JP3323442B2 - アンテナ - Google Patents

アンテナ

Info

Publication number
JP3323442B2
JP3323442B2 JP17501098A JP17501098A JP3323442B2 JP 3323442 B2 JP3323442 B2 JP 3323442B2 JP 17501098 A JP17501098 A JP 17501098A JP 17501098 A JP17501098 A JP 17501098A JP 3323442 B2 JP3323442 B2 JP 3323442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
elements
radiator
rectangular
square
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17501098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000013130A (ja
Inventor
宏 高島
他喜夫 坪田
Original Assignee
宏 高島
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宏 高島 filed Critical 宏 高島
Priority to JP17501098A priority Critical patent/JP3323442B2/ja
Publication of JP2000013130A publication Critical patent/JP2000013130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3323442B2 publication Critical patent/JP3323442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナに関し、特
に、指向性が広く、小型、縮小化に適したアンテナを提
供しようとしたものである。
【0002】
【従来の技術】アンテナは無線通信において必要欠くべ
からざるものであり、無線通信の発達と共に、その開発
は多岐にわたっており、八木アンテナ、ロッドアンテ
ナ、ループアンテナ、ダイポールアンテナ等の各種のも
のが既に開発されて実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、車載テレビジョン受像機や携帯電話や自動車電話
等、小型の移動型無線機器が多く出現してきている。こ
のような小型の移動型無線機器においては、その移動性
のために指向性が広いことが求められ、また、機器自体
が小さいためにアンテナの小型、縮小化も求められてい
る。
【0004】このような指向性が広く、小型、縮小に適
するという要求があるアンテナとしても、従来は、既に
実用化されているアンテナ、又は、それらを複合したア
ンテナが用いられていた。
【0005】しかしながら、既存のアンテナは、上記の
各種要求を完全には満たせないものであり、それぞれ、
課題を有するものであった。
【0006】例えば、八木アンテナは、形状が長大で嵩
張るという課題を有し、小型の移動型無線機器に適用し
難いものである。小型の移動型無線機器に適用しようと
すると、その形状を小型化することも考えられるが、こ
の場合には、所望の周波数帯域の通信を実行できないと
いう新たな課題を有する。
【0007】また、多くの種類のアンテナは、利得、性
能を上げるために指向性を持たせているが、このような
アンテナによって全指向性を達成しようとすると、複数
のアンテナを有する複合型アンテナによらなければなら
ず、アンテナの小型、縮小化を十分に達成することがで
きない。同様に、多くの種類のアンテナは、対象とする
周波数帯域が狭く、このようなアンテナによって広帯域
の対応性を達成しようとすると、複数のアンテナを有す
る複合型アンテナによらなければならず、アンテナの小
型、縮小化を十分に達成することができない。特に、複
合型アンテナの場合、パイプなどの複数の構成素子が同
一平面上に位置していることが少なく、小型、縮小化を
難しくしている。
【0008】さらに、例えば、ロッドアンテナは全指向
性ではあるが、周波数帯域が狭いという課題を有する。
また、棒状体(ロッド)が機器外部に突出しているた
め、破損し易いという課題を有する。
【0009】アンテナの小型、縮小化という面からは、
平面アンテナが好ましい。しかしながら、従来の平面ア
ンテナでは、全指向性を満足するものがほとんどない。
また、従来の平面アンテナにおいて広帯域対応のものが
少なく、無線機器が広帯域対応のものである場合に適用
し難いものであった。
【0010】以上、小型の移動型無線機器に適用するア
ンテナについて課題を説明したが、指向性が広く、小
型、縮小に適するという要求は、設置型のアンテナに対
しても要求されることがある。
【0011】そのため、指向性が広く、小型、縮小化に
適したアンテナが求められている。また、指向性が広
く、小型、縮小化に適した、しかも広帯域対応のアンテ
ナも求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明のアンテナは、同一平面上に線対称的に配置
され、導電性を有する材質でなるコの字状の形状を有す
る放射器と、上記放射器の線対称軸を挟んだ両側に線対
称性を維持するように配置され、導電性を有する材質で
なる長方形の閉じた枠形状の下辺を延長した基端が上記
放射器の長辺に接続された旗形状を有する複数の素子
と、上記放射器の両側辺の下端に線対称性を維持するよ
うに設けられる一対の給電部と、を有することを特徴と
する。
【0013】本発明のアンテナは、複数の閉ループ素子
を有する複合形アンテナであるので、所望の周波数帯域
に対応するための閉ループ素子の大きさを小さくするこ
とが可能であり、小型、縮小化に適している。また、複
数の閉ループ素子を有する複合形アンテナであるので、
指向性が広くなることも期待され、また、対応可能な周
波数帯域幅を広くできることも期待される。
【0014】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第1の実施形態を、図面
を参照しながら詳述する。
【0015】この第1の実施形態のアンテナは、平面ア
ンテナとして本発明が適用されたものであり、図1の平
面図に示す平面構成を有し、図2には、図1上での3カ
所のの縦断面図を示している。また、図3には、図1に
示すアンテナの各エレメントを機能面から明白にすべ
く、エレメントを分離して示したものである。なお、以
下の説明においては、図面の紙面での方向を用いて、左
右方向及び上下方向の語を用いるが、実際のアンテナの
設置が図面上の向きに限定されないことは勿論である。
【0016】図1において、誘電体(絶縁体)でなる基
板20上には、アンテナを構成する、線対称である導電
性の薄膜部(1〜5)が形成されている。
【0017】ここで、基板20は、剛性を有するもので
あっても良く、また、弾性(フレキシビリティ)を有す
るものであっても良く、その材質は問わない。なお、弾
性を有する基板20を適用した場合には、例えば、自動
車のフロントガラスやリアガラスやフレキシブル無線I
Cカード等の緩やかな曲面に装着することもできる。
【0018】図1及び図3において、長方形の閉じた枠
形状を有する同一形状の一対のエレメント(以下、方形
素子と呼ぶ)1−1及び1−2が基本的な放射器として
機能するものであり、同一平面上に近接してしかも左右
方向に多少離間して設けられている。なお、放射器や放
射機能という用語は、この明細書では、電波の放射だけ
でなく、電波の捕捉をも担う用語である。
【0019】一対の方形素子1−1及び1−2のそれぞ
れの上辺が、両方形素子1−1及び1−2の連結を主た
る機能としている直線状のエレメント(以下、連結部と
呼ぶ)5を介して連結されている。
【0020】直線状のエレメント(以下、導波器と呼
ぶ)3は、左側の方形素子1−1の右側辺、及び、右側
の方形素子1−2の左側辺のそれぞれの中点付近を通
る、左右方向に延びているものであり、主たる機能は導
波機能である。
【0021】一端が連結部5に接続され、線対称軸上を
下方にしかも導波器3を通過して延びている直線状のエ
レメント(以下、整合部と呼ぶ)2は、その長さや幅が
インピーダンス整合が得られるように選定されている整
合機能を主に担うものである。
【0022】左側の方形素子1−1の右下角部、及び、
右側の方形素子1−2の左下角部にはそれぞれ、図示し
ない給電線が接続される、貫通孔を有する給電部4−
1、4−2が設けられている。給電線と給電部4−1、
4−2との接続は、半田付け等で直接行っても良く、ま
た、ビス等の器具を用いて行っても良い。
【0023】なお、整合部2及び導波器3は、適宜省略
することが可能なものであり、基本的な構成要素は、方
形素子1−1、1−2、給電部4−1、4−2及び連結
部5である。
【0024】給電部4−1、4−2を有する方形素子1
−1、1−2、整合部2、導波器3及び連結部5等の導
電性の薄膜部の材質は問われないものである。例えば、
銅、アルミニウム、カーボンを適用でき、後述する薄膜
部の形成方法とも関係するが、導電性インクを適用する
こともできる。
【0025】基板1に対する導電性の薄膜部の形成方法
としては、既存の各種の薄膜形成方法を適用することが
できる。
【0026】例えば、エッチング方法やホットスタンプ
(箔押し)方法を適用できる。また例えば、ストリップ
(短冊)状の金属箔を所定の長さに切断して基板1に張
り付ける方法を適用できる。さらに例えば、導電性イン
クを導電性の薄膜部の材質として適用する場合には、印
刷方法を適用することができる。
【0027】なお、図1では、導電性の薄膜部の各ライ
ンがストリップ(短冊)状のものを示したが、線状のも
のであれば、金属線を連結して張り付ける方法を適用す
ることができる。また、大形のアンテナを構成する場合
には、金属管(断面が円形、角形を問わない)や金属棒
(断面が円形、角形を問わない)を連結する方法も適用
できる。この場合は、基板20を省略することができ、
また、基板20に代えて、誘電体の支持体を適用するこ
ともできる。
【0028】次に、図1に示す第1の実施形態のアンテ
ナを送信アンテナとして適用した場合の基本的な放射原
理を簡単に説明する。
【0029】一対の給電部4−1及び4−2に無線周波
数(RF)帯の交流電圧が印加されると、ある瞬間で
は、一方の方形素子(ここでは方形素子1−1とする)
に、特に、その上下方向(この方向を導体軸と呼ぶ)に
延びる側辺に、正の電荷が誘導されると共に、他方の方
形素子1−2に、特に、その上下方向に延びる側辺に、
負の電荷が誘導され、これにより、連結部3を介して、
一方の方形素子1−1から他方の方形素子1−2へ電流
が流れ、これにより、磁界が発生する。
【0030】連結部3を介した一対の方形素子1−1及
び1−2での授受電流は、一対の給電部4−1及び4−
2に印加される交流電圧に応じて交番し、従って、発生
磁界も一対の給電部4−1及び4−2に印加される交流
電圧に応じて交番して電波が発生する。この磁界発生時
においては、一対の方形素子1−1及び1−2間での電
流の他の授受経路となっている導波器3(この延長方向
を共振軸と呼ぶ)により磁界波が整合され、所定波長帯
(従って所定周波数帯)の電波が放射される。
【0031】このようにして発生された電波は、図4に
示すような緩指向性(方向により多少能力が異なるが全
指向性ということもできる)を有する。すなわち、図4
におけるXZ平面(Z軸は図4紙面の垂直方向)にその
原点を中心にこの第1の実施形態のアンテナを、図1で
の上下方向をZ軸に合致させて置いたとした場合には、
XY平面上で、8の字に近い円形の指向性を有する。
【0032】なお、導体軸に対して、共振軸の位置につ
いては、すなわち、導波器3の位置については、インピ
ーダンスの関係により、図1での上下方向に適宜選定す
れば良い。
【0033】また、この第1の実施形態は図1に示す構
成を有し、単純なループアンテナ構成ではないため、給
電部4−1及び4−2が下端にあるが、垂直及び水平偏
波の両用となっている。
【0034】さらに、導体軸方向に沿って延びる電荷誘
導が行われる導体辺(方形素子の側辺)が複数あるの
で、対応する周波数帯域も広いものとなっている。
【0035】以上では、送信アンテナとして適用した際
の動作を説明したが、この第1の実施形態のアンテナ
は、受信アンテナとしても適用可能であり、受信アンテ
ナとしての動作は、送信アンテナとしての動作と対称的
な関係にあるので、その説明は省略する。また、送受共
用アンテナとしても適用可能なことは勿論である。
【0036】なお、この第1の実施形態のアンテナで
は、給電部4−1及び4−2から見たインピーダンスと
しては、給電ケーブルにおいて一般的な50Ωや75Ω
を適用可能である。また、周波数帯としては、10MH
z〜10GHzの範囲内であれば間違いなく、この第1
の実施形態のアンテナを適用可能であり、上記範囲外で
も、この第1の実施形態のアンテナを適用可能である。
さらに、例えば、15mm平方程度の外形寸法から、こ
の第1の実施形態のアンテナを構成することができる。
さらにまた、導電性の薄膜部(1〜5)の厚さとして
は、0.01mmより厚ければ、アンテナとして十分に
機能する。
【0037】上述のように、第1の実施形態のアンテナ
の対応周波数帯域が属する周波数範囲は、例えば、10
MHz〜10GHzのように広い。そのため、当該アン
テナが適用可能な用途は、その周波数範囲内に、求めら
れる周波数帯域がある無線通信機器のアンテナに適用可
能である。例えば、VHF・UHFオールチャンネルテ
レビジョン受像機、パソコン無線通信機器、各種業務用
無線通信機器、アマチュア無線モービル、トランシーバ
ー、FMラジオ放送受信機、産業用機械の無線遠隔操作
装置、無線ICカード等のアンテナとして適用可能であ
る。
【0038】以上のように、第1の実施形態によれば、
指向性が広く、小型、縮小化に適したアンテナを実現す
ることができる。しかも、そのアンテナは広帯域に容易
に対応できるものである。
【0039】また、第1の実施形態のアンテナは、上述
したように、プリント配線基板(プレキシブルプリント
配線基板を含む)と同様な作成方法で作成することがで
きるので、プリント配線基板上の一部領域に作成するこ
とができる。言い換えると、送信回路や受信回路が搭載
されたプリント配線基板上に同一の製造工程でアンテナ
を作成することも可能である。このようにした場合に
は、無線通信装置全体の小型化にも一段と寄与すること
ができ、無線通信装置全体の製造工程を簡単なものにで
きてコストの低廉化も期待できる。
【0040】さらに、第1の実施形態のアンテナは、図
1に示すように、全体として平面アンテナとして構成し
た場合には、所定箇所に接着等で設置すれば良いので、
設置作業を容易にすることができる。また、アンテナを
接着等で平面に取り付けた場合には、外部に突出した部
材がないので、損傷することはまず考えられない。 (B)第2の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第2の実施形態を、図面
を参照しながら簡単に説明する。
【0041】図5は、この第2の実施形態のアンテナの
平面図であり、第1の実施形態に係る図1〜図3との同
一、対応部分には、同一符号を付して示している。
【0042】図5及び図1の比較から明らかなように、
第1の実施形態の構成に加えて、エレメント(以下、第
2放射器と呼ぶ)7−1及び7−2を有するものであ
る。
【0043】一方の第2放射器7−1は、左側方形素子
1−1の下辺の中点から、上方に向かって上辺のわずか
手前まで延びているものであり、他方の第2放射器7−
2は、右側方形素子1−2の下辺の中点から、上方に向
かって上辺のわずか手前まで延びているものである。な
お、第2放射器7−1、7−2は、図5の配置とは異な
るが、方形素子1−1、1−2の上辺の中点から、下方
に向かって下辺のわずか手前まで延びるように設けても
良い。
【0044】なお、第2放射器7−1及び7−2が設け
られているが、この第2の実施形態のアンテナも線対称
のものである。
【0045】これら第2放射器7−1及び7−2も、導
体軸に沿って延びているものであり、放射機能に寄与す
るものである。また、これら第2放射器7−1及び7−
2は、当該アンテナが対応する周波数帯域の広範囲化に
も寄与するものである。
【0046】以上の点を除けば、第2の実施形態のアン
テナも、第1の実施形態のアンテナと同様である。
【0047】この第2の実施形態によっても、基本的な
構成は、第1の実施形態と同様であるので、第1の実施
形態と同様な効果を奏することができる。これに加え
て、第2放射器7−1及び7−2を設けたことにより、
当該アンテナが対応する周波数帯域の広範囲化が期待で
きる。
【0048】図5に示す第2の実施形態のアンテナで
は、各方形素子1−1、1−2に第2放射器7を1個ず
つ設けたものを示したが、各方形素子1−1、1−2に
設ける第2放射器の数は2個以上であっても良い。
【0049】図6(A)及び(B)はそれぞれ、各方形
素子1−1、1−2に第2放射器7−11、7−12、
7−21、7−22を2個ずつ設けたものを示してい
る。
【0050】各方形素子1−1、1−2に第2放射器を
2個以上設ける場合には、方形素子の2個の側辺と、2
個以上設けられた第2放射器とは左右方向に等間隔に設
けることを要する。このような等間隔の配置による共振
も期待できるので、図6(A)に示すように、導波器3
を省略することができる。また、2個以上設けられる第
2放射器は、方形素子の同一の上辺又は下辺から延びて
いる必要はなく、図6(B)に示すように、一部の第2
放射器7−11、7−21が方形素子の上辺から延び、
残りの第2放射器7−12、7−22が方形素子の下辺
から延びるようにしても良い。
【0051】なお、図6(B)は、整合部2が設けなく
てもインピーダンス整合が得られるために、整合部2が
省略されているものである。また、給電部4−1及び4
−2は、その配置効率のために上下方向の位置が僅かに
異なっているが、アンテナ全体の線対称性を否定するも
のではない。さらに、第2放射器7−11、7−21、
7−12、7−22は、アンテナ全体の線対称性を厳密
には否定しているが、基本的には、基本的な構成要素で
ある方形素子1−1、1−2、給電部4−1、4−2及
び連結部5の線対称性が求められており、第2放射器7
−11、7−21、7−12、7−22の開放端の位置
を問わなけば、アンテナ全体の線対称性を維持している
ということができる。 (C)第3の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第3の実施形態を、図面
を参照しながら簡単に説明する。
【0052】図7は、この第3の実施形態のアンテナの
平面図であり、第1の実施形態に係る図1及び図2や、
第2の実施形態に係る図5及び図6との同一、対応部分
には、同一、対応符号を付して示している。
【0053】この第3の実施形態のアンテナは、第1及
び第2の実施形態で説明したような方形素子1−11〜
1−16、1−21〜1−26を一対だけでなく多数
(この例は12個)適用し、これら方形素子1−11〜
1−16、1−21〜1−26を左右方向及び上下方向
に規則正しく並べて、連結部5−1〜5−5によって連
結したものである。すなわち、左右方向には、線対称軸
から近い方から、3個ずつの方形素子1−11〜1−1
3、1−14〜1−16、1−21〜1−23、1−2
4〜1−26(線対称軸から近い方からの符号の順)が
それぞれ組をないしている。そして、上下方向の位置が
等しい方形素子1−11〜1−13と方形素子1−21
〜1−23との2組が連結部5−1によって連結されて
おり、また、上下方向の位置が等しい方形素子1−14
〜1−16と方形素子1−24〜1−26との他の2組
が連結部5−2及び5−3によって連結されている。ま
た、左右方向の位置が等しい方形素子1−11〜1−1
3と方形素子1−14〜1−16との2組が連結部5−
4によって連結されており、また、左右方向の位置が等
しい方形素子1−21〜1−23と方形素子1−24〜
1−26との他の2組が連結部5−5によって連結され
ている。
【0054】なお、例えば、方形素子1−11及び1−
12のように、方形素子の側辺が2個の方形素子間で共
用されている。また、図7に示す例は、各方形素子1−
11、…、1−16、1−21、…、1−26が第2放
射器7を有するものである。
【0055】一方の給電部4−1は方形素子1−11の
右下角部に、他方の給電部4−2は方形素子1−21の
左下角部に設けられている。
【0056】この第3の実施形態のアンテナも、多数の
方形素子1−11〜1−16、1−21〜1−26を有
するが、線対称なものである。なお、線対称軸から左側
に位置する方形素子1−11〜1−16の組と、線対称
軸から右側に位置する方形素子1−21〜1−26の組
とは、当該アンテナを送信アンテナとして適用した場合
において、給電部4−1及び4−2に給電がなされたと
きに、異なる電荷を誘導し、電流及び磁界を発生させて
電波を放射するものとなっている。
【0057】多数の方形素子1−11〜1−16、1−
21〜1−26を適用していることにより、当該アンテ
ナが対応し得る周波数帯域を、第1及び第2の実施形態
以上に広くすることができ、また、利得も高めることが
できる。さらに、多数の方形素子1−11〜1−16、
1−21〜1−26を適用していることにより、指向性
は、図4に示した8の字状の指向性より、8の字が細く
なったものとなる。すなわち、指向性が、第1及び第2
の実施形態のものより強いものとなる。
【0058】この第3の実施形態によっても、方形素子
を線対称的に配置して電波の放射、電波の捕捉を行うと
いう基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるの
で、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ
る。これに加えて、方形素子数を一段と増加させたこと
により、当該アンテナが対応する周波数帯域の広範囲化
や広利得化が期待でき、また、アンテナ面の法線方向の
指向性を高めることが期待できる。
【0059】図7には、複数の方形素子を左右方向及び
上下方向に規則正しく並べたものを示したが、複数の方
形素子を左右方向にのみ規則正しく並べたものであって
も良く、複数の方形素子を上下方向にのみ規則正しく並
べたものであっても良い。 (D)第4の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第4の実施形態を、図面
を参照しながら簡単に説明する。
【0060】図8は、この第4の実施形態のアンテナの
平面図であり、第1の実施形態に係る図1及び図2との
同一、対応部分には同一、対応符号を付して示してい
る。
【0061】この第4の実施形態のアンテナも、線対称
軸を挟んだ両側のそれぞれに、複数の方形素子を設けて
いる点では、上記第3の実施形態と共通している。
【0062】しかし、この第4の実施形態のアンテナ
は、線対称軸を挟んだ両側のそれぞれの複数(図示のも
のは7個)の方形素子1−1A〜1−1G、1−2A〜
1−2Gとして、大きさが異なるものを適用し、大きい
方形素子の内部に一段小さい方形素子を点対称的に配置
したものである。また、各組の方形素子1−1A〜1−
1G又は1−2A〜1−2Gは、それぞれの上辺及び下
辺間が等間隔で、しかも、それぞれの左右の側辺間が等
間隔であるように配置されている。言い換えると、その
ような配置が実現できるように、2組の方形素子1−1
A〜1−1G、1−2A〜1−2Gの大きさが選定され
ている。
【0063】最外周に配置されている2個の方形素子1
−1A及び1−2Aの上辺は連結部5によって連結され
ている。また、導波器3は、左側の組の各方形素子1−
1A〜1−1Gのそれぞれの右側辺を横切るように、し
かも、右側の組の各方形素子1−2A〜1−2Gのそれ
ぞれの左側辺を横切るように、左右方向に設けられてい
る。導波器3は、導波機能だけでなく、左側の組の各方
形素子1−1A〜1−1Gと、右側の組の各方形素子1
−2A〜1−2Gとの連結機能をも担っている。また、
導波器3の上下方向の位置は、インピーダンス整合等を
考慮して適宜の位置に定められている。
【0064】一方の給電部4−1は右側最外周の方形素
子1−1Aの右下角部に、他方の給電部4−2は左側最
外周の方形素子1−2Aの左下角部に設けられている。
【0065】この第4の実施形態のアンテナは、大小は
それぞれ異なるが、第1及び第2の実施形態で説明した
ような方形素子1−1A〜1−1G、1−2A〜1−2
Gを一対だけでなく多数(この例は7対)適用し、これ
ら方形素子1−1A〜1−1G、1−2A〜1−2Gを
線対称的に、連結部5及び導波器3によって連結したも
のである。この第4の実施形態のアンテナにおいても、
線対称軸から左側に位置する方形素子1−1A〜1−1
Gの組と、線対称軸から右側に位置する方形素子1−2
A〜1−2Gの組とは、当該アンテナを送信アンテナと
して適用した場合において、給電部4−1及び4−2に
給電がなされたときに、異なる電荷を誘導し、電流及び
磁界を発生させて電波を放射するものとなっている。
【0066】多数の方形素子1−1A〜1−1G、1−
2A〜1−2Gを適用していることにより、当該アンテ
ナが対応し得る周波数帯域を、第1及び第2の実施形態
以上に広くすることができ、また、利得も高めることが
できる。さらに、多数の方形素子1−1A〜1−1G、
1−2A〜1−2Gを適用していることにより、指向性
は、図4に示した8の字状の指向性より、8の字が細く
なったものとなる。すなわち、指向性が、第1及び第2
の実施形態のものより強いものとなる。さらにまた、大
小の方形素子の側辺等のピッチを短くすることにより、
非常に高い周波数帯(例えばGHz帯)を対象とするこ
ともできる。
【0067】この第4の実施形態によっても、方形素子
を線対称的に配置して電波の放射、電波の捕捉を行うと
いう基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるの
で、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ
る。これに加えて、方形素子数を一段と増加させたこと
により、当該アンテナが対応する周波数帯域の広範囲化
や高周波数化や広利得化が期待でき、また、アンテナ面
の法線方向の指向性を高めることが期待できる。
【0068】以上説明した第1〜第4の実施形態は、方
形素子を閉ループ素子として用いたものであるが、閉ル
ープ素子のループ形状は方形に限られるものではない。
例えば、円形やデルタ形等を適宜適用しても良い。図9
は、第4の実施形態の方形素子の部分を円形素子に置き
換えたアンテナの実施形態を示している。 (E)第5の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第5の実施形態を、図面
を参照しながら簡単に説明する。
【0069】図10は、この第5の実施形態のアンテナ
の平面図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、
対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0070】この第5の実施形態のアンテナも、線対称
軸を挟んだ両側のそれぞれに、複数の方形素子(この第
5の実施形態の場合既述した実施形態とは異なり、方形
素子の部分をフラッグ素子と呼ぶこととする)を設けて
いる点では、上記第3や第4の実施形態と共通してい
る。
【0071】しかしながら、この第5の実施形態の場
合、複数(図示のものは8個)設けられているエレメン
ト(フラッグ素子)1−1a〜1−1d、1−2a〜1
−2dはそれぞれ、方形ではなく、方形の下辺が線対称
軸側に延びているフラッグ形(旗形)をしている。
【0072】線対称軸の左側に設けられているフラッグ
素子1−1a〜1−1dは同一形状を有し、上下方向に
等間隔をもって設けられており、一方、線対称軸の右側
に設けられているフラッグ素子1−2a〜1−2dは同
一形状を有し、上下方向に等間隔をもって設けられてお
り、フラッグ素子1−1a〜1−1dの形状とフラッグ
素子1−2a〜1−2dの形状とは線対称な関係にあ
る。
【0073】エレメント(以下、中央放射器と呼ぶ)8
は、コの字状の形状を有し、そのコの字の開放側を下方
に向けて設けられたものである。中央放射器8の上下方
向に延びている左側辺(縦軸)と右側辺(縦軸)とが線
対称な関係にあるように設けられている。中央放射器8
は、主として、放射機能を担うものである。
【0074】中央放射器8の上下方向に延びている左側
辺には、左側の1組のフラッグ素子1−1a〜1−1d
の各下辺延長部の基端が接続されており、中央放射器8
の上下方向に延びている右側辺には、右側の1組のフラ
ッグ素子1−1a〜1−1dの各下辺延長部の基端が接
続されている。中央放射器8の上辺は、線対称軸を挟ん
だ右側要素と左側要素との連結機能も担っている。
【0075】また、中央放射器8の両側辺の下端には、
給電部4−1及び4−2が設けられている。図10で
は、両給電部4−1及び4−2が上下方向に段違いにな
っているが、設置面積等の効率からなされており、アン
テナの本質面からの要請ではなく、上下方向の位置が同
じであっても良い。すなわち、両給電部4−1及び4−
2の位置が、線対称性を損なうものではない。
【0076】この第5の実施形態のアンテナは、第1及
び第2の実施形態で説明したような方形素子に相当する
フラッグ素子1−1a〜1−1d、1−2a〜1−2d
を一対だけでなく多数(この例は8個)適用し、これら
フラッグ素子1−1a〜1−1d、1−2a〜1−2d
を線対称的に、放射機能をも担う中央放射器8によって
連結したものである。この第5の実施形態のアンテナに
おいても、線対称軸から左側に位置するフラッグ素子1
−1a〜1−1dの組や中央放射器の一部と、線対称軸
から右側に位置するフラッグ素子1−2a〜1−2dの
組や中央放射器の一部は、当該アンテナを送信アンテナ
として適用した場合において、給電部4−1及び4−2
に給電がなされたときに、異なる電荷を誘導し、電流及
び磁界を発生させて電波を放射するものとなっている。
【0077】多数のフラッグ素子1−1a〜1−1d、
1−2a〜1−2d等を適用していることにより、当該
アンテナが対応し得る周波数帯域を広くすることがで
き、また、利得も高めることができる。さらに、多数の
フラッグ素子1−1a〜1−1d、1−2a〜1−2d
等を適用していることにより、指向性は、図4に示した
8の字状の指向性より、8の字が細くなったものとな
る。すなわち、指向性が強いものとなる。
【0078】この第5の実施形態によっても、方形素子
に相当するフラッグ素子(や中央放射器)を線対称的に
配置して電波の放射、電波の捕捉を行うという基本的な
構成は、第1の実施形態と同様であるので、第1の実施
形態と同様な効果を奏することができる。これに加え
て、方形素子(フラッグ素子)数を一段と増加させたこ
とにより、当該アンテナが対応する周波数帯域の広範囲
化や広利得化が期待でき、また、アンテナ面の法線方向
の指向性を高めることが期待できる。
【0079】なお、図示は省略するが、フラッグ素子1
−1a、…、1−1d、1−2a、…、1−2dの旗部
の形状を方形ではなく、円形、デルタ形、台形等の他の
形状にしても、図10に第5の実施形態のアンテナと同
様な機能を達成することができる。 (F)第6の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第6の実施形態を、図面
を参照しながら簡単に説明する。
【0080】図11は、この第6の実施形態のアンテナ
の平面図であり、既述した各実施形態に係る図面との同
一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0081】この第6の実施形態のアンテナも、複数の
閉ループ素子を線対称的に設けている点は、既述した実
施形態と共通している。しかし、閉ループ素子の形状
や、その配置が、既述した実施形態とは異なっている。
【0082】図11において、この第6の実施形態も、
第5の実施形態と同様に、線対称軸が通る中央放射器8
を備えている。しかし、この第6の実施形態の場合、中
央放射器8は方形、すなわち、閉ループとなっている。
中央放射器8は、線対称軸を挟んだ右側要素と左側要素
との連結機能も担っている。
【0083】この中央放射器8の両側辺、上辺のそれぞ
れには、平行でない2辺が等しい台形形状の閉ループエ
レメント(以下、ピラミッド形素子と呼ぶ)9−1、9
−2、9−3の短辺が接続されている。より正確に言え
ば、中央放射器8の左側辺の一部は、ピラミッド形素子
9−1の短辺と共通なものとなっており、中央放射器8
の右側辺の一部は、ピラミッド形素子9−2の短辺と共
通なものとなっており、中央放射器8の上辺の一部は、
ピラミッド形素子9−3の短辺と共通なものとなってい
る。
【0084】この中央放射器8の下辺には、平行でない
2辺が等しい台形形状の開ループエレメント(以下、開
放ピラミッド形素子と呼ぶ)10の短辺が接続されてい
る。より正確に言えば、中央放射器8の下辺の一部は、
開放ピラミッド形素子10の短辺と共通なものとなって
いる。
【0085】開放ピラミッド形素子10の下辺中央部が
開放されており、一対の開放端に一対の給電部4−1及
び4−2が設けられている。
【0086】また、中央放射器8の両側辺を横切るよう
に、導波器3が左右方向に線対称を満足するように設け
られている。
【0087】この第6の実施形態のアンテナにおいて
は、線対称軸から左側に位置するエレメントやエレメン
ト構成辺と、線対称軸から右側に位置するるエレメント
やエレメント構成辺とは、当該アンテナを送信アンテナ
として適用した場合において、給電部4−1及び4−2
に給電がなされたときに、異なる電荷を誘導し、電流及
び磁界を発生させて電波を放射するものとなっている。
【0088】中央放射器8や複数のピラミッド形素子9
−1〜9−3等を適用していることにより、当該アンテ
ナが対応し得る周波数帯域を広くすることができ、ま
た、利得も高めることができる。さらに、中央放射器8
や複数のピラミッド形素子9−1〜9−3等を適用して
いることにより、指向性は、図4に示した8の字状の指
向性より、8の字が細くなったものとなる。すなわち、
指向性が強いものとなる。
【0089】この第6の実施形態によっても、閉ループ
素子(中央放射器8やピラミッド形素子9−1〜9−
3)を線対称的に配置して電波の放射、電波の捕捉を行
うという基本的な構成は、第1の実施形態と同様である
ので、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ
る。これに加えて、閉ループ素子数を一段と増加させた
ことにより、当該アンテナが対応する周波数帯域の広範
囲化や広利得化が期待でき、また、アンテナ面の法線方
向の指向性を高めることが期待できる。
【0090】なお、ピラミッド形素子の数は、図11に
示すものに限定されない。例えば、図12に示すよう
に、ピラミッド形素子9−1、9−2の内部空間に、そ
れらより小さいピラミッド形素子9−1a、9−2aを
短辺が中央放射器2に接続するように設けても良い。こ
のようなピラミッド形素子の数を適宜選定することによ
り、周波数特性を自在に選定することができる。
【0091】また、中央放射器8の形状も、図11に示
した方形に限定されるものではなく、ピラミッド形素子
の形状も、図11に示した台形に限定されるものではな
い。
【0092】図13は、中央放射器8が6角形のものを
示しており、その中央放射器8の各辺にそれぞれ、台形
形状のピラミッド形素子9−1〜9−6を接続した変形
実施形態を示している。また、図14は、中央放射器8
が円形のものを示しており、その中央放射器8の円周を
3等分した部分毎にそれぞれ、扇形形状のピラミッド形
素子9−1〜9−3を接続した変形実施形態を示してい
る。 (G)第7の実施形態 以下、本発明によるアンテナの第7の実施形態を、図面
を参照しながら簡単に説明する。
【0093】図15は、この第7の実施形態のアンテナ
の平面図であり、既述した各実施形態に係る図面との同
一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0094】この第7の実施形態のアンテナも、複数の
閉ループ素子を線対称的に設けている点は、既述した実
施形態と共通している。第7の実施形態のアンテナは、
既述した第6の実施形態の特徴構成に対し、第4の実施
形態の特徴構成とを組み合わせた特徴を有するものであ
る。すなわち、閉ループの中央放射器と、その周囲に複
数のピラミッド素子を周方向に配置しているという特徴
構成と、小さい閉ループ素子を囲むように一段大きい閉
ループ素子を配設した複数の閉ループ素子を組とし、こ
れらの組を複数線対称的に設けるという特徴構成を組み
合わせたものである。
【0095】図15において、この第7の実施形態も、
第6の実施形態と同様に、線対称軸が通る中央放射器8
を備えている。この第7の実施形態の場合、中央放射器
8は円形の閉ループとなっている。
【0096】この中央放射器8からは、径方向外方に直
線状に延びる6個の連結部5−1〜5−6が設けられて
いる。これら連結部5−1〜5−6は、周方向を6等分
するように(60度ずつ異なるように)延びている。な
お、連結部5−3及び5−6は線対称軸上を延びてい
る。
【0097】各連結部5−1、…、5−6はそれぞれ、
組を構成している複数の閉ループ素子9−1〜9−1
f、9−2〜9−2f、9−3〜9−3f、9−4〜9
−4f、9−5〜9−5f、9−6a〜9−6fを連結
するものである。なお、連結部5−6は、開ループ素子
10を連結するものとなっている。
【0098】連結部5−1に連結される7個の閉ループ
素子9−1〜9−1fは、大きさが僅かに異なるもので
あり、小さい閉ループ素子を囲むように一段大きい閉ル
ープ素子が設けられている。なお、大きい方の4個の閉
ループ素子9−1〜9−1cが平行でない2辺の長さが
等しい台形形状を有し、小さい方の4個の閉ループ素子
9−1d〜9−1fが平行でない2辺の長さが等しい台
形形状を有しているが、これは配置の容易正を考慮した
ものであり、本質的な点ではない。連結部5−1の先端
は、最少の閉ループ素子の中央空間まで延びている。
【0099】また、連結部5−2、…、5−5によって
連結されている各組の複数の閉ループ素子9−2〜9−
2f、9−3〜9−3f、9−4〜9−4f、9−5〜
9−5fも、連結部5−1によって連結されている組の
複数の閉ループ素子9−1〜9−1fと同様なものであ
る。
【0100】一方、線対称軸上を下方に延びている連結
部5−1によっては、上述したように、複数の閉ループ
素子9−6a〜9−6fと開ループ素子10とが連結さ
れている。
【0101】ここで、複数の閉ループ素子9−6a〜9
−6fは、他の組の最外周の閉ループ素子9−1、…、
9−5を除いた閉ループ素子9−1a〜9−1f、9−
2a〜9−2f、9−3a〜9−3f、9−4a〜9−
4f、9−5a〜9−5fと同様なものであり、開ルー
プ素子10が、他の組の最外周の閉ループ素子9−1、
…、9−5に対応しているのものである。開ループ素子
10は、他の組の最外周の閉ループ素子9−1、…、9
−5と同様な形状を有するが、下辺中央部が開放されて
おり、開放端に一対の給電部4−1及び4−2が設けら
れている。
【0102】この第7の実施形態のアンテナにおいて
も、線対称軸から左側に位置する閉ループ素子や閉ルー
プ素子構成辺と、線対称軸から右側に位置するる閉ルー
プ素子や閉ループ素子構成辺とは、当該アンテナを送信
アンテナとして適用した場合において、給電部4−1及
び4−2に給電がなされたときに、異なる電荷を誘導
し、電流及び磁界を発生させて電波を放射するものとな
っている。
【0103】中央放射器8や複数の閉ループ素子9−1
〜9−6f等を適用していることにより、当該アンテナ
が対応し得る周波数帯域を広くすることができ、また、
利得も高めることができる。さらに、中央放射器8や複
数の閉ループ素子9−1〜9−6f等を適用しているこ
とにより、指向性は、図4に示した8の字状の指向性よ
り、8の字が細くなったものとなる。すなわち、指向性
が強いものとなる。
【0104】この第7の実施形態によっても、閉ループ
素子を線対称的に配置して電波の放射、電波の捕捉を行
うという基本的な構成は、第1の実施形態と同様である
ので、第1の実施形態と同様な効果を奏することができ
る。
【0105】これに加えて、閉ループ素子数を一段と増
加させたことにより、当該アンテナが対応する周波数帯
域の広範囲化や広利得化が期待でき、また、アンテナ面
の法線方向の指向性を高めることが期待できる。
【0106】なお、図15は、図14に示す第7の実施
形態を変形した実施形態の構成を示している。詳述は避
けるが、図14との相違点は、給電部4−1及び4−2
の位置(言い換えると線対称軸の位置)であり、これに
応じて、図14の開ループ素子10は閉ループ素子9−
6に置き換えられており、また、連結部5も追加されて
いる。
【0107】また、図示は省略するが、中央放射器8か
ら径方向外方へ放射状に延びる各連結部が連結対象とす
る閉ループ素子又は開ループ素子は少なくとも1個あれ
ば良い。 (H)他の実施形態 上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に
言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形
態を挙げることができる。
【0108】アンテナエレメントの設置平面の法線方向
に離間して、それらエレメントと同様な配置を有するリ
フレクタ(反射器)を備えるものであっても良い。
【0109】上記各実施形態のエレメントを、基板20
の両面に分散して設けるようにしても良い。この場合、
スルーホールを介して、両面の導体部分を接続すること
を要する。このようにした場合には、エレメント間の間
隔等を小さくすることも可能である。
【0110】
【発明の効果】以上のように、本発明のアンテナによれ
ば、同一平面上に線対称的に配置された導電性を有する
材質でなる閉ループ形状を有する複数の閉ループ素子
と、それら複数の閉ループ素子を線対称性を維持するよ
うに連結する導電性を有する材質でなる連結部と、線対
称軸を挟んだ両側に、その側の閉ループ素子や連結部に
対する給電を行う、線対称性を維持するように設けられ
ている一対の給電部とを有するので、指向性が広く、広
帯域にも応じ易い、小型、縮小化に適したアンテナを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図2】第1の実施形態のアンテナでの各部縦断面図で
ある。
【図3】第1の実施形態のアンテナの要素を機能的に分
けた場合の説明図である。
【図4】第1の実施形態のアンテナの指向性を示す説明
図である。
【図5】第2の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図6】第2の実施形態を変形したアンテナを示す平面
図である。
【図7】第3の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図8】第4の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図9】第4の実施形態を変形したアンテナを示す平面
図である。
【図10】第5の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図11】第6の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図12】第6の実施形態を変形したアンテナ(その
1)を示す平面図である。
【図13】第6の実施形態を変形したアンテナ(その
2)を示す平面図である。
【図14】第6の実施形態を変形したアンテナ(その
3)を示す平面図である。
【図15】第7の実施形態のアンテナを示す平面図であ
る。
【図16】第7の実施形態を変形したアンテナを示す平
面図である。
【符号の説明】
1−1、1−2、1−11〜1−16、1−21〜1−
26、1−1A〜1−1G、1−2A〜1−2G…方形
素子(閉ループ素子)、 1−1a〜1−1d、1−2a〜1−2d…フラッグ素
子(閉ループ素子)、 2…整合部、 3…導波器、 4−1、4−2…給電部、 5、5−1〜5−6…連結部、 7、7−1、7−2、7−11、7−12、7−21、
7−22…第2放射器、 8…中央放射器、 9−1〜9−6…閉ループピラミッド形素子(閉ループ
素子)、 9−1a〜9−6f…閉ループ素子、 10…開ループピラミッド形素子(開ループ素子)、 20…基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−200802(JP,A) 特開 平1−311702(JP,A) 登録実用新案3031936(JP,U) 特公 昭52−4144(JP,B1) 特公 昭44−9627(JP,B1) 特公 昭48−2819(JP,B1) 特公 昭48−23697(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/00 - 1/52 H01Q 5/00 - 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上に線対称的に配置され、導電
    性を有する材質でなるコの字状の形状を有する放射器
    と、 上記放射器の線対称軸を挟んだ両側に線対称性を維持す
    るように配置され、導電性を有する材質でなる長方形の
    閉じた枠形状の下辺を延長した基端が上記放射器の長辺
    に接続された旗形状を有する複数の素子と、上記放射器の両側辺の下端に線対称性を維持するように
    設けられる 一対の給電部と、 を有することを特徴とするアンテナ。
JP17501098A 1998-06-22 1998-06-22 アンテナ Expired - Fee Related JP3323442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17501098A JP3323442B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17501098A JP3323442B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000013130A JP2000013130A (ja) 2000-01-14
JP3323442B2 true JP3323442B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=15988647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17501098A Expired - Fee Related JP3323442B2 (ja) 1998-06-22 1998-06-22 アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3323442B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006018905A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Sohdai Antenna Corporation アンテナ
JP2009278539A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Dx Antenna Co Ltd アンテナ装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3470183B2 (ja) * 1999-10-28 2003-11-25 日本酸素株式会社 酸素ガス中に含まれる微量不純物の分析方法
JP2006157072A (ja) * 2002-12-25 2006-06-15 Sohdai Antenna Corp アンテナ
WO2005043680A1 (en) * 2003-10-22 2005-05-12 Fractal Antenna Systems, Inc. Antenna system for radio frequency identification
JP4519034B2 (ja) 2004-12-28 2010-08-04 Dxアンテナ株式会社 アンテナ
JP5113325B2 (ja) * 2005-07-15 2013-01-09 北陸電気工業株式会社 平面アンテナ
JP2008166856A (ja) * 2006-11-14 2008-07-17 Ykc:Kk アンテナ構造
JP5737459B2 (ja) * 2014-05-20 2015-06-17 住友電気工業株式会社 双ループアンテナ
CN104409840B (zh) * 2014-11-26 2017-07-07 广东中元创新科技有限公司 一种新型宽频带双矩形环天线

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006018905A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Sohdai Antenna Corporation アンテナ
JP2009278539A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Dx Antenna Co Ltd アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000013130A (ja) 2000-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7907092B2 (en) Antenna with one or more holes
US7830329B2 (en) Composite antenna and portable terminal using same
US7274339B2 (en) Dual-band multi-mode array antenna
US6204825B1 (en) Hybrid printed circuit board shield and antenna
JP4171008B2 (ja) アンテナ装置および携帯無線機
JP2004023797A (ja) 折り返しダイポールアンテナ
JPH1093332A (ja) 複共振逆f型アンテナ
CN108631044B (zh) 天线系统和无线网络基站
JP3980172B2 (ja) 広帯域アンテナ
TWI699042B (zh) 天線結構
JP3323442B2 (ja) アンテナ
JP3586915B2 (ja) 車両用アンテナ装置
US7212171B2 (en) Dipole antenna
JP3114836B2 (ja) プリントダイポールアンテナ
TWI747538B (zh) 天線系統
JPH11274845A (ja) アンテナ装置
JPH09148838A (ja) マイクロストリップアンテナ
KR100643543B1 (ko) 다중 대역 모노폴 안테나
TWI762121B (zh) 天線系統
JP2006186549A (ja) 台形型エレメントアンテナ
CN112242605A (zh) 天线结构
JP2006014152A (ja) 平面アンテナ
CN217507634U (zh) 无线通信设备
TWI827123B (zh) 天線結構和通訊裝置
TWI763523B (zh) 消除輻射場型零點之行動裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020522

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110628

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110628

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315533

S805 Written request for registration of cancellation of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110628

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120628

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees