JP3474229B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3474229B2
JP3474229B2 JP22405093A JP22405093A JP3474229B2 JP 3474229 B2 JP3474229 B2 JP 3474229B2 JP 22405093 A JP22405093 A JP 22405093A JP 22405093 A JP22405093 A JP 22405093A JP 3474229 B2 JP3474229 B2 JP 3474229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波ビームを被検体
内に送波して、診断部位からのエコー信号により超音波
画像を得る超音波診断装置に係わり、フリーズ後に超音
波画像を巡回的にスクロール表示する超音波診断装置に
関する。
【0002】従来の超音波診断装置においては、画像メ
モリの容量の問題から、例えば、心拍のR波に同期させ
て、心臓の動きを、所定時間位置から、所定時間取り込
んで表示していた。
【0003】然して、最近の半導体技術の進歩に伴う、
記憶容量の大規模化に伴って、上記画像メモリに、例え
ば、1心拍分の超音波画像データを記憶できるようにな
ってきた。
【0004】この場合、該超音波診断装置の診断性能を
向上させる為には、上記1心拍分の複数のBモード画像
と、Mモード画像とを記憶しておき、任意の位置から読
み出し、上記Bモード画像と、Mモード画像とを同期し
て、例えば、スクロール表示することが必要とされる。
【0005】
【従来の技術】図6〜図8は、従来の超音波診断装置を
説明する図であり、図6は、該超音波診断装置の構成例
を示し、図7(a) は、Mモード画像のスクロール表示の
例を示し、図7(b) は、Bモード画像のシネループ表示
の例を示し、図8は、BモードとMモードとの超音波
の、一般的な送信周期の例を示している。
【0006】従来から、図6に示されているように、超
音波探触子 1より、超音波パルスビームを被検体内の所
定方向へ所定周期で繰り返し送信し、該被検体からの反
射信号を前記超音波探触子 1で受信し、その受信信号を
ディジタルデータに変換し、該ディジタルデータを超音
波ビームの送受信軸方向と時間軸方向とに対応した2次
元画像(以後、Mモード画像ということがある)記憶部
4に順次記憶し、その記憶データを読み出し表示手段 5
へスクロール画像として表示し、上記ディジタルデータ
をBモード画像に変換して、Bモード画像記憶部 14 に
記憶し、その記憶データを読み出し表示手段 5へBモー
ド画像として表示する超音波診断装置は知られている。
【0007】この場合、該Bモード画像と、Mモード画
像とを、表示手段 5の上下, 或いは、左右に分割された
領域に表示される。又、従来から、スクロール画像にお
いて、該超音波画像を、上記Mモード画像記憶部 4と、
Bモード画像記憶部 14 に記憶すると同時に、それぞれ
に対応した超音波データ記憶部(M) 3,(B) 13にも、該当
の超音波画像を記憶しておくことで、フリーズ後に、現
在表示されている画像以前のスクロール画像を、もどし
て表示することができる。
【0008】上記従来例の超音波診断装置においては、
図7(a) に示されているように、上記超音波データ記憶
部 3は、上記Mモード画像記憶部 4の記憶容量の、例え
ば、倍の記憶容量を持っていて、上記フリーズ時には、
該Mモード画像記憶部 4の記憶されているMモード画像
は勿論、その時刻以前のMモード像も記憶されている。
【0009】これまでも、フリーズ時に画像メモリに表
示されているMモード画像部分の以前のスクロール画像
をずらして表示することができる。例えば、フリーズ時
に(a) の部分が表示されており、操作者の指示等によ
り、(a) から(e) までの表示画像をずらして表示でき
る。
【0010】具体的には、上記Mモード画像記憶部 4の
X方向が、例えば、400 画素で構成されているとする
と、例えば、1秒周期のスクロール表示の場合、1000/4
00=2.5ms の周期で、超音波ビームを被検体に送信し、
そのエコー信号をディジタル信号に変換して、該縦1走
査分のMモード画像を得ることができるので、このMモ
ード画像を1秒周期分、上記超音波データ記憶部 3に記
憶しておき、前述のように (a)〜(e) の5回のスクロー
ル表示を行う場合は、400/5=80画素づつ、表示開始アド
レスをずらせて表示することで実現することができ
る。
【0011】この場合、上記超音波データ記憶部(M) 3
に記憶されている、一番最初のアドレスのMモード画像
データと、一番最後のアドレスのMモード画像データと
は、一致していないのが普通であるため、該Mモード画
像については、上記複数回のスクロール表示は行ってい
たが、(a) 〜(e) 迄のMモード画像をスクロール表示を
した後、再度、(a) から表示するという巡回的に表示す
ることは困難であった。
【0012】然しながら、従来から、Bモード画像で
は、図7(b) に示されているように、シネループ機能が
あり、シネメモリ{上記、Bモード画像に対応する超音
波データ記憶部(B) 13が対応する}に保存された画像デ
ータを、最新画像から、最も古い画像まで順に表示し、
再び最新画像を表示することは行われていた。
【0013】上記シネメモリ 13 には、上記図7(b) に
示されているように、例えば、64枚のBモード像が記
憶できるだけの容量を備えて、第1番目のBモード画像
を読み出し、表示することを、第64番目のBモード画
像の表示まで行うと、再度、第1番目のBモード画像か
ら順に表示することを繰り返して、所謂、シネループ表
示を行っていた。
【0014】このとき、該Bモード画像のフレームが2
5フレーム/秒の場合には、64/25=2.56秒周
期のシネループ表示となる。尚、図7(b) に示したBモ
ードのシネループ表示において、フレーム1とフレーム
64は、時間的に連続ではなく、フレーム64からフレ
ーム1に戻った場合、表示画像は連続していない。
【0015】図8は、BモードとMモードの超音波の送
信周期の例を示している。一般に、BモードとMモード
の超音波の送信周期は異なっており、例えば、B/Mモ
ード時には、Bモードの送受信と,Mモードの送受信と
を、図8(a) に示したように、交互に行えば、必要なデ
ータが得られる。この送受信の周期は、診断する深さに
より決定される。又、Bモード画像は、フレーム・レー
トが高い方が好まれる。これは、該フレーム・レートが
高い程、画像の動きが滑らかに見えることによる。
【0016】以上のことから、実際の超音波送受信で
は、図8(b) に示したように、Bモードを複数回送受信
し、Mモードは、例えば、前述の 2.5 ms 以内に、必
ず、一回は送受信をするような制御を行う。
【0017】従って、Bモードの送受信が、2.5 msとい
うことはなく、図8(b) に示されているように、Bモー
ド画像は、フレーム・レートで考えるようにする。該B
モード画像の場合、各Bモード画像には、上記1周期分
の時間的な遅れがあり、上記第1番目〜第64番目のB
モード画像を表示して、再度、第1番目のBモード画像
を表示する場合にも、上記2.56秒の時間的なズレが
生じることになるが、従来からBモード画像のシネルー
プ表示は行われていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、Bモード画像と、スクロール画像を同時に表示して
いる場合に、Bモード画像のシネループ表示はできた
が、Mモードのシネループ表示が困難であった為、Bモ
ード画像とMモードのスクロール画像とを、同時にシネ
ループ表示することができないという問題があった。
【0019】本発明は上記従来の欠点に鑑み、Mモード
のスクロール画像においても、Mモード画像の超音波デ
ータ記憶部に記憶されているデータを、巡回的に表示す
ることにより、心臓の弁の動きを容易に診断できるよう
にすること、又、巡回的に表示される画像の範囲を指定
し、特定範囲内のみを表示することにより、より弁の動
き等の周期性を、精度良く診断できる超音波診断装置を
提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1,図2は、本発明の
原理説明図であり、図1は全体構成例を示し、図2は
は、Mモード画像の巡回表示の例を示している。上記の
問題点は下記のように構成した超音波診断装置によって
解決される。
【0021】(1) 超音波探触子 1より、超音波パルスビ
ームを被検体内の所定方向へ所定周期で繰り返し送信
し、該被検体からの反射信号を前記超音波探触子 1で受
信し、その受信信号をディジタルデータに変換し、該デ
ィジタルデータを超音波ビームの送受信軸方向と時間軸
方向とに対応したMモード画像(データ、以下略)記憶
手段 4に順次記憶し、その記憶データを読み出し表示手
段 5へスクロール画像として表示し、上記受信信号をデ
ィジタルデータに変換して得たBモード画像(以下、
略)データ)を、Bモード画像記憶手段 14 に記憶し、
その記憶データを読み出し表示手段 5へBモード画像と
して表示する超音波診断装置であって、上記Mモード画
像を、上記Mモード画像記憶手段 4へ記憶するのと並行
に記憶する超音波データ記憶手段(M) 3 と、上記Bモー
ド画像を、上記Bモード記憶手段 14 へ記憶するのと並
行に記憶する超音波データ記憶手段(B) 13とを備え、超
音波送受信時に、該Mモード画像記憶手段 4へ書き込む
上記Mモード画像データを、同時に超音波データ記憶手
段(M) 3 に書き込み、超音波送受信停止後に、上記超音
波データ記憶手段(M) 3 から、記憶された超音波データ
を適宜設定される開始アドレスから読み出し、上記表
示手段 5にスクロール画像を巡回的に表示するように構
成する。
【0022】(2) 上記 (1)項に記載の超音波診断装置で
あって、上記Mモード画像データの超音波データ記憶手
段 3からのデータを開始アドレスから巡回的に表示す
る時に、各時相に対応したBモード画像を同時に表示す
るように構成する。
【0023】(3) 上記 (1)項に記載の超音波診断装置で
あって、上記Mモード画像の超音波データ記憶手段 3か
らのデータを開始アドレスから巡回的に表示する時
に、スクロール表示範囲を示す読み出し開始アドレス
と終了アドレスを、任意に設定出来る手段 6,8,9を設
けるように構成する。
【0024】(4) 上記 (1)項に記載の超音波診断装置で
あって、上記Bモード画像における1心拍表示分とは独
立にスクロール速度を、例えば、1/2倍に設定して、
2心拍分のMモード画像を表示するように構成する。
【0025】
【作用】即ち、本発明の超音波診断装置は、超音波探触
子 1より、超音波パルスビームを被検体内の所定方向へ
所定周期で繰り返し送信し、該被検体からの反射信号を
前記超音波探触子 1で受信し、その受信信号をディジタ
ルデータに変換し、該ディジタルデータを超音波ビーム
の送受信軸方向と時間軸方向とに対応したMモード画像
記憶部 4に順次記憶し、その記憶データを読み出して、
表示手段 5へスクロール画像として表示し、上記ディジ
タルデータをBモード画像に変換して、Bモード画像記
憶部 14 に記憶し、その記憶データを読み出して、表示
手段 5へBモード画像として表示する超音波診断装置で
あって、上記Mモード画像を、上記Mモード画像記憶部
4へ記憶するのと並行に記憶する超音波データ記憶部
(M) 3 と、上記Bモード画像を、上記Bモード画像記憶
部14 へ記憶するのと並行に記憶する超音波データ記憶
部(B) 13とを備え、超音波送受信時に、該Mモード画像
記憶部 4へ書き込む上記Mモード画像データを、同時に
超音波データ記憶部(M) 3 に書き込み、超音波送受信停
止後、即ち、フリーズ後に、上記超音波データ記憶部
(M) 3 から、記憶された超音波データを適宜設定される
開始アドレスから読み出し、上記表示手段 5にスクロ
ール画像を巡回的に表示するようにしたものである。
【0026】従って、該適宜設定される開始アドレス
と、スクロールの終了アドレスのMモード画像が、ほ
ぼ同じMモード画像となるような開始アドレス,終了
アドレスを選択することにより、該Mモード画像のス
クロール表示においても、違和感のない巡回表示、即
ち、シネループ表示が可能となる。
【0027】このときの超音波データ記憶部(M) 3 か
ら、Mモード画像を読み出す為の開始アドレスを指定
する開始アドレスレジスタと、終了アドレスを指定す
る終了アドレスレジスタとを、例えば、画像メモリのX
方向の画素数、例えば、400画素×2を指定できるビ
ット数(例えば、10ビット)で構成しておき、該アド
レスレジスタに、操作者(医師)が、例えば、トラック
ボール等で、フリーズ表示されているMモード画像記憶
部 4の任意の位置を指定し、該指定された位置を示すデ
ータを、各開始アドレスレジスタと終了アドレスレジス
タに設定し、巡回表示の指示を、該トラックボールの所
定のキーを押下することで、該開始アドレスレジスタの
カウントアップ動作を開始させる。{後述の図3(a) 参
照} 該開始アドレスレジスタが、上記超音波データ記憶部
(M) 3 のX方向の表示画素数である 400画素の数をカウ
ントアップしたことを検出したとき、所定の画素数、例
えば、上記の1秒周期の5回{図2(a) 参照}のスクロ
ール表示の場合には、従来技術で説明したように、80
画素づつずらせて表示する必要があるので、n回のスク
ロール表示では、Δn=80n画素(ここで、nはスクロ
ール回数)を固定的に、上記初期の開始アドレスに加算
したアドレスを設定することを繰り返して、スクロール
表示を行い、該開始アドレスレジスタの値(A)に、表
示領域分の画素数、例えば、400画素を加えたアドレ
スが、終了アドレスレジスタ(B)の値に一致したこと
が検出されると、該開始アドレスから折り返して画像を
表示するように構成することで、前述のように、該Mモ
ード画像のスクロール表示においても、違和感のない巡
回表示、即ち、シネループ表示が可能となる。{後述の
図3(b) 参照} 即ち、医師が指定する開始, 終了アドレスは、図3(b)
のように、図1に示されている超音波データ記憶部(M)
3 の一部分を表示することになる。例えば、開始アドレ
スが“100”で、終了アドレス“400”であって、
前述のように、表示領域が400画素であると、100
〜500,200〜600,300〜700,400〜
700・・100〜200の様に表示するように制御す
ることじ見掛け上連続したMモードのスクロール画像と
なる。
【0028】又、上記Mモード画像のスクロール表示
を、開始アドレスから終了アドレスまで、巡回的に
表示されているとき、その各時相に対応したBモード画
像を、同期して表示することにより、Mモード画像とB
モード画像とを同時に見ることができるようになり、診
断性能を向上させることができる。
【0029】例えば、278μs 周期で超音波ビーム
を、被検体に掃射して、エコー信号を得て、8回分のB
モードデータと1回分のMモードデータを、前述の2.5
ms毎に得るようにして、Bモードの走査線数を 128本と
すると、1枚のBモード画像を得るのに、278 μs ×12
8 × 9/8=40 msを必要とする。一方、1心拍数を、例え
ば、 60 心拍/分とすると、該1心拍数の周期は1秒(=
1000 ms)となる。従って、該1心拍周期の間に、25枚の
Bモード画像が得られることになる。
【0030】一方、上記超音波データにより、Mモード
画像を得る場合、該Mモード画像のX軸方向(時間軸方
向)の画素数を400画素とすると、前述のように、該
Mモード画像のスクロール周期は1秒=1000 ms である
ので、該Mモード画像の時相に合わせて、上記Bモード
画像を表示しようとすると、400/25=16 画素ずつずれた
Mモード画像を表示すればよいことになる。
【0031】即ち、該Mモード画像の表示開始アドレス
(初期アドレス=0番地)を開始アドレスレジスタに
設定し、終了アドレス(上記の例では、400 画素目の
Mモード画像が記憶されているアドレス)を終了アドレ
スレジスタに設定し、スクロール表示の為の差分アドレ
ス(上記Δn)を、上記 16 画素として、スクロール表
示することで、上記のBモード像と同期のとれたMモー
ド画像を表示することができる。
【0032】このとき、該Mモード画像をシネループ表
示する場合には、図2(b) に示したように、上記開始ア
ドレスに表示画素数分を加えたアドレスが終了アドレ
スに一致した時点で、該開始アドレスから折り返し画
像を表示するように構成することで、Bモード画像と同
期して、Mモード画像のシネループ表示を行うことがで
きる。
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例を図面によって詳述す
る。前述の図1,図2は、本発明の原理説明図であり、
図3〜図5は、本発明の一実施例を示した図であって、
図3は、Mモード画像の巡回表示を行う為の回路例を示
し、図4は、Bモード画像とMモード画像との巡回表示
の周期を同じにした時の表示例を示し、図5は、Mモー
ド画像の表示周期をBモード画像の表示周期の2倍にし
た時の表示例を示している。
【0034】本発明においては、超音波探触子 1より、
超音波パルスビームを被検体内の所定方向へ所定周期で
繰り返し送信し、該被検体からの反射信号を前記超音波
探触子 1で受信し、その受信信号をディジタルデータに
変換し、該ディジタルデータを超音波ビームの送受信軸
方向と時間軸方向とに対応したMモード画像記憶手段4
に順次記憶し、その記憶データを読み出し表示手段 5へ
スクロール画像として表示し、上記ディジタルデータを
Bモード画像に変換して、Bモード画像記憶手段 14 に
記憶し、その記憶データを読み出し表示手段 5へBモー
ド画像として表示する超音波診断装置であって、上記M
モード画像を、上記Mモード画像記憶手段 4へ記憶する
のと並行に記憶する超音波データ記憶手段 3と、上記B
モード画像を、上記Bモード画像記憶手段 14 へ記憶す
るのと並行に記憶する超音波データ記憶手段 13 とを備
え、超音波送受信時に、該Mモード画像記憶手段 4へ書
き込む上記Mモード画像データを、同時に超音波データ
記憶手段 3に書き込み、超音波送受信停止後に、上記超
音波データ記憶手段 3から、記憶された超音波データを
適宜設定される開始アドレスから読み出し、上記表示
手段 5にスクロール画像として表示し、該超音波データ
記憶手段 3からのデータが適宜設定される終了アドレス
まで読み出されても、連続して上記Mモード画像デー
タを読み出し、スクロール画像を巡回的に表示する手段
が、本発明を実施するのに必要な手段である。尚、全図
を通して同じ符号は同じ対象物を示している。
【0035】以下、図1,図2を参照しながら、図3〜
図5によって、本発明の超音波診断装置の構成と動作を
説明する。本発明の超音波診断装置は、図2(a) に示す
ように、従来では、行われていなかった(f) 〜(h) の範
囲でのスクロール画像の表示を行う際、そのスクロール
表示の開始アドレスを、巡回表示に適したアドレスを
設定することにより、従来困難であった巡回表示をでき
るようにしたものである。
【0036】図1には、本発明の超音波診断装置の構成
例を示している。先ず、探触子 1から受信された超音波
データは、A/D変換器(A/D) 2 でディジタルデータに
変換され、図示されていないディジタルスキャンコンバ
ータ{本例では、制御部 7に含まれているものとする}
を介して、Bモード画像,Mモード画像に変換されて、
超音波データ記憶部(M) 3,及び超音波データ記憶部(B)
13に書き込まれると同時に、Bモード画像記憶部 14,及
びMモード画像記憶部 4に書き込まれる。このとき、前
述のように、該Bモード画像,Mモード画像は、各画像
記憶部 14,4 の、例えば、上下に分割された領域に書き
込まれる。
【0037】画像記憶部 14,4 に書き込まれた画像デー
タは合成されて、表示手段 5に表示される。フリーズ後
は、上記超音波データ記憶部(M) 3,及び、超音波データ
記憶部(B) 13に書き込まれたデータを読み出し、各画像
記憶部 14,4 にデータを書き込む。制御部 7は、超音波
データ記憶部(M) 3,及び、超音波データ記憶部(B) 13の
読み出しアドレス (具体的には、前述の開始アドレス
, 終了アドレス) 、Bモード画像記憶部 14,Mモー
ド画像記憶部 4の書き込みアドレス、及び、タイミング
を制御する。
【0038】該制御部 7には、図3(a) に示されている
ように、図1に示した開始アドレス入力部 8から入力さ
れる開始アドレス等を設定する表示開始アドレスレジ
スタ70,終了アドレス入力部 9から入力される終了アド
レス等を設定する表示終了アドレスレジスタ 71,操作
パネル 6から入力される差分データが設定される差分レ
ジスタ 72 が設けられている。
【0039】このときの超音波データ記憶部(M) 3 か
ら、Mモード画像を読み出す為の開始アドレスを指定
する表示開始アドレスレジスタ 70 と、終了アドレス
を指定する表示終了アドレスレジスタ 71 とを、例え
ば、Mモード画像記憶部 4のX方向 (即ち、時間軸方
向) の画素数、例えば、400画素×2を指定できるビ
ット数(例えば、10ビット)で構成しておき、操作者
(医師)が、例えば、操作パネル 6等でフリーズ指示を
行い、フリーズ表示されているMモード画像記憶部 4の
任意の位置を、例えば、図示されていないトラックボー
ル, マウス等で指定し、該指定された位置を示すアドレ
スデータを、上記の各表示開始アドレスレジスタ 70
と、表示終了アドレスレジスタ 71 に設定し、巡回表示
の指示を、該トラックボールの所定のキーを押下するこ
とで、該表示開始アドレスレジスタ 70 のカウントアッ
プ動作が開始される。
【0040】該表示開始アドレスレジスタ 70 が、上記
超音波データ記憶部(M) 3 のX方向(時間軸方向) の表
示画素数である 400画素の数をカウントアップしたこと
を検出したとき、所定の画素数、上記の1秒周期の4回
{図2(a) 参照}のスクロール表示の場合には、100 n
画素(ここで、nはスクロール回数)を差分データとし
て、上記差分レジスタ 72 に固定的に設定し、上記初期
の開始アドレスに加算したアドレスを、次のスクロー
ル表示の開始アドレスとして設定することを繰り返し
て、スクロール表示を行い、該表示開始アドレスレジス
タ 70 の値(A)が、表示終了アドレスレジスタ 71 の
値(B)の値に一致したことが検出されると、初期の開
始アドレス (即ち、フリーズ時に、表示開始アドレスレ
ジスタ 70 に設定されたアドレス) にスクロール分のア
ドレス (Δn)を加えたアドレスが、該表示開始アドレ
スレジスタ 70 に再設定されるように構成することで、
前述のように、該Mモード画像のスクロール表示におい
ても、違和感のない巡回表示、即ち、シネループ表示が
可能となる。
【0041】又、上記Mモード画像のスクロール表示
を、開始アドレスから巡回的に表示されているとき、
その各時相に対応したBモード画像を、同期して表示す
ることにより、Mモード画像とBモード画像とを同時に
見ることができるようになり、診断性能を向上させるこ
とができる。
【0042】このときの表示例を図4に示してある。前
述のように、278 μs 周期で超音波ビームを、被検体に
掃射して、エコー信号を得て、走査本数 128本のBモー
ド画像を得て、該Bモードの送受信8回と、Mモードの
送受信1回でフレームを構成すると、1枚のBモード画
像を得るのに、278 μs ×128 × 9/8=40 msを必要とす
る。一方、1心拍数を、例えば、 60 心拍/分とする
と、該1心拍数の周期は1秒(=1000 ms)となる。従っ
て、該1心拍周期の間に、25枚のBモード画像が得られ
ることになる。
【0043】一方、上記超音波探触子 1からアナログ/
ディジタル変換器(A/D) 2 からの超音波データにより、
Mモード画像を得る場合、該Mモード画像のX軸方向
(時間軸方向)の画素数を400画素とすると、前述の
ように、該Mモード画像のスクロール周期は1秒=1000
ms であるので、該Mモード画像の時相に合わせて、上
記Bモード画像を表示しようとすると、400/25=16 画素
ずつずれたMモード画像を表示すればよいことになる。
【0044】即ち、該Mモード画像の開始アドレス
(初期アドレス=100 番地)を表示開始アドレスレジス
タ 70 に設定し、表示終了アドレスレジスタ 71 に、上
記表示開始アドレスレジスタの値に表示幅 (例えば、40
0 画素) を加算した値を設定し、スクロール表示の為の
差分アドレスを、上記 16 画素として、スクロール表示
することで、上記のBモード像と同期のとれたMモード
画像を表示することができる。{図3(b) 参照} このとき、該Mモード画像をシネループ表示する場合に
は、上記開始アドレスに表示画素分を加えたアドレス
が終了アドレスに一致した時点で、該表示開始アドレ
スレジスタから折り返し画像を表示するように構成する
ことで、Bモード画像と同期して、Mモード画像のシネ
ループ表示を行うことができる。
【0045】この場合、Bモード画像と同期を合わせて
Mモード画像を表示するが、該Mモード画像のスクロー
ル速度は、リアルタイム時の速度に一致させる。図4
に、この時のタイミングを示す。例えば、Bモード画像
は1心拍分の画像を巡回的に表示しており、Mモード画
像も、そのBモード画像の部分に対応する時相のMモー
ド画像を表示する。
【0046】図5に別の表示方法を示す。この例では、
Bモード画像に対応するMモード画像は、1心拍分の画
像を2回分表示し、2心拍分画像表示される。これによ
り、リアルタイム時のスクロールスピードとは異なる速
度でスクロール画像を表示できる。この表示操作は、超
音波データ記憶部(M) から、1スクロール分の画像{即
ち、X軸方向(時間軸方向)の400画素に対応する深
さ方向の画像}を、例えば、1/2に間引いた200画
素分のMモード画像として、2スクロール分の画像を左
右に分割された領域に表示することにより実現できる。
【0047】このとき、該表示するMモード画像は、図
示されているように、心拍の近傍ののBモード画像に対
応するものであってもよいし、その他のものであっても
よい。1心拍分以上のMモード画像を表示することによ
り、各心拍でのMモード画像の差分を検出することがで
き、よりきめ細かい診断を行うことができる。
【0048】図1に示した、本発明の超音波診断装置の
構成例では、超音波データ記憶部(7) 3 の巡回表示の開
始アドレスと終了アドレスを、操作者 (例えば、医
師)が指定できるようにしたものである。この例では、
超音波データ記憶部(M) 3 から読み出されるデータの範
囲が開始アドレスと終了アドレスで指定された範囲
に限定され、制御部で制御される。
【0049】各図において開始アドレス、終了アドレ
スは、上記記憶手段の物理的なアドレスの場合もある
し、書き込まれた超音波データの最新データから、最も
古いデータまでのアドレスである場合もある。
【0050】このように、本発明による超音波診断装置
は、Bモード画像記憶手段と、Mモード画像記憶手段
と、それぞれに対応して、超音波データ記憶手段を設け
て、超音波送受信時に、上記Bモード画像記憶手段と、
Mモード画像記憶手段に、対応する画像データを書き込
むと同時に、上記超音波データ記憶手段にも書き込んで
おき、超音波送受信の停止後に、上記超音波データ記憶
手段から、超音波データを、適宜設定された開始アドレ
スから読み出し、表示手段にスクロール画像として表示
し、該読み出しが適宜設定された終了アドレスまで読み
出して表示したら、再度、上記開始アドレスから読み出
すことを繰り返して、該スクロール画像を巡回的に表示
する。このとき、上記Mモードの時相に対応したBモー
ド画像を同時に表示するようにした所に特徴がある。
【0051】尚、上記実施例においては、Mモード画
像,Bモード画像を例にして説明したが、広義には、そ
れぞれ、Mモードデータ,Bモードデータであることは
言う迄もないことである。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
超音波診断装置によれば、スクロール画像 (Mモード画
像)においても、スクロール表示開始アドレス,表示終
了アドレスを、適宜設定することで、超音波記憶手段に
記憶されているMモード画像データを、違和感のないよ
うに選択して巡回的に表示することにより、心臓の弁の
動きを容易に診断できるようにするものである。また、
巡回的に表示される画像の範囲を指定し、特定範囲内の
みを表示することにより、より弁の動き等の周期性を診
断できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図(その1)
【図2】本発明の原理説明図(その2)
【図3】本発明の一実施例を示した図(その1)
【図4】本発明の一実施例を示した図(その2)
【図5】本発明の一実施例を示した図(その3)
【図6】従来の超音波診断装置を説明する図(その1)
【図7】従来の超音波診断装置を説明する図(その2)
【図8】従来の超音波診断装置を説明する図(その3)
【符号の説明】 1 探触子 2 アナログ/
ディジタル変換器(A/D) 3 超音波データ記憶部(M) 4 Mモード画
像(データ)記憶部 5 表示手段 6 操作パネル 7 制御部 8 開始アドレス入力部(開始アドレス) 9 終了アドレス入力部(終了アドレス) 14 Bモード画像(データ)記憶部 13 超音波データ記憶部(B) 70 表示開始アドレスレジスタ 71 表示終了ア
ドレスレジスタ 72 差分レジスタ 開始アドレス 終了アドレス B Bモード画像,Bモードデータ M Mモード画像 Mモードデータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波探触子(1)より、超音波パルス
    ビームを被検体内の所定方向へ所定周期で繰り返し送信
    し、該被検体からの反射信号を前記超音波探触子(1)
    で受信し、その受信信号をディジタルデータに変換し、
    該ディジタルデータを超音波ビームの送受信軸方向と時
    間軸方向とに対応したMモードデータ記憶手段(4)に
    順次記憶し、その記憶データを読み出し表示手段(5)
    へスクロール画像として表示し、上記受信信号をディジ
    タルデータに変換して得たBモードデータを、Bモード
    データ記憶手段(14)に記憶し、その記憶データを読
    み出し表示手段(5)へBモード画像として表示する超
    音波診断装置であって、上記Mモードデータを、上記M
    モードデータ記憶手段(4)へ記憶するのと並行に記憶
    する超音波データ記憶手段(3)と、上記Bモードデー
    タを、上記Bモード記憶手段(14)へ記憶するのと並
    行に記憶する超音波データ記憶手段(13)とを備え、 超音波送受信時に、該Mモードデータ記憶手段(4)へ
    書き込む上記Mモードデータを、同時に超音波データ記
    憶手段(3)に書き込み、 超音波送受信停止後に、上記超音波データ記憶手段
    (3)から、記憶された超音波データを適宜設定される
    開始アドレス()から読み出し、上記表示手段(5)
    にスクロール画像を巡回的に表示するとともに、各時相
    に対応したBモード画像を同時に表示することを特徴と
    した超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の超音波診断装置で
    あって、上記Mモードデータの超音波データ記憶手段
    (3)からのデータを開始アドレス()から巡回的に
    表示するにあたり、上記Mモードデータの巡回的表示の
    一周期中に得られるBモード画像の数を基に、Mモード
    データの巡回的表示の為の差分アドレスを求め、該差分
    アドレスおきのMモードデータを表示することを特徴と
    した超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の超音波診断装置で
    あって、上記Mモードデータの超音波データ記憶手段
    (3)からのデータを開始アドレス()から巡回的に
    表示する時に、該スクロール表示範囲を示す読み出し開
    始アドレス()と終了アドレス()を、任意に設定
    出来る手段(6,8,9)を設けたことを特徴とした超
    音波診断装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載の超音波診断装置で
    あって、上記Bモード画像における1心拍表示分とは独
    立にスクロール速度を設定する手段(6,7)を設けた
    ことを特徴とした超音波診断装置。
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