JP2023058151A - 遠赤外線発生のパイル編織物 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生させるパイル編織物を提供する。【解決手段】主としてポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編織成した繊維素材1を用い、この繊維素材1の染色、洗浄および/または柔軟工程において、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、該抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着させる。【選択図】図1

Description

本発明は、着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生して蓄熱効果および保温効果を高めるパイル編織物に関する。
毛布を含むパイル編織物には、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維糸が使用されている。市販の毛布について、従来、アクリル糸でパイルを形成した2枚合わせ毛布が大半を占めていたが、アクリル製毛布は高価でありしかも2枚合わせは相当に重くなるので、現在ではポリエステル製の片面毛布が主流になっている。
ポリエステル製毛布は、特開昭63-59454号や特開平5-321060号などに開示されるように、パイル地および基布地ともにポリエステル糸を用いる。特開昭63-59454号では、パイル糸として横断面が偏平形状を有する繊維を使用し、特開平5-321060号では、パイル糸が沸水収縮率が6%以上異なる2成分のポリエステル綿で構成され、第1成分は沸水収縮率が7~70%、単糸繊度が2~6デニールの高収縮綿であり、第2成分は沸水収縮率が5%以下、単糸繊度が1~4デニールの低収縮綿である。
ポリエステル製毛布において、ポリエステル繊維は水分率が0.4%であってアクリル繊維2%に比べても相当に低いので、着用時の発汗で生じた水分を吸着できず、吸湿発熱することが殆どできない。また、アクリル製毛布またはレーヨン糸を一部加えたポリエステル製毛布は、着用時の発汗で多少は吸湿発熱できても就寝時に快適になるほどの暖かさを得ることはできず、多少の吸湿発熱が生じても直ぐに冷えてしまう。
特開昭63-59454号公報 特開平5-321060号公報 特開平8-66284号公報
ポリエステル製毛布について、電熱的手段または着用時の発汗による吸湿発熱を期待する以外にも、暖かさを得るための種々の方法が試みられている。例えば、特開平8-66284号では、掛け布団や敷き布団などの寝具の内装材として、粉砕した固体形状のサンゴ類を寝具の袋状外布の中に詰め込むことにより、多孔質のサンゴ成分を利用して通気性、吸水性、脱臭性を発揮させ、さらに暖かさを付与する遠赤外線が放射される可能性も期待できる。
特開平8-66284号に開示の寝具は、袋状の外布を利用するので、ポリエステル製の片面毛布には袋状の外布がなく、粉末状のサンゴ類を毛布内に保持できないことは明白である。しかも一般に毛布は柔軟で良好な触感を必要とするため、固体形状のサンゴ類を添加すると毛布の硬さを増すことになって触感が明らかに低下する。
本発明は、毛布などのパイル編織物の暖かさ付与に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、着用時の温度上昇が短時間で高くなり且つ着用時に生じた暖気が冷めにくいパイル編織物を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、基布地のレーヨン糸およびアクリレート系繊維糸によって吸湿発熱を生じさせるとともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦によって遠赤外線を繊維付着の化石サンゴで発生させるパイル編織物を提供することである。
本発明に係るパイル編織物には、主としてポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編織成した繊維素材を用いる。この繊維素材の染色、洗浄および/または柔軟工程において、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、この抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着し、レーヨン糸やアクリレート系繊維糸が着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生して蓄熱効果および保温効果を高める。
パイル編織物の一部である毛布には、ポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編成した毛布素材を用いる。この毛布素材の染色、洗浄および柔軟工程において、化石サンゴ類から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、この抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着している。
本発明に係るパイル編織物において、パイル地はポリエステル糸100%からなり、基布地はポリエステル糸92.8~95.2%、レーヨン糸4~6%およびアクリレート系繊維糸0.8~1.2%で構成されると好ましい。また、基布地の縦糸には、ポリエステル糸30~50%、レーヨン糸40~60%およびアクリレート系繊維糸5~15%で構成される吸湿性縦糸を間隔1インチで1~3本の割合で挿入し、この吸湿縦糸が基布地全体の10~15%を占める。
本発明に係るパイル編織物に遠赤外線発生の可能性を付与するために、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物を含む水溶液に菌類を添加すると好ましい。得た酸性水溶液を高温で長期間発酵させると、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に戻って安定した抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着する。
本発明に係るパイル編織物は、基布地に含まれるレーヨン糸およびアクリレート系繊維糸によって吸湿発熱を生じさせるとともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦によって遠赤外線を繊維付着の化石サンゴ類で発生させることにより、着用時の温度上昇が短時間で高くなり且つ着用時に生じた暖気が冷めにくい。本発明に係るパイル編織物は、パイル地が吸湿発熱しないポリエステル糸であっても、基布地において遠赤外線を発生させて蓄熱効果および保温効果を高めている。
本発明に係るパイル編織物は、量的に多い表面のパイル地について主にポリエステル糸を用いるので比較的安価であり、ポリエステル糸によって耐久性も優れている。本発明に係るパイル編織物は、基布地についてポリエステル糸以外にレーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を用いるけれども、その使用量は比較的少ないので全体としてコストは殆ど上昇しない。本発明のパイル編織物では、遠赤外線放射を得るに際して特別な電気機器を購入する必要がなく、当然ながら電力消費も生じないので経済的である。
本発明のパイル編織物の一例を示す概略断面図である。 連続浸染処理で用いる公知のバット染色装置,スチーマ,水洗機及びスプラジェットを示す概略側面図である。 連続浸染処理で用いる公知のピンテンタードライヤを示す概略断面図である。 本発明の毛布および比較毛布に関する吸湿発熱性試験を示すグラフである。 本発明の毛布および比較毛布に関する光吸収発熱性試験を示すグラフである。
本発明に係るパイル編織物には、図1に例示するように、主としてポリエステル糸からなるパイル地2と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地3とによって編織成した繊維素材1を用いる。繊維素材1は、染色、洗浄および/または柔軟工程において、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、この抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着させる。この抽質水溶液中の無機質成分の付着により、吸湿発熱および着用時の摩擦によって遠赤外線を発生する。
本発明のパイル編織物において、パイル地2は、ポリエステル糸に少量の他の繊維糸を含んでいてもよいが、通常はポリエステル糸100%からなる。一方、基布地3はポリエステル糸92.8~95.2%、レーヨン糸4~6%およびアクリレート系繊維糸0.8~1.2%で構成されると好ましい。アクリレート系繊維は、単量体がアクリル酸、アクリル酸ナトリウムおよびアクリルアミド架橋共重合体から構成されている直鎖状合成高分子からなる繊維である。
基布地3において、全量の約95%であるポリエステル繊維の水分率が0.4%であっても、レーヨン繊維の水分率11%およびアクリレート系繊維の水分率35%である。このため、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸が前記の範囲で基布地3に含有させると、水分を吸収する時に発熱してパイル編織物として適当な吸湿発熱を発揮する。
一例として、基布地3の縦糸には、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を前記の範囲で含有するように、ポリエステル糸30~50%、レーヨン糸40~60%およびアクリレート系繊維糸5~15%で構成される吸湿性縦糸を間隔1インチで1~3本の割合で挿入すればよい。この結果、吸湿性縦糸は基布地3の全体の10~15%を占めるように調整する。
本発明のパイル編織物は、パイル地2と基布地3を有する繊維素材1であれば編物または織物のいずれでもよく、基本的に人体と直接接触する毛布などの寝具類、衣類やリビング用品などであると好ましい。パイル編織物として、ポリエステル製の掛毛布、敷毛布、敷パッド、タオルケット、敷布、枕カバー、ふとんカバー、ベッドカバー、カーペット、タオル、バスタオル、肌シャツ、コートなどが例示でき、アンダーウェアは発汗が多いスポーツウェア用に好適である。
繊維素材1には、例えば、カールマイヤー社製のダブルラッセル機で編成する縦編毛布である毛布素材5(図2)が適している。ダブルラッセル機では、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を含んだポリエステルフィラメント糸で基布地を編成し、前後の基布地をポリエステルパイル糸で連結する。編成した二重編地は、編立て後において浸染後または捺染前にセンターカットされて2枚の毛布素材5となる。毛布素材5は、片面をパイル加工した後に、その裏面を起毛してパイル化すればよく、または片面のみパイル加工を行ってから2枚合わせし、2枚合わせの張り合わせ毛布を得てもよい。
毛布素材5の両面をパイル化するには、例えば、針布ロールのような起毛機によって裏面を起毛すればよい。この起毛により、表面パイル繊維の35~50%が裏面に迂回するため、パイル糸の目付をフルゲージの総詰めとする。毛布素材5における基布地3は、複雑な編目組織の縦編地からなり、各縦編糸の編目の中に横挿入糸が横たわることによって所定幅の縦編地を構成している。
繊維素材1について遠赤外線発生の加工をするには、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を用いる。抽質水溶液は、原料水溶液を比較的高温で長期間発酵させることにより、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に戻って安定している。
抽質水溶液を製造する際に、酸性の原料水溶液として、化石サンゴ類、糖質、酸性水溶液などの中にさらに所定の菌類を添加する。この原料水溶液を比較的高温で長期間発酵させると、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に戻って安定する。化石サンゴ類は、サンゴ虫の群体の中軸骨格である狭義のサンゴだけでなく、珊瑚礁を構成する石灰質のイシサンゴ類も含む。
したがって、化石サンゴ類は、サンゴ礁やその周辺で採取されるサンゴの生骨格、サンゴ化石、サンゴ石灰岩、サンゴ砂などであり、これを小球形などに粉砕して添加すると好ましい。この化石サンゴ類は、それと実質的に均等の含有組成である物質で代用することも可能であり、この物質は単一でなく複数を組み合わせ、最終的に抽質水溶液の含有組成が実質的にほぼ均等にする。
添加する糖質はサトウキビの乾燥葉またはこれと同等品であり、添加する酸性水溶液はpH1前後のクエン酸水溶液である。糖質または酸性水溶液は、それと同等品であればよく、他の物質で代用することも可能である。
この抽質水溶液について、酸性の原料水溶液は、抽質水溶液の含浸球体とともにタンク中に収納し、間欠的に緩く攪拌しながら液温約40~50℃で数十日間発酵させると好ましい。発酵に用いる菌類は、光合成細菌75~85%、酵母菌10~15%、乳酸菌10%以下、発酵系糸状菌10%以下を含むと好ましい。光合成細菌は、強酸性土壌のみに生息する嫌気性細菌であり、抗酸化性物質やアミノ酸などの各種生理活性物質を合成する。酵母菌は、発酵醸造に用いるサッカロミセス酵母、サトウキビの絞りエキス、バカスケーキなどであり、植物や他の菌の活性化を増進する。乳酸菌は、強い殺菌力を持ち乳酸や酢酸を作り出すことで有害菌の増殖を抑制し、有機物を発酵・分解して有効な養分を作る。発酵系糸状菌は、アスペルギルスなどの嫌気性菌であり、タンパク質をアミノ酸に分解して繊維質などの炭水化物を発酵によって分解して糖化する。
前記の抽質水溶液は、通常、密封容器である発酵タンクの中で製造され、この際に、抽質水溶液の含浸球体を適量収納しておいて反応を促進させると好ましい。発酵タンク内には、化石サンゴ類、糖質、酸性水溶液を注入し、さらに所定の菌類を加えて原料水溶液を得る。この原料水溶液は、当初pH約3~3.5の酸性である。この原料水溶液は、密閉したタンク内で比較的高温で長期間発酵させ、例えば、発酵タンク内で緩く攪拌しながら、液温約30~50℃で約1.5~2ヶ月間発酵を継続させる。原料水溶液のpHは3.5前後の酸性から次第に弱アルカリ性へ上昇し、最高でpH7.8~8.0の弱アルカリ性に達し、さらにpH7.2~7.4であるほぼ中性に戻って安定して抽質水溶液を得る。
前記の抽質水溶液には、通常、樹脂バインダとともに約10倍量以上の使用水を加えるけれども、この使用水はあらかじめpHを中性から弱アルカリ性に調整すると好ましい。また、原料水溶液のpH調整および使用水の添加時などには、夾雑物を除去するために、抽質水溶液の含浸球体を槽内に入れて水と接触させると好ましい。この抽質水溶液の含浸球体は、毛布素材5の洗浄槽、柔軟槽および乾燥機内などに収納することも可能である。
前記の含浸球体は、例えば、過去に製造した抽質水溶液に対して4倍量のセメントを混合して球形に成形したものであり、経時的に抽質水溶液を徐々に浸出させる。この含浸球体を適当数タンク内に入れておき、発酵タンク内にで該含浸球体を一度収納すると半永久的に使用できる。この含浸球体は、毛布素材5の洗浄槽、柔軟槽および乾燥機内などに収納してもよい。
用いる樹脂バインダは、公知の繊維加工用樹脂などであればよく、例えば水溶性のアクリル系樹脂などを用いる。また、毛布素材5である場合には、繊維加工用樹脂を抽質水溶液に対して1重量%前後加えればよく、使用する1日前に添加して攪拌しておく。繊維素材1の繊維には、得た加工用水溶液を含浸、塗布および/または噴霧によって抽質水溶液中の無機質成分を付着させ、最後に乾燥によって抽質水溶液中の無機質成分を繊維に確実に固着させる。
繊維素材1の一種である毛布素材5を遠赤外線発生加工するには、図2と図3に例示するように、抽質水溶液に使用水を加えて得た加工用水溶液を有する染料槽に毛布素材5を浸漬して染色し、ついで加工用水溶液で毛布素材5を洗浄すればよい。毛布素材5は、さらに加工水溶液に樹脂バインダを加えた樹脂水溶液を含有する柔軟槽に浸漬して柔軟処理する。洗浄槽、柔軟槽および乾燥機内において、抽質水溶液の含浸球体を収納することによって毛布素材5を遠赤外線に富む環境で乾燥すると好ましい。
本発明に係るパイル編織物である毛布に関して吸湿発熱性試験を行った。試料である遠赤外線発生の毛布は、下記の実施例1と同様に製造した本発明のポリエステル毛布(目付350g/m)であり、無加工のポリエステル毛布(目付350g/m)と比較する。試験方法には、ユニチカガーメンテック社(ユニチカの子会社である繊維製品の試験機関)の試験方法であるUGT法を用いる。両毛布について、絶乾温度から30℃で90%RHまで吸湿した際の表面温度を経時的に測定する。
この測定結果を図4に示し、最高発熱温度は本発明の毛布で32.7℃、比較毛布で32.4℃であり、最高発熱温度への到達時間は本発明の毛布で34秒、比較毛布で19秒である。この結果から、本発明の毛布は、比較毛布よりも吸湿発熱温度が高く、蓄熱効果および保温効果を有することが明らかである。
次に、本発明に係るパイル編織物である毛布に関して光吸収発熱性試験を行った。試料である遠赤外線発生の毛布は、下記の実施例1と同様に製造したポリエステル毛布(目付350g/m)であり、無加工のポリエステル毛布(目付350g/m)と比較する。試験方法には、下記のライトI法(ソーラーライト法)を用いる。
ライトI法では、毛布の試料を15×15cmに裁断し、両試料を並べてテーブル上に載置し、両試料の裏面中央部にそれぞれ熱電対温度センサーを設置する。下記の条件によって照射距離30cmで試料表面に約10万ルックスの光を照射し、その時の温度変化を10秒ごとに測定する。
使用ランプ:レフランプPRF-500W(岩崎電機製)
測定環境:20±2℃、65±4%RH
測定条件:
レフランプを用いて10分間照射した後に直ちにレフランプの電源を切り、その状態から続けて測定する。
測定方法:
並べた両試料を同時に測定し、両試料の位置を入れ換えて再度測定する。2回の平均値を算出して測定結果を得る。
この測定結果を図5に示し、最高光吸収発熱温度は本発明の毛布で44.5℃、比較毛布で36.9℃であり、最大温度差は8.5℃、1800秒後の温度差は7.6℃である。この結果から、本発明の毛布は、光照射によって比較毛布よりもより多くの遠赤外線を発生して発熱し、高い蓄熱効果および保温効果を有することが明らかである。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明のパイル編織物に関して、繊維素材1である毛布素材5(図2)は、ポリエステル糸100%からなるパイル地2と、ポリエステル糸92.8~95.2%、レーヨン糸4~6%およびアクリレート系繊維糸0.8~1.2%で構成される基布地3とによって編成されている。
基布地3の縦糸には、ポリエステル糸40%、レーヨン糸50%およびアクリレート系繊維糸10%で構成される吸湿性縦糸を間隔1インチで2本の割合で挿入する。この結果、吸湿性縦糸は基布地3の全体の10~15%を占めるように調整する。
毛布素材5は、カールマイヤー社製のダブルラッセル機で編成する縦編毛布である。毛布素材5は、パイル糸を毛割り加工して十分に解繊してパイル地を形成する。ついで針布ロールを用い、片面パイル素材の裏面を起毛してパイル化し、この起毛によって表面パイル繊維の40%が裏面に迂回する。この繊維の迂回により、表面のパイル密度がかなり低下するため、パイル糸の目付をフルゲージの総詰めとする。得たポリエステル毛布の目付は350g/mである。
一方、抽質水溶液を製造するには、内容量6トンである密封した発酵タンクの中に、抽質水溶液の含浸球体を200kg収納する。この含浸球体は、過去に製造した抽質水溶液1kgに対して白セメント4kgを混合して球形に成形したものであり、これをタンク内に40個入れる。
発酵タンク内には、化石サンゴの粉砕物200kg、糖質としてサトウキビの乾燥葉100kg、酸性水溶液としてpH1のクエン酸水溶液15リットルを注入する。化石サンゴは沖縄産の化石サンゴであり、これをゴルフボール大に粉砕して加える。この溶液には菌類を20リットル添加する。この菌類は、重量換算で緑色植物型の光合成細菌80%、酵母菌12%、乳酸菌であるヨーグルト5%、嫌気性の発酵系糸状菌3%を含む。
得た原料水溶液は、発酵タンク内のプロペラ状の攪拌機によって緩く攪拌しながら、液温約40~45℃で約2ヶ月間発酵を継続させる。溶液pHは、当初が約3.5であり、発酵の進行とともに弱酸性から1ヶ月後に中性へさらにpH7.8~8.0の弱アルカリ性へ上昇し、さらにpH7.2~7.4であるほぼ中性に戻り、緩く攪拌しながら約15日間放置して安定すると抽質水溶液が完成する。得た抽質水溶液をICP発光分析すると、重量換算で主にカルシウムであり、微量のストロンチウム、ナトリウム、イオウ、マグネシウムを含み、塩素イオンは検出されなかった。
毛布素材5を遠赤外線発生加工するには、前記の抽質水溶液から加工用水溶液を製造する。工業用水を容量200mの原水槽に1時間当たり40トン送り、ついで容量120mの接触槽に供給する。この接触槽内には、抽質水溶液の含浸球体500kgを収納する。抽質水溶液の含浸球体により、接触槽内から出る水を弱アルカリ性に変えるとともに夾雑物を除去する。槽内の水が中性から弱酸性になると、槽内の抽質水溶液の含浸球体500kgを交換する。
接触槽内の使用水は、この後にポンプで反応槽へ送り、ここで添加する抽質水溶液に対して10倍量を供給する。反応槽内には、抽質水溶液の含浸球体200kgをそれぞれ配置して使用水と接触させる。得た加工用水溶液は、染色槽、洗浄槽、柔軟槽などの処理槽へ配送し、この加工用水溶液を使用の際に樹脂バインダを約1重量%加える。
毛布素材5を連続浸染するには、図2において一旦スクレー6に保留してから連続的に引き出し、染色液を加えた加工用水溶液を含有する浸漬槽7に通してからロールパッダ8,8で絞る。バット染色装置10において、毛布素材5は20m/分の速度で送り、含浸温度30℃、絞り率80%である。この結果、毛布素材5を染色する。
毛布素材5は、連続浸染後にスチーマ12に送り込み、該スチーマ内においてループ状に懸垂され、蒸熱されて染色反応を促進させる。スチーマ12内には常圧飽和蒸気を充満させ、内部温度は96~99℃である。毛布素材5は、スチーマ12内に18分滞留させる。蒸熱処理した毛布素材5は、スチーマ12から排出され、続いてハイブロ水洗機20で水洗する。図2では、ハイブロ水洗機20の洗浄槽22を6台を並設し、それぞれの槽内に抽質水溶液の含浸球体を20kgずつ設置する。また、水洗およびケミカル洗には全て前記の加工用水溶液を用いる。水洗機20において、毛布素材5を40℃で湯洗してから、中性洗剤などの洗浄剤を用いて60℃でケミカル洗を行う。さらに、40℃の湯洗を4回繰り返す。この結果、毛布素材5から浸染工程で使用した余分の染料や糊剤などを除去する。
水洗した毛布素材5は、再度水洗槽24を経て連続的にスプラジェット26の柔軟槽28に送り込む。スプラジェット26において、下方ゴムローラ30と一方の金属ローラ32で絞り、さらに他方の金属ローラ34で絞りながら柔軟槽28へ送り込む。柔軟槽28内には、抽質水溶液の含浸球体を40kg設置する。例えば、柔軟浴には柔軟剤を加えた加工用水溶液を含み、浴温は50℃で浸漬時間は10秒である。加工用水溶液の全浴量は500リットルであり、これに樹脂バインダのアクリル系樹脂を約1重量%加える。
スプラジェット26において、毛布素材5は、複数のマングル36によって柔軟槽28への出入を繰り返す。柔軟槽28を出た毛布素材5は、上方ゴムローラ38と他方の金属ローラ34で絞り、さらに一方の金属ローラ32で絞りながら送り出す。両ゴムローラ30,38と金属ローラ32,34とで形成した空間には圧搾空気を注入し、その空気の連続的な吹出しによって絞り効果を高めると好ましく、ピックアップ率は45%である。
柔軟化処理した毛布素材5は、斜交ローラと湾曲ローラの組40(図2)などによって布目斜行や布目湾曲を修正する。この後に、ピンテンタードライヤ42(図3)において、毛布素材5の両端辺をテンタークリップ44で把持して幅出しながら、熱風室46を循環させて乾燥して寸法を安定化させる。ピンテンタードライヤ42内には、前記の抽質水溶液の含浸球体を4個所に分けて600kg設置し、乾燥工程において毛布素材5を富遠赤外線の環境下で処理する。
ピンテンタードライヤ42は、8段2室の機内温度が布速度18m/分、熱風温度115~120℃であり、蒸気ヒータを熱源とし且つ多段状に配置した多数の吹出し口を有する。この熱風を毛布素材5の上下両面から吹き付けることにより、毛布素材5のパイル糸は温度や風速などの影響を殆ど受けない。
連続浸染後の毛布素材5には、捌きおよびシャーリング,ポリッシャなどの仕上げ加工などを行う。最後に毛布素材5を1枚毎の所定寸法に裁断し、周囲をミシンによって縁布を縫着すると、全体が無地で茶色のポリエステル毛布が完成する。このポリエステル毛布は、基布地3に含まれるレーヨン糸およびアクリレート系繊維糸によって吸湿発熱を生じさせるとともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦によって遠赤外線を繊維付着の化石サンゴ類で発生させることにより、着用時の温度上昇が短時間で高くなり且つ着用時に生じた暖気が冷めにくい。
実施例1で製造した毛布は、市販のポリエステル毛布よりも吸湿発熱温度が高く、且つ光照射によってより多くの遠赤外線を発生して発熱する。したがって、実施例1で製造した毛布は高い蓄熱効果および保温効果を有する。
繊維素材1である毛布素材は、実施例1と同様のパイル地2と基布地2であるが、目付は1.1kg/mである。この毛布素材は、マグネット式の自動スクリーン捺染機の前に送り込む。ほぼJ字形の側面を有するスクレーは、毛布素材を上方へ送るための複数の送りローラを回転自在に取り付け、その片側内部へ毛布素材を振り落しながら積み重ねる。自動スクリーン捺染機は、捺染テーブルに沿ってベルトを張設する。このベルトは、捺染テーブル下方を通ってリターンする水平走行のエンドレスコンベヤベルトであり、該ベルト表面に毛布素材を張り付ける。
スクリーン捺染機の前方部には、毛布素材の搬送通路に除塵用のビーターを設置し、且つベルトの先端部に除塵用のブラシを配置する。自動スクリーン捺染機は、例えば16個のスクリーン型枠に分割されている。各スクリーン型枠には、毛布柄の同色部分を分割して写真製版したスクリーン紗をセットし、色糊を引き伸ばすローラをスクリーン紗上に水平移動可能に取り付ける。各スクリーン型枠は、一定のリズムで上下動を繰り返す。
毛布素材は、送りローラによってロール反から送り込まれ、上方から振い落としてスクレーに一旦保留する。毛布素材は、スクレーにおいて先の編地の反尻が見えた段階で次の編地の反先とミシンで連結させて連続走行を可能とする。スクレー内の毛布素材は、表面パイルを上にして送りローラによって連続的に引き出される。ベルトの先端部に運ばれた毛布素材は、プレスローラによって該編地の基布面をベルトと密着させる。毛布素材をベルトで搬送する間に、該編地のパイル表面をブラシで連続的に除塵し、次に複数の分割スクリーン型枠において一色ずつ順次捺染する。
各スクリーン型枠には、所定の加工指図に基づいて毛布柄の同色部分を分割して写真製版したスクリーン紗をセットし、毛布柄の配色数だけのスクリーン型枠を使用する。各スクリーン型枠は、一定のリズムで上下動を繰り返し、色糊をスクリーン紗の下方へ押し出して毛布素材の表面パイルに付着させる。毛布素材は、スクリーン型枠が上方に揚がった時に、毛布単位ごとにベルトによって次の型枠の位置へ運ばれ、別の色糊を付着させる。毛布素材の毛布単位部分が全スクリーン型枠を通過すると、全配色の印刷が完了する。
自動スクリーン捺染機に添加する色糊として、例えば、比較的微細な絵柄の個所に用いるW/O型エマルジョンの元糊を調合する。この元糊を作製するために、糊材、乳化剤、還元防止剤、白灯油、pH調整剤などを容積1000リットルの糊溶解釜に入れ、抽質水溶液を含む使用水で希釈する。この元糊の中に、抽質水溶液を含む使用水で希釈した反応性染料(中性固着型)を加える。
他の添加色糊として、比較的染着面積が大きい個所に用いるO/W型エマルジョンの元糊を調合する。この元糊を作製するために、糊材、乳化剤、還元防止剤、白灯油、pH調整剤などを容積1000リットルの糊溶解釜に入れ、抽質水溶液を含む使用水で希釈する。前記のW/O型エマルジョンはこのO/W型エマルジョンよりもいっそう粘度が高く、両エマルジョンは相互に混ざらない。これらのエマルジョンは、相対的に粘度が高くて毛布素材の裏面まで浸透しない。
各スクリーン型枠は、一定のリズムで上下動を繰り返し、下方に降りた時にスクリーン紗の端に載せた色糊をローラによって他端まで加圧しながら運び、この色糊をスクリーン紗の下方へ押し出して毛布素材に付着させる。ローラによる加圧条件は、各色糊におけるパイル浸透度合いに応じて調整し、該色糊が毛布素材の裏面まで通らないような圧力に設定する。
表面パイルを捺染した毛布素材は、スチーマに送り込み、該スチーマ内で直ちに飽和蒸気で所定時間蒸熱して染色反応を促進させて染料の固着を行う。蒸熱処理した毛布素材はスチーマから排出され、一般に所定長さ分を振り落し装置でパレット上に載置していく。このパレット上の毛布素材は、反返し装置において所定長さ分の反前端部を後端部とを反転して再度パレット上に載置し、所定長さ分における捺染から水洗までの経過時間の均一化を図ると好ましい。
蒸熱処理した毛布素材は、実施例1とほぼ同様に、バイブロ水洗機において、60~70℃の湯に洗浄剤を加えた容量500リットルの洗浄槽を最初に通してソーピングする。この結果、毛布素材から捺染工程で使用した余分の染料,糊材,助剤などを除去し、ついでバイブロ水洗機における残りの4槽の湯洗槽を通して十分に水洗する。それぞれの槽内に抽質水溶液の含浸球体を20kgずつ設置し、水洗とソーピングには全て抽質水溶液を含む使用水を用いる。
水洗した毛布素材は、再度水洗槽を経て連続的にスプラジェットへ送られ、金属ローラなどで絞りながら柔軟槽へ送り込む。この柔軟槽には、抽質水溶液を含む使用水から得た60℃の湯に柔軟剤を添加し、さらに樹脂バインダのアクリル系樹脂を約1重量%加える。
柔軟化処理した毛布素材は、斜向ローラと湾曲ローラの組などによって布目斜向や布目湾曲を修正する。この後に、ピンテンタードライヤにおいて、両端辺をテンタークリップで把持し、幅出ししながら熱風室内へ導入させる。このピンテンタードライヤには、抽質水溶液の含浸球体を4個所に分けて600kg設置する。この結果、毛布素材は、ピンテンタードライヤにおいて幅出ししながら熱風室を循環させて乾燥する。乾燥された毛布素材は、45゜斜向ローラによって方向転換し、垂直の方向にピンテンタードライヤから出ていく。この熱風室から出た毛布素材は、振り落し装置により、台車をセットしたパレット上に折り返しながら積み重ねる。
表面捺染後の毛布素材には再起毛処理を施し、ついで捌きおよびシャーリング,ポリッシャなどの仕上げ加工などを行う。最後に1枚毎の所定寸法に裁断し、周囲をミシンによって縁布を縫着して表面の絵柄が鮮明なポリエステル毛布が完成する。
実施例2で製造した毛布について着用試験を行った。試料は実施例2のポリエステル毛布(目付1.1kg/m)であり、無加工のポリエステル毛布(目付1.1kg/m)と比較する。この着用試験の方法において、被験者は55才の女性であり、その被験者の毛布着用前の腕表面温度と、その被験者の全身に毛布を所定時間被せてから取り除いた後の腕表面温度を測定する。
試料の両毛布および被験者は、25℃×50%RHの試験環境下において十分に馴染ませておく。被験者はリラックスチェアに横たわり、全身に毛布を掛けて30分間安静にした。この後に、毛布を取り除いた状態でチェアに座って30分間安静にした。被験者について、毛布の着用前、毛布で30分間被った後の脱衣直後、10分後、20分後、30分後をサーモグラフィーでそれぞれ2回撮影し、その測定温度の結果を下記の表に示す。
Figure 2023058151000002
上記の表から、被験者の両腕の表面温度は、実施例2の毛布および比較毛布で被う前は同じであり、毛布の脱衣直後では、実施例2の毛布の方が比較毛布よりもほぼ0.5℃以上高い。脱衣10分後、20分後、30分後と経過すると、実施例2の毛布の方が比較毛布よりも全般的に高温を維持し、一時的に1℃以上高くなる場合もある。したがって、実施例2の毛布は、比較毛布よりもよりも高い蓄熱効果および保温効果を有することが明らかである。
1 パイル編織物
2 パイル地
3 基布地

Claims (5)

  1. 主としてポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編織成した繊維素材を用い、この繊維素材の染色、洗浄および/または柔軟工程において、化石サンゴ類またはこれと実質的に均等の含有組成物から発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、この抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着しており、レーヨン糸やアクリレート系繊維糸が着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生して蓄熱効果および保温効果を高めるパイル編織物。
  2. ポリエステル糸からなるパイル地と、ポリエステル糸、レーヨン糸およびアクリレート系繊維糸を有する基布地とによって編成した毛布素材を用い、この毛布素材の染色、洗浄および柔軟工程において、化石サンゴから発酵抽出した抽質水溶液を使用水に添加し、この抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着しており、レーヨン糸やアクリレート系繊維糸が着用時の発汗などで生じた水分を吸着して吸湿発熱するともに、この吸湿発熱および着用時の摩擦熱によって遠赤外線を発生して蓄熱効果および保温効果を高める毛布。
  3. パイル地はポリエステル糸100%からなり、基布地はポリエステル糸92.8~95.2%、レーヨン糸4~6%およびアクリレート系繊維糸0.8~1.2%で構成される請求項1記載のパイル編織物。
  4. 基布地の縦糸には、ポリエステル糸30~50%、レーヨン糸40~60%およびアクリレート系繊維糸5~15%で構成される吸湿性縦糸を間隔1インチで1~3本の割合で挿入し、この吸湿縦糸が基布地全体の10~15%を占める請求項1記載のパイル編織物。
  5. 化石サンゴまたはこれと実質的に均等の含有組成物および糖質を含む酸性水溶液に菌類を添加し、得た原料水溶液を高温で長期間発酵させると、溶液pHが酸性から弱アルカリ性へ上昇し、さらにほぼ中性に戻って安定した抽質水溶液中の無機質成分を樹脂バインダによって繊維に固着させる請求項1記載のパイル編織物。
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