JP5317391B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

この発明は3次元の領域を走査することができる超音波診断装置に関する。
近年、超音波振動子を2次元的に配列することにより、3次元的に超音波を送信して反射波を受信する、いわゆる2次元超音波プローブの開発が進められている。
2次元超音波プローブを用いた超音波診断装置では図8に示すように、超音波プローブ2が3次元的に超音波を送信して反射波を受信するため、超音波振動子が1次元的に配列している1次元超音波プローブを用いた超音波診断装置と比べて、短時間(リアルタイム)で観察対象全体の走査が可能となる。特に、拍動がある循環器分野では、その有用性が顕著となっている。
3次元的に超音波を送受信することによって収集されたボリュームデータに対して、ボリュームレンダリング処理(以下、VR処理と称する場合がある)やMPR処理(Multi Plannar Reconstruction)などの画像処理を施すことにより、3次元画像データや任意断面におけるMPR画像データなどの画像データが生成される。
しかしながら、上記2次元超音波プローブによる走査においては、1次元超音波プローブによる走査と比べて、単位時間当たりのデータ発生量が飛躍的に増加する。例えば、60°×60°という広範囲の走査を行うには、超音波ビーム(受信ビーム)の並列同時受信数が16程度のビームフォーマを備えることが不可欠であり、併せて、16程度の並列同時受信数によって発生するデータの処理が可能なハードウェアが必要になる。このようなハードウェアの大規模化は超音波診断装置のコストを大幅に上昇させるため、装置の普及の大きな障害となる。
従って、費用対効果を向上させるため、従来の3次元超音波診断装置では、超音波ビーム(受信ビーム)の並列同時受信数が4程度のハードウェアが採用されている。このような超音波診断装置を用いてリアルタイム性を損なわずに診断に耐えうるレベルの画質の画像を得るためには、図9に示すように走査範囲を狭くする必要がある。
このようなハードウェアの規模による送受信の制約を克服する手法として、心電信号(ECG信号)をトリガ信号として超音波の送受信を行う走査手法が提案されている(例えば特許文献1)。以下、ECG信号を利用した走査方法について図10及び図11を参照しつつ説明する。図10は、分割された3次元の走査範囲を説明するための模式図である。図11は、ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得されたデータと、そのデータの合成を説明するための模式図である。
まず、図10(a)に示すように、全体の走査範囲Sを複数の領域に分割する。図10(a)に示す例においては、全体の走査範囲Sを4つの領域A、B、C及びDに等分割する。ここで、分割された個々の領域A〜Dを、以下、サブボリュームと称することにする。図10(a)に示す例においては、4つのサブボリュームを、それぞれ、サブボリュームA、サブボリュームB、サブボリュームC、サブボリュームDとする。ここでは、サブボリュームA、B、C及びDが、A、B、C、Dの順番に1列に並ぶように全体の走査範囲Sを分割している。超音波ビーム(受信ビーム)の並列同時受信数が少ない超音波診断装置では、図10(b)に示すように、サブボリューム単位で超音波ビームの送受信が順次、行われる。
次に、ECG信号を利用したサブボリュームの走査方法について図11を参照しつつ説明する。心電計により被検体の心電波形を収集し、例えば、心電波形のR波が検出され時にECGトリガ信号を生成して超音波診断装置に出力する。超音波診断装置がそのECGトリガ信号を受けると、被検体に対して超音波を送信し、被検体からの反射波を受信することで走査データを取得する。
ECGトリガ信号を利用して超音波による走査を行なう場合、超音波診断装置が図11に示す第1のECGトリガ信号Iを受けると、その信号に従って超音波の送受信を開始する。そして、ECGトリガ信号Iに対応した心拍中では、サブボリュームAの走査を行う。例えば、1心拍中に同じサブボリュームの走査を4回行い、時相が異なる走査データを取得する。
ここで、サブボリュームを1回走査するために必要な走査時間をΔtとする。走査が4回行われる場合、第1のECGトリガ信号Iを受けた時相をtとし、その時相tで走査が開始されて取得された走査データを走査データAとする。その走査データAを取得した後、時相tで走査が開始されて取得された走査データを走査データAとする。その走査データAの走査の後、時相tで走査が開始されて取得された走査データを走査データAとする。その走査データAの走査の後、時相tで走査が開始されて取得された走査データを走査データAとする。つまり、時相t〜時相tの間(=Δt)で走査データAが取得され、時相t〜時相tの間(Δt)で走査データAが取得され、時相t〜時相tの間で走査データAが取得され、時相t〜時相tの間(Δt)で走査データAが取得される。以上のように、第1のECGトリガ信号Iに対応した1心拍中では、走査データA、A、A及びAが取得される。
次に、第2のECGトリガ信号Iに対応した心拍中では、サブボリュームBの走査が行われ、各時相において走査データB、B、B及びBが取得される。同様に、第3のECGトリガ信号IではサブボリュームCの走査が行われ、第4のECGトリガ信号IではサブボリュームDの走査が行われる。
このように異なる心拍で収集された走査データは、同じ時相で取得された走査データ同士が組み合わされて、全体の走査範囲に対応する1つのボリュームデータに合成される。つまり、時相t〜時相tの間に取得された走査データA、B、C及びDを結合して、時相t〜時相tにおける観察対象全体のデータを得る。同様に、時相t〜時相t、時相t〜時相t、時相t〜時相tにおいても、サブボリュームの走査データを合成することにより、各時相における観察対象全体のデータを得る。
米国特許第6,544,175号明細書
しかしながら、従来技術に係る手法によると、観察対象全体のデータが揃うまで、全体の3次元画像データを生成して表示することができない問題があった。例えば、全体の走査範囲Sを4つのサブボリュームに分割した場合、第1心拍でサブボリュームAの走査データが取得され、第2心拍でサブボリュームBの走査データが取得され、第3心拍でサブボリュームCの走査データが取得され、第4心拍でサブボリュームDの走査データが取得される。このように第4心拍になって初めて全体の走査範囲Sのボリュームデータが得られるため、全体の走査範囲Sの3次元画像を観察するためには第4心拍が経過するまで待つ必要があった。そのため、観察対象の全体像が観察できるようになるまでには、走査開始から数秒の遅れが発生する問題があった。
この発明は上記の問題を解決するものであり、超音波による走査開始後の早い時点から走査範囲の全体の画像を得ることが可能な超音波診断装置を提供することを目的とする。さらに、画像データ内において時相差の少ない画像を得ることが可能な超音波診断装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、所定の3次元の走査範囲を走査することにより前記所定の3次元の走査範囲の走査データを取得する超音波プローブと、前記3次元の走査範囲を複数の領域に分け、心電波形に基づいたトリガ信号を受けるたびに、異なる前記領域から走査を開始させ前記複数の領域を順次走査させることにより、前記超音波プローブに前記3次元の走査範囲に亘る走査データを取得させる制御手段と、第1の画像処理と第2の画像処理とを切り替える手段を有し、前記第1の画像処理として、異なる前記トリガ信号毎に、前記トリガ信号のそれぞれを受けて走査を前記開始したときの領域のデータから連続して取得された前記複数の領域の走査データを用い、かつ同一のトリガ信号の周期内でいずれかの領域の最新の走査データが取得された場合に当該領域の最新の走査データにより更新された走査データを用いて、前記3次元の走査範囲の画像データを生成し、前記第2の画像処理として、前記トリガ信号毎に前記トリガ信号のそれぞれを受けて走査を前記開始したときの領域のデータから連続して取得された前記複数の領域の走査データの中から、複数の前記トリガ信号のそれぞれから同じ経過時間に取得された各領域の走査データを用いて前記3次元の走査範囲の画像データを生成し、かつ異なる前記経過時間に対応した走査データを用いて前記3次元の走査範囲の画像データを生成する画像処理手段と、を有することを特徴とする超音波診断装置である。
請求項1に記載の発明によると、第1の画像処理として、前記トリガ信号の周期内で連続して取得された前記複数の領域の走査データを用いて、走査データが得られ次第、順次、画像データを更新して生成することができるため、超音波による操作開始後の早い時点から捜査範囲の全体の画像を得ることができる。
また、請求項に記載の発明によると、第2の画像処理として、各トリガ信号から同じ時間経過した時点(同じ時相)で取得された走査データに基づいて画像データを生成することで、時相差の少ない画像が得られる。そのことにより、詳細な画像を得ることが可能となる。
この実施形態に係る超音波診断装置の概略構成について図1を参照しつつ説明する。図1は、この発明の実施形態に係る超音波診断装置の概略構成を示すブロック図である。
超音波プローブ2は、超音波振動子がマトリックス(格子)状に配置された2次元超音波プローブからなり、3次元的に超音波を送信して反射波を受信することで、放射状に広がる形状の3次元データをエコー信号として受信する。
送受信部3は送信部と受信部とからなり、超音波プローブ2に電気信号を供給して超音波を発生させるとともに、超音波プローブ2が受信したエコー信号を受信する。
送受信部3の送信部は、制御部8から出力されたスキャン制御信号に従って超音波プローブ2に電気信号を供給して超音波を発生させ、3次元の所定範囲を走査させる。そのスキャン制御信号には、超音波によって走査する走査範囲を示す情報、及び走査の開始位置を示す情報が含まれ、送信部はその情報に従って超音波プローブ2を駆動する。送信部は、制御部8から出力されたスキャン制御信号を受けると、そのスキャン制御信号に含まれる走査の開始位置を示す情報に従って、超音波プローブ2にその開始位置から走査を開始させ、スキャン制御信号に含まれる走査範囲を示す情報に従って、その走査範囲内を走査させる。
送信部の具体的な構成について説明すると、送信部は、図示しないクロック発生回路、送信遅延回路、及びパルサ回路を備えている。クロック発生回路は、超音波信号の送信タイミングや送信周波数を決めるクロック信号を発生する回路である。送信遅延回路は、超音波の送信時に遅延を掛けて送信フォーカスを実施する回路である。パルサ回路は、各超音波振動子に対応した個別経路(チャンネル)の数分のパルサを内蔵し、遅延が掛けられた送信タイミングで駆動パルスを発生し、超音波プローブ2の各超音波振動子に供給するようになっている。
また、送受信部3内の受信部は、図示しないプリアンプ回路、A/D変換回路、及び受信遅延・加算回路を備えている。プリアンプ回路は、超音波プローブ2の各超音波振動子から出力されるエコー信号を受信チャンネルごとに増幅する。A/D変換回路は、増幅されたエコー信号をA/D変換する。受信遅延・加算回路は、A/D変換後のエコー信号に対して受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与え、加算する。その加算により、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調される。なお、この送受信部3によって加算処理された信号を「RF信号」と称する。このRF信号は送受信部3からBモード処理部4に出力される。
Bモード処理部4は、エコーの振幅情報の映像化を行い、エコー信号から超音波ラスタデータを生成する。具体的には、RF信号に対してバンドパスフィルタ処理を行い、その後、出力信号の包絡線を検波し、検波されたデータに対して対数変換による圧縮処理を施す。このBモード処理部4で生成されるデータを超音波ラスタデータと称する。なお、この超音波ラスタデータがこの発明の「走査データ」に相当する。
記憶部5には、Bモード処理部4により生成された超音波ラスタデータが記憶、保持される。
制御部8はスキャン制御信号を送受信部3に出力して、超音波プローブ2による超音波の送受信を制御する。上述したように、スキャン制御信号には、超音波によって走査する3次元の走査範囲を示す情報と、走査の開始位置を示す情報が含まれている。走査範囲を示す情報と走査の開始位置を示す情報を予め条件記憶部9に記憶しておき、制御部8は条件記憶部9に記憶されている走査範囲を示す情報と走査の開始位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。この実施形態では、制御部8は心電波形(ECG信号)に従って走査の開始タイミングを図り、その開始タイミングでスキャン制御信号を送受信部3に出力する。なお、この制御部8がこの発明の「制御手段」に相当する。
ここで、超音波によって走査する3次元の走査範囲、走査の開始位置、及び走査の開始タイミングについて図2及び図10を参照して説明する。図2は、ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。
例えば、図10(a)に示すように、全体の走査範囲Sを4つのサブボリュームA、B、C及びDに等分割する。この実施形態では、サブボリュームA、B、C及びDが、その順番で1列に並ぶように全体の走査範囲Sを等分割する。そして、サブボリュームA、B、C及びDの順番で走査する。なお、説明を簡便にするために、各サブボリュームの走査条件は同じであるものとする。サブボリュームA、B、C及びDの位置が走査の開始位置に相当し、サブボリュームA、B、C及びDの位置を示す情報(走査の開始位置を示す情報)と、走査範囲Sを示す情報が予め条件記憶部9に記憶されている。
次に、超音波による走査の開始位置と走査の開始タイミングについて説明する。心電計を用いて被検体の心電波形(ECG信号)を収集している場合において、制御部8が外部からECGトリガ信号を受信すると、送受信部3にスキャン制御信号を出力する。例えば、R波が検出された際にECGトリガ信号を発生する信号発生器を設け、そのECGトリガ信号を制御部8に出力する。上述したように、スキャン制御信号には、走査の開始位置を示す情報が含まれており、送受信部3は超音波プローブ2にその開始位置から走査を開始させる。なお、この実施形態ではR波が検出された際にECGトリガ信号を発生しているが、R波以外のタイミングでトリガ信号を発生するようにしても、同じ作用及び効果を奏することができる。
そして、制御部8は、新たなECGトリガ信号を受信するたびに走査の開始位置を変え、異なる開始位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。この実施形態では、走査の開始位置をサブボリュームA、B、C及びDの順番で変える。つまり、制御部8が最初のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームAの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームAから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームBの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームBから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。さらに、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームCの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームCから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。さらに、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームDの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームDから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。
例えば、図2に示すように、ECGトリガ信号Iが制御部8に出力されて、制御部8がECGトリガ信号Iを受信すると、制御部8は送受信部3に対してスキャン制御信号を出力する。具体的には、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)ではサブボリュームAから走査を開始するために、制御部8は走査開始の位置を示す情報としてサブボリュームAの位置を示す情報を条件記憶部9から取得し、そのサブボリュームAの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。送受信部3は制御部8からスキャン制御信号を受信すると、そのスキャン制御信号に従って、超音波プローブ2にサブボリュームAから走査を開始させる。そして、サブボリュームA、B、C及びDの順番で走査することで、走査範囲Sの全範囲を走査して全範囲のボリュームデータを取得する。
ここで、1つのサブボリュームを走査するために必要な走査時間をΔtとする。制御部8がECGトリガ信号Iを受信して送受信部3にスキャン制御信号を出力し、そのスキャン制御信号に基づいて走査が開始された時相をtとする。時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームAを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータAとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームBを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータBとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームCを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータCとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームDを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータDとする。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信するまで、サブボリュームA、B、C及びDの走査を続ける。図2に示す例においては、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)で、超音波ラスタデータA、B、C、D、A、B、C、D、及びAが取得されている。これら超音波ラスタデータは、その超音波ラスタデータが取得された時相に対応付けられて記憶部5に記憶されることになる。
そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、サブボリュームAの隣にあるサブボリュームBから走査を開始する。具体的には、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)ではサブボリュームBから走査を開始するために、制御部8は走査開始の位置を示す情報としてサブボリュームBの位置を示す情報を条件記憶部9から取得し、そのサブボリュームBの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。送受信部3は制御部8からスキャン制御信号を受信すると、そのスキャン制御信号に従って、超音波プローブ2にサブボリュームBから走査を開始させる。そして、サブボリュームB、C、D及びAの順番で走査することで、走査範囲Sの全範囲を走査して全範囲のボリュームデータを取得する。
図2に示すように、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)では、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームBを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータBとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームCを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータCとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームDを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータDとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームAを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータAとする。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信するまで、サブボリュームA、B、C及びDの走査を続ける。図2に示す例においては、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)で、超音波ラスタデータB、C、D、A、B、C、D、A、及びBが取得されている。これら超音波ラスタデータは、その超音波ラスタデータが取得された時相に対応付けられて記憶部5に記憶されることになる。
さらに、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、サブボリュームBの隣にあるサブボリュームCから走査を開始する。具体的には、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第3心拍)ではサブボリュームCから走査を開始するために、制御部8は走査開始の位置を示す情報としてサブボリュームCの位置を示す情報を条件記憶部9から取得し、そのサブボリュームCの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。送受信部3は制御部8からスキャン制御信号を受信すると、そのスキャン制御信号に従って、超音波プローブ2にサブボリュームCから走査を開始させる。そして、サブボリュームC、D、A及びBの順番で走査することで、走査範囲Sの全範囲を走査して全範囲のボリュームデータを取得する。
図2に示すように、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第3心拍)では、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームCを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータCとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームDを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータDとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームAを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータAとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームBを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータBとする。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信するまで、サブボリュームA、B、C及びDの走査を続ける。図2に示す例においては、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第3心拍)で、超音波ラスタデータC、D、A、B、C、D、A、B、及びCが取得されている。これら超音波ラスタデータは、その超音波ラスタデータが取得された時相に対応付けられて記憶部5に記憶されることになる。
そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、サブボリュームCの隣になるサブボリュームDから走査を開始する。具体的には、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第4心拍)ではサブボリュームDから走査を開始するために、制御部8は走査開始の位置を示す情報としてサブボリュームDの位置を示す情報を条件記憶部9から取得し、そのサブボリュームDの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。送受信部3は制御部8からスキャン制御信号を受信すると、そのスキャン制御信号に従って、超音波プローブ2にサブボリュームDから走査を開始させる。そして、サブボリュームD、A、B及びCの順番で走査することで、走査範囲Sの全範囲を走査して全範囲のボリュームデータを取得する。
図2に示すように、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第4心拍)では、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームDを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータDとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームAを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータAとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームBを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータBとし、時相t〜時相tの間(時間Δt)でサブボリュームCを走査することで取得されたデータを超音波ラスタデータCとする。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信するまで、サブボリュームA、B、C及びDを走査し続ける。図2に示す例においては、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第4心拍)で、超音波ラスタデータD、A、B、C、D、A、B、C、及びDが取得されている。これら超音波ラスタデータは、その超音波ラスタデータが取得された時相に対応付けられて記憶部5に記憶されることになる。
以後、制御部8がECGトリガ信号を受信するたびに、走査の開始位置を順次、変えて走査範囲Sを走査していく。走査の開始位置と開始タイミングについてまとめると、ECGトリガ信号IではサブボリュームAから走査を開始し、ECGトリガ信号IではサブボリュームBから走査を開始し、ECGトリガ信号IではサブボリュームCから走査を開始し、ECGトリガ信号IではサブボリュームDから走査を開始する。そして、次のECGトリガ信号では再びサブボリュームAから走査を開始して、以後、制御部8がECGトリガ信号を受信するたびに走査の開始位置を変えて走査範囲Sを走査していく。
なお、心電波形(ECG信号)を制御部8に入力して制御部8でR波を検出するようにし、制御部8がR波を検出した場合に、スキャン制御信号を送受信部3に出力するようにしても良い。
画像処理部7は、データ取得部71、データ合成部72、及びレンダリング部73を備えて構成され、記憶部5から超音波ラスタデータを読み込み、ボリュームレンダリングやMPR処理などの画像処理を施すことにより3次元画像データやMPR画像データなどの画像データを生成する。その画像データは表示部10に出力され、表示部10のモニタ画面上に3次元画像やMPR画像などの画像が表示される。なお、この画像処理部7がこの発明の「画像処理手段」に相当する。
データ取得部71は、記憶部5に記憶されている各サブボリュームに対する走査で得られた超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。
データ合成部72はデータ取得部71により読み込まれた超音波ラスタデータを合成し、合成したデータをレンダリング部73に出力する。このデータ合成部72によって合成されたデータが、走査範囲Sの全範囲に亘って収集されたボリュームデータに相当することになる。
レンダリング部73は、データ合成部72にて合成されたデータに対してボリュームレンダリングを施すことにより3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。これにより、表示部10には走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。なお、ボリュームレンダリング以外の画像処理、例えばMPR処理やサーフェイスレンダリングなどの画像処理を施しても良い。MPR処理を施した場合は、任意位置における断層像データ(MPR画像データ)が生成され、表示部10にはそのMPR画像が表示されることになる。
この実施形態に係る画像処理部7は、2種類の画像処理を施すことが可能となっている。ここで、その2種類の画像処理の内容について説明する。まず、第1の画像処理方法について図2を参照して説明し、次に、第2の画像処理方法について図3を参照して説明する。第1の画像処理方法は、超音波による走査開始の直後から画像を表示可能とするための処理方法であり、第2の画像処理方法は、詳細な画像を表示可能とするための処理である。なお、第1の画像処理方法がこの発明の「第1の画像処理」に相当し、第2の画像処理方法がこの発明の「第2の画像処理」に相当する。
[第1の画像処理方法]
まず、第1の画像処理方法について図2を参照して説明する。第1の画像処理方法では、データ取得部71は、超音波の走査によって取得された順番に記憶部5から超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。図2に示す例を用いて説明する。まず、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)で取得された超音波ラスタデータA、B、C、及びDを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。つまり、データ取得部71は、時間的に連続して取得された超音波ラスタデータを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。
データ合成部72は、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C、及びDを合成したデータは、走査範囲Sの全範囲に亘って収集された1つのボリュームデータVに相当することになる。このボリュームデータVは、時間的に連続して取得された超音波ラスタデータで構成されていることになる。
レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(ボリュームデータV)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。これにより、表示部10には走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。
以上のように、超音波による走査を開始した直後に取得された超音波ラスタデータA、B、C及びDに基づいて画像データを生成して表示することで、走査開始直後から走査範囲Sの全範囲を表す画像を表示して観察することが可能となる。つまり、この実施形態に係る超音波診断装置1によると、従来技術のように、走査範囲Sの全範囲を表す画像を得るために数心拍待つ必要がなく、走査開始後、直ちに画像を観察することが可能となる。
そして、図2に示すように、サブボリュームDの次にサブボリュームAが走査されることで、超音波ラスタデータDの次に超音波ラスタデータAが取得されて記憶部5に記憶されると、データ取得部71は記憶部5から超音波ラスタデータAを読み込んでデータ合成部72に出力する。
データ合成部72は、超音波ラスタデータAに代えて超音波ラスタデータAを用いて、超音波ラスタデータA、B、C、及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C、及びDを合成したデータは、走査範囲Sの全範囲に亘って取得された1つのボリュームデータVに相当することになる。このボリュームデータVは、時間的に連続して取得された超音波ラスタデータで構成されていることになる。
レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(ボリュームデータV)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。これにより、表示部10には、ボリュームデータVの3次元画像に代えて、ボリュームデータVの3次元画像が表示されることになる。
そして、図2に示すように、サブボリュームAの次にサブボリュームBが走査されることで、超音波ラスタデータAの次に超音波ラスタデータBが取得されて記憶部5に記憶されると、データ取得部71は記憶部5から超音波ラスタデータBを読み込んでデータ合成部72に出力する。
データ合成部72は、超音波ラスタデータBに代えて超音波ラスタデータBを用いて、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成したデータは、走査範囲Sの全範囲に亘って取得された1つのボリュームデータVに相当することになる。このボリュームデータVは、時間的に連続して取得された超音波ラスタデータで構成されていることになる。
レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(ボリュームデータV)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。これにより、表示部10には、ボリュームデータVの3次元画像に代えて、ボリュームデータVの3次元画像が表示されることになる。
さらに、図2に示すように、サブボリュームBの次にサブボリュームCが走査されることで、超音波ラスタデータBの次に超音波ラスタデータCが取得されて記憶部5に記憶されると、データ取得部71は記憶部5から超音波ラスタデータCを読み込んでデータ合成部72に出力する。
データ合成部72は、超音波ラスタデータCに代えて超音波ラスタデータCを用いて、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成したデータは、走査範囲Sの全範囲に亘って取得された1つのボリュームデータVに相当することになる。このボリュームデータVは、時間的に連続して取得された超音波ラスタデータで構成されていることになる。
レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(ボリュームデータV)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。これにより、表示部10には、ボリュームデータVの3次元画像に代えて、ボリュームデータVの3次元画像が表示されることになる。
以上のように、最初のECGトリガ信号から4つ分のサブボリュームの走査が完了すると、走査範囲Sの全範囲を表すボリュームデータが得られ、3次元画像データの生成及び表示が可能となる。その後、新たなサブボリュームの走査が完了するごとに、同じサブボリュームの超音波ラスタデータを更新して新たな3次元画像データを生成して表示する。このように、超音波の走査によって取得された順番に超音波ラスタデータを読み出して3次元画像データを生成することによって、走査開始後、直ちに、走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像を取得して表示することが可能となる。
一方、従来技術に係る超音波診断装置においては、走査範囲Sの全範囲を表す画像を得るためには、例えば第4心拍(ECGトリガ信号Iに対応する心拍)が経過するまで待つ必要があったため、走査開始後、直ちに画像を観察することができなかった。つまり、第4心拍になって初めて、走査範囲Sの全範囲のデータが揃うため、全範囲の画像を得るためには、第4心拍まで待つ必要があった。
これに対して、この実施形態に係る超音波診断装置1によると、走査開始直後の時相t〜時相tまでの間で走査範囲Sの全範囲が走査できて全範囲のデータが揃うため、走査開始後の早い段階から3次元画像を得て表示することが可能となる。
ただし、第1の画像処理方法によって得られた画像データには、4つ分のサブボリュームを走査するに要する時間分の時相差が存在する。そのため、3次元画像にはその時相差に起因する歪みが生じるおそれがある。しかしながら、操作者は走査開始後の早い時点から関心領域の全体像の観察が可能であるため、被検査者の体動や呼吸動の有無を素早く認知することが可能となる。この第1の画像処理方法は、例えば、薬物注入によるストレス・エコー検査などの検査において有用な方法である。
[第2の画像処理方法]
次に、第2の画像処理方法について図3を参照して説明する。図3は、ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。
第2の画像処理方法では、データ取得部71は、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータであって、異なる心拍中で同じ時相に取得された超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。つまり、データ取得部71は、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータであって、各ECGトリガ信号を受信してから同じ時間が経過した時点で取得された超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。超音波ラスタデータに、その超音波ラスタデータが取得された時相を対応付けて記憶部5に記憶しておくことで、データ取得部71は、同じ時相で取得された超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。
まず、データ取得部71は、異なる心拍中であって同じ時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。図3に示す例では、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータAを読み込む。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータBを読み込む。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第3心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータCを読み込む。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第4心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータDを読み込む。そして、データ取得部71は、超音波ラスタデータA、B、C及びDをデータ合成部72に出力する。
新たなECGトリガ信号を受信するごとに走査の開始位置を変えて異なるサブボリュームから走査を開始しているため、異なる心拍であって同じ時相で取得された超音波ラスタデータは、それぞれ、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータとなっている。
データ合成部72は、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成したデータは、時相t〜時相tの間において走査範囲Sの全範囲に亘って取得された1つのボリュームデータに相当することになる。
レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(時相t〜時相tのボリュームデータ)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。これにより、表示部10には、時相t〜時相tの間に収集された3次元画像であって、走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。
時相t〜時相t以外の時相に取得された超音波ラスタデータについても、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータと同様にデータ取得部71によって読み込まれてデータ合成部72に出力される。
例えば、データ取得部71は、異なる心拍中であって同じ時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。図3に示す例では、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータBを読み込む。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータCを読み込む。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第3心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータDを読み込む。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第4心拍)であって、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータAを読み込む。そして、データ取得部71は、超音波ラスタデータB、C、D及びAをデータ合成部72に出力する。このように、異なる心拍であって同じ時相に取得された超音波ラスタデータは、それぞれ、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータとなっている。
データ合成部72は、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成したデータは、時相t〜時相tの間において走査範囲Sの全範囲に亘って収集された1つのボリュームデータに相当することになる。
レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(時相t〜時相tのボリュームデータ)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に表示する。これにより、表示部10には、時相t〜時相tの間に収集された3次元画像であって、走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。
時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータや、時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータについても、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータが合成されて3次元画像データが生成される。
時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータについては、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)で取得された超音波ラスタデータC、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)で取得された超音波ラスタデータD、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第3心拍)で取得された超音波ラスタデータA、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第4心拍)で取得された超音波ラスタデータBによって、1つのボリュームデータを構成し、そのボリュームデータに対してボリュームレンダリングを行うことにより、時相t〜時相tの間の3次元画像データが生成され、その3次元画像が表示部10に表示されることになる。
時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータについては、超音波ラスタデータD、A、B及びCによって1つのボリュームデータが構成され、そのボリュームデータに対してボリュームレンダリングを行うことにより、時相t〜時相tの間の3次元画像データが生成され、その3次元画像が表示部10に表示されることになる。
以上のように、同じ時相の間で取得された超音波ラスタデータに基づいて3次元画像データを生成しているため、データ内の時相差が少なく、アーチファクトが少ない詳細な3次元画像データが得られる。つまり、各サブボリュームの超音波ラスタデータは時間Δtの間で収集されているため、同じ時相で収集された超音波ラスタデータを合成することで、データ内に発生する時間差が時間Δtのみとなるため、アーチファクトが少ない詳細な3次元画像が得られる。
なお、画像処理部7は、超音波診断装置1に内蔵されたASIC、FPGA又はCPUで構成され、図示しない記憶部に記憶されている画像処理プログラムを読み込んで実行することで、データ取得部71、データ合成部72、及びレンダリング部73の機能を実行する。また、画像処理部7を、超音波診断装置1の外部に設置されたワークステーションなどの画像処理装置で構成しても良い。
また、DSC6(Digital Scan Converter:デジタルスキャンコンバータ)は、直交座標系で表される画像を得るために、超音波ラスタデータを直交座標で表されるデータに変換する(スキャンコンバージョン処理)。
表示部10はCRTや液晶ディスプレイなどのモニタからなり、そのモニタ画面上に断層像、3次元画像又は血流情報などの画像が表示される。
なお、図1にはBモード処理部4のみを図示しているが、Bモード処理部4の他、既知のドプラ処理部やCFM(カラーフローマッピング)処理部を設けても良い。CFM処理部などを設けた場合、RF信号は目的に応じてBモード処理部4やCFM処理部などに出力されることになる。
上記実施形態では、走査範囲Sの全範囲を4つの領域に分割して走査した場合について説明したが、一般的に走査範囲Sの全範囲をN個の領域に分割した場合について説明する。走査範囲Sの全範囲をN個のサブボリュームに分割するものとし、1つのサブボリュームの走査時間をΔtとし、1心拍の時間をTとする。なお、説明を簡便にするために、各サブボリュームの走査条件は同じであるものとする。
そして、全走査範囲SをN個のサブボリュームに分割して走査を行い、得られた超音波ラスタデータに基づいて全走査範囲Sの3次元画像データを生成するためには、時間T内で、(M×N+1)個、又は(M×N−1)個分のサブボリュームの走査が可能であることが必要十分条件となる。ここで、Mは自然数である。図2及び図3に示す例では、M=2、N=4となっており、1心拍中に(2×4+1)個分のサブボリュームの走査が行われている。
1心拍の時間Tを予め計測しておくことで、(M×N+1)又は(M×N−1)の条件を満たすM及びNの組み合わせを求めることができる。
1心拍中に(M×N+1)個分のサブボリュームの走査を行う場合、
(M×N+1)≦(T/Δt)となるため、
(M×N)は、{INT(T/Δt)−1}以下の最大の整数になるように決めれば良い。なお、INT(X)は、X以下の最大の整数を与える関数である。
また、1心拍中に(M×N−1)個分のサブボリュームの走査を行う場合、
(M×N−1)≦(T/Δt)となるため、
(M×N)は、{INT(T/Δt)+1}以下の最大の整数になるように決めれば良い。
以上のように求められる(M×N)の値に従って、全走査範囲Sを分割して走査を行うことで、時間T内で全走査範囲Sの3次元画像データを生成することができる。
(動作)
次に、この発明の実施形態に係る超音波診断装置1による一連の動作について図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、この発明の実施形態に係る超音波診断装置による一連の動作を示すフローチャートである。
(ステップS01)
心電計を用いて被検体の心電波形(ECG信号)を収集している場合において、制御部8がECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置を示す情報を含むスキャン制御信号を送受信部3に出力する。例えば、図2に示すように、制御部8がECGトリガ信号Iを受信すると、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)ではサブボリュームAから走査を開始するために、制御部8は走査開始の位置を示す情報としてサブボリュームAの位置を示す情報を条件記憶部9から取得し、そのサブボリュームAの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。
(ステップS02)
送受信部3は、制御部8からスキャン制御信号を受信すると、そのスキャン制御信号に従って、超音波プローブ2にサブボリュームAから走査を開始させる。そして、サブボリュームA、B、C及びDの順番で走査範囲Sを走査していく。この走査によって取得された超音波ラスタデータは記憶部5に記憶されていく。
(ステップS03)
ステップS03では、データ取得部71が記憶部5に記憶されている超音波ラスタデータを順次、読み込んでデータ合成部72に出力する。例えば、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)で取得された超音波ラスタデータA、B、C及びDを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。
(ステップS04)
ステップS04では、データ合成部72が、データ取得部71によって取得された超音波ラスタデータを合成し、合成したデータをレンダリング部73に出力する。例えば、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成することで、走査範囲Sの全範囲を表すボリュームデータVとする。そして、その合成データ(ボリュームデータV)をレンダリング部73に出力する。
(ステップS05)
ステップS05では、レンダリング部73が、データ合成部72によって合成されたデータ(ボリュームデータV)に対してボリュームレンダリングを施すことにより3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。
(ステップS06)
レンダリング部73から表示部10に3次元画像データが出力されると、表示部10のモニタ画面上に3次元画像が表示される。これにより、表示部10には走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。
(ステップS07、ステップS03)
そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信しない場合は(ステップS07、No)、データ取得部71は、次のサブボリュームの超音波ラスタデータを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する(ステップS03)。例えば、データ取得部71は、超音波ラスタデータAを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。
データ合成部72は、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成することで、走査範囲Sの全範囲を表すボリュームデータVを生成し(ステップS04)、レンダリング部73はそのボリュームデータVに対してボリュームレンダリングを施すことにより3次元画像データを生成する(ステップS05)。これにより、表示部10には、ボリュームデータVに代わって、ボリュームデータVに対応した3次元画像が表示されることになる。
(ステップS07、ステップS08)
制御部8が次のECGトリガ信号Iを受信した場合(ステップS07、Yes)、制御部8は、次の走査の開始位置を示す情報を含むスキャン制御信号を送受信部3に出力する(ステップS08)。例えば、図2に示すように、制御部8がECGトリガ信号Iを受信すると、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)ではサブボリュームBから走査を開始するために、制御部8は走査開始の位置を示す情報としてサブボリュームBの位置を示す情報を条件記憶部9から取得し、そのサブボリュームBの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。
(ステップS09)
送受信部3は、制御部8からスキャン制御信号を受信すると、そのスキャン制御信号に従って、超音波プローブ2にサブボリュームBから走査を開始させる。そして、サブボリュームB、C、D及びAの順番で走査範囲Sを走査していく。この走査によって取得された超音波ラスタデータは記憶部5に記憶されていく。
そして、以後、ステップS03〜ステップS09を繰り返すことで、順次、3次元画像データを生成して表示部10に3次元画像を表示していく。
以上の処理を実施することにより、走査開始後、直ちに3次元画像データが生成されて表示部10に3次元画像を表示することが可能となる。
次に、詳細な画像を表示可能とするための処理について図5を参照して説明する。
(ステップS11)
ステップS11では、データ取得部71は、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータであって、異なる心拍中で同じ時相で取得された超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。例えば、図3に示すように、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍(第1心拍)の時相t〜時相tで取得された超音波ラスタデータAを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍(第2心拍)の時相t〜時相tで取得された超音波ラスタデータB2を記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。また、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍(第3心拍)の時相t〜時相tで取得された超音波ラスタデータCを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。さらに、データ取得部71は、ECGトリガ信号Iに対応する心拍(第4心拍)の時相t〜時相tで取得された超音波ラスタデータDを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。
(ステップS12)
ステップS12では、データ合成部72は、データ取得部71によって読み込まれた超音波ラスタデータを合成する。例えば、データ合成部72は、超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成し、その合成データをレンダリング部73に出力する。超音波ラスタデータA、B、C及びDを合成したデータは、時相t〜時相tにおいて走査範囲Sの全範囲に亘って取得された1つのボリュームデータに相当することになる。
(ステップS13)
ステップS13では、レンダリング部73は、データ合成部72によって合成された合成データ(時相t〜時相tのボリュームデータ)に対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成し、その3次元画像データを表示部10に出力する。
(ステップS14)
ステップS14では、レンダリング部73によって生成された3次元画像データに基づく3次元画像が表示部10に表示される。これにより、表示部10には、時相t〜時相tの間に収集された3次元画像であって、走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。
以上の処理を実施することにより、時相差が少ない3次元画像データを生成することが可能となり、アーチファクトの影響を抑えた3次元画像を表示部10に表示することが可能となる。
[変形例]
次に、上記実施形態に係る超音波診断装置1の変形例について説明する。
(変形例1)
まず、変形例1について図6を参照して説明する。図6は、ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。上記実施形態では、第1の画像処理方法と第2の画像処理方法とを別々に説明したが、これらの画像処理方法を組み合わせても良い。つまり、ある心拍で取得された超音波ラスタデータに対しては第1の画像処理方法を実施し、別の心拍で取得された超音波ラスタデータに対しては第2の画像処理方法を実施し、第1の画像処理方法と第2の画像処理方法とを交互に実施しても良い。
例えば、図6に示すように、ECGトリガ信号Iを受信してからECGトリガ信号Iを受信するまでの間に取得された超音波ラスタデータに対しては、第1の画像処理方法を施す。そして、ECGトリガ信号Iを受信した以降に取得された超音波ラスタデータに対しては、第2の画像処理方法を施す。つまり、第1心拍と第2心拍で取得された超音波ラスタデータに対しては、第1の画像処理方法を施し、第3心拍以降で取得された超音波ラスタデータに対しては、第2の画像処理方法を施す。なお、第2の画像処理方法には、4心拍分の超音波ラスタデータが必要となるため、第3から第6心拍で取得された超音波ラスタデータに対して第2の画像処理方法を実施することになる。例えば、詳細な画像を得ようとする場合は、第2の画像処理方法を実施し、走査開始直後に画像を得ようとする場合は、第1の画像処理方法を実施する。
上記画像処理方法の切り換えは、所定数のECGトリガ信号を受信するたびに、自動的に画像処理方法を切り換えて画像処理を行っても良く、操作者が図示しない操作部を用いて画像処理方法を指定しても良い。自動的に画像処理方法を切り換える場合、制御部8が所定数のECGトリガ信号を受信すると、制御部8は画像処理部7に画像処理方法の切り替えを示す信号を出力する。画像処理部7はその切り換えを示す情報を制御部8から受けると、画像処理方法を切り換えて第1又は第2の画像処理方法を実施する。
(変形例2)
次に、変形例2について図7を参照して説明する。図7は、ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。
上記実施形態では、図2に示すように、走査の開始位置をサブボリュームA、B、C及びDの順番で変えて走査範囲Sの全範囲を走査したが、この変形例2ではその順番を変えた。例えば、走査の開始位置をサブボリュームA、C、D及びBの順番で変えて走査範囲Sの全範囲を走査する。
つまり、この変形例2では、制御部8が最初のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームAの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームAから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームCの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームCから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。そして、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームDの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームDから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。さらに、制御部8が次のECGトリガ信号を受信すると、走査の開始位置としてサブボリュームBの位置を示す情報をスキャン制御信号に含ませて送受信部3に出力する。これにより、サブボリュームBから走査が開始され、走査範囲Sの全範囲が走査される。
上記の走査によって取得された超音波ラスタデータは記憶部5に記憶され、画像処理部7のデータ取得部71によって取得されることになる。
上述した第1の画像処理方法については、実施形態に係る方法と同じ方法で超音波ラスタデータが記憶部5から読み出されて、データ合成部72にて合成される。つまり、取得された順番に超音波ラスタデータが読み出されることになる。例えば、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第1心拍)で取得された超音波ラスタデータにおいては、取得された順番に、超音波ラスタデータA、B、C及びDがデータ取得部71によって読み出されてデータ合成部72に出力される。
また、ECGトリガ信号Iに対応する心拍中(第2心拍)で取得された超音波ラスタデータにおいても、取得された順番に、超音波ラスタデータC、D、A及びBがデータ取得部71によって読み出されてデータ合成部72に出力される。
そして、上記実施形態と同様に、データ合成部72が超音波ラスタデータを合成し、レンダリング部73はその合成したデータに対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成する。これにより、表示部10には、走査開始後、直ちに3次元画像が表示されることになる。
また、第2の画像処理方法については、データ取得部71は、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータであって、異なる心拍中で同じ時相で取得された超音波ラスタデータを読み込んでデータ合成部72に出力する。例えば、異なる心拍中であって同じ時相t〜時相tの間に取得された超音波ラスタデータを記憶部5から読み込んでデータ合成部72に出力する。図4に示す例では、データ取得部71は、超音波ラスタデータA、C、D及びBを取得してデータ合成部72に出力する。データ合成部72は、それらの超音波ラスタデータを合成し、レンダリング部73はその合成データに対してボリュームレンダリングを施すことで3次元画像データを生成する。これにより、時相t〜時相tの間に収集された3次元画像であって、走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が表示されることになる。
新たなECGトリガ信号を受信するごとに走査の開始位置を変えて、異なるサブボリュームから走査を開始しているため、異なる心拍であって同じ時相で取得された超音波ラスタデータは、それぞれ、異なるサブボリュームの超音波ラスタデータとなっている。
時相t〜時相t、時相t〜時相t、時相t〜時相t、・・・の間で取得された超音波ラスタデータについても、異なるサブボリュームで取得された超音波ラスタデータを合成してボリュームレンダリングを行うことにより、同じ時相で収集された3次元画像であって、走査範囲Sの全範囲を表す3次元画像が得られる。
以上のように、変形例2に係る走査方法及び画像処理方法によっても、走査開始後、直ちに3次元画像を表示することができ、さらに、同じ時相で取得された超音波ラスタデータに基づいて3次元画像データを生成することで、詳細な3次元画像を表示することが可能となる。
この発明の実施形態に係る超音波診断装置の概略構成を示すブロック図である。 ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。 ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。 この発明の実施形態に係る超音波診断装置による一連の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施形態に係る超音波診断装置による一連の動作を示すフローチャートである。 ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。 ECGトリガ信号に基づいて各時相において取得された超音波ラスタデータと、その超音波ラスタデータの合成を説明するための模式図である。 超音波による3次元の走査範囲を説明するための模式図である。 超音波による3次元の走査範囲を説明するための模式図である。 分割された3次元の走査範囲を説明するための模式図である。 ECGトリガ信号に基づいて各時相において収集されたデータと、そのデータの合成を説明するための模式図である。
符号の説明
1 超音波診断装置
2 超音波プローブ
3 送受信部
4 Bモード処理部
5 記憶部
6 DSC(デジタルスキャンコンバータ)
7 画像処理部
8 制御部
9 条件記憶部
10 表示部
71 データ取得部
72 データ合成部
73 レンダリング部

Claims (2)

  1. 所定の3次元の走査範囲を走査することにより前記所定の3次元の走査範囲の走査データを取得する超音波プローブと、
    前記3次元の走査範囲を複数の領域に分け、心電波形に基づいたトリガ信号を受けるたびに、異なる前記領域から走査を開始させ前記複数の領域を順次走査させることにより、前記超音波プローブに前記3次元の走査範囲に亘る走査データを取得させる制御手段と、
    第1の画像処理と第2の画像処理とを切り替える手段を有し、前記第1の画像処理として、異なる前記トリガ信号毎に、前記トリガ信号のそれぞれを受けて走査を前記開始したときの領域のデータから連続して取得された前記複数の領域の走査データを用い、かつ同一のトリガ信号の周期内でいずれかの領域の最新の走査データが取得された場合に当該領域の最新の走査データにより更新された走査データを用いて、前記3次元の走査範囲の画像データを生成し、前記第2の画像処理として、前記トリガ信号毎に前記トリガ信号のそれぞれを受けて走査を前記開始したときの領域のデータから連続して取得された前記複数の領域の走査データの中から、複数の前記トリガ信号のそれぞれから同じ経過時間に取得された各領域の走査データを用いて前記3次元の走査範囲の画像データを生成し、かつ異なる前記経過時間に対応した走査データを用いて前記3次元の走査範囲の画像データを生成する画像処理手段と、
    を有することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記画像処理手段が生成する前記3次元の走査範囲の画像データに基づく画像を表示する表示手段を、
    に有することを特徴とする請求項に記載の超音波診断装置。
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