JP3470186B2 - ワンダ発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ信号に10
Hz以下の任意の位相揺らぎ(ワンダ)を付加して出力
するワンダ発生装置において、付加するワンダの大きさ
(振幅値)を設定する際にその設定単位の違いによる誤
差をなくすための技術に関する。 【0002】 【従来の技術】ワンダ発生装置は、例えばデータ伝送シ
ステムがデータ信号の位相の揺らぎ(ワンダという)に
どの程度耐えられるかを試験する際に用いられるもので
あり、所定周波数のクロック信号を10Hz以下の変調
信号によって位相変調し、この位相変調されたクロック
信号あるいはこのクロック信号に同期したデータ信号を
出力するように構成されている。 【0003】図4は、このような目的で使用されている
従来のワンダ発生装置10の構成を示したものである。 【0004】このワンダ発生装置10は、ワンダ発生部
11、操作部12、コントローラ13、表示器14によ
って構成されている。 【0005】ワンダ発生部11は、所定周波数のクロッ
ク信号を、コントローラ13から設定されたワンダ振幅
に対応した振幅値の変調信号で位相変調して、そのクロ
ック信号あるいはクロック信号に同期したデータ信号を
出力する。 【0006】操作部12は、ワンダ発生部11の出力信
号に付加するワンダの振幅を表すワンダ振幅を入力する
ためのものである。 【0007】コントローラ13は、操作部12によって
入力されたワンダ振幅を表示器14に表示するとともに
ワンダ発生部11に設定する。 【0008】なお、ここで、ワンダ発生部11の変調信
号の振幅を決定するワンダ振幅とは、位相変調を受けて
いない状態のクロック信号の周期(基本周期)に対する
位相の揺らぎの量を相対的に表すものであり、その単位
として、一般的に、UIp−p(ユニットインターバ
ル)と、nS(ナノ秒)の2つが用いられている。 【0009】単位UIp−p(以下単にUIと記す)
は、クロック信号の位相の最大変動量が基本周期の何周
期分に相当するかを表すものであり、単位nSはそのU
I単位のワンダ振幅を時間で表したものである。 【0010】したがって、ワンダ振幅をUI単位でA、
nS単位でB、位相変調を受けていないときの出力信号
のクロック周波数(ビットレート)をCとすれば、 B=(A/C)×109……(1) の関係が成り立つ。 【0011】前記した従来のワンダ発生装置10では、
基本的にワンダ振幅をUI単位で扱っており、ワンダ発
生部11に対するワンダ振幅の設定はUI単位を用いて
いるが、ワンダ振幅を入力する際には、UI単位だけで
なくnS単位でも入力できるように、操作部12には、
ワンダ振幅を値を入力したり可変するための振幅値指定
部12aの他に、その単位を任意に指定するための単位
指定部12bとが設けられている。 【0012】また、前記式(1)に基づいて、UI単位
からnS単位への換算を行うための第1の演算部15
と、nS単位からUI単位への換算を行うための第2の
演算部16とが設けられている。 【0013】コントローラ13は、UI単位で入力され
たり変更されたワンダ振幅についてはこれを表示器14
に表示するとともにワンダ発生部11に設定し、UI単
位でワンダ振幅が入力されているときに、単位指定部1
2bによってnS単位が指定されたときには、その既に
入力されているUI単位のワンダ振幅の値を第1の演算
部15に出力し、その演算部からの換算結果を表示器1
4に表示させる。 【0014】また、操作部12からnS単位でワンダ振
幅が入力されたり、変更された場合には、これを表示器
14に表示させるとともに第2の演算部16に出力し、
その演算部からの換算結果をワンダ発生部11に設定す
る。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に操作部12から入力できるワンダ振幅の桁数は表示器
14で表示可能な桁数等で制限され、しかも、ワンダ発
生部11のクロック信号の周波数(ビットレート)C
は、例えば2488M系では2488.32MHz、9
953M系では9953.28MHzのように、きりの
良い値でないため、例えば第1の演算部15でUI単位
からnS単位に換算されたワンダ振幅の値を、操作部1
2から新たに入力して、第2の演算部16によって換算
しても、所望のワンダ振幅とならない場合が発生する。 【0016】例えば、クロック信号の周波数Cを995
3.28MHzとし、UI単位のワンダ振幅の設定範囲
を整数、nS単位のワンダ振幅の設定可能な最下位の桁
が小数点第1位までに制限されている状態で、ワンダ発
生部11に対して次のUI単位のワンダ振幅A1〜A4
を設定させる場合を考える。 【0017】A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 【0018】これらの各ワンダ振幅A1〜A4を前記式
(1)によってnS単位のワンダ振幅に換算すると、そ
れぞれ次のようになる。 【0019】 B1=(A1/C)×109=10.046…… B2=(A2/C)×109=100.469…… B3=(A3/C)×109=1004.693…… B4=(A4/C)×109=10046.939…… 【0020】これに対し、操作部12から入力できるn
S単位のワンダ振幅の最下位は小数点第1位の桁までに
制限されているので、実際に入力するnS単位のワンダ
振幅の値は、 B1′=10.0 B2′=100.4 B3′=1004.6 B4′=10046.9 となる。 【0021】これらのワンダ振幅B1′〜B4′に対す
る第2の演算部16の換算値は、それぞれ、 A1′=B1′・C/109=99.5… A2′=B2′・C/109=999.3… A3′=B3′・C/109=9999.0… A4′=B4′・C/109=99999.6… となる。 【0022】ここで、ワンダ発生部11に設定可能なU
I単位のワンダ振幅の有効桁は前記したように整数の範
囲であるから、上記の換算値A1′〜A4′の小数点第
1位に対して切り捨て、切り上げあるいは四捨五入の処
理をする必要がある。 【0023】しかし、切り捨て処理をしたときには、全
てのワンダ振幅A1′〜A4′が元のワンダ振幅A1〜
A4に対して−1の誤差を持つ。 【0024】また、切り上げ処理をした場合には、ワン
ダ振幅A3′が元のワンダ振幅A3に対して−1の誤差
を持ち、四捨五入処理をした場合には、ワンダ振幅A
2′、A3′が元のワンダ振幅A2、A3に対して−1
の誤差を持つ。 【0025】このように、いずれの処理を行ってもUI
単位に換算したワンダ振幅が所望の値とならない場合が
発生し、クロック信号に所望のワンダを付加することが
できなくなってしまう。 【0026】なお、このような現象は、始めに操作部1
2からUI単位で入力したワンダ振幅の単位をnS単位
に切り換えた状態で、ワンダ振幅の値を変更してから元
の値に戻したとき等にも同様に発生する。 【0027】このように、ワンダ振幅の単位の切換が可
能な従来のワンダ発生装置では、UI単位の所望の振幅
値に対応したnS単位の振幅値を入力したつもりでも、
実際に出力される信号に付加されるワンダが所望の振幅
とならない状態が発生するという問題があった。 【0028】本発明は、この問題を解決したワンダ発生
装置を提供することを目的としている。 【0029】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のワンダ発生部は、UI単位で指
定されたワンダ振幅値に対応するワンダを所定周波数の
クロック信号に付加するワンダ発生部と、ワンダ振幅の
値と、該ワンダ振幅の単位としてUI単位または時間単
位のいずれかを指定するための操作部と、ワンダ振幅の
値を表示するための表示器と、有効桁の最下位が第1の
位のUI単位のワンダ振幅を所定の換算式にしたがって
時間単位のワンダ振幅に換算し、その換算値のうち前記
第1の位より低い第2の位までの値を第1の有効換算値
として出力する第1の演算部と、有効桁の最下位が前記
第2の位の時間単位のワンダ振幅を、その有効桁の最下
位が前記第1の位のUI単位のワンダ振幅に換算し、第
2の有効換算値として出力する第2の演算部と、前記操
作部からUI単位のワンダ振幅が指定されたときには、
該指定されたワンダ振幅を前記ワンダ発生部に設定する
とともに前記表示器に表示させ、該UI単位のワンダ振
幅が前記表示器に表示されているときに前記操作部によ
って時間単位が指定されたときには、前記表示器に表示
されていたUI単位のワンダ振幅を前記第1の演算部に
入力し、該第1の演算部から出力される前記第1の有効
換算値を前記表示器に表示させ、前記操作部から時間単
位でワンダ振幅が指定されたときには、該指定されたワ
ンダ振幅を前記第2の演算部に入力し、該第2の演算部
から出力される前記第2の有効換算値を前記ワンダ発生
部に設定するとともに前記表示器に表示させるコントロ
ーラとを備えたワンダ発生装置において、前記第2の演
算部が、前記第1の演算部が用いる所定の換算式でUI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位の値が1ステップ変
化するときの換算値の変化量を求め、該変化量のうち前
記第2の位までの値を有効ステップ値、前記第2の位よ
り下位の値を無効ステップ値として求めるステップ値算
出手段と、前記ステップ値算出手段によって得られた無
効ステップ値の累積値が1となる累積数を誤差周期とし
て求める誤差周期算出手段と、前記コントローラから入
力される時間単位のワンダ振幅を前記誤差周期算出手段
によって得られた誤差周期で除算し、その除算結果のう
ち前記第2の位までの値を補正値として求める補正値算
出手段と、前記コントローラから入力される時間単位の
ワンダ振幅を前記補正値算出手段によって得られた補正
値で減算補正する補正手段と、前記補正手段によって補
正された時間単位のワンダ振幅を、前記有効ステップ値
で除算してUI単位のワンダ振幅に換算し、その換算値
のうち前記第1の位までの値を前記第2の有効換算値と
して前記コントローラに出力する換算手段とによって構
成されていることを特徴としている。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明を適用したワンダ
発生装置20の構成を示している。 【0031】図1において、ワンダ発生部21は、所定
周波数(ビットレート)Cのクロック信号を、後述する
コントローラ23からUI単位で設定されるワンダ振幅
に対応した振幅の変調信号によって位相変調し、その位
相変調されたクロック信号あるいはこのクロック信号に
同期したデータ信号を出力する。 【0032】操作部22は、ワンダ振幅の値や単位、ビ
ットレート等の周波数情報の入力操作を行うためのもの
であり、ワンダ振幅の値を入力したり変更するための振
幅値指定部22a、その単位を指定するための単位指定
部22b、周波数指定部22cとを備えている。 【0033】コントローラ23は、操作部22から指定
された周波数情報をワンダ発生部21に設定し、UI単
位で入力されたワンダ振幅についてはこれをワンダ発生
部21に設定するとともに表示器24に表示する。 【0034】また、UI単位でワンダ振幅が入力された
状態で操作部22からnS単位が指定されたときには、
このUI単位のワンダ振幅を後述する第1の演算部25
に出力し、その演算部25でnS単位に換算されたワン
ダ振幅を表示器24に出力して表示させる。 【0035】また、nS単位で入力されたり変更された
ワンダ振幅についてはこれを表示器24に出力して表示
させるとともに第2の演算部26に出力し、その演算部
26でnS単位に換算されたワンダ振幅をワンダ発生部
21に設定する。 【0036】第1の演算部25は、コントローラ23か
らUI単位で最下位桁が第1の位(例えば1の位)で入
力されたワンダ振幅Aを、例えば前記した式(1)を換
算式として用いてnS単位のワンダ振幅に換算し、その
換算値のうち第1の位より低い第2の位(例えば小数点
第1位)までの値を第1の有効換算値B′として求め
て、コントローラ23に出力する。 【0037】また、第2の演算部26は、コントローラ
23からnS単位で最下位桁が第2の位で入力されたワ
ンダ振幅B′をUI単位でその有効桁の最下位が第1の
位のワンダ振幅に換算し、これを第2の有効換算値A′
としてコントローラ23に出力する。 【0038】次に、この第2の演算部26の処理につい
て説明する。図2の直線Rは、前記式(1)に対応した
理論上の換算線であり、この換算線R上で、UI単位の
ワンダ振幅が1ステップ変化したときのnS単位のワン
ダ振幅の変化値ΔSは、 ΔS=(1/C)×109 ……(2) となる。 【0039】この変化値ΔSの前記第2の位までの値を
有効ステップ値K、それより低い位の値を無効ステップ
値jとする。 【0040】そして、この有効ステップ値KとnS単位
で前記第2の位まで入力されたワンダ振幅B′とを用い
てUI単位のワンダ振幅A′を表せば、 A′=(1/K)×B′ ……(3) となり、この式(3)を用いることでnS単位のワンダ
振幅をUI単位のワンダ振幅に換算することができる。 【0041】しかし、この式(3)に対応した換算線は
図2の線Pに示しているように、無効ステップ値jの累
積誤差によって、理論上の換算線Rと異なる傾きを持っ
ており、この換算を用いても所望のUI単位のワンダ振
幅にならない場合がある。 【0042】第2の演算部26は、この無効ステップ値
jの累積誤差による影響を受けない換算を行うために、
図1に示しているように、ステップ値算出手段27、誤
差周期算出手段28、補正値算出手段29、補正手段3
0、換算手段31を有している。 【0043】ステップ値算出手段27は、前記したよう
に、UI単位のワンダ振幅が1ステップ変化したときの
nS単位のワンダ振幅の変化値ΔSを式(2)にしたが
って算出し、この変化値ΔSの前記第2の位までの値を
有効ステップ値K、それ以下の値を無効ステップ値jと
して求めて、誤差周期算出手段28に出力する。 【0044】誤差周期算出手段28は、次の式、 E=[(1/j)/C]×109 ……(4) の演算によって誤差周期Eを求める。 【0045】この誤差周期Eは、図2に示しているよう
に、無効ステップ値jが何回累積される毎にnS単位の
ワンダ振幅に1の誤差が生じるかを示す値である。即
ち、図3に示すように、無効ステップ値jの累積による
誤差は、1/Eの傾きで増加することになる。 【0046】なお、この誤差周期算出手段28は、上記
式(4)で算出した誤差周期Eの桁数を、後述するnS
単位のワンダ振幅に換算したときの第1の位に影響を与
える桁数までに制限し、この桁制限をした誤差周期E′
を補正値算出手段29へ出力する。 【0047】この誤差周期の有効桁の決定は、第2の位
を例えば小数点第m位、前記式(4)で得られた誤差周
期Eの小数点第(m+u)位桁の値をpとすると、次
式、 p・X≧10−m ……(5) が満たされるm+uの桁までとする。 【0048】ここで、XはUI単位のワンダ振幅の設定
可能範囲でのnS単位の最大誤差数である。 【0049】この最大誤差数Xは、図2および図3に示
しているように、UI単位で設定できるワンダ振幅の最
大値Mに対応するnS単位のワンダ振幅Q、即ち、 Q=(M/C)×109 ……(6) に1/Eの傾きを乗じたものであり、以下の式 X=Q/E=M・j ……(7) の演算によって得ることができる。 【0050】補正値算出手段29は、操作部22からn
S単位で入力されたワンダ振幅B′と誤差周期算出手段
28によって得られた誤差周期E′とに基づいて、無効
ステップ値jの累積によって換算時に生じる誤差を補正
するための値Wを次式、 W=B′/E′ ……(8) によって求め、この値Wの小数点第m位までを有効な補
正値W′として補正手段30に出力する。 【0051】補正手段30は、操作部22からnS単位
で入力されたワンダ振幅B′から補正値算出手段29に
よって得られた補正値W′を減算し、その減算結果B″
を換算手段31に出力する。 【0052】換算手段30は、次の換算式、 A′=B″/K ……(9) にしたがって、補正されたワンダ振幅B″をUI単位の
ワンダ振幅に換算し、これを有効桁の最下位が第1の位
までの第2の有効換算値A′としてコントローラ23に
出力する。 【0053】このようにして第2の演算部26によって
得られたUI単位のワンダ振幅A′は、コントローラ2
3を介してワンダ発生部21へ設定され、表示器23に
表示されるが、このワンダ振幅A′の値は、nS単位で
入力されたワンダ振幅B′の無効ステップ値による誤差
の影響を補正して換算された値であるから、入力された
ワンダ振幅B′が、UI単位の所望のワンダ振幅Aに対
応した有効桁の値であれば、上記式(9)によって算出
されたワンダ振幅A′は所望のワンダ振幅Aと等しくな
り、ワンダ発生部21および表示器24に所望のワンダ
振幅を設定および表示することができる。 【0054】次に、いくつかの具体的な数値例を説明す
る。 【0055】(例1)C=9953.28MHz、UI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が1の位(整数)で
0〜400000、nS単位のワンダ振幅の有効桁の最
下位が小数点第1位の場合 【0056】この場合、前記nS単位のステップ変化値
ΔSは、前記式(2)から、 ΔS=(1/C)×109=0.100469393…… となり、その有効ステップ値Kは0.1、無効ステップ
値jは0.000469393……となる。 【0057】このときの誤差周期Eは、前記式(4)か
ら、 E=(1/j)C×109=214.041095…… となり、最大誤差数Xは前記式(7)から、 X=M・j=400000×0.000469393…… =187.7572… となる。 【0058】この最大誤差数Xをおよそ200と仮定し
て、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を前記式
(5)を用いて調べると、誤差周期Eの小数点第2位に
ついては、 200×0.04=8 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0059】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 200×0.001=0.2 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0060】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 200×0.00009=0.018 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0061】よって、誤差が最大のときでも、nS単位
のワンダ振幅の有効桁に影響を及ぼすのは小数点第3位
までであるから、補正演算に用いる誤差周期E′を、 E′=214.041 と決定する。 【0062】ここで、UI単位の所望のワンダ振幅をそ
れぞれ、 A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 とすると、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第1位まで入力するnS単位のワンダ振幅B′
は、前記した従来の換算式(1)の演算結果に対する小
数点第2位の切り捨てによって、 B1′=10.0 B2′=100.4 B3′=1004.6 B4′=10046.9 となる。 【0063】この入力された各ワンダ振幅B1′〜B
4′に対して、従来の換算式(1)を用いてUI単位の
ワンダ振幅に戻すと、前記したように、小数点以下第1
位を切り捨てても、切り上げても、また四捨五入しても
UI単位の所望のワンダ振幅A1〜A4と一致しない場
合が発生する。 【0064】これに対し、前記誤差周期E′を用いて前
記式(8)の演算で補正値を有効桁まで求めると、 W1′=0 W2′=0.4 W3′=4.6 W4′=46.9 となる。 【0065】また、これらの補正値W1′〜W4′によ
って補正されるワンダ振幅は、 B1″=B1′−W1′=10 B2″=B2′−W2′=100 B3″=B3′−W3′=1000 B1″=B4′−W4′=10000 となる。 【0066】そして、これらの補正値W1′〜W4′を
用いて前記式(9)の演算でUI単位のワンダ振幅を求
めると、 A1′=B1″/K=10/0.1=100 A2′=B2″/K=100/0.1=1000 A3′=B3″/K=1000/0.1=10000 A4′=B4″/K=10000/0.1=10000
0 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0067】(例2)C=9953.28MHz、UI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が小数点第1位で
0.0〜400000.0、nS単位のワンダ振幅の有
効桁の最下位が小数点第2位の場合 【0068】この場合、前記例1と同様に、ステップ変
化ΔSは、前記式(2)から、0.100469393
……、その有効ステップ値Kは0.1、無効ステップ値
jは0.000469393……、誤差周期Eは、前記
式(4)から214.041095……、最大誤差数X
は、前記式(7)から、187.7572……となる。 【0069】前記同様に最大誤差数Xをおよそ200と
仮定して、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を
前記式(5)を用いて調べると、誤差周期Eの小数点第
2位については、 200×0.04=8 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0070】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 200×0.001=0.2 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0071】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 200×0.00009=0.018 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0072】また、誤差周期Eの小数点第6位について
は、 200×0.000005=0.001 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0073】よって、有効桁に影響を及ぼすのは小数点
第5位までであり、補正に用いる誤差周期E′を、 E′=214.04109 と決定する。 【0074】ここで、前記同様にUI単位の所望のワン
ダ振幅Aをそれぞれ、 A1=100.8 A2=1000.8 A3=10000.8 A4=100000.8 とすれば、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第2位まで入力するnS単位の振幅値B′は、従
来の換算式(1)の演算結果に対する小数点第3位の切
り捨てによって、 B1′=10.12 B2′=100.54 B3′=1004.77 B4′=10046.90 となる。 【0075】この入力された各ワンダ振幅B1′〜B
4′に対して、従来の換算式(1)を用いてUI単位の
振幅値A′に戻すと、 A1′=100.72 A2′=1000.70 A3′=10000.75 A4′=100000.70 となり、前記同様に小数点以下第2位を切り捨てても、
切り上げても、また四捨五入しても元のUI単位の振幅
値A1〜A4と一致しない場合が発生する。 【0076】これに対し、誤差周期E′を用いて式
(8)、(9)の演算でUI単位のワンダ振幅A′を求
めると、 A1′=100.8 A2′=1000.8 A3′=10000.8 A4′=100000.8 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0077】(例3)C=2488.32MHz、UI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が1の位(整数)で
0〜400000、nS単位のワンダ振幅の有効桁の最
下位が小数点第1位の場合 【0078】この場合、ステップ変化ΔSは、前記式
(2)から、0.401877572……となり、その
有効ステップ値Kは0.4、無効ステップ値jは0.0
01877572……となる。 【0079】また、誤差周期Eは、前記式(4)から、
214.04109589059……となり、最大誤差
数Xは、前記式(7)から、 400000×0.001877572……=751.
0288 となる。 【0080】この最大誤差数Xをおよそ752と仮定し
て、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を前記式
(5)を用いて調べると、誤差周期Eの小数点第2位に
ついては、 752×0.04=30.08 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0081】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 752×0.001=0.752 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0082】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 752×0.00009=0.06768 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0083】よって、有効桁に影響を及ぼすのは小数点
第3位までであり、補正に用いる誤差周期E′を、 E′=214.041 と決定する。 【0084】ここで、前記同様にUI単位の所望のワン
ダ振幅をそれぞれ、 A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 とすると、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第1位まで入力するnS単位のワンダ振幅B′
は、従来の換算式(1)の演算結果に対する小数点第2
位の切り捨てによって、 B1′=40.1 B2′=401.8 B3′=4018.7 B4′=40187.7 となる。 【0085】これらのワンダ振幅に対して前記式(8)
の演算で補正値を有効桁まで求めると、 W1′=0.1 W2′=1.8 W3′=18.7 W4′=187.7 となる。 【0086】したがって、これらの補正値W1′〜W
4′によって補正されるワンダ振幅は、 B1″=B1′−W1′=40 B2″=B2′−W2′=400 B3″=B3′−W3′=4000 B1″=B4′−W4′=40000 となる。 【0087】そして、これらの補正値W1′〜W4′を
用いて前記式(9)の演算でUI単位のワンダ振幅を求
めると、 A1′=B1″/K=40/0.4=100 A2′=B2″/K=400/0.4=1000 A3′=B3″/K=4000/0.4=10000 A4′=B4″/K=40000/0.4=10000
0 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0088】なお、前記説明では、各演算にクロック信
号の周波数C(ビットレート)をそのまま用いていた
が、同種のシステムで使用するビットレートは前記した
周波数9953.28MHzと2488.32MHzの
ように整数倍の関係があるので、そのうちのいずれかを
基準周波数Crと定義して、前記した演算で基準周波数
Crを用いて算出できる値については予め求めておき、
実際に出力したい信号のビットレートCaを基準周波数
Crに対する比R(=Cr/Ca)で指定させるように
し、この指定された比R(ビットレート比)に対する演
算を行うことで、上記換算処理を行ってもよい。 【0089】このようにすると、出力したいビットレー
トCaが基準周波数Crと異なる場合でも、周波数情報
として整数のビットレート比Rを指定するだけで済むと
いう利点がある。 【0090】次の例4は、このビットレート比Rを用い
た場合の計算例を示している。 【0091】(例4)Cr=9953.28MHz、R
=4(Ca=2488.32MHz)、UI単位のワン
ダ振幅の有効桁の最下位が1の位(整数)で0〜400
000、nS単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が小数
点第1位の場合 【0092】この場合、ステップ変化ΔS、有効ステッ
プ値K、無効ステップ値j、誤差周期E、最大誤差数X
については基準周波数Crを用いて算出し、誤差周期E
の有効桁の決定の際や、UI単位のワンダ振幅の算出の
際にビットレート比Rを用いる。 【0093】即ち、nS単位のステップ変化ΔSは、前
記式(2)の周波数Cを基準周波数Crに置き換えて算
出すると、 ΔS=(1/Cr)×109=0.100469393…… となり、その有効ステップ値Kは0.1、無効ステップ
値jは0.000469393……となる。 【0094】このときの誤差周期Eは、前記式(4)の
周波数Cを基準周波数Crに置き換えて算出すると E=(1/j)Cr×109=214.041095…… となり、最大誤差数Xは前記式(7)から、 X=M・j=400000×0.000469393…… =187.7572… となる。 【0095】次に、この最大誤差数Xをおよそ200と
仮定して、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を
調べるが、このとき前記した式(5)にビットレート比
R(=4)を付加した次式、 p・X・R≧10−m を用いる。 【0096】即ち、誤差周期Eの小数点第2位について
は、 200×0.04×R=32 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0097】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 200×0.001×R=0.8 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0098】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 200×0.00009×R=0.072 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0099】よって、有効桁に影響を及ぼすのは小数点
第3位までであり、補正に用いる誤差周期E′を、 E′=214.041 と決定する。 【0100】ここで、前記同様にUI単位の所望のワン
ダ振幅をそれぞれ、 A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 とすると、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第1位まで入力するnS単位のワンダ振幅B′
は、従来の換算式(1)の演算結果に対する小数点第2
位の切り捨てによって、 B1′=40.1 B2′=401.8 B3′=4018.7 B4′=40187.7 となる。 【0101】これらのワンダ振幅に対して前記式(8)
の演算で補正値を有効桁まで求めると、 W1′=0.1 W2′=1.8 W3′=18.7 W4′=187.7 となる。 【0102】また、これらの補正値W1′〜W4′によ
って補正されるワンダ振幅は、 B1″=B1′−W1′=40 B2″=B2′−W2′=400 B3″=B3′−W3′=4000 B1″=B4′−W4′=40000 となる。 【0103】そして、これらの補正値W1′〜W4′を
用いて、前記式(9)にビットレート比Rを付加した次
の演算でUI単位のワンダ振幅を求めると、 A1′=B1″/(KR)=40/0.4=100 A2′=B2″/(KR)=400/0.4=1000 A3′=B3″/(KR)=4000/0.4=100
00 A4′=B4″/(KR)=40000/0.4=10
0000 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0104】なお、前記した(例1)〜(例3)は、C
r=Ca=Cで、ビットレート比Rが1の場合に相当し
ている。 【0105】また、上記説明では、nS単位のワンダ振
幅が入力された場合の動作について説明したが、そのn
S単位で入力されたワンダ振幅が変更された場合でも前
記同様に、その変更されたワンダ振幅に対する補正値
W′の算出、その補正値W′による補正および換算が行
われて、UI単位の所望のワンダ振幅がワンダ発生部2
1および表示器23に出力される。 【0106】このように実施形態のワンダ発生装置20
は、UI単位のワンダ振幅の1ステップの変化に対する
nS単位のワンダ振幅の変化値のうちの無効ステップ値
の累積によって発生する誤差の周期を求め、この誤差周
期とnS単位で入力されたワンダ振幅とに基づいて補正
値を求め、その補正値で入力されたワンダ振幅を補正し
てから、UI単位のワンダ振幅に換算している。 【0107】このため、nS単位のワンダ振幅を有効桁
までしか入力できなくても、UI単位の所望のワンダ振
幅に正確に換算することができ、また、このnS単位で
入力したワンダ振幅の単位をUI単位に変換したときで
も、UI単位の所望のワンダ振幅の値を表示させること
ができる。 【0108】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のワンダ発
生装置は、UI単位で指定されたワンダ振幅値に対応す
るワンダを所定周波数のクロック信号に付加するワンダ
発生部と、ワンダ振幅の値と、該ワンダ振幅の単位とし
てUI単位または時間単位のいずれかを指定するための
操作部と、ワンダ振幅の値を表示するための表示器と、
有効桁の最下位が第1の位のUI単位のワンダ振幅を所
定の換算式にしたがって時間単位のワンダ振幅に換算
し、その換算値のうち前記第1の位より低い第2の位ま
での値を第1の有効換算値として出力する第1の演算部
と、有効桁の最下位が前記第2の位の時間単位のワンダ
振幅を、その有効桁の最下位が前記第1の位のUI単位
のワンダ振幅に換算し、第2の有効換算値として出力す
る第2の演算部と、前記操作部からUI単位のワンダ振
幅が指定されたときには、該指定されたワンダ振幅を前
記ワンダ発生部に設定するとともに前記表示器に表示さ
せ、該UI単位のワンダ振幅が前記表示器に表示されて
いるときに前記操作部によって時間単位が指定されたと
きには、前記表示器に表示されていたUI単位のワンダ
振幅を前記第1の演算部に入力し、該第1の演算部から
出力される前記第1の有効換算値を前記表示器に表示さ
せ、前記操作部から時間単位でワンダ振幅が指定された
ときには、該指定されたワンダ振幅を前記第2の演算部
に入力し、該第2の演算部から出力される前記第2の有
効換算値を前記ワンダ発生部に設定するとともに前記表
示器に表示させるコントローラとを備えたワンダ発生装
置において、前記第2の演算部が、前記第1の演算部が
用いる所定の換算式でUI単位のワンダ振幅の有効桁の
最下位の値が1ステップ変化するときの換算値の変化量
を求め、該変化量のうち前記第2の位までの値を有効ス
テップ値、前記第2の位より下位の値を無効ステップ値
として求めるステップ値算出手段と、前記ステップ値算
出手段によって得られた無効ステップ値の累積値が1と
なる累積数を誤差周期として求める誤差周期算出手段
と、前記コントローラから入力される時間単位のワンダ
振幅を前記誤差周期算出手段によって得られた誤差周期
で除算し、その除算結果のうち前記第2の位までの値を
補正値として求める補正値算出手段と、前記コントロー
ラから入力される時間単位のワンダ振幅を前記補正値算
出手段によって得られた補正値で減算補正する補正手段
と、前記補正手段によって補正された時間単位のワンダ
振幅を、前記有効ステップ値で除算してUI単位のワン
ダ振幅に換算し、その換算値のうち前記第1の位までの
値を前記第2の有効換算値として前記コントローラに出
力する換算手段とによって構成されていることを特徴と
している。 【0109】このため、nS単位のワンダ振幅を有効桁
までしか入力できなくても、UI単位の所望のワンダ振
幅に正確に換算することができ、また、このnS単位で
入力したワンダ振幅の単位をUI単位に変換したときで
も、UI単位の所望のワンダ振幅の値を表示させること
ができる。
Hz以下の任意の位相揺らぎ(ワンダ)を付加して出力
するワンダ発生装置において、付加するワンダの大きさ
(振幅値)を設定する際にその設定単位の違いによる誤
差をなくすための技術に関する。 【0002】 【従来の技術】ワンダ発生装置は、例えばデータ伝送シ
ステムがデータ信号の位相の揺らぎ(ワンダという)に
どの程度耐えられるかを試験する際に用いられるもので
あり、所定周波数のクロック信号を10Hz以下の変調
信号によって位相変調し、この位相変調されたクロック
信号あるいはこのクロック信号に同期したデータ信号を
出力するように構成されている。 【0003】図4は、このような目的で使用されている
従来のワンダ発生装置10の構成を示したものである。 【0004】このワンダ発生装置10は、ワンダ発生部
11、操作部12、コントローラ13、表示器14によ
って構成されている。 【0005】ワンダ発生部11は、所定周波数のクロッ
ク信号を、コントローラ13から設定されたワンダ振幅
に対応した振幅値の変調信号で位相変調して、そのクロ
ック信号あるいはクロック信号に同期したデータ信号を
出力する。 【0006】操作部12は、ワンダ発生部11の出力信
号に付加するワンダの振幅を表すワンダ振幅を入力する
ためのものである。 【0007】コントローラ13は、操作部12によって
入力されたワンダ振幅を表示器14に表示するとともに
ワンダ発生部11に設定する。 【0008】なお、ここで、ワンダ発生部11の変調信
号の振幅を決定するワンダ振幅とは、位相変調を受けて
いない状態のクロック信号の周期(基本周期)に対する
位相の揺らぎの量を相対的に表すものであり、その単位
として、一般的に、UIp−p(ユニットインターバ
ル)と、nS(ナノ秒)の2つが用いられている。 【0009】単位UIp−p(以下単にUIと記す)
は、クロック信号の位相の最大変動量が基本周期の何周
期分に相当するかを表すものであり、単位nSはそのU
I単位のワンダ振幅を時間で表したものである。 【0010】したがって、ワンダ振幅をUI単位でA、
nS単位でB、位相変調を受けていないときの出力信号
のクロック周波数(ビットレート)をCとすれば、 B=(A/C)×109……(1) の関係が成り立つ。 【0011】前記した従来のワンダ発生装置10では、
基本的にワンダ振幅をUI単位で扱っており、ワンダ発
生部11に対するワンダ振幅の設定はUI単位を用いて
いるが、ワンダ振幅を入力する際には、UI単位だけで
なくnS単位でも入力できるように、操作部12には、
ワンダ振幅を値を入力したり可変するための振幅値指定
部12aの他に、その単位を任意に指定するための単位
指定部12bとが設けられている。 【0012】また、前記式(1)に基づいて、UI単位
からnS単位への換算を行うための第1の演算部15
と、nS単位からUI単位への換算を行うための第2の
演算部16とが設けられている。 【0013】コントローラ13は、UI単位で入力され
たり変更されたワンダ振幅についてはこれを表示器14
に表示するとともにワンダ発生部11に設定し、UI単
位でワンダ振幅が入力されているときに、単位指定部1
2bによってnS単位が指定されたときには、その既に
入力されているUI単位のワンダ振幅の値を第1の演算
部15に出力し、その演算部からの換算結果を表示器1
4に表示させる。 【0014】また、操作部12からnS単位でワンダ振
幅が入力されたり、変更された場合には、これを表示器
14に表示させるとともに第2の演算部16に出力し、
その演算部からの換算結果をワンダ発生部11に設定す
る。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に操作部12から入力できるワンダ振幅の桁数は表示器
14で表示可能な桁数等で制限され、しかも、ワンダ発
生部11のクロック信号の周波数(ビットレート)C
は、例えば2488M系では2488.32MHz、9
953M系では9953.28MHzのように、きりの
良い値でないため、例えば第1の演算部15でUI単位
からnS単位に換算されたワンダ振幅の値を、操作部1
2から新たに入力して、第2の演算部16によって換算
しても、所望のワンダ振幅とならない場合が発生する。 【0016】例えば、クロック信号の周波数Cを995
3.28MHzとし、UI単位のワンダ振幅の設定範囲
を整数、nS単位のワンダ振幅の設定可能な最下位の桁
が小数点第1位までに制限されている状態で、ワンダ発
生部11に対して次のUI単位のワンダ振幅A1〜A4
を設定させる場合を考える。 【0017】A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 【0018】これらの各ワンダ振幅A1〜A4を前記式
(1)によってnS単位のワンダ振幅に換算すると、そ
れぞれ次のようになる。 【0019】 B1=(A1/C)×109=10.046…… B2=(A2/C)×109=100.469…… B3=(A3/C)×109=1004.693…… B4=(A4/C)×109=10046.939…… 【0020】これに対し、操作部12から入力できるn
S単位のワンダ振幅の最下位は小数点第1位の桁までに
制限されているので、実際に入力するnS単位のワンダ
振幅の値は、 B1′=10.0 B2′=100.4 B3′=1004.6 B4′=10046.9 となる。 【0021】これらのワンダ振幅B1′〜B4′に対す
る第2の演算部16の換算値は、それぞれ、 A1′=B1′・C/109=99.5… A2′=B2′・C/109=999.3… A3′=B3′・C/109=9999.0… A4′=B4′・C/109=99999.6… となる。 【0022】ここで、ワンダ発生部11に設定可能なU
I単位のワンダ振幅の有効桁は前記したように整数の範
囲であるから、上記の換算値A1′〜A4′の小数点第
1位に対して切り捨て、切り上げあるいは四捨五入の処
理をする必要がある。 【0023】しかし、切り捨て処理をしたときには、全
てのワンダ振幅A1′〜A4′が元のワンダ振幅A1〜
A4に対して−1の誤差を持つ。 【0024】また、切り上げ処理をした場合には、ワン
ダ振幅A3′が元のワンダ振幅A3に対して−1の誤差
を持ち、四捨五入処理をした場合には、ワンダ振幅A
2′、A3′が元のワンダ振幅A2、A3に対して−1
の誤差を持つ。 【0025】このように、いずれの処理を行ってもUI
単位に換算したワンダ振幅が所望の値とならない場合が
発生し、クロック信号に所望のワンダを付加することが
できなくなってしまう。 【0026】なお、このような現象は、始めに操作部1
2からUI単位で入力したワンダ振幅の単位をnS単位
に切り換えた状態で、ワンダ振幅の値を変更してから元
の値に戻したとき等にも同様に発生する。 【0027】このように、ワンダ振幅の単位の切換が可
能な従来のワンダ発生装置では、UI単位の所望の振幅
値に対応したnS単位の振幅値を入力したつもりでも、
実際に出力される信号に付加されるワンダが所望の振幅
とならない状態が発生するという問題があった。 【0028】本発明は、この問題を解決したワンダ発生
装置を提供することを目的としている。 【0029】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のワンダ発生部は、UI単位で指
定されたワンダ振幅値に対応するワンダを所定周波数の
クロック信号に付加するワンダ発生部と、ワンダ振幅の
値と、該ワンダ振幅の単位としてUI単位または時間単
位のいずれかを指定するための操作部と、ワンダ振幅の
値を表示するための表示器と、有効桁の最下位が第1の
位のUI単位のワンダ振幅を所定の換算式にしたがって
時間単位のワンダ振幅に換算し、その換算値のうち前記
第1の位より低い第2の位までの値を第1の有効換算値
として出力する第1の演算部と、有効桁の最下位が前記
第2の位の時間単位のワンダ振幅を、その有効桁の最下
位が前記第1の位のUI単位のワンダ振幅に換算し、第
2の有効換算値として出力する第2の演算部と、前記操
作部からUI単位のワンダ振幅が指定されたときには、
該指定されたワンダ振幅を前記ワンダ発生部に設定する
とともに前記表示器に表示させ、該UI単位のワンダ振
幅が前記表示器に表示されているときに前記操作部によ
って時間単位が指定されたときには、前記表示器に表示
されていたUI単位のワンダ振幅を前記第1の演算部に
入力し、該第1の演算部から出力される前記第1の有効
換算値を前記表示器に表示させ、前記操作部から時間単
位でワンダ振幅が指定されたときには、該指定されたワ
ンダ振幅を前記第2の演算部に入力し、該第2の演算部
から出力される前記第2の有効換算値を前記ワンダ発生
部に設定するとともに前記表示器に表示させるコントロ
ーラとを備えたワンダ発生装置において、前記第2の演
算部が、前記第1の演算部が用いる所定の換算式でUI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位の値が1ステップ変
化するときの換算値の変化量を求め、該変化量のうち前
記第2の位までの値を有効ステップ値、前記第2の位よ
り下位の値を無効ステップ値として求めるステップ値算
出手段と、前記ステップ値算出手段によって得られた無
効ステップ値の累積値が1となる累積数を誤差周期とし
て求める誤差周期算出手段と、前記コントローラから入
力される時間単位のワンダ振幅を前記誤差周期算出手段
によって得られた誤差周期で除算し、その除算結果のう
ち前記第2の位までの値を補正値として求める補正値算
出手段と、前記コントローラから入力される時間単位の
ワンダ振幅を前記補正値算出手段によって得られた補正
値で減算補正する補正手段と、前記補正手段によって補
正された時間単位のワンダ振幅を、前記有効ステップ値
で除算してUI単位のワンダ振幅に換算し、その換算値
のうち前記第1の位までの値を前記第2の有効換算値と
して前記コントローラに出力する換算手段とによって構
成されていることを特徴としている。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明を適用したワンダ
発生装置20の構成を示している。 【0031】図1において、ワンダ発生部21は、所定
周波数(ビットレート)Cのクロック信号を、後述する
コントローラ23からUI単位で設定されるワンダ振幅
に対応した振幅の変調信号によって位相変調し、その位
相変調されたクロック信号あるいはこのクロック信号に
同期したデータ信号を出力する。 【0032】操作部22は、ワンダ振幅の値や単位、ビ
ットレート等の周波数情報の入力操作を行うためのもの
であり、ワンダ振幅の値を入力したり変更するための振
幅値指定部22a、その単位を指定するための単位指定
部22b、周波数指定部22cとを備えている。 【0033】コントローラ23は、操作部22から指定
された周波数情報をワンダ発生部21に設定し、UI単
位で入力されたワンダ振幅についてはこれをワンダ発生
部21に設定するとともに表示器24に表示する。 【0034】また、UI単位でワンダ振幅が入力された
状態で操作部22からnS単位が指定されたときには、
このUI単位のワンダ振幅を後述する第1の演算部25
に出力し、その演算部25でnS単位に換算されたワン
ダ振幅を表示器24に出力して表示させる。 【0035】また、nS単位で入力されたり変更された
ワンダ振幅についてはこれを表示器24に出力して表示
させるとともに第2の演算部26に出力し、その演算部
26でnS単位に換算されたワンダ振幅をワンダ発生部
21に設定する。 【0036】第1の演算部25は、コントローラ23か
らUI単位で最下位桁が第1の位(例えば1の位)で入
力されたワンダ振幅Aを、例えば前記した式(1)を換
算式として用いてnS単位のワンダ振幅に換算し、その
換算値のうち第1の位より低い第2の位(例えば小数点
第1位)までの値を第1の有効換算値B′として求め
て、コントローラ23に出力する。 【0037】また、第2の演算部26は、コントローラ
23からnS単位で最下位桁が第2の位で入力されたワ
ンダ振幅B′をUI単位でその有効桁の最下位が第1の
位のワンダ振幅に換算し、これを第2の有効換算値A′
としてコントローラ23に出力する。 【0038】次に、この第2の演算部26の処理につい
て説明する。図2の直線Rは、前記式(1)に対応した
理論上の換算線であり、この換算線R上で、UI単位の
ワンダ振幅が1ステップ変化したときのnS単位のワン
ダ振幅の変化値ΔSは、 ΔS=(1/C)×109 ……(2) となる。 【0039】この変化値ΔSの前記第2の位までの値を
有効ステップ値K、それより低い位の値を無効ステップ
値jとする。 【0040】そして、この有効ステップ値KとnS単位
で前記第2の位まで入力されたワンダ振幅B′とを用い
てUI単位のワンダ振幅A′を表せば、 A′=(1/K)×B′ ……(3) となり、この式(3)を用いることでnS単位のワンダ
振幅をUI単位のワンダ振幅に換算することができる。 【0041】しかし、この式(3)に対応した換算線は
図2の線Pに示しているように、無効ステップ値jの累
積誤差によって、理論上の換算線Rと異なる傾きを持っ
ており、この換算を用いても所望のUI単位のワンダ振
幅にならない場合がある。 【0042】第2の演算部26は、この無効ステップ値
jの累積誤差による影響を受けない換算を行うために、
図1に示しているように、ステップ値算出手段27、誤
差周期算出手段28、補正値算出手段29、補正手段3
0、換算手段31を有している。 【0043】ステップ値算出手段27は、前記したよう
に、UI単位のワンダ振幅が1ステップ変化したときの
nS単位のワンダ振幅の変化値ΔSを式(2)にしたが
って算出し、この変化値ΔSの前記第2の位までの値を
有効ステップ値K、それ以下の値を無効ステップ値jと
して求めて、誤差周期算出手段28に出力する。 【0044】誤差周期算出手段28は、次の式、 E=[(1/j)/C]×109 ……(4) の演算によって誤差周期Eを求める。 【0045】この誤差周期Eは、図2に示しているよう
に、無効ステップ値jが何回累積される毎にnS単位の
ワンダ振幅に1の誤差が生じるかを示す値である。即
ち、図3に示すように、無効ステップ値jの累積による
誤差は、1/Eの傾きで増加することになる。 【0046】なお、この誤差周期算出手段28は、上記
式(4)で算出した誤差周期Eの桁数を、後述するnS
単位のワンダ振幅に換算したときの第1の位に影響を与
える桁数までに制限し、この桁制限をした誤差周期E′
を補正値算出手段29へ出力する。 【0047】この誤差周期の有効桁の決定は、第2の位
を例えば小数点第m位、前記式(4)で得られた誤差周
期Eの小数点第(m+u)位桁の値をpとすると、次
式、 p・X≧10−m ……(5) が満たされるm+uの桁までとする。 【0048】ここで、XはUI単位のワンダ振幅の設定
可能範囲でのnS単位の最大誤差数である。 【0049】この最大誤差数Xは、図2および図3に示
しているように、UI単位で設定できるワンダ振幅の最
大値Mに対応するnS単位のワンダ振幅Q、即ち、 Q=(M/C)×109 ……(6) に1/Eの傾きを乗じたものであり、以下の式 X=Q/E=M・j ……(7) の演算によって得ることができる。 【0050】補正値算出手段29は、操作部22からn
S単位で入力されたワンダ振幅B′と誤差周期算出手段
28によって得られた誤差周期E′とに基づいて、無効
ステップ値jの累積によって換算時に生じる誤差を補正
するための値Wを次式、 W=B′/E′ ……(8) によって求め、この値Wの小数点第m位までを有効な補
正値W′として補正手段30に出力する。 【0051】補正手段30は、操作部22からnS単位
で入力されたワンダ振幅B′から補正値算出手段29に
よって得られた補正値W′を減算し、その減算結果B″
を換算手段31に出力する。 【0052】換算手段30は、次の換算式、 A′=B″/K ……(9) にしたがって、補正されたワンダ振幅B″をUI単位の
ワンダ振幅に換算し、これを有効桁の最下位が第1の位
までの第2の有効換算値A′としてコントローラ23に
出力する。 【0053】このようにして第2の演算部26によって
得られたUI単位のワンダ振幅A′は、コントローラ2
3を介してワンダ発生部21へ設定され、表示器23に
表示されるが、このワンダ振幅A′の値は、nS単位で
入力されたワンダ振幅B′の無効ステップ値による誤差
の影響を補正して換算された値であるから、入力された
ワンダ振幅B′が、UI単位の所望のワンダ振幅Aに対
応した有効桁の値であれば、上記式(9)によって算出
されたワンダ振幅A′は所望のワンダ振幅Aと等しくな
り、ワンダ発生部21および表示器24に所望のワンダ
振幅を設定および表示することができる。 【0054】次に、いくつかの具体的な数値例を説明す
る。 【0055】(例1)C=9953.28MHz、UI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が1の位(整数)で
0〜400000、nS単位のワンダ振幅の有効桁の最
下位が小数点第1位の場合 【0056】この場合、前記nS単位のステップ変化値
ΔSは、前記式(2)から、 ΔS=(1/C)×109=0.100469393…… となり、その有効ステップ値Kは0.1、無効ステップ
値jは0.000469393……となる。 【0057】このときの誤差周期Eは、前記式(4)か
ら、 E=(1/j)C×109=214.041095…… となり、最大誤差数Xは前記式(7)から、 X=M・j=400000×0.000469393…… =187.7572… となる。 【0058】この最大誤差数Xをおよそ200と仮定し
て、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を前記式
(5)を用いて調べると、誤差周期Eの小数点第2位に
ついては、 200×0.04=8 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0059】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 200×0.001=0.2 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0060】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 200×0.00009=0.018 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0061】よって、誤差が最大のときでも、nS単位
のワンダ振幅の有効桁に影響を及ぼすのは小数点第3位
までであるから、補正演算に用いる誤差周期E′を、 E′=214.041 と決定する。 【0062】ここで、UI単位の所望のワンダ振幅をそ
れぞれ、 A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 とすると、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第1位まで入力するnS単位のワンダ振幅B′
は、前記した従来の換算式(1)の演算結果に対する小
数点第2位の切り捨てによって、 B1′=10.0 B2′=100.4 B3′=1004.6 B4′=10046.9 となる。 【0063】この入力された各ワンダ振幅B1′〜B
4′に対して、従来の換算式(1)を用いてUI単位の
ワンダ振幅に戻すと、前記したように、小数点以下第1
位を切り捨てても、切り上げても、また四捨五入しても
UI単位の所望のワンダ振幅A1〜A4と一致しない場
合が発生する。 【0064】これに対し、前記誤差周期E′を用いて前
記式(8)の演算で補正値を有効桁まで求めると、 W1′=0 W2′=0.4 W3′=4.6 W4′=46.9 となる。 【0065】また、これらの補正値W1′〜W4′によ
って補正されるワンダ振幅は、 B1″=B1′−W1′=10 B2″=B2′−W2′=100 B3″=B3′−W3′=1000 B1″=B4′−W4′=10000 となる。 【0066】そして、これらの補正値W1′〜W4′を
用いて前記式(9)の演算でUI単位のワンダ振幅を求
めると、 A1′=B1″/K=10/0.1=100 A2′=B2″/K=100/0.1=1000 A3′=B3″/K=1000/0.1=10000 A4′=B4″/K=10000/0.1=10000
0 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0067】(例2)C=9953.28MHz、UI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が小数点第1位で
0.0〜400000.0、nS単位のワンダ振幅の有
効桁の最下位が小数点第2位の場合 【0068】この場合、前記例1と同様に、ステップ変
化ΔSは、前記式(2)から、0.100469393
……、その有効ステップ値Kは0.1、無効ステップ値
jは0.000469393……、誤差周期Eは、前記
式(4)から214.041095……、最大誤差数X
は、前記式(7)から、187.7572……となる。 【0069】前記同様に最大誤差数Xをおよそ200と
仮定して、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を
前記式(5)を用いて調べると、誤差周期Eの小数点第
2位については、 200×0.04=8 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0070】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 200×0.001=0.2 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0071】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 200×0.00009=0.018 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0072】また、誤差周期Eの小数点第6位について
は、 200×0.000005=0.001 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0073】よって、有効桁に影響を及ぼすのは小数点
第5位までであり、補正に用いる誤差周期E′を、 E′=214.04109 と決定する。 【0074】ここで、前記同様にUI単位の所望のワン
ダ振幅Aをそれぞれ、 A1=100.8 A2=1000.8 A3=10000.8 A4=100000.8 とすれば、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第2位まで入力するnS単位の振幅値B′は、従
来の換算式(1)の演算結果に対する小数点第3位の切
り捨てによって、 B1′=10.12 B2′=100.54 B3′=1004.77 B4′=10046.90 となる。 【0075】この入力された各ワンダ振幅B1′〜B
4′に対して、従来の換算式(1)を用いてUI単位の
振幅値A′に戻すと、 A1′=100.72 A2′=1000.70 A3′=10000.75 A4′=100000.70 となり、前記同様に小数点以下第2位を切り捨てても、
切り上げても、また四捨五入しても元のUI単位の振幅
値A1〜A4と一致しない場合が発生する。 【0076】これに対し、誤差周期E′を用いて式
(8)、(9)の演算でUI単位のワンダ振幅A′を求
めると、 A1′=100.8 A2′=1000.8 A3′=10000.8 A4′=100000.8 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0077】(例3)C=2488.32MHz、UI
単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が1の位(整数)で
0〜400000、nS単位のワンダ振幅の有効桁の最
下位が小数点第1位の場合 【0078】この場合、ステップ変化ΔSは、前記式
(2)から、0.401877572……となり、その
有効ステップ値Kは0.4、無効ステップ値jは0.0
01877572……となる。 【0079】また、誤差周期Eは、前記式(4)から、
214.04109589059……となり、最大誤差
数Xは、前記式(7)から、 400000×0.001877572……=751.
0288 となる。 【0080】この最大誤差数Xをおよそ752と仮定し
て、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を前記式
(5)を用いて調べると、誤差周期Eの小数点第2位に
ついては、 752×0.04=30.08 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0081】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 752×0.001=0.752 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0082】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 752×0.00009=0.06768 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0083】よって、有効桁に影響を及ぼすのは小数点
第3位までであり、補正に用いる誤差周期E′を、 E′=214.041 と決定する。 【0084】ここで、前記同様にUI単位の所望のワン
ダ振幅をそれぞれ、 A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 とすると、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第1位まで入力するnS単位のワンダ振幅B′
は、従来の換算式(1)の演算結果に対する小数点第2
位の切り捨てによって、 B1′=40.1 B2′=401.8 B3′=4018.7 B4′=40187.7 となる。 【0085】これらのワンダ振幅に対して前記式(8)
の演算で補正値を有効桁まで求めると、 W1′=0.1 W2′=1.8 W3′=18.7 W4′=187.7 となる。 【0086】したがって、これらの補正値W1′〜W
4′によって補正されるワンダ振幅は、 B1″=B1′−W1′=40 B2″=B2′−W2′=400 B3″=B3′−W3′=4000 B1″=B4′−W4′=40000 となる。 【0087】そして、これらの補正値W1′〜W4′を
用いて前記式(9)の演算でUI単位のワンダ振幅を求
めると、 A1′=B1″/K=40/0.4=100 A2′=B2″/K=400/0.4=1000 A3′=B3″/K=4000/0.4=10000 A4′=B4″/K=40000/0.4=10000
0 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0088】なお、前記説明では、各演算にクロック信
号の周波数C(ビットレート)をそのまま用いていた
が、同種のシステムで使用するビットレートは前記した
周波数9953.28MHzと2488.32MHzの
ように整数倍の関係があるので、そのうちのいずれかを
基準周波数Crと定義して、前記した演算で基準周波数
Crを用いて算出できる値については予め求めておき、
実際に出力したい信号のビットレートCaを基準周波数
Crに対する比R(=Cr/Ca)で指定させるように
し、この指定された比R(ビットレート比)に対する演
算を行うことで、上記換算処理を行ってもよい。 【0089】このようにすると、出力したいビットレー
トCaが基準周波数Crと異なる場合でも、周波数情報
として整数のビットレート比Rを指定するだけで済むと
いう利点がある。 【0090】次の例4は、このビットレート比Rを用い
た場合の計算例を示している。 【0091】(例4)Cr=9953.28MHz、R
=4(Ca=2488.32MHz)、UI単位のワン
ダ振幅の有効桁の最下位が1の位(整数)で0〜400
000、nS単位のワンダ振幅の有効桁の最下位が小数
点第1位の場合 【0092】この場合、ステップ変化ΔS、有効ステッ
プ値K、無効ステップ値j、誤差周期E、最大誤差数X
については基準周波数Crを用いて算出し、誤差周期E
の有効桁の決定の際や、UI単位のワンダ振幅の算出の
際にビットレート比Rを用いる。 【0093】即ち、nS単位のステップ変化ΔSは、前
記式(2)の周波数Cを基準周波数Crに置き換えて算
出すると、 ΔS=(1/Cr)×109=0.100469393…… となり、その有効ステップ値Kは0.1、無効ステップ
値jは0.000469393……となる。 【0094】このときの誤差周期Eは、前記式(4)の
周波数Cを基準周波数Crに置き換えて算出すると E=(1/j)Cr×109=214.041095…… となり、最大誤差数Xは前記式(7)から、 X=M・j=400000×0.000469393…… =187.7572… となる。 【0095】次に、この最大誤差数Xをおよそ200と
仮定して、誤差周期Eの各桁値による有効桁への影響を
調べるが、このとき前記した式(5)にビットレート比
R(=4)を付加した次式、 p・X・R≧10−m を用いる。 【0096】即ち、誤差周期Eの小数点第2位について
は、 200×0.04×R=32 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0097】また、誤差周期Eの小数点第3位について
は、 200×0.001×R=0.8 となりnS単位の有効桁に影響する。 【0098】また、誤差周期Eの小数点第4位、第5位
については、 200×0.00009×R=0.072 となりnS単位の有効桁に影響しない。 【0099】よって、有効桁に影響を及ぼすのは小数点
第3位までであり、補正に用いる誤差周期E′を、 E′=214.041 と決定する。 【0100】ここで、前記同様にUI単位の所望のワン
ダ振幅をそれぞれ、 A1=100 A2=1000 A3=10000 A4=100000 とすると、これらのワンダ振幅A1〜A4を得るために
小数点第1位まで入力するnS単位のワンダ振幅B′
は、従来の換算式(1)の演算結果に対する小数点第2
位の切り捨てによって、 B1′=40.1 B2′=401.8 B3′=4018.7 B4′=40187.7 となる。 【0101】これらのワンダ振幅に対して前記式(8)
の演算で補正値を有効桁まで求めると、 W1′=0.1 W2′=1.8 W3′=18.7 W4′=187.7 となる。 【0102】また、これらの補正値W1′〜W4′によ
って補正されるワンダ振幅は、 B1″=B1′−W1′=40 B2″=B2′−W2′=400 B3″=B3′−W3′=4000 B1″=B4′−W4′=40000 となる。 【0103】そして、これらの補正値W1′〜W4′を
用いて、前記式(9)にビットレート比Rを付加した次
の演算でUI単位のワンダ振幅を求めると、 A1′=B1″/(KR)=40/0.4=100 A2′=B2″/(KR)=400/0.4=1000 A3′=B3″/(KR)=4000/0.4=100
00 A4′=B4″/(KR)=40000/0.4=10
0000 となり、いずれも所望のワンダ振幅A1〜A4と完全に
一致する。 【0104】なお、前記した(例1)〜(例3)は、C
r=Ca=Cで、ビットレート比Rが1の場合に相当し
ている。 【0105】また、上記説明では、nS単位のワンダ振
幅が入力された場合の動作について説明したが、そのn
S単位で入力されたワンダ振幅が変更された場合でも前
記同様に、その変更されたワンダ振幅に対する補正値
W′の算出、その補正値W′による補正および換算が行
われて、UI単位の所望のワンダ振幅がワンダ発生部2
1および表示器23に出力される。 【0106】このように実施形態のワンダ発生装置20
は、UI単位のワンダ振幅の1ステップの変化に対する
nS単位のワンダ振幅の変化値のうちの無効ステップ値
の累積によって発生する誤差の周期を求め、この誤差周
期とnS単位で入力されたワンダ振幅とに基づいて補正
値を求め、その補正値で入力されたワンダ振幅を補正し
てから、UI単位のワンダ振幅に換算している。 【0107】このため、nS単位のワンダ振幅を有効桁
までしか入力できなくても、UI単位の所望のワンダ振
幅に正確に換算することができ、また、このnS単位で
入力したワンダ振幅の単位をUI単位に変換したときで
も、UI単位の所望のワンダ振幅の値を表示させること
ができる。 【0108】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のワンダ発
生装置は、UI単位で指定されたワンダ振幅値に対応す
るワンダを所定周波数のクロック信号に付加するワンダ
発生部と、ワンダ振幅の値と、該ワンダ振幅の単位とし
てUI単位または時間単位のいずれかを指定するための
操作部と、ワンダ振幅の値を表示するための表示器と、
有効桁の最下位が第1の位のUI単位のワンダ振幅を所
定の換算式にしたがって時間単位のワンダ振幅に換算
し、その換算値のうち前記第1の位より低い第2の位ま
での値を第1の有効換算値として出力する第1の演算部
と、有効桁の最下位が前記第2の位の時間単位のワンダ
振幅を、その有効桁の最下位が前記第1の位のUI単位
のワンダ振幅に換算し、第2の有効換算値として出力す
る第2の演算部と、前記操作部からUI単位のワンダ振
幅が指定されたときには、該指定されたワンダ振幅を前
記ワンダ発生部に設定するとともに前記表示器に表示さ
せ、該UI単位のワンダ振幅が前記表示器に表示されて
いるときに前記操作部によって時間単位が指定されたと
きには、前記表示器に表示されていたUI単位のワンダ
振幅を前記第1の演算部に入力し、該第1の演算部から
出力される前記第1の有効換算値を前記表示器に表示さ
せ、前記操作部から時間単位でワンダ振幅が指定された
ときには、該指定されたワンダ振幅を前記第2の演算部
に入力し、該第2の演算部から出力される前記第2の有
効換算値を前記ワンダ発生部に設定するとともに前記表
示器に表示させるコントローラとを備えたワンダ発生装
置において、前記第2の演算部が、前記第1の演算部が
用いる所定の換算式でUI単位のワンダ振幅の有効桁の
最下位の値が1ステップ変化するときの換算値の変化量
を求め、該変化量のうち前記第2の位までの値を有効ス
テップ値、前記第2の位より下位の値を無効ステップ値
として求めるステップ値算出手段と、前記ステップ値算
出手段によって得られた無効ステップ値の累積値が1と
なる累積数を誤差周期として求める誤差周期算出手段
と、前記コントローラから入力される時間単位のワンダ
振幅を前記誤差周期算出手段によって得られた誤差周期
で除算し、その除算結果のうち前記第2の位までの値を
補正値として求める補正値算出手段と、前記コントロー
ラから入力される時間単位のワンダ振幅を前記補正値算
出手段によって得られた補正値で減算補正する補正手段
と、前記補正手段によって補正された時間単位のワンダ
振幅を、前記有効ステップ値で除算してUI単位のワン
ダ振幅に換算し、その換算値のうち前記第1の位までの
値を前記第2の有効換算値として前記コントローラに出
力する換算手段とによって構成されていることを特徴と
している。 【0109】このため、nS単位のワンダ振幅を有効桁
までしか入力できなくても、UI単位の所望のワンダ振
幅に正確に換算することができ、また、このnS単位で
入力したワンダ振幅の単位をUI単位に変換したときで
も、UI単位の所望のワンダ振幅の値を表示させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図
【図2】実施形態の要部の動作を説明するための図
【図3】実施形態の要部の動作を説明するための図
【図4】従来装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
20 ワンダ発生装置
21 ワンダ発生部
22 操作部
22a 振幅値指定部
22b 単位指定部
22c 周波数指定部
23 コントローラ
24 表示器
25 第1の演算部
26 第2の演算部
27 ステップ値算出手段
28 誤差周期算出手段
29 補正値算出手段
30 補正手段
31 換算手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開2000−307663(JP,A)
特開 平10−148420(JP,A)
特開 平10−260208(JP,A)
特開 平6−152579(JP,A)
特開 平11−45100(JP,A)
特開 昭63−48086(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 25/02 302
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】UI単位で指定されたワンダ振幅値に対応
するワンダを所定周波数のクロック信号に付加するワン
ダ発生部と、 ワンダ振幅の値と、該ワンダ振幅の単位としてUI単位
または時間単位のいずれかを指定するための操作部と、 ワンダ振幅の値を表示するための表示器と、 有効桁の最下位が第1の位のUI単位のワンダ振幅を所
定の換算式にしたがって時間単位のワンダ振幅に換算
し、その換算値のうち前記第1の位より低い第2の位ま
での値を第1の有効換算値として出力する第1の演算部
と、 有効桁の最下位が前記第2の位の時間単位のワンダ振幅
を、その有効桁の最下位が前記第1の位のUI単位のワ
ンダ振幅に換算し、第2の有効換算値として出力する第
2の演算部と、 前記操作部からUI単位のワンダ振幅が指定されたとき
には、該指定されたワンダ振幅を前記ワンダ発生部に設
定するとともに前記表示器に表示させ、該UI単位のワ
ンダ振幅が前記表示器に表示されているときに前記操作
部によって時間単位が指定されたときには、前記表示器
に表示されていたUI単位のワンダ振幅を前記第1の演
算部に入力し、該第1の演算部から出力される前記第1
の有効換算値を前記表示器に表示させ、前記操作部から
時間単位でワンダ振幅が指定されたときには、該指定さ
れたワンダ振幅を前記第2の演算部に入力し、該第2の
演算部から出力される前記第2の有効換算値を前記ワン
ダ発生部に設定するとともに前記表示器に表示させるコ
ントローラとを備えたワンダ発生装置において、 前記第2の演算部が、 前記第1の演算部が用いる所定の換算式でUI単位のワ
ンダ振幅の有効桁の最下位の値が1ステップ変化すると
きの換算値の変化量を求め、該変化量のうち前記第2の
位までの値を有効ステップ値、前記第2の位より下位の
値を無効ステップ値として求めるステップ値算出手段
と、 前記ステップ値算出手段によって得られた無効ステップ
値の累積値が1となる累積数を誤差周期として求める誤
差周期算出手段と、 前記コントローラから入力される時間単位のワンダ振幅
を前記誤差周期算出手段によって得られた誤差周期で除
算し、その除算結果のうち前記第2の位までの値を補正
値として求める補正値算出手段と、 前記コントローラから入力される時間単位のワンダ振幅
を前記補正値算出手段によって得られた補正値で減算補
正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された時間単位のワンダ振幅
を、前記有効ステップ値で除算してUI単位のワンダ振
幅に換算し、その換算値のうち前記第1の位までの値を
前記第2の有効換算値として前記コントローラに出力す
る換算手段とによって構成されていることを特徴とする
ワンダ発生装置。
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