JPH09264420A - 変速機の操作装置 - Google Patents

変速機の操作装置

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JPH09264420A
JPH09264420A JP8077437A JP7743796A JPH09264420A JP H09264420 A JPH09264420 A JP H09264420A JP 8077437 A JP8077437 A JP 8077437A JP 7743796 A JP7743796 A JP 7743796A JP H09264420 A JPH09264420 A JP H09264420A
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JP
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damper
damper chamber
working fluid
seal
chamber
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Application number
JP8077437A
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English (en)
Inventor
Isao Okamoto
勲 岡本
Jiyun Kajinami
順 梶並
Kazunari Imazato
和成 今里
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UD Trucks Corp
Sanwa Seiki Ltd
Original Assignee
UD Trucks Corp
Sanwa Seiki Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
    • F16H61/30Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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    • F16H2061/301Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
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    • Y10T74/20012Multiple controlled elements
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機の操作装置に倍力装置及び流体式衝撃
緩和装置を設けるようにしたものにおいて、装置の小型
化及び構造の簡略化を図る。 【解決手段】 ピストン7が摺動するシリンダ9の両端
部には、夫々、出力軸6に接するようにシール11が組
み込まれたシールハウジング10が内挿されている。シ
ール11のリップ11aは、ダンパ室R32又はダンパ
室L33に発生した負圧により、出力軸6から離れ内側
空間31とダンパ室R32又はダンパ室L33とを連通
するチェック弁機能を具備している。また、シールハウ
ジング10には、凹溝10aが形成されており、内側空
間31内を常に低圧に保つことで、シール機能が阻害さ
れるのを防止している。さらに、倍力装置部のハウジン
グ21の端部には、動作流体を所定量貯留すると共に、
ダンパ室R32又はダンパ室L33に動作流体を供給す
るポート23が形成され、ダンパ性能の安定化に寄与し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機の操作装置
に関し、特に、シフトフィーリングを良好ならしめる技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等の大型車用の変速機に
おいては、シフト操作力を低減するために、圧縮空気を
利用した倍力装置が取り付けられ、シフト操作力の低
減、特に、大きな操作力を必要とするシンクロ時におけ
るシフト操作力の低減を図っている(実開平3−936
50号公報及び実開平3−93651号公報参照)。
【0003】しかしながら、シンクロが完了すると同時
に倍力装置の負荷が急激に減少し、倍力装置内の圧縮空
気が急速に膨張するため、ピストンロッドのスピードが
瞬間的に急増する。その結果、運転者の意思とは無関係
にシフトが瞬間的に完了し、シフトフィーリングに悪影
響を与える。また、瞬間的にシフトが完了するので、操
作系のリンクや変速機に衝撃的な荷重が加わるという問
題点もある。
【0004】このような問題点を解消する対策として、
従来、オイルダンパ等の衝撃緩和装置を設けることが提
案されている(実開平5−61559号公報及び実開平
5−42784号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オイルダンパ等の流体式衝撃緩和装置にあっては、一方
のダンパ室からオリフィスを介して作動流体が流出し、
また、他方のダンパ室に作動流体が流入するときに、ダ
ンパ室に作動流体が迅速に流入するよう、作動流体の流
入抵抗を低減するスチールボール等からなるチェック弁
を設けていたため、衝撃緩和装置の小型化及び構造の簡
素化を図ることが困難であった。
【0006】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、変速機の操作装置に倍力装置及び流体式衝撃
緩和装置を設けるようにしたものにおいて、衝撃緩和装
置を構成するスチールボール等からなるチェック弁を不
要とし、小型で簡素な構造の変速機の操作装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、変速機の操作系に、変速操作力を倍力する倍
力装置と、流体式ダンパ機構のダンパ作用により荷重変
動による急激な変速動作を抑制する衝撃緩和装置と、を
含んで構成される変速機の操作装置において、前記ダン
パ機構は、ダンパ室外との間でオリフィスを介して作動
流体が流出入するダンパ室と、該オリフィスをバイパス
してダンパ室外から該ダンパ室への作動流体の流入を行
うバイパス通路と、該バイパス通路中に介装され、前記
ダンパ室からの作動流体流出時を含む常時は該ダンパ室
と前記ダンパ室外のバイパス通路間のシール状態を保
ち、当該ダンパ室への作動流体流入時のみ該シール状態
を解くように変形するシール部を有するシール部材と、
を含んで構成され、前記ダンパ室からの作動流体流出時
にオリフィスを介しての作動流体流出抵抗に基づいてダ
ンパ作用を奏し、かつ、該ダンパ室への作動流体流入時
に前記オリフィスとバイパス通路とを介しての作動流体
流入が行われるように構成した。
【0008】請求項2記載の発明は、前記作動流体を所
定量貯留する貯留部を設け、該貯留部を、前記オリフィ
ス及びバイパス通路を介して前記ダンパ室に作動流体が
流出入するダンパ室外に連通した。請求項3記載の発明
は、前記倍力装置本体と衝撃緩和装置本体とを直列結合
し、前記貯留部を、該衝撃緩和装置近傍の倍力装置本体
の端部に配置した。
【0009】ここで、倍力装置本体の端部に配置すると
は、貯留部を倍力装置本体の端部に、一体成形や分離し
て取り付けられるように配置することをいう。請求項4
記載の発明は、前記倍力装置内部をシールするシール部
材と前記ダンパ室内部をシールするシール部材との間に
位置する空間を、オリフィスを介して作動流体が流出す
るときの該ダンパ室内部の吐出時作動流体圧力よりも常
に低圧である低圧部と連通した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明に係る変速機の操作
装置の一実施形態として、衝撃緩和装置としてのダンパ
装置を一体に組み込んだ倍力装置(以下、ダンパ付きパ
ワーシフト装置と言う)の全体構造を示している。
【0011】かかるダンパ付きパワーシフト装置1を構
成する倍力装置部2は、入力軸4に入力された図示しな
いシフトレバーからの操作力を、圧縮空気の作用によっ
て入力操作力に略比例した出力操作力に倍力し、この出
力操作力をシフトレバー5に出力するものである。ま
た、ダンパ装置部3は、倍力装置部2における出力軸
(ロッド)6を延長し、この出力軸6と同軸上に設けら
れる。
【0012】ここで、ダンパ装置部3を延長した出力軸
6に設けたのは、以下に述べる理由による。例えば、図
5に示すように、ダンパ装置部3における軸100を出
力軸6の外径φD1 よりも小さい外径φdとすると、ダ
ンパ装置部3のピストン101の受圧面積を同一とした
場合に、その外径φD2 を小さくすることができる。そ
の結果、ダンパ装置部3のダンパハウジング102の外
径を小さくすることができるが、次のような問題があ
る。
【0013】(1) 外径の異なる出力軸6と軸100とを
結合する結合部103や、ダンパ装置部3のシール10
4等を設けることによる長手方向の寸法が増加するこ
と。 (2) 結合部103において、ストロークする方向によっ
てその空間の容積が変化するため、大気中に開放されて
いる通路105のダスト対策としてフィルタ等を設ける
必要があること。
【0014】(3) 出力軸6と軸100とを結合する際
に、軸方向のガタを極力低減する必要があり、高い加工
精度を必要とすること。 (4) シール104やフィルタ等の部品点数の増加がある
こと。 即ち、図5に示すような構成とすると、ダンパ付きパワ
ーシフト装置1全体としてのコスト、重量及び占有空間
等が増加するので、図1に示す本実施形態のように、倍
力装置部2における出力軸6を延長し、この出力軸6と
同軸上にダンパ装置部3を設定する構成とした。
【0015】次に、図1におけるダンパ装置部3を拡大
した詳細図を図2に示し、ダンパ装置部3の構成につい
て説明する。延長された倍力装置部2における出力軸6
の外周部には、ダンパ用ピストン7が固定されている。
このピストン7の外周部には、凹部が形成されており、
この凹部にピストンシール8が組み付けられている。そ
して、このピストンシール8が内接するシリンダ9が、
ピストン7と同心円上に設けられ、シリンダ9の両端部
に各々シールハウジング10の外径部が挿入されてい
る。また、シールハウジング10の内径部には、出力軸
6に接するようにシール11(シール部材)が、プレー
ト12とクリップ13とによって組み付けられている。
【0016】ここで、シリンダ9の両端部に各々位置す
るシールハウジング10が後述するプレート14に接す
る面には、図3に示すように、バイパス通路としての放
射状の凹溝10aが所定数(本実施形態では4つ)形成
されており、シリンダ9とダンパハウジング15とで構
成されるシリンダ9の外周部にある外側空間30(オリ
フィスやバイパス通路を介してダンパ室に作動流体が流
出入する空間)と、シール11で分割されたシールハウ
ジング10の内周部にある内側空間31(低圧部)と、
を連通している。
【0017】また、シリンダ9の周壁には、変速機のシ
ンクロ位置に複数の細孔16が形成され、また、ストロ
ークエンド位置に複数の細孔17が形成され、ピストン
7がニュートラル位置からシンクロ位置を過ぎると、通
過面積が小さくなるように設定されている。さらに、倍
力装置部2側の端部には、倍力装置部2に作用する圧縮
空気をシールするため、出力軸6に接するようにロッド
シール18がプレート14によって組み込まれている。
このロッドシール18の内部空間31へ露出しているリ
ップ18aは、内側空間31に充満しているシリコンオ
イル等の粘性流体(作動流体)が倍力装置部2へ進入す
るのを防止するワイパーとしての機能を有している。
【0018】一方、倍力装置部2側と反対側の端部に
は、内側空間31と外気とを遮断するため、出力軸6に
接するようにロッドシール19がプレート14によって
組み込まれている。このロッドシール19の外気へ露出
しているリップ19aは、大気と連通しているブーツ2
0内部にわずかに侵入するダスト等が、ダンパ装置部3
内へ侵入するのを防止するワイパーとしての機能を有し
ている。
【0019】ここで、シールハウジング10に形成され
た凹溝10aによって外側空間30と連通しているから
内側空間31は常に低圧に保たれるので、シール11及
びロッドシール18、19のシール機能を阻害すること
が防止され、信頼性を向上することもできる。以上説明
した各構成部品が、ダンパハウジング15の内部に組み
込まれ、倍力装置部2のハウジング21の端部に、シー
ル22を介して固定されている。さらに、このハウジン
グ21には、粘性流体を所定量貯留すると共に、粘性流
体を外側空間30に供給するためのポート23(貯留部
としての機能を有する)が設けられており、ダンパ作動
中に、その機能が満足される十分な量と液面が確保でき
るようになっている。なお、24はポート23に粘性流
体を補給するためのプラグである。
【0020】このように、ヘッドタンク機能を具備する
ポート23を設けると、常に液面を適正に保つことがで
きるので、ダンパ装置部3内に空気を混入・流入させる
ことがなく、安定したダンパ性能を得ることができる。
また、ポート23を倍力装置部2のハウジング21の端
部に設けているので、ダンパ装置部3のダンパハウジン
グ15を非常に簡単に構成することができ、ダンパ付き
パワーシフト装置1の軽量化及び低価格化を図ることが
できる。
【0021】次に、かかる構成の作用について説明す
る。ダンパ装置部3のダンパハウジング15の内部は、
シリコンオイル等の粘性流体で満たされている。ダンパ
付きパワーシフト装置1が作動して出力軸6がシフト動
作を行っているとき、すなわち、ピストン7がニュート
ラル位置からシンクロ位置まで移動する距離L1 の間
は、シリンダ9内の粘性流体はシリンダ9に形成された
2ヵ所の細孔16、17及び外側空間30を介して、ピ
ストン7により分割されるシリンダ9内の一方の室から
他方の室に移動する。この場合、2種類の細孔16、1
7の合計流路面積が大きくなるように設定されているの
で、粘性流体が細孔16及び17を通過する際の抵抗は
小さく、ダンパ効果は弱くなっている。
【0022】ピストン7が距離L1 だけ移動してシンク
ロ位置に達したときには、ピストン7は、シリンダ9の
シンクロ位置に設けられた細孔16を塞ぐため、粘性流
体の通過面積が小さくなる。この場合には、変速機がシ
ンクロを行うため、出力軸6及びピストン7はその移動
を停止するので、粘性流体の細孔17からの流出も停止
し、ダンパ付きパワーシフト装置1の実質的出力を低下
させることはない。
【0023】変速機のシンクロが完了すると、ダンパ付
きパワーシフト装置1の負荷が急激に減少し、倍力装置
部2内に充満している圧縮空気の膨張で、ピストン7を
ストロークエンド位置L2 まで急激に移動させようとす
る。しかし、シリンダ9内の粘性流体は、シリンダ9に
設けられた細孔17のみを介して外側空間30に排出さ
れるので、粘性流体の通過流量が制限され、ピストン7
が急激に移動しない、いわゆるダンパ効果のある状態で
の変速が可能となる。
【0024】ところで、以上説明した作用を奏するダン
パ装置部3において、シール11の働きについてさらに
詳細に述べる。例えば、ピストン7が図の右方向に移動
しているとすると、ピストン7により分割されるシリン
ダ9の右側に位置する室(以下、ダンパ室Rという)3
2内の粘性流体は、細孔16及び17を介して外側空間
30に排出される。このときには、ダンパ室R32内の
粘性流体は加圧されるので、シール11のリップ11a
が出力軸6に接触して、粘性流体をシールしつつ摺動す
る。
【0025】一方、ピストン7により分割されるシリン
ダ9の左側に位置する室(以下、ダンパ室Lという)3
3は、ピストン7の右方向への移動に伴いその容積を増
加する。そのため、ダンパ室L33には負圧が発生し、
外側空間30に充満している粘性流体を、細孔16及び
17を介してダンパ室L33内に吸引する。しかし、負
圧の範囲(キャビテーションやエアレーションの発生限
界や操作フィーリングに影響を与える負圧)内では、粘
性流体をダンパ室L33内に十分に流入させることがで
きないから、後述するようなチェック弁機能を具備する
シール11を利用する。
【0026】即ち、ダンパ室L33に発生した負圧によ
って、ダンパ室L33内のシール11のリップ11aと
出力軸6との接触力を低下させ、ついには、リップ11
aが出力軸6より離れ、内側空間31とダンパ室L33
とが所定負圧で連通状態となる、いわゆるチェック弁機
能を具備するシール11を、ダンパ室R32及びダンパ
室L33に夫々設ける。換言すると、左右のダンパ室3
2及び33に、常時はダンパ室のシール状態を保ち、ダ
ンパ室に粘性流体が流入するときのみシール状態を解く
ように変形するシール部を有するシール11を各々設け
る。このようにすれば、粘性流体の流入時には、小さい
負圧でも十分な流入量を確保できるようになる。また、
従来は本発明と同様な効果を奏するために必要とされて
いた、通常のスチールボール等で構成されるチェック弁
が不要となり、小型で簡素な構造のダンパ装置部3とす
ることができる。因みに、通常のスチールボール等で構
成されるチェック弁では、直径約8mm程度の通路面積を
有するものをダンパ室R32及びダンパ室L33に各々
設けなければならない。
【0027】図4は、本発明に係る変速機の操作装置の
他の実施形態として、図2と異なるダンパ装置部3の構
成を示した拡大図である。図2のダンパ装置部3と比較
して、チェック弁機能を具備するシール11、倍力装置
部2側のシール40及びシールハウジング10の凹溝1
0bの形成位置を変更したものである。即ち、チェック
弁機能を具備するシール11が、シリンダ9の両端部外
周に接するようにダンパハウジング15の内壁面に形成
された凹溝に組み込まれている。また、倍力装置部2側
のダンパ装置部3には、出力軸6と接するシール40が
配設されている。
【0028】倍力装置部2側のシリンダ9端部には、シ
ールハウジング10の外径部が挿入されている。このシ
ールハウジング10には、シリンダ9とシールハウジン
グ10とが接する面に、ダンパ室R32と、一方のシー
ル11とシールハウジング10で囲まれて構成される前
側空間36と、を連通するための凹溝10b(バイパス
通路)が複数放射状に形成され、また、他方のシール1
1とダンパハウジング15で囲まれて構成される後側空
間37と、ダンパ室L33と、を連通するための凹溝1
0c(バイパス通路)が複数放射状に形成されている。
【0029】さらに、倍力装置部2のハウジング21に
は、内側空間35と、外側空間30(低圧部)へ通じる
空間(本実施形態では、ポート23)と、を連通する通
路25が形成されている。このように、内側空間35と
外側空間30とを連通させておくと、内側空間35内の
圧力が安定するので、シール性能が低下することを防止
することができる。なお、通路25に代えて、内側空間
35とダンパ装置部3の外部(低圧部)とを連通する通
路26を形成するようにしてもよい。
【0030】かかる構成の作用・効果に関しては、図2
に示すダンパ装置部3の作用・効果と同一であるので、
その説明は省略する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、オリフィスをバイパスしてダンパ室への作
動流体の流入を行うバイパス通路を設けると共に、バイ
パス通路に、常時はダンパ室と外側空間の間のシール状
態を保ち、ダンパ室に作動流体が流入するときのみシー
ル状態を解くように変形するシール部を有するシール部
材を介装したので、従来では本発明と同様な作用を奏す
るために必要とされていた、通常のスチールボール等で
構成されるチェック弁が不要となり、小型で簡素な構造
の衝撃緩和装置とすることができる。また、ダンパ作用
を奏するダンパ室内に発生する負圧が小さくとも、ダン
パ室内に作動流体が十分流入するようになる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、作動流体を
所定量貯留する貯留部を設け、この貯留部を、オリフィ
スやバイパス通路を介してダンパ室に作動流体が流出入
する空間に連通したので、常に作動流体の液面を適正に
保つことができ、ダンパ室内に空気を混入或いは流入さ
せることが防止され、安定したダンパ性能を得ることが
できる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、衝撃緩和装
置の作動流体を所定量貯留する貯留部を、倍力装置本体
の端部に配置したので、衝撃緩和装置のハウジングを非
常に簡単に構成することができ、軽量化及び低価格化を
図ることができる。請求項4記載の発明によれば、倍力
装置部をシールするシール部材とダンパ室内部をシール
するシール部材との間に位置する空間を低圧部に連通し
たので、かかるシールにダンパ室内の作動流体圧力が直
接作用せず、シール機能を阻害することが防止され、信
頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るダンパ付きパワーシフト装置の
一実施形態を示す断面図
【図2】 同上の衝撃緩和装置の一実施例を示す断面図
【図3】 同上のシールハウジングの正面図
【図4】 本発明に係る衝撃緩和装置の他の実施例を示
す断面図
【図5】 衝撃緩和装置を倍力装置と同一の出力軸に設
けた理由の説明図
【符号の説明】
2 倍力装置部 3 ダンパ装置部 6 出力軸 9 シリンダ 10 シールハウジング 10a 凹溝 10b 凹溝 10c 凹溝 11 シール 18 ロッドシール 19 ロッドシール 21 ハウジング 23 ポート 32 ダンパ室R 33 ダンパ室L 40 シール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今里 和成 埼玉県与野市新中里三丁目20番30号 三輪 精機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機の操作系に、変速操作力を倍力する
    倍力装置と、流体式ダンパ機構のダンパ作用により荷重
    変動による急激な変速動作を抑制する衝撃緩和装置と、
    を含んで構成される変速機の操作装置において、 前記ダンパ機構は、ダンパ室外(外側空間(30))と
    の間でオリフィスを介して作動流体が流出入するダンパ
    室と、該オリフィスをバイパスしてダンパ室外(外側空
    間(30))から該ダンパ室への作動流体の流入を行う
    バイパス通路と、該バイパス通路中に介装され、前記ダ
    ンパ室からの作動流体流出時を含む常時は該ダンパ室と
    前記ダンパ室外のバイパス通路間のシール状態を保ち、
    当該ダンパ室への作動流体流入時のみ該シール状態を解
    くように変形するシール部を有するシール部材と、を含
    んで構成され、前記ダンパ室からの作動流体流出時にオ
    リフィスを介しての作動流体流出抵抗に基づいてダンパ
    作用を奏し、かつ、該ダンパ室への作動流体流入時に前
    記オリフィスとバイパス通路とを介しての作動流体流入
    が行われるように構成したことを特徴とする変速機の操
    作装置。
  2. 【請求項2】前記作動流体を所定量貯留する貯留部を設
    け、該貯留部を、前記オリフィス及びバイパス通路を介
    して前記ダンパ室に作動流体が流出入するダンパ室外
    (外側空間(30))に連通したことを特徴とする請求
    項1記載の変速機の操作装置。
  3. 【請求項3】前記倍力装置本体と衝撃緩和装置本体とを
    直列結合し、前記貯留部を、該衝撃緩和装置近傍の倍力
    装置本体の端部に配置したことを特徴とする請求項2記
    載の変速機の操作装置。
  4. 【請求項4】前記倍力装置内部をシールするシール部材
    (18)と前記ダンパ室内部をシールするシール部材
    (11、40)との間に位置する空間を、該ダンパ室内
    部の吐出時作動流体圧力よりも常に低圧である低圧部と
    連通したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つ
    に記載の変速機の操作装置。
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