JP2000080028A - 長持続時間を有するシサプリドの経口剤形 - Google Patents

長持続時間を有するシサプリドの経口剤形

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JP2000080028A JP11205356A JP20535699A JP2000080028A JP 2000080028 A JP2000080028 A JP 2000080028A JP 11205356 A JP11205356 A JP 11205356A JP 20535699 A JP20535699 A JP 20535699A JP 2000080028 A JP2000080028 A JP 2000080028A
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Shu-Bin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、多微粒子系を使うことによりシサ
プリドの徐放経口固形剤形を提供しており、本剤形は、
バイオアベイラブルでかつ24時間以上シサプリドの十
分な血中濃度を提供することができる。剤形を含む医薬
組成物と同様、徐放シサプリドを含む多数の基質を含
む、シサプリドの単位剤形も提供する。 【解決手段】 バイオアベイラブルな徐放シサプリド剤
形であって、1つまたはそれ以上の層によりコーティン
グされた薬剤学的に許容しうる基質を含み、この層が有
効量のシサプリドおよび1つまたはそれ以上の腸溶ポリ
マーを含み、この腸溶ポリマーが、以下のものから成る
群から選択され、:(i)腸溶アクリルポリマー;(ii)
ビニルポリマーまたはコポリマーのフタル酸誘導体;お
よび、(iii)セルロースのフタル酸誘導体、ここで、
シサプリドの腸溶ポリマーに対する重量比が、10:1
と1:10との間であることを特徴とする剤形である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経口投与したとき
に効果の長持続時間を提供する、バイオアベイラブル
(bioavailable)な徐放シサプリドの製剤
形態に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトまたは動物に経口投与したときに薬
理学的に活性な物質の徐放(緩やかな放出)を提供する
ことができる製剤形態が、製薬の技術分野においてよく
知られている。徐放製剤形態は、活性物質が消化管の望
ましい部位に到達するまで、吸収されるのを遅らせるた
めに使われる。徐放性製剤は、伝統的な速放剤形より
も、物質投与後の血中での原体のより長い時間を提供す
る。
【0003】EP 0076530 A2および米国特
許 第4,962,115号では、シサプリド、すなわ
ち、胃腸管運動の促進剤としての(±)−シス−4−ア
ミノ−5−クロロ−N−1−[3−(4−フルオロフェ
ノキシ)プロピル]−3−メトキシ−4−ピペリジン−
2−メトキシベンズアミド一水和物およびその合成を発
表しており、それらは本明細書中で参考文献として組み
入れられている。シサプリドは、(+)−シサプリドお
よび(−)−シサプリドから成る2つの鏡像異性体を持
つ。シサプリドは、食道の活動促進を高め、下方の食道
の括約筋の引張力を増大させ、および胃腸を空にするこ
とを促進することが出来るものとして知られている。治
療適応については、シサプリドは、胃腸管運動障害(た
とえば、食道の反射的逆流、食欲不振、吐気および嘔
吐)、神経切断および迷走神経切断による胃不全麻痺、
偽性イレウスおよび慢性便秘、に関連する様々な疾病の
治療において利用できる。シサプリドの薬理学的機序は
主に、アセチルコリンの生理的分泌を強めるための筋層
間神経叢の刺激に関連している。
【0004】長期有効な徐放製剤形態の開発には、多く
の固有の利点がある。利点の一つでは、徐放剤形は、患
者のコンプライアンスを増大する。患者にとっては、従
来のシサプリド剤形を1日に4回投与されるよりも、長
期効果のある徐放シサプリド剤形を1日に1または2回
受ける方が、より便利である。徐放製剤形態の別の利点
は、薬物投与により引き起こされる様々な有害な副作用
を、非常に減じることである。患者の体内の、局部的ま
たは全身的薬物濃度の所望の調節は、徐放剤形の緩やか
な放出の結果として起こる。下痢および疝痛などの、従
来のシサプリド剤形投与による有害作用の適切な調節
は、大いに軽減される。
【0005】徐放シサプリド剤形を開発中の重要な問題
点は、シサプリドの溶解度の問題をいかにして克服する
かであった。シサプリドは、酸性条件においてはよく溶
解するのが観察されるのに対し、中性に近いpH条件
(すなわち、腸液のpH)においては、わずかに溶ける
か、ほとんど不溶なことが観察される、ということは当
技術分野においては知られていることである。優れた徐
放剤形が、消化管のあらゆる部位において適当量の原末
が徐放されるという目的を実現するべきである。シサプ
リド徐放剤形開発中の重要な技術的関心は、血中での有
効薬物レベルを長時間持続できないという目下の問題
の、可能な解決法に集中している。腸管内の中性pH条
件におけるシサプリドの分解があまりにわずかであるた
め、シサプリドを持続して十分量で放出することができ
ない。
【0006】薬物の溶解および分解を促進するための技
術が、多く存在する。たとえば、米国特許第5,64
6,131号には、シクロデキストリンおよびカルボン
酸を含む組成を持つ、水に不溶なまたはほとんど不溶な
薬物の溶解度の改良のための方法、並びに、薬物または
そのコンプレックス(complex)の溶解度が高め
られた薬物が記述されている。
【0007】米国特許第5,582,837号では、腸
内でほとんど不溶であることに対し解決法を提供するた
め、シサプリドの特徴(胃で非常に溶ける点)を考慮し
て、胃での残留時間を増大することが可能な製剤形態を
発表している。先行の製剤形態は、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびそれ
に類するものを含む錠剤またはカプセル形成の薬物組成
物であった。この薬物組成物は、胃の中で細かい微粒子
に崩壊される。微粒子は、水を吸収して膨張し、ヒドロ
ゲル様物質を形成する、これにより胃での残留時間が延
長され、緩やかな放出の効果が達成される。
【0008】国際特許公開第WO96/14070号に
は、シサプリドおよび酒石酸から(L)−酒石酸シサプ
リドを形成することによりシサプリドの溶解度を改良す
る方法が記述されている。高い粘性(たとえば、150
00mPa.s)を持つヒドロキシプロピルメチルセル
ロースおよび上述のように形成された(L)−酒石酸シ
サプリドを含む徐放錠もまた、国際特許公開第WO96
/14070号に記述されている。分子量の大きいヒド
ロキシプロピルメチルセルロースは、水中でヒドロゲル
を形成しシサプリドの緩やかな放出を達成する。
【0009】本明細書中で言及した参考文献および公開
文献は全て、参考文献として組み入れられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】シクロデキストリンお
よびシサプリドのコンプレックスまたは酒石酸およびシ
サプリドの塩などの先行のアプローチは、胃中でのシサ
プリドの溶解度をある程度高めるかもしれない。しか
し、シサプリドの薬物動態的な性質から生じる問題(す
なわち、酸性状態ではよく溶けるのに対し、中性または
塩基性状態ではあまり溶けないこと)は、まだ解決され
ていない。さらに、先行のシサプリドのコンプレックス
または塩の薬力学的特性が、シサプリドと似ていようと
なかろうと、やはり、時間と費用のかかる実験を耐える
必要がある。
【0011】それゆえ、当技術分野においては、1日に
1回または2回の投与に適しているなどの長期有効なシ
サプリド製剤形態の必要性があり、これは患者への投与
にとって、より便利である。この製剤形態は、腸管内で
の溶解度を高めると同時にシサプリドの薬力学的特徴を
維持することが期待される。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はさらに、バイオ
アベイラブルな徐放シサプリド剤形に関連し、当剤形
は、有効量のシサプリドおよび1つまたはそれ以上の腸
溶ポリマーを含む1つまたはそれ以上の層にコーティン
グされた、薬剤学的に許容しうる基質を含んでいる。腸
溶ポリマーは、以下のものから成る群から選択される: (i) 腸溶アクリルポリマー、たとえば、メタクリル
酸メチルおよびメタクリル酸のコポリマー; (ii) ビニルポリマーまたはコポリマーのフタル酸
誘導体、たとえば、ビニルアルコール、酢酸ビニルおよ
びフタル酸ビニルのコポリマー;並びに、 (iii) セルロースのフタル酸誘導体、たとえば、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートまたは
酢酸フタル酸セルロース。
【0013】本発明による剤形は、水性媒体中少なくと
も24時間、シサプリドの徐放を提供できる。
【0014】本発明はさらに、バイオアベイラブルな徐
放シサプリド剤形に関連し、当剤形は、有効量のシサプ
リドおよび腸溶ポリマーでコーティングされた薬剤学的
に許容しうる基質を含んでいる。基質はさらに、有効量
の1つまたはそれ以上の疎水性物質を含んでいる徐放外
側フィルム(sustained releaseou
ter film)を含む。疎水性物質は、以下のもの
から成る群から選択される: (i) アクリルポリマー、たとえば、メタクリル酸コ
ポリマー(たとえば、メタクリル酸メチルおよびメタク
リル酸のコポリマー、若しくはアクリル酸エチルおよび
メタクリル酸のコポリマー)、またはアクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチルおよび塩素化メタクリル酸トリ
メチルアミノエチルのコポリマー;および、(ii)
アルキルセルロース、たとえば、エチルセルロース。
【0015】本発明による剤形は、水性媒体中少なくと
も24時間、シサプリドの徐放を提供できる。
【0016】本発明はさらに、バイオアベイラブルな徐
放シサプリド組成物に関連し、当該組成物は、以下のも
のを含む: (i) 上述の疎水性外側フィルム(hydropho
bic outerfilm)と同様、有効量のシサプ
リドおよび1つまたはそれ以上の上述の腸溶ポリマーに
コーティングされた薬剤学的に許容しうる基質;および
(ii) 有効量のシサプリドおよび1つまたはそれ以
上の上述の腸溶ポリマーにコーティングされた薬剤学的
に許容しうる1つまたはそれ以上の基質。
【0017】本発明はさらに、バイオアベイラブルな徐
放シサプリド剤形に関連し、当剤形は、有効量のシサプ
リド、1つまたはそれ以上の上述の腸溶ポリマー、およ
び上述の疎水性外側フィルムでコーティングされた薬剤
学的に許容しうる基質を含んでいる。基質はさらに、1
つまたはそれ以上のオーバーコートの層を含んでおり、
それぞれ有効量のシサプリドおよび1つまたはそれ以上
の上述の腸溶ポリマーを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の目的は、1日に1回また
は2回の投与に適しているシサプリドの経口医薬剤形を
提供することである。
【0019】本発明のさらなる目的は、バイオアベイラ
ブルで、かつ、患者に12時間以上、好ましくは少なく
とも24時間の間、有効な定常状態血中濃度を提供でき
る徐放シサプリド製剤を提供することである。
【0020】本発明のさらなる目的は、バイオアベイラ
ブルで、かつ、12時間以上、好ましくは少なくとも2
4時間の所望の有効期間を提供できる経口シサプリド剤
形により、患者を治療するための方法を提供することで
ある。
【0021】より詳細には、本発明のさらなる目的は、
単位投与量中に複数の薬剤学的に許容しうる基質を含
む、1日1投与の経口徐放シサプリド剤形を提供するこ
とである。基質の単位投与量は、有効量のシサプリドを
含む。この単位投与量は、バイオアベイラブルで、か
つ、少なくとも24時間の間シサプリドの有効な血中濃
度を提供する。基質の単位投与量は、たとえば、経口投
与のために硬いゼラチンカプセルの中に包むことができ
る。
【0022】本発明のさらなる目的は、本明細書中で定
義した1つまたはそれ以上の剤形を含む医薬組成物を提
供することである。
【0023】「腸溶の」という用語は、本発明におい
て、4.5以下のpH値では不溶で、かつ5.5より大
きいpH値では可溶な物質と定義する。
【0024】「バイオアベイラビリティ」および「バイ
オアベイラブルな」という用語は、本発明において、シ
サプリドが単位剤形から吸収され、シサプリドの作用部
位で利用できるようになる程度と定義する。
【0025】「徐放」という用語は、本発明において、
血(たとえば、血漿)中濃度が、約12時間またはそれ
以上、好ましくは約24時間またはそれよりも長い期
間、毒性のレベルよりも低いが治療の範囲で維持される
割合での、シサプリドの放出と定義する。
【0026】「基質」という用語は、本発明において、
約0.1mmから約3mm、好ましくは、0.5mmと
2.0mmとの間の直径を持つ、シサプリドを含んだ、
球体、ビーズ、微小球体、微小結晶、小粒、イオン交換
樹脂ビーズ、および他の多微粒子系(multi−pa
rticulate system)と定義する。
【0027】「単位投与量」という用語は、本発明にお
いて、患者へ所望されるシサプリド投与量を投与するた
めに必要とされる、基質の総量と定義する。
【0028】本発明による徐放性基質は、水性媒体にお
いて長時間のシサプリド放出を可能にする。「水性媒
体」という用語は、本発明において、すべての薬理学的
に許容しうる水性溶媒、胃液および/または腸液と定義
する。
【0029】本発明は、シサプリドを消化管内で緩やか
にかつ均一に放出する、類のないかつ新規な製剤形態を
発表している。本発明による徐放剤形は、シサプリド基
質の緩やかな放出により特に特徴づけられ、中性条件下
でのシサプリドの難溶性の問題を克服し、腸液中におけ
る適当量のシサプリドの徐放を可能にすることができ
る。
【0030】本発明による徐放製剤形態は、シサプリド
の徐放がそれにより達成されることのできるすべての多
微粒子系(基質)、たとえば、ビーズ、球体、微小球
体、微小結晶、小粒、イオン交換樹脂ビーズ、およびそ
の他のものと組み合わせて使用できる。本発明に従って
調製されるビーズ、微粒子、球体、または小粒は、カプ
セル剤または他の全ての適した単位剤形に製剤化しても
よい。
【0031】本発明による基質が薬剤ビーズであると
き、ビーズは8から50メッシュのサイズである。好ま
しい具体的な実施態様では、ビーズは、たとえば、Nu
−pareil(登録商標)25/35ビーズ(Ing
redient Tech社)である。
【0032】好ましい実施態様では、本発明による徐放
シサプリド剤形は、活性成分を含んでいる多数の基質を
含み、基質は徐放コーティング剤によりコーティングさ
れている。本発明によるコーティング製剤形態は、耐久
性のあるフィルムを提供するために使用することがで
き、このフィルムは滑りがよく、無毒で非粘着性であ
り、かつ、色素や他のコーティング添加物を補助するこ
とができる。
【0033】一実施態様では、本発明は、1日1回また
は2回でバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤形を提
供することができ、この剤形は、1つまたはそれ以上の
層によりコーティングされた薬剤学的に許容しうる基質
を含み、この層は有効量のシサプリドおよび1つまたは
それ以上の腸溶ポリマーを含んでいる。腸溶ポリマー
は、以下のものから成る群から選択される: (i) 腸溶アクリルポリマー、たとえば、メタクリル
酸メチルおよびメタクリル酸のコポリマー; (ii) ビニルポリマーまたはコポリマーのフタル酸
誘導体、たとえば、ビニルアルコール、酢酸ビニルおよ
びフタル酸ビニルのコポリマー;並びに、 (iii) セルロースのフタル酸誘導体、たとえば、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよび
酢酸フタル酸セルロース。
【0034】本発明による剤形は、水性媒体中で少なく
とも24時間、シサプリドの徐放を提供できる。
【0035】さらなる実施態様では、本発明は、1日1
回または2回でバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤
形を提供しており、この剤形は、有効量のシサプリドお
よび1つまたはそれ以上の上述の腸溶ポリマーによりコ
ーティングされた薬理学的に許容しうる基質を含む。基
質はさらに、有効量の1つまたはそれ以上の疎水性物質
を含む、徐放外側フィルムを含んでいる。疎水性物質
は、以下のものから成る群から選択される: (i) アクリルポリマー、たとえば、メタクリル酸コ
ポリマー(たとえば、メタクリル酸メチルおよびメタク
リル酸のコポリマー、若しくはアクリル酸エチルおよび
メタクリル酸のコポリマー)、またはアクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチルおよび塩素化メタクリル酸トリ
メチルアミノエチルのコポリマー;および、(ii)
アルキルセルロース、たとえば、エチルセルロース。
【0036】本発明による剤形は、水性媒体中で少なく
とも24時間、シサプリドの徐放を提供できる。
【0037】さらなる実施態様では、本発明は、バイオ
アベイラブルな徐放シサプリド組成物を提供することが
でき、当該組成物は以下のものを含む: (i) 上述の疎水性外側フィルム同様、有効量のシサ
プリドおよび1つまたはそれ以上の上述の腸溶ポリマー
によりコーティングされた薬理学的に許容しうる基質;
および(ii) 有効量のシサプリドおよび1つまたは
それ以上の上述の腸溶ポリマーにコーティングされた薬
理学的に許容しうる基質。
【0038】さらなる実施態様では、本発明は、1日1
回または2回でバイオアベイラブルな徐放シサプリド組
成物を提供しており、この組成物は、有効量のシサプリ
ド、1つまたはそれ以上の上述の腸溶ポリマー、上述の
疎水性外側フィルムおよび1つまたはそれ以上のオーバ
ーコートの層によりコーティングされた薬剤学的に許容
しうるビーズを含み、それぞれのオーバーコートの層
は、有効量のシサプリドおよび1つまたはそれ以上の上
述の腸溶ポリマーを含む。
【0039】本発明において使用してもよい、腸溶ポリ
マーまたは疎水性物質の溶媒は、水、メタノール、エタ
ノール、アセトン、塩化メチレンおよびそれらの混合物
を含む全ての薬剤学的に許容しうる溶媒である。好まし
くは、シサプリドおよび腸溶ポリマーの両方が、有機溶
媒またはそれと水との混合物にともに可溶であり、外側
フィルム(outer film)は、水性分散液をベ
ースとする疎水性物質である。
【0040】徐放コーティング剤に含有される腸溶ポリ
マーまたは疎水性物質は、薬剤学的に許容しうるアクリ
ルポリマーであってよく、以下のものを含むが、これら
に限定されるものではない、メタクリル酸およびメタク
リル酸メチルのコポリマー、メタクリル酸およびアクリ
ル酸エチルのコポリマー、メタクリル酸エトキシエチ
ル、メタクリル酸シアノエチルおよびメタクリル酸アミ
ノアルキルのコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ
(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミドコポリ
マー(methacrylic acid alkyl
amide copolymer)、ポリ(メタクリ
ル酸メチル)、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリ
ルアミド、メタクリル酸アミノアルキルコポリマー、ポ
リ(無水メタクリル酸)、並びに無水メタクリル酸エス
テルコポリマー。
【0041】好ましい実施態様では、アクリルポリマー
は、当技術分野においてよく知られている1つまたはそ
れ以上のアミノ−メタクリル酸エステルコポリマー(a
mino−methacrylate copolym
ers)である。
【0042】アクリルポリマーは、水性分散液中のアク
リル樹脂ワニスであってよく、たとえば、Rohm P
harma社から市販されているEudragit(登
録商標)である。好ましい実施態様では、アクリルポリ
マーは、Rohm Pharma社から入手可能なEu
dragit(登録商標)Lである。さらに好ましい実
施態様では、アクリルコーティング剤は、Eudrag
it(登録商標)RL30DまたはRS30Dであり、
好ましくは、Eudragit(登録商標)RL30D
である。Eudragit(登録商標)RL30Dは、
第四アミノ基の含有量が低いアクリル酸エステルおよび
メタクリル酸エステルのコポリマーであり、その中の残
余の中性(メタ)アクリル酸エステルに対するアミノ基
のモル比は、1:20であり、平均分子量は約150,
000である。当業者が、他のアクリルポリマーが、同
様に使用されてもよいことを理解できることは、明らか
である。
【0043】別の好ましい実施態様では、腸溶ポリマー
はセルロースのフタル酸誘導体であり、疎水性物質はエ
チルセルロースなどのアルキルセルロースであった。本
発明において使用されるエチルセルロースは、Etho
cel(登録商標)(Dow社)であってよい。当業者
は、本発明の疎水性物質のように、他のアルキルセルロ
ースがエチルセルロースと入れ替え(または組合せ)る
ために使用できることを、理解するであろう。
【0044】本発明において使用されたセルロースのフ
タル酸誘導体は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
フタレートであってよい。好ましい実施態様では、本発
明において使用されたヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレートは、HPMCP(登録商標)(Shin
Etsu K.K.、日本)である。本発明の目的の
ために使用されたセルロースのフタル酸誘導体は、さら
に、酢酸フタル酸セルロースを含む。
【0045】本発明の目的のために使用された腸溶ポリ
マーは、ビニルポリマーまたはコポリマーのフタル酸誘
導体であってよい、たとえば、ビニルアルコール、酢酸
ビニルおよびフタル酸ビニルのコポリマーである。好ま
しい実施態様では、そのようなビニルアルコール、酢酸
ビニルおよびフタル酸ビニルのコポリマーはOpadr
y(登録商標)(Colorcon社)である。
【0046】本発明によれば、1日1回または2回でバ
イオアベイラブルな徐放シサプリド剤形は、シサプリド
の腸溶ポリマーに対する重量比が、一般に約10:1と
約1:10との間であり、好ましくは約5:1と約1:
5との間であり、より好ましくは約2:1と約1:2と
の間である。
【0047】本発明によれば、1日1回または2回でバ
イオアベイラブルな徐放シサプリド剤形は、シサプリド
剤形の重量をベースとして、疎水性外側フィルムを約1
%から約30%、好ましくは約1%から約20%、より
好ましくは約1%から約10%含む。
【0048】本発明による好ましい実施態様では、コー
ティング剤は疎水性物質の水性分散液を含む。外側フィ
ルムの物理的特性を改良するために、有効量の可塑剤
を、疎水性物質の水性分散液中に混和してもよい。たと
えば、エチルセルロースは、通常のコーティング条件下
では軟質フィルムが形成できない比較的高いガラス転移
温度を持つため、エチルセルロースはコーティング物質
として使用する前に柔らかくしなければならない。一般
に、コーティング溶液に使われる可塑剤の量は、フィル
ムを形成する構成成分の量によって決まる、たとえば、
本発明によれば使われる可塑剤の量は、フィルムを形成
する構成成分の重量に対して、1%から30%である。
しかしながら、必要とされる可塑剤の正確な濃度は、慎
重な実験を通して求められるべきである。
【0049】エチルセルロースに適した可塑剤は、セバ
シン酸ジブチル、二酢酸フタル酸ジエチル、クエン酸ト
リエチル、クエン酸トリブチル、およびトリアセチンな
どの非水溶性可塑剤を含む。他の非水溶性可塑剤(たと
えば、ヒマシ油)を使用してもよい。クエン酸トリエチ
ルが特に好ましい。
【0050】本発明において使用されたアクリルポリマ
ーに適した可塑剤は、例えば以下のものを含む、クエン
酸トリエチル、クエン酸トリブチル、オルトフタル酸ジ
ブチル、1,2‐プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、二酢酸フタル酸ジ
エチル、ヒマシ油、およびトリアセチンである。他の非
水溶性可塑剤(たとえば、ヒマシ油)を使用してもよ
い。クエン酸トリエチルが特に好ましい。
【0051】本発明による製剤形態の徐放特性を変更す
ることができる、たとえば、疎水性コーティングの厚さ
の変更、特定の疎水性物質の変更、相対的量、たとえ
ば、異なるアクリルワニスの相対的量の変更、可塑剤を
混和する方法の変更(もし、徐放コーティング剤が疎水
性物質の水性分散液に由来する場合)、疎水性物質に対
する可塑剤の相対的量の変更、付加構成成分の添加、製
造工程の変更、およびそれに類するものによって、変更
することができる。
【0052】本発明に従い、シサプリドおよびポリマー
によりコーティングされた徐放性の球体またはビーズ
は、たとえば、有機溶媒中でシサプリドと適したポリマ
ーを共に溶解し、次にその溶液を基質(たとえば、Nu
−pareil(登録商標)25/35ビーズ)の上
に、ビュルスターインサートを用いて噴霧することによ
り調製できる。シサプリドの基質への結合を助け、溶液
を着色しおよび/または投与後のシサプリドの溶解度を
高める等々のために、任意で、ビーズをコーティングす
る前に追加の成分も加えられる。たとえば、界面活性剤
(ツイーン(Tween)80またはドデシル硫酸ナト
リウムなど)および/または着色剤と一緒にまたはそれ
ら無しで、ヒドロキシプロピルセルロースまたはヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、等
々を含有する生成物を、その溶液に加えることができ、
その溶液は、ビーズの上に塗布する前に混合する。次
に、この例におけるビーズでは、疎水性徐放コーティン
グからシサプリドを分離するために、基質をコーティン
グした結果物を、任意で、遮断剤(barrier a
gent)によりオーバーコートしてよい。適した遮断
剤の一例が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含
むものである。しかしながら、当技術分野で知られる全
てのフィルム形成物(film−former)を使用
してもよい。遮断剤は、最終生成物の分解比に影響を及
ぼさないことが好ましい。
【0053】本発明によるシサプリド基質は、疎水性物
質で好ましくは有効量の可塑剤で、オーバーコートして
もよい。
【0054】正確さおよび生成物識別を提供するため
に、本発明で使用されるコーティング溶液は、フィルム
形成物に加えて、可塑剤、溶媒系(たとえば、水)、粘
着防止剤(たとえば、タルク)、着色剤、およびそれら
に類するものを含んでよい。色は、シサプリドおよびポ
リマーの溶液に着けてよく、または疎水性物質の水性分
散液に着けてもよい。
【0055】当技術分野で知られる全ての適した噴霧装
置を使って、疎水性物質の可塑化水性分散液が、シサプ
リドを含む基質の上に塗布されるであろう。好ましい方
法では、ビュルスター流動層系(Wurster fl
uidized−bed system)が用いられ、
この系では、アクリルポリマーコーティング剤が噴霧さ
れている間、底部から送り出される空気噴射が、芯物質
を流動させ、乾燥させる。コーティングされた基質が水
溶液(たとえば、腸液)にさらされたときに、前もって
決定されたシサプリドの徐放が達成されるためには、シ
サプリドの物理的特徴、可塑剤の取り込みの方法、その
他を考慮し、十分量の疎水性物質の水性分散液を塗布す
ることが好ましい。
【0056】次に、シサプリドの安定した放出比を達成
するため、コーティングされたビーズが硬化される。
【0057】コーティング剤がエチルセルロースの水性
分散液を含むときは、コーティングされた基質は、コー
ティング溶液(すなわち、エチルセルロース)のガラス
転移温度よりも高い温度(たとえば、約60℃)で、お
よび約60%から約100%の相対湿度で、硬化の終点
に達するまで(約48から約72時間の間、約60%か
ら約100%の相対湿度で)硬化されるのが好ましい。
【0058】正にアクリルコーティングの本発明による
好ましい実施態様では、安定した生成物は、可塑化アク
リルポリマーのガラス転移温度よりも高い温度で必要な
時間、特定の形成のために実験により定められた温度お
よび時間の至適値で、コーティングされた基質をオーブ
ン硬化(oven curing)にさらすことによ
り、入手される。本発明のいくつかの実施態様では、安
定した生成物は、約45℃の温度で約24から48時間
またはそれ以上の間、オーブン硬化することにより入手
される。
【0059】本発明による徐放製剤形態からのシサプリ
ドの放出は所望の比率に調節することができ、それはた
とえば、さらに1つまたはそれ以上の放出変更剤(re
lease−modifying agent)を加え
るか、またはコーティングを通して1つまたはそれ以上
の通路を提供することによりできる。水溶性物質に対す
る疎水性物質の比率は、とりわけ、シサプリドの必要放
出比率および溶解度特徴により決定される。
【0060】増孔剤として作用する放出変更剤は、有機
物または無機物、および被覆物質(cover mat
erials)(使用の状況でコーティング剤から溶解
され、抽出されまたは侵出される)であってよい。増孔
剤は、1つまたはそれ以上のヒドロキシプロピルメチル
セルロースなどの親水性物質を含んでもよい、たとえ
ば、HPMC(登録商標)(Shin Etsu K.
K.、日本)、およびそれに類するものである。
【0061】本発明における徐放コーティング剤はさら
に、侵食促進剤、たとえば、デンプンおよびゴムを含ん
でもよい。
【0062】本発明の徐放コーティング剤は、使用の状
況において微孔性薄層を作るのに有効な物質を含んでも
よい、たとえば、ポリマーの主鎖にカーボネート基が再
出現する炭酸の線状ポリエステルから成るポリカーボネ
ートである。
【0063】放出変更剤は、半透性ポリマーを含んでよ
い。
【0064】本発明の好ましい実施態様では、放出変更
剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ステアリ
ン酸の金属塩、およびそれらの混合物から選択される。
【0065】本発明の徐放コーティング剤は、少なくと
も1つの通路、オリフィスまたはそれらの類似体を含
む、出口手段を具備してもよい。通路は、本明細書中で
参考文献により組み入れられている米国特許第3,84
5,770号、第3,916,889号、第4,06
3,064号および第4,088,864号に記述され
ている方法によって、形成される。通路は、丸、三角、
長方形、楕円形、不均整な形、およびこれらに類するも
のなどの、全ての形を有することができる。
【0066】徐放基材は、上述した成分に加えて、製薬
分野で一般に使われる他の物質を適当量含んでもよい、
たとえば、希釈剤、潤滑剤、結合剤、造粒補助剤、着色
剤、香味料および滑剤である。
【0067】本発明のいくつかの実施態様では、速放形
状の有効量のシサプリドが、単位用量徐放シサプリド製
剤形態に含まれている。シサプリドの速放形状は、血
(たとえば、血漿)中でシサプリドの最高濃度に達する
時間を短くするのに有効な量に含まれる。単位用量中に
このような有効量の速放シサプリドが含まれることによ
り、患者は投与後迅速に、重要な治療効果を受けられ
る。そのような実施態様では、速放形状の有効量のシサ
プリドは、本発明に従い、基質の上にコーティングされ
ていてもよい。たとえば、速放層は、調節放出コーティ
ングの表面でオーバーコートされている。シサプリドの
有効単位用量を含む徐放基質の多数が硬ゼラチンカプセ
ルに取り込まれている場合は、シサプリド用量の速放部
分は、十分量の速放シサプリドをカプセル内側の粉末ま
たは顆粒として含有することによりゼラチンカプセルに
取り込まれることは、当業者により理解されることであ
る。あるいは、ゼラチンカプセルそのものが、シサプリ
ドの速放層でコーティングされてもよい。当業者は、単
位投与量中に速放シサプリド部分を取り込むための、別
の代わりの方法を認識するであろう。
【0068】
【実施例】以下の実施例は、本発明の様々な態様を例示
するが、いかなる方法であれ請求の範囲を制限するもの
ではない。
【0069】(実施例1) ステップ1:シサプリド40g、Eudragit(登
録商標)L(Rohm Pharma社、ドイツ)40
g、およびツイーン80(メルク社)20gを、メタノ
ール250mLおよびジクロロメタン250mLの混合
液に溶解した。30−35メッシュビーズ(Nu−pa
rei(登録商標))60gを、1.2mmの噴射ノズ
ルを備えたグラット(Glatt)のビュルスターイン
サートに詰めた。ビーズをその混合溶液でコーティング
した。ビーズを、ドライオーブンで40℃、20時間、
硬化して完成させた(収率97%)。
【0070】ステップ2:Eudragit(登録商
標)RL30D(Rohm Pharma社)6.7
g、HPMC(登録商標)(Shin Etsu、日
本)0.4gおよびポリエチレングリコール0.48g
を、水30gに溶解し、それに適当量のタルクを加え
た。ステップ1のビーズ50gをその懸濁液でコーティ
ングした(収率99%)。
【0071】U.S.P. Apparatus II
(23版、Paddle Method)に従って、溶
解試験を、pH=1.2のバッファー溶液(酵素の無い
擬似胃液)またはドデシル硫酸ナトリウムを0.2%
(w/w)含むpH=7.5のバッファー溶液(酵素の
無い擬似腸液)中で、温度37±0.5℃、100rp
mで行い、UV吸収を波長276nmで測定した。時間
に対する溶解シサプリドパーセントを、以下に載せる:
【0072】
【表1】
【0073】(実施例2)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L40g、20gのツイーン80
およびHPMC(登録商標)17gを、メタノール25
0mLおよびジクロロメタン250mLの混合液に溶解
した。30−35メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の
混合液でコーティングした。このようにコーティングし
たビーズを硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させ
た(収率94%)。
【0074】実施例1で使った条件と同じ溶解条件で生
成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0075】
【表2】
【0076】(実施例3)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L40gおよびHPMC(登録商
標)16gを、メタノール250mLおよびジクロロメ
タン250mLの混合液に共に溶解した。30−35メ
ッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティン
グした。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率96%)。
【0077】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0078】
【表3】
【0079】(実施例4)Eudragit(登録商
標)RL30Dを12g、ポリエチレングリコール0.
86gおよびHPMC(登録商標)0.72gを、水5
0mLに共に溶解し、それに適当量のタルクを加えた。
この溶液を、実施例3で生成した薬物芯ビーズ50gの
表面をコーティングするために使用した(収率98
%)。
【0080】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0081】
【表4】
【0082】(実施例5)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L40gおよびHPMC(登録商
標)20gを、メタノール250mLおよびジクロロメ
タン250mLの混合液に共に溶解した。30−35メ
ッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティン
グした。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率96%)。
【0083】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0084】
【表5】
【0085】(実施例6)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L40gおよびHPMC(登録商
標)10gを、メタノール250mLおよびジクロロメ
タン250mLの混合液に共に溶解した。30−35メ
ッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティン
グした。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率94%)。
【0086】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0087】
【表6】
【0088】(実施例7)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L10gおよびHPMC(登録商
標)40gを、メタノール250mLおよびジクロロメ
タン250mLの混合液に共に溶解した。30−35メ
ッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティン
グした。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率97%)。
【0089】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0090】
【表7】
【0091】(実施例8)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L20gおよびHPMC(登録商
標)20gを、メタノール250mLおよびジクロロメ
タン250mLの混合液に共に溶解した。30−35メ
ッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティン
グした。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率94%)。
【0092】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0093】
【表8】
【0094】(実施例9)シサプリド40g、Eudr
agit(登録商標)L25gおよびHPMC(登録商
標)15gを、メタノール250mLおよびジクロロメ
タン250mLの混合液に溶解した。30−35メッシ
ュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングし
た。このようにコーティングしたビーズを硬化させて、
薬物芯球体を形成し、完成させた(収率95%)。
【0095】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0096】
【表9】
【0097】(実施例10)シサプリド40g、Eud
ragit(登録商標)L30gおよびHPMC(登録
商標)20gを、メタノール250mLおよびジクロロ
メタン250mLの混合液に共に溶解した。30−35
メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液でコーティ
ングした。このようにコーティングしたビーズを硬化さ
せて、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率96
%)。
【0098】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0099】
【表10】
【0100】(実施例11)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)(ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、Shin Etsu、日本)40gおよび20gの
ツイーン80を、アセトン550mLおよび水30mL
の混合液に共に溶解した。30−35メッシュ糖芯ビー
ズ60gを、上述の混合液でコーティングした。このよ
うにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯球体
を形成し、完成させた(収率80%)。
【0101】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0102】
【表11】
【0103】(実施例12)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)40gおよび20gのツイーン80
を、メタノール250mLおよびジクロロメタン250
mLの混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯ビー
ズ60gを、上述の混合液でコーティングした。このよ
うにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯球体
を形成し、完成させた(収率96%)。
【0104】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0105】
【表12】
【0106】(実施例13)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)40gおよびドデシル硫酸ナトリウム
2gを、メタノール250mLおよびジクロロメタン2
50mLの混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率95%)。
【0107】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0108】
【表13】
【0109】(実施例14)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)40gおよびHPMC(登録商標)1
6gを、メタノール250mLおよびジクロロメタン2
50mLの混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率96%)。
【0110】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0111】
【表14】
【0112】(実施例15)シサプリド40gおよびH
PMCP(登録商標)40gを、メタノール250mL
およびジクロロメタン250mLの混合液に溶解した。
30−35メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液
でコーティングした。このようにコーティングしたビー
ズを硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させた(収
率95%)。
【0113】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0114】
【表15】
【0115】(実施例16)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)40g、10gのツイーン80および
HPMC(登録商標)8gを、メタノール250mLお
よびジクロロメタン250mLの混合液に溶解した。3
0−35メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液で
コーティングした。このようにコーティングしたビーズ
を硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率
96%)。
【0116】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0117】
【表16】
【0118】(実施例17)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)20gおよびHPMC(登録商標)2
0gを、メタノール250mLおよびジクロロメタン2
50mLの混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率93%)。
【0119】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0120】
【表17】
【0121】(実施例18)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)20gおよびHPMC(登録商標)4
0gを、メタノール250mLおよびジクロロメタン2
50mLの混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率94%)。
【0122】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0123】
【表18】
【0124】(実施例19)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)10gおよびHPMC(登録商標)4
0gを、メタノール250mLおよびジクロロメタン2
50mLの混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率94%)。
【0125】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0126】
【表19】
【0127】(実施例20)シサプリド40g、Opa
dry(登録商標)(Colorcon社製品)40g
および20gのツイーン80を、メタノール250mL
およびジクロロメタン250mLの混合液に溶解した。
30−35メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液
でコーティングした。このようにコーティングしたビー
ズを硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させた(収
率96%)。
【0128】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0129】
【表20】
【0130】(実施例21) ステップ1:Eudragit(登録商標)L30Dを
40g、クエン酸トリエチル0.47gおよびタルク
2.33gを、水17.83gに混合し、均一に撹拌し
た。実施例10で生成した生成物50gを、上述の混合
液でコーティングした。このようにコーティングしたビ
ーズを硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させた
(収率97%)。
【0131】ステップ2:シサプリド40g、HPMC
(登録商標)20gおよび20gのツイーン80を、メ
タノール250mLおよびジクロロメタン250mLの
混合液に溶解した。30−35メッシュ糖芯ビーズ60
gを、上述の混合液でコーティングした。このようにコ
ーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯球体を形成
し、完成させた(収率90%)。
【0132】本実施例ステップ1の生成物50%に加
え、実施例8の生成物および本実施例ステップ2の生成
物のそれぞれ25%から成る混合物を、実施例1に記述
した条件と同じ溶解条件で生成物を試験した、そのデー
タは以下の通り:
【0133】
【表21】
【0134】(実施例22)シサプリド20g、Eud
ragit(登録商標)L10gおよびHPMC(登録
商標)10gを、メタノール125mLおよびジクロロ
メタン125mLの混合液に溶解した。30−35メッ
シュ糖芯ビーズ120gを、上述の混合液でコーティン
グした。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、薬物芯球体を形成し、完成させた。Eudragi
t(登録商標)L47.5g、TEC1.43gおよび
タルク7.13gを水54.6mLに混合し、溶液Aを
作った。シサプリド10g、Eudragit(登録商
標)L5gおよびHPMC(登録商標)5gを、メタノ
ール62.5mLおよびジクロロメタン62.5mLの
混合溶媒に溶解し、溶液Bを作った。シサプリド10
g、HPMC(登録商標)5gおよび5gのツイーン8
0を、メタノール62.5mLおよびジクロロメタン6
2.5mLの混合溶媒に溶解し、溶液Cを作った。上記
で生成した薬物芯ビーズを、上述の溶液A、BおよびC
で順次コーティングした。このようにコーティングした
ビーズを硬化させて、生成物を形成し、完成させた(収
率98%)。
【0135】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0136】
【表22】
【0137】(実施例23)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)40g、20gのツイーン80および
HPMC(登録商標)16gを、メタノール250mL
およびジクロロメタン250mLの混合液に溶解した。
30−35メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液
でコーティングした。このようにコーティングしたビー
ズを硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させた(収
率95%)。
【0138】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0139】
【表23】
【0140】(実施例24)シサプリド40g、Eud
ragit(登録商標)L20g、HPMC(登録商
標)20gおよびエチルセルロース5gを、メタノール
250mLおよびジクロロメタン250mLの混合液に
溶解した。25−30メッシュ糖芯ビーズ60gを、上
述の混合液でコーティングした。このようにコーティン
グしたビーズを硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成
させた(収率97%)。
【0141】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0142】
【表24】
【0143】(実施例25)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)20g、HPMC(登録商標)20g
およびエチルセルロース5gをメタノール250mLお
よびジクロロメタン250mLの混合液に溶解した。2
5−30メッシュ糖芯ビーズ60gを、上述の混合液で
コーティングした。このようにコーティングしたビーズ
を硬化させて、薬物芯球体を形成し、完成させた(収率
91%)。
【0144】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0145】
【表25】
【0146】(実施例26)シサプリド40g、HPM
CP(登録商標)20gおよびHPMC(登録商標)2
0gを、メタノール250mLおよびジクロロメタン2
50mLの混合液に溶解した。25−30メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率91%)。Eudra
git(登録商標)L100を13.4g、Eudra
git(登録商標)S100を13.4gおよびDBP
2.67gを、アセトン267mLおよび水5.3mL
の混合液に溶解し、溶液Aを作った。シサプリド19.
6gおよびHPMC(登録商標)9.8gを、メタノー
ル95mLおよびジクロロメタン95mLの混合液に溶
解し、溶液Bを作った。上記で生成した薬物芯ビーズ
を、上述の溶液AおよびBで順次コーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、生成物
を形成し、完成させた(収率80%)。
【0147】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0148】
【表26】
【0149】(実施例27)シサプリド60g、HPM
CP(登録商標)30gおよびHPMC(登録商標)3
0gを、メタノール378mLおよびジクロロメタン3
78mLの混合液に溶解した。25−30メッシュ糖芯
ビーズ60gを、上述の混合液でコーティングした。こ
のようにコーティングしたビーズを硬化させて、薬物芯
球体を形成し、完成させた(収率91%)。Eudra
git(登録商標)L100を15g、Eudragi
t(登録商標)S100を15gおよびDBP3gを、
アセトン300mLおよび水6mLの混合液に溶解し、
溶液Aを作った。シサプリド40g、HPMC(登録商
標)20gおよびHPMCP(登録商標)20gを、メ
タノール252mLおよびジクロロメタン252mLの
混合液に溶解し、溶液Bを作った。上記で生成した薬物
芯ビーズを、上述の溶液AおよびBで順次コーティング
した。このようにコーティングしたビーズを硬化させ
て、生成物を形成し、完成させた(収率80%)。
【0150】実施例1に記述した条件と同じ溶解条件で
生成物を試験した、そのデータは以下の通り:
【0151】
【表27】
【0152】上に提供した実施例は、本発明を制限しな
い。本発明の上述の実施態様の他の多くの変形と変更
が、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、実施さ
れるであろう。
【0153】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0154】体内におけるシサプリドの溶解が改良され
ることにより、1日に1回または2回の投与に適してい
るなどの長期有効な徐放シサプリド剤形が提供され、患
者のコンプライアンスを増大させることができる。
【0155】また、この徐放剤形により、患者体内の局
部的または全身的薬物濃度の所望の調節が徐放剤形の緩
やかな放出により可能となり、従来のシサプリド剤形投
与による有害作用の適切な調節が大いに軽減される。
【0156】さらに、本発明によれば、長期有効な徐放
シサプリド剤形を含む優れた医薬組成物を得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェン−パオ 台湾 タイペイ シー−チー カン−ニン ストリート 169 レーン 102 (72)発明者 フイ−ファン 台湾 タイペイ シー−チー カン−ニン ストリート 169 レーン 102 (72)発明者 デイヴィッド チェン 台湾 タイペイ シー−チー カン−ニン ストリート 169 レーン 102 (72)発明者 シュー−ビン 台湾 タイペイ シー−チー カン−ニン ストリート 169 レーン 102

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイオアベイラブル(bioavail
    able)な徐放シサプリド剤形であって、1つまたは
    それ以上の層によりコーティングされた薬剤学的に許容
    しうる基質を含み、この層が有効量のシサプリドおよび
    1つまたはそれ以上の腸溶ポリマーを含み、この腸溶ポ
    リマーが、以下のものから成る群から選択され、: (i) 腸溶アクリルポリマー; (ii) ビニルポリマーまたはコポリマーのフタル酸
    誘導体;および、 (iii) セルロースのフタル酸誘導体、 ここで、シサプリドの腸溶ポリマーに対する重量比が1
    0:1と1:10との間である、ことを特徴とする剤
    形。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバイオアベイラブルな
    徐放シサプリド剤形であって、さらに1つまたはそれ以
    上の疎水性物質を含んでおり、この疎水性物質が、以下
    のものから成る群から選択され: (i) アクリルポリマー;および、 (ii) アルキルセルロース、 ここで、シサプリド剤形をベースとして疎水性物質が重
    量で1%から30%の間である、ことを特徴とする剤
    形。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のバイオアベイラブルな
    徐放シサプリド剤形であって、さらに1つまたはそれ以
    上のオーバーコートの層を含んでおり、このオーバーコ
    ートの層が、有効量のシサプリドおよび1つまたはそれ
    以上の腸溶ポリマーを含み、この腸溶ポリマーが、以下
    のものから成る群から選択され、: (i) 腸溶アクリルポリマー; (ii) ビニルポリマーまたはコポリマーのフタル酸
    誘導体;および、 (iii) セルロースのフタル酸誘導体、 ここで、このオーバーコート中のシサプリドの腸溶ポリ
    マーに対する重量比が10:1と1:10との間であ
    る、ことを特徴とする剤形。
  4. 【請求項4】 シサプリドの腸溶ポリマーに対する重量
    比が、5:1と1:5との間であることを特徴とする請
    求項1に記載のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤
    形。
  5. 【請求項5】 シサプリドの腸溶ポリマーに対する重量
    比が、2:1と1:2との間であることを特徴とする請
    求項4に記載のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤
    形。
  6. 【請求項6】 シサプリド剤形をベースとして、疎水性
    物質を重量で1%から20%含むことを特徴とする請求
    項2に記載のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤
    形。
  7. 【請求項7】 シサプリド剤形をベースとして、疎水性
    物質を重量で1%から10%含むことを特徴とする請求
    項6に記載のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤
    形。
  8. 【請求項8】 オーバーコート中のシサプリドの腸溶ポ
    リマーに対する重量比が、5:1と1:5との間である
    ことを特徴とする請求項3に記載のバイオアベイラブル
    な徐放シサプリド剤形。
  9. 【請求項9】 オーバーコート中のシサプリドの腸溶ポ
    リマーに対する重量比が、2:1と1:2との間である
    ことを特徴とする請求項8に記載のバイオアベイラブル
    な徐放シサプリド剤形。
  10. 【請求項10】 1日1回の経口投与で使用することを
    特徴とする請求項1に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  11. 【請求項11】 1日1回の経口投与で使用することを
    特徴とする請求項2に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  12. 【請求項12】 1日1回の経口投与で使用することを
    特徴とする請求項3に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  13. 【請求項13】 1日2回の経口投与で使用することを
    特徴とする請求項1に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  14. 【請求項14】 1日2回の経口投与で使用することを
    特徴とする請求項2に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  15. 【請求項15】 1日2回の経口投与で使用することを
    特徴とする請求項3に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  16. 【請求項16】 腸溶アクリルポリマーが、メタクリル
    酸メチルおよびメタクリル酸のコポリマーであることを
    特徴とする請求項1に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  17. 【請求項17】 腸溶アクリルポリマーが、メタクリル
    酸メチルおよびメタクリル酸のコポリマーであることを
    特徴とする請求項2に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  18. 【請求項18】 腸溶アクリルポリマーが、メタクリル
    酸メチルおよびメタクリル酸のコポリマーであることを
    特徴とする請求項3に記載のバイオアベイラブルな徐放
    シサプリド剤形。
  19. 【請求項19】 フタル酸誘導体が、ヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロースフタレートおよび酢酸フタル酸セル
    ロースであることを特徴とする請求項1に記載のバイオ
    アベイラブルな徐放シサプリド剤形。
  20. 【請求項20】 フタル酸誘導体が、ヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロースフタレートおよび酢酸フタル酸セル
    ロースであることを特徴とする請求項2に記載のバイオ
    アベイラブルな徐放シサプリド剤形。
  21. 【請求項21】 フタル酸誘導体が、ヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロースフタレートおよび酢酸フタル酸セル
    ロースであることを特徴とする請求項3に記載のバイオ
    アベイラブルな徐放シサプリド剤形。
  22. 【請求項22】 1つまたはそれ以上の請求項1に記載
    のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤形を含むこと
    を特徴とする医薬組成物。
  23. 【請求項23】 1つまたはそれ以上の請求項2に記載
    のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤形を含むこと
    を特徴とする医薬組成物。
  24. 【請求項24】 1つまたはそれ以上の請求項1に記載
    のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤形および1つ
    またはそれ以上の請求項2に記載のバイオアベイラブル
    な徐放シサプリド剤形を含むことを特徴とする医薬組成
    物。
  25. 【請求項25】 1つまたはそれ以上の請求項3に記載
    のバイオアベイラブルな徐放シサプリド剤形を含むこと
    を特徴とする医薬組成物。
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