JP3520391B2 - ダイバーズ用情報処理装置 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置

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JP3520391B2
JP3520391B2 JP05488297A JP5488297A JP3520391B2 JP 3520391 B2 JP3520391 B2 JP 3520391B2 JP 05488297 A JP05488297 A JP 05488297A JP 5488297 A JP5488297 A JP 5488297A JP 3520391 B2 JP3520391 B2 JP 3520391B2
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    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C11/32Decompression arrangements; Exercise equipment
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C2011/021Diving computers, i.e. portable computers specially adapted for divers, e.g. wrist worn, watertight electronic devices for detecting or calculating scuba diving parameters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイブコンピュー
タとも称せられるダイバーズ用情報処理装置に関するも
のである。さらに詳しくは、このような情報処理装置に
おける浮上速度違反の警告技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるダイブコンピュータと称せられ
るダイバーズ用情報処理装置において行われる潜水後の
減圧条件の計算方法については、KEN LOYST et al. 著
の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY、
THEORY & PERFORMANCE' 」Watersport Publishing Inc.
(1991)に詳細に述べられている。また、理論についての
文献としては、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Deco
mpression Sickness」、Springer、Berlin(1984)に詳し
い。これらいずれの文献にも、ダイビングにより体内に
溶け込んだ不活性ガスは減圧症を招くことを示唆してい
る。ここで、減圧症をより確実に防ぐという観点から
は、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression
Sickness」、Springer、Berlin(1984)、 pp.14に記載の
下式に基づく計算も検討されている。
【0003】
【数1】
【0004】この式において、PIigは呼吸気の不活
性ガス分圧であり、kは半飽和時間によって決定される
定数である。
【0005】この式によると、Pigt(t0 )<PI
igのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE )は増
加、すなわち不活性ガスを吸収し、Pigt(t0 )>
PIigのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE
は減少、すなわち不活性ガスを排出することになる。
【0006】すなわち、不活性ガスの体内への吸収/排
出は、浮上や潜降とは関係なく、体内不活性ガス分圧と
呼吸気の不活性ガスの大小関係によって決まる。従っ
て、この大小関係から体内不活性ガス量を把握すれば、
潜水終了後、体内の不活性ガスの量が通常状態に戻るま
での所要時間がわかるので、ダイバーを減圧症から守る
ことができるとともに、それまで1日2回と考えられて
いた潜水回数を潜水履歴によっては増やすことができ
る。
【0007】また、減圧症を防止するという観点からす
れば、浮上速度が速すぎると体内に溶け込んでいた窒素
などの不活性ガスが気泡となって減圧症を起こすので、
水面への浮上速度を守ることも重要である。そこで、従
来のダイバーズ用情報処理装置では浮上速度を監視し、
予め設定されている1つの浮上速度上限値よりも浮上速
度が速いときには浮上速度違反である旨の警告を発し、
ダイバーに知らせるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、本願発明者は
種々の検討を行っていくうちに、体内への不活性ガスの
蓄積量がその水深での滞留時間に影響されるのと同様、
浮上速度上限値も水深によって変わることを見いだし
た。しかるに、従来のダイバーズ用情報処理装置では、
浮上速度が適正であるか否かを判定するための上限値が
水深にかかわらず一定であるため、安全性を重視すると
う観点からすれば、浮上速度上限値をかなり小さめに設
定することになる。その結果、水深が比較的深いところ
では、浮上速度に余裕があるにもかかわらず浮上速度違
反である旨の警告が頻繁に発せられ、現状からかなりず
れた情報を提供することになる。それとは逆に、浮上速
度上限値を大きめに設定して警告を誤って発するのを防
止しようとすると、減圧症を確実に防止できなくなる。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明では、浮上
速度が適正であるか否かを現状に合った条件で判定し、
浮上速度違反である旨の警告を適正に発することのでき
るダイバーズ用情報処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るダイバーズ用情報処理装置では、水深
を計測する水深計測手段と、潜水中の時間経過を計測す
る計時手段と、前記計時手段の計測結果および前記水深
計測手段の計測結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測
する浮上速度計測手段と、前記浮上速度計測手段の計測
結果と予め設定されている浮上速度上限値とを比較して
現在の浮上速度が前記浮上速度上限値より速い場合には
浮上速度違反との警告を行う浮上速度違反警告手段とを
有し、前記浮上速度上限値は複数の異なった値が設定さ
れてなり、前記浮上速度違反警告手段は、現在水深に対
応する浮上速度上限値と現在の浮上速度との比較結果に
基づいて前記警告を行うように構成されていることを特
徴とする。
【0011】本発明では浮上速度が適正か否かを監視す
るにあたって、前記浮上速度上限値は複数の異なった値
が設定されてなり、現在水深に対応する浮上速度上限値
と現在の浮上速度との比較を行う。たとえば、浮上速度
上限値は、水深が深いときには大きな値が設定され、水
深が浅いときには小さな値が設定されている。すなわ
ち、浮上速度は浮上時の水圧値の絶対値変化よりもむし
ろ、単位時間当たりにおける浮上前後の水圧比の大小が
重要な問題であり、水深が深いところでは、同じ水深分
だけ浮上しても、水圧比が浅いところよりも小さいはず
である。そこで、本発明では、深いところでは比較的大
きな浮上速度を許容し、浅いところでは比較的小さな浮
上速度しか許容しない。このように、浮上速度の適否を
判定するのに減圧症を防ぐという面で現実にあった判定
を行うので、減圧症を防ぐのに適した警告を行うことが
できる。
【0012】本発明において、前記浮上速度違反警告手
段は、現在水深が潜水終了判定用水深値よりも浅いとき
には浮上速度違反の警告を発しないように構成されてい
ることが好ましい。すなわち、水深計測手段が計測した
水深が潜水開始判定用水深値より深くなったときから潜
水終了判定用水深値より浅くなったときまでを1回の潜
水動作として扱う場合には、潜水終了判定用水深値より
浅いときには水深が0mとして見做されることになる
が、このような浅い所でも深い所と同様に浮上速度違反
警告手段が浮上速度違反警告を発すると、潜水終了判定
用水深値よりわずかに深いところで数cmの腕の動きが
あって、水深が潜水終了判定用水深値よりわずかでも浅
く0mと見做されると、浮上速度を守っているにもかか
わらず、浮上速度違反警告が発せられることになる。そ
の結果、ダイバーは浮上速度違反警告の信頼性に疑問を
抱いてしまう。しかるに本発明では、現在水深が所定値
よりも浅いときには浮上速度違反の警告を発しない。そ
れ故、上記の不自然な警告が発せられることがないの
で、この警告への信頼感を高めることができる。
【0013】本発明において、さらに、潜水結果を記録
しておく潜水結果記録手段を有する場合があり、この場
合に、前記潜水結果記録手段は、前記浮上速度違反警告
手段が1回の潜水で連続して複数回の警告を発したとき
に浮上速度違反があった旨を前記潜水結果として記録す
るように構成されていることが好ましい。全体として浮
上速度を守っていても、浮上速度違反の警告が偶発的に
発せられることがあり、このような警告をも潜水記録と
して保存すると、ダイバーはそれを軽視しがちである。
しかるに本発明では、1回のダイビング中に連続して複
数回の警告があったときだけ、その旨を記録し、潜水速
度違反警告が偶発的に1回あっただけのときには潜水記
録として残さない。それ故、浮上速度違反があった旨が
記録されたときには、ダイバーはそれを重要な反省材料
として今後のダイビングに活かすことになる。
【0014】本発明に係るダイバーズ用情報処理装置
は、たとえば、潜水中に体内に過剰に蓄積される不活性
ガスの量を計測するとともに、前記の浮上速度の監視を
行うダイビングモードと、これから行う潜水の計画設定
を行うためのプランニングモードと、これまで行った潜
水により体内に不活性ガスが過剰に蓄積されているとき
には該不活性ガスの体内蓄積量が通常状態に戻るまでの
時間を表示するサーフェスモードとの間で切り換えて使
用されるように構成される。また、本発明に係るダイバ
ーズ用情報処理装置は、水深を計測する水深計測手段
と、潜水中の時間経過を計測する計時手段と、前記計時
手段の計測結果および前記水深計測手段の計測結果に基
づいて浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計測手段
と、前記浮上速度計測手段の計測結果と予め設定されて
いる浮上速度上限値とを比較して現在の浮上速度が前記
浮上速度上限値より速い場合には浮上速度違反との警告
を行う浮上速度違反警告手段とを有し、前記浮上速度違
反警告手段は、現在水深が所定値よりも浅いときには浮
上速度違反の警告を発しないように構成されていること
を特徴とする。さらに、本発明に係るダイバーズ用情報
処理装置は、水深を計測する水深計測手段と、潜水中の
時間経過を計測する計時手段と、前記計時手段の計測結
果および前記水深計測手段の計測結果に基づいて浮上時
の浮上速度を計測する浮上速度計測手段と、前記浮上速
度計測手段の計測結果と予め設定されている浮上速度上
限値とを比較して現在の浮上速度が前記浮上速度上限値
より速い場合には浮上速度違反との警告を行う浮上速度
違反警告手段と、潜水結果を記録しておく潜水結果記録
手段とを有し、 前記潜水結果記録手段は、前記浮上速
度違反警告手段が1回の潜水中に連続して複数回の警告
を発したときに浮上速度違反があった旨を前記潜水結果
として記録するように構成されていることを特徴とす
る。加えて、本発明に係るダイバーズ用情報処理装置
は、水深を計測する水深計測手段と、潜水中の時間経過
を計測する計時手段と、前記計時手段の計測結果および
前記水深計測手段の計測結果に基づいて浮上時の浮上速
度を計測する浮上速度計測手段と、前記浮上速度計測手
段の計測結果と予め設定されている浮上速度上限値とを
比較して現在の浮上速度が前記浮上速度上限値より速い
場合には浮上速度違反との警告を行う浮上速度違反警告
手段と、少なくとも、潜水中に体内に過剰に蓄積される
不活性ガスの量を計測するとともに、前記の浮上速度の
監視を行うダイビングモードと、これから行う潜水の計
画設定を行うためのプランニングモードと、これまで行
った潜水により体内に不活性ガスが過剰に蓄積されてい
るときには前記不活性ガスの体内蓄積量が通常状態に戻
るまでの時間を表示するサーフェスモードとの間で切り
換えて使用されるように構成されていることを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の最
適な形態を説明する。
【0016】[全体構成]図1(A)、(B)はそれぞ
れ、本形態のダイバーズ用情報処理装置の装置本体およ
び腕バンドの一部を示す平面図、および6時の方から装
置本体をみたときの側面図である。図2はそのブロック
図である。
【0017】図1において、本形態のダイバーズ用情報
処理装置1は、いわゆるダイブコンピュータとも称せら
れるものであり、潜水中に体内に蓄積される窒素量(体
内窒素分圧)を計測し、この計測結果から、潜水後に陸
上でとるべき休止時間などを表示するものである。この
情報処理装置1は、矩形の装置本体2に対して、腕時計
における6時の側および12時の側に腕バンド3、4が
それぞれ連結され、これらの腕バンド3、4によって腕
時計と同様、腕に装着して使用することができる。装置
本体2は、上ケース21と下ケース22とが完全水密状
態でビス止めなどの方法で固定され、その内部には各種
の電子部品などが搭載された基板(図示せず。)が収納
されている。
【0018】装置本体2の上面側には、液晶表示パネル
11を用いた表示部10が構成され、それより腕時計に
おける6時の側には2つのプッシュボタンからなるスイ
ッチA、Bが構成されている。このため、潜水中でもス
イッチ操作が容易である。ここで、スイッチA、Bは、
後述するとおり、情報処理装置1で行われる各モードを
選択、切り換えするための操作部5である。装置本体2
の上面側のうち、腕時計における9時の側には、潜水を
開始したか否かを監視するための水分検知センサーを用
いた潜水動作監視スイッチ30が構成されている。この
潜水動作監視スイッチ30は、装置本体の上面に露出し
ている2つの電極31、32を備え、これらの電極3
1、32が海水などで導通し、電極31、32間の抵抗
値が小さくなったときに潜水を開始したものと判断す
る。但し、この潜水動作監視スイッチ30は、あくまで
入水したことを検出して、後述するダイビングモードに
移行するのに用いられるだけで、1回のタイビングを開
始した旨を検出するものではない。すなわち、情報処理
装置1を装着した腕が海水に浸かっただけのこともあ
り、このような場合にはダイビングを開始したものと扱
うべきではないからである。それ故、本形態の情報処理
装置1では、装置本体に内蔵の圧力センサによって水深
(水圧)が一定以上、たとえば、本形態では水深が1.
5mより深くなったときにダイビングを開始したものと
見做し、かつ、この水深値よりも浅くなったときにダイ
ビングが終了したものと見做す。
【0019】図2に示すように、本形態の情報処理装置
1は、各種の情報を表示するための液晶表示パネル1
1、およびそれを駆動する液晶ドライバー12を備える
表示部10と、各モードでの処理を行うとともに、各モ
ードに応じた表示を液晶表示パネル11で行わせる制御
部50とが構成されている。制御部50に対しては、ス
イッチA、B、および水分検出センサを用いた潜水動作
監視スイッチ30からの出力が入力されるようになって
いる。
【0020】ダイバーズ用情報処理装置1では、通常時
刻の表示や潜水時間の計測を行うことから、制御部50
に対しては、発振回路31からのクロック出力が分周回
路32を介して入力され、時刻用カウンタ33によって
1秒単位での計時が行われる計時手段68が構成されて
いる。
【0021】また、情報処理装置1は、水深を計測、表
示するとともに、水深(水圧)と潜水時間とから体内に
蓄積される窒素ガス(不活性ガス)の量を計測していく
ことから、圧力センサ34(半導体圧力センサ)、この
圧力センサ34の出力信号に対する増幅回路35、およ
びこの増幅回路35から出力されるアナログ信号をデジ
タル信号に変換して制御部50に出力するA/D変換回
路36を備える水深計測手段61が構成されている。さ
らに、情報処理装置1には報音装置37や振動発生装置
38が構成され、警告などをアラーム音や振動としてダ
イバーに伝達することが可能である。
【0022】本形態において、制御部50は、装置全体
の制御を司るCPU51と、このCPU51の制御の下
に液晶ドライバー12および時刻用カウンタ33を制御
する制御回路52とが用いられ、ROM53に格納され
ているプログラムに基づいてCPU51が行う各処理に
よって後述する各モードが実現される。
【0023】[浮上速度監視機能]ダイバーズ用情報処
理装置1は、後述するダイビングモード中、ダイバーの
浮上速度を監視するように構成され、この機能は、CP
U51、ROM53、RAM54などの機能を利用して
以下の構成として実現されるすなわち、図3に示すよう
に、ダイバーズ用情報処理装置1では、前記の計時手段
68の計測結果および水深計測手段61の計測結果に基
づいて浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計測手段7
5と、浮上速度計測手段75の計測結果と予め設定され
ている浮上速度上限値76とを比較して現在の浮上速度
が浮上速度上限値76より速い場合には浮上速度違反と
の警告を行う浮上速度違反警告手段77とが構成されて
いる。浮上速度計測手段75は、図2に示したCPU5
1、ROM53、RAM54の演算機能として実現され
る一方、浮上速度違反警告手段77は、図2に示したC
PU51、ROM53、RAM54、報音装置37、振
動発生装置8、液晶表示パネル11での表示などの機能
として実現される。
【0024】本形態において、浮上速度違反警告手段7
7は、前記の浮上速度上限値76としてROM53に格
納されている水深範囲毎の浮上速度上限値と現在の浮上
速度とを比較して、現在の浮上速度が現在水深に対応す
る浮上速度上限値76より速い場合には液晶表示パネル
11での表示、報音装置37からのアラーム音の発生、
さらに振動発生装置38からダイバーへの振動の伝達な
どの方法で浮上速度違反の警告を行い、浮上速度が浮上
速度上限値76より遅い状態に戻った時点で浮上速度違
反の警告を停止する。本形態では、前記の浮上速度上限
値76として各水深範囲毎に以下に示す値 今回の水深計測値 浮上速度上限値 1.8m未満 警告なし 1.8m〜 5.9m 8m/分(約0.8m/6秒) 6.0m〜17.9m 12m/分(約1.2m/6秒) 18.0m以上 16m/分(約1.6m/6秒) が設定されている。すなわち、水深が深いところでは、
同じ浮上速度で浮上しても単位時間当たりの浮上前後の
水圧比が小さいので、比較的大きな浮上速度を許容して
も減圧症を十分に防止できるからである。これに対し
て、水深が浅いところでは、同じ浮上速度で浮上しても
単位時間当たりの浮上前後の水圧比が大きいので、比較
的小さな浮上速度しか許容しないようになっている。
【0025】本形態では、浮上速度上限値として6秒当
たりの水深値がROM53に格納されているのは、図4
に示すように、水深の計測は1秒毎に行うが、ダイバー
ズ用情報処理装置1を装着した腕の動きが浮上速度に影
響を及ぼすことを防ぐために、浮上速度計測の方は6秒
毎に行うので、今回の水深計測値と6秒前の前回の水深
計測値との差分を算出し、この差分を浮上速度として見
做して上記の浮上速度上限値(m/6秒)とを比較する
からである。
【0026】また、図3に示すように、情報処理装置1
には、水深計測手段61が計測した水深値が1.5m
(潜水開始判定用水深値)より深くなったときから1.
5m(潜水終了判定用水深値)より浅くなったときまで
を1回の潜水動作としてこの間の潜水結果(ダイビング
の日付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をR
AM54に記憶、保持しておく潜水結果記録手段78が
構成され、この潜水結果記録手段78も、図2に示した
CPU51、ROM53、RAM54の機能として実現
される。ここで、潜水結果記録手段78は、浮上速度違
反警告手段77が1回の潜水で連続して複数回の警告、
たとえば連続して2回以上の警告を発したときに浮上速
度違反があった旨を潜水結果として記録するように構成
され、後述するログモードにおいて過去の潜水結果が再
生、表示されるときには、ダイビング中に浮上速度違反
があった旨も再生、表示される。
【0027】この潜水結果記録手段78は、水深計測手
段61が計測した水深値が1.5m(潜水開始判定用水
深値)より深くなったときから1.5m(潜水終了判定
用水深値)より浅くなるまでの間、計時手段68の計測
結果に基づいて潜水時間の計測を行い、潜水時間が3分
未満であれば、この間の潜水は1回の潜水として扱わ
ず、その間の潜水結果については記録しない。潜水結果
記録手段78では潜水結果が最大10本のログデータと
して記憶、保持され、それ以上潜水した場合には古いデ
ータから順に削除されるので、素潜りのような短時間の
ダイビングも記録すると、重要なダイビングの結果が削
除されてしまうからである。
【0028】このように、本形態のダイバーズ用情報処
理装置1では、水深が1.5mより深い状態が3分以上
続いたときに初めてダイビングを行ったものとして扱う
ため、水深が1.5mより浅い位置まで浮上したときに
は、水深が0mと見做され、その表示はあくまで0mで
ある。従って、このような浅い所でも深い所と同様に浮
上速度違反警告手段77が浮上速度違反警告を発する
と、水深が1.5mよりわずかに深いところで数cmの
腕の動きがあって、水深が1.5mよりわずかでも浅
く、0mと見做されると、浮上速度を守っているにもか
かわらず、浮上速度違反警告が発せられることになる。
その結果、ダイバーは浮上速度違反警告の信頼性に疑問
を抱いてしまう。しかるに本形態では、現在水深が所定
値(1.5m)よりも浅いときには、浮上速度にかかわ
らず、浮上速度違反の警告を発しない。それ故、上記の
不自然な警告が発せられることがないので、この警告へ
の信頼感を高めることができる。すなわち、図4に示す
ように、たとえば、浮上中に前回計測した水深が1.8
mで、この位置から実線L11で示すように浮上して、
6秒経過後に計測した現在の水深が1.5m(潜水終了
判定用水深値)以浅であれば、浮上速度違反との警告を
発しない。
【0029】[表示部の説明]再び図1(A)におい
て、液晶表示パネル11の表示面は、8つの表示領域が
構成されている。詳しくは後述するが、これら8つの表
示領域のうち、腕時計の12時の側に位置する第1の表
示領域111は、各表示領域のうちで最も大きく構成さ
れ、そこには、後述するダイビングモード、サーフェス
モード(時刻モード)、プランニングモード、ログモー
ドのときにそれぞれ現在水深、現在月日、水深ランク、
潜水月日(ログナンバー)が表示される。第1の表示領
域111より3時の側に位置する第2の表示領域112
には、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻モー
ド)、プランニングモード、ログモードのときにそれぞ
れ潜水時間、現在時刻、無減圧潜水可能時間、潜水開始
時刻(潜水時間)が表示される。第1の表示領域111
より6時の側に位置する第3の表示領域113には、ダ
イビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プ
ランニングモード、ログモードのときにそれぞれ最大水
深、体内窒素排出時間、セーフティレベル、最大水深
(平均水深)が表示される。第3の表示領域113より
3時の側に位置する第4の表示領域114には、ダイビ
ングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プラン
ニングモード、ログモードのときにそれぞれ無減圧潜水
可能時間、水面休止時間、温度、潜水終了時刻(最大水
深時水温)が表示される。第3の表示領域113より6
時の側に位置する第5の表示領域115には、電源容量
切れ警告104や高所ランク103が表示される。液晶
表示パネル11の最も6時の側に位置する第6の表示領
域116には、体内窒素量がグラフ表示される。また、
第6の表示領域116より3時の側に位置する第7の表
示領域117には、ダイビングモードで減圧潜水状態に
なったときに窒素(不活性ガス)が吸収傾向にあるの
か、排出傾向にあるかを示す領域、浮上速度が高すぎる
旨の浮上速度違反警告の1つとしての「SLOW」を表
示する領域、および潜水中に減圧潜水に至った旨の警告
としての「DECO」を表示する領域が構成されてい
る。
【0030】このように、液晶表示パネル11の表示面
では、ダイビングモードのときに現在水深を表示する領
域(第1の表示領域111)が最も大きく確保されてい
るので、ダイバーは重要なデータである現在水深の表示
を視認しやすい。しかも、液晶表示パネル11の表示面
が上ケース21の上面より凹んでいるため液晶表示パネ
ル11の表示面の周囲に上ケース21に起因する段差が
あっても、ダイビングモードのときの現在水深の表示領
域(第1の表示領域111)が12時の側に配置されて
いるので、前記の段差によって現在水深の表示が隠れる
ことがない。それ故、この点からも、本形態の情報処理
装置1では、重要なデータである現在水深の表示を視認
しやすい。
【0031】[体内窒素量計算方法の説明]図5は、本
形態のダイバーズ用情報処理装置1において体内窒素分
圧(体内窒素量)を計算するための構成例を説明するた
めの機能ブロック図である。ここで示す体内窒素量の計
算はあくまで一例であり、各種の方法を用いることがで
きることから、ここではそのための構成を簡単に説明し
ておく。
【0032】図5に示すように、本形態のダイバーズ用
情報処理装置1では、体内窒素量を分圧として計算する
ために、図2に示した圧力センサー34、増幅回路3
5、A/D変換回路36を利用した水深計測手段61、
図2に示したCPU51、ROM53、RAM54の機
能として実現される呼吸気窒素分圧計算手段62、図2
に示したRAM54を利用した呼吸気窒素分圧記憶手段
63、図2に示したCPU51、ROM53、RAM5
4の機能として実現される体内窒素分圧計算手段64、
図2に示したRAM54を利用した体内窒素分圧記憶手
段65、図2に示した時刻用カウンタ33を利用した計
時手段68、図2に示したCPU51、ROM53、R
AM54の機能として実現され、呼吸気窒素分圧記憶手
段63と体内窒素分圧記憶手段65に記憶されているデ
ータ比較を行う比較手段66、図2に示したCPU5
1、ROM53、RAM54の機能として実現される半
飽和時間選択手段67が構成されている。これらの構成
要素のうち、呼吸気窒素分圧計算手段62、体内窒素分
圧計算手段64、比較手段66、半飽和時間選択手段6
7は、図2のCPU51、ROM53、およびRAM5
4にてソフトウエアとして実現可能であるが、ハードウ
エアである論理回路のみ、あるいは論理回路とCPUを
含む処理回路とソフトウエアを組み合わせることで実現
することも可能である。
【0033】この構成例では、水深計測手段61は、時
間tに対応する水圧P(t)を計測して出力する。
【0034】呼吸気窒素分圧計算手段62は、水深計測
手段61から出力された水圧p(t)に基づいて、呼吸
気窒素分圧PIN2 (t)を計算し、出力する。呼吸気
窒素分圧PIN2 (t)は潜水中の水圧P(t)より次
式 PIN2 (t)=0.79×P [bar] により計算で求めることができる。
【0035】呼吸気窒素分圧記憶手段63は、呼吸気窒
素分圧計算手段62において上式のように計算されたP
IN2 (t)の値を記憶する。
【0036】体内窒素分圧計算手段64は、窒素の吸収
/排出の速度が異なる組織毎に体内窒素分圧PGT
(t)を計算する。1つの組織を例にとると、潜水時刻
t=t0からtE までに吸収/排出する体内窒素分圧P
GT(tE )は、t0 時の体内窒素分圧PGT(t0
と潜水時間tE と、半飽和時間TH より計算される。そ
して、その結果はPGT(tE )として体内窒素分圧記
憶手段65に記憶される。そのための計算式は、下式の
とおりである。
【0037】
【数2】
【0038】ここで、kは実験的に求められる定数であ
る。
【0039】次に、比較手段66により、呼吸気窒素分
圧記憶手段63の結果であるPIN2 (t)と体内窒素
分圧手段5の結果であるPGT(t)を比較し、その結
果、半飽和時間選択手段67によって、体内窒素分圧計
算手段64で用いられる半飽和時間TH を可変とする。
【0040】たとえば、t=t0 時の呼吸気窒素分圧P
IN2 (t0 )、体内窒素分圧PGT(t0 )が、それ
ぞれ呼吸気窒素分圧記憶手段63と体内窒素分圧記憶手
段65に記憶されているとすると、比較手段66はこの
PIN2 (t0 )とPGT(t0 )を比較する。
【0041】そして、体内窒素分圧計算手段64は、半
飽和時間選択手段67により、次のように制御され、t
=tE の時の体内窒素分圧PGT(tE )が計算され
る。
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】
【0044】ここで、上記2式では、kは定数、TH2
H1と計算される。
【0045】なお、PGT(t0 )=PIN2 (t0
のときは、半飽和時間TH =(TH2+TH1)/2として
計算するのが好ましい。また、これらの時間(t0 やt
E についての計測)は、図5の計時手段68によって管
理される。
【0046】ここで、PGT(t0 )>PIN
2 (t0 )のときは、体内から窒素が排出される場合で
あり、PGT(t0 )<PIN2 (t0 )のときは、体
内へ窒素が吸収される場合である。これらの時に半飽和
時間を可変するということは、窒素が排出される場合
は、半飽和時間が長く、排出に時間がかかることを意味
し、逆に窒素が吸収される場合は半飽和時間が短く、吸
収にかかる時間は排出にかかる時間と比較すると短いこ
とになる。このようにすれば、体内窒素量のシュミレー
ションをより厳密に行うことができるので、体内窒素量
の上限値を設定すれば、現在の体内窒素量からみて無減
圧潜水可能な時間や水面に上がった以降、体内窒素量が
通常の状態に戻るまでの時間などを求めることができ
る。それ故、これらの情報をダイバーに報知すれば、潜
水の安全性を高めることができる。
【0047】[各モードの説明]このように構成した情
報処理装置1は、図6を参照して以下に説明する各モー
ド(時刻モードST1、サーフェスモードST2、プラ
ンニングモードST3、設定モードST4、ダイビング
モードST5、ログモードST6)での使用が可能であ
る。
【0048】(時刻モードST1)時刻モードST1
は、スイッチ操作を行わず、かつ、体内窒素が平衡状態
時、陸上で携帯するときの機能であり、液晶表示パネル
11には現在月日100、現在時刻101、高度ランク
102(図1を参照。/高度ランクがランク0の場合に
はマークが表示されない。)が表示される。高度ランク
102は、現在の場所の高度を自動的に計測し、3つの
ランクで表示するようになっている。現在時刻101は
コロンが点滅することによって、この表示が現在時刻1
01である旨を知らせる。たとえば、図6に示す状態で
は、現在12月5日の10時06分であると表示されて
いる。
【0049】また、海抜の高い所、低い所を上下したと
きも気圧が変化し、過去のダイビングの有無にかかわら
ず、体内への窒素の溶け込みや窒素の排出が起きる。そ
こで、本形態の情報処理装置1では、時刻モードST1
であってもこのような高度変化があったときには減圧計
算を自動的に開始し、表示が変わる。すなわち、図示を
省略するが、高度が変わってからの時間、体内窒素が平
衡状態になるまでの時間、現在から平衡状態になるまで
排出または溶け込む窒素量が表示される。
【0050】この時刻モードST1では、スイッチAを
押すとプランニングモードST3に直接、移行し、スイ
ッチBを押すとログモードST6に直接、移行する。ま
た、スイッチAを押した後、スイッチAを押したままス
イッチBを5秒間押し続けると、設定モードST4に移
行する。
【0051】この時刻モードST1の間に、図1、図2
に示した潜水動作監視スイッチ30を介して入水したこ
とを検出したときには自動的に機能チェックを行い、セ
ンサなどが正常であることが確認できれば、ダイビング
モードST5に自動的に移行する。このときセンサなど
に異常があったときには、その旨を図2に示した報音装
置37からのアラーム音などで報知する。
【0052】(サーフェスモードST2)情報処理装置
1は、ダイビングの終了後、導通していた潜水動作監視
スイッチ30が絶縁状態になると自動的にサーフェスモ
ードST2に移行する。このサーフェスモードST2
は、前回のダイビングから48時間経過するまで、陸上
で携帯するときの機能である。このサーフェスモードS
T2では、時刻モードST1で表示するデータ(現在月
日100、現在時刻101、高度ランク)の他に、ダイ
ビング終了後の体内窒素量の変化の目安などを表示す
る。すなわち、体内に溶け込んだ過剰な窒素が排出さ
れ、平衡状態になるまでの時間が体内窒素排出時間20
1として表示される。この体内窒素排出時間201は、
平衡状態になるまでの時間をカウントダウンする。体内
窒素排出時間201が0時間00分になった以降は、無
表示となる。また、潜水後の経過時間が水面休止時間2
02として表示され、この水面休止時間202は、ダイ
ビングモードST5において水深が1.5mよりも浅く
なった時点をダイビングの終了として計時が開始され、
48時間まで計測した後、無表示となる。従って、情報
処理装置1において、ダイビング終了後、48時間が経
過するまでは陸上においてこのサーフェスモードST2
となり、それ以降は時刻モードST1である。なお、図
6に示す状態では、現在、12月5日の11時58分で
あり、ダイビング終了後、1時間13分経過していると
表示されている。また、これまで行ったダイビングによ
り体内に溶け込んだ窒素量が体内窒素グラフ203の4
個分に相当することが表示され、この状態から体内の過
剰な窒素が排出されて平衡状態になるまでの時間(体内
窒素排出時間201)が、たとえば10時間55分であ
ると表示されている。
【0053】このサーフェスモードST2では、スイッ
チAを押すとプランニングモードST3に直接、移行
し、スイッチBを押すとログモードST6に直接、移行
する。また、スイッチAを押した後、スイッチAを押し
たままスイッチBを5秒間押し続けると、設定モードS
T4に移行する。
【0054】このサーフェスモードST2の間に、潜水
動作監視スイッチ30を介して入水したことを検出した
ときには自動的に機能チェックを行い、センサなどが正
常であることを確認できれば、ダイビングモードST5
に自動的に移行する。このときセンサなどに異常があっ
たときにはその旨を報音装置37からのアラーム音など
で報知する。
【0055】(設定モードST4)設定モードST4
は、月日100、現在時刻101の設定の他に、警告ア
ラームのON/OFF設定、セーフティレベルの設定を
も行うための機能である。この設定モードST4では、
現在月日100、年106、現在時刻101、セーフテ
ィレベル(図示せず。)、アラームのON/OFF(図
示せず。)、高度ランクが表示され、これらの項目のう
ち、セーフティレベルは、通常の減圧計算を行うレベル
と、ダイビング後に1ランク高い高度ランクの場所へ移
動することを前提とした減圧計算を行うレベルの2つの
レベルに設定できる。アラームのON/OFFは、報音
装置37から各種警告のアラームを鳴らすか否かを設定
するための設定であり、アラームをOFFに設定してお
けば、アラームが鳴らない。従って、ダイバーズ用情報
処理装置1のように電池切れが特に致命的である装置で
は、アラームのために消費される電力を削減でき、都合
がよい。
【0056】この設定モードST4では、スイッチAを
押す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフテ
ィレベル、アラームON/OFFの順に切り換わり、そ
れに相当する部分の表示が点滅する。このとき、スイッ
チBを押すと設定項目の数値または文字が変わり、押し
続けると数値や文字が早く変わる。アラームのON/O
FFが点滅しているときにスイッチAを押すと、サーフ
ェスモードST2または時刻モードST1に戻る。ま
た、スイッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押されな
ければ、サーフェスモードST2または時刻モードST
1に自動的に戻る。
【0057】この設定モードST4の間に、潜水動作監
視スイッチ30を介して入水したことを検出したときに
も自動的に機能チェックを行い、センサなどが正常であ
ることを確認できれば、ダイビングモードST5に自動
的に移行する。このときセンサなどに異常があったとき
にはその旨を報音装置37からのアラーム音などで報知
する。
【0058】(プランニングモードST3)プランニン
グモードST3とは、次に行うダイビングの最大水深と
潜水時間の目安を入力するためのモードである。このモ
ードでは、水深ランク301、無減圧潜水可能時間30
2、セーフティレベル、高度ランク、水面休止時間20
2、体内窒素グラフ203が表示される。水深ランク3
01のランクは、低ランクから高ランクへと順次、表示
が変わっていくとともに、各水深ランク301での無減
圧潜水可能時間302が表示される。たとえば、水深ラ
ンク301は、9m、12m、15m、18m、21
m、24m、27m、30m、33m、36m、39
m、42m、45m、48mの順に5秒毎に切り換わ
る。このとき、時刻モードST1からプランニングモー
ドST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体
内に過剰な窒素蓄積がない初回潜水の計画であるため、
体内窒素グラフ203が0であり、水深が15mのとき
に無減圧潜水可能時間302が66分と表示される。そ
れ故、水深12m以上、15m以下のところで66分未
満まで無減圧潜水が可能であることがわかる。これに対
して、サーフェスモードST2からプランニングモード
ST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体内
に過剰の窒素蓄積がある反復潜水の計画であるため、体
内窒素グラフ203が4つ分であり、最大水深が15m
のときであれば、無減圧潜水可能時間302は49分と
表示される。それ故、水深12m以上、15m以下のと
ころで49分未満まで無減圧潜水が可能であることがわ
かる。
【0059】このプランニングモードST3では、水深
ランク301が48mと表示されるまでの間にスイッチ
Aを2秒以上押し続けると、サーフェスモードST2に
直接、移行する。また、水深ランク301が48mと表
示された後には時刻モードST1またはサーフェスモー
ドST2に自動的に移行する。さらに、所定の期間、ス
イッチ操作がないときにはサーフェスモードST2また
は時刻モードST1に自動的に移行するので、その都
度、スイッチ操作を行う必要がない分、便利である。こ
れに対して、スイッチBを押すとログモードST6に直
接、移行する。
【0060】また、プランニングモードST3の間に、
潜水動作監視スイッチ30を介して入水したことを検出
したときには自動的に機能チェックを行い、センサなど
が正常であることを確認できれば、ダイビングモードS
T5に自動的に移行する。このときセンサなどに異常が
あったときにはその旨を報音装置37からのアラーム音
などで報知する。
【0061】(ダイビングモードST5)ダイビングモ
ードST5とは、潜水時のモードであり、無減圧潜水モ
ードST51では、現在水深501、潜水時間502、
最大水深503、無減圧潜水可能時間302、体内窒素
グラフ203、高度ランクなど、ダイビングに必要な情
報が表示される機能である。たとえば、図6に示す状態
では、ダイビングを開始してから12分経過し、水深が
16.8mのところにおり、この水深ではあと42分間
無減圧潜水を続けることができる旨が表示されている。
また、現在までの最大水深は20.0mである旨が表示
され、さらに現在の体内窒素量は体内窒素グラフ203
のマークが4つ点灯しているレベルである旨が表示され
る。
【0062】ここで、ダイビングモードST5に移行し
たことをダイバーに知らせる目的で、現在水深501の
表示などを点滅させてもよい。このように構成すると、
ダイビングモードST5での処理を行っている旨を液晶
表示パネル11での表示で視認できるので、ダイバー
は、ダイビングモードST5が正常に機能しているか否
かを心配する必要がないので、便利である。
【0063】このダイビングモードST5では、浮上速
度監視機能として前記したとおり、急激な浮上は減圧症
の原因となることから、6秒毎に現在の浮上速度を求め
るとともに、この浮上速度と現在水深に対応する浮上速
度上限値とを比較し、今回求めた浮上速度が浮上速度上
限値よりも速い場合には、報音装置37から4kHzの
周波数でアラーム音(浮上速度違反警告)を3秒間発す
るとともに、浮上速度を落とすように液晶表示パネル1
1において「SLOW」との表示と、現在水深の表示と
を1Hz周期で交互に点滅させ、浮上速度違反警告を行
う。また、振動発生装置38から浮上速度違反である旨
を振動でダイバーに警告する。そして、浮上速度が正常
なレベルにまで低下したときには前記の浮上速度違反警
告を停止する。
【0064】なお、ダイビングモードST5では、スイ
ッチAを押すと、それが押し続けられている間だけ、現
在時刻表示モードST52として、現在時刻101と現
在水温504が表示される。図6に示す状態では、現
在、時刻が10時18分であり、水温が23℃であると
表示されている。このように、ダイビングモードST5
においてその旨のスイッチ操作があったときには所定の
期間だけ現在時刻101や現在水温の表示を行うため、
小さな表示面内で常時はダイビングに必要なデータだけ
を表示するように構成したとしても(無減圧潜水モード
ST51)、現在時刻101などを必要に応じて表示で
きるので(現在時刻表示モードST52)、便利であ
る。しかも、このようにダイビングモードST5におい
ても、表示の切り換えにスイッチ操作を用いたので、ダ
イバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示でき
る。
【0065】このダイビングモードST5の間に、水深
が1.5mより浅いところにまで浮上したときには、ダ
イビングが終了したものとして処理され、導通していた
潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になった時点でサ
ーフェスモードST2に自動的に移行する。この間、図
3に示した潜水結果記録手段78は、水深が1.5m以
深になったときから1.5m以浅になったときまでを1
回の潜水動作としてこの間の潜水結果(ダイビングの日
付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM
54に記憶、保持しておく。併せて、今回のダイビング
中に前記の浮上速度違反警告が連続して2回以上あった
ときには、その旨も潜水結果として記録する。
【0066】本形態の情報処理装置1は、あくまで無減
圧潜水を前提に構成されているものであるが、万が一、
減圧潜水の状態になったときには、その旨のアラーム音
でダイバーに報知するとともに、以下の減圧潜水表示モ
ードST53に切り換わる。すなわち、減圧潜水表示モ
ードST53では、現在水深501、潜水時間502、
体内窒素グラフ203、高度ランク、減圧停止深度50
5、減圧停止時間506、総浮上時間507が表示され
る。図6に示す状態では、潜水開始から24分経過し、
水深が29.5mのところにいる旨が表示されている。
また、体内窒素量が最大許容値を越え、危険であるた
め、安全な浮上速度を守りながら、水深3mのところま
で浮上し、そこで1分間の減圧停止をするようにとの指
示が表示される。また、安全な浮上速度として水面まで
には最低でも5分かけるようにとの指示が表示される。
さらに、現在、体内窒素量が増大傾向にある旨が上向き
の矢印508で表示される。そこで、ダイバーは、上記
の表示内容に基づいて減圧停止した後、浮上するが、こ
の減圧を行っている間、体内窒素量が減少傾向にある旨
が下向きの矢印509で表示される。
【0067】(ログモードST6)時刻モードST1ま
たはサーフェスモードST2においてスイッチBを押す
と、ログモードST6に直接、移行する。ログモードS
T6は、3分以上、ダイビングモードST5に入った状
態で水深1.5mよりも深く潜水したときの各種データ
を記憶、表示する機能である。このようなダイビングの
データは、ログデータとして潜水毎に順次記憶され、最
大10本のログデータが記憶、保持され、それ以上潜水
した場合には古いデータから順に削除され、常に最新の
10本分のダイビングが記憶される。
【0068】このログモードST6において、ログデー
タは4秒毎に切り換わる2つの画面で表示される。第1
の画面ST61では、潜水月日601、平均水深50
9、潜水開始時刻603、潜水終了時刻604、高度ラ
ンク、潜水を終了したときの体内窒素グラフ203が表
示される。第2の画面ST62では、その日での潜水ナ
ンバーであるログナンバー605、最大水深608、潜
水時間606、最大水深時の水温607、高度ランク、
潜水を終了したときの体内窒素グラフ203が表示され
る。たとえば、図6に示す状態では、高度ランクが0の
ところで、12月5日の2本目のダイビングは潜水が1
0時07分に開始された以降、10時45分で終了し、
38分間の潜水であった旨が表示されている。このとき
のダイビングでは、平均水深が14.6m、最大水深が
26.0m、最大水深時の水温が23℃であり、ダイビ
ング終了後、体内窒素グラフ203が4つ分の窒素が体
内に溶け込んだ旨を表示してる。このように、ログモー
ドST6では2画面を自動的に切り換えながら各種の情
報を表示するので、表示面が小さくても表示できる情報
量が多い。
【0069】また、ログモードST6では、今回表示し
ているダイビング中に前記の速度違反警告が2回以上あ
ったときには、その旨を、たとえば液晶表示パネル11
の第7の表示領域117において「SLOW」と表示す
る。
【0070】このログモードST6ではスイッチBを押
す度に、新しいデータから古いデータに切り換わり、最
も古いデータが表示された後は、時刻モードST1また
はサーフェスモードST2に移行する。その途中にスイ
ッチBを2秒以上押し続けた場合も時刻モードST1ま
たはサーフェスモードST2に移行する。さらに、スイ
ッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押されない場合
も、サーフェスモードST2または時刻モードST1に
自動的に戻るので、その都度、スイッチ操作を行う必要
がない分、便利である。これに対して、スイッチAを押
すと、プランニングモードST3に直接、移行する。
【0071】ログモードST6でも、潜水動作監視スイ
ッチ30を介して入水したことを検出したときには自動
的に機能チェックを行い、センサなどが正常であること
を確認できれば、ダイビングモードST5に自動的に移
行する。このときセンサなどに異常があったときにはそ
の旨を報音装置37からのアラーム音などで報知する。
【0072】[本形態の主な効果]以上説明したよう
に、本形態の情報処理装置1では、浮上速度が適正か否
かを監視するにあたって、水深範囲毎に所定の浮上速度
上限値76を設定し、現在水深に対応する浮上速度上限
値76と現在の浮上速度との比較を行う。すなわち、浮
上速度は浮上時の水圧値の絶対値変化よりもむしろ、単
位時間内における浮上前後の水圧比の大小が重要な問題
であり、水深が深いところでは、同じ水深分だけ浮上し
ても、変化前後の水圧比が小さいからである。そこで、
本形態では、深いところでは比較的大きな浮上速度を許
容し、浅いところでは比較的小さな浮上速度しか許容し
ない。このように、本形態では、浮上速度の適否を判定
するのに減圧症を防ぐという面で現実にあった判定を行
うので、減圧症を防ぐのに適した浮上速度違反警告を行
い、無駄な警告を行わない。
【0073】また、本形態では、水深が1.5mより浅
くなったときまでを1回の潜水動作としてこの間の潜水
結果を記録し、それより浅いときには水深が0mと見做
される。このような浅い所でも深い所と同様に浮上速度
違反警告が発せられると、水深が0mと表示されている
にもかかわらず、浮上速度違反警告が発せられることに
なり不自然である。しかるに本形態では、このような浅
いところでは浮上速度違反の警告を発しない。それ故、
上記の不自然な警告が発せられることがないので、この
警告への信頼感が高い。
【0074】さらに、浮上速度については6秒間隔で監
視するだけなので、全体として浮上速度を守っていて
も、腕の動きが実際の浮上速度に加算されて浮上速度違
反警告が偶発的に発せられることがあり、このような警
告をもログモードST6で表示すると、ダイバーはそれ
を軽視しがちである。しかるに、本形態では1回のダイ
ビング中に2回以上連続して警告があったときだけ、そ
の旨を記録し、潜水速度違反警告が偶発的に1回あった
だけのときには潜水記録として残さない。それ故、ログ
モードST6で浮上速度違反があった旨が表示されたと
きには、ダイバーはそれを重要なデータとして今後のダ
イビングに活かすことになる。
【0075】また、本形態では、複数のモードに含まれ
る3つのモード、すなわち、これから行う潜水の計画設
定を行うためのプランニングモードST3と、これまで
行った潜水により体内に窒素ガスが蓄積されているとき
には該窒素ガスの体内量が通常状態に戻るまでの状態を
体内窒素排出時間201としてカウントダウンしながら
表示するサーフェスモードST2と、これまで行った潜
水結果を再生するためのログモードST6のうち、いず
れのモード間でも1回のスイッチ操作で相互の直接移行
が可能である。従って、各モードへの移行ルートの自由
度が高いので、プランニングモードST3とログモード
ST6との間でも1回の操作で相互に、直接移行できる
ため、過去の潜水記録を参照しながら潜水計画を立てる
のに手間がかからず、便利である。
【0076】また、潜水動作監視スイッチ30が潜水の
開始されたことを検出したときには、プランニングモー
ドST3、サーフェスモードST2(時刻モードST
1)、ログモードST6、設定モードST4のいずれの
モードからもダイビングモードST5に自動的に移行す
るように構成されている。従って、ログモードST6に
おいて過去の潜水記録を確認した後、あるいはプランニ
ングモードST3で潜水計画を設定した後、そのまます
ぐに潜水を開始することができるなど、便利である。ま
た、いずれもモードからでもダイビングモードST5に
移行できるので、ダイビングモードST5に移行する準
備ができていなくてダイビングモードST5に移行し損
ねたことを潜水を開始した後にはじめて知るという失敗
がないので、使い勝手がよい。
【0077】また、ダイビングモードST5に移行する
際には予め機能チェックを行い、該機能チェックにおい
て異常を検出したときにはダイビングモードST5への
移行を自動的に停止するとともに、その旨のアラーム報
知を行うため、異常があるままダイビングモードST5
に移行するという失敗がなく、しかも異常にすぐ気付く
ので、便利である。しかも、潜水中に体内に蓄積される
不活性ガスの量を監視し損なうということがないので、
減圧症を防止するという観点から安全でもある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダイ
バーズ用情報処理装置では、浮上速度が適正か否かを監
視するにあたって、深いところでは比較的大きな浮上速
度を許容し、浅いところでは比較的小さな浮上速度しか
許容しないなど、現在水深にあった基準を用いて浮上速
度の適否を監視することに特徴を有する。水深が深いと
ころでは、同じ水深分だけ浮上しても、単位時間におけ
る浮上前後の水圧比が小さいからである。それ故、本発
明によれば、減圧症を防ぐという面で現実にあった判定
を行うので、適切な浮上速度違反警告を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明を適用したダイバーズ用情報
処理装置の装置本体および腕バンドの一部を示す平面
図、(B)は、その装置本体を腕時計の6時の方からみ
たときの側面図である。
【図2】本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置全
体のブロック図である。
【図3】本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置に
おいて、浮上速度違反警告を行うためのブロック図であ
る。
【図4】本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置に
おいて、浅いところでは浮上速度違反警告を行わないこ
との目的を説明するための説明図である。
【図5】本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置に
おいて、体内窒素量を計測するためのブロック図であ
る。
【図6】本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置が
有する各機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ・・・ダイバーズ用情報処理装置 5 ・・・操作部 10・・・表示部 11・・・液晶表示パネル 30・・・潜水動作監視スイッチ(潜水動作監視手段) 34・・・圧力センサ 37・・・報音装置 38・・・振動発生装置 50・・・制御部 51・・・CPU 53・・・ROM 54・・・RAM 61・・・水圧計測手段 62・・・呼吸気窒素分圧計算手段 63・・・呼吸気窒素分圧記憶手段 64・・・体内窒素分圧計算手段 65・・・体内窒素分圧記憶手段 67・・・半飽和時間選択手段 68・・・計時手段 75・・・浮上速度計測手段 76・・・浮上速度上限値 77・・・浮上速度違反警告手段 78・・・潜水結果記録手段 A、B・・・スイッチ ST1・・・時刻モード ST2・・・サーフェスモード ST3・・・プランニングモード ST4・・・設定モード ST5・・・ダイビングモード ST6・・・ログモード
フロントページの続き (72)発明者 古田 和子 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 小山 登志子 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−157562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63C 11/02 G04G 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水深を計測する水深計測手段と、 潜水中の時間経過を計測する計時手段と、前記 計時手段の計測結果および前記水深計測手段の計測
    結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計
    測手段と、前記 浮上速度計測手段の計測結果と予め設定されている
    浮上速度上限値とを比較して現在の浮上速度が前記浮上
    速度上限値より速い場合には浮上速度違反との警告を行
    う浮上速度違反警告手段とを有し、前記浮上速度上限値は複数の異なった値が設定されてな
    り、 前記浮上速度違反警告手段は、現在水深に対応する浮上
    速度上限値と現在の浮上速度との比較結果に基づいて前
    記警告を行うように構成されていることを特徴とするダ
    イバーズ用情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記浮上速度上限値
    は、水深が深いときには水深が浅いときよりも大きな値
    が設定されていることを特徴とするダイバーズ用情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記浮上速
    度違反警告手段は、現在水深が所定値よりも浅いときに
    は浮上速度違反の警告を発しないように構成されている
    ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    さらに、潜水結果を記録しておく潜水結果記録手段を有
    し、 前記潜水結果記録手段は、前記浮上速度違反警告
    手段が1回の潜水中に連続して複数回の警告を発したと
    きに浮上速度違反があった旨を前記潜水結果として記録
    するように構成されていることを特徴とするダイバーズ
    用情報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    少なくとも、潜水中に体内に過剰に蓄積される不活性ガ
    スの量を計測するとともに、前記の浮上速度の監視を行
    うダイビングモードと、これから行う潜水の計画設定を
    行うためのプランニングモードと、これまで行った潜水
    により体内に不活性ガスが過剰に蓄積されているときに
    前記不活性ガスの体内蓄積量が通常状態に戻るまでの
    時間を表示するサーフェスモードとの間で切り換えて使
    用されるように構成されていることを特徴とするダイバ
    ーズ用情報処理装置。
  6. 【請求項6】 水深を計測する水深計測手段と、 潜水中の時間経過を計測する計時手段と、 前記計時手段の計測結果および前記水深計測手段の計測
    結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計
    測手段と、 前記浮上速度計測手段の計測結果と予め設定されている
    浮上速度上限値とを比較して現在の浮上速度が前記浮上
    速度上限値より速い場合には浮上速度違反との警告を行
    う浮上速度違反警告手段とを有し、 前記浮上速度違反警告手段は、現在水深が所定値よりも
    浅いときには浮上速度違反の警告を発しないように構成
    されていることを特徴とするダイバーズ用情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 水深を計測する水深計測手段と、 潜水中の時間経過を計測する計時手段と、 前記計時手段の計測結果および前記水深計測手段の計測
    結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計
    測手段と、 前記浮上速度計測手段の計測結果と予め設定されている
    浮上速度上限値とを比較して現在の浮上速度が前記浮上
    速度上限値より速い場合には浮上速度違反との警告を行
    う浮上速度違反警告手段と、 潜水結果を記録しておく潜水結果記録手段とを有し、 前記潜水結果記録手段は、前記浮上速度違反警告手段が
    1回の潜水中に連続して複数回の警告を発したときに浮
    上速度違反があった旨を前記潜水結果として記録するよ
    うに構成されていることを特徴とするダイバーズ用情報
    処理装置。
  8. 【請求項8】 水深を計測する水深計測手段と、 潜水中の時間経過を計測する計時手段と、 前記計時手段の計測結果および前記水深計測手段の計測
    結果に基づいて浮上時の浮上速度を計測する浮上速度計
    測手段と、 前記浮上速度計測手段の計測結果と予め設定されている
    浮上速度上限値とを比較して現在の浮上速度が前記浮上
    速度上限値より速い場合には浮上速度違反との警告を行
    う浮上速度違反警告手段と、 少なくとも、潜水中に体内に過剰に蓄積される不活性ガ
    スの量を計測するとともに、前記の浮上速度の監視を行
    うダイビングモードと、これから行う潜水の計画設定を
    行うためのプランニングモードと、これまで行った潜水
    により体内に不活性ガスが過剰に蓄積されているときに
    は前記不活性ガスの体内蓄積量が通常状態に戻るまでの
    時間を表示するサーフェスモードとの間で切り換えて使
    用されるように構成されていることを特徴とするダイバ
    ーズ用情報処理装置。
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