JP3474353B2 - 変速機の操作装置 - Google Patents
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- F16H61/26—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
- F16H61/28—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
- F16H61/30—Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- F15B9/08—Servomotors with follow-up action, e.g. obtained by feed-back control, i.e. in which the position of the actuated member conforms with that of the controlling member with servomotors of the reciprocatable or oscillatable type controlled by valves affecting the fluid feed or the fluid outlet of the servomotor
- F15B9/12—Servomotors with follow-up action, e.g. obtained by feed-back control, i.e. in which the position of the actuated member conforms with that of the controlling member with servomotors of the reciprocatable or oscillatable type controlled by valves affecting the fluid feed or the fluid outlet of the servomotor in which both the controlling element and the servomotor control the same member influencing a fluid passage and are connected to that member by means of a differential gearing
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Description
に関し、特に、シフトフィーリングを良好ならしめる技
術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、トラック等の大型車用の変速機に
おいては、シフト操作力を低減するために、圧縮空気を
利用した倍力装置(以下、パワーシフト装置という)が
取り付けられ、シフト操作力の低減、特に、大きな操作
力を必要とする同期時(シンクロ時)におけるシフト操
作力の低減を図っている(実開平3−93650号公報
及び実開平3−93651号公報参照)。 【0003】また、運転者のシフト操作に操作感を付与
すべく、パワーシフト装置内に反力室を設け、シフト操
作方向に対して抵抗となる反力を入力軸に作用させるこ
とが行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】かかる反力室を有する
パワーシフト装置の構造を、図4及び図5に基づいて簡
単に説明すると、出力軸100の略中央内部にはバルブ
室101が設けられ、ここへ高圧空気(圧縮空気)が供
給される。そして、入力軸102と連結された操作ロッ
ド103の動きに伴ってリフタ104a、104bが移
動し、バルブ室101の左右のバルブ105a、105
bの開閉を行う。また、バルブ室101の左右には、シ
フト操作に操作感を付与する反力室106a、106b
が設けられている。 【0005】ここで、図の左方向にシフト操作力が倍力
される場合を考えると、入力軸102の左方向への移動
に伴いバルブ室101の右側のバルブ105bが開弁
し、ピストン107の右側に位置する倍力シリンダ室1
08bに高圧空気が供給され倍力が行われる。しかし、
同期開始位置まで出力軸100が移動したときに、同期
のために出力軸100の移動は停止する。そして、同期
完了と同時に出力軸100の負荷が急激に減少するの
で、倍力シリンダ室108b内の高圧空気は急速に膨張
し、出力軸100のスピードは瞬間的に増加する。ま
た、同期が完了すると、出力軸100の急激な移動によ
り、出力軸100と入力軸102との相対位置が逆転す
るので、今まで開弁していたバルブ105bが閉弁し、
反対側のバルブ105aが開弁する。そのため、反対側
の倍力シリンダ室108aに高圧空気が供給されると同
時に、このバルブ105aと連通している反力室106
a内にも高圧空気が供給されるから入力軸102には、
出力軸100の移動方向へ急激に荷重が作用する。 【0006】従って、操作系のリンクロッドに衝撃的な
荷重が発生し、シフトフィーリングに悪影響を与える要
因となっていた。このような従来の問題点を解消するた
めに、例えば、出力軸移動速度を抑制するオイルダンパ
等のダンパ装置を出力軸上に配設する方法が案出されて
いるが、倍力装置とは別にダンパ装置を設ける構成とな
ることから、装置の大型化、重量増加及び大幅なコスト
アップを伴ってしまうという問題がある。 【0007】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、従来の変速機の操作装置の構造を見直すこと
によって、かかる従来装置の問題を解消しつつシフトフ
ィーリングを良好にした変速機の操作装置を提供するこ
とを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、シフトレバーからの変速操作力が伝達される
入力軸と、作動流体を作用させて変速操作力を倍力すべ
く、シリンダに内接するピストンにより2分割された同
期側及びその反対側のシリンダ室と、作動流体を作用さ
せて前記入力軸に伝達される変速操作力に対して抵抗と
なる反力を付与する同期側及びその反対側の反力室と、
前記ピストンが固定されると共に前記入力軸と相対移動
可能に配設され、同期側の前記シリンダ室に作用させた
作動流体により倍力された変速操作力を変速機に伝達す
る出力軸と、前記入力軸と出力軸との相対位置に基づい
て、シフト開始から同期完了までは同期側の前記シリン
ダ室及び反力室に作動流体を供給する一方、同期完了後
からシフト完了までは同期側と反対側の前記シリンダ室
及び反力室に作動流体を供給する弁装置と、を含んで構
成される変速機倍力装置を備えた変速機の操作装置であ
って、前記弁装置と各反力室とを夫々直接連通する連通
路を有するものにおいて、前記各連通路に、常時は該連
通路のシール状態を保ち、前記反力室から作動流体が排
出するときのみ該シール状態を解くように変形するシー
ル部材を夫々介装すると共に、同期側の前記シリンダ室
と反力室並びにその反対側の前記シリンダ室と反力室と
を夫々連通する連通路を設け、前記弁装置と各反力室と
を該シリンダ室を経由して間接的に連通させた。 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図3は、一般的な車両搭載状態にお
ける変速機倍力装置(以下、パワーシフト装置という)
及び操作力伝達系の構成を示している。シフトレバー5
0に加えられた変速操作力は、途中にゴムダンパ51が
介装されたリンクロッド52(52a〜52c)からな
るリンク機構によって、パワーシフト装置1の入力軸2
に伝達される。そして、パワーシフト装置1は、入力軸
2に入力されたシフトレバー50からの入力操作力を、
高圧空気(圧縮空気)の作用によって入力操作力に略比
例した出力操作力に倍力し、この出力操作力を図示しな
い出力軸を介して出力レバー3に出力する。この出力レ
バー3に出力された出力操作力は、シフトシャフト53
及びセレクト&シフトレバー54を介して図示しないト
ランスミッションに伝達され、変速動作が行われる。 【0011】図1(全体図)及び図2(部分拡大図)
は、かかるパワーシフト装置1の内部構造の一実施例を
示したものである。以下の説明では、パワーシフト装置
1の入力軸2側を「前部」、入力軸2と反対側を「後
部」と称することとする。ハウジング4に形成された円
筒状のシリンダ5と同心円上に、前部の軸受6b及び後
部の軸受6aにより摺動可能に軸支された中空円筒状の
出力軸7が配設されている。この出力軸7の外周部に
は、外周部略中央が陥没形成された中央室8を有する鼓
形状のピストン9が固定され、ピストンシール10を介
してシリンダ5に内接している。ここで、後部の軸受6
aは、ハウジング4と一体的に形成されており、また、
前部の軸受6bは、ハウジング4に組み込まれてシリン
ダ5の内部空間を構成するフランジ11の内周部に一体
的に形成されている。 【0012】また、出力軸7の略中央部内部にはバルブ
室12が設けられており、ここに、ハウジング4の周壁
に形成された空気圧供給ポート13、ピストン9の中央
室8、及び、ピストン9と出力軸7に形成された連通路
14を介して高圧空気が供給される。このバルブ室12
は、通常状態(パワーシフト装置1の非作動時をいう。
以下同様)では、供給される高圧空気及びバルブ室12
内に配設されるスプリング15の作用によりバルブ16
a、16bが、夫々、シート17a及び17bに付勢さ
れ閉鎖している。 【0013】バルブ室12の前後には、通常状態でバル
ブ16a及び16bと夫々所定の隙間δVa、δVbを有す
るように(図2参照)、バルブ16a及び16bを開弁
するためのリフタ18a、18bが配設される。リフタ
18a、18bのバルブ室12と反対側の端部には、夫
々、シフト操作に操作感を付与する反力用ピストン19
a、19bが形成され、ピストンシール20a、20b
を介してこの反力用ピストン19a、19bと同心円上
に配設される反力用シリンダ21a、21bに内接す
る。さらに、反力用ピストン19a、19bと反力用シ
リンダ21a、21bとの間には、夫々、リフタ18
a、18bがシート17a、17bから離れる方向に付
勢力を付与するスプリング22a、22bが配設され
る。そして、この付勢力によって、後部のリフタ18a
の後端部が後述する操作ロッド23の後端部に形成され
たストッパ部23aに付勢され、前部のリフタ18bの
前端部が入力軸2の後端部に付勢されている。また、反
力用シリンダ21a、21bは、夫々、ピン24を介し
て出力軸7に一体的に固定され、出力軸7の動きに伴っ
て移動する。 【0014】反力用シリンダ21a、21bとシートハ
ウジング25a、25b(シート17a、17b)との
間には圧力切換室26a、26bが設けられており、こ
の圧力切換室26a、26bと反力室27a、27bと
を遮断すべく反力用シリンダ21a、21bにシール2
8a、28bが配設されている。シール28a、28b
は、具体的には、U型パッキン形状等の片方向シールで
あって、シール側圧力に対して反対側圧力が高圧になる
と、リップが押し上げられ反対側からシール側に流体を
流すことができる、いわゆるチェック弁機能を有するも
のである。このようなシール28a、28bを、圧力切
換室26a、26bから反力室27a、27bへの高圧
空気の流入を防止するが、反力室27a、27bから圧
力切換室26a、26bへの高圧空気の流出を許容する
ように配設する。 また、圧力切換室26a、26bとピ
ストン9によって2分割された倍力シリンダ室29a、
29bとは、出力軸7の周壁に形成された連通路30
a、30bを介して連通される。そして、通常状態で
は、この圧力切換室26a、26bは、シート17a、
17b近傍の操作ロッド23の周壁に形成された排気通
路31a、31b及び操作ロッド23内部を介して大気
と連通し、大気圧と等しくなっている。一方、反力室2
7a、27bは、出力軸7及び反力用シリンダ21a、
21bに形成された連通路32a、32bを介して、倍
力シリンダ室29a、29bと連通される。 【0015】ここで、操作ロッド23は、入力軸2の端
部にピン33を介して連結され、入力軸2と一体的に出
力軸7の内部で移動する。そして、入力軸2の動きに伴
いリフタ18a、18bがバルブ16a、16bの開閉
を行う。また、出力軸7の前端部には、円筒形状の出力
レバーガイド34が固定され、ここに倍力された変速操
作力を取り出す出力レバー3が連結されている。一方、
入力軸2には、出力レバーガイド34が嵌合すると共
に、出力レバーガイド34が軸方向に移動可能となる略
長円形状の切欠き35が形成されている。この切欠き3
5は、出力レバーガイド34がその略中央部に位置する
とき(図に示す位置)に、軸方向の前後に夫々隙間
δMa、δMb(δMa≒δMb)を有するように形成される。
従って、この隙間以上の相対変位を与えようとしても、
入力軸2と出力軸7とは一体的に移動する、いわゆるメ
タルコンタクト(通称メタコン)状態となる。 【0016】なお、スプリング15と、バルブ16a、
16bと、シート17a、17bと、シートハウジング
25a、25bと、を含んで弁装置が構成され、また、
圧力切換室26a、26bと、連通路30a、30b
と、排気通路31a、31bと、リフタ18a、18b
と反力用シリンダ21a、21bとの間隙と、を含んで
弁装置と反力室とを直接連通する連通路が構成されてい
る。 【0017】次に、かかるパワーシフト装置1の作用に
ついて説明する。図3において、例えば、運転者がシフ
トレバー50を矢印の方向に操作してシフト操作を行っ
た場合には、途中にゴムダンパ51が介装されたリンク
ロッド52(52a〜52c)からなるリンク機構によ
って、パワーシフト装置1の入力軸2に右方向の入力操
作力が伝達される。そして、パワーシフト装置1は、こ
の入力操作力を高圧空気の作用によって入力操作力に略
比例した出力操作力に倍力し、この出力操作力が、シフ
トシャフト53及びセレクト&シフトレバー54を介し
て図示しないトランスミッションに伝達され、変速動作
が行われる。 【0018】そのとき、トランスミッション内部では、
変速させられる次段ギヤの回転速度を車速に応じた回転
速度まで同期させる必要がある。その同期のための力
は、シフトロッド55の押す力で与えられ、シンクロク
ラッチの押圧力を決定する。特に、下位段への変速(ダ
ウンシフト)の場合、その同期力は大きく、パワーシフ
ト装置1の最大能力近くが要求され、同期が完了する
と、シフトロッド55はストロークエンドまで迅速に移
動する。 【0019】ところで、運転者が変速操作を開始する
と、図3のシフトレバー50からの入力操作力が入力軸
2に伝達され、入力軸2とピン33を介して固定された
操作ロッド23だけが先ず右方向に移動する。このと
き、操作ロッド23の後端部に形成されたストッパ部2
3aにより後部のリフタ18aが、操作ロッド23に伴
って右方向に移動し、後部のバルブ(以下、同期側バル
ブという)16aを開弁する。 【0020】すると、空気圧供給ポート13、ピストン
9の中央室8及び連通路14を介してバルブ室12に供
給されている高圧空気が、圧力切換室26a及び連通路
30aを介して倍力シリンダ室29aに供給される。ま
た、圧力切換室26aと後部の反力室27aとはシール
28aによって遮断されているから、反力室27aに圧
力切換室26aから高圧空気が直接供給されず、倍力シ
リンダ室29aを経由して高圧空気が連通路32aより
反力室27aに供給され、シフト操作に操作感を付与し
ている。このとき、ピストン9を挟んで反対側に位置す
る倍力シリンダ室29bは、前部のバルブ16bが閉弁
しているので、連通路30b、圧力切換室26b及び排
気通路31bを介して大気圧に略等しい状態になってい
る。従って、倍力シリンダ室29aに供給された高圧空
気によって倍力シリンダ室29a内の空気圧力が時間と
共に上昇し、入力操作力が倍力され、出力軸7が右方向
に移動し始める。 【0021】このとき、トランスミッションはニュート
ラル位置を経由して同期位置に達し、同期を開始すべく
出力軸7はその移動を停止する。ここで、運転者はシフ
トを早めるためにシフト操作力を増加させると、倍力シ
リンダ室29aの空気圧力はその力に応じて上昇する。
また、シフト操作力をさらに上昇させ、シフト操作に操
作感を付与している反力(以下、同期側反力という)を
越えると、同期側バルブ16aを全開にし、かつ、入力
軸2に形成した切欠き35によって許容される出力軸7
と入力軸2の許容相対変位の最大、いわゆるメタルコン
タクト(通称メタコン)状態となり、入力軸2の移動は
停止する。このとき、切欠き35における隙間は、左側
の隙間が0、右側の隙間がδMa+δMbとなっている。 【0022】この場合、同期側反力を越える入力操作力
は、直接出力軸7に加えられる。その間、同期側バルブ
16aは全開になっているから、倍力シリンダ室29a
の空気圧力は時間と共に上昇する。そのとき、図3のシ
フトレバー50で与えられた力は、リンクロッド52
(52a〜52c)の伝達経路内にあるゴムダンパ51
にも作用しているから、ゴムダンパ51には入力操作力
が、弾性エネルギとして貯えられている。 【0023】同期が完了すると、出力軸7は倍力シリン
ダ室29aの高圧空気の膨張で、右方向へ急速に移動す
る一方、入力軸2は、出力軸7よりδMaだけ先行した位
置からリンクロッド52(52a〜52c)の途中に介
装したゴムダンパ51の弾性エネルギの回復力で同様に
右方向へ急速に移動する。この場合、出力軸7の移動速
度が入力軸2の移動速度より速いため、出力軸7は入力
軸2を追い越す。よって、出力軸7に対する入力軸2の
相対変位が、入力操作力の倍力すなわち同期を行ってい
たときと逆転して同期側バルブ16aが閉弁し、倍力シ
リンダ室29a内の高圧空気が、連通路30a、圧力切
換室26a及び排気通路31aを介して大気中へ排出さ
れる。そして、出力軸7に対する入力軸2の相対変位が
さらに増加すると、反対側のバルブつまりバルブ16b
を開き圧力切換室26bの圧力を急上昇させる。 【0024】このとき、同期側の反力室27a内の高圧
空気は、連通路32aを介して倍力シリンダ室29aを
経由して大気中に排出されると共に、チェック弁機能を
有するシール28aを介して直接圧力切換室26aに流
出し、排気通路31aから排出される。すなわち、反力
室27a内の高圧空気は、排出時にはチェック弁機能を
有するシール28aによってより迅速に排出されるの
で、同期完了直後の入力軸2の移動抵抗が低減し、その
移動速度が増加する。 一方、反対側の反力室27bに
は、シール28bのために圧力切換室26bの空気圧力
を直接導くことができない。また、倍力シリンダ室29
bには、圧力切換室26bから連通路30bを介して高
圧空気が供給され、倍力シリンダ室29bの空気圧力を
上昇させる。さらに、反力室27bには連通路32bを
介して倍力シリンダ室29bから高圧空気が供給され、
反力室27bの空気圧力を上昇させる。 【0025】つまり、従来では、圧力切換室26bの空
気圧力が、直接反力室27bに伝わるような構成となっ
ていたため、バルブ16bの開弁と同時に反力室27b
の反力が入力軸2に伝わり、シフトレバー50に衝撃力
となって現れていた。本発明においては、シール28
a、28bがチェック弁機能を有しているため、同期完
了後の同期側と反対方向のバルブ16bの開弁開始時間
を遅らせることができると共に、圧力切換室26a、2
6bの圧力を、倍力シリンダ室29a、29bで一度膨
張させて低圧にしてから、反力室27a、27bに供給
しているため、反力室27a、27bの反力は衝撃的な
力とはならない。故に、シフトレバー50に伝わる力は
バルブ16a、16bを開弁する力のみとなるため、シ
フトレバー50に現れる衝撃力を低減でき、また、シフ
トフィーリングが改善される。 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、弁装置と反力室とを直接連通する連通路
を、常時はそのシール状態を保つ一方、反力室から作動
流体が排出するときのみシール状態を解くように変形す
るシール部材でシールすると共に、シリンダ室と反力室
とを連通する連通路を設け、弁装置と反力室とをシリン
ダ室を経由して間接的に連通させたので、変速動作の同
期が完了して同期側と反対側のシリンダ室に作動流体が
供給される際に、シール部材により作動流体が反力室に
直接供給されず、シリンダ室を経由して減圧されてから
連通路を介して供給されるようになる。すなわち、反力
室内の空気圧力が急激に上昇することが防止され、反力
室内の空気圧力の急激な上昇に起因する衝撃力を格段に
低減することができる。 【0032】また、かかる効果を奏するための構成が簡
素であるため、変速機の操作装置の大型化、重量増加、
コストアップ等を極力抑制することもできる。さらに、
シール部材は、常時は弁装置と反力室とを直接連通する
連通路のシール状態を保ち、反力室から作動流体が排出
するときのみシール状態を解くように変形するものとし
たので、変速動作の同期が完了して同期側の反力室内の
作動流体が排出される際に、作動流体は弁装置と反力室
とを直接連通する連通路及びシール部材を介して排出さ
れるようになる。すなわち、通常の連通路だけではな
く、シール部材を通り抜けて作動流体がより迅速に排出
されるので、同期完了直後の入力軸の移動抵抗が低減
し、その移動速度が増加する。 従って、同期完了後の同
期側と反対方向の弁装置の開弁開始時間を遅らせること
ができると共に、反力室には、倍力シリンダ室で一度膨
張させて低圧にした作動流体が供給されることで、衝撃
的な荷重が発生することを防止することができる。そし
て、シフトフィーリングをより改善できる。
図 【図2】 同上の部分拡大図 【図3】 一般的な変速機倍力装置及び操作力伝達系の
構成を示す図 【図4】 従来の倍力装置を示す全体図 【図5】 同上の部分拡大図 【符号の説明】 1 パワーシフト装置2 入力軸 5 シリンダ7 出力軸 9 ピストン 12 バルブ室 15 スプリング 16a、16b バルブ 17a、17b シート 18a、18b リフタ 19a、19b 反力用ピストン 21a、21b 反力用シリンダ 25a、25b シートハウジング 26a、26b 圧力切換室 27a、27b 反力室 28a、28b シール 29a、29b 倍力シリンダ室 30a、30b 連通路 31a、31b 排気通路 32a、32b 連通路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シフトレバーからの変速操作力が伝達され
る入力軸と、作動流体を作用させて変速操作力を倍力す
べく、シリンダに内接するピストンにより2分割された
同期側及びその反対側のシリンダ室と、作動流体を作用
させて前記入力軸に伝達される変速操作力に対して抵抗
となる反力を付与する同期側及びその反対側の反力室
と、前記ピストンが固定されると共に前記入力軸と相対
移動可能に配設され、同期側の前記シリンダ室に作用さ
せた作動流体により倍力された変速操作力を変速機に伝
達する出力軸と、前記入力軸と出力軸との相対位置に基
づいて、シフト開始から同期完了までは同期側の前記シ
リンダ室及び反力室に作動流体を供給する一方、同期完
了後からシフト完了までは同期側と反対側の前記シリン
ダ室及び反力室に作動流体を供給する弁装置と、を含ん
で構成される変速機倍力装置を備えた変速機の操作装置
であって、前記弁装置と各反力室とを夫々直接連通する
連通路を有するものにおいて、前記各連通路に、常時は該連通路のシール状態を保ち、
前記反力室から作動流体が排出するときのみ該シール状
態を解くように変形するシール部材を夫々介装する と共
に、同期側の前記シリンダ室と反力室並びにその反対側
の前記シリンダ室と反力室とを夫々連通する連通路を設
け、前記弁装置と各反力室とを該シリンダ室を経由して
間接的に連通させたことを特徴とする変速機の操作装
置。
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