JP3363513B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3363513B2 JP10726193A JP10726193A JP3363513B2 JP 3363513 B2 JP3363513 B2 JP 3363513B2 JP 10726193 A JP10726193 A JP 10726193A JP 10726193 A JP10726193 A JP 10726193A JP 3363513 B2 JP3363513 B2 JP 3363513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して被検
体の診断部位について超音波画像を作成し表示する超音
波診断装置に関し、特にBモード像に対し任意方向のM
モード像を抽出して表示することができる超音波診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波診断装置は、被検
体内に超音波を送受信する探触子と、この探触子を駆動
して超音波を発生させると共に受信した反射エコーの信
号を処理する超音波送受信部と、この超音波送受信部か
らの反射エコー信号をディジタル化するA/D変換器
と、このA/D変換器からのディジタル信号を超音波ビ
ームの走査線ごとに書き込んで画像データを形成するス
キャンコンバータと、このスキャンコンバータから出力
された画像データを入力してアナログ変換するD/A変
換器と、このD/A変換器からのアナログ信号を入力し
て表示する画像表示装置と、上記各構成要素の動作を制
御する制御部とを有して成っていた。ここで、このよう
な超音波診断装置による画像診断では、診断部位のBモ
ード像(断層像)により疾患の有無、部位を把握し、M
モード像によって計測を行い重症度を定量的に評価して
いた。なお、従来のMモード像は、超音波ビーム方向の
輝度レベルの時間変化を描出するものである。
【0003】そして、このような超音波診断装置におけ
る超音波画像の表示様式は、図7に示すようになってい
た。すなわち、図7は例えばリニア走査探触子を用いて
超音波画像を表示した場合であり、同図(a)は被検体
内のある診断部位のBモード像Ib(断層像)を示して
おり、同図(b)はそのBモード像について抽出したM
モード像Imを示している。このとき、図7(a)に示
すBモード像Ibの中央部には、探触子からの超音波ビ
ームの打ち出し方向に一致したMモード像抽出ラインL
mが重畳して表示されており、このMモード像抽出ライ
ンLmが表示された位置の超音波ビームについて同図
(b)に示すようにMモード像Imを表示していた。そ
して、このMモード像抽出ラインLmの方向の超音波ビ
ーム1本分のデータを、そのままMモード像Imとして
記録し、表示していた。
【0004】また、図8は例えばセクタ走査探触子を用
いて心臓のBモード像Ibを表示した場合を示してお
り、このBモード像Ibを用いてMモード像を観察する
場合について説明する。図8において、Bモード像Ib
の視野のうちハッチングを付して示す部分が心臓であ
り、図の右側方が人体の頭部側であり、左側方が人体の
足部側である。そして、従来の心臓の超音波診断におい
ては、心収縮の状況を動画観察して動きの良否を判定し
ていた。しかし、このようなBモード像Ibによる観察
では、定性的な印象でしかなく、診断に精度を欠くもの
であった。そこで、従来からMモード像の観察により、
定量測定を行い診断精度を保っていた。すなわち、図8
において、左心室側壁部のA点の動きがおかしいと認め
られた場合は、図中のMモード像抽出ラインLmを上記
A点の近傍に移動させ、その方向の超音波ビームにより
Mモード像の観察を行っていた。
【0005】この場合の超音波画像の表示様式を示す
と、図9のようになる。同図(a)は図8に示すBモー
ド像Ibと同一の画像を示しており、同図(b)は上記
Bモード像Ib中のA点及びC点の動きを抽出したMモ
ード像Imを示している。このような図9において、人
体の胸(図8参照)の表面部は肋骨によって保護されて
いるので、その内部の診断のためには肋間に探触子を当
てなければならないが、これに適した位置は非常に少な
い。従って、図9(a)において、Mモード像抽出ライ
ンLmが、左心室の収縮の中心線L1に対して直交する左
心室収縮方向の線L2と一致するように探触子を当てる
ことはできないことが多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置においては、例えばリニア走査探触
子を用いて超音波画像を表示した場合、図7(a)に示
すBモード像Ibにおいて探触子からの超音波ビームの
打ち出し方向の超音波ビーム1本分のデータをそのまま
Mモード像Imとして表示しており、図7(a)に示す
Mモード像抽出ラインLmが探触子からの超音波ビーム
の打ち出し方向に一致していたので、Bモード像Ibに
おける超音波ビームの打ち出し方向しかMモード像Im
を表示することができなかった。従って、図7(a)の
Bモード像Ibにおいて超音波ビームの打ち出し方向に
一致したMモード像抽出ラインLmの方向以外について
は、Mモード像Imを表示することができず、例えば上
記Bモード像Ib上においてMモード像抽出ラインLmに
直交又は斜めに交差する方向のMモード像Imは表示す
ることができないものであった。このことから、操作者
が所望する任意方向のMモード像を表示することができ
ず、例えば被検体内で四方に等方的に収縮、拡張を繰り
返す臓器について、あらゆる方向のMモード像を表示し
てその運動異常等について定性的、定量的な評価をする
ことができないことがあった。
【0007】また、例えばセクタ走査探触子を用いて超
音波画像を表示した場合、図9(a)に示すBモード像
Ibにおいて、A点の動きは図中に示す左心室収縮方向
の線L2に沿って観察する必要があるが、従来装置にお
いては、Mモード像抽出ラインLmは必ず探触子からの
超音波ビームの打ち出し方向に一致しており、それ以外
の方向は選択できなかった。このとき、図9(b)に示
すMモード像Imにおいては、上記Mモード像抽出ライ
ンLmの方向のA点とC点の動きしか表示されないもの
であった。しかるに、診断の目的としては、図9(a)
における左心室収縮方向の線L2上にて心室側壁部のA
点とB点の収縮状況を定量的に把握することにあるの
で、従来装置においては、上記A点とB点をそれぞれ通
る別々のMモード像抽出ラインLm,Lm′を設定し、2
本のMモード像抽出ラインLm,Lm′によりA点とB点
の動きを表示するようにしたものがある。
【0008】しかし、このような従来装置においては、
前述のように構造物の動きのMモード像抽出ライン方向
の成分を表示しているため、図10で説明するように診
断精度が十分とは言えないものであった。すなわち、図
10において、図9(a)に示す左心室側壁部のA点で
本来検出したいのは左心室収縮方向の線L2に沿う動き
aであるが、上記Mモード像抽出ラインLmに沿って上
記aと角度θ1で交わるa1の動き(a1=a・sinθ1
が図9(b)に示すMモード像Imには表示されるもの
であった。同様にして、図9(a)に示す左心室側壁部
のB点で本来検出したいのは左心室収縮方向の線L2
沿う動きb(図10参照)であるが、上記Mモード像抽
出ラインLm′に沿って上記bと角度θ2で交わるb1
動き(b1=b・sinθ2)がMモード像Imには表示され
るものであった。この場合、上記の角度θ1,θ2はそれ
ぞれ異なるため、各Mモード像抽出ラインLm,Lm′方
向への動きの成分の分配は一様ではない。すなわち、精
度が悪いものであった。従来の超音波診断においては、
Mモード像計測時に、上記の角度θ1,θ2等をパラメー
タとして算出値を換算する等の処理を行っているが、被
検体の動きは一様でないことから、誤差が大きくなるこ
とがあった。このため、診断に際しては、操作者の経験
則に頼って診断精度を保つように努めていた。
【0009】そこで、本発明は、このような問題点に対
処して、被検体の診断部位のBモード像に対し任意方向
のMモード像を抽出して表示することができる超音波診
断装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波診断装置は、被検体内に超音波
ビームを送信及び受信する超音波送受信手段と、該受信
した反射エコー信号を走査線ごとに書き込んでBモード
像データを形成する走査変換手段と、該形成されたBモ
ード像に対し任意方向に設定された線カーソル上にてM
モード像データを生成する手段上記送信される超音
波ビームの本数を計数し、所定本数ごとにMモード画素
ラインのアドレスを順次更新し、上記Bモード像上での
データ位置に対応付けられ且つ上記Mモード画素ライン
のアドレスへの書込みタイミングを決定し、該決定され
たタイミングの書込み信号をMモード像データ生成手段
へ送出し、その書込み信号からBモード像の隣接フレー
ム間のMモード像データを補間により求めるように処理
する手段と、上記生成されたBモード像データ及びMモ
ード像データを画像として表示する画像表示手段と、を
備えたものである。また、上記任意方向の線カーソルの
設定は、被検体内の運動部位の少なくとも2点について
それらの動きの方向と一致する方向に設定するものであ
る。
【0011】
【作用】このように構成された超音波診断装置は、走査
変換手段で形成されたBモード像に対し任意方向に設定
された線カーソル上にてMモード像データを生成し、
音波送受信手段から送信される超音波ビームの本数を計
数し、所定本数ごとにMモード画素ラインのアドレスを
順次更新し、上記Bモード像上でのデータ位置に対応付
けられ且つ上記Mモード画素ラインのアドレスへの書込
みタイミングを決定し、該決定されたタイミングの書込
み信号をMモード像データ生成手段へ送出し、その書込
み信号からBモード像の隣接フレーム間のMモード像デ
ータを補間により求め、上記生成されたBモード像デー
タ及びMモード像データを画像として表示するように動
作する。これにより、被検体の診断部位のBモード像に
対し任意方向のMモード像を抽出して表示することがで
、操作者が所望するあらゆる位置及び方向のMモード
像について高精度の計測が可能となるまた、上記任意
方向の線カーソルの設定を、被検体内の運動部位の少な
くとも2点についてそれらの動きの方向と一致する方向
に設定することにより、該設定された任意方向の線カー
ソルの方向が被検体内の運動部位の動きの方向と一致し
て、表示されたMモード像には上記運動部位の動きがそ
のまま正しく表示され、Mモード像について高精度の計
測を行う。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による超音波診断装置の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して被検体の診断部位について超音波
画像を作成し表示するもので、図に示すように、探触子
1と、超音波送受信部2と、A/D変換器3と、スキャ
ンコンバータ4と、D/A変換器5と、画像表示装置6
と、制御部7とを有し、さらにMモード像メモリ8と、
グラフィック部9と、合成回路10とを備えて成る。
【0013】上記探触子1は、機械的または電子的にビ
ーム走査を行って被検体に超音波を送信及び受信するも
ので、図示省略したがその中には超音波の発生源である
と共に反射エコーを受信する複数の振動子が内蔵されて
いる。超音波送受信部2は、上記探触子1に対して駆動
パルスを送出して超音波を発生させると共に受信した反
射エコーの信号を処理するもので、図示省略したがその
中には、探触子1から被検体へ送波する超音波ビームを
形成するための公知の送波パルサ及び送波遅延回路と、
上記探触子1の各振動子で受信した反射エコー信号を増
幅する受波増幅器と、上記受信した各反射エコー信号の
位相を揃えて加算し受波の超音波ビームを形成する受波
遅延回路及び加算器等から成る整相回路とが内蔵されて
いる。そして、これら探触子1と超音波送受信部2とで
超音波送受信手段を構成しており、上記探触子1で超音
波ビームを被検体の体内で一定方向に走査させることに
より、1枚の断層像(Bモード像)を得るようになって
いる。
【0014】前記A/D変換器3は、上記超音波送受信
部2からの反射エコー信号を入力してディジタル信号に
変換するものである。また、スキャンコンバータ4は、
前記超音波送受信部2で受信した反射エコー信号を走査
線ごとに書き込んでBモード像データを形成する走査変
換手段となるもので、上記A/D変換器3から出力され
るディジタル信号を入力して超音波ビームの1走査線又
は複数の走査線ごとに内蔵のラインメモリに書き込んで
Bモードの画像データを形成し、後述のD/A変換器5
側へ送出するものである。
【0015】D/A変換器5は、上記スキャンコンバー
タ4から出力されたBモード像データを入力してアナロ
グビデオ信号に変換するものである。さらに、画像表示
装置6は、前記形成されたBモード像データを画像とし
て表示する画像表示手段となるもので、上記D/A変換
器5からのアナログビデオ信号を入力してテレビ表示方
式により画像として表示するようになっており、例えば
テレビモニタから成る。また、制御部7は、上記の各構
成要素の動作を制御するもので、例えば中央処理装置
(CPU)から成る。なお、この制御部7には、キーボ
ード又はトラックボール、ジョイスティック等の入力装
置11が接続されている。
【0016】ここで、本発明においては、前記スキャン
コンバータ4と並列にMモード像メモリ8が設けられる
と共に、制御部7にはグラフィック部9が接続され、か
つその制御部7で上記Mモード像メモリ8のメモリアド
レスを制御するようになっている。上記Mモード像メモ
リ8は、前記A/D変換器3から出力されるディジタル
信号を入力して、任意方向のMモード像を描出するため
のMモード像データを記録するもので、例えば半導体メ
モリから成る。また、グラフィック部9は、上記制御部
7から送出されるMモード像の表示開始点及び表示終了
点の位置情報を入力して、任意方向の線カーソルとして
Mモード像抽出ラインを表示するデータを作成するも
のである。そして、上記制御部7は、前記入力装置11
から操作者の操作により任意に入力されるMモード像の
表示開始点及び表示終了点の位置情報を得て、Mモード
像メモリ8のメモリアドレスを制御し、Bモード像に対
任意方向のMモード像抽出ラインを設定して上記スキ
ャンコンバータ4へ送出するものとされている。そし
て、上記スキャンコンバータ4及びMモード像メモリ8
並びにグラフィック部9のそれぞれの出力側には、一つ
の合成回路10が設けられており、スキャンコンバータ
4から出力されるBモード像(断層像)のデータと、M
モード像メモリ8から出力されるMモード像のデータ
と、グラフィック部9から出力される任意方向のMモー
ド像抽出ラインのデータとを入力して、前記制御部7か
らの制御信号により画像表示するために合成して出力す
るようになっている。
【0017】次に、このように構成された超音波診断装
置の動作について、図2〜図5を参照して説明する。ま
ず、図1において、探触子1及び超音波送受信部2の動
作により、超音波画像データを収集し、A/D変換器3
及びスキャンコンバータ4並びにD/A変換器5を介し
て、画像表示装置6の画面に図2の左側部分に示すよう
に、被検体内の診断部位についてBモード像Ib(リニ
ア走査探触子の場合)を表示する。次に、操作者は、図
1に示す入力装置11を操作して、図2に示すBモード
像Ib上で、Mモード像の表示開始点としてA点を任意
に設定し、表示終了点としてB点を任意に設定する。こ
れにより、上記A点とB点とを結ぶMモード像抽出ライ
ンLmが設定される。このとき、上記A点とB点とを所
望の任意の位置に設定することにより、上記Mモード像
抽出ラインLmを適宜回転したり、移動したりして診断
部位12に対して任意の方向に設定することができる。
【0018】次に、図1に示す制御部7は、上記入力装
置11から入力されたMモード像の表示開始点Aと表示
終了点Bの位置情報を得て、グラフィック部9に上記M
モード像抽出ラインLmのデータを送り、図2の左側部
分に破線で示すように該Mモード像抽出ラインLmの位
置及び方向を表示する。さらに、制御部7は、図2の左
側部分に示す1フレームのBモード像Ib上で、このB
モード像Ibを形成する超音波打ち出し方向の各超音波
ビームが上記Mモード像抽出ラインLmと交わるポイン
トの番地を算出し、データとして記憶する。これを図3
を用いて説明すると、同図(a)に示すBモード像Ib
上において、超音波ビーム13の本数が例えば128本と
すると、A点は第1のポイントP1となり、B点は第128
のポイントP128となる。そして、ポイントP1からP
128の間で、各超音波ビーム13と交わる点がP2
3,…,P117,…,P127のように並んでいる。
【0019】次に、図3(b)に示すように、Mモード
像Im上にて上記各々のA点〜B点のデータをUS1〜U
45までのMモード画素ラインに分配する。ここで、テ
レビ表示のフレームレートは一般的に30フレーム/秒で
あり、1秒間に30枚のフレーム画像を表示する。いま、
心周期を例えば1.5秒とすると、この心周期の間に 30枚/秒×1.5秒=45枚 のデータが必要となる。このことから、この45枚分のデ
ータで1.5秒分のMモード像Imを再構成していることが
わかり、上記45枚分のデータをUS1〜US45のMモー
ド画素ラインに分配している。このとき、Bモード像I
bの1枚の完像時間は、フレームレートが30フレーム/
秒であるから、1枚の画像については1/30秒=33msと
なる。そして、前記1.5秒分のデータを一般に500画素ラ
インで表示しているので、 となり、1画素ラインの時間軸での幅は3msとなる。従
って、上記のようにBモード像Ibの1枚の完像時間は3
3msであるので、Bモード像1枚分は11画素ラインに相
当している。
【0020】図3(a)に示すBモード像Ibにおいて
は、画像の左端側すなわちB点のある側から超音波ビー
ム13の送受信が行われる。この場合、B点にあたるポ
イントP128が図3(b)に示すMモード像Imにおいて
第1のMモード画素ラインUS1に最初に書き込まれ
る。そして、この第1のMモード画素ラインUS1
は、ポイントP128〜P117までの12点が書き込まれる。
これは、上述のように1本のMモード画素ラインは3ms
の時間軸の幅に相当しており、Bモード像IbのA点〜
B点の各点の時間差は、20cmまでの深度を表示するもの
とすると一般的に260μsであるので、 となるからである。すなわち、図3(a)に示すBモー
ド像Ibの隣接した11〜12点が、図3(b)に示すMモ
ード像Imにおいて1本のMモード画素ラインUS1,U
2,…上に書き込まれる。従って、図3(a)に示す
Bモード像Ib上の次の11点であるポイントP116〜P
106が図3(b)に示す第2のMモード画素ラインUS2
に書き込まれる。このとき、各点の各Mモード画素ライ
ンUS1,US2,…上での番地は、図1に示す制御部7
により図3(a)に示すBモード像Ib上の番地から算
出される。
【0021】図4は以上の動作の処理手順を説明するた
めのタイミング線図である。図4(a)は探触子1から
の超音波送信タイミングを示しており、この場合は、同
図(e)に拡大して示すように例えば290μsで超音波ビ
ームの送信を繰り返している。そして、図4(b)に示
すようにフレーム開始信号が発生されて第1のフレーム
が開始されると同時に、図1に示す制御部7は、超音波
送信回数すなわち超音波ビームの本数をカウントし、超
音波送信回数の11回又は12回ごとに図4(c)に示すよ
うにMモード画素ラインの更新タイミング信号を出力す
る。これにより、図4(d)に示すように、図3(b)
に示すMモード画素ラインUS1,US2,…のアドレス
が順次更新される。さらに、図4(e)に示す超音波送
信のタイミングごとに、図4(g)に示すように、画素
Yアドレス(図3(b)参照)が変更される。
【0022】上記の画素Yアドレスは、図3(b)に示
す1本のMモード画素ラインUS1,US2,…上の位置
を示すアドレスであり、Mモード像Imの上下方向の位
置に対応している。図4(g)において、Y1(128)は図
3(b)における第1のMモード画素ラインUS1上に
てポイントP128のY方向のアドレスを示し、Y2(116)
は第2のMモード画素ラインUS2上にてポイントP116
のY方向のアドレスを示している。この状態で、図1に
示す制御部7は、図3(a)に示すBモード像Ib上で
の各ポイントP1〜P128のデータ位置に対応して、図4
(g)に示す画素Yアドレスで指定した番地への書込み
タイミングを決定し、図4(h)に示すように、画素Y
方向書込み信号として図1に示すMモード像メモリ8へ
送出する。
【0023】これにより、図5に示すように、Mモード
像メモリ8には、Mモード像上での時間情報を正しくす
るため、Mモード像ImのデータをBモード像Ibの1フ
レームの完像時間33msを一つのブロックとして経時的に
時間軸を変更して書き込まれる。このとき、前述のよう
にMモード画素ラインが11本又は12本ごとであるため、
1フレーム分のMモード像のデータと、次のフレーム分
のMモード像のデータとの間が10点又は11点だけ空白と
なる。しかし、これは現状の超音波診断装置で用いられ
ている補間処理により、画像診断に利用できるMモード
像が作成される。このようにして、図2に示すように、
任意の方向に設定したMモード像抽出ラインLmの位置
及び方向で抽出したMモード像Imが画像表示装置6に
表示される。
【0024】なお、上述の図2〜図5を参照して説明し
た表示例は、リニア走査探触子を用いた実施例の場合で
あるが、本発明はこれに限らず、セクタ走査探触子を用
いた場合でも、図6に示すように、上述と同様の手法に
より適用することが可能である。すなわち、図6(a)
において、左心室側壁部のA点及びB点を通る任意方向
のMモード像抽出ラインLmを設定し、A点の動きをa
とし、B点の動きをbとすると、それぞれの動きの方向
は上記任意方向のMモード像抽出ラインLmの方向と一
致しているので、図6(b)に示すMモード像Imには
それぞれの移動量a,bがそのまま正しく表示されるこ
ととなる。従って、高精度の計測が可能となる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係る発明によれば、走査変換手段で形成され
Bモード像に対し任意方向に設定された線カーソル上
てMモード像データを生成し、超音波送受信手段から
送信される超音波ビームの本数を計数し、所定本数ごと
にMモード画素ラインのアドレスを順次更新し、上記B
モード像上でのデータ位置に対応付けられ且つ上記Mモ
ード画素ラインのアドレスへの書込みタイミングを決定
し、該決定されたタイミングの書込み信号をMモード像
データ生成手段へ送出し、その書込み信号からBモード
像の隣接フレーム間のMモード像データを補間により求
め、上記生成されたBモード像データ及びMモード像デ
ータを画像として表示することができる。これにより、
被検体の診断部位のBモード像に対し任意方向のMモー
ド像を抽出して表示することができ、操作者が所望する
あらゆる位置及び方向のMモード像について高精度の計
測が可能となる。また、例えば被検体内の運動部位につ
いて、任意方向のMモード像を表示してその運動異常等
について定性的、定量的な評価を行うことができる。こ
のことから、超音波診断装置の診断能を向上することが
できる。
【0026】また、請求項2に係る発明によれば、Bモ
ード像に対する任意方向の線カーソルの設定を、被検体
内の運動部位の少なくとも2点についてそれらの動きの
方向と一致する方向に設定することにより、該設定され
た任意方向の線カーソルの方向が被検体内の運動部位の
動きの方向と一致して、表示されたMモード像には上記
運動部位の動きがそのまま正しく表示され、Mモード像
について高精度の計測を行うことができる。この場合、
経時的な変化が正しく抽出されるので、操作者が経験則
に頼って診断精度を保つ必要がなくなり、診断精度を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による超音波診断装置の実施例を示す
ブロック図、
【図2】 本発明における任意方向のMモード像の表示
例を示す説明図、
【図3】 Bモード像上で、超音波打ち出し方向の各超
音波ビームが任意方向に設定されたMモード像抽出ライ
ンと交わるポイントの番地を算出し、データとして記憶
する状態を説明する図、
【図4】 本発明における任意方向のMモード像を抽出
表示する動作を説明するためのタイミング線図、
【図5】 Mモード像メモリに対するMモード像のデー
タの書き込み状態を示す説明図、
【図6】 本発明をセクタ走査探触子を用いた装置に適
用した場合の表示例を示す説明図、
【図7】 従来の超音波診断装置におけるMモード像の
表示例を示す説明図、
【図8】 従来装置において例えばセクタ走査探触子を
用いて心臓のBモード像を表示した場合を示す説明図、
【図9】 上記の従来例においてBモード像及びMモー
ド像を表示した場合の表示例を示す説明図、
【図10】 図9の表示例においては診断精度が十分で
ないことを示す説明図。
【符号の説明】
1…探触子、 2…超音波送受信部、 3…A/D変換
器、 4…スキャンコンバータ、 5…D/A変換器、
6…画像表示装置、 7…制御部、 8…Mモード像
メモリ、 9…グラフィック部、 10…合成回路、
11…入力装置、 A…表示開始点、 B…表示終了
点、 Lm…Mモード像抽出ライン。
フロントページの続き (72)発明者 石 田 一 成 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株式会社日立メディコ内 (72)発明者 原 島 雅 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株式会社日立メディコ内 (56)参考文献 特開 昭58−200737(JP,A) 特開 昭55−103841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体内に超音波ビームを送信及び受信す
    る超音波送受信手段と、 該受信した反射エコー信号を走査線ごとに書き込んでB
    モード像データを形成する走査変換手段と、 該形成されたBモード像に対し任意方向に設定された線
    カーソル上にてMモード像データを生成する手段上記送信される超音波ビームの本数を計数し、所定本数
    ごとにMモード画素ラインのアドレスを順次更新し、上
    記Bモード像上でのデータ位置に対応付けられ且つ上記
    Mモード画素ラインのアドレスへの書込みタイミングを
    決定し、該決定されたタイミングの書込み信号をMモー
    ド像データ生成手段へ送出し、その書込み信号からBモ
    ード像の隣接フレーム間のMモード像データを補間によ
    り求めるように処理する手段と、 上記生成されたBモード像データ及びMモード像データ
    を画像として表示する画像表示手段と、 を備えた ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】上記任意方向の線カーソルの設定は、被検
    体内の運動部位の少なくとも2点についてそれらの動き
    の方向と一致する方向に設定することを特徴とする請求
    項1記載の超音波診断装置。
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