JP2990368B2 - 変速用負圧ブースタ - Google Patents

変速用負圧ブースタ

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JP2990368B2
JP2990368B2 JP2163638A JP16363890A JP2990368B2 JP 2990368 B2 JP2990368 B2 JP 2990368B2 JP 2163638 A JP2163638 A JP 2163638A JP 16363890 A JP16363890 A JP 16363890A JP 2990368 B2 JP2990368 B2 JP 2990368B2
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Japan
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chamber
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negative pressure
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清孝 小林
孝義 篠原
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
    • F16H61/30Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor
    • F16H2061/301Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action

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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、主としてトラック等の大型自動車の変速機
を負圧源の負圧を利用して倍力シフトするための変速用
負圧ブースタに関する。
(2) 従来の技術 かゝる変速用負圧ブースタは、例えば特公昭54−3527
8号公報に開示されているように、既に知られている。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記公報に開示された変速用負圧ブースタでは、入力
部材の動きに応じてブースタピストンを負圧源の負圧を
以て倍力作動し、変速機にシフト動作を与えるようにな
っているが、そのシフト中、入力部材には反力が発生せ
ず、したがってブースタピストンの出力の大きさを操縦
者が感じ取ることができないので、良好なシフトフィー
リングが得られないという欠点がある。また、ブースタ
ピストンの両側の作動室に気圧差を与えるための制御弁
がスプール型であるので、閉弁時のシール性が悪く、負
圧が漏洩し易いという欠点もある。
本発明は、上記のような欠点をすべて解消した変速用
負圧ブースタを提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明の変速用負圧ブー
スタは、負圧源と;ブースタシェルと;このブースタシ
ェル内に往復動可能に収容されてその内部を第1及び第
2作動室に区画するブースタピストンと;このブースタ
ピストンの両端から突出してブースタシェルの両端壁を
貫通する第1及び第2弁筒と;これら第1及び第2弁筒
内にそれぞれ収容されてブースタピストン側の内方移動
限及び反対側の外方移動限により規定される一定ストロ
ークを移動し得ると共に、第1及び第2弁筒内をそれぞ
れブースタピストン側の第1及び第2反力室と反対側の
第1及び第2大気室とに区画する第1及び第2反力ピス
トンと;これら第1及び第2反力ピストンをそれぞれ前
記内方移動限に向って付勢する第1及び第2戻しばね
と;第1及び第2反力ピストンに、各反力ピストンを対
応する戻しばねの力に抗する方向でのみ駆動し得るよう
に連結されて第1及び第2弁筒内を貫通すると共に、変
速レバーに連なる入力部材と;第1及び第2弁筒にそれ
ぞれ連なり且つ入力部材を摺動可能に嵌合支持する軸受
に形成されて第1及び第2大気室を大気に開放する大気
導入孔と;第1及び第2反力ピストンにそれぞれ設けら
れて、各反力ピストンが前記内方移動限に位置するとき
は各大気室と各作動室及び各反力室との間を連通するよ
うに開弁し、各反力ピストンが前記外方移動限に向って
移動されると上記の間を不通にするように閉弁する第1
及び第2ポペット弁と;第1及び第2反力室にそれぞれ
収容されて、各反力ピストンが前記内方移動限に位置す
るときは各作動室及び各反力室を負圧導入路の他端開口
より遮断するように閉弁し、各反力ピストンが前記外方
移動限に向って移動されると各作動室及び各反力室を負
圧導入路の他端開口と連通させるように開弁する第1及
び第2フラット弁と;ブースタピストンに駆動されて変
速機にシフト動作を与える出力部材と;からなることを
第1の特徴とする。
また本発明の変速用負圧ブースタは、上記特徴に加え
て、各反力ピストンには、一端に弁座を有し他端を対応
の大気室に開口する弁室と、対応の反力室に開口するよ
う前記弁座を貫通する弁孔とを設け、前記弁室に、その
弁座と協働して弁孔を開閉する対応のポペット弁と、こ
のポペット弁を閉弁方向へ付勢する弁ばねとを収容し、
この弁ばねを保持する保持板を対応の反力ピストン及び
戻しばね間に挟止したことを第2の特徴とする。
(2) 作用 本発明の第1の特徴において、変速レバーにより入力
部材を介して例えば第1反力ピストンをその外方移動限
に向って移動させれば、第1ポペット弁が閉弁すると共
に第1フラット弁が開弁するので、第1作動室及び第1
反力室が第1大気室と不通になると共に入力部材内の負
圧導入路(従って負圧源)と連通するので、第1及び第
2作動室間、並びに第1大気室及び第1反力室間に気圧
差が発生する。そして第1及び第2作動室間の気圧差に
よれば、ブースタピストンが低圧の第1作動室側へ倍力
作動し、出力部材を駆動して変速機に所定のシフト動作
を与えることができる。また第1大気室及び第1反力室
間の気圧差によれば入力部材に反力が作用し、したがっ
てブースタピストンの出力に応じた反力が操縦者に伝え
られる。
ブースタピストンの第1作動室側へのシフト駆動が終
了すると、第1反力ピストンが外方移動限に達して入力
部材のそれ以上の移動を阻止することにより、操縦者は
シフト終了を知ることができる。そこで、入力部材に対
する入力を解除すれば、第1戻しばねにより第1反力ピ
ストンは内方移動限に戻され、これに伴い第1フラット
弁は閉弁状態に、第1ポペット弁は開弁状態にそれぞれ
戻り、第1作動室及び第1反力室を入力部材内の負圧導
入路(従って負圧源)と不通にすると共に第1大気室と
連通させるので、第1及び第2作動室間、並びに第1大
気室及び第1反力室間の気圧差は無くなり、ブースタピ
ストンの推力及び第1反力ピストンの反力は消失し、し
たがってブースタピストン及び入力部材はシフト終了位
置に留まることができる。
而して、ポペット弁及びフラット弁はいずれも閉弁時
のシール性が高いので、負圧の漏洩を確実に防止するこ
とができる。
また特に大気導入孔を、弁筒に連なり且つ入力部材を
嵌合支持する軸受に形成して、入力部材には負圧導入路
だけを形成する(即ち大気導入孔を形成しない)ように
しているため、入力部材に大気導入孔および負圧導入路
を両方とも形成するような場合と比べ、入力部材自体の
構造が極力単純且つ細径化され、その製作加工が容易と
なる。
而して、ポペット弁及びフラット弁はいずれも閉弁時
のシール性が高いので、負圧の漏洩を確実に防止するこ
とができる。
また本発明の第2の特徴によれば、各反力ピストンの
戻しばねがポペット弁の弁ばねを保持する保持板の取付
部材を兼ねることにより、構造の簡素化が図られる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。
第1図において、自動車用変速用負圧ブースタBのブ
ースタシェル1は、その右端部の取付フランジ1aにおい
て図示しない車体の適所に固着される。このブースタシ
ェル1には、ブースタピストン2が摺動自在に嵌装さ
れ、これによりブースタシェル1内は、図で左方の第1
作動室31と右方の第2作動室32とに区画される。
ブースタピストン2は、その左右両端面から突出する
筒状の連結フランジ41,42を備えており、これら連結フ
ランジ41,42に第1及び第2弁筒51,52がそれぞれ嵌合さ
れると共に複数のリベット61,62で固着される。これら
弁筒51,52はブースタシェル1の左右端壁をそれぞれ摺
動自在に貫通するように配設される。
第1及び第2弁筒51,52の外端には軸受101,102がそれ
ぞれ螺着され、両軸受101,102によって、弁筒51,52を貫
通する入力部材11が摺動自在に支承される。
入力部材11は、その右端において変速レバー12と連結
される。また左方の軸受101に一体に形成された出力部
材38には変速機のシフトアーム39が付設される。
また第1及び第2弁筒51,52には第1及び第2反力ピ
ストン71,72が摺動自在に嵌装される。そして第1反力
ピストン71は、第1弁筒51内を軸受101側の第1大気室1
31と、ブースタピストン2側の第1反力室141とに区画
する。また第2反力ピストン72は、第2弁筒52内を軸受
102側の第2大気室132と、ブースタピストン2側の第2
反力室142とに区画する。各軸受101,102には対応する大
気室131,132に大気を取入れる大気導入孔151,152が設け
られている。
また第1及び第2反力室141,142は通孔161,162を介し
て第1及び第2作動室31,32にそれぞれ連通する。第2
図に示すように、上記各通孔161,162は前記リベット61,
62用の孔と同様に連結フランジ41,42及び弁筒51,52を通
して穿設される。
再び第1図において、第1及び第2反力ピストン71,7
2は、それらの内端面に対向するように第1及び第2弁
筒51,52の内周面に形成された環状肩部81,82と、それら
の外端面に対向するように前記軸受101,102の内端に形
成された筒状ストッパ91,92とにより規定される一定ス
トロークl1を摺動することができる。即ち、各反力ピス
トン71,72は、肩部81,82により内方移動限を規制され、
ストッパ91,92により外方移動限を規制される。
第1及び第2反力ピストン71,72には、対応する反力
ピストンと同心でその外端面に開口する浅い円形凹部18
1,182と、この凹部181,182底面の偏心個所に開口する弁
室191,192と、この弁室191,192の弁座201,202を貫通す
る弁孔211,212とが設けられる。弁室191,192には、弁座
201,202と協働して弁孔211,212を開閉する第1,第2ポペ
ット弁221,222と、それを閉弁方向へ付勢する弁ばね2
31,232とが収容される。第1及び第2ポペット弁221,22
2の弁杆241,242は、弁孔211,212を摺動自在に貫通し
て、第1及び第2反力ピストン71,72の内端面から突出
するものであるが、弁孔211,212を閉じないように横断
面が十字状をなしている(第3図参照)。
前記凹部181,182には、弁ばね231,232を支持する保持
板251,252が嵌込まれ、そして前記戻しばね171,172の内
端により保持される。この戻しばね171,172と保持板2
51,252との当接位置を安定させるために第4図に示すよ
うに戻しばね171,172の内端内周縁に係合する環状リブ2
61,262が保持板251,252に形成される。
こうして各保持板251,252は、対応する反力ピストン7
1,72及び戻しばね171,172によって挟持される。
保持板251,252には、弁室191,192に続くハウジング27
1,272が大気室131,132側へ膨出するように形成され、こ
のハウジング271,272の端壁には大気室131,132に開口す
る通孔281,282が設けられる。このハウジング271,272
は、フィルタ291,292が装填され、それを保持する金網3
01,302または多孔板がハウジング271,272の内端部に係
止される。
前記第1及び第2反力室141,142に円板状の第1及び
第2フラット弁311,312がそれぞれ配設され、これらフ
ラット弁311,312は、前記入力部材11上に摺動自在に支
承される。
入力部材11には、負圧源S(例えばエンジンの吸気マ
ニホールド内)に一端が連通する負圧導入路32が形成さ
れており、この負圧導入路32の他端は、ブースタピスト
ン2の中心部に設けられた負圧室33に臨む入力部材11外
周面に開口していて、該負圧室33と常時連通している。
第1及び第2フラット弁311,312は、上記負圧室33を
囲んでブースタピストン2の両端面に着座し得る弁シー
ル341,342を備えており、各弁シール341,342がブースタ
ピストン2に着座すると、負圧室33と反力室141,142
の間が遮断され、ブースタピストン2から離間するとそ
の間を連通するようになっている。これらフラット弁31
1,312を閉弁方向、即ちブースタピストン2への着座方
向へ常時付勢するために、前記反力ピストン71,72とフ
ラット弁311,312との間に弁ばね351,352が縮設される。
これら弁ばね351,352は、前記戻しばね171,172よりもセ
ット荷重が小さく設定してあり、したがって弁ばね351,
352によって反力ピストン71,72が外側方へ動かされるこ
とはない。
また第1,第2フラット弁311,312は前記第1及び第2
ポペット弁221,222の弁杆241,242を受止め得るようにな
っている。特に、フラット弁311,312がブースタピスト
ン2に着座した状態では、反力ピストン71,72が弁筒51,
52の肩部81,82に当接した内方移動限にまでくると、フ
ラット弁311,312が弁杆241,242を受止めてポペット弁22
1,222を開弁するようになっている。その際、ポペット
弁221,222と弁座201,202との間隙l2は、反力ピストン
71,72の前記ストロークl1よりも小さく設定される。
前記入力部材11には、第1及び第2反力ピストン71,7
2が第1及び第2弁筒51,52の肩部81,82に同時に当接し
た状態にあるときに反力ピストン71,72の内端面にそれ
ぞれ当接する当接段部361,362が形成され、さらに第1
及び第2フラット弁311,312の内端面に間隙l3を存して
それぞれ対向する当接環371,372が設けられる。間隙l3
は、 l1>l3>l2 に設定される。
ブースタピストン2には、ブースタシェル1の内周面
に密接するシール部材40が装着される。またブースタシ
ェル1の両端壁には弁筒51,52の外周面にそれぞれ密接
するシール部材41,41が装着される。さらに反力ピスト
ン71,72には、弁筒51,52の内周面にそれぞれ密接するシ
ール部材42,42及び入力部材11の外周面にそれぞれ密接
するシール部材43,43が装着される。さらにまたフラッ
ト弁311,312には、入力部材11の外周面にそれぞれ密接
するシール部材44,44が装着される。そしてブースタシ
ェル1と軸受101,102との間にはダストブーツ45,45がそ
れぞれ張設される。
次にこの実施例の作用について説明する。
第1図は、変速レバー12がニュートラル位置に置かれ
ているときの負圧ブースタBの状態を示す。この状態で
は、ブースタピストン2はブースタシェル1内の軸方向
中央位置を占め、第1及び第2フラット弁311,312は共
にブースタピストン2の両側面に着座し、第1及び第2
反力ピストン71,72は共に第1及び第2弁筒51,52の肩部
81,82に当接し、これに伴い第1及び第2ポペット弁2
21,222は弁杆241,242をフラット弁311,312に受止められ
て開弁している。
したがって、各反力室141,142は、負圧室33との間を
遮断される一方、対応する大気室131,132と連通される
ので、反力室141,142及びそれに通孔161,162を介して連
通する第1及び第2作動室31,32には、大気室131,132
同様に、大気導入孔151,152から導入した大気によって
満たされる。その際、大気室131,132から反力室141,142
に流れる空気はフィルタ291,292によって濾過される。
またフィルタ291,292は、弁孔211,212等の狭窄部を空気
が流れるとき生じる風切音を吸収する吸音材の役割をも
果す。
以上の結果、両作動室31,32間にも、また大気室131,1
32と反力室141,142との各間にも気圧差は発生していな
いから、入力部材11は、戻しばね171,172の力を反力ピ
ストン71,72から当接段部361,362に受けて中立位置に保
持される。
このような状態から、変速機の選択された歯車列を確
立するために、変速レバー12により入力部材11を例えば
図で左方へ動かせば、先ず入力部材11が当接段部361
介して第1反力ピストン71を左動させることにより、第
1ポペット弁221が閉弁し、次いで第5図に示すように
当接環371が第1フラット弁311を開弁させる。この間、
第2ポペット弁222の開弁状態及び第2フラット弁312
閉弁状態に変化は生じない。
その結果、第1反力室141が第1大気室131との間を遮
断されると共に、負圧室33と連通されるので、第1反力
室141及び第1作動室31には負圧源Sの負圧が負圧導入
路32及び負圧室33を通して供給される。それに伴い第1
及び第2作動室31,32間には大なる気圧差が発生するの
で、この気圧差を受けてブースタピストン2は低圧の第
1作動室31側へ倍力作動して入力部材11の動きに追従
し、出力部材38を介してシフトアーム39にシフト動作を
与える。
ブースタピストン2の上記移動中は、第1大気室131
及び第1反力室141間にも気圧差が発生しているので、
この気圧差が第1反力ピストン71に第5図で右向きの反
力となって作用し、入力部材11に伝達し、これにより操
縦者は良好なシフトフィーリングを得ることができる。
所定の歯車列の確立によりブースタピストン2の左動
が停止すると、第6図に示すように第1反力ピストン71
がストッパ91に当接することにより、入力部材11の動き
が抑止されるので、操縦者は歯車列の確立を知ることが
できる。
そこで変速レバー12から入力部材11に対する入力を解
除すれば、第1反力ピストン71は、前記反力及び戻しば
ね171の力によって第1弁筒51の肩部81に再び当接する
まで入力部材11と共に戻されるため、第1ポペット弁22
1は開弁状態に、第2フラット弁311は閉弁状態にそれぞ
れ復帰し、第1反力室141及び第1作動室31は、第2反
力室142及び第2作動室32と同様に大気圧状態となる。
こうして両作動室31,32間、及び大気室131,132と反力室
141,142との各間には気圧の平衡状態が戻るので、ブー
スタピストン2及び入力部材11はシフト終了位置に留ま
ることができる。
ところで、ポペット弁221,222及びフラット弁311,312
は、いずれも閉弁時のシール性が高いので、反力室141,
142或は負圧室33からの負圧の漏洩を確実に防止し、負
圧源Sの負圧の無用な消費を抑えることができる。
変速レバー12を上記の状態からニュートラル位置へ、
さらにニュートラル位置から上記と反対側のシフト位置
へ操作する場合には、第2ポペット弁222及び第2フラ
ット弁312が切換えられることにより、入力部材11の動
きに追従してブースタピストン2が上記の場合と反対方
向へ倍力作動し、そしてその作動が終了するまで入力部
材11に反力が与えられることは、上記作用から理解され
よう。
負圧源Sの系統の失陥により負圧室33から負圧が消失
した場合に変速レバー12を操作すると、その操作力は入
力部材11から反力ピストン71(または72)、ストッパ91
(または92)及び出力部材38へと機械的に伝達されるの
で、変速機のマニュアルシフトが可能である。
C.発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、変速機の
シフト中は、ブースタピストンの推力に応じた十分な気
圧差を、第1または第2反力ピストン前後の大気室及び
反力室間に反力として有効に作用させ、これを入力部材
を介して操縦者に、ブースタピストンの出力に対応した
操作反力として的確に伝達できるようにしたので、操縦
者に良好なシフトフィーリングを与えることができる。
またシフト終了後は、上記反力をブースタピストンの推
力と同様に消失させるので、ブースタピストン及び入力
部材のシフト終了位置からの妄動を回避することができ
る。しかも、ポペット弁及びフラット弁はいずれも閉弁
時のシール性が良好であるから負圧源の負圧の無用な消
費を抑えることができる。
また特に大気導入孔を、弁筒に連なり且つ入力部材を
嵌合支持する軸受に形成して、入力部材には負圧導入路
だけを形成する(即ち大気導入孔を形成しない)ように
したので、入力部材に大気導入孔および負圧導入路を両
方とも形成するような場合と比べ、入力部材自体の構造
を極力単純且つ細径化できて、その製作加工が容易であ
り、従って負圧ブースタのコスト節減や径方向小型化に
寄与することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、反力ピストンの戻
しばねがポペット弁の弁ばねを保持する保持板の支持部
材を兼ねることになり、したがって保持板専用の支持部
材が不要となり、構造の簡素化に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は変速用
負圧ブースタの縦断側面図、第2図は第1図のII−II線
断面図、第3図はポペット弁の斜視図、第4図は保持板
の正面図、第5図及び第6図は作動説明図である。 B……負圧ブースタ、S……負圧源、l1……ストローク 1……ブースタシェル、2……ブースタピストン、31,3
2……第1,第2作動室、51,52……第1,第2弁筒、71,72
……第1,第2反力ピストン、81,82……肩部、91,92……
ストッパ、101,102……軸受、11……入力部材、12……
変速レバー、131,132……第1,第2大気室、141,142……
第1,第2反力室、151,152……大気導入孔、171,172……
第1,第2戻しばね、191,192……弁室、201,202……弁
座、211,212……弁孔、221,222……第1,第2ポペット
弁、231,232……弁ばね、251,252……保持板、311,312
……第1,第2フラット弁、32……負圧導入路、33……負
圧室、38……出力部材、39……シフトアーム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/26 - 63/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負圧源(S)と;ブースタシェル(1)
    と;このブースタシェル(1)内に往復動可能に収容さ
    れてその内部を第1及び第2作動室(31,32)に区画す
    るブースタピストン(2)と;このブースタピストン
    (2)の両端から突出してブースタシェル(1)の両端
    壁を貫通する第1及び第2弁筒(51,52)と;これら第
    1及び第2弁筒(51,52)内にそれぞれ収容されてブー
    スタピストン(2)側の内方移動限及び反対側の外方移
    動限により規定される一定ストロークを移動し得ると共
    に、第1及び第2弁筒(51,52)内をそれぞれブースタ
    ピストン(2)側の第1及び第2反力室(141,142)と
    反対側の第1及び第2大気室(131,132)とに区画する
    第1及び第2反力ピストン(71,72)と;これら第1及
    び第2反力ピストン(71,72)をそれぞれ前記内方移動
    限に向って付勢する第1及び第2戻しばね(171,172
    と;第1及び第2反力ピストン(71,72)に、各反力ピ
    ストンを対応する戻しばね(171,172)の力に抗する方
    向でのみ駆動し得るように連結されて第1及び第2弁筒
    (51,52)内を貫通すると共に、変速レバー(12)に連
    なる入力部材(11)と;第1及び第2弁筒(51,52)に
    それぞれ連なり且つ入力部材(11)を摺動可能に嵌合支
    持する軸受(101,102)に形成されて第1及び第2大気
    室(131,132)を大気に開放する大気導入孔(151,152
    と;入力部材(11)内に形成されて一端が前記負圧源
    (S)に連通し且つ他端が該入力部材(11)の外面に開
    口する負圧導入路(32)と;第1及び第2反力ピストン
    (71,72)にそれぞれ設けられて、各反力ピストン(71,
    72)が前記内方移動限に位置するときは各大気室(131,
    132)と各作動室(31,32)及び各反力室(141,142)と
    の間を連通するように開弁し、各反力ピストン(71,
    72)が前記外方移動限に向って移動されると上記の間を
    不通にするように閉弁する第1及び第2ポペット弁(22
    1,222)と;第1及び第2反力室(141,142)にそれぞれ
    収容されて、各反力ピストン(71,72)が前記内方移動
    限に位置するときは各作動室(31,32)及び各反力室(1
    41,142)を負圧導入路(32)の他端開口より遮断するよ
    うに閉弁し、各反力ピストン(71,72)が前記外方移動
    限に向って移動されると各作動室(31,32)及び各反力
    室(141,142)を負圧導入路(32)の他端開口と連通さ
    せるように開弁する第1及び第2フラット弁(311,3
    12)と;ブースタピストン(2)に駆動されて変速機に
    シフト動作を与える出力部材(38)と;からなることを
    特徴とする、変速用負圧ブースタ。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載のものにおいて、 各反力ピストン(71,72)には、一端に弁座(201,202
    を有し他端を対応の大気室(131,132)に開口する弁室
    (191,192)と、対応の反力室(141,142)に開口するよ
    う前記弁座(201,202)を貫通する弁孔(211,212)とを
    設け、前記弁室(191,192)に、その弁座(201,202)と
    協働して弁孔(211,212)を開閉する対応のポペット弁
    (221,222)と、このポペット弁(221,222)を閉弁方向
    へ付勢する弁ばね(231,232)とを収容し、この弁ばね
    (231,232)を保持する保持板(251,252)を対応の反力
    ピストン(71,72)及び戻しばね(171,172)間に挟止し
    たことを特徴とする、変速用負圧ブースタ。
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