JP3470868B2 - 自動車用大電流ヒューズの形成方法 - Google Patents

自動車用大電流ヒューズの形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に使用され
る自動車用大電流ヒューズの形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図乃至図9のような自動車用大
電流ヒューズ61が提案されている。この自動車用大電
流ヒューズ61は、一対の成形金型10,10に設けら
れた固定ピン10aで導体板62を保持しつつ、導体板
62に設けられた可溶ヒューズ63及び導体板62と樹
脂性ケース64とを一体成形してなるものである。
【0003】しかしながら、固定ピン10aで導体板6
2を保持するため一体成形後に樹脂性ケース64に抜き
孔65が複数形成され、抜き孔65から導体板62が露
出する欠点があった。そのため、車両(図示せず)に組
付けられた場合には、自動車用大電流ヒューズ61から
補機等(図示せず)への漏電が心配された。また、導体
板62と樹脂性ケース64とは密着していないので、自
動車用大電流ヒューズ61には防水性が欠如していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した点に
鑑み、樹脂性ケースに形成された抜き孔から導体板が露
出するのを防止し、かつ防水性を確保した自動車用大電
流ヒューズの形成方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一対の成形金型内に設けた固定ピンで導
体板を保持し、該成形金型内に樹脂材料を圧入し、該導
体板と、該導体板に設けられた可溶ヒューズと、樹脂性
ケースとを一体成形する自動車用大電流ヒューズの形成
方法において、前記導体板にセラミックの薄膜を被覆
し、該薄膜の上から前記固定ピンで該導体板を保持し、
前記一体成形後に、前記樹脂性ケースに形成された前記
固定ピンの抜き孔から該導体板が外気に露出するのを
薄膜で防止したことを特徴とする(請求項1)。前記可
溶ヒューズ、前記導体板と同様に前記薄膜を被覆し
前記樹脂性ケースの空間内に配置した該可溶ヒューズが
外気に触れるのを該薄膜で防止したことも有効である
(請求項2)。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を、図面を参照して説明する。図1〜図6は本発明に
係る自動車用大電流ヒューズの一実施例を示すものであ
る。なお、従来例と同一構成部材には同一名称を付けて
詳細な説明を省略する。
【0007】図1において、この自動車用大電流ヒュー
ズ(以下、大電流ヒューズという)1は、導体板2と、
導体板2に連結された可溶ヒューズ3とに薄膜4を被覆
して図2のような膜付き通電板5を形成し、図3で示す
一対の成形金型10内に配置された固定ピン10aで導
体板2を保持しつつ膜付き通電板5と樹脂性ケース6
(図1参照)とを一体成形してなる。
【0008】図4及び図5に示すように、導体板2は、
平板状基板20の一端部20aに基板20と同一面内で
直交するように第一接続板21を延設し、基板20の他
端部20bに該同一面と直交するように第二接続板22
を連成してなる。つまり、第一接続板21は基板20と
同一面であり、第二接続板22は基板20と直交する。
導体板2の中間部20cの間に可溶ヒューズ3が配置さ
れている。可溶ヒューズ3の中間部には、もし導体板2
に過電流が流れた場合に、自身の発熱で溶断する可溶体
部3aが設けられている(低融点の金属が加締られてい
る)。
【0009】図6の如くに、導体板2の基板20及び可
溶ヒューズ3の両面には被覆剤によりセラミックの薄膜
4が被覆される。セラミックの薄膜4は、例えばAl2
3やSi02 を主成分としている。膜付き通電板5が
基板20及び可溶ヒューズ3のみを薄膜4で被覆して形
成されるから、第一及び第二接続板21,22を除き絶
縁性を確保することができる。
【0010】このように、可溶ヒューズ3をセラミック
の薄膜4で被覆することで、可溶体部3aの表面も薄膜
4で被覆される。それによって、可溶体部3aの表面を
外気から遮断できるので、酸化を防止できると共に、防
水性も確保できる。そして、薄膜4がセラミックである
から、耐熱性が向上する。即ち、導体板2の融点温度以
上(1000度以上)に耐えることができる。なお、薄
膜4の被覆を導体板2及び可溶ヒューズ3の片面だけ行
うことも可能である。
【0011】図4及び図5のように、第一及び第二接続
板21,22の略中央にはスタッドボルト23を挿着す
るためのボルト孔24,25が形成されている。本実施
例では第一接続板21は楕円状であり、また第二接続板
22は矩形状であるが、これらの形状以外も可能であ
る。第一接続板21のボルト孔24にはスタッドボルト
23(図1参照)が組付けられ、車体内に配置された補
機の接続孔(図示せず)に該スタッドボルト23が螺着
される。また、第二接続板22のボルト孔25には補機
に突設された補機側スタッドボルト(図示せず)が螺着
される。
【0012】図1及び図2に示す如くに、樹脂性ケース
6は、略導体板2の形状に対応するように形成されてい
る。すなわち、樹脂性ケース6は、基板20及び可溶ヒ
ューズ3を覆うケース本体31と、第一接続板21を包
む第一被覆体32と、第二接続板22の両側面に配置さ
れた一対の第二被覆体33,33とからなる。可溶ヒュ
ーズ3に対応するケース本体31には表裏面に貫通する
空間34が形成されている。この空間34が透明なカバ
ー8で覆われるから、空間34を通して可溶ヒューズ3
の可溶体部3aが溶断されているか否かを見分けること
ができる。また、空間34を除くケース本体31の表裏
面には長手方向に、導体板2自身による発熱を外気へ放
出するための放熱部35が配置されている。なお、カバ
ー8を樹脂性ケース6に組み付けるには、カバー8のカ
バー側係合アーム39を樹脂性ケース6のケース側係合
突起40に係合することで行われる。
【0013】第一被覆体32の表面にはスタッドボルト
23が突出され、裏面には放熱部35が配置されてい
る。一対の第二被覆体33,33の間には支持板36が
架設され、支持板36の第二接続板22側には一対の突
条37,37が平行に配列されている。また、第二被覆
体33の外面には一対の断面凹状の溝38,38が形成
されいる。
【0014】次に、大電流ヒューズ1を形成する過程に
ついて説明する。図6で示すように、導体板2の基板2
0と可溶ヒューズ3との両面をセラミックの薄膜4で被
覆し、膜付き通電板5を形成する。図3の如くに、膜付
き通電板5を一対の成形金型10,10内の所定位置に
配置する。成形金型10内に突設された複数の固定ピン
10aで基板20を保持しつつ一対の成形金型10,1
0を閉じる。樹脂材料押出機(図示せず)からの樹脂材
料(図示せず)を閉状態の成形金型10内に圧入する。
樹脂材料の冷却後に一対の成形金型10,10を開く。
こうして、図1及び図2のように、膜付き通電板5と樹
脂性ケース6とを一体的に形成することができる。
【0015】この時、樹脂性ケース6には、固定ピン1
0aの突設場所に対応してピン状の抜き孔7が形成され
る。しかし、導体板2の基板20には薄膜4が被覆され
ているから、抜き孔7を介して外面に露出するのは薄膜
4である。これにより、導体板2の基板20が外気に触
れることがない。また、可溶ヒューズ3の両面にも薄膜
4が被覆され、外気に直接接触することがない。
【0016】そのため、基板20及び可溶ヒューズ3が
外気から隔絶される。それによって、基板20と可溶ヒ
ューズ3との酸化防止や防水性を確保することができ
る。その上、薄膜4を被覆することで、大電流ヒューズ
1が他の補機に対する絶縁性を確保できる。従って、車
両に搭載された大電流ヒューズ1を、低温から高温に至
るまでの環境変化にも柔軟に対応させることができる。
【0017】
【発明の効果】以上の如くに、請求項1によれば、導体
板がセラミックの薄膜で被覆されるので、導体板を保持
した固定ピンの抜け穴から露出されるのが薄膜である。
これにより、導体板が直接外気に接触することがない。
そのため、導体板の酸化防止や防水性を確保することが
できる。
【0018】請求項2によれば、可溶ヒューズには導体
板に対応させて薄膜が被覆されるから、樹脂性ケースの
空間内で可溶ヒューズが直接外気に接触することがな
い。そのため、可溶ヒューズの酸化防止や防水性を確保
することができる。
【0019】請求項1及び2によれば、導体板及び可溶
ヒューズに薄膜を被覆するから、例えば他の補機との電
気的な接触を防止することができる。これにより、従来
よりも一層絶縁性を確保することができる。また、樹脂
性ケースと、導体板及び可溶ケースとの間を従来よりも
密着できるから、水気のある場所でも大電流ヒューズの
使用を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用大電流ヒューズの一実施
例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】図2の膜付き通電板を一対の成形金型内に配置
した状態を示す断面図である。
【図4】図1の導体板及び可溶ヒューズの平面図であ
る。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】図4において薄膜を被覆した状態を示す図であ
る。
【図7】従来の自動車用大電流ヒューズを示す平面図で
ある。
【図8】図9のG−G線の断面図である。
【図9】図7の導体及び可溶ヒューズを一対の成形金型
内に配置した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 自動車用大電流ヒューズ 2 導体板 3 可溶ヒューズ 4 薄膜 5 膜付き通電板 6 樹脂性ケース 7 抜き孔 10 成形金型 10a 固定ピン 34 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 69/02 H01H 85/045

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の成形金型内に設けた固定ピンで導
    体板を保持し、該成形金型内に樹脂材料を圧入し、該導
    体板と、該導体板に設けられた可溶ヒューズと、樹脂性
    ケースとを一体成形する自動車用大電流ヒューズの形成
    方法において、 前記導体板にセラミックの薄膜を被覆し、該薄膜の上か
    ら前記固定ピンで該導体板を保持し、前記一体成形後
    に、前記樹脂性ケースに形成された前記固定ピンの抜き
    孔から該導体板が外気に露出するのを該薄膜で防止した
    ことを特徴とする自動車用大電流ヒューズの形成方法
  2. 【請求項2】 前記可溶ヒューズ、前記導体板と同様
    前記薄膜を被覆し前記樹脂性ケースの空間内に配置
    した該可溶ヒューズが外気に触れるのを該薄膜で防止
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用大電流ヒュ
    ーズの形成方法
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