JP3471977B2 - 液体状可塑剤を用いる無溶媒腸溶性コーティング剤で被覆した腸溶性製剤 - Google Patents

液体状可塑剤を用いる無溶媒腸溶性コーティング剤で被覆した腸溶性製剤

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    • A61K9/5089Processes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腸溶性製剤に関する。
さらに詳しくは、固形薬剤を液体状可塑剤を用いる無溶
媒腸溶性コーティング剤で被覆した腸溶性製剤に関する
【0002】
【従来の技術】腸溶性コーティングは、酸に弱い薬物を
胃酸から保護するあるいは、胃壁に対する刺激、傷害を
有する薬物から胃粘膜を保護する等の様々な目的で広く
利用されている。
【0003】腸溶性コーティング剤としては、セルロー
ス系では、セルロースアセテートフタレート(CA
P)、セルロースアセテートトリメリテート(CA
T)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
(HPMCP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
アセテートサクシネート(HPMCAS)、カルボキシ
メチルエチルセルロース(CMEC)が、ビニル系で
は、ポリビニルアルコールアセテートフタレート(PV
AP)が、アクリル系では、メタアクリル酸とアクリル
酸エチルの共重合体が使われている。
【0004】これらのコーティング剤は、ポリマーを有
機溶剤に溶解して用いるかまたは水性ラテックスあるい
は水分散液として、コーティングに用いることができ
る。何れの方法によっても、有機溶剤または水を溶媒と
して用いるため、これらのコーティング液のスプレーに
長時間を要し、また、溶媒の乾燥時間も必要であった。
薬物によっては、水あるいは有機溶剤との接触を嫌うた
め、溶剤を使用しない腸溶性コーティング方法の開発が
望まれていた。
【0005】ワックス類は、疎水性で水に溶解しない特
性を有することから、徐放性製剤の溶出のコントロール
に汎用されている。これらのワックス類と腸溶性コーテ
ィング剤との組み合わせは、例えば、特開昭第56−1
64114号では、高級脂肪酸またはその金属塩を含む
組成で湿式造粒した顆粒に従来公知の方法で腸溶コーテ
ィングする方法が、特開昭第62−33128号では、
インターフェロンの腸溶性製剤として、不飽和脂肪酸と
界面活性剤から水系でミセルを調製し、このものを凍結
乾燥し、顆粒等に成形した後、腸溶コーティングを施す
ことが、特開昭第59−20219号では、腸溶性製剤
のアンダーコーティングに高級脂肪酸を含む組成でコー
ティングすることが、特開昭第58−46019号で
は、ニフェジピンの徐放性製剤の徐放部のコーティング
に腸溶性コーティング剤と油脂類を共通の溶剤(エタノ
ール、ジクロロエタン等)に溶解してコーティングに用
いることが提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、これらのコーティング方法
は何れもワックス類と腸溶コーティングを併用している
が、腸溶コーティング自体は溶剤を用いた従来公知の方
法であり、コーティングと乾燥に長時間を要する。
【0007】ワックス類をコーティングする方法として
は、例えば、特開平第1−287019号では、融点4
0℃以上の脂質性物質として、高級脂肪酸、高級アルコ
ール、高級脂肪酸エステル類などを融点以上加熱するか
有機溶剤に溶解して、コーティングパンあるいは遠心流
動型コーティング造粒装置を用いて、スプレーにより被
覆した後エチルセルロースあるいは腸溶性コーティング
を施す方法が、特開平第1−287021号では、粉末
またはペレット状の融点40〜90℃のワックス類を流
動層コーティング装置を用いてワックスの融点以上に加
熱し被覆する方法が、特開平第2−142735号で
は、機械的攪拌により融点40℃以上の脂質粉状体をコ
ーティングする方法が提案されているが、これらは徐放
性製剤または苦味のマスキングを目的とした製剤で、腸
溶性コーティング剤との組み合わせについては触れられ
ていない。
【0008】また、特開平第2−292229号では、
難溶性薬物と常温で固体の高級脂肪酸と腸溶性コーティ
ング剤と界面活性剤の混合物を加熱し、高級脂肪酸の溶
融下に練合して顆粒剤を製することで持続性製剤が得ら
れることが開示されているが、耐酸性のある腸溶性製剤
に関するものではない。特開昭第62−181214号
においても、融点30〜100℃の低融点物質として油
脂類、脂肪酸類、高級アルコール類があげられ、これら
の紛粒状の低融点物質を核としてそのまわりに薬物を溶
融により付着造粒させ、さらに攪拌転動下に得られた粒
子を加熱しタルク等を散布し被覆することで、徐放性粒
状物を製する方法が開示されており、この方法では、タ
ルクでの被覆に際して、10μm 以下に微粉砕した腸溶
性コーティング剤を併用することで、被膜の緻密化する
としているが、耐酸性のある腸溶性製剤に関するもので
はない。
【0009】本発明者らは、上記の点に鑑みて鋭意研究
した結果、液体状の可塑剤を散布しつつ微粉末状の腸溶
性コーティング剤により被覆することで、短時間で乾燥
を必要としない無溶媒コーティングにより耐酸性を有す
る腸溶性製剤が得られることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、固形薬剤に、液体状
の可塑剤を散布しつつ、同時に微粉末状の腸溶性コーテ
ィング剤を散布し被覆した腸溶性製剤を提供するもので
ある。
【0011】また、本発明は、前記固形薬剤が、顆粒
剤、細粒剤または薬物原体である腸溶性製剤を提供する
ものである。
【0012】さらに、本発明は、前記液体状の可塑剤
が、クエン酸トリエチルである腸溶性製剤を提供するも
のである。
【0013】また、本発明は、前記微粉末状の腸溶性コ
ーティング剤の粒子径が、10μm以下である腸溶性製
剤を提供するものである。さらに、本発明は、顆粒ある
いは細粒状の固形薬剤を、加熱と攪拌能力を有するコー
ティング装置で攪拌転動させながら、常温で液体または
加熱溶融した液体状の可塑剤を散布またはスプレーし、
同時に微粉末状の腸溶性コーティング剤を散布し固形薬
剤を被覆することを特徴とする無溶媒コーティングによ
り耐酸性を有する腸溶性製剤の製造方法を提供するもの
である。
【0014】以下、本発明を詳述する。本発明による腸
溶性製剤は、固形薬剤に、常温で液体状の可塑剤を散布
しながら、微粉末状の腸溶性コーティング基剤により被
覆することを特徴とするものである。
【0015】本発明に用いる可塑剤としては、疎水性で
微粉末状の腸溶性コーティング剤を融着させる性質を有
するものであれば特に限定されるものではない。例え
ば、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジブチルフタ
レートなどが挙げられる。これらの中では、腸溶性コー
ティング剤を融着させる効果の大きいクエン酸トリエチ
ルが好ましい。これらの可塑剤は、1種または2種以上
の混合物として使用することができる。
【0016】また、腸溶性コーティング剤の被覆に際し
て、高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪
酸エステル類などの疎水性のワックス類を添加すること
で、得られる腸溶性製剤の耐水性を向上させることが出
来る。
【0017】さらに、ポリエチレングリコールなどの水
溶性の多価アルコール類を併用することで徐放性製剤と
することもできる。
【0018】本発明は、微粉末上の腸溶性コーティング
剤を散布して被覆するため、適用できる好ましい固形薬
剤は、顆粒剤、細粒剤または薬物原体などであり、これ
らは球形に近いものほど耐酸性を得るのに必要とする腸
溶性コーティング剤の量が少なくてよいので好ましい。
【0019】本発明に用いる腸溶性コーティング剤は、
好ましくは10μm 以下の微粉末であればよく、例え
ば、セルロース系ではセルロースアセテートフタレート
(CAP)、セルロースアセテートトリメリテート(C
AT)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト(HPMCP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スアセテートサクシネート(HPMCAS)、カルボキ
シメチルエチルセルロース(CMEC)が、ビニル系で
はポリビニルアルコールアセテートフタレート(PVA
P)が、アクリル系ではメタアクリル酸とアクリル酸エ
チルの共重合体が使用できる。平均粒径が10μmを越
えるとコーティング剤が顆粒にうまく付着せずコーティ
ングできない場合がある。
【0020】これらのコーティング剤の内では、軟化温
度が低く造膜性に優れるヒドロキシプロピルメチルセル
ロースアセテートサクシネート(HPMCAS)が適し
ている。
【0021】また、腸溶性コーティング剤以外の高分子
の微粉末、例えば、エチルセルロース、アクリル系ポリ
マーを併用することで徐放性製剤とすることもできる。
【0022】本発明を実施するには、溶媒を用いないた
め多大な乾燥能力を必要とはせず、散布した微粉末状の
腸溶性コーティング剤の展延と融着のために、ある程度
の加熱と攪拌能力を有することが好ましく、例えば、遠
心流動コーティング装置、パンコーティング装置、流動
層コーティング装置などが挙げられる。これらのコーテ
ィング装置の中では、適度な攪拌能力を有する遠心流動
コーティング装置が適している。
【0023】腸溶性コーティング剤による被覆は、例え
ば、顆粒あるいは細粒状の固形薬剤を、前述したような
遠心流動コーティング装置で攪拌転動させながら、常温
で液体または加熱溶融した液体状の可塑剤を散布または
スプレーし、同時に10μm以下の腸溶性コーティング
剤を散布し固形薬剤を被覆する。これらの一連の操作
は、数回に分けてそれぞれ組成を変化させて実施するこ
ともできる。また、被覆時の顆粒同士の粘着を防止する
目的で、タルク、アエロジル(SiO2)、ステアリン
酸マグネシウム、コーンスターチなどの散布を併用して
もよい。
【0024】本発明における可塑剤と腸溶性コーティン
グ剤の重量比率、および、固形薬剤に対するコーティン
グ量は、耐酸性を得る上で重要な因子であるが、適用す
る薬物の水溶性、固形薬剤(顆粒剤等)中の薬物の組成
比などにより大きく変化するが、概ね、可塑剤:腸溶性
コーティング剤=2:8〜8:2の範囲にあり、これ以
上可塑剤の組成比が高まると、日本薬局方第2液(pH
6.8)での崩壊性が失われ、これ以下では腸溶性コー
ティング剤の融着が不十分となる。
【0025】コーティング量は固形薬剤に対する被覆し
た腸溶性コーティング剤の重量比で、概ね、10〜50
重量%の範囲にある。
【0026】なお、本発明では、腸溶性コーティング剤
を散布してコーティングするため、コーティング量が増
加してもその処理時間は著しく短い。
【0027】以上のようにして得られた本発明の腸溶性
製剤は、この後さらに他の高分子化合物により被覆して
もよい。また、これらのコーティングに通常製剤学的に
認められる薬物、添加剤{可塑剤、着色剤、顔料、粘着
防止剤(タルク)、油脂類等}を加えてもよい。
【0028】
【実施例】次に実施例により本発明を更に具体的に説明
するが本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中の部数及び%は重量%である。
【0029】〔実験1:VB2含有顆粒の作製〕核顆粒
(ノンハ゜レル101 20〜24# フロイント産業(株)社製)200
0gを遠心流動コーティング装置(CF coater CF-360 フ
ロイント産業(株)社製)に仕込み、ヒドロキシプロピ
ルセルロース5%水溶液を噴霧しながら、VB275
g、コーンスターチ1175gを均一に混合した粉体を
散布して顆粒を作製した。この顆粒中のVB2の含有量
は2%であった。
【0030】〔実施例1〕実験1で作製したVB22%
含有顆粒400gを遠心流動コーティング装置(CFcoate
r CF-360 フロイント産業(株)社製)に仕込み、吸気温
度60℃、品温40℃、回転数200rpmで、クエン
酸トリエチル60gを10g/minの速度でスプレー
しながら、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテ
ートサクシネート(平均粒径5μm:AS−MF 信越
化学工業(株)製)120g、タルク240gを均一に
混合した粉体を60g/minの速度で添加してコーテ
ィングを行った。収率は95%であった。処理時間は6
minであった。このコーティング顆粒を日本薬局方1
2溶出試験法に従い第1液での2時間後の溶出率を測定
した結果、その溶出率は1.5%であり優れた耐酸性を
示した。また、日本薬局方12崩壊試験法に従い、その
顆粒の第2液での崩壊時間を測定したところ10min
であり、腸溶性を示すことが判った。
【0031】〔実施例2〕実験1で作製したVB22%
含有顆粒400gを遠心流動コーティング装置(CFcoate
r CF-360 フロイント産業(株)社製)に仕込み、吸気温
度60℃、品温40℃、回転数200rpmで、トリア
セチン120gを20g/minの速度でスプレーしな
がら、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテート
サクシネート(平均粒径5μm:AS−MF 信越化学
工業(株)製)120g、タルク240gを均一に混合
した粉体を60g/minの速度で添加してコーティン
グを行った。収率は95%であった。処理時間は6mi
nであった。このコーティング顆粒を日本薬局方12溶
出試験法に従い第1液での2時間後の溶出率を測定した
結果、その溶出率は1.5%であり優れた耐酸性を示し
た。また、日本薬局方12崩壊試験法に従い、その顆粒
の第2液での崩壊時間を測定したところ10minであ
り、腸溶性を示すことが判った。
【0032】〔実施例3〕実験1で作製したVB22%
含有顆粒400gを遠心流動コーティング装置(CFcoate
r CF-360 フロイント産業(株)社製)に仕込み、吸気温
度60℃、品温40℃、回転数200rpmで、クエン
酸トリエチルのエタノール50%溶液120gを20g
/minの速度でスプレーしながら、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースアセテートサクシネート(平均粒径
5μm:AS−MF 信越化学工業(株)製)120
g、タルク120gを均一に混合した粉体を40g/m
inの速度で添加してコーティングを行った。収率は9
8%であった。処理時間は6minであった。このコー
ティング顆粒を日本薬局方12溶出試験法に従い第1液
での2時間後の溶出率を測定した結果、その溶出率は
1.0%であり優れた耐酸性を示した。また、日本薬局
方12崩壊試験法に従い、その顆粒の第2液での崩壊時
間を測定したところ11minであり、腸溶性を示すこ
とが判った。
【0033】〔比較例1〕実験1で作製したVB2顆粒
へヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサク
シネート(AS−MF 信越化学工業(株)製)に下記
組成のコーティング液を用いて水分散系コーティングを
実施した。VB2顆粒400gを流動層コーティング装
置(Multiplex MP-01 (株)パウレック社製)に仕込み、
吸気温度80℃、排気温度35℃、コーティング液スプ
レー速度25g/minでヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースアセテートサクシネート(AS−MF 信越化
学工業(株)製)の素顆粒に対するコーティング量(30
%)が実施例1と同一になるまでコーティングを実施し
た。コーティング収率は92%であり、コーティング時
間68min要した。その後、後乾燥として60℃、3
0min乾燥を実施した。コーティング顆粒作製に要し
た合計時間は98minであった。 [コーティング液組成] ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(AS−MF 信越化学工業(株)製) 7.00 % クエン酸トリエチル 1.96 タルク 2.10 ラウリル硫酸ナトリウム 0.21 水 88.73 合計 100.00
【0034】
【発明の効果】従来の腸溶コーティングは、腸溶性コー
ティング剤の有機溶剤溶液または水性ラテックスあるい
は水分散液により行われている。このため、スプレーに
長時間を要し、また、溶媒の乾燥時間も必要で、薬物に
よっては、水あるいは有機溶剤との接触を嫌うか、乾燥
時の加熱を嫌うなどの問題点を有していた。
【0035】本発明によれば、短時間で乾燥を必要とし
ない無溶媒コーティングにより耐酸性を有する腸溶性製
剤が得られる。したがって、溶媒の乾燥が不要(乾燥時
加熱無し)でコーティング時間が短いため製造工程の短
縮化を図ることができる。また、無溶媒コーティングに
より水および有機溶剤に対して不安定な薬物に適用でき
る。さらに、水系腸溶性コーティングで分散剤として汎
用されている界面活性剤なども使用する必要がないとい
う利点を有する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−171428(JP,A) 特開 昭64−26513(JP,A) 特開 平7−109219(JP,A) 特開 平5−43481(JP,A) 特開 平7−10758(JP,A) 特表 平6−504276(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/30 A61K 47/14 A61K 47/32 A61K 47/38 A61K 45/00 EUROPAT(QUESTEL)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形薬剤に、液体状の可塑剤を散布しつ
    つ、同時に微粉末状の腸溶性コーティング剤を散布し
    覆した腸溶性製剤。
  2. 【請求項2】 前記固形薬剤が、顆粒剤、細粒剤または
    薬物原体である請求項1記載の腸溶性製剤。
  3. 【請求項3】 前記液体状の可塑剤が、クエン酸トリエ
    チルである請求項1記載の腸溶性製剤。
  4. 【請求項4】 前記微粉末状の腸溶性コーティング剤の
    粒子径が、10μm以下である請求項1記載の腸溶性製
    剤。
  5. 【請求項5】 顆粒あるいは細粒状の固形薬剤を、加熱
    と攪拌能力を有するコーティング装置で攪拌転動させな
    がら、常温で液体または加熱溶融した液体状の可塑剤を
    散布またはスプレーし、同時に微粉末状の腸溶性コーテ
    ィング剤を散布し固形薬剤を被覆することを特徴とする
    無溶媒コーティングにより耐酸性を有する腸溶性製剤の
    製造方法。
JP15976695A 1995-06-02 1995-06-02 液体状可塑剤を用いる無溶媒腸溶性コーティング剤で被覆した腸溶性製剤 Expired - Lifetime JP3471977B2 (ja)

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