JP3476987B2 - マルチユーザ復調方法および装置 - Google Patents

マルチユーザ復調方法および装置

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JP3476987B2
JP3476987B2 JP02186996A JP2186996A JP3476987B2 JP 3476987 B2 JP3476987 B2 JP 3476987B2 JP 02186996 A JP02186996 A JP 02186996A JP 2186996 A JP2186996 A JP 2186996A JP 3476987 B2 JP3476987 B2 JP 3476987B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/7103Interference-related aspects the interference being multiple access interference
    • H04B1/7107Subtractive interference cancellation
    • H04B1/71075Parallel interference cancellation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDS−CDMA(Dir
ect Sequence−Code Division
Multiple Access)方式のスペクトラム
拡散通信における基地局の受信機のためのマルチユー
復調方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMA方式スペクトラム拡散通
信の基地局受信機では複数ユーザーからの信号を受信
し、干渉等を考慮しつつ各ユーザーの信号を分離抽出
し、抽出された信号を逆拡散する必要があるが、従来比
較的単純な回路よりなるスライディングコリレータ(S
liding Correlator:以下SCとい
う)を用いて逆拡散のための相関演算を行うことが多か
った。そしてSCは入力信号の拡散符号と受信機の拡散
符号との位相同期が完璧であることが要求され、DLL
(DelayLocked Loop)等の同期捕捉・
保持回路が必要であった。しかしDLLは初期引き込み
時間および再引き込み時間が大であるという欠点を有
し、また一般に完璧な同期を実現することは困難である
ので、同期の不完全さによる受信特性の劣化が生じた。
【0003】さらに各ユーザーの信号間の干渉を防止す
るために、従来、干渉キャンセラが使用されていたが、
この干渉キャンセラは受信信号の逆拡散、レイク合成等
の処理を経た後に、スペクトラム拡散によって個々のユ
ーザの信号に対応した受信信号を再現し、特定ユーザー
以外のユーザーの再現信号を受信信号から減ずることに
より特定ユーザーのための受信信号を抽出するものであ
ったが、回路が極めて大規模かつ高価であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題点を解消すべく創案されたもので、同期に関連
した問題点を解消し、かつ干渉キャンセラが不要なマル
チユーザ復調方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマルチユー
ザ復調方法および装置は、受信信号を逆拡散した信号を
単に閾値処理することによって特定ユーザーの信号を抽
出し、抽出された信号を再拡散し、特定ユーザー以外の
再拡散信号を受信信号から減ずることにより特定ユーザ
ーのための受信信号を抽出するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るマルチユーザ復
調方法の1実施例を図面に基づいて説明する。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係るマルチユーザ復調方法の
1実施例を概念的に示すものであり、複素マッチドフィ
ルタMF11、MF12、...、MF1nにおいて受
信信号R(t)を逆拡散して各ユーザ−の信号を抽出す
る。ここで抽出された各ユーザーの信号は伝送路による
歪みを受けており、さらに受信信号には熱雑音が含まれ
ている。ここに伝送路歪みを考慮した各ユーザーの信号
をIi(t)、その受信レベルをai、各ユーザーの拡
散符号をPNi、熱雑音をn(t)とすると、受信信号
R(t)は、
【数1】 と表現される。
【0008】例えば第1のマッチドフィルタMF11に
よって受信信号R(t)を処理すると、図2の実線の出
力電圧が生じ、この出力電圧には1周期(1シンボル時
間)ごとに複数のピークP1、P2、P3が現われてい
る。実線で示される電圧は式(1)の第1項および熱雑
音項と第1ユーザ拡散符号との相関演算結果である。ま
た一点鎖線は干渉波電圧であり、式(1)の第2項〜第
n項の和と第1ユーザ拡散符号との相関演算結果であ
る。
【0009】一般にDS−CDMA方式では各ユーザー
に与えられる拡散符号は直交性が高く、相互相関が低い
ため干渉波のレベルは低いが、ユーザー数が増加すると
干渉波のレベルは図2に示すように高くなり、正確なピ
ーク検出が困難となる。
【0010】そこでマッチドフィルタMF11〜MF1
nの出力は主波抽出部TH11、TH12、...、T
H1nに入力され、干渉波および熱雑音を強制的に除去
する。ここに主波抽出は閾値処理であり、概念的には、
図2におけるピークP1〜P3のうちP3を、所定レベ
ル以下のピークとして消去して、図3のような波形を生
じさせる処理である。但し、実際の閾値処理では閾値以
下の入力は低レベルの信号に変換されるので、実際には
図38あるいは図40の出力が生じる。主波抽出部は1
シンボル時間内の最大電力を与えるピーク電圧に対して
所定の比率を掛けた電圧を閾値として受信信号を閾値処
理する。主波抽出部の出力は再拡散部RS11、RS1
2、...、RS1nにそれぞれ入力され、再度スペク
トル拡散が行われる。この再拡散出力は個々のユーザー
のための受信信号に近似したレプリカ信号であり、例え
ばRS11の出力は第1番目以外のユーザーのためのレ
プリカ信号である。
【0011】以上のレプリカ信号を用いて、各ユーザー
のための拡散信号を生成する。すなわち、第i番目のユ
ーザーのための拡散信号の生成においては、第i番目以
外のユーザーのレプリカ信号の和を、加算器ADD1i
において、受信信号R(t)から減算する。受信信号R
(t)は遅延回路D1により遅延され、マッチドフィル
タ、主波抽出部、再拡散回路による処理結果とのタイミ
ングが調整されている。仮にレプリカ信号が理想的な状
態、すなわち式(1)の第i番目の項のみが抽出された
とすると、加算器出力は式(2)に示すように、第i番
目のユーザーのための拡散信号成分と熱雑音の和とな
る。
【数2】 式(2)から明らかなように、加算器の出力において、
相互相関、すなわち干渉の影響を軽減し得ることが分
る。
【0012】このように抽出された拡散信号成分は複素
マッチドフィルタMF21、MF22、...、MF2
nによって相関演算され、理想的には、受信信号におけ
る各ユーザーの逆拡散信号成分が抽出される。この相関
演算結果に対して判定回路J11、J12、...、J
1nにおいて、対応ユーザーの信号の存在を判定し、そ
の信号を出力する。
【0013】ここで、マルチパスが生じていない場合の
種々のマッチドフィルタ出力を通じて図1の実施例の効
果を示す。
【0014】図4は干渉が極めて少ない場合の前記マッ
チドフィルタMF21の出力のシミュレーション例を示
す。ここにシミュレーションの条件は、1次変調QPS
K、拡散符号128チップM系列、オーバーサンプル数
4、ユーザー数2局とし、ベースバンド帯での静的条件
の下での相関演算である。同図において、t=0のとき
に第1番目のユーザー(希望局とする。)の相関ピーク
が検出されている。また1ビットあたりの信号エネルギ
ー対雑音電力密度(Eb/No)は100dB、希望波
電力対干渉波電力比(D/U)は100dBであり、雑
音と干渉の影響が極めて小さい条件設定をおこなった。
なお時間t=512におけるピークは隣接シンボルによ
るものであり、伝送路のインパルス応答とは無関係であ
る。
【0015】図5は図4のマッチドフィルタ出力を16
シンボル時間表示したもので、実数成分(I相)と、虚
数成分(Q相)を同時に表示している。従って、ピーク
が1本しかない場合は、I相、Q相が同一極性を持ち、
ピークが上下に存在するのは、I相、Q相が互いに逆相
となっていることを示している。図から分かるように、
このような理想的な条件では明瞭なピークが生じ、他ユ
ーザーによる干渉は生じない。
【0016】図6はD/U=−10dB、すなわち希望
局の他に10個の干渉局が存在し、(希望波電力)=
0.1×(干渉波電力)の状態を示すシミュレーション
結果である。ここではt=0の希望局ピークの他に、t
=270の時点で大きな干渉ピークを生じている。この
干渉ピークは相互相関値に左右されるため、拡散符号が
変われば異なる時点に生じ、誤判定の要因となる。また
は干渉ピークの存在により希望局ピークレベルが減衰す
る可能性があり、この点でも誤判定が生じ易い。
【0017】図7は図6と同一条件における干渉局用の
マッチドフィルタ出力であり、図6の希望局ピークより
も明瞭に干渉局ピークが生じている。このピークの位置
はt=128の時点であるが、これは非同期CDMAの
方式を採用したことによる。ここに非同期CDMAと
は、同一セル内において、各ユーザーの拡散符号を非同
期としたものである。今回は最悪条件として、干渉波の
拡散符号位相を、相互相関値が最悪となる128サンプ
ル分(32チップ分)シフトさせている。
【0018】図8は図6のマッチドフィルタ出力を16
シンボル期間表示したものである。この場合t=0に生
ずるべき希望局ピークが不安定であり、検出不能であ
る。すなわち相互相関値のレベルによっては希望局が埋
もれることもあることが分る。
【0019】以上のグラフとの比較において、図1の実
施例により干渉波を除去した結果を図9に示す。すなわ
ち、図9は図1の実施例により干渉波を除去した結果を
示すものであり、希望局のピークが安定し、干渉波が存
在しない場合(図5)とほぼ同様の特性が得られてい
る。すなわち干渉波の除去により、希望局ピークを確実
に検出し得るようになる。
【0020】次にマルチパスが生じた場合について説明
する。
【0021】図10は伝送路のインパルス応答を3パス
静的条件したときのマッチドフィルタ出力であり、希望
局の直接波がt=128に生じ、t=138、t=14
8に遅延波が生じている。ここに各パスのゲインは1.
0、0.7、0.5に設定してある。
【0022】図11は図10のマルチパス信号について
Eb/No=100dB(雑音の影響がほとんどな
い。)、D/U=−10dB(干渉波の影響が大き
い。)なる条件の下に16シンボル時間のマッチドフィ
ルタ出力を表示したものである。同図では干渉波レベル
が高いために希望局のピークを認識できななっている。
【0023】図12は図11と同一のマルチパス信号に
対して図1の実施例による干渉キャンセルを行ったもの
であり、希望局の直接波が明瞭なピークとなって表れて
おり、確実にピーク検出を行い得ることが分かる。
【0024】図13は、種々Eb/N0に対するビット
誤り率を示し、図1の実施例によるビット誤り率(1点
鎖線および丸印プロットで示す。)、何等干渉波キャン
セルを行わないときのビット誤り率(破線)、およびビ
ット誤り率理論値(実線)を比較するグラフである。図
から干渉波キャンセルを行わないときには、本実施例に
比較してビット誤り率が数倍から数10倍になり、また
本実施例は理論値に近似した値となっている。
【0025】図1の実施例における複素マッチドフィル
タMF11〜MF1n、MF21〜MF2n、主波抽出
部TH11〜TH1n、再拡散部RS11〜RS1n、
加算器ADD11〜ADD1n、判定回路J11〜J1
nの処理は以下に例示するように種々の態様により実現
可能である。 全体を汎用コンピュータ上においてソフトウエアで実
現した態様。 CPUにとっては計算負荷の高いマッチドフィルタの
みをDSPあるいは専用のデジタル回路で実現し、その
他の部分をソフトウエアにより実現した態様。 全体をDSPあるいは専用のデジタル回路で実現した
態様。 CPUにとっては計算負荷の高いマッチドフィルタの
みをアナログ回路で実現し、その他の部分をソフトウエ
アにより実現した態様。 マッチドフィルタのみをアナログ回路で実現し、その
他の部分をDSPあるいは専用のデジタル回路で実現し
た態様。 全体をアナログ回路で実現した態様。 これら態様において、処理速度を高めるためにはアナロ
グまたはデジタルの専用回路の比率を高める必要があ
り、また消費電力の点でデジタル回路よりもアナログ回
路が有利である。
【0026】図14は専用デジタル回路によるマッチド
フィルタMF11を示し、図15は専用デジタル回路に
よる主波抽出部TH11を示す。
【0027】図14において、マッチドフィルタMF1
1はデジタル化された受信信号Vin14が入力される
nステージのシフトレジスタSFTREGを有し、シフ
トレジスタの各ステージには乗算回路MUL141〜M
UL14nがそれぞれ接続されている。各乗算回路には
PN符号が乗数として設定されており、受信信号に対し
てPN符号を乗ずる演算が行われる。そして乗算回路の
出力は全て加算回路ADD14に入力され、ここにおい
て積算される。積算結果Vout14はいわゆるマッチ
ドフィルタ出力である。なおPN符号は通常1ビットの
データであるので、乗算回路は入力信号の各ビットを通
過させるだけのANDゲート等で足りる。
【0028】主波抽出回路TH11はマッチドフィルタ
出力Vin15を1シンボル時間分保持するシフトレジ
スタSFTREGを有し、このシフトレジスタの各ステ
ージには比較回路C1〜Cnが接続されている。シフト
レジスタの初段ステージは最大値回路MAXに接続さ
れ、この最大値回路には後段のマルチプレクサMUXか
らの帰還データが入力されている。最大値回路MAXの
出力はセレクタSELを介してレジスタREG1または
REG2に接続され、マルチプレクサMUXはこれらレ
ジスタの出力を択一的に出力する。最大値回路はMUX
から出力されたデータと新たな初段ステージデータとを
比較し、より大きいデータを新たなレジスタに入力す
る。ここに、MUXから出力されたデータがREG1か
らのものであったときにはREG2が新たなレジスタと
なり、REG2に対してはREG1が新たなレジスタと
なる。したがってREG1、REG2には交互により大
きいデータが登録されることになる。セレクタは常に新
たなレジスタに切換えられ、マルチプレクサはこれに呼
応して切換えられる。
【0029】マルチプレクサの出力はさらに乗算回路M
ULに接続され、ここで最大値に所定の比率を掛けた閾
値Vthが算出される。ここで算出された閾値は比較回
路C1〜Cnに入力され、シフトレジスタの各ステージ
のデータと比較される。その比較結果は図16に示すと
おりであり、Vth以上のデータのみがそのまま出力さ
れ、Vth未満のデータは0Vに切り捨てられる。これ
によって前記主波抽出の処理が可能になる。
【0030】図17は本発明に係る復調装置の1実施例
を示すものであり、主波抽出部、再拡散部および判定回
路を専用デジタル回路で実現し、その他を専用アナログ
回路で実現している。
【0031】図17において、受信信号R(t)はアナ
ログのマッチドフィルタMF11〜MF1nおよび遅延
回路D17に入力され、MF11〜MF1nの出力はA
/D変換回路ADC11〜ADC1nを経て、デジタル
の主波抽出回路TH11〜TH1n、再拡散回路RS1
1〜RS1nに入力される。RS11〜RS1nの出力
はD/A変換回路DAC11〜DAC1nを経て加算回
路ADD11〜ADD1nに入力され、遅延回路D17
の出力から減算される。加算回路の出力はマッチドフィ
ルタMF21〜MF2nに入力され、その後再度A/D
変換回路ADC21〜ADC2nを経て判定回路J11
〜J1nに入力される。
【0032】図18において、アナログのマッチドフィ
ルタMF11は複数のアナログ遅延回路D181、D1
82、...、D18nを直列に接続し、アナログの受
信信号R(t)は初段遅延回路から順次後段に転送され
て最終段遅延回路D18nに至る。各遅延回路の出力に
はアナログ乗算回路MUL181、...、MUL18
nが接続され、これら乗算回路においてPN符号PN
1、PN2、...、PNnが受信信号に掛けられる。
乗算回路MUL181〜MUL18nの出力は加算回路
ADD181に入力され、全ての乗算結果が加算され
る。遅延回路D181〜D18nでの遅延時間をTcと
すると、以上のマッチドフィルタでは以下の演算が実行
される。
【数3】 なお以上の構成はMF12〜MF1n、MF21〜MF
2nについても同様である。
【0033】図19において、遅延回路D17は複数の
サンプル・ホールド回路SH191〜SH19nを直列
に接続し、初段サンプル・ホールド回路SH191に入
力された入力電圧Vin19を順次後段に転送するもの
で、各サンプル・ホールド回路はクロックCLK19に
呼応してデータのサンプル・ホールドを行う。受信信号
R(t)がマッチドフィルタ、主波抽出部、再拡散部を
経て加算回路に到達するタイミングに同期するように、
遅延回路の段数およびクロックのタイミングが設定され
ている。なお、遅延回路はシフトレジスタの機能を併せ
持ち、各サンプル・ホールド回路からの出力Vout1
91〜Vout19nをそのままデータとして使用する
ことも可能である。なお図18におけるアナログ遅延回
路も図19と同様の構成になる。
【0034】サンプル・ホールド回路SH191は図2
0のように構成され、バッファB201、スイッチSW
201、バッファB202、スイッチSW202、バッ
ファB203を順次直列に接続し、かつスイッチSW2
01、SW202の後段に接地キャパシタンスC20
1、C202を接続してなる。バッファB201には入
力電圧Vin20が入力され、バッファは後段の負荷に
かかわらず安定にVin20を出力する。SW201を
閉成した時点で接地キャパシタンスC201がバッファ
B201の出力電圧に対応した電荷に充放電され、キャ
パシタンスC201により電圧が保持されることにな
る。保持完了後にスイッチSW201は開放され、次の
入力電圧の保持に備える。保持された電圧はバッファB
202の入力電圧となり、バッファB202から安定に
出力される。ここでスイッチSW202を閉成すると、
バッファB202の出力電圧に応じて接地キャパシタン
スC202が充放電され、バッファB202の出力が保
持される。接地キャパシタンスC202で保持された電
圧はバッファB203の入力電圧となり、バッファB2
03の安定な出力Vout20として後段に出力され
る。
【0035】スイッチSW201、SW202は所定の
タイミングで交互に閉成され、入力電圧Vin20は順
次C201、C202に転送、保持される。そしてC2
02に転送された電圧は次回のスイッチSW202の閉
成まで入力電圧Vin20の影響を受けないので、安定
な出力Vout20を生成し得る。
【0036】バッファB201としてはヴォルテージフ
ォロワ型(図21)または反転バッファ型(図22)等
を採用し得る。
【0037】図21において、バッファB201は演算
増幅器OP21の非反転入力に入力電圧Vin21を接
続し、出力電圧Vout21をその反転入力に帰還させ
てなる。この回路では入出力の比が+1となり、入力が
そのまま出力に生じる。
【0038】図22の回路は、演算増幅器OP22の非
反転入力を接地し、反転入力にインピーダンスZ221
を介して入力電圧Vin22を接続してなる。また演算
増幅器OP22の出力はインピーダンスZ221と等し
いインピーダンスZ222を介して反転入力に帰還され
ている。この回路の出力Vout22は−Vin22に
等しく、サンプル・ホールド回路において3段のバッフ
ァB201、B202、B203を介して入力電圧が出
力されるため最終出力は反転する。従って、遅延回路に
おけるサンプル・ホールド回路が偶数段であるときは最
終出力Vout19(図19)はVin19と同一符号
となるが、奇数段のときには入力または出力を反転させ
るためのバッファをさらに付加すべきである。なおサン
プル・ホールド回路SH192〜SH19nはSH19
1と同様に構成されているので説明を省略する。
【0039】図23はサンプル・ホールド回路の動作を
示すグラフであり、SH191、SH192に関して、
入力電圧(Vin20)、2段目バッファ(B202)
出力、出力電圧(Vout20)をクロックCLK20
との関係において表示している。
【0040】いまSH191に対するVin20が変化
するなかでスイッチSW201が閉成(CLK20は低
レベル)されると、閉成された期間中はVin20がそ
のままSH191のB202出力として表れる。SW2
01が開放(CLK20は高レベル)された時点でB2
02出力は保持され、CLK20が再び低レベルになる
までB202出力は一定である。スイッチSW202は
CLK20の高レベル時に閉成され、SW201開放時
に保持された電圧をCLK20の1周期分順次保持した
電圧を生成し、Vout20として出力する。
【0041】サンプル・ホールド回路SH191の出力
は第2段目のサンプル・ホールド回路SH192の入力
電圧(Vin20)となり、SH192においては、S
W201により入力電圧をCLK20の半周期分遅延し
たタイミングで保持し、さらにSW202によりそれを
さらに半周期遅延させた電圧を生成して出力電圧Vou
t20として出力する。
【0042】以上のアナログタイプの遅延回路はデジタ
ル型の遅延回路に比較して回路規模が小さくかつ消費電
力がわずかである。
【0043】図24はサンプル・ホールド回路の第2実
施例を示す。このサンプル・ホールド回路は3段のCM
OSインバータI241、I242、I243によって
反転バッファと同様の特性を実現したものであり、I2
43の出力は帰還キャパシタンスC242を介してI2
41の入力に帰還され、I241の入力にはCMOSス
イッチSW241、入力キャパシタンスC241を順次
介して入力電圧Vin24が接続されている。
【0044】SW241が一旦閉成されてから開放され
ると、C241はその時点のVin24に応じた電荷に
充放電される。C242はC241と等しく設定され、
3段インバータI241〜I243はC241で保持さ
れた電圧をそのままI243の出力として出力する。I
243の出力にはCMOSスイッチSW242が接続さ
れ、図20のサンプル・ホールド回路と同様に、SW2
41、SW242を交互に開閉することにより、入力電
圧の保持、出力が可能である。
【0045】さらにSW242に出力はキャパシタンス
C244を介して上記と同様の3段CMOSインバータ
I244、I245、I246に入力され、I246の
出力は帰還キャパシタンスC245を介してI244の
入力に接続されている。これによってサンプル・ホール
ド回路の入出力の符号が整合するようになっている。
【0046】これら3段インバータは、最終段MOSイ
ンバータの出力にはローパスフィルタとしての接地キャ
パシタンスC243、C246が接続され、かつ2段目
の出力に1対の平衡レジスタンスRE241、RE24
2、RE243、RE244が接続されている。RE2
41、RE243は電源電圧Vddに接続され、RE2
42、RE244は接地されており、3段インバータの
ゲインを抑制している。このような回路構成により、フ
ィードバック系を含む3段インバータの発振が防止され
ている。
【0047】図25は前記マッチドフィルタMF11の
乗算回路を示すものであり、入力電圧Vin25を複数
の異なるインピーダンスZ251、Z252、...、
Z25nに導き、これらインピーダンスの出力をスイッ
チSW251〜SW25nによって任意の組合せで演算
増幅器OP25の反転入力に入力している。演算増幅器
OP25は非反転入力が接地され、かつ出力が帰還イン
ピーダンスZ25fを介して反転入力に帰還されてい
る。演算増幅器OP25は反転バッファを構成し、各イ
ンピーダンスはコンデンサよりなる。ここでインピーダ
ンスZ25iはコンデンサC25iにより、
【数4】 と表現され、スイッチが閉成されたコンデンサの容量の
合計をΣC25iと表わすと、出力電圧Vout25
は、
【数5】 となる。これはVin25に対して−(C25i/C2
5f)を乗じた乗算を意味する。SW251〜SW25
nは任意の組合せで閉成され、例えばC25iの容量を
2のべき乗に設定すれば、2進数の任意の乗数の乗算が
可能になる。なおPN符号は(1、0)あるいは(1、
−1)の2値のときにはこのような重み付けは不要であ
る。
【0048】なお式(5)に示すように出力の符号は反
転するのでこれをそのまま出力として使用するときには
さらに符号を反転させる反転バッファ等が必要である。
また式(5)には係数の符号が含まれていない。図26
はこの反転または符号調整のための付加回路であり、乗
数(PN符号)の符号に応じてVout25を反転バッ
ファに導き、あるいは直接出力する。反転バッファは演
算増幅器OP26の反転入力にインピーダンスZ26を
接続するとともに非反転入力を接地し、かつOP26の
出力を反転入力に帰還させている。反転バッファを経由
した出力Vout261は正のPN符号に対応し、直接
出力Vout262は負のPN符号に対応する。
【0049】図27はマッチドフィルタMF11にける
加算回路ADD181を示す。加算回路ADD181は
インピーダンスZ271〜Z27nを演算増幅器OP2
7の反転入力に並列に接続するとともに、非反転入力を
接地し、さらに演算増幅器OP27の出力をインピーダ
ンスZ27fを介して反転入力に帰還させている。イン
ピーダンスはコンデンサC27i〜C27n、C27f
よりなり、各インピーダンスへの入力をVin271〜
Vin27n、出力をVout27とすると、
【数6】
【0050】図28は、(1、0)の2値のPN符号の
ためのマッチドフィルタMF11を示し、マッチドフィ
ルタ回路MF11は複数(n個)のサンプル・ホールド
回路SH281〜SH28nを有し、入力信号Vin2
8はこれらサンプル・ホールド回路に並列入力されてい
る。
【0051】サンプル・ホールド回路SH281は、図
29のように構成され、入力電圧Vin29はスイッチ
SW29に接続されている。スイッチSW29の出力は
キャパシタンスC291に接続され、キャパシタンスC
291の出力には3段の直列なMOSインバータI29
1、I292、I293が接続されている。最終段のM
OSインバータI293の出力Vo29は帰還キャパシ
タンスC292を介してI291の入力に接続され、こ
れによってVin29が良好な線形性をもってI293
の出力に生じるようになっている。SW29が閉成され
ると、C291はVin29に対応した電荷で充電さ
れ、I291〜I293のフィードバック機能により出
力の線形特性が保証される。そして、その後スイッチS
W29が開放されたときにサンプル・ホールド回路SH
281はVin29を保持することになる。最終段のI
293の出力は接地キャパシタンスC293を介してグ
ランドに接続され、また第2段のI292の出力は1対
の平衡レジスタンスR291、RE292を介して電源
電圧Vddおよびグランドに接続されている。このよう
な構成により、フィードバック系を含む反転増幅回路の
発振が防止されている。なおサンプル・ホールド回路S
H282〜SH28nはSH281と同様に構成されて
いるので説明を省略する。
【0052】図30に示すように、前記乗算回路MUL
281は2個のマルチプレクサMUX301、MUX3
02よりなり、これらマルチプレクサには前記Vo29
および共通な基準電圧Vrが接続されている。
【0053】スイッチSW、マルチプレクサMUX30
1、MUX302はコントロール信号S1、S2、S3
によってコントロールされ、S1は一旦閉成された後、
入力電圧を取り込むべき時点においてSW29を開放す
る。S2、S3は反転した信号であり、一方のマルチプ
レクサがVo29を出力するときには、他方のマルチプ
レクサはVrを出力する。MUX301、MUX302
は拡散符号の「1」(ハイレベル)、「−1」(ローレ
ベル)に対応しており、ある時点の入力電圧に符号
「1」を乗ずるべきときには、MUX301からVo2
9を出力し、「−1」を乗ずるべきときにはMUX30
2からVo29を出力する。このハイ、ローのレベルを
代表するために図30ではMUX301の出力をVH、
MUX302の出力をVLで表示する。
【0054】図31に示すように、スイッチSW29は
n型MOSトランジスタのソース、ドレインをp型MO
Sトランジスタのドレイン、ソースとそれぞれ接続して
なるトランジスタ回路T31よりなり、このトランジス
タ回路のnMOSのドレイン側の端子に入力電圧Vin
31を接続し、nMOSのソースの端子を同様の構成の
ダミートランジスタDT31を介して出力端子Vout
31に接続してなる。トランジスタ回路T31における
nMOSトランジスタのゲートにはS1が入力され、p
MOSトランジスタのゲートにはS1をインバータI3
1で反転した信号が入力されている。これによって、S
1がハイレベルのときには、T31が導通し、ローレベ
ルのときにはT31は遮断される。
【0055】図32に示すように、マルチプレクサMU
X301はn型、p型の1対のMOSトランジスタのド
レイン、ソースを相互に接続してなるトランジスタ回路
T321、T322のnMOSのソース側の端子を共通
出力端子Vout32に接続してなり、T321におけ
るnMOSのドレイン側の端子にはMOSインバータI
293の出力Vo29(図中Vin321で示す。)を
接続し、T322のドレインには基準電圧Vr(図中V
in322で示す。)が接続されている。トランジスタ
回路T321におけるnMOSトランジスタのゲートお
よびトランジスタ回路T322におけるpMOSトラン
ジスタのゲートには信号S2が入力され、T321のp
MOSおよびT322のnMOSのゲートにはS2をイ
ンバータI32で反転した信号が入力されている。これ
によって、S2がハイレベルのときには、T321が導
通してT322は遮断され、ローレベルのときにはT3
22が導通しT321が遮断される。すなわちMUX3
01は、S2のコントロールによりVo29またはVr
を択一的に出力し得る。
【0056】図示は省略するが、マルチプレクサMUX
302はMUX301と同様に構成されVo29とVr
の接続が逆転している。すなわち、VrをT321に、
Vo3をT322に接続した構成となっている。これに
よって、MUX302はMUX301と反対の出力、す
なわちMUX301がVo29を出力するときにはVr
を、MUX301がVrを出力するときにはVo29を
出力する。
【0057】信号S2は拡散符号に対応し、乗算回路M
UL281はS2が「1」のときにはMUX301から
Vo29、MUX302からVrを、S2が「0」のと
きにはMUX301からVr、MUX302からVo2
9を出力する。これら出力は前記加算回路ADD28に
導かれている。すなわち図28ではMUL281からA
DD28への信号は1ラインのみ記されているが、これ
は高レベル側と低レベル側の2系統の信号を代表してい
る。
【0058】図33において、加算回路ADD28は、
MUL281、MUL282、...、MUL28nか
らのハイレベル信号VH1〜VHnが入力された容量結
合CPH、MUL281〜MUL28nからのローレベ
ル信号VL1〜VLnが入力された容量結合CPLを有
し、CPLはキャパシタンスCL1〜CLnを並列接続
してなり、CPHはキャパシタンスCH1〜CHnを並
列接続してなる。CPLの出力は3段直列のMOSイン
バータI331、I332、I333の初段入力に接続
され、I333の出力は帰還キャパシタンスC331を
介して初段入力にフィードバックされている。この3段
インバータはその充分大きな開ループ・ゲインによっ
て、入出力関係の線形性を保証している。
【0059】CPHの出力は3段直列のMOSインバー
タI334、I335、I336の初段入力に接続さ
れ、I336の出力は帰還キャパシタンスC333を介
して初段入力にフィードバックされている。この3段イ
ンバータはその充分大きな開ループ・ゲインによって、
入出力関係の線形性を保証している。さらにI333の
出力は、容量結合CPHと並列な結合キャパシタンスC
C33を介してI334の入力に接続され、CPLの出
力の反転とCPHの出力との和が3段インバータI33
4〜I336に入力されている。
【0060】前記3段インバータにおける最終段のMO
SインバータI333、I336の出力は接地キャパシ
タンスC332、C334をそれぞれ介してグランドに
接続され、また第2段のMOSインバータI332、I
335の出力は1対の平衡レジスタンスR331、R3
32、R333、R334をそれぞれ介して電源電圧V
ddおよびグランドに接続されている。このような構成
により、フィードバック系を含む反転増幅回路の発振が
防止されている。
【0061】加算回路ADD28は式(7)の演算を実
行し、キャパシタンス相互の関係が式(8)〜(10)
のように設定されているため、結果的に式(11)演算
結果が得られる。
【数7】
【0062】ここでVLi、Vhiを基準電圧Vrを基
準とした式(12)、(13)の表現に改める。
【数8】 この式(12)、(13)を式(11)に代入すると式
(14)が得られる。
【数9】
【0063】さらに、サンプル・ホールド回路において
も3段インバータによるデータの反転が行われているの
で、ある時刻をt、チップ時間をTc、自然数iとする
とき、入力信号Vin28をサンプル・ホールド回路
H281〜SH28nによって時系列に保持した信号は
S(t−i・Tc)、これに乗ずるPN符号をPniと
するとき、式(14)は式(15)に書き換えられる。
【0064】なお、以上の演算において出力は入力の個
数nによって正規化されているため、出力の最大電圧が
電源電圧を超えることが防止され、動作の安定性が保証
されている。
【0065】前記基準電圧Vrは、図34に示す基準電
圧生成回路Vrefによって生成される。この基準電圧
生成回路は3段の直列なインバータI341、I34
2、I343の最終段出力を初段入力に帰還させた回路
であり、前記加算部と同様に接地キャパシタンスC3
4、平衡レジスタンスR341、R342による発振防
止処理が施されている。基準電圧生成回路Vrefはそ
の入出力電圧が等しくなる安定点に出力が収束し、各M
OSインバータの閾値設定により所望の基準電圧を生成
し得る。一般には正負両方向に充分大きなダイナミック
レンジを確保するために、Vr=Vdd/2と設定され
ることが多い。ここにVddはMOSインバータの電源
電圧である。
【0066】図35はマルチユーザ復調装置の第2実施
例を示し、図17よりもアナログ回路の比率を高め、主
波抽出回路、再拡散回路をさらにアナログ化している。
【0067】図36はアナログ型の主波抽出回路TH1
1の第1実施例を示す。主波抽出回路TH11はコンパ
レータCMP36よりなり、その入力には入力電圧Vi
n36および閾値電圧Vthが入力されている。CMP
36には高レベルの電圧V1と低レベルの電圧V2とが
印加され、Vin36≧VthのときにはV1が、Vi
n36<VthのときにはV2がCMP36の出力とな
る。図37はCMP36の入出力関係を示すグラフであ
り、入力電圧VinがVthを越えるか否かによって出
力電圧Vout36はV1からV2に急激に変化してい
る。これによって、マッチドフィルタ出力において閾値
電圧をこえた部分はV1となり、その他の部分はV2と
なる。図2のマッチドフィルタ出力を以上の主波抽出回
路によって処理した結果は図38のとおりとなり、希望
波電力が抽出されていることが分る。なおTH12〜T
H1nを同様に構成し得ることはいうまでもない。
【0068】図39は主波抽出回路TH11の第2実施
例を示す。主波抽出回路TH11は入力電圧および前記
基準電圧Vrefが入力されたマルチプレクサMUX3
9を有し、マルチプレクサのコントロール信号としてV
in39から閾値電圧Vthを減算した結果の信号が使
用されている。VthはキャパシタンスC391を介し
て反転バッファとしての3段インバータI391、I3
92、I393に入力され、I393の出力はキャパシ
タンスC392を介してI391の入力に帰還されてい
る。またI393出力には接地キャパシタンスC39
3が接続され、I392出力には平衡レジスタンスR
E391、RE392が接続されている。I393
力およびVin39は、キャパシタンスC394、C3
95よりなる容量結合CP39に入力され、CP39の
出力はインバータI394に入力されている。前記3段
インバータはVthの反転出力を良好な線形特性をもっ
て生成し、容量結合CP39はI393の出力とVin
39との和を生成する。ここで、CP39の出力をVo
39、C394=C395とすると、式(16)とな
る。
【数11】
【0069】インバータI394はVdd/2以上の電
圧が入力されたとき、すなわちVin39≧Vthのと
きに0Vを出力し、Vin39<VthのときにVdd
を出力する。この2値の信号によりMUX39が制御さ
れる。MUX39はVin39≧VthのときにVin
39を出力し、Vin39<VthのときにVrefを
出力する。従って図2のマッチドフィルタ出力を主波抽
出回路によって処理した結果は図40のとおりである。
なおTH12〜TH1nをTH11と同様に構成し得る
ことはいうまでもない。
【0070】図41は再拡散回路RS11の第1実施例
を示す。RS11において、入力電圧Vin41がスイ
ッチSW41に接続され、SW41は適当なタイミング
においてコントロール信号CTRL41により開閉され
る。SW41の出力はキャパシタンスC411を介して
反転バッファとしての3段インバータI411、I41
2、I413に入力され、この3段インバータの出力は
キャパシタンスC414を介して同様の3段インバータ
I414、I415、I416に入力されている。I4
13の出力はキャパシタンスC412を介してI411
の入力に帰還され、I416の出力はキャパシタンスC
415を介してI414の入力に帰還されている。I4
13、I416の出力には接地キャパシタンスC41
3、C416がそれぞれ接続され、I412、I415
の出力には平衡レジスタンスRE411、RE412、
RE413、RE414が接続されている。
【0071】I413、I416の出力はマルチプレク
サMUX41に入力され、MUX41は2値のPN符号
によって切換え制御されている。PN符号が「1」のと
きにはI416の出力が選択され、2段階の反転バッフ
ァを経た非反転のVin41がMUX41から出力され
る。またPN符号が「−1」または「0」のときにはI
413の出力が選択され、1段階の反転バッファを経た
Vin41の反転信号がMUX41から出力される。M
UX41の出力Vout41は入力電圧Vin41にP
N符号を乗じた結果と等価であり、これはVin41の
拡散信号となる。なおRS12〜RS1nはRS11と
同様であるので説明を省略する。
【0072】図42は再拡散回路RS11の第2実施例
を示すものであり、図20と同様のサンプル・ホールド
回路SH191の後段に図26と同様の回路を接続して
なる。サンプル・ホールド回路は、バッファB421、
スイッチSW421、バッファB422、スイッチSW
422、バッファB423を直列接続し、SW421、
SW422の出力に接地キャパシタンスC421、C4
22を接続してなる。B423の出力は1入力2出力の
スイッチSW423に接続され、その第1の出力は、イ
ンピーダンスC423、演算増幅器OP42、帰還キャ
パシタンスC424よりなる反転バッファに入力されて
いる。この反転バッファの出力はVout421であ
る。またSW243の第2の出力はそのまま出力Vou
t422とされている。これによって入力電圧Vin4
2は、一旦サンプル・ホールド回路によって保持された
後、適当なタイミングにおいて、反転バッファによって
反転され、あるいは反転されずに出力される。
【0073】
【発明の効果】前述のとおり、本発明に係るマルチユー
ザ復調方法および装置は、受信信号を逆拡散した信号を
単に閾値処理することによって特定ユーザーの信号を抽
出し、抽出された信号を再拡散し、特定ユーザー以外の
再拡散信号を受信信号から減ずることにより特定ユーザ
ーのための受信信号を抽出するので、従来同期に関連し
た問題点を解消し、かつ干渉キャンセラが不要であると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の1実施例を実施するための装置の
概念を示すブロック図である。
【図2】同実施例におけるマッチドフィルタ出力を示す
グラフである。
【図3】希望波電力を示すグラフである。
【図4】干渉が少ないときのマッチドフィルタ出力を示
すグラフである。
【図5】図4と同一条件においてより長い期間のマッチ
ドフィルタ出力を示すグラフである。
【図6】干渉局の存在下でのマッチドフィルタ出力を示
すグラフである。
【図7】図6と同一条件での干渉局用のマッチドフィル
タ出力を示すグラフである。
【図8】図6と同一条件においてより長い期間のマッチ
ドフィルタ出力を示すグラフである。
【図9】図6と同一の受信信号に対して図1の実施例に
より干渉波を除去した後のマッチドフィルタ出力を示す
グラフである。
【図10】マルチパス信号のマッチドフィルタ出力であ
る。
【図11】図10と同一のマルチパス信号に干渉波の影
響を加えたときのマッチドフィルタ出力である。
【図12】図11と同一の受信信号に対して図1の実施
例により干渉波を除去した後のマッチドフィルタ出力を
示すグラフである。
【図13】図1の実施例によるビット誤り率を、干渉波
除去を行わないときおよび理論値と比較するグラフであ
る。
【図14】専用デジタル回路によるマッチドフィルタの
1実施例を示すブロック図である。
【図15】専用デジタル回路による主波抽出回路の1実
施例を示すブロック図である。
【図16】主波抽出回路の出力を示すグラフである。
【図17】マッチドフィルタをアナログ回路とした復調
装置を示すブロック図である。
【図18】図17におけるマッチドフィルタを示すブロ
ック図である。
【図19】図17における遅延回路を示すブロック図で
ある。
【図20】図19におけるサンプル・ホールド回路を示
す回路図である。
【図21】図20におけるバッファの第1実施例を示す
回路図である。
【図22】図20におけるバッファの第2実施例を示す
回路図である。
【図23】図19における第1段および第2段のサンプ
ル・ホールド回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図24】サンプル・ホールド回路の第2実施例を示す
回路図である。
【図25】図18のマッチドフィルタにおける乗算回路
を示す回路図である。
【図26】同マッチドフィルタにおいて正負符号の処理
を行うための回路を示す回路図である。
【図27】同マッチドフィルタにおける加算回路を示す
回路図である。
【図28】アナログ型マッチドフィルタの第2実施例を
示すブロック図である。
【図29】図28のサンプル・ホールド回路を示す回路
図である。
【図30】図28の乗算回路を示す回路図である。
【図31】図29のスイッチを示す回路図である。
【図32】図30のマルチプレクサを示す回路図であ
る。
【図33】図28の加算回路を示す回路図である。
【図34】図30の基準電圧を生成するための回路を示
す回路図である。
【図35】復調装置の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図36】アナログ型の主波抽出回路の第1実施例を示
す回路図である。
【図37】同主波抽出回路の入出力特性を示すグラフで
ある。
【図38】図2のマッチドフィルタ出力を同主波抽出回
路で処理した結果を示すグラフである。
【図39】アナログ型の主波抽出回路の第2実施例を示
す回路図である。
【図40】図2のマッチドフィルタ出力を同主波抽出回
路で処理した結果を示すグラフである。
【図41】再拡散回路の第1実施例を示す回路図であ
る。
【図42】再拡散回路の第2実施例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
ADD11、...、ADD1n、ADD181
...加算回路 ADC11、...、ADC1n、ADC2
1、...、ADC2n ...A/Dコンバータ B201、B203、B203 ...バッファ DAC11、...、DAC1n ...D/Aコンバ
ータ D ...遅延回路 D181、...、D18n ...遅延回路 J11、...、J1n ...判断回路 MF11、...、MF1n ...マッチドフィルタ MF21、...、MF2n ...マッチドフィルタ MUL181、...、MUL18n ...乗算回路 OP21、OP22、OP25、OP26、OP27
...演算増幅回路 P1、P2、P3 ...ピーク R(t) ...入力信号 RS11、...、RS1n ...再拡散回路 SH191、...、SH19n ...サンプル・ホ
ールド回路 Vth ...閾値電圧。 8
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮谷 徹彦 東京都中野区東中野三丁目14番20号国際 電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−212274(JP,A) 特開 平5−114896(JP,A) 鈴木 利則 竹内 良男,「近代的な 相互相関除去を実現する非同期CDMA 干渉キャンセラの基本特性」,信学技 報,1995年 3月16日,pp.19−24, SST94−78 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713 H03H 17/00 601

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個(Nは自然数)の移動局のための
    DS−CDMA方式による多重通信を行う際に、各移動
    局に対応したN個の第1、第2マッチドフィルタを基地
    局の受信機に設けておき、各第1、第2マッチドフィル
    タには対応する移動局に割り当てられた拡散符号をタッ
    プ係数として設定し、受信信号を第1マッチドフィルタ
    で処理し、その出力を閾値処理して所定レベル以上の出
    力を抽出し、この抽出された出力を当該拡散符号により
    再拡散し、前記受信信号と再拡散された信号が同期する
    ように受信信号を遅延させ、この遅延された受信信号か
    ら(N−1)個の再拡散出力を減じて、他の1個の移動
    局の拡散符号を有する第2マッチドフィルタに入力し、
    各第2マッチドフィルタの出力から各移動局の信号を判
    定するマルチユーザ復調方法。
  2. 【請求項2】 マルチユーザ数がN局(Nは自然数)で
    あるDS−CDMA方式を多重方式とする基地局の受信
    機に設備される装置であって、 それぞれのユーザに割り当てられたスペクトラム拡散
    のための拡散符号をタップ係数とし、受信信号を入力し
    ながら相関取得演算を行うN個のユーザー抽出用の複素
    マッチドフィルタと、 該N個のユーザー抽出用複素マッチドフィルタから得ら
    れる各々のユーザーの相関結果から電力の大きい到来波
    成分(以下、主波という)を抽出するN個の主波抽出回
    路と、 該N個の主波抽出回路から得られる主波成分を用いて再
    度当該拡散符号によりスペクトラム拡散を行う再拡散回
    路と、 受信信号を所定の処理時間だけ遅延させる遅延回路と、 上記N個の再拡散回路の出力のうち当該ユーザー以外の
    出力を全て上記遅延回路の出力から差し引く各々N個の
    加算器と、 それぞれのユーザーに割り当てられたスペクトラム拡散
    の為の拡散符号をタップ係数とし、該N個の加算器の出
    力を入力しながら再度相関演算を行うN個のユーザー復
    調用複素マッチドフィルタと、 該N個のユーザー復調用複素マッチドフィルタの出力か
    らユーザー毎の信号を判定するN個の判定回路と、 を備えたことを特徴とするマルチユーザ復調装置。
  3. 【請求項3】 閾値処理は、第1マッチドフィルタの相
    関出力信号の最大電力に対する所定比率により設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載のマルチユーザ復
    調方法。
  4. 【請求項4】 主波抽出回路はユーザー抽出用複素マッ
    チドフィルタの相関出力信号の最大電力に対する所定比
    率の閾値による閾値処理を行うようになっていることを
    特徴とする請求項2記載のマルチユーザ復調装置。
  5. 【請求項5】 複素マッチドフィルタはI成分、Q成分
    それぞれのための2個のマッチドフィルタよりなり、各
    マッチドフィルタは: (a)入力電圧に接続されたスイッチと、このスイッチ
    の出力に接続された第1キャパシタンスと、この第1キ
    ャパシタンスの出力に接続された奇数段のMOSインバ
    ータよりなる第1反転増幅部と、この第1反転増幅部の
    出力を入力に接続する第1帰還キャパシタンスと、前記
    第1反転増幅部の出力または基準電圧を択一的に出力す
    る第1マルチプレクサと、この第1マルチプレクサの出
    力とは逆の選択で第1反転増幅器出力または基準電圧を
    出力する第2マルチプレクサとを有する複数のサンプル
    ・ホールド回路と; (b)各サンプル・ホールド回路の第1マルチプレクサ
    の出力が接続された複数の第2キャパシタンスと、これ
    ら第2キャパシタンスの出力が統合されつつ接続された
    奇数段のMOSインバータよりなる第2反転増幅部と、
    この第2反転増幅部の出力を入力に接続する第2帰還キ
    ャパシタンスとを有する第1加算部と; (c)各サンプル・ホールド回路の第2マルチプレクサ
    の出力および第1加算部の出力が接続された複数の第3
    キャパシタンスと、これら第3キャパシタンスの出力が
    統合されつつ接続された奇数段のMOSインバータより
    なる第3反転増幅部と、この第3反転増幅部の出力を入
    力に接続する第3帰還キャパシタンスとを有する第2加
    算部と; (d)前記第1加算部の出力から第2加算部の出力を減
    ずる減算部と; (e)前記サンプル・ホールド回路のうちいずれか1個
    における前記スイッチを閉成するとともに他のスイッチ
    を開放しかつ所定の組合せで各サンプル・ホールド回路
    の第1、第2マルチプレクサを切り換えるコントロール
    回路と; を備えていることを特徴とする請求項2記載のマルチユ
    ーザ復調装置
  6. 【請求項6】 複素マッチドフィルタは、受信信号が入
    力された複数の遅延回路と、各遅延回路の出力に接続さ
    れ当該出力にPN符号を乗ずる乗算回路と、これら乗算
    回路の出力を加算する加算回路とを備えていることを特
    徴とする請求項2記載のマルチユーザ復調装置
  7. 【請求項7】 乗算回路は、受信信号に並列に接続され
    た複数のインピーダンスと、各インピーダンスの出力に
    接続されたスイッチと、これらスイッチが反転入力に並
    列に接続されかつ非反転入力が接地された演算増幅器
    と、この演算増幅器の出力を前記反転入力に帰還させる
    帰還インピーダンスとを備え、前記スイッチはPN符号
    に応じて選択的に閉成されることを特徴とする請求項6
    記載のマルチユーザ復調装置
  8. 【請求項8】 演算増幅器の出力には1入力2出力の符
    号用スイッチが接続されこの符号スイッチの第1の出力
    には符号用入力インピーダンスが接続され、この入力イ
    ンピーダンスの出力には符号用演算増幅器がその反転入
    力において接続され、この符号用演算増幅器の出力は符
    号用帰還インピーダンスを介して前記反転入力に接続さ
    れ、符号用帰還インピーダンスは符号用入力インピーダ
    ンスと等しく設定され、PN符号が正のときには符号用
    スイッチは第1の出力に接続されて符号用演算増幅器の
    出力が乗算結果とされ、PN符号が負のときには符号用
    スイッチの第2の出力が乗算結果とされることを特徴と
    する請求項7記載のマルチユーザ復調装置
  9. 【請求項9】 加算回路は、各乗算回路の出力が接続さ
    れた加算用入力インピーダンスと、これら加算用入力イ
    ンピーダンスの出力が反転入力に並列に接続されかつ非
    反転入力が接地された加算用演算増幅器と、この加算用
    演算増幅器の出力を前記反転入力に接続する加算用帰還
    インピーダンスと、を備え、加算用帰還インピーダンス
    は加算用入力インピーダンスと等しく設定されているこ
    とを特徴とする請求項6記載のマルチユーザ復調装置
  10. 【請求項10】 遅延回路は複数のサンプル・ホール
    ド回路を初段から最終段まで直列に接続し、受信信号を
    この初段から入力して順次最終段まで転送するようにな
    っている請求項2または6記載のマルチユーザ復調装
    置。
  11. 【請求項11】 サンプル・ホールド回路は、バッフ
    ァ回路、サンプル・ホールド用スイッチを交互に直列に
    接続し、各スイッチの出力に接地キャパシタンスを接続
    してあることを特徴とする請求項10記載のマルチユー
    ザ復調装置。
  12. 【請求項12】 バッファは非反転入力が入力とさ
    れ、出力が反転入力に帰還された演算増幅器よりなるこ
    とを特徴とする請求項11記載のマルチユーザ復調装
    置。
  13. 【請求項13】 バッファは入力用インピーダンス
    と、この入力用インピーダンスの出力が反転入力に接続
    されかつ非反転入力が接地された演算増幅器と、前記入
    力用インピーダンスと等しく設定されかつこの演算増幅
    器の出力を前記反転入力に帰還させる帰還用インピーダ
    ンスとよりなることを特徴とする請求項11記載のマル
    チユーザ復調装置。
  14. 【請求項14】 主波抽出回路は非反転入力に受信信
    号が入力され、反転入力に閾値電圧が入力された演算増
    幅器であることを特徴とする請求項2記載のマルチユー
    ザ復調装置。
  15. 【請求項15】 主波抽出回路は受信信号と基準電圧
    とを択一的に出力するマルチプレクサと、閾値電圧の反
    転と受信信号とを加算する容量結合とを備え、前記マル
    チプレクサはこの加算結果に応じて切換え制御されるこ
    とを特徴とする請求項2記載のマルチユーザ復調装置。
  16. 【請求項16】 再拡散回路は、入力電圧が接続された
    スイッチと、このスイッチの出力を反転する第1反転バ
    ッファと、この第1反転バッファの出力を反転する第2
    反転バッファと、第1反転バッファまたは第2反転バッ
    ファのいずれか一方の出力を択一的に出力するマルチプ
    レクサとを備えている請求項2記載のマルチユーザ復調
    装置
  17. 【請求項17】 再拡散回路は、入力電圧が接続された
    サンプル・ホールド回路と、このサンプル・ホールド回
    路の出力が1入力2出力のスイッチと、このスイッチの
    第1の出力に接続された反転バッファとを備えている
    求項2記載のマルチユーザ復調装置
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