JPH0774151B2 - 薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製造方法 - Google Patents
薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製造方法Info
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- JPH0774151B2 JPH0774151B2 JP62254727A JP25472787A JPH0774151B2 JP H0774151 B2 JPH0774151 B2 JP H0774151B2 JP 62254727 A JP62254727 A JP 62254727A JP 25472787 A JP25472787 A JP 25472787A JP H0774151 B2 JPH0774151 B2 JP H0774151B2
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- A61K9/5021—Organic macromolecular compounds
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能
的性質を隠蔽した散剤に関するものである。
的性質を隠蔽した散剤に関するものである。
(従来技術) 苦味またはしびれ関等の好ましくない官能的性質を持つ
薬物を有する製剤、特に粒剤の場合は薬物を含有した球
形または押しだし円柱状の粒に苦味、しびれ感等の好ま
しくない官能的性質を隠蔽するに効果のある添加剤、例
えば胃溶性ポリマー、腸溶性ポリマーまたは水不溶性ポ
リマー等を用いて施皮を行い顆粒剤とするか、薬物と薬
物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質を隠蔽
するに効果のある添加剤をともに練合、造粒または造粒
して顆粒剤として薬物の苦味、しびれ感等の好ましくな
い官能的性質を隠蔽する。
薬物を有する製剤、特に粒剤の場合は薬物を含有した球
形または押しだし円柱状の粒に苦味、しびれ感等の好ま
しくない官能的性質を隠蔽するに効果のある添加剤、例
えば胃溶性ポリマー、腸溶性ポリマーまたは水不溶性ポ
リマー等を用いて施皮を行い顆粒剤とするか、薬物と薬
物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質を隠蔽
するに効果のある添加剤をともに練合、造粒または造粒
して顆粒剤として薬物の苦味、しびれ感等の好ましくな
い官能的性質を隠蔽する。
顆粒剤の場合は他剤との混合性が好ましくないことが多
く、薬局での調剤に問題が残る。
く、薬局での調剤に問題が残る。
従来の製法である流動層造粒法、押出し造粒法、噴霧造
粒法により薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能
的性質を隠蔽するに効果のある添加剤、例えば、胃溶性
ポリマー、腸溶性ポリマーまたは水不溶性ポリマー等を
薬物に対して施皮する、あるいは薬物とともに造粒する
ことは可能であるが、薬物の苦味、しびれ感等の好まし
くない官能的性質を隠蔽するに充分とは言えない。特に
製剤単位中の薬物量が多い場合は隠蔽効果は極めて弱い
ものとなる。
粒法により薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能
的性質を隠蔽するに効果のある添加剤、例えば、胃溶性
ポリマー、腸溶性ポリマーまたは水不溶性ポリマー等を
薬物に対して施皮する、あるいは薬物とともに造粒する
ことは可能であるが、薬物の苦味、しびれ感等の好まし
くない官能的性質を隠蔽するに充分とは言えない。特に
製剤単位中の薬物量が多い場合は隠蔽効果は極めて弱い
ものとなる。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の技術を用いて薬物の苦味、しびれ感成度の好まし
くない官能的性質を隠蔽するための添加剤を用いて調製
された散剤では、調剤時における他剤との混合性は良好
であるが隠蔽効果が十分ではない。又、従来の技術を用
いて薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質
を隠蔽するための添加剤を用いて調製された顆粒剤では
薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質を隠
蔽することは可能であるが調剤時における他剤との混合
性が十分ではなく、薬物の苦味、しびれ感等の好ましく
ない官能的性質の隠蔽された散剤が望まれていた。
くない官能的性質を隠蔽するための添加剤を用いて調製
された散剤では、調剤時における他剤との混合性は良好
であるが隠蔽効果が十分ではない。又、従来の技術を用
いて薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質
を隠蔽するための添加剤を用いて調製された顆粒剤では
薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質を隠
蔽することは可能であるが調剤時における他剤との混合
性が十分ではなく、薬物の苦味、しびれ感等の好ましく
ない官能的性質の隠蔽された散剤が望まれていた。
以上のことから薬物の苦味、しびれ感等の好ましくない
官能的性質を隠蔽した散剤の開発がのぞまれていた。本
発明の課題は、上記の散剤を提供することである。
官能的性質を隠蔽した散剤の開発がのぞまれていた。本
発明の課題は、上記の散剤を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結
果、本発明の薬物のもつ苦味、しびれ感等の好ましくな
い官能的性質を隠蔽した散剤の製造が可能であるとの知
見を得て、本発明を完成するに到った。
果、本発明の薬物のもつ苦味、しびれ感等の好ましくな
い官能的性質を隠蔽した散剤の製造が可能であるとの知
見を得て、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は粉末状の薬物を60−80号篩の粒度を
もつ核剤に、結合液を用いて遠心流動造粒装置により被
覆して得られた粒に胃溶性ポリマー、腸溶性ポリマーま
たは不溶性ポリマー溶液を噴霧コーティングして得られ
る、薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製
造方法である。
もつ核剤に、結合液を用いて遠心流動造粒装置により被
覆して得られた粒に胃溶性ポリマー、腸溶性ポリマーま
たは不溶性ポリマー溶液を噴霧コーティングして得られ
る、薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製
造方法である。
本発明において使用可能な薬物は経口投与が可能なもの
であるならばいかなるものでも良いが、特に他剤との併
用投与が必要な薬物には散剤グレードの粒径が調整可能
となるため有利である。
であるならばいかなるものでも良いが、特に他剤との併
用投与が必要な薬物には散剤グレードの粒径が調整可能
となるため有利である。
本発明において用いられる核剤としては、グラニュー糖
のような結晶を持つ有機物、ノンパレイル(フロント産
業)または噴霧造粒法等により球形に造粒された、また
は結晶形の無機物、例えば、リン酸水素カルシウム、合
成ケイ酸アルミニウム等が好ましい。
のような結晶を持つ有機物、ノンパレイル(フロント産
業)または噴霧造粒法等により球形に造粒された、また
は結晶形の無機物、例えば、リン酸水素カルシウム、合
成ケイ酸アルミニウム等が好ましい。
核剤としては粒度の揃ったものが好ましく、好ましくは
60〜80号ふるいのものが良い。
60〜80号ふるいのものが良い。
これらを、例えば、遠心流動型コーテイング装置を用い
て遠心力と噴霧空気流により核剤を転動せしめつつ、そ
の上に薬物の含有された粉末を粉末コーテイングするこ
とによって施皮して粒を得る。
て遠心力と噴霧空気流により核剤を転動せしめつつ、そ
の上に薬物の含有された粉末を粉末コーテイングするこ
とによって施皮して粒を得る。
粉末コーティングのための粉末としては薬物の他に微粒
化された糖またはデンプンが用いられるがこれに限られ
るものではない。
化された糖またはデンプンが用いられるがこれに限られ
るものではない。
この様な粉末コーテイングのための粉末としては核剤の
粒度よりも小さいほうがコーテイングされやすい。
粒度よりも小さいほうがコーテイングされやすい。
強い付着性を有し単独で微粉化が不可能な薬物は凝集防
止剤を添加し混合して微粉化する。ここで用いられる凝
集防止剤は、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、無水ケイ酸、界面活性剤、合成ケイ酸アルミニウム
等である。
止剤を添加し混合して微粉化する。ここで用いられる凝
集防止剤は、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、無水ケイ酸、界面活性剤、合成ケイ酸アルミニウム
等である。
粉末コーテイングのための粉末は核剤に対して、0.3〜
1.5倍量が通常である。
1.5倍量が通常である。
また粉末コーテイングするために結合剤が用いられる。
結合剤としては、ポリビニルピロリドン(PVPと略)、
セルロース誘導体であるヒドロキシプロピルセルロース
(HPCと略)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(H
PMCと略)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レート(MPMCPと略)、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム(CMC−Naと略)、あるいはメチルメタクリレ
ートメタクリル酸コポリマー(MMCと略、商品名オイド
ラギットLまたはオイドラギットSを含む)、ジメチル
アミノエチルメタクリレートメチルメタクリレコポリマ
ー(DMMCと略、商品名オイドラギットE、ロームファー
マ社を含む。)等で通常固形製剤に用いられるものであ
る。
結合剤としては、ポリビニルピロリドン(PVPと略)、
セルロース誘導体であるヒドロキシプロピルセルロース
(HPCと略)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(H
PMCと略)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レート(MPMCPと略)、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム(CMC−Naと略)、あるいはメチルメタクリレ
ートメタクリル酸コポリマー(MMCと略、商品名オイド
ラギットLまたはオイドラギットSを含む)、ジメチル
アミノエチルメタクリレートメチルメタクリレコポリマ
ー(DMMCと略、商品名オイドラギットE、ロームファー
マ社を含む。)等で通常固形製剤に用いられるものであ
る。
結合剤に用いられる溶剤はエタノール、メタノール、イ
ソプロピルアルコールまたは水が用いられる。
ソプロピルアルコールまたは水が用いられる。
得られた粒に流動層造粒機でポリマー溶液を噴霧し核剤
に施皮することにより高被覆率でコーティングされ、薬
物のもつ苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質が
隠蔽された散剤を得ることができる。
に施皮することにより高被覆率でコーティングされ、薬
物のもつ苦味、しびれ感等の好ましくない官能的性質が
隠蔽された散剤を得ることができる。
本発明において用いられるポリマーは、胃溶性ポリマ
ー、腸溶性ポリマー、水不溶ポリマーである。またこれ
らのポリマーとともに水溶性ポリマーも配合される場合
がある。
ー、腸溶性ポリマー、水不溶ポリマーである。またこれ
らのポリマーとともに水溶性ポリマーも配合される場合
がある。
胃溶性ポリマーとしては、ポリビニルアセチルジエチル
アミノアセテート(AEAと略、商品名AEA,三共)、AEAを
主剤とした水溶性ポリマー(HAと略、商品名HA,三
共)、DMMCが挙げられる。
アミノアセテート(AEAと略、商品名AEA,三共)、AEAを
主剤とした水溶性ポリマー(HAと略、商品名HA,三
共)、DMMCが挙げられる。
腸溶性ポリマーとしては、セルロースアセテートフタレ
ート(CAPと略、商品名CAP,和光純薬)、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレート(HPMCPと略、商品
名HPMCP,信越化学)、MMCまたはMMCの水分散系ポリマー
(MMCDと略、商品名,オイドラギットL−30D,ロームフ
ァーマ社)、カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC
と略,商品名CMEC,興人)等である。
ート(CAPと略、商品名CAP,和光純薬)、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレート(HPMCPと略、商品
名HPMCP,信越化学)、MMCまたはMMCの水分散系ポリマー
(MMCDと略、商品名,オイドラギットL−30D,ロームフ
ァーマ社)、カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC
と略,商品名CMEC,興人)等である。
水不溶性ポリマーとしては、エチルセルロース(ECと
略、商品名エトセル,日清化成)メタクリル酸エチルメ
タクリル塩化トリメチルアンモニウムエーテルコポリマ
ー(MMECと略、商品名,オイドラギットRS,ロームファ
ーマ社)、水溶性ポリマーとしては、PVP、HMPC、HPC等
であり、医薬添加物として使用可能なものが広く適用で
きる。
略、商品名エトセル,日清化成)メタクリル酸エチルメ
タクリル塩化トリメチルアンモニウムエーテルコポリマ
ー(MMECと略、商品名,オイドラギットRS,ロームファ
ーマ社)、水溶性ポリマーとしては、PVP、HMPC、HPC等
であり、医薬添加物として使用可能なものが広く適用で
きる。
また、これらのポリマーとともに可塑剤も用いられるこ
とがある。
とがある。
可塑剤としてはトリアセチンのようなグリセリン脂肪酸
エステル、ステアリン酸のような脂肪酸、ポリエチレン
グリコール、クエン酸トリエチルまたは界面活性剤であ
る。
エステル、ステアリン酸のような脂肪酸、ポリエチレン
グリコール、クエン酸トリエチルまたは界面活性剤であ
る。
なお、本発明の散剤の最終的な粒度は32〜100号ふるい
の範囲にあり局方規格を十分満足するものである。
の範囲にあり局方規格を十分満足するものである。
(実施例) 以下、本発明を実施例、比較例および実験例により具体
的に説明する。
的に説明する。
実施例に記載された処方は1000g単位の処方であり、調
製処方ではない。
製処方ではない。
実施例1 粒度60−80号ふるいのグラニュー糖320gを核剤として遠
心流動コーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心
流動させながら5%HPC(HPC−L)エタノール溶液で表
面を濡らしながら、塩酸スルトプリド、コーンスターチ
および軽質無水ケイ酸からなる微粉末460gを噴霧し施皮
した。得られた粒500gを乾燥後、流動槽造粒機(FL−MI
NI、フロイント産業)を用いて塩化メチレン:メタノー
ル(1:1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vおよびポリ
エチレングリコール(PEG−6000,日本油脂)を0.5%W/V
になるように溶解した溶液を仕上がり品に対して20%重
量になるまで噴霧し、乾燥後散剤とした。この散剤は球
形であった。
心流動コーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心
流動させながら5%HPC(HPC−L)エタノール溶液で表
面を濡らしながら、塩酸スルトプリド、コーンスターチ
および軽質無水ケイ酸からなる微粉末460gを噴霧し施皮
した。得られた粒500gを乾燥後、流動槽造粒機(FL−MI
NI、フロイント産業)を用いて塩化メチレン:メタノー
ル(1:1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vおよびポリ
エチレングリコール(PEG−6000,日本油脂)を0.5%W/V
になるように溶解した溶液を仕上がり品に対して20%重
量になるまで噴霧し、乾燥後散剤とした。この散剤は球
形であった。
以下に処方および粒度分布を示した。
粒度分布 − 32号ふるい 3% 32− 48 60 48− 60 35 60−100 1 100− 1 100% 実施例2 粒度60−100号ふるいのグラニュー糖395gを遠心流動コ
ーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心流動させ
ながら、予め65%syrupで表面を濡らしながら、塩酸ス
ルトプリド、コーンスターチおよび軽質無水ケイ酸から
なる微粉末385gを噴霧して施皮した。得られた粒500gを
乾燥後、流動層造粒機(FL−MINI,フロイント産業)を
用いて塩化メチレン:メタノール(1:1)混合溶剤に対
してDMMCを4.5%W/Vおよびポリエチレングリコール(PE
G−6000,日本油脂)を0.5%W/Vになるように溶解した溶
液を仕上がり品に対して20%重量になるまで噴霧し、乾
燥後散剤とした。散剤は球形であった。
ーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心流動させ
ながら、予め65%syrupで表面を濡らしながら、塩酸ス
ルトプリド、コーンスターチおよび軽質無水ケイ酸から
なる微粉末385gを噴霧して施皮した。得られた粒500gを
乾燥後、流動層造粒機(FL−MINI,フロイント産業)を
用いて塩化メチレン:メタノール(1:1)混合溶剤に対
してDMMCを4.5%W/Vおよびポリエチレングリコール(PE
G−6000,日本油脂)を0.5%W/Vになるように溶解した溶
液を仕上がり品に対して20%重量になるまで噴霧し、乾
燥後散剤とした。散剤は球形であった。
以下に処方および粒度分布を示した。
粒度分布 − 32号ふるい 2.5% 32− 48 50.0 48− 60 45.5 60−100 1.5 100− 0.5 100.0% 実施例3 粒度60〜100号ふるいのグラニュー糖395gを遠心流動コ
ーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心流動させ
ながらあらかじめ、5%HPC(HPC−L)エタノール溶液
で表面を濡らしながら塩酸アプリンジン、コーンスター
チおよび軽質無水ケイ酸からなる微粉末385gを噴霧し施
皮した。得られた粒500gを乾燥後、流動層造粒粒(FL−
MINI、フロイント産業)を用いて塩化メチレン:メタノ
ール(1:1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vおよびポ
リエチレングリコール(PEG−6000,日本油脂)を0.5%W
/Vになるように溶解した溶液を仕上がり品に対して20%
d重量になるまで噴霧し、乾燥後散剤とした。この散剤
は球形であった。
ーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心流動させ
ながらあらかじめ、5%HPC(HPC−L)エタノール溶液
で表面を濡らしながら塩酸アプリンジン、コーンスター
チおよび軽質無水ケイ酸からなる微粉末385gを噴霧し施
皮した。得られた粒500gを乾燥後、流動層造粒粒(FL−
MINI、フロイント産業)を用いて塩化メチレン:メタノ
ール(1:1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vおよびポ
リエチレングリコール(PEG−6000,日本油脂)を0.5%W
/Vになるように溶解した溶液を仕上がり品に対して20%
d重量になるまで噴霧し、乾燥後散剤とした。この散剤
は球形であった。
以下に処方および粒度分布を示した。
粒度分布 − 32号ふるい 3 % 32− 48 70 48− 60 25 60−100 1 100− 1 100.0% 比較例1 塩酸スルトプリド120g、結晶セルロース120g、ノイシリ
ン40gを流動層造粒機(FL−MINI、フロイント産業)に
入れ、流動させながら塩化メチレン:メタノール(1:
1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vおよびポリエチレ
ングリコール(PEG−6000,日本油脂)を0.5%W/Vになる
ように溶解した溶液を仕上がり品に対して30%重量にな
るまで噴霧し、乾燥後散剤とした。
ン40gを流動層造粒機(FL−MINI、フロイント産業)に
入れ、流動させながら塩化メチレン:メタノール(1:
1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vおよびポリエチレ
ングリコール(PEG−6000,日本油脂)を0.5%W/Vになる
ように溶解した溶液を仕上がり品に対して30%重量にな
るまで噴霧し、乾燥後散剤とした。
以下に処方および粒度分布を示した。
粒度分布 − 32号ふるい 1.5% 32− 48 10.3 48− 60 19.4 60−100 36.3 100−150 32.5 150− 0 100 % 実施例4 粒度60〜100号ふるいクラニュー糖395gを核剤とし遠心
流動コーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心流
動させながらあらかじめ、5%HPC(HPC−L)エタノー
ル溶液で表面を濡らしながら塩酸アブリンジン、コーン
スターチおよび軽質無水ケイ酸からなる微粉末385gを噴
霧し施皮した。得られた粒500gを乾燥後、流動槽造粒機
(FL−MINI、フロイント産業)を用いて塩化メチレン:
メタノール(1:1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vお
よびポリエチレングリコール(PEG−6000,日本油脂)を
0.5%W/Vになるように溶解した溶液を仕上がり品に対し
て20%重量になるまで噴霧し、乾燥後散剤とした。この
散剤は球形であった。
流動コーティング造粒機(内容槽10)に入れ、遠心流
動させながらあらかじめ、5%HPC(HPC−L)エタノー
ル溶液で表面を濡らしながら塩酸アブリンジン、コーン
スターチおよび軽質無水ケイ酸からなる微粉末385gを噴
霧し施皮した。得られた粒500gを乾燥後、流動槽造粒機
(FL−MINI、フロイント産業)を用いて塩化メチレン:
メタノール(1:1)混合溶剤に対してDMMCを4.5%W/Vお
よびポリエチレングリコール(PEG−6000,日本油脂)を
0.5%W/Vになるように溶解した溶液を仕上がり品に対し
て20%重量になるまで噴霧し、乾燥後散剤とした。この
散剤は球形であった。
以下に処方および粒度分布を示した。
粒度分布 − 32号ふるい 0.1% 32− 48 97 48− 60 2 60−100 0.9 100− 0 100.0% 比較例2 塩酸アプリンジン150g、白糖150g、結晶セルロース50g
を、流動層造粒機(FL−MINI、フロイント産業)に入
れ、流動させながら4.5%オイドラギットE、0.5%HPMC
P塩化メチレン,メタノール(1:1)混合溶媒に対してDM
MCを4.5%W/Vおよびポリエチレングリコール(PEG−600
0,日本油脂)を0.5%W/Vになるように溶解した溶液を仕
上がり品に対して30%重量になるまで噴霧し、乾燥後散
剤とした。
を、流動層造粒機(FL−MINI、フロイント産業)に入
れ、流動させながら4.5%オイドラギットE、0.5%HPMC
P塩化メチレン,メタノール(1:1)混合溶媒に対してDM
MCを4.5%W/Vおよびポリエチレングリコール(PEG−600
0,日本油脂)を0.5%W/Vになるように溶解した溶液を仕
上がり品に対して30%重量になるまで噴霧し、乾燥後散
剤とした。
以下に処方および粒度分布を示した。
粒度分布 − 2mesh 0.5% 32− 48 10 48− 60 10 60−100 57 100−150 27 150− 0 100 % 実験例 実施例1、実施例2および比較例1で得られた細粒の苦
味の隠蔽効果を検討した。実験は被験者10名に対して各
試料、1000mgを舌に乗せ、苦味が発現するまでの時間を
測定した。
味の隠蔽効果を検討した。実験は被験者10名に対して各
試料、1000mgを舌に乗せ、苦味が発現するまでの時間を
測定した。
結果を表1に示した又、実施例3、4および比較例2で
得られた細粒のしびれ感の隠蔽効果も同様な実験法によ
り行い、その結果を表2に示した。
得られた細粒のしびれ感の隠蔽効果も同様な実験法によ
り行い、その結果を表2に示した。
(発明の効果) 実施例1、2および比較例1で得られた散剤の苦味の発
現の挙動を比較すると実施例で得られた散剤において
は、発現後徐々に苦味を増すが、比較例1で得られた散
剤においては発現と同時に強い苦味を感じるものであっ
た。このことは、実施例3、4および比較例2で得られ
た散剤のしびれ感の発現挙動にも同様なことが言える。
現の挙動を比較すると実施例で得られた散剤において
は、発現後徐々に苦味を増すが、比較例1で得られた散
剤においては発現と同時に強い苦味を感じるものであっ
た。このことは、実施例3、4および比較例2で得られ
た散剤のしびれ感の発現挙動にも同様なことが言える。
Claims (2)
- 【請求項1】60−80号篩の粒度をもつ核剤に、薬物を結
合剤を用いて遠心流動コーティング造粒機により粉末コ
ーティングし、得られた粒に更に胃溶性ポリマー、腸溶
性ポリマーまたは不溶性ポリマー溶液を流動層造粒機を
用いて噴霧施皮することを特徴とする、薬物の好ましく
ない官能性性質を隠蔽した散剤の製造方法。 - 【請求項2】薬物が、苦味やしびれ感を有する、特許請
求の範囲第1項記載の散剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62254727A JPH0774151B2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP62254727A JPH0774151B2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製造方法 |
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JPH01100116A JPH01100116A (ja) | 1989-04-18 |
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ID=17269012
Family Applications (1)
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JP62254727A Expired - Lifetime JPH0774151B2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製造方法 |
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-
1987
- 1987-10-12 JP JP62254727A patent/JPH0774151B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1749518A1 (en) | 2005-07-29 | 2007-02-07 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Composition for coating comprising low-substituted cellulose ether for taste-masking and coated preparation therof |
US8795722B2 (en) | 2005-07-29 | 2014-08-05 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Composition for coating comprising low-substituted cellulose ether and coated preparation having unpleasant taste masked |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01100116A (ja) | 1989-04-18 |
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