JP3228949B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3228949B2 JP01897991A JP1897991A JP3228949B2 JP 3228949 B2 JP3228949 B2 JP 3228949B2 JP 01897991 A JP01897991 A JP 01897991A JP 1897991 A JP1897991 A JP 1897991A JP 3228949 B2 JP3228949 B2 JP 3228949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シネループ制御機能の
中で断層画像等と共に診断に有意な生体情報を表示する
超音波診断装置に関する。生体、例えば心臓の断層画像
を得る装置として、超音波診断装置が知られている。従
来の超音波診断装置は、専ら断層画像を得て被診断生体
の診断にその走査した断層画像のみを提供するものか
ら、走査時刻より以前の各断層画像取り込み時刻毎の断
層画像をも所望に応じて提供し得るシネループ制御機能
を有したものも実用に供されるに至っている。
【0002】
【従来の技術】従来のシネループ機能を有した超音波診
断装置の例を図5に示す。タイミング制御部36から線
37を経て超音波走査タイミング信号aが超音波送受信
部32に送られる。超音波送受信部ではこの超音波走査
タイミング信号に基づき、超音波プローブ30に対して
駆動パルスの出力が開始され、この駆動パルスはレーダ
ーの様に方向を変えながら1フレーム分(1画面分)出
力される。超音波プローブでは、1方向毎に送られてく
る駆動パルスを超音波に変換し体内に送信し、体内から
反射してできた超音波信号を再び電気信号に変換し、超
音波送受信部に送り帰す。超音波送受信部では、その電
気信号に増幅、LOG圧縮、検波等の処理を施した後に
アナログ/ディジタル変換をおこない、1フレーム分の
ディジタルエコー信号が発生される。
【0003】このディジタルエコー信号は、複数フレー
ム分のデータを記憶することの出来る超音波メモリ34
の1フレーム分の領域(以下、バンクと言う)に格納さ
れる。このバンクの指定は、タイミング制御部より線3
9aを介して、断層像書き込みバンクアドレスaとして
与えられる。またこの断層像書き込みバンクアドレスa
は、超音波走査タイミング信号に同期して変化し、1フ
レーム分の走査ごとに格納するバンクを変える。
【0004】超音波メモリ34に格納されたフレームの
画像を表示しての診断であって、リアルタイム画像によ
る診断においては、超音波メモリ34内の最新の1フレ
ームを記憶したフレーム記憶領域の読み出しが行なわれ
るが、シネループ制御による画像表示による診断におい
ては、シネループ制御部36のパネルから入力されたバ
ンク情報で指定される任意の1フレームを読み出して映
像表示装置52の画面上に表示することも出来る。
【0005】その表示に先立って、超音波メモリ34か
ら読み出された1画面分のディジタル断層画像信号は、
走査変換器38でTV断層画像信号へ変換され、そして
Bモード用TVメモリ40に格納される。その1画面分
のディジタルTV断層画像信号は、Bモード用TVメモ
リ40から読み出されて後述するディジタルTV波形像
信号及びディジタル文字映像信号と加算器48で合成さ
れ、ディジタル/アナログ変換回路(D/A変換回路)
50でアナログTV画信号へ変換される。そのアナログ
TV画信号は、映像表示装置52へ供給されてその画面
上に断層画像として表示される。
【0006】又、心電プローブ42からのアナログ電気
信号が、生体信号処理部44で増幅され、線43を経て
供給されるサンプリング信号dによりサンプリングされ
て(図3の心電信号サンプリング信号d参照)ディジタ
ル信号へ変換され(アナログ/ディジタル変換され)た
後に、時系列ディジタル波形像信号として生体信号用メ
モリ46に格納され、そして読み出されたのが、前述し
たディジタルTV波形像信号である。又、生体信号処理
部では、生体信号が信号処理され、ハートレート値など
の生体情報に変換され、その生体情報がキャラクタジェ
ネレータ56によってディジタル映像信号に変換され
る。従って、前述した加算器48で合成され、ディジタ
ル/アナログ変換回路50を経たディジタル映像信号が
映像表示装置52へ供給されたときは、その画面上に
は、心像断層画像と一緒に心電波形像と、ハートレート
などの生体情報も表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の超音波
診断装置においては、記録・再生の為の記憶回路は断層
像の為だけに用意されており、ハートレート値などの生
体情報のための記憶回路はない。このためシネループに
よる画像の再生の際に生体情報の表示は行われていなか
った。
【0008】本発明は、斯かる問題点に鑑みて創作され
たもので、被診断生体から得られた像画面の中に被診断
生体の生体信号に含まれる有意な生体情報をも表示し得
る超音波診断装置を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】生体信号処理部で得られ
たハートレート値などの生体情報を記録する生体情報記
憶回路をキャラクタジェネレータの前に設け、リアルタ
イムで表示を行う際には生体情報記憶回路に記憶された
生体情報の内最も新しい情報を読み出し表示し、シネル
ープによる断層像の再生表示の際には、表示する断層像
とデータ取り込み時刻が対応する生体情報を上記生体情
報記憶回路から読み出し、断層像とともに同一モニター
上に一緒に表示する。
【0010】
【作用】上記の手段により、シネループによる断層像の
再生表示の際に時刻的に対応するハートレート値などの
生体情報を同時に同一モニターに表示することが可能と
なる。
【0011】
【実施例】図2は、発明に一実施例を示す。この実施例
は、図5に示す従来の超音波診断装置にハートレート値
などの生体情報を記憶する生体情報メモリを設けたもの
である。以下、生体情報としてハートレート値をモニタ
ー52に表示する例について述べる。従って、生体情報
メモリはハートレートメモリと呼ぶことにする。
【0012】断層像の表示は従来の技術で述べた様に、
タイミング制御部36Aからの超音波走査タイミングa
に従って超音波送受信部32と超音波プローブ30によ
って1フレーム分のディジタルエコー信号が得られ、そ
のディジタルエコー信号が一旦、超音波メモリ34に格
納される。読み出されたデータは走査変換器38を経て
Bモード用TVメモリ40にTVフォーマットで格納さ
れ、D/A変換器50によりアナログ信号に変換されモ
ニター52に表示される。超音波メモリ34は、1フレ
ーム分のディジタルエコー信号を格納できるバンクを複
数バンク持っており、書き込みの際のバンク指定はタイ
ミング制御部36Aからの断層像書き込みタイミングバ
ンクアドレスaによる。断層像書き込みタイミングバン
クアドレスbは図3の様に超音波走査タイミングaに同
期して変化する。リアルタイムで断層像を表示する場合
は、超音波メモリ34からは最も新しいバンクのデータ
が読み出され走査変換器38に送られる。
【0013】生体信号も従来の技術と同様に、心電プロ
ーブ42で検出された心電信号は生体信号処理部で増幅
されタイミング制御部36Aからの心電信号サンプリン
グ信号dに従って、ディジタル信号に変換され、波形の
形で生体信号用TVメモリ46に格納され、読み出され
た信号が加算器48Aで断層像と合成され、D/A変換
器50によりアナログ信号に変換され、モニター52に
表示される。
【0014】次に、本発明の特徴は生体情報の表示にあ
るが、ここでは、ハートレートを例にとって説明する。
生体信号処理部には、図3の様な心電信号cが心電プロ
ーブにより送られて来るが、これを心電サンプリング信
号dによってサンプリングしディジタル信号化し、この
ディジタル信号を信号処理し、心電信号cの飛び出た部
分であるR波と呼ばれる部分を検出する。このR波は心
臓の鼓動の一周期に同期して発生する為、R波の周期を
検出しその逆数をとることにより1秒間の心臓の鼓動の
数、即ちハートレートが検出できる。生体信号処理部に
より導き出されたハートレート値fは、本発明の特徴で
あるハートレートメモリ54に一旦格納され、読み出さ
れたハートレートはキャラクタジェネレータ56により
文字映像信号に変換され、加算器48AによりBモード
用TVメモリ40及び生体信号用TVメモリ46からの
TV信号と合成されD/A変換器50によりアナログ信
号に変換されモニター52に表示される。
【0015】ハートレートメモリ54は、複数のハート
レートを格納することが出来、書き込みの際のアドレス
指定はタイミング制御部36Aからのハートレート書き
込みアドレスgによる。図3の様にハートレート値fが
R波検出信号eに同期して変化するため、このR波検出
信号eをタイミング制御部36Aに送り、R波検出信号
eに同期して変化するハートレート値書き込みアドレス
gを発生する。リアルタイムでハートレート値を表示す
る時は、ハートレートメモリ54からは最も新しいデー
タが読み出される。
【0016】シネループ時の超音波メモリ34及びハー
トレートメモリの読み出しの制御は、それぞれ線39a
及び線41aを介してタイミング制御部36Aより送ら
れてくる、読み出しバンクアドレス及びハートレート値
読み出しアドレスにより行われる。タイミング制御部3
6Aでは、リアルタイム時に格納した断層像の断層像書
き込みバンクアドレスと、同じくリアルタイム時に格納
したハートレート値のハートレート値書き込みアドレス
とを、時刻的に対応づけて記憶する機能を有している。
例えば図3の場合、断層像書き込みバンクアドレスが1
1の時に対応するハートレート値書き込みアドレスは4
であり、13には5、15にも5という対応を記憶して
いる。但し、断層像書き込みバンクアドレスが12や1
6の様に途中で生体情報が変化している場合は、掛かっ
ている時間が長い方のハートレート値書き込みアドレス
を対応させて記憶する。12の場合は5を、16の場合
も5を対応ずけて記憶する。
【0017】そしてシネループの際に、対応づけて記憶
されたものが再現され、断層像読み出しバンクアドレス
とハートレート値読み出しアドレスとなる。図3の場
合、図4の様に、断層像読み出しバンクアドレスが11
の場合、ハートレート値読み出しアドレスは4、12か
ら16の間は5、17・18は6となる。断層像読み出
しバンクアドレスb及び、ハートレート値読み出しアド
レスgによって、それぞれ超音波メモリ34及び生体情
報メモリから読み出された、断層像及びハートレート値
は、リアルタイム時と同様に走査変換器38、Bモード
用TVメモリ40及び、キャラクタジェネレータ56に
よりTV信号に変換され、加算器48Aにより合成さ
れ、モニター上表示される。
【0018】
【発明の効果】以上述べたことから、本発明によれば、
シネループ機能により記憶された断層像を表示する際
に、ハートレート値などの生体情報も同時にモニター上
に表示することが出来るので、診断を適正に行うのに寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】請求項1乃至請求項3に係わる発明の一実施例
を示す図である。
【図3】請求項1乃至請求項3に係わる発明の書き込み
タイミングを示す図である。
【図4】請求項1乃至請求項3に係わる発明の読み出し
タイミングを示す図である。
【図5】従来の超音波診断装置の構成図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ(超音波プローブ30) 4 断層像用記憶回路(超音波メモリ34,Bモード用
TVメモリ40) 6 生体信号検出プローブ(心電プローブ42) 8 生体情報用記憶回路(ハートレートメモリ54)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波プローブで得られる被診断者から
    一定の時間間隔で連続した複数時刻の複数の断層像を
    断層像用記憶回路に順次格納すると共に、生体信号検出
    プローブによって得られる生体信号を複数時刻に信号処
    理し複数の生体情報を発生させその生体情報を生体情報
    用記憶回路に格納し、格納された断層像を時刻順に循環
    的に読み出してシネループによる断層像の再生表示を行
    なう際に、読み出す断層像に時刻的に対応する生体情報
    も読み出し、断層像と生体情報を同時に表示することを
    特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される超音波診断装置に
    おいて、前記生体情報は、ハートレート値であることを
    特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される超音波診断装置に
    おいて、前記生体情報は、R波ディレー値であることを
    特徴とする超音波診断装置。
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