JPH09500914A - 粉末被覆経口投与剤形 - Google Patents

粉末被覆経口投与剤形

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JPH09500914A JP7530316A JP53031695A JPH09500914A JP H09500914 A JPH09500914 A JP H09500914A JP 7530316 A JP7530316 A JP 7530316A JP 53031695 A JP53031695 A JP 53031695A JP H09500914 A JPH09500914 A JP H09500914A
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Abstract

(57)【要約】 硫酸モルヒネと微細な含水ラクトースのホモジニアスな混合物を不活性ビーズに粉末被覆して多微粒子産物を得ることにより、経口投与剤形のモルヒネが製剤される。複数の粉末被覆ビーズは、疎水性物質で覆うことにより即時放出剤形または長期放出剤形として投与することができる。さらに、治療上有効な作用物質と微細な含水ラクトースとのホモジニアスな混合物を用いて粉末被覆した製薬上許容される複数の不活性ビーズを含有する、治療上有効な作用物質を含有する多微粒子経口投与剤形もまた開示される。上記剤形の調製方法、および治療上有効な作用物質と微細な含水ラクトースのホモジニアスな混合物を含有する球体の調製方法もまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 粉末被覆経口投与剤形 関連出願についての説明 本出願は、1995年5月25日に出願された米国特許出願第08/249,150号の 一部継続出願である。 発明の背景 製剤製品の製法の一種では、不活性の球状ビーズに粉末形状の薬剤をコーティ ングしたものを使用する。この技術は、当業界では「粉末被覆」と称されており 、通常、ビーズの表面を結合剤溶液でコーティングし、このビーズに、薬剤を粉 末形状として付着させている。この技術は、通常速放性剤形のさまざまな薬剤を 製造する際には適当である。 粉末被覆技術は、当業界で周知であり、一般に、水に自由に溶ける薬剤に用い た際に最もうまくいくと考えられている。こうした薬剤は、粘着性の不活性ビー ズの表面に、単独で、あるいは他の賦形剤とともに、直接被覆させることができ る。場合によっては、ビーズの薬剤加工(被覆)の際に、球状化剤を使用するの が好適なこともあり、粉末被覆する薬剤が水に自由には溶けない場合が、こうし た事例に該当する。 米国特許第2,738,303号には、胃腸管内で徐々に消化あるいは分散する物質が 小型ペレットに各種の厚さにコーティングされた交感神経作用製剤が記載されて いる。こうしたペレットの製造にあたっては、12−40メッシュに通した小型 砂糖ペレット(ノ ンパレイユのシード)をコーティング用回転パンに載せ、米国薬局方のシロップ あるいはゼラチンで砂糖ペレットを湿潤させ、交感神経作用剤の粉末でコーティ ングを行う。その後、薬剤粉末でコーティングしたペレットを、ワックス−脂肪 コーティング、たとえばモノステアリン酸グリセリルと蜜蝋の混合物でコーティ ングすることによって増量するという。各実施例では、ノンパレイユのシードに 、低担持量(たとえば、粉末被覆ペレットの総重量の50%以下)の薬剤が粉末 被覆されている。 米国特許第5,026,560号には、粉末被覆顆粒の製造方法が記載されており、そ の記載によれば、この顆粒は球状で、さらにコーティングして制御された放出を 生じるようにするのが適当である。この特許では、顆粒は、シードコアに、薬剤 と低置換ヒドロキシプロピルセルロース粉末とを含有させたスプレー用粉末をコ ーティングし、同時に、シードコアに水性結合剤を吹付けることによって製造し ている。この粉末は、5−90重量%の低置換ヒドロキシプロピルセルロース( 好ましくは10−60%)と、2−70重量%の薬剤(好ましくは5−50%) を含有している。水性結合剤と粉末との比は、1:1から、1:2であるとのこ とであり、生成した顆粒は、球状で、硬さならびに非崩壊性にすぐれているとの ことである。 WO93/07861には、重合体マトリクスに分散された分子化合物を含有する多相微 小球が記載されており、その記載によれば、薬剤担持効率は、80−100%が 達成されている。この特許では、水/油エマルジョンと重合体との比、ならびに 界面活性剤および分散溶媒の濃度を特定の値とすることによって、有利な結果を 達 成している。 製剤を調合する際に有機溶剤を使用することは、有機溶剤に易燃性、発癌性、 環境問題、費用、安全性一般に関して問題があるので、望ましくないと考えられ ている。したがって、速放性硫酸モルヒネ製剤をはじめとする治療上有効な薬剤 を含有する製品を製造するにあたっては、こうした有機溶剤を使用せずに製造を 行うのが望ましい。 現在市販されている経口オピオイド鎮痛製剤の多くは、毎日4−6時間おきに 投与せねばならず、もう少し間隔をおいてもよい数少ない製剤でも、12時間お きには投与を行う必要がある。当業界には、効果が12時間以上持続する製剤、 たとえば患者への投与が1日1回ですむような薬剤を開発するという需要がある 。 オピオイド鎮痛剤の原形ともいえるモルヒネは、12時間の放出制御製剤とし て処方されている(すなわち、Purdue Frederick Comparyから市販されているM Sコンチン(R)錠)。 効果がさらに持続する経口投与モルヒネ製剤が待望されており、こうしたオピ オイド鎮痛剤の経口持続放出性製剤を経口投与すると、薬剤の有効定常状態血中 レベル(たとえば、血漿レベル)が保持され、効果が12時間以上、さらに好ま しくは約24時間あるいはそれ以上持続する。こうした製剤は、十分な生体利用 可能性も有している。 モルヒネ以外の治療上有効な薬剤を含有している同様の経口投与製剤も、おお いに待望されている。 発明の目的および要約 本発明の一つの目的は、経口投与に適したモルヒネの高担持量速放性多粒子製 剤の製造方法を提供することにある。 本発明のもう一つの目的は、粉末被覆楕円球からなり、生体による利用が可能 で、多粒子剤形の製造にあたって有機溶剤を使用しなくてもすむ速放性硫酸モル ヒネ多粒子経口剤形を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、生体で同等な効果を発揮し、食物による影響が低減 されたモルヒネの速放性剤形を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、1日1回の投与ですみ、生体による利用が可能であ るような、モルヒネの経口投与製剤剤形を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、所望の薬剤放出速度を得るのに適した材料でコーテ ィングした粉末被覆球からなる、比較的大量に投与される薬剤、特にモルヒネの 徐放性製剤を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、モルヒネの徐放性高担持量粉末被覆楕円球製剤の製 造方法を提供することにある。 本発明の一つの目的は、経口投与用の治療上有効な薬剤を含有する高担持量速 放性多粒子製剤の製造方法を提供することにある。 本発明の一つの目的は、生体による利用が可能な治療上有効な薬剤で粉末被覆 した楕円球からなり、多粒子剤形の製造にあたって有機溶剤を使用しなくてもす む速放性多粒子経口投与剤形を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、生体による利用が可能で、食物によ る影響が低減された治療上有効な薬剤の速放性剤形を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、1日1回の投与に適しており、薬剤の剤形が生体に よる利用が可能であるような、治療上有効な薬剤の経口投与製剤剤形を提供する ことにある。 本発明のさらなる目的は、所望の薬剤放出速度を得るのに適した材料でコーテ ィングした粉末被覆球の形態の、比較的大量に投与される薬剤の徐放性製剤を提 供することにある。 以上の目的をはじめとする目的は、治療上有効な薬剤を粉末被覆した製剤用ビ ーズからなる経口投与用剤形にも関する本発明によって達成される。好適態様の いくつかでは、治療上有効な薬剤を、重量増加が約50%以上となるまで、不活 性な製剤用ビーズに粉末被覆する。 すなわち、本発明は、特定の治療上有効な薬剤を不活性な製剤用ビーズに粉末 被覆するために、含水ラクトース微粉末から本質的になる加工助剤を使用する必 要があるという驚くべき発見にも関するものである。特定の治療上有効な薬剤の 不活性な製剤用ビーズへの粉末被覆を行うのに先だって、含水ラクトース微粉末 と治療上有効な薬剤とをよく混ぜておくのである。本発明の製剤に包含させる治 療上有効な薬剤は、かさ密度が約0.2−約0.8g/ml、好ましくは約0.4 −約0.75g/mlである。含水ラクトース微粉末は、かさ密度が約0.4−約 0.9g/ml、好ましくは約0.5−約0.7g/mlである。 本発明は、さらに、治療上有効な薬剤で粉末被覆した不活性ビーズを含む、生 体による利用が可能な経口剤形の製造方法にも関 する。この方法は、治療上有効な薬剤のかさ密度を測定し、治療用薬剤を、かさ 密度が治療用薬剤の約75%−約125%の含水ラクトース微粉末を含む製剤学 上に許容される不活性希釈剤と混合して均質な混合物を形成し、直径が約0.1 mm−約3.0mmの不活性ビーズに結合剤水溶液を吹付けてビーズの表面を粘着性 とし、ビーズの表面が粘着性となったところで、治療上有効な薬剤と希釈剤の均 質な混合物を重量増加が約50%以上となるまでビーズに粉末被覆し、コーティ ングしたビーズを乾燥して表面が平滑な粉末被覆ビーズを得、この粉末被覆ビー ズをふるいにかけて粉末被覆多粒子生成物を得る工程を含む。 本発明は、さらに、治療用薬剤を含有する経口製剤を用いて哺乳動物を治療す る方法にも関する。この方法は、上述のようにして治療上有効な薬剤の粉末被覆 多粒子製剤を製造し、それぞれが所望量の治療上有効な薬剤を有する単位投与量 を複数の上記ビーズで構成し、そして薬剤投与を必要としている患者に単位投与 量を経口投与する工程を含むものである。速放性の治療上有効な薬剤の単位投与 量を経口投与すると、治療上有効な薬剤の有効な血液血漿レベルが、約4時間に わたって保たれ、徐放性の治療上有効な薬剤の単位投与量を経口投与すると、治 療上有効な薬剤の有効な血液血漿レベルが、約12−24時間にわたって保たれ る。 本発明は、さらに、1日1回の経口投与を目的とした、生体による利用が可能 であるような治療上有効な薬剤の徐放性剤形にも関する。この剤形は、直径が約 0.1mm−約3mmの不活性な製剤学上許容されうるビーズに、治療上有効な薬剤 を粉末被覆し、疎水性物質で所望の重量増加が得られるまでコーティングして、 製 剤の流体との接触時に所望の遅延型放出が生じるようにしたものである。 以上の目的をはじめとする目的は、硫酸モルヒネを粉末被覆した不活性な製剤 用ビーズからなる経口投与用剤形にも関する本発明によって達成される。その結 果として得られる多粒子製剤は、有機溶剤を使用せずに製造される。 特定の好適実施態様では、不活性な製剤用ビーズに、モルヒネを、重量増加が 約50%以上となるまで粉末被覆する。 したがって、本発明は、硫酸モルヒネを不活性な製剤用ビーズに粉末被覆する ために、含水ラクトース微粉末から本質的になる加工助剤を使用する必要がある という驚くべき発見にも関するものである。含水ラクトース微粉末を硫酸モルヒ ネとよく混ぜておいてから、硫酸モルヒネの不活性な製剤用ビーズへの粉末被覆 を行うのである。 本発明は、さらに、経口投与に適した、生体による利用が可能な速放性硫酸モ ルヒネ粉末被覆ビーズの製造方法にも関する。この方法は、直径が約0.1mm− 約3.0mmの不活性ビーズに結合剤水溶液を吹付けてビーズの表面を粘着性とし 、ビーズの表面が粘着性となったところで、硫酸モルヒネと含水ラクトース微粉 末の均質な混合物を重量増加が約50%以上となるまでビーズに粉末被覆し、コ ーティングしたビーズを乾燥して表面が平滑な粉末被覆ビーズを得、この粉末被 覆ビーズをふるいにかけて粉末被覆多粒子生成物を得る工程を含む。 本発明は、さらに、生体による利用が可能な速放性オピオイド鎮痛剤経口投与 剤形を用いて患者の中程度から激しい痛みを治療 する方法にも関する。この方法は、上述のようにして硫酸モルヒネの粉末被覆多 粒子製剤を製造し、多粒子製剤を、それぞれが所望量の硫酸モルヒネを有する単 位投与量に分け、そして中程度から激しい痛みを有する患者に単位投与量を投与 する工程を含むものである。速放性の硫酸モルヒネの単位投与量を経口投与する と、硫酸モルヒネの有効な血液血漿レベルが約4時間にわたって保たれ、徐放性 の硫酸モルヒネの単位投与量を経口投与すると、硫酸モルヒネの有効な血液血漿 レベルが、約12−24時間にわたって保たれる。 本発明は、さらに、1日1回の経口投与を目的とした、生体による利用が可能 であるようなモルヒネの徐放性剤形にも関する。この剤形は、直径が約0.1mm −約3mmの不活性な製剤学上許容されうるビーズにモルヒネを粉末被覆し、疎水 性材料で所望の重量増加が得られるまでコーティングして、製剤の流体との接触 時に所望の遅延型放出が生じるようにしたものである。 疎水性材料は、(i)アクリル重合体、たとえばアクリル酸とメタクリル酸の 共重合体、(ii)アルキルセルロース、たとえばエチルセルロース、(iii )他の一般的に使用される遅延用コーティング、たとえばシェラック、ゼイン、 および疎水性ワックスあるいはワックス型生成物、またはそれらの脂肪(脂肪族 )アルコール、(たとえばケトステアリルアルコール)、水素化ひまし油、ある いは水素化植物油との混合物、または(iv)(i)−(iii)群の任意のも のの混合物よりなる群から選ばれる。徐放性経口製剤は、たとえばヒトの患者に 投与すると、少なくとも約24時間にわたって、所望の鎮痛作用が持続する。 「ビーズ」という用語は、本発明では、直径が約0.1mm−約3.0mmの任意 の不活性物質を包含するものであり、不活性な球、シード、ペレット、楕円球、 コア、顆粒、粒子、こうした「ビーズ」から製造した圧縮錠剤などを包含するも のとする。 「単位投与量」という用語は、本発明では、患者に所望量の薬剤(たとえば硫 酸モルヒネ、あるいは治療上有効な薬剤)を投与するのに必要なビーズの総量と 定義する。 本発明では、「治療上有効な薬剤」という用語は、治療効果を得るべく哺乳動 物に投与することができる製剤学上許容される化合物あるいは組成物、および/ または医療用物質を包含するものである。たとえば、治療上有効な薬剤としては 、鎮痛剤、たとえばアセトアミノフェン、胃腸薬、たとえばメタクロプラミド、 麻酔性鎮痛剤、たとえばリン酸コデイン(USP)(米国薬局方)スペシャルパ ウダー、リン酸コデイン(USP)パウダー、硫酸コデイン(USP)ミディア ム・クリスタルス・ファイン、およびトラマドール、気管支拡張剤、たとえば、 無水テオフィリン、およびアミノフィリン(USP)、非ステロイド系抗炎症剤 、たとえばジクロフェナックナトリウム、抗生物質、たとえばドキシサイクリン ・メタリン酸ナトリウム複合体、ならびにビタミン製品、たとえばアスコルビン 酸ナトリウムがあるが、これらに限定されるものではない。 本発明の目的のために、「使用の環境」という用語は、in-vitro試験装置又は in-vivo位置、たとえば胃腸管を包含することを意図するものである。 「高担持量」という用語は、本発明では、薬剤含量が約50重 量%以上の任意の粉末被覆ビーズを包含するものとして定義する。 「低担持量」という用語は、本発明では、薬剤含量が約50重量%未満の任意 の粉末被覆ビーズを包含するものとして定義する。 「生体による利用が可能である」という用語は、本発明では、単位投与量を投 与すると吸収されて利用され、政府行政機関、たとえば米国の食品医薬品局によ って一般に測定され、受けいれられている公知の標準薬剤生成物と比較して、所 望の治療効果が得られるような薬剤物質の総量として定義する。 「生体利用可能性」という用語は、本発明では、単位投与量の剤形から、薬剤 (たとえばオピオイド鎮痛剤)が吸収されて、薬剤作用部位で利用可能となる程 度として定義する。 「速放性」という用語は、本発明では、薬剤(たとえばオピオイド鎮痛剤)の 血液(たとえば血漿)レベルが、治療上有効な範囲内ではあるが有毒なレベルよ りは低いレベルに約4時間以上にわたってに保持されるような薬剤放出であると して定義する。 「徐放性」という用語は、本発明では、薬剤(たとえばオピオイド鎮痛剤)の 血液(たとえば血漿)レベルが、治療上有効な範囲内ではあるが有毒なレベルよ りは低いレベルに約12−24時間以上にわたってに保持される薬剤放出である として定義する。 図面の簡単な説明 以下の図面は本発明の態様を例示するものであって、請求の範囲に記載された 本発明の範囲を限定するものではない。 図1は、実施例1の血液血漿レベルを、給食時、絶食時の双方について参照標 準と比較したグラフである。 図2は、実施例4および5の製剤を用いた際の血液血漿レベルのグラフである 。 図3は、給食時および絶食時に実施例10の製剤を用いた際の血液血漿レベル を、参照標準と比較したグラフである。 詳細な説明 本発明で粉末被覆することのできる不活性ビーズとしては、市販のノンパレイ ユならびにシードコアがあり、適当なコアは、米国医薬規格の砂糖球(Sugar Sp heres)である。約30/35から約14/16のサイズの不活性ビーズを使用 することができ、一般に、ビーズのサイズは約0.1mm−約2.5mmである。 本発明で使用する結合剤は、当業者にとって公知の製剤学上許容される任意の 結合剤である。こうした結合剤としては、たとえば、ポリビニルピロリドン、天 然ならびに合成ゴム、たとえばアラビアゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロ ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセ ルロース、プルラン、デキストリン、スターチなどがある。結合剤は、水溶液あ るいは有機溶液、あるいはそれらの混合物に溶解あるいは分散させることができ る。結合剤の水溶液あるいは水性分散液が、特に好適である。一般に水溶性であ ると考えられている適当な結合剤としては、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシ プロピルメチルセルロース、ならびにトウモロコシデンプンがある。当業者には 、本発明で使用するのに適した他の多くの水溶性結合剤が既知である。好適実施 態様の一つでは、結合剤溶液として、5%ポリビニルピロリドン溶液水溶液を使 用している。 薬剤を含有する吹付け用粉末は、さらに、不活性な賦形剤、たとえば滑沢剤、 希釈剤、安定化剤、着色剤、ならびに結合剤を含有することもできる。適当な滑 沢剤としては、たとえば、コロイド状二酸化珪素、および/またはタルクがある 。適当な希釈剤としては、たとえば、ポリサッカライド、モノサッカライド、コ ンスターチなどがある。 本発明の製剤に含有させるモルヒネは、硫酸塩として含有させるのが好適であ る。化学的には、硫酸モルヒネは、7,8−ジデヒドロ −5α−エポキシ−1 7−メチルモルフィナン−3,6−α−ジオール硫酸(2:1)塩5水和物の構 造を有するオピオイド鎮痛剤である。 本発明の速放性製剤では、単位投与量が約5mg−約60mgのモルヒネ(モルヒ ネの塩基あるいは製剤学上許容されうるモルヒネの塩、たとえば硫酸モルヒネと して使用される)を含有するのが好ましい。特に好適な実施態様では、単位投与 量は、(モルヒネの硫酸塩で)15mg、20mg、または30mgである。 本発明の持続放出性の実施態様では、単位投与量は、(モルヒネの硫酸塩で) 約5mg−約800mgである。 本発明の特定の製剤では、経口投与剤形のサイズを抑えるうえで、球に高担持 量の薬剤を担持させるのが望ましい。本発明の高担持量製剤では、球が50重量 %以上の薬剤を担持している。特定の好適実施態様では、球が70重量%以上の 薬剤を担持している。 本発明者は、結合剤を使用する事によって粘着性とした不活性な製剤用ビーズ の表面に硫酸モルヒネを粉末被覆するのは容易で はないことを見いだした。これは、ひとつには、硫酸モルヒネが水に可溶(1リ ットルの水に16−24g)であるものの、水に自由に溶けるわけではないとい う事実によるのではないかと考えられる。 また、本発明者は、結合剤を使用する事によって粘着性とした不活性な製剤用 ビーズの表面に特定の治療上有効な薬剤を粉末被覆するのは容易ではないことも 見いだした。これは、ひとつには、こうした治療上有効な薬剤が水に多少は可溶 であるものの、水に自由に溶けるわけではないという事実によるのではないかと 考えられる。使用することとした治療上有効な薬剤が十分に水溶性であった場合 でも、技術者が使用しうる他の粉末被覆手段があることが望ましい。 特に、速放性製剤用の低担持量モルヒネビーズの場合には、モルヒネの担持量 が少ないので、ビーズ上にモルヒネを適切に(均一に)分布させるために希釈剤 が必要となる。このことは、速放性製剤用の、モルヒネ以外の治療上有効な薬剤 の低担持量ビーズについても該当する。 当業者の間では、粉末被覆を行う薬剤が水に自由に溶けない場合には、そうし た薬剤は粉末被覆法にあまり適していない可能性があり、許容範囲内の製品を得 るためには、物理構造が非晶質で水溶性がもっと高い賦形剤も含有させる必要が あることも多いと考えられている。硫酸モルヒネはそのような薬剤であることが 見い出されている。他の水に溶けない治療上有効な薬剤のいくつかもまた粉末被 覆に適した候補者であることが見い出されている。 これまで、球状化剤、微晶質セルロースを、押出し/球状化法 で薬剤と混ぜ合わせたものを使用することが行われてきた。しかし、微晶質セル ロースは膨潤するので、粉末被覆法では使用することができない。他の通常使用 される加工助剤、たとえば噴霧乾燥ラクトースを用いても、許容範囲内の製品が 得られないことが見いだされた。 驚くべきことに、硫酸モルヒネ、または他の治療上有効な薬剤のかさ密度と似 たかさ密度を有する加工助剤を選択することによって、製剤学上許容されうる生 体による利用が可能な製品を、粉末被覆法で製造しうることが見いだされた。も っと詳しく述べると、含水ラクトース微粉末を加工助剤として使用すると、良好 な結果が得られることが見いだされた。含水ラクトース微粉末は、たとえば、H MS社(B.V.Hollandsche Melksuiker-fabriek(HMS),Uitgeest,Holland)か ら市販されている。通常、本発明で使用するのに適した含水ラクトース微粉末は 、注ぎ、軽く叩いた状態のかさ密度が約0.4−約0.9g/mlであり、さらに好 ましくは、約0.5−約0.7g/mlのものである。含水ラクトース微粉末は水溶 性が高く、粘着性のビーズ表面に容易に被覆されることが見いだされた。本発明 は、含水ラクトース微粉末に加えて、あるいは含水ラクトース微粉末のかわりに 、他の不活性な製剤学上許容される希釈剤を使用することをも包含するものであ る。この場合、不活性な製剤学上許容される希釈剤は、かさ密度が、治療上有効 な薬剤の約75−約125%のものとする。しかし、含水ラクトース微粉末が好 適な希釈剤であるものと理解されたい。 好適実施態様では、硫酸モルヒネの(注ぎ、軽く叩いた状態の)かさ密度は、 約0.2g/ml−約0.7g/mlであり、さらに好 ましくは、約0.4g/ml−約0.5g/mlであって、硫酸モルヒネは、含水ラクト ース微粉末と均質に混ぜ合わせてから、この混合物をビーズ上に粉末被覆する。 さらに別の実施態様では、治療上有効な薬剤の(注ぎ、軽く叩いた状態の)かさ 密度は、約0.2g/ml−約0.8g/mlであり、さらに好ましくは、約0.4g/ml −約0.75g/mlであって、硫酸モルヒネは、含水ラクトース微粉末と均質に混 ぜ合わせてから、この混合物をビーズ上に粉末被覆する。治療上有効な薬剤のリ ストを下記に挙げておくが、治療上有効な薬剤はこれらに限定されるものではな い。 軽く叩いた状態のかさ密度(g/ml) アセトアミノフェノン 0.35-0.46 メトクロプラミドHCl 0.5リン 酸コデイン(USP(米国薬局方))スペシャルパウダー 0.55 リン酸コデイン(USP)パウダー 0.25 硫酸コデイン(USP)ミディアム・クリスタルス・ファイン 0.7-0.5ドキシサイクリン・メタリン 酸ナトリウム複合体 0.49 トラマドールHCl* 0.42 無水テオフィリン* 0.44 アミノフィリン(USP)* 0.62 ジクロフェナックナトリウム* 0.31 アスコルビン酸ナトリウム(USP)* 0.66 *かさ密度の測定はPRCにて行った。 好適実施態様では、均質な粉末混合物は、硫酸モルヒネまたは他の治療上有効 な薬剤と、含水ラクトース微粉末とから本質的的に構成されており、その比は、 約98:2から約2:98である。特に好ましくは、硫酸モルヒネまたは他の治 療上有効な薬剤と、含水ラクトース微粉末との比は、約60:40から約40: 60である。 含水ラクトース微粉末は、当業者にとって公知の賦形剤であるものの、これま での公知の使途は、製剤用剤形での増量剤または希釈剤に限られていた。 均質な粉末混合物は、さらに、少量の他の製剤学上許容される加工助剤、たと えば可溶性希釈剤、たとえばマルトデキストリン、スクロース、スターチ、特定 の等級の親水性セルロース重合体、不溶性希釈剤、たとえばタルク、リン酸ジカ ルシウム、およびある種の疎水性セルロース重合体も含有することができる。 本発明の粉末被覆球は、以下のようにして製造することができる。すなわち、 薬剤と、すべての製剤学上必要な賦形剤(たとえば、滑沢剤、たとえばコロイド 状二酸化珪素)とを混ぜ合わせる。粉末被覆を行う前に、適当な結合剤溶液(た とえば、5%PVP水溶液)、またはセルロース溶液、またはアクリル重合体、 ガムなどを調製しておく。不活性物質(たとえば、砂糖の球)を、たとえばグラ ット・ロータ・プロセッサに入れ、処理条件が整ったところで、結合剤溶液を吹 付ける。砂糖球(ビーズ)が粘着性となったら、薬剤を含む粉末をロータ・プロ セッサに供給する。粉末がビーズに被覆されはじめたら、結合剤溶液の吹付け量 と、粉 末供給量の双方を増大させる。吹付け量と粉末供給量の割合は、たとえば、処理 中のビーズの粘着性を調べることによって決定することができる。結合剤溶液の 吹付けは、粉末の全量の被覆が終了した後も継続して、乾燥中のビーズを保護す る。次に、粉末被覆ビーズを、乾燥減量(LOD)が適当な値となるまで、たと えば、水分含量が約6%となるまで乾燥する。次に、被覆したビーズを、一連の スクリーンに通すことによって、望ましくないサイズのビーズを取り除く。たと えば、特定の実施態様では、直径が約1.19mm以上および0.84mm以下のビ ーズの部分を、スクリーンによって取り除くことができる。 ビーズの粉末被覆に使用する装置は、当業者に公知のものである。こうした装 置は、米国特許第5,132,142号に記載されており、本発明は、この米国特許を参 考文献として包含するものである。 粉末供給量と溶液供給量の比は、室温で、約1:10から約10:1の範囲と することができ、さらに好ましくは、約2:1から約1:1の範囲とすることが できる。 治療上有効な薬剤を含有する速放性粉末被覆ビーズに関する本発明の好適実施 態様では、製剤は、米国薬局方のパドル法によって900mlの水性緩衝液中で3 7°にて100rpmで測定した場合の速放性(4時間)剤形のin vitroでの溶解 速度が、1時間経過後の薬剤放出量で70−100(重量)%となるようにする のが好適である。米国薬局方のパドル法は、たとえば、米国薬局方XXII(1 990)に記載されたパドル法である。この剤形によって、オピオイドのin viv oでのピーク血漿レベルが経口投与後約0.25−4時間となる。 徐放性製剤に関する本発明の好適実施態様では、速放性の製品として使用する のに適した粉末被覆ビーズを、徐放性コーティングで被覆する。本発明のコーテ ィング組成物は、顔料をはじめとするコーティング助剤を保持することができ、 無毒、不活性、かつ非粘着性で、滑らかで外観の良い丈夫な連続皮膜を形成しう る必要がある。 本発明の徐放性製剤の、米国薬局方のパドル法によって900mlの水性緩衝液 (pH約1.6−約7.2)中で37°Cにて100rpmで測定した場合の剤形 のin vitroでの溶解速度は、1時間経過後の放出量で約0−約40(重量)%、 2時間経過後の放出量で約5−約60(重量)%、4時間経過後の放出量で約1 1−約70(重量)%、8時間経過後の放出量で約15−約80(重量)%、1 2時間経過後の放出量で約25−約85(重量)%、そして24時間経過後の放 出量で65(重量)%以上であり、この剤形の場合、in vivoでの効果が少なく とも約24時間持続する。 好適実施態様では、徐放性製剤の、米国薬局方のパドル法によって900mlの 水性緩衝液(pH約1.6−約7.2)中で37°Cにて100rpmで測定した 場合の剤形のin vitroでの溶解速度は、1時間経過後の放出量で約0−約20( 重量)%、2時間経過後の放出量で約10−約40(重量)%、4時間経過後の 放出量で約20−約70(重量)%、8時間経過後の放出量で約50−約80( 重量)%、12時間経過後の放出量で約60−約90(重量)%、そして24時 間経過後の放出量70(重量)%以上であり、この剤形の場合、in vitroでの効 果が少なくとも約2 4時間持続する。 モルヒネの放出速度を、鎮痛作用を所望の作用時間にわたって持続させるうえ で十分な速度まで徐放性とするにあたっては、粉末被覆したビーズを、十分な量 の放出制御剤、たとえば親水性または疎水性物質で、重量増加が約2−30%の レベルとなるまでコーティングすることができる。しかし、こうした表面コーテ ィングは、コーティングに使用した特定の成分、そして特に所望の放出速度に応 じて、もっと増やすこともできる。他の治療上有効な薬剤の放出速度も、同様の 方法で、所望の作用持続時間まで徐放性とすることができる。 放出制御材料には、任意の製剤学上許容可能な溶剤、たとえば、水、メタノー ル、エタノール、塩化メチレン、およびそれらの混合物を使用することができる 。しかし、コーティングは、疎水性材料の水性分散液を主成分とするのが好適で ある。 本発明の特定の好適実施態様では、疎水性重合体、たとえば持続放出性コーテ ィングは、製剤学上許容されるアクリル重合体、たとえば、アクリル酸およびメ タクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル共重合体、メタクリル酸エトキシエチ ル、メタクリル酸シアノエチル、メタクリル酸アミノアルキル共重合体、ポリ( アクリル酸)、ポリメタクリル酸、メタクリル酸アルキルアミド共重合体、ポリ (メタクリル酸メチル)、ポリ(無水メタクリル酸)、メタクリル酸メチル、ポ リメタクリレート、ポリアクリルアミド、およびメタクリル酸グリシジル共重合 体から構成することができるが、これらに限定されるものではない。 特定の好適実施態様では、アクリル重合体を、1種以上のメタ クリル酸アンモニウム共重合体から構成する。メタクリル酸アンモニウム共重合 体は、当業界で周知であり、米国医薬規格XVIIに、低含量の第四アンモニウ ム基を有する十分に重合されたアクリル酸エステルならびにメタクリル酸エステ ルの共重合体として記載されている。 好適実施態様の1つでは、アクリルコーティングは、水性分散液の形態で使用 するアクリル樹脂ラッカー、たとえばローム・ファルマ(Rohm Pharma)からユ ードラジット(Eudragit)(登録商標、以下Rとする)で市販されているものと する。別の好適実施態様では、アクリルコーティングは、ローム・ファルマ(Ro hm Pharma)からユードラジット(R)RL30Dおよびユードラジット(R) RS30Dでそれぞれ市販されている2種のアクリル樹脂ラッカーの混合物から なるものである。ユードラジット(R)RL30Dおよびユードラジット(R) RS30Dは、低含量の第四アンモニウム基を有するアクリル酸エステルおよび メタクリル酸エステルの共重合体であり、アンモニウム基のそれ以外の中性(メ タ)アクリル酸エステルとのモル比は、ユードラジット(R)RL30Dでは1 :20、ユードラジット(R)RS30Dでは1:40である。平均分子量は、 約150,000である。コード名称のRL(高浸透性)およびRS(低浸透性)は、 これらの物質の浸透特性に関してのものである。ユードラジット(Eudragit)( R)RL/RS混合物は、水ならびに消化液に不要である。しかし、この混合物 から形成したコーティングは、水ならびに消化液中で膨潤性かつ浸透性である。 本発明のユードラジット(R)RL/RS分散液は、任意所望 の比で混ぜ合わせて、所望の溶解プロファイルを有する持続放出性製剤を最終的 に得ることができる。所望の持続放出性製剤は、たとえば、100%のユードラ ジット(R)RL、50%のユードラジット(R)RLと50%のユードラジッ ト(R)RS、ならびに10%のユードラジット(R)RLと90%のユードラ ジット(R)RSからなる遅延性コーティングから得ることができる。もちろん 、当業者であれば、他のアクリル重合体、たとえばユードラジット(R)Lも使 用しうることに気づくはずである。 他の好ましい態様において、本発明の基質を覆うために使用されうる疎水性ポ リマーは、エチルセルロース等の疎水性セルロース物質である。当業者は、他の アルキルセルロースポリマーを含む他のセルロースポリマーを、本発明の疎水性 ポリマー被覆に含まれるエチルセルロースの一部または全部と置換しうることを 理解するであろう。 エチルセルロースの市販されている水性分散物の1つは、AquacoatTM(FMC Cor p.,Philadelphia,Pennsylvania,U.S.A.)である。AquacoatTMは、エチルセル ロースを水に不混和性の有機溶媒に溶解し、これを界面活性剤と安定化剤の存在 下で水中に乳化することにより調製される。ホモジナイズして1ミクロンより小 さい液滴を作成した後、有機溶媒を真空下で蒸発させて擬似ラテックスを形成す る。可塑剤は製造期には擬似ラテックスに組み込まない。したがって、これを被 覆として使用する前に、AquacoatTMを適切な可塑剤とよく混ぜ合わせる必要があ る。 エチルセルロースの別の水性分散物がSureleaseTM(Colorcon,Inc.,West Poi nt,Pennsylvania,U.S.A.)として市販されている。この製品は、製造工程中に 可塑剤を分散物に組み込むことにより調製される。ポリマー、可塑剤(セバシン 酸ジブチル)および安定化剤(オレイン酸)の熱融成物をホモジニアスな混合物 として調製し、次にこれをアルカリ溶液で希釈して、基質に直接適用可能な水性 分散物を得る。 被覆が疎水性ポリマーの水性分散物を含有する本発明の態様においては、有効 量の可塑剤を疎水性ポリマーの水性分散物に含ませることがフィルムの物理的性 質をさらに向上させる。例えば、 エチルセルロースは比較的高いガラス転移温度を有し、普通の被覆条件下では柔 軟なフィルムを形成しないので、被覆材料として使用する前にこれを可塑化する 必要がある。一般的には、被覆溶液に含まれる可塑剤の量は、フィルム形成物の 濃度に基づく。例えば、最も多くの場合、フィルム形成物の約1から約50重量% である。しかし、可塑剤の濃度は、特定の被覆溶液と適用方法を用いた注意深い 実験の後にのみ、適切に決定しうるものである。 エチルセルロースの適切な可塑剤の例は、セバシン酸ジブチル、フタル酸ジエ チル、クエン酸トリエチル、クエン酸アチルトリエチル、クエン酸トリブチルお よびトリアセチン等の水不溶性可塑剤を含むが、他の水不溶性可塑剤(アセチル 化モノグリセリド、フタル酸エステル、ひまし油等)も使用可能である。クエン 酸トリエチルが特に好ましい。 本発明のアクリルポリマーの適切な可塑剤の例は、クエン酸トリエチル NF XV I、クエン酸トリブチル等のクエン酸エステル、フタル酸ジブチル、あるいは1,2 -プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、フ タル酸ジエチル、ひまし油、およびトリアセチンを含むが、他の水不溶性可塑剤 (アセチル化モノグリセリド、フタル酸エステル、ひまし油等)も使用可能であ る。クエン酸トリエチルが特に好ましい。 本発明の長期放出製剤の溶解プロフィールは、例えば疎水性被覆の厚さを変え る、使用される特定の疎水性物質を変える、例えば異なるアクリル樹脂ラッカー の相対的量を変える、可塑剤を添加する方法を変える(例えば、持続放出被覆が 疎水性ポリマーの水性分散物に由来する場合)、疎水性ポリマーに対する可塑剤 の 量を変える、付加的成分または賦形剤を含ませる、製造方法を変える、等により 変更することができる。 疎水性ポリマーの可塑化水性分散物は、当分野の技術において公知の任意の適 切な噴霧装置を用いて粉末被覆されたビーズに塗布することができる。好ましい 方法においては、コア物質上に被覆が噴霧される間に、下から噴射される空気噴 流がコア物質を流動化し、乾燥させるWurster流動層系が使用される。好ましく は、治療上有効な作用物質の所望の長期放出を得るのに十分な量の疎水性ポリマ ーの水性分散物が、可塑剤等を組み込む方法を考慮しつつ、適用される。疎水性 ポリマーで覆った後、場合により、OpadryTM等のフィルム形成物のさらなる外被 がビーズに施される。この外被は、もし施される場合は、ビーズが塊まるのを実 質的に減らすために提供される。 次に、治療上有効な作用物質の安定した放出速度を得るため、被覆されたビー ズを養生する。 被覆がエチルセルロースの水性分散物よりなる場合は、被覆された基質は好ま しくは被覆溶液のガラス転移温度以上の温度で、約60%から約100%の相対湿度で 、養生終了点に達するまで養生される。例えば、約60℃で、約60%から約100%の 相対湿度で、約48〜約72時間養生する。 アクリル被覆に向けられた本発明の好ましい態様においては、被覆された基質 を可塑化アクリルポリマーのTg以上の温度で、必要な時間、炉(oven)養生に付す ことにより、安定化産物が得られる。特定の製剤の温度および時間についての最 適数値は、実験的に決定される。本発明のある態様においては、約45℃の温度で 、 約24時間から約48時間またはそれ以上の炉養生によって安定化産物が得られる。 本発明の持続性放出製剤からの治療上有効な作用物質の放出は、1つ若しくは それ以上の放出調整剤を添加するか、または1つ若しくはそれ以上の被覆からの 通路を提供することにより、さらに影響されうる(すなわち、所望の速度に調整 しうる)。疎水性ポリマーの水溶性物質に対する比は、他の因子のなかでもとり わけ、要求される放出速度および選択された諸物質の溶解特性によって決定され る。 細孔形成物として機能する放出調整剤は、有機でも無機でもよく、また使用環 境において被覆から溶解、抽出または溶出しうる物質を含む。細孔形成物は、ヒ ドロキシプロピルメチルセルロース等の1つまたはそれ以上の親水性ポリマーを 包含しうる。 本発明の持続性放出被覆は、澱粉およびゴム等の侵食促進剤をも含むことがで きる。 本発明の持続性放出被覆は、使用環境において微孔性薄層を作るのに有用な物 質をも含むことができる。たとえば、炭酸基がポリマー鎖に繰り返し存在する炭 酸の線状ポリエステルからなるポリカーボネート等である。 放出調整剤は、半透性のポリマーからなってもよい。 本発明の他の好ましい態様において、持続性放出被覆はセルロースエーテルお よびタンパク質から誘導される物質等の親水性ポリマーよりなってもよい。これ らのポリマーのうち、セルロースエーテル、とくにヒドロキシアルキルセルロー スおよびカルボキシアルキルセルロースは特に好ましい。本発明に用いうる他の 持 続性放出被覆材料は、消化可能な、長鎖(C8からC50、特にC12からC40)、置換ま たは非置換炭化水素(例えば、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸のグリセリルエ ステル、鉱物および植物油、および蝋、等)を含む。融点が25℃から90℃の炭化 水素が好ましい。これらの長鎖炭化水素材料のうち、脂肪(脂肪族)アルコール が好ましい。 ポリアルキレングリコールもまた使用可能である。 1つの適切な制御放出被覆材料は、少なくとも1つの水溶性ヒドロキシアルキ ルセルロース、少なくとも1つのC12からC36、好ましくはC14からC22の脂肪族ア ルコール、および場合により少なくとも1つのポリアルキレングリコールを包含 する。上記少なくとも1つのヒドロキシアルキルセルロースは、好ましくはヒド ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、および特に ヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシ(C1からC6)アルキルセルロースで ある。本発明の経口投与剤形における少なくとも1つのヒドロキシアルキルセル ロースの量は、なかでも、要求されるオピオイド放出の正確な速度によって決定 されるであろう。上記少なくとも1つの脂肪族アルコールは、例えばラウリルア ルコール、ミリスチルアルコールまたはステアリルアルコールでありうる。しか し、本発明の経口投与剤形の特に好ましい態様においては、少なくとも1つの脂 肪族アルコールはセチルアルコールまたはセトステアリルアルコールである。本 発明の経口投与剤形における少なくとも1つの脂肪族アルコールの量は、上記の ように、要求されるオピオイド放出の正確な速度によって決定される。その量は また、経口投与剤形中に少なくとも1 つのポリアルキレングリコールが存在するかしないかにも依存する。少なくとも 1つのポリアルキレングリコールの不存在下では、経口投与剤形は好ましくは0. 5%から30%(重量で)の少なくとも1つの脂肪族アルコールを含有する。少なく とも1つのポリアルキレングリコールが経口投与剤形中に存在する場合、少なく とも1つの脂肪族アルコールと少なくとも1つのポリアルキレングリコールの合 計重量は、好ましくは全剤形の重量の0.5%から30%を構成する。このようなコー ティングを、当業者に使用されている任意の公知技法を用いて、粉末被覆ビーズ に施すことができる。 ある態様においては、例えば少なくとも1つのヒドロキシアルキルセルロース またはアクリル樹脂の少なくとも1つの脂肪族アルコール/ポリアルキレングリ コールに対する比は、かなりの程度まで製剤からのオピオイドの放出速度を決定 する。少なくとも1つのヒドロキシアルキルセルロースの少なくとも1つの脂肪 族アルコール/ポリアルキレングリコールに対する比が1:2から1:4である ことが好ましく、特に1:3から1:4の間の比が好ましい。 少なくとも1つのポリアルキレングリコールは、例えばポリプロピレングリコ ールまたは好ましくはポリエチレングリコールでありうる。少なくとも1つのポ リアルキレングリコールの平均分子量の数は、1,000から15,000の間、特に1,500 から12,000の間であることが好ましい。 別の適切な制御放出マトリックスは、アルキルセルロース(特にエチルセルロ ース)、C12からC36の脂肪族アルコールおよび場合によりポリアルキレングリコ ールを包含するであろう。 ある好ましい態様において、放出調整剤はヒドロキシプロピルメチルセルロー ス、ラクトース、金属ステアリン酸塩、およびこれらの任意のものの混合物より 選ばれる。 本発明の持続性放出被覆はまた、少なくとも1つの通路、開口部等からなる出 口手段を含むことができる。通路は、米国特許第3,845,770号、3,916,889号、4, 063,064号および4,088,864号(これらはすべて参照としてここに組み入れてある )に開示されているような方法により形成することができる。この通路は、丸、 三角、四角、長円形、不規則な形等の任意の形をとりうる。 本発明のある態様においては、即時放出形態の有効量のオピオイドが、本発明 の基質を含んでなる単位用量に包含される。オピオイドの即時放出形態が、該オ ピオイドの血中(例えば血漿中)最大濃度に達するまでの時間を、Tmax、が例 えば約2から約4時間までの時間に短縮されるほど短縮するのに有効な量で包含 されている。これは、現在当業者によって推奨されている実質的に平らにされた 血液濃度曲線ではなく、早期のピークを持つ血液濃度曲線を生じさせる。単位用 量中にこのような有効量の即時放出オピオイドを包含することにより、患者にお ける比較的高レベルの痛みの体験が有意に減少することが判明している。このよ うな態様において、即時放出形態の有効量のオピオイドを本発明の基質の上にか ぶせることができる。例えば、製剤からのオピオイドの長期放出が制御放出被覆 に起因する場合、即時放出層が制御放出被覆の上にさらにかぶせられるであろう 。他方、オピオイドが制御放出マトリックスに組み込まれている基質の表面に、 即時放出層をかぶせることも可能である。オピオイドの有効な単位用量を 包含する複数の持続放出基質が硬いゼラチンカプセルに組み込まれる場合、オピ オイド用量の即時放出部分は十分量の即時放出オピオイドの包含によりカプセル 内の粉末または粒子としてカプセル内に組み込むことができる。または、ゼラチ ンカプセル自体をオピオイドの即時放出層で覆うことができる。当業者は、単位 用量に即時放出オピオイド部分を組み込むさらに別の方法を認めるであろう。そ のような代わりの方法は、本願の請求の範囲に包含されるものとみなされる。 硫酸モルヒネまたは他の治療上有効な作用物質の多微粒子単位用量は、硬いゼ ラチンカプセル中に含有させることができる。または、硫酸モルヒネの多微粒子 単位用量は、サシェイ(sachet,包み)を含む当業者に公知の他の剤形として調製 することができる。硬いゼラチンカプセルを開けて、薬剤を含有している粉末被 覆ビーズを流体中に散らす、または食物、特にアップルソースまたはプディング 等の冷たく軟らかい食品、または水若しくはオレンジジュース等の液体と混合す ることができる。 本発明のさらに別な側面において、微細な含水ラクトースを含む粉末被覆促進 剤の使用によって、粉末被覆製剤から微結晶セルロースの一部または全部を除外 することができることが判明した。ある好ましい態様において、微細な含水ラク トースは粉末被覆促進剤の全部、または実質的に全部を包含する。しかし、微結 晶セルロースを含むがそれらだけに限定されない他の製薬上許容される不活性な 賦形剤を、微細な含水ラクトースの一部と置換しうる。したがって、量の減少し た、または微結晶セルロースを含まない、粉末被覆ビーズを作成する別の方法が 提供される。この方法の好 ましい側面は、かさ密度が0.5から0.7 g/mlの微細な含水ラクトースとかさ密度 が0.4から0.75 g/mlの治療上有効な作用物質を使用する。好ましい態様の詳細な説明 以下の実施例で本発明の種々の側面を示す。これらは、いかなる場合において も請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。 実施例1 即時放出性低負荷ビーズ製剤 実施例1では、粉末被覆技法を用いて、Glatt ロータープロセッサーで低負荷 硫酸モルヒネビーズを調製した。水性バインダー溶液をビーズ18/20メッシュに 噴霧してビーズに粘着性の表面を与えることによりビーズを調製した。その後、 硫酸モルヒネと含水ラクトース微細粉末のホモジニアスな混合物から成る粉末を 、ビーズが粘着性になってから噴霧した。次にビーズを乾燥し、ふるいにかけて 、適切な粒径を有する粉末被覆多微粒子産物を得た。硫酸モルヒネビーズの処方 を下記の表1に示す。 使用した微細含水ラクトースは、B.V.Hollandsche Melksuiker-fabriek(HMS) ,Uitgeest,Hollandより入手し、約99.7重量パーセントのラクトース1水和物 を含有する。典型的には、微細含水ラクトースは0.56 g/mlのかさ密度と約0.64 g/mlの軽くたたいた時の(tapped)かさ密度を有する。硫酸モルヒネは約0.44 g/m lのかさ密度を有する。 粉末被覆の完了後、30 mgのモルヒネ強度でビーズをゼラチンカプセルに詰め た。 次に、カプセルを溶解試験にかけた。溶解試験は完成品を使用してUSP装置II により実施した(Paddle法)。カプセルを700 mlの模倣胃液(酵素を含まない)中 に1時間、100 rpmおよび37℃で入れておき、そして90%の硫酸モルヒネが1時間 以内に溶解したことを確認した。溶解試験は、この産物が即時放出製剤として適 するだろうということを示している。 次に、実施例1の製剤および参照標準品(硫酸モルヒネ溶液、 The Purdue Frederick Companyより市販されているMSIRTM溶液)を用いて、両者 を一用量あたり30 mgの硫酸モルヒネを含むように投与して、ヒトの単回投与量 の生物学的利用率試験を実施した。参照溶液は絶食で、試験ビーズ産物は絶食と アップルソース付きで、無作為化交差設計で投与した。In vivoの結果は下記の 表2、および図1に要約されている。 この試験は最小量の食物(アップルソース)を包含し、その結果この試験産物 は食物摂取に影響されない可能性があるように思われる。 実施例2 即時放出性高負荷ビーズ製剤 粉末被覆技法を用いて、Glatt ロータープロセッサーで、高負 荷の硫酸モルヒネを有するビーズを作成した。製造に先立って、微細な含水ラク トースを硫酸モルヒネと混合した。この点以外は製法は実施例1と同じであった 。高負荷ビーズの組成を下記の表3に示す。 粉末被覆の完了後、30 mgのモルヒネ強度でビーズをゼラチンカプセルに詰め た。 次に、カプセルを溶解試験にかけた。溶解試験は完成品を使用してUSP装置II により実施した(Paddle法)。カプセルを700 mlの模倣胃液(酵素を含まない)中 に最初の1時間、100 rpmおよび37℃で入れておき、そして90%の硫酸モルヒネが 1時間以内に溶解したことを確認した。溶解試験は、この産物が即時放出製剤と して適するだろうということを示している。 実施例3 即時放出性高負荷ビーズ製剤 別の粉末被覆方法を用いて、1バッチの硫酸モルヒネ高負荷ビーズを製造した 。この処方は以下の通りである。 高負荷ビーズは、まず硫酸モルヒネ粉末を微細含水ラクトースと混合すること により調製した。混合後、糖ビーズおよび5kgの硫酸モルヒネ/ラクトース混合 物をGlatt ロータープロセッサーに入れた。ロータープロセッサーをオンにし、 PVP 5%溶液をバッチに噴霧した。5kgの硫酸モルヒネ/ラクトース混合物は塊に なることなく被覆される。この手順を用いると、PVP溶液噴霧速度を他の方法と 較べて大幅に増大させることができる。この方法は、まず30/35ビーズおよびモ ルヒネ/ラクトース混合物をロータープロセッサーに入れることから始めた。15 0 rpmにセットしたロータープレートをオンにしてから、より積極的な方法でPVP 5% w /w溶液をビーズおよび粉末からなるバッチに噴霧した。30/35ビーズ(12.6 kg)の 仕込みと同時にMS/ラクトース混合物を入れることは、基質ビーズ同志の結合を 無くするために行われる。出発ビーズは非常に小さいので、最小量の結合溶液の 存在が集塊とバッチの失敗を引き起こしうる。基質ビーズと共に存在するMS/ラ クトース混合物は、ビーズとビーズの接着に対し、粉末の基質ビーズへの優先的 接着を可能とする(ビーズとビーズ表面の接着に対する物理的障害)。いったん 5kgの粉末混合物が被覆されたなら、粉末フィーダーをオンにした。PVP溶液を 噴霧しながら、すべての粉末混合物が被覆されたとき工程は完了した。 実施例4〜5 長期放出性低負荷ビーズ製剤 実施例4〜5では、実施例1および2と同じ方法で調製された硫酸モルヒネビ ーズに長期放出性被覆を施した。実施例4および5の機能性被覆の処方を下記の 表5に示す。 長期放出被覆は以下のように製造される。 クエン酸トリエチルおよびタルクを用いて、Eudragit RS 30Dを約30分間可塑 化する。硫酸モルヒネビーズの一回分の量を、1.2 mmの噴射ノズルを備えたGlat tのWurster Insertに入れ、そしてビーズがそれぞれ5%および8%の重量増加を獲 得するまで被覆する。次に、Opadry分散物からなる最終保護外被をWurster Inse rtを用いて施す。完了後、ビーズを45℃の乾燥炉で2日間養生する。次に、養生 ビーズを30 mgの強度でゼラチンカプセルに詰めた。 このゼラチンカプセルを用いて、USP装置IIにより溶解試験を実施した(Paddle 法)。カプセルを700 mlの模倣胃液(酵素を含まない)中に最初の1時間、100 r pmおよび37℃で入れておき、次に同じ容器に200 mlのリン酸緩衝液を添加して90 0 mlの模倣胃液(酵素を含まない)を作成した。時間経過に関連した、溶解した 硫酸モルヒネのパーセントを下記の表6に示す。 1日1回投与される実施例4および5の製剤について、1日2回投与するよう に設計された市販製品MS ContinTMを用いて、生物学的利用率の試験を行なった 。実施例4および5の製剤は1日1回投与するように設計されている。結果を下 記の表7に示し、またグラフにして図2に示す。 上のデータより、実施例4の製剤は食物の影響のない、1日1回投与用として 理想的な製剤であることが見て取れる。実施例5の製剤は、1日または実質的に より長い時間に1回投与するための製剤であろう。 実施例6 粉末被覆技法を用いて、Glatt ロータープロセッサーで、高負荷の硫酸モル ヒネを有するビーズを作成した。製造に先立って、ラクトースを硫酸モルヒネと 混合した。この点以外は製法は上記実施例2と同じであった。高負荷ビーズの組 成を下記の表8に示す。 長期放出性被覆はアクリルポリマー(すなわちEudragitTM RSおよびRL)の混 合物を含有する。安定性をさらに高めるため、Eudragit層とモルヒネ即時放出層 との間にヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の保護被覆も設けられてい る。実施例6の持続放出性被覆の処方を下記の表9に示す。 長期放出被覆および即時放出外被は以下のように施した。クエン酸トリエチル およびタルクを用いて、Eudragit RS 30D を約30分間可塑化する。硫酸モルヒネ ビーズの一回分の量を、1.2 mmの噴射ノズルを備えたGlattのWurster Insertに 入れ、そしてビーズが5%の重量増加を獲得するまで被覆する。次に、Opadry分散 物からなる最終保護外被をWurster Insertを用いて施す。完了後、ビーズを45℃ の乾燥炉で2日間養生する。次に、養生ビーズを30mgの強度でゼラチンカプセル に詰めた。次に、養生ビーズを30mgの強度でゼラチンカプセルに詰めた。 このゼラチンカプセルを溶解試験に付した。溶解試験は完成品を用いて、USP 装置IIにより実施した(Paddle法)。カプセルを700 mlの模倣胃液(酵素を含まな い)中に最初の1時間、100 rpmおよび37℃で入れておき、次に同じ容器に200 m lのリン酸緩衝液を添加して900 mlの模倣胃液(酵素を含まない)を作成した。 溶解試験の結果を下記の表10に示す。 表10に示す溶解試験は、この産物が1日1回の投与に適するだろうというこ とを示している。 次に、1日2回の投与が承認されている参照標準品(MS ContinTM)および1日 1回投与用に設計された実施例6の製剤を用いて、ヒト単回投与量の生物学的利 用率試験を実施した。In vivoにおける結果を下記の表11に要約する。 上記のデータは実施例6の製剤が1日1回の投与に適することを示している。 比較例7 硫酸モルヒネ高負荷複数回投与ビーズ 粉末被覆法を用いて、Versa Glattのロータープロセッサーで1バッチの硫酸 モルヒネ高負荷ビーズを製造した。処方は以下の通りである。 Povidoneを水に溶かして5% w/wの水溶液を得た。次に、Opadry Blueを水に溶 かして最終フィルム被覆用の15% w/wの分散物を得た。ロータープロセッサーに2 5/30糖ビーズを入れ、次に粉末フィーダーを用いて硫酸モルヒネ粉末をビーズに 加え、同時に、ビーズをGlattロータープロセッサー中で回転させながらバイン ダー溶液をビーズに噴霧した。作成されたビーズは比較的軟らかかった。 次にロータープロセッサー中でOpadry Blueの最終保護外被を施した。 次に、以下の組成物からなる制御放出機能性被覆でビーズを覆った。 バッチをVersa GlattのWurster Insertを用いて加工し、45℃乾燥下で2日間 養生した。このバッチの溶解性は以下の通りである。 作成されたビーズは砕けやすさの点で不満足で、もろく、被覆を施すと、過度 の量の微細粒子が生じた。 実施例8 別の粉末被覆法を用いて、1バッチの硫酸モルヒネ高負荷ビーズを製造した。 処方は以下の通りである。 まず硫酸モルヒネ粉末を微細な含水ラクトースと混合して、高負荷ビーズを調 製した。混合後、糖ビーズおよび5kgの硫酸モルヒネ/ラクトース混合物をGlat tロータープロセッサーに入れた。次にロータープロセッサーをオンにし、PVP 5 %溶液をバッチに噴霧した。5kgの硫酸モルヒネ/ラクトース混合物は集塊を起 こすこと無く被覆される。この手順を用いると、他の方法の手順と比較して、PV P溶液の噴霧速度を大幅に増大させることが可能である。いったん5kgの混合物 が被覆されたならば、粉末フィーダーをオンにし、PVP溶液を噴霧しながら粉末 混合物の全てが被覆された時、工程は完了した。 実施例9 実施例9では、実施例1に概略を記述したのと同じ方法で、低負荷硫酸モルヒ ネビーズを製造した。処方は以下の通りであった。 次に、細孔形成物としての5%HPMCを有するエチルセルロースの持続性放出被覆 を施した。AquacoatTMとして知られている、エチルセルロース分散物である市販 品を使用した。 持続性放出被覆は以下のように製造した。 細孔形成物Methocel E5 Premium(HPMC)を分散させ、2% w/w溶液を得るのに十 分な水に溶解した。 Aquacoat分散物をクエン酸トリエチルを用いて約30分間可塑化した。30分後に 、HPMC分散物を可塑化Aquacoat分散物に混合し、さらに15〜30分間混合した。1 回分の仕込み量の硫酸モルヒネビーズを1.2 mmの流体ノズルを備えたUniglatt W urster Insertに入れた。次に、5%の重量増加を得るまで、ビーズをAquacoat/HP MC分散物(95:5の比)でフィルム被覆した。 実施例9で用いた制御放出被覆の処方は、下記の表17に示す通りである。 持続性放出被覆を施す工程の完了後、被覆ビーズをWurster Insertから出し、 養生トレーに入れ、60℃/相対湿度80%の温度/湿度チェンバーで72時間養生し た。この養生工程の完了後、LOD4%またはそれ以下まで乾燥し、次にUniglatt Wu rster Insertを用いてOpadry Red YS-1-1841(15% w/w溶液)からなる最終外被 をビーズに施した。次に、カプセル充填機を用いて、このビーズを硬いゼラチン カプセルに詰め、完成品を得た。 完成品を、USP装置II(paddle法)による溶解試験に付した。試験は、100 rpm、 37℃で、700 mlの擬似胃液(酵素を含まない)に1時間入れ、次に900 mlの擬似 胃液(最初の1時間後は酵素を含まない)に入れるものであった。 結果は以下の通りである。 実施例10 実施例10では、5% w/w(被覆重量に基づき3%のHPMCを細孔形成物として含む )の制御放出被覆を有する硫酸モルヒネ制御放出性ビーズを調製した。 硫酸モルヒネ制御放出性ビーズは、5% w/w制御放出被覆および5% HPMC外被を 用いて製造した。制御放出被覆を施す硫酸モルヒネ基礎ビーズを、実施例9に記 載の方法で調製する。次に、制御放出被覆を調製し、ビーズの重量増加が5%にな るまでこれでビーズを覆う。実施例10の製剤に関するさらなる情報を、下記の 表19に示す。 使用した製造方法ならびに養生およびカプセル化技法は、実施例9のものと同 じであったが、相違点は実施例10ではAquacoat/HPMC(97:3)分散物でビーズを フィルム被覆したことである。 実施例21と同じ方法で実施した溶解試験の結果を、下記の表20に示す。 次に、実施例9および10で製造されたカプセルについて、MS Continを対照 として用いて、ヒト生物学的利用率試験を実施した。実施例9および10の製剤 は1日1回投与用に設計されていた。この試験では、食物の影響も調査した。得 られた結果の要約を表21に示す。 実施例10の製剤の生物学的利用率をグラフにして図3に示す。図は、食物の 影響が全く見られないことを示している。 実施例11 即時放出性低負荷コデインビーズ製剤 この実施例では、粉末被覆技法を用いてGlatt ロータープロセッサーで低負荷 ビーズ製剤を調製する。実施例1の手順にしたがって、水性バインダー溶液を18 /20メッシュビーズに噴霧してビーズに粘着性表面を与えることにより、ビーズ を調製する。次に、リン酸コデインUSP粉末および微細な含水ラクトース粉末の ホモジニアスな混合物よりなる粉末を、ビーズが粘着性になってから噴霧する。 次にビーズを乾燥し、ふるいにかけて適切な粒径範囲 を有する粉末被覆多微粒子産物を得た。リン酸コデインUSP粉末ビーズの処方を 下記の表22に示す。 使用した微細含水ラクトースは、かさ密度が0.56 g/mlで、軽く叩いた時のか さ密度が約0.64 g/mlである。リン酸コデインUSP特殊粉末は、かさ密度が約0.55 g/mlである。粉末被覆の完了後、ビーズは30 mgのコデイン強度でゼラチンカプ セルに詰められる。 実施例12〜15 即時放出性低負荷ビーズ製剤 これらの実施例では、実施例11に記載のものと同じ粉末被覆技法を用いて、 Glattロータープロセッサーでさらに低負荷ビーズ製剤を調製する。使用する微 細含水ラクトースはかさ密度が0.56 g/mlで、軽く叩いた時のかさ密度が約0.64 g/mlである。 実施例12:アセトアミノフェン - かさ密度約0.42 g/ml 実施例13:メトクロプラミドHCl - かさ密度約0.5 g/ml 実施例14:硫酸コデインUSP中等度結晶-微細 - かさ密度約 0.6 g/ml 実施例15:トラマドールHCl - かさ密度約0.42 g/ml 各実施例において、粉末被覆の完了後、ビーズはゼラチンカプセルに詰められ る。 実施例16〜17 長期放出性低負荷ビーズ製剤 これらの実施例では、実施例4〜5の技法を用いて、実施例11で調製された リン酸コデインUSP特殊粉末ビーズに長期放出被覆が施される。実施例16およ び17の被覆の処方を下記の表23に示す。 長期放出被覆は以下のように製造する。 クエン酸トリエチルおよびタルクを用いてEudragit RS 30Dを約30分間可塑化 する。1回の仕込み量のリン酸コデインUSP特殊粉末ビーズをを1.2 mmの噴射ノ ズルを備えたGlattのWurster Insertに入れ、そしてビーズがそれぞれ5%および8 %の重量増加を獲得するまで被覆する。次に、Opadry分散物からなる最終保護外 被をWurster Insertを用いて施す。完了後、ビーズを45℃の乾燥炉で2日間養生 する。次に、養生ビーズを30 mgの強度でゼラチン カプセルに詰めた。 上に提供した実施例は、排他的なものではない。当業者には本発明の他の多く の変法が明らかであろう。そして、それらは本発明の請求の範囲に入るものとみ なされる。例えば、本発明で選択されたモルヒネ塩である硫酸モルヒネの一部ま たは全部の代わりに、他の製薬上許容されるモルヒネの塩または複合体を使用し うることが考えられる。同様に、本発明のモルヒネ製剤に、例えば持続性放出被 覆という形で、持続性放出を与えるために他の製薬上許容される物質を使用しう ることが考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年10月10日 【補正内容】 1.下記のものを含んでなる、治療上有効な作用物質の、生物学的に利用可能な 即時放出性の多微粒子経口投与剤形: 直径が0.1 mmから2.5 mmの多数の製薬上許容される不活性ビーズで、該ビー ズはかさ密度が0.2から0.8 g/mlの治療上有効な作用物質とかさ密度が0.4から0. 9 g/mlの微細な含水ラクトースとのホモジニアスな混合物によって粉末被覆され ている。 2.下記のものを含んでなる、モルヒネの、生物学的に利用可能な即時放出性の 多微粒子経口投与剤形: 直径が0.1 mmから2.5 mmの多数の製薬上許容される不活性ビーズで、該ビー ズはモルヒネまたは製薬上許容されるその塩とかさ密度が0.4から0.9 g/mlの微 細な含水ラクトースとのホモジニアスな混合物によって粉末被覆されている。 3.治療上有効な作用物質が0.4から0.75 g/mlのかさ密度を有する、請求項1に 記載の剤形。 4.微細な含水ラクトースが0.5から0.7 g/mlのかさ密度を有する、請求項1に 記載の剤形。 5.治療上有効な作用物質がモルヒネ、アセトアミノフェン、メトクロプラミド 、リン酸コデインUSP特殊粉末、リン酸コデインUSP粉末、硫酸コデインUSP中等 度結晶−微細、ドキシサイク リンメタホスフェートナトリウム複合体、トラマドール、無水テオフィリン、ア ミノフィリンUSP、ジクロフェナックナトリウムおよびアスコルビン酸ナトリウ ムからなる群から選ばれる、請求項1に記載の剤形。 6.多数ビーズの単位用量がモルヒネ硫酸塩に基づいて約5mgから約800 mgのモ ルヒネを含む、請求項2に記載の剤形。 7.投与の0.25〜2時間後に治療上有効な作用物質のピーク血漿レベルをもたら す、請求項1に記載の剤形。 8.少なくとも約50%の重量増加までビーズが粉末で被覆される、請求項1に記 載の剤形。 9.粉末で被覆されたビーズが、親水性ポリマー、アクリルポリマー;アルキル セルロース;セラック;ゼイン;水素化植物油;水素化ひまし油;蝋単独または 脂肪アルコールと組み合わせた蝋;およびこれらのうち任意のものの混合物から なる群から選ばれた物質によって覆われている、請求項1に記載の剤形。 10.粉末で被覆されたビーズが、USP Paddle法によって100 rpmで900 mlの水 性緩衝液中で、37℃でpH1.6 〜7.2で測定した時、1時間後に0から40.0%(重量 で)放出され、2時間後に5から60%(重量で)放出され、4時間後に11から70% (重量で)放出され、8時間後に15から80%(重量で)放出され、12時間後に25 から85%(重量で)放出され、そして24時間後に65%以上放出される溶解速度をin vitroで有し、剤形が少なくとも24時間の効果持続を提供する、請求項9に記載 の剤形。 11.約0.4から約0.9 g/mlのかさ密度を有する微細な含水物を含む有効量の加 工補助剤を含んでなる、多微粒子の粉末被覆さ れた剤形。 12.多数ビーズが硬いゼラチンカプセルに入っている、請求項1に記載の剤形 。 13.治療上有効な作用物質を含有する粉末被覆ビーズの経口投与剤形の調製方 法であって、 a)治療上有効な作用物質を、該治療上有効な作用物質の75%から125%のか さ密度を有する微細な含水ラクトースを含有する製薬上許容される不活性な希釈 剤と混合してホモジニアスな粉末混合物を形成し; b)直径が0.1 mmから2.5 mmの不活性ビーズに水性バインダー溶液を噴霧し て粘着性の表面を有する該ビーズを提供し;そして c)該粘着性ビーズをビーズが少なくとも10%から100%の重量増加を得るま で、前記ホモジニアスな粉末混合物で粉末被覆する、 ことを含む方法。 14. d)粉末被覆ビーズを乾燥し;そして e)上記粉末被覆ビーズをふるいにかけて、適切な粒径範囲を有する粉末被 覆多微粒子産物を得る、 工程をさらに含む、請求項13に記載の方法。 15.バインダー溶液がポリビニルピロリドン、セルロース、ゼラチン、ゴム、 アクリルポリマー、澱粉およびこれらのうち任意のものの混合物からなる群から 選ばれる、請求項13に記載の方法。 16.おおわれた粉末被覆球体の有効量を単位用量に組み込むことをさらに含む 、請求項13に記載の方法。 17.粉末被覆球体を、親水性ポリマー、アクリルポリマー、アルキルセルロー ス、セラック、ゼイン、水素化植物油、水素化ひまし油およびこれらのうち任意 のものの混合物からなる群から選はれる物質の有効量を含有する持続性放出外被 でおおい、胃腸管における薬剤の12〜24時間にわたる持続性放出をもたらす ことをさらに含む、請求項13に記載の方法。 18.治療上有効な作用物質がモルヒネ、アセトアミノフェン、メトクロプラミ ド、リン酸コデインUSP特殊粉末、リン酸コデインUSP粉末、リン酸コデインUSP 中等度結晶−微細、ドキシサイクリンメタホスフェートナトリウム複合体、トラ マドール、無水テオフィリン、アミノフィリンUSP、ジクロフェナックナトリウ ムおよびアスコルビン酸ナトリウムからなる群から選ばれる、請求項13に記載 の方法。 19.単位用量が治療上有効な作用物質の有効な血漿レベルを4時間以上にわた ってもたらす、請求項16に記載の方法。 20.単位用量が治療上有効な作用物質の有効な血漿レベルを約24時間にわた ってもたらす、請求項16に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記のものを含んでなる、治療上有効な作用物質の、生物学的に利用可能な 即時放出性の多微粒子経口投与剤形: 直径が0.1 mmから2.5 mmの多数の製薬上許容される不活性ビーズで、該ビー ズはかさ密度が0.2から0.8 g/mlの治療上有効な作用物質とかさ密度が0.4から0. 9 g/mlの微細な含水ラクトースとのホモジニアスな混合物によって粉末被覆され ている。 2.下記のものを含んでなる、モルヒネの、生物学的に利用可能な即時放出性の 多微粒子経口投与剤形: 直径が0.1 mmから2.5 mmの多数の製薬上許容される不活性ビーズで、該ビー ズはモルヒネまたは製薬上許容されるその塩とかさ密度が0.4から0.9 g/mlの微 細な含水ラクトースとのホモジニアスな混合物によって粉末被覆されている。 3.治療上有効な作用物質が0.4から0.75 g/mlのかさ密度を有する、請求項1に 記載の剤形。 4.微細な含水ラクトースが0.5から0.7 g/mlのかさ密度を有する、請求項1〜 3に記載の剤形。 5.治療上有効な作用物質がモルヒネ、アセトアミノフェン、メトクロプラミド 、リン酸コデインUSP特殊粉末、リン酸コデインUSP粉末、硫酸コデインUSP中等 度結晶−微細、ドキシサイクリンメタホスフェートナトリウム複合体、トラマド ール、無水テオフィリン、アミノフィリンUSP、ジクロフェナックナトリウムお よびアスコルビン酸ナトリウムからなる群から選ばれる、請求項1および3〜4 に記載の剤形。 6.多数ビーズの単位用量がモルヒネ硫酸塩に基づいて約5mgから約800 mgのモ ルヒネを含む、請求項2に記載の剤形。 7.投与の0.25〜2時間後に治療上有効な作用物質のピーク血漿レベルをもたら す、請求項1および3〜6に記載の剤形。 8.少なくとも約50%の重量増加までビーズが粉末で被覆される、請求項1〜6 に記載の剤形。 9.粉末で被覆されたビーズが、親水性ポリマー;アクリルポリマー;アルキル セルロース;セラック;ゼイン;水素化植物油;水素化ひまし油;蝋単独または 脂肪アルコールと組み合わせた蝋;およびこれらのうち任意のものの混合物から なる群から選ばれた物質によって覆われている、請求項1〜8に記載の剤形。 10.粉末で被覆されたビーズが、USP Paddle法によって100 rpmで900 mlの水 性緩衝液中で、37℃でpH1.6 〜7.2で測定した時、1時間後に0から40.0%(重量 で)放出され、2時間後に5から60%(重量で)放出され、4時間後に11から70% (重量で)放出され、8時間後に15から80%(重量で)放出され、12時間後に25 から85%(重量で)放出され、そして24時間後に65%以上放出される溶解速度をin vitroで有し、剤形が少なくとも24時間の効果持続を提供する、請求項9に記載 の剤形。 11.約0.4から約0.9 g/mlのかさ密度を有する微細な含水物を含む有効量の加 工補助剤を含んでなる、多微粒子の粉末被覆された剤形。 12.多数ビーズが硬いゼラチンカプセルに入っている、請求項1〜9に記載の 剤形。 13.治療上有効な作用物質を含有する粉末被覆ビーズの経口投与剤形の調製方 法であって、 a)治療上有効な作用物質を、該治療上有効な作用物質の75%から125%のか さ密度を有する微細な含水ラクトースを含有する製薬上許容される不活性な希釈 剤と混合してホモジニアスな粉末混合物を形成し; b)直径が0.1 mmから2.5 mmの不活性ビーズに水性バインダー溶液を噴霧し て粘着性の表面を有する該ビーズを提供し、; そして c)該粘着性ビーズをビーズが少なくとも10%から100%の重量増加を得るま で、前記ホモジニアスな粉末混合物で粉末被覆する、 ことを含む方法。 14. d)粉末被覆ビーズを乾燥し;そして e)上記粉末被覆ビーズをふるいにかけて、適切な粒径範囲を有する粉末被 覆多微粒子産物を得る、 工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。 15.バインダー溶液がポリビニルピロリドン、セルロース、ゼラチン、ゴム、 アクリルポリマー、澱粉およびこれらのうち任意のものの混合物からなる群から 選ばれる、請求項12〜13に記載の方法。 16.おおわれた粉末被覆球体の有効量を単位用量に組み込むことをさらに含む 、請求項13〜14に記載の方法。 17.粉末被覆球体を、親水性ポリマー、アクリルポリマー、ア ルキルセルロース、セラック、ゼイン、水素化植物油、水素化ひまし油およびこ れらのうち任意のものの混合物からなる群から選ばれる物質の有効量を含有する 持続性放出外被でおおい、胃腸管における薬剤の12〜24時間にわたる持続性 放出をもたらすことをさらに含む、請求項12〜15に記載の方法。 18.治療上有効な作用物質がモルヒネ、アセトアミノフェン、メトクロプラミ ド、硫酸コデインUSP特殊粉末、リン酸コデインUSP粉末、硫酸コデインUSP中等 度結晶−微細、ドキシサイクリンメタホスフェートナトリウム複合体、トラマド ール、無水テオフィリン、アミノフィリンUSP、ジクロフェナックナトリウムお よびアスコルビン酸ナトリウムからなる群から選ばれる、請求項12〜16に記 載の方法。 19.単位用量が治療上有効な作用物質の有効な血漿レベルを4時間以上にわた ってもたらす、請求項16に記載の方法。 20.単位用量が治療上有効な作用物質の有効な血漿レベルを約24時間にわた ってもたらす、請求項15〜16に記載の方法。
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