JPH05156914A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH05156914A
JPH05156914A JP3324317A JP32431791A JPH05156914A JP H05156914 A JPH05156914 A JP H05156914A JP 3324317 A JP3324317 A JP 3324317A JP 32431791 A JP32431791 A JP 32431791A JP H05156914 A JPH05156914 A JP H05156914A
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JP
Japan
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rocker arm
hydraulic
valve
hydraulic pressure
transmission means
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JP3324317A
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Yoshihiro Fujiyoshi
美広 藤吉
Yasuhiro Urata
泰弘 浦田
Hiroshi Sono
比呂志 園
Koichi Fukuo
幸一 福尾
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01L9/10Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by fluid means, e.g. hydraulic
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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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    • F01L2001/34446Fluid accumulators for the feeding circuit
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内燃機関の動弁装置において、油圧式伝達手段
による作動力伝達ならびに機械式伝達手段による作動力
伝達のいずれか一方を選択し得るようにして機関弁の確
実な作動を可能とする。 【構成】作動力を油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段T
O1、ならびに作動力を剛性的に伝達可能な機械式伝達手
段TM1による作動力発生手段PG1から作動力作用手段3
1 への作動力伝達を択一的に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機関の回転に応じた作動力を発生
する作動力発生手段と、機関弁を作動させる作動力作用
手段との間に、油圧により作動力を伝達可能な油圧式伝
達手段が設けられた内燃機関の動弁装置が、たとえば特
開昭61−229912号公報等により既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記動弁装
置では、油圧式伝達手段の作動力伝達態様を油圧制御に
よって変化させることにより、機関弁の開閉作動特性を
精密に制御し得る利点があるものの、油圧式伝達手段に
は、油圧を作動力に変換するために極小クリアランスを
有する摺動部材が必要であり、極低温時あるいは非適正
粘度の作動油の注入等により作動油の粘度が異常に高く
なった場合には、前記クリアランス部での摺動部材の摺
動抵抗ならびに異常に高い粘度の作動油の流通抵抗によ
り摺動部材に大きな作動抵抗を伴うことになり、機関弁
の作動に遅れが生じることがある。また油圧式伝達手段
での油路の異常閉塞および給油源の異常等が生じると、
油圧式伝達手段による作動力の伝達が困難となる。
【0004】一方、特公平3−7005号公報で開示さ
れるように、作動力発生手段および作動力作用手段間に
作動力の伝達を剛性的に行なう機械式伝達手段が設けら
れたものもあり、このものでは、作動力の確実な伝達が
可能であるものの、機関弁の開閉作動特性を精密に制御
することは困難である。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、油圧式伝達手段による作動力伝達と機械式伝
達手段による作動力伝達とを択一的に切換可能として機
関弁の確実な作動を確保するようにした内燃機関の動弁
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に従う装置は、機関の回転に応じた作動力を
発生する作動力発生手段と、機関弁を作動させる作動力
作用手段と、作動力発生手段および作動力作用手段間で
作動力を油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段と、作動力
発生手段および作動力作用手段間で作動力を剛性的に伝
達可能な機械式伝達手段と、油圧式伝達手段および機械
式伝達手段による作動力発生手段から作動力作用手段へ
の作動力伝達を択一的に切換可能な選択切換手段とを含
む。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は全体構成の模式図、図2は機関の
一部縦断側面図であって図3の2−2線に沿う断面図、
図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線に
沿う機関の一部縦断側面図、図5は油圧解放弁の拡大縦
断面図である。
【0009】先ず図1において、機関弁としての吸気弁
30を開閉駆動するための動弁装置は、機関の回転に応
じた作動力を発生する作動力発生手段PG1と、吸気弁3
0を作動させる作動力作用手段としての駆動ロッカアー
ム311 と、作動力発生手段PG1からの作動力を駆動ロ
ッカアーム311 に油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段
O1と、作動力発生手段PG1からの作動力を剛性的に駆
動ロッカアーム311 に伝達可能な機械式伝達手段TM1
と、油圧式伝達手段TO1を介しての作動力発生手段PG1
から駆動ロッカアーム311 への作動力伝達ならびに機
械式伝達手段T M1を介しての作動力発生手段PG1から駆
動ロッカアーム311 への作動力伝達を択一的に切換可
能な選択切換手段AC1 とを備える。
【0010】作動力発生手段PG1は、クランク軸(図示
せず)に1/2の減速比で連動、連結されるカムシャフ
ト32に設けられるカム33と、該カム33により揺動
駆動される自由ロッカアーム34とから成る。油圧式伝
達手段TO1は、自由ロッカアーム34の作動に応じた油
圧を発生する油圧発生部351 と、油圧発生部351
らの油圧を作動力に変換して駆動ロッカアーム311
伝達するための作動力変換部361 と、作動力変換部3
1 の油圧を解放可能な油圧解放弁37とを備える。機
械式伝達手段TM1は、相互に隣接して配置される駆動ロ
ッカアーム31 1 および自由ロッカアーム34と、両ロ
ッカアーム31,34間を連結する位置ならびにその連
結解除する位置間で移動可能な連結ピン38とを備え
る。さらに選択切換手段AC1 は、ばね39で連結位置
側に付勢される連結ピン38に、高、低に切換制御可能
な油圧室40の油圧による連結解除位置側への付勢力を
与えるように構成される。
【0011】このような作動力発生手段PG1、油圧式伝
達手段TO1、機械式伝達手段TM1、選択切換手段AC1
および駆動ロッカアーム311 の詳細な構成について、
図2、図3および図4を参照しながら次に説明する。
【0012】先ず図2において、シリンダヘッド41に
は、吸気ポート42に通じる吸気弁口43の燃焼室44
との連通・遮断を切換える吸気弁30が開閉作動可能に
設けられており、吸気弁30は、シリンダヘッド41と
の間に縮設した弁ばね45により閉弁方向に向けて付勢
される。また燃焼室44と図示しない排気ポートとの間
の連通・遮断を切換える排気弁(図示せず)がシリンダ
ヘッド41に開閉作動可能に設けられており、この排気
弁も閉弁方向にばね付勢される。
【0013】シリンダヘッド41上には支持ブロック4
6が固定されており、この支持ブロック46およびシリ
ンダヘッド41間に、カムシャフト32が回転自在に支
承される。また支持ブロック46には、吸気側ロッカシ
ャフト47と、図示しない排気弁を開閉駆動するための
機械式伝達手段(図示せず)の構成要素である排気側ロ
ッカシャフト48とが、カムシャフト32と平行にして
固定される。
【0014】作動力発生手段PG1は、カムシャフト32
に設けられているカム33と、吸気側ロッカシャフト4
7に揺動可能に支承された自由ロッカアーム34とから
成るものであり、自由ロッカアーム34には、カム33
に摺接するローラ49が軸支されており、この自由ロッ
カアーム34は、油圧式伝達手段TO1における油圧発生
部351 によりローラ49をカム33に摺接させる方向
に付勢されている。而して機関の回転に応じてカムシャ
フト32の回転作動により、カム33の形状に応じた特
性で自由ロッカアーム34が揺動作動することになる。
【0015】駆動ロッカアーム311 は、自由ロッカア
ーム34に隣接した位置で吸気側ロッカシャフト47に
揺動可能に支承されており、この駆動ロッカアーム31
1 には、吸気弁30の上端に当接するタペットねじ50
が進退位置を調節可能にして螺合される。したがって、
駆動ロッカアーム311 が揺動作動することにより、吸
気弁30が開閉作動せしめられることになる。
【0016】駆動ロッカアーム311 には、自由ロッカ
アーム34側に開放した有底のガイド穴51が吸気側ロ
ッカシャフト47と平行にして穿設されており、自由ロ
ッカアーム34には、前記ガイド穴51に対応した有底
のガイド穴52が駆動ロッカアーム311 側に開放して
前記ロッカシャフト47と平行に穿設される。而して両
ロッカアーム31,34とともに機械式伝達手段TM1
構成する連結ピン38は、両ガイド穴51,52にとも
に嵌合して両ロッカアーム31,34間を剛性的に連結
する位置(図3で示す位置)と、ガイド穴51のみに嵌
合した状態となって両ロッカアーム31,34間の剛性
的な連結を解除する位置との間にわたって移動可能とし
てガイド穴52に摺動自在に嵌合されている。
【0017】選択切換手段AC1 は、連結ピン38の一
端に当接してガイド穴52に摺動可能に嵌合される有底
円筒状の規制部材53と、ガイド穴52の閉塞端および
規制部材53間に縮設されるばね39と、連結ピン38
の他端に当接するとともにガイド穴51の閉塞端との間
に油圧室40を形成してガイド穴51に摺動自在に嵌合
される切換ピストン54とを備え、ガイド穴52の閉塞
端には開放孔55が穿設される。
【0018】かかる選択切換手段AC1 では、切換ピス
トン54が油圧室40の容積を縮小する側に最大限移動
した状態で、連結ピン38が両ガイド穴51,52に跨
がって嵌合するように、また規制部材53がガイド穴5
2の閉塞端に当接する位置まで移動した状態で連結ピン
38および切換ピストン54の当接面が両ロッカアーム
31,34の対向面間に位置するように、連結ピン3
8、規制部材53および切換ピストン54の軸方向長さ
がそれぞれ設定される。
【0019】駆動ロッカアーム311 には、油圧室40
に通じる連通路56が穿設されており、吸気側ロッカシ
ャフト47には、駆動ロッカシャフト31の揺動状態に
かかわらず連通路56に通じる油圧路57が同軸に設け
られる。
【0020】図2において、油圧路57は、シリンダヘ
ッド41に穿設された油路58に連通される。一方、オ
イルパン59から作動油を汲上げるポンプ60の吐出口
にはフィルタ61が接続されており、このフィルタ61
および油路58間には、フィルタ61を介して供給され
るポンプ60からの作動油を油路58に供給する状態、
ならびに油路58への作動油の供給を遮断して油路58
を開放する状態を切換可能な電磁切換制御弁62が介設
される。またポンプ60の吐出口および吸引口間にはリ
リーフ弁63が介設されている。さらにシリンダヘッド
41の上部において、カムシャフト32の下方位置に
は、油を貯留するためのオイルバス64が設けられる。
【0021】油圧式伝達手段TO1において、油圧発生部
351 は、支持ブロック46に嵌合、固定される第1シ
リンダ体65と、自由ロッカアーム34に一体に設けら
れる押圧部34aに摺接するとともに第1シリンダ体6
5との間に油圧発生室67を画成して第1シリンダ体6
5に摺動可能に嵌合される従動ピストン66とから成
り、カム33によって揺動駆動される自由ロッカアーム
34により従動ピストン66が摺動駆動され、それによ
り、油圧発生室67に油圧が発生する。
【0022】第1シリンダ体65および支持ブロック4
6には、油圧発生室67に通じる油路68が穿設されて
おり、この油路68に油圧発生室67からの油圧が作用
する。
【0023】油圧式伝達手段TO1における作動力変換部
361 は、支持ブロック46に吸気弁30と同軸にして
固定される第2シリンダ体70と、駆動ロッカアーム3
1 に連動、連結されるとともに第2シリンダ体70と
の間に油圧室71を画成して第2シリンダ体70に摺動
可能に嵌合される駆動ピストン72とを備える。この駆
動ピストン72には、駆動ロッカアーム311 の上部に
当接する調整ねじ37が、その進退位置を調整可能とし
て駆動ピストン72の下端部に螺合される。したがって
油圧室71の油圧増大に応じて駆動ピストン72が下方
に押下げられると、駆動ロッカアーム311 が吸気弁3
0を開弁する方向に揺動作動せしめられる。
【0024】第2シリンダ体70の内面には油路68に
通じる環状凹部74が設けられ、油圧室71を油路68
に連通させる絞り孔75が第2シリンダ体70に穿設さ
れる。また駆動ピストン72には、吸気弁30すなわち
駆動ピストン72がその全閉位置から所定量だけ開弁方
向に作動した位置から全閉位置までの閉弁作動時に流通
面積を漸次小さくするようにして油圧室71を油路68
に通じさせる可変絞り孔76が設けられ、駆動ピストン
72には環状凹部74から油圧室71への作動油の流通
のみを許容するチェック弁77が設けられる。
【0025】このような油圧発生部351 および作動力
変換部361 においては、油圧室71および油圧発生室
67の油圧を解放しないときの吸気弁30の全閉状態で
は図2で示す状態にあり、この状態からカム33の回転
に応じて従動ピストン66が押込まれると、油圧発生室
67で発生した油圧が絞り孔75およびチェック弁77
を介して油圧室71に導かれ、その油圧室71の油圧に
より駆動ピストン72が下方に押下げられ、吸気弁30
が弁ばね45のばね力に抗して開弁する。
【0026】吸気弁30が全開状態になった後に、カム
33による押圧力が解除されると、吸気弁33は弁ばね
45のばね力により上方すなわち閉弁方向に駆動され
る。この吸気弁30の閉弁作動により駆動ピストン72
も上方に押上げられ、油圧室71の油は油圧発生室67
に戻される。而して吸気弁30の閉弁作動途中で油圧室
71から油圧発生室67への作動油の戻り量が流通面積
を漸次小さくする可変絞り孔76により制限され、吸気
弁30の上方への移動速度すなわち閉弁速度が閉弁作動
途中から緩められ、吸気弁30が緩やかに着座すること
により、着座時の衝撃が緩和される。
【0027】油圧室71の油圧を、吸気弁30の開弁作
動途中で解放すると、油圧室71は弁ばね45のばね力
に打勝って吸気弁30を開弁し続けるだけの伝達機能を
失うことになり、カム33が従動ピストン66を押続け
るにもかかわらず、吸気弁30は前記油圧解放時から弁
ばね45の弾発力により閉弁作動を開始し、油圧室71
の容積は縮小する。
【0028】油圧室71からの油圧解放時期すなわち吸
気弁30のリフト量および閉弁時期を制御するために、
油圧解放弁37と、アキュムレータ79と、一方向弁8
0と、チェック弁81とが支持ブロック46に配設され
る。
【0029】アキュムレータ79は、支持ブロック46
に穿設された油路82の途中に介設されるものであり、
油路82にT字状に交わって支持ブロック46に穿設さ
れた摺動孔83に摺動可能に嵌合されるアキュムレータ
ピストン84と、摺動孔83の外端を閉じる閉塞部材8
5およびアキュムレータピストン84間に縮設されるば
ね86とを備える。
【0030】油圧解放弁37は、油路68に連通して支
持ブロック46に穿設される油路87と、油路82との
間に介設される電磁弁である。一方向弁80は、前記油
路87,82間で、前記油圧解放弁37を迂回して支持
ブロック46に配設されるものであり、油路82の油圧
が油路87の油圧よりも設定圧以上大きくなったときに
開弁してアキュムレータ79から油路87すなわち油圧
発生室67および油圧室71に向けての油の流通のみを
許容するものである。またチェック弁81は、油路58
から油路82に向けての作動油の流通のみを許容するよ
うにして支持ブロック46に配設される。
【0031】図5において、支持ブロック46には、そ
の側部外面に開口する取付孔88が油圧解放弁37を取
付けるべくほぼ水平な軸線を有して穿設される。この取
付孔88は、その軸方向に沿う内方側から順に小径孔部
89と、小径孔部89よりも大径の大径孔部90と、大
径孔部90よりも大径であるねじ孔部91とが同軸に連
設されて成る。しかも油路87は、取付孔88に近付く
につれて上方位置となるように傾斜して支持ブロック4
6に穿設されるものであり、この油路87の最上端部が
小径孔部89の中央部に開口される。小径孔部89に
は、小径孔部89および大径孔部90間の段差面と面一
にしてフィルタ92が嵌合される。また油路82は大径
孔部90における小径孔部89寄りの側面に開口され
る。しかも油路82は、その大径孔部90への開口端が
最上方位置となるようにして支持ブロック46に穿設さ
れている。
【0032】一方、油圧解放弁37のハウジング94
は、ハウジング主体95の前端に弁ハウジング部96が
設けられるとともにハウジング主体95の後端に固定コ
ア97が取付けられて成る。而してハウジング主体95
は、ねじ孔部91よりも小径である外筒部98と、該外
筒部98内に同軸に配置される内筒部99と、外筒部9
8および内筒部99の一端を連結する連結板部100
と、ねじ孔部91の内径よりもわずかに小さな外径を有
して外筒部98の一端から半径方向外方に張出される鍔
部101と、大径孔部90に嵌合する外径を有して外筒
部98および内筒部99とは反対側に延びながら連結板
部100に同軸に連設される連結筒部102とを有す
る。しかも内筒部99の連結板部100からの軸方向長
さは外筒部98の連結板部100からの軸方向長さより
も小さく設定される。
【0033】弁ハウジング部96は、外ガイド筒103
と該外ガイド筒103内に同軸に配置される内ガイド筒
104とから成り、連結板部100に内ガイド筒104
を当接させるようにして外ガイド筒103および内ガイ
ド筒104を連結筒部102に嵌合した状態で、該連結
筒部102の先端を外ガイド筒103にかしめ結合する
ことにより、弁ハウジング部96が構成されるとともに
該弁ハウジング部96がハウジング主体95の前端に連
設される。また固定コア97は外筒部98の後端にかし
め結合される。
【0034】このような油圧解放弁37のハウジング9
4は、その弁ハウジング部96をフィルタ92に当接さ
せるまでハウジング主体95の連結筒部102を大径孔
部90に嵌合するようにして取付孔88に挿入される。
またハウジング94の後部を覆う円筒状であって絶縁材
料から成る蓋105で閉塞される孔106を後端に有す
るカバー107の前端部が取付孔88のねじ孔部91に
螺合され、該カバー107を、その先端がハウジング9
4の鍔部101に当接するまで締付けることにより、油
圧解放弁37のハウジング94がカバー107および支
持ブロック46間に挟持、固定されることになる。而し
て油圧解放弁37におけるハウジング94の後部はカバ
ー107で覆われることになり、ハウジング94および
カバー107間には油溜108が形成されることにな
る。
【0035】弁ハウジング部96における外ガイド筒1
03の一端にはフィルタ92を介して油路87に通じる
入口ポート109が設けられ、該入口ポート109近傍
で外ガイド筒103の側壁には周方向に間隔をあけた複
数の出口ポート110が穿設される。しかも支持ブロッ
ク46の取付孔88における大径孔部90内面および外
ガイド筒103間には各出口ポート110および油路8
2に通じる環状通路111が形成され、ハウジング主体
95の連結筒部102外面には、環状通路111と外部
との間のシールを果たすための環状のシール部材112
が嵌着されている。
【0036】弁ハウジング部96内には、有底円筒状に
形成される主弁体113が、その外面を外ガイド筒10
3内面に摺接させるようにして嵌合されており、該主弁
体113は、入口ポート109の内端縁を囲むようにし
て外ガイド筒103に設けられるテーパ状の弁座114
に着座して入口ポート109および出口ポート110間
を遮断する位置と、弁座114から離反して入口ポート
109および出口ポート110間を連通する位置との間
で移動可能である。
【0037】主弁体113の背面を臨ませるようにして
弁ハウジング部96内には背圧室115が形成されてお
り、該背圧室115内には、主弁体113を弁座114
に着座せしめる方向のばね力を発揮するばね116が収
納される。したがって主弁体113には、入口ポート1
09の油圧が開弁方向に作用し、背圧室115の油圧が
閉弁方向に作用し、ばね116のばね力が閉弁方向に作
用することになる。しかも主弁体113には、入口ポー
ト109および背圧室115間を連通する絞り117が
軸線からずれた位置に穿設される。
【0038】弁ハウジング部96における内ガイド筒1
04は、主弁体113の開弁作動時に該主弁体113に
当接してストッパとしての機能を果たすものであり、主
弁体113の背面に対向する内ガイド筒104の先端部
にはパイロット弁孔118が同軸に穿設される。また内
ガイド筒104内にはパイロット弁孔118を閉鎖可能
なパイロット弁体119が摺動自在に嵌合されており、
該パイロット弁体119は、弁ハウジング部96との間
に介設したばね120により開弁方向すなわち後退方向
に付勢される。しかもパイロット弁体119には、その
開弁時にパイロット弁孔118に通じる連通路121が
同軸に穿設されており、該連通路121はパイロット弁
体119の後端で開口される。
【0039】ハウジング主体95における内筒部99内
にはスリーブ122を介して駆動ロッド123が軸方向
移動自在に配置されており、該駆動ロッド123の先端
はパイロット弁体119の後端に同軸に当接される。ま
た内筒部99の端部と固定コア97との間には、軸方向
の移動を可能として可動コア124が配置されており、
前記駆動ロッド123の後端が該可動コア124に結合
される。しかも可動コア124および固定コア97間に
はばね125が縮設されており、可動コア124はばね
125により内筒部99側に付勢される。さらに駆動ロ
ッド123および固定コア97には、前記連通路121
を油溜108に連通させる連通路126および連通孔1
27が穿設されている。
【0040】ハウジング主体95の外筒部98および内
筒部99間には、ボビン128に巻装されたコイル12
9が配設されており、該コイル129に接続されるリー
ド線130が固定コア97から油溜108を経て蓋10
5から外部に引出される。
【0041】このような油圧解放弁37では、コイル1
29の励磁により可動コア124および駆動ロッド12
3がばね125のばね力に抗して後退し、駆動ロッド1
23に追随してパイロット弁体119が後退することに
よりパイロット弁孔118が開放される。それにより背
圧室115の油圧が油溜108に解放され、主弁体11
3の両面に作用する油圧のバランスがくずれ、その前面
に作用している入口ポート109の油圧による開弁力
が、背圧室115の油圧およびばね116による閉弁力
に打勝って開弁作動する。またコイル129の消磁状態
では可動コア124および駆動ロッド123がばね12
5のばね力により前進し、パイロット弁体119はパイ
ロット弁孔118を閉塞するまで前進する。これにより
絞り117を介して背圧室115に入口ポート109の
油圧が作用し、主弁体113が閉弁作動する。
【0042】カバー107における後方上部には、油路
87の油圧解放弁37側端部ならびに油路82の油圧開
放弁37側端部よりも上方位置となるようにして、油溜
108に通じる接続管部131が設けられており、該接
続管部131には、可撓性を有する管路132が接続さ
れる。この管路132は、その中間部が上方に向けて略
U字状に屈曲されるとともに、オイルバス64の直上位
置で開口するようにして配設される。
【0043】このような油圧解放弁37によると、主弁
体113、パイロット弁体119および可動コア124
の周囲に作動油を満たすことができ、作動部の作動によ
る衝突音の外部への伝播は周囲の油により減衰されるこ
とになる。しかもハウジング94は、該ハウジング94
との間に油溜108を形成するカバー107で覆われる
ので、ハウジング94から外部に音が洩れたとしても、
その音は油溜108の油中を伝播して減衰されることに
なる。したがって、油圧解放弁37から外部に放出され
る騒音が大きく低減され、油圧解放弁37の作動頻度が
高くても有効に騒音低減を図ることができる。
【0044】また油圧解放弁37は、油路87の最上端
位置および油路82の最上端位置間に位置するものであ
り、油圧解放弁37のハウジング94を覆うようにして
カバー107内に形成された油溜108が固定コア97
に設けれた連通孔127を介して油圧解放弁37の内部
に連通しているので、油路82,87等の油圧経路から
洩れた油を油溜108から補給することが可能であり、
それにより前記油圧経路内へのエアーの侵入を防止し、
エアーの侵入による異常挙動が生じるのを防止すること
が可能となる。
【0045】さらに油圧解放弁37のハウジング94
は、カバー107および支持ブロック46間に挟持、固
定されるものであり、カバー107は、油溜108を形
成する機能と、ハウジング94を固定する機能とを有す
ることになり、部品点数を低減することができる。しか
もハウジング94をカバー107および支持ブロック4
6間に挟持、固定することにより、油圧解放弁37内に
切粉等が侵入することを防止することができるととも
に、ハウジングを支持ブロック46に直接螺合する構造
のものではリード線130の位置を一定に定めるのが困
難であるのに対してリード線130の位置を一定位置に
定めることが容易となる。
【0046】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、極低温時あるいは非適正粘度の作動油の注入等に
より作動油の粘度が異常に高くなった場合、ならびに油
圧式伝達手段TO1における油路68,82,87等の異
常閉塞およびポンプ60の異常等が生じたことが判った
場合には、電磁切換制御弁62によりポンプ60および
油路58間を遮断し、油路57の油圧を低下させるとと
もに、油圧式伝達手段TO1における油圧解放弁37を開
弁させたままとする。そうすると、選択切換手段AC1
では、連結ピン38が両ガイド穴51,52に跨がる位
置までばね39のばね力が発揮され、機械式伝達手段T
M1は連結ピン38により両ロッカアーム31,34を剛
性的に連結した状態となり、油圧式伝達手段TO1では、
油圧発生部351 で発生する油圧がアキュムレータ79
で吸収されることになって作動力変換部36の油圧室7
1には駆動ピストン72を駆動するだけの油圧が導入さ
れない。したがって、油圧式伝達手段TO1による作動力
伝達が困難な状況では、作動力発生手段PG1から駆動ロ
ッカアーム311 への機械式伝達手段TM1による剛性的
な作動力伝達により吸気弁30が開閉駆動されることに
なる。
【0047】また作動油の粘度が充分に低くなるまで温
度が上昇したときあるいは適正粘度の作動油が注入され
ている場合、ならびに油圧式伝達手段TO1における油路
68,82,87等の異常閉塞やポンプ60の異常等が
生じていない場合には、電磁切換制御弁62によりポン
プ60および油路58間を連通し、油路57の油圧を上
昇させる。そうすると、選択切換手段AC1 では、油圧
室40の油圧増大により連結ピン38がガイド穴52に
押込まれ、機械式伝達手段TM1は連結ピン38を介して
の両ロッカアーム31,34の剛性的連結が解除される
ことになる。一方、油圧式伝達手段TO1では、油圧発生
部351 で発生する油圧が作動力変換部361 の油圧室
71に作用することになり、油圧室71の油圧により駆
動ピストン72が駆動されることになる。したがって、
機械式伝達手段TM1による作動力の伝達がなく、油圧式
伝達手段TO1の作動力伝達により吸気弁30が開閉駆動
されることになる。この際、油圧式伝達手段TO1におけ
る油圧解放弁37による油圧解放時期を制御することに
より、吸気弁30のリフト量および閉弁時期を制御する
ことができる。
【0048】図6ないし図10は本発明の第2実施例を
示すものであり、図6は全体構成の模式図、図7は機関
の一部縦断側面図であって図8の7−7線に沿う断面
図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図8の9−9
線に沿う機関の一部縦断側面図、図10は図8の10−
10線に沿う機関の一部縦断側面図である。
【0049】この動弁装置は、機関の回転に応じた作動
力を発生する作動力発生手段PG2と、吸気弁30を作動
させる作動力作用手段としての駆動ロッカアーム312
と、作動力発生手段PG2からの作動力を駆動ロッカアー
ム312 に油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段TO2と、
作動力発生手段PG2からの作動力を駆動ロッカアーム3
2 に剛性的に伝達可能な機械式伝達手段TM2と、作動
力発生手段PG2から油圧式伝達手段TO2への入力と、作
動力発生手段PG2から機械式伝達手段TM2への入力とを
択一的に切換可能な選択切換手段AC2 とを備える。
【0050】作動力発生手段PG2は、カムシャフト32
に設けられるカム33と、該カム33により揺動駆動さ
れる第1自由ロッカアーム134とから成る。油圧式伝
達手段TO2は、第1自由ロッカアーム134に連結可能
な第2自由ロッカアーム135の作動に応じて油圧を発
生する油圧発生部352 と、油圧発生部352 からの油
圧を作動力に変換して駆動ロッカアーム312 に伝達す
るための作動力変換部361 と、作動力変換部361
油圧を解放可能な油圧解放弁37とを備える。機械式伝
達手段TM2は、相互に隣接して配置される駆動ロッカア
ーム312 および第1自由ロッカアーム134と、第1
自由ロッカアーム134および駆動ロッカアーム312
間を連結するとともに第1および第2自由ロッカアーム
134,135間を遮断する位置ならびに第1自由ロッ
カアーム134および駆動ロッカアーム312 間を遮断
するとともに第1および第2自由ロッカアーム134,
135間を連結する位置間で移動可能な連結ピン137
とを備える。選択切換手段AC2 は、第1自由ロッカア
ーム134および駆動ロッカアーム312 間を連結する
側にばね39で付勢される連結ピン137に、高、低に
切換制御可能な油圧室40の油圧により第1および第2
自由ロッカアーム134,135を連結する側への付勢
力を与えるように構成される。しかも、カムシャフト3
2には、カムシャフト32の軸線を中心とする真円状に
形成された隆起部136が一体に設けられており、第2
自由ロッカアーム135は、第1自由ロッカアーム13
4との連結が解除されている状態では隆起部136に摺
接する。
【0051】駆動ロッカアーム312 、第1自由ロッカ
アーム134および第2自由ロッカアーム135は、第
1自由ロッカアーム134の両側に駆動ロッカアーム3
2 および第2自由ロッカアーム135がそれぞれ隣接
するようにして吸気側ロッカシャフト47に揺動可能に
支承される。
【0052】作動力発生手段PG2を構成する第1自由ロ
ッカアーム134には、カム33に摺接するローラ13
8が軸支されており、この第1自由ロッカアーム134
は、シリンダヘッド41に設けられる弾発付勢手段14
0によりローラ138をカム33に摺接させる方向に付
勢されている。而して機関の回転に応じたカムシャフト
32の回転作動により、カム33の形状に応じた特性で
第1自由ロッカアーム134が揺動作動することにな
る。
【0053】弾発付勢手段140は、シリンダヘッド4
1の上部に嵌合、固定される有底円筒状のガイド筒14
1と、該ガイド筒141内に摺動可能に嵌合されるとと
もに上端が第1自由ロッカアーム134に当接されるリ
フタ142と、ガイド筒141の閉塞端およびリフタ1
42間に直列に介装される一対のばね143,144と
を備える。
【0054】第1自由ロッカアーム134に隣接して吸
気側ロッカシャフト47に揺動可能に支承された駆動ロ
ッカアーム312 は、タペットねじ50を介して吸気弁
30に連動、連結される。また駆動ロッカアーム312
には、第1自由ロッカアーム134側に開放した有底の
ガイド穴145が吸気側ロッカシャフト47と平行にし
て穿設されており、第1自由ロッカアーム134には、
前記ガイド穴145に対応したガイド孔146が両側面
間にわたって前記ロッカシャフト47と平行に設けられ
る。また第2自由ロッカアーム135には、第1自由ロ
ッカアーム134側に開放した有底のガイド穴147が
ガイド孔146に対応した位置で前記ロッカシャフト4
7と平行に穿設される。
【0055】駆動ロッカアーム312 および第1自由ロ
ッカアーム134とともに機械式伝達手段TM2を構成す
る連結ピン137は、ガイド穴145およびガイド孔1
46にともに嵌合して駆動ロッカアーム312および第
1自由ロッカアーム134間を剛性的に連結する位置
(図6および図8で示す位置)と、ガイド孔146およ
びガイド穴147にともに嵌合して第1自由ロッカアー
ム134の駆動ロッカアーム312 との連結を解除する
が第2自由ロッカアーム135との間を剛性的に連結す
る位置との間にわたって移動可能として、ガイド孔14
6に摺動自在に嵌合されている。
【0056】選択切換手段AC2 は、連結ピン137の
一端に当接してガイド穴147に摺動可能に嵌合される
有底円筒状の規制部材148と、ガイド穴147の閉塞
端および規制部材148間に縮設されるばね39と、連
結ピン137の他端に当接するとともにガイド穴145
の閉塞端との間に油圧室40を形成してガイド穴145
に摺動自在に嵌合される切換ピストン149とを備え、
ガイド穴147の閉塞端には開放孔150が穿設され
る。また油圧室40は吸気側ロッカシャフト47内の油
圧路57に常時連通される。
【0057】かかる選択切換手段AC2 では、切換ピス
トン149が油圧室40の容積を縮小する側に最大限移
動した状態で、連結ピン137がガイド孔146および
ガイド穴145に跨がって嵌合するとともに連結ピン1
37および規制部材148の当接面が第1および第2自
由ロッカアーム134,135の対向面間に位置するよ
うに、また規制部材148がガイド穴147の閉塞端に
当接する位置まで移動した状態で連結ピン137および
切換ピストン149の当接面が駆動ロッカアーム312
および第1自由ロッカアーム134の対向面間に位置す
るとともに連結ピン137がガイド孔146およびガイ
ド穴147間に跨がって嵌合するように、連結ピン13
7、規制部材148および切換ピストン149の軸方向
長さがそれぞれ設定される。
【0058】油圧式伝達手段TO2において、油圧発生部
352 は、第2自由ロッカアーム135と、支持ブロッ
ク46に固定される第1シリンダ体65と、第2自由ロ
ッカアーム135に一体に設けられる押圧部135aに
摺接するとともに第1シリンダ体65との間に油圧発生
室67を画成して第1シリンダ体65に摺動可能に嵌合
される従動ピストン66とから成り、第2自由ロッカア
ーム135が第1自由ロッカアーム134との連結時に
カム33によって揺動駆動されることにより従動ピスト
ン66が摺動駆動され、それにより、油圧発生室67に
油圧が発生する。
【0059】油圧式伝達手段TO2における作動力変換部
361 の駆動ピストン72は駆動ロッカアーム312
連動、連結される。また油圧解放弁37と、アキュムレ
ータ79と、一方向弁80と、チェック弁81とが油圧
式伝達手段TO1と同様にして支持ブロック46に配設さ
れる。
【0060】この第2実施例の作用について説明する
と、極低温時あるいは非適正粘度の作動油の注入等によ
り作動油の粘度が異常に高くなった場合、ならびに油圧
式伝達手段TO2における油路68,82,87等の異常
閉塞およびポンプ60の異常等が生じたことが判った場
合には、電磁切換制御弁62によりポンプ60および油
路58間を遮断し、油路57の油圧を低下させるととも
に油圧解放弁37を開弁しておく。そうすると、選択切
換手段AC2 では、連結ピン137がガイド穴145お
よびガイド孔146に跨がる位置までばね39のばね力
が発揮され、機械式伝達手段TM2は連結ピン137によ
り駆動ロッカアーム312 および第1自由ロッカアーム
134を剛性的に連結した状態となる。一方、選択切換
手段AC2 は、第1自由ロッカアーム134および第2
自由ロッカアーム135間を遮断した状態となってお
り、第2自由ロッカアーム135は、隆起部136に当
接して静止したままであるので、油圧発生部352 で油
圧が発生することはなく、したがって油圧式伝達手段T
O2による作動力の伝達は行なわれない。しかも油圧解放
弁37が開弁状態にあるので、駆動ピストン72が吸気
弁30の開閉作動に追随して作動することが極力回避さ
れる。この結果、機械式伝達手段TM2による作動力発生
手段PG2から駆動ロッカアーム313への剛性的な作動
力伝達により吸気弁30が開閉駆動されることになる。
【0061】また作動油の粘度が充分に低くなるまで温
度が上昇したときあるいは適正粘度の作動油が注入され
ている場合、ならびに油圧式伝達手段TO2における油路
68,82,87等の異常閉塞やポンプ60の異常等が
生じていない場合には、電磁切換制御弁62によりポン
プ60および油路58間を連通し、油路57の油圧を上
昇させる。そうすると、選択切換手段AC2 では、油圧
室40の油圧増大により連結ピン137が、切換ピスト
ン149との当接面を駆動ロッカアーム312 および第
1自由ロッカアーム134の対向面間に位置させるとと
もにガイド穴147に嵌合するまで移動せしめられ、機
械式伝達手段TM2は連結ピン137を介しての剛性的連
結が解除されることになる。一方、油圧式伝達手段TO2
では、第2自由ロッカアーム135が第1自由ロッカア
ーム134との連結により揺動駆動され、それにより油
圧発生部352 で発生する油圧が作動力変換部361
油圧室71に作用することになり、油圧室71の油圧に
より駆動ピストン72が駆動される。したがって、機械
式伝達手段TM2による作動力の伝達がなく、油圧式伝達
手段TO2の作動力伝達により吸気弁30が開閉駆動され
ることになる。この際、油圧式伝達手段TO2における油
圧解放弁37による油圧解放時期を制御することによ
り、吸気弁30のリフト量および閉弁時期を制御するこ
とができる。
【0062】図11ないし図15は本発明の第3実施例
を示すものであり、図11は全体構成の模式図、図12
は機関の一部縦断側面図であって図13の12−12線
に沿う断面図、図13は図12の13−13線断面図、
図14は図13の14−14線に沿う機関の一部縦断側
面図、図15は図13の15−15線に沿う機関の一部
縦断側面図である。
【0063】この動弁装置は、機関の回転に応じた作動
力を発生する作動力発生手段PG3と、吸気弁30を作動
させる作動力作用手段としての駆動ロッカアーム313
と、作動力発生手段PG3からの作動力を駆動ロッカアー
ム313 に油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段TO3と、
作動力発生手段PG3からの作動力を駆動ロッカアーム3
3 に剛性的に伝達可能な機械式伝達手段TM3と、油圧
式伝達手段TO3から駆動ロッカアーム313 への出力
と、機械式伝達手段TM3から駆動ロッカアーム313
の出力とを択一的に切換可能な選択切換手段AC3 とを
備える。
【0064】作動力発生手段PG3は、カムシャフト32
に設けられるカム33と、該カム33により揺動駆動さ
れる第1自由ロッカアーム151とから成る。油圧式伝
達手段TO3は、第1自由ロッカアーム151の作動に応
じた油圧を発生する油圧発生部351 と、駆動ロッカア
ーム313 に隣接して配置される第2自由ロッカアーム
152を構成要素として油圧発生部351 からの油圧を
作動力に変換して駆動ロッカアーム313 に伝達すべく
構成される作動力変換部362 と、作動力変換部362
の油圧を解放可能な油圧解放弁37とを備える。機械式
伝達手段TM3は、相互に隣接して配置される駆動ロッカ
アーム313 および第1自由ロッカアーム151と、駆
動ロッカアーム313 および第1自由ロッカアーム15
1間を連結するとともに駆動ロッカアーム313 および
第2自由ロッカアーム152間を遮断する位置ならびに
駆動ロッカアーム313 および第1自由ロッカアーム1
51間を遮断するとともに駆動ロッカアーム313 およ
び第2自由ロッカアーム152間を連結する位置間で移
動可能な連結ピン153とを備える。選択切換手段AC
2 は、駆動ロッカアーム313 および第1自由ロッカア
ーム151間を連結するとともに駆動ロッカアーム31
3 および第2自由ロッカアーム152間を遮断する側に
ばね39で付勢される連結ピン153に、高、低に切換
制御可能な油圧室40の油圧により駆動ロッカアーム3
3 および第1自由ロッカアーム151間を遮断すると
ともに駆動ロッカアーム313 および第2自由ロッカア
ーム152間を連結する側への付勢力を与えるように構
成される。
【0065】駆動ロッカアーム313 、第1自由ロッカ
アーム151および第2自由ロッカアーム152は、駆
動ロッカアーム313 の両側に第1および第2自由ロッ
カアーム151,152がそれぞれ隣接するようにして
吸気側ロッカシャフト47に揺動可能に支承される。
【0066】作動力発生手段PG3を構成する第1自由ロ
ッカアーム151には、カム33に摺接するローラ15
4が軸支されている。而して機関の回転に応じたカムシ
ャフト32の回転作動により、カム33の形状に応じた
特性で第1自由ロッカアーム151が揺動作動すること
になる。
【0067】吸気側ロッカシャフト47に揺動可能に支
承された駆動ロッカアーム313 は、タペットねじ50
を介して吸気弁30に連動、連結されるとともに、カム
シャフト32に設けられている真円状の隆起部136に
摺接される。また駆動ロッカアーム313 には、両側の
第1および第2自由ロッカアーム151,152側にそ
れぞれ開放したガイド孔155が吸気側ロッカシャフト
47と平行にして穿設されており、第1自由ロッカアー
ム151には、前記ガイド孔155に対応した有底のガ
イド穴156が駆動ロッカアーム313 側に開放して前
記ロッカシャフト47と平行に設けられる。また第2自
由ロッカアーム152には、駆動ロッカアーム313
に開放した有底のガイド穴157がガイド孔155に対
応した位置で前記ロッカシャフト47と平行に穿設され
る。
【0068】駆動ロッカアーム313 および第1自由ロ
ッカアーム151とともに機械式伝達手段TM3を構成す
る連結ピン153は、ガイド穴155およびガイド孔1
56にともに嵌合して駆動ロッカアーム313および第
1自由ロッカアーム151間を剛性的に連結するが駆動
ロッカアーム313 および第2自由ロッカアーム152
間の連結を解除する位置(図11および図13で示す位
置)と、ガイド孔155およびガイド穴157にともに
嵌合して駆動ロッカアーム313 および第1自由ロッカ
アーム151間の連結を解除するが駆動ロッカアーム3
3 および第2自由ロッカアーム152間を剛性的に連
結する位置との間にわたって移動可能としてガイド孔1
55に摺動自在に嵌合されている。
【0069】選択切換手段AC3 は、連結ピン153の
一端に当接してガイド穴157に摺動可能に嵌合される
有底円筒状の規制部材158と、ガイド穴157の閉塞
端および規制部材158間に縮設されるばね39と、連
結ピン153の他端に当接するとともにガイド穴156
の閉塞端との間に油圧室40を形成してガイド穴156
に摺動自在に嵌合される切換ピストン159とを備え、
ガイド穴157の閉塞端には開放孔160が穿設され
る。また油圧室40は吸気側ロッカシャフト47内の油
圧路57に常時連通される。
【0070】かかる選択切換手段AC3 では、切換ピス
トン159が油圧室40の容積を縮小する側に最大限移
動した状態で、連結ピン153がガイド孔155および
ガイド穴156に跨がって嵌合するとともに連結ピン1
53および規制部材158の当接面が駆動ロッカアーム
313 および第2自由ロッカアーム152の対向面間に
位置するように、また規制部材158がガイド穴157
の閉塞端に当接する位置まで移動した状態で連結ピン1
53および切換ピストン159の当接面が駆動ロッカア
ーム313 および第1自由ロッカアーム151の対向面
間に位置するとともに連結ピン153がガイド孔155
およびガイド穴156間に跨がって嵌合するように、連
結ピン153、規制部材158および切換ピストン15
9の軸方向長さがそれぞれ設定される。
【0071】油圧式伝達手段TO3において、油圧発生部
351 は、第1自由ロッカアーム151に一体に設けら
れる押圧部151aに従動ピストン66を摺接させるよ
うに支持ブロック46に配設されており、第1自由ロッ
カアーム151により従動ピストン66が摺動駆動さ
れ、それにより、油圧発生室67に油圧が発生する。
【0072】油圧式伝達手段TO3における作動力変換部
362 は、支持ブロック46に固定される第2シリンダ
体70と、第2シリンダ体70との間に油圧室71を画
成して第2シリンダ体70に摺動可能に嵌合される駆動
ピストン72と、該駆動ピストン72に連動、連結され
る第2自由ロッカアーム152とを備える。
【0073】而して、第2シリンダ体70および駆動ピ
ストン72に関連する構造は、上記第1および第2実施
例と同様に構成される。また油圧解放弁37と、アキュ
ムレータ79と、一方向弁80と、チェック弁81とが
第1および第2実施例と同様にして支持ブロック46に
配設される。
【0074】この第3実施例の作用について説明する
と、極低温時あるいは非適正粘度の作動油の注入等によ
り作動油の粘度が異常に高くなった場合、ならびに油圧
式伝達手段TO3における油路68,82,87等の異常
閉塞およびポンプ60の異常等が生じたことが判った場
合には、電磁切換制御弁62によりポンプ60および油
路58間を遮断し、油路57の油圧を低下させる。そう
すると、選択切換手段AC3 では、連結ピン153がガ
イド孔155およびガイド穴156に跨がる位置までば
ね39のばね力が発揮され、機械式伝達手段TM3は連結
ピン153により駆動ロッカアーム313 および第1自
由ロッカアーム151を剛性的に連結した状態となる。
一方、選択切換手段AC3 は、駆動ロッカアーム313
および第2自由ロッカアーム152間を遮断した状態と
なっており、作動力変換部363および駆動ロッカアー
ム313 間が遮断される。したがって油圧式伝達手段T
O3による作動力の伝達は行なわれない。この結果、機械
式伝達手段TM3による作動力発生手段PG3から駆動ロッ
カアーム313 への剛性的な作動力伝達により吸気弁3
0が開閉駆動されることになる。この際、油圧式伝達手
段TO3における油圧解放弁37を開弁状態とし、駆動ピ
ストン72の作動を休止させておくことにより、駆動ピ
ストン72の戻り不良回避および摩擦抵抗低減を図るこ
とができる。
【0075】また作動油の粘度が充分に低くなるまで温
度が上昇したときあるいは適正粘度の作動油が注入され
ている場合、ならびに油圧式伝達手段TO3における油路
68,82,87等の異常閉塞やポンプ60の異常等が
生じていない場合には、電磁切換制御弁62によりポン
プ60および油路58間を連通し、油路57の油圧を上
昇させる。そうすると、選択切換手段AC3 では、油圧
室40の油圧増大により連結ピン153が、切換ピスト
ン159との当接面を駆動ロッカアーム313 および第
1自由ロッカアーム151の対向面間に位置させるとと
もにガイド穴157に嵌合するまで移動せしめられ、機
械式伝達手段TM3は連結ピン153を介しての剛性的連
結が解除されることになる。一方、油圧式伝達手段TO3
では、第2自由ロッカアーム151が駆動ロッカアーム
313 に連結されることにより、油圧発生部351 で発
生した油圧が作動力変換部362 で作動力に変換されて
駆動ロッカアーム313 に作用することになる。したが
って機械式伝達手段TM3による作動力の伝達がなく、油
圧式伝達手段TO3の作動力伝達により吸気弁30が開閉
駆動されることになる。この際、油圧式伝達手段TO3
おける油圧解放弁37による油圧解放時期を制御するこ
とにより、吸気弁30のリフト量および閉弁時期を制御
することができる。
【0076】図16ないし図21は本発明の第4実施例
を示すものであり、図16は全体構成の模式図、図17
は機関の一部縦断側面図であって図18の17−17線
に沿う断面図、図18は図17の18−18線断面図、
図19は図18の19−19線に沿う機関の一部縦断側
面図、図20は図18の20−20線に沿う機関の一部
縦断側面図、図21は図18の21−21線に沿う機関
の一部縦断側面図である。
【0077】この動弁装置は、機関の回転に応じた作動
力を発生する剛性伝達用作動力発生手段PG4M および油
圧伝達用作動力発生手段PG4O と、吸気弁30を作動さ
せる作動力作用手段としての駆動ロッカアーム31
4 と、油圧伝達用作動力発生手段PG4O からの作動力を
駆動ロッカアーム314 に油圧的に伝達可能な油圧式伝
達手段TO4と、剛性伝達用作動力発生手段PG4M からの
作動力を駆動ロッカアーム314 に剛性的に伝達可能な
機械式伝達手段TM4と、油圧式伝達手段TO4から駆動ロ
ッカアーム314 への出力と、機械式伝達手段TM4から
駆動ロッカアーム314 への出力とを択一的に切換可能
な選択切換手段AC4 とを備える。
【0078】剛性伝達用作動力発生手段PG4M は、カム
シャフト32に設けられるカム33 1 と、該カム331
により揺動駆動される第1自由ロッカアーム161とか
ら成り、油圧伝達用作動力発生手段PG4O は、カムシャ
フト32に設けられるカム332 と、該カム332 によ
り駆動されるプランジャロッカアーム163とから成
る。油圧式伝達手段TO4は、プランジャロッカアーム1
63の作動に応じた油圧を発生する油圧発生部35
1 と、駆動ロッカアーム314 に隣接して配置される第
2自由ロッカアーム162を構成要素として油圧発生部
351 からの油圧を作動力に変換して駆動ロッカアーム
313 に伝達すべく構成される作動力変換部363 と、
作動力変換部363 の油圧を解放可能な油圧解放弁37
とを備える。機械式伝達手段TM3は、相互に隣接して配
置される駆動ロッカアーム314 および第1自由ロッカ
アーム161と、駆動ロッカアーム314 および第1自
由ロッカアーム161間を連結するとともに駆動ロッカ
アーム314 および第2自由ロッカアーム162間を遮
断する位置ならびに駆動ロッカアーム314 および第1
自由ロッカアーム161間を遮断するとともに駆動ロッ
カアーム314 および第2自由ロッカアーム162間を
連結する位置間で移動可能な連結ピン164とを備え
る。選択切換手段AC4 は、駆動ロッカアーム314
よび第1自由ロッカアーム161間を連結するとともに
駆動ロッカアーム314および第2自由ロッカアーム1
62間を遮断する側にばね39で付勢される連結ピン1
64に、高、低に切換制御可能な油圧室40の油圧によ
り駆動ロッカアーム314 および第1自由ロッカアーム
161間を遮断するとともに駆動ロッカアーム314
よび第2自由ロッカアーム162間を連結する側への付
勢力を与えるように構成されている。
【0079】駆動ロッカアーム314 、第1自由ロッカ
アーム161および第2自由ロッカアーム162は、駆
動ロッカアーム314 の両側に第1および第2自由ロッ
カアーム161,162がそれぞれ隣接するようにして
吸気側ロッカシャフト47に揺動可能に支承され、また
プランジャロッカアーム164は駆動ロッカアーム31
4 とは反対側で第2自由ロッカアーム162に隣接する
ようにして前記ロッカシャフト47に揺動可能に支承さ
れる。
【0080】剛性伝達用作動力発生手段PG4M を構成す
る第1自由ロッカアーム161にはカム331 に摺接す
るローラ165が軸支されている。またシリンダヘッド
41には、前記ローラ165をカム331 に摺接させる
方向の弾発力を発揮する弾発付勢手段1401 が設けら
れる。而して機関の回転に応じたカムシャフト32の回
転作動により、カム331 の形状に応じた特性で第1自
由ロッカアーム161が揺動作動することになる。
【0081】吸気側ロッカシャフト47に揺動可能に支
承された駆動ロッカアーム314 は、タペットねじ50
を介して吸気弁30に連動、連結されるとともに、カム
シャフト32に設けられている真円状の隆起部136に
摺接される。また駆動ロッカアーム314 には、両側の
第1および第2自由ロッカアーム151,152側にそ
れぞれ開放したガイド孔166が吸気側ロッカシャフト
47と平行にして穿設されており、第1自由ロッカアー
ム161には、前記ガイド孔166に対応した有底のガ
イド穴167が駆動ロッカアーム314 側に開放して前
記ロッカシャフト47と平行に設けられる。また第2自
由ロッカアーム162には、駆動ロッカアーム314
に開放した有底のガイド穴168がガイド孔166に対
応した位置で前記ロッカシャフト47と平行に穿設され
る。
【0082】駆動ロッカアーム314 および第1自由ロ
ッカアーム161とともに機械式伝達手段TM4を構成す
る連結ピン164は、ガイド穴167およびガイド孔1
66にともに嵌合して駆動ロッカアーム314および第
1自由ロッカアーム161間を剛性的に連結するが駆動
ロッカアーム314 および第2自由ロッカアーム162
間の連結を解除する位置(図16および図18で示す位
置)と、ガイド孔166およびガイド穴168にともに
嵌合して駆動ロッカアーム314 および第1自由ロッカ
アーム161間の連結を解除するが駆動ロッカアーム3
4 および第2自由ロッカアーム162間を剛性的に連
結する位置との間にわたって移動可能としてガイド孔1
66に摺動自在に嵌合されている。
【0083】選択切換手段AC4 は、連結ピン164の
一端に当接してガイド穴168に摺動可能に嵌合される
有底円筒状の規制部材169と、ガイド穴168の閉塞
端および規制部材169間に縮設されるばね39と、連
結ピン164の他端に当接するとともにガイド穴167
の閉塞端との間に油圧室40を形成してガイド穴167
に摺動自在に嵌合される切換ピストン160とを備え、
ガイド穴168の閉塞端には開放孔171が穿設され
る。また油圧室40は吸気側ロッカシャフト47内の油
圧路57に常時連通される。
【0084】かかる選択切換手段AC4 では、切換ピス
トン160が油圧室40の容積を縮小する側に最大限移
動した状態で、連結ピン164がガイド孔166および
ガイド穴167に跨がって嵌合するとともに連結ピン1
64および規制部材169の当接面が駆動ロッカアーム
314 および第2自由ロッカアーム162の対向面間に
位置するように、また規制部材169がガイド穴168
の閉塞端に当接する位置まで移動した状態で連結ピン1
64および切換ピストン170の当接面が駆動ロッカア
ーム314 および第1自由ロッカアーム161の対向面
間に位置するとともに連結ピン164がガイド孔166
およびガイド穴168間に跨がって嵌合するように、連
結ピン164、規制部材169および切換ピストン17
0の軸方向長さがそれぞれ設定される。
【0085】油圧式伝達手段TO4において、油圧発生部
351 は、プランジャロッカアーム163に一体に設け
られる押圧部163aに従動ピストン66を摺接させる
ように支持ブロック46に配設されるものであり、プラ
ンジャロッカアーム163には、カムシャフト32に設
けられたカム332 に摺接するローラ172が軸支れ
る。而して、カム332 の回転に応じて揺動作動するプ
ランジャロッカアーム163により従動ピストン66が
摺動駆動され、それにより、油圧発生室67に油圧が発
生する。
【0086】油圧式伝達手段TO4における作動力変換部
363 は、支持ブロック46に固定される第2シリンダ
体70と、第2シリンダ体70との間に油圧室71を画
成して第2シリンダ体70に摺動可能に嵌合される駆動
ピストン72と、該駆動ピストン72に連動、連結され
る第2自由ロッカアーム162とを備え、第2自由ロッ
カアーム162は、シリンダヘッド41に配設された弾
発付勢手段1402 により駆動ピストン72に当接する
方向に付勢される。
【0087】而して、第2シリンダ体70および駆動ピ
ストン72に関連する構造は、上記各実施例と同様に構
成される。また油圧解放弁37と、アキュムレータ79
と、一方向弁80と、チェック弁81とが第1および第
2実施例と同様にして支持ブロック46に配設される。
【0088】この第4実施例の作用について説明する
と、極低温時あるいは非適正粘度の作動油の注入等によ
り作動油の粘度が異常に高くなった場合、ならびに油圧
式伝達手段TO4における油路68,82,87等の異常
閉塞およびポンプ60の異常等が生じたことが判った場
合には、電磁切換制御弁62によりポンプ60および油
路58間を遮断し、油路57の油圧を低下させる。そう
すると、選択切換手段AC4 では、連結ピン164がガ
イド孔166およびガイド穴167に跨がる位置までば
ね39のばね力が発揮され、機械式伝達手段TM4は連結
ピン164により駆動ロッカアーム314 および第1自
由ロッカアーム161を剛性的に連結した状態となる。
一方、選択切換手段AC4 は、駆動ロッカアーム314
および第2自由ロッカアーム162間を遮断した状態と
なっており、作動力変換部363および駆動ロッカアー
ム314 間が遮断される。したがって油圧式伝達手段T
O4による作動力の伝達は行なわれない。この結果、機械
式伝達手段TM3による作動力発生手段PG4M から駆動ロ
ッカアーム314 への剛性的な作動力伝達により吸気弁
30が開閉駆動されることになる。この際、油圧式伝達
手段TO4における油圧解放弁37は開弁状態とされてい
る。
【0089】また作動油の粘度が充分に低くなるまで温
度が上昇したときあるいは適正粘度の作動油が注入され
ている場合、ならびに油圧式伝達手段TO4における油路
68,82,87等の異常閉塞やポンプ60の異常等が
生じていない場合には、電磁切換制御弁62によりポン
プ60および油路58間を連通し、油路57の油圧を上
昇させる。そうすると、選択切換手段AC4 では、油圧
室40の油圧増大により連結ピン164が、切換ピスト
ン170との当接面を駆動ロッカアーム314 および第
1自由ロッカアーム161の対向面間に位置させるとと
もにガイド穴168に嵌合するまで移動せしめられ、機
械式伝達手段TM4は連結ピン164を介しての剛性的連
結が解除されることになる。一方、油圧式伝達手段TO4
では、第2自由ロッカアーム161が駆動ロッカアーム
314 に連結されることにより、油圧発生部351 で発
生した油圧が作動力変換部363 で作動力に変換されて
駆動ロッカアーム314 に作用することになる。したが
って機械式伝達手段TM4による作動力の伝達がなく、油
圧式伝達手段TO4の作動力伝達により吸気弁30が開閉
駆動されることになる。この際、油圧式伝達手段TO4
おける油圧解放弁37による油圧解放時期を制御するこ
とにより、吸気弁30のリフト量および閉弁時期を制御
することができる。
【0090】しかもカム331 ,332 の形状を異なら
せることにより、機械式伝達手段T M4による吸気弁30
の剛体駆動時と、油圧式伝達手段TO4による吸気弁30
の油圧駆動時とで、吸気弁30の作動特性を異ならせる
ことが可能となる。
【0091】図22ないし図27は本発明の第5実施例
を示すものであり、図22は全体構成の模式図、図23
は機関の一部縦断側面図であって図24の23−23線
に沿う断面図、図24は図23の24−24線断面図、
図25は図24の25−25線に沿う機関の一部縦断側
面図、図26は図24の26−26線に沿う機関の一部
縦断側面図、図27は図24の27−27線に沿う機関
の一部縦断側面図である。
【0092】この動弁装置は、機関の回転に応じた作動
力を発生する作動力発生手段PG5と、吸気弁30を作動
させる作動力作用手段としての駆動ロッカアーム315
と、作動力発生手段PG5からの作動力を駆動ロッカアー
ム315 に油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段TO5と、
作動力発生手段PG5からの作動力を駆動ロッカアーム3
5 に剛性的に伝達可能な機械式伝達手段TM5と、作動
力発生手段PG5から油圧式および機械式伝達手段TO5
M5への入力、ならびに油圧式および機械式伝達手段T
O5,TM5から駆動ロッカアーム315 への出力を同時に
切換可能な選択切換手段AC5 とを備える。
【0093】作動力発生手段PG5は、カムシャフト32
に設けられるカム33と、該カム33により揺動駆動さ
れる第1自由ロッカアーム172とから成る。油圧式伝
達手段TO5は、第1自由ロッカアーム172との連結時
に揺動作動する第2自由ロッカアーム173の作動に応
じた油圧を発生する油圧発生部353 と、駆動ロッカア
ーム315 に隣接して配置される第3自由ロッカアーム
174を構成要素として油圧発生部353からの油圧を
作動力に変換して駆動ロッカアーム315 に伝達すべく
構成される作動力変換部364 と、作動力変換部364
の油圧を解放可能な油圧解放弁37とを備える。機械式
伝達手段TM5は、相互に隣接して配置される駆動ロッカ
アーム315 および第1自由ロッカアーム172と、駆
動ロッカアーム315 および第1自由ロッカアーム17
2間を連結する位置ならびにその連結状態を解除する位
置間で移動可能な連結ピン175とを備える。選択切換
手段AC5 は、駆動ロッカアーム315 および第1自由
ロッカアーム172間を連結するとともに駆動ロッカア
ーム315 および第3自由ロッカアーム174間ならび
に第1自由ロッカアーム172および第2自由ロッカア
ーム173間をそれぞれ遮断する状態と、駆動ロッカア
ーム315 および第1自由ロッカアーム172間を遮断
するとともに駆動ロッカアーム315 および第3自由ロ
ッカアーム174間ならびに第1および第2自由ロッカ
アーム172,173間をそれぞれ連結する状態とを切
換可能に構成されている。
【0094】駆動ロッカアーム315 、ならびに第1、
第2および第3自由ロッカアーム172,173,17
4は、駆動ロッカアーム315 の両側に第1および第3
自由ロッカアーム172,174がそれぞれ隣接するよ
うに、また第2自由ロッカアーム173が駆動ロッカア
ーム315とは反対側で第1自由ロッカアーム172に
隣接するようにして吸気側ロッカシャフト47に揺動可
能に支承される。
【0095】作動力発生手段PG5を構成する第1自由ロ
ッカアーム172にはカム33に摺接するローラ176
が軸支されている。またシリンダヘッド41には、前記
ローラ176をカム33に摺接させる方向の弾発力を発
揮する弾発付勢手段1401 が設けられる。而して機関
の回転に応じたカムシャフト32の回転作動により、カ
ム33の形状に応じた特性で第1自由ロッカアーム17
2が揺動作動することになる。
【0096】吸気側ロッカシャフト47に揺動可能に支
承された駆動ロッカアーム31は、タペットねじ50を
介して吸気弁30に連動、連結されるとともに、カムシ
ャフト32に設けられている真円状の隆起部1361
摺接される。また駆動ロッカアーム315 には、両側の
第1および第3自由ロッカアーム172,174側にそ
れぞれ開放したガイド孔177が吸気側ロッカシャフト
47と平行にして穿設されており、第1自由ロッカアー
ム172には、前記ガイド孔177に対応して第1およ
び第2自由ロッカアーム172,173側にそれぞれ開
放したガイド孔178が前記ロッカシャフト47と平行
に設けられる。また第2自由ロッカアーム173には、
第1自由ロッカアーム172側に開放した有底のガイド
穴179がガイド孔178に対応した位置で前記ロッカ
シャフト47と平行に穿設され、第3自由ロッカアーム
174には、駆動ロッカアーム315 側に開放した有底
のガイド穴180がガイド孔177に対応した位置で前
記ロッカシャフト47と平行に穿設される。
【0097】駆動ロッカアーム315 および第1自由ロ
ッカアーム172とともに機械式伝達手段TM5を構成す
る連結ピン175は、ガイド孔177,178にともに
嵌合して駆動ロッカアーム315 および第1自由ロッカ
アーム172間を剛性的に連結する位置(図22および
図24で示す位置)と、その連結を解除する間で移動可
能としてガイド孔178に摺動自在に嵌合されている。
【0098】選択切換手段AC5 は、連結ピン175の
一端に当接してガイド穴179に摺動可能に嵌合される
有底円筒状の規制部材181と、ガイド穴179の閉塞
端および規制部材181間に縮設されるばね39と、連
結ピン175の他端に一端を当接させてガイド孔177
に摺動自在に嵌合されるピン182と、ピン182の他
端に当接してガイド穴180に摺動自在に嵌合されると
ともにガイド穴180の閉塞端との間に油圧室40を形
成する切換ピストン183とを備え、ガイド穴179の
閉塞端には開放孔184が穿設される。また油圧室40
は吸気側ロッカシャフト47内の油圧路57に常時連通
される。
【0099】かかる選択切換手段AC5 では、切換ピス
トン182が油圧室40の容積を縮小する側に最大限移
動した状態で、連結ピン175がガイド孔177,17
8に跨がって嵌合するとともに、連結ピン175および
規制部材181の当接面が第1および第2自由ロッカア
ーム172,173の対向面間に位置するとともにピン
182および切換ピストン183の当接面が駆動ロッカ
アーム315 および第3自由ロッカアーム174の対向
面間に位置するように、また規制部材181がガイド穴
179の閉塞端に当接する位置まで移動した状態で連結
ピン175およびピン182の当接面が駆動ロッカアー
ム315 および第1自由ロッカアーム172の対向面間
に位置するとともに、連結ピン175がガイド穴178
およびガイド穴179に跨がって嵌合するとともに切換
ピストン183がガイド穴174およびガイド孔177
に跨がって嵌合するように、連結ピン175、規制部材
181、ピン182および切換ピストン183の軸方向
長さがそれぞれ設定される。
【0100】油圧式伝達手段TO5において、油圧発生部
353 は、第2自由ロッカアーム173に一体に設けら
れる押圧部173aに従動ピストン66を摺接させるよ
うに支持ブロック46に配設されるものであり、第2自
由ロッカアーム173は、カムシャフト32に設けられ
た隆起部1632 に摺接される。而して、第2自由ロッ
カアーム173が第1自由ロッカアーム172に連結さ
れた状態で、カム33の回転に応じて揺動作動する第2
自由ロッカアーム173により従動ピストン66が摺動
駆動され、それにより、油圧発生室67に油圧が発生す
る。
【0101】油圧式伝達手段TO5における作動力変換部
364 は、支持ブロック46に固定される第2シリンダ
体70と、第2シリンダ体70との間に油圧室71を画
成して第2シリンダ体70に摺動可能に嵌合される駆動
ピストン72と、該駆動ピストン72に連動、連結され
る第3自由ロッカアーム174とを備え、第3自由ロッ
カアーム173は、シリンダヘッド41に配設された弾
発付勢手段1402 により駆動ピストン72に当接する
方向に付勢される。
【0102】而して、第2シリンダ体70および駆動ピ
ストン72に関連する構造は、上記各実施例と同様に構
成される。また油圧解放弁37と、アキュムレータ79
と、一方向弁80と、チェック弁81とが第1および第
2実施例と同様にして支持ブロック46に配設される。
【0103】この第5実施例の作用について説明する
と、極低温時あるいは非適正粘度の作動油の注入等によ
り作動油の粘度が異常に高くなった場合、ならびに油圧
式伝達手段TO5における油路68,82,87等の異常
閉塞およびポンプ60の異常等が生じたことが判った場
合には、電磁切換制御弁62によりポンプ60および油
路58間を遮断し、油路57の油圧を低下させる。そう
すると、選択切換手段AC5 では、連結ピン175がガ
イド孔177,178に跨がる位置までばね39のばね
力が発揮され、機械式伝達手段TM5は連結ピン175に
より駆動ロッカアーム315 および第1自由ロッカアー
ム172を剛性的に連結した状態となる。一方、選択切
換手段AC5 は、駆動ロッカアーム315 および第3自
由ロッカアーム174間、ならびに第1および第2自由
ロッカアーム172,173間をそれぞれ遮断した状態
となっており、作動力発生手段PG5および油圧発生部3
3 間、ならびに作動力変換部363 および駆動ロッカ
アーム314 間がそれぞれ遮断される。したがって油圧
式伝達手段TO4による作動力の伝達は行なわれない。こ
の結果、機械式伝達手段TM5による作動力発生手段PG5
から駆動ロッカアーム315 への剛性的な作動力伝達に
より吸気弁30が開閉駆動されることになる。この際、
油圧式伝達手段TO5における油圧解放弁37は省電力の
ため消磁されて開弁状態とされている。
【0104】また作動油の粘度が充分に低くなるまで温
度が上昇したときあるいは適正粘度の作動油が注入され
ている場合、ならびに油圧式伝達手段TO5における油路
68,82,87等の異常閉塞やポンプ60の異常等が
生じていない場合には、電磁切換制御弁62によりポン
プ60および油路58間を連通し、油路57の油圧を上
昇させる。そうすると、選択切換手段AC5 では、油圧
室40の油圧増大により連結ピン175が、ピン182
との当接面を駆動ロッカアーム315 および第1自由ロ
ッカアーム172の対向面間に位置させるとともにガイ
ド穴179に嵌合するまで移動せしめられ、さらに切換
ピストン183がガイイド孔177に嵌合する。したが
って機械式伝達手段TM5は連結ピン175を介しての剛
性的連結が解除されることになる。一方、油圧式伝達手
段TO5では、第2自由ロッカアーム173が第1自由ロ
ッカアーム172に連結されることにより、油圧発生部
353 で油圧が発生し、また第3自由ロッカアーム17
4が駆動ロッカアーム31 5 に連結されることになるの
で、前記油圧が作動力変換部364 で作動力に変換され
て駆動ロッカアーム315 に作用することになる。した
がって機械式伝達手段TM5による作動力の伝達がなく、
油圧式伝達手段TO5の作動力伝達により吸気弁30が開
閉駆動されることになる。この際、油圧式伝達手段TO5
における油圧解放弁37による油圧解放時期を制御する
ことにより、吸気弁30のリフト量および閉弁時期を制
御することができる。
【0105】
【発明の効果】以上のように本発明に従う装置は、機関
の回転に応じた作動力を発生する作動力発生手段と、機
関弁を作動させる作動力作用手段と、作動力発生手段お
よび作動力作用手段間で作動力を油圧的に伝達可能な油
圧式伝達手段と、作動力発生手段および作動力作用手段
間で作動力を剛性的に伝達可能な機械式伝達手段と、油
圧式伝達手段および機械式伝達手段による作動力発生手
段から作動力作用手段への作動力伝達を択一的に切換可
能な選択切換手段とを含むので、油圧式伝達手段による
作動力伝達が不確実となったときには、機械式伝達手段
により機関弁に確実に作動力を伝達させるようにして機
関弁の確実な作動を確保することができ、油圧式伝達手
段による確実な作動力伝達が可能であるときには油圧式
伝達手段による作動力伝達により機械弁の作動特性を精
密に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体構成模式図である。
【図2】機関の一部縦断側面図であって図3の2−2線
に沿う断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う機関の一部縦断側面図で
ある。
【図5】油圧解放弁の拡大縦断面図である。
【図6】第2実施例の全体構成模式図である。
【図7】機関の一部縦断側面図であって図8の7−7線
に沿う断面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図8の9−9線に沿う機関の一部縦断側面図で
ある。
【図10】図8の10−10線に沿う機関の一部縦断側
面図である。
【図11】第3実施例の全体構成模式図である。
【図12】機関の一部縦断側面図であって図13の12
−12線に沿う断面図である。
【図13】図12の13−13線断面図である。
【図14】図13の14−14線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図15】図13の15−15線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図16】第4実施例の全体構成模式図である。
【図17】機関の一部縦断側面図であって図18の17
−17線に沿う断面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】図18の19−19線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図20】図18の20−20線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図21】図18の21−21線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図22】第5実施例の全体構成模式図である。
【図23】機関の一部縦断側面図であって図24の23
−23線に沿う断面図である。
【図24】図23の24−24線断面図である。
【図25】図24の25−25線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図26】図24の26−26線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【図27】図24の27−27線に沿う機関の一部縦断
側面図である。
【符号の説明】
30………機関弁としての吸気弁 311 ,312 ,313 ,314 ,315 …作動力作用
手段としての駆動ロッカアーム 34,134,151,161,172……ロッカアー
ム 351 ,352 ,353 ………油圧発生部 361 ,362 ,363 ,364 ………作動力変換部 38,137,153,164,175……連結ピン 39………ばね 40………油圧室 71………油圧室 AC1 ,AC2 ,AC3 ,AC4 ,AC5 …選択切換手
段 PG1,PG2,PG3,PG4M ,PG4O ,PG5…作動力発生
手段 TM1,TM2,TM3,TM4,TM5………機械式伝達手段 TO1,TO2,TO3,TO4,TO5………油圧式伝達手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 11/06 Z 9038−3G (72)発明者 福尾 幸一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の回転に応じた作動力を発生する作
    動力発生手段(PG1,PG2,PG3,PG4O ,PG4M,P
    G5)と、機関弁(30)を作動させる作動力作用手段
    (311 ,312 ,313 ,314 ,315 )と、作動
    力発生手段(P G1,PG2,PG3,PG4O ,PG5)および
    作動力作用手段(311 ,312 ,31 3 ,314 ,3
    5 )間で作動力を油圧的に伝達可能な油圧式伝達手段
    (TO1,TO2,TO3,TO4,TO5)と、作動力発生手段
    (PG1,PG2,PG3,PG4M ,P G5)および作動力作用
    手段(311 ,312 ,313 ,314 ,315 )間で
    作動力を剛性的に伝達可能な機械式伝達手段(TM1,T
    M2,TM3,TM4,TM5)と、油圧式伝達手段(TO1,T
    O2,TO3,TO4,TO5)および機械式伝達手段(T M1
    M2,TM3,TM4,TM5)による作動力発生手段
    (PG1,PG2,PG3,PG4 O ,PG4M ,PG5)から作動
    力作用手段(311 ,312 ,313 ,314 ,3
    5 )への作動力伝達を択一的に切換可能な選択切換手
    段(AC1 ,AC2 ,AC3 ,AC4 ,AC5 )とを含
    むことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 選択切換手段(AC2 )は、作動力発生
    手段(PG2)から油圧式伝達手段(TO2)への入力と、
    作動力発生手段(PG2)から機械式伝達手段(TM2)へ
    の入力とを択一的に切換可能に構成されることを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 選択切換手段(AC3 ,AC4 )は、油
    圧式伝達手段(TO3,TO4)から作動力作用手段(31
    3 ,314 )への出力と、機械式伝達手段(TM3
    M4)から作動力作用手段(313 ,314 )への出力
    とを択一的に切換可能に構成されることを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 選択切換手段(AC5 )は、作動力発生
    手段(PG5)から油圧式および機械式伝達手段(TO5
    M5)への入力、ならびに油圧式および機械式伝達手段
    (TO5,TM5)から作動力作用手段(315 )への出力
    を同時に切換可能に構成されることを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関の動弁装置。
  5. 【請求項5】 機械式伝達手段(TM1,TM2,TM3,T
    M4,TM5)は、作動力発生手段(PG1,PG2,PG3,P
    G4M ,PG5)の構成要素たるロッカアーム(34,13
    4,151,161,172)ならびに作動力作用手段
    の構成要素たるロッカアーム(311 ,312 ,3
    3 ,314 ,315 )を含む複数のロッカアーム(3
    4,311 ;134,312 ;151,313 ;16
    1,314 ;172,315 )と、隣接相互のロッカア
    ーム(34,311 ;134,312 ;151,3
    3 ;161,314 ;172,315 )を連結する位
    置およびその連結を解除する位置間で移動可能な連結ピ
    ン(38,137,153,164,175)とを備
    え、選択切換手段(AC1 ,AC2 ,AC3 ,AC4
    AC5 )は、前記連結ピン(38,137,153,1
    64,175)を連結位置側に付勢するばね力を連結ピ
    ン(38,137,153,164,175)の一端側
    に作用させるばね(39)と、高、低に切換制御可能な
    油圧による油圧力を連結ピン(38,137,153,
    164,175)の他端側に作用させる油圧室(40)
    とを備えることを特徴とする請求項1ないし4記載の内
    燃機関の動弁装置。
  6. 【請求項6】 油圧式伝達手段(TO1,TO2,TO3,T
    O4)は、作動力発生手段(PG1,PG2,PG3,PG4O
    からの入力により油圧を発生する油圧発生部(351
    352 ,353 )と、該油圧発生部(351 ,352
    353 )に通じる油圧室(71)の油圧を作動力作用手
    段(311 、312 ,313 ,314 )への作動力に変
    換可能な作動力変換部(361 ,362 ,363 ,36
    4 )と、前記油圧室(71)の油圧を解放可能な油圧解
    放弁(37)とを備えることを特徴とする請求項1ない
    し4記載の内燃機関の動弁装置。
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