JP3468360B2 - 吹出グリル構造 - Google Patents

吹出グリル構造

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JP3468360B2 JP2000010792A JP2000010792A JP3468360B2 JP 3468360 B2 JP3468360 B2 JP 3468360B2 JP 2000010792 A JP2000010792 A JP 2000010792A JP 2000010792 A JP2000010792 A JP 2000010792A JP 3468360 B2 JP3468360 B2 JP 3468360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の天井に設け
られる送風用の吹出グリル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ワンボックスカーなどの
車室が大きな車両にあっては、後席の空調用に、天井部
分に空調ユニットの吹出口が設けられ、この吹出口は、
ヘッドライニングに設けられた開口部に、樹脂などで形
成された吹出グリルを取り付けて構成されるのが一般的
である。
【0003】図5は、このような従来の吹出グリル構造
の一例を示した断面図である。この従来の吹出グリル構
造は、まず、ヘッドライニング202の裏面にあらかじ
めリテーナプレート206を接着剤にて接着した後、車
室内天井にヘッドライニング202を取り付け、次に、
板ばね203を装着させた吹出グリル201を、車室内
側からヘッドライニング202の開口部202aから挿
入してダクト204と接続させるとともに、板ばね20
3をリテーナプレート206と図示のように係合させる
ことにより、吹出グリル201をヘッドライニング20
2に取り付けて構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
吹出グリル構造は、ヘッドライニング202を車両の天
井に取り付けた後、吹出グリル201をヘッドライニン
グ202に取り付けるようにしていたため、以下に述べ
るような解決すべき課題を有していた。イ)吹出グリル
201の取付作業は、作業者が車室内に入って上向きの
体勢で作業を行う必要があったため、作業が行い難く作
業者の負担が大きい。加えて、ヘッドライニング202
の取付作業、ならびに吹出グリル201の取付作業のそ
れぞれにおいて、車外と車室で出入りする必要があり、
作業者の歩行量が多くなるとともに、乗降量が多くなっ
て、この点でも作業者の負担が大きい。ロ)ヘッドライ
ニング202の開口部202aは、板ばね203を含む
吹出グリル201の全体を通過させるだけの開口面積が
必要であるため、取付後に吹出グリル201の外周と開
口部202aの内周との間に隙間が生じやすい。このよ
うに隙間が生じると、走行中の振動でがたつきが生じる
おそれがある。あるいは、ヘッドライニング202の開
口部202aの面積に対して、吹出グリル201におい
て送風を行う口径が小さくなり、十分な吹出風量を得難
いという問題や、十分な吹出風量を得るようにしたとき
に、吹出グリル201が大型になって、外観に劣るとい
う問題が生じる。
【0005】そこで、本願出願人は、発明の第1段階と
して、吹出グリル201をヘッドライニング202に予
めアッセンブリしておけば、上記イ)の車室内において
取付作業を上向きで行う必要が無くなるとともに、上記
ロ)の開口部202aに吹出グリル201を通過させる
必要が無くなる。よって、上記問題を解決することがで
きる。しかしながら、上記従来技術では、吹出グリル2
01をヘッドライニング202に先付けした場合、ヘッ
ドライニング202を天井に取り付ける際に、吹出グリ
ル201がダクト204と干渉し、ヘッドライニング2
02の取付作業と、各吹出グリル201とダクト204
の接続作業とを同時に行う必要があり、これも、取付作
業が難しくなる。
【0006】さらに、上述の従来技術にあっては、ヘッ
ドライニング202に予めリテーナプレート206を接
着しておく必要があるが、このような接着には、接着剤
・接着治具・接着剤を塗布するアプリケータが必要であ
り、製造コストがかかってしまうという問題があった。
加えて、接着品は、経時劣化による剥がれのおそれがあ
り、この剥がれが生じると、がたつきなどの品質悪化を
招くという問題もあった。
【0007】本発明の吹出グリル構造は、上記のような
従来の問題点に鑑みてなされたものであり、吹出グリル
をヘッドライニングへサブアセンブリ可能として、上向
きの取付作業の簡略化と歩行量ならびに乗降量の軽減を
図って作業性の向上を図ること、リテーナプレートの接
着作業を無くして、製造コストの低減ならびに品質向上
を図ること、吹出グリルの口径に対しヘッドライニング
の開口部における開口面積を小さくして、がたつきの防
止ならびに吹出風量の確保と外観向上の両立を図るこ
と、を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、車両の天井に空調ユニットから送風す
るダクトが設けられ、天井を覆って取り付けられるヘッ
ドライニングには、前記ダクトの開口端に対応する位置
に開口部が設けられ、この開口部に取付手段により吹出
グリルが取り付けられ、この吹出グリルが、前記ダクト
の開口端に接続されている吹出グリル構造において、前
記吹出グリルには、軸方向に相対摺動可能に内外二重に
設けられたインナグリルとアウタグリルが設けられ、前
記吹出グリルを、ヘッドライニングに取り付けた状態で
ヘッドライニングを天井に取り付けたときに、前記吹出
グリルは、前記インナグリルとアウタグリルとにより、
ダクトと干渉しない短縮状態と、前記ダクトと接続でき
る伸長状態とに伸縮可能に構成されるとともに伸長状態
でのロック手段を有し、かつ、前記インナグリルとアウ
タグリルの一方がヘッドライニングへの取付手段により
前記開口部に取り付けられ、他方が前記ダクトに接続さ
れていることを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載のように、前記イン
ナグリルがダクトに接続され、前記アウタグリルは、一
端の外周部にフランジを有するとともに、その内側に係
合突起を有し、この係合突起に係合された状態でヘッド
ライニングの裏側に配置された取付手段としての板ばね
状のホルダグリルと前記フランジとで開口部周縁を挟持
してヘッドライニングに取り付けられている構造として
もよい。
【0010】また、請求項3に記載のように、請求項2
に記載の吹出グリル構造において、前記アウタグリルの
内周には、吹出グリルの伸長状態でインナグリルの端部
と係合してインナグリルが吹出グリル短縮方向に相対摺
動するのを規制する前記ロック手段としての内周突起が
突設され、この内周突起が、吹出グリルの短縮状態でイ
ンナグリルの外周面に当接してアウタグリルに対するイ
ンナグリルの摺動抵抗を高めるよう構成してもよい。
【0011】また、請求項4に記載のように、請求項3
に記載の吹出グリル構造において、前記内周突起と係合
突起が内外で重なって設けられている構造としてもよ
い。
【0012】また、請求項5に記載のように、請求項2
ないし4に記載の吹出グリル取付構造において、前記イ
ンナグリルには、ダクト挿入用にラッパ状に拡開された
挿入ガイド部が設けられ、この挿入ガイド部とダクトと
の間には、送風漏れを防止するシールパッキンが設けら
れている構造としてもよい。
【0013】
【発明の作用および効果】本発明における吹出グリルの
取付手順について説明すると、まず、吹出グリルを取付
手段によりヘッドライニングに取り付ける。この時、吹
出グリルは、短縮状態としておく。次に、ヘッドライニ
ングを車両の天井に取り付ける。この時、吹出グリルは
短縮状態となっているから天井に設けられているダクト
と干渉することはない。次に、吹出グリルのインナグリ
ルとアウタグリルとを相対摺動させて伸長させ、吹出グ
リルとダクトとの接続を行う。この接続操作は、上向き
作業となるが、吹出グリルを伸長させるだけで済むた
め、従来と比較して上向きの作業量は大幅に軽減される
とともに、ヘッドライニングと全吹出グリルとを一度に
車内へ持ち込むことができるため、作業時の歩行量なら
びに乗降量が大幅に軽減される。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
アウタグリルをヘッドライニングに取り付けるにあた
り、アウタグリルのフランジをヘッドライニングの開口
部周縁の表側に配置させ、一方、板ばね状のホルダグリ
ルを配置させ、このホルダグリルをアウタグリルの係合
突起に係合させた状態で弾性変形させ、これにより生じ
た弾性力に基づいて、このホルダグリルとフランジとで
ヘッドライニングの開口部周縁を挟持させてヘッドライ
ニングに取り付ける。そして、このアウタグリルに対し
てインナグリルを挿入させておき、ダクトへの接続時に
は、このインナグリルをアウタグリルに対して相対摺動
させて、吹出グリルを伸長させて、接続するものであ
る。したがって、従来技術のように、ヘッドライニング
にリテーナプレートなどを接着させる必要が無くなり、
接着面の剥がれ等の品質上の不具合を解消して、品質向
上を図ることができ、かつ、従来技術で必要であったリ
テーナプレートの接着固定のための接着剤、接着治具、
アプリケータが不要となり、コストの軽減を図ることが
できるという効果が得られる。
【0015】次に、請求項3および4記載の発明におい
ては、吹出グリルをヘッドライニングにアッセンブリし
た状態では、吹出グリルを短縮させているが、この時、
アウタグリルの内周に設けられた内周突起によりインナ
グリルの摺動抵抗が高められて、両者は相対摺動し難い
状態となっている。したがって、ヘッドライニングをア
ッセンブリ作業の場所から取付のために車両内に持ち込
む移動時や、天井への取付作業時に、アウタ・インナ両
グリルが相対移動して吹出グリルが伸長することがな
い。よって、ヘッドライニングの取付作業時に、吹出グ
リルとダクトとが干渉して取付がうまくいかないという
ような不具合が生じ難く、作業性に優れるという効果が
得られる。
【0016】さらに、吹出グリルをダクトと接続させる
にあたり、アウタグリルに対してインナグリルを相対摺
動させて伸長させたときには、インナグリルの端部が内
周突起を乗り越えて、インナグリルが吹出グリル短縮方
向に摺動するのが、この内周突起により規制される。し
たがって、ダクトと接続した後は、吹出グリルが短縮し
てダクトとの接続が不良になることが無く、品質維持を
図ることができるという効果が得られる。
【0017】また請求項5記載の発明においては、吹出
グリルを伸長させると、インナグリルのラッパ状の挿入
ガイド部と、ダクトとが接続され、さらに、両者の間に
シールパッキンが介在されて送風の漏れが防止される。
したがって、接続作業を確実に行うことができ、よりい
っそう作業性に優れ、かつ、送風漏れを防止して、安定
し空調性能を得ることができるという効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0019】図2は本発明実施の形態の吹出グリル構造
を適用するヘッドライニング4を示す斜視図である。こ
のヘッドライニング4は、基材41と表皮42とを成形
して、車両の天井に取り付けられるもので、複数のアシ
ストグリップ8,サンバイザ9およびバックミラー10
の取付にあたり、これらと共締めすることにより、車両
に取り付けられる。
【0020】また、このヘッドライニング4と図示を省
略した天井との間には、図外の空調ユニットから送風を
行うダクト5(図1参照)が配索され、かつ、ヘッドラ
イニング4には、このダクト5と接続されて車室内に向
けて送風を行う吹出グリル1を貫通状態で取り付ける開
口部7が複数設けられている。
【0021】次に、図1に基づいて吹出グリル1の構成
について説明する。この吹出グリル1は、筒状のアウタ
グリル11と筒状のインナグリル12とにより内外二重
に構成され、アウタグリル11とインナグリル12とが
軸方向に相対的に摺動することにより、伸縮するよう構
成されている。
【0022】アウタグリル11は、一端の外周縁に形成
された外向きのフランジ112とホルダグリル3によっ
て、ヘッドライニング4を挟み込んで固定されるもので
あり、中間部の外周に全周に亘って係合突起114が形
成され、同じ位置の内周に全周に亘ってロック手段であ
る内周突起111が形成されている。また、一端部の内
周には、吹出風向を変更するルーバ11aが設けられて
いる。なお、このルーバ11aの中央には、作業穴11
bが設けられている。
【0023】インナグリル12は、一端のインナグリル
嵌合部122がアウタグリル11のアウタグリル嵌合部
113に挿入され、他端には、ラッパ状に拡開された挿
入ガイド部121が設けられている。この挿入ガイド部
121の内周には、シールパッキン6が全周に亘って設
けられており、前記ダクト5との接続時には、ダクト5
とシールパッキン6とが密着して、送風漏れを防止して
いる。なお、図3は、インナグリル12を示す斜視図で
あって、インナグリル嵌合部122の内側に十字のルー
バ123が設けられており、この十字の中心はアウタグ
リル11のルーバ11aの中央に設けられている作業穴
11bと軸方向で重なる位置に配置されている。
【0024】図4は、前記ホルダグリル3を示す斜視図
であって、図示のような長方形の枠状に形成され、アウ
タグリル11が挿通される挿通穴32の内周に板ばね部
31が複数立設されている。アウタグリル11の取付時
には、図1に示すように、これら板ばね部31を係合突
起114に係合させる。
【0025】次に、吹出グリル1の取付手順を説明す
る。まず、ヘッドライニング4を車両内に持ち込む前に
行うサブアセンブリ作業において、ヘッドライニング4
に対して吹出グリル1,アシストグリップ8,サンバイ
ザ9,バックミラー10を、取り付ける。このサブアッ
センブリ作業において、吹出グリル1については、ま
ず、アウタグリル11とインナグリル12とを分割した
状態において、図1に示すように、アウタグリル嵌合部
113を含む筒状の部分を開口部7に貫通させるととも
に、フランジ112をヘッドライニング4の開口部7の
周縁に当接させる。次に、ヘッドライニング4の裏側か
ら、ホルダグリル3をアウタグリル11に装着し、アウ
タグリル11の係合突起114とホルダグリル3に設け
た板ばね部31とが係合するまでホルダグリル3を押し
込んで、図示のように、このホルダグリル3とフランジ
112とによりヘッドライニング4を挟持する。次に、
アウタグリル11に対し、インナグリル12を図におい
て想像線で示す位置まで挿入して、吹出グリル1を短縮
状態とする。
【0026】以上のサブアッセンブリ作業を終えたら、
ヘッドライニング4を車両の天井に取り付ける。なお、
この取付作業を行う前に、車両の天井にはダクト5が配
索されている。ここで、ヘッドライニング4を取り付け
る際には、このヘッドライニング4を車内に持ち込ん
で、アシストグリップ8,サンバイザ9,バックミラー
10をそれぞれ車体に固定することによりヘッドライニ
ング4が車両に固定される。この時、吹出グリル1は短
縮状態となっているため、ヘッドライニング4を正規の
位置に固定しても、吹出グリル1とダクト5とは干渉す
ることが無く、これらの干渉がヘッドライニング4の取
付作業の障害になることはない。また、インナグリル1
2は、内周突起111により軸中心方向に押されている
ことで、アウタグリル11に対する摺動抵抗が高い状態
となっており、上述のようにヘッドライニング4を移動
させる際、ならびにヘッドライニング4の取付作業を行
う際などにアウタグリル11に対して相対摺動すること
が無く短縮状態が維持される。ここで説明を加えると、
本実施の形態にあっては、アウタグリル11は、インナ
グリル12よりも厚肉に形成されており、よって、内周
突起111によりインナグリル112が内側に弾性変形
し、この変形に基づいて摺動抵抗が高い状態となって弾
性保持されている。
【0027】上述のヘッドライニング4の取付を終えた
ら、次に、吹出グリル1を伸長させる。すなわち、アウ
タグリル11のルーバ11aの中央に設けられている作
業穴11bからインナグリル12のルーバ123の中心
を押し込むと、インナグリル12がアウタグリル11に
対して相対摺動を行って、吹出グリル1が伸長する。こ
の時、図1において実線で示すように、インナグリル1
2の端縁部が係合突起114と軸方向に係合するまで押
し込む。このように吹出グリル1を伸長させると、挿入
ガイド部121がダクト5と図示のようにラップして両
者が接続される。また、この時、挿入ガイド部121の
内周に設けたシールパッキン6がダクト5と密着するこ
とによって送風される空気が漏れない。
【0028】上述のインナグリル12とダクト5との接
続状態において、インナグリル12の軸方向への移動が
内周突起111により規制されているため、走行時の振
動などにより吹出グリル1を短縮させるような入力があ
っても、吹出グリル1は短縮されることが無く、よっ
て、ダクト5との接続状態が確実に維持される。
【0029】以上説明したように、本実施の形態では、
吹出グリル1をアウタグリル11とインナグリル12と
に分割して、ヘッドライニング4の取付時に、ダクト5
と干渉しない短縮状態と、ダクト5に接続される伸長状
態とに伸縮可能な構成としたため、吹出グリル1をヘッ
ドライニング4にサブアッセンブリして取り付けること
が可能となるとともに、インナグリル12を押し込むだ
けの作業でダクト5と接続することが可能となるため、
従来と比較して上向きで行う作業が大幅に少なくなると
ともに、歩行量ならびに乗降量が大幅に少なくなって、
作業性を改善することができるという効果が得られる。
【0030】さらに、吹出グリル1において、ヘッドラ
イニング4の裏側に位置する部分の全体を開口部7に挿
通させる必要が無くなるため、開口部7の大きさをアウ
タグリル11に近接あるいは当接するまで小さくするこ
とができ、アウタグリル11と開口部7との間に隙間が
生じないようにすることが可能となる。したがって、取
付後の吹出グリル1のがたつきを防止することができ品
質の向上を図ることができるとともに、吹出グリル1が
大きくなりすぎないようにして外観品質を高めること
と、吹出グリル1における風量を確保することの両立を
図ることができるという効果が得られる。
【0031】また、実施の形態では、アウタグリル11
をヘッドライニング4に取り付けるあたり、ホルダグリ
ル3の弾性力によりヘッドライニング4を挟持して、接
着が不要な構成としたため、接着に必要な接着剤・接着
治具・アプリケータなどが不要となって、製造コストの
低減を図ることができるという効果が得られるととも
に、接着剤において剥がれの発生を防止して、製品品質
を確保できるという効果が得られる。
【0032】さらに、アウタグリル11の内周に内周突
起111を設けることにより、短縮時において、アウタ
グリル11とインナグリル12とが弾性保持されている
ことから相対移動するのを防止して作業性を良好に保つ
ことと、吹出グリル1を伸長させたときに、インナグリ
ル12がアウタグリル11に対して移動して、ダクト5
との接続が不良になる不具合を防止することとの両方を
達成することができる。加えて、前記内周突起111
は、係合突起114と重ねて設けているため、全体の強
度向上にも寄与し、これにより耐久性の向上を図ること
ができる。
【0033】さらに、実施の形態では、インナグリル1
2にラッパ状の挿入ガイド部121を設けているため、
ダクト5との接続が確実に行え、接続不良を無くして品
質を確保することができるとともに、送風の断面積を確
保することができる。また、挿入ガイド部121にシー
ルパッキン6を設けているため、ダクト5による送風の
漏れを防止して、空調性能の確保を図ることができると
いう効果が得られる。
【0034】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、実施の形態では、アウタグリル11をヘッドライニ
ング4に取り付ける構成としたが、インナグリルをヘッ
ドライニングに取り付けて、アウタグリルを摺動させて
ダクトに接続する構成としてもよい。なお、この場合
は、アウタグリルをインナグリルの内周からの操作によ
り摺動させる構成が必要になる。また、アウタグリル1
1には、内周突起111および係合突起114を、全周
に亘って形成しているが、それぞれ、部分的に複数設け
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の吹出ダクト構造を示す断
面図である。
【図2】実施の形態を適用するヘッドライニングの斜視
図である。
【図3】実施の形態におけるインナグリルの斜視図であ
る。
【図4】実施の形態におけるホルダグリルの斜視図であ
る。
【図5】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吹出グリル 3 ホルダグリル 4 ヘッドライニング 5 ダクト 6 シールパッキン 7 開口部 8 アシストグリップ 9 サンバイザ 10 バックミラー 11 アウタグリル 11a ルーバ 11b 作業穴 12 インナグリル 111 内周突起 112 フランジ 113 アウタグリル嵌合部 114 係合突起 121 挿入ガイド部 122 インナグリル嵌合部 123 ルーバ 201 吹出グリル 202 ヘッドライニング 202a 開口部 204 ダクト 206 リテーナプレート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/34 651 F24F 13/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の天井に空調ユニットから送風する
    ダクトが設けられ、天井を覆って取り付けられるヘッド
    ライニングには、前記ダクトの開口端に対応する位置に
    開口部が設けられ、この開口部に取付手段により吹出グ
    リルが取り付けられ、この吹出グリルが、前記ダクトの
    開口端に接続されている吹出グリル構造において、 前記吹出グリルには、軸方向に相対摺動可能に内外二重
    に設けられたインナグリルとアウタグリルが設けられ、
    前記吹出グリルを、ヘッドライニングに取り付けた状態
    でヘッドライニングを天井に取り付けたときに、前記吹
    出グリルは、前記インナグリルとアウタグリルとによ
    り、ダクトと干渉しない短縮状態と、前記ダクトと接続
    できる伸長状態とに伸縮可能に構成されるとともに伸長
    状態でのロック手段を有し、かつ、前記インナグリルと
    アウタグリルの一方がヘッドライニングへの取付手段に
    より前記開口部に取り付けられ、他方が前記ダクトに接
    続されていることを特徴とする吹出グリル構造。
  2. 【請求項2】 前記インナグリルがダクトに接続され、 前記アウタグリルは、一端の外周部にフランジを有する
    とともに、その内側に係合突起を有し、この係合突起に
    係合された状態でヘッドライニングの裏側に配置された
    取付手段としての板ばね状のホルダグリルと前記フラン
    ジとで開口部周縁を挟持してヘッドライニングに取り付
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の吹出グ
    リル構造。
  3. 【請求項3】 前記アウタグリルの内周には、吹出グリ
    ルの伸長状態でインナグリルの端部と係合してインナグ
    リルが吹出グリル短縮方向に相対摺動するのを規制する
    前記ロック手段としての内周突起が突設され、この内周
    突起が、吹出グリルの短縮状態でインナグリルの外周面
    に当接してアウタグリルに対するインナグリルの摺動抵
    抗を高めるよう構成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の吹出グリル構造。
  4. 【請求項4】 前記内周突起と係合突起が内外で重なっ
    て設けられていることを特徴とする請求項3に記載の吹
    出グリル構造。
  5. 【請求項5】 前記インナグリルには、ダクト挿入用に
    ラッパ状に拡開された挿入ガイド部が設けられ、 この挿入ガイド部とダクトとの間には、送風漏れを防止
    するシールパッキンが設けられていることを特徴とする
    請求項2ないし4に記載の吹出グリル取付構造。
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