JP5777851B2 - デッドストローク低減弁 - Google Patents
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Description
別の利点は、本発明が、現行のマスターシリンダ設計およびすべての孔径に適合性を有することである。
ここで、図面、特に図1を参照すると、米国特許第5,943,863号明細書に類似する構造を有するマスターシリンダ12が示されており、本体またはハウジング14が、その中に概して円筒形の孔16を有する。1次ピストン18および2次ピストン20が孔16内に配置されており、それぞれが、1次戻しばね22および2次戻しばね24により、図示されているように右方向に付勢されている。第1のすなわち1次ピストン18は、2次ピストン20および孔16と共に、1次ブレーキ回路用の第1の可変容積すなわち圧力チャンバ26を画定しており、一方第2のすなわち2次ピストン20は、孔16と共に、第2の可変容積すなわち圧力チャンバ28を画定する。チャンバ26は、通常は開いているポペット弁30と、軸方向導管32と、環状チャンバ26の孔の軸線に対して概して直角方向に延在している径方向導管34と、横方向円筒形空洞38、40とを含む流体流路によって、ブレーキシステムの1次回路内で所望の流体レベルを維持するための流体タンク(図示せず)に連結されている1次ポット(pot)またはポート42に連結されている。同様に、チャンバ28は、通常は開いているポペット弁46と、軸方向導管48と、径方向導管50とを含んだ2次流体流路を経由して、2次ポットまたはポート44に連通している。圧力チャンバ26および28はまた、ブレーキ適用を行うための加圧流体を供給するために、ポート52および54を含んだ流体流路により、フロント・ホイールブレーキ・アクチュエータ56、58およびリヤ・ホイールブレーキ・アクチュエータ60、62に連結されている。1次ピストン18は、1次ポンピング・シール64およびリヤ・シール70を保持するための環状溝を有する。同様に、2次ピストン20は、間にある環状チャンバ36を密閉しているポンピング・シール66および圧力シール68のための環状溝を有する。
以上説明したように、本発明は以下の形態を有する。
[形態1]
概して円筒形の孔(16)を有するマスターシリンダハウジング(14)と、
前記孔の中に往復運動可能に配置されて前記孔と共に1次ブレーキ液圧チャンバ(26)および2次ブレーキ液圧チャンバ(28)を画定する1次ピストン(18)および2次ピストン(20)と、
流体タンクと前記1次および2次チャンバのそれぞれとの間で液圧流体を運ぶための、1次導管(32、34、36、80)および2次導管(48、50)に連結されている1次タンクポット(42)および2次タンクポット(44)と、
前記1次ポットと前記1次導管との間の連通を選択的に開いたり閉じたりするように、前記2次ピストンの移動によって作動される弁(76)と
を有する、車両用液圧マスターブレーキシリンダ組立体(12)。
[形態2]
前記1次導管が、前記円筒形孔から離れるように前記円筒形孔から概して直角方向に延在している流体通路(38、40)を有しており、前記弁(76)が、前記1次ポットと1次導管との間にある弁座(72)と、密閉状態で選択的に前記弁座と係合する弁面(98)を有する弁本体と、弁作動アーム(96)と、前記弁面を前記弁座とシール接触するように押圧する弾性部材(78)とを有する、形態1に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
[形態3]
前記弁作動アーム(96)が、前記2次ピストン(20)との係合を選択的に行うように、前記弁面から離れて前記円筒形孔の中へ延在する、形態2に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
[形態4]
前記1次ポット(42)が、前記ハウジング(14)内に横方向円筒形空洞を備えており、前記1次導管が、前記円筒形孔内に開口する直径が最も小さい横方向円筒形空洞(38)により結合される、直径の小さい横方向円筒形空洞(40)の流体通路を有する、形態1に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
[形態5]
前記弁(76)が、前記1次ポットと1次導管との間にある弁座(72)と、密閉状態で選択的に前記弁座と係合する弁面(98)を有する弁本体と、前記2次ピストン(20)との係合を選択的に行うように、前記弁面から離れて前記円筒形孔の中に延在している弁作動アーム(96)と、前記弁面を前記弁座(72)とシール接触するように押圧する弾性部材(78)とを有する、形態4に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
[形態6]
個別のフロントホイールブレーキアクチュエータ(56、58)およびリヤホイールブレーキアクチュエータ(60、62)を有する車両用ブレーキシステムに使用するためのマスターシリンダ(12)であって、
マスターシリンダハウジング(14)と、
前記ハウジング内の概して円筒形の孔(16)と、
前記孔の中に往復運動可能に配置される第1のピストン(18)と、
前記孔の中に往復運動可能に配置される第2のピストン(20)であって、
前記第1のピストンが、前記第2のピストンおよび前記孔と共に、第1の可変容積チャンバ(26)を画定しており、
前記第2のピストンが、前記孔と共に、第2の可変容積チャンバ(28)を画定しており、
前記第1および第2のチャンバが、流体を受け入れて前記ブレーキシステム内の流体レベルを所望のレベルに維持するように、第1の流体流路(32、34、36、80)および第2の流体流路(48、50)により連結されており、さらに、ブレーキ適用を行うための加圧流体を供給するためにリヤホイールブレーキアクチュエータおよびフロントホイールブレーキアクチュエータにそれぞれ連結されている、第2のピストン(20)と、
前記第2の流体流路を選択的に閉じて前記第2のチャンバ(28)内の流体圧力を増加させるように前記第2のピストン(20)の動作によって作動される、前記第2の流体流路内のポペット弁(46)と、
前記第1の流体流路を選択的に閉じて前記第1の可変容積チャンバ(26)内の流体圧力を増加させるように前記第2のピストン(20)の動作によって作動される、前記第1の流体流路内の弁(76)と
を有する
マスターシリンダ(12)。
[形態7]
前記第1のピストン(18)および前記第2のピストン(20)を互いから軸方向に離れるように弾性的に押圧するための第1のピストン戻しばね(22)と、前記第2のピストン(20)を前記ポペット弁(46)から軸方向に離れるように弾性的に押圧するための第2のピストン戻しばね(24)とをさらに有するマスターシリンダであって、前記第1のばね(22)の押圧に打ち勝つために必要となる力が、前記第2のばね(24)の押圧に打ち勝つために必要となる力より大きい、形態6に記載のマスターシリンダ。
[形態8]
前記第1の流体流路を選択的に開いたり閉じたりするように前記第1のピストン(18)と前記第2のピストン(20)との間の相対的な動作によって作動される、第1の流体流路内のポペット弁(30)をさらに有し、前記第1の流体流路内の前記ポペット弁(30)が閉じられた後は、前記第1の流体流路内の前記ポペット弁(30)は、通常、閉じている、形態6に記載のマスターシリンダ。
[形態9]
前記第1の流体流路が、前記ハウジング内に横方向円筒形空洞(42)を有し、前記空洞(42)は、前記円筒形空洞(40)に対して横方向の小さい直径を有しており且つ前記円筒形空洞(38)に対して横方向の、前記円筒形孔内に開口する最も小さい直径により結合されている流体通路に連通している、形態6に記載のマスターシリンダ。
[形態10]
前記弁(30)が、前記横方向円筒形空洞と前記流体通路との間の弁座(72)と、前記第1の可変容積チャンバ(26)を密閉するように選択的に前記弁座と係合する弁面(98)を有する弁本体と、前記2次ピストンとの係合を選択的に行うように前記弁面から離れて前記円筒形孔の中に延在している弁作動アーム(96)と、前記弁面を前記弁座とシール接触するように押圧する弾性部材(78)とを有する、形態6に記載のマスターシリンダ。
[形態11]
1次戻しばね(22)および2次戻しばね(24)によりブレーキ解放位置の方向に付勢されている1次ピストン(18)および2次ピストン(20)を含んだ1次および2次ブレーキ回路と、流体タンクと前記1次および2次ブレーキ回路のそれぞれとの間で液圧流体を運ぶための1次導管(32、34、36、80)および2次導管(48、50)とを有するタンデム式の車両用マスターブレーキシリンダを作動させる方法であって、
前記2次戻しばねを圧縮して前記1次導管を閉じるように、前記1次および2次ピストンを同時に並進させる工程と、
最初に前記1次回路内の流体圧力を増加させるように、前記1次ピストンを前記2次ピストンに対して前記1次戻しばねの付勢に逆らって並進させる工程と、
1次および2次ブレーキ回路の圧力を増加させて車両の動作を停止させるように、前記1次および2次ピストンの並進を継続させる工程と
を含む方法。
[形態12]
前記マスターシリンダが、前記1次および2次導管のそれぞれを選択的に開いたり閉じたりするための1次ポペット弁(30)および2次ポペット弁(46)をさらに有し、前記方法が、前記2次ピストンに対して前記1次ピストンを最初に並進させる前記工程の間に前記1次ポペット弁(30)を閉じる工程をさらに含む、形態11に記載の方法。
[形態13]
前記マスターシリンダが、前記1次および2次導管のそれぞれを選択的に開いたり閉じたりするための1次および2次ポペット弁をさらに有し、前記方法が、前記1次および2次ピストンを同時に並進させる前記工程の間に前記2次ポペット弁を閉じる工程をさらに含む、形態11に記載方法。
[形態14]
前記2次ピストンに対して前記1次ピストンを並進させる前記工程を行う間に前記1次ポペット弁を閉じる工程をさらに含む、形態13に記載の方法。
[形態15]
所望の車両速度に達したときに前記1次ピストンを解放することにより、前記1次および2次ブレーキ回路内の流体圧力を解放して前記1次および2次導管を再び開く工程をさらに含む、形態11に記載の方法。
14 本体またはハウジング
16 孔
18 1次ピストン
20 2次ピストン
22 1次戻しばね
24 2次戻しばね
26、28 圧力チャンバ
30、46 ポペット弁
32、48 軸方向導管
36 環状チャンバ、環状空洞
38、40 横方向円筒形空洞、1次導管部、孔
39 レッジまたはショルダ
42 1次ポットまたはポート、チャンバ
50 径方向導管
52、54 ポート
56、58 フロント・ホイールブレーキ・アクチュエータ
60、62 リヤ・ホイールブレーキ・アクチュエータ
64 1次ポンピング・シール
66 ポンピング・シール
68 圧力シール
70 リヤ・シール
72 弁座
74 リム
76 弁、弁本体、デットストローク低減弁
78、84 ばね
82、86 ロッド
88 戻しばね
90 通路、1次導管
92 ギャップ
94 ギャップ
96 弁作動アーム
98 弁面
Claims (14)
- 車両用液圧マスターブレーキシリンダ組立体(12)であって、
円筒形の孔(16)を有するマスターシリンダハウジング(14)と、
前記孔の中に往復運動可能に配置されて前記孔と共に1次ブレーキ液圧チャンバ(26)および2次ブレーキ液圧チャンバ(28)を画定する1次ピストン(18)および2次ピストン(20)と、
流体タンクと前記1次および2次チャンバのそれぞれとの間で液圧流体を運ぶための、1次導管(32、34、36、80)および2次導管(48、50)に連結されている1次タンクポット(42)および2次タンクポット(44)と、を有し、
前記1次導管の一部が、前記1次タンクポットを前記1次ブレーキ液圧チャンバに流体連通するように前記2次ピストンを通って延び、
前記車両用液圧マスターブレーキシリンダ組立体(12)は、さらに、
前記1次および2次導管のそれぞれを選択的に開いたり閉じたりするための、それぞれ前記1次ピストンおよび前記2次ピストンに設けられる1次ポペット弁(30)および2次ポペット弁(46)と、
前記1次タンクポットが前記1次導管と流体連通するように開いた位置と、前記1次タンクポットが前記1次導管との流体連通から隔離されるように閉じた位置との間を移動できる弁(76)と、を有し、
前記2次ピストンは、第1のピストン位置と第2のピストン位置との間を移動可能であり、
前記2次ピストンが前記第1のピストン位置から前記第2のピストン位置へ移動することにより、前記2次ピストンは、前記1次ポペット弁(30)により前記1次導管が閉じられる前に前記弁を前記開いた位置から前記閉じた位置へ移動させる、車両用液圧マスターブレーキシリンダ組立体(12)。 - 前記1次導管が、前記円筒形孔から離れるように前記円筒形孔から概して直角方向に延在している流体通路(38、40)を有しており、前記弁(76)が、前記1次ポットと1次導管との間にある弁座(72)と、密閉状態で選択的に前記弁座と係合する弁面(98)を有する弁本体と、弁作動アーム(96)と、前記弁面を前記弁座とシール接触するように押圧する弾性部材(78)とを有する、請求項1に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
- 前記弁作動アーム(96)が、前記2次ピストン(20)との係合を選択的に行うように、前記弁面から離れて前記円筒形孔の中へ延在する、請求項2に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
- 前記1次ポット(42)が、前記ハウジング(14)内に横方向円筒形空洞を備えており、前記1次導管が、前記円筒形孔内に開口する直径が最も小さい横方向円筒形空洞(38)により結合される、直径の小さい横方向円筒形空洞(40)の流体通路を有する、請求項1に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
- 前記弁(76)が、前記1次ポットと1次導管との間にある弁座(72)と、密閉状態で選択的に前記弁座と係合する弁面(98)を有する弁本体と、前記2次ピストン(20)との係合を選択的に行うように、前記弁面から離れて前記円筒形孔の中に延在している弁作動アーム(96)と、前記弁面を前記弁座(72)とシール接触するように押圧する弾性部材(78)とを有する、請求項4に記載のマスターブレーキシリンダ組立体。
- 個別のフロントホイールブレーキアクチュエータ(56、58)およびリヤホイールブレーキアクチュエータ(60、62)を有する車両用ブレーキシステムに使用するためのマスターシリンダ(12)であって、
マスターシリンダハウジング(14)と、
前記ハウジング内の円筒形の孔(16)と、
前記孔と流体連通する流体源と、
前記孔の中に往復運動可能に配置される第1のピストン(18)と、
前記孔の中に往復運動可能に配置される第2のピストン(20)と、を有し、
前記第1のピストンが、前記第2のピストンおよび前記孔と共に、第1の可変容積チャンバ(26)を画定しており、
前記第2のピストンが、前記孔と共に、第2の可変容積チャンバ(28)を画定しており、前記第1および第2のチャンバが、前記流体源から流体を受け入れて前記ブレーキシステム内の流体レベルを所望のレベルに維持するように、第1の流体流路(32、34、36、80)および第2の流体流路(48、50)により連結されており、さらに、ブレーキ適用を行うための加圧流体を供給するためにリヤホイールブレーキアクチュエータおよびフロントホイールブレーキアクチュエータにそれぞれリアポート(52)及びフロントポート(54)により連結されており、
前記マスターシリンダ(12)は、さらに、
前記第1の流体流路を選択的に閉じるように前記第1のピストン(18)の動作によって作動される、前記第1の流体流路内の1次ポペット弁(30)と、
前記第2の流体流路を選択的に閉じて前記第2のチャンバ(28)内の流体圧力を増加させるように前記第2のピストン(20)の動作によって作動される、前記第2の流体流路内の2次ポペット弁(46)と、
前記流体源が前記第1の流体流路と流体連通する開いた位置と、前記流体源が前記第1の流体流路との流体連通から隔離される閉じた位置との間を移動可能な弁(76)と、
を有し、
前記第2のピストンは、第1の位置と第2の位置との間を移動可能であり、
前記第2のピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動することにより、前記第2のピストンは、前記1次ポペット弁(30)により前記1次導管が閉じられる前に、前記移動可能な弁(76)を前記開いた位置から前記閉じた位置へ移動させる
マスターシリンダ(12)。 - 前記第1のピストン(18)および前記第2のピストン(20)を互いから軸方向に離れるように弾性的に押圧するための第1のピストン戻しばね(22)と、前記第2のピストン(20)を前記ポペット弁(46)から軸方向に離れるように弾性的に押圧するための第2のピストン戻しばね(24)とをさらに有するマスターシリンダであって、前記第1のばね(22)の押圧に打ち勝つために必要となる力が、前記第2のばね(24)の押圧に打ち勝つために必要となる力より大きい、請求項6に記載のマスターシリンダ。
- 前記第1の流体流路を選択的に開いたり閉じたりするように前記第1のピストン(18)と前記第2のピストン(20)との間の相対的な動作によって作動される、第1の流体流路内のポペット弁(30)をさらに有し、前記第1の流体流路内の前記ポペット弁(30)が閉じられた後は、前記第1の流体流路内の前記ポペット弁(30)は、通常、閉じている、請求項6に記載のマスターシリンダ。
- 前記第1の流体流路が、前記ハウジング内に横方向円筒形空洞(42)を有し、前記空洞(42)は、前記円筒形空洞(40)に対して横方向の小さい直径を有しており且つ前記円筒形空洞(38)に対して横方向の、前記円筒形孔内に開口する最も小さい直径により結合されている流体通路に連通している、請求項6に記載のマスターシリンダ。
- 前記弁(30)が、前記横方向円筒形空洞と前記流体通路との間の弁座(72)と、前記第1の可変容積チャンバ(26)を密閉するように選択的に前記弁座と係合する弁面(98)を有する弁本体と、前記2次ピストンとの係合を選択的に行うように前記弁面から離れて前記円筒形孔の中に延在している弁作動アーム(96)と、前記弁面を前記弁座とシール接触するように押圧する弾性部材(78)とを有する、請求項6に記載のマスターシリンダ。
- 1次戻しばね(22)および2次戻しばね(24)によりブレーキ解放位置の方向に付勢されている1次ピストン(18)および2次ピストン(20)を含んだ1次および2次ブレーキ回路と、
流体タンクと前記1次および2次ブレーキ回路のそれぞれとの間で液圧流体を運ぶための1次導管(32、34、36、80)および2次導管(48、50)と、
前記1次および2次導管のそれぞれを選択的に開いたり閉じたりするための1次ポペット弁(30)および2次ポペット弁(46)と、
前記流体タンクが前記1次導管と流体連通するように開いた位置と、前記流体タンクが前記1次導管との流体連通から隔離されるように閉じた位置との間を移動できる弁(76)と、
を有し、
前記1次導管は、前記流体タンクと前記1次ブレーキ回路とを流体連通するように前記2次ピストンを通って延びる部分を含み、
前記2次ピストンは、第1のピストン位置と第2のピストン位置との間を移動可能であり、
前記2次ピストンが前記第1のピストン位置から前記第2のピストン位置へ移動することにより、前記2次ピストンは、前記1次ポペット弁(30)により前記1次導管が閉じられる前に前記弁(76)を前記開いた位置から前記閉じた位置へ移動させる、タンデム式の車両用マスターブレーキシリンダを作動させる方法であって、
前記1次戻しばねを圧縮することなく前記2次戻しばねを圧縮して前記弁(76)により前記1次導管を閉じるように、前記1次および2次ピストンを同時に並進させる工程と、
最初に前記1次回路内の流体圧力を増加させるように、前記1次ピストンを前記2次ピストンに対して前記1次戻しばねの付勢に逆らって並進させる工程と、
1次および2次ブレーキ回路の圧力を増加させて車両の動作を停止させるように、前記1次および2次ピストンの並進を継続させる工程と、を含み、
前記2次ピストンに対して前記1次ピストンを最初に並進させる前記工程の間に前記1次ポペット弁(30)を閉じる工程と、
を含む方法。 - 前記方法が、前記1次および2次ピストンを同時に並進させる前記工程の間に前記2次ポペット弁を閉じる工程をさらに含む、請求項11に記載方法。
- 前記2次ピストンに対して前記1次ピストンを並進させる前記工程を行う間に前記1次ポペット弁を閉じる工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。
- 所望の車両速度に達したときに前記1次ピストンを解放することにより、前記1次および2次ブレーキ回路内の流体圧力を解放して前記1次および2次導管を再び開く工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
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