JP3470564B2 - 内燃機関の排気微粒子処理装置 - Google Patents

内燃機関の排気微粒子処理装置

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JP3470564B2
JP3470564B2 JP23621297A JP23621297A JP3470564B2 JP 3470564 B2 JP3470564 B2 JP 3470564B2 JP 23621297 A JP23621297 A JP 23621297A JP 23621297 A JP23621297 A JP 23621297A JP 3470564 B2 JP3470564 B2 JP 3470564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関から排出
される排気微粒子を捕集するフィルタを備えた内燃機関
の排気微粒子処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気中の水分等を除去する装置と
して、例えば、特開平8−109824号公報に開示さ
れるようなものがあり、このものは、排気中の水分(排
気凝縮水)等を遠心力等を利用した物理学的な手段によ
って除去するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置にあっては、遠心力等を利用するもので
あるから、前記物理的な手段において水分等が十分凝縮
されていなければ良好に分離・除去することができない
という惧れがある。このため、上記従来の装置で除去さ
れず排気微粒子を捕集するフィルタ近傍で凝縮され液化
する惧れがあり、例えば、低排気温度運転条件で連続し
て微粒子(以下、PMとも言う)を捕集していると、低
沸点物質(例えば、排気凝縮水や低沸点HC等)がフィ
ルタに堆積し、背圧が急上昇等して運転性が悪化する惧
れがある(図12参照)。
【0004】更に、背圧でフィルタ再生時期を検知する
場合は、再生時期を正確に検知できなくなると言った惧
れもある。本発明は、このような従来の実情に鑑みなさ
れたもので、低沸点物質(例えば、排気凝縮水や低沸点
HC等)がフィルタに堆積することによる背圧上昇を抑
制できるようにして、以って運転性を良好に維持できる
ようにすると共にフィルタ再生時期を正確に検知等でき
るようにした内燃機関の排気微粒子処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明では、図1に示すように、内燃機関の排気通路
に、排気微粒子を捕集するフィルタを介装した内燃機関
の排気微粒子処理装置であって、フィルタに低沸点物質
が所定以上堆積した場合には、フィルタ昇温手段を介し
て前記フィルタを第1の所定温度まで昇温させ、前記低
沸点物質を前記フィルタから蒸発させる一方、フィルタ
に低沸点物質が所定以上堆積した場合であって、かつ、
フィルタの排気微粒子堆積量を検出し、これがフィルタ
の通常の再生時期を定める堆積量よりも少ない、排気微
粒子の伝播燃焼によるフィルタの再生の可否を定める再
生可能量に達した場合には、前記フィルタ昇温手段を介
して前記フィルタを排気微粒子の燃焼開始温度以上の第
2の所定温度に昇温させるように構成した。
【0006】かかる構成とすれば、低排気温度運転条件
で所定以上連続して運転(PMを捕集)して(言い換え
れば排気をフィルタに流入させて)いるような場合で、
フィルタに低沸点物質(排気凝縮水や低沸点HC等)が
所定以上堆積した場合には、フィルタ昇温手段を介して
排気凝縮水や低沸点HC等の低沸点物質が蒸発する温度
以上にフィルタを昇温させるようにしたので、フィルタ
に堆積している排気凝縮水や低沸点HC等を蒸発させる
ことができ、以って排気凝縮水や低沸点HC等がフィル
タに堆積し、背圧が急上昇等して運転性が悪化したり、
フィルタ再生時期を正確に検知できなくなる等の惧れを
抑制することができることとなる。また、フィルタに低
沸点物質が所定以上堆積した場合で、かつ、通常のフィ
ルタ再生時期を定める排気微粒子堆積量には満たないも
ののフィルタが再生可能な状態となっている場合には、
排気微粒子の燃焼開始温度(再生温度)以上にフィルタ
を昇温させるようにしたので、低沸点物質を蒸発させる
のと同時にフィルタの再生をも行なわせることができ
る。従って、低沸点物質がフィルタに堆積し、背圧が急
上昇等して運転性が悪化したり、フィルタの再生時期を
正確に検知できなくなる等の惧れを抑制することができ
るのは勿論、フィルタ再生と、低沸点物質の蒸発のため
の処理と、を別個に行なわなくて済むのでエネルギ消費
等を一層削減できると共に、フィルタが完全に再生時期
となる頻度が削減されるので極力背圧を低く抑えておく
ことができ、以って燃費や運転性を一層改善することが
できる。
【0007】なお、フィルタ昇温手段として、例えば電
熱ヒータ、燃焼器、後述する排気温度上昇手段等を用い
ることができる。請求項2に記載の発明では、前記第1
所定温度が、前記低沸点物質が蒸発する温度であっ
て、かつ、前記フィルタに捕集された排気微粒子の燃焼
開始温度よりも低い温度であるように構成した。
【0008】かかる構成とすれば、例えば、必要以上に
フィルタを昇温させることが防止されるので、フィルタ
昇温手段のエネルギ消費量を低く抑えることができる。
請求項3に記載の発明では、前記フィルタ昇温手段が、
電熱ヒータを含んで構成されるようにした。かかる構成
とすれば、比較的簡単な構成で、高精度にフィルタ温度
を制御すること等が可能となる。
【0009】請求項4に記載の発明では、前記フィルタ
昇温手段が、内燃機関の排気温度を増大させる排気温度
上昇手段を含んで構成されるようにした。かかる構成と
すれば、電熱ヒータの代わりに、或いは電熱ヒータと併
せて使用することができ、以ってフィルタ昇温手段とし
ての選択自由度、フィルタの昇温能力の設定自由度を高
めること等ができることとなる。
【0010】請求項5に記載の発明では、前記排気温度
上昇手段が、少なくとも吸気絞り、排気絞り、点火時期
遅角、空燃比のリッチ化のうちの1つを含んで構成され
るようにした。かかる構成とすれば、簡単な構成で、排
気温度上昇手段、延いてはフィルタ昇温手段を実現させ
ることが可能となる。
【0011】
【0012】
【0013】請求項に記載の発明では、フィルタに低
沸点物質が所定以上堆積した場合を、低排気温度運転条
件下で所定時間継続して排気をフィルタに流入させたこ
とに基づいて検出するように構成した。かかる構成とす
れば、簡単な構成で、良好にフィルタに低沸点物質が所
定以上堆積した場合を検出することができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、低排気
温度運転条件で所定以上連続して運転(PMを捕集)し
ているような場合で、フィルタに低沸点物質(排気凝縮
水や低沸点HC等)が所定以上堆積した場合には、フィ
ルタ昇温手段を介して排気凝縮水や低沸点HC等の低沸
点物質が蒸発する温度以上にフィルタを昇温させるよう
にしたので、フィルタに堆積している排気凝縮水や低沸
点HC等を蒸発させることができ、以って排気凝縮水や
低沸点HC等がフィルタに堆積し、背圧が急上昇等して
運転性が悪化したり、フィルタ再生時期を正確に検知で
きなくなる等の惧れを抑制することができる。また、フ
ィルタに低沸点物質が所定以上堆積した場合で、かつ、
通常のフィルタ再生時期を定める排気微粒子堆積量には
満たないもののフィルタが再生可能な状態となっている
場合には、排気微粒子の燃焼開始温度(再生温度)以上
にフィルタを昇温させるようにしたので、低沸点物質を
蒸発させるのと同時にフィルタの再生をも行なわせるこ
とができる。従って、低沸点物質がフィルタに堆積し、
背圧が急上昇等して運転性が悪化したり、フィルタの再
生時期を正確に検知できなくなる等の惧れを抑制するこ
とができるのは勿論、フィルタ再生と、低沸点物質の蒸
発のための処理と、を別個に行なわなくて済むのでエネ
ルギ消費等を一層削減できると共に、フィルタが完全に
再生時期となる頻度が削減されるので極力背圧を低く抑
えておくことができ、以って燃費や運転性を一層改善す
ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、必要以上
にフィルタを昇温させることを防止できるので、例えば
フィルタ昇温手段のエネルギ消費量を低く抑えることが
できる。請求項3に記載の発明によれば、比較的簡単な
構成で、高精度にフィルタ温度を制御すること等が可能
となる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、電熱ヒー
タの代わりに、或いは電熱ヒータと併せて使用すること
ができ、以ってフィルタ昇温手段としての選択自由度、
フィルタの昇温能力の設定自由度を高めること等ができ
る。請求項5に記載の発明によれば、簡単な構成で、排
気温度上昇手段延いてはフィルタ昇温手段を実現させる
ことができる。
【0017】
【0018】
【0019】請求項に記載の発明によれば、簡単な構
成で、良好にフィルタに低沸点物質が所定以上堆積した
場合を検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に基づいて説明する。図2は、本発明の第1の
実施形態にかかるシステム構成を示す図である。図2に
示すように、エンジン(内燃機関)101の排気通路1
02は二股に分岐され、第1分岐通路102A及び第2
分岐通路102Bが設けられている。
【0021】そして、該第1分岐通路102Aには、図
2に示すように、内部にフィルタ2011を配設したフ
ィルタケース203が介装され、第2分岐通路102B
には、同様に、内部にフィルタ2012を配設したフィ
ルタケース204が介装されている。ところで、前記フ
ィルタ2011,2012は、セラミックファイバを中
空円筒状に巻き回して形成したり、セラミックフォーム
やメタルフォームを中空円筒状に形成したもの等を用い
ることができる。
【0022】そして、第1分岐通路102Aには、前記
フィルタケース203の排気上流側で、かつ第1分岐通
路102Aと第2分岐通路102Bの分岐点Aの下流側
に、前記フィルタケース203に流入する排気流量を制
御する(例えば、排気の流路を切り替える)ための排気
流路切替バルブ1061が介装されている。一方、第2
分岐通路102Bには、前記フィルタケース204の排
気上流側で、かつ第1分岐通路102Aと第2分岐通路
102Bの分岐点Aの下流側に、前記フィルタケース2
04に流入する排気流量を制御する(例えば、排気の流
路を切り替える)ための排気流路切替バルブ1062が
介装されている。
【0023】さらに、図2に示すように、前記フィルタ
2011、2012の内周面には、フィルタ再生時に、
各フィルタにより捕集された排気微粒子を着火、再燃焼
させるための電熱ヒータ2021、2022がフィルタ
内周壁に沿って配設されている。なお、かかる電熱ヒー
タは各フィルタの外周壁に沿って配設することもでき
る。
【0024】また、フィルタケース203には、フィル
タ再生時の燃焼用空気として大気を導入するための大気
導入口2041、2042が設けられている。同様に、
フィルタケース204には、フィルタ再生時の燃焼用空
気として大気を導入するための大気導入口2043、2
044が設けられている。なお、該大気導入口204
3、2044がなくても再生可能であれば、これらは省
略することができるものである。
【0025】また、上記のような構成の排気微粒子処理
装置における排気微粒子の捕集制御と、フィルタの再生
制御と、を行なうコントロールユニット301が設けら
れる。該コントロールユニット301は、CPU,RO
M,RAM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等
を含んで構成されるマイクロコンピュータを備えて構成
され、図2に示すように、排圧センサ1041、104
2の検出信号が入力されると共に、前記排気流路切替バ
ルブ1061、1062や、前記電熱ヒータ2021、
2022に対して制御信号を送るようになっている。
【0026】以上のような構成の本実施形態にかかる排
気微粒子処理装置では、概略以下のような手順でPMの
捕集とフィルタの再生を行なう。即ち、排気流路切替バ
ルブ1061、1062により排気流路を交互に切り替
えて、排気微粒子(PM)をフィルタ2011、201
2に捕集させる。そして、捕集中のフィルタがフィルタ
再生時期の場合は、排気流路切替バルブ1061、10
62により排気流路を切り替えて、残りのフィルタでP
Mを捕集する。排気流路切替バルブ1061、1062
により排気流路を切り替えた後、電熱ヒータに通電する
ことで堆積したPMを焼き切り、前記再生時期となった
フィルタを再生する。
【0027】ところで、本実施形態にかかる排気微粒子
処理装置では、低排気温度運転条件で連続してPMを捕
集して(排気をフィルタに流入させて)いると、排気凝
縮水や低沸点HC等がフィルタに堆積し、背圧が急上昇
等して運転性が悪化する等の惧れがあるため、かかる惧
れを抑制するために、以下のような制御を行なうように
なっている。
【0028】即ち、エンジン101の運転状態{負荷
(吸入空気量Qなど)、回転速度Ne}から、現在の運
転領域が、フィルタ2011(或いは2012)に排気
凝縮水や低沸点HCが堆積する惧れの高い低排気温度運
転領域(図3参照)であるか否かを判断し、連続して低
排気温度運転領域で運転が継続されている場合には、フ
ィルタ2011(或いは2012)を、図4に示すよう
に、排気凝縮水や低沸点HCが蒸発する温度で、且つP
Mの燃焼温度よりも低い温度に、フィルタ内蔵の電熱ヒ
ータ2021(或いは2022)で加熱(昇温)するよ
うになっている。
【0029】なお、上記において、フィルタ内蔵の電熱
ヒータ2021(或いは2022)で加熱する場合、電
熱ヒータ2021(或いは2022)への印加電圧を再
生電圧(再生時に印加する電圧)より低く設定するか、
印加電圧は再生電圧そのままにして、間欠的に通電する
ことで、フィルタ2011(或いは2012)の温度を
制御する。
【0030】ここで、本実施形態においてコントロール
ユニット301が行なう制御の具体例を、図5、図6の
フローチャートに従って説明する。なお、以下に説明す
るように、本発明にかかるフィルタ昇温手段は、電熱ヒ
ータ2021(或いは2022)とコントロールユニッ
ト301とにより構成される。即ち、図5、図6のフロ
ーチャートに示すように、S(ステップ)1では、エン
ジン101の運転状態を検出する。
【0031】S2では、排気流路切替バルブ1061が
開弁しているか否かを判断する。言い換えれば、現在捕
集中のフィルタが、フィルタ2011であるか否かを判
断する。YESであればS3へ進み、NOであればS1
7へ進む。S3では、エンジン101の現在の運転状態
が、低排気温度(低排温)運転領域内にあるか否かを判
断する(図3参照)。YESであればS4へ進み、NO
であればS10へ進む。
【0032】S4では、低排気温度(低排温)運転領域
での運転が所定時間(t1)以上継続したか否かを判断
する。YESであればS5へ進み、NOであればリター
ンする。なお、例えば、排圧センサ1041の検出圧
が、所定値以上となったときにYESと判断し、所定値
未満のときにNOと判断するように構成することもでき
る。
【0033】S5では、低排気温度(低排温)運転領域
での運転が所定時間(t1)以上継続し、フィルタ20
11に排気凝縮水や低沸点HCが多量に堆積し、フィル
タ2011の圧損が急増した惧れが高いとして、排気流
路切替バルブ1062を開弁させ、S6で排気流路切替
バルブ1061を閉弁させ、排気流路を切り替える。S
7では、フィルタ2011が内装する電熱ヒータ202
1に、所定の電圧Vbを通電させ、これによりフィルタ
2011に堆積した排気凝縮水や低沸点HCを蒸発させ
る処理を開始する。
【0034】S8では、前記電圧Vbの通電時間が、所
定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。YE
Sであれば、排気凝縮水や低沸点HCの蒸発処理は完了
し、フィルタ2011の圧損は回復したとして、S9へ
進む。一方、NOであれば、S7へリターンし、前記電
圧Vbの通電時間が所定時間(tr1)以上となるまで
通電を継続させる。
【0035】S9では、フィルタ2011(電熱ヒータ
2021)への通電を停止した後、リターンする。とこ
ろで、S3で、エンジン101の現在の運転状態が、低
排気温度(低排温)運転領域内でないと判断されると、
S10へ進むが、該S10では、フィルタ2011のP
M堆積量を演算(推定)する。
【0036】そして、S11では、S10で求めたフィ
ルタ2011へのPM堆積量が、所定量となったか否か
に基づいて、フィルタ2011の再生時期か否かを判断
する。YESであればS12へ進み、NOであればリタ
ーンする。なお、S10、S11の代わりに、例えば、
排圧センサ1041の検出圧が、所定値以上となったと
きにYESと判断し、所定値未満のときにNOと判断す
るように構成することもできる。
【0037】S12では、フィルタ2011の再生時期
であるので、排気流路切替バルブ1062を開弁させ、
S13で排気流路切替バルブ1061を閉弁させ、排気
流路を切り替える。S14では、フィルタ2011が内
装する電熱ヒータ2021に、所定の電圧Va(再生電
圧)を通電し、これによりフィルタ2011をPM燃焼
温度に昇温させ、フィルタ2011に堆積したPMを燃
焼させることで、フィルタ2011を再生する。
【0038】S15では、前記電圧Vaの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、フィルタ2011の再生処理は完了した
として、S16へ進む。一方、NOであれば、S14へ
リターンし、前記電圧Vaの通電時間が所定時間(tr
1)以上となるまで通電を継続させる。なお、例えば、
排圧センサ1041の検出圧が、所定値以下となったと
きにYESと判断し、所定値より大きいときにNOと判
断するように構成することもできる。
【0039】S16では、フィルタ2011(電熱ヒー
タ2021)への通電を停止した後、リターンする。な
お、S2で、NOと判断された場合(排気流路切替バル
ブ1062が開弁され、フィルタ2012側でPMを捕
集している場合)はS17ヘ進むが、該S17では、S
3と同様に、低排気温度運転領域内にあるか否かを判断
する。YESであればS18へ進み、NOであればS2
4へ進む。
【0040】S18では、S4と同様に、低排気温度運
転領域での運転が所定時間(t1)以上継続したか否か
を判断し、YESであればS19へ進み、NOであれば
リターンする。なお、例えば、排圧センサ1042の検
出圧が、所定値以上となったときにYESと判断し、所
定値未満のときにNOと判断するように構成することも
できる。
【0041】S19では、低排気温度運転領域での運転
が所定時間(t1)以上継続し、フィルタ2012に排
気凝縮水や低沸点HCが多量に堆積し、フィルタ201
2の圧損が急増した惧れが高いとして、排気流路切替バ
ルブ1061を開弁させ、S20で排気流路切替バルブ
1062を閉弁させ、排気流路を切り替える。S21で
は、フィルタ2012が内装する電熱ヒータ2022
に、所定の電圧Vbを通電させ、これによりフィルタ2
012に堆積した排気凝縮水や低沸点HCを蒸発させる
処理を開始する。
【0042】S22では、前記電圧Vbの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、排気凝縮水や低沸点HCの蒸発処理は完
了し、フィルタ2012の圧損は回復したとして、S2
3へ進む。一方、NOであれば、S21へリターンし、
前記電圧Vbの通電時間が所定時間(tr1)以上とな
るまで通電を継続させる。
【0043】S23では、フィルタ2012(電熱ヒー
タ2022)への通電を停止した後、リターンする。と
ころで、S17で、エンジン101の現在の運転状態
が、低排気温度運転領域内でないと判断されると、S2
4へ進むが、該S24では、フィルタ2012のPM堆
積量を演算(推定)する。
【0044】そして、S25では、S24で求めたフィ
ルタ2012のPM堆積量が、所定量となったか否かに
基づいて、フィルタ2012の再生時期か否かを判断す
る。YESであればS26へ進み、NOであればリター
ンする。なお、S24、S25の代わりに、例えば、排
圧センサ1042の検出圧が、所定値以上となったとき
にYESと判断し、所定値未満のときにNOと判断する
ように構成することもできる。
【0045】S26では、フィルタ2012の再生時期
であるので、排気流路切替バルブ1061を開弁させ、
S27で排気流路切替バルブ1062を閉弁させ、排気
流路を切り替える。S28では、フィルタ2012が内
装する電熱ヒータ2022に、所定の電圧Va(再生電
圧)を通電し、これによりフィルタ2012をPM燃焼
温度に昇温させ、フィルタ2012に堆積したPMを燃
焼させることで、フィルタ2012を再生する。
【0046】S29では、前記電圧Vaの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、フィルタ2012の再生処理は完了した
として、S30へ進む。一方、NOであれば、S28へ
リターンし、前記電圧Vaの通電時間が所定時間(tr
1)以上となるまで通電を継続させる。なお、例えば、
排圧センサ1042の検出圧が、所定値以下となったと
きにYESと判断し、所定値より大きいときにNOと判
断するように構成することもできる。
【0047】S30では、フィルタ2012(電熱ヒー
タ2022)への通電を停止した後、リターンする。こ
のように、第1の実施形態によれば、低排気温度運転条
件で所定以上連続して運転(PMを捕集)している場合
には、排気凝縮水や低沸点HC等が蒸発する温度で、且
つPMの燃焼温度よりも低い温度に、電熱ヒータを介し
てフィルタを昇温させるようにしたので、排気凝縮水や
低沸点HC等を蒸発させることができ、以って排気凝縮
水や低沸点HC等がフィルタに堆積し、背圧が急上昇等
して運転性が悪化したり、フィルタ再生時期を正確に検
知できなくなる等の惧れを抑制することができる。
【0048】なお、本実施形態では、電熱ヒータ202
1(或いは2022)でフィルタを加熱する例について
説明したが、燃焼器などを用いてフィルタを所定温度ま
で昇温させる構成とすることもできるものである。次
に、本発明の第2の実施形態について説明する。該第2
の実施形態は、吸気絞りや排気絞り等によって排気温度
を上昇させ、第1の実施形態のように電熱ヒータを用い
ずに、フィルタに堆積した排気凝縮水や低沸点HC等を
蒸発させ、以って背圧の上昇を抑制し運転性の悪化等を
抑制しようとするものである。
【0049】なお、システム構成としては、図2に示し
た第1の実施形態のものと同様であるので説明を省略
し、図7、図8のフローチャートに従って、第2の実施
形態において行なわれる制御を説明する。ところで、該
図7、図8のフローチャートにおいて、第1の実施形態
にかかる図5、図6のフローチャートと同様のステップ
については同様のステップ番号を付して説明を省略し、
図5、図6のフローチャートと異なるステップについて
説明することとする。具体的には、図5のフローチャー
トのS5〜S9が、S5A〜S7Aに置き換えられ、図
6のフローチャートのS19〜S23が、S19A〜S
21Aに置き換えられている。なお、以下に説明するよ
うに、本発明にかかるフィルタ昇温手段延いては排気温
度上昇手段としての機能の一部は、コントロールユニッ
ト301がソフトウェア的に備えることとなる。
【0050】即ち、図7、図8のフローチャートに示す
ように、S4でYESと判断された場合には、S5Aに
進む。S5Aでは、低排気温度(低排温)運転領域での
運転が所定時間(t1)以上継続し、フィルタ2011
に排気凝縮水や低沸点HCが多量に堆積し、フィルタ2
011の圧損が急増した惧れが高いとして、排気温度上
昇手段を作動させる。
【0051】ここで、排気温度上昇手段としては、吸気
絞り、排気絞りの他、例えば、膨張若しくは掃気行程で
の筒内燃料噴射(コモンレールシステム、ユニットイン
ジェクタ等により達成可能である)、点火時期遅延、燃
料噴射量増大{空燃比をリッチ化(濃く)する}等があ
り、この他のものでも、エンジン101の排気温度を高
めることができるものであれば、本発明にかかる排気温
度上昇手段として適用することができるものである。
【0052】S6Aでは、排気温度上昇手段の作動時間
が、所定時間(tr1)以上となったか否かを判断す
る。YESであれば、排気凝縮水や低沸点HCが蒸発さ
れ、フィルタ2011の圧損は回復したとして、S7A
へ進む。一方、NOであれば、S5Aへリターンし、排
気温度上昇手段の作動時間が所定時間(tr1)以上と
なるまで排気温度上昇手段の作動を継続させる。なお、
例えば、排圧センサ1041の検出圧が、所定値以下と
なったときにYESと判断し、所定値より大きいときに
NOと判断するように構成することもできる。
【0053】S7Aでは、排気温度上昇手段の作動を停
止した後、リターンする。同様に、S18でYESと判
断された場合には、S19Aに進む。S19Aでは、低
排気温度(低排温)運転領域での運転が所定時間(t
1)以上継続し、フィルタ2012に排気凝縮水や低沸
点HCが多量に堆積し、フィルタ2012の圧損が急増
した惧れが高いとして、排気温度上昇手段を作動させ
る。
【0054】S20Aでは、排気温度上昇手段の作動時
間が、所定時間(tr1)以上となったか否かを判断す
る。YESであれば、排気凝縮水や低沸点HCが蒸発さ
れ、フィルタ2012の圧損は回復したとして、S21
Aへ進む。一方、NOであれば、S19Aへリターン
し、排気温度上昇手段の作動時間が所定時間(tr1)
以上となるまで排気温度上昇手段の作動を継続させる。
なお、例えば、排圧センサ1042の検出圧が、所定値
以下となったときにYESと判断し、所定値より大きい
ときにNOと判断するように構成することもできる。
【0055】そして、S21Aでは、排気温度上昇手段
の作動を停止した後、リターンする。このように、第2
の実施形態によれば、低排気温度運転条件で所定以上連
続して運転(PMを捕集)している場合には、排気凝縮
水や低沸点HC等が蒸発する温度で、且つPMの燃焼温
度よりも低い温度に、排気温度上昇手段を介してフィル
タを昇温させるようにしたので、排気凝縮水や低沸点H
C等を蒸発させることができ、以って排気凝縮水や低沸
点HC等がフィルタに堆積し、背圧が急上昇等して運転
性が悪化したり、フィルタ再生時期を正確に検知できな
くなる等の惧れを抑制することができる。
【0056】なお、第1の実施形態のように、電熱ヒー
タを用いれば、比較的簡単な構成で、高精度にフィルタ
温度を制御すること等が可能となるが、第2の実施形態
のように、内燃機関の排気温度を上昇させる排気温度上
昇手段を含んで構成すれば、電熱ヒータの代わりに、或
いは電熱ヒータと併せて使用することができ、以ってフ
ィルタ昇温手段としての選択自由度、フィルタの昇温能
力の設定自由度を拡大すること等ができることとなる。
【0057】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。該第3の実施形態は、第1の実施形態と同様
に、低排気温度運転が所定時間以上継続された場合に
は、フィルタに堆積した排気凝縮水や低沸点HC等を蒸
発させ、以って背圧の上昇を抑制し運転性の悪化等を抑
制しようとするものであるが、更に、そのときのフィル
タへのPM堆積量を検出し再生可能堆積量β1に近づい
たら、始めから再生電圧Vaを電熱ヒータに印加させ、
排気凝縮水や低沸点HCを蒸発させると共に、フィルタ
の再生をも同時に行なわせるようにしたものである。つ
まり、通常は、フィルタの再生間隔(再生インターバ
ル)をできるだけ長くするために、再生時期PM堆積量
は、再生(燃焼)可能な堆積量β1よりもかなり多めに
設定しているが(図11参照)、本実施形態では、再生
できる場合には併せて再生させてしまうことで、排気微
粒子の堆積による背圧の増大を極力避けること等ができ
るようにしたものである。なお、再生(燃焼)可能な堆
積量β1より堆積量が少ない場合には、ヒータ等により
加熱しても燃焼伝播しないためフィルタの再生は良好に
行なえないものである(図11参照)。
【0058】なお、システム構成としては、図2に示し
た第1の実施形態のものと同様であるので説明を省略
し、図9、図10のフローチャートに従って、第3の実
施形態において行なわれる制御を説明する。ところで、
該図9、図10のフローチャートにおいて、第1の実施
形態にかかる図5、図6のフローチャートと同様のステ
ップについては同様のステップ番号を付して説明を省略
し、図5、図6のフローチャートと異なるステップにつ
いて説明することとする。具体的には、図5のフローチ
ャートのS7〜S9が、S71〜S77に置き換えら
れ、図6のフローチャートのS21〜S23が、S81
〜S87に置き換えられている。
【0059】即ち、図9、図10のフローチャートに示
すように、S4でYESと判断されると、S5へ進み、
S5では低排気温度(低排温)運転領域での運転が所定
時間(t1)以上継続し、フィルタ2011に排気凝縮
水や低沸点HCが多量に堆積し、フィルタ2011の圧
損が急増した惧れが高いとして、排気流路切替バルブ1
062を開弁させ、S6で排気流路切替バルブ1061
を閉弁させ、排気流路を切り替える。
【0060】つづくS71では、フィルタ2011への
PM堆積量βが所定値β1(再生可能堆積量)より多い
か否かを判断する。YESであればS72へ進み、NO
であればS75へ進む。S72では、フィルタ2011
には、再生可能なPM堆積量が堆積しているので、排気
凝縮水や低沸点HCの蒸発と共に、フィルタ2011の
再生も行なうことができるとして、フィルタ2011が
内装する電熱ヒータ2021に、再生電圧Vaを通電さ
せ、これによりフィルタ2011に堆積した排気凝縮水
や低沸点HCを蒸発させると共に、PMをも燃焼させる
(フィルタ2011の再生)処理を開始する。
【0061】S73では、前記電圧Vaの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、排気凝縮水や低沸点HCの蒸発とフィル
タ2011の再生処理は完了し、フィルタ2011の圧
損は回復したとして、S74へ進む。一方、NOであれ
ば、S72へリターンし、前記電圧Vaの通電時間が所
定時間(tr1)以上となるまで通電を継続させる。
【0062】S74では、フィルタ2011(電熱ヒー
タ2021)への通電を停止した後、リターンする。一
方、S71で、NOと判断された場合はS75へ進む
が、この場合は、PM堆積量が少なく、未だフィルタ2
011の再生を行なえる状態ではないので、S75にお
いて、フィルタ2011が内装する電熱ヒータ2021
に、排気凝縮水や低沸点HCを蒸発させるために必要な
所定の電圧Vbを通電する。
【0063】S76では、前記電圧Vbの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、排気凝縮水や低沸点HCの蒸発処理は完
了し、フィルタ2011の圧損は回復したとして、S7
7へ進む。一方、NOであれば、S75へリターンし、
前記電圧Vbの通電時間が所定時間(tr1)以上とな
るまで通電を継続させる。
【0064】S77では、フィルタ2011(電熱ヒー
タ2021)への通電を停止した後、リターンする。な
お、S18でYESと判断されると、S19へ進み、S
19では低排気温度(低排温)運転領域での運転が所定
時間(t1)以上継続し、フィルタ2012に排気凝縮
水や低沸点HCが多量に堆積し、フィルタ2012の圧
損が急増した惧れが高いとして、排気流路切替バルブ1
061を開弁させ、S20で排気流路切替バルブ106
2を閉弁させ、排気流路を切り替える。
【0065】つづくS81では、フィルタ2012への
PM堆積量βが所定値β1(再生可能堆積量)より多い
か否かを判断する。YESであればS82へ進み、NO
であればS85へ進む。S82では、フィルタ2012
には、再生可能なPM堆積量が堆積しているので、排気
凝縮水や低沸点HCの蒸発と共に、フィルタ2012の
再生も行なうことができるとして、フィルタ2012が
内装する電熱ヒータ2022に、再生電圧Vaを通電さ
せ、これによりフィルタ2012に堆積した排気凝縮水
や低沸点HCを蒸発させると共に、PMをも燃焼させる
(フィルタ2012の再生)処理を開始する。
【0066】S83では、前記電圧Vaの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、排気凝縮水や低沸点HCの蒸発とフィル
タ2012の再生処理は完了し、フィルタ2012の圧
損は回復したとして、S84へ進む。一方、NOであれ
ば、S82へリターンし、前記電圧Vaの通電時間が所
定時間(tr1)以上となるまで通電を継続させる。
【0067】S84では、フィルタ2012(電熱ヒー
タ2022)への通電を停止した後、リターンする。一
方、S81で、NOと判断された場合はS85へ進む
が、この場合は、PM堆積量が少なく、未だフィルタ2
012の再生を行なえる状態ではないので、S85にお
いて、フィルタ2012が内装する電熱ヒータ2022
に、前記所定の電圧Vbを通電する。
【0068】S86では、前記電圧Vbの通電時間が、
所定時間(tr1)以上となったか否かを判断する。Y
ESであれば、排気凝縮水や低沸点HCの蒸発処理は完
了し、フィルタ2012の圧損は回復したとして、S8
7へ進む。一方、NOであれば、S85へリターンし、
前記電圧Vbの通電時間が所定時間(tr1)以上とな
るまで通電を継続させる。
【0069】S87では、フィルタ2012(電熱ヒー
タ2022)への通電を停止した後、リターンする。こ
のように、第3の実施形態によれば、低排気温度運転条
件で所定以上連続して運転(PMを捕集)している場合
には、排気凝縮水や低沸点HC等が蒸発する温度で、且
つPMの燃焼温度よりも低い温度に、電熱ヒータを介し
てフィルタを昇温させるようにしたので、排気凝縮水や
低沸点HC等を蒸発させることができ、以って排気凝縮
水や低沸点HC等がフィルタに堆積し、背圧が急上昇等
して運転性が悪化したり、フィルタ再生時期を正確に検
知できなくなる等の惧れを抑制することができる。
【0070】更に、第3の実施形態では、低排気温度運
転条件で所定以上連続して運転(PMを捕集)している
場合で、かつ、フィルタが再生可能な状態となっている
場合には、排気凝縮水や低沸点HC等が蒸発する温度以
上であるPMの燃焼温度に、電熱ヒータ等を介してフィ
ルタを昇温させるようにしたので、排気凝縮水や低沸点
HC等を蒸発させることができると同時にフィルタの再
生をも行なわせることができる。
【0071】従って、排気凝縮水や低沸点HC等がフィ
ルタに堆積し、背圧が急上昇等して運転性が悪化した
り、フィルタの再生時期を正確に検知できなくなる等の
惧れを抑制することができるのは勿論、フィルタ再生
と、排気凝縮水や低沸点HC等の蒸発のための処理と、
を別個に行なわなくて済むので電力消費等を一層削減で
きると共に、フィルタが完全に再生時期となる頻度が削
減されるので極力背圧を低く抑えておくことができ、以
って燃費や運転性を一層改善することができる。
【0072】なお、本実施形態では、電熱ヒータ202
1(或いは2022)でフィルタを加熱する例について
説明したが、燃焼器などを用いてフィルタを所定温度ま
で昇温させる構成とすることができると共に、前記排気
温度上昇手段によって、フィルタを所定温度まで昇温さ
せる構成とすることもできるものである。ところで、上
記各実施形態では、排気凝縮水や低沸点HC等の蒸発の
ための電熱ヒータへの通電時間(或いは排気温度上昇手
段の作動時間)を、再生時における通電時間と一致さ
せ、通電電圧(時間当たりの加熱能力)を異ならせる構
成(例えばVa,Vb)として説明したが、これに限る
ものではなく、通電電圧(時間当たりの加熱能力)を一
定とし、通電時間を再生時と、排気凝縮水や低沸点HC
等の蒸発処理時と、で異ならせる構成や、排気凝縮水や
低沸点HC等の蒸発処理時には間欠的に通電(或いは作
動)させるような構成とすることもできるものである。
【0073】なお、上記各実施形態では、排気通路10
2を二股に分岐し、各分岐通路にフィルタを介装する構
成として説明したが、これに限られるものではなく、例
えば、PM排出量が許容できる場合には、一方の分岐通
路にのみフィルタを備えた構成とすることもできるもの
である。また、排気流路切替バルブを備えなくても、フ
ィルタを捕集・再生できる場合には、該排気流路バルブ
を省略することも可能である。
【0074】つまり、排気凝縮水や低沸点HC等がフィ
ルタに堆積し背圧が上昇等する惧れがある場合に、フィ
ルタを昇温させ、該堆積した排気凝縮水や低沸点HC等
をフィルタから蒸発除去させることが本発明の思想であ
り、かかる思想を含むものであれば、本発明の範囲に含
まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明するブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかるシステム構成
図。
【図3】低排気温度運転領域を説明するためのテーブル
の一例。
【図4】電熱ヒータへの通電電圧と、排気凝縮水や低沸
点HCが蒸発する温度と、PM燃焼温度と、の関係を説
明する図。
【図5】同上実施形態において行なわれる制御を説明す
るためのフローチャート(その1)。
【図6】同上実施形態において行なわれる制御を説明す
るためのフローチャート(その2)。
【図7】本発明の第2の実施形態において行なわれる制
御を説明するためのフローチャート(その1)。
【図8】本発明の第2の実施形態において行なわれる制
御を説明するためのフローチャート(その2)。
【図9】本発明の第3の実施形態において行なわれる制
御を説明するためのフローチャート(その1)。
【図10】本発明の第3の実施形態において行なわれる制
御を説明するためのフローチャート(その2)。
【図11】本発明の第3の実施形態において行なわれる制
御を説明するためのフローチャート。
【図12】低排気温度条件下での背圧増大特性を説明する
ためのタイムチャート。
【符号の説明】
101 内燃機関 102 排気通路 102A 排気通路 102B 排気通路 2011 フィルタ 2012 フィルタ 2021 電熱ヒータ 2022 電熱ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 9/04 F02D 9/04 E 41/02 355 41/02 355 360 360 F02P 5/15 F02P 5/15 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 F02D 9/02 F02D 9/04 F02D 41/02 F02P 5/15

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気通路に、排気微粒子を捕集
    するフィルタを介装した内燃機関の排気微粒子処理装置
    であって、 フィルタに低沸点物質が所定以上堆積した場合には、フ
    ィルタ昇温手段を介して前記フィルタを第1の所定温度
    まで昇温させ、前記低沸点物質を前記フィルタから蒸発
    させる一方、 フィルタに低沸点物質が所定以上堆積した場合であっ
    て、かつ、フィルタの排気微粒子堆積量を検出し、これ
    フィルタの通常の再生時期を定める堆積量よりも少な
    い、排気微粒子の伝播燃焼によるフィルタの再生の可否
    を定める再生可能量に達した場合には、前記フィルタ昇
    温手段を介して前記フィルタを排気微粒子の燃焼開始温
    度以上の第2の所定温度に昇温させるようにしたことを
    特徴とする内燃機関の排気微粒子処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1の所定温度が、前記低沸点物質が
    蒸発する温度であって、かつ、前記フィルタに捕集され
    た排気微粒子の燃焼開始温度よりも低い温度であること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気微粒子処
    理装置。
  3. 【請求項3】前記フィルタ昇温手段が、電熱ヒータを含
    んで構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の内燃機関の排気微粒子処理装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタ昇温手段が、内燃機関の排気
    温度を上昇させる排気温度上昇手段を含んで構成された
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記
    載の内燃機関の排気微粒子処理装置。
  5. 【請求項5】前記排気温度上昇手段が、少なくとも吸気
    絞り、排気絞り、点火時期遅角、空燃比のリッチ化のう
    ちの1つを含んで構成されることを特徴とする請求項4
    に記載の内燃機関の排気微粒子処理装置。
  6. 【請求項6】フィルタに低沸点物質が所定以上堆積した
    場合を、低排気温度運転条件下で所定時間継続して排気
    をフィルタに流入させたことに基づいて検出することを
    特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の内
    燃機関の排気微粒子処理装置。
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