JP3476667B2 - 二重化制御装置 - Google Patents

二重化制御装置

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JP3476667B2
JP3476667B2 JP34562397A JP34562397A JP3476667B2 JP 3476667 B2 JP3476667 B2 JP 3476667B2 JP 34562397 A JP34562397 A JP 34562397A JP 34562397 A JP34562397 A JP 34562397A JP 3476667 B2 JP3476667 B2 JP 3476667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プロセスの制御
を行う分散型制御システム等に適用して好適な二重化制
御装置に関し、さらに詳しくはCPUユニットを二重化
することで一方のCPUユニットで故障が発生したとき
の信頼性を確保できる二重化制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の二重化制御装置では、電源投入
時、制御系として演算を開始する系は、前回制御してい
た系、すなわち電源オフ時に制御を実行していた系を固
定して、次の電源投入時にプラントコントローラは前記
固定した系により動作を開始する。これは、各系のシス
テム監視カードが「制御系」であるという情報を電源オ
フ時にラッチ式リレーに格納しており、電源投入時に前
記情報に基づき前記「制御系」である系により動作を開
始するからである。
【0003】また、従来の二重化制御装置では、制御系
CPUユニット内のCPUカードのデータメモリに格納
してある演算結果データを、待機系CPUユニット内の
CPUカードのデータメモリに書き込み、制御系および
待機系、両系のデータメモリが常に同一値となるように
するため、制御系CPUユニット内のCPUカード中の
マイクロプロセッサは制御系CPUユニット内のCPU
カードのデータメモリに演算結果データを書き込むのと
同時に、待機系CPUユニット内のCPUカードのデー
タメモリにも書き込みを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の二重化制御装置
は以上のように構成されていたので、前者の二重化制御
装置では、A系のCPUユニットによる制御とB系のC
PUユニットによる制御の優先関係が同等であるプラン
ト、つまり起動する際のCPUユニットがいずれの系の
CPUユニットでもよいプラントには問題なく適用でき
るが、B系のCPUユニットよりもA系のCPUユニッ
トによる制御が優先される、起動時には必ずA系のCP
Uユニットの制御により立ち上がらなければならないプ
ラントなどの場合には、常に優先されるA系のCPUユ
ニットにより起動する必要があり、このようなプラント
には適用できないという課題があった。
【0005】また、後者の二重化制御装置では、制御系
CPUユニット内のCPUカード中の演算用のマイクロ
プロセッサが、制御系CPUユニット内のCPUカード
のデータメモリに演算結果データを書き込むのと同時
に、待機系CPUユニット内のCPUカードのデータメ
モリにも書き込みを行っており、待機系CPUユニット
内のCPUカードのデータメモリに書き込む動作に時間
を費やし、本来の制御のための動作速度に影響を与える
という課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、制御するCPUユニットの優先関
係が同等であるプラント、および、一方のCPUユニッ
トによる制御よりも他方のCPUユニットによる制御が
電源投入時には必ず優先されるプラント、いずれに対し
ても適用できる二重化制御装置を得ることを目的とす
る。
【0007】また、この発明は、「制御系」のCPUユ
ニット内のCPUカード中の演算用マイクロプロセッサ
の負荷を軽減し、プラント制御の際の演算処理性能の向
上を図ることの可能な二重化制御装置を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る二重化制
御装置は、自系のCPUユニットが、制御系と待機系と
に二重化された系のうちのいずれの系であるかを識別し
認識する自系認識手段と、制御系CPUユニット固定モ
ードを設定する固定モード設定手段と、制御系CPUユ
ニットを設定する前回制御系モード設定手段と、電源投
入を検出する電源投入検出手段と、前記自系認識手段に
よる識別結果と、前記固定モード設定手段および前記前
回制御系モード設定手段における設定結果と、前記電源
投入検出手段による検出結果とをもとに、電源投入時に
起動させるCPUユニットを決定し、該決定結果に応じ
て自系のCPUユニットの前記電源投入時における起動
/非起動を制御して、前記自系のCPUユニットを制御
系CPUユニットまたは待機系CPUユニットに設定す
る判定回路とを備えた各系のCPUユニット毎に設けら
れたシステム監視手段と、一方の系のCPUユニットの
システム監視手段および他方の系のCPUユニットのシ
ステム監視手段の監視出力をもとにCPUユニットの故
障状態を検出すると正常なCPUユニットによる制御へ
切り替える切替ユニットとを備えるようにしたものであ
る。
【0009】この発明に係る二重化制御装置は、制御系
CPUユニット内のCPUカード内に搭載されたデータ
メモリに演算結果データが書き込まれる毎に、前記デー
タメモリに格納された演算結果データとプログラムカウ
ンタ値を、待機系CPUユニット内のCPUカードに搭
載されたデータメモリに書き込むデータ書込回路を備え
るようにしたものである。
【0010】この発明に係る二重化制御装置は、制御系
CPUユニット内のCPUカード内に搭載されたデータ
メモリへ書き込まれた演算結果データを、一定周期毎の
プログラムカウンタ値とともに待機系CPUユニット内
のCPUカードに搭載されたデータメモリにチェックポ
イントデータをもとに、一定量書き込むデータ書込回路
を備えるようにしたものである。
【0011】この発明に係る二重化制御装置は、待機系
CPUユニットが制御系CPUユニットへ切り替えられ
ると、該制御系CPUユニットによるプログラム動作を
プログラムの先頭番地から実行させるプログラム実行動
作制御手段を備えるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1のA系
とB系の2つの制御系をもった二重化制御装置を有した
プラントコントローラの構成を示すブロック図である。
図において、1は一方の系の演算制御を実行するCPU
カード、2は自系のCPUユニット内の各カードの故障
検出を行うシステム監視カード(システム監視手段)、
3はI/Oカードに対し入出力される各種信号をI/O
バスを介して送受信するためのI/Oバスインタフェー
スカード(以下、I/OバスI/Fカードという)、4
は制御対象であるプラント内に分散配置されたプラント
コントローラ間の通信を行う制御バスインタフェースカ
ード(以下、制御バスI/Fカードという)、17はC
PUカード1、システム監視カード2、I/OバスI/
Fカード3、制御バスI/Fカード4などを備えたA系
のCPUユニットである。
【0013】5は他方の系の演算制御を実行するCPU
カード、6は自系のCPUユニット内の各カードの故障
検出を行うシステム監視カード(システム監視手段)、
7はI/Oカードに対し入出力される各種信号をI/O
バスを介して送受信するためのI/OバスI/Fカー
ド、8は制御対象であるプラント内に分散配置されたプ
ラントコントローラ間の通信を行う制御バスI/Fカー
ド、9はCPUカード5、システム監視カード6、I/
OバスI/Fカード7、制御バスI/Fカード8などを
備えたB系のCPUユニットである。10はA系のCP
Uユニット17のシステム監視カード2およびB系のC
PUユニット9のシステム監視カード6の監視出力をも
とに各CPUユニット17,9の状態表示を行う表示カ
ード、10aは表示カード10に設けられ、A系のCP
Uユニット17のシステム監視カード2およびB系のC
PUユニット9のシステム監視カード6の監視出力をも
とにCPUユニットの故障状態を検出すると正常なCP
Uユニットによる制御へ切り替える切替ユニット、11
はA系のCPUユニット17のI/OバスI/Fカード
3およびB系のCPUユニット9のI/OバスI/Fカ
ード7と接続されたI/OバスI/Fカード、12は各
種制御対象に対する制御信号や各種制御対象から出力さ
れる状態信号などの入出力を行うI/Oカードである。
13および14は制御バス、15はA系のCPUユニッ
ト17のI/OバスI/Fカード3とI/OバスI/F
カード11との間のI/Oバス、16はB系のCPUユ
ニット9のI/OバスI/Fカード7とI/OバスI/
Fカード11との間のI/Oバスである。
【0014】図2は、前記A系のCPUユニット17お
よび前記B系のCPUユニット9のシステム監視カード
2,6の構成を示すブロック図であり、図において20
は例えば自系のCPUユニットの各カードの装着コネク
タの位置から自系のCPUユニットがA系であるかB系
であるかを識別し認識する自系認識手段、21は電源投
入時に動作する制御系をA系のCPUユニット17に固
定するモードに設定するためのA系固定モード設定手段
(固定モード設定手段)、22は電源投入時に動作する
制御系を前回の電源オフ時に制御系となっていたCPU
ユニットに設定するための前回制御系モード設定手段、
23はDC電源がオンになったことを検出するDC電源
オン検出手段(電源投入検出手段)、24は自系認識手
段20の識別結果、A系固定モード設定手段21および
前回制御系モード設定手段22における設定状態、さら
にDC電源オン検出手段23による検出出力をもとに、
DC電源がオンになったときに自系のCPUユニットを
制御系または待機系に決め、待機系であった自系を制御
系に決めたときには自系のCPUユニットを制御系CP
Uユニットとして起動させる制御系信号Sを出力する判
定回路である。
【0015】次に動作について説明する。A系のCPU
ユニット17およびB系のCPUユニット9の各システ
ム監視カード2,6には同一のモード内容があらかじめ
設定されている。先ず、A系のCPUユニット17およ
びB系のCPUユニット9の各システム監視カード2,
6のDC電源オン検出手段23がDC電源がオンになっ
たことを検出すると、判定回路24はDC電源ON時に
A系固定モードか、前回制御モードかを読み込む。この
A系固定モードか、あるいは前回制御モードかは各シス
テム監視カード2,6のA系固定モード設定手段21、
前回制御系モード設定手段22にあらかじめ設定されて
いる。この結果、A系固定であればA系のCPUユニッ
ト17のシステム監視カード2は、自系のCPUカード
1がA系であることを自系認識手段20により知り、A
系のCPUユニット17のシステム監視カード2から自
系のCPUカード1へ制御系信号Sが出力され、A系の
CPUカード1が前記DC電源ON時に演算を開始す
る。このとき、前記A系のCPUカード1により制御さ
れるプラントなどの制御対象は、起動時には必ずA系の
CPUユニット17の制御により立ち上がる必要のある
プラントである。
【0016】一方、また前回制御モードが前回制御系モ
ード設定手段22にあらかじめ設定されていると、電源
オフ時に制御系であった系のCPUユニットのシステム
監視カードの判定回路24から制御系信号Sが自系のC
PUカードへ出力され、前記CPUカードが演算を開始
し、プラントなどの制御対象を立ち上げる。
【0017】また、A系およびB系のシステム監視カー
ド2,6は、A系固定モードであっても、A系のCPU
ユニット17が故障状態もしくは電源オフ状態でB系の
CPUユニット9が正常であるときには、切替ユニット
10aがA系のCPUユニット17のシステム監視カー
ド2およびB系のCPUユニット9のシステム監視カー
ド6の監視出力をもとにA系のCPUユニット17の故
障状態を検出し、待機系CPUユニットを正常なB系の
CPUユニット9へ切り替える。
【0018】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、制御の優先関係が同等であるプラントに適用する場
合には、A系およびB系のシステム監視カード2,6の
前回制御系モード設定手段22にあらかじめ前回制御モ
ードを設定しておけばよく、また、B系のCPUユニッ
ト9による制御よりもA系のCPUユニット17による
制御が電源投入時には必ず優先されるプラントに適用す
る場合には、A系およびB系のシステム監視カード2,
6のA系固定モード設定手段21へA系固定モードを設
定しておけばよいので、制御の優先関係が同等であるプ
ラント、および、一方のCPUユニットによる制御より
も他方のCPUユニットによる制御が電源投入時には必
ず優先されるプラント、いずれに対しても適用できる二
重化制御装置が得られる効果がある。
【0019】また、A系固定モード設定手段21へA系
固定モードが設定されている場合に、A系のCPUユニ
ット17が故障または電源オフになっているときには、
切替ユニット10aにより正常な系のCPUユニットに
よる制御へ切り替えを行うため、一方のCPUユニット
の故障または電源オフにも柔軟に対応できる二重化制御
装置が得られる効果がある。
【0020】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2の二重化制御装置を有したプラントコントローラ
における制御系と待機系の各CPUカードの構成を示す
ブロック図である。図3において、25は制御系のCP
Uカード(プログラム実行動作制御手段)、26は待機
系のCPUカード(プログラム実行動作制御手段)であ
る。25aは制御系のCPUカード25における演算用
マイクロプロセッサ、25bはデータメモリ、25cは
データ転送回路(データ書込回路)、25dは転送用メ
モリである。26aは待機系のCPUカード26におけ
る演算用マイクロプロセッサ、26bはデータメモリ、
26cはデータ転送回路(データ書込回路)、26dは
転送用メモリである。
【0021】次に動作について説明する。制御系CPU
カード25内の演算用マイクロプロセッサ25aは、制
御系CPUによるプログラムの1ステップ実行毎にデー
タメモリ25bへ演算結果データを書き込む。このと
き、データ転送回路25cは演算用マイクロプロセッサ
25aから与えられるアドレスと演算結果データ、およ
び実行した前記プログラムのプログラムカウンタ値10
0を待機系のCPUカード26の転送用メモリ26dへ
書き込む。
【0022】待機系のCPUカード26のデータ転送回
路26cは、制御系CPUカード25から転送用メモリ
26dに書き込まれたアドレスと演算結果データ、およ
び前記プログラムのプログラムカウンタ値100を読み
出し、データメモリ26bへ書き込む。
【0023】制御系のCPUカード25の制御系CPU
がプログラムを1ステップ実行する毎に前記一連の処理
が行われるため、待機系のCPUカード26内のデータ
メモリ26bの演算結果データおよびプログラムカウン
タ値は、制御系のCPUカード25内のデータメモリ2
5bの演算結果データおよびプログラムカウンタ値と常
に同一となり、前記制御系のCPUカード25に故障が
発生して制御系のCPUカード25による制御が図1に
示す切替ユニット10aにより前記待機系のCPUカー
ド26による制御へ切り替わっても、前記制御系CPU
がプログラムを1ステップ実行する毎に転送用メモリ2
6dへ書き込まれた、制御系のCPUカード25側の演
算用マイクロプロセッサ25aから与えられた前記アド
レスと演算結果データ、および前記プログラムカウンタ
値100をもとに、待機系のCPUカード26は、前記
故障が発生した制御系のCPUカード25に代って、制
御系のCPUカード25が実行していたプログラムを引
き継いで実行し制御を維持できる。
【0024】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、制御系のCPUカード25内の制御系CPUによる
プログラムの1ステップ実行毎に演算用マイクロプロセ
ッサ25aから与えられるアドレスと演算結果データ、
および実行した前記プログラムのプログラムカウンタ値
100が、データ転送回路25cにより待機系のCPU
カード26の転送用メモリ26dへ書き込まれ、待機系
のCPUカード26のデータ転送回路26cが、前記転
送用メモリ26dに書き込まれたアドレスと演算結果デ
ータ、および前記プログラムのプログラムカウンタ値1
00を読み出し、データメモリ26bへ書き込み、待機
系のCPUカード26内のデータメモリ26bの演算結
果データおよびプログラムカウンタ値が、制御系のCP
Uカード25内のデータメモリ25bの演算結果データ
およびプログラムカウンタ値と常に同一になるため、制
御系のCPUカード25と待機系のCPUカード26と
における演算結果データおよびプログラムカウンタ値な
どの同一性を確保するための制御系のCPUカード25
の演算用マイクロプロセッサ25aの負荷が軽減され、
プラント制御の際の演算処理能力を向上できる二重化制
御装置が得られる効果がある。
【0025】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3の二重化制御装置を有したプラントコントローラ
における制御系と待機系の各CPUカードの構成を示す
ブロック図である。図4において、31は制御系のCP
Uカード、32は待機系のCPUカードである。31a
は制御系のCPUカード31における演算用マイクロプ
ロセッサ、31bはデータメモリ、31cはデータ転送
回路(データ書込回路)、31dは転送用メモリであ
る。32aは待機系のCPUカード32における演算用
マイクロプロセッサ、32bはデータメモリ、32cは
データ転送回路(データ書込回路)、32dは転送用メ
モリである。
【0026】次に動作について説明する。制御系のCP
Uカード31内の演算用マイクロプロセッサ31aはデ
ータメモリ31bへ演算結果データを書き込む。このと
き、データ転送回路31cは演算用マイクロプロセッサ
31aから与えられたアドレスと演算結果データ、およ
び実行したプログラムのプログラムカウンタ値200を
待機系のCPUカード32の転送用メモリ32dへ書き
込む。制御系のCPUカード31内のデータ転送回路3
1cは、前記待機系のCPUカード32の転送用メモリ
32dへの書込動作を一定周期実行するとチェックポイ
ントをデータとして待機系のCPUカード32の転送用
メモリ32dへ書き込む。
【0027】待機系のCPUカード32のデータ転送回
路32cは、制御系のCPUカード31から転送用メモ
リ32dへ前記チェックポイントが書き込まれると、転
送用メモリ32dに書き込まれた前記アドレスと演算結
果データ、およびプログラムカウンタ値200を読み出
し、データメモリ32bに書き込む。以上の処理は、制
御系CPUがプログラムを一定周期実行する毎に行われ
るため、待機系のCPUカード32内のデータメモリ3
2bの一定量の演算結果データおよび一定の周期毎のプ
ログラムカウンタ値は、制御系のCPUカード31内の
データメモリ31bの演算結果データおよびプログラム
カウンタ値と一定量、一定の周期毎に同一となり、前記
制御系のCPUカード31に故障が発生して制御系のC
PUカード31による制御が図1に示す切替ユニット1
0aにより前記待機系のCPUカード32へ切り替わっ
ても、制御系のCPUカード31側の演算用マイクロプ
ロセッサ31aから与えられた前記アドレスと一定量の
演算結果データ、および一定の周期毎の前記プログラム
カウンタ値200をもとに、待機系のCPUカード32
は前記故障が発生した制御系のCPUカード31が実行
していたプログラムを引き継いでプログラムを実行し制
御を継続できる。
【0028】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、アドレスと演算結果データ、および一定の周期毎の
プログラムカウンタ値200が、データ転送回路31c
により待機系のCPUカード32の転送用メモリ32d
へ書き込まれ、待機系のCPUカード32のデータ転送
回路32cが、前記転送用メモリ32dに書き込まれた
アドレスと一定量の演算結果データ、および前記プログ
ラムの一定周期毎のプログラムカウンタ値200を、チ
ェックポイントデータをもとに読み出してデータメモリ
32bへ書き込み、これら処理が一定の周期毎に行わ
れ、待機系のCPUカード32内のデータメモリ32b
の演算結果データおよびプログラムカウンタ値が、制御
系のCPUカード31内のデータメモリ31bの演算結
果データおよびプログラムカウンタ値と一定の周期毎に
同一になる。このため、制御系のCPUカード31と待
機系のCPUカード32とにおける演算結果データおよ
びプログラムカウンタ値などの同一性を確保するための
制御系のCPUカード31の演算用マイクロプロセッサ
31aの負荷、さらにはデータ転送回路32cの負荷が
軽減されプラント制御の際の演算処理能力が向上し、ま
たチェックポイントを利用することによりデータの信頼
性を向上できる二重化制御装置が得られる効果がある。
【0029】実施の形態4.この発明の実施の形態4の
二重化制御装置を有したプラントコントローラにおける
制御系と待機系の各CPUカードの構成は、図3に示し
たブロック図で示される。図3に示した各ブロックにつ
いては前記実施の形態2で説明したので、説明を省略す
るが、この実施の形態4では、待機系から制御系に切り
替えられた待機系CPUカード26のCPUは、プログ
ラムを先頭から実行することで前記制御系であったCP
Uカードが実行していた制御を引き継ぐ。
【0030】以下、この実施の形態4の二重化制御装置
を有したプラントコントローラにおける制御系と待機系
の各CPUカードの動作について説明する。制御系のC
PUカード25内の演算用マイクロプロセッサ25a
は、制御系CPUによるプログラムの1ステップ実行毎
にデータメモリ25bへ演算結果データを書き込む。こ
のとき、データ転送回路25cは演算用マイクロプロセ
ッサ25aから与えられたアドレスと演算結果データ、
および実行したプログラムのプログラムカウンタ値を待
機系のCPUカード26の転送用メモリ26dへ書き込
む。待機系のCPUカード26のデータ転送回路26c
は、制御系のCPUカード25から転送用メモリ26d
に書き込まれた前記アドレスと演算結果データ、および
プログラムカウンタ値を読み出し、データメモリ26b
へ書き込む。
【0031】制御系のCPUカード25の制御系CPU
がプログラムを1ステップ実行する毎に上記の処理が行
われるため、この実施の形態でも、待機系のCPUカー
ド26内のデータメモリ26bの演算結果データおよび
プログラムカウンタ値は、制御系のCPUカード25内
のデータメモリ25bの演算結果データおよびプログラ
ムカウンタ値と常に同一となる。なお、制御系のCPU
カード25に故障が発生して、図1に示す切替ユニット
10aにより制御系に切り替わった待機系のCPUカー
ド26は、データメモリはそのまま使用してプログラム
を先頭から実行することで前記制御系であったCPUカ
ードが実行していた制御を引き継ぐ。この制御系に切り
替わった待機系のCPUカード26がプログラムを先頭
から実行する場合、前記プログラムの先頭に各部の初期
設定のためのプログラムがあると、この初期設定のため
のプログラムの実行によりプログラムカウンタや制御対
象を含む各部の初期設定が行われて前記プログラムが実
行される。このため、故障が発生した制御系のCPUカ
ード25においてプログラムの暴走等によりプログラム
カウンタのデータが不定となるような状況に対しても、
制御系に切り替わった待機系のCPUカード26はプロ
グラムを先頭から実行するため、正常な系のCPUカー
ドへ切り替わった後は、プログラムカウンタのデータが
不定となることによる影響はなくなって、制御を正常に
実行することが可能である。
【0032】以上のように、この実施の形態4でも、制
御系のCPUカード25と待機系のCPUカード26と
における演算結果データおよびプログラムカウンタ値な
どの同一性を確保するための制御系のCPUカード25
の演算用マイクロプロセッサ25aの負荷が軽減され、
プラント制御の際の演算処理能力が向上し、さらに待機
系のCPUカード26は、前記プログラムの暴走等の故
障が発生した制御系のCPUカード25に代って、制御
系のCPUカード25が実行していたプログラムを安全
に引き継いで実行し制御を維持できる二重化制御装置が
得られる効果がある。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、自系
認識手段による識別結果と、固定モード設定手段および
前回制御系モード設定手段における設定結果と、電源投
入検出手段による検出結果とをもとに、電源投入時に起
動させるCPUユニットを決定し、該決定結果に応じて
自系のCPUユニットの前記電源投入時における起動/
非起動を制御して、前記自系のCPUユニットを制御系
CPUユニットまたは待機系CPUユニットに設定する
判定回路を有したシステム監視手段を二重化された各系
のCPUユニット毎に設けるように構成したので、制御
系となるCPUユニットの優先順位が同等であるプラン
トにも、一方の系のCPUユニットが他方の系のCPU
ユニットに優先して制御系となるプラントにも適用でき
る効果がある。
【0034】この発明によれば、制御系CPUユニット
内のCPUカード内に搭載されたデータメモリに演算結
果データが書き込まれる毎に、前記データメモリに格納
された演算結果データとプログラムカウンタ値を、待機
系CPUユニット内のCPUカードに搭載されたデータ
メモリに書き込むデータ書込回路を備えるように構成し
たので、制御系CPUユニット内のCPUカード内のデ
ータメモリに演算結果データが書き込まれる毎に、前記
待機系CPUユニットのデータメモリには前記制御系C
PUユニットのデータメモリと同一の演算結果データと
プログラムカウンタ値が前記データ書込回路により書き
込まれることになり、演算結果データおよびプログラム
カウンタ値などの同一性を確保するため前記制御系CP
UユニットのCPUカードの演算用マイクロプロセッサ
は、演算した前記演算結果データを前記待機系CPUユ
ニットのデータメモリへ書き込む処理から開放され、前
記演算用マイクロプロセッサの負荷が軽減され、プラン
ト制御の際の演算処理能力が向上する効果がある。
【0035】この発明によれば、制御系CPUユニット
内のCPUカード内に搭載されたデータメモリへ書き込
まれた演算結果データを、一定周期毎のプログラムカウ
ンタ値とともに待機系CPUユニット内のCPUカード
に搭載されたデータメモリにチェックポイントデータを
もとに一定量、書き込むデータ書込回路を備えるように
構成したので、一定量の演算結果データ、一定周期毎の
プログラムカウンタ値毎に、前記待機系CPUユニット
のデータメモリには前記制御系CPUユニットのデータ
メモリと同一の演算結果データとプログラムカウンタ値
が前記データ書込回路により書き込まれ、演算結果デー
タおよびプログラムカウンタ値などの同一性を確保する
ため前記制御系CPUユニットのCPUカードの演算用
マイクロプロセッサは、演算した前記演算結果データを
前記待機系CPUユニットのデータメモリへ書き込む処
理から開放され、前記演算用マイクロプロセッサの負
荷、さらにはデータ転送回路の負荷が軽減され、プラン
ト制御の際の演算処理能力が向上し、またチェックポイ
ントを利用することによりデータの信頼性が向上する効
果がある。
【0036】この発明によれば、待機系CPUユニット
が制御系CPUユニットへ切り替えられると、該制御系
CPUユニットによるプログラム動作をプログラムの先
頭番地から実行させるプログラム実行動作制御手段を備
えるように構成したので、前記待機系CPUカードは、
プログラムの暴走等の故障が発生した制御系CPUカー
ドに代って、前記制御系CPUカードが実行していたプ
ログラムを安全に引き継いで実行し制御を維持できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のA系とB系の2つ
の制御系をもった二重化制御装置を有したプラントコン
トローラの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1のA系とB系の2つ
の制御系をもった二重化制御装置を有したプラントコン
トローラの前記各制御系のCPUユニットのシステム監
視カードの構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2および実施の形態4
の二重化制御装置を有したプラントコントローラにおけ
る制御系と待機系の各CPUカードの構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の二重化制御装置を
有したプラントコントローラにおける制御系と待機系の
各CPUカードの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2,6 システム監視カード(システム監視手段)、1
0a 切替ユニット、9,17 CPUユニット、20
自系認識手段、21 A系固定モード設定手段(固定
モード設定手段)、22 前回制御系モード設定手段、
23 DC電源オン検出手段(電源投入検出手段)、2
4 判定回路、25,26 CPUカード(プログラム
実行動作制御手段)、25b,26b,31b,32b
データメモリ、25c,26c,31c,32c デ
ータ転送回路(データ書込回路)、31,32 CPU
カード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/16 - 11/20 G05B 9/03 JSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自系のCPUユニットが、制御系と待機
    系とに二重化された系のうちのいずれの系であるかを識
    別し認識する自系認識手段と、 二重化された一方の系のCPUユニットまたは他方の系
    のCPUユニットのうちのいずれかのCPUユニット
    を、電源投入時に起動させる制御系CPUユニットにあ
    らかじめ設定する固定モード設定手段と、 電源オフ時に制御を行っていた系のCPUユニットを、
    次の電源投入時に起動させる制御系CPUユニットに設
    定する前回制御系モード設定手段と、 電源投入を検出する電源投入検出手段と、 前記自系認識手段による識別結果と、前記固定モード設
    定手段および前記前回制御系モード設定手段における設
    定結果と、前記電源投入検出手段による検出結果とをも
    とに、電源投入時に起動させるCPUユニットを決定
    し、該決定結果に応じて自系のCPUユニットの前記電
    源投入時における起動/非起動を制御して、前記自系の
    CPUユニットを制御系CPUユニットまたは待機系C
    PUユニットに設定する判定回路とを有し、前記各系の
    CPUユニット毎に設けられたシステム監視手段と、 一方の系のCPUユニットのシステム監視手段および他
    方の系のCPUユニットのシステム監視手段の監視出力
    をもとにCPUユニットの故障状態を検出すると正常な
    CPUユニットによる制御へ切り替える切替ユニットと
    を備えた二重化制御装置。
  2. 【請求項2】 制御系CPUユニット内のCPUカード
    内に搭載されたデータメモリに演算結果データが書き込
    まれる毎に、前記データメモリに格納された演算結果デ
    ータとプログラムカウンタ値を、待機系CPUユニット
    内のCPUカードに搭載されたデータメモリに書き込む
    データ書込回路を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の二重化制御装置。
  3. 【請求項3】 制御系CPUユニット内のCPUカード
    内に搭載されたデータメモリへ書き込まれた演算結果デ
    ータを、一定周期毎のプログラムカウンタ値とともに待
    機系CPUユニット内のCPUカードに搭載されたデー
    タメモリにチェックポイントデータをもとに一定量、書
    き込むデータ書込回路を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の二重化制御装置。
  4. 【請求項4】 待機系CPUユニットが制御系CPUユ
    ニットへ切り替えられると、該制御系CPUユニットに
    よるプログラム動作をプログラムの先頭番地から実行さ
    せるプログラム実行動作制御手段を備えていることを特
    徴とする請求項2記載の二重化制御装置。
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