JPH07323030A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH07323030A
JPH07323030A JP6139740A JP13974094A JPH07323030A JP H07323030 A JPH07323030 A JP H07323030A JP 6139740 A JP6139740 A JP 6139740A JP 13974094 A JP13974094 A JP 13974094A JP H07323030 A JPH07323030 A JP H07323030A
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JP6139740A
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Ken Ishihara
原 謙 石
Shinji Kishimoto
本 眞 治 岸
Masa Harashima
島 雅 原
Kazunari Ishida
田 一 成 石
Akira Sasaki
明 佐々木
Hiroshi Kanda
田 浩 神
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/48Diagnostic techniques
    • A61B8/486Diagnostic techniques involving arbitrary m-mode

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
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  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波診断装置において、収集した超音波デ
ータを時系列に複数フレーム記録したシネメモリを再生
して得られるBモード像に対し任意方向のMモード像及
びAモード像を抽出して表示する。 【構成】 シネメモリ17により超音波送受信部16か
らのディジタルの超音波データを時系列に複数フレーム
記録しておき、DSC18で上記シネメモリ17から読
み出した超音波データを超音波ビームの走査線ごとに書
き込んで画像データを形成し、制御・グラフィック部2
2によりMモード・Aモード像メモリ27のメモリアド
レスを制御して任意方向のMモード・Aモード像抽出ラ
インを設定しDSC18へ転送し、このDSC18と並
列に設けられたMモード・Aモード像処理部19により
任意方向のMモード像及びAモード像を描出するための
Mモード・Aモード像データを記録し、上記制御・グラ
フィック部22に接続されたグラフィックメモリ20で
該制御・グラフィック部22から出力される任意方向の
Mモード・Aモード像抽出ラインを表示するデータを記
憶するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して被検
体の診断部位について超音波画像を作成し表示する超音
波診断装置に関し、特に収集した超音波データを時系列
に複数フレーム記録したシネメモリを再生して得られる
Bモード像に対し任意方向のMモード像及び又はAモー
ド像を抽出して表示することができる超音波診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波診断装置は、例え
ば特願平5-107261号で提案され図7に示すように、被検
体内に超音波を送受信する探触子1と、この探触子1を
駆動して超音波を発生させると共に受信した反射エコー
の信号を処理する超音波送受信部2と、この超音波送受
信部2からの反射エコー信号をディジタル化するA/D
変換器3と、このA/D変換器3からのディジタル信号
を超音波ビームの走査線ごとに書き込んで画像データを
形成するスキャンコンバータ4と、このスキャンコンバ
ータ4から出力された画像データを入力してアナログ変
換するD/A変換器5と、このD/A変換器5からのア
ナログ信号を入力して表示する画像表示装置6と、上記
各構成要素の動作を制御する制御部7とを有して成る超
音波診断装置において、上記スキャンコンバータ4と並
列に任意方向のMモード像を描出するためのMモード像
メモリ8を設けると共に、上記制御部7はMモード像メ
モリ8のメモリアドレスを制御して任意方向のMモード
像抽出ラインを設定し上記スキャンコンバータ4へ転送
するものとし、上記制御部7から送出されるMモード像
の表示開始点及び終了点の位置情報により任意方向のM
モード像抽出ラインを表示するグラフィック部9を設け
て成っていた。ここで、このような超音波診断装置によ
る画像診断では、診断部位のBモード像(断層像)によ
り疾患の有無、部位を把握し、Mモード像によって計測
を行い重症度を定量的に評価していた。なお、従来のM
モード像は、超音波ビーム方向の輝度レベルの時間変化
を描出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置においては、探触子1及び超音波送
受信部2で収集した反射エコー信号を超音波データとし
て時系列に複数フレーム記録するシネメモリを有してい
なかったので、スキャンコンバータ4を介して画像表示
装置6に診断部位のBモード像をリアルタイムで表示す
ると共に、制御部7及びMモード像メモリ8並びにグラ
フィック部9を用いて上記Bモード像に対し任意方向の
Mモード像を抽出表示することはできたが、それぞれ表
示後の画像データは総て消失してしまうものであった。
従って、リアルタイムで診断部位の計測画像を観察する
場合は特に問題ないが、その観察時に診断部位に対する
計測方向が適切でないと判断してもう一度その部位を観
察しようとする場合は、再度同一の被検体について超音
波画像を計測し直さなければならないものであった。こ
のことから、被検体の拘束時間が長くなると共に、診断
効率が低下するものであった。
【0004】また、従来の超音波診断装置においては、
計測したBモード像に対し任意方向のAモード像を抽出
して表示することはできなかった。さらに、複数の任意
方向のMモード像及び又はAモード像を抽出して表示す
ることもできなかった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、収集した超音波データを時系列に複数フレーム記
録したシネメモリを再生して得られるBモード像に対し
任意方向のMモード像及び又はAモード像を抽出して表
示することができる超音波診断装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波診断装置は、被検体内に超音波
を送受信する探触子と、この探触子を駆動して超音波を
発生させると共に受信した反射エコーの信号を処理し且
つこの反射エコー信号をディジタル化する超音波送受信
部と、この超音波送受信部からのディジタルの超音波デ
ータを時系列に複数フレーム記録するシネメモリと、こ
のシネメモリから読み出した超音波データを超音波ビー
ムの走査線ごとに書き込んで画像データを形成するディ
ジタルスキャンコンバータと、このディジタルスキャン
コンバータと並列に設けられ上記シネメモリからの超音
波データを交互に記憶する並列2系統のバッファメモリ
及びこれらのバッファメモリを交互に切り換えると共に
画像処理する切換処理部並びに上記バッファメモリから
の超音波データから任意方向のMモード像及び又はAモ
ード像を描出するためのMモード・Aモード像メモリを
備えたMモード・Aモード像処理部と、制御・グラフィ
ック部から出力される任意方向のMモード又はAモード
像抽出ラインを表示するデータを記憶するグラフィック
メモリと、上記ディジタルスキャンコンバータ及びMモ
ード・Aモード像処理部並びにグラフィックメモリから
の出力データを入力し画像表示するために合成すると共
にアナログ信号に変換する合成部と、上記各構成要素の
動作を制御すると共に操作入力によるMモード像及び又
はAモード像の表示開始点及び終了点の位置情報により
任意方向のMモード又はAモード像抽出ラインを設定す
る制御・グラフィック部と、上記合成部からのアナログ
信号を入力して表示する画像表示装置とから成るもので
ある。
【0007】また、上記Mモード・Aモード像処理部を
複数系統設け、複数の任意方向のMモード像及び又はA
モード像を描出するようにしてもよい。
【0008】
【作用】このように構成された超音波診断装置は、シネ
メモリにより超音波送受信部からのディジタルの超音波
データを時系列に複数フレーム記録しておき、ディジタ
ルスキャンコンバータで上記シネメモリから読み出した
超音波データを超音波ビームの走査線ごとに書き込んで
画像データを形成し、制御・グラフィック部によりMモ
ード・Aモード像メモリのメモリアドレスを制御して任
意方向のMモード・Aモード像抽出ラインを設定しディ
ジタルスキャンコンバータへ転送し、このディジタルス
キャンコンバータと並列に設けられたMモード・Aモー
ド像処理部によりその内部の並列2系統のバッファメモ
リで上記シネメモリからの超音波データを交互に記憶す
ると共に切換処理部で並列2系統のバッファメモリを交
互に切り換え且つ画像処理しさらにMモード・Aモード
像メモリで上記バッファメモリからの超音波データから
任意方向のMモード像及び又はAモード像を描出するた
めのMモード・Aモード像データを記録し、上記制御・
グラフィック部に接続されたグラフィックメモリで該制
御・グラフィック部から出力される任意方向のMモード
又はAモード像抽出ラインを表示するデータを記憶する
ように動作する。これにより、被検体の診断部位のBモ
ード像に対し任意方向のMモード又はAモード像抽出ラ
インを設定して表示すると共に、任意方向のMモード像
及び又はAモード像を抽出して表示することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による超音波診断装置の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して被検体の診断部位について超音波
画像を作成し表示するもので、図に示すように、探触子
15と、超音波送受信部16と、シネメモリ17と、デ
ィジタルスキャンコンバータ(以下「DSC」と略称す
る)18と、Mモード・Aモード像処理部19と、グラ
フィックメモリ20と、合成部21と、制御・グラフィ
ック部22と、画像表示装置23とを備えて成る。
【0010】上記探触子15は、機械的または電子的に
ビーム走査を行って被検体に超音波を送信及び受信する
もので、図示省略したがその中には超音波の発生源であ
ると共に反射エコーを受信する複数の振動子が内蔵され
ている。超音波送受信部16は、上記探触子15に対し
て駆動パルスを送出して超音波を発生させると共に受信
した反射エコーの信号を処理し且つこの反射エコー信号
をディジタル化するもので、図示省略したがその中に
は、探触子15から被検体へ送波する超音波ビームを形
成するための公知の送波パルサ及び送波遅延回路と、上
記探触子15の各振動子で受信した反射エコー信号を増
幅する受波増幅器と、上記受信した各反射エコー信号の
位相を揃えて加算し受波の超音波ビームを形成する受波
遅延回路及び加算器等から成る整相回路と、この整相回
路からの信号をディジタル化するA/D変換器とが内蔵
されている。そして、これら探触子15と超音波送受信
部16とで超音波送受信手段を構成しており、上記探触
子15で超音波ビームを被検体の体内で一定方向に走査
させることにより、1枚の断層像(Bモード像)を得る
ようになっている。
【0011】シネメモリ17は、上記超音波送受信部1
6から出力されるディジタルの超音波データを入力して
時系列に複数フレームの画像を記録するもので、例えば
120フレーム/秒の高フレームレートで撮像された断層
像データを記録するようになっている。また、DSC1
8は、上記シネメモリ17から読み出した超音波データ
を入力して超音波ビームの1走査線又は複数の走査線ご
とに内蔵のラインメモリに書き込んでBモードの画像デ
ータを形成するもので、上記高フレームレートで撮像さ
れた総ての超音波データが順次Bモード像として後述の
合成部21側へ送出するようになっている。
【0012】Mモード・Aモード像処理部19は、上記
シネメモリ17から読み出した超音波データを入力し、
該シネメモリ17を再生して得られるBモード像に対し
任意方向のMモード像及びAモード像を抽出して表示す
るための処理を行うもので、上記DSC18と並列に設
けられ、その内部構成は、第一のバッファメモリ24a
及びそのアドレス部25aと、第二のバッファメモリ2
4b及びそのアドレス部25bと、切換処理部26と、
Mモード・Aモード像メモリ27とから成る。上記第一
及び第二のバッファメモリ24a,24bは、前記シネ
メモリ17から読み出した高フレームレートの超音波デ
ータを交互に書き込み及び読み出すもので、並列して2
系統に設けられている。なお、各バッファメモリ24
a,24bに付設されたアドレス部25a,25bは、
それぞれのバッファメモリ24a,24bに書き込まれ
た超音波データにおいて任意方向のMモード像及びAモ
ード像のデータを抽出するのに対応した番地を順次指定
するものである。また、切換処理部26は、上記のよう
に並列2系統に設けられた第一及び第二のバッファメモ
リ24a,24bを交互に切り換えると共に、それぞれ
のバッファメモリ24a,24bから読み出した画像デ
ータについて加算平均及び間引き処理又は補間処理など
の画像処理を施すものである。さらに、Mモード・Aモ
ード像メモリ27は、上記切換処理部26を介して入力
する第一又は第二のバッファメモリ24a,24bから
の超音波データから任意方向のMモード像及びAモード
像を描出するためのMモード像データ及びAモード像デ
ータを記録するもので、例えば半導体メモリから成る。
【0013】グラフィックメモリ20は、後述の制御・
グラフィック部22から出力される任意方向のMモード
・Aモード像抽出ラインを表示するデータを記憶するも
のである。また、合成部21は、上記DSC18及びM
モード・Aモード像処理部19並びにグラフィックメモ
リ20からの出力データを入力し画像表示するために合
成すると共に、それぞれの画像データをアナログ信号に
変換するもので、その内部には、前記DSC18から出
力されるBモード像のデータと、Mモード・Aモード像
メモリ27から出力されるMモード像及びAモード像の
データと、グラフィックメモリ20から出力される任意
方向のMモード・Aモード像抽出ラインのデータとを入
力して合成する合成回路、及びD/A変換器を有してい
る。
【0014】制御・グラフィック部22は、上記の各構
成要素の動作を制御すると共に、操作入力によるMモー
ド像及びAモード像の表示開始点及び終了点の位置情報
により任意方向のMモード・Aモード像抽出ラインを設
定するもので、例えばCPUから成り、入力装置28か
ら操作者の操作により任意に入力されるMモード像及び
Aモード像の表示開始点及び終了点の位置情報を得て、
Mモード・Aモード像メモリ27のメモリアドレスを制
御し、任意方向のMモード・Aモード像抽出ラインを設
定して前記DSC18へ送出するようになっている。そ
して、画像表示装置23は、上記合成部21からのアナ
ログ信号を入力してテレビ表示方式により画像として表
示するもので、例えばテレビモニタから成る。
【0015】なお、図1において、符号29は被検体表
面に取り付けられた心電電極30から信号を取り込んで
心電波形等を検出する生体信号部を示し、符号31は上
記生体信号部29で検出した心電波形等の生体信号情報
を記録する生体信号メモリを示している。
【0016】次に、このように構成された超音波診断装
置の動作について、図2〜図5を参照して説明する。ま
ず、図1において、探触子15及び超音波送受信部16
の動作により、超音波画像データを収集し、シネメモリ
17及びDSC18並びに合成部21を介して、画像表
示装置23の画面に図2の左側部分に示すように、被検
体内の診断部位についてBモード像Ib(リニア走査探
触子の場合)を表示する。次に、操作者は、図1に示す
入力装置28を操作して、図2に示すBモード像Ib上
で、Mモード像及びAモード像の表示開始点としてA点
を任意に設定し、表示終了点としてB点を任意に設定す
る。これにより、上記A点とB点とを結ぶMモード・A
モード像抽出ラインLmaが設定される。このとき、上記
A点とB点とを所望の任意の位置に設定することによ
り、上記Mモード・Aモード像抽出ラインLmaを適宜回
転したり、移動したりして診断部位32に対して任意の
方向に設定することができる。
【0017】次に、図1に示す制御・グラフィック部2
2は、上記入力装置28から入力されたMモード像及び
Aモード像の表示開始点Aと表示終了点Bの位置情報を
得て、上記Mモード・Aモード像抽出ラインLmaを設定
してそのデータをDSC18へ送り、図2の左側部分に
破線で示すように該Mモード・Aモード像抽出ラインL
maの位置及び方向を表示する。さらに、制御・グラフィ
ック部22は、図2の左側部分に示す1フレームのBモ
ード像Ib上で、このBモード像Ibを形成する超音波打
ち出し方向の各超音波ビームが上記Mモード・Aモード
像抽出ラインLmaと交わるポイントの番地を算出し、デ
ータとして記憶する。これを図3を用いて説明すると、
同図(a)に示すBモード像Ib上において、超音波ビ
ーム33の本数が例えば128本とすると、A点は第1の
ポイントP1となり、B点は第128のポイントP128とな
る。そして、ポイントP1からP128の間で、各超音波ビ
ーム33と交わる点がP2,P3,…,P117,…,P127
のように並んでいる。
【0018】次に、図3(b)に示すように、Mモード
像Im上にて上記各々のA点〜B点のデータをUS1〜U
120までのMモード画素ラインに分配する。ここで、
テレビ表示のフレームレートは一般的に30フレーム/秒
であるが、図1に示すシネメモリ17には例えば120フ
レーム/秒の高フレームレートで画像データが記録され
ている。本発明においては、上記のような高フレームレ
ートの画像の全フレームから任意方向のMモード像及び
Aモード像を抽出することにより、高画質のMモード像
及びAモード像を表示しようとするものである。図3
(b)では、収集した毎秒120枚分のデータをUS1〜U
120のMモード画素ラインに分配している。このと
き、Bモード像Ibの1枚の完像時間は、フレームレー
トが120フレーム/秒であるから、1枚の画像について
は1/120秒=8.3msとなる。そして、心周期を例えば1.
5秒とすると、この1.5秒分のデータを一般に500画素ラ
インで表示しているので、 となり、1画素ラインの時間軸での幅は3msとなる。従
って、上記のようにBモード像Ibの1枚の完像時間は
8.3msであるので、Bモード像1枚分は約3画素ライン
に相当している。これは従来のMモード像と略同等の画
質を意味する。
【0019】図3(a)に示すBモード像Ibにおいて
は、画像の左端側すなわちB点のある側から超音波ビー
ム33の送受信が行われる。この場合、B点にあたるポ
イントP128が図3(b)に示すMモード像Imにおいて
第1のMモード画素ラインUS1に最初に書き込まれ
る。そして、この第1のMモード画素ラインUS1
は、ポイントP128〜P117までの12点が書き込まれる。
これは、上述のように1本のMモード画素ラインは3ms
の時間軸の幅に相当しており、Bモード像IbのA点〜
B点の各点の時間差は、20cmまでの深度を表示するもの
とすると一般的に260μsであるので、 となるからである。すなわち、図3(a)に示すBモー
ド像Ibの隣接した11〜12点が、図3(b)に示すMモ
ード像Imにおいて1本のMモード画素ラインUS1,U
2,…上に書き込まれる。従って、図3(a)に示す
Bモード像Ib上の次の11点であるポイントP116〜P
106が図3(b)に示す第2のMモード画素ラインUS2
に書き込まれる。このとき、各点の各Mモード画素ライ
ンUS1,US2,…上での番地は、図1に示す制御・グ
ラフィック部22により図3(a)に示すBモード像I
b上の番地から算出される。
【0020】図4は以上の動作を説明するためのタイミ
ング線図であり、前述の高フレームレートのシネメモリ
17を再生したときのタイミング関係を示している。図
4(a)は、上記シネメモリ17を記録時と同じ速度で
再生した場合の時間関係を示す。この場合は、120フレ
ーム/秒すなわち毎秒120コマで収集した超音波画像の
データを同じ速度で再生している。また、図4(b)
は、このようなシネメモリ再生において図1に示す画像
表示装置23にテレビ表示される超音波画像のタイミン
グ関係を示している。一般にテレビ表示は毎秒30コマで
あるので、毎秒120コマ収集した画像を4コマに1コマ
ずつの割合で表示している。図4(c)は、このような
テレビ表示を行うためのタイミングパルスを示してい
る。
【0021】上記のようなシネメモリ17の再生におい
て、図4(a)に示すシネメモリ再生タイミングは、図
1に示す第一のバッファメモリ24aと第二のバッファ
メモリ24bとに1フレーム毎に交互に転送される。図
4(d)は、このときの各バッファメモリ24a,24
bの切換信号を示す。これと同時に、図1に示すアドレ
ス部25aからは第一のバッファメモリ24aに対し図
4(e)に示すようなライト、リードのアドレスが送ら
れ、他のアドレス部25bからは第二のバッファメモリ
24bに対し図4(f)に示すようなリード、ライトの
アドレスが送られる。すなわち、第一のバッファメモリ
24aが書込み(ライト)のときは第二のバッファメモ
リ24bは読出し(リード)となり、次に第一のバッフ
ァメモリ24aが読出し(リード)となったときは第二
のバッファメモリ24bは書込み(ライト)となる。以
後、これを交互に繰り返して行く。これにより、図4
(g)に示すように、Mモード・Aモード像メモリ27
には、図4(a)に示すシネメモリ再生タイミングで抽
出した超音波画像のデータが1フレーム遅れてフレーム
毎に転送される。なお、図4(e),(f)中のライト
アドレスは、図1に示すシネメモリ17の読み出しアド
レスと同一のものを使用可能であるが、リードアドレス
は、図3(a)に示すポイントP1〜P128のようにMモ
ード・Aモード像抽出ラインLmaに沿ったアドレスを順
次出力するものである。
【0022】これにより、図5に示すように、Mモード
・Aモード像メモリ27には、Mモード像上での時間情
報を正しくするため、Mモード像ImのデータをBモー
ド像Ibの1フレームの完像時間8.3msを一つのブロック
として経時的に時間軸を変更して書き込まれる。このと
き、前述のようにMモード像の時間軸を1.5秒とした場
合、Mモード画素ラインが3本ごとであるため、1フレ
ーム分のMモード像のデータと、次のフレーム分のMモ
ード像のデータとの間が2点だけ空白となる。しかし、
これは現状の超音波診断装置で用いられている補間処理
により、画像診断に利用できる同品位のMモード像が作
成される。このようにして、図2に示すように、任意の
方向に設定したMモード・Aモード像抽出ラインLmaの
位置及び方向で抽出したMモード像Im及びAモード像
Iaが画像表示装置23に表示される。
【0023】図6は本発明の第二の実施例を示すブロッ
ク図である。この実施例は、図1に示すMモード・Aモ
ード像処理部19を、DSC18と並列に複数系統(1
9a〜19nのn系統)設けたものである。この場合、
上記Mモード・Aモード像処理部19a〜19nの各系
統には、シネメモリ17から同一の超音波データが送ら
れる。そして、各系統のMモード・Aモード像処理部1
9a〜19nは、図4(d)に示すバッファメモリの切
換信号により、その内部に並列2系統設けられたバッフ
ァメモリ24a,24bが前述のようにして同時に切り
換えられる。なお、図6の場合は、Mモード・Aモード
像処理部19がn系統(19a〜19n)存在するの
で、図4(e),(f)に示す第一及び第二のバッファ
メモリのアドレスにおいて、図2に示すMモード・Aモ
ード像抽出ラインLmaがn方向に異なっていると、リー
ドアドレスは同一とはならない。すなわち、上記Mモー
ド・Aモード像抽出ラインLmaをn方向に設定したとき
は、上記リードアドレスはn種類となり、図4(g)に
示すMモード・Aモード像メモリ27へ入力するデータ
もn種類となる。よって、この第二の実施例によれば、
複数(n方向)の任意方向のMモード像及びAモード像
を描出することができる。
【0024】なお、上記二つの実施例では、Bモード像
Ibの表示に加え、Mモード像ImとAモード像Iaとの
双方を任意の方向について表示可能とする例を挙げて説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、例えばBモード像Ibと任意方向のMモード像
Imの表示、又はBモード像Ibと任意方向のAモード像
Iaの表示のように、診断上の必要性及び装置構成上の
コストの面などを考慮して実施することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
シネメモリにより超音波送受信部からのディジタルの超
音波データを時系列に複数フレーム記録しておき、この
シネメモリから再生した被検体の診断部位のBモード像
に対し任意方向のMモード像及び又はAモード像を抽出
して表示することができる。従って、操作者が所望する
あらゆる位置及び方向のMモード像及び又はAモード像
でも表示することができ、例えば被検体内で四方に等方
的に収縮、拡張を繰り返す臓器(血管など)について、
任意方向のMモード像及び又はAモード像を表示してそ
の運動異常等について定性的、定量的な評価を行うこと
ができる。このことから、超音波診断装置の診断能を向
上することができる。
【0026】この場合、上記のようにシネメモリに超音
波データが時系列に複数フレーム記録されているので、
被検体の診断部位に対する計測方向が適切でないと判断
しても、従来のように再度同一の被検体について超音波
画像を計測し直すことなく、上記シネメモリからBモー
ド像を再生してMモード像及び又はAモード像の方向を
設定して観察することができる。このことから、被検体
の拘束時間を短縮できると共に、診断効率を向上するこ
とができる。
【0027】また、図6に示すようにMモード・Aモー
ド像処理部を複数系統設けたものにおいては、複数の任
意方向のMモード像及び又はAモード像を描出すること
ができ、装置の診断能をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波診断装置の実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明における任意方向のMモード像及びAモ
ード像の表示例を示す説明図である。
【図3】Bモード像上で、超音波打ち出し方向の各超音
波ビームが任意方向に設定されたMモード・Aモード像
抽出ラインと交わるポイントの番地を算出し、データと
して記憶する状態を説明する図である。
【図4】本発明における任意方向のMモード像及びAモ
ード像を抽出表示する動作を説明するためのタイミング
線図である。
【図5】Mモード・Aモード像メモリに対するMモード
像のデータの書き込み状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第二の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の超音波診断装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
15…探触子 16…超音波送受信部 17…シネメモリ 18…DSC 19…Mモード・Aモード像処理部 20…グラフィックメモリ 21…合成部 22…制御・グラフィック部 23…画像表示装置 24a…第一のバッファメモリ 24b…第二のバッファメモリ 25a,25b…アドレス部 26…切換処理部 27…Mモード・Aモード像メモリ 28…入力装置 A…表示開始点 B…表示終了点 Lma…Mモード・Aモード像抽出ライン Ib…Bモード像 Im…Mモード像 Ia…Aモード像
フロントページの続き (72)発明者 原 島 雅 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 石 田 一 成 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 佐々木 明 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 神 田 浩 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に超音波を送受信する探触子
    と、この探触子を駆動して超音波を発生させると共に受
    信した反射エコーの信号を処理し且つこの反射エコー信
    号をディジタル化する超音波送受信部と、この超音波送
    受信部からのディジタルの超音波データを時系列に複数
    フレーム記録するシネメモリと、このシネメモリから読
    み出した超音波データを超音波ビームの走査線ごとに書
    き込んで画像データを形成するディジタルスキャンコン
    バータと、このディジタルスキャンコンバータと並列に
    設けられ上記シネメモリからの超音波データを交互に記
    憶する並列2系統のバッファメモリ及びこれらのバッフ
    ァメモリを交互に切り換えると共に画像処理する切換処
    理部並びに上記バッファメモリからの超音波データから
    任意方向のMモード像及び又はAモード像を描出するた
    めのMモード・Aモード像メモリを備えたMモード・A
    モード像処理部と、制御・グラフィック部から出力され
    る任意方向のMモード又はAモード像抽出ラインを表示
    するデータを記憶するグラフィックメモリと、上記ディ
    ジタルスキャンコンバータ及びMモード・Aモード像処
    理部並びにグラフィックメモリからの出力データを入力
    し画像表示するために合成すると共にアナログ信号に変
    換する合成部と、上記各構成要素の動作を制御すると共
    に操作入力によるMモード像及び又はAモード像の表示
    開始点及び終了点の位置情報により任意方向のMモード
    又はAモード像抽出ラインを設定する制御・グラフィッ
    ク部と、上記合成部からのアナログ信号を入力して表示
    する画像表示装置とから成ることを特徴とする超音波診
    断装置。
  2. 【請求項2】 上記Mモード・Aモード像処理部を複数
    系統設け、複数の任意方向のMモード像及び又はAモー
    ド像を描出するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の超音波診断装置。
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