JP3945501B2 - ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置、ダイバーズ用情報処理装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ダイバーズ用情報処理装置、その制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
いわゆるダイブコンピュータと称せられるダイバーズ用の個別安全情報報知装置において行われる潜水後の減圧条件の計算方法については、KEN LOYST et al. 著の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY、THEORY & PERFORMANCE' 」Watersport Publishing Inc.(1991)に詳細に述べられている。また、理論についての文献としては、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」、Springer、Berlin(1984)に詳しい。これらいずれの文献にも、ダイビングにより体内に溶け込んだ不活性ガスは減圧症を招くことを示唆している。ここで、減圧症をより確実に防ぐという観点からは、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」、Springer、Berlin(1984)、 pp.14に記載の下式に基づく計算も検討されている。
Pigt(tE)=Pigt(t0)
+{PIig−Pigt(t0)}
×{1−exp(−ktE)}
この式において、Pigt(tE)はtE時間後の体内不活性ガス分圧、Pigt(t0)はt0時の体内不活性ガス分圧、PIigは呼吸気の不活性ガス分圧であり、kは半飽和時間によって決定される定数である。
この式によると、Pigt(t0 )<PIigのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE )は増加、すなわち不活性ガスを吸収し、Pigt(t0 )>PIigのとき、体内不活性ガス分圧Pigt(tE )は減少、すなわち不活性ガスを排出することになる。
すなわち、不活性ガスの体内への吸収/排出は、浮上や潜降とは関係なく、体内不活性ガス分圧と呼吸気の不活性ガスの大小関係によって決まる。従って、この大小関係から体内不活性ガス量を把握すれば、潜水終了後、体内の不活性ガスの量が通常状態に戻るまでの所要時間、すなわち、次回の潜水までに水面上でとるべき時間がわかるので、ダイバーを減圧症から守ることができるとともに、それまで1日2回と考えられていた潜水回数を潜水履歴によっては増やすことができる。また、減圧症を防止するという観点からすれば、水面への浮上速度を守ることも重要である。
そこで、従来のダイバーズ用の安全情報報知装置は、ある一定のアルゴリズムでダイバーの安全を確保するのに必要な情報(=安全確保情報)、たとえば、体内に過剰に蓄積された不活性ガスが排出されるまでの時間や安全な浮上速度を求め、それを液晶表示パネルなどの表示部に表示するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−338193号公報 特開平6−289166号公報
しかしながら、上記従来のダイブコンピュータによれば、ダイブコンピュータに内蔵されたセンサにより水深を求めていたため、ダイブコンピュータを装着した部位、例えば、腕の位置により安全情報を求めることとなる。
ところで、実際のダイビングでは潜行あるいは浮上時に腕を上げる動作もあり、このような場合には、実際のダイバーの身体の位置が腕の位置よりも深度が高い状況が生じ、安全上好ましくない状況が発生し得る。
また、水中では、腕だけでロープや岩につかまり、身体を浮き沈みさせることがあり、そのような場合には、水深ばかりでなく、浮上速度なども差が生じることとなる。
そこで、本発明の目的は、水中におけるダイバーの身体の動きに応じて、より安全と思われる安全確保情報を提供することが可能なダイバーズ用情報処理装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、ダイバーズ用情報処理装置は、ダイバーに装着され、装着部位周囲の環境情報を測定し、環境情報データを送信する環境情報測定部と、前記環境情報測定部から前記環境情報データを受信し、前記環境情報データに対応する環境情報に基づいて前記ダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成し出力する安全確保情報生成部と、を備え、前記安全確保情報生成部は、前記環境情報測定部とは異なる部位に装着されるとともに、当該装着部位周囲の環境情報を測定する測定部を備え、受信した前記環境情報データに対応する環境情報および前記測定部により測定した環境情報に基づいて前記安全確保情報を生成し出力する、ことを特徴としている。
上記構成によれば、環境情報測定部は、装着部位周囲の環境情報を測定し、環境情報データを送信する。
一方、安全確保情報生成部の測定部は、環境情報測定部とは異なる部位に装着されるとともに、当該装着部位周囲の環境情報を測定する。
これらにより、安全確保情報生成部は、受信した前記環境情報データに対応する環境情報および前記測定部により測定した環境情報に基づいて安全確保情報を生成し出力する。
また、ダイバーズ用情報処理装置は、ダイバーの互いに異なる部位に装着され、装着部位周囲の環境情報を測定し、環境情報データを送信する複数の環境情報測定部と、前記環境情報測定部から前記環境情報データを受信し、前記環境情報データに対応する環境情報に基づいて前記ダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成し出力する安全確保情報生成部と、を備え、前記安全確保情報生成部は、前記環境情報測定部とは異なる部位に装着されるとともに、当該装着部位周囲の環境情報を測定する測定部を備え、装着部位毎あるいは複数の前記装着部位を複数のグループに分割した各グループ毎に得られるであろう前記安全確保情報のうち、最も安全側である前記安全確保情報を生成し、出力することを特徴としている。
上記構成によれば、複数の環境情報測定部は、装着部位周囲の環境情報を測定し、環境情報データを送信する。
一方、安全確保情報生成部の測定部は、環境情報測定部とは異なる部位に装着されるとともに、当該装着部位周囲の環境情報を測定する。
これらにより、安全確保情報生成部は、受信した複数の前記環境情報データに対応する環境情報および前記測定部により測定した環境情報を用い、装着部位毎あるいは複数の前記装着部位を複数のグループに分割した各グループ毎に得られるであろう安全確保情報のうち、最も安全側である安全確保情報を生成し、出力する。
この場合において、前記環境情報は、水深あるいは温度であり、 前記安全確保情報生成部は、最大水深および最低水温を前記最も安全側である前記安全確保情報として出力するようにしてもよい。
また、前記環境情報は、圧力を含むようにしてもよい。
さらにまた、前記環境情報測定部は、前記安全確保情報生成部に対し、超音波あるいは光により無線で前記環境情報データを送信する送信部を備え、前記安全確保情報生成部は、前記環境情報データを受信する受信部を備えるようにしてもよい。
また、前記環境情報測定部は、所定周期で前記環境情報を測定し、前記環境測定データを送信するようにしてもよい。
さらに、前記環境情報は、周囲の水温であり、前記環境情報測定部は、前記周囲の水温を測定する温度計測センサを備え、前記ダイバーズ用情報処理装置は、前記温度計測センサによる計測温度出力が安定状態に至った後の前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶する温度記憶制御部を備えるようにしてもよい。
さらにまた、前記環境情報は、周囲の水温であり、前記環境情報測定部は、前記周囲の水温を測定する温度計測センサを備え、前記測定部は、当該測定部の装着部位に対応する前記周囲の水温を測定する温度計測センサ備え、前記ダイバーズ用情報処理装置は、前記温度計測センサによる計測温度出力が安定状態に至った後の前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶する温度記憶制御部を備えるようにしてもよい。
また、前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサに対応するあらかじめ定めた順応時間が経過した状態を前記安定状態に至ったとみなすようにしてもよい。
さらに、前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサの出力が正常な水温値になった状態で前記安定状態に至ったとみなすようにしてもよい。
さらにまた、前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサの出力が正常な温度値に相当する状態に至った場合に前記安定状態に至ったとみなすようにしてもよい。
また、前記温度記憶制御部は、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量以下である場合に、前記安定状態に至ったとみなすようにしてもよい。
さらに、前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至ってからは、最低水温に対応する温度情報あるいは最高深度における水温に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶するようにしてもよい。
さらにまた、前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至るまでは、温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶するのを禁止するようにしてもよい。
また、前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至るまでは、随時前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶するようにしてもよい。
また、コンピュータによりダイバーズ用情報処理装置を制御するための制御プログラムは、複数の測定対象部位の周囲の環境情報を測定させ、複数の前記環境上納に基づいてダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成させる、ことを特徴としている。
この場合において、前記環境情報は、周囲の水温であり、周囲の水温の計測結果が安定状態に至った後の水温をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶させるようにしてもよい。
またコンピュータ読取可能な記録媒体に上記各制御プログラムを記録するようにしてもよい。
本発明によれば、水中におけるダイバーの身体の動きに応じて、より安全と思われる安全確保情報を提供できる。
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、実施形態のダイバーズ用情報処理装置を用いる場合の潜水装備の使用態様図である。
潜水装備100は、大別すると、複数のタンク1A、1Bを有するタンクユニット1と、切換バルブ・レギュレータ2と、水深・残圧計3と、ダイバーズ用情報処理装置(以下、ダイブコンピュータという。)4と、外部センサユニット5と、を備えている。
ここで、以下の説明においては、説明の簡略化のため、外部センサユニット5が足首に一つ装着された場合について説明するが、複数設けるように構成することも可能である。この場合には、足首→胸→頭などの順番で、潜水の状態によりダイブコンピュータ4の装着部位に対し、より深度が高い位置になりうる場所に装着するのが好ましい。
図2は実施形態のダイブコンピュータの外観正面図である。
また、図3はダイブコンピュータの概要構成ブロック図である。
ダイブコンピュータ4は、潜水中のダイバーの深度や潜水時間を計算して表示するとともに、潜水中に体内に蓄積される不活性ガス量(主として窒素ガス量)を計測し、この計測結果から潜水後に水からあがった状態で体内に蓄積された窒素が排出されるまでの時間などの安全確保情報を表示するように構成されている。
ダイブコンピュータ4は、円盤状の装置本体4Aに対して、図面上下方向に腕バンド4B,4Cがそれぞれ連結され、この腕バンド4B,4Cによって腕時計と同様にユーザの腕に装着されて使用されるようになっている。
装置本体4Aは、上ケースと下ケースとが完全水密状態でビス止めなどの方法で固定され、図示しない各種電子部品が内蔵されている。装置本体4Aの図面正面側には、液晶表示パネル11を有する表示部10が設けられている。
さらに装置本体4Aの図面下側にはダイブコンピュータ4における各種動作モードの選択/切替を行うための操作部15が形成され、操作部15は、プッシュボタン形式の二つのスイッチA、Bを有している。装置本体4Aの図面左側には潜水を開始したか否かを判別するために用いられる導通センサを用いた潜水動作監視スイッチ30が構成されている。
この潜水動作監視スイッチ30は、装置本体4Aの図面正面側に設けられた電極30A,30Bを有し、電極30A,30B間が海水などにより導通状態となることにより、電極30A,30B間の抵抗値が小さくなった場合に入水したと判断するものである。しかしながら、この潜水動作監視スイッチ30は、あくまで入水したことを検出してダイブコンピュータ4の動作モードをダイビングモードに移行させるために用いるだけであり、実際に潜水(ダイビング)を開始した旨を検出するために用いられる訳ではない。すなわち、ダイブコンピュータ4を装着したユーザの腕が海水に浸かっただけの場合もあり、このような状態で潜水を開始したの判断するのは好ましくないからである。
このため、本ダイブコンピュータにおいては、装置本体4Aに内蔵した圧力センサによって水圧(水深)が一定値以上、より具体的には、水圧が水深にして1.5[m]相当以上となった場合にダイビングを開始したものとみなし、かつ、水圧が水深にして1.5[m]未満となった場合にダイビングが終了したものとみなしている。
図3に示すように、ダイブコンピュータ4は、大別すると、各種操作を行うための操作部15、各種情報を表示する表示部10、潜水動作監視スイッチ30、ブザーなどのアラーム音によりユーザに告知を行う報音装置37、振動によりユーザに告知を行う振動発生装置38、外部センサユニット5からの超音波通信信号を受信する超音波受信部47、受信した超音波通信信号を復調する復調回路48、ダイブコンピュータ全体の制御を行う制御部50、気圧あるいは水圧を計測するための圧力計測部61、温度を計測するための温度計測部62および各種計時処理を行う計時部68を備えて構成されている。
表示部10は、各種の情報を表示するための液晶表示パネル11および液晶表示パネル11を駆動するための液晶ドライバ12を備えて構成されている。
制御部50は、スイッチA、B(=操作部15)および潜水動作監視スイッチ30、報音装置37および振動発生装置38が接続されるとともに、装置全体の制御を行うCPU51と、CPU51の制御下で、各動作モードに対応した表示を液晶表示パネル11に行わせるため液晶ドライバ12を制御し、あるいは、後述の時刻用カウンタ33における各動作モードにおける処理を行う制御回路52と、制御用プログラムおよび制御用データを格納したROM53と、各種データを一時的に格納するRAM54と、を備えて構成されている。
圧力計測部61は、ダイブコンピュータ4においては水深(水圧)を計測、表示するとともに、水深および潜水時間からユーザの体内に蓄積される不活性ガス量(主として窒素ガス量)を計算することが必要であるため、気圧および水圧を計測している。圧力計測部61は、例えば、半導体圧力センサにより構成される圧力センサ34と、この圧力センサ34の出力信号を増幅するための増幅回路35と、増幅回路35の出力信号のアナログ/ディジタル変換を行い、制御部50に出力するA/D変換回路36と、を備えて構成されている。
温度計測部62は、ダイブコンピュータ4においては温度(水温)を計測、表示することが必要であるため、水温を計測している。温度計測部62は、例えば、半導体温度センサにより構成される温度センサ63と、この温度センサ63の出力信号を増幅するための増幅回路42と、増幅回路64の出力信号のアナログ/ディジタル変換を行い、制御部50に出力するA/D変換回路65と、を備えて構成されている。
計時部68は、ダイブコンピュータ4においては通常時刻の計測や潜水時間の監視をおこなうために、所定の周波数を有するクロック信号を出力する発振回路31と、この発振回路31からのクロック信号の分周を行う分周回路32と、分周回路32の出力信号に基づいて1秒単位での計時処理を行う時刻用カウンタ33と、を備えて構成されている。
[1.1]浮上速度監視機能
図4は、浮上速度監視機能実現のための機能ブロック図である。
ダイブコンピュータはダイビングモード中、ダイバーの浮上速度を監視するように構成され、この機能は、MPU51、ROM53、RAM54等の機能を利用して以下の構成として実現される。
ダイブコンピュータでは、図4に示すように、計時部68の計時結果および圧力計測部61の計測結果に基づいて浮上時に浮上速度を計測する浮上速度計測部75と、浮上速度計測部75の計測結果と予め設定されている浮上速度基準データ76とを比較して現在の浮上速度が浮上速度基準データ76に対応する浮上基準速度より速い場合に浮上速度違反警告を行う浮上速度違反判定部77と、潜水履歴など各種の潜水に関するデータを記憶する潜水結果記憶部78と、水温を所定計測タイミング毎に計測する温度計測部62と、ダイバーの浮沈状態を管理し、警告時の制御などを行う浮沈管理部79と、各種情報を表示する情報表示部80と、各種警告などを報知する報知部81と、各種警告を表示する表示部10と、を備えている。
具体的には、本実施形態においては、浮上速度違反判定部77は、浮上速度基準データ76としてROM53に格納されている水深範囲毎の浮上基準速度と現在の浮上速度とを比較して、現在の浮上速度が現在水深における浮上基準速度より早い場合には、報知装置13からのアラーム音の発生、表示の点滅など、さらに振動発生装置14からダイバーへの振動の伝達等の方法で浮上速度違反の警告を行い、浮上速度が浮上基準速度以下となった時点で浮上速度違反の警告を停止する。
本実施形態では、浮上速度基準データ76として各水深範囲を例として以下の値が設定されている。
水深範囲 浮上速度基準値(浮上速度上限値)
1.8m未満 浮上速度基準値なし→警告なし
1.8m〜5.9m 8m/分(約0.8m/6秒)
6.0m〜17.9m 12m/分(約1.2m/6秒)
18m以上 16m/分(約1.6m/6秒)
このように水深の深いところの方が、浮上速度基準値が大きくなるように設定しているのは、水深が深いところでは、同じ浮上速度で浮上しても単位時間あたりの浮上前後の水圧比が小さいので、比較的大きな浮上速度を許容しても減圧症を十分に防止できるからである。これに対して、水深が浅いところでは、同じ浮上速度で浮上しても単位時間あたりの浮上前後の水圧比が大きいので、比較的小さな浮上速度しか許容しないようになっているのである。
本実施形態では、浮上速度基準データ76として6秒あたりの浮上速度値がROM53に格納されているのは、水深の計測は1秒毎に行うにしても、ダイブコンピュータを装着した腕の動きが算出する浮上速度に影響を与えるのを防ぐためである。すなわち、浮上速度計測も同様の理由で、6秒ごとに行うので、今回の水深計測値と6秒前の前回の水深計測値との差分を算出し、この差分を浮上速度基準データ76に対応する浮上基準速度と比較する。
また、ダイブコンピュータの潜水結果記憶部78は、圧力計測部61より計測した水深値が1.5m(潜水開始判定用水深値)より深く潜水した時点から水深値が再び1.5mより浅くなった時点までを1回の潜水動作としてこの間の潜水結果データ(潜水日時データ、潜水管理番号データ、潜水時間データ、最大潜水水深データ、最大潜水水深における水温データなど)をRAM54に記憶、保持しておく。この潜水結果記憶部78も図2に示したMPU51、ROM53、RAM54の機能として実現される。
ここで、潜水結果記憶部78は、浮上速度違反判定部77が1回の潜水で連続して複数回の警告、例えば、連続して2回以上の警告を発した時に浮上速度違反があった旨を潜水結果として記憶するように構成されている。
この潜水結果記憶部78は、圧力計測部61が計測した水深値が、1.5m(潜水開始判定用水新地)より深くなってから、再び1.5mより浅くなるまでの間、計時部68の計測結果に基づいて潜水時間の計測を行い、潜水時間が3分未満であれば、この間の潜水は1回の潜水として扱われず、その間の潜水結果については記録しない。これは、素潜りのような短時間のダイビングまで全て記憶しようとすると、記憶容量の関係から重要なダイビング記録が更新されてしまう可能性があるからである。
このように実施形態のダイブコンピュータでは、水深が1.5m以下であって潜水時間が3分以上である場合に、新たな潜水が開始されたと判断しているので、潜水開始後に水深が1.5m未満になると、水深0mとして取り扱われる。この結果、水深が1.5mより僅かに深い場合に、腕を上げることなどによりダイブコンピュータのみが水深が1.5m未満になると浮上速度を守っているにも拘わらず、浮上速度違反警告が出される可能性が生じ得る。
そこで、本実施形態は、このような場合には、浮上速度違反警告を行わないようにして、浮上速度違反警告の信頼性を向上させている。
[1.2]ダイブコンピュータの窒素量算出時の機能構成
次に、ダイブコンピュータにおいて、ダイバーに蓄積される窒素量を計算するための機能構成について説明する。
図5は、ダイブコンピュータの窒素量算出機能実現のための機能構成ブロック図である。
図5に示すように、ダイブコンピュータは、前述の計時部68および圧力計測部61のほか、呼吸気窒素分圧算出部91、呼吸気窒素分圧記憶部92、比較部93、半飽和時間選択部94、体内窒素分圧算出部95、体内窒素分圧記憶部96、体内窒素分圧排出時間導出部97および潜水可能時間導出部98を備えている。これらは、図2に示した各構成部分およびMPU51、ROM53、RAM54によって実行されるソフトウェアによって実現可能である。ただし、これに限らず、ハードウェアである論理回路のみ、あるいは、論理回路とMPUを含む処理回路とソフトウェアとを組み合わせることで実現することも可能である。
呼吸気窒素分圧算出部91は、圧力計測部61の計測結果である現在時刻tにおける水圧P(t)に基づいて後述する呼吸気窒素分圧PIN2 (t)を算出する。
これにより呼吸気窒素分圧記憶部92は、呼吸気窒素分圧算出部91が算出した呼吸気の窒素分圧PIN2(t)を記憶する。
一方、半飽和時間選択部94は、体内窒素分圧を算出する際に用いる半飽和時間THを体内窒素分圧算出部95に出力する。体内窒素分圧算出部95は、窒素の吸収/排出の速度が異なる組織部位毎に後述する体内窒素分圧PGT(t)を算出する。体内窒素分圧記憶部96は、体内窒素分圧算出部95が算出した体内窒素分圧PGT(t)を記憶する。
これらの結果、比較部93は、呼吸気窒素分圧PIN2 (t)および体内窒素分圧PGT(t)を比較し、比較結果に基づいて半飽和時間THを可変する。
[1.3]体内窒素分圧の計算方法
次に体内窒素分圧の具体的計算方法について説明する。本実施形態のダイブコンピュータ4において行われる体内窒素分圧の計算方法については、例えばKEN LOYST et al.著の「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY, THEORY &
PERFORMANCE」Watersport Publishing Inc.(1991)や、A.A.Buhlmann著の「Decompression-Decompression Sickness」(特に第14頁)、Springer,Berlin(1984)に記載されている。なお、ここで示す体内窒素分圧の計算方法はあくまで一例であり、この他にも各種の方法を用いることができる。
まず、圧力計測部61は、時刻tに対応する水圧P(t)を出力する。ここで、P(t)は、大気圧も含めた絶対圧を意味する。
呼吸気窒素分圧算出部91は、圧力計測部61から出力された水圧P(t)に基づいて、ダイバーが呼吸している空気中に対応する呼吸気窒素分圧PIN2(t)を計算し、出力する。ここで、呼吸気窒素分圧PIN2(t)は、水圧P(t)を用いた次式により算出される。
PIN2(t)=0.79×P(t)[bar]…(1)
なお、(1)式における「0.79」は、空気中に占める窒素の割合を示す数値である。呼吸気窒素分圧記憶部92は、呼吸気窒素分圧算出部91によって(1)式のように計算された呼吸気窒素分圧PIN2(t)の値を記憶する。
体内窒素分圧算出部95は、窒素の吸収/排出の速度が異なる体内組織毎にそれぞれ体内窒素分圧を計算することとなる。
例えばある一つの組織を例に取ると、潜水時間t=t0〜tEまでに吸収/排出する体内窒素分圧PGT(tE)は、計算開始時(=t0時)の体内窒素分圧PGT(t0)として、次式によって計算される。
PGT(tE)=PGT(t0)
+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT)}…(2)
ここで、Kは実験的に求められる定数であり、HTは各組織に窒素が溶け込んで飽和状態の半分に達するまでの時間(以下、半飽和時間と呼ぶ)であり、各組織によって異なる数値である。この半飽和時間HTは、後述するように、PGT(t0)とPIN2(t0)の大小に応じて可変となる。なお、時刻t0や時刻tEなどの時間の計測は、図2に示した計時部68によって管理されている。
体内窒素分圧算出部95は、上記のような体内窒素分圧PGT(t)の計算を所定のサンプリング周期tEで繰り返し実行する。この際、式によってサンプリング周期毎に計算された体内窒素分圧PGT(tE)は、体内窒素分圧排出時間導出部97と潜水可能時間導出部98に供給されるほか、比較部93と体内窒素分圧排出時間導出部97にPGT(t0)として供給される。これは、即ち、式におけるPGT(t0)として前回サンプリング時のPGT(tE)が用いられることを意味している。
さて、上記計算に先立ち、比較部93は、呼吸気窒素分圧記憶部92に記憶されている呼吸気窒素分圧PIN2(t0)と、体内窒素分圧記憶部96から供給さえるPGT(t0)とを比較し、その比較結果を半飽和時間選択部94に出力する。半飽和時間選択部94は、体内窒素分圧算出部95が分圧計算に用いるべき半飽和時間HTを2種類(後述する半飽和時間HT1及びHT2)記憶しており、比較部93による比較結果に応じて半飽和時間HT1或いはHT2を選択し、体内窒素分圧算出部95に出力する。
体内窒素分圧算出部95は、半飽和時間選択部94により選択された半飽和時間HT1又はHT2を用いて、時刻t=tEのときの体内窒素分圧PGT(tE)を下式により計算する。
(A) PGT(t0)>PIN2(t0)の場合
PGT(tE)=PGT(t0)+{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT1)}…(3)
(B) PGT(t0)<PIN2(t0)の場合
PGT(tE)=PGT(t0) +{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT2)}…(3')
なお、上記(3)式及び(3')式では、HT2<HT1となっている。なお、PGT(t0)=PIN2(t0)の場合には、半飽和時間HTを次式のように定めるのが好ましい。
HT=(HT1+HT2)/2 …(4)
ここで、PGT(t0)>PIN2(t0)の場合と、PGT(t0)<PIN2(t0)の場合とで、半飽和時間HTが異なる理由について説明する。
まず、PGT(t0)>PIN2(t0)の場合は、体内から窒素が排出される場合であり、逆にPGT(t0)<PIN2(t0)の場合は、体内へ窒素が吸収される場合である。すなわち、窒素の排出は窒素の吸収に比較して時間がかかるので、窒素が排出される場合の半飽和時間HT1が窒素を吸収する場合の半飽和時間HT2より長く設定するのである。このように排出時と吸収時とで異なる半飽和時間HTを用いることにより、体内窒素量のシミュレーションをより厳密に行うことができる。従って、この仮想体内窒素算出部80によって求められた窒素分圧に基づいて、後述するような無減圧潜水可能時間や体内窒素排出時間を求める際にも、より正確な値を算出することが可能となる。体内窒素量算出部60は、上記のような体内窒素分圧PGT(t)の計算を行うことにより、ダイビングを行っているダイバーについて最新の体内窒素分圧を把握することが可能となる。
[1.4]無減圧潜水可能時間及び体内窒素排出時間の算出方法
上記のようにして求められた体内窒素分圧PGT(tE)と、呼吸気窒素分圧算出部91によって算出されるt=tE時の呼吸気窒素分圧PIN2(tE)とに基づいて、無減圧潜水可能時間と体内窒素排出時間とが、以下のようにして算出される。無減圧潜水可能時間は、式において計算されるPGT(tE)が、各組織の許容過飽和窒素量を示すPtolとなる場合の(tE−t0)を求めることによって算出される。このとき、現時点がt0と考えるので、式おけるPGT(t0)として、体内窒素分圧算出部95によって求められた体内窒素分圧PGT(tE)が用いられ、PIN2(t0)として、呼吸気窒素分圧計算部62によって算出される呼吸気窒素分圧PIN2(tE)が用いられる。即ち、
tE−t0=−HT×(ln(1−f))/K …(5)
ただし、
f=(Ptol−PGT(tE))/(PIN2(tE)−PGT(tE))である。この式によって、各組織における無減圧潜水可能時間が全て算出され、その中でもっとも小さい値が、求めるべき無減圧潜水可能時間となる。このようにして算出された無減圧潜水可能時間は、後述するようなダイビングモードにおいて表示されるようになっている。
次に、水面浮上後において体内窒素が排出されるまでの体内窒素排出時間の算出方法について説明する。
体内窒素排出時間を算出するには、前述した
PGT(tE)=PGT(t0) +{PIN2(t0)−PGT(t0)}
×{1−exp(−K(tE−t0)/HT)} …(6)
において、水面浮上時をt0として、
PGT(tE)=0
となるtEを求めればよい。しかしながら、上記式のような指数関数では、tEが無限大にならなければ、PGT(tE)=0とならないため、便宜的に下式を用いて各組織ごとの体内窒素排出時間tZを算出している。
tZ=−HT×ln(1−f)/K …(7)
ここで、
f=(Pde−PIN2)/(0.79−PIN2)
である。ここで、HTは前述した半飽和時間であり、Pdeは各組織ごとの残留窒素排出とみなす窒素分圧(以下、許容窒素分圧と呼ぶ)であり、これらは全て既知の値である。また、PIN2は、水面浮上時の各組織内の窒素分圧であり、体内窒素量計算部60によって算出される値である。上記式によって各組織ごとにtZが算出され、その中でもっとも大きい値が体内窒素排出時間となる。このようにして算出された体内窒素排出時間は、後述するようなサーフェスモードにおいて表示されるようになっている。
[1.5]動作
次に、上記構成からなるダイブコンピュータ4の動作について説明する。
図6は、ダイブコンピュータの各種動作モードにおける表示画面の遷移を模式的に表す図である。
図6に示すように、ダイブコンピュータ4の動作モードには、時刻モードST1、サーフェスモードST2、プランニングモードST3、設定モードST4、ダイビングモードST5、ログモードST6及びFO2設定モードST7がある。
ここで、各種動作モードの説明に先立ち、表示部の構成について図2を参照して説明する。
表示部10を構成する液晶表示パネル11の表示面11Aは、8つの表示領域で構成されている。なお、本実施形態では、表示面11Aが円形の例を示したが、円形に限定されるものではなく、楕円形状、トラック形状、多角形状など他の形状であってもかまわない。
表示面11Aのうち、図面上部左側に位置する第1の表示領域111は、各表示領域のうちで最も大きく構成され、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモード等の各種動作モードにおいて、それぞれ、現在水深、現在月日、水深ランク、潜水月日(ログ番号)が表示される。
第2の表示領域112は、第1の表示領域111の図面右側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモードにおいて、それぞれ潜水時間、現在時刻、無減圧潜水可能時間、潜水開始時刻(潜水時間)が表示される。
第3の表示領域113は、第1の表示領域111の図面下側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモードにおいて、それぞれ、最大水深、体内窒素排出時間、セーフティレベル、最大水深(平均水深)が表示される。
第4の表示領域114は、第3の表示領域113の図面右側に位置し、ダイビングモード、サーフェスモード(時刻表示モード)、プランニングモード、ログモードにおいて、それぞれ無減圧潜水可能時間、水面休止時間、温度、潜水終了時刻(最大水深時水温)が表示される。
第5の表示領域115は、第3の表示領域113の図面下側に位置し、電源容量切れを表示する電源容量切れ警告表示部104やユーザの現在の高度の属する高度ランクを表示する高度ランク表示部103が設けられている。
第6の表示領域116は、表示面11Aのうち図面下部左側に位置し、体内窒素量がグラフ表示される。
第7の表示領域117は、第6の表示領域116の図面右側に位置し、ダイビングモードで減圧潜水状態になった場合に、窒素ガス(不活性ガス)が吸収傾向にあるのか、排出傾向にあるかを示す領域(図中、上下方向矢印が図示されている)と、浮上速度が高すぎる場合に浮上速度違反警告のひとつとして減速を指示するための「SLOW」を表示する領域と、潜水中に減圧潜水を行わなければならない旨を警告するための「DECO」を表示する領域と、を備えて構成されている。
第8の表示領域118は、第2の表示領域112および第4の表示領域114の図面右側に位置し、浮上速度が9個のセグメントによりグラフ表示され、例えば、浮上速度が現水深域における浮上上限速度を超過している場合には、9個全てのセグメントが点滅表示となり、現水深域における浮上上限速度を超えている旨をダイバーに通知するようになっている。
次に、各種動作モードについて説明する。なお、これらの各種動作モードにおける処理は、前述したように制御・演算部9によって実行される。
[1.5.1]時刻モード
時刻モードST1は、スイッチ操作を行わず、かつ、体内窒素分圧が平衡状態にあり、陸上で携帯するときの動作モードである。この時刻モードにおいて、液晶表示パネル11には、図6(符号ST1参照)に示すように、現在月日、現在時刻及び高度ランクが表示される。なお、高度ランク=0の場合には高度ランク表示はおこなわれない。具体的には、図6においては、現在月日が12月5日であり、現在時刻が10時06分であることを意味しており、特に現在時刻は、コロン(:)が点滅することによって、現在の時刻を表示していることをユーザに知らせている。
この時刻モードST1においてスイッチAを押すと、プランニングモードST3に移行する。また、スイッチBを押すとログモードST6に移行する。さらにプランニングモードST3からスイッチAを押したままスイッチBを所定時間(例えば、5秒)押し続けると設定モードST4に移行することとなる。
[1.5.2]サーフェスモード
サーフェスモードST2は、前回のダイビングから48時間経過するまで陸上で携帯するときのモードであり、ダイブコンピュータ4は、前回のダイビングの終了後、ダイビング中に導通状態にあった潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になると自動的にサーフェスモードST2に移行するようになっている。このサーフェスモードST2においては、時刻モードST1で表示される現在月日、現在時刻および高度ランクの他に、体内窒素排出時間がカウントダウン表示される。ただし、体内窒素排出時間として表示すべき時間が0時間00分に至ると、それ以降は無表示状態となる。また、サーフェスモードST2においては、ダイビング終了後の経過時間が水面休止時間として表示される。この水面休止時間202は、後述するダイビングモードにおいて、水深が1.5メートルよりも浅くなった次点をダイビングの終了として計時が開始され、ダイビング終了から48時間が経過した時点で無表示状態となる。従って、ダイブコンピュータ4において、ダイビング終了後48時間が経過するまでは陸上において、このサーフェスモードST2となり、それ以降は、時刻モードST1に移行することとなる。
具体的には、図6に示すサーフェスモードST2においては、水面休止時間が1時間13分、即ち、ダイビング終了後1時間13分経過していることが表示されている。また、これまでに行ったダイビングにより体内に吸収された窒素量が体内窒素グラフのマーク4個分に相当することが表示され、この状態から体内の過剰な窒素が排出されて平衡状態なるまでの時間、即ち体内窒素排出時間が10時間55分であることを表示している。
このサーフェスモードST2においてスイッチAを押すと、図6に示すように、プランニングモードST3に移行する。また、スイッチBを押すとログモードST6に移行する。さらにプランニングモードST3からスイッチAを押したままスイッチBを所定時間(例えば、5秒)押し続けると設定モードST4に移行することとなる。
[1.5.3]プランニングモード
プランニングモードST3は、次に行うダイビングの最大水深と潜水時間の目安を、そのダイビング前に入力することが可能な動作モードである。このプランニングモードST3においては、水深ランク、無減圧潜水可能時間、水面休止時間、体内窒素グラフが表示される。水深ランクのランクは、所定時間毎に順次、表示が変わっていくようになっている。各水深ランクは、例えば、9m、12m、15m、18m、21m、24m、27m、30m、33m、36m、39m、42m、45m、48mの各ランクがあり、その表示は5秒毎に切り替わるようにされている。この場合において、時刻モードST1からプランニングモードST3に移行したのであれば、過去の潜水によって体内に過剰な窒素蓄積がない場合、すなわち、初回潜水のプランニングであるため、体内窒素グラフの表示マークは0個であり、具体的には、図6(符号ST3参照)に示すように水深が15mの場合に無減圧潜水可能時間=66分と表示される。これは、水深12m以上15m以下の水深で66分未満までは無減圧潜水が可能であることを表している。
これに対して、サーフェスモードST2からプランニングモードST3に移行したのであれば、図6に示すように、過去の潜水によって体内に過剰の窒素蓄積がある反復潜水のプランニングであるため、体内窒素グラフにおいてマークが4個表示され、例えば水深が15mの場合に無減圧潜水可能時間=45分と表示される。これは、水深12m以上15m以下の水深で45分未満までは無減圧潜水が可能であることを表している。
このプランニングモードST3において、水深ランクが9mから48mへと順次表示されていく間に、スイッチAを押すとと、図6に示すように、サーフェスモードST2に移行する。また、水深ランクが48mと表示された後には、時刻モードST1またはサーフェスモードST2に自動的に移行する。このように所定の期間スイッチ操作がない場合には、サーフェスモードST2または時刻モードST1に自動的に移行するので、その都度スイッチ操作を行う必要がなく、ダイバーにとって便利である。また、スイッチBを押すとログモードST6に移行する。
[1.5.4]設定モード
設定モードST4は、現在月日や現在時刻の設定の他に、警告アラームのオン/オフ設定、セーフティレベルの設定を行うための動作モードである。この設定モードST4では、現在月日、現在年、現在時刻の他にも、セーフティレベル(図示せず)、アラームのオン/オフ(図示せず)、高度ランク(図示せず)が表示される。これらの表示項目のうち、セーフティレベルは、通常の減圧計算を行うレベルと、ダイビング後に1ランク高い高度ランクの場所へ移動することを前提として減圧計算を行うレベルの二つのレベルを選択することが可能である。なお、過去の潜水によって体内に過剰の窒素蓄積がある場合には、体内窒素グラフも表示される。アラームのオン/オフは、報知装置13から各種警告のアラームを鳴らすか否かを設定するための機能であり、アラームをオフに設定しておけば、アラームが鳴ることはない。これは、ダイバーズ用情報処理装置のように電池切れを極力さける必要がある装置では、アラームのために電力が消費されて不用意に電池切れに至ることをさけることができ、好都合だからである。なお、アラームをオンにする場合としては、浮上速度違反時や減圧潜水時等がある。
この設定モードST4では、スイッチAを押す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフティレベル、アラームオン/オフの順に切り替わり、設定対象部分の表示が点滅することとなる。このとき、スイッチBを押すと設定項目の数値または文字が変わり、押し続けると設定項目の数値や文字が素早く変わる。また、アラームのオン/オフが点滅している状態でスイッチAを押すとサーフェスモードST2または時刻モードST1に戻ることとなる。また、アラームのオン/オフが点滅している状態でスイッチAとBとを同時に押すとFO2設定モードST7に移行する。さらにスイッチA、Bのいずれについても予め定めた期間(例えば、1〜2分)操作されなければ、サーフェスモードST2または時刻モードST1に自動的に復帰することとなる。
[1.5.5]ダイビングモード
ダイビングモードST5とは、潜水時の動作モードであり、無減圧潜水モードST51、現在時刻表示モードST52、減圧潜水表示モードST53を備えている。
無減圧潜水モードST51では、現在水深、潜水時間、最大水深、無減圧潜水可能時間、体内窒素グラフ、高度ランクなどダイビングに必要な情報が表示される。
上述の例の場合、図6に示す無減圧潜水モードST51においては、ダイビングを開始してから12分が経過し、現在、ダイバーは水深15.0mの深さの場所に位置し、この水深では、あと42分間だけ無減圧潜水を続けることができる旨が表示されている。また、現在までの最大水深は、20.0mである旨が表示され、さらに現在の体内窒素量は体内窒素グラフ203におけるマーク4個が点灯しているレベルである旨が表示されている。
このダイビングモードST5においては、急激な浮上が減圧症の原因となることから、浮上速度監視手段が働く。すなわち、所定時間毎(例えば、6秒毎)に現在の浮上速度を算出するとともに、算出した浮上速度と現在水深に対応する浮上速度上限値とを比較し、算出した浮上速度が浮上速度上限値よりも速い場合には、報知装置13から4[kHz]の周波数でアラーム音(浮上速度違反警告アラーム)を3秒間発するとともに、浮上速度を落とすように液晶表示パネル11において、「SLOW」の表示と、現在水深の表示とを所定周期(例えば、1秒周期)で交互に表示して浮上速度違反警告を行う。さらに振動発生装置38から浮上速度違反である旨を振動でダイバーに警告する。そして浮上速度が正常なレベルにまで低下したときには、浮上速度違反警告を停止することとなる。
また、ダイビングモードST5では、スイッチBを押すと、スイッチAが押し続けられている間だけ、現在時刻表示モードST52に移行し、現在時刻と、現在水温が表示される。具体的には、図6に示す現在時刻表示モードST52においては、現在時刻が10時18分であり、現在水温が23[℃]であることが表示されている。このように、ダイビングモードST5においてその旨のスイッチ操作があったときには所定の期間だけ現在時刻や現在水温の表示を行うため、小さな表示画面内で通常はダイビングに必要なデータだけを表示するように構成したとしても、現在時刻などを必要に応じて表示できるので便利である。しかも、このようにダイビングモードST5においても、表示の切り替えにスイッチ操作を用いたので、ダイバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示することが可能となっている。
また、ダイビングモードST5の状態で、水深が1.5mより浅いところにまで浮上したときには、ダイビングが終了したものとみなされ、潜水により導通状態となって潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になった時点でサーフェスモードST2に自動的に移行する。なお、水深が1.5m以上となったときから再び水深が1.5m未満となった時までを1回の潜水動作として、この期間中の潜水結果(ダイビングの日付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)がRAM54に記憶される。併せて、今回のダイビング中に上述した浮上速度違反警告が連続して2回以上あった場合には、その旨も潜水結果に含めて記録される。
本実施形態のダイブコンピュータは、無減圧潜水を前提に構成されているものであるが、減圧潜水を行う必要が生じた場合には、その旨のアラームをオンしダイバーに告知し、動作モードを減圧潜水表示モードST53に移行する。
減圧潜水表示モードST53においては、現在水深、潜水時間、体内窒素グラフ、高度ランク、減圧停止深度、減圧停止時間、総浮上時間を表示する。具体的には、図6に示す減圧潜水表示モードST53においては、潜水開始から24分経過し、水深が29.5mのところにいる旨が表示されている。また、体内窒素量が最大許容値を超え危険であるため、安全な浮上速度を守りながら水深3mのところまで浮上し、そこで1分間の減圧停止をするようにとの指示が表示されている。ダイバーは、上記のような表示内容に基づいて減圧停止した後、浮上することとなるが、この減圧を行っている間、体内窒素量が減少傾向にある旨が下向きの矢印により表示される。
[1.5.6]ログモード
ログモードST6は、ダイビングモードST5に入った状態で水深1.5mよりも深くに3分以上潜水したときの各種データを記憶、表示する機能である。このようなダイビングのデータは、ログデータとして潜水毎に順次記憶され、所定数(例えば、10回)の潜水のログデータを記憶保持する。ここで、最大記憶数以上の潜水を行った場合には、古いデータから順に削除され常に最新のログデータが記憶されていることとなる。なお、最大記憶数以上の潜水を行った場合でも、予め設定しておくことにより、ログデータの一部を削除せずに保持するように構成することも可能である。
このログモードST6へは、時刻モードST1あるいはサーフェスモードST2において、スイッチBを押すことにより移行することが可能となっている。ログモードST6においては、ログデータは所定時間(例えば、4秒)毎に切り替わる二つのモード画面を有している。図6に示すように、第1のログモードST61では、潜水月日、平均水深、潜水開始時刻、潜水終了時刻、高度ランク、潜水を終了した時点における体内窒素グラフが表示される。第2のログモードST62では、潜水を行った日における何回目の潜水であるかを示すログナンバー、最大水深、潜水時間、最大水深時の水温、高度ランク、潜水を終了したときの体内窒素グラフが表示される。具体的には、図6(符号ST6参照)に示すように、高度ランク=0の状態において、12月5日の2回目のダイビングでは、潜水が10時07分に開始され、10時45分で終了し、38分間の潜水であった旨が表示されている。このときのダイビングでは、平均水深が14.6m、最大水深が26.0m、最大水深時の水温=23[℃]であり、ダイビング終了後、体内窒素グラフのマークが4個点灯に相当する窒素ガスが体内に吸収されていた旨を表している。
このように本実施形態のログモードST6においては、2つのモード画面を自動的に切り替えながら各種情報を表示するので、表示画面が小さくても実質的に表示可能な情報量を多くする事ができ、視認性が低下することがない。
さらにログモードST6においては、スイッチBを押す度に新しいデータから古いデータに順次表示が切り替わり、最も古いログデータが表示された後は、時刻モードST1またはサーフェスモードST2に移行する。全ログデータのうち一部のログデータを表示し終わった状態においても、スイッチBを2秒以上押し続けることにより時刻モードST1またはサーフェスモードST2に移行することができる。さらにスイッチA、Bのいずれもが所定時間(1〜2分)操作されない場合であっても、動作モードがサーフェスモードST2または時刻モードST1に自動的に復帰する。従ってダイバーがスイッチ操作を行う必要がなく使い勝手が向上している。また、スイッチAを押すとプランニングモードST3に移行する。
[1.5.7]FO2定モード
FO2設定モードST7では、FO2が2[Hz]で点滅表示され、FO2の設定が可能である。
設定モードST4からスイッチA、Bの同時押しによりこのFO2モードST7に移行可能である。
FO2モードST7内で、スイッチAを押すことによって設定モードST4に戻り、スイッチBを押すことによってFO2の設定が可能である。
ここで、スイッチBを押し続けた場合、8[Hz]の早送り表示がされるが、予め設定されていたFO2、例えば、21[%]、32[%]等の値になった場合は、次のキー入力があるまで表示を固定させる。
次に外部センサユニットの構成について説明する。
図7は外部センサユニット5の概要構成ブロック図である。
外部センサユニット5は、装着部位周囲の圧力を検出して圧力検出信号を出力する圧力センサ41と、圧力検出信号を増幅して増幅圧力検出信号として出力する増幅回路42と、増幅圧力検出信号のアナログ/ディジタル変換を行って圧力データとして出力するA/D変換回路43と、外部センサユニット5全体の制御を行うとともに、圧力データを送信データにフォーマット変換するコントローラ44と、圧力検出タイミングおよび圧力データ送信タイミングに対応するタイミング信号をそれぞれ生成するためのタイミング回路45と、圧力データ送信タイミングに基づいて送信データをダイブコンピュータ4に対し、超音波で送信する超音波送信部46と、を備えている。
次に第1実施形態の動作について説明する。
まず、外部センサユニット5の動作について説明する。
圧力センサ41は、装着部位周囲(実施形態では、足首周辺)の水圧を検出して圧力検出信号を増幅回路42に出力する。増幅回路42は、圧力検出信号を増幅して増幅圧力検出信号としてA/D変換回路43に出力する。A/D変換回路43は、増幅圧力検出信号のアナログ/ディジタル変換を行って圧力データとしてコントローラ44に出力する。
一方、タイミング回路45は、圧力検出タイミングに対応するタイミング信号を生成し、コントローラ44に出力する。
これにより、コントローラ44は、入力された圧力データを送信データにフォーマット変換し、超音波送信部46に出力する。
一方、タイミング回路45は、圧力データ送信タイミングに対応するタイミング信号を生成し、超音波送信部46に出力する。
これらの結果、超音波送信部46は、圧力データ送信タイミングに基づいて入力された送信データをダイブコンピュータ4に対し、超音波で送信する。
次に第1実施形態の主要動作を説明する。
図8はダイブコンピュータの処理フローチャートである。本実施形態では、外部センサユニット5は一つしか装着していないが、この処理フローチャートは、外部センサユニット5を複数設けた場合にも対応可能となっている。
制御部50は、所定時間(実施形態では1秒)ごとの処理タイミングになると(ステップS1)、各外部センサユニット5が送信した送信データを、超音波受信部47により受信し、復調回路48により復調して水深データとして取得するとともに、ダイブコンピュータ4自体も圧力計測部61を介して水深データを取得する(ステップS2)。
続いて制御部50は、取得した複数の水深データをメモリ(=RAM54)に記憶する(ステップS3)
次に制御部50は、全ての外部センサユニット5からの水深データをメモリに記憶したか否かを判別する(ステップS4)。
ステップS4の判別において、未だ全ての外部センサユニット5について水深データをメモリに記憶していない場合には(ステップS4;No)、制御部50は、処理をステップS2に移行して、以下、ステップS2〜ステップS4の処理を同様に行う。
ステップS4の判別において、全ての外部センサユニット5について水深データをメモリに記憶した場合には(ステップS4;Yes)、制御部50は、メモリに記憶した水深データのうち最も深い水深の水深データを選択する(ステップS5)。
続いて、制御部50は、ステップS5において選択した水深データに対応する水深から上述した方法により減圧計算を行い、無減圧潜水可能時間を求める(ステップS6)。
次に制御部50は、メモリに記憶した水深データを読み出し(ステップS7)、外部センサユニット5毎に浮上速度を計算し浮上速度データを得る(ステップS8)。
制御部50は、ステップS8において得られた浮上速度データを外部センサユニット5毎にメモリ記憶する(ステップS9)。
次に制御部50は、全ての外部センサユニット5に対応する浮上速度データをメモリに記憶したか否かを判別する(ステップS10)。
ステップS10の判別において、未だ全ての外部センサユニット5について浮上速度データをメモリに記憶していない場合には(ステップS10;No)、制御部50は、処理をステップS7に移行して、以下、ステップS7〜ステップS10の処理を同様に行う。
ステップS10の判別において、全ての外部センサユニット5について浮上速度データをメモリに記憶した場合には(ステップS10;Yes)、制御部50は、メモリに記憶した浮上速度データのうち最も早い浮上速度の浮上速度データを選択する(ステップS11)。
次に制御部50は、浮上速度比較処理を行い、必要に応じて浮上速度違反の警告を行うこととなる(ステップS12)。
具体的には、制御部50は、ROM53に格納されている水深範囲毎の浮上速度基準データ76(=浮上速度上限値)とステップS11で取得した現在の浮上速度とを比較して、現在の浮上速度が現在水深に対応する浮上速度基準データ76(=浮上速度上限値)より速い場合には表示部10を構成する液晶表示パネル11における表示、報知部80による報知(=報音装置37からのアラーム音の発生、さらに振動発生装置38からダイバーへの振動の伝達など)により浮上速度違反の警告を行う。さらに制御部50は、浮上速度が浮上速度上限値より遅い状態に戻った時点で浮上速度違反の警告を停止する。
より詳細には、浮上速度上限値として各水深範囲毎に以下に示す値が設定されている。
今回の水深計測値 浮上速度上限値
1.8m未満 警告なし
1.8m〜 5.9m 8m/分(約0.8m/6秒)
6.0m〜17.9m 12m/分(約1.2m/6秒)
18.0m以上 16m/分(約1.6m/6秒)
すなわち、水深が深いところでは、同じ浮上速度で浮上しても単位時間当たりの浮上前後の水圧比が小さいので、比較的大きな浮上速度を許容しても減圧症を十分に防止できるからである。これに対して、水深が浅いところでは、同じ浮上速度で浮上しても単位時間当たりの浮上前後の水圧比が大きいので、比較的小さな浮上速度しか許容しないようになっている。
この場合において、さらに、ダイバーが個々に条件(年齢や血圧などの個別条件)を入力して浮上速度に対する判定を自分自身にあったものに適合させるようにすることも可能である。
[1.6]第1実施形態の変形例
[1.6.1] 第1変形例
以上の第1実施形態の説明においては、環境情報データとして水深データを用いる場合について説明したが、周囲の水温に対応する水温データを用いるように構成することも可能である。このように構成した場合には、水中のサーモラインなどのように、温度差が生じている場所では、水温の低い値を用いて減圧アルゴリズムを適用するようにすればよい。
この場合には、ダイバーが安全に浮上するための基準速度に関しては、上述した浮上速度違反との警告が発せられる基準浮上速度(=上述の浮上速度上限値に相当)、無減圧潜水可能時間については、ダイバーの周囲温度が標準温度範囲(水温15.1℃〜25℃)内にある場合には補正を行わないが、ダイバーの周囲温度が標準温度範囲外である場合には、基準浮上速度、無減圧潜水可能時間を補正することとなる。
図9は、周囲水温による補正係数テーブルの一例である。
補正係数テーブルは、ROM53に予め格納されており、各温度範囲毎に補正係数が格納されている。
すなわち、標準温度範囲で用いる基準浮上速度、無減圧潜水可能時間に対し、補正係数を乗じることにより補正基準浮上速度および補正無減圧潜水可能時間を算出する。
具体的には、温度計測部62で計測したダイバーの周囲の水温が−5〜5℃である場合には、標準温度範囲で用いる基準浮上速度および無減圧潜水可能時間に対し、補正係数=0.8を乗じた値を補正基準浮上速度および補正無減圧潜水可能時間として、判断を行うこととなる。
同様に温度計測部62で計測したダイバーの周囲の水温が5.1〜15℃である場合には、標準温度範囲で用いる基準浮上速度および無減圧潜水可能時間に対し、補正係数=0.9を乗じた値を補正基準浮上速度および補正無減圧潜水可能時間として、判断を行う。
また、温度計測部62で計測したダイバーの周囲の水温が15.1〜25℃である場合には、補正係数=1を乗じた値を補正基準浮上速度および補正無減圧潜水可能時間とするので、補正を行わない場合と等価となる。
さらに温度計測部62で計測したダイバーの周囲の水温が25.1℃以上である場合には、標準温度範囲で用いる基準浮上速度および無減圧潜水可能時間に対し、補正係数=0.9を乗じた値を補正基準浮上速度および補正無減圧潜水可能時間として、判断を行う。
従って、標準温度範囲外の温度が検出された場合に、補正基準浮上速度および補正無減圧潜水可能時間を用いた場合には、時間をより多くかけて浮上しないと浮上速度違反警告が発せられ、潜水時間を短くすべく制御がなされて、表示などが行われることとなる。
さらにまた、複数の水温が得られた場合には、より低い値を用いて減圧アルゴリズムを適用する。従って、腕に装着されたダイブコンピュータ4で計測した温度が25℃であり、足首に装着された外部センサユニット5に温度センサを設け、その計測温度が25.1℃である場合には、補正係数=0.9が用いられる。また、ダイブコンピュータ4で計測した温度が15.1℃であり、外部センサユニット5の温度が15℃である場合には、補正係数=0.9が用いられる。また、ダイブコンピュータ4で計測した温度が5.1℃であり、外部センサユニット5の温度が5℃である場合には、補正係数=0.8が用いられる。
また、周囲水温に代えて、ダイバーの体温に対応する体温データを用いるように構成することも可能である。
以上の説明においては、環境情報データの送信に超音波を用いた無線通信を行っていたが、光を用いた無線通信を行ったり、有線通信を行うように構成することも可能である。
[1.6.2]第2変形例
以上の説明においては、互いに異なる部装着部位毎に得られるであろう安全確保情報のうち、最も安全側である前記安全確保情報を生成し、出力するように構成していたが、複数の装着部位を複数のグループに分割し、各グループ毎に得られるであろう安全確保情報のうち、最も安全側である安全確保情報を生成し、出力するように構成することも可能である。これにより、より信頼性が向上する。
[1.6.3]第3変形例
以上の説明においては、装置としてのダイブコンピュータを例として説明していたが、ダイブコンピュータの制御方法、ダイブコンピュータの制御プログラム及びこの制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体としての態様も可能である。
具体的な態様としては、ダイブコンピュータの制御方法を複数の測定対象部位の周囲の環境情報を測定する環境情報測定過程と、複数の前記環境情報に基づいて前記ダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成する安全確保情報生成過程と、を備えるようにこうせいすればよい。
この場合において、前記安全確保情報生成部は、装着部位毎あるいは複数の前記装着部位を複数のグループに分割した各グループ毎に得られるであろう前記安全確保情報のうち、最も安全側である前記安全確保情報を生成するようにしてもよい。
また、コンピュータによりダイバーズ用情報処理装置を制御するための制御プログラムにおいて、複数の測定対象部位の周囲の環境情報を測定させ、複数の前記環境情報に基づいて前記ダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成させる、ことを特徴としてもよい。
この場合において、装着部位毎あるいは複数の前記装着部位を複数のグループに分割した各グループ毎に得られるであろう前記安全確保情報のうち、最も安全側である前記安全確保情報を生成させるようにしてもよい。
さらに、上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録するようにすることも可能である。
[2]第2実施形態
次に第2実施形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態において説明したように、ダイブコンピュータおよび潜水機器は、ダイビングモード(水中)では、ある一定のアルゴリズムでダイバーの安全を確保するのに必要な情報、例えば、現在の水深値や体内に過剰に蓄積された不活性ガスが排出されるまでの時間や安全な浮上速度を求め、それを液晶表示パネル等の表示装置に表示するようにされており、リアルタイムに情報を表示するばかりでなく、次回以降の潜水に有用な情報を残すべく、各種情報をログあるいはプロファイル(潜水履歴)に記録するようになっている。
この場合に、ログあるいはプロファイル(潜水履歴)に記録する各種情報の一つとして、水温情報がある。
従来、ログに残す水温は最低水温または最大水深時の水温であった。最低水温をメモりしていたのは、ダイビングした日(季節)の最低水温を知ることで、次回の潜水時にどのような潜水形態で潜水すればよいか(ウェットスーツかドライスーツかなど)の判断を行える情報が得られるからである。
しかし、最大水深時の水温も記憶する構成では、例えば、外気温と水温に差が大きくなるような夏や冬を例にとり、外気温が水温より高い場合(夏の場合)には、潜水してすぐに最大水深時に達し、その後に最大水深の更新がなされなかった場合には、温度計測値は水温計測センサがまだ水温に順応していない状態の温度を記憶してしまう可能性があった。
また、最低水温を記憶する構成によれば、外気温が水温より低い冬の季節のような場合に、潜水開始時の水温として外気温が記録されてしまう。具体的には、外気温が5℃で、水温が15℃であった場合には、最低水温として、外気温の5℃という水温情報が記録されてしまい、体感とは開きのある水温情報がログとして記録されてしまうこととなっていた。
そこで、本第2実施形態は、水温に関するログあるいはプロファイルの情報をより正確なものとすることができるダイブコンピュータを提供することを目的としている。
まず、第1実施形態の外部センサユニット5に代えて用いられる第2実施形態における外部センサユニットの構成について説明する。
図10は外部センサユニット5Aの概要構成ブロック図である。
外部センサユニット5Aは、装着部位周囲の圧力を検出して圧力検出信号を出力する圧力センサ41と、圧力検出信号を増幅して増幅圧力検出信号として出力する増幅回路42と、増幅圧力検出信号のアナログ/ディジタル変換を行って圧力データとして出力するA/D変換回路43と、外部センサユニット5全体の制御を行うとともに、圧力データおよび後述する温度データを送信データにフォーマット変換するコントローラ44と、圧力検出タイミング、温度検出タイミング、圧力データ送信タイミングおよび温度データ送信タイミングに対応するタイミング信号をそれぞれ生成するためのタイミング回路45と、圧力データ送信タイミングおよび温度データ送信タイミングに基づいて送信データをダイブコンピュータ4に対し、超音波で送信する超音波送信部46と、装着部位周囲の温度を検出して温度検出信号を出力する温度センサ47と、温度検出信号を増幅して増幅温度検出信号として出力する増幅回路48と、増幅温度検出信号のアナログ/ディジタル変換を行って温度データとして出力するA/D変換回路49と、を備えている。
次に第2実施形態の動作を説明する。
本第2実施形態の動作は、ダイビングモードで水温情報を記録する処理を除き、ほぼ第1実施形態と同様であるので、ダイビングモードにおいて、水温情報を記録する処理について説明する。
[2.1]水温記録処理
水温情報は、ダイビングした日(季節)の最低水温を知ることで、次回の潜水時にどのような潜水形態で潜水すればよいか(ウェットスーツかドライスーツかなど)の判断を行える情報であり、ログ情報あるいはプロファイル情報として必要な情報である。
正確に水温を記録するためにも水温記録処理の処理方法を考える必要がある。以下、ダイビングモードにおける水温記録処理について詳細に説明する。
[2.1.1]第1の水温記録処理
まず、水温記録処理として、温度計測部62の温度センサ63あるいは外部センサユニット5Aの温度センサ47が安定して温度計測が行えるあらかじめ定めた順応時間が経過するまでは、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録し、順応時間が経過した後は、最大水深における水温をログとして記録する第1の水温記録処理を行う場合について説明する。
図11は、第1の水温記録処理の処理フローチャートである。
まず、MPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が開始されたか否かを判別する(ステップS40)。
ステップS40の判別において潜水が開始されていない場合には、MPU51は、待機状態となる。
ステップS40の判別において、潜水が開始された場合には、MPU51は、温度計測部62の出力信号に基づいて温度センサ63により測定された水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS41)。
ステップS41の判別において、温度センサ63により計測された水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常である場合には、MPU51は、後述するステップS44の処理に移行する。
ステップS41の判別において、温度センサ63により計測された水温の値あるいは外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常ではない、すなわち、温度センサ63により計測された水温の値あるいは外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値のうち少なくとも一方が正常である場合には、温度センサ63および温度センサ47の順応時間が経過したか否かを判別する(ステップS42)。
この順応時間は各製品の構造により安定状態になるまでに要する時間が異なるので、製品毎に設定(可変)できるようになっている。
ステップS42の判別において、未だ温度センサ63および温度センサ47の順応時間が経過していない場合には、MPU51は、温度センサ63により計測された水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値をそれぞれRAM54に上書き、すなわち、RAM54の水温記録領域の値を計測した水温の値で更新する(ステップS43)。
一方、ステップS42の判別において、順応時間が経過した場合には、すなわち、MPU51は温度センサ63の計測温度および温度センサ47が平衡状態に達しているものとして、最大水深における温度をRAM54に記憶すべき測定温度であるとして最大水深を更新したか否かを判別する(ステップS47)。
ステップS47の判別において、最大水深を更新した場合には、MPU51は、当該更新時に温度センサ63および温度センサ47により計測した水温の値をメモリに上書き、すなわち、メモリの値を最大水深を更新した時点で計測した水温の値で更新し(ステップS43)、処理をステップS44に移行する。
ステップS47の判別において、最大水深を更新していない場合には、MPU51は潜水が終了したか否かを判別する(ステップS44)。
ステップS44の判別において、潜水が終了していない場合には、MPU51は処理を再び処理をステップS40に移行して、以下同様の処理を行う。
ステップS44の判別において、潜水が終了した場合には、MPU51は、潜水ログ(潜水履歴)の確定処理を行い(ステップS45)、RAM54に対する記憶処理を終了する(ステップS46)。
以上の説明のように第1の水温記録処理によれば、温度センサ63および温度センサ47の順応時間が経過するまでは、ログとして記録すべき水温を順次、実際の計測温度で更新し、順応時間経過後には、最大水深時点における水温(実質的に最低水温に相当)を記録するので、水温に関するログ情報をより正確なものとすることができる。
[2.1.2]第2の水温記録処理
次に水温記録処理として、温度計測部62の温度センサ63あるいは温度センサ47が安定して温度計測が行えるまで、すなわち、水温値が異常であると判別した場合には、ログの記録を行わず、正常の水温値が計測可能になった時点で、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録する第2の水温記録処理を行う場合について説明する。
図12は、第2の水温記録処理の処理フローチャートである。
まずMPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水開始か否かを判別する(ステップS50)。
ステップS50の判別において、潜水が開始されていない場合には、MPU51は、待機状態となる。
ステップS50の判別において、潜水が開始された場合には、MPU51は、温度計測部62の温度センサ63により計測した水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS51)。
ステップS51の判別において、計測した水温の値が異常である場合には、MPU51は処理をステップS53に移行する。
ステップS51の判別において、計測した水温の値が異常ではない場合、すなわち、温度センサ63により計測した水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が正常である場合には、MPU51は、当該温度センサ63により計測した水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値をRAM54に上書きして記憶する(ステップS52)。
次にMPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS53)。
ステップS53の判別において潜水が終了していない場合には、MPU51は、再び処理をステップS50に移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS53の判別において、潜水が終了した場合には、MPU51は、潜水ログ(潜水履歴)の確定処理を行い(ステップS54)、記憶処理を終了する(ステップS55)。
以上の説明のように第2の水温記録処理によれば、温度センサ63の計測した水温あるいは外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常である場合には、ログとして記憶せず、正常な水温を計測できるようになった状態でログとして記録するので、意味のない温度情報がログとして記録されることがない。
[2.1.3]第3の水温記録処理
次に水温記録処理として、温度計測部62の温度センサ63および外部センサユニット5Aの温度センサ47が安定して温度計測が行え、かつ、最大水深もしくは最低水温が更新された場合に水温をRAM54に更新しつつログとして記録する第3の水温記録処理を行う場合について説明する。
図13は、第3の水温記録処理の処理フローチャートである。
まずMPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水開始か否かを判別する(ステップS60)。
ステップS60の判別において、MPU51は潜水を開始していないと判別した場合には、待機状態となる。
ステップS60の判別において、MPU51は潜水開始であると判別された場合には、温度センサ63の計測した水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS61)。
ステップS61の判別において、温度センサ63および温度センサ47で計測した水温の値が異常である場合には、MPU51は処理をステップS64に移行する。
ステップS61の判別において、計測した水温の値が異常ではない場合、すなわち、計測した水温の値が正常である場合には、MPU51は圧力計測部61の出力信号あるいは外部センサユニット5Aから送信された圧力データに基づいて最大水深を更新したか否かを判別する(ステップS62)。
ステップS62の判別において、最大水深を更新したと判別した場合には、MPU51は、最大水深を更新した側の温度センサ、すなわち、温度センサ63あるいは温度センサ47のいずれかにより計測した水温の値をRAM54に上書きして記憶する(ステップS63)。
次にMPU51は潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS64)。
ステップS64の判別において潜水が終了していないと判別した場合には、MPU51は、再び処理をステップS60に移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS62の判別において、最大水深を更新していないと判別した場合には、MPU51は、温度センサ63あるいは温度センサ47により計測した水温が当該潜水において最低水温であるか否かを判別する(ステップS67)。
ステップS67の判別において、計測した水温が当該潜水における最低水温であると判別した場合には、MPU51は、温度センサ63あるいは温度センサ47により計測した水温の値をRAM54に上書きして記憶し(ステップS63)、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS64)。
ステップS64の判別において、潜水が終了したと判別した場合には、MPU51は、潜水ログ(潜水履歴)の確定処理を行い(ステップS65)、記憶処理を終了する(ステップS66)。
以上の説明のように第3の水温記録処理によれば、温度センサ63の計測した水温が異常である場合には、ログとして記憶せず、正常な水温を計測できるようになった状態で、かつ、最大水深を更新しあるいは最低水温を更新した場合にログとして記録するので、意味のない温度情報がログとして記録されることがない。
[2.1.4]第4の水温記録処理
次に水温記録処理として、温度計測部62の温度センサ63あるいは外部センサユニット5Aの温度センサ47が安定して温度計測が行えるあらかじめ定めた順応時間が経過するまでは、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録し、順応時間が経過した後は、最低水温をログとして記録する第1の水温記録処理を行う場合について説明する。
図14は、第4の水温記録処理の処理フローチャートである。
まずMPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水開始か否かを判別する(ステップS70)。
ステップS70の判別において、MPU51は潜水を開始していないと判別した場合には、待機状態となる。
ステップS70の判別において、MPU51は潜水開始であると判別された場合には、温度センサ63により計測した水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS71)。
ステップS71の判別において、温度センサ63により計測した水温の値および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温の値が異常であると判別した場合には、MPU51は処理をステップS74に移行する。
ステップS71の判別において、計測した水温の値が異常ではない場合、すなわち、計測した水温の値が正常であると判別した場合には、MPU51は温度センサ63および温度センサ47のそれぞれについて、順応時間t分が経過したか否か、すなわち、温度センサ63あるいは温度センサ47の計測している水温が平衡状態に至って安定したか否かを判別する(ステップS72)。
ステップS72の判別において、温度センサ63および温度センサ47のそれぞれの順応時間t分が経過していない場合には、MPU51は、温度センサ63および温度センサ47により計測した水温の値をRAM54に上書きして記憶し(ステップS73)、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS74)。
ステップS74の判別において潜水が終了していないと判別した場合には、MPU51は再び処理をステップS70に移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS72の判別において、温度センサ63および温度センサ47のそれぞれの順応時間t分が経過したと判別した場合には、MPU51は、温度センサ63および温度センサ47により計測した水温が当該潜水において最低水温であるか否かを判別する(ステップS77)。
ステップS77の判別において、計測した水温が当該潜水における最低水温であると判別した場合には、MPU51は温度センサ63あるいは温度センサ47により計測した水温の値をRAM54に上書きして記憶し(ステップS78)、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS74)。
ステップS74の判別において、潜水が終了したと判別した場合には、MPU51は潜水ログ(潜水履歴)の確定処理を行い(ステップS75)、記憶処理を終了し(ステップS76)、初期処理を行って(ステップS79)、再び処理をステップS70に移行し、以下同様の処理を行う。
ステップS74の判別において、潜水が終了していないと判別した場合には、再び処理をステップS70に移行し、以下同様の処理を行う。
以上の説明のように第4の水温記録処理によれば、温度センサ63および温度センサ47の順応時間が経過するまでは、ログとして記録すべき水温を順次、実際の計測温度で更新し、順応時間経過後には、最低水温を記録するので、水温に関するログ情報をより正確なものとすることができる。
[2.1.5]第5の水温記録処理
次に水温記録処理として、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量を越え、かつ、水温値が異常であると判別した場合にはログの記録を行わず、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量以下となり、かつ、正常の水温値が計測可能になった時点で、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録する第5の水温記録処理を行う場合について説明する。
図15は、第5の水温記録処理の処理フローチャートである。
まずMPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水開始か否かを判別する(ステップS80)。
ステップS80の判別において、潜水を開始していないと判別した場合には、MPU51は、待機状態となる。
ステップS80の判別において、潜水開始であると判別された場合には、MPU51は温度センサ63の計測した水温および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温に基づいて所定の時間(単位時間)における温度変位を算出する(ステップS81)。
次にMPU51は、ステップS81において算出した温度変位があらかじめ定めた規定の温度変位(しきい値となる温度変位)に達したか否か(超過したか否か)を判別する(ステップS82)。すなわち、温度センサ63あるいは温度センサ47の温度変位が大きく安定に水温計測が行えない状態にあるか否かを判別する。
ステップS82の判別において、温度変位が規定の温度変位に達した場合(超過した場合)には、MPU51は処理をステップS85に移行する。
ステップS82の判別において、温度変位がいまだ規定の温度変位に達していない場合(超過していない場合)には、MPU51は、計測した水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS83)。
ステップS83の判別において、温度センサ63および温度センサ47により計測した水温の値が異常である場合には、MPU51は処理をステップS85に移行する。
ステップS83の判別において、計測した水温の値が異常ではない場合、すなわち、計測した水温の値が正常である場合には、MPU51は、温度センサ63あるいは温度センサ47により計測した水温の値をRAM54に上書きして記憶し(ステップS84)、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS85)。
ステップS85の判別において、潜水が終了したと判別した場合には、MPU51は潜水ログ(潜水履歴)の確定処理を行い(ステップS86)、記憶処理を終了し(ステップS87)、初期処理を行って(ステップS88)、再び処理をステップS80に移行し、以下同様の処理を行う。
ステップS85の判別において、潜水が終了していない場合には、MPU51は、再び処理をステップS80に移行し、以下同様の処理を行う。
以上の説明のように第5の水温記録処理によれば、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量を越え、かつ、水温値が異常であると判別した場合にはログの記録を行わず、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量以下となり、かつ、正常の水温値が計測可能になった時点で、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録するので、水温に関するログ情報をより正確なものとすることができる。
[2.1.6]第6の水温記録処理
次に水温記録処理として、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量を越え、温度計測部62の温度センサ63が安定して温度計測が行えるあらかじめ定めた順応時間が経過し、かつ、水温値が異常であると判別した場合にはログの記録を行わず、その後、正常の水温値が計測可能になるまでは、補正した水温をRAM54に更新しつつログとして記録し、正常の水温値が計測可能になった時点で、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録する第5の水温記録処理を行う場合について説明する。
図16は、第6の水温記録処理の処理フローチャートである。
まずMPU51は、潜水動作監視スイッチ12の出力信号に基づいて潜水開始か否かを判別する(ステップS90)。
ステップS90の判別において、潜水を開始していないと判別した場合には、MPU51は、待機状態となる。
ステップS90の判別において、潜水開始であると判別された場合には、MPU51は温度センサ63の計測した水温および外部センサユニット5Aから送信された温度データに対応する水温に基づいて所定の時間(単位時間)における温度変位を算出する(ステップS91)。
次にMPU51は、温度センサ63あるいは温度センサ47のそれぞれの順応時間t分が経過したか否か、すなわち、温度センサ63および温度センサ47が計測している計測値が平衡状態に至って安定したか否かを判別する(ステップS92)。
ステップS92の判別において、温度センサ63あるいは温度センサ47のそれぞれの順応時間t分が経過していないと判別した場合には、MPU51は計測された温度変位と温度センサ63の特性データあるいは温度センサ47の特性データに基づいて温度補正を行って、補正後の温度を表示し(ステップS93)、処理をステップS94に移行し計測した水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS94)する。
ステップS92の判別において、温度センサ63あるいは温度センサ47のそれぞれの順応時間t分が経過した場合には、計測した水温の値が異常であるか否かを判別する(ステップS94)。
ステップS94の判別において、計測した水温の値が異常である場合には、MPU51は、温度センサ63あるいは温度センサ47により計測した水温を補正してRAM54に上書きして記憶し、処理をステップS96に移行する。
ステップS94の判別において、計測した水温の値が異常ではない場合、すなわち、計測した水温の値が正常であると判別した場合には、MPU51は、温度センサ63により計測した水温あるいは温度センサ47により計測した水温が最低水温である場合には、RAM54に上書きして記憶し、その他の場合には計測した水温の値を破棄し(ステップS95)、潜水動作監視スイッチ12の出力に基づいて潜水が終了したか否かを判別する(ステップS96)。
ステップS96の判別において潜水が終了していないと判別した場合には、MPU51は、再び処理をステップS90に移行して以下同様に処理を行う。
ステップS96の判別において、潜水が終了したと判別した場合には、MPU51は潜水ログ(潜水履歴)の確定処理を行い(ステップS97)、記憶処理を終了し(ステップS98)、再び処理をステップS90に移行し、以下同様の処理を行う。
ステップS96の判別において、潜水が終了していないと判別した場合には、MPU51は再び処理をステップS90に移行し、以下同様の処理を行う。
以上の説明のように第6の水温記録処理によれば、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量を越え、温度計測部62の温度センサ63あるいは外部センサユニット5Aの温度センサ47が安定して温度計測が行えるあらかじめ定めた順応時間が経過し、かつ、水温値が異常であると判別した場合にはログの記録を行わず、その後、正常の水温値が計測可能になるまでは、補正した水温をRAM54に更新しつつログとして記録し、正常の水温値が計測可能になった時点で、随時水温をRAM54に更新しつつログとして記録するので、水温に関するログ情報をより正確なものとすることができるとともに、表示もより正確なものとしてダイバーにより正確な情報を伝えることが可能となる。
[2.2]第2実施形態の効果
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、水温に関するログ情報をより正確なものとすることができ、例えば、ダイビングした日(季節)の最低水温を知ることで、次回の潜水時にどのような潜水形態で潜水すればよいか(ウェットスーツかドライスーツかなど)の判断を行える情報が正確に得られる。
[2.3]第2実施形態の変形例
以上の説明においては、ログ(潜水履歴)に水温を記憶する方法について説明したが、プロファイルに水温を記憶させるようにしてもよい。プロファイル情報は、基本的には設定した時間間隔または規定の時間間隔毎に水深を残すものである。すなわち、どのような潜水パターンを行ったか潜水後に確認し、その後の潜水情報として参照するために用いられるものであり、水温も同時に記憶させることにより潜水パターンと同時に温度変化のパターンも把握できることとなる。
以上の説明においては、ダイブコンピュータおよび外部センサユニットを組み合わせて用いる場合について説明したが、外部センサユニットを設けない構成とすることも可能である。
具体的な態様としては、ダイブコンピュータを、周囲の水温を測定する温度計測センサと前記温度計測センサによる計測温度出力が安定状態に至った後の前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶する温度記憶制御部と、を備えるようにすればよい。
上記構成によれば、温度計測センサは、周囲の水温を測定する。温度記憶制御部は、温度計測センサによる計測温度出力が安定状態に至った後の温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶することとなる。
この場合において、前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサに対応するあらかじめ定めた順応時間が経過した状態を前記安定状態に至ったとみなしてもよい。
また、前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサの出力が正常な水温値になった状態で前記安定状態に至ったとみなしてもよい。
さらに、前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサの出力が正常な温度値に相当する状態に至った場合に前記安定状態に至ったとみなしてもよい。
さらにまた、前記温度記憶制御部は、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量以下である場合に、前記安定状態に至ったとみなしてもよい。
また、前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至ってからは、最低水温に対応する温度情報あるいは最高深度における水温に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶するようにしてもよい。
さらに、前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至るまでは、温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶するのを禁止するようにしてもよい。
さらにまた、前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至るまでは、随時前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報またはプロファイル情報として記憶するようにしてもよい。
また、周囲の水温を測定する温度計測センサと、ログ情報またはプロファイル情報を記憶する温度記憶部を備えたダイバーズ用情報処理装置の制御方法の態様として、前記温度計測センサにより周囲の水温を計測する温度計測過程と、前記温度計測センサの計測温度出力が安定状態に至った後に、前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報として記憶する温度記憶制御過程と、を備えるようにすればよい。
また、周囲の水温を測定する温度計測センサと、ログ情報またはプロファイル情報を記憶する温度記憶部を備えたダイブコンピュータをコンピュータにより制御する制御プログラムの態様としては、前記温度計測センサにより周囲の水温を計測させ、前記温度計測センサの計測温度出力が安定状態に至った後に、前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報またはプロファイル情報として記憶させるようにすればよい。
この場合において、前記温度計測センサに対応するあらかじめ定めた順応時間が経過した状態を前記安定状態に至ったとみなさせるようにしてもよい。
また、前記温度計測センサの出力が正常な水温値になった状態で前記安定状態に至ったとみなさせるようにしてもよい。
さらに、前記温度計測センサの出力が正常な温度値に相当する状態に至った場合に前記安定状態に至ったとみなさせるようにしてもよい。
さらにまた、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量以下である場合に、前記安定状態に至ったとみなさせるようにしてもよい。
また、前記安定状態に至ってからは、最低水温に対応する温度情報あるいは最高深度における水温に対応する温度情報をログ情報またはプロファイル情報として記憶させるようにしてもよい。
さらに、前記安定状態に至るまでは、温度情報をログ情報またはプロファイル情報としての記憶を禁止させるようにしてもよい。
さらにまた、前記安定状態に至るまでは、随時前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報またはプロファイル情報として記憶させるようにしてもよい。
また、上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録する態様を採ることも可能である。
上記各態様によれば、水温に関するログ情報またはプロファイル情報をより正確なものとすることができ、ひいては、次回の潜水時に必要な対応をとることが可能となる。
[3]実施形態の変形例
以上の説明においては、ダイブコンピュータを制御するための制御プログラムが予めROMに記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に制御用プログラムをあらかじめ記録し、これらの記録媒体から通信ケーブル等を介して読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、通信インターフェースを設け、インターネット、LANなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。このように構成することにより、ソフトウェア的により高機能としたり、より信頼性の高いダイブコンピュータを構成することが可能となる。
以上の説明においては、ダイブコンピュータが腕装着型の場合について説明したが、これに限られるものではなく、ダイビングスーツ埋め込み型や、胴部装着型、あるいは水中マスク組み込み型などの変形が考えられる。
実施形態のダイバーズ用情報処理装置を用いる場合の潜水装備の使用態様図である。 実施形態のダイブコンピュータの外観正面図である。 ダイブコンピュータの概要構成ブロック図である。 浮上速度監視機能実現のための機能ブロック図である。 ダイブコンピュータの窒素量算出機能実現のための機能構成ブロック図である。 ダイブコンピュータの各種動作モードにおける表示画面の遷移を模式的に表す図である。 第1実施形態の外部センサユニットの概要構成ブロック図である。 第1実施形態のダイブコンピュータの処理フローチャートである。 周囲水温による補正係数テーブルの一例である。 第2実施形態の外部センサユニットの概要構成ブロック図である。 第1の水温記録処理の処理フローチャートである。 第2の水温記録処理の処理フローチャートである。 第3の水温記録処理の処理フローチャートである。 第4の水温記録処理の処理フローチャートである。 第5の水温記録処理の処理フローチャートである。 第6の水温記録処理の処理フローチャートである。
符号の説明
1…タンクユニット、1A、1B…タンク、2…切換バルブ・レギュレータ、3…水深・残圧計、4…ダイバーズ用情報処理装置(ダイブコンピュータ)、5、5A…外部センサユニット、15…操作部、10…表示部、11…液晶表示パネル、12…液晶ドライバ、15…操作部、30…潜水動作監視スイッチ、37…報音装置、38…振動発生装置、41…圧力センサ、42…増幅回路、43…A/D変換回路、44…コントローラ、45…タイミング回路、46…超音波送信部、47…超音波受信部、48…復調回路、50…制御部、51…MPU、53…ROM、54…RAM、61…圧力計測部、62…温度計測部、63…圧力センサ、64…増幅回路、65…A/D変換回路、68…計時部、75…浮上速度計測部、76…浮上速度基準データ、77…浮上速度違反判定部、78…潜水結果記憶部、79…浮沈管理部、80…情報表示部、81…報知部、91…呼吸気窒素分圧算出部、92…呼吸気窒素分圧記憶部、93…比較部、94…半飽和時間選択部、95…体内窒素分圧算出部、96…体内窒素分圧記憶部、97…体内窒素分圧排出時間導出部、98…潜水可能時間導出部、100…潜水装備。

Claims (18)

  1. ダイバーに装着され、装着部位周囲の環境情報を測定し、環境情報データを送信する環境情報測定部と、
    前記環境情報測定部から前記環境情報データを受信し、前記環境情報データに対応する環境情報に基づいて前記ダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成し出力する安全確保情報生成部と、を備え、
    前記安全確保情報生成部は、前記環境情報測定部とは異なる部位に装着されるとともに、当該装着部位周囲の環境情報を測定する測定部を備え、受信した前記環境情報データに対応する環境情報および前記測定部により測定した環境情報に基づいて前記安全確保情報を生成し出力する、
    ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  2. ダイバーの互いに異なる部位に装着され、装着部位周囲の環境情報を測定し、環境情報データを送信する複数の環境情報測定部と、
    前記環境情報測定部から前記環境情報データを受信し、前記環境情報データに対応する環境情報に基づいて前記ダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成し出力する安全確保情報生成部と、を備え、
    前記安全確保情報生成部は、前記環境情報測定部とは異なる部位に装着されるとともに、当該装着部位周囲の環境情報を測定する測定部を備え、装着部位毎あるいは複数の前記装着部位を複数のグループに分割した各グループ毎に得られるであろう前記安全確保情報のうち、最も安全側である前記安全確保情報を生成し、出力する、
    ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  3. 請求項2記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記環境情報は、水深あるいは温度であり、
    前記安全確保情報生成部は、最大水深および最低水温を前記最も安全側である前記安全確保情報として出力することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記環境情報は、圧力を含むことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記環境情報測定部は、前記安全確保情報生成部に対し、超音波あるいは光により無線で前記環境情報データを送信する送信部を備え、
    前記安全確保情報生成部は、前記環境情報データを受信する受信部を備えた、
    ことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記環境情報測定部は、所定周期で前記環境情報を測定し、前記環境測定データを送信することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  7. 請求項1記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記環境情報は、周囲の水温であり、
    前記環境情報測定部は、前記周囲の水温を測定する温度計測センサを備え、
    前記ダイバーズ用情報処理装置は、前記温度計測センサによる計測温度出力が安定状態に至った後の前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶する温度記憶制御部を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  8. 請求項2記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記環境情報は、周囲の水温であり、
    前記環境情報測定部は、前記周囲の水温を測定する温度計測センサを備え、
    前記測定部は、当該測定部の装着部位に対応する前記周囲の水温を測定する温度計測センサ備え、
    前記ダイバーズ用情報処理装置は、前記温度計測センサによる計測温度出力が安定状態に至った後の前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶する温度記憶制御部を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  9. 請求項7または請求項8記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサに対応するあらかじめ定めた順応時間が経過した状態を前記安定状態に至ったとみなすことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサの出力が正常な水温値になった状態で前記安定状態に至ったとみなすことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  11. 請求項7ないし請求項10のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、前記温度計測センサの出力が正常な温度値に相当する状態に至った場合に前記安定状態に至ったとみなすことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、単位時間当たりの計測温度の温度変位量が規定の温度変位量以下である場合に、前記安定状態に至ったとみなすことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  13. 請求項7ないし請求項12のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至ってからは、最低水温に対応する温度情報あるいは最高深度における水温に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  14. 請求項7ないし請求項13のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至るまでは、温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶するのを禁止することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  15. 請求項7ないし請求項14のいずれかに記載のダイバーズ用情報処理装置において、
    前記温度記憶制御部は、前記安定状態に至るまでは、随時前記温度計測センサの出力に対応する温度情報をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  16. コンピュータによりダイバーズ用情報処理装置を制御するための制御プログラムにおいて、
    複数の測定対象部位の周囲の環境情報を測定させ、
    複数の前記環境情報に基づいてダイバーの安全を確保するための安全確保情報を生成させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  17. 請求項16記載の制御プログラムにおいて、
    前記環境情報は、周囲の水温であり、
    周囲の水温の計測結果が安定状態に至った後の水温をログ情報あるいはプロファイル情報として記憶させることを特徴とする制御プログラム。
  18. 請求項16又は請求項17記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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