび潜水時間
は潜水結果記録部78においては記録され、保持され
る。その後、Aボタンを押すと潜水時間が潜水結果記録
部78に記録されている潜水時間(この段階では、1
分)に1分加算され、「2分」となり、プランニング対
象ダイビングにおける潜水経過時間2分目における水深
値の入力待ち状態となり、潜水経過時間1分目の場合と
同様に所望の水深値を水深データとして確定し、Aボタ
ンを押し下げると、潜水経過時間2分目におけるエア総
消費量が算出され、演算結果が潜水結果記録部78に記
録されているエア総消費量に加算され、プランニング対
象ダイビングの潜水開始時からのエア総消費量およびタ
ンク残圧が算出されることとなる。
【0036】このようなデータ入力操作および演算を繰
り返すことによりプランニング対象ダイビングにおける
多様な潜水パターンに応じたエア消費量およびタンク残
圧をシミュレートすることができるのである。ところ
で、プランニング対象ダイビングの潜水可能時間を知る
ことによって、ダイビングにおける安全性が高まる。ま
た、安全性を考慮してダイビング終了後にエア残量があ
る程度確保しておく必要があり、NAUIのスキューバ
ダイバ用のテキスト「ADVENTURES IN SCUBA DIVING」に
は水深18[m]以浅の場所へのダイビングでは、タン
ク残圧が最低で40気圧程度になる前に浮上を開始する
必要があることが記載されている。
【0037】また、水深18[m]より深い場所へのダ
イビングでは、タンク残圧が60気圧以上ある場合であ
っても、水深と状況に応じて浮上を開始する必要がある
ことが記載されている。このようにタンク内のエア消費
量は、安全性の観点からダイビング状況、特に平均水深
値から潜水可能時間を算出するほうが情報としては好ま
しい。そこで、プランニング対象ダイビングの計画を立
てる際には、図5に示すように、ダイブコンピュータの
動作モードが時刻モードST1もしくはサーフェスモー
ドST2である場合において、Aボタンを押し、さらに
AボタンとBボタンを同時に押し下げることにより、動
作モードは第1プラン条件設定モードST81へ移行す
る。さらに第1プラン条件設定モードST81におい
て、「AVE」表示および「DIVE.T」表示の同時
点滅中にAボタンを押し下げると、「AVE」表示およ
び「DIVE.T」表示が消灯し、「SIMULATI
ON」表示が点滅する。この「SIMULATION」
表示が点滅している状態において、Bボタンを押し下げ
ると、次回ダイビングの各潜水時間における予定水深値
からエア消費量およびタンク残圧を算出し、その算出結
果を潜水結果記録部に記録するとともに、算出されるエ
ア消費量を順次累積加算する。プラン条件設定モードS
T81において、Bボタンの押し下げがなされると条件
設定モードST82へ移行する。
【0038】この条件設定モードST82においては、
Aボタンの押し下げにより、設定項目が順次移行するの
で、各設定値を設定することによって次回以降の所望の
ダイビングにおけるエア消費量増減率および当該ダイビ
ングにおいて使用するタンクのダイビング開始残圧およ
び次回ダイビング終了時にタンク内に残しておきたいエ
ア量に相当するタンク残圧およびタンク容量の設定が行
われる。そして各データの設定が終了し、Aボタンを2
秒以上押し続け(2秒ホールド)すると、第3プラン条
件設定モードST83に移行する。この第3プラン条件
設定モードST83においてプランニング対象ダイビン
グにおける平均水深を設定した場合、各設定されたデー
タおよび潜水結果記録部に記録されているエア消費量よ
り潜水可能時間算出部407によって当該プランニング
対象ダイビングにおいて潜水可能な時間tが次式により
算出される。 t=(Ps−Pe)×VT/(V1×a×Pm) ここで、V1は1気圧下における1分当たりの平均エア
消費量、aはエア消費量増減率、Psはダイビング開始
残圧、Peはプランニング対象ダイビング終了時に残し
ておきたいタンク残圧、Pmはプランニング対象ダイビ
ングの平均水深の圧力換算値である。また、プランニン
グ対象ダイビングの潜水時間を設定した場合には、設定
されたデータおよび潜水結果記録部に記録されているエ
ア消費量より、センス可能平均水深算出部によって、プ
ランニング対象ダイビングで潜水可能な平均水深の圧力
換算値値Pmが次式により算出される。 Pm=(Ps−Pe)×VT/(V1×a×t)
【0039】このように第3プラン条件設定モードST
83においては、プランニング対象ダイビングの平均水
深を入力した場合は潜水可能時間が算出されて潜水可能
時間表示領域808に表示され、プランニング対象ダイ
ビングの潜水時間を入力した場合には潜水可能平均水深
が算出され、潜水可能平均水深表示領域807に表示さ
れることとなる。以上の説明においては、タンク容量と
ダイビング開始前のタンク残圧から使用可能なエア量を
算出していたが、エア使用の限界量からある一定の時間
ダイビングをするための平均水深値を算出する機能はス
キューバダイビングという長い時間楽しみたいスポーツ
においては利用価値が高いと考えられる。
【0040】[3] ダイブコンピュータの概要動作 次に図10を参照してダイブコンピュータの概要動作に
ついて説明する。図10にダイブコンピュータの概要動
作フローチャートを示す。ダイブコンピュータ1は、ま
ず、エア消費残り時間Tairを次式により算出する(ス
テップS11)。 Tair=(Ps−Pe)・VT/(V・x・Pabs/1
0) ここで、Psはダイビング開始残圧であり、Peは当該
ダイビング終了時に残しておきたいタンク残圧であり、
VTはタンク容量であり、Vはエア消費量であり、Pab
sはダイビング中の水深における絶対圧である。次にダ
イブコンピュータ1は、残留窒素の計算を行う(ステッ
プS12)。
【0041】より具体的には、水中滞在時間t分におけ
る残留窒素分圧P(t)を次式により計算することとな
る。 P(t)=P(0)+(Pa−P(0))×{1−ex
p(−k・t)} ここで、P(0)は、現在の残留窒素分圧であり、Pa
は現在の呼吸窒素分圧であり、 k=ln2/TH (ただし、THはハーフタイムである。) である。続いてダイブコンピュータ1は、無減圧潜水可
能時間NDLを次式により算出する(ステップS1
3)。 NDL=[ln{(P(0)−Pa)/(M(0)−P
a)}]/k ここで、M(0)はM値である。続いてダイブコンピュ
ータ1は、エア消費残り時間Tairもしくは無減圧潜水
可能時間NDLが0になったか否かを判別する(ステッ
プS14)。
【0042】ステップS14の判別において、エア消費
残り時間Tairもしくは無減圧潜水可能時間NDLが0
になった場合には(ステップS14;Yes)、ユーザ
に対し表示部10を介して警告メッセージを表示し(ス
テップS15)、ユーザに対し再度警告メッセージを表
示するまでの時間に相当する時間tBを入力させ(ステ
ップS16)、演算上の水中滞在時間tを t=t−tB に設定し(ステップS17)、処理をステップS11に
移行し、同様の処理を繰り返す。ステップS14の判別
において、エア消費残り時間Tair及び無減圧潜水可能
時間NDLが0になっていない場合には(ステップS1
4;No)、潜水深度が0[m]であるか否かを判別し
(ステップS18)、潜水深度が0[m]ではない場
合、すなわち、未だ潜水中である場合には(ステップS
18;No)、処理をステップS11に移行し、同様の
処理を繰り返す。ステップS18の判別において、潜水
深度が0[m]である場合には(ステップS18;Ye
s)、ユーザの指示によりダイビング終了であるか否か
を判別し(ステップS19)、ダイビング終了ではない
場合には(ステップS19;No)処理をステップS1
1に移行し、同様の処理を繰り返す。ステップS19の
判別において、ダイビング終了である場合には処理を終
了する。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ダイバー個人のエア消
費量が簡便に計算され、ダイビングのプランニングを行
う際に窒素の情報のみならず、エア消費量を考慮できる
ため、よりダイビングにおける安全を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ダイブコンピュータの外観正面図である。
【図2】 ダイブコンピュータの概要構成ブロック図で
ある。
【図3】 制御部の機能ブロック図である。
【図4】 ダイブコンピュータの主要部の機能ブロック
図である。
【図5】 ダイブコンピュータの動作モード遷移図であ
る。
【図6】 条件設定モードの動作説明図である。
【図7】 ログモードの動作説明図である。
【図8】 エア消費量を考慮したエア消費量の補正処理
フローチャートである。
【図9】 プラン条件設定モードのモード遷移図であ
る。
【図10】 ダイブコンピュータの概要動作フローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…ダイブコンピュータ 61…圧力計測部 68…計時部 78…潜水結果記録部 401…総圧力算出部 402…条件設定部 403…エア消費量算出部 404…ダイブプランニング部 405…エア総消費量算出部 406…タンク残圧算出部 407…潜水可能時間算出部 408…潜水可能平均水深算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63C 11/02 G04G 1/00 315

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともタンク容量、ダイビング開始
    前のタンク残圧である開始前タンク残圧およびダイビン
    グ終了後のタンク残圧である終了後タンク残圧を含むダ
    イビング条件を設定する条件設定手段と、 水圧を計測する水圧計測手段と、 潜水時間を計測する潜水時間計測手段と、 1回の潜水期間中における水圧値の総和である総圧力値
    を算出する総圧力値算出手段と、 前記タンク容量、前記開始前タンク残圧、前記終了後タ
    ンク残圧、前記ダイビング開始前のタンク算圧、前記潜
    水時間および前記総圧力値に基づいて当該ダイビング中
    における予め定めた単位時間当たりの平均エア消費量を
    算出するエア消費量算出手段と、 を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイバーズ用情報処理装
    置において、 前記条件設定手段は、前記平均エア消費量の増減率を設
    定する増減率設定手段を備え、 前記エア消費量算出手段は前記増減率に基づいて前記平
    均エア消費量の補正を行う、 ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のダイバー
    ズ用情報処理装置において、 前記条件設定手段は、次回以降におけるダイビングの予
    定平均水深値および予定潜水時間を設定する機能を有
    し、 前記平均エア消費量に基づいて設定されたダイビングに
    おける総エア消費量を算出するエア総消費量算出手段を
    備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のダイバーズ用情報処理装
    置において、 1回のダイビングにおける前記潜水時間と前記総消費量
    を記録するとともに、前記潜水時間および前記総消費量
    をそれぞれ累積加算して記録する潜水結果記録手段を備
    えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載のダイバー
    ズ用情報処理装置において、 前記条件設定手段は、次回以降の少なくとも1回のダイ
    ビングにおける予定タンク容量および予定ダイビング開
    始残圧を設定し、 前記エア総消費量、前記予定タンク容量および前記予定
    ダイビング開始残圧に基づいて当該次回以降のダイビン
    グ中における予定タンク残圧を算出する予定タンク残圧
    算出手段を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】 少なくともタンク容量、ダイビング開始
    前のタンク残圧である開始前タンク残圧およびダイビン
    グ終了後のタンク残圧である終了後タンク残圧を含むダ
    イビング条件を設定する条件設定過程と、 水圧を計測する水圧計測過程と、 潜水時間を計測する潜水時間計測過程と、 1回の潜水期間中における水圧値の総和である総圧力値
    を算出する総圧力値算出過程と、 前記タンク容量、前記開始前タンク残圧、前記終了後タ
    ンク残圧、前記ダイビング開始前のタンク算圧、前記潜
    水時間および前記総圧力値に基づいて当該ダイビング中
    における予め定めた単位時間当たりの平均エア消費量を
    算出するエア消費量算出過程と、 を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の
    制御方法。
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