JP2002032239A - 多重化システム - Google Patents

多重化システム

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JP2002032239A JP2000219093A JP2000219093A JP2002032239A JP 2002032239 A JP2002032239 A JP 2002032239A JP 2000219093 A JP2000219093 A JP 2000219093A JP 2000219093 A JP2000219093 A JP 2000219093A JP 2002032239 A JP2002032239 A JP 2002032239A
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晃ニ 桝井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実行系の電源遮断時、全系電源ダウンを回避
するため、電源スイッチ操作ミスがあっても、待機系の
電源が誤遮断されないようにする。実行系の電源遮断,
DCMバスやメモリバスの異常発生,実行系の計画切替
え動作などにより不定データ期間が存在する場合、共有
メモリ内の不定データ転送を防止する。 【解決手段】 CPU装置および電源装置を含む実行系
と待機系とからなる多重化システムにおいて、各系のC
PU装置100が、自系電源010および相手系電源020の状
態を監視し電源保護制御信号を出力する他系監視部121
を備え、各系の電源装置が、少なくとも自系電源スイッ
チ014の操作状況および電源保護制御信号に応じてAC
入力013を遮断する(図示しない)電源遮断スイッチ017を
含む電源保護部015を備え、電源保護制御信号は、相手
系電源020が切れている時に、電源スイッチ014の操作状
況にかかわらず自系電源遮断スイッチ017をONに保持
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実行系および待機
系を有する多重化システムに係り、特に、実行系から待
機系に共有データを転送して、待機系が共有データのパ
ターンをチェックし、系を相互に監視し健全性を確認す
る多重化システムの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】実行系および待機系を有する従来の二重
化システムにおいては、実行系の電源断時に、電源が正
常に動作している待機系に系を切替え、待機系からの指
示や指令により、プラントまたは制御対象への運転,監
視動作を継続していた。
【0003】また、ローカルメモリの一部を共有メモリ
として割り当て、実行系CPU装置が、共有メモリに書
き込むデータを専用一致化バス(DCMバス)を経由して
待機系CPU装置に転送し、両系の共有データを一致化
する二重化システムの一致化方式を利用して、待機系の
CPU装置が、実行系CPU装置の共有メモリ内データ
パターンをチェックし、互いに健全性をチェックしてい
た。
【0004】待機系CPU装置が、実行系の健全性をチ
ェックする手段として、待機系のソフトウエアが、実行
系CPU装置に対して共有データを転送するように転送
要求信号を発行し、実行系共有メモリ内のデータパター
ンを取得していた。これらのソフトウエアによる転送要
求は、データ取得の必要に応じてなされている。
【0005】さらに、実行系の停電時または電源スイッ
チ操作による電源遮断時に、停電予告信号(POP信号)
に基づいて生成するメモリ保護要求信号に応じて、メモ
リバスを電気的に切離し、外部リフレッシュ制御部が、
セルフリフレッシュ動作を起動し、メモリをバックアッ
プするメモリ内容保持方式がある。
【0006】この方式では、停電時に、実行系CPU装
置が、ローカルメモリのデータバックアップ処理および
停電処理を実行し、実行系の電源装置からの停電信号
(PAVL信号)が、DCM制御部の動作を停止させてD
CMバスを電気的に切離すまでは、DCMバスを経由す
る待機系からの転送要求に応じて、共有メモリ内データ
を待機系CPU装置に転送する動作を継続する。
【0007】なお、停電時の二重化システムの停電処理
に関する技術として、特開平6−318160号公報は、実行
系プロセッサが、実行系電源断による停電予告信号出力
に基づいて、割り込み処理として停電処理を実行し、内
部レジスタ情報を含む共有データを待機系に転送すると
ともに、実行系を停止状態に遷移させる方式を示してい
る。しかし、電源スイッチ操作ミスによる両系電源ダウ
ン対策を示していない。
【0008】また、特開平9−305424号公報は、実行系
CPU装置が、共有メモリに書き込むデータをDCMバ
スを経由して待機系CPU装置に転送し、両系の共有デ
ータを一致化する二重化システムの一致化方式を示して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8は、従来の二重化
システムにおけるCPU装置100の内部構成を示すブ
ロック図である。二重化システムの実行系CPU装置1
00は、プログラムやデータを格納するローカルメモリ
110と、待機系へのデータ転送を制御するバッファ1
22を備えるDCM制御部120と、実行系CPU装置
100と待機系CPU装置200とを接続する共通バス
であるDCMバス300と、ローカルメモリ110とD
CM制御部120とを接続するメモリバス112と、電
源装置010からの停電予告信号011に基づいてメモ
リバス112を接続/遮断する指令信号を出力するタイ
ミング生成回路140と、停電時にメモリバス112を
切離した後にDRAM,SDRAMなどのローカルメモ
リ110のバックアップ手段としてセルフリフレッシュ
動作を制御する外部リフレッシュ制御部160と、CP
U装置100内部への各指令および制御動作を実行する
プロセッサ150とから構成される。
【0010】プロセッサ150は、CPU装置100内
のローカルメモリ110全エリアに対して、読み出し/
書き込みできる。
【0011】待機系CPU装置200は、ローカルメモ
リ110内の一部エリアに対して、プロセッサ150を
介さず、DCMバス300およびDCM制御部120を
経由して、データの読み出し/書き込みができる。
【0012】ローカルメモリ110は、メモリの一部の
領域を上限アドレス,下限アドレス値として設定した
後、プロセッサ150から本領域すなわち共有メモリ1
11に書き込むと、DCM制御部120のバッファ12
2にデータが格納され、DCM制御部120は、格納さ
れたデータを待機系のCPU装置200に転送し、両系
の共有メモリ111内のデータを一致化させる機能を備
えている。
【0013】図9は、従来の二重化システムにおける停
電後の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【0014】実行系停電時の電源断に伴いAC入力01
3が断たれた後、実行系電源装置010は、停電予告信
号011をCPU装置100に出力し、一定時間後に停
電信号012を出力する。停電信号012出力までは、
電源装置010内のコンデンサに蓄えられている電荷で
CPU装置100に対して電源を供給できるが、停電信
号012出力後は、電源装置010からの電源電圧が低
下するため、しばらくすると、CPU装置100に電源
を供給できなくなり、動作不可能となる。
【0015】CPU装置100が、停電予告信号011
を検出すると、タイミング生成回路140は、一定時間
後にメモリ保護要求信号141を出力する。メモリ保護
要求信号141により、DCM制御部120とローカル
メモリ110とを接続するメモリバス112を電気的に
切離し、外部リフレッシュ制御部160に接続を切替え
る。
【0016】外部リフレッシュ制御部160は、切替え
後、セルフリフレッシュ動作を起動し、ローカルメモリ
110内の内容保持動作を実行する。また、プロセッサ
150は、停電予告信号011を割り込み信号として受
信すると、停止処理する。
【0017】さらに、一定時間後にCPU装置100
は、停電信号012を検出すると、DCM制御部120
内の切替えスイッチをOFFし、DCM制御部120と
DCMバス300とを切離す。
【0018】DCMバス300切離し後は、待機系CP
U装置200と電気的に遮断されることになり、待機系
への共有メモリ111内データ転送は、不可能となる。
【0019】共有メモリ111内のデータの転送方式に
は、2つの方式がある。第一の方式は、ローカルメモリ
110内の共有メモリ111に実行系CPU装置100
プロセッサ150が、ソフトウエア処理内容に基づき、
データを書き込んだ場合に、待機系に対して書き込んだ
データを転送する方式である。第二の方式は、実行系C
PU装置100のDCM制御部120が、他系CPU装
置200からDCMバス300を経由して転送要求信号
301または転送要求パターン301を受信した場合
に、実行系ローカルメモリ110の共有メモリ111内
データを待機系に転送する方式である。
【0020】第二の方式については、待機系CPU装置
200のソフトウエアは、実行系CPU装置100の共
有メモリ111内データ取得のために転送要求信号30
1(またはデータパターン)を発行し、DCM制御部12
0が、転送要求信号301を受信すると、マスタ動作と
なり、ローカルメモリ110内の共有メモリ111内の
データを読み込み、読み込んだデータをDCMバス30
0経由で待機系に転送して書き込む。
【0021】しかし、この従来方式では、実行系電源装
置010が遮断された後に、待機系電源装置020が遮
断された場合に、両系電源ダウンとなり、プラントまた
は制御対象への運転を停止させてしまうという問題があ
った。
【0022】また、待機系のCPU装置200のソフト
ウエア処理が、実行系電源装置010の停電予告信号0
11を監視していた場合、停電予告信号011の検出に
基づいて転送要求信号301を発行することを止める方
式を採用しても、発行周期やタイミングによっては、メ
モリバス112切離しによる不定データ期間中に、待機
系CPU装置200から転送要求信号301が重なり、
実行系DCM制御部120が共有メモリ111への読み
出し動作を実行するため、不定データを待機系CPU装
置200に転送してしまうという問題があった。
【0023】さらに、実行系CPU装置100のプロセ
ッサ150は、停電予告信号011を割り込み信号とし
て受信した時に、割り込み処理(停止処理)を実行するた
め、割り込み処理発生で制御処理能力低下などによる影
響を招くので、その改善が求められている。
【0024】このように、従来の実行系における停電を
原因とする電源遮断時に、待機系の電源が正常な場合
は、制御を正常に引き継ぎできるが、待機系の電源が遮
断されている場合には、両系の電源がオフするため、両
系電源ダウンとなり、制御を継続できなくなってしま
う。
【0025】これらのケースは、電源スイッチ操作ミス
により発生する可能性もある。
【0026】また、実行系電源装置が停電信号によって
DCMバスを遮断する前のタイミングに、不定データ期
間が存在する。この期間は、メモリ保護要求信号により
メモリバスを切離すと発生する。この期間中に、待機系
CPU装置からの共有メモリ内データ取得のための転送
要求タイミングと、実行系CPU装置内の前記不定デー
タ期間とが、重なった場合、実行系の不定データを待機
系CPU装置に転送する。その結果、待機系CPU装置
は、誤ったデータパターンを受け取り、一致化データの
不整合によるエラーと誤検出してしまう。
【0027】待機系が実行系の停電予告信号を監視する
手段を採用しても、待機系のソフトウエア処理が、停電
予告信号を検出したタイミングに基づいて転送要求を発
行すると、不定データ期間との重なりを完全に回避する
ことが困難であり、それらを解決する方式が必要であ
る。
【0028】本発明の目的は、実行系の電源遮断時に、
多重化システムの全系電源ダウンを回避するために、電
源スイッチ操作ミスなどがあっても、待機系の電源が誤
って遮断されないように電源を保護する手段を備えた多
重化システムを提供することである。
【0029】本発明の他の目的は、実行系の電源遮断,
DCMバスやメモリバスの異常発生,実行系の計画切替
え動作などを原因として不定データ期間が存在する場
合、共有メモリ内の不定データ転送を防止する手段を備
えた多重化システムを提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、それぞれにCPU装置および少なくとも
1台の電源装置を含む実行系と待機系とからなる多重化
システムにおいて、各系のCPU装置が、自系電源およ
び相手系電源の状態を監視し電源保護制御信号を出力す
る他系監視部を備え、各系の電源装置が、少なくとも自
系電源スイッチの操作状況および電源保護制御信号に応
じてAC入力を遮断する電源遮断スイッチを含む電源保
護部を備え、電源保護制御信号が、相手系電源が切れて
いる時には電源スイッチの操作状況にかかわらず自系電
源遮断スイッチをONに保持させる制御信号である多重
化システムを提案する。
【0031】他系監視部は、自系電源装置を制御するコ
ントロールレジスタと、自系停電予告信号状態および相
手系停電予告信号状態が反映されるステータスレジスタ
とを含み、電源保護部は、電源スイッチと相手系停電予
告信号と他系監視部からの電源保護制御信号との論理積
を演算するAND回路と、AND回路の出力に応じてA
C入力を遮断する電源遮断スイッチとを含む。
【0032】本発明は、上記他の目的を達成するため
に、実行系から待機系に共有データ情報を一致化バス
(DCMバス)を経由して共有データ情報を転送し全系の
メモリ内容を一致化させる共有データ一致化回路(DC
M制御部)を備え、待機系CPU装置が実行系CPU装
置内の共有データを取得するために転送要求信号を発行
し、実行系CPU装置から待機系CPU装置に共有デー
タを転送しメモリ内容を一致化させる多重化システムに
おいて、実行系のDCM制御部が、待機系からの転送要
求タイミングと実行系の停電,異常,計画切替えなどの
事象とが重なり不定データが転送される場合に、待機系
に対して実行系の系切替え処理内容に対応した応答コマ
ンドを出力する制御部である多重化システムを提案す
る。
【0033】待機系CPU装置は、実行系の系切替え処
理中に転送要求を発行した後に実行系からの受信した応
答コマンドにより、系切替え時に一致化データが不整合
となり得る期間中の転送アクセスであると判定した場合
に、アクセスによる転送データを無効とする。
【0034】DCM制御部は、電源装置からの電源断を
示す停電予告信号とDCMバス上でアクセスされている
動作状態を監視する他系監視部を備え、他系監視部は、
実行系電源断に伴い電源装置から出力される停電予告信
号に基づいてDCMバスのアクセス状態を監視し、待機
系からの転送要求により共有データを転送してDCMバ
スが占有状態であると判断した場合、アクセスが終了す
るまでは待機し、アクセスが終了したと判定した後に実
行系のメモリバックアップ動作に移行し、メモリバック
アップ動作への切替えとDCMアクセス動作とを同期化
させる監視部である。
【0035】待機系CPU装置は、電源装置からの電源
断を示す停電予告信号検出後、相手系から共有情報の転
送要求を受信した場合に、メモリバックアップを許可す
る信号を出力すると同時にDCMバスを切離す指令信号
を出力し、メモリバックアップ動作に移行する前のタイ
ミングで相手系を遮断し、DCMバス切離し後に転送要
求を受信した相手系に対して無応答とする。
【0036】本発明は、また、実行系から待機系に共有
データ情報を一致化バス(DCMバス)を経由して共有デ
ータ情報を転送し全系のメモリ内容を一致化させる共有
データ一致化回路(DCM制御部)を備え、待機系CPU
装置が実行系CPU装置内の共有データを取得するため
に転送要求信号を発行し、実行系CPU装置から待機系
CPU装置に共有データを転送しメモリ内容を一致化さ
せる多重化システムにおいて、実行系のDCM制御部
が、DCMバスまたはメモリバス上での異常が発生し、
待機系からの転送要求タイミングと実行系のバス異常の
事象とが重なり、不定データが転送されるおそれがある
場合に、データ転送サイクル中にDCMバスを切離し、
待機系に対して実行系CPU装置のバス異常であること
を示す応答コマンドを出力する制御部である多重化シス
テムを提案する。
【0037】本発明は、さらに、実行系から待機系に共
有データ情報を一致化バス(DCMバス)を経由して共有
データ情報を転送し全系のメモリ内容を一致化させる共
有データ一致化回路(DCM制御部)を備え、待機系CP
U装置が実行系CPU装置内の共有データを取得するた
めに転送要求信号を発行し、実行系CPU装置から待機
系CPU装置に共有データを転送しメモリ内容を一致化
させる多重化システムにおいて、実行系のDCM制御部
が、待機系からの転送要求タイミングと実行系の計画切
替えの事象とが重なり、不定データが転送されるおそれ
がある場合に、待機系に対して実行系の計画切替え中で
あることを示す応答コマンドで報告する制御部である多
重化システムを提案する。
【0038】本発明によれば、多重化システムのそれぞ
れの系に電源を有し、実行系の電源装置の電源が遮断さ
れた状態で待機系に切替えようとする場合に、待機系の
電源スイッチにより待機系の電源が遮断されないように
保護する機構を備えたので、操作ミスや人為的ミスなど
による全系の同時電源ダウンを防止できる。
【0039】また、ソフトウエア処理により電源状態を
監視し、停電予告状態を検出したらCPU装置内部を調
停し、電源リセットおよび保護を制御ができるので、従
来の割り込み方式と比較して、ソフトウエア処理を優先
し、通常の制御処理への影響をなくすることができる。
【0040】さらに、健全性を確認するために健全性デ
ータを互いに転送する二重化システムにおいて、待機系
CPU装置のソフトウエア処理により実行系から健全性
データを取得するため転送要求信号を発行し、実行系の
停電,バス異常,系計画切替え発生時に不定データが転
送されようとする場合、待機系に停電,バス異常,系計
画切替え発生に対応した応答コマンドで報告し、不定デ
ータを待機系に転送してしまうことをハードウエア的に
防止できる。
【0041】したがって、待機系CPU装置が、実行系
CPU装置から転送された予期しない不定データを受信
しないので、一致化データの不整合による実行系CPU
装置およびDCMバス上のエラーとして誤検出すること
がなくなり、多重化システムで相互を正常に監視でき
る。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、図1ないし図7を参照し
て、本発明による多重化システムの実施形態を説明す
る。
【0043】ここでは二重化システムを例として本発明
を説明するが、本発明は、三重化以上の多重化システム
においても有効である。その場合に、二重化システムに
おける両系電源ダウン事象は、全系電源ダウン事象とい
うことになる。
【0044】また、各系の電源装置は、多重化されてい
てもよい。すなわち、実行系または待機系のいずれの系
も、複数台の電源装置を含んでいる場合がある。
【0045】
【実施形態1】図1は、本発明による二重化システムの
実施形態の全体構成を示す系統図である。図2は、本発
明による二重化システムの実施形態1における電源装置
010およびCPU装置100の内部構成を示すブロッ
ク図である。二重化システムの実行系CPU装置100
は、プログラムやデータを格納するローカルメモリ11
0と、待機系へのデータ転送を制御するバッファ122
を備えるDCM制御部120と、実行系CPU装置10
0と待機系CPU装置200とを接続する共通バスであ
るDCMバス300と、ローカルメモリ110とDCM
制御部120とを接続するメモリバス112と、電源装
置010からの停電予告信号011に基づいてメモリバ
ス112を接続/遮断する指令信号を出力するタイミン
グ生成回路140と、停電時にメモリバス112を切離
した後にDRAM,SDRAMなどのローカルメモリ1
10のバックアップ手段としてセルフリフレッシュ動作
を制御する外部リフレッシュ制御部160と、CPU装
置100内部への各指令および制御動作を実行するプロ
セッサ150とから構成される。
【0046】プロセッサ150は、CPU装置100内
のローカルメモリ110全エリアに対して、読み出し/
書き込みできる。
【0047】待機系CPU装置200は、ローカルメモ
リ110内の一部エリアに対して、プロセッサ150を
介さず、DCMバス300およびDCM制御部120を
経由して、データの読み出し/書き込みができる。
【0048】ローカルメモリ110は、メモリの一部の
領域を上限アドレス,下限アドレス値として設定した
後、プロセッサ150から本領域すなわち共有メモリ1
11に書き込むと、DCM制御部120のバッファ12
2にデータが格納され、DCM制御部120は、格納さ
れたデータを待機系のCPU装置200に転送し、両系
の共有メモリ111内のデータを一致化させる機能を備
えている。
【0049】本実施形態の電源装置010の構成および
出力信号(停電予告信号011,停電信号012)の出力
タイミングや、CPU装置100内の基本的構成は、図
8の従来回路とかなり共通している。
【0050】しかし、本実施形態1は、DCM制御部1
20内に他系監視部121を追加して設置し、電源装置
010内に電源保護部015を新たに設けた点が、従来
と大きく異なる。
【0051】他系監視部121は、自系電源装置010
を制御するコントロールレジスタ124と、自系停電予
告信号011状態(自系POP)および相手系停電予告信
号021状態(相手系POP)が反映されるステータスレ
ジスタ125とからなり、それらは、CPU装置100
のソフトウエア処理に基づくプロセッサ150からの指
示により操作される。
【0052】電源装置010内に電源保護部015は、
手動操作される電源スイッチ014と相手系停電予告信
号021と他系監視部121からの電源保護制御信号と
の論理積を演算するAND回路019と、AND回路1
9の出力に応じてAC入力013を遮断する電源遮断ス
イッチ017と、電荷を保持するコンデンサ18とを含
んでおり、定常状態において、CPU装置100に電源
電圧VCC016を供給する。
【0053】したがって、自系(実行系)の電源スイッチ
014の操作などによる電源断時においても、待機系電
源装置020の電源遮断を防ぎ、両系電源ダウンを防止
できる。
【0054】実行系CPU装置100のソフトウエア
は、他系監視部121内のステータスレジスタ125を
監視する。例えば、実行系電源装置010の電源スイッ
チ014を押して電源を遮断する時、待機系電源装置0
20の電源が、生きている状態の場合、他系監視部12
1のステータスレジスタ125においては、実行系PO
P=‘OFF’待機系POP=‘ON’となり、ソフト
ウエアがこの状態を検出した場合には、実行系電源断処
理に入る。
【0055】具体的には、コントロールレジスタ124
に対してソフトウエアが、自系電源CTL=‘リセッ
ト’と設定すると、電源保護制御信号126が‘H’と
なり、相手系停電予告信号021が、OFF(待機系電
源正常)であるから、AND回路019により電源遮断
スイッチ017が、切離される。
【0056】結果として、AC入力013に基づいて生
成される電源電圧VCC016が、コンデンサ018の放
電後に供給されなくなり、電源が完全に遮断されたこと
になる。
【0057】これに対して、待機系の電源が切れている
時に実行系電源を遮断しようとしても、AND回路01
9においてAND条件が成立しないので、ハードウエア
的に電源遮断スイッチ017が切離されなくなり、実行
系の電源スイッチ014を切ろうとしても、電源電圧V
CC016は、供給され続ける。
【0058】待機系CPU装置200のソフトウエア
は、同様に他系監視部221を監視し、上記状態におい
て、ステータスレジスタ225が、待機系POP=‘O
N’実行系POP=‘OFF’であると検出した場合に
は、待機系電源保護処理に入る。
【0059】具体的には、コントロールレジスタ224
に対してソフトウエアが、自系電源CTL=‘保護’と
設定すると、電源保護制御信号226が‘L’となり、
相手系電源予告信号011が、ON(実行系電源断)であ
るから、AND回路029により電源遮断スイッチ02
7が、保護され、電源遮断スイッチ027が、ハードウ
エア的に切離されることはない。したがって、待機系の
電源電圧VCC026は、供給され続ける。
【0060】本実施形態1によれば、両系に対する電源
断状態の監視および自系電源装置に対するリセット/保
護指示を実行でき、ソフトウエア的にCPU装置内部を
調停しながら、実行系の電源遮断時に、二重化システム
の両系電源ダウンを回避するために、待機系の電源が誤
って遮断されないように電源を保護することができる。
【0061】片系電源が、遮断されている場合にもう片
系の電源を切ることは、両系電源ダウンにつながり、シ
ステムの停止を招き重大な事故を発生させるおそれがあ
るが、本発明により電源装置内部に設けた保護機構によ
りハードウエア的にAC入力が、電源スイッチの手動操
作などにより遮断されることがなくなり、人為的なミス
によるシステムダウンを防止できる。
【0062】
【実施形態2】図3は、本発明による二重化システムの
実施形態2におけるCPU装置100の内部構成を示す
ブロック図である。
【0063】他系監視部121の内部構成は、基本的に
は実施形態1と同じであるが、待機系CPU装置200
からの転送要求信号301と動作状態とを監視する手段
を備えている点が、異なる。したがって、従来問題とな
っていた不定データ期間中に待機系から転送要求信号3
01を受信した場合に不定データを転送してしまうこと
をハードウエア的に防止できる。
【0064】図4は、本発明による二重化システムの実
施形態2における停電後の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。図5は、本発明による二重化シス
テムの実施形態2における停電後の他系監視部の処理手
順を示すフローチャートである。
【0065】図3,図4,図5を参照して、実行系の電
源断時におけるDCM制御部120内の他系監視部12
1の動作を説明する。
【0066】(A) 停電によりAC入力013が断たれ
た後、実行系CPU装置100のソフトウエアは、電源
装置010からの停電予告信号011の状態を監視す
る。実行系CPU装置100のソフトウエアは、停電予
告信号011を検出した場合、他系監視部121内の自
系電源制御指令を発行し、他系監視部121は、以下の
動作を実行する。
【0067】(B) DCM制御部120内の他系監視部
121は、待機系CPU装置200のソフトウエア処理
により発行されてDCMバス300上でなされるDCM
アクセスをハードウエア的に監視する。
【0068】もし、待機系からの転送要求に基づき待機
系へのデータ転送がなされていると判断した場合は、転
送(アクセスサイクル)が終了するまで待機し、転送(ア
クセスサイクル)が終了したことを検出した時点で、電
源装置010への電源リセット指令信号を電源装置01
0に出力すると同時に、電源保護制御信号126をタイ
ミング生成回路140に出力する。
【0069】ただし、プロセッサ150が、停電予告信
号011の検出から電源保護制御信号126を出力する
までには、一定時間の間隔を必要とする。
【0070】CPU装置100のプロセッサ150が、
実行系電源断を検出した場合に、停電処理(停止/退避
処理)を実行するようなシステムにおいては、停電予告
信号011検出後にメモリにアクセスする必要があるか
らである。
【0071】具体的には、停電時にプロセッサ150内
のレジスタ値およびキャッシュ内データなどをローカル
メモリ110に退避させたり、CPU装置100以外の
I/Oからの停電処理によるメモリアクセス,共有メモ
リ111へのいわゆる死に様情報などのデータの書き込
み,待機系CPU装置200への転送報告処理などが発
生するので、これらの処理を確実に実行するためにメモ
リバス112を切離すまで、ある一定の処理時間が必要
となるからである。
【0072】本実施形態2では、これらのタイミング管
理をするために、他系監視部121内には、タイマユニ
ットを備え、タイマユニットにより計測した時間以降に
電源保護制御信号126を出力するように制御する手段
を備えた。
【0073】ここで設定する時間は、ソフトウエアの処
理時間に依存し、ハードウエア側とソフトウエア側間と
の約束で定める。ソフトウエアの処理としては、必ず停
電,退避処理をこの時間内に完了していなければならな
い。
【0074】(C) タイミング生成回路140は、停電
予告信号011入力後に電源保護制御信号126を検出
すると、メモリ保護要求信号141を出力し、メモリバ
ス112を切離し、外部リフレッシュ制御部160によ
るリフレッシュ動作に移行させる。
【0075】この時点までには、共有メモリ111への
書き込みによる一致化動作は、停止させているが、DC
M制御部120内のバッファ122には、待機系CPU
装置200に転送すべきデータが存在するために、それ
以降は、DCM制御部120が、これらのデータを電源
装置011からの停電信号012出力のタイミングまで
継続して一致化させる。
【0076】(D) (C)以降のタイミングで待機系のソ
フトウエア処理による転送要求信号301を受信した場
合は、DCM制御部120内の他系監視部121は、待
機系CPU装置200に対して、実行系が停電による不
定期間中であることを示す応答コマンドを発行する。
【0077】したがって、待機系のCPU装置200
は、要求した転送アクセスが、不定データ期間中になさ
れたと判断し、そのアクセスを中断する。
【0078】待機系CPU装置200が、エラーコマン
ドを受信した後のエラー処理については、上位プロセッ
サにエラーを報告するなど手順が考えられるが、本発明
は、その手順には限定されない。
【0079】また、本実施形態2では、停電時の応答手
順について説明したが、本発明は、停電時の動作に限定
されない。計画切替えによる応答手段についても、同様
に、実行系が切替え中であることを示す応答コマンドを
待機系CPU装置200に報告すると、待機系CPU装
置200は、その応答結果に基づいて実行系の状態を判
断し、そのアクセスを中断させる。
【0080】(E) DCM制御部120内の他系監視部
121が、電源装置010からの停電信号012を検出
した後、DCMバス300を切離す指令を出力する。し
たがって、DCM制御部120は、待機系のCPU装置
200と完全に切離す状態とする。
【0081】本実施形態2においては、待機系からの転
送要求によるデータ転送アクセスの途中でメモリバス1
12を切離さないように、電源保護制御信号126をタ
イミング生成回路140に出力し、アクセス終了時点で
メモリバス112を外部リフレッシュ制御部160に切
替え、リフレッシュ動作を実施する手段と、実施形態1
のように両系電源断を防止する手段と、メモリバス11
2切離し後にDCM制御部120内のバッファ122に
格納されるデータのみを転送し、他系CPU装置200
から発行される転送要求信号301を不定データ期間中
に受信した場合には、エラーコマンドで応答し、実行系
CPU装置100が、不定データ期間中であることを待
機系CPU装置200に報告する手段を設けたので、実
行系電源断が発生した場合に、待機系電源装置020を
電源遮断から保護し、両系電源ダウンを防止できる。
【0082】さらに、待機系CPU装置200のソフト
ウエアが、メモリバス112切離し期間中に、共有メモ
リ111内のデータ転送要求を出した場合でも、待機系
CPU装置200が、実行系CPU装置100からエラ
ー応答を受信すると、待機系CPU装置200への不定
データの転送をハードウエア的に防止できる。
【0083】従来方式のような割り込みを使用せず、ソ
フトウエアが、他系監視部121のステータスレジスタ
を読み出し、電源断を判定するので、ソフトウエア処理
を優先し、制御処理に対する影響を少なくできる。
【0084】
【実施形態3】図3は、本発明による二重化システムの
実施形態3におけるCPU装置100の内部構成を示す
ブロック図である。
【0085】他系監視部121の内部構成は、基本的に
は実施形態1と同じであるが、待機系CPU装置200
からの転送要求信号301と動作状態とを監視する機能
を備えている点が、異なる。したがって、従来方式で問
題となっていた不定データ期間中に待機系から転送要求
信号301を受信した場合に不定データを転送してしま
うことをハードウエア的に防止できる。
【0086】図6は、本発明による二重化システムの実
施形態3における停電後の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。図7は、本発明による二重化シス
テムの実施形態3における停電後の他系監視部の処理手
順を示すフローチャートである。
【0087】図3,図6,図7を参照して、実行系の電
源断時におけるDCM制御部120内の他系監視部12
1の動作を説明する。
【0088】(A) 停電によるAC入力013が断たれ
た後、実行系CPU装置100のソフトウエアは、電源
装置010からの停電予告信号011の状態を監視す
る。実行系CPU装置100のソフトウエアは、停電予
告信号011を検出した場合、他系監視部121内の自
系電源制御指令を発行し、他系監視部121は、以下の
ように動作する。
【0089】(B) DCM制御部120内の他系監視部
121は、待機系CPU装置200のソフトウエア処理
により発行されてDCMバス300上でなされるDCM
アクセスをハードウエア的に監視する。
【0090】もし、待機系からの転送要求に基づき待機
系へのデータ転送がなされていると判断した場合は、転
送(アクセスサイクル)が終了するまで待機し、転送(ア
クセスサイクル)が終了したことを検出した時点で、電
源装置010への電源リセット指令信号を電源装置01
0に出力すると同時に、停電保護制御信号126をタイ
ミング生成回路140に出力し、DCMバス300を切
離す。
【0091】本実施形態3では、停電時の手順について
説明したが、本発明は、停電時の動作に限定されない。
メモリバス112またはDCMバス300のバス異常発
生時にも、同様に、DCMバス300を切離す処理を実
施できる。
【0092】(C) タイミング生成回路140は、停電
予告信号011入力後に電源保護制御信号126を検出
すると、メモリ保護要求信号141を出力し、メモリバ
ス112を切離し、外部リフレッシュ制御部160によ
るリフレッシュ動作に移行させる。
【0093】この時点までには、共有メモリ111への
書き込みによる一致化動作は、停止していなければなら
ない。
【0094】また、DCM制御部120内のバッファ1
22に格納されているデータを待機系まで転送する動作
を上記(B)のDCMバス300遮断タイミングまでに実
行しなければならない。
【0095】(D) (C)以降のタイミングで待機系から
の転送要求信号301を受信した場合は、DCMバス3
00が、電気的に切離された状態になっているので、D
CM制御部120内の他系監視部121は、待機系から
の転送要求を認識することはない。
【0096】待機系CPU装置200は、無応答を検出
すると、実行系の停電時の不定データ期間中およびバス
異常発生時に転送を要求したと判断し、そのアクセスを
中断する。
【0097】この一連の処理の後、待機系CPU装置2
00が実行するエラー処理については、上位プロセッサ
にエラーを報告するなどの手順が考えられるが、本発明
は、それらの手順に限定されない。
【0098】このように、本実施形態3においては、待
機系からの転送要求によるデータ転送アクセスの途中で
メモリバス112を切離さないように、電源保護制御信
号126をタイミング生成回路140に出力し、アクセ
ス終了時点でDCMバス300を切離し、同時にメモリ
バス112を外部リフレッシュ制御部160に切替えリ
フレッシュ動作を実施する手段と、実施形態1のように
両系電源ダウンを防止する手段とを設けたので、実行系
電源断が発生した場合、待機系電源装置020を電源遮
断から保護し、待機系CPU装置200のソフトウエア
が、共有メモリ111内のデータ転送要求をメモリバス
112の切離し期間中に出した場合に、待機系CPU装
置200が、実行系CPU装置100からの無応答を検
出して、待機系CPU装置200に不定データが転送さ
れることをハードウエア的に防止できる。
【0099】本実施形態3では、従来方式のような割り
込みを使用せずに、ソフトウエアが、他系監視部121
のステータスを読み出し電源断を判定するので、ソフト
ウエア処理を優先し、制御処理に対する影響を少なくで
きる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、多重化システムのそれ
ぞれの系に電源を有し、実行系の電源装置の電源が遮断
された状態で待機系に切替えようとする場合に、待機系
の電源スイッチにより待機系の電源が遮断されないよう
に保護する機構を備えたので、操作ミスや人為的ミスな
どによる全系の同時電源ダウンを防止できる。
【0101】また、ソフトウエア処理により電源状態を
監視し、停電予告状態を検出したらCPU装置内部を調
停し、電源リセットおよび保護を制御ができるので、従
来の割り込み方式と比較して、ソフトウエア処理を優先
し、通常の制御処理への影響をなくすることができる。
【0102】さらに、健全性を確認するために健全性デ
ータを互いに転送する二重化システムにおいて、待機系
CPU装置のソフトウエア処理により実行系から健全性
データを取得するため転送要求信号を発行し、実行系の
停電,バス異常,系計画切替え発生時に不定データが転
送されようとする場合、待機系に停電,バス異常,系計
画切替え発生に対応した応答コマンドで報告し、不定デ
ータを待機系に転送してしまうことをハードウエア的に
防止できる。
【0103】したがって、待機系CPU装置が、実行系
CPU装置から転送された予期しない不定データを受信
しないので、一致化データの不整合による実行系CPU
装置およびDCMバス上のエラーとして誤検出すること
がなくなり、多重化システムで相互を正常に監視でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二重化システムの実施形態の全体
構成を示す系統図である。
【図2】本発明による二重化システムの実施形態1にお
ける電源装置010およびCPU装置100の内部構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明による二重化システムの実施形態2およ
び実施形態3におけるCPU装置100の内部構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明による二重化システムの実施形態2にお
ける停電後の動作タイミングを示すタイミングチャート
である。
【図5】本発明による二重化システムの実施形態2にお
ける停電後の他系監視部の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明による二重化システムの実施形態3にお
ける停電後の動作タイミングを示すタイミングチャート
である。
【図7】本発明による二重化システムの実施形態3にお
ける停電後の他系監視部の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図8】従来の二重化システムにおけるCPU装置10
0の内部構成を示すブロック図である。
【図9】従来の二重化システムにおける停電後の動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
010 実行系電源装置 011 実行系停電予告信号 012 実行系停電信号 013 実行系AC入力 014 実行系電源スイッチ 015 実行系電源保護部 016 実行系電源電圧 017 実行系電源遮断スイッチ 018 実行系コンデンサ 019 実行系AND回路 020 待機系電源装置 021 待機系停電予告信号 022 待機系停電信号 023 待機系AC入力 024 待機系電源スイッチ 025 待機系電源保護部 026 待機系電源電圧 017 待機系電源遮断スイッチ 018 待機系コンデンサ 019 待機系AND回路 100 実行系CPU装置 110 実行系ローカルメモリ 111 実行系共有メモリ 112 実行系メモリバス 120 実行系共有データ一致化回路(DCM制御部) 121 実行系他系監視部 122 実行系バッファ 124 実行系コントロールレジスタ 125 実行系ステータスレジスタ 126 実行系電源保護制御信号 140 実行系タイミング生成回路 141 実行系メモリ保護要求信号 150 実行系プロセッサ 160 実行系外部リフレッシュ制御部 200 待機系CPU装置 210 待機系ローカルメモリ 211 待機系共有メモリ 212 待機系メモリバス 220 待機系共有データ一致化回路(DCM制御部) 221 待機系他系監視部 222 待機系バッファ 224 待機系コントロールレジスタ 225 待機系ステータスレジスタ 226 待機系電源保護制御信号 240 待機系タイミング生成回路 241 待機系メモリ保護要求信号 250 待機系プロセッサ 260 待機系外部リフレッシュ制御部 300 DCMバス 301 転送要求信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/14 H04L 13/00 313 (72)発明者 桝井 晃ニ 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか事業所内 (72)発明者 野内 隆夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか事業所内 Fターム(参考) 5B018 GA04 HA05 HA32 HA40 LA06 MA01 NA02 QA05 5B034 BB02 BB17 CC01 DD02 5H209 AA01 DD11 DD13 FF06 GG04 GG13 HH19 HH21 SS01 SS04 SS08 TT01 5K035 AA03 AA05 BB01 CC01 DD01 EE27 FF01 HH02 HH07 JJ01 LL01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれにCPU装置および少なくとも
    1台の電源装置を含む実行系と待機系とからなる多重化
    システムにおいて、 前記各系のCPU装置が、自系電源および相手系電源の
    状態を監視し電源保護制御信号を出力する他系監視部を
    備え、 前記各系の電源装置が、少なくとも自系電源スイッチの
    操作状況および前記電源保護制御信号に応じてAC入力
    を遮断する電源遮断スイッチを含む電源保護部を備え、 前記電源保護制御信号が、前記相手系電源が切れている
    時には前記電源スイッチの操作状況にかかわらず前記自
    系電源遮断スイッチをONに保持させる制御信号である
    ことを特徴とする多重化システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多重化システムにおい
    て、 前記他系監視部が、自系電源装置を制御するコントロー
    ルレジスタと、自系停電予告信号状態および相手系停電
    予告信号状態が反映されるステータスレジスタとを含
    み、 前記電源保護部が、前記電源スイッチと相手系停電予告
    信号と前記他系監視部からの電源保護制御信号との論理
    積を演算するAND回路と、前記AND回路の出力に応
    じてAC入力を遮断する電源遮断スイッチとを含むこと
    を特徴とする多重化システム。
  3. 【請求項3】 実行系から待機系に共有データ情報を一
    致化バス(DCMバス)を経由して共有データ情報を転送
    し全系のメモリ内容を一致化させる共有データ一致化回
    路(DCM制御部)を備え、待機系CPU装置が実行系C
    PU装置内の共有データを取得するために転送要求信号
    を発行し、実行系CPU装置から待機系CPU装置に共
    有データを転送しメモリ内容を一致化させる多重化シス
    テムにおいて、 前記実行系のDCM制御部が、前記待機系からの転送要
    求タイミングと前記実行系の停電,異常,計画切替えな
    どの事象とが重なり不定データが転送される場合に、待
    機系に対して実行系の系切替え処理内容に対応した応答
    コマンドを出力する制御部であることを特徴とする多重
    化システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の多重化システムにおい
    て、 前記待機系CPU装置が、前記実行系の系切替え処理中
    に転送要求を発行した後に実行系からの受信した応答コ
    マンドにより、系切替え時に一致化データが不整合とな
    り得る期間中の転送アクセスであると判定した場合に、
    前記アクセスによる転送データを無効とするCPU装置
    であることを特徴とする多重化システム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の多重化システ
    ムにおいて、 前記DCM制御部が、前記電源装置からの電源断を示す
    停電予告信号と前記DCMバス上でアクセスされている
    動作状態を監視する他系監視部を備え、 前記他系監視部が、実行系電源断に伴い電源装置から出
    力される停電予告信号に基づいてDCMバスのアクセス
    状態を監視し、待機系からの転送要求により共有データ
    を転送してDCMバスが占有状態であると判断した場
    合、前記アクセスが終了するまでは待機し、前記アクセ
    スが終了したと判定した後に実行系のメモリバックアッ
    プ動作に移行し、メモリバックアップ動作への切替えと
    DCMアクセス動作とを同期化させる監視部であること
    を特徴とする多重化システム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の多重化システムにおい
    て、 前記待機系CPU装置が、前記電源装置からの電源断を
    示す停電予告信号検出後、相手系から共有情報の転送要
    求を受信した場合に、メモリバックアップを許可する信
    号を出力すると同時にDCMバスを切離す指令信号を出
    力し、メモリバックアップ動作に移行する前のタイミン
    グで相手系を遮断し、DCMバス切離し後に転送要求を
    受信した相手系に対して無応答とするCPU装置である
    ことを特徴とする多重化システム。
  7. 【請求項7】 実行系から待機系に共有データ情報を一
    致化バス(DCMバス)を経由して共有データ情報を転送
    し全系のメモリ内容を一致化させる共有データ一致化回
    路(DCM制御部)を備え、待機系CPU装置が実行系C
    PU装置内の共有データを取得するために転送要求信号
    を発行し、実行系CPU装置から待機系CPU装置に共
    有データを転送しメモリ内容を一致化させる多重化シス
    テムにおいて、 前記実行系のDCM制御部が、DCMバスまたはメモリ
    バス上での異常が発生し、待機系からの転送要求タイミ
    ングと実行系のバス異常の事象とが重なり、不定データ
    が転送されるおそれがある場合に、前記データ転送サイ
    クル中にDCMバスを切離し、待機系に対して実行系C
    PU装置のバス異常であることを示す応答コマンドを出
    力する制御部であることを特徴とする多重化システム。
  8. 【請求項8】 実行系から待機系に共有データ情報を一
    致化バス(DCMバス)を経由して共有データ情報を転送
    し全系のメモリ内容を一致化させる共有データ一致化回
    路(DCM制御部)を備え、待機系CPU装置が実行系C
    PU装置内の共有データを取得するために転送要求信号
    を発行し、実行系CPU装置から待機系CPU装置に共
    有データを転送しメモリ内容を一致化させる多重化シス
    テムにおいて、 前記実行系のDCM制御部が、待機系からの転送要求タ
    イミングと実行系の計画切替えの事象とが重なり、不定
    データが転送されるおそれがある場合に、待機系に対し
    て実行系の計画切替え中であることを示す応答コマンド
    で報告する制御部であることを特徴とする多重化システ
    ム。
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