JP3472514B2 - マイナスイオン発生の繊維製品とその製造法 - Google Patents

マイナスイオン発生の繊維製品とその製造法

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JP3472514B2
JP3472514B2 JP30078699A JP30078699A JP3472514B2 JP 3472514 B2 JP3472514 B2 JP 3472514B2 JP 30078699 A JP30078699 A JP 30078699A JP 30078699 A JP30078699 A JP 30078699A JP 3472514 B2 JP3472514 B2 JP 3472514B2
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四郎 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化石サンゴの粉砕
物を主原料とする発酵ミネラル原液を用いることによ
り、使用時の摩擦によってマイナスイオンが発生して使
用者の自律神経を調整する作用などを有する繊維製品お
よびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】大気中には、無限の広がりを持って分布
したプラスとマイナスのイオンが存在し、イオン状態は
通常プラスとマイナスでバランス(中性)を保ってお
り、このイオンバランスの保持が人間が健全な生命活動
を営むうえで必要である。現在では、産業廃棄物の急
増、道路交通網の整備による自動車数の増加および各種
の電気機器の広範な使用などによって大気が次第に汚染
され、生活環境に高電界領域が氾濫して空気が陽性化
し、職場や家庭を問わずいたるところでプラスイオン化
していることが問題となっている。
【0003】 大気がプラスイオン化すると、例えば、
自律神経が失調状態となり、細胞膜における新陳代謝が
低下してしまう。この結果として、肩こり、眩暈、耳鳴
りなどの感覚障害、頭痛、集中力の欠如、倦怠感などの
心身症の発生、さらには甚だしいときには神経痛、ノイ
ローゼ、臓器不全などの直接・間接的原因となり、健康
にとってかなりの悪影響を及ぼしている。
【0004】 このような富プラスイオンの大気中に、
マイナスイオンの空気を発生させると、次第に不快な症
状が緩和してくることが実験によって明らかになってい
る。このため、プラスイオンとマイナスイオンのバラン
スを本来の状態に近づけるように、現在、生活全般をチ
ェックすることが必要となっている[参照・マイナスイ
オンの秘密、菅原明子著、PHP研究所発行]。
【0005】 例えば、マイナスイオンに富んだ生活環
境を得るには、プラスチックや塗料などを使用せず、通
気性の良い木造家屋が理想であるにしても、現状では木
造家屋に住むことは経済的に困難であることが多い。こ
のため、室内の湿度を下げてマイナスイオンを増やす除
湿器や空気清浄器を使用したり、プラスイオン発生の基
となる紫外線や電磁波を防ぐフィルタなどの電磁波遮蔽
グッズを取り付けたり、マイナスイオン発生器を設置す
ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般の生活環境におい
て、各種の電気機器を利用してマイナスイオンを増やす
ことは比較的容易であっても、これらの機器の配置によ
って住空間を狭くするうえに、電力消費によってプラス
イオン発生の2次的要因ともなり、結果として功罪が相
反することになる。また、これらの電気機器を購入すれ
ば、ある程度の特別出費を伴うのは当然であるにして
も、一般家庭では、生計に直接関係のない出費を認める
余裕を欠いているのが現実である。
【0007】 一方、人が常時着用する繊維製品や食品
類にマイナスイオンを増やす作用があれば、マイナスイ
オンに富んだ特別な生活環境を得るために住空間を狭く
したり、電力を消費したりする問題は起こらない。さら
に、生活必需品自体にマイナスイオンを増やす作用があ
れば、その商品が多少高価であっても、特別な機器を購
入する必要がないので必要出費が少なくてよく、その出
費を認めうる余裕が日々の生活で得られる可能性がある
が、現状ではそのような商品は殆ど存在しない。
【0008】 本発明は、生活環境の改善に関する前記
の問題点を改善するために提案されたものであり、使用
時の摩擦によってマイナスイオンを発生する生活必需品
としての繊維製品を提供することを目的としている。本
発明の他の目的は、使用時の摩擦によってマイナスイオ
ンが発生する繊維製品を比較的安価に製造する方法を提
供することである。本発明の別の目的は、主として繊維
製品に適用できるマイナスイオン発生用のミネラル原液
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る繊維製品では、化石サンゴの粉砕物、
糖質、酸性水溶液を加え、さらに所定の菌体を加えて酸
性の原料溶液を得、この原料溶液を比較的高温で長期間
発酵させ、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、
さらにほぼ中性に戻って安定しているミネラル原液を用
い、このミネラル原液の成分を樹脂バインダによって繊
維に固定している。
【0010】 本発明の繊維製品は、図2と図3に示す
ように遠赤外線を多量に放射し、図4のグラフに示すよ
うに使用時の摩擦によってマイナスイオンを発生する。
したがって、適用する繊維製品は、人体と直接接触する
毛布のような寝具類や衣類などであると好ましい。
【0011】 本発明に係る繊維製品の製造法では、化
石サンゴの粉砕物、糖質、酸性水溶液を加え、さらに所
定の菌体を加えて酸性の原料溶液を得、この原料溶液を
比較的高温で長期間発酵させ、溶液pHが酸性から弱ア
ルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に戻って安定してい
るミネラル原液を用いる。このミネラル原液を樹脂バイ
ンダとともに水に溶解し、得た水溶液を含浸、塗布およ
び/または噴霧によって繊維製品に付着させ、乾燥によ
ってミネラル成分を繊維に固定し、好ましくは含浸と乾
燥によって繊維に固定する。
【0012】 繊維製品として、例えば、毛布を製造す
るには、前記のミネラル原液に水を加えて得たミネラル
水を含有する染料槽に毛布素材を浸漬して染色し、つい
でミネラル水で毛布素材を洗浄する。この毛布素材は、
さらにミネラル水に樹脂バインダを加えたミネラル樹脂
液を含有する柔軟槽に浸漬して柔軟処理する。洗浄槽、
柔軟槽および乾燥機内において、適量のミネラル原液含
浸ボールを収納することにより、該毛布素材をマイナス
イオンに富む環境で乾燥すると好ましく、これによって
ミネラル成分を毛布製品の繊維に固定する。
【0013】 マイナスイオン発生用のミネラル原液
は、化石サンゴの粉砕物、糖質、酸性水溶液などを加
え、さらに所定の菌体を加えて酸性の原料溶液を得、こ
の原料溶液を液温約40〜50℃で数十日間発酵させ、
溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ
中性に戻って安定している。化石サンゴは、サンゴ虫の
群体の中軸骨格である狭義のサンゴだけでなく、珊瑚礁
を構成する主として石灰質のイシサンゴ類も含み、装飾
用に加工しないものでよい。添加する糖質は、サトウキ
ビの乾燥葉またはこれと同等品であればよい。また、添
加する酸性水溶液は、例えば、pH1前後のクエン酸水
溶液である。
【0014】 このミネラル原液において、酸性の原料
溶液は、ミネラル原液含浸ボールとともにタンク中に収
納し、間欠的に緩く攪拌しながら液温約40〜50℃で
数十日間発酵させると好ましい。発酵に用いる菌体が、
光合成細菌75〜85%、酵母菌10〜15%、乳酸菌
10%以下、発酵系糸状菌10%以下からなると好まし
い。光合成細菌は、太陽の光エネルギーを利用した光合
成という炭酸同化作用をクロマトフォアとよばれる小胞
で行なっている。光合成の過程には、光合成色素クロロ
フィルが光エネルギーを吸収して水を分解する明反応
と、二酸化炭素を糖などの有機物中に固定する暗反応と
がある。酵母菌は、発酵醸造に用いるサッカロミセス酵
母などであればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で用いるミネラル原液は、
密封容器、例えば図1に示すような発酵タンク1の中で
製造し、この際に、ミネラル原液含浸ボール2を適量収
納しておいて反応を促進させると好ましい。発酵タンク
1内には、化石サンゴ3の粉砕物、糖質4、酸性水溶液
5を注入し、さらに所定の菌体を加えて原料溶液を得
る。この原料溶液は、当初pH約3〜3.5の酸性であ
ることを要する。
【0016】 ミネラル原液含浸ボール2は、例えば、
過去に製造したミネラル原液に対して4〜6倍量の白セ
メントなどを混合して球形に成形したものであり、経時
的にミネラル原液が徐々に浸出してマイナスイオン発生
作用を付与し、これを適当数タンク1内に入れておく。
発酵タンク1内では、ボール2は一度収納すると半永久
的に使用できる。ボール2は、毛布素材の洗浄槽、柔軟
槽および乾燥機内などに収納してもよい。
【0017】 化石サンゴ3は、サンゴ礁やその周辺で
採取されるサンゴの生骨格、サンゴ化石、サンゴ石灰
岩、サンゴ砂などであり、これを小球形などに粉砕して
添加すると好ましい。本発明で用いる化石サンゴは、そ
れと実質的に均等の含有組成である物質で代用すること
も可能であり、この物質は単一でなく複数を組み合わせ
てもよく、最終的にミネラル原液の含有組成が実質的に
ほぼ均等になることを要する。
【0018】 典型的には、糖質4はサトウキビの乾燥
葉であり、酸性水溶液5はpH1のクエン酸水溶液であ
る。糖質4または酸性水溶液5は、それと同等品であれ
ばよく、他の物質で代用することも可能である。
【0019】 発酵に用いる菌体6は、光合成細菌75
〜85%、酵母菌10〜15%、乳酸菌10%以下、発
酵系糸状菌10%以下であり、この範囲において原料溶
液の迅速な発酵が期待できる。光合成細菌は、光合成の
過程において、光合成色素クロロフィルが光エネルギー
を吸収して水を分解する明反応と、二酸化炭素を糖など
の有機物中に固定する暗反応とを行う。光合成細菌は、
強酸性土壌のみに生息する嫌気性細菌であり、抗酸化性
物質やアミノ酸などの各種生理活性物質を合成する。酵
母菌は、発酵醸造に用いるサッカロミセス酵母、サトウ
キビの絞りエキス、バカスケーキなどであり、発酵作用
で糖をアルコールに変え、ビタミンや各種生理活性物質
を作り出し、植物や他の菌の活性化を増進する。乳酸菌
は、ヨーグルトや乳酸飲料に用い、強い殺菌力を持ち乳
酸や酢酸を作り出すことで有害菌の増殖を抑制し、有機
物を発酵・分解して有効な養分を作る。発酵系糸状菌
は、アスペルギルスなどの嫌気性菌であり、糖をアルコ
ールや有機酸に変え、タンパク質をアミノ酸に分解し、
繊維質などの炭水化物を発酵によって分解して糖化す
る。
【0020】 この原料溶液は、密閉したタンク1内で
比較的高温で長期間発酵させ、例えば、発酵タンク1内
のプロペラ状の攪拌機1aによって昼間のみ緩く攪拌し
ながら、液温約30〜50℃で約1.5〜2ヶ月間発酵
を継続させると好ましい。原料溶液pHは、3.5前後
の酸性から次第に弱アルカリ性へ上昇し、最高でpH
7.8〜8.0の弱アルカリ性に達し、さらにpH7.
2〜7.4であるほぼ中性に戻って安定してミネラル原
液を得る。
【0021】 本発明の繊維製品について、得たミネラ
ル原液を繊維に付着させた際の遠赤外線放射特性を確認
するために、通常の肌シャツにミネラル原液を適量付着
させ、その遠赤外線スペクトルを35℃で測定した結果
を図2と図3に示す。図2は試料の分光放射輝度(W・
cm−2・str−1・μm−1・10−2)のグラフ
であり、図3は試料の分光放射率(%)のグラフであ
る。図2と図3から明らかなように、肌シャツのような
繊維製品にミネラル原液を付着させると、全ての波長域
で放射率が相当に向上する。
【0022】 繊維製品である毛布について、発生する
マイナスイオンの測定例を図4のグラフに示す。この実
験には、下記の実施例と同様に処理して製造したアクリ
ル毛布を用い、比較のために無処理のアクリル毛布をコ
ントロールとして表示する。マイナスイオン測定は、イ
オン数測定器(商品名:イオンテスター KST−90
0、神戸電波製)によって、試料を弱摩擦して1cc当
たり発生するマイナスイオン個数の最高値を計測する。
【0023】 図4から明らかなように、ミネラル原液
を付着させたアクリル毛布は、弱摩擦でマイナスイオン
最高値が896個/ccであり、コントロールにおける
弱摩擦での最高値280個/ccと比べて遙かに多い。
一般に、就眠時の人間は熟睡中にも動くことが多く、こ
のために人体が毛布と接触して弱摩擦が発生し、このア
クリル毛布ではマイナスイオンが前記の最高値に近い値
で発生するものと予測できる。通常の繊維では、マイナ
スイオン最高値がほぼ300〜400個/ccであるか
ら、このアクリル毛布は、十分にマイナスイオン発生の
機能を発揮している。
【0024】 本発明の繊維製品は、適度に希釈したミ
ネラル原液に含浸などで付着させるだけでよく、ミネラ
ル成分の付着によって図4に示すように使用時の摩擦に
よってマイナスイオンを発生する。したがって、この繊
維製品は、人体と直接接触する寝具類、衣類やリビング
用品などであると好ましい。この繊維製品として、アク
リル,綿,羊毛製などの掛毛布、敷毛布、敷パッド、タ
オルケット、敷布、枕、枕カバー、ふとん、ふとんカバ
ー、ベッドカバー、カーペット、タオル、バスタオル、
肌シャツ、コートなどが例示でき、タオルは乾布摩擦に
用い、アンダーウェアは発汗が多いスポーツウェア用で
あると好適である。
【0025】 また、繊維製品の洗濯耐性を測定するた
めに、イオン数測定器(商品名:イオンテスター KS
T−900)を用いて、試料を弱摩擦または強摩擦して
1cc当たり発生するマイナスイオン個数を計測する。
この試料は、下記の実施例と同様に処理して製造したア
クリル製のボアシーツであり、比較のために同じボアシ
ーツを5回洗濯したものおよび無処理のボアシーツにつ
いても測定した。測定結果は下記の表1であり、5回洗
濯後のボアシーツでも無処理のボアシーツに比べてマイ
ナスイオンを多量に発生し、マイナスイオン発生作用を
洗濯後にも維持できることが明らかである。
【0026】
【表1】
【0027】 繊維製品を製造する際には、ミネラル原
液を樹脂バインダとともに水に溶解し、ミネラル成分を
繊維に付着させて固定すると好ましい。この樹脂バイン
ダは、公知の繊維加工用樹脂などであればよく、例えば
水溶性のアクリル系樹脂などを用いる。繊維製品が毛布
などである場合には、繊維加工用樹脂をミネラル水にお
いて1重量%前後加えればよく、使用する1日前に添加
して攪拌する。繊維製品の繊維には、得たミネラル樹脂
液を含浸、塗布および/または噴霧によってミネラル成
分を付着させ、毛布素材ではさらにミネラル水を含有す
る柔軟槽に浸漬して柔軟処理すると好ましく、最後に乾
燥によってミネラル成分を繊維に固定する。
【0028】 繊維製品の製造において、ミネラル原液
には、通常、約10倍量以上の水を加えるけれども、こ
の水はあらかじめpHを中性から弱アルカリ性に調整し
ておく。また、原水のpH調整および水の添加時には、
プラスイオンの発生を抑制し且つ夾雑物を除去するため
に、水槽内にミネラル原液含浸ボールを入れて水と接触
させると好ましい。このミネラル原液含浸ボールは、毛
布素材の洗浄槽、柔軟槽および乾燥機内などに収納して
もよい。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明
で用いるミネラル原液を製造するには、図1に示すよう
に、内容量6トンである密封した発酵タンク1の中に、
ミネラル原液含浸ボール2を200kg収納しておく。
含浸ボール2は、過去に製造したミネラル原液1kgに
対して白セメント4kgを混合して球形に成形したもの
であり、これをタンク1内に40個入れる。
【0030】 発酵タンク1内には、化石サンゴ3の粉
砕物200kg、糖質4としてサトウキビの乾燥葉10
0kg、酸性水溶液5としてpH1のクエン酸水溶液1
5リットルを注入する。化石サンゴ3は、沖縄産の琉球
サンゴであり、これをゴルフボール大に粉砕して加え
る。この溶液には菌体6を20リットル添加する。菌体
6は、重量換算で緑色植物型の光合成細菌80%、酵母
菌であるサトウキビの絞りエキス12%、乳酸菌である
ヨーグルト5%、嫌気性の発酵系糸状菌3%を含んでい
る。
【0031】 得た原料溶液は、発酵タンク1内のプロ
ペラ状の攪拌機1aによって昼間のみ緩く攪拌しなが
ら、液温約40〜45℃で約2ヶ月間発酵を継続させ
る。溶液pHは、当初が約3.5であり、発酵の進行と
ともに弱酸性から1ヶ月後に中性へさらにpH7.8〜
8.0の弱アルカリ性へ上昇し、さらにpH7.2〜
7.4であるほぼ中性に戻り、緩く攪拌しながら約15
日間放置して安定するとミネラル原液が完成する。
【0032】 得たミネラル原液をICP発光分析する
と、例えば、重量換算でカルシウム37.0%、ストロ
ンチウム0.72%、ナトリウム0.51%、イオウ
0.17%、マグネシウム0.070%、ケイ素0.0
10%、カリウム0.0088%、アルミニウム0.0
010%、リン0.0007%、鉄0.0004%であ
り、残りは存在しないかまたは極微量である。また、モ
ール法によって塩素イオンは検出されなかった。
【0033】 発酵タンク1は、現状では8連設置して
いる。約2ヶ月でミネラル原液の発酵が仕上がるので、
仕込み時期を適当にずらしてミネラル原液を定期的に出
荷する。
【0034】 マイナスイオン発生の毛布を製造するに
は、前記のミネラル原液からミネラル水を製造する。図
5に例示するように、工業用水を容量200mの原水
槽7に1時間当たり40トン送り、ついで容量120m
の接触槽8に供給する。接触槽8内には、ミネラル原
液含浸ボール500kgを配置している。このミネラル
原液含浸ボールは、実質的に前記と同じものでよい。こ
のミネラル原液含浸ボールにより、接触槽8内から出る
水を弱アルカリ性に変えるとともに夾雑物を除去する。
槽内の水が中性から弱酸性になると、槽内のミネラル原
液含浸ボール500kgを交換する。
【0035】 接触槽8内の水は、この後にポンプで反
応槽9,9へ送り、ここで添加するミネラル原液に対し
て10倍量を供給する。反応槽9,9内には、前記と同
様にミネラル原液含浸ボール200kgをそれぞれ配置
し、水と接触させる。得たミネラル水は、染色槽、洗浄
槽、柔軟槽などの処理槽へ配送し、この水を使用の際に
所望に応じて樹脂バインダを約1重量%加える。
【0036】 一方、毛布素材10(図6)は、カール
マイヤー社製のダブルラッセル機(図示しない)で編成
する。ダブルラッセル機では、ポリエステルフィラメン
ト糸で基布地を編成し、前後の基布地をアクリルパイル
糸で連結する。編成した二重編地は、編立て後において
浸染後または捺染前にセンターカットされて2枚の毛布
素材10となる。毛布素材10について、そのパイル糸
を毛割り加工して十分に解繊し、片面のみパイル加工を
行ってから2枚合わせし、張り合わせ毛布を得ることが
できる。
【0037】 また、両面をパイル化するには、針布ロ
ールのような起毛機によって裏面を起毛してもよい。こ
の起毛により、表面パイル繊維の35〜50%が裏面に
迂回するため、パイル糸の目付をフルゲージの総詰めと
する。毛布素材10における基布地は、図示しないけれ
ども、複雑な編目組織の縦編地からなり、各縦編糸の編
目の中に横挿入糸が横たわることによって所定幅の縦編
地を構成している。
【0038】 毛布素材10を連続浸染するには、図6
において一旦スクレー15に保留してから連続的に引き
出し、例えば、下記の染色液を含有する浸漬槽16に通
してからロールパッダ17,17で絞る。バット染色装
置60において、毛布素材10は20m/分の速度で送
り、含浸温度30℃、絞り率80%である。この結果、
毛布素材10をベージュ色に染色する。
【0039】 Cathiron Yellow 3R−DP 0.32重量% Cathiron Red FB−DP 0.10重量% Cathiron Blu FB−DP 0.25重量% 分散緩染剤(商品名:サンソルトC1−12) 3.0重量% pH安定剤(商品名:ニコールSB−100) 0.1重量% HASBINNDY GP−310 0.1重量% 前記のミネラル水 残量
【0040】 毛布素材10は、連続浸染後にスチーマ
18に送り込み、該スチーマ内においてループ状に懸垂
され、蒸熱されて染色反応を促進させる。スチーマ18
内には常圧飽和蒸気を充満させ、内部温度は96〜99
℃である。毛布素材10は、スチーマ18内に18分滞
留させる。
【0041】 蒸熱処理した毛布素材10は、スチーマ
18から排出され、続いてハイブロ水洗機19で水洗す
る。図6では、ハイブロ水洗機19の洗浄槽41を3台
図示しているが、実際には6台を並設し、それぞれの槽
内に前記のミネラル原液含浸ボールを20kgずつ設置
する。また、水洗およびケミカル洗には全て前記のミネ
ラル水を用いる。
【0042】 水洗機19において、毛布素材10を4
0℃で湯洗してから、中性洗剤などの洗浄剤を用いて6
0℃でケミカル洗を行う。さらに、40℃の湯洗を4回
繰り返す。この結果、毛布素材10から浸染工程で使用
した余分の染料,糊剤,助剤などを除去する。
【0043】 水洗した毛布素材10は、再度水洗槽4
2を経て連続的にスプラジェット61の柔軟槽46に送
り込む。スプラジェット61において、下方ゴムローラ
43と一方の金属ローラ44で絞り、さらに他方の金属
ローラ45で絞りながら柔軟槽46へ送り込む。柔軟槽
46内には、前記のミネラル原液含浸ボールを40kg
設置する。例えば、柔軟浴は下記の組成であり、浴温は
50℃で浸漬時間は10秒である。
【0044】 柔軟剤(商品名:SF−(200)) 7.5kg (商品名:585) 1.0kg 前記のミネラル水 残量 全浴量は500リットルであり、これに樹脂バインダの
アクリル系樹脂を約1重量%加える。
【0045】 スプラジェット61において、毛布素材
10は、複数のマングル47によって柔軟槽46への出
入を繰り返す。柔軟槽46を出た毛布素材10は、上方
ゴムローラ48と他方の金属ローラ45で絞り、さらに
一方の金属ローラ44で絞りながら送り出す。両ゴムロ
ーラ43,48と金属ローラ44,45とで形成した空
間には、コンプレッサ(図示しない)で圧搾空気を注入
し、その空気の連続的な吹出しによって絞り効果を高め
ると好ましく、ピックアップ率は45%である。
【0046】 柔軟化処理した毛布素材10は、斜交ロ
ーラと湾曲ローラの組62(図6,図7)などによって
布目斜行や布目湾曲を修正する。この後に、ピンテンタ
ードライヤ21(図8)において、毛布素材10の両端
辺をテンタークリップ63で把持して幅出しながら、熱
風室22を循環させて乾燥して寸法を安定化させる。ピ
ンテンタードライヤ21内には、前記のミネラル原液含
浸ボールを4個所に分けて600kg設置し、乾燥工程
において毛布素材10を富マイナスイオンの環境下で処
理する。
【0047】 ピンテンタードライヤ21は、8段2室
の機内温度が布速度18m/分、熱風温度115〜12
0℃であり、蒸気ヒータを熱源とし且つ多段状に配置し
た多数の吹出し口を有する。この熱風を毛布素材10の
上下両面から吹き付けることにより、毛布素材10のパ
イル糸は温度や風速などの影響を殆ど受けない。
【0048】 連続浸染後の毛布素材10は、所望に応
じて捌きおよびシャーリング,ポリッシャなどの仕上げ
加工などを行う。最後に毛布素材10を1枚毎の所定寸
法に裁断し、周囲をミシンによって縁布を縫着すると、
全体が無地でベージュ色の1枚もののアクリル毛布が完
成する。また、片面パイル加工の毛布素材を1枚毎の寸
法に裁断してから2枚合わせし、周囲に縁布を縫着する
と、張り合わせ毛布を得ることができる。これらの毛布
は、使用時に摩擦によってマイナスイオンを発生する。
【0049】 図9と図10には、綿毛布の製造例を示
し、前記と同様に二重編素材を編成するためにダブルラ
ッセル編機を用いる。この二重編素材は、編成すべきパ
イル糸と基布地がいずれも綿糸であり、ついでナイフカ
ット装置において、二重編素材をセッターカットして2
枚の片面パイル素材を得る。
【0050】 片面パイル素材は、精練・漂白処理にお
いて、バット漂白装置(図示しない)に送り込み、該装
置では、精練剤,漂白剤の溶液を含有する浸漬槽に通し
てからロールパッダで絞り、次にスチーマ内において飽
和蒸気によって反応を促進させる。この後に、片面パイ
ル素材は、段階的に低い水温に設定した複数の洗浄機を
順次通過させて水洗する。この洗浄機は、例えば6槽を
一連に配置し、各洗浄機の湯温を約80℃から40℃ま
で段階的に低く定めると好ましい。水洗した片面パイル
素材は、脱水処理した後に熱風室を循環させて乾燥し、
一般にピンテンタードライヤを用いて寸法を安定化させ
る。バット漂白装置および洗浄機では、全て前記のミネ
ラル水を用いる。
【0051】 この片面パイル素材を精練・漂白処理の
後に、そのパイル糸を毛割り加工して十分に解繊してパ
イルを形成する。ついで針布ロールを用い、片面パイル
素材の裏面を起毛してパイル化し、この起毛によって表
面パイル繊維の35〜50%が裏面に迂回する。この繊
維の迂回により、表面のパイル密度がかなり低下するた
め、パイル糸の目付をフルゲージの総詰めとする。
【0052】 得た両面起毛編地の毛布素材11は、図
9に示すスクレー27からマグネット式の自動スクリー
ン捺染機23に送り込む。ほぼJ字形の側面を有するス
クレー27は、自動スクリーン捺染機23の前方部に近
接させ、毛布素材11を上方へ送るための複数の送りロ
ーラ34を回転自在に取り付け、その片側内部へ毛布素
材11を振り落しながら積み重ねる。図9で要部を示す
自動スクリーン捺染機23は、捺染テーブルに沿ってベ
ルト25を張設する。ベルト25は、捺染テーブル下方
を通ってリターンする水平走行のエンドレスコンベヤベ
ルトであり、該ベルト表面に両面毛布素材11を張り付
ける。
【0053】 スクリーン捺染機23の前方部には、毛
布素材11の搬送通路に除塵用のビーターを設置し、且
つベルト25の先端部に除塵用のブラシを配置する。自
動スクリーン捺染機23は、複数(例えば16個)のス
クリーン型枠24に分割されている。各スクリーン型枠
24には、毛布柄の同色部分を分割して写真製版したス
クリーン紗をセットし、色糊を引き伸ばすローラ(図示
しない)をスクリーン紗上に水平移動可能に取り付け
る。各スクリーン型枠24は、一定のリズムで上下動を
繰り返し、上方に位置する時にベルト25が走行し、下
方に移動してベルト25と接触する時に該ベルトは停止
する。ベルト25は、捺染テーブル下方を通ってリター
ン走行する際に、該捺染テーブルの後方部で水洗され且
つテーブル中央部において熱風ノズルで乾燥される。
【0054】 両面起毛の毛布素材11は、図9に示す
ように、送りローラ34によってロール反33から送り
込まれ、上方から振い落としてスクレー27に一旦保留
する。毛布素材11は、スクレー27において先の編地
の反尻が見えた段階で次の編地の反先とミシン(図示し
ない)で連結させて連続走行を可能とする。スクレー2
7内の毛布素材11は、表面パイルを上にして送りロー
ラ37によって連続的に引き出され、ベルト25の先端
部に運ばれるまでにビーターで叩いて繊維屑を除去す
る。ベルト25の先端部に運ばれた毛布素材11は、プ
レスローラ36によって該編地の基布面をベルト25と
密着させる。毛布素材11をベルト25で搬送する間
に、該編地のパイル表面をブラシで連続的にさらに除塵
し、次に複数の分割スクリーン型枠24において一色ず
つ順次捺染する。
【0055】 各スクリーン型枠24には、所定の加工
指図に基づいて毛布柄の同色部分を分割して写真製版し
たスクリーン紗をセットし、毛布柄の配色数だけのスク
リーン型枠24を使用する。各スクリーン型枠24は、
一定のリズムで上下動を繰り返し、色糊をスクリーン紗
の下方へ押し出して毛布素材11の表面パイルに付着さ
せる。各色糊は桶に入れて区分けし、加工指図によって
所定のスクリーン型枠24に運ぶ。両面毛布素材11
は、スクリーン型枠24が上方に揚がった時に、毛布単
位ごとにベルト25によって次の型枠24の位置へ運ば
れ、別の色糊を付着させる。毛布素材11の毛布単位部
分が全スクリーン型枠24を通過すると、全配色の印刷
が完了する。
【0056】 自動スクリーン捺染機23に添加する色
糊として、例えば、比較的微細な絵柄の個所に用いるW
/O型エマルジョンの元糊を調合する。この元糊を作製
するために、糊材、乳化剤、還元防止剤、白灯油、pH
調整剤などを容積1000リットルの糊溶解釜に入れ、
前記のミネラル水で希釈する。この元糊の中に、前記の
ミネラル水で希釈した反応性染料(中性固着型)を加
え、所望に応じて適宜の助剤を添加する。
【0057】 他の添加色糊として、比較的染着面積が
大きい個所に用いるO/W型エマルジョンの元糊を調合
する。この元糊を作製するために、糊材、乳化剤、還元
防止剤、白灯油、pH調整剤などを容積1000リット
ルの糊溶解釜に入れ水で希釈する。前記のW/O型エマ
ルジョンはこのO/W型エマルジョンよりもいっそう粘
度が高く、両エマルジョンは相互に混ざらない。これら
のエマルジョンは、相対的に粘度が高くて毛布素材11
の裏面まで浸透しない。
【0058】 例えば、マグネット式の自動スクリーン
捺染機23において、綿の両面毛布素材11を片面捺染
するために用いる色糊の調合例は下記の通りであり、下
記の表においてxとyは捺染柄の色相に応じて異なる。
【0059】 W/O型エマルジョンの色糊: 反応性染料(中性固着型) x 重量% 糊材(商品名:PCパウダーA−10) 2.5重量% 乳化剤(商品名:エマルコンH) 0.5重量% 還元防止剤(商品名:MB) 0.5重量% 白灯油(商品名:ミネラルターペン) 16.0重量% pH調整剤(商品名:PH−608) 0.3重量% 前記のミネラル水 残量
【0060】 O/W型エマルジョンの色糊: 反応性染料(中性固着型) x 重量% 糊材(商品名:PCパウダーW) 1.5重量% 乳化剤(商品名:エマルコンANコンク) 12.0重量% 還元防止剤(商品名:MB) 0.5重量% 白灯油(商品名:ミネラルターペン) 8.0重量% pH調整剤(商品名:PH−608) 微量 前記のミネラル水 残量
【0061】 各スクリーン型枠24は、一定のリズム
で上下動を繰り返し、下方に降りた時にスクリーン紗の
端に載せた色糊をローラ(図示しない)によって他端ま
で加圧しながら運び、この色糊をスクリーン紗の下方へ
押し出して毛布素材11に付着させる。ローラによる加
圧条件は、各色糊におけるパイル浸透度合いに応じて調
整し、該色糊が毛布素材11の裏面まで通らないような
圧力に設定する。
【0062】 表面パイルを捺染した毛布素材11は、
スチーマ26(図10)に送り込み、該スチーマ内で直
ちに飽和蒸気で所定時間蒸熱して染色反応を促進させて
染料の固着を行う。蒸熱処理した毛布素材11はスチー
マ26から排出され、一般に所定長さ分を振り落し装置
でパレット39上に載置していく。図示しないけれど
も、このパレット39上の毛布素材11は、反返し装置
において所定長さ分の反前端部を後端部とを反転して再
度パレット上に載置し、所定長さ分における捺染から水
洗までの経過時間の均一化を図ると好ましい。
【0063】 蒸熱処理した毛布素材11は、前記とほ
ぼ同様に、バイブロ水洗機において、60〜70℃の湯
に洗浄剤を加えた容量500リットルの洗浄槽を最初に
通してソーピングする。この結果、毛布素材11から捺
染工程で使用した余分の染料,糊材,助剤などを除去
し、ついでバイブロ水洗機における残りの3〜4槽の湯
洗槽を通して十分に水洗する。それぞれの槽内に前記の
ミネラル原液含浸ボールを20kgずつ設置し、水洗と
ソーピングには全て前記のミネラル水を用いる。
【0064】 水洗した毛布素材11は、前記とほぼ同
様に、再度水洗槽を経て連続的にスプラジェットへ送ら
れ、金属ローラなどで絞りながら柔軟槽へ送り込む。こ
の柔軟槽には、前記のミネラル水から得た60℃の湯に
柔軟剤を添加し、さらに樹脂バインダのアクリル系樹脂
を約1重量%加える。
【0065】 柔軟化処理した毛布素材11は、前記と
同様に、斜向ローラと湾曲ローラの組などによって布目
斜向や布目湾曲を修正する。この後に、ピンテンタード
ライヤにおいて、両端辺をテンタークリップで把持し、
幅出ししながら熱風室内へ導入させる。このピンテンタ
ードライヤには、前記のミネラル原液含浸ボールを4個
所に分けて600kg設置する。
【0066】 この結果、毛布素材11は、ピンテンタ
ードライヤにおいて幅出ししながら熱風室を循環させて
乾燥する。乾燥された毛布素材11は、45゜斜向ロー
ラ(図示しない)によって方向転換し、垂直の方向にピ
ンテンタードライヤから出ていく。この熱風室から出た
毛布素材11は、振り落し装置(図示しない)により、
台車をセットしたパレット上に折り返しながら積み重ね
る。
【0067】 表面捺染後の両面毛布素材11は、所望
に応じて再起毛処理を施し、ついで捌きおよびシャーリ
ング,ポリッシャなどの仕上げ加工などを行う。最後に
1枚毎の所定寸法に裁断し、周囲をミシンによって縁布
を縫着し、表面の絵柄が鮮明で裏面が無地または白色の
ままの綿毛布が完成する。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る繊維製品は、使用時の摩擦
によってマイナスイオンを相当に発生し、例えば毛布な
どであると常に人と接触・摩擦しているので好適であ
る。本発明の繊維製品は、その使用によってマイナスイ
オンの空気が生じて使用者の自律神経を調整し、細胞膜
における新陳代謝などを活発化して不快な症状が緩和す
ることが期待できる。本発明の繊維製品では、マイナス
イオンに富んだ生活環境を得るために多大の電力消費な
どが生じず、且つ特別な機器を購入する必要もないので
出費が少なくてよい。
【0069】 本発明に係る繊維製品の製造法では、マ
イナスイオンを発生する繊維製品を効率よく製造でき
る。本発明方法により、繊維製品例えば毛布製品を連続
的に製造する際に、乾燥工程や蒸煮工程でプラスイオン
が増加することを防ぎ、使用時の摩擦によってマイナス
イオンを相当に発生する製品を得ることが可能である。
【0070】 本発明で用いるミネラル原液は、化石サ
ンゴの粉砕物、糖質、酸性水溶液さらに所定の菌体など
からなり、この原料溶液を数十日間発酵して製造でき
る。このミネラル原液は、比較的製造が容易であり、適
宜に希釈して繊維製品に付着させるだけで、その繊維製
品の使用によってマイナスイオンの空気が生じて使用者
の自律神経を調整し、細胞膜における新陳代謝などを活
発化して不快な症状が緩和できるので極めて有益であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いるミネラル原液を製造する発酵
タンクを断面で示す説明図である。
【図2】 本発明の繊維製品の分光放射輝度を示すグラ
フである。
【図3】 本発明の繊維製品の分光放射率を示すグラフ
である。
【図4】 本発明の繊維製品の弱摩擦によって発生する
マイナスイオンの個数を示すグラフである。
【図5】 工業用水から本発明で用いるミネラル水を製
造する工程を示すフローチャートである。
【図6】 連続浸染処理で用いるバット染色装置,スチ
ーマ,水洗機及びスプラジェットを示す概略側面図であ
る。
【図7】 布目斜行や布目湾曲を修正する斜めローラの
組を示す概略平面図である。
【図8】 連続浸染処理で用いるピンテンタードライヤ
を示す概略断面図である。
【図9】 連続捺染処理で用いるスクリーン捺染機の要
部を示し且つ近接したスクレーを示す概略断面図であ
る。
【図10】 連続捺染処理で用いるスチーマを示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1 発酵タンク 2 ミネラル原液含浸ボール 3 化石サンゴ 4 糖質 5 酸性水溶液 6 菌体 7 原水槽 8 接触槽 9 反応槽 10 毛布素材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化石サンゴの粉砕物、糖質、酸性水溶液
    を加え、さらに所定の菌体を加えて酸性の原料溶液を
    得、この原料溶液を比較的高温で長期間発酵させ、溶液
    pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性
    に戻って安定しているミネラル原液を用い、このミネラ
    ル原液の成分を樹脂バインダによって繊維に固定してお
    り、使用時の摩擦によってマイナスイオンが発生する繊
    維製品。
  2. 【請求項2】 化石サンゴの粉砕物、サトウキビの乾燥
    葉、酸性水溶液を加え、さらに所定の菌体を加えて酸性
    の原料溶液を得、この原料溶液をミネラル原液含浸ボー
    ルとともにタンク中に収納し、間欠的に緩く攪拌しなが
    ら比較的高温で数十日間発酵させ、溶液pHが酸性から
    弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に戻って安定し
    ているミネラル原液を用い、このミネラル原液の成分を
    樹脂バインダによって繊維に固定しており、使用時の摩
    擦によってマイナスイオンが発生する繊維製品。
  3. 【請求項3】 化石サンゴの粉砕物、糖質、酸性水溶液
    を加え、さらに所定の菌体を加えて酸性の原料溶液を
    得、この原料溶液を比較的高温で長期間発酵させ、溶液
    pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性
    に戻って安定しているミネラル原液を用い、このミネラ
    ル原液を樹脂バインダとともに水に溶解し、得た水溶液
    を含浸、塗布および/または噴霧によって繊維に付着さ
    せ、乾燥によってミネラル成分を繊維に固定するマイナ
    スイオン発生の繊維製品の製造法。
  4. 【請求項4】 化石サンゴの粉砕物、サトウキビの乾燥
    葉、酸性水溶液を加え、さらに所定の菌体を加えて酸性
    の原料溶液を得、この原料溶液を比較的高温で数十日間
    発酵させ、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、
    さらにほぼ中性に戻って安定しているミネラル原液を用
    い、このミネラル原液を樹脂バインダとともに水に溶解
    し、得た水溶液を含浸、塗布および/または噴霧によっ
    て繊維に付着させ、乾燥によってミネラル成分を繊維に
    固定するマイナスイオン発生の繊維製品の製造法。
  5. 【請求項5】 化石サンゴの粉砕物、糖質、酸性水溶液
    などを加え、さらに所定の菌体を加えて酸性の原料溶液
    を得、この原料溶液を液温約40〜50℃で数十日間発
    酵させ、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さ
    らにほぼ中性に戻って安定しているマイナスイオン発生
    用のミネラル原液。
  6. 【請求項6】 化石サンゴの粉砕物、サトウキビの乾燥
    葉、酸性水溶液などを加え、さらに所定の菌体を加えて
    酸性の原料溶液を得、この原料溶液をミネラル原液含浸
    ボールとともにタンク中に収納し、間欠的に緩く攪拌し
    ながら液温約40〜50℃で数十日間発酵させ、溶液p
    Hが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に
    戻って安定しているマイナスイオン発生用のミネラル原
    液。
  7. 【請求項7】 発酵に用いる菌体が、重量換算で光合成
    細菌75〜85%、酵母菌10〜15%、乳酸菌10%
    以下、発酵系糸状菌10%以下からなる請求項5または
    6記載のミネラル原液。
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