JP3478436B2 - 印刷装置 - Google Patents
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- JP3478436B2 JP3478436B2 JP14588995A JP14588995A JP3478436B2 JP 3478436 B2 JP3478436 B2 JP 3478436B2 JP 14588995 A JP14588995 A JP 14588995A JP 14588995 A JP14588995 A JP 14588995A JP 3478436 B2 JP3478436 B2 JP 3478436B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷装置に関し、特
に、穿孔マスタを用いる孔版印刷装置の構成に関する。
に、穿孔マスタを用いる孔版印刷装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】簡便な印刷装置として感熱デジタル製版
式の孔版印刷装置が良く知られている。この孔版印刷装
置は、熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱孔版用のマス
タに対してサーマルヘッドにより画像情報に応じて穿孔
し、そのマスタを版胴に捲装したうえで、版胴内部から
インキを供給するようになっている。マスタは、版胴内
部から供給されるインキを滲出させ、表面に当接する印
刷用紙にそのインキを転移させて画像を印刷するように
なっている。マスタの穿孔処理に用いられるサーマルヘ
ッドは、版胴の軸方向に相当する主走査方向に沿って並
列された複数の発熱素子を有し、その発熱素子に対する
選択的な通電制御によって発熱素子を発熱させることに
より発熱位置に対応するマスタの箇所を熱溶融させて穿
孔させるようになっている。
式の孔版印刷装置が良く知られている。この孔版印刷装
置は、熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱孔版用のマス
タに対してサーマルヘッドにより画像情報に応じて穿孔
し、そのマスタを版胴に捲装したうえで、版胴内部から
インキを供給するようになっている。マスタは、版胴内
部から供給されるインキを滲出させ、表面に当接する印
刷用紙にそのインキを転移させて画像を印刷するように
なっている。マスタの穿孔処理に用いられるサーマルヘ
ッドは、版胴の軸方向に相当する主走査方向に沿って並
列された複数の発熱素子を有し、その発熱素子に対する
選択的な通電制御によって発熱素子を発熱させることに
より発熱位置に対応するマスタの箇所を熱溶融させて穿
孔させるようになっている。
【0003】ところで、前述のマスタは、厚さ1〜2μ
m程度の熱可塑性樹脂フィルムに、和紙繊維や合成繊維
等の多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造により
形成されているので、多孔性支持体の繊維が複雑に絡み
合っている部分や、太い繊維の部分に穿孔画像が形成さ
れてしまうことがある。この場合には、印刷画像のベタ
部が抜けたり、細線や文字が切れたりする繊維目と呼ば
れる現象が発生し、印刷画像の品質を低下させてしまう
という問題点がある。
m程度の熱可塑性樹脂フィルムに、和紙繊維や合成繊維
等の多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造により
形成されているので、多孔性支持体の繊維が複雑に絡み
合っている部分や、太い繊維の部分に穿孔画像が形成さ
れてしまうことがある。この場合には、印刷画像のベタ
部が抜けたり、細線や文字が切れたりする繊維目と呼ば
れる現象が発生し、印刷画像の品質を低下させてしまう
という問題点がある。
【0004】そこで、繊維目と呼ばれる現象を防止する
ために、多孔性支持体を薄くしたマスタ、あるいは多孔
性支持体を使用せずに実質的に熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタを使用することが提案されている。
ために、多孔性支持体を薄くしたマスタ、あるいは多孔
性支持体を使用せずに実質的に熱可塑性樹脂フィルムの
みからなるマスタを使用することが提案されている。
【0005】しかしながら、多孔性支持体を薄くしたマ
スタや熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタを使用
すると、これらのマスタは曲げ剛性が低いことを意味す
る腰の強さがさほど得られないので、搬送が不安定とな
りジャムが多発してマスタの搬送が困難になるという問
題点が発生する。
スタや熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタを使用
すると、これらのマスタは曲げ剛性が低いことを意味す
る腰の強さがさほど得られないので、搬送が不安定とな
りジャムが多発してマスタの搬送が困難になるという問
題点が発生する。
【0006】この問題点を解決する孔版印刷装置とし
て、特公平5−70595号公報に記載されたものがあ
る。上記公報には、マスタの供給部、製版部及び排版巻
取部を装備した給排版ユニットが版胴の外周に近接して
配設されるとともに、版胴と相対的に回転可能に支持さ
れることにより、マスタを切断することなく製版、着
版、印刷及び排版を行う構成が開示されている。
て、特公平5−70595号公報に記載されたものがあ
る。上記公報には、マスタの供給部、製版部及び排版巻
取部を装備した給排版ユニットが版胴の外周に近接して
配設されるとともに、版胴と相対的に回転可能に支持さ
れることにより、マスタを切断することなく製版、着
版、印刷及び排版を行う構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる構成では、製版時、着版時及び排版時に、マスタの
供給部のマスタ供給軸、製版手段のプラテンローラ及び
排版巻取部の排版巻取軸のそれぞれが回転される。この
ため、給排版ユニットに設けられている各軸やプラテン
ローラの各支持部を予め強固に構成しておかないと、各
軸やプラテンローラの回転時にガタ付き等が発生した場
合、マスタにねじれや撓みが発生する虞れがある。マス
タは、版胴に捲装される際、版胴表面に密着させるため
にある程度の張力が付与されるが、上記した各軸やプラ
テンローラの支持精度および強度によっては、ガタ付き
により版胴表面に捲装されるマスタにその捲装方向で弛
みが発生しやすくなる。弛みが生じていると、マスタに
インキを浸透させてインキの粘性によりマスタを版胴表
面に張り付ける工程である版付け動作に際して行なわれ
るプレスローラの加圧によって弛みが押し潰され、これ
が、皺となり、印刷画像の再現忠実性を悪化させて印刷
画像の品質を低下させてしまう。
いる構成では、製版時、着版時及び排版時に、マスタの
供給部のマスタ供給軸、製版手段のプラテンローラ及び
排版巻取部の排版巻取軸のそれぞれが回転される。この
ため、給排版ユニットに設けられている各軸やプラテン
ローラの各支持部を予め強固に構成しておかないと、各
軸やプラテンローラの回転時にガタ付き等が発生した場
合、マスタにねじれや撓みが発生する虞れがある。マス
タは、版胴に捲装される際、版胴表面に密着させるため
にある程度の張力が付与されるが、上記した各軸やプラ
テンローラの支持精度および強度によっては、ガタ付き
により版胴表面に捲装されるマスタにその捲装方向で弛
みが発生しやすくなる。弛みが生じていると、マスタに
インキを浸透させてインキの粘性によりマスタを版胴表
面に張り付ける工程である版付け動作に際して行なわれ
るプレスローラの加圧によって弛みが押し潰され、これ
が、皺となり、印刷画像の再現忠実性を悪化させて印刷
画像の品質を低下させてしまう。
【0008】マスタに発生する皺に関しては、穿孔処理
が原因する場合もある。画像内容に応じて穿孔処理され
るマスタは、画像部に対応する穿孔部以外の領域が非穿
孔部とされている。このため、捲装時に張力を一定とし
た場合でも、穿孔部と非穿孔部とでマスタに発生する伸
びが異なり、伸びが大きい箇所では捲装方向での皺の発
生が顕著となる。
が原因する場合もある。画像内容に応じて穿孔処理され
るマスタは、画像部に対応する穿孔部以外の領域が非穿
孔部とされている。このため、捲装時に張力を一定とし
た場合でも、穿孔部と非穿孔部とでマスタに発生する伸
びが異なり、伸びが大きい箇所では捲装方向での皺の発
生が顕著となる。
【0009】そこで、本発明の目的とするところは、前
述の問題点を解決し、製版時、着版時のマスタの皺、ス
キュー等の発生を防止することにより、印刷画像の品質
低下させないようにすることが可能な印刷装置を提供す
ることにある。
述の問題点を解決し、製版時、着版時のマスタの皺、ス
キュー等の発生を防止することにより、印刷画像の品質
低下させないようにすることが可能な印刷装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、マスタが外周面に捲装され
る多孔性円筒状部材からなる版胴と、上記版胴を回転駆
動する版胴駆動手段と、上記版胴の内周面にインキを供
給するインキ供給手段と、サーマルヘッドおよびこのサ
ーマルヘッドに対して接離可能なプラテンローラを含む
製版手段とを備える印刷装置において、上記マスタを上
記版胴に供給するマスタ供給部と、上記マスタを上記版
胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上記マスタが周面
の一部に巻き付けられる上記プラテンローラとを備え、
上記版胴の回転中心軸と同軸上において回転自在に支持
されている給排版ユニットと、上記製版手段による製版
工程で上記マスタ排版巻取部を駆動するマスタ排版巻取
駆動手段と、装置本体側に設けられていて、上記プラテ
ンローラに対して上記サーマルヘッドを当接・離脱させ
るサーマルヘッド接離手段と、上記版胴に対向して配置
されていて、同版胴に対する上記マスタの捲装方向と直
交する上記マスタの幅方向両端表面に当接可能であり、
当接時、上記マスタを捲装方向と幅方向との合成方向に
向け展張する付勢力を付与する皺矯正用付勢手段とを備
え、上記皺矯正用付勢手段は、上記サーマルヘッド接離
手段と連動可能に設けられていることを特徴としてい
る。
め、請求項1記載の発明は、マスタが外周面に捲装され
る多孔性円筒状部材からなる版胴と、上記版胴を回転駆
動する版胴駆動手段と、上記版胴の内周面にインキを供
給するインキ供給手段と、サーマルヘッドおよびこのサ
ーマルヘッドに対して接離可能なプラテンローラを含む
製版手段とを備える印刷装置において、上記マスタを上
記版胴に供給するマスタ供給部と、上記マスタを上記版
胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上記マスタが周面
の一部に巻き付けられる上記プラテンローラとを備え、
上記版胴の回転中心軸と同軸上において回転自在に支持
されている給排版ユニットと、上記製版手段による製版
工程で上記マスタ排版巻取部を駆動するマスタ排版巻取
駆動手段と、装置本体側に設けられていて、上記プラテ
ンローラに対して上記サーマルヘッドを当接・離脱させ
るサーマルヘッド接離手段と、上記版胴に対向して配置
されていて、同版胴に対する上記マスタの捲装方向と直
交する上記マスタの幅方向両端表面に当接可能であり、
当接時、上記マスタを捲装方向と幅方向との合成方向に
向け展張する付勢力を付与する皺矯正用付勢手段とを備
え、上記皺矯正用付勢手段は、上記サーマルヘッド接離
手段と連動可能に設けられていることを特徴としてい
る。
【0011】 請求項2記載の発明は、マスタが外周面
に捲装される多孔性円筒状部材からなる版胴と、上記版
胴を回転駆動する版胴駆動手段と、上記版胴の内周面に
インキを供給するインキ供給手段と、サーマルヘッドお
よびこのサーマルヘッドに対して接離可能なプラテンロ
ーラを含む製版手段とを備える印刷装置において、上記
マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記マス
タを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上記マ
スタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンローラ
とを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において回転
自在に支持されている給排版ユニットと、上記製版手段
による製版工程で上記マスタ排版巻取部を駆動するマス
タ排版巻取駆動手段と、上記版胴に対向して配置されて
いて、同版胴に対する上記マスタの捲装方向と直交する
上記マスタの幅方向両端表面に当接可能であり、当接
時、上記マスタを捲装方向と幅方向との合成方向に向け
展張する付勢力を付与する皺矯正用付勢手段とを備え、
上記サーマルヘッドは、製版時、少なくとも、上記マス
タの捲装方向に相当する上記マスタの副走査方向での画
像形成領域において、上記マスタ上での画像部に対応す
る穿孔部の発熱量に対して非画像部に対応する非穿孔部
での発熱量が、マスタを貫通しない程度の深さの孔が得
られる発熱量を設定されていることを特徴としている。
に捲装される多孔性円筒状部材からなる版胴と、上記版
胴を回転駆動する版胴駆動手段と、上記版胴の内周面に
インキを供給するインキ供給手段と、サーマルヘッドお
よびこのサーマルヘッドに対して接離可能なプラテンロ
ーラを含む製版手段とを備える印刷装置において、上記
マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記マス
タを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上記マ
スタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンローラ
とを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において回転
自在に支持されている給排版ユニットと、上記製版手段
による製版工程で上記マスタ排版巻取部を駆動するマス
タ排版巻取駆動手段と、上記版胴に対向して配置されて
いて、同版胴に対する上記マスタの捲装方向と直交する
上記マスタの幅方向両端表面に当接可能であり、当接
時、上記マスタを捲装方向と幅方向との合成方向に向け
展張する付勢力を付与する皺矯正用付勢手段とを備え、
上記サーマルヘッドは、製版時、少なくとも、上記マス
タの捲装方向に相当する上記マスタの副走査方向での画
像形成領域において、上記マスタ上での画像部に対応す
る穿孔部の発熱量に対して非画像部に対応する非穿孔部
での発熱量が、マスタを貫通しない程度の深さの孔が得
られる発熱量を設定されていることを特徴としている。
【0012】 請求項3記載の発明は、マスタが外周面
に捲装される多孔性円筒状部材からなる版胴と、上記版
胴を回転駆動する版胴駆動手段と、上記版胴の内周面に
インキを供給するインキ供給手段と、サーマルヘッドお
よびこのサーマルヘッドに対して接離可能なプラテンロ
ーラを含む製版手段とを備える印刷装置において、上記
マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記マス
タを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上記マ
スタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンローラ
とを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において回転
自在に支持されている給排版ユニットと、上記製版手段
による製版工程で上記マスタ排版巻取部を駆動するマス
タ排版巻取駆動手段と、上記版胴に対向して配置されて
いて、同版胴に対する上記マスタの捲装方向と直交する
上記マスタの幅方向両端表面に当接し、当接時、上記マ
スタを捲装方向と幅方向との合成方向に向け展張する付
勢力を付与する皺矯正用付勢手段とを備え、上記サーマ
ルヘッドは、製版時、少なくとも、上記マスタの捲装方
向に相当する上記マスタの副走査方向での画像形成領域
において、上記マスタ上での画像部に対応する穿孔部の
発熱量に対して非画像部に対応する非穿孔部での発熱量
が、マスタを貫通しない程度の深さの孔が得られる発熱
量を設定されていることを特徴としている。
に捲装される多孔性円筒状部材からなる版胴と、上記版
胴を回転駆動する版胴駆動手段と、上記版胴の内周面に
インキを供給するインキ供給手段と、サーマルヘッドお
よびこのサーマルヘッドに対して接離可能なプラテンロ
ーラを含む製版手段とを備える印刷装置において、上記
マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記マス
タを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上記マ
スタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンローラ
とを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において回転
自在に支持されている給排版ユニットと、上記製版手段
による製版工程で上記マスタ排版巻取部を駆動するマス
タ排版巻取駆動手段と、上記版胴に対向して配置されて
いて、同版胴に対する上記マスタの捲装方向と直交する
上記マスタの幅方向両端表面に当接し、当接時、上記マ
スタを捲装方向と幅方向との合成方向に向け展張する付
勢力を付与する皺矯正用付勢手段とを備え、上記サーマ
ルヘッドは、製版時、少なくとも、上記マスタの捲装方
向に相当する上記マスタの副走査方向での画像形成領域
において、上記マスタ上での画像部に対応する穿孔部の
発熱量に対して非画像部に対応する非穿孔部での発熱量
が、マスタを貫通しない程度の深さの孔が得られる発熱
量を設定されていることを特徴としている。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、皺矯正用付勢手段が
サーマルヘッド接離手段の接離動作に連動してマスタ表
面に当接した際に限って、マスタに対してその捲装方向
と幅方向との合成方向に向けた張力が付与される。
サーマルヘッド接離手段の接離動作に連動してマスタ表
面に当接した際に限って、マスタに対してその捲装方向
と幅方向との合成方向に向けた張力が付与される。
【0016】 請求項2および3記載の発明では、マス
タにおける画像情報に対応する穿孔部が存在する領域の
近傍に対しても、マスタを貫通しない程度の深さを持つ
穿孔が形成される。
タにおける画像情報に対応する穿孔部が存在する領域の
近傍に対しても、マスタを貫通しない程度の深さを持つ
穿孔が形成される。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、1枚のマスタに対し
て熱可塑性樹脂の供給による凸部と穿孔部とがそれぞれ
形成され、そのマスタを単一の版胴にてその版胴の1回
転途中で各色のインキの供給が行われ、かつ、供給後に
印刷用紙へのインキの転移作業が行える。
て熱可塑性樹脂の供給による凸部と穿孔部とがそれぞれ
形成され、そのマスタを単一の版胴にてその版胴の1回
転途中で各色のインキの供給が行われ、かつ、供給後に
印刷用紙へのインキの転移作業が行える。
【0018】
【0019】
【0020】 図1は、本発明実施例に用いられる印刷
装置の前提となる構成を示す要部構成図である。図1に
示されている印刷装置は、穿孔マスタを用いる孔版印刷
装置であり、さらに、マスタの供給部と排版部とが同じ
支持部に設けられている給排版一体型の孔版印刷装置で
ある。図1において、孔版印刷装置は、マスタ2が外周
面に捲装される版胴1と、版胴1の内周面にインキを供
給するインキ供給手段10と、マスタ2に対して製版を
行う製版手段20と、マスタ2を支持するマスタ供給軸
31、マスタ2を版胴1から巻き取るマスタ排版巻取軸
32及びプラテンローラ22を支持する給排版ユニット
30とから主に構成されている。
装置の前提となる構成を示す要部構成図である。図1に
示されている印刷装置は、穿孔マスタを用いる孔版印刷
装置であり、さらに、マスタの供給部と排版部とが同じ
支持部に設けられている給排版一体型の孔版印刷装置で
ある。図1において、孔版印刷装置は、マスタ2が外周
面に捲装される版胴1と、版胴1の内周面にインキを供
給するインキ供給手段10と、マスタ2に対して製版を
行う製版手段20と、マスタ2を支持するマスタ供給軸
31、マスタ2を版胴1から巻き取るマスタ排版巻取軸
32及びプラテンローラ22を支持する給排版ユニット
30とから主に構成されている。
【0021】図1において、版胴1は、多孔性の円筒体
からなり、この両端部にはフランジ対1a、1aが固定
されている。フランジ対1a、1aは、図示しない筐体
側板に設けられたインキ供給パイプ11に回転可能に支
持されている。
からなり、この両端部にはフランジ対1a、1aが固定
されている。フランジ対1a、1aは、図示しない筐体
側板に設けられたインキ供給パイプ11に回転可能に支
持されている。
【0022】版胴1には、この版胴1を反時計回り方向
(図1参照)に回転させる版胴駆動手段としてのモータ
4が、図4に示すように、クラッチ5を介して接続され
ている。版胴1の多孔性の範囲は、その円周上の略3/
4とされ、この範囲が印刷可能領域に相当している。
(図1参照)に回転させる版胴駆動手段としてのモータ
4が、図4に示すように、クラッチ5を介して接続され
ている。版胴1の多孔性の範囲は、その円周上の略3/
4とされ、この範囲が印刷可能領域に相当している。
【0023】フランジ対1a、1aの外側面には、版胴
1の中心に向かって開口するU字溝の凹部3aが形成さ
れたストッパ3、3がそれぞれ固設されている。
1の中心に向かって開口するU字溝の凹部3aが形成さ
れたストッパ3、3がそれぞれ固設されている。
【0024】図1に示すように、版胴1の内部には、イ
ンキ供給手段10が配設されている。インキ供給手段1
0は、版胴1の内周面にインキを供給するインキ供給ロ
ーラ12と、インキ供給ローラ12と間隙を置いてその
軸方向に平行に配置されていて、インキ供給ローラ12
との間にインキ溜まり14を形成するドクターローラ1
3と、版胴1の回転中心軸を兼ねるとともに、インキ溜
まり14にインキを供給するインキ供給パイプ11とか
ら主に構成されている。
ンキ供給手段10が配設されている。インキ供給手段1
0は、版胴1の内周面にインキを供給するインキ供給ロ
ーラ12と、インキ供給ローラ12と間隙を置いてその
軸方向に平行に配置されていて、インキ供給ローラ12
との間にインキ溜まり14を形成するドクターローラ1
3と、版胴1の回転中心軸を兼ねるとともに、インキ溜
まり14にインキを供給するインキ供給パイプ11とか
ら主に構成されている。
【0025】インキ供給ローラ12に対向する版胴1の
下方には、図示しないアームに回転自在に支持されてお
り、印刷用紙を版胴1に押圧するプレスローラ15が配
設されている。なお、プレスローラ15に代えて、給排
版ユニット30の逃げ部である凹部を有し、版胴1と略
同径であるプレッシャ胴形状の押圧手段を用いても良
い。
下方には、図示しないアームに回転自在に支持されてお
り、印刷用紙を版胴1に押圧するプレスローラ15が配
設されている。なお、プレスローラ15に代えて、給排
版ユニット30の逃げ部である凹部を有し、版胴1と略
同径であるプレッシャ胴形状の押圧手段を用いても良
い。
【0026】図1および図5において、インキ供給パイ
プ11における版胴1の軸方向両端には、略扇形形状の
給版支持アーム33、33の一端部が軸受33bを介し
てそれぞれ回転可能に支持されている。
プ11における版胴1の軸方向両端には、略扇形形状の
給版支持アーム33、33の一端部が軸受33bを介し
てそれぞれ回転可能に支持されている。
【0027】給版支持アーム33、33の各他端部の間
には、図1中、矢印で示されている版胴1の回転方向に
対して上流側から順にマスタ排版巻取軸32、マスタ供
給軸31及びプラテンローラ22が、それぞれ版胴1と
略平行に配設されている。さらに、給版支持アーム3
3、33の各他端部の、版胴1の回転方向に対する下流
側には、サーマルヘッド21に対して給排版ユニット3
0の位置を固定する第1被係合部としてのU字形状の切
欠き34、34がそれぞれ設けられている。
には、図1中、矢印で示されている版胴1の回転方向に
対して上流側から順にマスタ排版巻取軸32、マスタ供
給軸31及びプラテンローラ22が、それぞれ版胴1と
略平行に配設されている。さらに、給版支持アーム3
3、33の各他端部の、版胴1の回転方向に対する下流
側には、サーマルヘッド21に対して給排版ユニット3
0の位置を固定する第1被係合部としてのU字形状の切
欠き34、34がそれぞれ設けられている。
【0028】マスタ供給軸31には、マスタ2の一端が
固着されるとともに、マスタ2をロール状に巻成したマ
スタロール2aが支持されている。マスタ供給軸31
は、給版支持アーム33、33の各他端部に対して回転
自在、かつ脱着可能に支持されている。
固着されるとともに、マスタ2をロール状に巻成したマ
スタロール2aが支持されている。マスタ供給軸31
は、給版支持アーム33、33の各他端部に対して回転
自在、かつ脱着可能に支持されている。
【0029】マスタ排版巻取軸32には、版胴1の外周
を捲装したマスタ2の他端が固着されている。マスタ排
版巻取軸32も、マスタ供給軸31と同様に給版支持ア
ーム33、33の各他端部に対して回転自在、かつ脱着
可能に支持されている。
を捲装したマスタ2の他端が固着されている。マスタ排
版巻取軸32も、マスタ供給軸31と同様に給版支持ア
ーム33、33の各他端部に対して回転自在、かつ脱着
可能に支持されている。
【0030】上記したマスタ排版巻取軸32の両端部と
給版支持アーム33、33との間には、マスタ排版巻取
軸32を時計回り方向にのみ回転可能にする一方向クラ
ッチが設けられている。マスタ排版巻取軸32の一方の
軸端には、図6に示すように、この巻取軸32を回転駆
動する排版巻取ギア32aが固定されている。
給版支持アーム33、33との間には、マスタ排版巻取
軸32を時計回り方向にのみ回転可能にする一方向クラ
ッチが設けられている。マスタ排版巻取軸32の一方の
軸端には、図6に示すように、この巻取軸32を回転駆
動する排版巻取ギア32aが固定されている。
【0031】図6において、排版巻取ギア32aの近傍
には、製版時及び排版時にマスタ排版巻取軸32を回転
するマスタ排版巻取駆動手段40が配設されている。マ
スタ排版巻取駆動手段40は、モータ41と、モータ駆
動軸41aに固着される駆動ギア42と、駆動ギア42
の正転、逆転によって排版巻取ギア32aに噛合、離間
する移動ギア43と、一端部がモータ駆動軸41aに回
転自在に支持され、他端部が移動ギア43を回転自在に
支持するギア側板44とから構成されている。
には、製版時及び排版時にマスタ排版巻取軸32を回転
するマスタ排版巻取駆動手段40が配設されている。マ
スタ排版巻取駆動手段40は、モータ41と、モータ駆
動軸41aに固着される駆動ギア42と、駆動ギア42
の正転、逆転によって排版巻取ギア32aに噛合、離間
する移動ギア43と、一端部がモータ駆動軸41aに回
転自在に支持され、他端部が移動ギア43を回転自在に
支持するギア側板44とから構成されている。
【0032】プラテンローラ22の周面の一部には、マ
スタロール2aから供給されるマスタ2が巻き付けられ
ている。プラテンローラ22の中心部には、プラテンロ
ーラ軸22aが挿通固着されており、このプラテンロー
ラ軸22aの両端は、給版支持アーム33、33の各他
端部に回転自在に支持されている。
スタロール2aから供給されるマスタ2が巻き付けられ
ている。プラテンローラ22の中心部には、プラテンロ
ーラ軸22aが挿通固着されており、このプラテンロー
ラ軸22aの両端は、給版支持アーム33、33の各他
端部に回転自在に支持されている。
【0033】プラテンローラ軸22aの一方の軸端に
は、図7に示すように、このプラテンローラ軸22aを
回転させるプラテンローラギア22bが固定されてい
る。図7において、プラテンローラギア22bの近傍に
は、プラテンローラ22を回転するプラテンローラ駆動
手段45が配設されている。プラテンローラ駆動手段4
5は、マスタ排版巻取駆動手段40と略同様に構成され
ており、モータ46と、モータ駆動軸46aに固着され
る駆動ギア47と、駆動ギア47の正転、逆転によって
プラテンローラギア22bと噛合、離間する移動ギア4
8と、一端部がモータ駆動軸46aに回転自在に支持さ
れ、他端部が移動ギア48を回転自在に支持するギア側
板49とから構成されている。
は、図7に示すように、このプラテンローラ軸22aを
回転させるプラテンローラギア22bが固定されてい
る。図7において、プラテンローラギア22bの近傍に
は、プラテンローラ22を回転するプラテンローラ駆動
手段45が配設されている。プラテンローラ駆動手段4
5は、マスタ排版巻取駆動手段40と略同様に構成され
ており、モータ46と、モータ駆動軸46aに固着され
る駆動ギア47と、駆動ギア47の正転、逆転によって
プラテンローラギア22bと噛合、離間する移動ギア4
8と、一端部がモータ駆動軸46aに回転自在に支持さ
れ、他端部が移動ギア48を回転自在に支持するギア側
板49とから構成されている。
【0034】ここで、製版手段20について説明する。
製版手段20は、サーマルヘッド21とプラテンローラ
22とから主に構成されている。
製版手段20は、サーマルヘッド21とプラテンローラ
22とから主に構成されている。
【0035】サーマルヘッド21は、版胴1の軸線方向
に平行する方向を主走査方向とされ、その主走査方向に
沿って複数の発熱素子が配列されている。それら各発熱
素子には、図示しない原稿読取部で処理された原稿のデ
ジタル画像信号が送られる信号線が接続されている。こ
の主走査方向は、マスタの幅方向にも相当している。ま
た、主走査方向と直交する副走査方向は、マスタが繰り
出されて版胴1の外周面に捲装されるマスタの捲装方向
に相当している。発熱素子は、画像情報に応じて選択的
に通電されることにより発熱し、マスタを加熱溶融させ
て穿孔することができる。
に平行する方向を主走査方向とされ、その主走査方向に
沿って複数の発熱素子が配列されている。それら各発熱
素子には、図示しない原稿読取部で処理された原稿のデ
ジタル画像信号が送られる信号線が接続されている。こ
の主走査方向は、マスタの幅方向にも相当している。ま
た、主走査方向と直交する副走査方向は、マスタが繰り
出されて版胴1の外周面に捲装されるマスタの捲装方向
に相当している。発熱素子は、画像情報に応じて選択的
に通電されることにより発熱し、マスタを加熱溶融させ
て穿孔することができる。
【0036】図1において、給排版ユニット30と対向
する孔版印刷装置本体側の部位には、サーマルヘッド2
1をプラテンローラ22に当接・離脱させるサーマルヘ
ッド接離手段50が配設されている。サーマルヘッド接
離手段50は、サーマルヘッド21と、側面視形状がZ
形状に形成されてサーマルヘッド21を支持する一対の
ヘッドアーム51、51と、第1被係合部としての切欠
き34、34に係合する位置決め部材52とから構成さ
れている。切欠き34、34と、第1係合部としての位
置決め部材52とにより給排版ユニット位置決め手段7
0が構成されている。
する孔版印刷装置本体側の部位には、サーマルヘッド2
1をプラテンローラ22に当接・離脱させるサーマルヘ
ッド接離手段50が配設されている。サーマルヘッド接
離手段50は、サーマルヘッド21と、側面視形状がZ
形状に形成されてサーマルヘッド21を支持する一対の
ヘッドアーム51、51と、第1被係合部としての切欠
き34、34に係合する位置決め部材52とから構成さ
れている。切欠き34、34と、第1係合部としての位
置決め部材52とにより給排版ユニット位置決め手段7
0が構成されている。
【0037】プラテンローラ22と対向する位置には、
マスタ2の幅より広い幅を有するサーマルヘッド21が
配設されている。サーマルヘッド21における主走査方
向の両端部は、筐体側板に設けられたヘッドアーム軸5
1aにより回転自在に支持されているヘッドアーム5
1、51にそれぞれ取り付けられている。ヘッドアーム
51、51同士は互いに強固に連結されており、その各
一端部51b、51bには、マスタ2の幅方向に沿った
給版支持アーム33、33間の長さより長く、プラテン
ローラ22と平行な棒状の位置決め部材52の両端部が
固定されている。
マスタ2の幅より広い幅を有するサーマルヘッド21が
配設されている。サーマルヘッド21における主走査方
向の両端部は、筐体側板に設けられたヘッドアーム軸5
1aにより回転自在に支持されているヘッドアーム5
1、51にそれぞれ取り付けられている。ヘッドアーム
51、51同士は互いに強固に連結されており、その各
一端部51b、51bには、マスタ2の幅方向に沿った
給版支持アーム33、33間の長さより長く、プラテン
ローラ22と平行な棒状の位置決め部材52の両端部が
固定されている。
【0038】ヘッドアーム51、51の各他端部は、ヘ
ッドアーム51の中央部と略直角の向きに延出する延出
部51cをそれぞれ有し、サーマルヘッド21をプラテ
ンローラ22に当接させる向き(反時計回り方向)にバ
ネ53、53によって付勢されている。各延出部51c
には、カムフォロア軸54aがそれぞれ植設され、この
軸54aにカムフォロア54がそれぞれ回転自在に支持
されている。カムフォロア54、54は、バネ53、5
3の付勢力によって筐体側板に回転自在に支持されたカ
ム軸55aに固着されたカム55、55の外周面に当接
している。
ッドアーム51の中央部と略直角の向きに延出する延出
部51cをそれぞれ有し、サーマルヘッド21をプラテ
ンローラ22に当接させる向き(反時計回り方向)にバ
ネ53、53によって付勢されている。各延出部51c
には、カムフォロア軸54aがそれぞれ植設され、この
軸54aにカムフォロア54がそれぞれ回転自在に支持
されている。カムフォロア54、54は、バネ53、5
3の付勢力によって筐体側板に回転自在に支持されたカ
ム軸55aに固着されたカム55、55の外周面に当接
している。
【0039】給版支持アーム33、33の各外側面に
は、図1に示すように、給排版ユニット30と版胴1と
を連結する連結手段60、60がそれぞれ設けられてい
る。図1において、連結手段60、60は両方とも同様
な構成なので、一方の連結手段60についてのみ説明す
る。
は、図1に示すように、給排版ユニット30と版胴1と
を連結する連結手段60、60がそれぞれ設けられてい
る。図1において、連結手段60、60は両方とも同様
な構成なので、一方の連結手段60についてのみ説明す
る。
【0040】図1および図5において、給版支持アーム
33には、レバー軸61が植設されており、このレバー
軸61にへ字形状のストップレバー62が回転自在に支
持されている。ストップレバー62の一端部には、スト
ップレバー62を時計回り方向に付勢するバネ63が張
設されている。ストップレバー62の他端部には、スト
ッパ3の凹部3aに係合するレバーピン62aが固設さ
れている。なお、凹部3aが連結手段の第2被係合部
を、レバーピン62aが連結手段の第2係合部をそれぞ
れ構成している。
33には、レバー軸61が植設されており、このレバー
軸61にへ字形状のストップレバー62が回転自在に支
持されている。ストップレバー62の一端部には、スト
ップレバー62を時計回り方向に付勢するバネ63が張
設されている。ストップレバー62の他端部には、スト
ッパ3の凹部3aに係合するレバーピン62aが固設さ
れている。なお、凹部3aが連結手段の第2被係合部
を、レバーピン62aが連結手段の第2係合部をそれぞ
れ構成している。
【0041】 また、上述の構成において、ヘッドアー
ム51、51の各一端部51b、51bに、第1被係合
部としてのU字形状の切欠きを設け、給版支持アーム3
3、33の各他端部、すなわち、U字形状の切欠き3
4、34に対応する部位に、第1係合部としての位置決
め部材を設けても良い。さらに、フランジ対1a、1a
の外側面に、第2係合部としてのレバーピンを固設し、
ストップレバー62の他端部に、レバーピンが係合する
第2被係合部としての凹部を固設しても良い。
ム51、51の各一端部51b、51bに、第1被係合
部としてのU字形状の切欠きを設け、給版支持アーム3
3、33の各他端部、すなわち、U字形状の切欠き3
4、34に対応する部位に、第1係合部としての位置決
め部材を設けても良い。さらに、フランジ対1a、1a
の外側面に、第2係合部としてのレバーピンを固設し、
ストップレバー62の他端部に、レバーピンが係合する
第2被係合部としての凹部を固設しても良い。
【0042】給版支持アーム33とストップレバー62
との間には、図1に示すように、凹部3aとレバーピン
62aとを係脱させる向きに移動可能である解除板64
が設けられている。図1において、解除板64は、この
一端部に給版支持アーム33に植設された段付き軸65
と係合するU字溝64aが形成され、その解除板64の
略中央部にレバーピン62aが摺動可能に配置されてい
る。解除板64の他端部は、給版支持アーム33の切欠
き34と重合するように配設されている。また、給版支
持アーム33には、解除板64が移動したときにレバー
ピン62aと給版支持アーム33との干渉防止のための
長孔の逃げ部33aが設けられている。
との間には、図1に示すように、凹部3aとレバーピン
62aとを係脱させる向きに移動可能である解除板64
が設けられている。図1において、解除板64は、この
一端部に給版支持アーム33に植設された段付き軸65
と係合するU字溝64aが形成され、その解除板64の
略中央部にレバーピン62aが摺動可能に配置されてい
る。解除板64の他端部は、給版支持アーム33の切欠
き34と重合するように配設されている。また、給版支
持アーム33には、解除板64が移動したときにレバー
ピン62aと給版支持アーム33との干渉防止のための
長孔の逃げ部33aが設けられている。
【0043】ヘッドアーム51の近傍には、版胴1に対
向して配置された皺矯正用付勢手段80が設けられてい
る。皺矯正用付勢手段80は、版胴1と対向して配置さ
れている弾性片81と、その弾性片81の延長方向一端
において回転自在に支持されている付勢部材82と、弾
性片81の延長方向他端が固定されていて回転自在な支
点軸83と、その支点軸83を基端に有する揺動可能な
従動レバー84と、従動レバー84の揺動端に連結され
たアクチュエータ85Aを有するソレノイド85とで構
成されている。
向して配置された皺矯正用付勢手段80が設けられてい
る。皺矯正用付勢手段80は、版胴1と対向して配置さ
れている弾性片81と、その弾性片81の延長方向一端
において回転自在に支持されている付勢部材82と、弾
性片81の延長方向他端が固定されていて回転自在な支
点軸83と、その支点軸83を基端に有する揺動可能な
従動レバー84と、従動レバー84の揺動端に連結され
たアクチュエータ85Aを有するソレノイド85とで構
成されている。
【0044】ソレノイド85は、非励磁態位として、ア
クチュエータ85Aを突出させることができる態位を設
定されている。ソレノイド85が励磁される時期は、後
述するが、ヘッドアーム51が版胴1に対して接触する
時期と同時期若しくはその時期よりも幾分早い時期に設
定されている。いずれにしても、マスタ2が版胴1の表
面に繰り出されるのに間に合う時期とされている。
クチュエータ85Aを突出させることができる態位を設
定されている。ソレノイド85が励磁される時期は、後
述するが、ヘッドアーム51が版胴1に対して接触する
時期と同時期若しくはその時期よりも幾分早い時期に設
定されている。いずれにしても、マスタ2が版胴1の表
面に繰り出されるのに間に合う時期とされている。
【0045】従動レバー84には、これを図1中、時計
方向に揺動させることができる向きの回転付勢を行なう
ためのバネ86の一端が掛けられている。これによっ
て、従動レバー84は、ソレノイド85の非励磁時、時
計方向に回転することができ、支点軸83も同じ方向に
回転させることによって、弾性片81の延長方向一端に
位置する付勢部材82を版胴1の表面から離間させるこ
とができるようになっている。
方向に揺動させることができる向きの回転付勢を行なう
ためのバネ86の一端が掛けられている。これによっ
て、従動レバー84は、ソレノイド85の非励磁時、時
計方向に回転することができ、支点軸83も同じ方向に
回転させることによって、弾性片81の延長方向一端に
位置する付勢部材82を版胴1の表面から離間させるこ
とができるようになっている。
【0046】従動レバー84の時計方向の回転は、近傍
に設けられているストッパピン87によって規制される
ようになっている。
に設けられているストッパピン87によって規制される
ようになっている。
【0047】付勢部材82は、図8に示すように、マス
タ2の幅方向中心側から外側に向かうに従い外径寸法を
大きくされた円錐コロによって構成されており、その外
径寸法の違いにより得られる傾斜面をマスタ2の表面と
平行させている。
タ2の幅方向中心側から外側に向かうに従い外径寸法を
大きくされた円錐コロによって構成されており、その外
径寸法の違いにより得られる傾斜面をマスタ2の表面と
平行させている。
【0048】ソレノイド85が励磁されることにより付
勢部材82がマスタ2に圧接すると、マスタ2には、付
勢部材82における外径寸法が大きい外側に圧接してい
る箇所で幅方向外側に向けての張力が発生する。これに
より、マスタ2は、自らの捲装方向と幅方向とを合成し
た方向(図8中、矢印Pで示す方向)に作用する張力に
よって引かれることになる。なお、図8中、符号Fは、
マスタ2の捲装方向を示している。
勢部材82がマスタ2に圧接すると、マスタ2には、付
勢部材82における外径寸法が大きい外側に圧接してい
る箇所で幅方向外側に向けての張力が発生する。これに
より、マスタ2は、自らの捲装方向と幅方向とを合成し
た方向(図8中、矢印Pで示す方向)に作用する張力に
よって引かれることになる。なお、図8中、符号Fは、
マスタ2の捲装方向を示している。
【0049】前述の構成による孔版印刷装置の動作を説
明する。なお、一対で構成されているヘッドアーム5
1、51及び連結手段60、60等は、その一対の動作
がそれぞれ同様なので、図示されている部材の動作につ
いてのみ説明し、図示されていない部材についてはその
説明を省略する。
明する。なお、一対で構成されているヘッドアーム5
1、51及び連結手段60、60等は、その一対の動作
がそれぞれ同様なので、図示されている部材の動作につ
いてのみ説明し、図示されていない部材についてはその
説明を省略する。
【0050】まず、版胴1、給排版ユニット30及びサ
ーマルヘッド接離手段50の初期位置について説明す
る。通常は、ストッパ3の凹部3aにレバーピン62a
が係合しており、版胴1と給排版ユニット30とは連結
された状態であるとともに、サーマルヘッド21は、プ
ラテンローラ22から離間した位置にある。この状態
で、原稿読取部に原稿がセットされ、製版スタートキー
が押されると、版胴1及び給排版ユニット30は、モー
タ4の駆動力により回転されて図1に示す位置、すなわ
ち、サーマルヘッド21とプラテンローラ22と、位置
決め部材52と切欠き34とがそれぞれ互いに対向する
位置で停止する。
ーマルヘッド接離手段50の初期位置について説明す
る。通常は、ストッパ3の凹部3aにレバーピン62a
が係合しており、版胴1と給排版ユニット30とは連結
された状態であるとともに、サーマルヘッド21は、プ
ラテンローラ22から離間した位置にある。この状態
で、原稿読取部に原稿がセットされ、製版スタートキー
が押されると、版胴1及び給排版ユニット30は、モー
タ4の駆動力により回転されて図1に示す位置、すなわ
ち、サーマルヘッド21とプラテンローラ22と、位置
決め部材52と切欠き34とがそれぞれ互いに対向する
位置で停止する。
【0051】版胴1が停止すると、カム55が回転さ
れ、この回転にともなってバネ53で付勢されているカ
ムフォロア54がカム55の外周に沿って移動し、ヘッ
ドアーム51は、ヘッドアーム軸51aを中心にして反
時計回り方向に回転する。
れ、この回転にともなってバネ53で付勢されているカ
ムフォロア54がカム55の外周に沿って移動し、ヘッ
ドアーム51は、ヘッドアーム軸51aを中心にして反
時計回り方向に回転する。
【0052】一方、ヘッドアーム51が反時計回り方向
に回転するのに対応してソレノイド85が励磁され、弾
性片81が支点軸83を支点として反時計回り方向に揺
動するので、付勢部材82が版胴1の表面に当接する。
に回転するのに対応してソレノイド85が励磁され、弾
性片81が支点軸83を支点として反時計回り方向に揺
動するので、付勢部材82が版胴1の表面に当接する。
【0053】ヘッドアーム51の一端部51bは、版胴
1に向かって移動し、位置決め部材52が切欠き34に
係合する。この係合によって、サーマルヘッド21とプ
ラテンローラ22とが互いに位置決めされる。
1に向かって移動し、位置決め部材52が切欠き34に
係合する。この係合によって、サーマルヘッド21とプ
ラテンローラ22とが互いに位置決めされる。
【0054】位置決め部材52は、切欠き34に係合す
るとともに、バネ63の付勢力に抗してストップレバー
62をレバー軸61を中心にして反時計回り方向に回転
し、解除板64を版胴1の中心に向かって押し込む。ス
トップレバー62が回転されることにより、レバーピン
62aが、ストッパ3の凹部3aから離脱されて、版胴
1と給排版ユニット30との連結が解除される。
るとともに、バネ63の付勢力に抗してストップレバー
62をレバー軸61を中心にして反時計回り方向に回転
し、解除板64を版胴1の中心に向かって押し込む。ス
トップレバー62が回転されることにより、レバーピン
62aが、ストッパ3の凹部3aから離脱されて、版胴
1と給排版ユニット30との連結が解除される。
【0055】版胴1と給排版ユニット30との連結が解
除されるのと略同時に、サーマルヘッド21がプラテン
ローラ22に当接して、ヘッドアーム51の回転が停止
する。
除されるのと略同時に、サーマルヘッド21がプラテン
ローラ22に当接して、ヘッドアーム51の回転が停止
する。
【0056】この動作に伴い、ヘッドアーム51に有す
る皺矯正用付勢部材80の付勢部材82が版胴1の表面
と当接できる状態とされる。
る皺矯正用付勢部材80の付勢部材82が版胴1の表面
と当接できる状態とされる。
【0057】次に、サーマルヘッド21とプラテンロー
ラ22との位置決めが確認されると、図6において、マ
スタ排版巻取駆動手段40のモータ41がモータ駆動軸
41aを時計回り方向に回転し駆動ギア42を回転さ
せ、移動ギア43を排版巻取ギア32aに噛合させる。
移動ギア43と排版巻取ギア32aとが噛合するとモー
タ41が一旦停止して、マスタ排版巻取駆動手段40は
停止する。また、プラテンローラ駆動手段45も、マス
タ排版巻取駆動手段40と同様に、プラテンローラギア
22bに移動ギア48を噛合させた状態で停止する。
ラ22との位置決めが確認されると、図6において、マ
スタ排版巻取駆動手段40のモータ41がモータ駆動軸
41aを時計回り方向に回転し駆動ギア42を回転さ
せ、移動ギア43を排版巻取ギア32aに噛合させる。
移動ギア43と排版巻取ギア32aとが噛合するとモー
タ41が一旦停止して、マスタ排版巻取駆動手段40は
停止する。また、プラテンローラ駆動手段45も、マス
タ排版巻取駆動手段40と同様に、プラテンローラギア
22bに移動ギア48を噛合させた状態で停止する。
【0058】排版巻取ギア32aとプラテンローラギア
22bとに各移動ギア43、48がそれぞれ噛合して、
各駆動手段40、45が一端停止した状態が給版待機状
態となる。給版待機状態になると、クラッチ5が作動し
て版胴1とモータ4との接続が解除され、版胴1はイン
キ供給パイプ11に対して回転自在となる。
22bとに各移動ギア43、48がそれぞれ噛合して、
各駆動手段40、45が一端停止した状態が給版待機状
態となる。給版待機状態になると、クラッチ5が作動し
て版胴1とモータ4との接続が解除され、版胴1はイン
キ供給パイプ11に対して回転自在となる。
【0059】原稿が原稿読取部に搬送されると、原稿の
画像情報が、原稿読取部のCCD、A/D変換器及び製
版制御装置によって処理され、マスタ排版巻取駆動手段
40及びプラテンローラ駆動手段45が作動される。
画像情報が、原稿読取部のCCD、A/D変換器及び製
版制御装置によって処理され、マスタ排版巻取駆動手段
40及びプラテンローラ駆動手段45が作動される。
【0060】モータ41の駆動によりマスタ排版巻取軸
32が時計回り方向に回転され、マスタ2がマスタ排版
巻取軸32に巻き取られるとともに、版胴1は反時計回
り方向に回転される。このとき、版胴1は、モータ4と
の接続を断たれて、インキ供給パイプ11に対して回転
自在に支持された状態であるので、マスタ2に過大な張
力を付与させることなく、版胴1の外周面にインキの粘
着力により貼着したマスタ2が巻取られる動作によって
共に回転される。また、マスタ排版巻取軸32の回転に
同期してプラテンローラ軸22aは、マスタ2をマスタ
ロール2aから版胴1に供給する向き(反時計回り方
向)にプラテンローラ駆動手段45により回転される。
32が時計回り方向に回転され、マスタ2がマスタ排版
巻取軸32に巻き取られるとともに、版胴1は反時計回
り方向に回転される。このとき、版胴1は、モータ4と
の接続を断たれて、インキ供給パイプ11に対して回転
自在に支持された状態であるので、マスタ2に過大な張
力を付与させることなく、版胴1の外周面にインキの粘
着力により貼着したマスタ2が巻取られる動作によって
共に回転される。また、マスタ排版巻取軸32の回転に
同期してプラテンローラ軸22aは、マスタ2をマスタ
ロール2aから版胴1に供給する向き(反時計回り方
向)にプラテンローラ駆動手段45により回転される。
【0061】これにより、マスタ2は、版胴1の表面に
向けマスタロール2aから繰り出されるが、繰り出され
る過程において、皺矯正用付勢手段80の付勢部材82
が圧接していることにより、加圧される。付勢部材82
は、マスタ2に対する圧接力を介してマスタ2の移動と
ともに回転する。このとき、マスタ2は、付勢部材82
に生じる外径寸法の違いからの回転角速度の違いによっ
て幅方向中心側から外側に向けた張力を受ける。これに
より、マスタ2には、繰り出し方向に平行する捲装方向
と幅方向とに生じる張力を合成した方向の張力が作用す
ることになるので、弛みをなくされる。
向けマスタロール2aから繰り出されるが、繰り出され
る過程において、皺矯正用付勢手段80の付勢部材82
が圧接していることにより、加圧される。付勢部材82
は、マスタ2に対する圧接力を介してマスタ2の移動と
ともに回転する。このとき、マスタ2は、付勢部材82
に生じる外径寸法の違いからの回転角速度の違いによっ
て幅方向中心側から外側に向けた張力を受ける。これに
より、マスタ2には、繰り出し方向に平行する捲装方向
と幅方向とに生じる張力を合成した方向の張力が作用す
ることになるので、弛みをなくされる。
【0062】一方、版胴1がこの印刷可能領域の開始位
置まで回転されると、処理された原稿のデジタル画像信
号が、サーマルヘッド21の発熱素子にパルス状に通電
され、マスタ2に対して加熱穿孔製版が開始される。マ
スタ2は穿孔された後、版胴1の外周面に貼着される。
版胴1の印刷可能領域の終わりが、プラテンローラ駆動
手段45のモータ46のステップ数により判断され、版
胴1の印刷可能領域に対応する製版が完了すると、サー
マルヘッド21による加熱穿孔製版が停止される。
置まで回転されると、処理された原稿のデジタル画像信
号が、サーマルヘッド21の発熱素子にパルス状に通電
され、マスタ2に対して加熱穿孔製版が開始される。マ
スタ2は穿孔された後、版胴1の外周面に貼着される。
版胴1の印刷可能領域の終わりが、プラテンローラ駆動
手段45のモータ46のステップ数により判断され、版
胴1の印刷可能領域に対応する製版が完了すると、サー
マルヘッド21による加熱穿孔製版が停止される。
【0063】その後も、マスタ排版巻取駆動手段40に
よるマスタの巻き取りが継続され、図示しない版胴回転
検出センサにより版胴1の初期位置が検出される、すな
わち、版胴1が一回転したと判断されると、マスタ排版
巻取駆動手段40において、モータ駆動軸41aが反時
計回り方向に回転され、移動ギア43が排版巻取ギア3
2aから離脱される。このとき、プラテンローラ駆動手
段45の移動ギア48も、同様にプラテンローラギア2
2bから離脱される。また、マスタ排版巻取駆動手段4
0及びプラテンローラ駆動手段45の動作と連動して、
カム55が回転してヘッドアーム51は、ヘッドアーム
軸51aを中心にして時計回り方向に回転され、サーマ
ルヘッド21がプラテンローラ22から離脱するととも
に、位置決め部材52と給版支持アーム33の切欠き3
4との係合も解除される。
よるマスタの巻き取りが継続され、図示しない版胴回転
検出センサにより版胴1の初期位置が検出される、すな
わち、版胴1が一回転したと判断されると、マスタ排版
巻取駆動手段40において、モータ駆動軸41aが反時
計回り方向に回転され、移動ギア43が排版巻取ギア3
2aから離脱される。このとき、プラテンローラ駆動手
段45の移動ギア48も、同様にプラテンローラギア2
2bから離脱される。また、マスタ排版巻取駆動手段4
0及びプラテンローラ駆動手段45の動作と連動して、
カム55が回転してヘッドアーム51は、ヘッドアーム
軸51aを中心にして時計回り方向に回転され、サーマ
ルヘッド21がプラテンローラ22から離脱するととも
に、位置決め部材52と給版支持アーム33の切欠き3
4との係合も解除される。
【0064】位置決め部材52と切欠き34との係合が
解除されると、バネ63の付勢力により、ストップレバ
ー62がレバー軸61を中心にして時計回り方向に回転
され、解除板64が版胴1の中心から離れる向きに移動
される。解除板64が移動すると、レバーピン62aが
ストッパ3の凹部3aに係合して、図1に示すように、
版胴1と給排版ユニット30とが連結される。
解除されると、バネ63の付勢力により、ストップレバ
ー62がレバー軸61を中心にして時計回り方向に回転
され、解除板64が版胴1の中心から離れる向きに移動
される。解除板64が移動すると、レバーピン62aが
ストッパ3の凹部3aに係合して、図1に示すように、
版胴1と給排版ユニット30とが連結される。
【0065】版胴1に製版済のマスタ2の捲装が完了
し、版胴1と給排版ユニット30との連結が確認される
と、クラッチ5が作動されて版胴1とモータ4とが接続
される。
し、版胴1と給排版ユニット30との連結が確認される
と、クラッチ5が作動されて版胴1とモータ4とが接続
される。
【0066】次に、印刷スタートキーが押されると、版
胴1が反時計回り方向に回転駆動されるとともに、図示
しない給紙手段から印刷用紙がレジストローラ(図示さ
れず)を介して版胴1とプレスローラ15との間に挿入
される。図示しない用紙検出手段により印刷用紙の給送
が検出されると、プレスローラ15が版胴1に押圧され
る。印刷用紙がプレスローラ15で製版済みのマスタ2
を介して版胴1に押圧されることにより、版胴1の表面
の開孔部分から製版済のマスタ2を通過したインキが印
刷用紙の表面に転移されて印刷が行われる。印刷された
印刷用紙は、図示しない排紙爪によって版胴1の外周面
から剥離される。この印刷動作によりマスタ2にインキ
を充填する版付けが行われるとともに、プレスローラ1
5が版胴1から離間した初期位置に戻されて、印刷待機
状態になる。
胴1が反時計回り方向に回転駆動されるとともに、図示
しない給紙手段から印刷用紙がレジストローラ(図示さ
れず)を介して版胴1とプレスローラ15との間に挿入
される。図示しない用紙検出手段により印刷用紙の給送
が検出されると、プレスローラ15が版胴1に押圧され
る。印刷用紙がプレスローラ15で製版済みのマスタ2
を介して版胴1に押圧されることにより、版胴1の表面
の開孔部分から製版済のマスタ2を通過したインキが印
刷用紙の表面に転移されて印刷が行われる。印刷された
印刷用紙は、図示しない排紙爪によって版胴1の外周面
から剥離される。この印刷動作によりマスタ2にインキ
を充填する版付けが行われるとともに、プレスローラ1
5が版胴1から離間した初期位置に戻されて、印刷待機
状態になる。
【0067】 次に、図2および図3において図1に示
した前提となる構成を対象として、請求項1記載の発明
による印刷装置の実施例を説明する。
した前提となる構成を対象として、請求項1記載の発明
による印刷装置の実施例を説明する。
【0068】図2および図3に示す実施例は、図1に示
した皺矯正用付勢手段(便宜上、図1にて示した符号に
Aを付加して示す)80Aをヘッドアーム51と連動可
能に設けたことを特徴としている。なお、図2、図3に
おいて図1に示した部材を同じ構成部品については同符
号とし、その詳細な説明は省く。
した皺矯正用付勢手段(便宜上、図1にて示した符号に
Aを付加して示す)80Aをヘッドアーム51と連動可
能に設けたことを特徴としている。なお、図2、図3に
おいて図1に示した部材を同じ構成部品については同符
号とし、その詳細な説明は省く。
【0069】図2において、ヘッドアーム51には、版
胴1に捲装されるマスタ2に当接可能な皺矯正用付勢手
段80Aが設けられている。
胴1に捲装されるマスタ2に当接可能な皺矯正用付勢手
段80Aが設けられている。
【0070】皺矯正用付勢手段80Aは、ヘッドアーム
51における各一端部51b、51bにそれぞれ固定さ
れた基端を有する弾性片としての弾性支持体81Aと、
その弾性支持体81Aの基端から版胴1側に向け延長さ
れた先端部に設けられている付勢部材82Aとから構成
されている。付勢部材82Aは、ヘッドアーム51が版
胴1側に向け揺動するのに連動して版胴1に捲装される
マスタ2の表面に圧接することができるようになってお
り、圧接した場合には、マスタ2が捲装方向に移動する
のに連動して回転することができる。付勢部材82は、
図1に示した実施例の場合と同様に、図8に示したよう
に、マスタ2の幅方向中心側から外側に向かうに従い外
径寸法を大きくされた円錐コロによって構成されてお
り、その外径寸法の違いにより得られる傾斜面をマスタ
2の表面と平行させている。
51における各一端部51b、51bにそれぞれ固定さ
れた基端を有する弾性片としての弾性支持体81Aと、
その弾性支持体81Aの基端から版胴1側に向け延長さ
れた先端部に設けられている付勢部材82Aとから構成
されている。付勢部材82Aは、ヘッドアーム51が版
胴1側に向け揺動するのに連動して版胴1に捲装される
マスタ2の表面に圧接することができるようになってお
り、圧接した場合には、マスタ2が捲装方向に移動する
のに連動して回転することができる。付勢部材82は、
図1に示した実施例の場合と同様に、図8に示したよう
に、マスタ2の幅方向中心側から外側に向かうに従い外
径寸法を大きくされた円錐コロによって構成されてお
り、その外径寸法の違いにより得られる傾斜面をマスタ
2の表面と平行させている。
【0071】本実施例は以上のような構成であるから、
作用を説明すると次の通りである。
作用を説明すると次の通りである。
【0072】まず、版胴1、給排版ユニット30及びサ
ーマルヘッド接離手段50の初期位置について説明す
る。通常は、ストッパ3の凹部3aにレバーピン62a
が係合しており、版胴1と給排版ユニット30とは連結
された状態であるとともに、サーマルヘッド21は、プ
ラテンローラ22から離間した位置にある。この状態
で、原稿読取部に原稿がセットされ、製版スタートキー
が押されると、版胴1及び給排版ユニット30は、モー
タ4の駆動力により回転されて図2に示す位置、すなわ
ち、サーマルヘッド21とプラテンローラ22と、位置
決め部材52と切欠き34とがそれぞれ互いに対向する
位置で停止する。
ーマルヘッド接離手段50の初期位置について説明す
る。通常は、ストッパ3の凹部3aにレバーピン62a
が係合しており、版胴1と給排版ユニット30とは連結
された状態であるとともに、サーマルヘッド21は、プ
ラテンローラ22から離間した位置にある。この状態
で、原稿読取部に原稿がセットされ、製版スタートキー
が押されると、版胴1及び給排版ユニット30は、モー
タ4の駆動力により回転されて図2に示す位置、すなわ
ち、サーマルヘッド21とプラテンローラ22と、位置
決め部材52と切欠き34とがそれぞれ互いに対向する
位置で停止する。
【0073】版胴1が停止すると、カム55が回転さ
れ、この回転にともなってバネ53で付勢されているカ
ムフォロア54がカム55の外周に沿って移動し、ヘッ
ドアーム51は、ヘッドアーム軸51aを中心にして反
時計回り方向に回転し、図3に示す状態を設定される。
ヘッドアーム51の一端部51bは、版胴1に向かって
移動し、位置決め部材52が切欠き34に係合する。こ
の係合によって、図3に示すように、サーマルヘッド2
1とプラテンローラ22とが互いに位置決めされる。
れ、この回転にともなってバネ53で付勢されているカ
ムフォロア54がカム55の外周に沿って移動し、ヘッ
ドアーム51は、ヘッドアーム軸51aを中心にして反
時計回り方向に回転し、図3に示す状態を設定される。
ヘッドアーム51の一端部51bは、版胴1に向かって
移動し、位置決め部材52が切欠き34に係合する。こ
の係合によって、図3に示すように、サーマルヘッド2
1とプラテンローラ22とが互いに位置決めされる。
【0074】位置決め部材52は、切欠き34に係合す
るとともに、バネ63の付勢力に抗してストップレバー
62をレバー軸61を中心にして反時計回り方向に回転
し、解除板64を版胴1の中心に向かって押し込む。ス
トップレバー62が回転されることにより、レバーピン
62aが、ストッパ3の凹部3aから離脱されて、版胴
1と給排版ユニット30との連結が解除される。
るとともに、バネ63の付勢力に抗してストップレバー
62をレバー軸61を中心にして反時計回り方向に回転
し、解除板64を版胴1の中心に向かって押し込む。ス
トップレバー62が回転されることにより、レバーピン
62aが、ストッパ3の凹部3aから離脱されて、版胴
1と給排版ユニット30との連結が解除される。
【0075】版胴1と給排版ユニット30との連結が解
除されるのと略同時に、サーマルヘッド21がプラテン
ローラ22に当接して、ヘッドアーム51の回転が停止
する。
除されるのと略同時に、サーマルヘッド21がプラテン
ローラ22に当接して、ヘッドアーム51の回転が停止
する。
【0076】この動作に伴い、ヘッドアーム51に有す
る皺矯正用付勢部材80の付勢部材82が版胴1の表面
と当接できる状態とされる。
る皺矯正用付勢部材80の付勢部材82が版胴1の表面
と当接できる状態とされる。
【0077】次に、サーマルヘッド21とプラテンロー
ラ22との位置決めが確認されると、図6において、マ
スタ排版巻取駆動手段40のモータ41がモータ駆動軸
41aを時計回り方向に回転し駆動ギア42を回転さ
せ、移動ギア43を排版巻取ギア32aに噛合させる。
移動ギア43と排版巻取ギア32aとが噛合するとモー
タ41が一端停止して、マスタ排版巻取駆動手段40は
停止する。また、プラテンローラ駆動手段も、マスタ排
版巻取駆動手段40と同様に、プラテンローラギアに移
動ギアを噛合させた状態で停止する。
ラ22との位置決めが確認されると、図6において、マ
スタ排版巻取駆動手段40のモータ41がモータ駆動軸
41aを時計回り方向に回転し駆動ギア42を回転さ
せ、移動ギア43を排版巻取ギア32aに噛合させる。
移動ギア43と排版巻取ギア32aとが噛合するとモー
タ41が一端停止して、マスタ排版巻取駆動手段40は
停止する。また、プラテンローラ駆動手段も、マスタ排
版巻取駆動手段40と同様に、プラテンローラギアに移
動ギアを噛合させた状態で停止する。
【0078】排版巻取ギア32aとプラテンローラギア
とに各移動ギアがそれぞれ噛合して、各駆動手段が一端
停止した状態が給版待機状態となる。給版待機状態にな
ると、クラッチ5が作動して版胴1とモータ4との接続
が解除され、版胴1はインキ供給パイプ11に対して回
転自在となる。
とに各移動ギアがそれぞれ噛合して、各駆動手段が一端
停止した状態が給版待機状態となる。給版待機状態にな
ると、クラッチ5が作動して版胴1とモータ4との接続
が解除され、版胴1はインキ供給パイプ11に対して回
転自在となる。
【0079】原稿が原稿読取部に搬送されると、原稿の
画像情報が、原稿読取部のCCD、A/D変換器及び製
版制御装置によって処理され、マスタ排版巻取駆動手段
40及びプラテンローラ駆動手段が作動される。
画像情報が、原稿読取部のCCD、A/D変換器及び製
版制御装置によって処理され、マスタ排版巻取駆動手段
40及びプラテンローラ駆動手段が作動される。
【0080】モータ41の駆動によりマスタ排版巻取軸
32が時計回り方向に回転され、マスタ2がマスタ排版
巻取軸32に巻き取られるとともに、版胴1は反時計回
り方向に回転される。このとき、版胴1は、モータ4と
の接続を断たれて、インキ供給パイプ11に対して回転
自在に支持された状態であるので、マスタ2に過大な張
力を付与させることなく、版胴1の外周面にインキの粘
着力により貼着したマスタ2が巻取られる動作によって
共に回転される。また、マスタ排版巻取軸32の回転に
同期してプラテンローラ軸22aは、マスタ2をマスタ
ロール2aから版胴1に供給する向き(反時計回り方
向)にプラテンローラ駆動手段45により回転される。
32が時計回り方向に回転され、マスタ2がマスタ排版
巻取軸32に巻き取られるとともに、版胴1は反時計回
り方向に回転される。このとき、版胴1は、モータ4と
の接続を断たれて、インキ供給パイプ11に対して回転
自在に支持された状態であるので、マスタ2に過大な張
力を付与させることなく、版胴1の外周面にインキの粘
着力により貼着したマスタ2が巻取られる動作によって
共に回転される。また、マスタ排版巻取軸32の回転に
同期してプラテンローラ軸22aは、マスタ2をマスタ
ロール2aから版胴1に供給する向き(反時計回り方
向)にプラテンローラ駆動手段45により回転される。
【0081】これにより、マスタ2は、版胴1の表面に
向けマスタロール2aから繰り出されるが、繰り出され
る過程において、皺矯正用付勢手段80Aの付勢部材8
2Aが圧接していることにより、加圧される。付勢部材
82Aは、マスタ2に対する圧接力を介してマスタ2の
移動とともに回転する。このとき、マスタ2は、図1に
示した実施例の場合と同様に、付勢部材82Aに生じる
外径寸法の違いからの回転角速度の違いによって幅方向
中心側から外側に向けた張力を受ける。これにより、マ
スタ2には、繰り出し方向に平行する捲装方向と幅方向
とに生じる張力を合成した方向の張力が作用することに
なるので、弛みがなくされる。
向けマスタロール2aから繰り出されるが、繰り出され
る過程において、皺矯正用付勢手段80Aの付勢部材8
2Aが圧接していることにより、加圧される。付勢部材
82Aは、マスタ2に対する圧接力を介してマスタ2の
移動とともに回転する。このとき、マスタ2は、図1に
示した実施例の場合と同様に、付勢部材82Aに生じる
外径寸法の違いからの回転角速度の違いによって幅方向
中心側から外側に向けた張力を受ける。これにより、マ
スタ2には、繰り出し方向に平行する捲装方向と幅方向
とに生じる張力を合成した方向の張力が作用することに
なるので、弛みがなくされる。
【0082】一方、版胴1がこの印刷可能領域の開始位
置まで回転されると、処理された原稿のデジタル画像信
号が、サーマルヘッド21の発熱素子にパルス状に通電
され、マスタ2に対して加熱穿孔製版が開始される。マ
スタ2は穿孔された後、版胴1の外周面に貼着される。
版胴1の印刷可能領域の終わりが、プラテンローラ駆動
手段のモータのステップ数により判断され、版胴1の印
刷可能領域に対応する製版が完了すると、サーマルヘッ
ド21による加熱穿孔製版が停止される。
置まで回転されると、処理された原稿のデジタル画像信
号が、サーマルヘッド21の発熱素子にパルス状に通電
され、マスタ2に対して加熱穿孔製版が開始される。マ
スタ2は穿孔された後、版胴1の外周面に貼着される。
版胴1の印刷可能領域の終わりが、プラテンローラ駆動
手段のモータのステップ数により判断され、版胴1の印
刷可能領域に対応する製版が完了すると、サーマルヘッ
ド21による加熱穿孔製版が停止される。
【0083】その後も、マスタ排版巻取駆動手段40に
よるマスタの巻き取りが継続され、図示しない版胴回転
検出センサにより版胴1の初期位置が検出される、すな
わち、版胴1が一回転したと判断されると、マスタ排版
巻取駆動手段40において、モータ駆動軸41aが反時
計回り方向に回転され、移動ギア43が排版巻取ギア3
2aから離脱される。このとき、プラテンローラ駆動手
段の移動ギアも、同様にプラテンローラギアから離脱さ
れる。また、マスタ排版巻取駆動手段40及びプラテン
ローラ駆動手段の動作と連動して、カム55が回転して
ヘッドアーム51は、ヘッドアーム軸51aを中心にし
て時計回り方向に回転され、サーマルヘッド21がプラ
テンローラ22から離脱するとともに、位置決め部材5
2と給版支持アーム33の切欠き34との係合も解除さ
れる。
よるマスタの巻き取りが継続され、図示しない版胴回転
検出センサにより版胴1の初期位置が検出される、すな
わち、版胴1が一回転したと判断されると、マスタ排版
巻取駆動手段40において、モータ駆動軸41aが反時
計回り方向に回転され、移動ギア43が排版巻取ギア3
2aから離脱される。このとき、プラテンローラ駆動手
段の移動ギアも、同様にプラテンローラギアから離脱さ
れる。また、マスタ排版巻取駆動手段40及びプラテン
ローラ駆動手段の動作と連動して、カム55が回転して
ヘッドアーム51は、ヘッドアーム軸51aを中心にし
て時計回り方向に回転され、サーマルヘッド21がプラ
テンローラ22から離脱するとともに、位置決め部材5
2と給版支持アーム33の切欠き34との係合も解除さ
れる。
【0084】位置決め部材52と切欠き34との係合が
解除されると、バネ63の付勢力により、ストップレバ
ー62がレバー軸61を中心にして時計回り方向に回転
され、解除板64が版胴1の中心から離れる向きに移動
される。解除板64が移動すると、レバーピン62aが
ストッパ3の凹部3aに係合して、図2に示すように、
版胴1と給排版ユニット30とが連結される。
解除されると、バネ63の付勢力により、ストップレバ
ー62がレバー軸61を中心にして時計回り方向に回転
され、解除板64が版胴1の中心から離れる向きに移動
される。解除板64が移動すると、レバーピン62aが
ストッパ3の凹部3aに係合して、図2に示すように、
版胴1と給排版ユニット30とが連結される。
【0085】版胴1に製版済のマスタ2の捲装が完了
し、版胴1と給排版ユニット30との連結が確認される
と、クラッチ5が作動されて版胴1とモータ4とが接続
される。
し、版胴1と給排版ユニット30との連結が確認される
と、クラッチ5が作動されて版胴1とモータ4とが接続
される。
【0086】次に、印刷スタートキーが押されると、版
胴1が反時計回り方向に回転駆動されるとともに、図示
しない給紙手段から印刷用紙がレジストローラ(図示さ
れず)を介して版胴1とプレスローラ15との間に挿入
される。図示しない用紙検出手段により印刷用紙の給送
が検出されると、プレスローラ15が版胴1に押圧され
る。印刷用紙がプレスローラ15で製版済みのマスタ2
を介して版胴1に押圧されることにより、版胴1の表面
の開孔部分から製版済のマスタ2を通過したインキが印
刷用紙の表面に転移されて印刷が行われる。印刷された
印刷用紙は、図示しない排紙爪によって版胴1の外周面
から剥離される。この印刷動作によりマスタ2にインキ
を充填する版付けが行われるとともに、プレスローラ1
5が版胴1から離間した初期位置に戻されて、印刷待機
状態になる。
胴1が反時計回り方向に回転駆動されるとともに、図示
しない給紙手段から印刷用紙がレジストローラ(図示さ
れず)を介して版胴1とプレスローラ15との間に挿入
される。図示しない用紙検出手段により印刷用紙の給送
が検出されると、プレスローラ15が版胴1に押圧され
る。印刷用紙がプレスローラ15で製版済みのマスタ2
を介して版胴1に押圧されることにより、版胴1の表面
の開孔部分から製版済のマスタ2を通過したインキが印
刷用紙の表面に転移されて印刷が行われる。印刷された
印刷用紙は、図示しない排紙爪によって版胴1の外周面
から剥離される。この印刷動作によりマスタ2にインキ
を充填する版付けが行われるとともに、プレスローラ1
5が版胴1から離間した初期位置に戻されて、印刷待機
状態になる。
【0087】本実施例によれば、版胴1の表面へのマス
タ2を最初に捲装する際に、マスタ2の先端を付勢部材
82Aによって版胴1の表面に加圧して案内することが
できるので、マスタ2の初期セットが行なえる。
タ2を最初に捲装する際に、マスタ2の先端を付勢部材
82Aによって版胴1の表面に加圧して案内することが
できるので、マスタ2の初期セットが行なえる。
【0088】また、版胴1側に皺矯正用付勢手段80A
を設置しないことにより、版胴1における重量の増加が
抑制されるので、版胴駆動用としてのモータ4に対する
付加を軽減することができる。しかも、版胴1の重量バ
ランスを片寄らせるようなことがないので、版胴1の回
転時での振動や騒音の発生を抑制することができる。
を設置しないことにより、版胴1における重量の増加が
抑制されるので、版胴駆動用としてのモータ4に対する
付加を軽減することができる。しかも、版胴1の重量バ
ランスを片寄らせるようなことがないので、版胴1の回
転時での振動や騒音の発生を抑制することができる。
【0089】次に、本発明の変形例を図9に示す。
【0090】図9に示す例は、図1乃至図3に示した皺
矯正用付勢手段80、80Aに用いられる付勢部材8
2、82Aの構成として、円錐コロに代えて、平面視に
おいて、マスタ2の捲装方向に沿ってマスタ2の幅方向
中心側から外側に向け傾斜させた状態で回転可能に支持
されているコロ83を用いたことを特徴としている。こ
の構成においては、図8に示した場合と同様に、マスタ
2に付勢部材であるコロ83が圧接した場合、マスタ2
の繰り出し方向への移動に伴い、コロ83が回転するの
で、その回転方向に沿ってマスタ2が展張される。これ
により、マスタ2は、捲装方向と幅方向との合成方向に
向け展張されることになるので、弛みがなくされる。
矯正用付勢手段80、80Aに用いられる付勢部材8
2、82Aの構成として、円錐コロに代えて、平面視に
おいて、マスタ2の捲装方向に沿ってマスタ2の幅方向
中心側から外側に向け傾斜させた状態で回転可能に支持
されているコロ83を用いたことを特徴としている。こ
の構成においては、図8に示した場合と同様に、マスタ
2に付勢部材であるコロ83が圧接した場合、マスタ2
の繰り出し方向への移動に伴い、コロ83が回転するの
で、その回転方向に沿ってマスタ2が展張される。これ
により、マスタ2は、捲装方向と幅方向との合成方向に
向け展張されることになるので、弛みがなくされる。
【0091】なお、上記変形例に用いたコロ83は、図
10に示すように、ヘッドアーム51同士の対向面側に
配置されることも可能であり、この場合には、コロ83
が版胴1に圧接しないので、マスタ2への圧接が行なわ
れない。そこで、マスタ2をはさんで給版支持アーム3
3におけるコロ83と対向する位置にガイド板83Aを
配置し、このガイド板83Aと協働してマスタ2を挟持
できるようにすることでコロ83をマスタ2に対して圧
接させるようにする。
10に示すように、ヘッドアーム51同士の対向面側に
配置されることも可能であり、この場合には、コロ83
が版胴1に圧接しないので、マスタ2への圧接が行なわ
れない。そこで、マスタ2をはさんで給版支持アーム3
3におけるコロ83と対向する位置にガイド板83Aを
配置し、このガイド板83Aと協働してマスタ2を挟持
できるようにすることでコロ83をマスタ2に対して圧
接させるようにする。
【0092】さらに、図11には、本発明の別の変形例
が示されている。図11に示した例は、皺矯正用付勢手
段80に用いられる付勢部材の構成として、円錐コロ8
2あるいはコロ83に代えて、回転中心を境にして上記
マスタ2の幅方向中心側に位置する周片をマスタ2に圧
接可能な円錐型円盤84が用いられていることを特徴と
している。つまり、この例では、図12に示すように、
弾性支持体81が、ヘッドアーム51の一端部51bに
基端を固定されるとともに、版胴1側に向け延長された
先端は、図8乃至図10に示したような立設されたブラ
ケットを備えておらず、基端からの延長片のままとされ
ている。弾性支持体81の先端は、円錐型円盤84の回
転中心を境にして円錐型円盤84の周片のうち、マスタ
2の幅方向中心側に位置する周片のみがマスタ2の表面
に当接できるように円錐型円盤84を傾けた状態で回転
可能に支持している。これにより、図11に示すよう
に、円錐型円盤84は、ヘッドアーム51の揺動動作に
連動してマスタ2に圧接した場合、回転中心を境にして
マスタ2の幅方向中心側の周片のみをマスタ2に接触さ
せてマスタ2の移動とともに回転することができるの
で、図8乃至図10に示した例と同様に、マスタ2を幅
方向中心側から外側に向け展張させて弛みがなくされ
る。
が示されている。図11に示した例は、皺矯正用付勢手
段80に用いられる付勢部材の構成として、円錐コロ8
2あるいはコロ83に代えて、回転中心を境にして上記
マスタ2の幅方向中心側に位置する周片をマスタ2に圧
接可能な円錐型円盤84が用いられていることを特徴と
している。つまり、この例では、図12に示すように、
弾性支持体81が、ヘッドアーム51の一端部51bに
基端を固定されるとともに、版胴1側に向け延長された
先端は、図8乃至図10に示したような立設されたブラ
ケットを備えておらず、基端からの延長片のままとされ
ている。弾性支持体81の先端は、円錐型円盤84の回
転中心を境にして円錐型円盤84の周片のうち、マスタ
2の幅方向中心側に位置する周片のみがマスタ2の表面
に当接できるように円錐型円盤84を傾けた状態で回転
可能に支持している。これにより、図11に示すよう
に、円錐型円盤84は、ヘッドアーム51の揺動動作に
連動してマスタ2に圧接した場合、回転中心を境にして
マスタ2の幅方向中心側の周片のみをマスタ2に接触さ
せてマスタ2の移動とともに回転することができるの
で、図8乃至図10に示した例と同様に、マスタ2を幅
方向中心側から外側に向け展張させて弛みがなくされ
る。
【0093】 皺矯正手段の構成としては、図13に示
す構成とすることも可能である。
す構成とすることも可能である。
【0094】 図13に示す構成では、図1、図2、図
10、図12に示した実施例の皺矯正用付勢手段80、
80Aを版胴1の表面に対して当接させた状態で設けた
ことを特徴としている。
10、図12に示した実施例の皺矯正用付勢手段80、
80Aを版胴1の表面に対して当接させた状態で設けた
ことを特徴としている。
【0095】図13において、皺矯正用付勢手段80B
は、給版支持アーム33に一体化されて設けられてい
る。つまり、皺矯正用付勢手段80Bは、版胴1の回転
方向における給版支持アーム33の下流側端縁に一端を
固定された弾性片81Bと、その弾性片81Bの先端に
おいて回転自在に支持されている付勢部材82Bとで構
成されている。
は、給版支持アーム33に一体化されて設けられてい
る。つまり、皺矯正用付勢手段80Bは、版胴1の回転
方向における給版支持アーム33の下流側端縁に一端を
固定された弾性片81Bと、その弾性片81Bの先端に
おいて回転自在に支持されている付勢部材82Bとで構
成されている。
【0096】付勢部材82Bは、図8、図9、図11に
示した構成のいずれをも適用が可能な構成であり、常に
版胴1の表面に当接することができる位置関係を設定さ
れて弾性片81Bに設けられている。
示した構成のいずれをも適用が可能な構成であり、常に
版胴1の表面に当接することができる位置関係を設定さ
れて弾性片81Bに設けられている。
【0097】 以上のような構成においては、版胴1に
対するヘッドアーム51の接離に関係なく、皺矯正用付
勢手段80Bにおける付勢部材82Bは、版胴1の表面
に当接している。これにより、ヘッドアーム51が版胴
1に接触してマスタ供給軸31から繰り出されるマスタ
2の先端および先端以降の表面を加圧して版胴1の表面
にマスタ2を密着させることができる。
対するヘッドアーム51の接離に関係なく、皺矯正用付
勢手段80Bにおける付勢部材82Bは、版胴1の表面
に当接している。これにより、ヘッドアーム51が版胴
1に接触してマスタ供給軸31から繰り出されるマスタ
2の先端および先端以降の表面を加圧して版胴1の表面
にマスタ2を密着させることができる。
【0098】本実施例によれば、皺矯正用付勢手段80
Bにおける付勢部材82Bが版胴1の表面に当接した状
態を維持しているので、版胴1に対する衝撃を与えるこ
となく、マスタ2の皺を矯正することが可能になる。
Bにおける付勢部材82Bが版胴1の表面に当接した状
態を維持しているので、版胴1に対する衝撃を与えるこ
となく、マスタ2の皺を矯正することが可能になる。
【0099】 次に、請求項2および3記載の発明につ
いて説明する。
いて説明する。
【0100】 図14は、マスタ表面の状態を示す模式
図である。図14において、図1、図2に示した孔版印
刷装置に用いられるものと同じ構成のマスタ2’は、ヘ
ッドアーム51に取り付けられているサーマルヘッド2
1によって原稿画像に応じた穿孔処理が施されるように
なっているが、画像部に対応する領域2A’(図14
中、実線で示す画像を占有する領域)に加えて非画像部
に対応する領域2B’(図14中、ドットによって示す
領域)も穿孔されている。非画像部に対応する領域2
B’に形成される穿孔2B1’は、図15に示すよう
に、画像部に対応する領域2A’に形成される穿孔2A
1’が、マスタ2’の厚さ方向を貫通する孔によって形
成されているのに対し、マスタ2’を貫通しない程度の
深さをもつ孔によって構成されている。
図である。図14において、図1、図2に示した孔版印
刷装置に用いられるものと同じ構成のマスタ2’は、ヘ
ッドアーム51に取り付けられているサーマルヘッド2
1によって原稿画像に応じた穿孔処理が施されるように
なっているが、画像部に対応する領域2A’(図14
中、実線で示す画像を占有する領域)に加えて非画像部
に対応する領域2B’(図14中、ドットによって示す
領域)も穿孔されている。非画像部に対応する領域2
B’に形成される穿孔2B1’は、図15に示すよう
に、画像部に対応する領域2A’に形成される穿孔2A
1’が、マスタ2’の厚さ方向を貫通する孔によって形
成されているのに対し、マスタ2’を貫通しない程度の
深さをもつ孔によって構成されている。
【0101】このため、サーマルヘッド21に対して
は、原稿の画像情報が原稿読取部のCCD、A/D変換
器及び製版制御装置によって処理されたうえで発熱素子
への通電制御が行なわれるが、マスタ2の製版開始から
製版終了までの製版領域において非画像部であることを
判断した場合には、穿孔処理に必要とされる発熱エネル
ギーの20〜40%程度という低発熱エネルギーによる
発熱溶融が得られる通電制御が実施される。
は、原稿の画像情報が原稿読取部のCCD、A/D変換
器及び製版制御装置によって処理されたうえで発熱素子
への通電制御が行なわれるが、マスタ2の製版開始から
製版終了までの製版領域において非画像部であることを
判断した場合には、穿孔処理に必要とされる発熱エネル
ギーの20〜40%程度という低発熱エネルギーによる
発熱溶融が得られる通電制御が実施される。
【0102】本実施例は以上のような構成であるから、
画像部に対応する領域2A’および非画像部に対応する
領域2B’のいずれにも穿孔2A1’、2B1’が形成
される。このため、捲装される際に付与される張力がマ
スタ2に作用した場合、マスタ2の幅方向での伸びが均
一化される。これにより、画像部に対応する領域2A’
および非画像部に対応する領域2B’での伸びの変化が
均等化されるので、局部的な伸長の発生による弛みが抑
制されて皺の発生が防止される。
画像部に対応する領域2A’および非画像部に対応する
領域2B’のいずれにも穿孔2A1’、2B1’が形成
される。このため、捲装される際に付与される張力がマ
スタ2に作用した場合、マスタ2の幅方向での伸びが均
一化される。これにより、画像部に対応する領域2A’
および非画像部に対応する領域2B’での伸びの変化が
均等化されるので、局部的な伸長の発生による弛みが抑
制されて皺の発生が防止される。
【0103】図16は、図14に示した実施例の変形例
であり、この例では、マスタ2の捲装方向に沿って、画
像部に対応する領域2A2’に関してのみ、非画像部に
対応する領域2B2’への穿孔形成を行なうようにして
ある。このような例においては、マスタ2’の全域を対
象として画像部に対応する領域2A2’および非画像部
に対応する領域2B2’に穿孔を形成する場合に比べて
サーマルヘッド21への通電時間を短縮することができ
るので、消費電力を低減することが可能になる。しか
も、消費電力を低減することにより、サーマルヘッド2
1の熱的疲労も軽減することが可能になるので、長寿命
化を実現することができる。
であり、この例では、マスタ2の捲装方向に沿って、画
像部に対応する領域2A2’に関してのみ、非画像部に
対応する領域2B2’への穿孔形成を行なうようにして
ある。このような例においては、マスタ2’の全域を対
象として画像部に対応する領域2A2’および非画像部
に対応する領域2B2’に穿孔を形成する場合に比べて
サーマルヘッド21への通電時間を短縮することができ
るので、消費電力を低減することが可能になる。しか
も、消費電力を低減することにより、サーマルヘッド2
1の熱的疲労も軽減することが可能になるので、長寿命
化を実現することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、皺矯正用付勢手段がサーマルヘッド接離手
段の接離動作に連動させてマスタ表面に当接させること
ができ、当接した場合にはそのときに限って、マスタに
対してその捲装方向と幅方向との合成方向に向けた張力
が付与されるので、仮に、版胴表面に繰り出されたマス
タに弛みが生じていても、サーマルヘッドの当接時期に
合せてその弛みを矯正することができる。これによっ
て、マスタへの穿孔処理に際してマスタの皺を矯正する
ことができ、画像再現性を損ねることがない。しかも、
このような皺の矯正がサーマルヘッド接離手段の接離動
作のうちで、マスタに当接した時に限って行なわれるの
で、版胴側への皺矯正用付勢手段の設置を行なわなくて
すみ、これによって版胴の駆動源への負荷増大や版胴の
重量バランスの不均一を招くことがなくなり、版胴作動
時での振動や騒音の発生をも防止することが可能にな
る。
明によれば、皺矯正用付勢手段がサーマルヘッド接離手
段の接離動作に連動させてマスタ表面に当接させること
ができ、当接した場合にはそのときに限って、マスタに
対してその捲装方向と幅方向との合成方向に向けた張力
が付与されるので、仮に、版胴表面に繰り出されたマス
タに弛みが生じていても、サーマルヘッドの当接時期に
合せてその弛みを矯正することができる。これによっ
て、マスタへの穿孔処理に際してマスタの皺を矯正する
ことができ、画像再現性を損ねることがない。しかも、
このような皺の矯正がサーマルヘッド接離手段の接離動
作のうちで、マスタに当接した時に限って行なわれるの
で、版胴側への皺矯正用付勢手段の設置を行なわなくて
すみ、これによって版胴の駆動源への負荷増大や版胴の
重量バランスの不均一を招くことがなくなり、版胴作動
時での振動や騒音の発生をも防止することが可能にな
る。
【0105】 請求項2および3記載の発明によれば、
マスタにおける画像情報に対応する穿孔部以外の領域に
対しても、マスタを貫通しない程度の深さを持つ穿孔が
形成されるので、画像部と非画像部とでの張力による伸
び率の差を小さくすることが可能となり、これによっ
て、マスタの捲装方向での皺の発生を抑制することが可
能になる。しかも、マスタの捲装方向での皺の発生を防
止するにあたり、マスタの副走査方向で画像が形成され
ている領域のみを対象として非画像部にも穿孔するの
で、敢えてマスタの全域を対象とすることなく必要最低
限での穿孔処理で済み、これによって、穿孔処理に用い
ら得れるサーマルヘッドへの通電時間を短縮して消費電
力のを低減させてサーマルヘッドの長寿命化が確保しな
がら皺の発生を防止することが可能になる。
マスタにおける画像情報に対応する穿孔部以外の領域に
対しても、マスタを貫通しない程度の深さを持つ穿孔が
形成されるので、画像部と非画像部とでの張力による伸
び率の差を小さくすることが可能となり、これによっ
て、マスタの捲装方向での皺の発生を抑制することが可
能になる。しかも、マスタの捲装方向での皺の発生を防
止するにあたり、マスタの副走査方向で画像が形成され
ている領域のみを対象として非画像部にも穿孔するの
で、敢えてマスタの全域を対象とすることなく必要最低
限での穿孔処理で済み、これによって、穿孔処理に用い
ら得れるサーマルヘッドへの通電時間を短縮して消費電
力のを低減させてサーマルヘッドの長寿命化が確保しな
がら皺の発生を防止することが可能になる。
【0106】請求項3記載の発明によれば、皺矯正用付
勢手段が版胴に当接していることにより、当接時での衝
撃を発生させることなく、マスタに対してその捲装方向
と幅方向との合成方向に向けた張力が付与されるので、
皺矯正用付勢手段を版胴表面に衝突させるような動作を
なくして衝撃による騒音や振動の発生をなくして皺を矯
正することが可能になる。
勢手段が版胴に当接していることにより、当接時での衝
撃を発生させることなく、マスタに対してその捲装方向
と幅方向との合成方向に向けた張力が付与されるので、
皺矯正用付勢手段を版胴表面に衝突させるような動作を
なくして衝撃による騒音や振動の発生をなくして皺を矯
正することが可能になる。
【0107】請求項4および5記載の発明によれば、マ
スタにおける画像情報に対応する穿孔部以外の領域に対
しても、マスタを貫通しない程度の深さを持つ穿孔が形
成されるので、画像部と非画像部とでの張力による伸び
率の差を小さくすることが可能となり、これによって、
マスタの捲装方向での皺の発生を抑制することが可能に
なる。しかも、マスタの捲装方向での皺の発生を防止す
るにあたり、マスタの副走査方向で画像が形成されてい
る領域のみを対象として非画像部にも穿孔するので、敢
えてマスタの全域を対象とすることなく必要最低限での
穿孔処理で済み、これによって、穿孔処理に用いら得れ
るサーマルヘッドへの通電時間を短縮して消費電力のを
低減させてサーマルヘッドの長寿命化が確保しながら皺
の発生を防止することが可能になる。
スタにおける画像情報に対応する穿孔部以外の領域に対
しても、マスタを貫通しない程度の深さを持つ穿孔が形
成されるので、画像部と非画像部とでの張力による伸び
率の差を小さくすることが可能となり、これによって、
マスタの捲装方向での皺の発生を抑制することが可能に
なる。しかも、マスタの捲装方向での皺の発生を防止す
るにあたり、マスタの副走査方向で画像が形成されてい
る領域のみを対象として非画像部にも穿孔するので、敢
えてマスタの全域を対象とすることなく必要最低限での
穿孔処理で済み、これによって、穿孔処理に用いら得れ
るサーマルヘッドへの通電時間を短縮して消費電力のを
低減させてサーマルヘッドの長寿命化が確保しながら皺
の発生を防止することが可能になる。
【図1】請求項1記載の発明の実施例を示す印刷装置の
側面図である。
側面図である。
【図2】請求項2記載の発明の実施例を示す印刷装置の
側面図である。
側面図である。
【図3】図2に示した印刷装置での製版工程の動作を説
明するための側面図である。
明するための側面図である。
【図4】版胴とモータとの接続を示す概略図である。
【図5】図1、図2に示した印刷装置に用いられる連結
手段の断面図である。。
手段の断面図である。。
【図6】図1、図2に示した印刷装置に用いられるマス
タ排版巻取駆動手段および排版巻取ギヤの側面図であ
る。
タ排版巻取駆動手段および排版巻取ギヤの側面図であ
る。
【図7】図1、図2に示した印刷装置に用いられるプラ
テンローラ駆動手段及びプラテンローラギアの側面図で
ある。
テンローラ駆動手段及びプラテンローラギアの側面図で
ある。
【図8】図1に示した印刷装置に用いられる皺矯正用付
勢手段の一例を示す平面図である。
勢手段の一例を示す平面図である。
【図9】図1に示した印刷装置に用いられる皺矯正用付
勢手段の他の例を示す平面図である。
勢手段の他の例を示す平面図である。
【図10】図8に示した皺矯正用付勢手段の変形例を示
す図1相当の側面図である。
す図1相当の側面図である。
【図11】図1に示した印刷装置に用いられる皺矯正用
付勢手段の別の例を示す平面図である。
付勢手段の別の例を示す平面図である。
【図12】図11に示した別の例の設置状態を示す図1
相当の側面図である。
相当の側面図である。
【図13】請求項3記載の発明の実施例を示す印刷装置
の側面図である。
の側面図である。
【図14】請求項4記載の発明の実施例を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
【図15】図14に示した実施例に用いられるマスタの
断面図である。
断面図である。
【図16】図14に示した実施例の用部変形例を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
1 版胴
2、2’ マスタ
2a マスタロール
2A’、2A2’画像部に対応する領域
2A1’ 画像部に対応する領域に形成された穿
孔 2B’、2B2’非画像部に対応する領域 2B1’ 非画像部に対応する領域に形成された
穿孔 3a 凹部 3 ストッパ 4 モータ 5 クラッチ 10 インキ供給手段 20 製版手段 21 サーマルヘッド 22 プラテンローラ 30 給排版ユニット 31 マスタ供給軸 32 マスタ排版巻取軸 34 切欠き 40 マスタ排版巻取駆動手段 50 サーマルヘッド接離手段 52 位置決め部材 60 連結手段 62a レバーピン 70 給排版ユニット位置決め手段 80、80A 皺矯正用付勢手段 81、81A 弾性片(弾性支持体) 82、82A 円錐コロ 83 コロ 84 円錐型円盤
孔 2B’、2B2’非画像部に対応する領域 2B1’ 非画像部に対応する領域に形成された
穿孔 3a 凹部 3 ストッパ 4 モータ 5 クラッチ 10 インキ供給手段 20 製版手段 21 サーマルヘッド 22 プラテンローラ 30 給排版ユニット 31 マスタ供給軸 32 マスタ排版巻取軸 34 切欠き 40 マスタ排版巻取駆動手段 50 サーマルヘッド接離手段 52 位置決め部材 60 連結手段 62a レバーピン 70 給排版ユニット位置決め手段 80、80A 皺矯正用付勢手段 81、81A 弾性片(弾性支持体) 82、82A 円錐コロ 83 コロ 84 円錐型円盤
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭48−97608(JP,A)
特開 平6−219032(JP,A)
特開 平7−47755(JP,A)
特開 平6−293176(JP,A)
実開 昭60−119565(JP,U)
実公 昭61−30866(JP,Y2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41L 13/04
B41L 13/14
Claims (3)
- 【請求項1】マスタが外周面に捲装される多孔性円筒状
部材からなる版胴と、上記版胴を回転駆動する版胴駆動
手段と、上記版胴の内周面にインキを供給するインキ供
給手段と、サーマルヘッドおよびこのサーマルヘッドに
対して接離可能なプラテンローラを含む製版手段とを備
える印刷装置において、 上記マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記
マスタを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上
記マスタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンロ
ーラとを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において
回転自在に支持されている給排版ユニットと、 上記製版手段による製版工程で上記マスタ排版巻取部を
駆動するマスタ排版巻取駆動手段と、 装置本体側に設けられていて、上記プラテンローラに対
して上記サーマルヘッドを当接・離脱させるサーマルヘ
ッド接離手段と、 上記版胴に対向して配置されていて、同版胴に対する上
記マスタの捲装方向と直交する上記マスタの幅方向両端
表面に当接可能であり、当接時、上記マスタを捲装方向
と幅方向との合成方向に向け展張する付勢力を付与する
皺矯正用付勢手段とを備え、上記皺矯正用付勢手段は、上記サーマルヘッド接離手段
と連動可能に設けられて いることを特徴とする印刷装
置。 - 【請求項2】マスタが外周面に捲装される多孔性円筒状
部材からなる版胴と、上記版胴を回転駆動する版胴駆動
手段と、上記版胴の内周面にインキを供給するインキ供
給手段と、サーマルヘッドおよびこのサーマルヘッドに
対して接離可能なプラテンローラを含む製版手段とを備
える印刷装置において、 上記マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記
マスタを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上
記マスタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンロ
ーラとを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において
回転自在に支持されている給排版ユニットと、 上記製版手段による製版工程で上記マスタ排版巻取部を
駆動するマスタ排版巻取駆動手段と、 上記版胴に対向して配置されていて、同版胴に対する上
記マスタの捲装方向と直交する上記マスタの幅方向両端
表面に当接可能であり、当接時、上記マスタを捲装方向
と幅方向との合成方向に向け展張する付勢力を付与する
皺矯正用付勢手段とを備え、上記サーマルヘッドは、製版時、少なくとも、上記マス
タの捲装方向に相当する上記マ スタの副走査方向での画
像形成領域において、上記マスタ上での画像部に対応す
る穿孔部の発熱量に対して非画像部に対応する非穿孔部
での発熱量が、マスタを貫通しない程度の深さの孔が得
られる発熱量を設定されていることを特徴とする印刷装
置。 - 【請求項3】マスタが外周面に捲装される多孔性円筒状
部材からなる版胴と、上記版胴を回転駆動する版胴駆動
手段と、上記版胴の内周面にインキを供給するインキ供
給手段と、サーマルヘッドおよびこのサーマルヘッドに
対して接離可能なプラテンローラを含む製版手段とを備
える印刷装置において、 上記マスタを上記版胴に供給するマスタ供給部と、上記
マスタを上記版胴から巻き取るマスタ排版巻取部と、上
記マスタが周面の一部に巻き付けられる上記プラテンロ
ーラとを備え、上記版胴の回転中心軸と同軸上において
回転自在に支持されている給排版ユニットと、 上記製版手段による製版工程で上記マスタ排版巻取部を
駆動するマスタ排版巻取駆動手段と、 上記版胴に対向して配置されていて、同版胴に対する上
記マスタの捲装方向と直交する上記マスタの幅方向両端
表面に当接し、当接時、上記マスタを捲装方向と幅方向
との合成方向に向け展張する付勢力を付与する皺矯正用
付勢手段とを備え、 上記サーマルヘッドは、製版時、少なくとも、上記マス
タの捲装方向に相当する上記マ スタの副走査方向での画
像形成領域において、上記マスタ上での画像部に対応す
る穿孔部の発熱量に対して非画像部に対応する非穿孔部
での発熱量が、マスタを貫通しない程度の深さの孔が得
られる発熱量を設定されていることを特徴とする印刷装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14588995A JP3478436B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14588995A JP3478436B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08337038A JPH08337038A (ja) | 1996-12-24 |
JP3478436B2 true JP3478436B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=15395401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14588995A Expired - Fee Related JP3478436B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 印刷装置 |
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---|---|
JP (1) | JP3478436B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP14588995A patent/JP3478436B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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