JPH08230466A - ドアトリム取付構造 - Google Patents

ドアトリム取付構造

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Publication number
JPH08230466A
JPH08230466A JP4157695A JP4157695A JPH08230466A JP H08230466 A JPH08230466 A JP H08230466A JP 4157695 A JP4157695 A JP 4157695A JP 4157695 A JP4157695 A JP 4157695A JP H08230466 A JPH08230466 A JP H08230466A
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JP
Japan
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door
clip
door trim
trim
flange
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Application number
JP4157695A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kusayama
英昭 草山
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアインナパネルの室内側への露出面積を小
さくした構造であってもドアトリムの支持を容易に行う
ことができるとともに支持剛性の確保が可能で、ドアト
リムとウインドガラスの位置出しが容易な構造を提供す
ること。 【構成】 窓用開口部14の周縁にドアインナパネル1
2のインナフランジ12aとドアアウタパネル12のア
ウタフランジ12aとを重合させたフランジ重合部15
が形成されている構造のスライドドア1において、フラ
ンジ重合部15に第1クリップ用孔16が貫通形成さ
れ、第1クリップ用孔16に、ウインドガラス2に固定
された第1ガラス保持用クリップ7を挿通係止してウイ
ンドガラス2が取り付けられ、ドアトリム4の裏面に設
けられた雌係止部材4bを第1ガラス保持用クリップ7
の雄係止部材7aと係止させてドアトリム4を取り付け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にスライドドアに適
用するのに好適なドアトリムの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すいわゆるワンボックス
構造の車両MCに適用されたスライドドアとして、例え
ば、図4の(a)(b)に示す構造のものが知られてい
る。なお、(a)は図3のSA−SA断面に対応し、
(b)は図3のSB−SB断面に対応している。
【0003】この図4において、01はドアアウタパネ
ル、02はドアインナパネル、03はウインドガラス、
04はロックピラー、05はリヤピラーであって、この
図に示すスライドドアは、ウインドガラス03の面積
(窓面積)を広く確保するために、各パネル01,02
の前後寸法ができるだけ短く形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なスライドドアでは、通常、車室側から車体色が見えな
いようにするために、ドアインナパネル02を樹脂製の
ドアトリムで覆い隠す処理が成されるもので、この場
合、ドアトリムをクリップを用いてインナパネルに取り
付けるのが一般的である。
【0005】しかしながら、上述のように窓面積を広く
確保するために各パネル01,02の前後寸法を短く形
成した従来構造のスライドドアにあっては、インナパネ
ル02にドアトリムを取り付けるためのクリップを固定
する構造を確保するのが難しいという問題があった。す
なわち、図4のような構造では、インナパネル02にお
いて車室側を向いているのは傾斜面02a,02bであ
り、その面積も狭いものとなっている。このような傾斜
面02a,02bでは、ドアトリムを固定するためのク
リップ用孔を穿設する場合、インナパネル02のプレス
方向に対して斜めに孔を穿設することになるから、プレ
ス工程とは別工程で穿設作業を行うことになって手間が
かかる。
【0006】加えて、このようにドアインナパネル02
において車室側を向いた面積が小さいと、クリップ用孔
などのドアトリム固定用の構成を、前後方向に複数設定
することができず、支持点の数が少なくなってドアトリ
ムの支持剛性が低いという問題もあった。
【0007】また、ドアトリムをドアインナパネル02
に固定する構造では、ドアトリムとウインドガラス03
との相対位置を定める手段を有していないため、両者の
位置が一定せず、ドアトリム先端とウインドガラスとの
間のクリアランスを大きく確保する必要が生じて見栄え
が悪いという問題があるとともに、ウインドガラスの外
周部の内面には、各パネルやピラーが車両外側から見え
ないように隠すための黒色プリントを設けるのが一般的
であるが、ドアトリムとウインドガラスの相対位置が一
定していないことから、トリム先端から出ている黒色プ
リントの量(黒色プリントの出代)が一定せず見栄えが
悪いという問題もあった。
【0008】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、ドアのウインドガラスの周囲のドアパ
ネルの幅寸法を小さく形成してドアインナパネルの室内
側への露出面積を小さくした構造であっても、ドアトリ
ムの支持を容易に行うことができるとともに支持剛性の
確保が可能な構造を提供することを第1の目的とし、さ
らに、この目的に加えてドアトリムとウインドガラスの
位置出しが容易な構造を提供することを第2の目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ドアインナパネルとドアア
ウタパネルとの端縁部どうしが結合され、かつ窓用開口
部周縁にドアインナパネルのフランジとドアアウタパネ
ルのフランジとを重合させたフランジ重合部が形成さ
れ、かつ前記ドアアウタパネルに外周縁を接着したウイ
ンドガラスにより窓用開口部が塞がれている構造のドア
において、前記ドアインナパネルの室内側面を覆って設
けられたドアトリムの取付構造であって、前記フランジ
重合部にクリップ用孔が貫通形成され、このクリップ用
孔に、前記ウインドガラスの室内側面に設けられたガラ
ス保持用クリップを挿通係止してウインドガラスが取り
付けられ、前記ドアトリムの裏面には、前記ガラス保持
用クリップの先端部に係止可能な係止部材が設けられ、
この係止部材を前記ガラス保持用クリップの先端部に係
止させてドアトリムが取り付けられている取付構造とし
た。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
造において、前記ドアインナパネルに、成形時のプレス
方向と直交する向きの面に第2クリップ用孔を穿設し、
前記ドアトリムの裏面に、前記係止部材に加えてクリッ
プを設け、このクリップを第2クリップ用孔に挿通係止
させるとともに、前記係止部材をガラス保持用クリップ
の先端部に係止させてドアトリムを取り付けた。
【0011】請求項3記載の発明は、ドアインナパネル
とドアアウタパネルとの端縁部どうしが結合され、かつ
窓用開口部周縁にドアインナパネルのフランジとドアア
ウタパネルのフランジとを重合させたフランジ重合部が
形成され、かつ前記ドアアウタパネルに外周縁を接着し
たウインドガラスにより窓用開口部が塞がれている構造
のドアにおいて、前記ドアインナパネルの室内側面を覆
って設けられたドアトリムの取付構造であって、前記フ
ランジ重合部にトリム支持用クリップが取り付けられ、
前記ドアトリムの裏面には、前記トリム支持用クリップ
に係止可能な係止部材が設けられ、この係止部材を前記
トリム支持用クリップに係止させてドアトリムが取り付
けられている取付構造とした。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
記載の構造において、前記ドアトリムの裏面に、ドアへ
の取り付け状態でドアインナパネルに当接するリブを複
数形成した。
【0013】
【作用】請求項1記載のドアトリム取付構造では、ウイ
ンドガラスを接着する際に、ウインドガラスの室内側面
に設けたガラス保持用クリップを、ドアのフランジ重合
部に形成したクリップ用孔に挿通係止して、接着剤が硬
化するまでの間の仮保持を行う。
【0014】その後、接着剤が硬化したら、ドアトリム
の係止部材をガラス保持用クリップの先端部に係止させ
てドアトリムを取り付ける。
【0015】したがって、ドアインナパネルでは、フラ
ンジ以外の部分で孔などのドアトリムを支持する構成を
廃止でき、例えば、傾斜面にクリップ固定用の孔を形成
することを不要にでき、よって、ドアインナパネルの室
内側への露出面積を小さくしながら、ドアトリムの支持
を容易に行うことができる。
【0016】また、ドアトリムは、ガラス保持用クリッ
プを介してウインドガラスに取り付けられるから、ウイ
ンドガラスとの相対位置が一定となり、ウインドガラス
との位置出しが成される。
【0017】次に、請求項2記載のドアトリム取付構造
では、ドアトリムの係止部材をガラス保持用クリップの
先端部に係止させるとともに、ドアトリムに設けたクリ
ップをドアインナパネルに穿設した第2クリップ用孔に
挿通係止させる。
【0018】したがって、ドアの2箇所でドアトリムを
支持するから高い支持剛性が得られる。
【0019】次に、請求項3記載のドアトリム取付構造
では、まず、ドアのフランジ重合部にトリム用クリップ
を取り付け、その後、ドアトリムの裏面に設けた係止部
材をトリム支持用クリップに係止させてドアトリムを取
り付ける。
【0020】る。
【0021】したがって、請求項1記載の構造と同様
に、ドアインナパネルではフランジ以外の部分において
孔などのドアトリムを支持する構成が廃止可能となる。
【0022】次に、請求項4記載のドアトリム取付構造
では、ドアトリムをドアに取り付けた状態では、ドアト
リムの裏面に複数形成したリブがドアインナパネルに当
接される。したがって、支持剛性が高まる。
【0023】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】図3は、本発明実施例のドアトリム取付構
造を適用した車両MCを示す側面図であり、この車両M
Cは、いわゆるワンボックスカーと呼ばれる構造のもの
で、側面に前後にスライド可能なスライドドア1が設け
られている。なお、スライドドア1のウインドガラス2
は、図示のスライドドア閉状態でその後方に設けられて
いるリヤウインドガラス3と連続するように構成されて
いる。
【0025】前記スライドドア1の車室RM側面には、
ドアトリム4が設けられており、このドアトリム4は、
本発明の実施例構造により取り付けられているもので、
ウインドガラス2の前側縁は、請求項1,2,4記載の
実施例である第1実施例のドアトリム取付構造によって
取り付けられている一方、ウインドガラス2の後側縁
は、請求項3,4記載の発明の実施例である第2実施例
のドアトリム取付構造によって取り付けられている。
【0026】まず、第1実施例のドアトリム構造につい
て説明する。図1は第1実施例構造を示す断面図(図3
のSA−SA断面図)であり、前記スライドドア1は、
ドアアウタパネル11とドアインナパネル12とを、両
者の間に空間部13を形成して両パネル11,12の前
側(図中矢印F側)の縁部をヘミング結合する一方で、
両パネル11,12の窓用開口部14側の縁部は両者の
それぞれに形成したアウタフランジ11a,インナフラ
ンジ12aとを重ね合せたフランジ重合部15をスポッ
ト溶接により結合して形成されている。また、フランジ
重合部15には、第1クリップ用孔16が貫通して形成
されている。なお、スライドドア1は、窓用開口部14
の開口面積をできるだけ大きく確保するため、この図の
断面部分では、必要な強度が確保できる範囲で空間部1
3の断面積ができるだけ小さく設定されており、そのた
め各パネル11,12の前後寸法も小さくなっている。
【0027】前記ドアインナパネル12には、ロックピ
ラー5に設けられたウエザストリップ5aが当接される
シール面12bが車両前後方向(図中矢印F,R方向)
に幅を有して上下方向に延在されているとともに、この
シール面12bの後端から車外方向に向かって傾斜して
傾斜面12cが形成されており、前記シール面12bの
スライドドア閉時にウエザストリップ5aと当接する位
置よりも後方位置に後記クリップ6を挿通係止する第2
クリップ用孔12dが穿設されている。なお、前記シー
ル面12bならびにインナフランジ12aは、ドアイン
ナパネル12をプレス成形する際のプレス方向に対して
直交する向きに形成されている。
【0028】前記ドアアウタパネル11には、車外に露
出される面から一段車室RM側の位置に、前記ウインド
ガラス2を接着するガラス固定面11bが形成されてお
り、このガラス固定面11bの後端から段差を有して前
記アウタフランジ11aが形成されている。
【0029】また、前記ウインドガラス2の前端縁近傍
の車室側面には、第1ガラス保持用クリップ7が接着さ
れており、この第1ガラス保持用クリップ7が、前記第
1クリップ用孔16に挿通係止されている。このように
第1ガラス保持用クリップ7を第1クリップ用孔16に
挿通係止させることで、前記ウインドガラス2を接着剤
8によりガラス固定面11bに接着するにあたり、接着
剤8が硬化するまでの間、ウインドガラス2の仮保持を
行う。なお、前記第1ガラス保持用クリップ7の先端部
には、雄係止部材7aが一体形成されている。また、前
記ウインドガラス2の車室側面の外周縁には、黒色プリ
ント2aが設けられている。
【0030】前記ドアインナパネル12の車室RM側
は、ドアトリム4で覆われている。このドアトリム4
は、前記シール面12bと対向する位置にクリップ保持
片4aが設けられ、また、フランジ重合部15に対向す
る位置に雌係止部材4bが設けられ、さらに、その中間
部に薄板状のリブ4cが形成されている。なお、これら
クリップ保持片4a、雌係止部材4b、リブ4cはそれ
ぞれ上下方向に所定間隔で複数設けられている。
【0031】前記クリップ保持片4aは、前記クリップ
6の頭部6aを係止可能に形成されており、このクリッ
プ保持片4aに係止されたクリップ6が、前記第2クリ
ップ用孔12dに挿通係止されている。
【0032】前記雌係止部材4bは、車外方向に開口し
て前記雄係止部材7aと係止可能な係止穴4dが形成さ
れている。
【0033】前記リブ4cは、ドアトリム4の取付状態
でその先端がドアインナパネル12の傾斜面12cに当
接する寸法に形成されている。
【0034】なお、前記ドアトリム4は、取付状態で、
窓用開口部14側の端縁とウインドガラス2との間にク
リアランスCLを有するように寸法設定され、また、前
記黒色プリント2aは、車体後方の端縁位置がドアトリ
ム4の取付状態でドアトリム4の端縁よりも寸法L1だ
け後方に配置されるように寸法設定されている。
【0035】次に、図2に示す第2実施例構造について
説明する。なお、この第2実施例構造を説明するにあた
り、第1実施例と同じ構成には同じ符号をつけて説明を
省略する。
【0036】スライドドア1の構造は、基本的には第1
実施例と同様で、ドアインナパネル12には、図外のリ
ヤピラーに設けられたウエザストリップ25aと当接す
るシール面12eと、このシール面12eの前端(矢印
F方向の端部)から車外方向に斜めに傾斜した傾斜面1
2fと、この傾斜面12fの先端に連続したインナフラ
ンジ12gが形成されている。
【0037】一方、ドアアウタパネル11には、ウイン
ドガラス2を接着剤8で接着するガラス固定面11cと
アウタフランジ11dが形成され、両フランジ12g,
11dを重合させてスポット溶接を行ったフランジ重合
部215が形成されている。なお、この実施例では、ド
アアウタパネル11の後端部(図中矢印R方向端部)ま
でウインドガラス2が延在されてその外側面が覆われて
いる。また、ドアアウタパネル12には、ガラス固定面
11cよりも後方位置に第3クリップ用孔11eが穿設
されており、ウインドガラス2に接着された第2ガラス
保持クリップ27が挿通係止されている。また、この断
面の部分にあっても、窓用開口部14の開口面積をでき
るだけ大きく確保するため、必要な強度が確保できる範
囲で空間部13の断面積ができるだけ小さく設定されて
おり、そのため各パネル11,12の前後寸法も小さく
なっている。
【0038】そして、前記フランジ重合部215にトリ
ム支持用クリップ9が取り付けられている。すなわち、
トリム支持用クリップ9の基部9aが、フランジ重合部
215を挟持した状態で取り付けられ、前記基部9aの
内側に形成された係止爪9bが、前記フランジ重合部2
15を貫通して穿設された第4クリップ用孔215aに
係止されている。また、前記トリム支持用クリップ9に
は、車室RM側に雌係止部材9cが突設され、この雌係
止部材9cには車室RM側に開口されて係止穴9dが形
成されている。
【0039】前記ドアトリム4は、取付状態でフランジ
重合部215に対向する位置に雄係止部材4eが突設さ
れ、この雄係止部材4eが前記雌係止部材9cの係止穴
9dに挿入係止されている。また、ドアトリム4の後端
縁部には、リブ4fが形成されており、このリブ4f
は、先端に形成されたコーナ部4gがドアトリム4の取
付状態でドアインナパネル12の角部に当接する寸法な
らびに形状に形成されている。
【0040】次に、第1・第2実施例構造のドアトリム
4の取付手順について説明する。
【0041】まず、あらかじめ、ウインドガラス2の外
周縁部の室内側面に黒色プリント2aを張設し、さら
に、ウインドガラス2の前端部のあらかじめ設定された
位置に第1ガラス保持用クリップ7を接着する一方、ウ
インドガラス2の後端部のあらかじめ設定された位置に
第2ガラス保持用クリップ27を接着する。
【0042】次に、ウインドガラス2の外周部の室内側
面に接着剤8を塗り、この部分をスライドドア1のドア
アウタパネル11のガラス固定面11b,11cに接着
し、同時に、第1ガラス保持用クリップ7を、フランジ
重合部15に形成した第1クリップ用孔16に挿通係止
させるとともに、第2ガラス保持用クリップ27を第3
クリップ用穴11eに挿通係止させる。
【0043】次に、フランジ重合部215に、トリム支
持用クリップ9を取り付ける。この時、係止爪9bが第
4クリップ用孔215aに係止されるようにして基部9
aでフランジ重合部215を挟持させて取り付ける。
【0044】次に、ドアトリム4を取り付けるのである
が、ドアトリム4の前端部では、まず、ドアトリム4の
クリップ保持片4aにクリップ6の頭部6aを係止させ
た上で、このクリップ6を第2クリップ用孔12dに挿
通係止させるとともに、雌係止部材4bの係止穴4dを
第1ガラス保持用クリップ7に形成された雄係止部材7
aと係止させる。これと同時に、ドアトリム4の後端部
では、雄係止部材4eをトリム支持用クリップ9の雌係
止部材9cの係止穴9dに挿通係止させる。
【0045】ドアトリム4の前端部に適用した本発明第
1実施例構造では、以下に列挙する効果が得られる。
【0046】 ドアインナパネル12のプレス方向と
直交する方向のシール面12bならびにインナフランジ
12a(フランジ重合部15)に、各クリップ用孔12
d,16を形成したため、加工が容易である。
【0047】 ドアトリム4を2箇所で支持している
から、高い支持剛性が得られる。
【0048】 ドアインナパネル12の2箇所に各ク
リップ用孔12d,16を形成するにあたり、そのうち
の1箇所はフランジ重合部15に形成したため(第1ク
リップ用孔16)、ドアインナパネル12の傾斜面12
cにクリップ固定用孔などのドアトリム4を支持する構
成を設けることが不要となり、窓用開口部14の開口面
積を広く確保するために各パネル11,12の前後寸法
を短く設定した結果、ドアインナパネル12の車室RM
側への露出面積が小さな構造であっても、ドアトリム4
の支持を容易に行うことができる。
【0049】 第1クリップ用孔16を貫通させた第
1ガラス保持用クリップ7の雄係止部材7aに、ドアト
リム4の雌係止部材4bを係止させるように構成したた
め、ドアトリム4とウインドガラス2との相対位置が一
定となり、ウインドガラス2との位置出しが成され、ク
リアランスCLや黒色プリント2aの出代L1を小さく
して見栄えを向上させることができる。
【0050】 ドアトリム4に、取付状態でドアイン
ナパネル12に当接されるリブ4cを複数形成している
から、高い支持剛性が得られる。
【0051】また、ドアトリム4の後端部に適用した第
2実施例の取付構造では、以下に列挙する効果が得られ
る。
【0052】 フランジ重合部215にトリム支持用
クリップ9を取り付け、ドアトリム4の裏面に設けた雌
係止部材4eをトリム支持用クリップ9に係止させたた
め、本実施例のように、窓用開口部14の開口面積を広
く確保するために空間部13の断面積を小さく形成し
て、ドアインナパネル12の車室への露出面積が極めて
小さく、シール面12eにおいてウエザストリップ25
aよりも車室RM側にクリップの取付面を確保できない
構造でも、複雑な加工を要することなく容易にドアトリ
ム4を取り付けることができる。
【0053】 ドアトリム4の裏面に、取付状態でド
アインナパネル12に当接されるリブ4fを複数形成し
たため、高い支持剛性が得られる。
【0054】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0055】例えば、第1実施例では、シール面12b
に第2クリップ用孔12dを穿設してクリップ6を挿通
するようにした例を示したが、シール面12の面積が小
さく第2クリップ用孔12dを穿設する面積を確保でき
ない構造では、第1ガラス保持用クリップ7と雌係止部
材4bのみによる取付構造としてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
のドアトリム取付構造にあっては、ドアのフランジ重合
部にクリップ用孔を貫通形成し、このクリップ用孔に、
ウインドガラスに設けたガラス保持用クリップを挿通係
止し、ドアトリムの裏面に設けた係止部材をクリップ用
孔に挿通係止させたガラス保持用クリップに係止させて
ドアトリムを取り付けた取付構造としたため、ドアイン
ナパネルでは、フランジ以外の部分で孔などのドアトリ
ムを支持する構成を廃止できる。これにより、ドアイン
ナパネルの加工の難しい傾斜面にクリップ固定用の孔を
形成することを不要にでき、ドアのウインドガラスの周
囲の幅寸法を小さく形成してドアインナパネルの室内側
への露出面積が小さい構造であっても、ドアトリムの支
持を容易に行うことができるという効果が得られる。し
かも、ドアトリムは、ガラス保持用クリップを介してウ
インドガラスに取り付けられるから、ウインドガラスと
の相対位置が一定となり、ウインドガラスとの位置出し
が成されるという効果が得られる。
【0057】請求項2記載のドアトリム取付構造では、
ドアトリムの係止部材をガラス保持用クリップの先端部
に係止させるとともに、ドアトリムに設けたクリップを
ドアインナパネルに穿設した第2クリップ用孔に挿通係
止させてドアトリムを取り付けた取付構造としたため、
高い支持剛性が得られるという効果を奏する。また、第
2クリップ用孔は、ドアインナパネルのプレス方向と直
交する面に穿設しているため、プレス加工を行う際に同
時に穿設することが可能であり、2箇所で支持する構成
でも、1箇所はフランジ重合部で支持しており、従来と
比較すれば、支持箇所の確保が容易であり、また、加工
も容易である。
【0058】請求項3記載のドアトリム取付構造では、
フランジ重合部にトリム支持用クリップを取り付け、ド
アトリムの裏面に設けた係止部材をトリム支持用クリッ
プに係止させてドアトリムを取り付けた取付構造とした
ため、請求項1記載の構造と同様に、ドアインナパネル
ではフランジ以外の部分において孔などのドアトリムを
支持する構成が廃止可能となり、ドアインナパネルの加
工の難しい傾斜面にクリップ固定用の孔を形成すること
を不要にでき、ドアインナパネルの室内側への露出面積
を小さくしながら、ドアトリムの支持を容易に行うこと
ができるという効果が得られる。
【0059】請求項4記載のドアトリム取付構造では、
ドアトリムの裏面に複数形成したリブがドアトリムをド
アに取り付けた状態でドアインナパネルに当接される取
付構造としたため、高い支持剛性が得られるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のドアトリム取付構造を示す
断面図である。
【図2】本発明第2実施例のドアトリム取付構造を示す
断面図である。
【図3】第1,第2実施例を適用した車両を示す側面図
である。
【図4】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア 11 ドアアウタパネル 11a アウタフランジ 11d アウタフランジ 12 ドアインナパネル 12a インナフランジ 12g インナフランジ 14 窓用開口部 15 フランジ重合部 16 第1クリップ用孔 2 ウインドガラス 4 ドアトリム 4b 雌係止部材 4c リブ 4e 雄係止部材 4f リブ 6 クリップ 7 第1ガラス保持用クリップ 9 トリム支持用クリップ 215 フランジ重合部 215a 第4クリップ用孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアインナパネルとドアアウタパネルと
    の端縁部どうしが結合され、かつ窓用開口部周縁にドア
    インナパネルのフランジとドアアウタパネルのフランジ
    とを重合させたフランジ重合部が形成され、かつ前記ド
    アアウタパネルに外周縁を接着したウインドガラスによ
    り窓用開口部が塞がれている構造のドアにおいて、前記
    ドアインナパネルの室内側面を覆って設けられたドアト
    リムの取付構造であって、 前記フランジ重合部にクリップ用孔が貫通形成され、 このクリップ用孔に、前記ウインドガラスの室内側面に
    設けられたガラス保持用クリップを挿通係止してウイン
    ドガラスが取り付けられ、 前記ドアトリムの裏面には、前記ガラス保持用クリップ
    の先端部に係止可能な係止部材が設けられ、 この係止部材を前記ガラス保持用クリップの先端部に係
    止させてドアトリムが取り付けられていることを特徴と
    するドアトリム取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ドアインナパネルには、成形時のプ
    レス方向と直交する向きの面に第2クリップ用孔が穿設
    され、 前記ドアトリムの裏面には、前記係止部材に加えてクリ
    ップが設けられ、 このクリップを第2クリップ用孔に挿通係止させるとと
    もに、前記係止部材をガラス保持用クリップの先端部に
    係止させてドアトリムが取り付けられていることを特徴
    とする請求項1記載のドアトリム取付構造。
  3. 【請求項3】 ドアインナパネルとドアアウタパネルと
    の端縁部どうしが結合され、かつ窓用開口部周縁にドア
    インナパネルのフランジとドアアウタパネルのフランジ
    とを重合させたフランジ重合部が形成され、かつ前記ド
    アアウタパネルに外周縁を接着したウインドガラスによ
    り窓用開口部が塞がれている構造のドアにおいて、前記
    ドアインナパネルの室内側面を覆って設けられたドアト
    リムの取付構造であって、 前記フランジ重合部にトリム支持用クリップが取り付け
    られ、 前記ドアトリムの裏面には、前記トリム支持用クリップ
    に係止可能な係止部材が設けられ、 この係止部材を前記トリム支持用クリップに係止させて
    ドアトリムが取り付けられていることを特徴とするドア
    トリム取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ドアトリムの裏面には、ドアへの取
    り付け状態でドアインナパネルに当接するリブが複数形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし3記載の
    ドアトリム取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255669A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用ドア
CN114987356A (zh) * 2022-06-09 2022-09-02 安徽凯正汽车电子有限公司 车门内饰板与车门内板的安装结构

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