JP3470914B2 - 画像記録方法および装置 - Google Patents

画像記録方法および装置

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JP3470914B2
JP3470914B2 JP05737394A JP5737394A JP3470914B2 JP 3470914 B2 JP3470914 B2 JP 3470914B2 JP 05737394 A JP05737394 A JP 05737394A JP 5737394 A JP5737394 A JP 5737394A JP 3470914 B2 JP3470914 B2 JP 3470914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール材から繰り出さ
れた被走査体を搬送ドラムの回転作用下に副走査方向に
搬送させながら、主走査方向に光ビームを走査し、色分
解された各版の画像を記録する画像記録方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビーム発生手段から導出された光ビー
ムを光ビーム偏向手段および走査レンズ等を介して被走
査体上に主走査方向に走査させるとともに、この被走査
体を副走査搬送機構を介して副走査方向に搬送すること
により、前記被走査体に所定の画像等を記録する記録装
置や、該被走査体に予め担持されている画像情報を光電
的に読み取る読取装置が広く使用されている。
【0003】この場合、上記の副走査搬送機構では、被
走査体を副走査方向に搬送するために、回転駆動される
搬送ドラムが広く使用されている。この搬送ドラムは、
被走査体を副走査方向に比較的低速度でかつ高精度に搬
送する必要があり、このため、高速回転されるモータが
減速機構を介して搬送ドラムのドラム軸に連結された構
成が一般的に採用されている。
【0004】ところが、上記の副走査搬送機構では、搬
送ドラムが偏心していると、被走査体を副走査方向に搬
送する際に送り量のずれが生ずるおそれがある。例え
ば、図15に示すように、搬送ドラムが10μmだけ偏
心した場合、この搬送ドラムが1回転する間に最大で4
0μmの送り量の誤差が発生してしまう。特に、カラー
製版工程において、4版(C、M、Y、BKの4色)の
大型の色分解フイルムを作成する際のように、記録処理
と切断処理とを順次行って各色分解フイルムを得ようと
すると、前記各色分解フイルム毎にそれぞれ異なるずれ
量が生じ易い。これにより、各色分解フイルムを互いに
重ね合わせた時、それぞれの画像が一致せず、見当精度
が大幅に低下してしまうという問題が指摘されている。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、搬送ドラムの偏心等に影響されることがな
く、見当精度を常時高く維持することが可能な画像記録
方法および装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ロール材から繰り出された被走査体を
ニップローラと搬送ドラムの周面との間で挟持し、前記
被走査体に主走査方向に偏向された光ビームを照射して
この被走査体を走査露光するとともに、前記搬送ドラム
の回転作用下に前記被走査体を前記主走査方向と略直交
する副走査方向に搬送し、カラー製版のために色分解さ
れた各版の画像を前記被走査体に記録する画像記録方法
であって、前記光ビームによる走査露光前に、前記搬送
ドラムを回転させて予め設定された原点角度姿勢に位置
決め停止させる工程と、前記被走査体を前記位置決め停
止された前記搬送ドラムの周面へ搬送し、前記ニップロ
ーラと前記搬送ドラムの周面との間で挟み込む工程と、
前記搬送ドラムの回転作用下に前記被走査体を副走査搬
送しながら前記被走査体に前記光ビームを走査露光する
工程と、を有し、 前記各工程を前記各版の画像の記録毎
に行うことを特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、ロール材から繰り出さ
れた被走査体をニップローラと搬送ドラムの周面との間
で挟持し、前記被走査体に主走査方向に偏向された光ビ
ームを照射してこの被走査体を走査露光するとともに、
前記搬送ドラムの回転作用下に前記被走査体を前記主走
査方向と略直交する副走査方向に搬送し、カラー製版の
ために色分解された各版の画像を前記被走査体に記録
画像記録装置であって、前記搬送ドラムを回転駆動さ
せるモータと、前記搬送ドラムに装着され該搬送ドラム
が予め設定された原点角度姿勢に位置決めされたか否か
を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号に
基づいて前記モータを駆動制御する制御手段と、を備
え、前記被走査体に色分解された前記各版の画像を記録
する際、前記光ビームによる走査露光前に、前記搬送ド
ラムを回転させて前記原点角度姿勢に位置決め停止させ
た後、前記搬送ドラムの周面へ前記被走査体を搬送し、
前記ニップローラと前記搬送ドラムの周面との間で挟み
込み、前記搬送ドラムの回転作用下に前記被走査体を副
走査搬送しながら前記被走査体に前記光ビームを走査露
光することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る画像記録方法および装置では、ま
ず、光ビームによる走査前に、搬送ドラムが回転されて
この搬送ドラムが予め設定された原点角度姿勢に位置決
めされると、前記搬送ドラムの回転が停止されて該搬送
ドラムの原点出しが行われる(図1中、ステップS
1)。次いで、前記停止された角度位置を基準位置とし
て光ビームによる走査処理(露光シーケンス)が開始さ
れる(ステップS2)。そして、走査処理終了後の被走
査体(感光材料)が所定の長さに切断されて排出され
(ステップS3)、前記被走査体の走査が完了する。ま
た、各版毎にステップS1〜ステップS3を繰り返すこ
とにより、複数版の作成作業が連続して行われる。
【0009】従って、光ビームによる走査処理は、常
時、搬送ドラムの同一の基準位置から開始されるため、
この搬送ドラムに偏心等が惹起されていても、被走査体
には、前記搬送ドラムの偏心等による影響が同一の条件
で現れる。これにより、例えば、4版の大型色分解フイ
ルムが、記録および切断工程を介して順次作成された後
に各色分解フイルムを重ね合わせる際、それぞれの画像
を確実に一致させることができ、見当精度が一挙に向上
する。
【0010】
【実施例】本発明に係る画像記録方法および装置につい
て実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。
【0011】図2において、参照数字10は、本発明の
実施例に係る記録装置を示す。この記録装置10は、レ
ーザビーム等の記録用光ビームL1 を出力する光ビーム
発生手段12と、この光ビーム発生手段12から出力さ
れる記録用光ビームL1 をフイルム(被走査体)F上に
主走査方向に走査させる走査光学手段14と、前記記録
用光ビームL1 の位置を制御するための同期信号を発生
する同期信号生成手段16と、ロール状に巻回された前
記フイルムFを繰り出す繰り出し部18と、前記繰り出
されたフイルムFに画像を記録する記録部20と、記録
後のフイルムFを搬送するとともに所定長さに切断する
搬送切断部22と、前記切断されたフイルムFを現像装
置(図示せず)に送り出す排出部24とを備える。
【0012】光ビーム発生手段12は、記録用光ビーム
1 を出力するHe−Neレーザ等の記録用光源26を
備え、走査光学手段14は、前記光ビーム発生手段12
から出力された記録用光ビームL1 を主走査方向に反射
偏向させる共振型光偏向器28と、走査レンズとしての
fθレンズ30と、前記fθレンズ30を透過した記録
用光ビームL1 を記録部20でフイルムFに照射するた
めの反射ミラー32、34とを備える。
【0013】同期信号生成手段16は、同期用光源36
と、この同期用光源36から出力された同期用光ビーム
2 で走査されるとともに多数のスリット(図示せず)
が形成された基準格子板38と、反射ミラー32で反射
された前記同期用光ビームL 2 をこの基準格子板38に
導くための反射ミラー40と、前記基準格子板38を通
過した同期用光ビームL2 を光電的に読み取るホトセン
サ42とを備える。
【0014】繰り出し部18は、ロール状に巻回された
フイルムFを収容するマガジン44と、この繰り出され
たフイルムFを案内するための複数のガイド板46と、
前記フイルムFの先端部を挟持して記録部20側に搬送
するための第1搬送ローラ対48とを備える。
【0015】記録部20は、フイルムFを主走査方向に
略直交する副走査方向(矢印A方向)に搬送する本実施
例に係る搬送装置50と、この搬送装置50の両側に昇
降自在に配設される巻付けガイド板52a、52bと、
この巻付けガイド板52a、52bの外方に前記巻付け
ガイド板52a、52bに連動して揺動自在に設けられ
る可動ガイド板53a、53bとを備える。
【0016】搬送装置50は、比較的大径な搬送ドラム
54と、この搬送ドラム54の上方に進退自在に配設さ
れるニップローラ56a、56bとを備え、前記搬送ド
ラム54の一方のドラム軸54aには、図3に示すよう
に、減速ユニット58を介してモータ60が連結され
る。搬送ドラム54の他方のドラム軸54bには、この
搬送ドラム54が予め設定された原点角度姿勢に位置決
めされたか否かを検出するロータリエンコーダ(検出手
段)62が装着される。
【0017】ロータリエンコーダ62は、原点位置信号
(以下、Z相位置信号という)出力機能を有しており
(通称、ゼロ点付きロータリエンコーダ)、このロータ
リエンコーダ62に波形整形回路64が接続され、この
波形整形回路64の出力側にCPU66が接続される。
CPU66は、モータドライブ回路68にモータ制御信
号を出力し、このモータドライブ回路68は、前記モー
タ制御信号に基づいてモータ60を駆動するものであ
り、前記CPU66と前記モータドライブ回路68とに
より制御手段が構成される。
【0018】図2に示すように、搬送切断部22は、複
数のガイド板70と、所定の間隔離間して配設された第
2および第3搬送ローラ対72、74と、この第2およ
び第3搬送ローラ対72、74間に設けられたカッター
手段76とを備える。排出部24は、複数のガイド板7
8と、可動ガイド板79と、第4搬送ローラ対80と、
現像装置(図示せず)に連なる経路を開閉自在なシャッ
タ手段82とを備える。
【0019】次に、このように構成される記録装置10
の動作を、本実施例に係る搬送装置50との関係で図4
に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実
施例では、比較的大型な4版の色分解フイルムを1枚ず
つ順次作成する作業について詳述する。
【0020】まず、ロール状に巻回されたフイルムFが
マガジン44に収容され、このフイルムFの先端が、第
1搬送ローラ対48間に挟持されている。そして、記録
装置10のメインスイッチ(図示せず)がONされると
(図4中、ステップS10のYES)、メカイニシャラ
イズシーケンスが開始される(ステップS11)。この
メカイニシャライズシーケンスには、搬送ドラム54の
Z相位置出しシーケンスが含まれている。
【0021】すなわち、図5に示すように、Z相位置出
しシーケンススタート信号が出力されると、CPU66
からモータドライブ回路68にモータスタート信号が出
力され、モータ60の回転が開始される。モータスター
ト開始から5秒間はモータ60の立ち上がりによって回
転数が安定しないため、このモータスタート開始から5
秒間にZ相が割り込むことをZ相割込みマスクにより阻
止されている。そして、ロータリエンコーダ62からの
Z相信号(出力パルス信号)が波形整形回路64でパル
ス状に成形されてCPU66に入力されると、このCP
U66からモータドライブ回路68にモータ停止信号が
出力される。その際、搬送ドラム54は、ロータリエン
コーダ62のZ相に一致して停止されるものではなく、
モータ60の停止後のオーバーランを見込んで位置決め
される。この位置が、記録用光ビームL1 による走査処
理を開始するための基準位置として設定される。
【0022】上記のZ相位置出しシーケンスを含むメカ
イニシャライズシーケンスが終了した後、露光スイッチ
がONされると(ステップS12のYES)、搬送ドラ
ム54がZ相位置出しをなされているか否かが判断され
(ステップS13)、Z相位置出しがなされていないと
判断されると(ステップS13のNO)、ステップS1
4に進んで新たにZ相位置出し処理が施される。
【0023】一方、Z相位置出しがなされていると判断
されると(ステップS13のYES)、露光シーケンス
が開始される(ステップS15)。すなわち、図6に示
すように、ニップローラ56a、56bが搬送ドラム5
4から離間されるとともに、第2搬送ローラ対72が互
いに離間された状態で、第1搬送ローラ対48の回転作
用下にフイルムFがマガジン44から繰り出される。
【0024】フイルムFは、ガイド板46並びに可動ガ
イド板53a、53bの案内作用下に矢印A方向に搬送
され、その先端が第2搬送ローラ対72間を通って所定
の位置に至ると、図7に示すように、この第2搬送ロー
ラ対72が互いに近接変位するとともに、ニップローラ
56a、56bが搬送ドラム54側に移動する。このた
め、フイルムFは、第2搬送ローラ対72およびニップ
ローラ56a、56bと搬送ドラム54に挟持され、さ
らに巻付けガイド板52a、52bを介して前記搬送ド
ラム54の周面に所定の角度範囲で巻付けられる。ま
た、可動ガイド板53a、53bが下方に揺動される。
【0025】この状態で、第1搬送ローラ対48の回転
作用下にフイルムFが記録部20側に繰り出されると、
可動ガイド板53aが下方に退避しているため、このフ
イルムFは、搬送ドラム54と前記第1搬送ローラ対4
8との間に記録用長さ分が考慮された所定の長さだけル
ープ状に引き出される(図8参照)。
【0026】そこで、第1搬送ローラ対48の回転が停
止され、本実施例に係る搬送装置50を構成するモータ
60が駆動される。モータ60の回転は、減速ユニット
58を介し減速されて搬送ドラム54に伝達され、この
搬送ドラム54が比較的低速度で、図9中、矢印方向に
回転される。これにより、フイルムFは、搬送ドラム5
4とニップローラ56a、56bに挟持されて矢印A方
向に副走査搬送される。
【0027】一方、図2に示すように、同期用光源36
が駆動されると、この同期用光源36から出力された同
期用光ビームL2 が、共振型光偏向器28で反射偏向さ
れて主走査方向に振られた後、fθレンズ30および反
射ミラー32、40を介して基準格子板38を走査す
る。この同期用光ビームL2 は、基準格子板38の複数
のスリット(図示せず)を通過してパルス状の光信号と
してホトセンサ42に導かれる。これにより得られた同
期信号に基づいて記録用光源26が駆動され、この記録
用光源26から出力された記録用光ビームL1 は、所定
の画像に対応して変調された後に共振型光偏向器28で
反射偏向されて主走査方向に振られる。このため、記録
用光ビームL1 は、fθレンズ30に導かれ、反射ミラ
ー32、34で反射されて副走査方向に搬送されている
フイルムFに走査される。従って、フイルムFには、二
次元的に画像が記録される。
【0028】上記のようにフイルムFに画像記録が行わ
れている間、記録後のフイルムFが第2搬送ローラ対7
2と搬送ドラム54の間にループ状に収容される(図9
参照)。そして、フイルムFへの画像記録作業が終了し
た後(ステップS16のYES)、図10に示すよう
に、第1搬送ローラ対48、搬送ドラム54、第2搬送
ローラ対72、第3搬送ローラ対74および第4搬送ロ
ーラ対80が駆動され、前記フイルムFは、その先端が
シャッタ手段82の近傍の所定位置に至るまで搬送され
る。
【0029】次いで、図11に示すように、可動ガイド
板79が下方に揺動されるとともに、第2搬送ローラ対
72および第3搬送ローラ対74だけが駆動され、この
第2搬送ローラ対72と搬送ドラム54との間にループ
状に収容されていた記録済のフイルムFは、前記第3搬
送ローラ対74と第4搬送ローラ対80との間にループ
状に収容される。そこで、カッター手段76が駆動され
てフイルムFが所定の長さで切断された後(図12参
照)、記録済のフイルムFを現像装置(図示せず)に排
出する作業と搬送ドラム54のZ相位置出し作業が並行
して遂行される(ステップS17)。
【0030】すなわち、図13に示すように、シャッタ
手段82が開放されて第4搬送ローラ対80の作用下に
記録済のフイルムFが現像装置(図示せず)内に搬送さ
れるとともに、第2搬送ローラ対72およびニップロー
ラ56a、56bが離間変位する。次に、第1搬送ロー
ラ対48が反転されて記録前のフイルムFがマガジン4
4側に戻される一方、第3搬送ローラ対74および第4
搬送ローラ対80の作用下に記録済のフイルムFが現像
装置(図示せず)内に搬入される(図14参照)。
【0031】この間、ニップローラ56a、56bが搬
送ドラム54から離間しており、この搬送ドラム54に
は、前述したZ相位置出しシーケンスが施されて前記搬
送ドラム54のZ相位置出し作業が行われる。なお、記
録済のフイルムFが排出された後、シャッタ手段82が
閉塞されることにより、図6に示す状態に至り、次なる
記録作業に備えて待機する。
【0032】上記のように第1版の色分解フイルムが作
成された後、所定の版数(4版)が終了したか否かが判
断される(ステップS18)。ここでは、第1版の作成
のみが終了しており(ステップS18のNO)、ステッ
プS15に戻って第2版の色分解フイルムを作成する作
業が、上記の第1版の色分解フイルム作成作業と同様に
遂行される。さらに、第3版および第4版の色分解フイ
ルムが順次作成されることにより(ステップS18のY
ES)、記録装置10によるフイルムFへの記録作業が
終了する。
【0033】この場合、本実施例では、搬送ドラム54
のドラム軸54bにZ相位置信号出力機能を有したロー
タリエンコーダ62が連結されており、このロータリエ
ンコーダ62から出力されたZ相信号が波形整形回路6
4からCPU66に入力される。次いで、CPU66
が、モータドライブ回路68にモータ制御信号を出力す
ることにより、モータ60が駆動制御され、搬送ドラム
54は、ロータリエンコーダ62のZ相出力に対応して
位置決めされる。この位置が、記録用光ビームL 1 によ
る走査処理を開始するための基準位置に設定される。
【0034】従って、第1版乃至第4版の色分解フイル
ムを順次作成する際、搬送ドラム54は、各色分解フイ
ルムの作成開始時点において常に基準位置に正確に配置
されることになる。これにより、各色分解フイルムに対
応する光ビームの走査処理は、常時、搬送ドラム54の
同一の基準位置(角度姿勢)から開始されるため、この
搬送ドラム54に偏心等が惹起されていると、各色分解
フイルムには、前記搬送ドラム54の偏心等による影響
が同一の条件で現れる。このため、各色分解フイルムに
は、同一条件で画像が記録されることになり、4版作成
後に前記各色分解フイルムを重ね合わせる際、それぞれ
の画像を確実に一致させることができ、見当精度が一挙
に向上するという効果が得られる。
【0035】しかも、Z相位置信号出力機能を有したロ
ータリエンコーダ62を使用するという簡単な構成でよ
く、搬送装置50全体の製造コストを有効に削減するこ
とが可能になるとともに、前記搬送装置50の小型化が
容易に遂行されるという利点がある。
【0036】さらに、搬送ドラム54のZ相位置出しシ
ーケンスは、メカイニシャライズシーケンス中に(ステ
ップS11)およびフイルムFの排出処理と並行して
(ステップS17)行われている。このため、露光直前
に搬送ドラム54のZ相位置出しを行う場合に比べ、露
光準備時間が一挙に短縮され、効率的な記録処理作業が
可能になる。
【0037】なお、本実施例では、記録装置10を用い
て説明したが、例えば、予め画像情報が記録された原稿
(フイルム)に光ビームを照射して該画像情報を光電的
に読み取る読取装置を採用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る画像記録方法および装置に
よれば、以下の効果が得られる。
【0039】光ビームによる走査前に、搬送ドラムが予
め設定された原点角度姿勢に位置決めされてこの搬送ド
ラムの原点出しが行われ、次いで、前記原点位置を基準
位置として光ビームによる走査処理が順次開始される。
このため、光ビームによる走査処理は、常時、搬送ドラ
ムの同一の基準位置から開始される。従って、搬送ドラ
ムに偏心等が惹起されていても、被走査体には、前記搬
送ドラムの偏心等による影響が同一の条件で現れる。こ
れにより、例えば、複数版の大型色分解フイルムが、順
次記録および切断工程を介して作成された後、各色分解
フイルムを重ね合わせる際、それぞれの画像を確実に一
致させることができ、見当精度が一挙に向上する。しか
も、簡単な構成で見当精度を有効に確保することが可能
になり、製造コストの削減や記録作業の効率化が容易に
遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録方法の基本フローチャートで
ある。
【図2】本発明の実施例に係る記録装置の概略構成図で
ある。
【図3】図2に示す記録装置における搬送装置の概略構
成図である。
【図4】本発明の実施例に係る搬送方法のフローチャー
トである。
【図5】搬送ドラムのZ相位置出しのタイミングチャー
トである。
【図6】前記搬送装置において、動作開始状態の説明図
である。
【図7】前記搬送装置において、フイルムが繰り出され
る際の動作説明図である。
【図8】前記搬送装置において、フイルムが記録長さ分
を考慮して繰り出される際の動作説明図である。
【図9】前記搬送装置において、フイルムに記録作業を
施す際の動作説明図である。
【図10】前記搬送装置において、フイルムに記録作業
を施した後の動作説明図である。
【図11】前記搬送装置において、フイルムに記録作業
を施した後の動作説明図である。
【図12】前記搬送装置において、記録済のフイルムを
切断する際の動作説明図である。
【図13】前記搬送装置において、記録済のフイルムを
現像装置側に搬送する際の動作説明図である。
【図14】前記搬送装置において、記録済のフイルムを
現像装置側に搬送する一方、記録前のフイルムを戻す際
の動作説明図である。
【図15】搬送ドラムの偏心と見当精度との関係図であ
る。
【符号の説明】
10…記録装置 12…光ビーム
発生手段 14…走査光学手段 16…同期信号
生成手段 48…搬送ローラ対 50…搬送装置 54…搬送ドラム 56a、56b
…ニップローラ 60…モータ 62…ロータリ
エンコーダ 64…波形整形回路 66…CPU 68…モータドライブ回路 72、74、8
0…搬送ローラ対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/113 B65H 23/192 G03G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール材から繰り出された被走査体をニッ
    プローラと搬送ドラムの周面との間で挟持し、前記被走
    査体に主走査方向に偏向された光ビームを照射してこの
    被走査体を走査露光するとともに、前記搬送ドラムの回
    転作用下に前記被走査体を前記主走査方向と略直交する
    副走査方向に搬送し、カラー製版のために色分解された
    各版の画像を前記被走査体に記録する画像記録方法であ
    って、 前記光ビームによる走査露光前に、前記搬送ドラムを回
    転させて予め設定された原点角度姿勢に位置決め停止さ
    せる工程と、 前記被走査体を前記位置決め停止された前記搬送ドラム
    の周面へ搬送し、前記ニップローラと前記搬送ドラムの
    周面との間で挟み込む工程と、 前記搬送ドラムの回転作用下に前記被走査体を副走査搬
    送しながら前記被走査体に前記光ビームを走査露光する
    工程と、 を有し、 前記各工程を前記各版の画像の記録毎に行う ことを特徴
    とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】ロール材から繰り出された被走査体をニッ
    プローラと搬送ドラムの周面との間で挟持し、前記被走
    査体に主走査方向に偏向された光ビームを照射してこの
    被走査体を走査露光するとともに、前記搬送ドラムの回
    転作用下に前記被走査体を前記主走査方向と略直交する
    副走査方向に搬送し、カラー製版のために色分解された
    各版の画像を前記被走査体に記録する画像記録装置であ
    って、 前記搬送ドラムを回転駆動させるモータと、 前記搬送ドラムに装着され該搬送ドラムが予め設定され
    た原点角度姿勢に位置決めされたか否かを検出する検出
    手段と、 前記検出手段からの検出信号に基づいて前記モータを駆
    動制御する制御手段と、 を備え、前記被走査体に色分解された前記各版の画像を
    記録する際、前記光ビームによる走査露光前に、前記搬
    送ドラムを回転させて前記原点角度姿勢に位置決め停止
    させた後、前記搬送ドラムの周面へ前記被走査体を搬送
    し、前記ニップローラと前記搬送ドラムの周面との間で
    挟み込み、前記搬送ドラムの回転作用下に前記被走査体
    を副走査搬送しながら前記被走査体に前記光ビームを走
    査露光することを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置において、 前記検出手段は、原点位置信号出力機能を有したロータ
    リエンコーダを備えることを特徴とする画像記録装置。
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