JP2009278539A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化および低コスト化を図ることが可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置1は、折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とを備える。折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とは、実質的に平面状に形成され、かつこれらは一体化されている。折返しダイポールアンテナ2は、ダイポール素子D1,D2を有するダイポールアンテナAと、導線部5,6と、短絡部7,8,9と、共振波長調整部10,11とを備える。シュペルトップ部3は、導線部15,16と、短絡部18,19と、接続部20とを含む。インピーダンス整合部4は、導線部21,22と、複数のスタブ23と、複数のスタブ24と、巻線部25,26とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】アンテナ装置1は、折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とを備える。折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とは、実質的に平面状に形成され、かつこれらは一体化されている。折返しダイポールアンテナ2は、ダイポール素子D1,D2を有するダイポールアンテナAと、導線部5,6と、短絡部7,8,9と、共振波長調整部10,11とを備える。シュペルトップ部3は、導線部15,16と、短絡部18,19と、接続部20とを含む。インピーダンス整合部4は、導線部21,22と、複数のスタブ23と、複数のスタブ24と、巻線部25,26とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明はアンテナ装置に関し、特に、アンテナと給電回路とを含むアンテナ装置に関する。
一般に、アンテナは同軸ケーブル等の給電ケーブルを介して給電回路に接続される。たとえば特開2003−309412号公報(特許文献1)では、自動車のエアースポイラー内部空間に収納されたアンテナエレメントと、このアンテナエレメントに接続された同軸ケーブルとが開示されている。
特開2003−309412号公報
上記のようにアンテナと給電回路とが別々に構成されていると、これらを含むアンテナ装置の小型化および/または低コスト化を実現することは容易ではない。
本発明の目的は、小型化および低コスト化を図ることが可能なアンテナ装置を提供することである。
本発明は要約すれば、アンテナ装置であって、折返しダイポールアンテナと、インピーダンス整合部と、シュペルトップ部とを備える。折返しダイポールアンテナは、第1および第2の放射素子を有するダイポールアンテナと、ダイポールアンテナに平行に延在し、かつその両端が第1の放射素子の先端および第2の放射素子の先端にそれぞれ接続されるように折り曲げられた形状を有するアンテナエレメントとを含み、実質的に平面状に形成される。インピーダンス整合部は、第1の放射素子と一体化された第1の導線部と、第2の放射素子と一体化された第2の導線部とを含む。シュペルトップ部は、各々の一方端が第1の導線部と一体化され、かつ、実質的に互いに平行に配置された第3および第4の導線部とを含む。
好ましくは、第3および第4の導線部は、第1の放射素子と実質的に平行に配置される。シュペルトップ部は、第3の導線部の他方端および第4の導線部の他方端を第1の放射素子に接続するように、第3および第4の導線部ならびに第1の放射素子と一体的に形成された第1の接続部と、第1の導線部と第1の接続部との間に配置されて、第3および第4の導線部と一体的に形成された第2の接続部と、第3の導線部を第1の放射素子に短絡するように、第1の放射素子と、第3の導線部と一体的に形成された第3の接続部とをさらに含む。
より好ましくは、第3および第4の導線部の各々の一方端から他方端までの長さは、折返しダイポールアンテナの共振周波数帯として予め定められた範囲の下限に対応する波長の1/4以下に定められる。
さらに好ましくは、折返しダイポールアンテナは、アンテナエレメントに一体的に形成されて、折返しダイポールアンテナの共振波長を調整する共振波長調整部をさらに含む。
さらに好ましくは、インピーダンス整合部は、第1の放射素子の先端から第2の放射素子の先端までの長さを等分する折返しダイポールアンテナの中心軸に対して左側および中心軸に対して右側のいずれか一方の側に配置される。
さらに好ましくは、第1および第2の導線部は、互いに対向するように配置される。インピーダンス整合部は、少なくとも1つのスタブと、第1の巻線部と、第2の巻線部とをさらに含む。少なくとも1つのスタブは、第1および第2の導線部の間に配置されて、一方端が第1および第2の導線部のいずれか一方に接続され、他方端が電気的に開放される。第1の巻線部は、第1の線状導体と、第2の線状導体と、第3の線状導体とを有する。第1の線状導体は、第1の導線部に一方端が接続され、他方端が第1および第2の導線部の延在方向と直交する方向に延びる。第2の線状導体は、第1の線状導体の先端に接続されて第1および第2の導線部の延在方向に延びる。第3の線状導体は、第2の線状導体の先端に一方端が接続され、他方端が第1の導線部に向かって延びる。第2の巻線部は、第4の線状導体と、第5の線状導体と、第6の線状導体とを有する。第4の線状導体は、第3の線状導体に対して第1の線状導体と反対側に位置し、第2の導線部に一方端が接続され、他方端が第1および第2の導線部の延在方向と直交する方向に延びる。第5の線状導体は、第4の線状導体の先端に接続されて、第1の線状導体と非接触状態になるように第1および第2の導線部の延在方向に延びる。第6の線状導体は、第5の線状導体の先端に一方端が接続され、他方端が第4の導線部に向かって延びるとともに第1から第3の線状導体に囲まれる。
さらに好ましくは、アンテナ装置は、実質的に接地された導体と近接し、かつ、その一部に折返しダイポールの主表面を含む平面が導体の表面と交差するように、折返しダイポールアンテナの主表面が向けられた状態で配置される。
さらに好ましくは、アンテナ装置の表面は、成形された樹脂部材に覆われる。
本発明によれば、アンテナ装置の小型化および低コスト化を図ることが可能になる。
以下において、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の平面図である。図1を参照して、アンテナ装置1は、折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とを備える。折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とは一体化されている。
アンテナ装置1、すなわち折返しダイポールアンテナ2と、シュペルトップ部3と、インピーダンス整合部4とは、実質的に平面状に形成される。「実質的に平面状に形成される」とは、アンテナ装置1を平面に載置した場合に、アンテナ装置1の厚みがその平面上におけるアンテナ装置1の長さあるいは幅に比較して大幅に小さいことを意味する。つまりアンテナ装置1は薄い導体によって形成される。
本実施の形態では、アンテナ装置1は1枚の金属板をプレス加工することにより形成される。ただし、アンテナ装置1を形成する方法はこれに限定されず、たとえばプリント基板上の導体薄膜(誘電体基板の主表面上の導体薄膜)を用いてアンテナ装置1を形成してもよい。
なお、本実施の形態の説明では、板状に形成された導体であっても実質的に線路として機能するアンテナ装置1の要素を、「導線部」あるいは「線状導体」と呼ぶことにする。また、本実施の形態では、複数の要素が一体的に形成されることによって、これらの要素が互いに接続される。したがって、以下の説明では、複数の要素が互いに接続されるということは、その複数の要素が一体的に形成されるということと同じ意味である。
折返しダイポールアンテナ2は、ダイポール素子D1,D2を有するダイポールアンテナAと、導線部5,6と、短絡部7,8,9と、共振波長調整部10,11とを備える。
ダイポール素子D1,D2は、直線上に配置される。図1に示したX方向およびY方向は、それぞれダイポール素子D1,D2の配置方向および、その方向に垂直な方向を表わす。また、中心軸Cは、ダイポール素子D1の先端からダイポール素子D2の先端までの長さを等分する線である。
導線部5は、ダイポールアンテナAに平行に(すなわちX方向に)延在する。導線部5の両端は、ダイポール素子D1の先端およびダイポール素子D2の先端にそれぞれ接続されるよう折り曲げられた形状を有する。
導線部6は、ダイポールアンテナAに平行に延在し、その両端は導線部5の両端に接続される。
短絡部7は、導線部5と導線部6との間に配置されて導線部5,6を短絡する。短絡部8は、導線部6とダイポール素子D1との間に配置されて導線部6とダイポール素子D1とを短絡する。短絡部9は、導線部6とダイポール素子D2と導線部5のダイポール素子D2側の端部とによって囲まれる領域に配置されて、導線部5,6とダイポール素子D2とを短絡する。
共振波長調整部10,11は、折返しダイポールアンテナ2の共振波長を長波長側に調整するためのものである。共振波長調整部10,11は導線部5の一方端の外側および導線部5の他方端の外側にそれぞれ配置される。共振波長調整部10,11の各々はY方向に延在する導線部と、その導線部の中央部分を導線部5に接続するための接続部とを含む。ただし共振波長調整部の数および配置は図1に示したように限定されるものではない。
シュペルトップ部3は、導線部15,16と、短絡部18,19と、接続部20とを含む。導線部15,16は、互いに平行であり、なおかつダイポール素子D1と平行に配置される。短絡部18は、導線部15の両端部の間(導線部16の両端部の間)に配置されて、導線部15,16を短絡する。短絡部19は、ダイポール素子D1と導線部15との間に配置されて、ダイポール素子D1と導線部15とを短絡する。接続部20は、導線部15の端部および導線部16の端部を接続し、かつ、これらをダイポール素子D1に接続する。
インピーダンス整合部4は、導線部21,22と、複数のスタブ23と、複数のスタブ24と、巻線部25,26とを含む。導線部21,22は、互いに対向して配置される。導線部21は、ダイポール素子D1に接続されるとともに導線部15,16の対向する一方端(接続部20に接続される端部と反対側の端部)同士を接続する。導線部22はダイポール素子D2に接続される。スタブ23および巻線部25は導線部21に接続され、スタブ24および巻線部26は導線部22に接続される。
なお、インピーダンス整合部4は、中心軸Cに対して左側に配置されている。これによって、折返しダイポールアンテナ2の水平面指向性(この水平面は、図1の紙面に相当する)におけるメインローブの方向を中心軸Cに対して右斜め方向に制御することができる。このように本実施の形態では、中心軸Cに対して左右の一方の側にインピーダンス整合部4を配置する。これによって、インピーダンス整合部4が配置された側と反対側にメインローブの方向を傾けることができるので、アンテナ装置1の水平面指向性(メインローブの方向)を制御できる。
このように、本実施の形態に係るアンテナ装置1においては、給電回路であるシュペルトップ部3およびインピーダンス整合部4が折返しダイポールアンテナ2と一体的に形成する。これによってアンテナ装置1の小型化および低コスト化が可能になる。また、本実施の形態では給電回路とアンテナとが一体化されているので、これらを接続するための給電ケーブルを省くことができる。これによってもアンテナ装置の低コスト化を図ることができる。
アンテナ装置1は、たとえば日本における地上デジタル放送の受信アンテナとして用いられる。日本における地上デジタル放送の受信周波数帯は主に約470MHz〜約710MHzの範囲であり、この周波数帯は日本におけるUHFテレビ放送の周波数帯(約470MHz〜約770MHz)に含まれる。
アンテナ装置1を日本における地上デジタル放送の受信アンテナとして適用した場合のアンテナ装置1の寸法の一例を図1に示す。折返しダイポールアンテナ2のX方向の長さは約240mmであり、折返しダイポールアンテナ2のY方向の長さは約50mmである。また、導線部15,16のX方向の長さは約120mmである。また、ダイポール素子D1が有する導線部6に対向する辺から、導線部16が有する導線部15と対向する辺と反対側の辺までの長さは約35mmである。なおこれらの数値によりアンテナ装置1が限定されるものではない。
次に、本実施の形態に係るアンテナ装置1を構成する折返しダイポールアンテナ2、シュペルトップ部3、およびインピーダンス整合部4について、この順に詳細に説明する。
図2は、本実施の形態に係るアンテナ装置1に含まれる折返しダイポールアンテナ2を模式的に示した図である。
図2(A)は、折返しダイポールアンテナ2の主要構成を示した平面図である。図2(B)は、図2(A)に示した折返しダイポールアンテナを改良した形態を示した平面図である。図2(C)は、本実施の形態に係る折返しダイポールアンテナ2を示した平面図である。
図2(A)を参照して、ダイポールアンテナAの両端に導線部5の両端をそれぞれ接続することで、最も基本的な折返しダイポールアンテナである2線式折返しダイポールアンテナが構成される。さらに導線部6の両端を導線部5の両端にそれぞれ接続することによって3線式折返しダイポールアンテナが形成される。なお、本実施の形態では、ダイポール素子D1,D2の長さは互いに異なるが、図2においては、折返しダイポールアンテナ2についての理解を容易にするため、ダイポール素子D1,D2の長さは互いに等しいものとする(以下説明する図3においても同様である)。
図2(B)を参照して、図2(A)に示した3線式折返しダイポールアンテナに短絡部7〜9が設けられる。短絡部7は導線部5,6を短絡する。短絡部8は導線部6とダイポール素子D1とを短絡する。短絡部9は導線部5,6とダイポール素子D2とを短絡する。このように短絡部を設けることによって、折返しダイポールアンテナ2のインピーダンスを所望の値(本実施の形態では約300Ω)に調整することができる。
図2(C)を参照して、図2(B)に示した3線式折返しダイポールアンテナに共振波長調整部10,11が設けられることで本実施の形態に係る折返しダイポールアンテナ2が構成される。共振波長調整部10,11は導線部5に接続される。これによって、3線式折返しダイポールアンテナの共振波長が長くなるので、この3線式折返しダイポールアンテナの帯域を広げることが可能になる。
図3は、本実施の形態に係るアンテナ装置1に含まれるシュペルトップ部3を模式的に示した図である。
図3(A)は、本実施の形態に係るシュペルトップ部3の主要構成を示した平面図である。図3(B)は、本実施の形態に係るシュペルトップ部3を示した平面図である。
シュペルトップとは、アンテナに給電用の同軸ケーブルが接続された場合に、その同軸ケーブルの外側導体に高周波電流が漏洩するのを防止するためのものである。シュペルトップ部3を折返しダイポールアンテナ2に接続することによって、折返しダイポールアンテナ2の性能を高めることが可能になる。「アンテナの性能」とは、たとえばVSWR(電圧定在波比)である。VSWRとは交流の伝送路における進行波と反射波の関係を示す数値であり、その値が小さいほどアンテナの性能としては優れている。
図3(A)を参照して、折返しダイポールアンテナ2には、給電線路としての導線部21,22が接続される。導線部21,22はインピーダンス整合部4の構成要素であるが、説明の便宜のために図3に示す。導線部15,16の一方端はともに導線部21に接続される。
一般的に、シュペルトップを構成する導線の長さは、アンテナの共振周波数に対応する波長λの1/4である。したがって、導線部15,16の長さはその波長λの1/4に定められる。
本実施の形態では、波長λは、折返しダイポールアンテナ2の周波数範囲として予め定められた周波数範囲に基づいて適切に定められる。具体的には、導線部15,16の長さは、その周波数範囲の下限に対応する波長の1/4以下の値である。すなわち図1に示した波長λは、上記の周波数範囲の下限に対応する波長よりも長い。
このように導線部15,16の長さを定めることで、その周波数範囲でのある周波数領域における折返しダイポールアンテナ2の性能が、他の周波数領域での性能に比較して大幅に低くなるのを防止することができる。
導線部15,16の長さについてさらに具体的に説明する。上記のように、本実施の形態に係るアンテナ装置1は、日本における地上デジタル放送の受信アンテナに適用できる。地上デジタル放送の下限を470MHzとすると、470MHzである電波の波長は約640mmであるので、その4分の1の長さは約160mmとなる。図1に示されるように導線部15,16の長さは約120mmであり、160mmよりも短い。
図3(B)を参照して、短絡部18は、導線部15,16を短絡する。短絡部19は、ダイポール素子D1と導線部21と導線部15とを短絡する。接続部20は、導線部15の端部および導線部16の端部を接続し、かつ、これらをダイポール素子D1に接続する。このように短絡部18,19および接続部20が導線部15,16を短絡し、かつ導線部15,16をダイポール素子D1に接続することで、折返しダイポールアンテナ2のVSWRの特性を安定させることができる。
図4は、本実施の形態に係るアンテナ装置1に含まれるインピーダンス整合部4を模式的に示した図である。
図4を参照して、導線部21,22は300Ωのインピーダンスを有する給電線路(平行線路)として構成される。複数のスタブ23,24は、導線部21,22の間に配置される。同様に、巻線部25,26も導線部21,22の間に配置される。
インピーダンス整合部4は、いわゆる「4:1バラン」を構成する。上述のように、折返しダイポールアンテナ2のインピーダンスは約300Ωである。一方、折返しダイポールアンテナ2に同軸ケーブルを接続する場合、その同軸ケーブルのインピーダンスは、一般的には75Ωである。すなわち折返しダイポールアンテナ2のインピーダンスと同軸ケーブルのインピーダンスとの比は約4:1となる。折り返しダイポールアンテナと同軸ケーブルとをインピーダンス整合部4を介して接続することにより、折返しダイポールアンテナ2と同軸ケーブルとの間でのインピーダンス整合を実現できる。
複数のスタブ23の各々の一方端は、導線部21に接続される。複数のスタブ23の各々の他方端は、導線部22と接触せずに電気的に開放される。同様に複数のスタブ24の各々の一方端は、導線部22に接続される。複数のスタブ24の各々の他方端は、導線部21と接触せずに電気的に開放される。
なお、スタブ23,24の個数は限定されず、たとえば1つのスタブのみが導線部21または22に接続されていてもよい。スタブの個数は、上記のインピーダンス整合を実現するために適切に定められる。ただしスタブの個数が複数になる場合には、図1および図4に示したように、導線部21に接続されるスタブ23と導線部22に接続されるスタブ24とを交互に配置することが好ましい。これによって、スタブ23,24はいわば対象的に導線部21,22の間に配置されることになるので、折返しダイポールアンテナ2の給電形態、すなわち平衡な給電形態が崩れるのを回避できる。よって折返しダイポールアンテナ2の動作を安定させることができる。
巻線部25は、線状導体31〜33を含む。線状導体31の一方端は導線部21に接続され、線状導体31の他方端は導線部21,22の延在方向と直交する方向に延びる。線状導体32は線状導体31の先端に接続され、導線部21,22の延在方向に延びる。線状導体33の一方端は線状導体32の先端に接続され、線状導体33の他方端は、導線部21に向かって延びる。すなわち、巻線部25の始端を導線部21に接続される線状導体31の端部とし、巻線部25の終端を線状導体33の先端とすると、巻線部25は、その始端から導線部21,22の延在方向と直交する方向に延び、導線部21,22の延在方向、および導線部21,22の延在方向と直交する方向に交互に折れ曲がって終端に達する巻線形状を有する。
同様に、巻線部26は、線状導体34〜36を含む。線状導体34は、線状導体33に対して線状導体31と反対側に位置する。線状導体34の一方端は導線部22に接続され、線状導体34の他方端は導線部21,22の延在方向と直交する方向に延びる。線状導体35は線状導体34の先端に接続され、線状導体31と非接触状態になるように、導線部21,22の延在方向に延びる。線状導体36の一方端は線状導体35の先端に接続され、線状導体36の他方端は、導線部22に向かって延びるとともに、線状導体31〜33によって囲まれる。すなわち、巻線部26の始端を導線部22に接続される線状導体34の端部とし、巻線部26の終端を線状導体36の先端とすると、巻線部26は、その始端から導線部21,22の延在方向と直交する方向に延び、導線部21,22の延在方向、および導線部21,22の延在方向と直交する方向に交互に折れ曲がって終端に達する巻線形状を有する。
インピーダンス整合部4を平面視した状態では、巻線部25の巻き方向と巻線部26の巻き方向とは互いに逆であり、巻線部25,26は、いわば互いにかみ合うように配置される。
図5は、アンテナ装置1の設置形態を説明するための図である。図6は、図5のVI−VI線断面図である。
図5および図6を参照して、アンテナ装置1は、樹脂40の内部に埋め込まれる。樹脂40は、たとえば所定の形状に成形された樹脂成形品である。このような成形品では、軽量化のために樹脂の肉厚が薄いことが多い。本実施の形態のように薄い導体板によりアンテナ装置1を構成することによって、このような樹脂成形品の樹脂の内部にアンテナ装置1を挿入することができる。樹脂成形品の内部にアンテナ装置1を挿入する方法は、特に限定されるものではなく公知のさまざまな方法を用いることができる。たとえば、インサート成形のように、アンテナ装置1を金型内に装填した後に樹脂をその金型に注入することでアンテナ装置1を樹脂40内に埋込むことができる。
導線部21,22には、それぞれ給電端子41,42が接続される。給電端子41,42は、たとえば金属製のピンにより構成される。金属ピンの頂上部分は樹脂40の表面から突出している。
図7は、アンテナ装置1と受信装置との接続形態を示す模式図である。図7を参照して、給電端子41,42は樹脂40の表面から突出している。同軸ケーブル43は、芯線44と、外部導体45とを含む。
同軸ケーブル43の一方の端部では、芯線44および外部導体45が給電端子42,41にそれぞれ接続される。同軸ケーブル43の他方の端部では、芯線44が受信回路46に接続され、外部導体45が接地される。受信回路46の構成は特に限定されず、たとえばチューナー、アンプなどによって受信回路46が構成される。
給電端子41,42の防水のため給電端子41,42を覆うカバー47が設けられる。ただし図7はカバー47が外されている状態を示す。
アンテナ装置1が埋め込まれた樹脂成形品の種類は特に限定されるものではない。以下では、アンテナ装置1が埋め込まれた樹脂成形品の適用例として、自動車の外装品を説明する。
図8は、アンテナ装置1が搭載される自動車を示した図である。図9は、図8のIX−IX線断面図である。
図8および図9を参照して、スポイラー50は自動車のボディ51の後部上端に取付けられる。スポイラー50は図5等に示した樹脂40(樹脂成形品)に相当する。ボディ51は、各々が導体であるアウターパネル52およびインナーパネル53を含む。
アンテナ装置1は、スポイラー50を形成する樹脂の内部に埋込まれている。図8および図9には示されていないが、給電端子41,42の各々の先端はスポイラー50の内表面から突出し、かつ同軸ケーブル43に接続される。給電端子41,42と同軸ケーブル43との接続の形態は図7に示した接続形態と同様であるので以後の説明は繰返さない。
同軸ケーブル43と給電端子41,42との接続部分は、カバー47によって覆われている。これにより、スポイラー50とボディ51との隙間からスポイラー50の内部空間に雨水が浸入しても、給電端子41,42に水滴が付着するのを回避できる。給電端子41,42にまたがるように水滴が付着した場合、給電端子41,42が短絡することによってアンテナ装置1の動作の不具合が生じる可能性がある。カバー47によって給電端子41,42を防水できるのでこのような問題を回避できる。
同軸ケーブル43は、スポイラー50に形成された貫通孔50a、アウターパネル52に形成された貫通孔52a、およびインナーパネル53に形成された貫通孔53aを貫通して車室内へと導かれ、図7に示した受信回路46(図9には示さず)に接続される。
アンテナ装置1は、スポイラー50の下側部分の樹脂の中に埋込まれる。これによって、たとえばスポイラー50の外観の見栄えの向上を図ることができる。また、スポイラー50を自動車に取付けることによって、アンテナ装置1を自動車に装備することができるので、アンテナ装置1を設置するための部材をスポイラー50とは別に用意しなくてもよくなる。さらにアンテナ装置1の防水も可能となる。
車両に用いられる樹脂成形品であれば、スポイラーに限られず、アンテナ装置1をその内部に埋め込むことができる。たとえばアンテナ装置1は、フロントバンパー、リヤバンパー等の内部に埋込まれてもよい。
図10は、図9に示されるアンテナ装置1の設置状態を再現するための構成を示す図である。図10を参照して、アンテナ装置1は、その主表面(折返しダイポールアンテナ2の主表面)をその一部に含む平面60(この平面は仮想的な平面である)が金属板の55の表面56と交差した状態(略直交した状態)で設置される。アンテナ装置1と金属板55の表面56との最短距離は約10mmである。金属板55は接地されている。
続いて、図10に示したようにアンテナ装置1を配置した状態でアンテナ装置1の特性を測定した結果を説明する。なおアンテナ装置1の寸法は、図1に示した寸法である。
図11は、アンテナ装置1の利得の周波数特性の測定結果を示した図である。なお、利得が高いほどアンテナの性能は優れている。また、周波数範囲は、約470MHz〜約770MHzの範囲である。図11に示されるように、約470MHz〜約770MHzの範囲にわたり、アンテナ装置1は高い利得を有している。
図12は、アンテナ装置1のVSWRの周波数特性の測定結果を示した図である。上述のように、VSWRが低いほどアンテナの性能は優れている。また、周波数範囲は、図11と同様に約470MHz〜約770MHzの範囲である。図12に示されるように、日本地上デジタル放送のローチャネルに対応する周波数帯(約500MHz〜約620MHz)でのVSWRが、他の周波数帯に比べて低くなることがわかる。
図13は、アンテナ装置1の水平面指向性の測定結果を示した図である。図13を参照して、この指向性は、620MHzの周波数の電波の送受信に対応する指向性である。図13から、アンテナ装置1はメインローブが0°方向から右側に10°から20°程度傾いた強い指向性を有することが分かる。図13および図1を参照しながら指向性の方向について説明すると、図13に示された0°の方向は図1に示した中心軸Cの方向に対応する。図13に示される「0°方向に対して右側に傾いた方向」とは、図1では「中心軸Cに対して右斜めの方向」に対応する。
また、図13および図8を参照しながら説明すると、図13に示された0°方向とは図9に示した自動車のほぼ真後ろの方向に対応する。たとえば車両のボディからスポイラー50を見た場合に、アンテナ装置1がスポイラー50の右側のコーナー部付近に配置されるとする。アンテナ装置1のメインローブの方向は、図13に示したように0°方向から右側に傾いているので、アンテナ装置1は、車両の真後ろの方向あるいは車両後進方向に対して右方向からの電波を受信できる。これによりアンテナ装置1の受信範囲を広くすることができる。
次に、図1に示した導線部15,16による効果を説明する。なお、導線部15,16は、上述の通り、シュペルトップを構成する導線である。
図14は、アンテナ装置1が導線部15,16を備えていない場合の特性を示す図である。図14を参照して、曲線Gは利得の周波数特性の測定結果を示し、曲線VはVSWRの周波数特性の測定結果を示す。利得は0(dB)以下であり、VSWRは約6〜約11となる。
図14および図11から、アンテナ装置1に導線部15,16を設けることで、アンテナ装置1の利得を高めることができることがわかる。また、図14および図12から、アンテナ装置1に導線部15,16を設けることで、アンテナ装置1のVSWRを小さくすることができることがわかる。すなわち、図11,12,14から、導線部15,16をアンテナ装置1に備えることによって、アンテナ装置1の性能を向上させることができることがわかる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 アンテナ装置、2 折返しダイポールアンテナ、3 シュペルトップ部、4 インピーダンス整合部、5,6,15,16,21,22 導線部、7,8,9,18,19 短絡部、10,11 共振波長調整部、20 接続部、23,24 スタブ、25,26 巻線部、31〜36 線状導体、40 樹脂、41,42 給電端子、43 給電ケーブル、44 芯線、45 外部導体、46 受信回路、47 カバー、50 スポイラー、51 ボディ、52 アウターパネル、50a,52a,53a 貫通孔、53 インナーパネル、55 金属板、56 表面、60 平面、A ダイポールアンテナ、C 中心軸、D1,D2 ダイポール素子、G,V 曲線。
Claims (8)
- 第1および第2の放射素子を有するダイポールアンテナと、前記ダイポールアンテナに平行に延在し、かつその両端が前記第1の放射素子の先端および前記第2の放射素子の先端にそれぞれ接続されるように折り曲げられた形状を有するアンテナエレメントとを含み、実質的に平面状に形成された折返しダイポールアンテナと、
前記第1の放射素子と一体化された第1の導線部と、前記第2の放射素子と一体化された第2の導線部とを含むインピーダンス整合部と、
各々の一方端が前記第1の導線部と一体化され、かつ、実質的に互いに平行に配置された第3および第4の導線部とを含むシュペルトップ部とを備える、アンテナ装置。 - 前記第3および第4の導線部は、前記第1の放射素子と実質的に平行に配置され、
前記シュペルトップ部は、
前記第3の導線部の他方端および前記第4の導線部の他方端を前記第1の放射素子に接続するように、前記第3および第4の導線部ならびに第1の放射素子と一体的に形成された第1の接続部と、
前記第1の導線部と前記第1の接続部との間に配置されて、前記第3および第4の導線部と一体的に形成された第2の接続部と、
前記第3の導線部を前記第1の放射素子に短絡するように、前記第1の放射素子と、前記第3の導線部と一体的に形成された第3の接続部とをさらに含む、請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記第3および第4の導線部の各々の一方端から他方端までの長さは、前記折返しダイポールアンテナの共振周波数帯として予め定められた範囲の下限に対応する波長の1/4以下に定められる、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
- 前記折返しダイポールアンテナは、
前記アンテナエレメントに一体的に形成されて、前記折返しダイポールアンテナの共振波長を調整する共振波長調整部をさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記インピーダンス整合部は、前記第1の放射素子の先端から前記第2の放射素子の先端までの長さを等分する前記折返しダイポールアンテナの中心軸に対して左側および前記中心軸に対して右側のいずれか一方の側に配置される、請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記第1および第2の導線部は、互いに対向するように配置され、
前記インピーダンス整合部は、
前記第1および第2の導線部の間に配置されて、一方端が前記第1および第2の導線部のいずれか一方に接続され、他方端が電気的に開放された、少なくとも1つのスタブと、
前記第1の導線部に一方端が接続され、他方端が前記第1および第2の導線部の延在方向と直交する方向に延びる第1の線状導体と、前記第1の線状導体の先端に接続されて前記第1および第2の導線部の延在方向に延びる第2の線状導体と、前記第2の線状導体の先端に一方端が接続され、他方端が前記第1の導線部に向かって延びる第3の線状導体とを有する第1の巻線部と、
前記第3の線状導体に対して前記第1の線状導体と反対側に位置し、前記第2の導線部に一方端が接続され、他方端が前記第1および第2の導線部の延在方向と直交する方向に延びる第4の線状導体と、前記第4の線状導体の先端に接続されて、前記第1の線状導体と非接触状態になるように前記第1および第2の導線部の延在方向に延びる第5の線状導体と、前記第5の線状導体の先端に一方端が接続され、他方端が前記第4の導線部に向かって延びるとともに前記第1から第3の線状導体に囲まれる第6の線状導体とを有する第2の巻線部とをさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記アンテナ装置は、実質的に接地された導体と近接し、かつ、その一部に前記折返しダイポールの主表面を含む平面が前記導体の表面と交差するように、前記折返しダイポールアンテナの主表面が向けられた状態で配置される、請求項1から6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記アンテナ装置の表面は、成形された樹脂部材に覆われる、請求項1から7のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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2008
- 2008-05-16 JP JP2008129835A patent/JP2009278539A/ja active Pending
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