JP3470183B2 - 酸素ガス中に含まれる微量不純物の分析方法 - Google Patents
酸素ガス中に含まれる微量不純物の分析方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素ガス中に含ま
れる微量不純物を分析する方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、試料ガス中の不純物を分離するカラムを備えたガス
クロマトグラフと、不純物成分の分析を行う検出器であ
る質量分析計とを組み合わせ、ガスクロマトグラフで測
定対象となる微量不純物成分を分離した後、各成分をそ
れぞれ質量分析計で測定することが行われている。 【0003】しかし、この方法では、吸着性や反応性の
高いガス、例えば酸素中の10ppbレベルの不純物を
分析する場合、数回試料ガスを導入しても、測定する不
純物のバックグラウンドが安定せず、それと同時に不純
物のピーク高さも試料を導入するたびに変化するため、
酸素中の不純物を分析する際には、測定の開始時に、毎
回、サンプリングバルブを操作して酸素を数十回導入す
るなどしてバックグラウンド及び不純物のピーク高さを
安定させる操作を行う必要があった。さらに、測定する
不純物によってカラムを使い分ける場合は、各カラムに
対して同様な操作を行う必要があり、多大な手間と時間
とを要していた。 【0004】また、不純物成分の検出器として大気圧イ
オン化質量分析計を使用した場合は、より高感度で不純
物を測定するため、例えば、1ppbからサブppbレ
ベルで不純物を測定するため、バックグラウンドの安定
性や不純物のピーク高さの安定性が、前記質量分析計よ
り大きく影響し、安定した測定値を得るためには、さら
に長い時間を要することになる。 【0005】一方、不純物としての酸素の分析に関して
は、特開平9−236564号公報に記載された検出方
法に、あらかじめ少量の酸素を含んだキャリヤガスを導
入して装置内の反応性あるいは吸着性を有する部位を酸
素で飽和させてから試料ガスを導入し、該試料ガス中の
微量酸素を検出する方法が記載されている。この方法
は、ガスクロマトグラフのみを使用して不純物としての
酸素を検出するための方法であり、かつ、数ppm程度
の酸素をキャリヤガスに常時導入しながらppmレベル
の不純物酸素を検出するものである。 【0006】しかし、一定量の酸素をキャリヤガスに導
入しているので、ガスクロマトグラフと質量分析計又は
大気圧イオン化質量分析計を組み合わせた分析装置の場
合は、質量分析計や大気圧イオン化質量分析計の分析部
に、数ppmレベルという比較的高濃度の酸素が常時導
入されることになるため、質量分析計や大気圧イオン化
質量分析計のイオン源の劣化が早まったり、大気圧イオ
ン化質量分析計の場合は、イオン化し易い酸素にイオン
が移動して不純物の検出が困難になったり、感度が低下
したりするなどの影響が出てしまう。 【0007】そこで本発明は、検出器として大気圧イオ
ン化質量分析計を使用した場合であっても、長時間を要
していたコンディショニングの時間を短縮することがで
き、再現性に優れた測定値を短時間で安定して得ること
ができる酸素ガス中に含まれる微量不純物の分析方法を
提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、微量不純物を含有する酸素ガスを計量管
で計量して、カラムで前記不純物を分離してから、該不
純物を大気圧イオン化質量分析計で分析する方法におい
て、該大気圧イオン化質量分析計のイオン源が非作動状
態のときに、所定量の前記酸素ガスを所定の時間間隔
で、前記計量管から前記大気圧イオン化質量分析計に至
る分析系内に複数回導入し、その後、前記イオン源を作
動状態にして前記不純物の分析を開始することを特徴と
している。 【0009】 【発明の実施の形態】図1は本発明方法を適用可能な分
析装置の一例を示す系統図である。この分析装置は、試
料ガス中の微量不純物を分離するカラム10,11を備
えたガスクロマトグラフ12の下流に、該ガスクロマト
グラフ12の検出器として大気圧イオン化質量分析計1
3を結合させたものである。 【0010】前記ガスクロマトグラフ12は、試料ガス
導入経路14から供給される試料ガスを計量するための
計量管15を備えた六方ガス切換えコックからなるサン
プリングバルブ16と、該サンプリングバルブ16で計
量した試料ガスの流れ方向を両カラム10,11のいず
れかに切換えるための四方ガス切換えコックからなる試
料ガス切換バルブ17と、両カラム10,11から流出
したガスを分析経路18と排気経路19とに切換えるた
めの四方ガス切換えコックからなる分析ガス切換弁20
とを備えている。 【0011】また、試料ガス搬送用やパージ用、希釈用
等として、前記サンプリングバルブ16、試料ガス切換
バルブ17及び分析経路18には、マスフローコントロ
ーラー21a,22a,23aをそれぞれ備えたキャリ
ヤガス供給経路21,22,23が接続されている。 【0012】この分析装置は、圧力調節弁24から精製
器25を経て供給されるキャリヤガスを三連四方弁26
で各キャリヤガス供給経路21,22,23に分岐し、
マスフローコントローラー21a,22a,23aで流
量を所定流路に調節してそれぞれ供給しながら、所定の
手順で前記サンプリングバルブ16、試料ガス切換バル
ブ17及び分析ガス切換弁20を操作することにより、
試料ガス中の微量不純物成分を所定のカラムで分離して
大気圧イオン化質量分析計13で分析するように形成さ
れている。 【0013】例えば、図1は、各バルブ中のガス流路が
太線の位置に切換っており、第1のカラム10を使用し
て分析(測定)を行う場合を示している。このとき、キ
ャリヤガス供給経路21からサンプリングバルブ16に
供給されたキャリヤガスは、計量管15を通ってから試
料ガス切換バルブ17に流れ、試料ガス切換バルブ17
から第1のカラム10を通り、分析ガス切換弁20を経
て分析経路18に流れ、キャリヤガス供給経路23から
のキャリヤガス(希釈ガス)と合流して大気圧イオン化
質量分析計13に流れている。また、キャリヤガス供給
経路22から試料ガス切換バルブ17に供給されたキャ
リヤガスは、第2のカラム11を通り、分析ガス切換弁
20を経て排気経路19に流出している。 【0014】この状態でサンプリングバルブ16のガス
流路を細線側に切換えると、試料ガス導入経路14から
の試料ガスが計量管15を通って試料ガス排気経路27
に流出する状態となる。そして、サンプリングバルブ1
6のガス流路を再び太線側に切換えると、計量管15内
の試料ガスがキャリヤガス供給経路21からのキャリヤ
ガスに押出され、試料ガス切換バルブ17を通り、第1
のカラム10内に充填された充填材によって試料ガス中
の不純物成分が分離され、分析ガス切換弁20から分析
経路18を介して大気圧イオン化質量分析計13に流
れ、これにより、大気圧イオン化質量分析計13で不純
物成分の測定が行われる。 【0015】このような分析装置において、試料ガス
が、微量不純物を含んだ酸素ガスである場合は、該酸素
ガスの少量を所定の時間間隔で分析系内に複数回導入し
てから不純物の測定を行うようにする。すなわち、分析
開始前の大気圧イオン化質量分析計13のイオン源が非
作動状態(OFF)のときに、少なくともキャリヤガス
供給経路21からのキャリヤガスの供給を継続しなが
ら、サンプリングバルブ16のガス流路をキャリヤガス
側と試料ガス側とに切換え、計量管15内の酸素ガス
を、試料ガス切換バルブ17、第1のカラム10、分析
ガス切換弁20、分析経路18を経て大気圧イオン化質
量分析計13に至る分析系内に導入する前処理操作を、
適当な時間間隔で複数回行う。 【0016】このように、適当量の酸素ガスを、大気圧
イオン化質量分析計13が非作動状態である分析開始前
にあらかじめ分析系内に導入することにより、分析系内
における酸素ガスと反応性あるいは吸着性を有する部位
を酸素ガスで飽和させておくことができ、不純物測定時
における酸素ガスの反応や吸着による影響を大幅に低減
することができる。しかも、大気圧イオン化質量分析計
13が非作動状態の分析操作開始前に行うので、高濃度
の酸素等がイオン源を流れても、イオン源の劣化を早め
ることがなくなる。 【0017】このような前処理(コンディショニング)
を施した後、大気圧イオン化質量分析計13のイオン源
を作動状態にして計量した酸素ガスを分析系内に導入し
て分析を行うことにより、再現性に優れた測定値を直ち
に得ることができ、水素、窒素、メタン、一酸化炭素、
二酸化炭素等の微量不純物を高精度で分析することがで
きる。特に、ppb乃至サブppbレベルの微量不純物
を測定可能な大気圧イオン化質量分析計13において
は、酸素ガスの反応等による影響、例えばバックグラウ
ンドを極めて安定した状態にすることができるので、極
微量の不純物も正確に測定することが可能となる。 【0018】この前処理における酸素ガスの導入量や導
入間隔は、酸素ガスやカラム、検出器等の条件に応じて
適宜に設定することができるが、一般的に、酸素ガスの
導入量は計量管15の容積、例えば数mlで十分であ
り、導入間隔は数秒間隔でもよいが、実用的には数十
秒、好ましくは数分から数十分の範囲で適当に選択すれ
ばよい。例えば、装置立上げ時には、数分間隔で数ml
の酸素ガスを分析系内に導入すれば、比較的短時間で分
析系内を酸素ガスで飽和させることができ、長時間、例
えば数日間、分析系内を飽和状態に維持する場合は、2
時間間隔以内、好ましくは60分以内の間隔で酸素ガス
の導入を行えばよい。また、酸素ガスの導入回数、導入
量は、カラムの形状等の装置規模に応じて設定すればよ
く、実験によってそれぞれ確認すればよい。 【0019】図2は、上記方法をより効果的に実施する
ことができる本発明装置の一形態例を示す系統図であ
る。この分析装置は、前記同様に、ガスクロマトグラフ
50と大気圧イオン化質量分析計51とを結合させたも
のである。 【0020】ガスクロマトグラフ50は、サンプリング
バルブ61及びカラム62を有する第1分離経路60
と、サンプリングバルブ71及びカラム72を有する第
2分離経路70とを備えており、両サンプリングバルブ
61,71には、八方ガス切換えコックを使用して2個
の計量管63,64,73,74をそれぞれ切換可能に
設けている。さらに、サンプリングバルブ61には、試
料ガス導入経路52から分岐した第1試料ガス導入経路
65と、マスフローコントローラー66aを備えた第1
キャリヤガス供給経路66と、第1排気経路67とが接
続されている。同様に、第2分離経路70のサンプリン
グバルブ71には、試料ガス導入経路52から分岐した
第2試料ガス導入経路75と、マスフローコントローラ
ー76aを備えた第2キャリヤガス供給経路76と、第
2排気経路77とが接続されている。なお、第2試料ガ
ス導入経路75には、両分離経路60,70を同一圧力
に保つための圧力調整器75aが設けられている。 【0021】また、両カラム62,72の下流には、カ
ラムから流出したガスを分析経路53と排気経路54と
に切換えるための四方ガス切換えコックからなる分析ガ
ス切換弁55が設けられており、分析経路53は、マス
フローコントローラー56aを備えた希釈用キャリヤガ
ス供給経路56と合流して大気圧イオン化質量分析計5
1に接続している。なお、前記各排気経路54,67,
77には、圧力計81,背圧弁82,流量計83を有す
る排気系80が設けられている(排気経路77部分以外
は図示省略)。 【0022】さらに、試料ガス導入経路52には、第1
導入経路91及び第2導入経路92からの2系統の試料
ガスを試料ガス導入経路52と試料ガス排気経路93と
に切換えるための四方ガス切換えコックからなる試料ガ
ス選択バルブ90が設けられている。また、各キャリヤ
ガス供給経路56,66,76へのキャリヤガスは、圧
力調節弁57から精製器58を経て三連四方弁59で分
岐してそれぞれ供給される。 【0023】前記カラム62及びカラム72は、使用す
る充填剤の種類、長さ、温度等の条件を、分析対象とす
る不純物の種類に応じてそれぞれ設定しており、分析ガ
ス切換弁55を分析する成分によって切換えることによ
り、カラム62,72のいずれか一方で分離したガスを
大気圧イオン化質量分析計51に選択して導入できるよ
うにしている。 【0024】次に、この分析装置を使用して酸素ガス中
の不純物を分析する手順を説明する。なお、試料ガス導
入経路52の第1導入経路91には連続的に分析を行う
第1の酸素ガス源を、第2導入経路92にはスポット的
に分析を行う第2の酸素ガス源をそれぞれ接続し、ま
た、第1のカラム62には第1の不純物成分の分離に適
したものを、第2のカラム72には第2の不純物成分の
分離に適したものをそれぞれ使用した状態として説明す
る。 【0025】まず、大気圧イオン化質量分析計51が非
作動状態のときに、各バルブ中のガス流路を図2の太線
で示すような位置にして各ガスの供給を開始する。この
状態では、第1導入経路91からの第1の酸素ガスは、
試料ガス選択バルブ90から試料ガス導入経路52を経
て第1試料ガス導入経路65と第2試料ガス導入経路7
5とに分岐し、第1試料ガス導入経路65に分岐した酸
素ガスは、サンプリングバルブ61で計量管63を通っ
た後、第1排気経路67に排気される。また、第2試料
ガス導入経路75に分岐した酸素ガスは、圧力調整器7
5aで圧力調整されてからサンプリングバルブ71に流
れ、計量管74を通ってから第2排気経路77に排出さ
れる。また、第2導入経路92からの第2の酸素ガス
は、試料ガス選択バルブ90から試料ガス排気経路93
に排出されている。 【0026】一方、第1キャリヤガス供給経路66から
のキャリヤガスは、サンプリングバルブ61で計量管6
4を通ってから第1のカラム62に流れ、分析ガス切換
弁55から分析経路53を経て大気圧イオン化質量分析
計51に導入される。また、第2キャリヤガス供給経路
76からのキャリヤガスは、サンプリングバルブ71で
計量管73を通ってから第2のカラム72に流れ、分析
ガス切換弁55から排気経路54に排気される。さら
に、キャリヤガス供給経路56からは、所定量のキャリ
ヤガスが大気圧イオン化質量分析計51に供給される。 【0027】そして、サンプリングバルブ61を切換え
ることにより、計量管63内の酸素ガスが第1キャリヤ
ガス供給経路66からのキャリヤガスに同伴されて第1
のカラム62に流れ、分析ガス切換弁55から分析経路
53を経て大気圧イオン化質量分析計51に導入される
状態になる。また、サンプリングバルブ71を切換える
ことにより、計量管74内の酸素ガスが第2のカラム7
2に流れ、分析ガス切換弁55から排気経路54に排気
される状態になる。このとき、第1の酸素ガスは計量管
64を流れて第1排気経路67に排気され、第2の酸素
ガスは計量管73を流れて第2排気経路77に排出され
る状態になる。 【0028】さらに、この状態で各サンプリングバルブ
61,71を切換えることにより、計量管64内の酸素
ガスが第1のカラム62の方向に、計量管73内の酸素
ガスが第2のカラム72の方向に、それぞれ流れること
になる。すなわち、サンプリングバルブ61,71を適
当な時間間隔でそれぞれ切換えることにより、各計量管
内の酸素ガスが、カラム以降の分析系内に導入されるこ
とになる。 【0029】このようにしてサンプリングバルブ61,
71を含む分析系内に適当量の酸素ガスを導入し、反応
性あるいは吸着性を有する部位を酸素ガスで飽和させた
後、大気圧イオン化質量分析計51を作動状態にして不
純物成分の分析測定を行う。第1の不純物を第1分離経
路60を使用して分析する場合は、分析ガス切換弁55
のガス流路を図2の太線の位置の状態にしたまま、サン
プリングバルブ61を切換えることにより行うことがで
きる。 【0030】この第1分離経路60を使用した分析を行
っている間も、サンプリングバルブ71を切換える操作
を継続することにより、第2分離経路70の前処理ある
いは飽和状態維持を続けて行うことができる。そして、
第1分離経路60と第2分離経路70とに、サンプリン
グバルブ61,71をそれぞれ設けて独立させた経路を
形成しているので、第2分離経路70でのサンプリング
バルブ71の切換操作が第1分離経路60での分析操作
に影響を与えることはなく、第1分離経路60を使用し
た不純物の分析を安定した状態で行うことができる。 【0031】例えば、前記図1に示した分析装置では、
第1のカラム10で分析を行っている際に、第2のカラ
ム11に前処理用としての酸素ガスを導入するために
は、試料ガス切換バルブ17を切換える必要があるが、
この試料ガス切換バルブ17の切換えにより、カラム1
0には、今までのキャリヤガス供給経路21からサンプ
リングバルブ16を経たキャリヤガスに代わって、キャ
リヤガス供給経路22からのキャリヤガスが直接流れる
ことになるので、分析系内の圧力が一瞬変化して不純物
成分の大気圧イオン化質量分析計13での分析に悪影響
を及ぼすことがある。 【0032】したがって、本形態例に示すように、各分
離経路60,70にそれぞれサンプリングバルブ61,
71を設けて両分離経路60,70を独立した系統にし
ておくことにより、他方のサンプリングバルブの切換操
作が一方の分析操作に影響を与えることがなくなり、分
析操作と前処理操作とを並行して行っても、安定した高
精度の分析を行うことができる。これにより、一方のカ
ラムを交換した場合でも、他方で通常通りの分析を行い
ながら、一方のカラムを含む分析系内の前処理を行うこ
とができ、交換後のカラムを使用した分析も短時間で開
始することが可能となる。 【0033】第2分離経路70を使用して第2の不純物
成分の分析を行う際には、分析ガス切換弁55を切換え
ればよく、第2分離経路70で分析を行っている間、サ
ンプリングバルブ61を適宜に切換えることにより、第
1分離経路60における飽和状態維持操作を行うことが
できる。また、第2導入経路92に接続した第2の酸素
ガス源からの酸素ガスを分析する際には、試料ガス選択
バルブ90を切換えればよい。第1第2両導入経路9
1,92に接続するガス源は任意であるが、例えば、第
1導入経路91に継続的に酸素ガスを発生あるいは使用
する設備を、第2導入経路92にスポット測定を行う酸
素ガスや校正ガスを接続するようにしてもよく、第1導
入経路91に校正ガスを、第2導入経路92に酸素ガス
ボンベを接続するようにしてもよい。 【0034】なお、カラム内に充填する充填材は任意で
あり、試料ガスが酸素の場合は、モレキュラーシーブス
やシリカゲル系、ポーラスポリマービーズ等を使用する
ことができる。また、各バルブの切換操作は、手動で行
うこともでき、モーターやシリンダーを使用して自動的
に行うことも可能である。 【0035】 【実施例】以下、本発明方法の実施例及び比較例を説明
する。分析装置には図2に示す構成のものを使用し、高
純度酸素中に二酸化炭素及び水素をそれぞれ30ppb
含む校正ガスを使用して二酸化炭素及び水素の測定を行
った。二酸化炭素用のカラムには、直径2mm、長さ1
mのステンレスカラムにシリカゲル系の充填剤(商品名
ユニビーズ1S)を充填したものを、水素用には、直径
2mm、長さ2mのステンレスカラムにゼオライト系の
充填剤(商品名モレキュラーシーブス13X)を充填し
たものをそれぞれ使用し、カラム恒温槽は30℃に設定
した。また、キャリヤガスには精製したヘリウムを使用
し、二酸化炭素側には112ml/min、水素側には
42ml/min、大気圧イオン化質量分析計側には3
00ml/minの流量でそれぞれ供給した。計量管の
容積(前後の配管を含む)は3mlである。 【0036】比較例 従来法により、大気圧イオン化質量分析計を作動状態に
した後、測定側のサンプリングバルブを10分間隔で切
換えて高純度酸素校正ガス中の不純物成分の測定(分
析)を開始した。水素を測定したときのピーク高さ(ピ
ーク強度)は、1回目が125mm、2回目が80mm
で、以下、75mm、68mm、65mm、61mm、
58mm、54mm、52mmと変化し、10回目が5
0mmであり、10回程度では安定した測定を行うこと
ができなかった。また、二酸化炭素においても、図3に
示すように、10回目以降もピーク高さやバックグラウ
ンドが変化しており、安定した測定を行えないことがわ
かる。 【0037】結果的に、ピーク高さ等が安定するまでに
12回の測定を行い、ピーク高さ等が安定してから5回
測定を行ったので、合計で約3時間をそれぞれ要したこ
とになる。また、3日後に同じ測定を行ったが、ピーク
高さ等が安定するまでに、同様に、10回以上の測定操
作が必要だった。さらに、各測定操作の際に大気圧イオ
ン化質量分析計の分析部に比較的高濃度の酸素が流れる
ので、作動中のイオン源に悪影響を与えると思われる。 【0038】実施例 測定開始前の準備段階で、大気圧イオン化質量分析計が
非作動状態のときに、各ガスの流量等を調整し、両サン
プリングバルブを10分間隔で切換えて分析系内に試料
ガスを導入する前処理操作を15回繰返した。その後、
測定時以外は、30分間隔で試料ガスの導入を行うよう
にした。 【0039】3時間経過後に大気圧イオン化質量分析計
を作動状態とし、水素の測定、次いで二酸化炭素の測定
を行った。その結果、両者とも、1回目の測定から安定
したピーク高さ及びバックグラウンドが得られた。二酸
化炭素を測定した際のピーク高さを図4に示す。 【0040】また、上記測定終了後に、大気圧イオン化
質量分析計を非作動状態にして1時間間隔で3mlの試
料ガスの導入を継続して行い、3日後に同じ測定を行っ
たところ、このときも安定したピーク高さ及びバックグ
ラウンドであり、再現性も良好で正確な測定を行うこと
ができた。測定に要した時間は、それぞれ5回の測定で
約50分ずつである。 【0041】さらに、3日後の状態で、試料ガス導入経
路の第2経路に高純度酸素ガスボンベ(酸素純度99.
99995%以上)を接続し、試料ガス選択バルブを切
換えて二酸化炭素の測定を行った。このときも、5回の
測定におけるピーク高さ及びバックグラウンドは安定し
ており、二酸化炭素の分析値は5回の平均で2.5pp
bであり、このときの変動係数は2.1%と高精度であ
った。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
酸素ガス中の微量不純物を大気圧イオン化質量分析計で
分析する場合に、イオン源に悪影響を及ぼすことがな
く、吸着性や反応性の高い酸素ガスの不純物分析を短時
間で正確に行うことができる。
れる微量不純物を分析する方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、試料ガス中の不純物を分離するカラムを備えたガス
クロマトグラフと、不純物成分の分析を行う検出器であ
る質量分析計とを組み合わせ、ガスクロマトグラフで測
定対象となる微量不純物成分を分離した後、各成分をそ
れぞれ質量分析計で測定することが行われている。 【0003】しかし、この方法では、吸着性や反応性の
高いガス、例えば酸素中の10ppbレベルの不純物を
分析する場合、数回試料ガスを導入しても、測定する不
純物のバックグラウンドが安定せず、それと同時に不純
物のピーク高さも試料を導入するたびに変化するため、
酸素中の不純物を分析する際には、測定の開始時に、毎
回、サンプリングバルブを操作して酸素を数十回導入す
るなどしてバックグラウンド及び不純物のピーク高さを
安定させる操作を行う必要があった。さらに、測定する
不純物によってカラムを使い分ける場合は、各カラムに
対して同様な操作を行う必要があり、多大な手間と時間
とを要していた。 【0004】また、不純物成分の検出器として大気圧イ
オン化質量分析計を使用した場合は、より高感度で不純
物を測定するため、例えば、1ppbからサブppbレ
ベルで不純物を測定するため、バックグラウンドの安定
性や不純物のピーク高さの安定性が、前記質量分析計よ
り大きく影響し、安定した測定値を得るためには、さら
に長い時間を要することになる。 【0005】一方、不純物としての酸素の分析に関して
は、特開平9−236564号公報に記載された検出方
法に、あらかじめ少量の酸素を含んだキャリヤガスを導
入して装置内の反応性あるいは吸着性を有する部位を酸
素で飽和させてから試料ガスを導入し、該試料ガス中の
微量酸素を検出する方法が記載されている。この方法
は、ガスクロマトグラフのみを使用して不純物としての
酸素を検出するための方法であり、かつ、数ppm程度
の酸素をキャリヤガスに常時導入しながらppmレベル
の不純物酸素を検出するものである。 【0006】しかし、一定量の酸素をキャリヤガスに導
入しているので、ガスクロマトグラフと質量分析計又は
大気圧イオン化質量分析計を組み合わせた分析装置の場
合は、質量分析計や大気圧イオン化質量分析計の分析部
に、数ppmレベルという比較的高濃度の酸素が常時導
入されることになるため、質量分析計や大気圧イオン化
質量分析計のイオン源の劣化が早まったり、大気圧イオ
ン化質量分析計の場合は、イオン化し易い酸素にイオン
が移動して不純物の検出が困難になったり、感度が低下
したりするなどの影響が出てしまう。 【0007】そこで本発明は、検出器として大気圧イオ
ン化質量分析計を使用した場合であっても、長時間を要
していたコンディショニングの時間を短縮することがで
き、再現性に優れた測定値を短時間で安定して得ること
ができる酸素ガス中に含まれる微量不純物の分析方法を
提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、微量不純物を含有する酸素ガスを計量管
で計量して、カラムで前記不純物を分離してから、該不
純物を大気圧イオン化質量分析計で分析する方法におい
て、該大気圧イオン化質量分析計のイオン源が非作動状
態のときに、所定量の前記酸素ガスを所定の時間間隔
で、前記計量管から前記大気圧イオン化質量分析計に至
る分析系内に複数回導入し、その後、前記イオン源を作
動状態にして前記不純物の分析を開始することを特徴と
している。 【0009】 【発明の実施の形態】図1は本発明方法を適用可能な分
析装置の一例を示す系統図である。この分析装置は、試
料ガス中の微量不純物を分離するカラム10,11を備
えたガスクロマトグラフ12の下流に、該ガスクロマト
グラフ12の検出器として大気圧イオン化質量分析計1
3を結合させたものである。 【0010】前記ガスクロマトグラフ12は、試料ガス
導入経路14から供給される試料ガスを計量するための
計量管15を備えた六方ガス切換えコックからなるサン
プリングバルブ16と、該サンプリングバルブ16で計
量した試料ガスの流れ方向を両カラム10,11のいず
れかに切換えるための四方ガス切換えコックからなる試
料ガス切換バルブ17と、両カラム10,11から流出
したガスを分析経路18と排気経路19とに切換えるた
めの四方ガス切換えコックからなる分析ガス切換弁20
とを備えている。 【0011】また、試料ガス搬送用やパージ用、希釈用
等として、前記サンプリングバルブ16、試料ガス切換
バルブ17及び分析経路18には、マスフローコントロ
ーラー21a,22a,23aをそれぞれ備えたキャリ
ヤガス供給経路21,22,23が接続されている。 【0012】この分析装置は、圧力調節弁24から精製
器25を経て供給されるキャリヤガスを三連四方弁26
で各キャリヤガス供給経路21,22,23に分岐し、
マスフローコントローラー21a,22a,23aで流
量を所定流路に調節してそれぞれ供給しながら、所定の
手順で前記サンプリングバルブ16、試料ガス切換バル
ブ17及び分析ガス切換弁20を操作することにより、
試料ガス中の微量不純物成分を所定のカラムで分離して
大気圧イオン化質量分析計13で分析するように形成さ
れている。 【0013】例えば、図1は、各バルブ中のガス流路が
太線の位置に切換っており、第1のカラム10を使用し
て分析(測定)を行う場合を示している。このとき、キ
ャリヤガス供給経路21からサンプリングバルブ16に
供給されたキャリヤガスは、計量管15を通ってから試
料ガス切換バルブ17に流れ、試料ガス切換バルブ17
から第1のカラム10を通り、分析ガス切換弁20を経
て分析経路18に流れ、キャリヤガス供給経路23から
のキャリヤガス(希釈ガス)と合流して大気圧イオン化
質量分析計13に流れている。また、キャリヤガス供給
経路22から試料ガス切換バルブ17に供給されたキャ
リヤガスは、第2のカラム11を通り、分析ガス切換弁
20を経て排気経路19に流出している。 【0014】この状態でサンプリングバルブ16のガス
流路を細線側に切換えると、試料ガス導入経路14から
の試料ガスが計量管15を通って試料ガス排気経路27
に流出する状態となる。そして、サンプリングバルブ1
6のガス流路を再び太線側に切換えると、計量管15内
の試料ガスがキャリヤガス供給経路21からのキャリヤ
ガスに押出され、試料ガス切換バルブ17を通り、第1
のカラム10内に充填された充填材によって試料ガス中
の不純物成分が分離され、分析ガス切換弁20から分析
経路18を介して大気圧イオン化質量分析計13に流
れ、これにより、大気圧イオン化質量分析計13で不純
物成分の測定が行われる。 【0015】このような分析装置において、試料ガス
が、微量不純物を含んだ酸素ガスである場合は、該酸素
ガスの少量を所定の時間間隔で分析系内に複数回導入し
てから不純物の測定を行うようにする。すなわち、分析
開始前の大気圧イオン化質量分析計13のイオン源が非
作動状態(OFF)のときに、少なくともキャリヤガス
供給経路21からのキャリヤガスの供給を継続しなが
ら、サンプリングバルブ16のガス流路をキャリヤガス
側と試料ガス側とに切換え、計量管15内の酸素ガス
を、試料ガス切換バルブ17、第1のカラム10、分析
ガス切換弁20、分析経路18を経て大気圧イオン化質
量分析計13に至る分析系内に導入する前処理操作を、
適当な時間間隔で複数回行う。 【0016】このように、適当量の酸素ガスを、大気圧
イオン化質量分析計13が非作動状態である分析開始前
にあらかじめ分析系内に導入することにより、分析系内
における酸素ガスと反応性あるいは吸着性を有する部位
を酸素ガスで飽和させておくことができ、不純物測定時
における酸素ガスの反応や吸着による影響を大幅に低減
することができる。しかも、大気圧イオン化質量分析計
13が非作動状態の分析操作開始前に行うので、高濃度
の酸素等がイオン源を流れても、イオン源の劣化を早め
ることがなくなる。 【0017】このような前処理(コンディショニング)
を施した後、大気圧イオン化質量分析計13のイオン源
を作動状態にして計量した酸素ガスを分析系内に導入し
て分析を行うことにより、再現性に優れた測定値を直ち
に得ることができ、水素、窒素、メタン、一酸化炭素、
二酸化炭素等の微量不純物を高精度で分析することがで
きる。特に、ppb乃至サブppbレベルの微量不純物
を測定可能な大気圧イオン化質量分析計13において
は、酸素ガスの反応等による影響、例えばバックグラウ
ンドを極めて安定した状態にすることができるので、極
微量の不純物も正確に測定することが可能となる。 【0018】この前処理における酸素ガスの導入量や導
入間隔は、酸素ガスやカラム、検出器等の条件に応じて
適宜に設定することができるが、一般的に、酸素ガスの
導入量は計量管15の容積、例えば数mlで十分であ
り、導入間隔は数秒間隔でもよいが、実用的には数十
秒、好ましくは数分から数十分の範囲で適当に選択すれ
ばよい。例えば、装置立上げ時には、数分間隔で数ml
の酸素ガスを分析系内に導入すれば、比較的短時間で分
析系内を酸素ガスで飽和させることができ、長時間、例
えば数日間、分析系内を飽和状態に維持する場合は、2
時間間隔以内、好ましくは60分以内の間隔で酸素ガス
の導入を行えばよい。また、酸素ガスの導入回数、導入
量は、カラムの形状等の装置規模に応じて設定すればよ
く、実験によってそれぞれ確認すればよい。 【0019】図2は、上記方法をより効果的に実施する
ことができる本発明装置の一形態例を示す系統図であ
る。この分析装置は、前記同様に、ガスクロマトグラフ
50と大気圧イオン化質量分析計51とを結合させたも
のである。 【0020】ガスクロマトグラフ50は、サンプリング
バルブ61及びカラム62を有する第1分離経路60
と、サンプリングバルブ71及びカラム72を有する第
2分離経路70とを備えており、両サンプリングバルブ
61,71には、八方ガス切換えコックを使用して2個
の計量管63,64,73,74をそれぞれ切換可能に
設けている。さらに、サンプリングバルブ61には、試
料ガス導入経路52から分岐した第1試料ガス導入経路
65と、マスフローコントローラー66aを備えた第1
キャリヤガス供給経路66と、第1排気経路67とが接
続されている。同様に、第2分離経路70のサンプリン
グバルブ71には、試料ガス導入経路52から分岐した
第2試料ガス導入経路75と、マスフローコントローラ
ー76aを備えた第2キャリヤガス供給経路76と、第
2排気経路77とが接続されている。なお、第2試料ガ
ス導入経路75には、両分離経路60,70を同一圧力
に保つための圧力調整器75aが設けられている。 【0021】また、両カラム62,72の下流には、カ
ラムから流出したガスを分析経路53と排気経路54と
に切換えるための四方ガス切換えコックからなる分析ガ
ス切換弁55が設けられており、分析経路53は、マス
フローコントローラー56aを備えた希釈用キャリヤガ
ス供給経路56と合流して大気圧イオン化質量分析計5
1に接続している。なお、前記各排気経路54,67,
77には、圧力計81,背圧弁82,流量計83を有す
る排気系80が設けられている(排気経路77部分以外
は図示省略)。 【0022】さらに、試料ガス導入経路52には、第1
導入経路91及び第2導入経路92からの2系統の試料
ガスを試料ガス導入経路52と試料ガス排気経路93と
に切換えるための四方ガス切換えコックからなる試料ガ
ス選択バルブ90が設けられている。また、各キャリヤ
ガス供給経路56,66,76へのキャリヤガスは、圧
力調節弁57から精製器58を経て三連四方弁59で分
岐してそれぞれ供給される。 【0023】前記カラム62及びカラム72は、使用す
る充填剤の種類、長さ、温度等の条件を、分析対象とす
る不純物の種類に応じてそれぞれ設定しており、分析ガ
ス切換弁55を分析する成分によって切換えることによ
り、カラム62,72のいずれか一方で分離したガスを
大気圧イオン化質量分析計51に選択して導入できるよ
うにしている。 【0024】次に、この分析装置を使用して酸素ガス中
の不純物を分析する手順を説明する。なお、試料ガス導
入経路52の第1導入経路91には連続的に分析を行う
第1の酸素ガス源を、第2導入経路92にはスポット的
に分析を行う第2の酸素ガス源をそれぞれ接続し、ま
た、第1のカラム62には第1の不純物成分の分離に適
したものを、第2のカラム72には第2の不純物成分の
分離に適したものをそれぞれ使用した状態として説明す
る。 【0025】まず、大気圧イオン化質量分析計51が非
作動状態のときに、各バルブ中のガス流路を図2の太線
で示すような位置にして各ガスの供給を開始する。この
状態では、第1導入経路91からの第1の酸素ガスは、
試料ガス選択バルブ90から試料ガス導入経路52を経
て第1試料ガス導入経路65と第2試料ガス導入経路7
5とに分岐し、第1試料ガス導入経路65に分岐した酸
素ガスは、サンプリングバルブ61で計量管63を通っ
た後、第1排気経路67に排気される。また、第2試料
ガス導入経路75に分岐した酸素ガスは、圧力調整器7
5aで圧力調整されてからサンプリングバルブ71に流
れ、計量管74を通ってから第2排気経路77に排出さ
れる。また、第2導入経路92からの第2の酸素ガス
は、試料ガス選択バルブ90から試料ガス排気経路93
に排出されている。 【0026】一方、第1キャリヤガス供給経路66から
のキャリヤガスは、サンプリングバルブ61で計量管6
4を通ってから第1のカラム62に流れ、分析ガス切換
弁55から分析経路53を経て大気圧イオン化質量分析
計51に導入される。また、第2キャリヤガス供給経路
76からのキャリヤガスは、サンプリングバルブ71で
計量管73を通ってから第2のカラム72に流れ、分析
ガス切換弁55から排気経路54に排気される。さら
に、キャリヤガス供給経路56からは、所定量のキャリ
ヤガスが大気圧イオン化質量分析計51に供給される。 【0027】そして、サンプリングバルブ61を切換え
ることにより、計量管63内の酸素ガスが第1キャリヤ
ガス供給経路66からのキャリヤガスに同伴されて第1
のカラム62に流れ、分析ガス切換弁55から分析経路
53を経て大気圧イオン化質量分析計51に導入される
状態になる。また、サンプリングバルブ71を切換える
ことにより、計量管74内の酸素ガスが第2のカラム7
2に流れ、分析ガス切換弁55から排気経路54に排気
される状態になる。このとき、第1の酸素ガスは計量管
64を流れて第1排気経路67に排気され、第2の酸素
ガスは計量管73を流れて第2排気経路77に排出され
る状態になる。 【0028】さらに、この状態で各サンプリングバルブ
61,71を切換えることにより、計量管64内の酸素
ガスが第1のカラム62の方向に、計量管73内の酸素
ガスが第2のカラム72の方向に、それぞれ流れること
になる。すなわち、サンプリングバルブ61,71を適
当な時間間隔でそれぞれ切換えることにより、各計量管
内の酸素ガスが、カラム以降の分析系内に導入されるこ
とになる。 【0029】このようにしてサンプリングバルブ61,
71を含む分析系内に適当量の酸素ガスを導入し、反応
性あるいは吸着性を有する部位を酸素ガスで飽和させた
後、大気圧イオン化質量分析計51を作動状態にして不
純物成分の分析測定を行う。第1の不純物を第1分離経
路60を使用して分析する場合は、分析ガス切換弁55
のガス流路を図2の太線の位置の状態にしたまま、サン
プリングバルブ61を切換えることにより行うことがで
きる。 【0030】この第1分離経路60を使用した分析を行
っている間も、サンプリングバルブ71を切換える操作
を継続することにより、第2分離経路70の前処理ある
いは飽和状態維持を続けて行うことができる。そして、
第1分離経路60と第2分離経路70とに、サンプリン
グバルブ61,71をそれぞれ設けて独立させた経路を
形成しているので、第2分離経路70でのサンプリング
バルブ71の切換操作が第1分離経路60での分析操作
に影響を与えることはなく、第1分離経路60を使用し
た不純物の分析を安定した状態で行うことができる。 【0031】例えば、前記図1に示した分析装置では、
第1のカラム10で分析を行っている際に、第2のカラ
ム11に前処理用としての酸素ガスを導入するために
は、試料ガス切換バルブ17を切換える必要があるが、
この試料ガス切換バルブ17の切換えにより、カラム1
0には、今までのキャリヤガス供給経路21からサンプ
リングバルブ16を経たキャリヤガスに代わって、キャ
リヤガス供給経路22からのキャリヤガスが直接流れる
ことになるので、分析系内の圧力が一瞬変化して不純物
成分の大気圧イオン化質量分析計13での分析に悪影響
を及ぼすことがある。 【0032】したがって、本形態例に示すように、各分
離経路60,70にそれぞれサンプリングバルブ61,
71を設けて両分離経路60,70を独立した系統にし
ておくことにより、他方のサンプリングバルブの切換操
作が一方の分析操作に影響を与えることがなくなり、分
析操作と前処理操作とを並行して行っても、安定した高
精度の分析を行うことができる。これにより、一方のカ
ラムを交換した場合でも、他方で通常通りの分析を行い
ながら、一方のカラムを含む分析系内の前処理を行うこ
とができ、交換後のカラムを使用した分析も短時間で開
始することが可能となる。 【0033】第2分離経路70を使用して第2の不純物
成分の分析を行う際には、分析ガス切換弁55を切換え
ればよく、第2分離経路70で分析を行っている間、サ
ンプリングバルブ61を適宜に切換えることにより、第
1分離経路60における飽和状態維持操作を行うことが
できる。また、第2導入経路92に接続した第2の酸素
ガス源からの酸素ガスを分析する際には、試料ガス選択
バルブ90を切換えればよい。第1第2両導入経路9
1,92に接続するガス源は任意であるが、例えば、第
1導入経路91に継続的に酸素ガスを発生あるいは使用
する設備を、第2導入経路92にスポット測定を行う酸
素ガスや校正ガスを接続するようにしてもよく、第1導
入経路91に校正ガスを、第2導入経路92に酸素ガス
ボンベを接続するようにしてもよい。 【0034】なお、カラム内に充填する充填材は任意で
あり、試料ガスが酸素の場合は、モレキュラーシーブス
やシリカゲル系、ポーラスポリマービーズ等を使用する
ことができる。また、各バルブの切換操作は、手動で行
うこともでき、モーターやシリンダーを使用して自動的
に行うことも可能である。 【0035】 【実施例】以下、本発明方法の実施例及び比較例を説明
する。分析装置には図2に示す構成のものを使用し、高
純度酸素中に二酸化炭素及び水素をそれぞれ30ppb
含む校正ガスを使用して二酸化炭素及び水素の測定を行
った。二酸化炭素用のカラムには、直径2mm、長さ1
mのステンレスカラムにシリカゲル系の充填剤(商品名
ユニビーズ1S)を充填したものを、水素用には、直径
2mm、長さ2mのステンレスカラムにゼオライト系の
充填剤(商品名モレキュラーシーブス13X)を充填し
たものをそれぞれ使用し、カラム恒温槽は30℃に設定
した。また、キャリヤガスには精製したヘリウムを使用
し、二酸化炭素側には112ml/min、水素側には
42ml/min、大気圧イオン化質量分析計側には3
00ml/minの流量でそれぞれ供給した。計量管の
容積(前後の配管を含む)は3mlである。 【0036】比較例 従来法により、大気圧イオン化質量分析計を作動状態に
した後、測定側のサンプリングバルブを10分間隔で切
換えて高純度酸素校正ガス中の不純物成分の測定(分
析)を開始した。水素を測定したときのピーク高さ(ピ
ーク強度)は、1回目が125mm、2回目が80mm
で、以下、75mm、68mm、65mm、61mm、
58mm、54mm、52mmと変化し、10回目が5
0mmであり、10回程度では安定した測定を行うこと
ができなかった。また、二酸化炭素においても、図3に
示すように、10回目以降もピーク高さやバックグラウ
ンドが変化しており、安定した測定を行えないことがわ
かる。 【0037】結果的に、ピーク高さ等が安定するまでに
12回の測定を行い、ピーク高さ等が安定してから5回
測定を行ったので、合計で約3時間をそれぞれ要したこ
とになる。また、3日後に同じ測定を行ったが、ピーク
高さ等が安定するまでに、同様に、10回以上の測定操
作が必要だった。さらに、各測定操作の際に大気圧イオ
ン化質量分析計の分析部に比較的高濃度の酸素が流れる
ので、作動中のイオン源に悪影響を与えると思われる。 【0038】実施例 測定開始前の準備段階で、大気圧イオン化質量分析計が
非作動状態のときに、各ガスの流量等を調整し、両サン
プリングバルブを10分間隔で切換えて分析系内に試料
ガスを導入する前処理操作を15回繰返した。その後、
測定時以外は、30分間隔で試料ガスの導入を行うよう
にした。 【0039】3時間経過後に大気圧イオン化質量分析計
を作動状態とし、水素の測定、次いで二酸化炭素の測定
を行った。その結果、両者とも、1回目の測定から安定
したピーク高さ及びバックグラウンドが得られた。二酸
化炭素を測定した際のピーク高さを図4に示す。 【0040】また、上記測定終了後に、大気圧イオン化
質量分析計を非作動状態にして1時間間隔で3mlの試
料ガスの導入を継続して行い、3日後に同じ測定を行っ
たところ、このときも安定したピーク高さ及びバックグ
ラウンドであり、再現性も良好で正確な測定を行うこと
ができた。測定に要した時間は、それぞれ5回の測定で
約50分ずつである。 【0041】さらに、3日後の状態で、試料ガス導入経
路の第2経路に高純度酸素ガスボンベ(酸素純度99.
99995%以上)を接続し、試料ガス選択バルブを切
換えて二酸化炭素の測定を行った。このときも、5回の
測定におけるピーク高さ及びバックグラウンドは安定し
ており、二酸化炭素の分析値は5回の平均で2.5pp
bであり、このときの変動係数は2.1%と高精度であ
った。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
酸素ガス中の微量不純物を大気圧イオン化質量分析計で
分析する場合に、イオン源に悪影響を及ぼすことがな
く、吸着性や反応性の高い酸素ガスの不純物分析を短時
間で正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を適用可能な分析装置の一例を示
す系統図である。 【図2】 本発明方法を適用可能な分析装置の他の例を
示す系統図である。 【図3】 比較例における測定回数とピーク高さとの関
係を示す図である。 【図4】 実施例において二酸化炭素を測定した際の測
定回数とピーク高さとの関係を示す図である。 【符号の説明】 10,11…カラム、12…ガスクロマトグラフ、13
…大気圧イオン化質量分析計、14…試料ガス導入経
路、15…計量管、16…サンプリングバルブ、17…
試料ガス切換バルブ、18…分析経路、19…排気経
路、20…分析ガス切換弁、21,22,23…キャリ
ヤガス供給経路、21a,22a,23a…マスフロー
コントローラー、24…圧力調節弁、25…精製器、2
6…三連四方弁、27…試料ガス排気経路、50…ガス
クロマトグラフ、51…大気圧イオン化質量分析計、5
2…試料ガス導入経路、53…分析経路、54…排気経
路、55…分析ガス切換弁、56…希釈用キャリヤガス
供給経路、56a…マスフローコントローラー、57…
圧力調節弁、58…精製器、59…三連四方弁、60…
第1分離経路、61…サンプリングバルブ、62…カラ
ム、63,64…計量管、65…第1試料ガス導入経
路、66…第1キャリヤガス供給経路、66a…マスフ
ローコントローラー、67…第1排気経路、70…第2
分離経路、71…サンプリングバルブ、72…カラム、
73,74…計量管、75…第2試料ガス導入経路、7
5a…圧力調整器、76…第2キャリヤガス供給経路、
76a…マスフローコントローラー、77…第2排気経
路、80…排気系、81…圧力計、82…背圧弁、83
…流量計、90…試料ガス選択バルブ、91…第1導入
経路、92…第2導入経路、93…試料ガス排気経路
す系統図である。 【図2】 本発明方法を適用可能な分析装置の他の例を
示す系統図である。 【図3】 比較例における測定回数とピーク高さとの関
係を示す図である。 【図4】 実施例において二酸化炭素を測定した際の測
定回数とピーク高さとの関係を示す図である。 【符号の説明】 10,11…カラム、12…ガスクロマトグラフ、13
…大気圧イオン化質量分析計、14…試料ガス導入経
路、15…計量管、16…サンプリングバルブ、17…
試料ガス切換バルブ、18…分析経路、19…排気経
路、20…分析ガス切換弁、21,22,23…キャリ
ヤガス供給経路、21a,22a,23a…マスフロー
コントローラー、24…圧力調節弁、25…精製器、2
6…三連四方弁、27…試料ガス排気経路、50…ガス
クロマトグラフ、51…大気圧イオン化質量分析計、5
2…試料ガス導入経路、53…分析経路、54…排気経
路、55…分析ガス切換弁、56…希釈用キャリヤガス
供給経路、56a…マスフローコントローラー、57…
圧力調節弁、58…精製器、59…三連四方弁、60…
第1分離経路、61…サンプリングバルブ、62…カラ
ム、63,64…計量管、65…第1試料ガス導入経
路、66…第1キャリヤガス供給経路、66a…マスフ
ローコントローラー、67…第1排気経路、70…第2
分離経路、71…サンプリングバルブ、72…カラム、
73,74…計量管、75…第2試料ガス導入経路、7
5a…圧力調整器、76…第2キャリヤガス供給経路、
76a…マスフローコントローラー、77…第2排気経
路、80…排気系、81…圧力計、82…背圧弁、83
…流量計、90…試料ガス選択バルブ、91…第1導入
経路、92…第2導入経路、93…試料ガス排気経路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
G01N 30/06 G01N 30/06 Z
30/20 30/20 J
30/46 30/46 E
G
(56)参考文献 特開 平9−236564(JP,A)
特開 昭50−27595(JP,A)
特開 昭64−72057(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 30/00 - 30/95
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 微量不純物を含有する酸素ガスを計量管
で計量して、カラムで前記不純物を分離してから、該不
純物を大気圧イオン化質量分析計で分析する方法におい
て、該大気圧イオン化質量分析計のイオン源が非作動状
態のときに、所定量の前記酸素ガスを所定の時間間隔
で、前記計量管から前記大気圧イオン化質量分析計に至
る分析系内に複数回導入し、その後、前記イオン源を作
動状態にして前記不純物の分析を開始することを特徴と
する酸素ガス中に含まれる微量不純物の分析方法。
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