JP2005088685A - ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガイドであるインストラクターに必要以上の負担をかけることなく、インストラクターの指示に従ってダイビングを行う各メンバーの安全を向上させることのできるダイバーズ用情報処理装置を提供することにある。
【解決手段】 ダイバーズ用情報処理装置1は、潜水状態にあるか否かを検出する潜水検出部30と、警告を行う警告タイミングを設定する警告タイミング設定部5と、前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告を行う警告部39とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特にダイバーの安全を向上させるための報知を行うダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
従来のダイバーズ用情報処理装置におけるダイビングシミュレーションツールは残留窒素量のみを考慮したものであった。しかし、ダイビング時には残留窒素量ばかりではなく、エアが蓄えられているボンベの残圧(タンク内のエア残留量)も注意しなければならない。DAN(Divers Alert Network)の「Report on Decompression Illness and Diving Fatalities」によれば、1997年の死亡事故原因としては、減圧症は1件だけが報告されているにすぎず、逆にエア切れによる溺死のケースが8例、エアエンボリズムによる死亡事故のケースは18件にも及んでいる。
減圧症は、体内に過剰な窒素が蓄積されることが原因であるため、その対策とすれば、潜水深度を控えめにすればよいし、実際の潜水時にはダイバーズ用情報処理装置が減圧症を防ぐために指示をだすため比較的対策は立てやすい。
一方、エアエンボリズムの原因としては、エア切れと急浮上と両方の誘因が結びついているエア切れによる急浮上というケースが多く、エア切れによる溺死のケースと合わせると死亡事故の約半数にエア切れが絡んでいるといえる。
また、特にダイビング初心者の場合には、ダイビング時に不必要な行動をとってしまったり、精神的に興奮状態におちいってしまったりと、減圧症の危険性のあるレベルまで窒素が吸収される前に、タンクのエアがなくなる可能性が高い。このような現状を考えてみると、次回のダイビングシミュレーションを行う場合、残留窒素量ばかりでなく、エア消費量も非常に重要な情報になる。そこで、過去に行ったダイビングのエア消費量を基に、次回ダイビングの諸条件(水温、経験、海流など)を考慮にいれた残留窒素量と、エア消費量とを計算し、ダイビングシミュレーションを行う方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、実際のダイビングでは、個人でダイバーズ用情報処理装置を所持していない場合もあり、主にガイド(インストラクター)が、複数人の共同潜水者(メンバー)のエア消費量を把握していることが多い。その場合には、ガイドの主観、感覚によってメンバーのエア残留量および無減圧潜水可能時間を定期的に確認するようにしていた。
特開2001−199390号公報
しかしながら、ダイビングを行うメンバーの体調や精神状態および現在の水深の変化等によりエア残留量および無減圧潜水可能時間は変化するため、ガイドの主観、感覚により確認間隔を現在の状況に応じて決めることとなる。しかし、潜水中では通常よりも思考能力が鈍っているため、ガイドが確認間隔を現在の状況に応じて決めることは、ガイドに必要以上の負担をかけることとなる。
そこで、本発明の目的は、ガイドであるインストラクターに必要以上の負担をかけることなく、インストラクターの指示に従ってダイビングを行う各メンバーの安全を向上させることのできるダイバーズ用情報処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、ダイバーズ用情報処理装置は、潜水状態にあるか否かを検出する潜水検出部と、警告を行う警告タイミングを設定する警告タイミング設定部と、前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告を行う警告部とを備えたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、潜水検出部は、潜水状態にあるか否かを検出し、警告タイミング設定部は、警告を行う警告タイミングを設定し、警告部は潜水状態にある場合に、設定された前記警告タイミングにおいてダイバーに警告を行う。
この場合において、水圧あるいは水深を計測する圧力計測部を備え、前記警告タイミング設定部は、前記計測された前記水圧あるいは水深に基づいて前記警告タイミングを変更する警告タイミング変更部を備えるようにしてもよい。
また、前記警告タイミング設定部は、前記警告タイミングを設定するに際し、所定の安全係数を考慮するようにしてもよい。
さらに、ユーザに基準警告タイミングを設定させるための操作部を備え、前記警告タイミング設定部は、前記基準警告タイミングに基づいて前記警告タイミングを設定するようにしてもよい。
さらにまた、前記警告部の警告時にユーザに当該警告を中断させる指示を行わせる中断指示部を備え、前記警告部は、前記中断の指示があるまで警告を継続するようにしてもよい。
また、上記構成において、前記警告は、ボンベの残圧確認を促すものであるようにしてもよい。
また、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法は、潜水状態にあるか否かを検出する潜水検出過程と、警告を行う警告タイミングを設定する警告タイミング設定過程と、前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告を行う警告過程とを備えるようにしてもよい。
この場合において、水圧あるいは水深を計測する圧力計測過程を備え、前記警告タイミング設定過程は、前記計測された前記水圧あるいは水深に基づいて前記警告タイミングを変更する警告タイミング変更過程を備えるようにしてもよい。
また、前記警告タイミング設定過程は、前記警告タイミングを設定するに際し、所定の安全係数を考慮するようにしてもよい。
さらに、ユーザに基準警告タイミングを設定させるための操作過程を備え、前記警告タイミング設定過程は、前記基準警告タイミングに基づいて前記警告タイミングを設定するようにしてもよい。
さらにまた、前記警告過程の警告時にユーザに当該警告を中断させる指示を行わせる中断指示過程を備え、前記警告過程は、前記中断の指示があるまで警告を継続するようにしてもよい。
また、ダイバーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、潜水状態にあるか否かを検出させ、警告を行う警告タイミングを算出させ、前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告をさせるようにしてもよい。
この場合において、水圧あるいは水深を計測させ、前記計測させた前記水圧あるいは水深に基づいて前記警告タイミング変更させるようにしてもよい。
また、前記警告タイミングを設定する際に、所定の安全係数を考慮させるようにしてもよい。
さらに、ダイバーズ用情報処理装置は、ユーザに基準警告タイミングを設定させるための操作部を備えるものであり、ユーザが前記操作部を介して基準警告タイミングを設定した場合に、前記基準警告タイミングに基づいて前記警告タイミングを設定させるようにしてもよい。
さらにまた、ダイバーズ用情報処理装置は、前記警告部の警告時にユーザに当該警告を中断させる指示を行わせる中断指示部を備えるものであり、前記ユーザにより前記中断指示部を介して、前記中断の指示があるまで警告を継続するようにしてもよい。
また、上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録することも可能である。
本発明によれば、ガイドであるインストラクターに必要以上の負担をかけることなく、インストラクターの指示に従ってダイビングを行う各メンバーの安全を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
[全体構成]
図1は本実施形態のダイバーズ用情報処理装置の装置本体および腕バンドの一部を示す平面図である。
図1において、本実施形態のダイバーズ用情報処理装置1は、いわゆるダイブコンピュータと呼ばれるものであり、潜水中のダイバーの水深位置や潜水時間を計算してそれらを表示するとともに、潜水中に体内に蓄積される不活性ガス量、(主に窒素量)を計測し、この計測結果から、潜水後に陸上にあがってから体内に蓄積された窒素が排出される時間などを表示するものである。
このダイバーズ用情報処理装置1は、円形の装置本体2に対して図面上下方向に腕バンド3、4がそれぞれ連結され、この腕バンド3、4によって腕時計と同様にダイバーの腕に装着して使用される。装置本体2は、上ケースと下ケースとが完全水密状態でビス止めなどの方法で同定され、この内部には各種の電子部品などが搭載された基板(図示せず)が収納されている。
装置本体2の上面側には、液晶パネル11を有する表示部10が設けられ、この表示部10の図面下側にはダイバーズ用情報処理装置1で行われる各モードを選択、切り換えするための操作部5が設けられ、この操作部5はプッシュボタン形式のスイッチA、Bを有している。
装置本体2の上面側には、潜水を開始したか否かを監視するための導通検知センサを用いた潜水動作監視スイッチ30が設けられている。この潜水動作監視スイッチ30は装置本体2の上面側に露出している2つの電極30A、30Bを有し、これらの電極30A、30Bが海水などで導通し、電極30A、30B間の抵抗値が小さくなったときに入水を開始したものと判断する。但し、この潜水動作監視スイッチ30は、あくまで入水したことを検出して、ダイビングモードに移行するのに用いられるだけで、1本のダイビングを開始した旨を検出するものではない。すなわち、ダイバーズ用情報処理装置1を装着した腕が海水に浸かっただけの場合もあり、このような場合にはダイビングを開始したものと扱うべきではないからである。このため、本実施形態のダイバーズ用情報処理装置1は、装置本体2に内蔵の図示しない圧力センサによって水深(水圧)が一定以上、たとえば、水深値が1.5mより深くなったときに、ダイビングを開始したものと見なし、この水深値(1.5m)よりも浅くなったときにダイビングが終了したものと見なすこととなる。
次に表示部10の構成について説明する。
液晶パネル11は、装置本体2の中央に位置する表示領域11Aと、その外周側に位置する環状表示領域11Bとを備えている。なお、本実施例では表示領域11Aとその外側に位置する環状表示領域11Bとが円形の例を示したが、円形に限定されるものではなく楕円形、トラック状、多角形でも良い。この表示領域11Aは7つの表示領域111〜117で構成されている。
第1の表示領域111は、表示領域11Aの図面上部左側に位置しており、後述する各表示領域111〜117のうちでは最も大きく構成されている。この第1の表示領域111には、後述するダイビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プランニングモード、ログモードのときにそれぞれ現在水深、現在月日、水深ランク、潜水月日(ログナンバー)が表示されるようになっている。
第2の表示領域112は、第1の表示領域111より図面右側に位置しており、この第2の表示領域112には、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プランニングモード、ログモードのときにそれぞれ潜水時間、現在時刻、無減圧潜水可能時間、潜水開始時刻(潜水時間)が表示されるようになっている。
第3の表示領域113は、第1の表示領域111の図面下側に位置しており、この第3の表示領域113には、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プランニングモード、ログモードのときにそれぞれ、最大水深、体内窒素排出時間、セーフティレベル、最大水深(平均水深)が表示されるようになっている。
第4の表示領域114は、第3の表示領域113の図面右側に位置しており、この第4の表示領域114には、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プランニングモード、ログモードのときにそれぞれ無減圧潜水可能時間、水面休止時間、温度、潜水終了時刻(最大水深時水温)が表示されるようになっている。
第5の表示領域115は、第3の表示領域113の図面下側に位置しており、この第5の表示領域115には、電源容最切れ警告領域104に電源容最切れ警告が表示され、高度ランク表示領域103には高度ランクが表示されるようになっている。
第6の表示領域116は、表示領域11Aの最も図面下側に位置しており、この第6の表示領域116には休内窒素量が、グラフ表示されるようになっている。
第7の表示領域117は、第6の表示領域116の図面右側に位置しており、この第7の表示領域117には、ダイビングモードで減圧潜水状態になったときに、窒素(不活性ガス)が吸収傾向にあるのか、排出傾向にあるかを示す(図中、上下方向矢印が図示されている)領域と、浮上速度が高すぎる場合に浮上速度違反警告の一つとして、減速を指示するための「SLOW」を表示する領域と、潜水中に減圧潜水を行わなければならない旨を警告するための「DECO」を表示する領域とで構成されている。
図2はダイバーズ用情報処理装置のブロック図である。
ダイバーズ用情報処理装置1は、各種操作を行うための操作部5と、各種情報を表示する表示部10と、潜水動作監視スイッチ30と、ダイバーに警告を行う警告部39と、ダイバーズ用情報処理装置1全体の制御を行う制御部50と、気圧あるいは水圧を計測するための圧力計測部61と、各種計時処理を行う計時部68とを備えている。
警告部39は、ブザーなどのアラーム音によりダイバーに報知を行う報音装置37と、振動によりダイバーに報知を行う振動発生装置38とを備えている。
表示部10は、各種の情報を表示するための液晶パネル11と、その液晶パネル11を駆動するための液晶ドライバ12とを備えている。この表示部10と、各モードでの処理を行うとともに、各モードに応じた表示を液晶パネル11に表示させる制御部50とで表示手段を構成している。
計時部68は、ダイバーズ用情報処理装置1において通常時刻の計測や潜水時間の監視をおこなうため、所定の周波数を有するクロック信号を出力する発振回路31と、この発振回路31から出力されたクロック信号の分周をおこなう分周回路32と、この分周回路32から出力された信号に基づいて1秒単位での計時をおこなっている時刻用カウンタ33とを備えている。
制御部50は、操作部5と潜水動作監視スイッチ30と報音装置37と振動発生装置38とが接続されている。この制御部50には、装置全体の制御をおこなうCPU51と、このCPU51の制御下で液晶ドライバ12と、時刻用カウンタ33とを制御する制御回路52と、制御用プログラムおよび制御用データを格納しているROM53と、各種データを一時的に格納するRAM54とを備えている。CPU51は、ROM53に格納されている制御プログラムおよび制御データを読み出して各種モードにおける処理をおこなう。
ダイバーズ用情報処理装置1では、水深を計測・表示して、ダイバーに報知するとともに、水深(水圧)および潜水時間から、ダイバーの体内に蓄積される窒素ガス(不活性ガス)の量を計測することが必要である。このため、圧力計測部61は、気圧および水圧を計測している。この圧力計測部61は、半導体圧力センサにより構成される圧力センサ34と、この圧力センサ34の出力信号を増幅する増幅回路35と、この増幅回路35から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路36とを備えている。
ダイバーズ用情報処理装置1では、制御部50と圧力計測部61と潜水動作監視スイッチ30とにより潜水検出部を構成している。この潜水検出部は、制御部50に制御された潜水動作監視スイッチ30が入水を判断し、かつ、制御部50に制御された圧力計測部61により水深(水圧)が一定以上、たとえば水深値が1.5mより深くなったときにダイビングを開始したと判断し、この水深値(1.5m)より浅くなったときにダイビングが終了したと判断する。
図3はダイバーの浮上速度違反警告処理のブロック図である。
ダイバーズ用情報処理装置1は、浮上速度監視機能を備えており、この浮上速度監視機能は、浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計測部75と、この浮上速度計測部75の計測結果と設定されている浮上速度上限値76とを比較して現在の浮上速度が浮上速度上限値76より速い場合には浮上速度違反警告を行う浮上速度違反警告部77とを備えている。この浮上速度計測部75は、制御部50で上述した計時部68で計時した時間と、上述した圧力計測部61で測定した水深(水圧)とに基づいて浮上時の浮上速度を算出する。
浮上速度違反警告部77は制御部50と、警告をおこなう警告部39と、警告を表示する液晶パネル11とを備えている。制御部50は、浮上速度上限値76として現在水深に対応する浮上速度上限値をROM53から呼び出し、この浮上速度上限値76と、浮上速度計測部75で算出した現在の浮上速度とを比較して、現在の浮上速度が浮上速度上限値76より速い場合には液晶パネル11での表示や、報音装置37からのアラーム音の発生や、振動発生装置38からダイバーへの振動の伝達などの方法で浮上速度違反の警告を行い、現在の浮上速度が浮上速度上限値76より遅い状態になると浮上速度違反の表示および警告を停止する。
また、ダイバーズ用情報処理装置1は、潜水結果(ダイビングの日付、潜水時間、最大水深、などの様々なデータ)をRAM54に記憶、保持しておく潜水結果記録部78を備えており、この潜水結果記録部78は、制御部50で制御された圧力計測部61で計測した水深値が1.5m(潜水開始判定用水深値)より深くなったときから1.5m(潜水終了判定用水深値)より浅くなったときまでを1回の潜水動作としてこの間の潜水結果をRAM54に記憶、保持する。ここで、潜水結果記録部78は、浮上速度違反警告部77が一回の潜水で連続して複数回の警告を行った場合、たとえば連続して2回以上の警告をおこなったときに浮上速度違反があった旨を潜水結果として記録し、後述するログモードにおいて過去の潜水結果を再生、表示するときには、ダイビング中に浮上速度違反があった旨も再生、表示される。
また、潜水結果記録部78は、制御部50で制御された圧力計測部61で計測した水深値が1.5m(潜水開始判定用水深値)より深くなったときから、1.5m(潜水終了判定用水深値)より浅くなるまでの間、計時部68により潜水時間の計測を行い、潜水時間が3分未満であれば、この間の潜水は一回の潜水として扱わずに、その潜水結果はRAM54に記録しない。この潜水結果記録部78は、潜水結果を最大10本のログデータとしてRAM54に記録、保持しているが、10本以上潜水した場合には古いデータから順に削除するため、素潜りのような短時間のダイビングも記録すると、重要なダイビングの結果が削除されてしまうからである。
報音装置37におけるアラーム音の発生回路を図12に示す。図12に示すように、アラーム音発生回路は、コイル371と圧電素子ブザー372とが直列に接続され、このコイル371と並列にIC373が接続され、IC373と圧電素子ブザー372との間に
ダイオード375とトランジスタ374とが順に接続されている。このトランジスタ374のオンオフタイミングによって電圧が昇圧され、この昇圧電圧が圧電素子ブザー372にかかることにより圧電素子ブザー372がアラームを鳴鐘する。
振動発生装置38の振動アラーム用ステップモータの駆動回路は、図13に示すように、CPU51と、ステアリング386と、モータドライバ388と駆動コイル381と振動アラーム用ステップモータ390とを順に接続し構成されている。このCPU51により駆動パルスPlを発生させ、この駆動パルスPl信号がステアリング386に入力されると、C1〜C4のコントロール信号が後述するように変化し、そのコントロール信号がモータドライバ388に入力される。このモータドライバ388はPMOSトランジスタTrlおよびTr4と、NMOSトランジスタTr2およびTr3とから構成されている。PMOSトランジスタTr1およびTr4のゲートにはステアリング386のコントロール信号ClおよびC4が入力され、NMOSトランジスタTr2およびTr3のゲートにはステアリング386のコントロール信号C2およびC3が入力されている。
駆動コイル381の一方は、モータドライバ388のPMOSトランジスタTrlおよびNMOSトランジスタTr2のドレインに接続され、他方はモータドライバ388のNMOSトランジスタTr3およびPMOSトランジスタTr4のドレインに接続されている。振動アラーム用ステップモータ390は、単相の駆動コイル381が巻かれているコの字型の磁心387と、この磁心387の両端に接続されたステータ382a、382bと、このステータ382a、382bに囲まれるように配置されたロータ385とで構成されている。このロータ385に回転軸383が備わっており、この回転軸383の同軸上に永久磁石389と、偏心おもり384とが取り付けられている。この永久磁石389は2極に着磁され、主にサマリウムコバルト系の材質が用いられている。偏心おもり384は重金属、例えば金やタングステン合金などが用いられている。
ロータ385は、2片のステータ382aとステータ382bとに囲まれるように配置されている。この2片のステータ382a、382bはステータ拡大図である図15に示すように互いに偏心した位置で対向している。2片のステータ382a、ステータ382bは、磁心387と磁気回路を形成するように、ねじ380で固定されている。また、ステータ382aとステータ382bと磁心387とは、透磁率を高めるため、高透磁率部材、例えばパーマロイ材を用いることが望ましい。
次に、振動アラーム駆動システムの動作説明を図13、14を用いて説明する。
まず、CPU51から駆動パルスPlが出力されていない(Lowレベル)期間では、ステアリング386からのコントロール信号Cl、C2、C3およびC4はすべてLowレベルが出力され、TrlおよびTr4がONし、駆動コイル381にはVddレベルが供給されている。
CPU51から駆動パルスPlが出力される(Hihgレベル)と、駆動パルスPlに同期してステアリング386のコントロール信号ClおよびC2、コントロール信号C3およびC4が交互にHighレベルになる。ステアリング386からのコントロール信号C1〜C4がLowレベルのとき、CPU51から駆動パルスPlが出力されると、コントロール信号ClおよびC2がHighレベルになりTr2およびTr4はONとなり、コントロール信号C3およびC4はLowレベルとなりTr1およびTr3はOFFとなる。そのため、電流はVddからTr4、駆動コイル381、Tr2を介してVssに流れるため、ステータ382が磁化されロータ385は回転を行う。
この状態からCPU51から次の駆動パルスPlが出力されると、ステアリング386のコントロール信号C3およびC4がHighレベルになり、コントロール信号ClおよびC2がLowレベルになる。このとき、Tr2およびTr4はOFFとなり、Tr1およびTr3はONとなる。そのため、電流はVddからTrl、駆動コイル381、Tr3を介しVssに流れることでステータ382を前回と逆方向に磁化し、振動アラーム用ステップモータ390のロータ385は次の回転を行う。上記動作を繰り返すことで連続回転を行う。
[体内窒素分圧計算方法の説明]
図4は本実施形態のダイバーズ用情報処理装置1における体内窒素分圧(体内不活性ガス量)を計算するための機能構成ブロック図である。
図4に示すようにダイバーズ用情報処理装置1は、前述した圧力計測部61、呼吸気窒素分圧計算部62、呼吸気窒素分圧記憶部63、体内窒素分圧計算部64、体内窒素分圧記憶部65、比較部66、半飽和時間選択部67、計時部68を備えている。比較部66は呼吸気窒素分圧記憶部63と体内窒素分圧記憶部65に記憶されているデータ比較をおこなっている。これら呼吸気窒素分圧計算部62、呼吸気窒素分圧記憶部63、体内窒素分圧計算部64、体内窒素分圧記憶部65、比較部66、半飽和時間選択部67は、図2に示したCPU51、ROM53、RAM54によって実行されるソフトウエアによって実現可能である。だたし、これに限らず、ハードウエアである論理回路のみ、あるいは、論理回路とCPUを含む処理回路とソフトウエアとを組み合わせることで実現することも可能である。
体内窒素分圧の計算方法について説明する。本実施形態のダイバーズ用情報処理装置1において行われる体内窒素分圧の計算方法については、例えばKEN LOYST et al.著の「DIVE COMPUTER A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY,THEORY&PERFORMANCE」Watersport Publishing
Inc.(1991)やA.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」(特に第14頁)、Springer,Berlin(1984)に記載されている。なお、ここで示す体内窒素分圧の計算はあくまで一例であり、この他にも各種の方法を用いることができる。
この構成において、CPU51は圧力計測部61で計測された水圧と、計時部68で計時された時間とに基づいて、時間tに対応する水圧P(t)を計算してその値を出力する。ここで、P(t)は、大気圧も含めた絶対圧を意味する。呼吸気窒素分圧計算部62は、出力された水圧P(t)に基づいて、ダイバーが呼吸している空気中の窒素分圧(以下、呼吸気窒素分圧PIN2(t)という)を計算し、その値を出力する。ここで、呼吸気窒素分圧PIN2(t)は水圧P(t)を用いた次式により算出される。
PIN2(t)=0.79×P(t) [bar]
なお、上式における「0.79」は、空気中に占める窒素の割合を示す数値である。呼吸気窒素分圧記憶部63は、呼吸気窒素分圧計算部62によって上式のように計算された呼吸気窒素分圧PIN2(t)の値を記憶する。
体内窒素分圧計算部64は、窒素の吸収/排出の速度が異なる体内組織毎にそれぞれ体内窒素分圧PGT(t)を計算する。例えばある一つの組織を例に取ると、潜水時間t=t0〜tEまでに吸収/排出する体内窒素分圧PGT(tE)は、計算開始時(t0時)の体内窒素分圧PGT(t0)を用いて、次式のように計算され、体内窒素分圧記憶部65に記憶される。
PGT(tE)=PGT(t0)
+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−k(tE−t0)/TH)}
ここで、kは実験的に求められる定数であり、THは各組織に窒素が溶け込んで飽和状態の半分に達するまでの時間(以下、半飽和時間という)であり、各組織によって異なる数値である。
この半飽和時間THは、後述するように体内窒素分圧PGT(t0)と呼吸気窒素分圧PIN2(t0)の大小に応じて可変となる。なお、時刻t0や時刻tEなどの時間の測定は、図2に示した計時部68によって計時されている。
たとえば、t=t0時の呼吸気窒素分圧PIN2(t0)と体内窒素分圧PGT(t0)とが、それぞれ呼吸気窒素分圧記憶部63と体内窒素分圧記憶部65とに記憶されている時には、比較部66はこのPIN2(t0)とPGT(t0)とを比較する。この比較部66において比較した結果に基づき、体内窒素分圧計算部64は、半飽和時間選択部67により、t=tEの時の体内窒素分圧PGT(tE)を次式に基づいて計算する。
(1)PGT(t0)>PIN2(t0)のとき
PGT(tE)=PGT(t0)
+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−k(tE−t0)/THl)}
(2)PGT(t0)<PIN2(t0)のとき
PGT(tE)=PGT(t0)
+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−k(tE−t0)/TH2)}
ここで、kは定数であり、TH2<THlとなっている。
なお、PGT(t0)=PIN2(t0)の時は、半飽和時間TH=(TH2+THl)/2として計算するのが望ましい。
ここでPGT(t0)>PIN2(t0)のと時と、PGT(t0)<PIN2(t0)の時とで、半飽和時間THが異なる理由について説明する。
まず、PGT(t0)>PIN2(t0)のときは、体内から窒素が排出される場合であり、逆にPGT(t0)<PIN2(t0)のときは、体内へ窒素が吸収される場合である。すなわち、窒素の排出を窒素の吸収に比較して時間がかかるものとして計算させるため、窒素が排出される場合の半飽和時間TH1は窒素を吸収する場合の半飽和時間TH2より長く設定されるのである。このように窒素の排出時と吸収時とで異なる半飽和時間THを用いることにより、体内窒素量のシミュレーションをより厳密に行うことができるのである。また、体内窒素分圧の上限値を設定すれば、現在の体内窒素分圧からみて無減圧潜水可能な時間や水面に上がった以降に、体内窒素分圧が通常の状態に戻るまでの時間などを求めることができる。そのため、この体内窒素分圧の情報をダイバーに報知すれば、潜水の安全性を高めることができる。
次に上記構成からなるダイバーズ用情報処理装置1の動作について説明する。図5はダイバーズ用情報処理装置1の各種動作モードにおける表示画面の遷移を模式的示す図である。
図5に示すようにダイバーズ用情報処理装置1の動作モードには、時刻モードSTl、サーフェスモードST2、プランニングモードST3、設定モードST4、ダイビングモードST5、ログモードST6、報知条件設定モードST7がある。なお、図5には、液晶パネル11の表示部域のうち、表示領域11Aに表示される項目のみを表してある。
以下各種動作モードについて説明する。なお、これらの各種動作モードにおける処理は、前述した制御部50によって実行される。
(時刻モードSTl)
時刻モードSTlは、スイッチ操作を行わず、かつ、休内窒素が平衡状態にあり、陸上で携帯するときの動作モードである。この時刻モードST1において、液晶パネル11には、図6に示すように、現在月日表示領域100には現在月日が表示され、現在時刻表示領域101には現在時刻が表示され、高度ランク表示領域102(図1の高度ランク表示領域103と同じ)には高度ランクが表示される。なお、高度ランクがランク0の場合には高度ランク表示領域102にはマークが表示されない。高度ランクは、現在の場所の高度を自動的に計測し、3つのランクで表示するようになっている。現在時刻はコロン(:)が点滅することによって、この表示が現在時刻である旨を知らせる。たとえば、図5、6の時刻モードST1に示す状態では、現在12月5日の10時06分であると表示されている。
また、海抜の高い所、低い所を移動したときも気圧が変化し、過去のダイビングの有無にかかわらず、体内への窒素の溶け込みや窒素の排出が起きる。そこで、本実施形態のダイバーズ用情報処理装置1では、時刻モードST1であってもこのような高度変化があったときには減圧計算を自動的に開始し、表示が変わる。すなわち、図示を省略するが、高度が変わってからの時間、体内窒素分圧が平衡状態になるまでの時間、現在から平衡状態になるまで排出または溶け込む窒素量が表示される。また、実際に高度変化が無くても、気圧の減少を伴う移動を行う前に条件設定手段によって設定された気圧情報を用いても、減圧計算は行われる。
この時刻モードSTlでは、スイッチAを押すとプランニングモードST3に移行することとなる。また、スイッチBを押すとログモードST6に移行することとなる。さらに、スイッチAを押したままスイッチBを一定期間、例えば5秒間押し続けると、設定モードST4に移行することとなる。
(サーフェスモードST2)
サーフェスモードST2は、前回のダイビングから48時間経過するまで、陸上で携帯するときの動作モードであり、前回のダイビングの終了後、導通していた潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になると自動的にサーフェスモードST2に移行するようになっている。このサーフェスモードST2においては、図6に示すように、現在月日表示領域100には現在月日が表示され、現在時刻表示領域101には現在時刻が表示され、高度ランク表示領域102には高度ランクが表示され、体内窒素排出時間表示領域201には、体内に溶け込んだ過剰な窒素が排出され、平衡状態になるまでの時間が表示され、水面休止時間表示領域202には、潜水後の経過時間が表示され、体内窒素グラフ表示領域203には、体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフとして表示されている。体内窒素排出時間表示領域201に表示されている平衡状態になるまでの時間はカウントダウンを行い、この時間が0:00に至るとそれ以降は無表示となる。
また、サーフェスモードST2においては、水面休止時間表示領域202に表示される水面休止時間は、後述するダイビングモードST5において水深が1.5mよりも浅くなった時点をダイビングの終了として計時が開始され、48時間まで計測した後、無表示となる。従って、ダイバーズ用情報処理装置1においては、ダイビング終了後、48時間が経過するまでは陸上においてこのサーフェスモードST2となり、それ以降は時刻モードSTlとなる。なお、図5および図6に示すサーフェスモードST2は、現在12月5日の11時58分であり、ダイビング終了後、1時間13分経過していると表示されている。また、これまで行ったダイビングにより体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフの4個分に相当し、この状態から体内の過剰な窒素が排出されて平衡状態になるまでの時間(体内窒素排出時間)が、10時間55分であると表示されている。
このサーフェスモードST2では、スイッチAを押すとプランニングモードST3に移行することとなる。また、スイッチBを押すとログモードST6に移行することとなる。さらに、スイッチAを押したままスイッチBを一定期間、例えば5秒間押し続けると、設定モードST4に移行することとなる。
(プランニングモードST3)
プランニングモードST3では、次に行うダイビングの最大水深と潜水時間の目安を入力することが可能な動作モードである。この動作モードでは、図7に示すように水深ランク表示領域301には、後述する水深ランクが表示され、無減圧潜水可能時間表示領域302には、水深ランクに対応した無減圧潜水可能時間が表示され、水面休止時間表示領域202には、水面休止時間が表示され、体内窒素グラフ表示領域203には、体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフとして表示され、セーフティベル(図示せず)および高度ランク(図示せず)が表示されている。
このプランニングモードST3は、低ランクから高ランクへと順次、水深ランク表示領域301の水深ランクの表示が変わっていく。この各水深ランクは、9m、12m、15m、18m、21m、24m、27m、30m、33m、36m、39m、42m、45m、48mの各ランクがあり、この表示は5秒毎に順次切り変わる。このとき、時刻モードSTlからプランニングモードST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体内に過剰な窒素蓄積がない初回潜水の計画であるため、図7の上図に示すように、体内窒素グラフは0となり、水深が15mのときに無減圧潜水可能時間が66分と表示される。これは、水深12m以上15m以下の水深で66分未満までは無減圧潜水が可能であることを示している。
これに対して、サーフェスモードST2からプランニングモードST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体内に過剰の窒素蓄積がある反復潜水の計画であるため、図7の下図に示すように、体内窒素分圧が体内窒素グラフの4個分に相当し、最大水深が15mのときに無減圧潜水可能時間は45分と表示される。これは、水深12m以上15m以下のところで45分未満までは無減圧潜水が可能であることを示している。
このプランニングモードST3において、水深ランクが9mから48mへと順次表示される間に、スイッチAを一定期間、例えば2秒以上押し続けると、サーフェスモードST2に移行することとなる。また、プランニングモードST3において、水深ランクが48mと表示された後には、時刻モードSTlまたはサーフェスモードST2に自動的に移行することとなる。さらに、プランニングモードST3において、所定の期間スイッチ操作がないときにはサーフェスモードST2または時刻モードSTlに自動的に移行することとなるので、その都度スイッチ操作を行う必要がなく、ダイバーにとって便利である。また、スイッチBを押すとログモードST6に移行することとなる。
(設定モードST4)
設定モードST4は、図8に示すように現在月日表示領域l00には、現在の月日が表示され、現在時刻表示領域101には現在の時刻が表示され、年号表示領域106には現在の年号が西暦で表示され、セーフティレベル(図示せず)およびアラームのON/OFF(図示せず)が表示されている。この設定モードST4は、これらの現在の年月日、現在時刻の設定の他に、警告アラ一ムのON/OFF設定と、セーフティレベルの設定とを行うための動作モードである。
これらの設定項目のうち、セーフティレベルとは、通常の減圧計算を行うレベルと、ダイビング後に1ランク高い高度ランクの場所へ移動することを前提とした減圧計算を行うレベルとの2つのレベルに設定することができる。アラームのON/OFFとは、報音装置37から各種警告のアラームを鳴らすか否かを設定するための機能であり、アラームをOFFに設定しておけば、アラームが鳴ることはない。これは、ダイバーズ用情報処理装置1のように電池切れが特に致命的である装置では、アラームのために電力が消費され不用意に電池切れに至ることを避けることができ、好都合だからである。
この設定モードST4では、スイッチAを押す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフティレベル、アラームON/OFFの順に切り替わり、設定対象部分の表示が点滅することとなる。このとき、スイッチBを押すと設定項目の数値または文字が変わり、スイッチBを押し続けることで数値や文字は素早く変わることとなる。アラームのON/OFFが点滅している状態でスイッチAを押すことで、サーフェスモードST2または時刻モードSTlに戻ることとなる。また、スイッチA、Bのいずれについても、予め定めた期間例えば、1分〜2分間操作されなければ、サーフェスモードST2または時刻モードSTlに自動的に戻ることとなる。さらに、スイッチAを押したままスイッチBを一定期間、例えば5秒間押し続けると、報知条件設定モードST7に移行することとなる。
(ダイビングモードST5)
ダイビングモードST5とは、潜水時の動作モードであり、無減圧潜水モードST51、現在時刻表示モードST52、減圧潜水表示モードST53からなる。
このダイビングモードST5の状態で、水深が1.5mより浅いところにまで浮上したときには、ダイビングが終了したものとみなされ、潜水によって導通状態となっていた潜水動作監視スイッチ30が絶緑状態になった時点でサーフェスモードST2に自動的に移行することとなる。なお、図3に示した潜水結果記録部78は、水深が1.5m以上となった時から1.5m未満となった時までを1回の潜水動作として、この期間中の潜水結果(ダイビングの日付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM54に記憶、保持することとなる。併せて、潜水結果記録部78は、今回のダイビング中に上述した浮上速度違反警告が連続して2回以上あった時には、その旨も潜水結果に含めてRAM54に記録、保持される。
本実施形態のダイバーズ用情報処理装置1は、無減圧潜水を前提に構成されているものであるが、万が一、減圧潜水を行う必要が生じた場合には、その旨のアラーム音でダイバーに報知するとともに、後述する減圧潜水表示モードST53に移行する。
減圧潜水表示モードST53では、図9に示すように、現在水深表示領域501には、現在の水深が表示され、潜水時間表示領域502には、ダイビングを開始してからの経過時間が表示され、体内窒素グラフ表示領域203には、体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフとして表示され、減圧停止深度表示領域505には、減圧潜水時に浮上すべき水深(減圧停止深度)が表示され、減圧停止時間表示領域506には、減圧停止深度で停止すべき時間が表示され、総浮上時間表示領域507には、減圧潜水時に水面に出るまでの安全な最低時間が表示され、高度ランク(図示せず)が表示されている。
図9に示す減圧潜水表示モードST53では、ダイビングを開始してから24分経過し、現在の水深が29.5mである旨が表示されている。また、減圧潜水表示モードST53では、体内窒素分圧が最大許容値を越え危険であるため、安全な浮上速度を守りながら水深3mの所まで浮上し、そこで1分間の減圧停止をし、安全な浮上速度として水面までには最低でも5分の時間をかけるようにとの指示が表示され、さらに、現在の体内窒素分圧が増大傾向にある旨を、たとえば液晶パネル11の第7の表示領域117において上向きの矢印で表示されている。このような場合は、ダイバーは上記の表示内容に基づいて減圧停止した後、浮上することとなる。減圧潜水表示モードST53では、減圧停止を行っている状態での体内窒素分圧が減少傾向にある旨を、たとえば液晶パネル11の第7の表示領域117において下向きの矢印で表示されている。
無減圧潜水モードST51では、図9に示すように、現在水深表示領域501には、現在の水深が表示され、潜水時間表示領域502には、ダイビングを開始してからの経過時間が表示され、最大水深表示領域503には、現在のダイビングにおける最大水深が表示され、無減圧潜水可能時間表示領域302には、現在の水深での無減圧潜水可能時間が表示され、体内窒素グラフ表示領域203では、体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフとして表示され、高度ランク(図示せず)など、ダイビングに必要な情報が表示される動作モードである。
図9に示す無減圧潜水モードST51では、ダイビングを開始してから12分経過し、現在の水深が16.8mであり、この水深ではあと42分間の無減圧潜水を続けることができる旨が表示されている。また、現在のダイビングにおける最大水深は20.0mである旨が表示され、さらに現在の体内窒素分圧は体内窒素グラフのマーク4個分に相当する旨が表示されている。
このダイビングモードST5においては、急激な浮上が減圧症の原因となることから、前述した浮上速度監視機能が働く。この浮上速度監視機能は、所定時間毎例えば、6秒毎に現在の浮上速度を算出するとともに、この算出した浮上速度と現在水深に対応する浮上速度上限値とを比較し、算出した浮上速度が浮上速度上限値よりも速い場合には、報音装置37から4kHzの周波数でアラーム音(浮上速度違反警告)を一定期間、例えば3秒間発するとともに、浮上速度を落とすように、液晶パネル11の第7の表示領域117において「SLOW」との表示と、現在水深の表示とを1Hz周期で交互に点滅させ浮上速度違反警告を行い、また、振動発生装置38から浮上速度違反である旨を振動でダイバーに警告する。そして、浮上速度監視機能で算出した浮上速度が正常なレベルにまで低下したときには、浮上速度違反警告を停止することとなる。
また、ダイビングモードST5では、スイッチAを押すと、そのスイッチAが押し続けられている間だけ、現在時刻表示モードST52に移行し、現在時刻表示領域101には、現在の時刻が表示され、現在水温表示領域504には、現在の水温が表示されることとなる。この現在時刻表示モードST52は、図9に示すように、現在時刻が10時18分であり、水温が23℃であると表示されている。このように、ダイビングモードST5においてその旨のスイッチ操作があったときには所定の期間だけ現在時刻や現在水温の表示を行うため、小さな表示面内で常時はダイビングに必要なデータだけを表示するように構成したとしても(無減圧潜水モードST51)、現在時刻などを必要に応じて表示できるので(現在時刻表示モードST52)ダイバーにとって便利である。しかも、このようにダイビングモードST5において、表示の切り換えにスイッチ操作を用いることで、ダイバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示することが可能となっている。
(ログモードST6)
ログモードST6へは、時刻モードSTlまたはサーフェスモードST2の動作モード状態でスイッチBを押すことで移行することができる。このログモードST6は、ダイビングモードST5の動作モード状態で水深1.5mよりも深く潜水し、その潜水時間が3分以上の時の各種データを記憶、表示する動作モードである。このようなダイビングのデータは、ログデータとして潜水毎に順次記憶され、所定数例えば、最大10本のログデータが記憶、保持される。ここで、最大記憶数以上の潜水を行った場合には、古いデータから順に削除され、常に最新の10本分のダイビングデータが記憶、保持されることとなる。
ログモードST6においては、ログデータは4秒毎に切り替わる2つの画面で表示されることとなる。このログモードST6は、図10に示すように、第1の画面ST61では、潜水月日表示領域601には、ダイビングを行った月日が表示され、平均水深表示領域609には、このダイビングでの平均水深が表示され、潜水開始時刻表示領域603には、ダイビングを開始した時刻が表示され、潜水終了時刻表示領域604には、ダイビングを終了した時刻が表示され、体内窒素グラフ表示領域203には、ダイビングを終了したときの体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフとして表示され、高度ランク(図示せず)が表示されている。
また、第2の画面ST62では、ログナンバー表示領域605には、そのダイビングを行った日の潜水ナンバーであるログナンバーが表示され、最大水深表示領域608には、このダイビングでの最大水深が表示され、潜水時間表示領域606には、ダイビングを行っていた時間が表示され、水温表示領域607には、最大水深時の水温が表示され、体内窒素グラフ表示領域203には、ダイビングを終了したときの体内に溶け込んだ体内窒素分圧が体内窒素グラフとして表示され、高度ランク(図示せず)が表示されている。たとえば、図10に示す状態では、高度ランクが0のところで、12月5日の2本日のダイビングであり、潜水開始が10時07分であり、潜水終了が10時45分であり、潜水時間は38分間であった旨が表示されている。このときのダイビングでは、平均水深が14.6mであり、最大水深が26.0mであり、最大水深時の水温が23℃であり、ダイビング終了後の体内窒素分圧は体内窒素グラフのマーク4個分に相当する旨が表示されている。このように、ログモードST6では2画面を自動的に切り換えながら各種の情報を表示するため、表示面が小さくても表示できる情報量が多いこととなる。
さらに、ログモードST6では、今回表示しているログデータに対応するダイビング中に、速度違反警告が2回以上あったときには、その旨を、たとえば液晶パネル11の第7の表示領域117において「SLOW」と表示する。
このログモードST6では、スイッチBを押す度に、新しいデータから古いデータに順次切り換わり、最も古いデータが表示された後は、時刻モードSTlまたはサーフェスモードST2に移行することとなる。そのログの切り換え途中にスイッチBを2秒以上押し続けた場合も、時刻モードSTlまたはサーフェスモードST2に移行することとなる。さらに、スイッチA、Bのいずれもが所定時間例えば、1分〜2分間押されない場合も、時刻モードSTlまたはサーフェスモードST2に自動的に移行する。そのため、ダイバーがスイッチ操作を行う必要がなく使い勝手が向上している。また、スイッチAを押すと、プランニングモードST3に移行する。
(報知条件設定モードST7)
報知条件設定モードST7へは、設定モードST4の動作モード状態でスイッチAを押したままスイッチBを5秒間押し続けることで移行することができる。この報知条件設定モードST7は、ダイビング開始前に、ダイビング中のエア残留量および無限圧潜水可能時間の確認のし忘れを防止するためにアラームが鳴鐘する、もしくは振動アラームが振動し、繰り返し警告を行う際の警告間隔である警告タイミングを設定するための動作モードである。
報知条件設定モードST7では、図11の第1の画面ST71に示すように、設定時間表示領域701には、警告を行う間隔である警告タイミングが表示され、ダイビング中の警告間隔(警告タイミング)を設定することができる。本実施形態の報知条件設定モードST7では、分、秒の設定が可能であるが、分のみ、秒のみの設定も可能である。
また、ダイビング中は、水深に応じてエアの消費量、窒素の蓄積量が変化し、危険度が変化することから、図11の第2の画面ST72に示すように、設定時間表示領域701には、警告間隔(基準警告タイミング)が表示され、水深表示領域702には、該当水深が表示され、各自キー操作等によって該当水深と警告間隔とを対応付けて設定することができる。この場合、ダイビング中に、設定した該当水深よりも深く潜水した場合には、警告間隔が短縮され、設定した該当水深よりも浅い場合には、警告間隔を長くすることによって、よりダイバーの実情に合わせた、安全を考慮した報知が可能となる。
該当水深と警告間隔を対応付けて設定した場合の警告間隔は以下の計算式によって求めることができる。一般に圧力と体積は反比例の関係にあることから、ダイビング中は水深が増加するにつれて、ダイビング中に使用されるエアの体積は減少する。これに従い、一回の呼吸に使用されるエアの量(モル数)は増加する。この場合において、xm(現在位置)の水深における警告間隔txは次式によりあらわされる。
tx={(P0+Pa)/(Px+Pa)}×t0
ここで、P0は該当水深に対応する水圧であり、Paはダイビングを行った時の大気圧であり、Pxはxm(現在位置)の水深の絶対圧力であり、t0は設定された警告間隔(基準警告タイミング)である。この大気圧Paと絶対圧力Pxとは前述した圧力計測部61で計測され、警告間隔txは計時部68で計時され、この計時された警告間隔txで警告部39より警告が行われる。この警告部39より警告されるアラームの鳴鐘や振動アラームの振動は、スイッチAもしくはスイッチBのどちらかが押されること(中断指示部)で中断させることができることが望ましい。なぜならば、潜水中は通常よりも、ダイバーの思考能力が鈍っている可能性があるためである。
また、警告部39より警告されるアラームの鳴鐘や振動アラームの振動は、前述した潜水検出部により、ダイビングの終了が検出されたとき(中断指示部)、例えば水深値が1.5mより浅くなったときには、自動的に中断させることができる。
図11の第2の画面ST72に示す状態では、12mの水深で6分ごとに報知を行う設定となっている。この場合、例えば標高0m地点において、水深20mまで潜水した場合は、
tx={(12+10)/(20+10)}×6=4.4 (分)
となり、4分24秒ことに警告が報知されすることとなる。なお、上記計算式に安全係数をかけて、より安全を考慮した警告間隔txを算出することもできる。この安全係数は本実施形態では、後述するダイビング経験本数、現在の体調および現在の精神状態の3つの条件によって決められる。なお条件は、3つに限定されるものではなく、ダイビング内容、ダイビング時期、海流の強さ等様々な条件を加味することが可能である。また、最大警告間隔や最小警告間隔をユーザが設定するようにすることも可能である。
[警告間隔算出方法の説明]
本実施形態では、図16に示すフローチャートに従い、CPU51は警告間隔txを算出する(警告タイミング設定部)。この図16に示すように、警告処理が開始されると、CPU51は上述した報知条件設定モードST7で設定された該当水深に対応する水圧値と、報知条件設定モードST7で設定された警告間隔txとをRAM54から取得する(ステップS1)。次にCPU51は潜水検出部を制御し、ダイビング中(潜水中)であるか否かを判別する。ステップS2の判別において潜水中でなければ(ステップS2;No)、警告処理を終了し、潜水中である場合は(ステップS2;Yes)、処理をステップS3に移行する。
上述の潜水検出部は図2に示す制御部50と圧力計測部61と潜水動作監視スイッチ30とを有して構成されている。この潜水検出部は、潜水動作監視スイッチ30により入水が検出され、かつ、圧力計測部61により水深(水圧)が一定値(たとえば水深値が1.5m)より深くなったときにダイビングを開始したと判断し、この水深値(1.5m)より浅くなったときにダイビングが終了したと判断する。
ステップS3では、CPU51はダイビングが開始されたときに圧力測定部61で測定された大気圧PaをRAM54から取得し、現在水深の水圧Pxを圧力計測部61で計測する。その後、CPU51は計測した水圧Px及びRAM54から取得した該当水深に対応する水圧P0、警告間隔(基準警告タイミング)t0および大気圧Paを用いて警告間隔txを算出する(ステップS4)。この警告間隔txの算出は前述した数式を用いて行い、その結果はRAM54に記憶される。このステップS3とステップS4との処理は警告タイミング変更部の動作として機能している。
ステップS5〜S17は安全係数の設定に関するステップである。この安全係数の設定は通常ダイビング開始前に行われるが、ダイビング中に体調及び精神状態は変化することもあるため、ダイビング中に再設定する事ができるようにしている。この再設定は、ダイビング中の動作モードであるダイビングモードST5の状態でスイッチBを一定期間、例えば2〜3秒押し続けることで報知条件設定モードST7に移行することにより行うことができる。この再設定処理では、安全係数のみならず、該当水深および警告間隔の再設定も行うことができる。
ステップS5〜S9はダイビング経験本数から安全係数X1を決定するステップである。CPU51は、ダイビング経験本数が0〜20本であると設定された場合は安全係数X1を0.5と設定し(ステップS6)、同様にダイビング経験本数が21〜40本であると設定された場合は安全係数X1を0.7と設定し(ステップS7)、ダイビング経験本数が41〜100本であると設定された場合は安全係数X1を0.9と設定し(ステップS7)、ダイビング経験本数が101本以上であると設定された場合は安全係数X1を1.0と設定し(ステップS8)、この安全係数X1の設定値をRAM54に記憶させる。以上の説明では、ダイビング経験本数と対応する安全係数X1の一例を示したが、この値は上記の値に限定されるものではなく適宜設定される。
ステップS10〜S13は入力された体調から安全係数X2を決定するステップである。本実施形態では体調は3段階に分類され、CPU51は、体調が良好であると設定された場合は安全係数X2を1.0と設定し(ステップS15)、体調が普通であると設定された場合は安全係数X2を0.9と設定し(ステップS16)、体調が不良であると設定された場合は安全係数X2を0.8と設定し(ステップS17)、この安全係数X2の設定値をRAM54に記憶させる。以上の説明では、体調と対応する安全係数X2の一例を示したが、この値は上記の値に限定されるものではなく適宜設定される。
ステップS14〜S16は入力された精神状態から安全係数X3を決定するステップである。本実施形態では精神状態は2段階に分類され、CPU51は、精神状態が平静であると設定された場合は安全係数X3を1.0と設定し(ステップS15)、精神状態が興奮または不安定であると設定された場合は安全係数X3を0.9と設定し(ステップS16)、この安全係数X3の設定値をRAM54に記憶させる。以上の説明では、精神状態と対応する安全係数X3の一例を示したが、この値は上記の値に限定されるものではなく適宜設定される。
CPU51は、これらRAM54に記憶された安全係数X1〜X3の値を取得して安全係数X(X=X1×X2×X3)を算出し(ステップS17)、安全係数Xの値をRAM54に記憶させる。
次にCPU51は、この安全係数XとステップS4で算出した警告間隔txとをRAM54から取得し、安全係数を考慮した警告間隔tx2を算出する(ステップS18)。このときの安全係数を考慮した警告間隔tx2は
tx2=tx×X
で求められる。
この様に、ガイド(インストラクター)の管理下でダイビングを行う共同潜水者(メンバー)のダイビング経験や体調および精神状態を安全係数Xとして数値化し、この安全係数Xを考慮した警告間隔tx2を算出することで、より安全な警告間隔tx2で警告をガイド(インストラクター)に対して報知することができる。この場合において共同潜水者が複数人居る場合は、そのなかで一番エア切れの可能性が高いと思われる共同潜水者、例えば、ダイビング経験が少なく、体調及び精神状態の悪い人に合わせて、安全係数を設定することが望ましい。
次に、CPU51は、ステップS18で求められた警告間隔tx2と設定された最小警告間隔tminとを比較し(ステップS19)、このステップS18で算出された警告間隔tx2が最小警告間隔tminより小さい場合(ステップS19;Yes)の警告間隔tx2=tminと設定し(ステップS20)、ステップS21に移行する。
また、CPU51は、警告間隔tx2が最小警告間隔tminより大きい場合(ステップS19;No)は、警告間隔tx2の値としてステップS18で算出した値を保持し、ステップS21に移行する。このステップS19、S20の処理を行うことで、警告間隔tx2は最小警告間隔tminを下回ることはなく、頻繁にガイド(インストラクター)に警告処理がなされることを防止することができる。
次にCPU51は、ステップS18で算出された警告間隔tx2と設定された最大警告間隔tmaxとを比較する(ステップS21)。CPU51は、このステップS18で算出された警告間隔tx2が最大警告間隔tmaxより大きい場合(ステップS21;Yes)の警告間隔tx2=tmaxと設定し(ステップS22)、警告間隔を算出する処理を終了する。また、CPU51は、警告間隔tx2が最大警告間隔tmaxより小さい場合(ステップS21;No)は、警告間隔tx2の値としてステップS18で算出した値を保持し、警告間隔を算出する処理を終了する。このステップS21、S22の処理を行うことで、警告間隔tx2は最大警告間隔tmaxを上回ることはなく確実かつ、安全なタイミングでガイド(インストラクター)に警告を行うことができる。
上述したフローチャートは、安全係数が設定された場合であるが、この安全係数を設定しなくても、現在水深における警告間隔txで警告を行うことができる。その場合、ステップS5〜S18の処理は行わずに、警告間隔を算出する処理を行う、もしくは、安全係数Xの値は1.0として上述したフローチャートに従い処理を行うこととなる。また、上述の警告間隔を算出する処理を繰り返し行うことで、算出した警告時間間隔毎に繰り返し警告を行うことができる。
以上の説明において、安全係数算出の手段としてダイビング経験本数と現在の体調と現在の精神状態との3つの条件を数値化して行っているが、これに限らず、安全係数算出のための状態として、例えば、海流の強さ、水温等を追加することでより細かい安全係数を算出するようにしてもよい。また、ダイビング経験本数、体調および精神状態は各々4段階、3段階、2段階としていたが、この段階数を変えてもよい。例えば、体調を良好と不良との2段階に設定する、もしくは精神状態を平静とやや興奮と興奮との3段階に設定する等の変更が可能である。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様にすぎず、本発明の範囲内で任意に変形可能である。
本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置の装置本体、および腕バンドの一部を示す平面図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置全体のブロック図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、浮上速度違反警告を行うためのブロック図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、体内窒素分圧を計算するためのブロック図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置が有する各動作モードを示すフローチャートである。 本発明を適用したダイバーズ用処理装置において、タイムモードおよびサーフェスモードの表示に関する説明図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、プランモードの表示に関する説明図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、設定モードの表示に関する説明図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、ダイプモードの表示に関する説明図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、ログモードの表示に関する説明図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、報知条件設定モードの表示に関する説明図である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、振動アラームに関する説明図(その1)である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、振動アラームに関する説明図(その2)である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、振動アラームに関する説明図(その3)である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、振動アラームに関する説明図(その4)である。 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置において、警告間隔の算出を示すフローチャートである。
符号の説明
5…操作部、10…表示部、30…潜水動作監視スイッチ、37…報音装置、38…振動発生装置、39…警告部、50…制御部、61…圧力計測部、68…計時部。

Claims (17)

  1. 潜水状態にあるか否かを検出する潜水検出部と、
    警告を行う警告タイミングを設定する警告タイミング設定部と、
    前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告を行う警告部と、
    を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  2. 請求項1記載のダイバーズ用情報装置において、
    水圧あるいは水深を計測する圧力計測部を備え、
    前記警告タイミング設定部は、前記計測された前記水圧あるいは水深に基づいて前記警告タイミングを変更する警告タイミング変更部を備えた、
    ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記警告タイミング設定部は、前記警告タイミングを設定するに際し、所定の安全係数を考慮することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    ユーザに基準警告タイミングを設定させるための操作部を備え、
    前記警告タイミング設定部は、前記基準警告タイミングに基づいて前記警告タイミングを設定することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記警告部の警告時にユーザに当該警告を中断させる指示を行わせる中断指示部を備え、
    前記警告部は、前記中断の指示があるまで警告を継続することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記警告は、ボンベの残圧確認を促すものであることを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  7. 潜水状態にあるか否かを検出する潜水検出過程と、
    警告を行う警告タイミングを設定する警告タイミング設定過程と、
    前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告を行う警告過程と、
    を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  8. 請求項7記載のダイバーズ用情報装置の制御方法において、
    水圧あるいは水深を計測する圧力計測過程を備え、
    前記警告タイミング設定過程は、前記計測された前記水圧あるいは水深に基づいて前記警告タイミングを変更する警告タイミング変更過程を備えた、
    ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  9. 請求項7または請求項8記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法において、
    前記警告タイミング設定過程は、前記警告タイミングを設定するに際し、所定の安全係数を考慮することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法において、
    ユーザに基準警告タイミングを設定させるための操作過程を備え、
    前記警告タイミング設定過程は、前記基準警告タイミングに基づいて前記警告タイミングを設定することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法において、
    前記警告過程の警告時にユーザに当該警告を中断させる指示を行わせる中断指示過程を備え、
    前記警告過程は、前記中断の指示があるまで警告を継続することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
  12. ダイバーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    潜水状態にあるか否かを検出させ、
    警告を行う警告タイミングを算出させ、
    前記潜水状態にある場合に、前記警告タイミングにおいてダイバーに警告をさせることを特徴とする制御プログラム。
  13. 請求項12記載の制御プログラムにおいて、
    水圧あるいは水深を計測させ、
    前記計測させた前記水圧あるいは水深に基づいて前記警告タイミングを変更させることを特徴とする制御プログラム。
  14. 請求項12または請求項13記載の制御プログラムにおいて、
    前記警告タイミングを設定する際に、所定の安全係数を考慮させることを特徴とする制御プログラム。
  15. 請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の制御プログラムにおいて、
    ダイバーズ用情報処理装置は、ユーザに基準警告タイミングを設定させるための操作部を備えるものであり、
    ユーザが前記操作部を介して基準警告タイミングを設定した場合に、前記基準警告タイミングに基づいて前記警告タイミングを設定させることを特徴とする制御プログラム。
  16. 請求項12ないし請求項15のいずれかに記載の制御プログラムにおいて、
    ダイバーズ用情報処理装置は、前記警告部の警告時にユーザに当該警告を中断させる指示を行わせる中断指示部を備えるものであり、
    前記ユーザにより前記中断指示部を介して、前記中断の指示があるまで警告を継続することを特徴とする制御プログラム。
  17. 請求項12ないし請求項16のいずれかに記載の制御プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

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