JP3474502B2 - 写真自販機および写真自販方法 - Google Patents

写真自販機および写真自販方法

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JP3474502B2
JP3474502B2 JP28521299A JP28521299A JP3474502B2 JP 3474502 B2 JP3474502 B2 JP 3474502B2 JP 28521299 A JP28521299 A JP 28521299A JP 28521299 A JP28521299 A JP 28521299A JP 3474502 B2 JP3474502 B2 JP 3474502B2
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彰宏 赤松
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株式会社メイクソフトウェア
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲームセンター等
に設置され、硬貨等が投入されて被写体を撮影し、シー
ル,カード,紙類,フィルム等にプリントアウトする写
真自販機および写真自販方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゲームセンター等において、写真
を撮影してシールプリント等にする写真自販機が数多く
設置されている。このような写真自販機としては、一般
に、図に示すようなものが用いられている。このもの
は、本体52の内部に、略45°の角度をもってハーフ
ミラー53が設けられている。このハーフミラー53の
奥に、被写体を撮影するカメラ55が設けられ、ハーフ
ミラー53の下方には、上記カメラ55で撮影された画
像を表示するモニタ56が設けられている。図において
51はコントローラ、57は写真プリント58を印刷す
るプリンタである。
【0003】上記写真自販機では、ハーフミラー53を
透してカメラ55で撮影された画像がモニタ56に表示
され、このモニタ56に表示された画像がハーフミラー
53に反射して被写体54によって確認できるようにな
っている。そして、被写体54は、モニタ56に映った
自分の姿を確認しながら所望のポーズをとり、好みのと
ころでコントローラ51を操作して静止画を撮影するこ
とが行われる。そして、この静止画は、適当なフレーム
や前景の画像と合成されて写真プリント58として印刷
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近
は、写真自販機利用人口の増加とともに、そのニーズも
多様化している。そこで、これらのニーズに応えるた
め、被写体の画像に合成されるフレームや前景として各
種の趣向を凝らしたものも数多く提供されているが、単
にフレームと顔写真とを合成するだけの画一的なもので
はもう満足されなくなってきている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、被写体の撮影画像に加え、それとは異なる画像
が印刷された写真を提供できる写真自販機および写真自
販方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の写真自販機は、被写体を撮影してその写真
を販売する写真自販機であって、被写体を撮影するカメ
ラと、撮影画像Aを印刷する染料インクが親和する受容
層が少なくとも表面に形成された印刷媒体に、上記カメ
ラで撮影した撮影画像Aとは異なる画像Bを印刷する第
1印刷手段と、上記撮影画像Aを上記染料インクで上記
受容層に印刷する第2印刷手段とを備え、上記第1印刷
手段により、第2印刷手段での印刷に先立って、上記印
刷媒体にあらかじめ上記撮影画像Aとは異なる画像B
を、上記染料インクと親和性のないインクで上記印刷媒
体表面の受容層を覆うように転写印刷することにより、
あらかじめ第1印刷手段で印刷された画像Bのうえに
は、第2印刷手段による撮影画像Aが印刷されないよう
になっていることを要旨とする。また、本発明の写真自
販方法は、被写体を撮影してその写真を販売する写真自
販方法であって、被写体を撮影するカメラと、撮影画像
Aを印刷する染料インクが親和する受容層が少なくとも
表面に形成された印刷媒体に、上記カメラで撮影した撮
影画像Aとは異なる画像Bを印刷する第1印刷工程と、
上記撮影画像Aを上記染料インクで上記受容層に印刷す
る第2印刷工程とを備え、上記印刷媒体に、上記撮影画
像Aの印刷に先立って、あらかじめ上記撮影画像Aとは
異なる画像Bを、上記染料インクと親和性のないインク
上記印刷媒体表面の受容層を覆うように転写印刷する
ことにより、あらかじめ第1印刷工程で印刷された画像
Bのうえには、第2印刷工程による撮影画像Aを印刷し
ないようにしたことを要旨とする。
【0007】すなわち、本発明は、撮影画像Aを印刷す
る染料インクが親和する受容層が少なくとも表面に形成
された印刷媒体に、上記カメラで撮影した撮影画像Aと
は異なる画像Bを印刷する第1印刷手段と、上記撮影画
像Aを上記染料インクで上記受容層に印刷する第2印刷
手段とを備え、上記第1印刷手段により、第2印刷手段
での印刷に先立って、上記印刷媒体にあらかじめ上記撮
影画像Aとは異なる画像Bを、上記染料インクと親和性
のないインクで上記印刷媒体表面の受容層を覆うように
転写印刷することにより、あらかじめ第1印刷手段で印
刷された画像Bのうえには、第2印刷手段による撮影画
像Aが印刷されないようになっている。このため、利用
者は、カメラで撮影された被写体の撮影画像Aだけでな
く、これとは異なる画像Bが印刷された多様な写真を楽
しむことができる。また、例えば、撮影画像Aとは異な
る画像Bをその場で選んだり入力することも可能にな
る。しかも、画像Bが撮影画像Aのなかで浮かび上が
り、装飾性の高い写真を提供することができる。
【0008】本発明において、撮影画像Aとは異なる画
像Bを印刷するインクとして顔料インクが用いられてい
る場合には、画像Bが撮影画像Aのなかで浮かび上が
り、装飾性の高い写真を提供することができる。
【0009】本発明において、上記写真がシールプリン
トである場合には、撮影した写真をシールとして身の回
り品その他所望の箇所に貼り付けられ、さらに楽しみが
大きくなる。
【0010】本発明において、上記画像Bを入力する画
像入力手段を備えている場合には、被写体が自分の気に
入った好みの画像Bを入力できるようになり、さらに楽
しみが大きくなる。
【0011】本発明において、上記カメラで撮影した被
写体の撮影画像Aを表示する画像表示手段を備え、この
画像表示手段に、上記撮影画像Aと画像Bとの合成画像
が表示されるようになっている場合には、被写体が、画
像表示手段に表示される自分の撮影画像Aを見て仕上が
り状態を確認しながら、ポーズをとったり好みの画像B
を入力したりできるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0013】図1は、本発明の写真自販機の一実施の形
態を示す図である。この写真自販機は、筐体1の内部お
よび表面に各種の装置が設けられている。ここで、説明
の便宜上、筐体1において、使用者(被写体)2と対面す
る側(図1の左側)を筐体1の前側とし、反対側(図1
の右側)を筐体1の後側とする。
【0014】上記筐体1の内部空間には、被写体2を撮
影するカメラ6と、上記カメラ6から画像信号を受信し
て画像の合成等を行うコンピュータ装置7と、このコン
ピュータ装置7から送信された合成画像等の画像信号を
受信して画像を表示するディスプレイ8とが設けられて
いる。
【0015】上記筐体1のカメラ6の前側に対応する部
分には、ガラス・プラスチック等の透明板14が嵌めこ
まれている。また、上記ディスプレイ8は、被写体2に
向かって斜め上向きに配設され、ディスプレイ8に表示
された画像が使用者2によって目視されるようになって
いる。
【0016】さらに、上記筐体1の前面には、操作部1
6が設けられている。この操作部16は、使用者2が各
種の操作を行なうボタン・レバー等を有し、コンピュー
タ装置7に操作信号を送信する。
【0017】また、上記操作部16には、タッチペン1
2が備えられている。このタッチペン12は、その先端
をディスプレイ(例えば、LCDタブレット,タッチパ
ネル等が用いられる)8の表面に接触させ、文字や図形
等を描くことにより画像を手書き入力等できるようにな
っている。そして、上記手書き入力された文字・図形等
の画像データがディスプレイ8に表示され、印刷媒体1
5に印刷される。
【0018】この例において、使用者2がディスプレイ
8から見る合成画像は、コンピュータ装置7に予め記憶
された記憶画像(所望のフレームや前景等、以下「フレ
ーム画像C」という)に、カメラ6による被写体2の撮
影画像Aが合成されたものである。そして、被写体2に
よる操作部16の操作によって合成画像が停止され、合
成画像の停止後、タッチペン12による手書き入力等が
されると、この入力画像Bが上記合成画像にさらに合成
された画像が表示されるようになっている。
【0019】また、上記筐体1の内部空間には、コンピ
ュータ装置7から送信された合成画像の信号を受信し、
この合成画像を印刷媒体15に印刷して写真を生成する
第2プリンタ10が設けられている。この第2プリンタ
10としては、写真画質の印刷に適するものであれば、
各種のものが用いられる。例えば、昇華型プリンタ,イ
ンクジェット式プリンタ,カラーレーザプリンタ等があ
げられるが、これらの中でも、画質が優れるうえ印刷時
間も比較的短い昇華型プリンタが最も好適に用いられ
る。
【0020】この例では、上記第2プリンタ10とし
て、昇華型プリンタ(例えば、三菱電機社製CP−70
00DSシリーズ,神鋼電機社製CHC−S1045シ
リーズ等)が用いられ、後述するメタリック色以外の普
通色の印刷が行われる。この昇華型プリンタでは、染料
インクを熱溶融させ、この染料インクと親和する印刷媒
体15の表面に色素を浸透させて印刷が行われる。
【0021】上記染料インクと親和する印刷媒体15と
しては、例えば塩化ビニルシートが用いられる。また、
紙やPETシートのように、そのままでは、上記染料イ
ンクと親和しないものの場合には、あらかじめ表面に染
料インクと親和する受容層をコーティングして用いるこ
とができる。
【0022】また、上記第2プリンタ10での印刷に先
だって、印刷媒体15に、画像を印刷する第1プリンタ
9が設けられている。この第1プリンタ9としては、上
記印刷媒体15に画像を印刷しうるものであれば、各種
のものを用いることができるが、顔料インクを熱転写し
うる熱転写型プリンタや溶融型プリンタが好適に用いら
れる。
【0023】上記第1プリンタ9で画像を印刷する際に
用いるインクとしては、例えば、不透明の顔料インクが
好適に用いられる。第2プリンタ10での印刷に先だっ
て、第1プリンタ9により上記印刷媒体15に顔料イン
クを用いて印刷することにより、上記顔料インクが、第
2プリンタ10で使用される染料インクと親和する印刷
媒体15の表面を覆い、第1プリンタ9で印刷された画
像のうえには第2プリンタ10による印刷がされないよ
うになる。これにより、画用紙にクレパスで絵を描いた
後に水彩絵の具で着色を施したときのように、顔料イン
クで印刷された画像が鮮明に浮かび上がるようになる。
【0024】上記顔料インクに用いられる顔料として
は、特に限定するものではなく、各種のものが使用され
る。例えば、アゾ顔料,フタロシアニン,縮合多環顔料
等の各種有機顔料や、酸化チタンや亜鉛華等の各種酸化
物,アルミナホワイト等の各種水酸化物,カドミウムエ
ロー等の各種硫化物をはじめ、クロム酸,硫酸塩,炭酸
塩,珪酸塩,燐酸塩,砒酸塩,フェロシアン化物,炭
素,金属粉等の各種無機顔料等があげられる。
【0025】これらのなかでも、特に、ブロンズ粉やア
ルミニウム粉等を用いた金色,銀色等のメタリック顔料
インクが、上書き画像がキラキラ光る装飾的な効果が高
く、好適に用いられる。また、各種蛍光顔料,パール顔
料,蓄光顔料,示温顔料等も装飾的に優れているため、
好適に用いられる。
【0026】この例では、上記第1プリンタ9として、
熱転写型プリンタや溶融型プリンタ(例えば、アルプス
電気社製MD−5000シリーズ等)が用いられ、金色
および銀色のメタリック顔料のインクによる印刷が行わ
れる。
【0027】そして、上記第1プリンタ9および第2プ
リンタ10で印刷された印刷媒体15は、筐体1前面に
形成された送出口19から送出されるようになってい
る。図において13は、第1プリンタ9から写真を送出
する送出口であり、11は、第1プリンタ9の送出口1
3から送出された写真を第2プリンタ10に送るシュー
タである。
【0028】また、筐体1の前面には、コイン投入口
(図示せず)が設けられ、筐体1内部のコイン投入口に
隣接した位置に、投入したコインを検出してコンピュー
タ装置7に検出信号を送信するコイン検出部17(図2
参照)が設けられる。また、筐体1前面の適所には、コ
ンピュータ装置7から音声信号を受信して音声出力する
スピーカ18(図2参照)、被写体2を照射するライト
(図示せず)が設けられている。
【0029】そして、上記被写体2の背後には、外部か
らの光を遮断するカーテン3が配設されている。このカ
ーテン3は、筐体1の前面の上部および下部から突出さ
れた支持フレーム4,5によって支持される。上記カー
テン3の内面には、画像の合成手法に応じた色彩が施さ
れる。例えば、クロマキー合成であれば、カーテン3の
内面全体に緑,青等のクロマキー合成に適当な色の着色
が施される。
【0030】つぎに、上記コンピュータ装置7のシステ
ム構成について詳しく説明する。
【0031】図2に示すように、上記コンピュータ装置
7は、画像の合成を行う画像合成手段30と、カメラ6
による撮影や画像の合成等の制御を行う撮影・合成制御
部31とを備えている。上記撮影・合成制御部31は、
コイン検出部17からの検出信号を受信することによ
り、撮影や画像合成等の制御を開始するようになってい
る。
【0032】また、上記コンピュータ装置7には、所定
のフレーム画像を格納するフレーム画像メモリ33が設
けられている。一方、上記ディスプレイ8には、タッチ
ペン12によって手書き画像等がペン入力されるペン入
力部35と、合成画像を表示する表示部36とが設けら
れている。
【0033】そして、上記画像合成手段30は、カメラ
6による撮影画像とフレーム画像メモリ33に格納され
たフレーム画像とを合成してディスプレイ8の表示部3
6に合成するようになっている。また、上記画像合成手
段30は、上記被写体2による操作部16の操作により
上記合成画像を固定し、この固定された静止画像に、タ
ッチペン12によってディスプレイ8のペン入力部35
に入力された文字や図形等の手書き画像等を合成するよ
うになっている。
【0034】上記画像合成手段30で合成された合成画
像(撮影画像とフレーム画像との合成画像ならびに静止
画像とペン入力画像との合成画像)は、ディスプレイ8
の表示部36に表示されるようになっている。
【0035】さらに、上記コンピュータ装置7には、ス
ピーカ18から音声を出力させる音声出力回路32が設
けられている。また、上記コンピュータ装置7は、上記
第1および第2プリンタ9,10による印刷を制御する
印刷制御部34を備えている。
【0036】ここで、カメラ6で撮影された被写体2の
撮影画像Aと、タッチペン12で入力されたペン入力画
像B、ならびにフレーム画像Cとの、3つの画像のデー
タがディスプレイ8,画像合成手段30,第1および第
2プリンタ9,10に転送される状態について詳しく説
明する。
【0037】すなわち、図3に示すように、ディスプレ
イ8の表示部36には、第1および第2画層23,24
の2つの画層が重なった状態で合成画像が表示される。
そして、画像合成手段30には、上記第1および第2画
層23,24にそれぞれ対応する第1および第2画層メ
モリ21,22が設けられている。
【0038】上記第1画層メモリ21には、画像生成装
置39で生成されたペン入力画像のうち、金・銀等のメ
タリック色の画像B2が格納される。一方、上記第2画
層メモリ22には、カメラ6で撮影された被写体2の撮
影画像A,フレーム画像メモリ33に格納されていたフ
レーム画像Cが合成されて格納される。また、タッチペ
ン12で入力されたペン入力画像のうち、メタリック色
以外の普通色の画像B1も、第2画層メモリ22に格納
される。
【0039】そして、第1画層メモリ21に格納された
タッチペン12でのペン入力画像のうちメタリック色の
画像B2は、第1画層23に表示される。また、第2画
層メモリ22に格納された被写体2の撮影画像Aとフレ
ーム画像Cおよびタッチペン12でのペン入力画像のう
ち普通色の画像B1は、合成されて第2画層24に表示
される。そして、被写体2は、重なった第1画層23と
第2画層24を図示の矢印の方向から見ることにより、
すべての画像A,B1,B2,Cが合成された画像を見
ることができる。
【0040】一方、上記第1画層メモリ21に格納され
た画像(メタリック色の画像である)の画像データB2
が第1プリンタ9に送られてメタリック色の画像B2が
印刷媒体15に印刷される。ついで、上記メタリック色
の画像B2が印刷された印刷媒体15が第2プリンタ1
0に送られると、第2画層メモリ22に格納されていた
合成画像(いずれも普通色の画像である)の画像データ
A+B1+Cが、第2プリンタ10に送られ、この第2
プリンタ10で印刷されて写真が生成されるようになっ
ている。
【0041】つぎに、上記写真自販機の動作について、
図4に示すフローチャートをもとに説明する。なお、図
において「S」は、ステップを意味する。
【0042】まず、使用者2がコインを投入すると、フ
レーム画像メモリ33に格納されたフレーム画像をディ
スプレイ8の表示部36に表示して、ディスプレイ8上
の画像およびスピーカ18からの音声により使用者2に
所望のフレーム画像の選択を支持する。なお、ここで選
択されるフレーム画像は、ひとつでもよいし、ふたつ以
上でも差し支えない。
【0043】使用者2が所望のフレーム画像を選択する
と(S1)、カメラ6による被写体2の撮影が開始され
る(S2)。ついで、画像合成手段30により、カメラ
6による撮影画像Aとフレーム画像Cとが合成され、デ
ィスプレイ8の表示部36に合成画像が表示される(S
3)。
【0044】そして、使用者2がディスプレイ8の表示
画像を見ながら被写体2の位置調整を完了した後に、操
作部16の調整完了ボタンを押すと、使用者2にポーズ
をとるよう指示され、それから所定時間後に画像合成手
段30により合成画像が固定される(S4)。このと
き、ディスプレイ8には、そのときの合成画像が静止画
像として表示される。
【0045】つぎに、使用者2に上記静止画像のプレビ
ューの確認を促し、使用者2が撮りなおしを希望する場
合は、ステップ2に戻り、新たに撮影が開始される。一
方、使用者2が撮りなおしを希望しない場合は、使用者
2にタッチペン12によるペン入力を促すよう指示す
る。
【0046】このとき、まず、メタリック色のペン入力
が指示され、使用者2は、タッチペン12の先端をディ
スプレイ8表面のペン入力部35に接触させて所望の文
字や図形等の画像を入力する(S6)。例えば、図5に
示すように、金色のペンのアイコン25Aや銀色のペン
のアイコン25Bをタップしてからディスプレイ8の表
面に手書きで文字等を描くことにより行われる。また、
また、星マークのアイコン26やハートマークのアイコ
ン27をタップして星マークやハートマークを静止画像
の任意の位置に配置することもできる。そして、入力さ
れたメタリック色の文字等の画像データB2は、第1画
層メモリ21に格納され、第1画層23に表示される
(図3参照)。
【0047】メタリック色でのペン入力が終了すると、
使用者2に、普通色でのペン入力を促すよう指示すると
ともに、第1画層メモリ21の画像データが第1プリン
タ9に送られ、第1プリンタ9によるメタリック色の写
真の印刷が開始される(S7)。
【0048】一方、普通色のペン入力は、例えば、普通
色のペンのアイコン25Cをタップしてからディスプレ
イ8の表面に手書きで文字等を描くことにより行われる
(S8)。そして、入力された普通色の文字等の画像デ
ータB1は、第2画層メモリ22に格納され、第2画層
24に表示される(図3参照)。
【0049】そして、普通色のペン入力が終了すると、
第2画層メモリ22の画像データが第2プリンタ10に
送られる。上記第1プリンタ9による印刷が終了したの
ち、印刷された写真が第2プリンタ10に受け渡され、
第2プリンタ10による普通色の画像の印刷が開始され
る(S9)。このとき、第1プリンタ9で印刷された顔
料インクが、印刷媒体15の表面を覆い、この覆われた
部分には第2プリンタ10で印刷されないため、顔料イ
ンクで印刷されたメタリック色の画像B1が鮮明に浮か
び上がる。そして、被写体2の撮影画像Aとフレーム画
像Cおよび普通色のペン入力画像B1が合成された写真
と、メタリック色のペン入力画像B2とが印刷された印
刷媒体15が送出される。
【0050】このように、上記写真自販機によれば、カ
メラで撮影された被写体の撮影画像Aだけでなく、これ
とは異なるメタリック色の画像B2が印刷され、利用者
は、装飾性が高く、個性的で多様な写真が提供される。
さらに、上記写真自販機は、画像を手書き入力するタッ
チペン12を備えているため、被写体2が自分の好みの
画像を手書き等で入力でき、さらに楽しみが大きくな
る。
【0051】また、上記写真自販機は、ディスプレイ8
に、カメラ6で撮影された被写体2の画像とペン入力画
像との合成画像が表示されるようになっているため、被
写体2が、ディスプレイ8に表示される自分の画像を見
て仕上がり状態を確認しながら、ポーズをとったり好み
の画像を入力したりできる。
【0052】なお、上記実施の形態では、第1プリンタ
9でメタリック色の印刷を行うようにしたが、これに限
定するものではなく、白,黒,赤,黄等各種の色の印刷
を行うようにしてもよい。
【0053】なお、上記実施の形態において、上記カメ
ラ6としては、デジタルカメラを用いることもできる
し、ビデオカメラを用いることもでき、特に限定するも
のではない。また、上記各実施の形態において、印刷媒
体15としては、特に限定するものではなく、例えば、
紙類,シール,プラスチックフィルム,カード類,布,
不織布,ガラス板,樹脂板等各種のものを用いることが
できる。この場合、上述したように、あらかじめ表面に
染料インクと親和する受容層を形成させて用いられる。
【0054】さらに、上記実施の形態では、1台のカメ
ラ6を備えた例を示したが、これに限定するものではな
く、複数台のカメラ6を備えるようにしても差し支えな
い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、利用者
は、カメラで撮影された被写体の撮影画像Aだけでな
く、これとは異なる画像Bが印刷された多様な写真を楽
しむことができる。また、例えば、撮影画像Aとは異な
る画像Bをその場で選んだり入力することも可能にな
る。しかも、画像Bが撮影画像Aのなかで浮かび上が
り、装飾性の高い写真を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真自販機の一実施の形態を示す縦断
面図である。
【図2】上記写真自販機のシステム構成図である。
【図3】ディスプレイと画像合成手段と第1および第2
プリンタとのデータ転送状態を示す説明図である。
【図4】上記写真自販機の動作を説明するフローチャー
ト図である。
【図5】タッチペンで入力する状態を説明する図であ
る。
【図6】従来の写真自販機を示す説明図である。
【符号の説明】
2 被写体 6 カメラ 9 第1プリンタ 10 第2プリンタ 15 印刷媒体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影してその写真を販売する写
    真自販機であって、被写体を撮影するカメラと、撮影画
    像Aを印刷する染料インクが親和する受容層が少なくと
    も表面に形成された印刷媒体に、上記カメラで撮影した
    撮影画像Aとは異なる画像Bを印刷する第1印刷手段
    と、上記撮影画像Aを上記染料インクで上記受容層に印
    刷する第2印刷手段とを備え、上記第1印刷手段によ
    り、第2印刷手段での印刷に先立って、上記印刷媒体に
    あらかじめ上記撮影画像Aとは異なる画像Bを、上記染
    料インクと親和性のないインクで上記印刷媒体表面の受
    容層を覆うように転写印刷することにより、あらかじめ
    第1印刷手段で印刷された画像Bのうえには、第2印刷
    手段による撮影画像Aが印刷されないようになっている
    ことを特徴とする写真自販機。
  2. 【請求項2】 撮影画像Aとは異なる画像Bを印刷する
    インクとして顔料インクが用いられている請求項1記載
    の写真自販機。
  3. 【請求項3】 上記写真がシールプリントである請求項
    1または2記載の写真自販機。
  4. 【請求項4】 被写体を撮影してその写真を販売する写
    真自販方法であって、被写体を撮影するカメラと、撮影
    画像Aを印刷する染料インクが親和する受容層が少なく
    とも表面に形成された印刷媒体に、上記カメラで撮影し
    た撮影画像Aとは異なる画像Bを印刷する第1印刷工程
    と、上記撮影画像Aを上記染料インクで上記受容層に印
    刷する第2印刷工程とを備え、上記印刷媒体に、上記撮
    影画像Aの印刷に先立って、あらかじめ上記撮影画像A
    とは異なる画像Bを、上記染料インクと親和性のないイ
    ンクで上記印刷媒体表面の受容層を覆うように転写印刷
    することにより、あらかじめ第1印刷工程で印刷された
    画像Bのうえには、第2印刷工程による撮影画像Aを印
    刷しないようにしたことを特徴とする写真自販方法。
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