JP3437238B2 - コンピュータ、コンピュータシステム及びその制御方法 - Google Patents

コンピュータ、コンピュータシステム及びその制御方法

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JP3437238B2
JP3437238B2 JP01302594A JP1302594A JP3437238B2 JP 3437238 B2 JP3437238 B2 JP 3437238B2 JP 01302594 A JP01302594 A JP 01302594A JP 1302594 A JP1302594 A JP 1302594A JP 3437238 B2 JP3437238 B2 JP 3437238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、単体で動作すると共
に、2台を接続した場合にも単一の動作環境下で動作す
ることのできるコンピュータシステム並びに、そのコン
ピュ−タ、並びにそれらの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の電子技術の発展は目覚ましいもの
がある。とりわけワードプロセッサやパーソナルコンピ
ュータといった、一昔では大型の筐体に納まっていたも
のが、折りたたみ可能で、しかも、子脇にかかえて持ち
運べる程度にまで小型化されるようになってきた。所
謂、ノートタイプのパソコンやワープロと呼ばれる装置
である(以下、これらを総称してノートPCという)。
【0003】しかし、一方では、拡張性及び表示画面が
大きい等の理由で、依然として広く使用されている机上
据え置きタイプの装置(一般にはデスクトップPCと呼
ばれている)もある。先に説明したようにノートPCの
最大の特徴はその機動性にある。しかし、その操作環境
はデスクトップの方が有利である。
【0004】そこで、CRT表示装置とハードディスク
装置とマウスなどを組み込んだドッキングステーション
に、ノート型PCを差し込むスロットを設け、このノー
ト型PCを前記スロットに挿入して、ドッキングステー
ション側の前述のCRT装置やハードディスク装置を利
用するようにしたシステムが提案されている。このよう
なドッキングシステムにおいては、ドッキングステーシ
ョン側には、CPUが組み込まれていないために、ドッ
キングステーションにノート型PCを接続して動作させ
るときは、ノート型PCのCPUが動作するようになっ
ている。
【0005】従来では、ドッキングステーションにノー
ト型PCを接続するときは、先ずノート型PCの電源を
切ってから接続するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そのために、ノートP
Cで作業を行なっていたユーザは、その作業プログラム
を一旦中断してからドッキングステーションに接続し、
接続が終了してから、ドッキングステーション側の電源
オンスイッチによって再起動を行なっていた。このため
に、一旦中断した作業プログラムを再起動する手間が問
題となり、更に、中断直前の状態にまで復帰させるため
に、中断前の状態を例えば書き留めておくなどの手間を
要していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】本発明は、かかる問題に鑑みなされたものであ
り、少なくとも単体で動作可能な2つのコンピュータ装
置を有するコンピュータシステムであって、これらの単
体のコンピュータ装置を電気的に接続した後で、統一し
た動作環境の下で接続前のプログラムをそのまま再開す
ることのできるコンピュータシステムを提案するもので
ある。
【0008】上記課題を達成するための本発明の構成
は、単体でオペレーティングシステムが動作可能なコン
ピュータ装置であって、このコンピュータ装置がサスペ
ンド状態に入る前に動作していたアプリケーションプロ
グラムのステータス情報を記憶する第1のメモリを有し
た第1のコンピュータ装置と、前記第1のコンピュータ
装置に接続可能で、且つ単体でオペレーティングシステ
ムが動作可能であって、このコンピュータ装置がサスペ
ンド状態に入る前に動作していたアプリケーションプロ
グラムのステータス情報を記憶する第2のメモリを有し
た第2のコンピュータ装置と、前記第1のコンピュータ
装置と第2のコンピュータ装置とを電気的に接続する接
続回路手段と、サスペンド状態にある前記第1のコンピ
ュータ装置と第2のコンピュータ装置とが、前記接続回
路手段を介して接続されたことを検知する検知手段と、
接続された前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピ
ュータ装置とが単一の動作環境下で動作するように設定
する設定手段とを具備したコンピュータシステムであっ
て、前記設定手段が、前記第1のコンピュータ装置と第
2のコンピュータ装置とが接続されたことが検知された
ときに、前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピュ
ータ装置とのシステムリソースを統合して前記単一の動
作環境の構築が可能であるか否かを判断する判断手段
と、前記判断手段の判断に応じて、前記単一の動作環境
において前記第1のコンピュータ装置と前記第2のコン
ピュータ装置とが動作するように前記システムリソース
を調整する調整手段と、前記第1のメモリと第2のメモ
リとに記憶されていたアプリケーションプログラムのス
テータス情報を読み取って、そのステータス情報に従っ
て前記アプリケーションプログラムを再起動するアプリ
ケーションプログラム再起動手段とを具備したことを特
徴とする。
【0009】本発明の他の目的は、少なくとも単体で動
作可能なコンピュータシステムであって、他のコンピュ
ータ装置と接続することにより、その他のコンピュータ
装置と統一した動作環境下で動作するようにオペレーテ
ィングシステムが組み込まれたコンピュータシステムを
提案するものである。上記課題を達成するための本発明
の構成は、オペレーティングシステム並びに、サスペン
ド状態に入る前に動作していたアプリケーションプログ
ラムのステータス情報を記憶するメモリと、システムバ
スと、他のコンピュータ装置のバスと前記システムバス
とを接続するための接続端子と、接続された前記第1の
コンピュータ装置と第2のコンピュータ装置とが単一の
動作環境下で動作するように設定する設定手段とを具備
したコンピュータシステムであって、前記オペレーティ
ングシステムに、前記他のコンピュータ装置と接続され
たことを検知するルーチンと、前記他のコンピュータ装
置とこのコンピュータ装置のシステムリソースを統合し
て前記単一の動作環境の構築が可能であるか否かを判断
するルーチンと、前記判断手段の判断に応じて、前記単
一の動作環境において前記第1のコンピュータ装置と前
記第2のコンピュータ装置とが動作するように前記シス
テムリソースを調整するルーチンとが組み込まれたこと
を特徴とする。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。以下に説明する実施例のコンピュー
タシステムでは、第1のコンピュータ装置としてのノー
トPC100と、第2のコンピュータ装置としてのドッ
キングステーション1000とを有し、ノートPC10
0をドッキングステーション1000の中に挿入するよ
うになっている。
【0012】本発明の本質は、複数のコンピュータ装置
を接続してシステムを構成し、それらを1つの動作環境
下で実行させるところにあるのであるから、コンピュー
タ装置の数は2つに限定されず、また、接続形態もドッ
キングステーションのなかにノートPCを挿入するとい
う形態に限定されず、ケーブルで接続される形態であっ
てもよい。
【0013】〈システム構成〉図1は、実施例における
ノートPCをドッキングステーションに接続させる様を
示している。図示において、100はノートPC(表示
部分を閉じた状態)であり、1000はドッキングステ
ーションである。ドッキングステーション1000は、
図示の如く、ドッキングステーション本体(以下、ドッ
ク本体という)200と、これに接続されているCRT
表示装置1011、キーボード1009、そしてポイン
ティングデバイス(マウス)1018等で構成されてい
る。
【0014】ドック本体200の前面には収納口600
が設けられていて、この収納口600に図示のようにノ
ートPC100を閉じた状態で挿入する。この結果、ノ
ートPC100の背面に設けられた不図示のインターフ
ェースが、ドック本体200内部に設けられた不図示の
インターフェースに接続され、あたかも、ドッキングス
テーション1000がデスクトップタイプの電子機器と
して機能するようになる。
【0015】尚、ドック本体200の前面には、図示の
如く、フロッピーディスクドライブや、CDROMが設
けられており、これらを操作者が活用することができ
る。また、背面には、各種拡張ボードが挿入されるよう
になっている。また、ドック本体内部には、ハードディ
スク装置、ノートPC100のメモリ容量を増強するた
めのメモリ等が収納されているが、詳細は追って説明す
る。
【0016】〈動作の概略〉図2〜図4に、本コンピュ
ータシステムの特徴的な機能動作を図示する。今、ドッ
キング前に、図2に示すように、ノートPC100にお
いて、アプリケーションプログラム1,2を実行してい
て、その液晶表示画面上には2つのウインドが表示され
ており、ドッキングステーション1000においてはア
プリケーションプログラム3,4が実行されており、そ
の表示画面には対応する2つのウインドが表示されてい
るものとする。このノートPC100は、その蓋を閉じ
ると、サスペンド状態(CPUのクロックが停止された
状態)になる。図3に示すように、サスペンド状態のノ
ートPC100をドッキングステーション1000の内
部に挿入する。後述するように、開口部600の奥には
ノートPC100が挿入されたことを検知するスイッチ
があり、ノートPC100が挿入されると、このスイッ
チが駆動されて、ノートPC100とドッキングステー
ション1000とがサスペンドモードからレジュームす
る。
【0017】レジュームすると、後述の処理を行って、
図4に示すように、ドッキング前のアプリケーションプ
ログラムの実行環境が再現される。即ち、ユーザの手間
をかけることなく、アプリケーションプログラム1〜4
のドッキング前のウインドの表示状態がドッキングステ
ーションの表示装置1009上に復元させて再開され
る。
【0018】図2に示すように、ノートPC100とド
ッキングステーション1000において夫々単体の稼働
が可能であることから、 :ノートPC100にもドッキングステーション10
00にも、夫々CPUとメモリとが搭載されている。 :ドッキング前には、ノートPC100とドッキング
ステーション1000の夫々において、オペレーティン
グシステムとアプリケーションプログラムとが稼働して
いる。
【0019】かかる2つのコンピュータシステムをドッ
キングして、単一の動作環境の下で動作させるために
は、 :オペレーティングシステムもアプリケーションプロ
グラムも、マルチプロセッサの下で稼働するものである
ことが必要である。その上で、ドッキングした時点で再
開するオペレーティングシステムを、ノートPC100
で稼働していたオペレーティングシステムとするか、ド
ッキングステーション1000で稼働していたオペレー
ティングシステムとするかを決定する必要がある。 :ドッキング前に2つのオペレーティングシステムの
下で夫々動作していたシステムを、ドッキング後に1つ
のオペレーティングシステムの下で動作させるには、2
つのCPU間でのデータ競合があってはならない。この
ために、夫々のコンピュータ装置におけるメモリは、使
用領域がドッキング後に競合が起こらないように分割さ
れている。 :マルチプロセッサ環境でプログラムが動作するため
には、夫々のCPUはマルチプロセッサ環境で動作する
ための条件を具備しなければならない。以下に説明する
実施例では、CPUの動作クロック速度の相違、CPU
の形式の相違、バスアービタがあるか否か等を夫々のコ
ンピュータ装置内に前もって保持しておき、ドッキング
時点で、接続された2台の装置のCPUのマルチプロセ
ッサ動作させるための相性を調べ、可能であればマルチ
プロセッサモードで、不可能であればシングルプロセッ
サモードで動作させる。
【0020】〈ハード構成〉図5は、ノートPC100
とドッキングステーション1000の夫々のハード構成
を対比可能に示したものである。一方、図6はノートP
C100の主要部分の構成を、図7はドッキングステー
ション1000の主要部分の構成を示す。図5におい
て、100番台の番号を付されたハード要素はノートP
Cのものを、1000番台のハード要素はドッキングス
テーション1000のものである。
【0021】図5において、106はノートPC100
のシステムバスであり、1006はドッキングステーシ
ョンのシステムバスである。両システムバスはコネクタ
113,1013を介して接続される。尚、接続態様を
図8に示す。ノートPCにおいて、システムバス106
には、CPU101とRAM102とROM103とI
/Oコントローラ105が接続されている。一方、ドッ
キングステーション1000において、システムバス1
006には、CPU1001とRAM1002とROM
1003とI/Oコントローラ1005とマイコン10
14とが接続されている。レジスタ群REG104,10
04については後述する。尚、ドッキングステーション
側のアービタ1017は、2つのバスに対する2つのC
PU(101,1001)からのアクセス競合を調停す
る。
【0022】107はノートPC側のI/Oバス、10
07はドッキングステーション側のI/Oバスである。
ノートPC側において、I/Oバス107には、ハード
ディスク108,キーボード109,VRAM110,
フロッピディスク装置112,シリアルパラレルインタ
フェース116,マウス118などが接続されている。
尚、マウス118は、ノートPCをドッキングステーシ
ョン内部に挿入する場合には取り外すようになってい
る。また、ノートPCにはVRAM110の内容を表示
するための液晶表示装置111が接続されている。
【0023】ドッキングステーション側において、I/
Oバス1007には、ハードディスク1008,キーボ
ード1009,VRAM1010,フロッピディスク装
置1012,シリアルパラレルインタフェース101
6,マウス1018などが接続されている。また、ドッ
キングステーションはノートPCに比して筺体が大きい
ので、ドッキングステーション側には、ドッキングステ
ーションの機能を高めるためにCDROM装置1015
が接続されている。また、ドッキングステーションには
VRAM1010の内容を表示するためのCRT表示装
置1011が接続されている。
【0024】ノートPCのハード構成を更に詳細に示す
図6において、システムバス106はアドレスバスとデ
ータバスと制御バスとで構成される。図7に示すドッキ
ングステーション側において、システムバス1006は
アドレスバスとデータバスと制御バスとで構成される。
ノートPC(図6)において、HIZ104cとCLOCK10
4aとOS104bという3つのレジスタが用意されてい
る。同じく、ドッキングステーション(図7)におい
て、HIZ1004cとCLOCK1004aとOS1004bと
いう3つのレジスタが用意されている。図6,図7にお
いて、ノートPC側のレジスタとドッキングステーショ
ン側のレジスタとを区別するために便宜的に前者につい
ては“N”を、後者については“D”を付してある。レ
ジスタOS,HIZに対しては、CPU(101又は100
1)が所謂memory mapped I/Oによって書き込みや読み
出しが行なわれる。
【0025】ドッキングステーション側に設けられた1
チップマイコン1014は、ドッキング後の再起動を制
御する処理装置である。マイコン1014は、CLOCKレ
ジスタ104aと1004aの内容と、OSレジスタ10
4bと1004bの内容とを読みだすことができる。更
に、マイコン1014は、サスペンド状態にあるCPU
101(及びCPU1001)に対してレジュームN信
号(レジュームD信号)を送ることによりそれを再起動
することができる。
【0026】CLOCKレジスタ104a(又は1004
a)はCPU101(又は1001)の動作速度を前も
って記憶している。ドッキング後に、マイコン1014
がこのレジスタの内容を読み出すことにより、相手のC
PUの動作速度を知ることができ、これによりマルチプ
ロセッサ環境での動作が可能かどうかを判断できる。
尚、CLOCKレジスタ104a(又は1004a)にCP
Uの種類を記憶することにより、CPUの種類に応じて
マルチプロセッサ環境での動作が可能かどうかを判断で
きる。
【0027】ドッキングステーションのファミリーに1
機種しかなく、ノートPCのファミリーにも1機種しか
なく、その機種に同じCPUが用いられるのならば、CL
OCKレジスタは不要である。CLOCKレジスタが必要なの
は、ドッキングステーションに複数機種のファミリーが
用意され、ノートPCにも複数機種のファミリーが用意
され、機種AのノートPCしかドッキングできないドッ
キングステーションに誤って機種BのノートPCをドッ
キングすることがあり得るからである。
【0028】OSレジスタ104b(又は1004b)は
ノートPC側(又はドッキングステーション側)におい
てオペレーティングシステムが動作していることを記憶
するレジスタである。ドッキング後に、マイコン101
4がOSレジスタの内容を読み出して、ドッキング直前で
の夫々のCPUにおいてオペレーティングシステムが動
作していたか否かを判断することができる。このような
OSレジスタは、ドッキングする前に、ノートPCとドッ
キングステーションの一方の又は両方が停止していた
(例えば電源が投入されていなかった)ことがあり得、
かかる場合には、停止していなかった方のコンピュータ
装置のオペレーティングシステムを知る必要があるから
である。
【0029】図6において、CPU101には、サスペ
ンド要求割り込み信号として、ノートPCの蓋が閉じら
れたことを示す信号が入力している。即ち、ノートPC
の蓋が閉じられると、CPU101は、後述の所定の処
理を行なった後に、クロック121を停止してサスペン
ド状態にはいる。この後述の処理には、OSレジスタ10
4bにそれまでオペレーティングシステムが動作してい
たことを示すフラグを書き込むことが含まれる。
【0030】尚、ドッキングステーション側においてC
PU1001がサスペンド状態にはいるには2つの手法
が用意されている。1つは、オペレーティングシステム
が動作している状態において、オペレーティングシステ
ムに対してサスペンド状態に入るべきコマンドをユーザ
が発することによりなされる。二番目に、ノートPCが
ドッキングステーションに挿入されようとしていること
を検知したときに発せられる信号「挿入」が割り込み信
号としてCPU1001に入力することによりサスペン
ド状態にはいる。
【0031】図7において、ドッキングステーション側
のマイコン1014には、信号「分離後再実行」と、
「接続後再実行」の2つが入力されている。ドッキング
ステーション側のサスペンド状態においては、CPU1
001へのクロック供給は停止されているが、マイコン
1014への供給は停止されない。即ち、サスペンド状
態においても、マイコン1014は動作していて、後述
の再起動プログラムを実行しながら状態の変化を監視し
ている。
【0032】2つのコンピュータ装置を接続する場合に
は、不慮のデータ破壊を防止するために、両コンピュー
タ装置は少なくともサスペンド状態にあることが好まし
い。前述したように、ノートPCは蓋を閉じればサスペ
ンド状態に入る。ドッキングステーション側では、前述
したようにコマンドでサスペンド状態に入らせることも
可能であるが、それでは操作性に欠ける。そこで、本シ
ステムでは、ノートPCがドッキングステーションに挿
入されようとしていることを検知したならば、それをも
って、前述の「挿入」信号を発生させて自動的にドッキ
ングステーションがサスペンド状態にはいるようになっ
ている。
【0033】図8を参照すると、上述の2つの信号の機
能が理解される。同図において、ノートPCがドッキン
グステーション内に挿入されると、先ずアクチュエータ
1024がスイッチ1023から離れる。この時、信号
「分離後再実行」はハイからローに変化する。この信号
「分離後再実行」のハイからローへの変化はマイコン1
014によって無視される。
【0034】更に、ノートPCが奥に挿入されて、スイ
ッチ1021がアクチュエータ1022によって駆動さ
れると「挿入」信号が発生(ローからハイ)される。前
述したように、この信号をCPU1001が割り込み入
力に入力するとサスペンド状態にはいるのは前述した通
りである。更にノートPCを押し込んで、ノートPCの
背面がスイッチ1020を押すと、信号「接続後再実
行」がローからハイに変化する。スイッチ1020が押
される状態は、ノートPCのコネクタ113がドッキン
グステーション側のコネクタ1013に十分に挿入され
たことを示す。即ち、ノートPCもドッキングステーシ
ョンもサスペンド状態から復帰してもよいことを示す。
そこで、マイコン1014が、信号「接続後再実行」の
ローからハイへの変化を検知すると、レジューム信号
N,Dを夫々CPU101とCPU1001に送る。こ
れにより、ノートPCとドッキングステーションがサス
ペンド状態から復帰して図4に示されるような統一した
環境下での動作が開始される。
【0035】ノートPCをドッキング状態から分離状態
にするときは、ユーザのコマンド入力によりノートPC
もドッキングステーションもサスペンド状態にする。サ
スペンド状態になってからノートPCを引き抜くことに
より不慮のデータ破壊を防止する。図9〜図11は、ド
ッキング状態にあるノートPCとドッキングステーショ
ンを分離したときの、アプリケーションプログラムの実
行状態の変化を示す。即ち、本システムでは、ドッキン
グ前の各アプリケーションプログラムの動作主体をドッ
キング時点で記憶しておき、分離されたときは下の動作
主体において夫々のアプリケーションプログラムが実行
される。即ち、図2の状態からドッキングされ、その後
に分離されれば、図11に示すように、ノートPCにお
いてはアプリケーションプログラム1,2が、ドッキン
グステーションにおいてはアプリケーションプログラム
3,4が再開される。
【0036】〈メモリの分割〉図12は、分離状態にお
ける、ノートPCとドッキングステーションの夫々にお
けるメモリの使用状況を示す。一方、図13はドッキン
グ後のメモリの使用状態を示す。周知のように、オペレ
ーティングシステムの下でアプリケーションプログラム
が稼働するためには、オペレーティングシステムやその
アプリケーションプログラムのためのメモリ領域のほか
に、アプリケーションプログラムの実行管理のための情
報(「実行管理情報」と呼ぶ)や、I/Oのためのメモ
リ領域(I/Oメモリと呼ぶ)も必要である。
【0037】本ドッキングシステムでは、ドッキング状
態において、図13に示すように、2つのCPUが同じ
オペレーティングシステムの下に動作することを考慮し
て、分離状態におけるメモリのアドレス空間を図12に
示すように、ノートPCとドッキングステーション側と
で競合が起こらないように前もって分割して使用してい
る。
【0038】〈マルチスレッドオペレーティングシステ
ム〉本ドッキングシステムでは、ドッキング後に2つの
CPUが1つのオペレーティングシステムの下で動作す
ることを前提としている。1つのオペレーティングシス
テムのコードを2つのCPU(101,1001)が分
割して並列処理するために、本ドッキングシステムのオ
ペレーティングシステムは、所謂「マルチスレッド方
式」を採用している。
【0039】スレッドとは、あるスレッドを他のスレッ
ドと並行して実行しても、競合が発生しないように分割
されたプログラムコード群の単位である。マルチスレッ
ドオペレーティングシステムは、前もってコードがスレ
ッド単位に分割されている。2つのスレッドが同時にC
PU101とCPU1001によって実行されてもデー
タの衝突は発生しない。マルチスレッド方式のオペレー
ティングシステムは、そのオペレーティングシステムを
1つのCPUが実行しても問題が発生しないことが特徴
である。1つのCPUの実行環境では競合が発生しよう
がないからである。前述したように、もしCPU10
1,1001に異なる種類のCPUが使われたり、クロ
ック速度が異なっていた場合には、マルチCPU動作は
不可能であるが、一方クロック速度が同じで種類が同じ
であれば可能である。換言すれば、個別にノートPCと
ドッキングステーションが動作する場合にも、夫々にこ
のマルチスレッドオペレーティングシステムを使用で
き、ドッキングモードにおいても2つのCPUが同じマ
ルチスレッドオペレーティングシステムをそのまま実行
できる。即ち、ドッキングモードにおいて、オペレーテ
ィングシステムの切り替えが不要である。
【0040】〈ノートPCのサスペンド〉ノートPCの
蓋が閉じられれば、図6に関連して説明したように、割
り込みルーチンが起動されてオペレーティングシステム
モードに入り、図14のステップS2が実行される。ス
テップS2では、現在実行中のアプリケーションプログ
ラムの情報(図12の「実行管理情報」)をメモリ10
2に退避する。ステップS4では、サスペンションモー
ドに入るための前処理を行なう。前処理においては、実
行中のI/O処理の終了をまつ。また、CPU内蔵のキ
ャッシュメモリをオフにする。ステップS6では、OSレ
ジスタ104bにオペレーティングシステムが走ってい
た(=1)ことを書き込む。ステップS8ではHIZレジ
スタ104cに1をセットする。ステップS8では、サ
スペンド命令を実行する。サスペンド命令のフェッチサ
イクルでHIZ信号が出力されて、DATAバスとADDRバスとC
ONTROLバスが高インピーダンス状態にされる。サスペン
ド命令の実行サイクルで、CPU101の実行が停止さ
れる。バスが高インピーダンスになると、バスからの不
正な信号の進入が防止される。
【0041】〈ドッキングステーションのサスペンド〉
図15は、オペレーティングシステムが動作しているド
ッキングステーションにノートPCが挿入されてスイッ
チ1021が押されたとき、ドッキングステーションを
サスペンド状態にするために、「挿入」信号によって実
行される割り込みルーチンの手順である。図15の手順
は図14の手順と実質的に同じであり、即ち、この手順
が実行されると、OSレジスタ1004bに1が書き込ま
れ、システムバス1006が高インピーダンス状態にさ
れる。
【0042】尚、ドッキングステーション側のキーボー
ド等からユーザがサスペンドコマンドを入力したときの
サスペンドのための制御手順は、図15の制御手順と実
質的に同じである。図15のサスペンドのための手順
は、ドッキングステーションにおいてオペレーティング
システムが稼働しているときに、ノートPCをドッキン
グする際において不慮のデータの破壊を防ぐ目的でドッ
キングステーションをサスペンドさせるためにある。
【0043】本実施例のノートPCは、蓋を閉じればサ
スペンド状態にはいるために、電源がオフしているドッ
キングステーションにノートPCをドッキングさせて
も、ドッキングステーションでもノートPCでもデータ
破壊の心配はない。しかしながら、ユーザがノートPC
をドッキングステーションにドッキングさせるというこ
とは、ドッキングさせた状態のシステムをユーザが使用
することを希望しているのであるから、本実施例では、
ドッキングステーションが電源オフしているときにおい
てノートPCがドッキングされたときは、ドッキングが
完了したときにドッキングシステムが図4のように稼働
するように、ドッキングステーションをサスペンド状態
に置くことが操作性の向上からも好ましい。即ち、ドッ
キングステーションがオフしているときにノートPCが
挿入されて、スイッチ1021が押されて信号「挿入」
が発生したときは、ドッキングステーションをサスペン
ド状態に置き、その後ノートPCがスイッチ1020を
押した時点で、両者がレジュームモードになればよい。
【0044】図16は、ドッキングステーションの電源
回路の図である。電源回路は+5Vと、パワーオンリセ
ット信号を生成する。図中のシャットダウン信号は、ド
ッキングステーション上でオペレーティングシステムが
動作しているときに、ユーザがコマンドでシステムをシ
ャットダウンしたときの信号で、この信号がアクティブ
になると電源回路301は+5Vの生成を停止する。電
源回路301が+5Vの発生を開始するのは、図8のス
イッチ1021が押されていない(ノートPCがドッキ
ングステーションに挿入されていない)状態でユーザが
パワーオンスイッチ300をオンにしたときと、パワー
オンスイッチ300がオンにされている状態でユーザが
ノートPCをドッキングステーションに挿入してスイッ
チ1021が押されたときである。
【0045】シャットダウン状態でユーザがノートPC
をドッキングステーションに挿入すると、このようにし
て、+5Vが発生すると共に、「パワーオンリセット信
号」が電源回路から発生される。この信号はドッキング
ステーションのCPU1001をリセットする。図17
の制御手順は、このリセット信号によってCPU100
1が実行開始するROM1003のプログラムのフロー
チャートである。
【0046】リセット信号を入力すると、ステップS3
0から実行して、オペレーティングシステムが走ってい
なかったことを記憶するために、OSレジスタ1004b
を0にする。ステップS32ではドッキングステーショ
ンのシステムバスを高インピーダンス状態にするため
に、レジHIZ1004cを1にする。ステップS34で
はサスペンド命令を実行する。かくして、ドッキングス
テーションがサスペンドモードに入る。
【0047】〈レジューム〉この実施例での、ドッキン
グステーション及びノートPCが単体でサスペンド状態
からレジュームするときの手順は周知であるのでここで
は説明を省く。ここでは、図2〜図4に示したように、
ノートPCがドッキングステーション内にドッキングさ
れたときに、自動的にドッキングステーションとノート
PCがレジュームして両者が共同して動作するまでを説
明する。
【0048】前述したように、ノートPCがドッキング
ステーション内に挿入されてスイッチ1021が押され
たときは、ドッキングステーションはサスペンド状態に
される。そして、ノートPCの背面がスイッチ1020
を押すと、信号「接後再実行」がマイコン1014に入
力される。前述したように、マイコン1014はサスペ
ンド状態であっても、クロック信号は供給されている。
【0049】マイコン1014は、図18のステップS
50において、スイッチ1020からの「接続後再開」
信号を待っている。この信号が検知されると、ステップ
S52でバスアービタ1017が存在するかを調べる。
これはアービタ1017からの「アービタ有り」信号に
よって判断する。アービタが存在すれば、バス競合時の
調停が行なえるので、マルチプロセッサモードでの稼働
が可能となる。
【0050】アービタが存在すると判断された場合に
は、ステップS70でノートPC側のOSレジスタ104
bが1にセットされているかを調べる。1にセットされ
ていることは、これまでに、ノートPCのオペレーティ
ングシステムが稼働していたことを示す。1にセットし
ていればステップS80に進んで、ノートPCのCPU
101に対してレジューム信号を送る。これにより、C
PU101がアプリケーションプログラムのスケジュー
リングを行なう。ステップS82では一定時間を待つ。
この時間は、CPU101がアプリケーションプログラ
ムのスケジューリングを終了し、マルチプロセッサモー
ドに移行してもよいと考えられる時間幅である。この時
間の経過後はステップS84でドッキングステーション
のCPU1001に対してレジューム信号を送る。これ
により、マルチプロセッサによってアプリケーションプ
ログラムとオペレーティングシステムが実行される。
【0051】ステップS70で、ノートPC側でオペレ
ーティングシステムが動作していなかったと判断された
場合には、ステップS72に進んで、ドッキングステー
ション側においてオペレーティングシステムが動作して
いたかを調べる。ステップS72の判断がNOの場合に
は、両者の装置においてアプリケーションプログラムも
オペレーティングシステムも稼働していなかったのであ
るからエラー状態とする。ドッキングステーション側で
オペレーティングシステムが稼働していた場合には、ス
テップS74でドッキングステーション側のCPU10
01にレジューム信号を送る。ステップS76では一定
時間待ち、ステップS78でノートPC側のCPU10
1にレジューム信号を送る。
【0052】ステップS52でアービタが存在しないと
判断された場合について説明する。この場合は、ステッ
プS54,ステップS56で、ノートPC側とドッキン
グステーション側の夫々のCLOCKレジスタを読み取る。
ステップS58では、これらのレジスタの内容を比較す
ることにより、どちらのCPUの速度が早いかを判断す
る。ステップS60又はステップS62ではクロック速
度が早い方のCPUに対してレジューム信号を送る。ア
ービタがないためにシングルプロセッサモードで動作さ
せるときは、早い方のCPUで動作したほうが効率的で
あるからである。
【0053】ステップS90では、スイッチ1023か
らの「分離後再実行」信号を待つ。ここで、アプリケー
ションプログラムの再スケジューリングについて説明す
る。図19はマルチプロセッサモード時でのスケジュー
リング手順を示し、図20はシングルプロセッサモード
でのスケジューリング手順を示す。図19において、レ
ジューム信号を受けると、CPU101(CPU100
1)は、ステップS100においてサスペンドモードに
はいる前の状態に復帰するために、キャッシュを再開
し、I/Oも再開する。ステップS102では、サスペ
ンド前のアプリケーションプログラム管理情報を、ノー
トPC側とドッキングステーション側の夫々のメモリか
ら読み取る。ステップS104でアプリケーションプロ
グラムの実行待ち行列を再構成する。ステップS106
では、各アプリケーションプログラムを実行する。
【0054】図21は、ノートPCが単体で動作してい
るときにおける(図2における)アプリケーションプロ
グラム実行管理情報について説明し、図22は、ドッキ
ングステーションが単体で動作しているときにおける
(図2における)アプリケーションプログラム実行管理
情報について説明する。管理情報は待ち行列として表現
され、行列の要素は図22に示すような要素がある。ド
ッキング時には、夫々の待ち行列が、例えばスケジュー
リング優先順位に従って1つの待ち行列に再構成され
る。1つに統合された待ち行列はマルチモードでは図2
3に示すように、待ち行列のエントリ毎にCPUに振り
分けられ、シングルモードでは1つのCPUに割り当て
られる。
【0055】〈システムリソースの再配置〉本実施例の
ように、ドッキング前では夫々単体で動作していたドッ
キングステーションやノートPCは、夫々が、表示装
置,マウス,キーボード等を有する。これらは、CPU
やメモリなどと共に、「システムリソース」とよばれ
る。単体動作モードにおいて、どのシステムリソースが
使われていたかを記憶するデータが、ドッキングステー
ション,ノートPCの夫々のハードディスク(108,
1008)に記憶される。図26は、ノートPCとドッ
キングステーションの夫々において、表示装置,キーボ
ード,マウスがどのデバイス番号に接続されていたかを
記憶するファイルである。図2の状態で、ノートPCと
ドッキングステーションが夫々単体で動作していたのな
らば、夫々のオペレーティングシステムは図26のファ
イルをハードディスク(108,1008)に作成す
る。
【0056】単体動作状態では、夫々1つづつ表示装置
やキーボードなどを有していたが、ドッキングされる
と、どちらのリソースを使用するかを判断しなければな
らない。ドッキング後において、どのリソースを使うか
を記憶しているファイルが図27に示されたファイルで
あり、ドッキングステーション側のハードディスク10
08上に記憶されている。このファイルは、デフォルト
状態では、表示装置としてドッキングステーション側の
CRT1011を、キーボードとしてKBD1009
を、マウスとしてマウス1018を使うものと決められ
ている。図27のファイルはユーザアプリケーションプ
ログラムにより変更が可能である。
【0057】ドッキングステーション又はノートPCが
サスペンドモードにはいると、その都度、図26のファ
イルが作成される(例えば、図14のステップS2にお
いて)。ドッキング後のレジューム状態では、図20の
ステップS112において、図27のファイルを読み取
って、表示装置とキーボードとマウスをどれに使うかを
決める。このようなリソースの選択があって、始めて図
4に示すような表示が可能である。
【0058】〈ノートPCの分離〉ドッキングされてい
るノートPCを分離するには、分離する前に、キーボー
ド1009又はマウス1018などからコマンドを入力
して、ドッキングステーションとノートPCをサスペン
ド状態にすることが必要である。その手順を図25に示
す。
【0059】ドッキングステーションとノートPCをサ
スペンド状態にしてからノートPCを引く抜くと、スイ
ッチ1023が押される。このスイッチが押されると、
「分離後再実行」信号が発生してマイコン1014に入
力される。マイコン1014では、この信号を受ける
と、ステップS90(図18)からステップS92に進
み、OSレジスタ1004bの内容をよむ。このレジスタ
が1であるならば、ドッキングステーションをレジュー
ムさせても構わないので、ステップS94でドッキング
ステーションのCPU1001に対してレジューム信号
を送る。
【0060】レジューム信号を受けたドッキングステー
ション側のCPU1001は、所定のレジューム処理を
行なうが、同時に図26のファイルを読み取って、使用
すべきシステムリソースを決定する。一方、引き出され
たノートPCは、ユーザがレジューム操作(通常はレジ
ュームスイッチ)を行ってからレジューム動作が起動さ
れる。このレジューム動作でも、図26のファイルを読
み取って、ノートPC側で使用すべきリソースを決定す
る。
【0061】〈変形〉 i:前記実施例では、レジューム動作の管理をマイコン
を使っていたが、マイコンを使わなくとも可能である。
この場合、2つの「再実行」信号をレジューム信号とし
て機能させる。レジューム信号をドッキングステーショ
ンのCPU1001の割り込み信号として入力する。そ
して、マイコン1014の動作をCPU1001のオペ
レーティングシステムの一部に組み込むのである。
【0062】図28は、そのCPU1001のオペレー
ティングシステムの一部手順を示すフローチャートであ
る。「再実行」信号を受けてクロック信号の供給が再開
されたCPU1001は、ステップS150でメモリ1
002の内容を全てディスク装置1008にセーブす
る。ステップS152では、アービタの存在を調べる。
これはアービタ1017からの「アービタ有り」信号に
よって判断する。
【0063】アービタが存在すると判断された場合に
は、ステップS170でドッキングステーション側のOS
レジスタ1004bが1にセットされているかを調べ
る。1にセットされていることは、これまでに、ドッキ
ングステーションのオペレーティングシステムが稼働し
ていたことを示す。1にセットしていれば、ステップS
176に進んで、メモリ1002に退避していた管理情
報を読み込み、ステップS178に進んで、ドッキング
ステーション側においてアプリケーションプログラムの
再スケジューリングを行なう。このスケジューリングは
図23に示した手法による。ステップS180でノート
PCのCPU101に対してレジューム信号を送る。こ
れにより、マルチプロセッサによってアプリケーション
プログラムとオペレーティングシステムが実行される。
【0064】ステップS170で、ドッキングステーシ
ョン側でオペレーティングシステムが動作していなかっ
たと判断された場合には、ステップS172に進んで、
ノートPC側においてオペレーティングシステムが動作
していたことを確認して、ステップS173でノートP
CのCPU101に対してレジューム信号を送った後
に、ステップS174でディスク装置1008からオペ
レーティングシステムをロードする。
【0065】ステップS152でアービタが存在しない
と判断された場合について説明する。この場合は、ステ
ップS154,ステップS156で、ノートPC側とド
ッキングステーション側の夫々のCLOCKレジスタを読み
取る。ステップS158では、これらのレジスタの内容
を比較することにより、どちらのCPUの速度が早いか
を判断する。ドッキングステーション側が早い場合には
ステップS160に進んで、ステップS150でセーブ
した内容をメモリ1002に持ってきて、ステップS1
62で再スケジュリングを行なう。反対にノートPC側
が早い場合には、ノートPCのCPU101に対してレ
ジューム信号を発して、自身に対してはサスペンド信号
を発して停止する。 ii:上記実施例では、2つのコンピュータ装置からな
るシステムであったが、マルチCPU方式のオペレーテ
ィングシステムにはCPUの数の制限がないので、3つ
以上のコンピュータ装置からなるシステムにも本発明を
適用できる。 iii:上記実施例では、デスクトップ型のコンピュー
タ装置にノート型のコンピュータ装置を内包するという
ものであったが、本発明は、内包関係になくとも、単に
外部ケーブルで接続する形式でも適用できる。
【0066】〈実施例などの特徴〉以上説明した実施例
や変形例などによれば、 :あるときは単体で使用でき、それをドッキングステ
ーションに接続すれば、ドッキング以前の状態での再開
が可能となるので、必要に応じて、ようような形態で利
用できるコンピュタシステムを実現できる。 :ドッキングすると、より高い性能を有するシステム
に生まれ変えさせることができる。 :ドッキング後において、オペレーティングシステム
のシャットダウンや再ロードの必要がないので、早い業
務の再開が可能となる。 :ドッキングにおいて、マルチプロセッサモードで動
作するか、シングルプロセッサモードで動作するか、は
たまた、どちらのCPUが早いかをシステム自体が決定
してくれるので、操作性が高い。 :ドッキングに際して、ドッキングステーションがサ
スペンドモードになったり、サスペンドモードからレジ
ュームするトリガが、ノートPCを挿入するという一連
の連続動作によって連続的に行なわれるので、操作性が
高い。 :ドッキング状態から、ノートPCを分離しても、夫
々の環境化で下のアプリケーションプログラムが再開さ
れる(図9〜図11)ので、効率が高い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンピュ
タシステムは、単体でオペレーティングシステムが動作
可能なコンピュータ装置であって、このコンピュータ装
置がサスペンド状態に入る前に動作していたアプリケー
ションプログラムのステータス情報を記憶する第1のメ
モリを有した第1のコンピュータ装置と、前記第1のコ
ンピュータ装置に接続可能で、且つ単体でオペレーティ
ングシステムが動作可能であって、このコンピュータ装
置がサスペンド状態に入る前に動作していたアプリケー
ションプログラムのステータス情報を記憶する第2のメ
モリを有した第2のコンピュータ装置と、前記第1のコ
ンピュータ装置と第2のコンピュータ装置とを電気的に
接続する接続回路手段と、サスペンド状態にある前記第
1のコンピュータ装置と第2のコンピュータ装置とが、
前記接続回路手段を介して接続されたことを検知する検
知手段と、接続された前記第1のコンピュータ装置と第
2のコンピュータ装置とが単一の動作環境下で動作する
ように設定する設定手段とを具備したコンピュータシス
テムであって、前記設定手段が、前記第1のコンピュー
タ装置と第2のコンピュータ装置とが接続されたことが
検知されたときに、前記第1のコンピュータ装置と第2
のコンピュータ装置とのシステムリソースを統合して前
記単一の動作環境の構築が可能であるか否かを判断する
判断手段と、前記判断手段の判断に応じて、前記単一の
動作環境において前記第1のコンピュータ装置と前記第
2のコンピュータ装置とが動作するように前記システム
リソースを調整する調整手段と、前記第1のメモリと第
2のメモリとに記憶されていたアプリケーションプログ
ラムのステータス情報を読み取って、そのステータス情
報に従って前記アプリケーションプログラムを再起動す
るアプリケーションプログラム再起動手段とを具備した
ことを特徴とするので、少なくとも単体で動作可能な2
つのコンピュータ装置を有するコンピュータシステムで
あって、これらの単体のコンピュータ装置を電気的に接
続した後で、統一した動作環境の下で接続前のプログラ
ムをそのまま再開することができる。
【0068】また本発明の構成は、オペレーティングシ
ステム並びに、サスペンド状態に入る前に動作していた
アプリケーションプログラムのステータス情報を記憶す
るメモリと、システムバスと、他のコンピュータ装置の
バスと前記システムバスとを接続するための接続端子
と、接続された前記第1のコンピュータ装置と第2のコ
ンピュータ装置とが単一の動作環境下で動作するように
設定する設定手段とを具備したコンピュータシステムで
あって、前記オペレーティングシステムに、前記他のコ
ンピュータ装置と接続されたことを検知するルーチン
と、前記他のコンピュータ装置とこのコンピュータ装置
のシステムリソースを統合して前記単一の動作環境の構
築が可能であるか否かを判断するルーチンと、前記判断
手段の判断に応じて、前記単一の動作環境において前記
第1のコンピュータ装置と前記第2のコンピュータ装置
とが動作するように前記システムリソースを調整するル
ーチンとが組み込まれたことを特徴とするので、少なく
とも単体で動作可能なコンピュータシステムであって、
他のコンピュータ装置と接続することにより、その他の
コンピュータ装置と統一した動作環境下で動作するよう
にオペレーティングシステムが組み込まれたコンピュー
タシステムを提供することができる。
【0069】
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のコンピュータ装置としてのドッキン
グステーション1000とノートPC100を示す図。
【図2】 ノートPCとドッキングステーションとが夫
々単体で動作しているときの様子を説明する図。
【図3】 ノートPCをドッキングステーションにドッ
キングするために、ノートPCをサスペンドモードにし
たときの様子を示す図。
【図4】 ノートPCとドッキングステーションがドッ
キングした後で、アプリケーションプログラムが「合
体」して動作する様子を示す図。
【図5】 ノートPCとドッキングステーションの夫々
のハード構成を示す図。
【図6】 ノートPCのハード構成を示す図。
【図7】 ドッキングステーションのハード構成を示す
図。
【図8】 ノートPCをドッキングステーションにドッ
キングするときに動作する各種スイッチの取付け位置を
説明した図。
【図9】 ドッキングされて1つのシステムとして動作
している様子を説明する図。
【図10】 図9の状態から別々のコンピュータ装置に
分離されたノートPCとドッキングステーションを示す
図。
【図11】 分離後自動的にレジュームされたノートP
Cとドッキングステーションを示す図。
【図12】 単体で動作しているときの、ノートPCと
ドッキングステーションのメモリ空間を示す図。
【図13】 ドッキングした後のシステムのメモリ空間
を説明する図。
【図14】 ノートPCにおけるサスペンド状態への移
行を制御する手順のフローチャート。
【図15】 ドッキングステーションにおけるサスペン
ド状態への移行を制御する手順のフローチャート。
【図16】 ドッキングステーションにおける電源回路
の一部構成を示す図。
【図17】 ドッキングステーションの電源がオフして
いるときにおける、ドッキングステーションにおけるサ
スペンド状態への移行を制御する手順のフローチャー
ト。
【図18】 ドッキングにおける、マイコン1014の
制御手順を示すフローチャート。
【図19】 マルチプロセッサ動作時の、レジューム動
作におけるアプリケーションプログラムの再スケジュー
リング手順を示すフローチャート。
【図20】 シングルプロセッサ動作時の、レジューム
動作におけるアプリケーションプログラムの再スケジュ
ーリング手順を示すフローチャート。
【図21】 ノートPCのアプリケーションプログラム
管理の手法を示す図。
【図22】 ドッキングステーションのアプリケーショ
ンプログラム管理の手法を示す図。
【図23】 ドッキングにおけるレジューム処理におい
ての、マルチプロセッサ動作環境のアプリケーションプ
ログラム管理の手法を示す図。
【図24】 ドッキングにおけるレジューム処理におい
ての、シングルプロセッサ動作環境のアプリケーション
プログラム管理の手法を示す図。
【図25】 分離時のノートPCとドッキングステーシ
ョンとのサスペンドモードに設定するための制御手順を
示すフローチャート。
【図26】 単体動作時における、種々のシステムリソ
ースの使用態様を記憶するファイルの構成を示す図。
【図27】 ドッキング動作時における、種々のシステ
ムリソースの使用態様を決定するファイルの構成を示す
図。
【図28】 ドッキングステーションに、マイコン10
14がない場合のレジュームのための制御手順を示すフ
ローチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−81215(JP,A) 特開 平5−80901(JP,A) 特開 平5−73225(JP,A) 特開 平6−301444(JP,A) 特開 平5−80886(JP,A) ノートとデスクトップの2つの顔を持 つ Macintosh Duoシステ ム Macintosh powerB ook Duo210/230 160/180,A SCII,日本,株式会社アスキー, 1992年12月 1日,第16巻第12号,p 232−236 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 301 G06F 1/00 370 G06F 3/00 G06F 15/16 640 EUROPAT(QUESTEL) INSPEC(DIALOG) WPI(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体でオペレーティングシステムが動作
    可能なコンピュータ装置であって、このコンピュータ装
    置がサスペンド状態に入る前に動作していたアプリケー
    ションプログラムのステータス情報を記憶する第1のメ
    モリを有した第1のコンピュータ装置と、 前記第1のコンピュータ装置に接続可能で、且つ単体で
    オペレーティングシステムが動作可能であって、このコ
    ンピュータ装置がサスペンド状態に入る前に動作してい
    たアプリケーションプログラムのステータス情報を記憶
    する第2のメモリを有した第2のコンピュータ装置と、 前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピュータ装置
    とを電気的に接続する接続回路手段と、 サスペンド状態にある前記第1のコンピュータ装置と第
    2のコンピュータ装置とが、前記接続回路手段を介して
    接続されたことを検知する検知手段と、 接続された前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピ
    ュータ装置とが単一の動作環境下で動作するように設定
    する設定手段とを具備したコンピュータシステムであっ
    て、 前記設定手段が、 前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピュータ装置
    とが接続されたことが検知されたときに、前記第1のコ
    ンピュータ装置と第2のコンピュータ装置とのシステム
    リソースを統合して前記単一の動作環境の構築が可能で
    あるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段の判断に応じて、前記単一の動作環境にお
    いて前記第1のコンピュータ装置と前記第2のコンピュ
    ータ装置とが動作するように前記システムリソースを調
    整する調整手段と、 前記第1のメモリと第2のメモリとに記憶されていたア
    プリケーションプログラムのステータス情報を読み取っ
    て、そのステータス情報に従って前記アプリケーション
    プログラムを再起動するアプリケーションプログラム再
    起動手段とを具備したことを特徴とするコンピュータシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記システムリソースは、前記第1のコ
    ンピュータ装置と第2のコンピュータ装置に具備された
    ところの、命令実行主体としてのCPU、命令やデータ
    などを記憶するメモリ、クロック信号を発生するクロッ
    ク回路、及び又はユーザとのインタフェース情報を表示
    する表示装置であることを特徴とする請求項1に記載の
    コンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1のコンピュータ装置は折り畳み
    可能な液晶表示装置を備えた携帯型コンピュータ装置で
    あり、 前記第2のコンピュータ装置は、CRT表示装置と、前
    記第1のコンピュータ装置を内包するための空洞を有
    し、 前記第1のコンピュータ装置の背面と前記空洞の前面に
    は、前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピュータ
    装置とを接続するための端子が夫々設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、前記携帯型コンピュー
    タ装置が前記第2のコンピュータ装置の前記空洞に挿入
    されたときに駆動されるスイッチであることを特徴とす
    る請求項3に記載のコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記判断手段は、前記第1のコンピュー
    タ装置の第1CPUと前記第2のコンピュータ装置の第
    2のCPUとがマルチプロセッサモードで動作可能か否
    かを判断し、 前記調整手段は、マルチプロセッサモードでの動作が不
    可能と判断された場合は、いずれか一方のCPUのみを
    動作させることを特徴とする請求項2に記載のコンピュ
    ータシステム。
  6. 【請求項6】 前記判断手段は、前記2つのCPUの動
    作速度が異なるときに、マルチプロセッサモードで動作
    不可能と判断することを特徴とする請求項5に記載のコ
    ンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 前記判断手段は、前記2つのCPUの種
    類が異なるときに、マルチプロセッサモードで動作不可
    能と判断することを特徴とする請求項5に記載のコンピ
    ュータシステム。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は、前記第1のCPUと、
    前記第1のメモリの固定位置に記憶されたレジュームプ
    ログラムと、前記検知手段が2つのコンピュータ装置が
    接続されたことを検知したときに、前記レジュームプロ
    グラムを前記第1のCPUのみに実行開始を指示する手
    段とを具備し、 前記レジュームプログラムは、 少なくとも、前記第1のコンピュータ装置と第2のコン
    ピュータ装置とのシステムリソースを統合して前記単一
    の動作環境の構築が可能であるか否かを判断する第1の
    ルーチンと、 前記単一の動作環境において前記第1のコンピュータ装
    置と前記第2のコンピュータ装置とが動作するように前
    記システムリソースを調整する第2のルーチンとを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記第2のルーチンは、 前記第1のルーチンの実行によって、前記第1のコンピ
    ュータ装置と第2のコンピュータ装置とが前記単一の動
    作環境の構築が可能であると判断された場合に、前記第
    2のCPUを起動させるルーチンを含むことを特徴とす
    る請求項8に記載のコンピュータシステム。
  10. 【請求項10】 前記判断手段は、前記2つのコンピュ
    ータ装置のそれぞれのオペレーティングシステムが共に
    マルチプロセッサモードによって動作可能なオペレーテ
    ィングシステムでないと判断したときに、マルチプロセ
    ッサモードで動作不可能と判断することを特徴とする請
    求項5に記載のコンピュータシステム。
  11. 【請求項11】 前記第1のコンピュータ装置と第2の
    コンピュータ装置の夫々のオペレーティングシステムに
    おいては、 サスペンドモードに入ろうとするときに、前記ステータ
    ス情報と、オペレーティングシステムが動作していたこ
    とを示す動作情報とを、前記夫々のメモリに書き込むル
    ーチンとが組み込まれていることを特徴とする請求項1
    に記載のコンピュータシステム。
  12. 【請求項12】 前記第1のコンピュータ装置のオペレ
    ーティングシステムにおいては、 サスペンド状態に入る前に、オペレーティングシステム
    の内容とアプリケーションプログラムの内容とを夫々の
    メモリに記憶する第1のルーチンと、 レジュームモードにおいて、前記動作情報を夫々のメモ
    リから読み出すルーチンと、 読み出された動作情報がオペレーティングシステムが動
    作していたことを示す方のオペレーティングシステムと
    CPUとを起動させる第2のルーチンと、 マルチプロセッサモードで動作可能か否かを判断する第
    3のルーチンと、 第3のルーチンによってマルチプロセッサモードで動作
    可能と判断されたときに、前記第2のルーチンによって
    起動されたCPU以外のCPUを起動する第4のルーチ
    ンとが組み込まれていることを特徴とする請求項5に記
    載のコンピュータシステム。
  13. 【請求項13】 前記第1のコンピュータ装置のオペレ
    ーティングシステムにおいては、 サスペンド状態に入る前に、オペレーティングシステム
    の内容とアプリケーションプログラムの内容とを夫々の
    メモリに記憶する第1のルーチンと、 レジュームモードにおいて、前記動作情報を夫々のメモ
    リから読み出すルーチンと、 読み出された動作情報がオペレーティングシステムが動
    作していたことを示す方のオペレーティングシステムと
    CPUとを起動させる第2のルーチンと、 マルチプロセッサモードで動作可能か否かを判断する第
    3のルーチンと、 第3のルーチンによってマルチプロセッサモードで動作
    不可能と判断されたときに、前記第2のルーチンによっ
    て起動されたCPU以外のCPUの停止状態を維持する
    第4のルーチンとが組み込まれていることを特徴とする
    請求項5に記載のコンピュータシステム。
  14. 【請求項14】 前記判断手段は、前記第1のコンピュ
    ータ装置のCPU並びに前記第2のコンピュータ装置の
    CPU以外のCPUであって、前記第1のコンピュータ
    装置若しくは第2のコンピュータ装置に設けられたCP
    Uによって実行されることを特徴とする請求項1に記載
    のコンピュータシステム。
  15. 【請求項15】 オペレーティングシステム並びに、サ
    スペンド状態に入る前に動作していたアプリケーション
    プログラムのステータス情報を記憶するメモリと、 システムバスと、 他のコンピュータ装置のバスと前記システムバスとを接
    続するための接続端子と、 接続された前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピ
    ュータ装置とが単一の動作環境下で動作するように設定
    する設定手段とを具備したコンピュータシステムであっ
    て、 前記オペレーティングシステムに、 前記他のコンピュータ装置と接続されたことを検知する
    ルーチンと、 前記他のコンピュータ装置とこのコンピュータ装置のシ
    ステムリソースを統合して前記単一の動作環境の構築が
    可能であるか否かを判断するルーチンと、 前記判断手段の判断に応じて、前記単一の動作環境にお
    いて前記第1のコンピュータ装置と前記第2のコンピュ
    ータ装置とが動作するように前記システムリソースを調
    整するルーチンとが組み込まれたことを特徴とするコン
    ピュータシステム。
  16. 【請求項16】 単体でオペレーティングシステムが動
    作可能な第1のコンピュータ装置と第2のコンピュータ
    装置におけるアプリケーションプログラムのステータス
    情報を、これらのコンピュータ装置がサスペンドモード
    に入る前に記憶し、 前記2つのコンピュータ装置が電気的に接続されること
    を検知し、 接続後に、少なくとも一方のコンピュータ装置をサスペ
    ンドモードからレジュームさせて、前記2つのコンピュ
    ータ装置のシステムリソースを、これらのコンピュータ
    装置が単一の動作環境下で動作するように調整すること
    を特徴とするコンピュータシステムの制御方法。
  17. 【請求項17】 前記システムリソースは、前記第1の
    コンピュータ装置と第2のコンピュータ装置に具備され
    たところの、命令実行主体としてのCPU、命令やデー
    タなどを記憶するメモリ、クロック信号を発生するクロ
    ック回路、及び又はユーザとのインタフェース情報を表
    示する表示装置であることを特徴とする請求項16に記
    載のコンピュータシステムの制御方法。
  18. 【請求項18】 前記第1のコンピュータ装置は折り畳
    み可能な液晶表示装置を備えた携帯型コンピュータ装置
    であり、 前記第2のコンピュータ装置は、CRT表示装置と、前
    記第1のコンピュータ装置を内包するための空洞を有
    し、 前記第1のコンピュータ装置の背面と前記空洞の前面に
    は、前記第1のコンピュータ装置と第2のコンピュータ
    装置とを接続するための端子が夫々設けられていること
    を特徴とする請求項16に記載のコンピュータシステム
    の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記検知工程は、前記携帯型コンピュ
    ータ装置が前記第2のコンピュータ装置の前記空洞に挿
    入されたことを検知することを特徴とする請求項18
    記載のコンピュータシステムの制御方法。
  20. 【請求項20】 前記調整工程は、前記第1のコンピュ
    ータ装置の第1CPUと前記第2のコンピュータ装置の
    第2のCPUとがマルチプロセッサモードで動作可能か
    否かを判断し、マルチプロセッサモードでの動作が不可
    能と判断された場合は、いずれか一方のCPUのみを動
    作させることを特徴とする請求項17に記載のコンピュ
    ータシステムの制御方法。
  21. 【請求項21】 前記調整工程は、前記2つのCPUの
    動作速度が異なるときに、マルチプロセッサモードで動
    作不可能と判断することを特徴とする請求項20に記載
    のコンピュータシステムの制御方法。
  22. 【請求項22】 前記調整工程は、前記2つのCPUの
    種類が異なるときに、マルチプロセッサモードで動作不
    可能と判断することを特徴とする請求項20に記載のコ
    ンピュータシステムの制御方法。
  23. 【請求項23】 前記調整工程は、前記第1のCPU
    と、前記第1のメモリの固定位置に記憶されたレジュー
    ムプログラムを、2つのコンピュータ装置が接続された
    ことを検知したときに、前記レジュームプログラムを前
    記第1のCPUのみに実行開始を指示し、 前記レジュームプログラムは、 少なくとも、前記第1のコンピュータ装置と第2のコン
    ピュータ装置とのシステムリソースを統合して前記単一
    の動作環境の構築が可能であるか否かを判断する第1の
    ルーチンと、 前記単一の動作環境において前記第1のコンピュータ装
    置と前記第2のコンピュータ装置とが動作するように前
    記システムリソースを調整する第2のルーチンとを含む
    ことを特徴とする請求項20に記載のコンピュータシス
    テムの制御方法。
  24. 【請求項24】 前記第2のルーチンは、 前記第1のルーチンの実行によって、前記第1のコンピ
    ュータ装置と第2のコンピュータ装置とが前記単一の動
    作環境の構築が可能であると判断された場合に、前記第
    2のCPUを起動させるルーチンを含むことを特徴とす
    る請求項23に記載のコンピュータシステムの制御方
    法。
  25. 【請求項25】 前記調整工程は、前記2つのコンピュ
    ータ装置のそれぞれのオペレーティングシステムが共に
    マルチプロセッサモードによって動作可能なオペレーテ
    ィングシステムでないと判断したときに、マルチプロセ
    ッサモードで動作不可能と判断することを特徴とする請
    求項20に記載のコンピュータシステムの制御方法。
  26. 【請求項26】 前記第1のコンピュータ装置と第2の
    コンピュータ装置の夫々のオペレーティングシステムに
    おいては、 サスペンドモードに入ろうとするときに、前記ステータ
    ス情報と、オペレーティングシステムが動作していたこ
    とを示す動作情報とを、前記夫々のメモリに書き込むル
    ーチンとが組み込まれていることを特徴とする請求項
    に記載のコンピュータシステムの制御方法。
  27. 【請求項27】 前記第1のコンピュータ装置のオペレ
    ーティングシステムにおいては、 サスペンド状態に入る前に、オペレーティングシステム
    の内容とアプリケーションプログラムの内容とを夫々の
    メモリに記憶する第1のルーチンと、 レジュームモードにおいて、前記動作情報を夫々のメモ
    リから読み出すルーチンと、 読み出された動作情報がオペレーティングシステムが動
    作していたことを示す方のオペレーティングシステムと
    CPUとを起動させる第2のルーチンと、 マルチプロセッサモードで動作可能か否かを判断する第
    3のルーチンと、 第3のルーチンによってマルチプロセッサモードで動作
    可能と判断されたときに、前記第2のルーチンによって
    起動されたCPU以外のCPUを起動する第4のルーチ
    ンとが組み込まれていることを特徴とする請求項20
    記載のコンピュータシステムの制御方法。
  28. 【請求項28】 前記第1のコンピュータ装置のオペレ
    ーティングシステムにおいては、 サスペンド状態に入る前に、オペレーティングシステム
    の内容とアプリケーションプログラムの内容とを夫々の
    メモリに記憶する第1のルーチンと、 レジュームモードにおいて、前記動作情報を夫々のメモ
    リから読み出すルーチンと、 読み出された動作情報がオペレーティングシステムが動
    作していたことを示す方のオペレーティングシステムと
    CPUとを起動させる第2のルーチンと、 マルチプロセッサモードで動作可能か否かを判断する第
    3のルーチンと、 第3のルーチンによってマルチプロセッサモードで動作
    不可能と判断されたときに、前記第2のルーチンによっ
    て起動されたCPU以外のCPUの停止状態を維持する
    第4のルーチンとが組み込まれていることを特徴とする
    請求項20に記載のコンピュータシステムの制御方法。
  29. 【請求項29】 単体でオペレーティングシステムが動
    作可能なコンピュータ装置であって、このコンピュータ
    装置がサスペンド状態に入る前に動作していたアプリケ
    ーションプログラムのステータス情報を記憶する第1の
    メモリを有した第1のコンピュータ装置を利用するコン
    ピュータであって、 前記第1のコンピュータ装置に接続可能で、且つ単体で
    オペレーティングシステムが動作可能であって、このコ
    ンピュータ装置がサスペンド状態に入る前に動作してい
    たアプリケーションプログラムのステータス情報を記憶
    する第2のメモリと、 前記第1のコンピュータ装置と電気的に接続する接続回
    路手段と、 サスペンド状態にある前記第1のコンピュータ装置が、
    前記接続回路手段を介して接続されたことを検知する検
    知手段と、 接続された前記第1のコンピュータ装置が単一の動作環
    境下で動作するように設定する設定手段とを具備し、 前記設定手段が、 前記第1のコンピュータ装置と接続されたことが検知さ
    れたときに、前記第1のコンピュータ装置とのシステム
    リソースを統合して前記単一の動作環境の構築が可能で
    あるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段の判断に応じて、前記単一の動作環境にお
    いて前記第1のコンピュータ装置が動作するように前記
    システムリソースを調整する調整手段と、 前記第1のメモリと第2のメモリとに記憶されていたア
    プリケーションプログラムのステータス情報を読み取っ
    て、そのステータス情報に従って前記アプリケーション
    プログラムを再起動するアプリケーションプログラム再
    起動手段とを具備したことを特徴とするコンピュータ。
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